私は眠っている・・・
否 起きてはいるが
まだ羽ばたく羽を持たず
ただ空の夢を見ている・・・
私は目を閉じている・・・
否 開いてはいるが
まだ世界には何も見えず
ただ母の声を聴いている・・・
時を照らす灯火は短く
一瞬で身を焦がす陽射しに
灼かれることを識りながら
それでも空に憧れ続ける・・・
一瞬で身を焦がす陽射しに
灼かれることを識りながら
それでも空に憧れ続ける・・・
時を照らす灯火は短く
生の意味は檻の中
最期の瞬間を夢見て・・・
昏い地で泣くは幾歳
蒼い空で鳴くは刹那
それでも彼は強く生きた・・・
この背中の羽は飾りじゃない
次は私の番だ・・・
夏の時雨
詠うは蝉の夢・・・
最終更新:2015年04月28日 19:14