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1名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1616:16BNci8GEi
 ゲーム作るにゃ一人じゃ出来ぬ。サイトで募集しても応募が
無いそこの貴方、内気でホムペも持っていないそこの貴方も、
どうせ諦めるならその前にここでメンボしてみないかい?

ルール
・募集担当、人数はちゃんと書きな。現スタッフ数もな。
・冷やかし禁止
 誹謗中傷する人間はスルーして相手にしないように
・個人情報は詮索スンナ。連絡手段はフリーメール等を。
・すべてにおいて常識の範囲内で

前スレ
☆メンボスレ☆(メンバーボシュースレッド)
http://pc5.2ch.net/test/read.cgi/gamedev/1005323011/


2名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1616:18BNci8GEi
自作ゲーム評価スレ
http://pc2.2ch.net/test/read.cgi/gamedev/1010018331/
■自主製作ゲーム:開発状況報告スレVer0.3■
http://pc2.2ch.net/test/read.cgi/gamedev/1071809112/
【総合】プロジェクト発表【作ってます】
http://pc2.2ch.net/test/read.cgi/gamedev/1043382224/
ネトゲ作ろうぜ!開発サイト
http://www2.aqweb.net/netg/
俺らでネトゲ作ろうぜ
http://jbbs.shitaraba.com/game/10598/oreradenetoge.html

3名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1617:13tpn3MUum
なんだよ美咲って


4名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1617:32b74ZsW5L
>3
変なスクリプト


5名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1617:41CMVk2RY+
ホワイトアルバムじゃないのか


6名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1619:01sFoI/AxF
岬河名


7名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1619:10QQ4dK/Sc
なんでパリスって呼ばねーんだよ!!


8名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:09QQiItsgA
美咲が亡くなって、2週間が過ぎた。
遺体の火葬も終えて、残された家族は、いわゆる「日常」を取り戻していた。
動かなくなった美咲を見て取り乱していたおふくろも、今はすっかり落ち着いている。

美咲の死は悲しい出来事だったが、今回のそれはかなり救われた部分もあった。
ひとつは、まがりなりにも退院できたこと。病室のベッドの上で死ぬよりもずっといい。
それから、残された家族が受けた衝撃も少なかったと思う。今まで生きていたとは言え、
ずっと入院していた美咲は、「一緒に暮らしていた」わけではなかったので、
喪失感はあまりなかったことも確かだ。

そして最後に見せた笑顔。美咲は幸せなまま死ぬことができたよ・・・。
その時の様子を何度も尋ねるおふくろに対して、俺はいつもそう答えていた。
そう、それは嘘じゃない。あんな笑顔をする美咲を、俺はこれまで見たことがない。
最後に幸せな思いができたんだから、それでいいじゃないか、と。

警察には何度か事情を聞かれた。
美咲を跳ねた車はそれほどスピードを出しておらず、普通ならケガで済む程度だったらしいが、
病み上がりで小学生体型の美咲はその衝撃に耐えられなかったらしい。
もしかすると打ち所が悪かったのかもしれない。そんな話も耳にした。
俺は警察やおふくろに対して、そのときの様子を正直に答えていたが、ひとつだけ隠している
ことがあった。

そう、美咲が死ぬ前に言っていた、遺伝子組換えの能力。
今となってはそれが事実なのか美咲の妄想なのかわからない。喫茶店で見せた能力も、
改めて考えると単なる気のせいとしか思えない。
第一、本当にその能力で不老不死というのなら、なぜあんな交通事故で簡単に死ぬのか。
病気は簡単に治すことができても、不慮の事故には全くの無防備だというのか。

それと、最後に妙に明るかった美咲の性格と、ポップコーン。この2つの話も誰にもしていない。
これらは俺が墓まで持って行く、美咲と2人だけの秘密だ。


9名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:10QQiItsgA
決して忘れられないその日は、たまたま俺しか家にいなかった。
親父は相変わらず仕事、おふくろは近所のオバチャン連中に連れ出されて都内のデパート巡り、
皐月は部活。残された俺だけが一人、夕方のニュースを垂れ流すTVとにらめっこしていた。

オバチャン連中がおふくろを引っ張りまわしてくれているのは、正直ありがたかった。
彼女達も落ち込んでいるおふくろを励まそうとしているわけだし、この家で俺とおふくろの
2人きりになったら、どうしても美咲のことを考えてしまう。
美咲は幸せだった。あとは残された俺達が、美咲の分も幸せになることだ。

ピンポーン

不意に呼び鈴が鳴る。誰だろう?
家にいるのは俺だけで、無視するわけにもいかない。

ガチャリ

扉を開けるとそこにいたのは。

「ただいま、お兄ちゃん」
「・・・美咲?」
「うん」

信じられない。美咲だ。美咲が帰ってきた。どうして? どうやって?

「お前、幽霊か・・・」
「違うよ、ちゃんと生きてるよ。玄関で話もあれだから、とりあえず中に入れて?」
「おい」
「うわー、オウチだー。2年ぶりー。なつかしー」


10名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:11QQiItsgA
美咲は俺のことなどお構いなしに、勝手知ったる我が家(その通りだが)とばかりに
家の中へズカズカ入り込んでいく。
見た目はいつもの美咲だが、中身は最後に見せた明るいほうの美咲のようだ。

「お前、ちょっと・・・死んだんじゃなかったのか?」
「うーん。ちゃんと説明したほうがいい? いいよね。
 お兄ちゃんの部屋に行っていい? そこで話すよ」

美咲が帰ってきた。嬉しいか俺? 答えはノーだ。
嬉しさよりも先に、納得できる答えが欲しかった。
コイツは本当に美咲なのか、偽者なのか、それとも親父やおふくろもグルになった
ドッキリの一種なのか。それとも、俺の美咲を思う気持ちが生んだ、幻なのか。

美咲は1階を一通り見た後、俺の部屋を目指して階段を昇っていく。
仕方なく俺もついていこうとした瞬間、美咲はくるっと振り向いた。

「ところでお兄ちゃん、お兄ちゃんって彼女いる?
 まさか私が死んでから新しい彼女を見つけたりしてないよね?」
「いないよ、美咲が死んでそんなことできる気分じゃないだろ」
「えへへ、そうだよね。嬉しいな。お兄ちゃん、好きだよー」

この2週間、網膜に貼り付いて離れなかった笑顔がそこにあった。
無意識に伸ばした俺の手を美咲はひょいと避けると、階段を昇って俺の部屋へ入っていった。

「くそ・・・」

いくら愛しいからとは言え、妹で正体不明の女の子に手が出るなんて・・・。
考えるよりも先に手が出てしまった今の行動を、俺はひどく後悔した。


11名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:11QQiItsgA
「お兄ちゃんの部屋も、あまり変わってないねー。
 あ、ゲーム機買ったんだ。これなんていうマシン?」

美咲は俺の部屋ではしゃいでいた。
もとから整理されていない俺の部屋だが、美咲の幽霊?に引っ掻き回されて、
さらにガラクタが散乱することになった。
もしや、こいつの正体はポルターガイストか?

「さて」
「なあに? お兄ちゃん」
「お前は何者なんだ? どうしてここにいるんだ? 説明しなさい」
「はーい」

美咲は手にしていたオモチャをもとあった場所に戻して、
俺の目の前にペタンとすわる。
ストレートの髪にシルバーフレームの眼鏡、襟の付いた縞シャツに
少し長めのスカート。喫茶店で話したときと同じ容姿だ。

「どこから話したらいいの?」
「お前の正体だ。美咲なのか、偽者なのか、幽霊なのか」
「うん、美咲は美咲だよ。本物。お兄ちゃんの妹、今はもう血がつながっていない妹」
「血がつながってないって・・・」
「やだな。お兄ちゃん、もう忘れちゃったの?」

忘れてなんかいない。忘れられないぞあれは。

「たしか遺伝子組換えとか言ってた、アレか?」
「うん。美咲ね、事故で死んで葬儀場で焼かれて骨になったけど、生き返っちゃった。
 死ぬ前に骨になっても復活できるよう、遺伝子を組み換えておいたんだよ。スゴイ?」
「あ、そうなんだ。それは、はは、スゴイな・・・」


12名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:12QQiItsgA
信じられない。まだ幽霊のほうが納得できる。
しかし信じないことには話が先に進まないだろう。今はとりあえず美咲のことについて
いろいろ知りたい。信じたことにして、俺は話を続ける。

「それで今日はどうしてここに来た?」
「うーんとね、今お兄ちゃんしかいないってわかったから、会いに来ちゃった。
 だって2週間だよ。2週間もお兄ちゃんに会えなかったんだよ。美咲、寂しくて・・・」

そう言って、病室のベッドから離れられなかった頃の、あの美咲の表情をする。

「そうか。美咲が実は生きていて、お兄ちゃんに会いに来てくれて、俺も嬉しいよ。
 おふくろも喜ぶだろうな」
「あ、それなんだけど・・・」
「どうした? おふくろに会いたくないのか?」
「えーとね。怒らないで聞いてくれる?
 あの事故は、わざとやったの。美咲は、わざと車に引かれて、わざと死んだの」

美咲の告白。それは好きとか愛してるとか言われるよりも衝撃的だった。
あの事故は美咲がわざと起こした。そんな馬鹿な。

「怒ってる・・・? ゴメンね、お兄ちゃん」
「い、いや。怒ってはいないけど、ビックリした。でもどうして・・・」
「だって、だって・・・」
「美咲・・・」

それまでうつむいていた美咲はぱっと顔を上げて、俺を見つめる。


13名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:14dr3HXCTT
「お兄ちゃんが、好き。お兄ちゃんのこと、愛してる!
 でも美咲がこの家の子だったら、兄妹の関係だったら、一緒にはなれないでしょ。
 だから美咲は一度死んで、新しく生まれ変わることにしたの」
「それは・・・そんなことが」
「お兄ちゃんは、昔から美咲に優しかったし、美咲の病気も治してくれた。
 お医者様も治せなかった美咲を治してくれたのは、お兄ちゃんのくれたポップコーン。
 あのポップコーンが美咲を変えてくれたんだよ。
 だからお兄ちゃんは、美咲の命の恩人。美咲は、お兄ちゃんのためだったら、なんでもできるよ。
 だから、だから、美咲を嫌いにならないで・・・恐がらないで・・・お願い」

いつの間にか美咲は涙ぐんでいた。以前はこんなに感情の激しい娘じゃなかったのに。
もしかしてこれも、あの能力で自分の性格を変えたのだろうか。

「美咲、落ち着いて。俺も美咲が好きだよ」

それはLOVEではなくLIKEなのだが、今はこう言って美咲を安心させよう。
よくできたお兄ちゃんだぞ俺。

「お兄ちゃん・・・」
「今日は、泊まっていくか? なんなら、お兄ちゃんが添い寝してあげるぞ」
「ううん、美咲はこの家には居られない」
「な・・・」
「美咲、そろそろもう行くね。お母さんが帰ってきちゃう。
 今度会うときは、お兄ちゃんとはステキな出会いから始めるの。
 美咲の遺伝子組換え能力で、きっとお兄ちゃんとつりあうステキな女性になっているから。
 だから、また会おうね!」
「おいっ」
「最後に、このことは2人だけの秘密だよ? 誰にも言っちゃダメ」
「待っ・・・」


14名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:14dr3HXCTT
俺の返事も聞かず、美咲は部屋を飛び出していった。
突然の行動に俺の身体は対応できず、あわてて後を追ったが美咲はもう家にはいなかった。

「美咲・・・」

リビングのTVが付けっぱなしだったことに今気づいた。
ニュースが終わって、CMをやっている。新製品のお菓子をB級タレントが下品に頬張る。

プチッ

俺はTVを消した。
しばらくして両親と皐月が帰宅し、一家団欒の夕食となったが、
俺はそこに居ない美咲のことだけをずっと考えていた。

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15名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:230x7VBTGc
('A`)


16名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1700:315Bf/cuT2
エロゲーっぽいな


17名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1702:00SzHmILIH
美咲って名前の女はエロい。間違いない。
俺、童貞だけどね!


18名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/1705:254l2kfOZg
この怪奇小説とメンボスレとどういう関係があるのだ?


19名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2500:29fktYBOeA
死んだはずの美咲が家にやってきて、2日が過ぎた。もちろんこの出来事は、
おふくろにも親父にももう一人の妹である皐月にも、話してない。
大学と自宅を電車で往復1時間かけて通学するだけの俺の日常はそれまでと変わらなかったが、
美咲が別れ際に放った言葉が、頭からどうしても離れなかった。

また会おうね。
お兄ちゃんとつりあうステキな女性になっているから。
お兄ちゃんとはステキな出会いから始めるの。

美咲はそう言った。俺の日常の中に、美咲がどういうカタチで侵入してくるのか、
この2日間はそれだけをずっと考えていた。
まさかまた家に押しかけてくることはしないだろう。だったら大学か。電車の中でバッタリか。
それとも俺がよく行くコンビニで待ち構えてるのか?

「おーい、バカ兄貴。めしー」

階下から皐月の怒鳴り声が聞こえてきた。
自分の部屋で机に向かって、PCも点けずに美咲のことだけを考えていた俺は、
適当な返事をしつつ、食卓へ降りていった。

既に皐月とおふくろが食卓についていた。親父はまた残業だろう。
この家にいる家族全員が揃ったところで、夕食となった。

「いただきまーす。さて何から食べようかな?
 このコロッケ、いつもの野菜のヤツ?」
「そうよ。アンタの大好物よ。よく噛んで食べるのよ」
「はーい」

俺も反射的に箸を取り、無意識に御飯を口に運び、義務的にそれを噛む。
もちろん、味なんて感じられない。


20名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2500:30fktYBOeA
「どうしたん? 元気ないジャン?」

口をモグモグさせながら、皐月が俺に話しかける。
こんながさつな妹でも、一応心配してくれるらしい。

「いや・・・なんでもない」
「もしかしてまた美咲のこと考えてるの? もうしかたないジャン。
 兄貴がいつまでもクヨクヨしてたら、美咲も浮かばれないよ?」
「そうだな・・・」
「元気出しなよ、兄貴。
 それともアタシがデートして元気を分けてあげようか?」

ガタッ

俺は思わず席を立つ。驚く皐月とおふくろ。
妹とデート、そのキーワードが俺の中で反響する。

「ゴメン、今日はもういい。ごちそうさま」
「あらあら・・・」
「どうせまたあとでお腹空いたとか言ってくるよ。
 とりあえず兄貴の分のコロッケはこの皐月ちゃんがもらうね」
「ああ・・・」

俺は自分の部屋に戻ることにした。
能天気で何も考えてない皐月がうらやましい。
いや、アイツは美咲が生きていることを知らないから、割り切れるのだろう。
美咲が実は生きていて、人智を超えた能力を持って、俺に会いに来る。
愛しさと恐怖がドロドロに混じった感情、それが美咲に対する今の俺の気持ち
なんだろうな。


21名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2500:30fktYBOeA
「こんばんは」

部屋のドアを開けると、そこに美咲がいた。
声を上げなかったのはえらいぞ俺。
代わりに、皐月のバカ笑いが下から聞こえてきた。

「来ちゃった、えへへ」
「お前・・・どうしてまた」
「一度顔見ちゃうと、また会わないでいられなくなるね。
 ホントはこの部屋で、お兄ちゃんの匂いだけ吸って帰るつもりだったけど、
 お兄ちゃん突然戻ってきちゃったから。ついでに顔も見ておこうかなって」

にっこり笑う美咲。その後ろで部屋の窓が開いている。俺も昔はここから出入りした
ことがあるが、小学生体型の美咲にはツライだろう・・・と思いつつ美咲をよく見ると。

「お前、背が・・・成長したのか?」
「うん、やっぱり小さい身体だといろいろ不便だよ。
 年相応になってみたけど、おかしくない?」
「ああ、可愛いというか・・・その、綺麗になったよ」
「えへへ、お兄ちゃんにそう言ってもらえると、美咲うれしいな」

初めてドレスを身に着けたお姫様のように、美咲はその場でくるりと回る。
見たところ15歳くらいか。眼鏡もかけていない。
服装は、どこから調達したのか、白のワンピースと胸元に黄色のリボンだった。


22名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2500:31fktYBOeA
「それで今日はどうしたんだ?」
「あのね、美咲、ステキな女性になるって言ったけど・・・
 考えてみたら、お兄ちゃんの好みって知らないんだよね」
「・・・」
「だから、お兄ちゃんの好みってどんな感じの女性なのか、調べておこうと思って。
 お兄ちゃんの部屋に侵入したんだけど・・・」
「はぁ・・・」

その考えがいかにも美咲らしくて、少しだけ嬉しくなった。
昔からコイツは、相手の喜ぶことをマメに調べて、人間関係の円滑化に役立てていたな。

「でも本人がいるなら、本人に聞けばいいよね。
 お兄ちゃん、お兄ちゃんの好みってズバリ何? 教えて?」
「何を急に・・・」
「やっぱりスタイルのいい女性かな? きょにゅう、って言うんだっけ?
 背の高いほうが好みなの? それとも、小さい子がいいの?
 美咲、何だってなれるよ」
「ば、ばか。そんなこと言えるか!」
「おーしーえーてー」

美咲は俺の肩をつかんでユサユサし始めた。揺れる俺の身体がほんの刹那、
美咲の胸に触れる。うわ、ちゃんと胸も大きくしたんだな美咲。
俺は自制心を失いそうになる自分を客観的に見つめ、それ以上興奮することはなかった。


23名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2500:31fktYBOeA
「まさお、どうしたの? ネズミでもいるの?」

階下からおふくろの声がした。マズイ。
ここは美咲に引き取ってもらわないと。

「美咲、おふくろが来ちゃうぞ。
 今日はもう帰れ」
「うーん、そうだね。バレちゃマズイね。
 美咲、お兄ちゃんを困らせたくないから、今日はこれで帰るね」
「おう、そうしてくれ」
「今日はお兄ちゃんの顔が見れたから、満足。
 また会いに来ていい?」
「いつでも・・・いやそれはやっぱり、考えさせてくれ」
「えへへ、冗談だよ。見つかると大変だもんね。
 今度はお外で、ゆっくりとお話しようね、お兄ちゃん!」
「ああ・・・」
「バイバイ!」

美咲はくるっと反転すると、開いている窓から飛び出していった。
俺も続いて窓に駆け寄るが、外には動いているものは何も見えない。
街灯がチカチカと明滅する、いつもの住宅地の夜だった。
どうやって消えたのか、わからない。猫にでもなったのか?
そもそも美咲の遺伝子組換え能力は、猫になることもできるのか、
正直わからないのだが・・・。


24名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2500:33kDwIF2an
「兄貴ー、エルカちゃん出てるよー、TV」

今度は皐月の声が聞こえてきた。
エルカは最近人気が出てきた、俺の好きな巨乳タレントだ。
(胸以外は)あまり自己主張しない、おっとりとした性格で、守ってやりたくなるタイプだ。
よく、突っ込み系のバラエティ司会者にいじられている。その困った顔がまた魅力的だ。

ふと、妖しい妄想が頭をよぎる。美咲にエルカちゃんになってくれ、
とお願いするのはどうだろう? できるのかな?
エルカの遺伝子をコピーすればいいのか? しかしあの乳は整形っぽいからな。
元のエルカの遺伝情報には含まれてなさそうだ。
いや、でも、美咲はそういった部分も組み換えられるんじゃないか?
脂肪の蓄積を制御する遺伝子があったとして、それをチョチョイと組み換えて
胸に脂肪がたくさん集まるようにすれば、ボイーンと膨らむような気がするぞ。
ダメなのか? 今度聞いてみるか?

そこまで考えたところで、はっと我に返る。いつの間にか両手を上げて、
何か大きく丸いものを揉むような手つきになっていた。これじゃ変態だ俺。

大体、そんなこと美咲にお願いなんてできるか。美咲はドラえもんでもバケルくんでも
ないんだぞ。いくらなんでもそれは美咲の人格を踏みにじりすぎだ。

「ああ、マズイマズイ」

新しい美咲に遭遇してから、自分の中にあると思っていたモラルが、どんどん
崩壊していくのがわかる。理性がガリガリ音を立てて日増しに削られていく。
ひょっとして、美咲の能力で俺も変容させられているのか?
そんなことはないだろう。それはわかっている。わかっていても、そう考えてしまう。
わかっているのに、そうやって美咲のせいにする自分がすごくイヤだった。


25名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2500:34kDwIF2an
「兄貴ー、TV見ないのTV。エルカちゃんだよー」
「今行く」

一人で考えていても結論は出ない。
今は、もう一人の妹、皐月と一緒に馬鹿みたいに笑おう。
ちょうど腹も減ってきたし。
美咲のことは、また後で考えよう。考えなければいけない時が、きっと来るだろう。

俺はおふくろに夕食を温め直してもらい、リビングにいる皐月と大声で笑った。

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26名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2501:048vKaFMOS
      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/     >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'?        :::::::::::::::::i
       i2  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、?r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ l::::lf゙ヽ|、 ここはお前の日記帳じゃねえんだ
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l )}ト
       ヾ?'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`  }::ヽ(ノ メモ帳にでも書いてろ。
:ーゝヽ、     !?" ̄'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{  __)`ニゝ、 ,,iリ::::::::ミ   
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'?;ッ`ニ?ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ , な!
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27名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2501:09aH+42FE9
自分で創作してるのか。
これも一つのメンボのかたち。


28名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2502:03h1HQatTq
何を募集しているのか気になるところ。


29名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2519:31aH+42FE9
美咲小説をゲーム化してくれる人たち


30名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2520:10Lkd08ela
妹を募集してるんじゃないの?


31名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:10iGJRPMd4
その日は大学に来たものの、いきなりすることがなくなった。
2コマ目の教育心理学が休講で、昼休みと合わせて2時間半の時間が空いてしまった。
仕方なく俺は前から気になっていた文庫本を生協で購入し、大学構内のベンチで
それを読むことにした。

いい天気だ。ポカポカとした陽気は、初夏のそれにふさわしい。
皐月も海のシーズン到来ではしゃいでいたな。
夏が近づくだけで喜べるとは、皐月も安上がりなヤツだ。


文庫本のページを20ページほど繰ったところで、俺の隣りに誰かが座る気配がする。

「お兄ちゃん」
「・・・」

顔を上げなくてもそれが誰なのかわかった。
まさか昨日の今日でまた現れるとは思わなかった。
声の主が誰なのかは既に分かっていたが、その姿を確認するため、俺は顔を上げる。

「美咲か・・・」
「うん、お兄ちゃん」

美咲は、昨日別れたときと同じ姿の美咲だった。
そりゃそうだ。昨日は俺の好みを聞きそびれていたからな。
しかしちょっとだけ大人っぽくなった美咲は、そこに居るだけで充分、俺をドキッとさせる。


32名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:10iGJRPMd4
「今日はどうしたんだ?」
「うん、お兄ちゃん、暇そうだったから。お話しても、いい?」
「いいぞ」
「えへへ、どんなお話しようかな・・・」

美咲は初夏の日射しを浴びて、キラキラと輝く。
以前は病室で本を読んでいるのが似合う、暗い文学少女だったのだが、やっぱり女の子は
笑顔が一番だ。こんな明るい美咲に出会えたのだから、あのポップコーンには感謝しないと。
たとえそれ以外の何か怖ろしいことが、これからの2人に待ち構えていようとも。

「美咲、お前は今どこに住んでるんだ?
 お腹は空かないのか? お金は持ってきるのか?」
「うーん、それは内緒にさせて。
 お腹は・・・エネルギーを摂取する方法ならいくらでもあるし。
 お金はね、まあ、いろいろ。美咲にも、見られたくない部分はあるんだよ」
「そうか・・・。ウチ来て一緒に住むことはしないのか。なんなら、おふくろには俺がきちんと
 説明するぞ」
「うーん、それはパス。ごめんね。
 一緒に住むのがイヤとか、2人だけのヒミツを守りたいとか、そういうことでもないの。
 なんていうか・・・」
「なんだ? それも言えないことなのか?」
「説明が難しいよ。美咲、もっと頭良くするね」
「おい」

シューン!

またあの光が美咲から立ち上る。例の遺伝子組換え能力か。
光が消えた後、そこにいた美咲は、ちょっとだけ変化していた。
目つきが、鋭い。直視されるとたじろぐような視線を持った美咲。それ以外は変化なし。
可愛い美咲が理知的な美咲になったと言えばいいか。
まるで、育成シミュレーションゲームのキャラクターみたいだと考えてしまう、俺。


33名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:11iGJRPMd4
「うん。それじゃ説明するね。
 どうして一緒に住まないか、その説明を求めてるんだよね」

新しい美咲はさっきより早口だ。

「お兄ちゃんと一緒に居たいというのは本当の気持ち。
 でも常に傍にいるのは、男女の関係として実は良くないの。
 やっぱり、飽きてしまうから。男女の関係には刺激がないとね」
「なるほど・・・」

この年になって、妹に恋愛論を語られ、それに納得させられるとは思わなかった。
理知的バージョンの美咲、あなどりがたし!

「お兄ちゃん、聞いてる?
 それでね、美咲は考えたの。恋人の甘い関係を維持するにはどうしたら良いか。
 毎日べったりだと飽きてしまうから、距離をおくべきだって。
 付かず離れずの距離で、お兄ちゃんをじらそうって」
「・・・」
「きっとお兄ちゃんは、美咲に会わない時も、美咲のことを考えてる。
 美咲がいつ来るかドキドキしながら、そのときを楽しみにしながら、退屈な毎日を過ごしている。
 美咲にはそれがわかる。だからお兄ちゃんは美咲を見ると、本当に嬉しそうな顔をしてくれる。
 そんなお兄ちゃんを見て、美咲はすごく嬉しくて、もっともっと好きになる。
 これってすごくいい関係じゃない?」

当たっている。わが妹ながら、なんという洞察力。末恐いやつだ。
いや、コイツはもう、俺の知っている妹としての美咲を超えた存在だったんだな。
あらためてそう感じさせられた。


34名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:11iGJRPMd4
「そうだな・・・美咲の言うとおりだよ」
「えへへ。本当は、ちょっとだけ推測も入っていたんだけどね」
「そうか・・・」

俺はさっきから適当な相槌しか打ててない。まったくこいつは不思議な妹だ。
会うたびに新しい美咲を見せてくれる。それも美咲の言う、「刺激」なんだろうな。
それは妹とか恋愛感情とか、そういったものを抜きにしても魅力的なものであって、
それ故に俺はますます美咲にハマっていく。

「そうそう。今日はお兄ちゃんにお弁当を作ってきたの。
 お昼まだでしょ? はい」
「おお、サンキュ」

今の時間は11時頃か。空腹というほどではないが、目の前に食べ物があったら手を伸ばす時間だ。
俺はありがたく、美咲から包みを受け取る。

パカッ

中身はサンドイッチだった。ハム・タマゴ・きゅうり、そしてイチゴとクリーム。
色とりどりの具材が、白と胚芽色のパンに挟まって、実に鮮やかだ。
これが、これが、妹からのお弁当というやつか。

「これはうまそうだな。いただきます」
「えへへ。どうぞ、召し上がれ」


35名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:12iGJRPMd4
美咲は俺が手にしたハムきゅうりを凝視して、口に頬ばる瞬間を見逃さないようにしている。
俺は、

ハムッ

とかぶりついて、

きゅぅりっ

と噛みしめる。・・・ゴメン、あまりにも嬉しくてちょっとお茶目な表現をしてみた。

「どう、おいしい?」

ちょっと心配そうな美咲。もちろん、それに対する答えは決まっているじゃないか。

「うまい。お世辞じゃなくおいしいよ、美咲」
「本当? 嬉しいな」
「やっぱり美咲はこういう家庭的なことは得意だな。きっといいお嫁さんになれるぞ」
「えへへ・・・」

俺の食べっぷりを隣で嬉しそうに見つめる美咲。それまで宿っていた理知的な光は瞳から消えて、
今は愛しい人を見つめるトロンとした目つきになっている。頬も心もち紅くなっているようだ。

「美咲おいしいよ美咲」
「うん・・・」

それ以外、言うことがない。言葉はなくても、愛しい気持ちが通じ合っている。しぐさや声で
確認しなくても、俺は美咲の気持ちを今味わっている。これが美咲のメッセージなんだ・・・。


36名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:18V6ez3HZh
「ごちそうさま。おいしかったよ」
「はい、お粗末さまでした」

美咲は俺から空になった包みを受け取ると、丁寧に折りたたんでポケットにしまった。

「それじゃ、お兄ちゃん」
「もう行くのか?」
「うん・・・お弁当を渡したから、今日の逢瀬はおしまい」
「そうか・・・今度は」

と言いかけた瞬間だった。

「おーい、藤森ー」

俺を呼んでいる声がする。同じ研究室の悪友、水野剛(みずのたけし)の声だ。
振り向くと、水野の隣に、見たことのない女性も立っている。
年は俺や水野より少し上、24~5ってところだろうか。ウェーブのかかった栗色の髪を綺麗にまとめ、
スーツを見事に着こなしている。誰だろう?

「水野、どうした?」
「彼女に構内を案内してたら、たまたまお前を見かけてな。
 彼女、今日からうちの研究室に入ったんだ。S大から移籍だって。
 名前は、えーと」
「葦田 柚希子(あしだ ゆきこ)です。こんにちは」
「どうも、こんちは。俺は藤森正雄。水野と同じく、高原研の4年生です」
「あれ、こっちのお嬢さんは?」

当然といえば当然だが、水野が美咲に気がついた。
まさか死んだ妹ですとは言えない。


37名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:19V6ez3HZh
「えーと、俺の従妹だ。田舎から遊びに来てて、今日は弁当を届けに来てくれたんだ」
「なるほど」

俺のとっさの嘘を信じたような信じてないような顔をする水野。
すると突然、葦田さんが美咲に微笑みかけてきた。

「可愛い妹さんね。葦田です。こんにちは」
「え、え、あ。こんにちは。それじゃ、失礼します」

葦田さんに声をかけられた美咲は、まるで夜道で露出狂に出会ったかのように逃げ出してしまった。
美咲は昔から人見知りするほうだが、今の逃げ方は何か引っかかる。どうにも不自然だ。
それよりもちょっとまて、葦田さんは美咲のことを妹と言わなかったか?
俺は従妹と説明したはずなのに。

「あらあらあら、照れちゃって」
「はは、人見知りするんですよ、アイツは」
「気にしてないわ。それじゃ、案内の続きをお願い、水野君」
「へいへい」

葦田さんが俺の傍を通り過ぎるとき、柑橘系の香りがふわっと俺を包んだ。
その香りに気を取られたときはもう、葦田さんと水野はその場を去っていた。

38名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/05/2700:19V6ez3HZh
俺は近くの自販機で缶コーヒーを買うと、ベンチに腰を下ろして残りのサンドイッチを平らげた。
時間は正午の少し前、3コマ目が始まるまで、まだ1時間以上ある。
だが、さっき買った文庫本の続きを読む気はしない。

食べている最中、ずっとさっき会った彼女=葦田さんのことを考えていた。
彼女は美咲のことを妹さんと言った。俺が従妹と説明したにも関わらず、だ。
葦田さんは、俺と美咲しか知らないはずの秘密を何かしら知っているのか。
そういや、美咲も葦田さんに話しかけられるなり逃げたな。あれは、自分の居場所がなくなったら
去ったわけじゃない。美咲なりに、葦田さんから何らかの恐怖を感じて去ったに違いない。

葦田さんの出現は何を意味するのか? 美咲の天敵?
美咲の遺伝子組換え能力、それによってどんなことができるなのか、見当もつかない。
不老不死の永遠に生きる存在ならば、この星の支配者になることも可能だろう。
それを粛清するために、天敵として葦田さんが現れたとか?
ふと、そんな根拠もない妄想が浮かんでしまった。

それが単なる杞憂で終わることを願って、俺は午後の講義の準備を始めることにした。

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39 名前:美咲の人 投稿日:04/05/2700:20 V6ez3HZh
どうも、美咲の人です。
メンボスレなのに意思表明せず黙々とあげてたのはすみませんでした。
次スレのタイトルになってたので調子づいてました。

このお話がゲームになるのなら、ぜひともやってみたいです。
ストーリーは私が書くとして、絵とプログラムの人を募集すればいいんでしょうか?
あと音楽の人?

どうかよろしくお願いします。


40名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1100:41rRdWFssu
誰もメンボしないし、もう美咲スレにしたら?w


41名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:34ySs6dxg4
せっかくの日曜ということで、家でゴロゴロしていたかったが、
皐月はそうではないらしい。近所の市民プールがリニューアルオープンしたという話を
どこからか聞きつけて、俺に連れて行ってくれとせがんできた。

「友達と行けばいいだろ?」
「ダメダメ。月曜に学校で自慢するんだから、友達と行ったら意味ないジャン」
「なら一人で行け」
「一人でプール行ったってツマンナイヨー。
 兄貴ー、連れてって」
「いやだ」
「兄貴のケチ。ヘンタイ。ロリコン。
 どうせまた、美咲のこと考えてウジウジしてるんでしょ。
 あーあ、皐月ちゃんも死んだほうが兄貴に大切にしてもらえるかなー」
「・・・」
「今のゴメン、ちょっと言い過ぎた」
「・・・わかったよ、プール行くか」
「ホント? マジマジ? さすが兄貴、そう来なくちゃ」

確かに家でゴロゴロしていれば、美咲のことを考えて鬱になるだけだろう。
それなら、皐月と一緒に身体を動かしたほうがまだいい。
俺は車庫から型落ちしたサニー(家族共用車)を出すと、助手席に皐月を乗せて
市民プールまで走らせた。


42名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:34ySs6dxg4
「ねぇ、兄貴」
「なんだ」
「美咲って本当に死んだのかなぁ? 実はまだ信じられないんだ」

信号待ちの車内で、皐月が半分独り言のように話しかけてきた。
それは何気ない疑問なのか、それとも秘密を知った皐月が俺を誘導しようとしているのか、
どうにも真意がつかめない。ここはなんと答えるべきか、ちょっと躊躇する。

「そうだな・・・。美咲が生きてるって、なにか証拠でもあるのか?」
「うーん、証拠はないけどさ。アタシと美咲って双子ジャン。
 双子特有の予感ってヤツ? よくわかんないけど」
「つまり皐月は、美咲がまだ生きてるんじゃないかって思ってるのか」
「うん、まぁ・・・生きてたらいいなって、そういう願望かも」
「俺も皐月と同じ気持ちだよ」

そう言って窓を開け、タバコの煙を外に吐き出す。
美咲の秘密がバレた、というわけではなさそうだ。多分、自分の半身ともいえる双子の片割れを
失った衝撃で、思春期の少女のココロがパニックになっているんだろう。
これでも一応、教育心理を受講しているから、それくらいのことは察しがつく。
俺だけじゃない。美咲を失ってショックなのは、皐月も一緒なんだな。
もっとも、俺のショックは、皐月のそれを超えたところにあるわけだが。

「着いたぞ」

車を走らせること20分、市民プールの駐車場は半分ほど埋まっていた。
俺は2人分の料金を入り口で支払うと、更衣室の前で皐月と別れる。


43名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:34ySs6dxg4
「兄貴、それじゃ中で」
「ああ」

男子更衣室はひんやりと薄暗く、人はほとんどいなかった。
中を見回すと、部屋の隅で若いお父さんが暴れまわる息子を着替えさせていた。
小学校高学年の男の子が一人、きょろきょろと辺りを見回している。迷子だろうか。
俺はその2組から離れたところで、トランクスを脱いで海パンに着替えた。

更衣室から見て、プールはちょうど南の方向にある。
そのため、プールに出ると真正面から日射しを浴びる形になる。
暗い場所から一気に明るい場所へ出たので、目がくらんで何も見えない。

「お兄ちゃん」

どこかで聞いた、俺を呼ぶ声。誰かが俺の手を握った。
強く握ったら折れてしまいそうなその手首、そしてこの声。間違いない。
徐々に明るいところへ慣れてきたその目をこらしてよく見ると。

「なにやってんの?」

皐月だった。

「あれれ?」
「どしたん?」
「いや、今・・・」

美咲の声が聞こえたような気がした。皐月なら俺のことを「兄貴」と呼ぶはず。


44名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:35ySs6dxg4
「立ちくらみ? 少しはタバコやめなよ、兄貴」
「お前、今俺の手を握った?」
「はぁ? そんなことしてないよ。
 もしかして、この皐月ちゃんとデートして欲しいの?」
「んなわけあるか」

いつもの軽口は流して、改めて皐月を見る。
さすがにスクール水着を市民プールで着てくることはしなかった。
しかしその水着はワンピースというよりオールインワンタイプのチェック柄で、
しかもチェックの縦縞より横縞のほうが太いから、遠目には囚人服に見えなくもない。
そう思ったが口には出さない。女の子が新しい水着を着てきたら、とりあえず褒める。

「その水着、初めて見るな。よく似合ってるぞ」
「ヤダ、兄貴に言われても全然嬉しくない」

口ではそう言いつつも、嬉しそうな皐月。こういうところはコイツも可愛い。

「それじゃひとつ、皐月ちゃんは泳いでくるかなー」
「準備運動しろよ」
「うわ、先生みたい。ダサ」

俺の忠告を無視して、水の中へ飛び込む皐月。
そのまま、流れるプールに身を任せて、俺の声の届かないところへ行ってしまった。

仕方ない、俺も泳ぐか。
自分でも年寄りくさいと思いつつも、軽く手足をストレッチして準備運動の代わりとする。
1、2、3、4・・・まぁ、こんなもんか。
俺は皐月とは別の巨大プールに入り、じゃぼじゃぼと水を書き分けてプールの中央にやって来た。


45名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:37JMofqPLO
「つかまえた」

背後からの声と同時に、何かが背中に巻きついてきた。
驚きのあまり悲鳴をあげるところだったが、すんでのところで息を呑む俺。
やがてゆっくりと、呑んだ息を声にして吐く。

「・・・美咲か」
「うん。びっくりさせちゃった?」
「少しはな。しかし、いつからそこにいた?」

と振り向いたがそこには誰もいない。
今度こそ、声を上げてしまう・・・。

「だーめ」
「うむぐっ」

背中に巻きついていた何かが肩の上を通って口内に飛びこむ。
にゅるり、と嫌な感触が俺の背骨に響く。
なんだこれは。ぶよぶよして暖かい。
体温を持った蛙の卵か寒天のようなそれは、俺の身体の背後から口を塞いだが、
やがてちゅぽん、と抜けると、すすすと首筋に可愛くまとわりついた。

「静かにして、お兄ちゃん。
 皐月ちゃんが見ているかもしれないから、透明になってみたの」
「わかった。・・・わかったが、なんだこの感触は?」
「えへへ、ちょっとクラゲの遺伝子を参考にしてみました」

ク、クラゲ?
それはちょっと悪趣味過ぎだろう。鳥肌がぽつぽつと浮かんでくる様が実感できる。


46名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:38JMofqPLO
「あぁん、怖がらないで。毒は持ってないから」
「しかし」
「しばらくこのまま抱きしめさせて。ね?」

そう言うと美咲は、俺の全身を丁寧に覆っていく。
透明なのか、その姿は一切見えないが、背中と首筋にしか感じられなかった美咲のぬくもりが、
肩から胸、そして腕と腹、最後に腰を超えて脚の先まで拡がっていく。
暖かなものにくるまれる感覚、母体回帰の本能が緩やかに呼び起こされ、やがて俺は
首から下はすっかり美咲に包み込まれてしまった。

「美咲・・・」
「気持ちいいでしょ、お兄ちゃん?」
「これは一体、どういうつもりだ」
「ホントはね・・・」

美咲の声に合わせて、俺を包む皮膚が少し揺れる。それが心地よい刺激となって、俺の心が
幸福感で満たされていく。真上から降りそそぐ日射しも、俺の思考能力を奪い取っているようだ。
俺は美咲を怒るでもなく、この異常な状況を驚くでもなく、美咲との甘い語らいを続けてしまう。

「ホントは、お兄ちゃんに美咲を抱きしめて欲しいんだけど、
 お兄ちゃん、抱きしめてくれないよね?」
「当たり前だ。俺達は兄妹なんだぞ」
「だから美咲がお兄ちゃんを抱きしめることにしました。
 母性本能が目覚めたら、それもアリかなと思って。
 透明になったのも、姿が見えるとお兄ちゃんの理性が働くから、ね。
 お兄ちゃん、好き・・・」

ひくひくと、俺の周りのぬくもりが蠕動する。
今度は、快感に呼応するために、全身に鳥肌が立つ。
既に力の入らなくなっている俺の身体を、透明な美咲が全ての方向から支えていた。
美咲に身を委ねながら俺は、このまま美咲に取り込まれてもいい、ちょっとだけ、
しかし確かにそう思った。


47名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:38JMofqPLO
「お兄ちゃん・・・
 ひとつになるって、どういうことかな・・・」

美咲の声が、近く、遠く聞こえる。
美咲も一緒になりたいのか? お兄ちゃんもそう考えていたところだよ。
身体は既に、そして心までもが美咲に取り込まれていくのか、このまま・・・。

「兄貴!」

どこからか現実に呼び戻す声が聞こえた。
俺はその声で夢から覚める。全身に力が戻り、自分の足で立つと同時に、
俺をくるんでいた美咲は水の中に弾け散る。
俺の身体を中心に、綺麗なミルククラウンが垣間見えた。

「お兄ちゃん、またね。ぬくもり忘れないよ」

その囁き声を最後に、美咲の気配は消えてしまった。
立ち代るように、皐月が俺の傍へ寄ってくる。

「兄貴、ぼうっと立ちすくんでたよ? ヤバイの?」
「いや、大丈夫だ。ちょっと日射しが強くて、意識が飛んでた。
 今はもうはっきりしてる。心配かけたな」

自分でも信じられないくらい、咄嗟の嘘がすらすらと出てきた。
もしかすると美咲が入れ知恵を置き土産してくれたのかもしれない。


48名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1600:39JMofqPLO
「若くないんだから、無理すんなよ」
「お、心配してくれるのか?」
「んなわけないジャン。帰りの運転手いなくなったら、大変だしー」
「そういうやつだよな、お前は」
「あはは。それじゃ、皐月ちゃんはもうひと泳ぎしてくるから。
 年寄りは休みなよ。じゃね!」

言いたいことだけ言って、皐月はまた流れるプールに消えていった。
俺は水から上がると、売店でミネラルウォーターを買い、ごくごくと飲み干した。

もしあの時、皐月が来なかったらどうなっていただろう。
俺は自分の望みどおり、美咲の中に取り込まれてしまったのだろうか。
いや、そもそも美咲に取り込まれたい、ひとつになりたいという考えは、
俺の本心なのだろうか?
美咲が俺の心になにか、作用させたものではないのか?
それともあれは全て、初夏の日射しが見せた幻覚なのか?

愛しく、そして怖ろしい幻想の美咲。
冷たく、しかし心配する現実の皐月。
2人の俺の妹は、互いのイメージを補完しつつ、俺にまとわりつく。

これから俺はどうなってしまうのだろう・・・。

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49名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/1601:12ujqPpt3M
欲を出したためにスレストだったのかw


50名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/2507:15QAMmwbBK


きもい自作作文がのってるスレはここですか?


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51名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/2507:16QAMmwbBK

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52名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/06/2507:19UIA6wzVJ
キモすぎ・・・


53 名前: ◆GjgDN3ZEC6投稿日:04/07/2912:3778nO676E
http://www.geocities.jp/battlesaga/
現在、ロマシングサガ3の格闘ゲームを作ろうと一人でがんばってます。
募集してるのは以下の通り

・グラフィッカー
ロマサガ風のタイトルや、背景を書く人。キャラクターのキャプチャーも手伝ってくれると嬉しいです。

・プログラマ
VC++を使ってます。私がダイアログボックス関連に弱いので、そちらに強い方は大歓迎します。
もちろん、それ以外のプログラムを書きたい方もお願いします。

・ネタ出し
基本的なゲームデザインは私が考えているんですが、私一人だと色々と偏ってしまいそうなので、アイデアだけの参加もお待ちしております。

連絡はページの掲示板か、drinkingster@hotmail.comまで。


54名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/07/2912:39RDmMC9UJ
ダウンロードできねーぞ

55名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/07/2912:43RDmMC9UJ
あ、あった。
どうせ違法なんだし
吸出しイメージのまま作っちまえよ

56 名前: ◆GjgDN3ZEC6投稿日:04/07/2912:4878nO676E
>>55
グラフィックのこと?
それで行こうと思ってるんだけど、いかんせん数が多いし・・・
それに、タイトルぐらいはオリジナルで行きたいし。


57 名前: ◆GjgDN3ZEC6投稿日:04/07/2919:56l8F3bG0c
http://pc5.2ch.net/test/read.cgi/gamedev/1091098509/l50
新スレ立てました。


58名前:名前は開発中のものです。投稿日:04/08/1122:10JkW2x2Ok
この度1回きりのゲームを作るメンバを募集します。
現在サウンド2人、プログラマ1人、企画1人が集っています。
プログラムはVC++、Dire

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