魔術師について

魔術師は魔女の忠実な夫だ。
彼女たちの為ならば、
時に召し物を変え、時に声を変え、時には顔すら変えてみせよう。

夫は愛に忠実でなければならない。
愛に忠実でなければ、夫にはなり得ないのだから。

そして、君たちは秘密を持たなければならない。
目の前にいる彼女にだけ忠実であるために。

その秘密を持ち歩きなさい。
秘密は、やがて呪文になる。

君たちはそうやって杖を持つ。
それを振るう時こそ、己に正直になりなさい。

その時こそ、君に名前を与える時だ。

全ての知恵に忠実でありなさい。
その時こそ、君は魔術師と呼ばれるのだから。



魔古学上の定義は
「魔女と"契約"し、契約した魔女の呪いを魔力として行使する者」

注意点として、魔法研究者や魔法学校卒業者は「魔学者」と呼ばれ、
魔女と契約して二つ名をもち強大な魔力を扱う「魔術師」とは区別されている

契約という仕組みを最初に提案した人物は不明だが、魔女と交渉し、
大きな力を得た者がいつしか魔術師と呼ばれるようになり、"契約"という手段が生まれた

魔術師は魔女と同様に、呪いを行使するものとして「二つ名」を持ち、
またその証として「杖」を持ち歩く

魔女と魔術師の間を取り持つ役目を与えられたのは悪魔
悪魔は、魔術師への褒美として「願いの林檎」を渡すことを提案した
悪魔は、魔術師としての「二つ名」と「杖」を与える儀式を執り行う
力関係は 魔女>悪魔≧魔術師
魔女と悪魔は力の性質が近いことがあり、これ以前から主と僕に近い関係だった
そして魔女と契約し、同質の力を得た魔術師がここに加わる

魔術師は魔女の"忠実な夫"であるべき、というのが魔術師の掟のひとつ
彼女らの願いを叶えるために、彼らは契約とともに
「魔女との契約の間だけ」不老不死の命を得る
契約した魔女が消滅するか、契約を解消するようなことがあれば、その呪いもとける
継承では呪いがとけることはなく、継承した先の魔女に"夫"として仕える

人間が魔術師になる条件は、15の年齢に達していること
魂と肉体が呪いにのまれることのない強度を持ち、呪いを行使することができる最低年齢
契約のときには、悪魔の天秤で魂の重さを測る

魔術師たちは、この世界のどこかに存在するという
古びた塔「La'delt」(※ラドエルト。魔女語で「経験と知恵」)に集い、
自らの培った経験と知恵に向き合い、言葉を交わす
塔には"禁書"と呼ばれる古びた書物が保管されており、自身の力で解読することができれば
「時間逆行」「空間支配」「世界創造」などの禁術を識ることができるという。