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CHAPTER1 大厄災



昼下がりの公園は、眠気を誘う心地良い日差しに照らされ、いつもと変わらずのんびりとした時間が流れていた。
しかし、この平凡な日常はすぐに消えた。
近くの駅から急に人々の叫び声が聞こえたかと思うと、空が暗く曇り始め、若い女の悲鳴のような、空気を引き裂く強い風が吹き荒れた。
人類がかつて経験したことがない巨大な竜巻が起こったのだ。
竜巻は瞬く間に駅周辺のビルをなぎ倒し、道路を破壊し、大型マンションは木っ端微塵となった。
竜巻は、まるで何かの生き物が呼吸するかのように、破壊した建物や人々を次々と吸い込んだ。
ほんの数分前までここにあった公園は、跡形もなくなっていた。
竜巻は駅裏の交差点でゆっくり止まった。その瞬間、これまで見たこともない奇妙な生物を大量に吐き出し始めた。
竜巻は数時間この異生物を吐き続け、最後には力尽きるように消えていった。
世界の破滅は全て、ここから始まった。


CHAPTER2 異生物(ソウルジャンク)と悪魔(ヴェシ)


異生物は竜巻が吸い込んだ残骸を無造作に混ぜ合わせたような形をしていた。
昆虫と機械が合わさったような生物の走る速度は車よりも早く、建物の瓦礫とアスファルトを全身に纏い二足歩行で動くものもいた。
異生物たちは並外れた身体能力をもって人間を攻撃し始めた。
人間が持っている武器では撃退することはできず、その勢いを抑えるくらいが精一杯だった。
竜巻は異生物に止まらず、より過酷な試練を吐き出した。
それは、人間の言葉を話し見た目も人間に似ている上、頭には角が生え強靭な肉体を持っている、まるで悪魔のような姿をしていた。
はじめは人間を攻撃することのなかった悪魔だったが、次第に彼らも人間への攻撃を始める。
悪魔は人間がやっとの思いで対抗している異生物をいとも簡単に倒し、人類を滅亡の危機に追い込んだ。
最初の巨大竜巻の発生から15年もの間、各地では大小さまざまな竜巻が不定期に発生し続けた。
その度に異生物と悪魔が吐き出され、彼らの数は増える一方だった。
連合軍が最新鋭の武器をもって守っている都市は、もはや数えるほども残っていない。
このままだと人類は滅亡してしまうというニュースが今日もラジオで流れている。
この星の住人が人間から異生物と悪魔に変わろうとしていた。


CHAPTER3 スタリーフォレスト


竜巻が消えた後の空には必ず紫色の大きな穴が開いた。
空が引き裂かれたようなこの穴を人々は「空白」と呼んだ。
空白は、忘れたい惨劇の記憶を思い出させる悲しい形をしていた。
竜巻によって空白の真下は廃墟となり、異生物と悪魔が大量に吐き出されるため、彼らの住処となる場合が多かった。
連合軍は民間人の立ち入りを禁止し統制した。
悪魔の襲撃が続く中、突然空白から目がくらむほど眩しい光を放つ複数の何かが落ちてきた。
連合軍がその何かが落ちた所で見つけたものは人間だった。
空白から落ちてきた人間は、身体能力が桁外れに長けていて、炎を扱うなど、異生物に立ち向かうことができる力を持っていた。
人間離れした能力を持つ彼らのことを人々は「異能力者」と呼んだ。
そのうち何人かは、特殊な武器を自由自在に扱い、悪魔にも対抗できる力を発揮した。
この特別な異能力者は「ソウルワーカー」という名前で呼ばれた。
そして、このソウルワーカーを中心とする、異生物と悪魔との戦いに挑む組織が作られた。
人類に一握りしか残っていない希望を、星のように輝き森のように包み守る彼らを、人々はスタリーフォレストと呼んだ。


CHAPTER4 新たな希望の誕生

スタリーフォレストは、異生物と悪魔を滅ぼすための戦争で大きな成果を挙げた。
しかし、その勢いもつかの間、スタリーフォレストはたちまち悪魔との戦争で劣勢となり始めた。
理由は不明だが、スタリーフォレストに属する異能力者の数が急速に減ったからである。
奇跡はもう起こらないのか。
スタリーフォレストは以前にも増して空白の真下まで接近し、空白から異能力者が落ちてこないかを観測する任務に励んでいた。
危険な場所だとは承知の上で誰かが空白から落ちてくれば、また大きな戦力になってくれるはずだと信じていた。
スタリーフォレストの思いは、もはや「希望」ではなく「祈り」に変わっていた。
奇跡が起こった!観測兵より、空白から落ちてくる人間と思われるひとつの生命反応を確認したとの報告が入ったのだ。
しかしその場所は、数多くの空白の中でも異生物と悪魔が大量に吐き出された最も危険な場所だった。
自分の能力に目覚める前に異生物と悪魔に襲撃されるのを阻止しなければならない!
助け出すことさえできれば、人類の存亡をかけたこの戦いで大きな役割を果たしてくれるはず!!
スタリーフォレストの車両は一斉に、空白の真下に向かって走りだした。


  • 公式サイトより