「当機構の試算によれば、日本の社会では高卒と大卒では生涯賃金の格差が1億円ほどあります。学歴差による年収差が存在することは無視できない事実で、これがすぐになくなるとは思えません。ただ一方では、日本は欧米に比べたら、むしろ学歴差が収入に直接反映しにくい社会ともいえます。例えば、フランスでは特定大学の出身者はいきなり管理職として採用されるなど、職業参入時の学歴による格差は日本以上に大きいようです」と、堀氏はこれからの学歴社会の行方を予測している。