穴吹工務店は24日、東京地裁に会社更生法を申請し、事実上、経営破綻した。本業不振に加えて、この日の取締役会で解任された穴吹英隆前社長と取締役との間で経営方針を巡る対立も混迷に拍車をかけた。代表取締役となった朝倉泰雄前専務は会見で「(更生法申請は今月21日から23日にかけての)連休も含めた議論の結果」と強調したが、唐突感も否めない。1905年に創立された地元の名門は後味の悪い幕切れとなった。