月夜に堕ちるモノ


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紅い翼の少女
その胸をえぐる矢は「約束」
その想いは世界を狂わせる
叶えてはいけなかったんだ その願いは
嗚呼堕ちてゆく・・・

妹は病弱だった
いつも窓を眺めていた
新しい花が咲いては喜び 枯れては悲しんだ
ありふれた景色の中誰よりも輝きを見つけていたのに・・・

何もしてやれなかったんだ 僕は何もしてやれなかったんだ
「僕が守ってやる」って 約束したのに・・・

訪れは一月後
蒼い月が照らす夜 起きているはずの僕は 窓の外に夢を見ている
少女は何処にも逝けず ずっとそこに在た・・・

「お兄ちゃん大好き ずっと一緒だって言ったよね 私のこと守ってくれるって 言ったよね・・・」

言葉は刺のように 僕の心に突き刺さる
嗚呼この娘は なんて哀しい瞳をしているんだ
この娘を苦しませているのは 僕なんだ・・・

「お兄ちゃん大好き・・・」

紅い翼の少女
その身を縛る物は「約束」
その想いは世界を歪ませる
聴いてはいけなかったんだ その詩は
嗚呼堕ちてゆく・・・

蒼い夜を駆ける流れ星双つ
「約束」は 静かに振り下ろされた
人知れずそっと
月夜に堕ちるモノ・・・