戦場のヴァルキュリア

「戦場のヴァルキュリア」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

戦場のヴァルキュリア - (2009/02/17 (火) 21:52:57) のソース

<p><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></p>
<p>part44-26~31,45~50,63~68,78~79,81~84,87~91,106~110</p>
<hr /><dl><dt>26 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/07(土)
00:13:54 ID:Pkq2uv+m0</dt>
<dd>序章・終章含めて19章。1章1レス+用語解説(これ)で20レスくらいになるかと。<br />
まずは頻出する用語の解説から。<br /><br />
ガリア公国:本作の舞台。連邦と帝国の間に位置し、どちらにも属さない武装中立国家。<br />
第二次ヨーロッパ大戦の最中、豊富なラグナイト資源を狙った帝国の侵攻を受ける。<br />
国民皆兵制度を敷いており、小・中・高・大学で軍事教練が必修。さらに中学校までは<br />
義務教育であるため、国民全員が戦闘の基礎を習得している事になる。<br />
位置的にはオランダ~ドイツ辺りの海沿いだけど、世界地図が現実の物と多少違うので<br />
はっきり 「この場所」 とは言い切れない。<br /><br />
東ヨーロッパ帝国連合:通称 『帝国』 ヨーロッパ統一を目指す君主制国家。デカイ。強い。<br />
連邦のみならずガリア公国含む周辺諸国へも侵攻。本作のメイン敵国になる。<br /><br />
大西洋連邦機構:通称 『連邦』 ヨーロッパ西側の共和制国家の集合体。領土は帝国より<br />
狭く(それでもガリアに比べれば超デカイが) 戦車開発等においても帝国に遅れをとる。<br />
秘密条約など、まっとうでない手段によって国土を拡大してきたとも言われる。<br /><br />
第二次ヨーロッパ大戦:征暦1935年に勃発し、ヨーロッパ全土を巻き込んだ戦争になる。<br />
(と言っても帝国と連邦でほぼヨーロッパ全土なんだが) 原因はラグナイト資源争い。<br />
「第二次」 という事は第一次もあるわけで、これもやはり帝国と連邦の戦争だった。<br />
第一次の時もガリア公国は帝国による侵攻を受けているが、独立を守り通している。<br /><br />
ラグナイト:燃料や動力、爆薬から治療薬など何にでもなる鉱物資源。青く発光する。<br /><br />
ダルクス人:数千年前、邪法を使って100の都市と100万の人畜を焼き払ったと伝えられ<br />
それを理由に様々な迫害を受けている民族。工業や鉱業などの重労働に就く者が多く<br />
(というか迫害ゆえにそういった仕事にしか就けない) 「油くさい」 などと揶揄される。<br />
紺色の髪と伝統的な文様の入った布 (ストール等) の装いを特徴とする。<br /><br />
ヴァルキュリア人:北方より現れてダルクス人を倒し、ヨーロッパを救ったとされる人々。<br />
ラグナイトを原料とする武器を用い、戦闘時には青い光を放って人間離れした能力を<br />
見せたと言うが、現在の認識はほとんど御伽噺か伝説上の存在に近い。<br />
この世界の 「征暦」 はヴァルキュリア人がヨーロッパを平定した年を紀元としている。<br /><br /></dd>
<dt>27 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/07(土)
00:17:23 ID:Pkq2uv+m0</dt>
<dd> 【序章:開戦】<br />
帝国との国境近いブルールの街。帝国の宣戦布告を受け、人々はこの先来るだろう<br />
戦火を避けるために街を離れ始めている。<br />
街を去る人々の流れの中、一人逆に街に向かう青年がいた。<br />
川の傍に座って手帳に何か書き出した彼を、見回り中のブルール自警団が拘束する。<br />
ウェルキンと名乗る青年は 「魚のスケッチをしていただけ」 と言い、事実手帳の中は<br />
魚や花、虫のスケッチばかりだったが、自警団分隊長のアリシアは容易には信じない。<br /><br />
自警団詰め所へ連行する途中、ウェルキンに声をかける少女が現れる。<br />
アリシアは、彼女がギュンター将軍の娘、イサラ・ギュンターである事に気づく。<br />
まだ疎開してなかったの? と訊ねるアリシアに、イサラは兄が今日迎えに来る事に<br />
なっている、と答える。その 「兄」 が、つまりはウェルキンだった。<br />
驚き、むくれつつも自分の勘違いを謝るアリシア。<br />
昔から自然が好きで、今は首都の大学で学んでいると言うウェルキンは、<br />
「自分も誰かに観察されているかも知れないって事を、覚えておくよ」 と言って笑う。<br /><br />
そこへ帝国の偵察部隊がやってくる。街を去ろうとしていた人々が銃弾に倒れていく中、<br />
アリシアは倒れた自警団員の銃をウェルキンに渡し、戦力に加えて帝国兵を撃退する。<br /><br />
戦いが終わった後、部下の自警団員に倒した帝国兵の遺体を埋葬するように言って、<br />
アリシアは手に持っていたコナユキソウの種を風に乗せた。<br />
街の人を守るには戦うしかない。でも、命を奪い合っていただけではなく、新しい命も<br />
この時代に生まれていた事を、戦争が終わって振り返った時に思い出したい。<br />
飛んでいく種の綿毛を見ながら彼女はそう言った。<br /><br /></dd>
<dt>28 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/07(土)
00:17:52 ID:Pkq2uv+m0</dt>
<dd> 【一章:ブルール防衛戦】<br />
アリシアと別れ、家に戻ったウェルキンとイサラは使用人のマーサに迎えられる。<br />
身重の彼女をウェルキンは気遣うが、当人は 「もう5人目だから慣れたもの」 と笑う。<br />
そこへアリシアが登場。さっきのお詫び、と渡されたパンは、パン屋に住み込みで<br />
働いているアリシア自身が焼いたものだった。<br /><br />
家に迎え入れられたアリシアは、壁にかけられた一枚の写真を見つける。<br />
写っているのは二人の男性。一人はウェルキンの父、第一次ヨーロッパ大戦の中で<br />
ガリアの独立維持に大きく貢献した英雄、ベルゲン・ギュンター将軍(既に故人)<br />
もう一人の事を訊ねると、イサラが私の父ですと答える。父は将軍の戦車を設計した<br />
技師だった。でも生まれてすぐに両親は事故で他界してしまい、将軍が養子として<br />
自分を引き取り、育ててくれたのだと言う。<br />
立ち入った事を聞いた、と言うアリシアに、気にしないで下さいと笑うイサラ。<br /><br />
時間を見て辞去しようとするアリシアをウェルキンが送っていく。<br />
「お父さんの様に軍人にはならないの?」 と言うアリシアの問いに、ウェルキンは<br />
自分は教師になりたいんだと答える。そして自分なりの方法でこの国を守りたいと。<br />
自分なりの、という言葉にアリシアが考え込んだ時、砲撃音が響く。<br /><br />
ブルールの中心に位置し、街の象徴でもあった親子風車が崩れ落ち、帝国兵が<br />
街に突入してくる。自警団員を集め、敵を食い止めに向かうアリシアとウェルキン。<br />
だが戦車まで加わった帝国側の圧倒的な火力は、自警団の抵抗を物ともしない。<br />
アリシアはウェルキンに脱出するように言い、尚も自警団員を率いて抵抗を続ける。<br />
ウェルキンはまだイサラとマーサがいるはずの家へと向かって走り出した。<br /><br /></dd>
<dt>29 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/07(土)
00:18:17 ID:Pkq2uv+m0</dt>
<dd> 【二章:ブルール撤退戦】<br />
家には既に帝国兵が侵入していた。倒れているマーサを庇って立つイサラを見て<br />
そのストールから彼女をダルクス人だと知った兵士が侮蔑の言葉を吐く。<br />
そんな兵士達の隙をついて銃を手に取るイサラ。兵士の注意が彼女に向いた時、<br />
ウェルキンが駆けつける。柵の柱を引き抜いただけの即席の棍棒で一人を倒し、<br />
もう一人が応戦しようとした所に銃声が鳴る。引き金を引いたのはイサラだった。<br />
悪態をついて兵士が倒れる。<br /><br />
マーサに駆け寄る二人。既に陣痛が始まっていて動かすのは危険な状態。<br />
そんな時にイサラは納屋に行こうと言い出す。<br />
「父さんたちが残してくれたものが、私たちを助けてくれるはずです」<br />
納屋には一両の戦車があった。イサラの父、テイマーがギュンター将軍のために<br />
ただ一両だけ製造したエーデルワイス号。<br />
10年も動かしていない物だが、いつでも動かせるように整備はしてあると言う。<br /><br />
軍事教練で整備を選択し、戦車操縦技能も持つイサラが操縦手兼無線手を担当、<br />
高校で機甲訓練コースを選択していたウェルキンを戦車長兼砲手として、内部に<br />
マーサを保護した状態で出撃。<br />
ブルール住民の非難経路を守っていたアリシア達と合流し、帝国戦車を破壊。<br />
時間を稼ぎつつブルールから撤退する。<br />
その間、マーサの子供はなんと戦車の中で生まれてしまっていた。<br /><br />
結局奇襲から2時間足らずで制圧されたブルールを眺めるアリシアとウェルキン。<br />
ウェルキンは、自然から生き物の種族を超えた共存の仕組みを知りたいと言う。<br />
人の生活に活かせるかもしれない。そして教師になれた時それを皆に伝えたいと。<br />
そこへマーサから子供を預かったイサラが赤ん坊を抱いて現れる。<br />
これから離れる故郷を赤ん坊に見せ、きっとここへ帰ってこようと三人は頷き合う。<br /><br /></dd>
<dt>30 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/07(土)
00:18:38 ID:Pkq2uv+m0</dt>
<dd> 【三章:ヴァーゼル市街地戦】<br />
ガリア公国東部国境を越えた帝国軍は、要害・ギルランダイオ要塞を始めとした<br />
ガリア東部の要所を次々と制圧していく。その中、ブルールを脱出した住民たちは<br />
ガリア公国首都、ランドグリーズへと避難していた。<br />
国民皆兵制度に基き、ウェルキンとアリシアは義勇軍として軍に配属される。<br />
ウェルキンは義勇軍第3中隊・第7小隊長に任ぜられる。階級は少尉。<br />
アリシアもウェルキン付きの下士官として第7小隊に配属される。階級は軍曹。<br /><br />
出頭前、アリシアは着慣れない軍服姿の感想をウェルキンに求める。<br />
腰部装甲がカブトムシみたいでかっこいい、とズレた(でも本気の)誉め方をする<br />
ウェルキンに呆れるが、頭部のスカーフ(登場時からずっとつけている)について<br />
訊ねられると気を取り直して答える。<br />
パン屋で働いていた時のスカーフである事。その頃の気持ちを忘れたくなくて<br />
また働ける時までつけていようと思っている事。<br />
再びパン屋で働ける日が来たら買いに行くよ、とウェルキンは約束する。<br /><br />
義勇軍第3中隊長エレノア・バーロット大尉の下に出頭した際、ウェルキンは<br />
第1小隊長として配属されていた学友、ファルディオ・ランツァートと再会する。<br />
義勇軍としての初戦は、首都近郊の重要拠点・ヴァーゼル橋の奪還。<br />
作戦会議中わざわざ嫌味を言いにきた総司令官・ダモン将軍をバーロットが<br />
皮肉で追い返し、ファルディオは義勇軍を寄せ集めと見下すダモンの態度に<br />
不快感と、ガリア軍が一枚岩でない事への懸念を露にする。<br /><br />
その会議で第7小隊に下された初任務は、ヴァーゼル橋奪還の前段階として<br />
橋の西岸に構築された帝国軍拠点を制圧する事。<br />
小隊に配属された部下、古参の対戦車兵ラルゴや突撃兵ロージー、そして<br />
エーデルワイス号の操縦手兼無線手として配属されたイサラ達を率いて<br />
速やかに作戦を完了したウェルキンに、一人の女性が近付く。<br />
従軍記者・エレット。突然の、そして矢継ぎ早の質問にうろたえるウェルキン。<br />
そんなウェルキンを、ラルゴとロージーが冷ややかな目で見ていた。<br /><br />
余談:このゲームは「ガリア戦線記」と言う本を紐解く形で進行していく。<br />
この本の著者が今回登場したエレットである(別名で書いてるけど)<br /><br /></dd>
<dt>31 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/07(土)
00:19:17 ID:Pkq2uv+m0</dt>
<dd>とりあえず今回ここまで。読み易くなってると良いけどどうかなぁ。<br />
このゲーム、クリアした分のイベントは後からいつでも見られるから<br />
詳細の確認が楽でいいw<br /><br /></dd>
<dt>45 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/08(日)
01:00:30 ID:Atd01Nkr0</dt>
<dd>空いてるようなので戦ヴァル第二陣投下します<br /><br /></dd>
<dt>46 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/08(日)
01:00:56 ID:Atd01Nkr0</dt>
<dd> 【四章:「春の嵐」作戦】<br />
ヴァーゼル橋の西岸を確保し、橋を奪還する足がかりを得たガリア軍。<br />
次は正規軍との合同作戦で橋そのものの奪還にかかる事になる。<br />
義勇軍に与えられた任務は橋東岸の帝国軍拠点を制圧する事。<br />
しかし橋上には帝国軍の橋頭堡が幾重にも築かれている。<br /><br />
これらを突破する際に、正規軍からの援助はあるのかと訊ねるファルディオに、<br />
バーロット大尉は首を振る。正規軍は、義勇軍が敵の橋頭堡を攻略した段階で<br />
攻勢を開始する。捨て駒扱いに舌打ちするファルディオをバーロットが宥める。<br />
だが彼女自身も、帝国軍の強固な橋頭堡を、被害を抑えつつ突破する方法は<br />
思いつかない。そんな中ウェルキンが橋の偵察を申し出て許可を得る。<br />
そこへアリシアが駆け込んでくる。隊員同士が口論を起こしていて、隊長である<br />
ウェルキンに仲裁して欲しい、と言う。<br /><br />
ウェルキンがつれて行かれた先でイサラとロージー、ラルゴが睨み合っていた。<br />
争いの理由は、ダルクス人であるイサラが小隊に参加している事。<br />
ダルクス人なんかと一緒には戦えない、というロージーにイサラが反論する。<br />
口論を止めるウェルキン。 しかしラルゴが、実戦経験の無い坊主の言う事など<br />
誰も聞きやしない、と言う。彼らはウェルキンを隊長と認めてはいなかった。<br />
それを悟ったウェルキンはラルゴに賭けを申し出る。<br />
これから48時間以内にヴァーゼル橋を奪還する。失敗したら隊長を辞任しよう。<br />
「その代わり作戦が成功したら、以後は僕の指示をきちんと聞いてくれるかな」<br /><br />
翌朝早く、ウェルキンは小隊を河岸に集めた。そこで発表された作戦の内容は<br />
朝霧に紛れ、橋ではなく河を渡って東岸に上陸し、帝国軍拠点を落すというもの。<br />
戦車は河を渡れないし、歩兵だけでは拠点は落せない、と反論するラルゴ。<br />
ウェルキンは耐水処置を施したエーデルワイス号を潜水させ、河床を走らせて<br />
東岸に渡すと言う。彼は河の植生から、戦車が渡れる場所を割り出していた。<br /><br />
河岸を警備していた帝国兵は、突然河面を割って現れた戦車に蹴散らされた。<br />
防衛線に穴を空けたウェルキンは対岸に合図を送り、歩兵が一挙に河を渡る。<br />
帝国軍拠点を奇襲・制圧した第7小隊は、ヴァーゼル橋の開閉施設をも占拠。<br />
跳ね橋を強引に上げる事によって戦うことなく橋上の橋頭堡を一掃する。<br /><br />
予想以上に上手くいった作戦に、古参兵たちもウェルキンを認め始める。<br />
ダルクス人への偏見という確執は払拭しきれていないものの、現れたエレットの<br />
インタビューに、皆の心を繋ぐ橋のような存在になりたいとウェルキンは答える。<br /><br /></dd>
<dt>47 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/08(日)
01:01:16 ID:Atd01Nkr0</dt>
<dd> 【五章:クローデンの森の戦い】<br />
ヴァーゼル橋を奪還し、戦線を押し戻したガリア軍。それによって帝国軍は<br />
ガリア中部に戦力を集めざるを得なくなる。この動きに応じてガリア中部へと<br />
向かう正規軍と離れ、義勇軍はガリア南部へと移動する。<br />
南部の国境付近を覆うクローデンの森。慣れていなければ歩く事さえ困難な<br />
この森に、帝国軍がガリア中部侵攻のために建設した補給基地があるという。<br />
その基地を制圧し、帝国軍の補給線を断つ事が作戦の主目的になる。<br /><br />
バーロットの説明を受けつつも困難な森林戦に気の進まないファルディオ。<br />
対してウェルキンは珍しい植物が見られるかもしれないとワクワク気味。<br />
ファルディオは呆れるが、よく見ていればきっと何かのヒントが隠されている<br />
というウェルキンの言葉には納得する。<br /><br />
一方の帝国側。本拠であるギルランダイオ要塞の作戦会議室(だと思う)<br />
帝国準皇太子であり、ガリア方面軍総司令官でもあるマクシミリアンを筆頭に、<br />
セルベリア・ブレス大佐、ベルホルト・グレゴール少将、ラディ・イェーガー少将、<br />
それぞれガリア中部、北部、南部侵攻部隊の司令官が出揃っている。<br />
帝国側も、中部に兵力を集めつつもクローデンの森の重要性は察知しており<br />
南部方面軍の指揮を取るイェーガー当人が直に補給基地へ向かう事になる。<br /><br />
視点はガリア側に戻り、既に森に入った第7小隊。<br />
ウェルキンは自然オタクっぷりを発揮し、悪気なくアリシアに山羊のフンを<br />
渡したりして小隊員に呆れられるが、同時に獣道も発見する。<br />
ロージーが元は酒場の歌姫だったなどの他愛無い会話をしながら進む中、<br />
小隊は戦闘の巻き添えで親を失ったハネブタ (羽生えた豚) の子供を拾う。<br />
子豚を抱き上げるアリシアに、連れて行くかい?とウェルキンは声をかける。<br />
僕達は義勇軍なんだから誰が隊員になったっていい、と。<br /><br />
エーデルワイス号を中心に進む本隊と、獣道を進む分隊に別れて進軍。<br />
分隊が対戦車砲を背後から奇襲して無力化し、本隊は基地に肉薄する。<br />
そこで帝国側にイェーガーが到着するが、彼は状況を見て基地の死守は<br />
無意味と判断。基地から必要な物資を引き上げさせる間、自ら矢面に立って<br />
小隊の侵攻を食い止める。最終的に基地は制圧したものの、イェーガーの<br />
指揮する戦車の堅牢さや、その鮮やかな撤退にウェルキンは舌を巻く。<br /><br />
余談:拾われた子ハネブタはハンスと名付けられ、小隊の一員となる。<br />
階級は三等兵(アリシアが勝手に任命) 小隊員に可愛がられつつも<br />
ラルゴとのぶつかり稽古とか、訓練(?)もちゃんとしているそうな。<br /><br /></dd>
<dt>48 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/08(日)
01:01:42 ID:Atd01Nkr0</dt>
<dd> 【六章:砂漠の遭遇戦】<br />
今度はガリア中部のバリアス砂漠に派遣された義勇軍第3中隊。<br />
荒れ果てた大地は、ダルクスの災厄で焼き払われた都市の跡だという。<br />
あまりの景色に、災厄の規模と力の大きさを実感する小隊の面々。<br />
この砂漠にある遺跡の周辺に、帝国軍が布陣していると言う情報があり<br />
その真偽の確認と、事実だった場合は帝国軍の目的の調査が任務となる。<br /><br />
一方また帝国側。場所はやはりギルランダイオ要塞内の作戦会議室だが<br />
いるのはグレゴールとイェーガーの二人のみ。マクシミリアンとセルベリアは<br />
バリアス砂漠へ赴いていた。セルベリアを伴って行ったのならば、理由は<br />
ヴァルキュリアに関わる事だろうと推測するイェーガー。一方グレゴールは<br />
マクシミリアンがヴァルキュリアの力に固執気味である事を懸念する。<br />
対し、イェーガーは力があるならそれだけ道のりは短くなるだろう、と言う。<br />
我が故国のためにも、マクシミリアンには勝ってもらわなければ、と。<br /><br />
再び舞台はバリアス砂漠。発見した帝国軍と交戦に入る第7小隊。<br />
地溝や岩、砂嵐など周囲の環境を利用して帝国軍の拠点を制圧する。<br />
向かった遺跡の前でファルディオと遭遇。大学で考古学を学んでいた彼は<br />
遺跡内部の偵察と調査とを任されていた。彼は、この遺跡は何千年も前に<br />
ヴァルキュリア人が作った物だと説明する。聞き入る小隊の皆を尻目に、<br />
一人考え込んでいたウェルキンが突然 「思い出した!」 と大声を上げる。<br />
「ツノオウムガイだ! この遺跡、ツノオウムガイに似てるんだ!」<br />
またか、と呆れるアリシア。<br />
何事も無かったように聞き流して、ファルディオは遺跡内部に入っていく。<br />
ウェルキンとアリシアは、小隊員に周辺の偵察を任せて彼に同行する。<br /><br />
そのころ、当の遺跡の最深部にはマクシミリアンとセルベリアがいた。<br />
青い光を身に纏ったセルベリアに応じ、遺跡の壁にあった古代の文字が<br />
同じ光を以って浮かび上がる。マクシミリアンの問いに答えるセルベリア。<br />
「大地を焼きし 『聖槍』 は、ランドグリーズの地に封じられたり」<br />
頷くマクシミリアンに、どう制御なさるおつもりですか、と訊ねるセルベリア。<br />
マクシミリアンは答える。槍を載せて走るネズミがもうすぐ完成する、と。<br />
「これで我が野望は、夢から確信へと変わった。余は、ヨーロッパに<br />
君臨する王となるのだ」<br /><br />
余談:イェーガーはかつて帝国に併合された小国・フィラルドの出身で<br />
故国の復興・独立を目指してマクシミリアンの幕下に加わっている。<br /><br /></dd>
<dt>49 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/08(日)
01:03:00 ID:Atd01Nkr0</dt>
<dd> 【七章:バリアスの決戦】<br />
遺跡の内部に入る三人。壁面には古代の文字で何かが綴られている。<br />
ファルディオの解読で、この地を襲ったダルクスの災厄を語る文だと分かる。<br />
そしてダルクス人を倒し、ヨーロッパを平定したと言うヴァルキュリア人。<br />
ファルディオの解説を聞きながら、御伽噺だと思っていた、と言うアリシア。<br /><br />
その頃遺跡の外では再びロージーとイサラの衝突が起きていた。<br />
ラルゴの制止で騒ぎには至らなかったが、二人の態度は和解には程遠い。<br /><br />
遺跡調査組は遺跡の最奥部、ヴァルキュリア人のシンボルとも言われている<br />
“ヴァルキュリアの螺旋” の前に辿り付く。ここまでただ一人の敵兵にさえ<br />
出会わなかった彼らは、調査を切り上げて外へ戻ろうとする。<br />
その時、突然 “ヴァルキュリアの螺旋” がまるで扉のように開いた。<br />
“螺旋” の前に立っていたアリシアは、ただ手を触れただけだと言う。<br />
遺跡に深部があった事に驚くファルディオ。一行は調査を続けようと奥へ入る。<br /><br />
“螺旋” の先は下へと続く螺旋階段。壁面にはやはり文字が刻まれている。<br />
文字に目を走らせ、愕然とするファルディオ。ウェルキンが内容を訊ねるが、<br />
ファルディオは僅かに間をおいて、ここの文字は自分にも読めない、と答える。<br />
アリシアが気配に気づく。こちらを認めながらも悠然とすれ違って行くのは<br />
マクシミリアン。彼の正体に気づく一行。アリシアは銃を抜いてその背中に<br />
照準するものの、彼に付き従うセルベリアが身に纏う青い光に気圧される。<br />
相対したのがヴァーゼルやクローデンの戦いで巧みに帝国軍を破ってきた<br />
ウェルキン・ギュンターの隊だと知ったマクシミリアンは、外で雌雄を決しよう、<br />
と言って出て行く。<br /><br />
外に出るとマクシミリアン自身が搭乗する巨大戦車・ゲルビルが現れる。<br />
ガリア側の拠点を、制圧どころか蹂躙しながら進む戦車に手を焼く第7小隊。<br />
ファルディオの第1小隊は、これもやはりセルベリアの部隊に圧倒される。<br />
ゲルビルのラジエーターを破壊しつつ食い下がるが、遂に第1小隊を退けた<br />
セルベリアが敵援軍として現れる。銃ではなく、石製にも見える槍と盾を携え<br />
青い光を纏うセルベリア。その姿は伝説のヴァルキュリア人を連想させる。<br />
彼女の猛攻をかわしつつ何とかゲルビルを破壊する第7小隊。<br />
しかし、あろうことか生身に槍と盾で戦車砲すら弾き返すセルベリアを前に、<br />
マクシミリアンを捕える事は適わなかった。<br />
何とか帝国軍を退けはしたものの、受けた被害の大きさと目の当たりにした<br />
セルベリアの強大な力に、誰もが暗澹たる思いを抱くのだった。<br /><br /></dd>
<dt>50 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/08(日)
01:06:55 ID:Atd01Nkr0</dt>
<dd>やっとヴァルキュリア登場したところで今回ここまでー<br /><br /></dd>
<dt>63 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/11(水)
00:54:59 ID:fL/xt6B40</dt>
<dd>戦ヴァル第三段いきまーす<br />
段々長くなってきた<br /><br /></dd>
<dt>64 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/11(水)
00:57:33 ID:fL/xt6B40</dt>
<dd> 【八章:森林の包囲網】<br />
バリアス砂漠から帰還する途中、突然の砲撃を受けてウェルキンとアリシアは<br />
小隊から逸れてしまう。二人は小隊との合流を目指して夜の森を歩き出すが、<br />
アリシアは脚を捻っており、ウェルキンの知識で森から薬草を得ながら進む。<br /><br />
警戒網を抜けた先に無人の山小屋があった。薬草での応急治療を施す中<br />
アリシアは、なぜ自然に興味を持つようになったのかをウェルキンに訊ねる。<br />
父さんの影響だと思う、とウェルキンは答える。父とよく遊びに行ったと。<br />
父は悩んでいた。母は戦火で命を落とし、最愛の人すら守れなかった父は<br />
それでも周囲からは英雄と称えられ続けた。自分は何のために戦ったのか、<br />
いつも苦しんでいた。でも、自然の中にいる時は明るくて元気な父だった。<br />
「父さんを笑顔にしてくれるから、僕は自然を好きになったのかもしれない」<br /><br />
山小屋に一人の帝国兵が入ってくる。銃を構え、制止するウェルキン。<br />
だが、そのままその場に倒れる帝国兵。負傷兵だと気づいた二人は何とか<br />
手当てを試みるが、手の施しようがない。帝国兵は手を伸ばし、母を呼ぶ。<br />
手を握り、大丈夫、ここにいる、と言ってやる事しかできないアリシア。<br />
二人の見守る中で、負傷の帝国兵は息を引き取った。<br /><br />
一方、残された小隊の面々。二人を探すラルゴとロージー、捜索に参加せず<br />
エーデルワイス号の整備にかかりきりのイサラ。こんな時によく整備なんか<br />
していられるな、と言うロージーに、こんな時だからです、とイサラは答える。<br />
いつ兄が帰ってきてもいいように準備を整えておく事が、今の自分にできる<br />
最良の事だと思います、と。驚いた顔のロージーと、イサラを気遣うラルゴ。<br /><br />
翌朝、帝国兵を埋葬したアリシアとウェルキン。彼の銃を立て、ヘルメットを<br />
置いた墓を前に、帝国兵も自分たちと同じ人間で、家族がいる事を実感する。<br />
自分には家族がいない事を告白するアリシア。孤児院育ちで親を知らない。<br />
でも悲しませる人がいないのなら、一人ぼっちも悪くないかも、と笑う彼女に<br />
今は僕もイサラも、小隊の皆が君の家族じゃないかと言うウェルキン。<br />
そこへ帝国の兵士と、士官が現れる。墓と、山小屋内の治療を跡を見て、<br />
彼らは二人に感謝を述べ、危害を加えることもなく去っていく。<br /><br />
その後二人は近くで交戦中だった小隊と合流して帝国側戦力を撃退する。<br />
二人を敬礼で迎える小隊員。ラルゴとロージーに、兄を探してくれた事への<br />
礼を言うイサラ。ロージーはダルクス人に礼を言われても嬉しくない、と<br />
ソッポを向くが、それが単なる照れ隠しなのは傍目にも明らかだった。<br /><br /></dd>
<dt>65 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/11(水)
00:58:20 ID:fL/xt6B40</dt>
<dd> 【九章:七月事件】<br />
日頃の戦果が認められ宮殿の晩餐会に招かれたバーロット、ウェルキン<br />
ファルディオの三人。ガリア公・ランドグリーズ家の現当主は弱冠16歳の<br />
コーデリア姫。彼女はヴァルキュリアの血を引いているとも言われていた。<br /><br />
前部中央にそびえる塔のため、一角獣に形容されるランドグリーズ城。<br />
晩餐会は、ガリアと連邦の同盟を発表するためのものだった。<br />
中立の国是を覆す同盟は、宰相ボルグと連邦大使の握手で締結される。<br />
交わされる握手を表情もなく見る姫。ボルグと連邦大使が口を揃える、<br />
ヨーロッパを我らの手に、という言葉に国を守りたいだけの義勇軍との<br />
思いの剥離を覚える。不愉快な茶番だとファルディオは先に帰ってしまう。<br /><br />
晩餐会が終了し、帰ろうとしたところでバーロットが何者かとぶつかる。<br />
翼を模し頭を覆う白の冠物に一角獣の額冠。なんと相手はコーデリア姫。<br />
咎める様子もない姫に、ウェルキンは同盟に賛成なのですかと訊ねる。<br />
晩餐会を見て姫の意思が無視されているような気がした、と。<br />
姫は答える。国政は宰相に任せている。ガリアの地と、ヴァルキュリアの<br />
血統を守るのが私の宿命。私の意思は必要ない。自らを傀儡と認め、<br />
それを是とするコーデリア姫に言葉を失うウェルキン。<br />
城を出るとダモン将軍が飛んでくる。姫が連邦大使に誘拐されたと言う。<br /><br />
一方、深夜の整備場。ガリア軍兵器の整備・開発を担当しているリオンと<br />
クライスが一機の飛行機を発見する。そしてそこにはイサラの姿が。<br />
小さい頃空を飛びたいと言っていた兄の夢を叶えたくて、休日に少しずつ<br />
作っていると言う。手伝いを申し出た二人に、イサラは礼を言って快諾。<br />
そこに緊急出撃のサイレン。すぐにエーデルワイス号を出す事に。<br /><br />
逃走する装甲車を止め、なんとか姫を救出する第7小隊。助出された姫に<br />
いかに宿命が重くても、自身の意思を捨てないで下さいと言うウェルキン。<br />
頷くコーデリア。 後日、ウェルキンは勲功賞を授与される。<br />
授与の席でコーデリアは言う。まだ答えが出た訳ではないが、あれから<br />
ガリアの姫として、一人の人間としてどう生きるかを、ずっと考えていると。<br /><br />
小隊長室に戻ったウェルキンはファルディオの訪問を受ける。<br />
ファルディオは今回の事件がボルグの圧力で報道されていないと言う。<br />
帝国だけで手一杯の現状、連邦とまで事を構える訳には行かないからだ。<br />
いかにガリアが弱い立場なのか思い知ったと言うファルディオ。更に軍さえ<br />
一枚岩ではない。この国は大丈夫なんだろうか、と彼は懸念を口にする。<br /><br /></dd>
<dt>66 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/11(水)
01:00:56 ID:fL/xt6B40</dt>
<dd> 【十章:ファウゼン解放戦】<br />
ガリア北部の工業都市ファウゼンの奪還に当たる事になった義勇軍。<br />
ラグナイト産地であるファウゼンを奪還できれば国内の生産力を回復できる。<br />
帝国軍が防衛に配備した装甲列車・エーゼルの破壊を任される第7小隊。<br />
ファウゼンでは帝国によって狩り集められたダルクス人たちが、強制労働に<br />
従事させられている。そのダルクス人の中に義勇軍の協力者がいるらしい。<br />
そこでまたロージーとイサラの言い合い。ラルゴの仲裁も板に付いてきた。<br /><br />
夜陰に乗じてファウゼンに潜入し(戦車で潜入も何もないだろうとも思うが)<br />
辿り着いたダルクス人収容所で小隊が見たのは、家畜のように扱われている<br />
ダルクス人たち。彼らのリーダーであるザカが、義勇軍の協力者だった。<br />
目の当たりにしたダルクス人の現状に動揺しつつも、やはりダルクス人との<br />
共同戦線は面白くないロージー。それを察したザカは好きなものはあるかと<br />
彼女に尋ねる。意図を量りかねながらも、歌が好きだと答えたロージーに、<br />
良いね、俺も好きだよと言うザカ。歌にも色々な物がある。それぞれ違うが、<br />
それぞれ良さがある。人間も人種も、それと同じなんじゃないのか、と。<br /><br />
翌朝に作戦開始。装甲列車エーゼルはファウゼンの渓谷に掛かる高架上。<br />
ザカが高架の支柱に爆弾を設置し、彼の退避を待って起爆する。<br />
装甲列車エーゼルは高架と共に渓谷へと落下。エーゼルに搭乗していた<br />
帝国軍北部ガリア侵攻部隊司令官ベルホルト・グレゴールも運命を共にした。<br /><br />
勝利した小隊に突如知らせが入る。帝国軍が、ダルクス人たちの宿舎に<br />
火を放ったと言うのだ。駆けつけた小隊の前には焼け落ちた宿舎の跡だけが<br />
広がっていた。黒焦げの残骸に歩み寄るロージー。彼女の目に映ったのは、<br />
残骸の中、煤に汚れて落ちている人形。昨夜、宿舎で会った幼い少女が<br />
手にしていた物だった。思わず人形を拾い上げ、復讐を叫ぶロージー。<br />
その彼女を制止したのは、多くの同朋を宿舎ごと焼き殺されたザカだった。<br />
暴力は暴力を呼ぶ。それでは争いは終わらない。例え迫害されていようと、<br />
俺達は誇りをもって生きている。報復はしない、それがダルクス人の生き方だ。<br />
そう言って一人残骸に入り、焼け崩れた柱を片付け始める。無言のまま<br />
手伝いに進み出るイサラ。そして、そんな二人をロージーが手伝い始める。<br /><br />
ファウゼンを奪還し、帰還した第7小隊。開放されたダルクス人達の行く末を<br />
案ずる彼らの前に義勇軍の軍服を纏ったザカが現れる。今日から義勇軍に<br />
入り、しかも第7小隊に配属されたと言う。戦車兵の実戦経験もあるという<br />
彼を加え、第7小隊にも二両目の戦車がやってくる事となった。<br /><br /></dd>
<dt>67 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/11(水)
01:03:34 ID:fL/xt6B40</dt>
<dd> 【十一章:マルベリー攻略戦】<br />
今度の戦場はガリア北部のマルベリー海岸。砂浜の奥には断崖があり、<br />
道も狭い上に断崖には銃座が設置されている、鉄壁ともいえる陣である。<br />
明日は精霊節(大事な人に贈り物をする日)だというのに気が重くなる一同。<br /><br />
サロンで休憩中のラルゴとロージーに、イサラがある物を差し出す。<br />
ファウゼンの収容所でも見た人形。それはダルクスに伝わるお守りだった。<br />
それを二人に渡したいと言うイサラ。何で俺らに? とラルゴは尋ねる。<br />
お二人と、ずっと仲良くなりたかった、と言うイサラ。精霊節にあやかって<br />
大切なお二人と親しくなれればと思った、と。照れながら受け取るラルゴ。<br />
だが、ロージーはそれを断る。ラルゴが宥めようとするが逆効果。むしろ<br />
はねつけるような言葉が飛び出してしまい、イサラは俯いて去ってしまう。<br /><br />
翌日、精霊節であり作戦当日。遅れて小隊長室に飛び込んで来たイサラは<br />
煙幕弾が完成した、と言う。朝まで寝ないで作っていたらしいイサラは言う。<br />
「私、第7小隊の皆が好きです。誰一人……死なせたくないんです」<br />
小隊は煙幕によって銃座を無力化し、海岸の帝国軍拠点を制圧する。<br /><br />
戦闘が終わった後、いつも通りエーデルワイス号の点検をしているイサラに<br />
ロージーが近づく。その手にあるのは、昨日イサラが渡そうとした人形。<br />
役に立ったよ、と言うロージーにイサラは驚く。持っていてくれたんですか、と。<br />
お返しをしなくちゃな、というロージー。イサラは少し考えてから答えた。<br />
「歌が好きだって仰ってましたよね。ロージーさんの歌、聞いてみたいです」<br />
驚きながらも、分かった。約束するよ、と自分から手を差し出すロージー。<br />
響く銃声。<br />
イサラが倒れる。 他の小隊員が応戦する中で一人反応できないロージー。<br />
「アタイ……まだアンタに、ありがとうを言えてないじゃないか!」<br />
伸ばされた手を握る。「握手……できました、ね」 微笑むイサラ。<br />
小隊の反撃に撤退していく帝国兵。皆がイサラとロージーに駆け寄る。<br />
抱き起こすウェルキンに、一緒に飛行機で空を飛びたかった、と言うイサラ。<br />
きっと一緒に飛べるさ。そう言った兄に微笑みかけて、ゆっくりと目を閉じる。<br /><br />
後日、戦没者墓地。ダルクスのストールを掛けられた真新しい墓に向かって<br />
敬礼する義勇軍の面々。皆で彼女の願いを受け継ぎ、叶えていく事を誓う。<br />
進み出たロージーが、約束していた通りに、墓前に歌を捧げる。<br />
歌声は風に乗って、青空へと昇っていった。<br /><br /></dd>
<dt>68 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/11(水)
01:04:42 ID:fL/xt6B40</dt>
<dd>今回ここまで。<br />
ベルホルト・グレゴール少将、小隊への顔見せたったの一度で御退場<br />
将軍クラスの敵さんの中ではぶっちゃけ一番影が薄いと思う<br /><br /></dd>
<dt>78 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/12(木)
21:59:00 ID:nwb90YY40</dt>
<dd>戦ヴァル第四段投下。今回ちょっと断章が入ります。<br />
本筋とはあまり関係の無いエピソードが幾つか断章として出てくるんですが<br />
今回のこれはちょっと入れないと話がわからなくなるので。<br /><br /></dd>
<dt>79 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/12(木)
21:59:39 ID:nwb90YY40</dt>
<dd> 【十二章:ブルール奪還戦】<br />
イサラを喪って三週間が過ぎた。第7小隊に与えられた新たな任務は、<br />
バーロットがダモン将軍に上申し、許可を得たものだと言う。国境近くの街<br />
ブルールの奪還。今は欠員となっているエーデルワイス号の操縦士として<br />
整備開発部で働き、イサラとも顔なじみだったクライスが志願、配属される。<br /><br />
五ヶ月ぶりに戻ってきた故郷・ブルール。必ず帰ってこようと誓った場所だが<br />
共にそれを約束したイサラは既にいない。しかし将軍に上申してまで今回の<br />
攻略目標をブルールと決定したバーロットの気遣いを無駄にしないためにも<br />
今はイサラの、そして自分達の故郷を取り戻そうと決意するウェルキン。<br /><br />
一方、今回の作戦に参加しないファルディオは、バリアス砂漠の遺跡にいた。<br />
あの時 “螺旋” の奥にあった文字を「読めない」と答えたが、実は読めていた。<br />
濁してしまったのは内容があまりに衝撃的だったためだ。そしてその内容故に<br />
“螺旋” をヴァルキュリア人だけが開ける門なのだろうと結論するファルディオ。<br />
ならばそれを開いたアリシアは……<br />
ファルディオは苦悩する。自分は一体どうするべきなのか。<br /><br />
ブルールを奪還した第7小隊。初めて出会った丘から街を見渡すウェルキンと<br />
アリシア。住民も少なく、親子風車も壊れたままの街に寂しさを覚える。<br />
ふと、小さな白い花を見つけたウェルキン。アリシアを呼び、見せたそれは<br />
コナユキソウの花だった。二人が出会った時にアリシアが捲いた種が根をはり<br />
花を咲かせていた。「新しい命も、この時代に生まれている」 実感する二人。<br />
ブルールの奪還で目標を再確認したウェルキン、中隊に戻ったファルディオに<br />
バーロットはガリア北東部の平原・ナジアルに帝国軍が結集していると告げる。<br />
この戦がガリアの運命を決めると予想し、休息の後ナジアルへ移動する事に。<br /><br />
その夜。丘の上のエーデルワイス号と、その上に座るウェルキンとアリシア。<br />
またたくさんの命が喪われる、と言うアリシアに頷くウェルキン。喪ったものは<br />
戻らない。でも、アリシアが教えてくれたように、新しいものを育むことはできる。<br />
次の戦いで勝てれば戦争も終わりに近づく。そうしたらブルールを復興しよう。<br />
自分にとっての、お互いの存在の大きさを確認しあう二人。アリシアは言う。<br />
「この戦いが終ったら……あなたに、伝えたい事があるの」<br /><br />
余談:ブルールを奪還した時点で、エレットが発行している壁新聞に<br />
ランドグリーズ大学からヴァルキュリアの槍と盾と考えられていた<br />
古代の遺物2点が盗まれたという記事が載る。<br /><br /></dd>
<dt>81 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/12(木)
22:00:20 ID:nwb90YY40</dt>
<dd> 【十三章:ナジアル会戦(前編)】<br />
ガリア・帝国両軍の主力部隊が集結するナジアル平原。<br />
総兵力で帝国軍に大きく劣るガリア軍だが、総司令官ダモン将軍はコネ就任の<br />
ダメ司令っぷりを発揮して総攻撃を命令。バーロットの諫言など意にも介さない。<br /><br />
待機中の第7小隊。帝国軍の大兵力を前に、空気は重い。そんな中で、自分の<br />
身の上を話し出すアリシア。ずっと一人ぼっちだと思っていた。でもウェルキンが<br />
第7小隊の皆が私の家族なんだと言ってくれた。戦いの前は、やっぱり怖い。<br />
「……でも、家族が一緒にいてくれるって考えると、頑張れる気がするんだ」<br />
その言葉に小隊はいつもの明るさを取り戻し、戦いに臨む覚悟を新たにする。<br /><br />
一方帝国側。ガリア軍を蹴散らし殿下をランドグリーズへ、と息巻くセルべリア。<br />
物心つかぬ内から実験施設に送られ、兵器として実験材料にされていた彼女は<br />
初めて自分をそこから連れ出し、人間らしい生活を与えてくれたマクシミリアンに<br />
絶対の忠誠を誓っていた。彼のためにヴァルキュリアとしての力を覚醒させようと<br />
自ら胸を貫きさえした。 「必ずや、余に勝利をもたらせ」 というマクシミリアンの<br />
言葉を受け取って、セルベリアが出撃する。<br /><br />
古代の石槍・石盾を手に陣頭に立つセルベリア。全身から青い光を放って<br />
無謀な全面攻勢をかけるガリア軍を蹂躙する。戦車ですら足止めにもならない。<br />
第7小隊の担当区域は離れているものの、帝国軍は区域全体にロケット砲での<br />
砲撃を加えており、これを避けようの無い戦車は出撃ができない。<br /><br />
前大戦の名残でもある幾多の塹壕を通って、まず砲撃の照準情報を送っている<br />
中間拠点を制圧。砲撃が止んだ所でウェルキン&クライス、ザカの戦車が出撃。<br />
だが同時に、他区域のガリア軍を撃滅したセルベリアが現れる。<br />
やはりセルベリアに対しては勝機が見出せない小隊。セルベリアにこちら側の<br />
本拠点を制圧される前に帝国側の拠点を制圧する事で、なんとかセルベリアを<br />
退かせる事に成功する。だが、ガリア軍側にできたのはたったのそれだけ。<br />
ヴァルキュリアの力と、あまりに甚大な被害に呆然とする一同。<br /><br />
帝国軍が撤退したとは言え、このままでは拠点を維持する事も難しいと判断した<br />
ウェルキンは、後方部隊に支援を要請しようとする。応じてアリシアが小隊員を<br />
集めようとしたとき、一発の銃声が暗天を貫いた。その場に倒れるアリシア。<br />
ウェルキンが駆け寄り、小隊は警戒体勢に入るが帝国兵の姿はどこにもない。<br /><br /></dd>
<dt>82 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/12(木)
22:00:59 ID:nwb90YY40</dt>
<dd> 【十四章:ナジアル会戦(後編)】<br />
撤退した第7小隊。幸い急所は外れていたもののアリシアは意識不明の重体。<br />
治療所のテントを出ようとするウェルキンに衛生兵が声をかける。人目を避けての<br />
報告は、アリシアの体内から摘出された弾が帝国軍のものではなく、ガリア軍の<br />
狙撃銃のものだった、というもの。しかもまだ一般兵には渡っていない新型銃弾。<br />
つまり、彼女を撃ったのは味方である可能性があるという事だった。<br /><br />
ガリア軍の作戦会議室。兵士を役立たずと罵るダモン将軍。ここは一旦退いて<br />
ヴァルキュリアへの対策を、というバーロットの言葉は相変わらず無視される。<br />
退けば自分の指揮能力を疑われる、というだけの理由で、ダモンは明日正午に<br />
再び帝国軍陣地に総攻撃を加えよと命令する。このままではガリア軍は全滅。<br />
どうしたらいいの、と呟くバーロット。<br /><br />
治療所のテントに踏み込む人影がある。眠るアリシアの胸元に置かれるのは<br />
巻貝にも似た螺旋状の石槍。石槍が放った青い光がアリシアを包んでいく。<br /><br />
再び帝国軍の陣頭に立つセルベリア。ヴァルキュリアの光にたじろぐガリア軍。<br />
その背後から一人の少女が進み出る。茶色の髪を銀に、茶色の瞳を赤に染め、<br />
光を纏ったアリシア。髪も瞳も光も、全ての色がセルベリアと酷似している。<br />
もう一人のヴァルキュリアの存在を知ったセルベリアはアリシアに戦いを挑む。<br />
応じるアリシアは、意識も無いのか頼りなくふらつく足取りでガリア軍の前へ。<br />
だが、瞳の焦点すら合っていないアリシアはあっさりとセルベリアを下す。<br /><br />
続けて、やはり無意識のまま帝国軍の戦車や銃座を破壊していくアリシア。<br />
小隊は拠点を制圧するが、アリシアは途中で力を使い果たしたように倒れ、<br />
気を失う。すぐに彼女を回収し退避させるウェルキン。<br />
その時、戦場の両端に帝国の戦車と歩兵の増援が現れる。敵の挟み撃ちに<br />
遭いながらも、何とか両戦車を破壊する第7小隊。<br /><br />
もう一人のヴァルキュリアの出現という予期せぬ事態で、大きな戦力差を覆し<br />
勝利を収めたガリア軍。しかし、アリシアは何があったのかを覚えていない。<br />
傷は何時の間にか治ってしまっているし、周りの人の態度がいつもと違う。<br />
自分に何があったのかを尋ねられ、どう答えていいか分からないウェルキン。<br /><br />
余談:ここで章は切れてるけど、後の会話を見るにどうやら説明はした模様<br /><br /></dd>
<dt>83 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/12(木)
22:01:36 ID:nwb90YY40</dt>
<dd> 【断章:決別】<br />
ウェルキンの元にクライスがやってくる。携えてきたのは先日の弾丸と、その<br />
出所の調査結果。やはり結果はガリア軍で開発中の新型狙撃銃の弾丸。<br />
そしてその銃を事件前夜に借出した者がいる、という記録。記録にある名は<br />
ファルディオ・ランツァート少尉。驚くウェルキンの前に並べられる情報は<br />
しかし全てがファルディオへの疑惑を裏付けるものばかり。<br /><br />
信じたくない思いでファルディオの部屋を訪ねるウェルキン。留守の部屋内で<br />
ウェルキンが見たのは、所狭しと並ぶヴァルキュリア人関連の文献・研究書。<br />
そして机の上にあるメモ。<br />
アリシアをヴァルキュリア人と断じたファルディオが、彼女を覚醒させるための<br />
計画の概要をまとめ、それを実行した事を告白するものだった。<br />
ヴァルキュリア人としての力に覚醒するには、命に関わる傷を負うことが条件。<br />
親友の恋人を撃ったことを後悔した。しかし、今はこれでよかったと思っている。<br />
そう、メモは締めくくられていた。<br /><br />
ファルディオはバーロットに呼び出されて行った、と聞いたウェルキン。<br />
中隊長室に入るなり当人に疑惑をぶつける。言い訳もなく認めるファルディオ。<br />
そんな彼をウェルキンは殴り胸倉を掴む。何故アリシアを撃った、という問いに<br />
ガリアのためだ、と答えるファルディオ。アリシアの力が無ければ勝てなかった。<br />
今だけの事じゃない。二つの強国の狭間にあるガリアが生き残っていくには<br />
ヴァルキュリアの力が、切り札が必要だ。 ウェルキンはその言葉を否定する。<br />
強い力を持っても戦争は終らない。相手がそれ以上の力を持とうとするだけだ!<br /><br />
二人の争いをバーロットが止める。きっとどちらの言う事も間違いで、どちらの<br />
言う事も正しい。だが、いかなる理由があろうと仲間を撃った罪は許されない。<br />
軍規に基づきファルディオは逮捕監禁。<br />
ウェルキンには私闘を行った罪で独房24時間収監が言い渡される。<br /><br />
余談:メモに遺跡の “螺旋” の奥の壁に書かれていた内容も記されている。<br />
「ダルクスの災厄」の真実。実は災厄を振りまいたのはヴァルキュリア人で<br />
この地の先住民だったダルクス人を焼き払い、平定した後にその責任を<br />
敗者であるダルクス人に転嫁した。以来、ダルクス人は呪われた民となり<br />
ヴァルキュリア人は救世主となった──というもの。<br />
他民族には偽の歴史を、ヴァルキュリア人だけに真実の歴史を伝えるため<br />
バリアスの遺跡が作られたものと思われる。<br /><br /></dd>
<dt>84 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/12(木)
22:03:28 ID:nwb90YY40</dt>
<dd>今回ここまで。<br />
断章は他にもあって、中には戦闘が起きるものもあり。<br />
小隊の休暇風景だったり、ラルゴが野菜のために戦車を破壊する話だったり<br />
バーロットが前大戦での因縁の相手に復讐をはたそうとする話だったり<br />
ダルクス狩りの帝国軍を倒す作戦をロージーが進んで受ける話だったり<br />
あとはまぁ、アリシアとウェルキンが仲良くしてる話だったりと色々。<br /><br /></dd>
<dt>87 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/14(土)
08:13:25 ID:GMNM86TZ0</dt>
<dd>連続でしかも朝っぱらから戦ヴァル投下。<br />
今回分で終るかと思ったら終らなかった。<br /><br /><br /></dd>
<dt>88 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/14(土)
08:14:22 ID:GMNM86TZ0</dt>
<dd> 【十五章:ギルランダイオ要塞戦】<br />
国境のギルランダイオ要塞が、ガリアにおける帝国最後の拠点となった。<br />
要塞へ通じる輸送線路に、爆薬を載せた車両を走らせて要塞正門を爆破する、<br />
そのために線路のポイントを切り替えろという命令が義勇軍に下る。<br /><br />
帝国側。どうか今一度機会を、殿下の為に戦わせて下さいと言うセルベリアに<br />
マクシミリアンは告げる。この地に集ったガリア軍の主力を、ヴァルキュリアの<br />
“最期の炎” をもって殲滅せよ。愕然とするセルベリア。<br />
ランドグリーズから使者が来ている、と言うイェーガーに、待たせておけと言い<br />
一度本国に戻る、と言うマクシミリアン。膝をつくセルベリアに振り向かぬまま<br />
マクシミリアンは去る。彼女を一瞥し、すまん、と呟いてイェーガーも出て行く。<br /><br />
探しに来たウェルキンを前に無理に明るく振舞うアリシア。コナユキソウの花を<br />
ウェルキンの胸元に挿し「いい感じだよ」と笑うが、不意に俯いて縋り付く。<br />
ファルディオの事を聞いた、陣中を歩いていると皆が自分を拝む、と言う。<br />
どうしたらいいのか、これからどうやって生きていけばいいのか分からない、と。<br />
だがウェルキンが答える前に、無理な笑顔を作って逃げるように去ってしまう。<br /><br />
作戦開始。全てのポイントを切り替え、爆弾列車を要塞に導く事に成功すると<br />
城壁上にセルベリアが現れる。ヴァルキュリアとして敗北した上は、人として<br />
戦いを挑むと言うセルベリア。なんとか撃破する小隊。<br />
ヴァルキュリアである事にどうして耐えられるのですか? と尋ねるアリシア。<br />
愛する人がいるからだ、とセルベリアは答える。そこにダモン将軍が現れる。<br />
セルベリアは捕虜となった部下には手を掛けないで欲しい、そしてできれば<br />
彼らの護送を義勇軍に頼みたい、とダモンに願い出る。了承するダモン。<br />
連行の直前、セルベリアはアリシアに言う。私は自分の人生に答えを出した。<br />
もう会うことも無いだろうが、お前がどういう答えを出すのか興味がある、と。<br /><br />
司令官の椅子にご満悦なダモン。その前に捕らえられていたセルベリアが<br />
突如戒めを引き千切る。驚いたダモンは即座に兵士に射殺を命じた。<br />
そして、ヴァルキュリア人が死ぬ瞬間に発動される、最期の炎が要塞を包む。<br />
「マクシミリアン様……どうか、栄光をその手に!」<br />
ガリア軍主力の全てを巻き込んで、ギルランダイオ要塞は吹き飛んだ。<br />
捕虜護送のため要塞を離れていた義勇軍中隊の中、アリシアは呆然とする。<br />
これがセルベリアの出した答えなのか。更ににそこへ緊急入電。正体不明の<br />
巨大兵器がクローデンの森を突破して、首都ランドグリーズへと向かっている。<br /><br /></dd>
<dt>89 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/14(土)
08:15:33 ID:GMNM86TZ0</dt>
<dd> 【十六章:「乙女の盾」作戦】<br />
森を破壊しながら首都ランドグリーズへ進む巨体。既に戦車ですらないそれは<br />
帝国軍の陸上戦艦・マーモット。その艦橋でギルランダイオ要塞とガリア軍の<br />
主力部隊消滅の報告を受けるマクシミリアン。表情には何の感動も無い。<br /><br />
義勇軍は首都防衛大隊と共同でマーモットを枯れ谷へと誘い込み、地雷原に<br />
誘導した上で首都防衛大隊の火力をぶつける作戦に出る。<br />
考え込むウェルキンに物言いたげなアリシア。だが結局彼女は何も言わない。<br /><br />
首都ランドグリーズ。報告を受けたコーデリア姫は自ら出陣する意思を固める。<br />
だがそれを阻む者がいた。宰相ボルグ。姫の身を「大事な取引材料」と評する<br />
ボルグをコーデリアは睨み付ける。この国を帝国に売り渡すつもりか、と。<br />
ボルグは、ガリアは新たな国に生まれ変わると言う。それも己が統治の下で。<br /><br />
一方の義勇軍側。爆薬で崖崩れを起こし、マーモットの進路を誘導する事には<br />
成功するものの、ガリア軍全火力を以ってしてもマーモットには歯が立たない。<br />
そんな中、崩壊する戦線を悠然と突っ切るマーモットの前にアリシアが立った。<br />
思わずエーデルワイス号を飛び出し、彼女の下へ走るウェルキン。<br />
再びヴァルキュリアの色と光を纏ったアリシアは、マーモットの砲撃を掻い潜り<br />
右手の石槍を投擲。槍はマーモットの装甲を易々と貫き爆発を引き起こす。<br />
「私は、ヴァルキュリア……もう、皆と一緒にはいられない……」<br />
炎のように膨れ上がる青い光を纏ってアリシアは歩み続ける。<br /><br />
彼女の姿に不吉な物を覚えるマクシミリアン。マーモットは全速で離脱を図る。<br />
マーモットが回頭していくのを前に、一度は砲撃で吹き飛ばされたウェルキンが<br />
ようやくアリシアに追いつく。私が死ねば沢山の人が助かる、と言うアリシアに<br />
そんな力で勝ったって本当の勝利じゃない、と叫ぶウェルキン。自分達の力で<br />
掴み取らなければダメだと。でも、私は貴方たちとは違うと言うアリシア。確かに<br />
君は僕達とは違う力を持っている。でもアリシアはアリシアだと言うウェルキン。<br />
そして彼は言う。僕は君を愛している、と。<br />
ギルランダイオ要塞に向かう前に、アリシアが挿してくれたコナユキソウの花を<br />
胸元から抜き、茎で輪を作ってアリシアの左手を取り、薬指に通す。<br />
「戦いが終ったら、一緒に暮らそう。僕はずっと……君と一緒にいたい」<br /><br />
二人の口付けと共にヴァルキュリアの青い光は緑光となって弾け、消えた。<br />
小隊員に冷やかされつつも暖かく迎えられる二人。<br />
全員が揃った第7小隊はマーモットを追撃し、首都ランドグリーズへ向かう。<br /><br /></dd>
<dt>90 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/14(土)
08:17:03 ID:GMNM86TZ0</dt>
<dd> 【十七章:ヴァーゼル橋突破戦】<br />
首都を目指す義勇軍中隊はヴァーゼル市街に到達。以前西から東へと進軍し<br />
奪還したヴァーゼル橋を今度は逆に渡る事になる。街には帝国軍の戦車隊と<br />
彼らを率いるラディ・イェーガー当人が駆る新型戦車・ケーニヒヴォルフ。<br />
その強固な装甲を何とか破壊し、イェーガーを撃破する小隊。<br /><br />
義勇軍勝利で戦いの終ったヴァーゼル市街地。大破したケーニヒヴォルフを<br />
見上げながら撤退完了の報告を聞くイェーガーは、報告に来たその兵士にも<br />
ランドグリーズへ脱出しろと言う。そして、自身はもう帝国には戻らないとも。<br />
自分はマクシミリアンの力に、故国の独立と復興を賭けた。軍事力こそが<br />
国を護るための力だと思っていた。だが本当に必要だったのは故郷や仲間を<br />
思う心なのではないか。イェーガーは兵士にマクシミリアンへの伝言を託す。<br />
「真に強きものは弾丸に非ず。マーモットと聖槍を過信するなかれ」<br />
見送る兵士の敬礼を背に受け、イェーガーは黒煙の中に姿を消す。<br /><br />
ヴァーゼル橋を渡り、やっとランドグリーズへ進撃が可能になった義勇軍に<br />
とうとうマーモットが首都に到達、城門を破り城に突入したと知らせが入る。<br />
(本当に街の大通りを驀進して城の前部に艦首を突っ込むという暴虐っぷり)<br /><br />
余談:人物総覧ではイェーガーはこれ以降消息不明、となっている。<br />
マクシミリアンに伝言が伝わったか否かは不明。たぶん伝わってないぽ。<br />
まぁ伝わってても何も変わらなかった気もするが。<br /><br /></dd>
<dt>91 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/14(土)
08:19:19 ID:GMNM86TZ0</dt>
<dd>3将が全員退場して今回ここまで。<br />
次回で終ります。<br /><br /></dd>
<dt>106 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/15(日)
23:45:01 ID:22BytXjO0</dt>
<dd>戦ヴァル最後投下ー<br /><br /></dd>
<dt>107 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/15(日)
23:45:34 ID:22BytXjO0</dt>
<dd> 【終章:最終決戦】<br />
とうとう帝国の突入を許してしまったランドグリーズ城。コーデリア姫の前に<br />
正装(たぶん)のマクシミリアンが現れる。宰相ボルグは姫の了承も得ずに<br />
無条件降伏・帝国への従属等を申し出るが、マクシミリアンはガリアに<br />
帝国の属国になれとは言わない、という。彼は自らがガリアの大公となり、<br />
ランドグリーズ城に眠る “聖槍” を以って大陸に覇を称えんとしていた。<br />
今も威光衰えぬヴァルキュリアの血統は我が妻に相応しい、とコーデリアに<br />
婚姻を迫るマクシミリアン。その目前でコーデリアは冠物を脱ぎ捨てる。<br /><br />
頬に落ちたのは、セルベリアと同じ銀の髪……ではなく、イサラやザカと同じ<br />
紺色の髪。ガリア公ランドグリーズ家は、ダルクス人の血統だったのだ。<br />
コーデリアは語る。数千年前、北方からの侵略者・ヴァルキュリア人に対して<br />
ダルクス人は抵抗した。だがその力の前に次第に追い詰められ、そして遂に<br />
ある有力な豪族がヴァルキュリア人に寝返るに至り、ダルクス人は敗北した。<br />
その “ダルクスを裏切った豪族” と言うのが即ち、ランドグリーズ家。<br />
裏切りの褒章として、ヴァルキュリア人からガリアの統治を任されたのだ。<br />
偽りをもって国を統治することに悩み、いつしか考える事も、意思を持つ事も<br />
放棄するようになった。だがある将校と出会って、その過ちに気付かされた。<br />
そう言って、コーデリアは短剣を抜く。だがやはりマクシミリアンは倒せない。<br /><br />
その頃、軍刑務所内のファルディオ。ランドグリーズ城に帝国戦艦が突っ込み<br />
そのまま何やら工事をしているらしい、と聞いてすぐにその目的に思い当たる。<br />
こんな所にいる場合ではないと仮病を使って脱獄する。<br /><br />
コーデリアに対し、婚姻証書への署名を強要するマクシミリアン。<br />
そこへヴァーゼル防衛部隊の敗北と、義勇軍中隊進撃の知らせが入る。<br />
そして首都に流れるラジオ放送。人々に希望を知らせるその声は従軍記者<br />
エレットのもの。マクシミリアンはマーモットでの出撃を決意。相も変わらず<br />
おべっかを述べる宰相ボルグを「信用できん」として、兵士に銃殺を命じる。<br /><br />
マーモットが動き出す。後退する動きに合わせ、城の前部にあった尖塔が<br />
引き出される。崩れる塔の中から現れたのはヴァルキュリアの石槍。しかし<br />
その大きさはセルベリアやアリシアが使った物とは比べ物にならない。<br />
マーモットはその背に巨大な石槍を載せる。そのためのマーモットだった。<br />
“聖槍” の巨大な光はマーモット正面に展開していた義勇軍第4・第5小隊を<br />
消滅させ、大地を一直線に焼き、遥か彼方の山を砕く。<br />
いち早く退避していた第7小隊は、コーデリア姫の援護を受けつつ側面から<br />
機銃の雨を掻い潜ってマーモットに取り付き、何とか “聖槍” を破壊する。<br /><br /></dd>
<dt>108 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/15(日)
23:46:06 ID:22BytXjO0</dt>
<dd> 【終章:最終決戦】 ……の続き<br />
停止したマーモットの機関部を探して上部甲板に登る第7小隊の面々。<br />
その前に立つマクシミリアン。携えるのは機械式のヴァルキュリアの槍と盾。<br />
単身で現れた彼に、なぜここまでして戦う必要があるのかと問うアリシア。<br />
マクシミリアンは答える。己の野望のため、そして帝国に復讐するためだ、と。<br />
帝国皇帝の息子として生まれながらも、母の身分が低いために疎んじられ、<br />
皇位継承を巡る争いによって謀殺されかけた。母を始め多くの人が死んだ。<br />
その時に帝国と、その帝位を奪う事を誓ったのだと。<br />
「余の戦いは、まだ終ってはいない!」<br /><br />
撃破されても敗北を認めないマクシミリアン。人造とはいえヴァルキュリアの<br />
力を持つ彼は、命を賭した “最期の炎” を以って全てを焦土と化そうとする。<br />
だが、突然マーモットからのラグナイト供給が停止し、力は失われる。<br />
動揺するマクシミリアンを背後から捕らえたのは、軍刑務所を脱獄した後に<br />
マーモットに潜入し、ラグナイト供給を停止させた張本人・ファルディオだった。<br />
ファルディオはそのままマクシミリアンを甲板前部の縦孔へと引き摺っていく。<br />
仲間を撃った罪滅ぼしだと言い、ウェルキンとアリシアの二人に「幸せにな」<br />
と言い残して、マクシミリアンもろともファルディオは縦孔へ身を投げた。<br /><br />
縦孔から膨大なラグナイト光が吹き上がる。爆発で生じた炎が小隊を分断。<br />
ウェルキンとアリシアは甲板前部に取り残されてしまう。最後の命令として<br />
炎の向こうの小隊員に脱出を命じるウェルキン。二人は何とかならないかと<br />
艦橋部に登るが、それでも炎は迫り、飛び降りるにも大地は遠すぎる。<br /><br />
死を覚悟した二人に、突然空から声がかかった。<br />
見上げた先には一機の飛行機。操縦するのは整備開発部員のリオン。<br />
そして飛び来る機体に書かれているのは、今は亡きイサラの名。<br />
間一髪で救出された二人に、リオンは言う。イサラがいなくなってしまった後<br />
整備員だけでなく、小隊のみんなで少しずつ作り続けていたのだと。<br />
皆に受け継がれ完成されたイサラの飛行機で、二人はガリアの大地に戻る。<br /><br /></dd>
<dt>109 :<a href="mailto:sage"><strong>戦場のヴァルキュリア</strong></a>:2009/02/15(日)
23:46:38 ID:22BytXjO0</dt>
<dd> 【ED】<br />
この戦いの後、ガリア公国と帝国との間で休戦協定が締結。<br />
終戦と共に義勇軍・第7小隊も解散した。<br /><br />
退役して農業を始めたラルゴ。その彼と結婚したエレノア(=バーロット)<br />
歌姫としてヨーロッパを巡りつつ、イサラの命日には必ず帰国するロージー。<br />
持ち前の技術力を活かしてファウゼンに玩具工房を開いたザカ。<br />
真実を公開しながらもその誠実さで支持を受け、ガリアを統治するコーデリア。<br />
そして惜しまれつつも軍を退役し、ブルールに戻って教師となったウェルキン。<br />
彼の妻としてパン屋を経営するアリシア。その足元にはハネブタのハンス。<br />
アリシアの移動式のパン屋の中には、母を手伝う娘の姿が。<br /><br />
教え子と虫を捕りに行く約束をして帰ってきたウェルキンが娘に声をかける。<br />
「イサラ、いい子にしてたかい?」<br />
エーデルワイス号を背景に、ファルディオやバーロット、もう一人のイサラと<br />
第7小隊の面々が揃った写真が、パン屋のカウンターに飾られている。<br />
-END<br /><br /></dd>
<dt>110 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2009/02/15(日)
23:53:53 ID:22BytXjO0</dt>
<dd>以上で戦場のヴァルキュリア終了<br />
EDのラルゴとバーロットが何か唐突に見えるけど<br />
この二人は前大戦の頃兵士として同じ部隊に所属してて<br />
ゲーム内でもそこそこ仲が良い&進展してます<br />
断章でしか語られてないから書く機会が無かったけど<br /><br /><br />
次回作の要望とか出てるらしいですが<br />
もし出るならフィラルド独立戦線でイェーガーにコキ使われる<br />
小隊長がやりたい俺イェーガー大スキー<br /><br /></dd>
</dl>