2009年春の新卒者の採用活動がはやくも熱を帯びている。日本経済新聞社と就職情報サービスのディスコ(東京・文京、小坂文人社長)による全国大学生の調査によると、今年1月下旬時点で「志望企業の採用試験を受けた」のは約2割に達し、事実上の内定となる「内々定」を得た学生もわずかながら約2%いた。日本経団連は4月まで採用試験を自粛するよう呼びかけているが、大手製薬や化学会社などが新卒確保に走り、採用の前倒しが鮮明になっている。