<p><strong>晦―つきこもり</strong></p> <p>part21-434~437</p> <p>part50-98~107</p> <hr /><dl><dt>433 :<font color="#008000"><strong><a href="mailto:sage">晦―つきこもり―</a></strong></font>:2006/02/22(水) 23:38:23 ID:8zfo6wsm</dt> <dd>学校であった怖い話と同様のゲームで、択んだ順番、選択肢によって話が大きく変わります。<br /> 全部書くとエライ量になるので、とりあえず一回り分書こうかと思います。<br /><br /> 前田葉子・・・主人公。今度の春に高校生になる15歳。<br /> 真田泰明・・・33歳。葉子の従兄弟で東京でTVプロデューサーをしている。葉子の憧れの人。<br /> 前田和子・・・53歳。葉子の叔母であり、良夫の母。<br /> 山崎哲夫・・・28歳。自称冒険家。葉子とは遠縁の親戚に当たる。<br /> 鈴木由香里・・20歳。バイト経験の豊富なフリーター。葉子とは遠縁の親戚。<br /> 藤村正美・・・26歳。美人看護婦。葉子とは遠縁の親戚。<br /> 前田良夫・・・11歳。葉子の従兄弟で小学6年生。憎まれ口をたたくが、葉子に好意を抱いている。<br /><br /> 祖母の七回忌で親戚達が田舎の実家に集まっていた。<br /> 「七回忌で怖い話をすると、死者が蘇るって言うよな」<br /> 談笑の内に発せられた泰明の言葉をきっかけに、葉子たちは怖い話を始めることとなる。<br /><br /></dd> <dt>434 :<font color="#008000"><strong><a href="mailto:sage">晦―つきこもり―</a></strong></font>:2006/02/22(水) 23:39:33 ID:8zfo6wsm</dt> <dd>真田泰明:1話目<br /> 泰明がプロデュースした番組の企画で、古い絵画をX線やCGを用いて復元しようとするものがあった。<br /> とある無名の絵画をX線で透視した時、泰明達は描かれた絵の下に何かが隠されているのを発見する。<br /> 初めに何かを描き、それを覆い隠すようにして別の絵が描かれていたのだ。<br /> 何かの呪文のようにも見えるそれを、泰明達は解析し始める。<br /> それが遊び半分で扱ってはいけないものだとは気付かずに・・・。<br /><br /> 復元作業に入って一週間目の夜。作業をしていた片山が泰明に告げる。<br /> 今晩、復元が完了する予定だと。<br /> 興味を持っていた泰明は、その作業に立ち会うことにした。<br /> 泰明の前で片山は作業を続け、そしてついに復元されようとした瞬間。<br /> 部屋の電源が落ち、周囲は闇に包まれてしまう。<br /> 後で確認した話では、少しの間関東一円が停電になっていたらしい。<br /> 二人はデータの心配をしながら電源の復旧を待っていたが、その前で突然モニタが光りだした。<br /> 電源が復旧したのか?<br /> 違う。それなら部屋の明かりもついているはずだ。<br /> 光はそのまま部屋に満ちていき、ついには空気そのものが光っているような感覚に捕らわれる。<br /> その中で、泰明はモニタの中に人影が映るのを見る。<br /> 危険を感じマシンの電源を切ろうとする泰明。<br /> 影はニヤッと笑い、そして消えていった。<br /><br /> 結局、あの呪文がなんであったのかは分からずじまいだった。しかし、全ては終わったのだ。<br /> そう思って二人が帰ろうとした時。再び部屋が光に包まれる。<br /> 先ほどと同じ、空気自体が光っているような感覚。<br /> 違っていたのは今度は光が一点に集まっていき、そこに奴が現れたことだった。<br /> 人、なのだろうか?<br /> 現れたそれはゆっくりと二人に近付いてきた。<br /><br /> 必死に逃げ出す二人。しかし、片山がテレビ局の入り口のところで光に追いつかれてしまう。<br /> 光に包まれ、片山はミイラのように干からびていく。だが、同時に光も移動を止めていた。<br /> それをチャンスとして再び走り出す泰明。<br /> 人のいない深夜の街を走り続け、偶然目に入った教会に飛び込む。<br /> しかし、それで諦める相手ではなかった。<br /> 教会の窓ガラスは割られ、そこから入り込む風が調度品を倒し、ついには十字架が倒れ砕ける。<br /> 最期を予感した泰明に答えるように一度雷鳴が響き、教会のドアが開かれる。<br /> 響く足音が徐々に大きくなり、それが泰明の前で止まる。<br /> 覚悟を決めた泰明が顔を上げると、彼は不適に笑いながら口を開いた。<br /> 「あのー、ルーマニアはどちらでっか?」<br /><br /> 呆気に取られながらも何とか西のほうだと指差す泰明。<br /> 「えろー、すいませんなー。さっきの男はしらんというんやー。助かりましたわ」<br /> そう言うと、男は闇に溶けるように消えていった。<br /><br /> 後で調べた所、あの絵は関西の人がしばらく所有していたらしく、その前も各地を転々としていたらしい。<br /> それであんな妙な言葉遣いだったのだろうと泰明は語る。<br /> 尚、片山は変質者による殺人ということで処理されたらしい。<br /><br /></dd> <dt>435 :<font color="#008000"><strong><a href="mailto:sage">晦―つきこもり―</a></strong></font>:2006/02/22(水) 23:41:22 ID:8zfo6wsm</dt> <dd>山崎哲夫:2話目<br /> ロッククライミングをしに哲夫とその冒険仲間(2人)はとある田舎町へ行った。<br /> しかし、そこで泊まった宿の主人・風間は、哲夫達が森に行くのを止めようとする。<br /> その森には得体の知れない力を持った狸が生息しており、町の人間は決して近付かないようにしているのだと言う。<br /> 風間の言葉を笑い飛ばし、翌日哲夫達は森へ向かう。<br /><br /> 道中狸の死骸を発見するものの、それ以上のことは何も起こらず哲夫達は宿に戻ってきた。<br /> 戻った三人を風間は小ばかにしたような口調で出迎えるが、その直後急に怯えたような表情をして叫ぶ。<br /> 「うわぁっ! やっぱり君たち、憑かれているよ。だからあの森に行くのは止めろと言ったんだ!」<br /> 慌てる風間だが、哲夫達にはまったく自覚症状が無かった。<br /> そのことを告げると、風間は顔を青くして脂汗を流しながら言った。<br /> 「き、君たちには分からないかい? 特に足が酷い。・・・ほら、足が震えてるじゃないか!」<br /> 一日中山道を歩き通した哲夫達に向かってそう言った風間は、にやにやと笑いながら続ける。<br /> 「おっと、気付いたみたいだね。僕の言ったとおりだろう? 君たちはつかれているんだよ」<br /> 得意げに話す風間の顔を、哲夫が思い切りぶん殴った。<br /><br /> 派手に吹っ飛ぶ風間だったが、同時に哲夫は何か鉄のような物を殴ったような衝撃を腕に感じていた。<br /> 「お、おい、見ろよ・・・」<br /> 仲間の一人が指を指す。<br /> そこには、首が百八十度回転しながらもじたばたと暴れ続ける風間の姿があった。<br /> 尋常ではない生命力。その首からは、電気のコードのような物が見えていた。<br /> 風間は人間ではなかったのだ。<br /> 驚く哲夫たちを尻目に立ち上がった風間は、唐突に爆発する。<br /> 幸い怪我をした人間は出なかったものの、音に気付いた他の客たちがこちらに向かってくる音が聞こえた。<br /> 爆発したとは言え、風間だと分かる程度のモノはまだそこに残っていた。<br /> とっさに逃げ出そうとして外に飛び出そうとした瞬間。<br /> 辺り一面がまばゆい光に包まれた。<br /> 「くっ、何の光だ!」<br /> 光に逆らい、哲夫は眼を開いてみた。<br /> そこにあったのは激しい光を放っている物体・・・UFOだった!<br /><br /> 呆気に採られる三人の後ろから、聞きなれない言葉が聞こえてくる。<br /> 振り向いた先には、アンモナイトのような頭を持った、身の丈3メートルにもなりそうな宇宙人が立っていた。<br /> 宇宙人は何かを叫ぶと三人に銃のような物を突きつけ、容赦無く発砲した。<br /><br /> 翌日、気が付くと三人は草むらに倒れていた。<br /> 三人は共通して前日の記憶を失っていたが、哲夫だけは他の二人と少し違っていた。<br /> 時間が経つに連れて、少しずつ思い出してきたのだ。<br /> 宇宙人に記憶を消される手術をされ、自分だけはそれが失敗したのだろうか。<br /> 初めはそう考えていた哲夫だったが、最近は少し考えが変わってきたらしい。<br /> 自分はおそらく実験台に択ばれたのであり、時折自分を捕まえて何かをしているに違いないと哲夫は言う。<br /> なぜなら、今も聞こえているからだ。頭の中で、何か機械が動いているような音が。<br /> 「葉子ちゃんも気をつけたほうがいいぞ。葉子ちゃんだって、いくらでもさらわれる可能性はあるんだ」<br /> いつもとは違う、真剣なまなざしで哲夫はそう話した。<br /><br /> 不意に、葉子に耳鳴りが起こる。<br /> 最近頻発する耳鳴りだ。<br /> 何かモーターのような物が回っている音のようにも聞こえるが・・・。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt>98 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/06(土) 23:33:31 ID:I/Iaq8cW0</dt> <dd>未解決からSFC晦投下。<br /> 晦(つきこもり)<br /> 葉子の祖母の七回忌。故人を偲ぶ式も終わり、宴会で賑わう。<br /> 葉子も親しい親族と雑談に興じている中、泰明が突然に「七回忌の晩、怖い話をし合うと死者が蘇るんだそうだ」<br /> と、言い出す。正美の制止もままならず、一同は空き部屋を見つけ移動する。<br /> 使われていないはずの空き間が賑わっているのを不審に思って覗いた本家の嫁前田和子が怖い話の参加者に加わる。直後、その和子が口を開いた。<br /><br /> 「この客間のこと知ってるの? ちょっとした曰くつきなのよ。それはね……」<br /><br /><br /> 主人公 前田葉子:中学三年生<br /> 学怖での坂上や倉田ポジ。泰明にあこがれていて、よくからかってくる良夫が嫌い。<br /><br /> 語り部<br /> 前田和子:53歳。葉子の義理の叔母。良夫の母親<br /> 前田良夫:11歳。葉子の従兄弟。葉子をからかうが、子供特有の好きな子だからこそからかう態度である様子が所々で見え隠れする。<br /> 真田泰明:33歳。TVプロデューサー。ルートによる性格の変化の度合いが非常に大きい人物。<br /> 山崎哲夫:28歳。自称冒険家。一途で純情な性格。<br /> 鈴木由香里:20歳。フリーター。やや自己中心的<br /> 藤村正美:26歳。看護師。学怖での岩下様的(あそこまで怖くないけど)<br /> 泰明以下は葉子とは遠縁の親戚。<br /><br /> 和弘:七回忌の日に午後3時までに前田家に来る予定だったが、何故か午後9時になっても現れない参加者。シナリオの展開次第では登場する。<br /> 風間望:相変わらずのスンバラリア。語り部各人、一つづつ風間にまつわる話を持っていて、それを全部繋げると七話目に…<br /><br /> 学校であった怖い話を作った所がつくったホラーノベル第二弾。<br /> 今度は話し手のバリエーションが増えたので、色々な怪談が楽しめるが、<br /> 学怖に比べると、格段にゲームオーバー率が上がっている。<br /> 話の分岐も多いので、以下に記す話は話の一例ということで。出来るだけ補足をつけようと思います。<br /><br /></dd> <dt>99 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/06(土) 23:35:31 ID:I/Iaq8cW0</dt> <dd>前田和子<br /> 一話目:折り紙の由来<br /> 折り紙には不思議な力があるらしいの。<br /> 様々な時代で色々な儀式に使われていたと。小さなものから、村をあげて行うようなものまでね。<br /> 折り紙の船は死人を弔う為に使われていて、普通は中に形見を入れて流すのだけど、罪人は、その眉間を打った石を中に入れてながすのだそうよ。<br /><br /> 昔、伊佐男と舞という夫婦がいたの。舞は村の女だったけれど、伊佐男はどこからか流れてきたよそ者だったの。<br /> だから、伊佐男は村の者からよく思われていなかったわ。他所で盗みを働いているんじゃないか?なんて噂も流れたり。<br /> それでも二人は仲良く暮らしていたの。<br /> ある日、伊佐男が折り紙の船を川に流しているところに、平太という村人が通りがかったの。<br /> 彼は、舞の幼馴染で、彼女のことを好きだったわ。<br /> だから、伊佐男のことをよく思ってなかったし、村では折り紙の船は大事な儀式で使われるものだから、子供でも遊びで折ったりはしなかったので、<br /> 不審に思って、伊佐男を無理やり役場に連れて行こうとしたの。<br /> 伊佐男はこんな態度に出られる理由がわからないので、ずいぶん嫌われてると思いつつ、逃げたわ。<br /> それをみた平太は、人殺しでもしたんじゃないか?なんて思い、村中にふれまわったの。<br /> それを聞いた舞は、びっくりはしたけど、何かあると思い、伊佐男の帰りを待っていたの。<br /> 帰ってきた伊佐男に舞は、自分の母親の命日が近いから、船を流したのよね?と聞き、伊佐男もそうだと答える。<br /> そして、船に髪の毛を入れて流したと平太から聞いたけど、それは嘘よね?と舞が聞いたとき、伊佐男が豹変するの。<br /> 伊佐男は、隣村の長者を呪い殺し、財産を拝借しようとしていたと。伊佐男が生まれたところでは、そういう儀式があったの。<br /> 本当は伊佐男は罪人で、舞を騙していたと語りつつ、舞を絞め殺してしまうの。<br /><br /> 舞を殺した伊佐男は、金目の物を拝借しようと、舞の母親の形見だという着物に目をつけるわ。<br /> そして次は平太を殺そうと、その着物を着て、舞のフリをして平太に近づくの。<br /> 平太に引き寄せられて、つい声が出るが、それは舞の声。心なしか着物もすごく重く感じる。<br /> 恐ろしさから、叫ぼうとするが、口から出た言葉は、平太を家に誘う言葉。<br /> 家に入れてしまったら、舞の死体が見つかってしまう。伊佐男は焦るが、家の中にはあるはずの舞の死体がないの。<br /> その代わり、伊佐男の背中にはずっしりと重みが…<br /> 明かりをつけた平太が、伊佐男の方をみて、悲鳴をあげるわ。<br /> 伊佐男は着物ではなく、血だらけの舞を背負っていたのだった。<br /> 逃げ出した平太が村の人々を連れて戻ったときは、伊佐男は舞につぶされて死んでいたわ。<br /> そして罪人として、眉間を石で打たれ、その石は折り紙の船に乗せて流された。<br /> けれど、伊佐男が罰を受けても、舞の魂は救われなかったの。<br /> 舞の赤い着物は、お寺におさめられ、今も見ることができるけれど、時々夜中に姿を消し、そして戻ってくると、お寺の床がぐっしょり濡れているんだって。<br /><br /> …実はね、私、この話に出てくるような石を持っているの。<br /> 小さい頃川原で拾った石だけど、おばあちゃんに怒られたけど、呪われそうで捨てられなかったの。<br /> 葉子ちゃん、その石を見る?<br /><br /> 上記の話は隠しの石にまつわる話の一話目にもなります。<br /> 別の分岐の話だと、伊佐男神が恋した巫女、舞とのすれ違いの恋の末の悲劇の話になったり、<br /> 伊佐男と舞の兄妹、崖から落ちた舞とその後伊佐男のもとに現れた舞のそっくりさんの怪談話になったりします。<br /><br /></dd> <dt>100 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/06(土) 23:37:33 ID:I/Iaq8cW0</dt> <dd>二話目:ヒナキちゃん<br /> 村にある空き地にヒナキちゃんという真っ青なセーラー服を着ている、高校生くらいのかわいい女の子がでるの。<br /> あぁ、この話を聞いたからって、彼女に会いにいってはだめよ。何がおこるかわからないんだから。<br /><br /> 秋山君と田崎君という仲のいいけどもいわゆる悪がきと呼べるような中学生がいたの。<br /> この二人もヒナキちゃんの噂を聞いたのよね。それで会いに行こうとしたの。興味本位でね。<br /> でるという私有地に何度も出入りしているうちに、ヒナキちゃんと会うの。<br /> ヒナキちゃんは私に会いたかったの?なんていってニヤニヤしながら、田崎君をつねるの。<br /> 当然田崎君は怒るけど、ヒナキちゃんはニヤニヤしてるだけ。二人が気味悪く思ってたら、<br /> ヒナキちゃんは、田崎君につねられるより痛い事が、近いうちに起こるわ。と言うの。<br /> その次の日、田崎君は階段から落ちてケガをしたわ。ヒナキちゃんの予言は当たったのね。<br /> それで秋山君は、なんだか嫌な予感がするからって、田崎君の制止を振り切って、またヒナキちゃんに会いに行くの。<br /> そこでヒナキちゃんに髪を引っ張られて、コレより辛いことが起こるわよ。と言われるの。<br /> その次の日、一人で勝手に会いにいった秋山君に田崎君は怒ったわ。でも秋山君は事前に危険を察知できればいいことじゃないか。と言うの。<br /> 田崎君は辛いことが起こるらしいなら、とばっちりあいたくないから、しばらく近寄らないといって去っていってしまったわ。<br /> それをみた秋山君は、辛いことってコレのことか…と思うのね。そもそもヒナキちゃんに会わなければこんな事にはならなかったのに。<br /> それなのに、秋山君は、ヒナキちゃんの不思議な力に魅せられて、また会いに行ってしまうの。<br /> 途中で田崎君の影っぽいものをみながら、ヒナキちゃんにまた会った秋山君は、今度は鼻をつままれて、なぜか呼吸が出来なくなって<br /> 近いうちにこれより苦しい事が起こるわ…と言われるの。<br /> 秋山君は、その苦しいことは自分に起こるのか、田崎君に起こるのかわからなくて、とりあえず仲直りしようと思うのね。<br /> そして二人は仲直りするわ。秋山君は田崎君に注意しつつ、何も起こらない日常を過ごしていたある日、<br /> 二人で海に遊びにきた折、秋山君は溺れてしまうの。助けを求めながら、助けにくる田崎君が溺れるんじゃないかって思いつつ、<br /> 必死に水をかいていた秋山君の前に来た田崎君は、秋山君が溺れるところを見つつ、<br /> 「俺も喧嘩中にこっそりヒナキちゃんに会いに行ったんだよ。そこで言われたんだ。鼻をつままれつつ、近いうちにコレより苦しいことが…<br /> 『見れる』って。」<br /> そういったの。<br /> 秋山君はそれを聞いた瞬間に死を予感したわ。それで必死に田崎君にすがりついたの。<br /> それで田崎君も溺れそうになって、秋山君を振り払おうとするけど、全然離れないの。<br /> それで、助かるために秋山君の首を絞めたわ。こうしてお互い不利になる事をしたのね。<br /> 翌日、二人の死体が発見されたわ。この二人は仲がよかったのにね。ずっとそういうわけではないのね。<br /> それに、ヒナキちゃんって結局何者なのかしら。<br /><br /><br /> 別展開で、海で溺れた男の子の霊に二人が取りこまれたり(自分も取り込まれBADアリ)<br /> ひとりぼっちの転校生と、ヒナキちゃんのまったくもって心温まらない話になったりします。<br /> ヒナキちゃんのグラは学怖の岩下様らしいです(顔の上半分は見えない)<br /><br /><br /></dd> <dt>101 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/06(土) 23:42:45 ID:I/Iaq8cW0</dt> <dd>三話目:夢<br /> これは、私に起こったことなんだけど、病院に行った時に、外の植木で赤い小さなボールを見つけたの。<br /> その夜、自分が犬になった夢を見たわ。自分はどうも野良犬っぽいけど、小さな女の子と仲良く遊んでいた夢だったわ。<br /> 彼女の家では飼って貰えなかったみたいだけどね。<br /> 別の日に、その夢の続きをみたの。男の子に意地悪されて、遠くにボールを飛ばされて、<br /> それを追いかけた犬と女の子が車に轢かれてしまうわ。女の子は病院に運ばれて、犬はケガをしているのに、病院まで追いかけるの。<br /> その病院は、あのボールを見つけた病院なんだけどね。<br /> その後は、病院の外で女の子を捜している夢ばかり見るようになったわ。<br /> それで私も現実で、その病院にいって、女の子を捜してみたけど、結局見つからなかったわ。<br /> まぁ当然よね。その女の子の名前も知らないのですもの。<br /> しょうがないから、ボールを見つけたところに行ってみたら、ぼうっと光るその犬にあったわ。<br /> 犬はそこから動かず、ずっと病院を眺めているようだった。<br /><br /> 事故は本当にあったのね。女の子は病院へ、犬は自力で病院まで来たけれど、きっと中に入れてもらえないまま…<br /> あの犬の魂はきっとずっと病院のそばにいるんじゃないかしら、起きてるときは病院を眺めて、寝ているときは女の子とボールで遊んでいる夢を見てるのでしょうね。<br /> 今でもあの夢を時々見るのよ。<br /><br /><br /> 短いながらにBAD分岐が多い話。一見ほのぼの切ない話に見えますが、<br /> BADの一つに、病院を訪れた和子の前に、実は生きていた女の子が上記で出てくる男の子と共に中学生に成長して現れる。<br /> 彼女も犬のことは探していたけど、見つからず。あのときの事はもういいんです…と彼女には見えてはいないらしい犬の霊の前で言う。<br /> 和子が犬の反応を見ると、ずっと病院を見ていて、気がついてない様子。<br /> 後日に主人公と和子で、犬の霊に女の子は生きてたんですよと報告しに行くけれど、和子と女の子の会話は犬は気がついていたみたいで…<br /><br /><br /></dd> <dt>102 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/06(土) 23:45:08 ID:I/Iaq8cW0</dt> <dd>四話目:思い出探し<br /> 怖い話ばっかりですっかり背筋が寒くなったわ。ここで息抜きしましょう。<br /> 良夫が学校でタイムカプセルを埋めたんだけど、葉子ちゃんも子供の頃、この家に何か隠したみたいよ?覚えてないの?探してみたら?<br /><br /> その場の流れで哲夫と家捜しする葉子。やけに熱い哲夫を邪魔に思った葉子は、部屋に入って鍵をかけてしまう。<br /> 扉が開かないことで葉子が閉じ込められたと勘違いして大騒ぎする哲夫。<br /> 他の面々が集まってきたので、鍵を開けて外にでようとするが、鍵を開けたのに扉が開かない!?<br /> 焦る葉子だが、鍵の開け方が間違ってたようで、鍵を開けて外に出る。<br /> そこで和子から、子供の頃の葉子が、良夫とこの部屋に何か隠していたということを教えてくれるので、それを探すと、<br /> 何かの手紙だった。それには正美おばさんに注射を打たれてすごい痛かったなどの、正美に対する悪口でいっぱいだった。<br /> 和子はあら、ごめんなさい。てっきり宝物を隠してたのかと思ってたわ。<br /> 正美は葉子ちゃんはこのとき苦しかったのでしょうから、仕方ないですわよね。とニコリともせず言ってたり。<br /> 泰明に促され、一同は部屋に戻って、話の続きをすることにした。<br /> でも葉子は思う、紙には具合が悪かったなんて一言も書いてなかったような…一体なんの注射だったのだろう…?<br /><br /> ほのぼの話です。ムダに熱い哲夫おじさんとのやり取りを楽しむ感じですね。二人で一晩中探しまくる熱血BADとかあったり。<br /><br /> 別ルートで泰明と探すパターン。<br /> こちらは家捜し中、庭で哲夫が倒れてるのに遭遇。哲夫は見てるから、他の人を呼んできて…と泰明に言われ皆を連れて戻ると、<br /> 哲夫は転んで石に頭ぶつけて昏倒しただけで、全然大丈夫だという。<br /> 泰明に部屋に戻って怖い話の続きをしようといわれ、一同もどるも、葉子は、哲夫が倒れてた場所が最初と違うことに気がつくのだが…<br /> スルーすれば次の話へ。しなければ…<br /><br /></dd> <dt>103 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/06(土) 23:46:45 ID:I/Iaq8cW0</dt> <dd>五話目:降霊<br /> 私の趣味の社交ダンス仲間に聞いた方法で、ある人物の生霊を降ろしたいのよ。<br /> それは社交ダンス仲間の風間さんという方よ。とっても紳士的で素敵な方なのよ。<br /> なんとなくだけど彼に口説かれてるような気がするけれど、気のせいかもしれないから風間さんの気持ちをこっそり聞きたいのよ。<br /> 生霊として呼び出せば、そのときのことを覚えていても、夢でもみたんじゃない?ってことですまされるでしょ?<br /> 葉子ちゃん怖いの?あはは・・・逃がさないからね。<br /><br /> どん引きする葉子をよそに、和子は変な呪文を唱えるが、何も変わらない。<br /> すわ、失敗か?と葉子が思った時、葉子の頭の中に声が響く。<br /> こんにちは、お嬢さん。わたしを呼んだのは君かい?<br /> 突然現れた風間の生霊にびっくりする葉子。それをみた和子は風間がとりついたと思う。<br /> 風間さん素敵ですもの。うらやましいわなんていいながら、和子は風間に自分のことをどう思ってるか聞く。<br /> それをきいた葉子の中の風間は葉子の体を使って、和子を誘惑しようとする。<br /> 風間の言葉が和子に中々伝わらない上に、葉子の脳内でフリーダムな風間がだんだんウザクなる葉子。<br /> そして最後の質問、風間は和子が好きか?という質問に、葉子の中の風間は好きだ、今度海でデートしたいという。<br /> だが葉子は、風間さんは私のものよ!!愛しているの!とふざけたら、和子の態度一変。<br /> 風間さんが私を口説いてるなんて嘘よ。葉子ちゃんの気持ちを聞きたかっただけ。<br /> 風間家は名門よ?二人の結婚を認めるわ。愛があれば、年の差なんて関係ないし。と言い出す。<br /> 私が好きなのは泰明さんよーーーと心の中で叫ぶ葉子をよそに、和子は、<br /> 葉子が子供の頃、風間に遊んでもらって、将来はお嫁さんになるって言ってたことを暴露。<br /> 明日、風間家に挨拶に行きましょうね。と和子に明日の予定をきめられ、逃亡するきマンマンな葉子。<br /> この場はとりあえず、話を先に進めようとまとまったところで、次の話へ。<br /> 風間といえば、和子が好きなのに…と呟いて、葉子から離れていった。<br /><br /><br /> 風間オン☆ステージな話。一応50代とかでてますけど、どうみても学怖の風間です、ありがとうございました。<br /> トンデモ展開と、風間のテンションを楽しむ話なんで、文章化するのは非常に難しいですね。<br /> これはBAD含め非常にオチが多い話なので、興味ある方はゲーム見てください。<br /><br /></dd> <dt>104 :<a href="mailto:sage"><strong>ゲーム好き名無しさん</strong></a>:2010/03/06(土) 23:49:41 ID:I/Iaq8cW0</dt> <dd>とりあえず今回はここまでです。<br /> 次回和子6、7話投下します。<br /><br /></dd> <dt>105 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/07(日) 13:21:49 ID:VqwljrpH0</dt> <dd>和子6、7話一気に投下<br /><br /> 六話目:女の子のお参り<br /> 葉子ちゃん、あなたのおばぁちゃんの話をしてあげる。<br /> おばあちゃんが三歳の時に七五三のお参りをした時の話よ。<br /> 近所の神社にお参りに行ったとき、神社の石段を上り下りしてる女の子に会ったの。<br /> その子はおばぁちゃんと同じくらいの年の子で、毎日同じ時間に石段を上り下りしてたの。<br /> そんなある日、おばあちゃんは、彼女が石段でうずくまってるのを見て声をかけたの。<br /> なぜいつも階段を上り下りしてるのか?って。女の子は願いを書けたお札を、お堂に納めて階段を上り下りすると、願いがかなうからだと答えたわ。<br /> 女の子のお母さんは具合が悪かったから、その願掛けの為だったの。<br /> でもおばぁちゃんはそんなこと知らないから、興味津々で願掛けの方法を聞くけど、<br /> お金を払わないで勝手に自作したお札でお参りをしている女の子は、そのことがばれるのが嫌で、教えなかったの。<br /> おばあちゃんは、そんな女の子の後をこっそりつけて、お札のありかをつきとめ、勝手に見てうっかりそのお札を落としてしまうの。<br /> 次の日おばあちゃんは、前日にしてしまった事を女の子に全部話したの。<br /> 二人でその場所にいったら、お札はまだ落ちたままだったわ。女の子はお札を急いで拾って戻して、おばあちゃんに事情を話し、泣きながら帰ってしまうわ。<br /> おばあちゃんは謝ったけど、女の子が泣きながら帰ってしまったので、自分の家の人に頼んで、願掛けのお札を二つ買ったの。<br /> 女の子は次の日に神社に現れ、おばあちゃんが謝りながら出したお札を受け取り、一緒に願掛けをしようって言ってくれたの。<br /> おばあちゃんは、女の子のお母さんの病気が治るようにって願掛けしようとしたらしいけど、女の子はそれはもういいっていうの。<br /> そうして二人で願掛けのお札を納めて帰ろうとしたとき、石段の上で女の子がおばあちゃんを突き落とそうとしたの。<br /> おばあちゃんは吃驚して、必死で抵抗して逆に女の子を突き落としてしまうわ。<br /> 石段の下で動かなくなった女の子を見たおばあちゃんは、逃げ出してしまったの。もう怖くなっちゃって、しばらく神社に行かないようにしてたの。<br /> でもやっぱり気になって、三日くらいして神社に様子を見に行くの。<br /> 当然だけど、女の子はいなくなっていて、気を失っただけなのか、死んでしまったのかわからずじまいで。<br /><br /> おばあちゃんの話はここまでよ。<br /> 私、この話を聞いて、お堂の中を覗いてみたのよ。びっしり下がってるお札の中に、ある願いが書かれたお札を見つけたの。<br /> それには『おかあさんをかえして』って書いてあったわ。<br /> 私それが女の子のお札だって直感したわ。二人で願掛けをしたときに書いたものに違いないって。私は偶然不幸が重なってしまったと思うな。<br /> で、おばあちゃんが書いたお札も探したけど、それは見つからなかったわ。<br /> おばあちゃんの願いってなんだったのかしらね。<br /> それでね葉子ちゃん。ここからが肝心なんだけど、<br /> おばあちゃんはその女の子の事をずいぶん気にしててね。自身の血を引く女の子に七五三で特別なお参りをさせていたの。<br /> 本当ならあなたもしなければならないのだけど、葉子ちゃんの父母がこの話を信じなかったし、結構残酷なお参りだからって、させてないのよ。<br /> 今からでもお参りをしない?<br /><br /> 七話目に続く<br /><br /> 七話目の前振りですね。明らかなネタ選択肢速攻BADがあります。<br /> 話の途中で良夫がすきだーって言ってちゃかしたら、いい雰囲気になって、後にラブラブバカップルになってたりとかw<br /> 泰明すきだーとか言うと、もれなく死ねます。<br /><br /></dd> <dt>106 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/07(日) 13:22:43 ID:VqwljrpH0</dt> <dd>七話目:晦<br /> 和子とお参りに行くことになった葉子。<br /> 和子はボロボロの人形を持ってくる。人形の懐に髪の毛を入れてお参りにいけば、厄を人形が受けてくれるという。<br /> 髪の毛を入れた人形を抱えて、和子と葉子は二人で近くのお堂に向かった。<br /> その途中で和子が、今日はつきこもりだから気をつけてという。<br /> つきこもりとは、満月の反対で月がこもってる夜のことをいうのだそう。明かりがないから、足元に気をつけてと。<br /> お堂についた二人は、まず手本にと、和子が人形を抱えてお宮参りのまねをした。<br /> 二人でお堂で手を合わせた後、一旦石段のところに戻ることになって、和子が先に石段のところに戻るが、絶叫と共に石段から落ちてしまう。<br /> 何者かの影を葉子は見た気がしたが、とりあえず和子の元へ。しかし和子は動かなくなっていた。怖くなった葉子は夢中で走って家に戻る。<br /> 戻って皆に和子が石段から落ちたことを報告、皆でお堂まで戻ることに。そのとき今まで来てなかった和弘登場。<br /> 和弘に事情ははなさず、皆でお堂まで戻り、和子の様子を見る。<br /> …やはり死んでしまってるようだ。母の死を目の当たりにした良夫。葉子が見たという怪しい影を捕まえてやる!と、石段の上へかけていく。<br /> 泰明や哲夫が無茶はよせと良夫を追いかけるが、良夫も石段の上から落ちてしまう。<br /> 良夫まで死んでしまった!これはあの女の子の呪い?と落ち込む葉子。<br /> 一同は二人の遺体を家まで運び、そこにまだ残ってた和弘に事情を説明する。<br /><br /> ふいに泰明が、女の子の呪いかどうかわからないけど、もしそうなら最後までお参りをすべきだと提案する。<br /> こんな夜中に危ないと、反対をする和弘に、後は人形を石段の上から落としてお札にお参りするだけだからと、泰明と葉子は二人でお堂に向かう。<br /> 無事人形を落としたので、お堂までお参りを…というときにまたナイフを持った何者かに襲われる二人。<br /> お堂の中まで逃げ、一息ついた二人。泰明が外を見張ってる間に、葉子は女の子の『おかあさんをかえして』というお札を見つけてお参りをする。<br /> やっと終わったと、泰明の方へ振り返った葉子が見たのは、胸から血を流す泰明の姿だった。<br /> 襲い来るナイフを避け、命からがら家まで戻る葉子。<br /> 家に戻って大広間まで助けを求めにいったら、他の親戚皆は何かの薬で眠らされていて、一向に起きる気配がない。<br /> 犯人はここまで来たのか?と思う葉子。<br /> あかずの間まで戻った葉子に声をかける正美。他の皆はどうしたのか?と問う葉子だが、正美は<br /> 葉子ちゃん…みたんでしょ?さっき良夫くんを石段から突き落としたのが誰か、見たんでしょう?と聞いてくる。<br /> 正美がなにをいいたいのか把握できないでいると、つづいて哲夫も現れて、由香里と和弘が葉子達をお堂まで迎えにいった事を告げる。<br /> どうやら行き違いになったらしい。<br /> ほどなくして戻ってくる由香里と和弘。二人はお堂のところで泰明が死んでいたので、葉子のことを心配していたのだという。<br /><br /></dd> <dt>107 :<a href="mailto:sage"><strong>晦~つきこもり~</strong></a>:2010/03/07(日) 13:26:11 ID:VqwljrpH0</dt> <dd>別の部屋で二人きりで話しがしたいと耳打ちしてくる正美に従う葉子。<br /> 二人きりになるなり、正美は私達が良夫君を石段から突き落としたのを見たのでしょ?と聞いてくる。<br /> だから口止めで襲ったのに逃げられたわ…と正美は言う、ついで現れた哲夫に羽交い絞めにされ絶対絶命の葉子。<br /> その様子をみた正美は葉子に、ある話をする。それは女の子の話の続き。<br /> あの子は生きていた。そして、正美の祖母のことだった。おばあちゃんの仕打ちを恨んで、この前田家の財産を狙って親戚に嫁入りしたと。<br /> 正美も最初はそんな恨んでばかりの人生は嫌だったが、祖母が死んだときの顔が恨んでいるようだったのをみて、無念をはらしてあげたいと決心したと。<br /> そしてさっきの和子の話を聞いて、おばあちゃんは女の子に謝るというよりは、自分の身を守るようにしていたことに腹が立ち、同時にチャンスだとも思い、<br /> 女の子の呪いのせいにして、和子と良夫を石段から突き落とし、そして葉子を庇った泰明も殺した。<br /> 本家の跡取りはいなくなった。そして前田の本家の養女になって財産を相続するつもりだから、葉子に邪魔するなと言う。<br /> 哲夫は正美に惚れた弱みで協力しているが、それでも葉子にすまなく思ってるらしく、ふいに力が緩んだ。その隙にふすまを蹴飛ばす葉子。<br /> その音を聞いた和弘が葉子を助けに来る。<br /> 和弘に連れられて、家を脱出する葉子。和弘は葉子をお堂まで誘う。<br /> お堂で一息つきつつ、今まであったことを思い出して思わず涙する葉子。<br /> あの女の子のお札を見つけてその名前を何気なくみていたら、おばあちゃんの願いが気になって、それを探すことに。<br /> でもおばあちゃんの名前のあるお札はなく、さっきの女の子の名前と同じ名前のお札がもう一枚あるのを見つける。<br /> と、ふいに和弘がナイフで襲ってくる。驚く葉子。彼はさっきの正美達の話を聞いていたらしく、<br /> あいつらは甘いよといいながら、葉子にナイフを突きつけてくる。<br /> そして彼はある話をする。それは、あの女の子には隠し子がいたということ。<br /> 復讐の為に嫁ぎたい一心で、前田家の男と通じたが、捨てられてしまった事。それで余計に前田家を恨むようになった事。<br /> そして子供を隠して前田家の親戚の家に嫁いだ事。<br /> その隠し子は和弘の母親だった事。和弘も前田家の財産を狙っている事。<br /> 正美が養子にはいれば、お金をせびるつもりだ、だから全て知っている葉子が邪魔だと、ナイフを振りかざしてくる。<br /> とっさに持ってたお札で避けた葉子は時間稼ぎにと、和弘にあの女の子の願掛けのお札がもう一枚あることを話す。<br /> 和弘は疑いつつもそのお札をみると、そこには『わたしのこどもはしあわせにしてほしい』と書かれていた。<br /> おばあちゃんはあの時、自分のお札を女の子にあげて、女の子が書いたお札がこれなんだと気がつく葉子。<br /> それをみて泣き崩れる和弘。そして言う。<br /> 本当はわかっていたんだ。ばあさんも自分も弱いから、不幸を何かのせいにしないとだめだったということを。と。<br /> そして、正美達にもこのお札を見せにいくと言い、お堂を出て行く和弘。<br /> それを見おくった葉子は、殺されてしまった和子や良夫、泰明の事を思う。<br /><br /><br /><br /> ほぼ一本道、そしてひたすら長い上に、選択肢ミス=即死BADばかりと、難易度が非常に高いシナリオです。<br /> オカルトと思いきや、本当に怖いのは人間という、学怖でいう殺人クラブみたいなかんじですよね。<br /><br /> 晦の真エンドはこれな感じがしますね。他の人の七話目や隠しがちょっとイマイチなんで。<br /> 他の人のもぼちぼち書いていきます。<br /><br /> 和子三話は、隠しで別のシナリオがあるのですが、それはまた後日。<br /><br /></dd> </dl>