<strong>エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー</strong>(Part2/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。<br /> >>11-93、229~234、>>13-56~69・71~78・121~129・134、当サイト内差し替え・追加スレッド-93<br /><hr /><br /><a name="a93"></a> <dl><dt><a><font color="#000000">93</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 孤空からの眼差し</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">04/12/2418:54:12ID:LYd6gcQN</font></dt> <dd>孤空からの眼差し SOLITAIRE<br /> 2010/12/11<br /> 「ベルカ北西部を偵察」<br /> ベルカ公国北西森林地帯の鉱山施設を偵察。<br /> 第8492飛行隊とユークトバニア軍との関連が明らかに。<br /> サンド島中隊、オーシア大統領直属特別部隊に任命。以後、ラーズグリーズ部隊と呼称。<br /><br /> 北ベルカのレーダーが張り巡らされている高山地帯をブレイズはたった一人で飛んでいた<br /> 今回の任務は先の通信によって得られたものの正体、15年前の核弾頭が眠り続ける鉱山施設<br /> popsから通信が入り「本来空を飛ぶということは孤独なことだ」と諭される<br /> その通信を聞きながらもブレイズはレーダー網を網の目のようにくぐり鉱山地帯に向かっていった<br /><br /> 鉱山施設のすぐそこには数機の戦闘機が止まっていた、鉱山の入り口と戦闘機を丁寧に<br /> カメラに収めて行くブレイズ<br /> 「あの戦闘機は何だ!?見たこともないエンブレムだ…」<br /> 鉱山施設に駐留していたのはグラーバクであった、偵察を終えたブレイズはすぐさま戦闘機動へ移行し<br /> 離陸してくるグラーバクを振り切り逃亡した…<br /><br /> 偵察写真には施設に掲げられたユークとベルカの旗が鮮明に映し出されていた…。<br /> ユーク軍が核を持ち出そうとしているのは明らかであった。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">229</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 封印1/2</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/01/0618:51:38ID:OVwv4JEc</font></dt> <dd>封印 CLOSURE<br /> 2010/12/12<br /> 「戦術核兵器を封印」<br /> 偵察映像の分析から戦術核兵器の存在が判明。<br /> ラーズグリーズ部隊は鉱山施設を破壊、戦術核兵器の地中への封印に成功。<br /> オーシア軍とユークトバニア軍への搬出数は不明。<br /><br /> 前日の偵察行動により、ケストレル艦隊はユークトバニアとベルカが共に鉱山から<br /> 15年前生き埋めになった「戦略核弾頭」を発掘している証拠を手に入れることが出来た。<br /><br /> 救出された大統領、ベルカの暗躍、戦争が終わるのは後もう少しだった…。<br /><br /> ベルカの核を封印すべく、ラーズグリーズは鉱山を完全に使用不可能にするために<br /> 再び北ベルカの鉱山地帯へと出撃した。<br /> 「隊長、今度はレーダーを気にしなくていいから楽ですね」グリムがブレイズに言う<br /> 「ブレイズ、グリム、油断しないで」ナガセはグリムとブレイズに注意を与えつつブレイズの横を飛ぶ<br /> 鉱山地帯ではすでに警戒態勢が取られていた、昨日の奴が今度は攻撃に来たということは簡単に<br /> 理解できたであろう。<br /><br /><a name="a230"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">230</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 封印2/2</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/01/0618:56:35ID:OVwv4JEc</font></dt> <dd>「この山、写真で見たよりもずっと薄気味悪い…」グリムが吐きもらす<br /> 「ベルカは15年間もここに核を…」<br /> 「核のことは考えただけでも恐ろしいんです…、自分の想像を超えている…」<br /> 「15年前自らの町を焼いた核にいまだに固執し続ける彼らの感覚は俺の理解を超えている」<br /> スノーの言っていることは誰もが理解できた、自らを焼いた炎にいまだにすがりつく彼ら…<br /> 15年前彼らに鉄槌を下したユークとオーシアを焼きはらわんとする彼らの憎しみ…<br /><br /> 「核弾頭はどうなってる!?」下ではベルカの部隊が核の無事を確認していた<br /> 「大丈夫だ、グラーバクの連中がすでに持ち出した」<br /> そう、発掘された分の核弾頭はすでにグラーバクがユークトバニアへと輸出していた…<br /> それに気がついた親父さんはブレイズにこう言う。<br /> 「すでに、遅かったか…、しかし、その坑道だけは封印してしまおう」<br /> 「上の岩盤を破壊して崩落させればいい、二度と核を発掘できないようにするんだ」<br /><br /> その命令を聞いたラーズグリーズはすぐさま鉱山の崩落作業に取り掛かる、ベルカもこれには黙っていなかった<br /> 彼らはすぐさま数機の戦闘機をよこしてこれを阻止しようとするが、すでに歴戦の英雄というに<br /> ふさわしいラーズグリーズにはそれも無力だった。<br /><br /> 数回にわたる攻撃により、岩盤は崩壊し、核弾頭をその腹に蓄えた鉱山は崩落した…<br /> 北ベルカの核弾頭はこの攻撃により、発掘不可能となった。<br /> すぐさまケストレルへと帰還するラーズグリーズ、彼らにはユークの核を止めなくてはならない<br /> 任務があった。<br /><br /><a name="a231"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">231</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5ラーズグリーズの亡霊1/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/01/0619:12:24ID:OVwv4JEc</font></dt> <dd>ラーズグリーズの亡霊 GHOSTS OF RAZGRIZ<br /> 2010/12/16<br /> 「レジスタンスが核兵器を解体」<br /> ベルカ公国からユークトバニア軍に搬出された戦術核兵器をレジスタンスが奪取。<br /> ユークトバニア北部峡谷地帯のアジトで解体に成功。<br /> ラーズグリーズ部隊は峡谷においてオヴニル戦闘機隊(ベルカ公国アグレッサー部隊)と交戦。<br /><br /> ケストレルに入った秘密通信、それはブレイズたちに当てられているようだった<br /> 「誰がこんなことを?」ナガセが疑問を口にしつつ、彼らは通信の内容を読み取る<br /> そこには、ユークトバニアの反政府レジスタンスがユーク軍から核弾頭を奪取したということがあらわされていた。<br /><br /> この情報を元にラーズグリーズは真偽を確かめるべく、ユーク北部へと出撃する。<br /><br /> 渓谷地帯、高度1000フィート以上はミサイル防衛網により飛行できなかった、そのため<br /> 渓谷の間を縫って飛ぶ彼ら、そのとき通信が入る<br /> 「飛行機?よかった!本当に来てくれたんだ!あの人のいったとおりだ!」<br /> 通信の向こう側の青年は歓喜の声で話す。<br /> ブレイズたちは彼がアリョーシャというコードネームのレジスタンスメンバーであること、<br /> ユークでは軍事政府と化した政府に反抗する学生や知識人がレジスタンス運動を行っていること、<br /> 核弾頭を本当に奪取したこと、をつげた。<br /><br /><a name="a232"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">232</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5ラーズグリーズの亡霊2/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/01/0619:14:44ID:OVwv4JEc</font></dt> <dd>だがナガセには疑問があった、「あの人」とは誰か、秘密通信の内容もまるで自分達を知っているかのような<br /> 内容だったからだ。<br /><br /> しかし、その疑問を解決する暇もなく、ユーク軍のヘリ部隊が渓谷内に展開する。<br /> 「核弾頭の解体作業は首都工科大学の物理学の院生達が行います、それまで僕達を守ってください!」<br /> アリョーシャからの頼みを聞くとラーズグリーズはいっせいに渓谷内に散らばった。<br /> 「解体作業を経験したことは?」ナガセが院生に聞く<br /> 「ふふっ、僕達が作ったことのある爆弾なんて、火炎瓶が関の山ですよ」<br /> 「理論展開だけなら完璧なんだけどね」<br /> 彼らは自虐的な冗談を言いながらこれに返答する。<br /> ラーズグリーズの面々は少々心配な様子を見せるが、ヘリを落とすことに集中する。<br /><br /> 放射線測定器がガーガー鳴り響いてるのが通信からも理解できた…<br /> 「多少の被爆は覚悟のうえだ…」院生の勇ましい声と共に解体は進んでいた。<br /><br /> 途中、通電により起爆装置が作動しかけたり、落としそこなうというアクシデントが起こり<br /> そのたびにスノーが寿命を縮めるが、解体は順調に進んでいた。<br /> それと同時にレジスタンスのアジトである渓谷内の坑道施設にユーク軍が侵攻し<br /> レジスタンスたちとの戦闘が行われていた、が、ヘリ部隊があらかた掃除されてしまったため<br /> レジスタンスが優位な状態であった。<br /><br /><br /><a name="a233"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">233</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5ラーズグリーズの亡霊3/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/01/0619:17:06ID:OVwv4JEc</font></dt> <dd>「オヴニルが増援に来る!」<br /> ユークの通信ではオヴニルという部隊が増援に来るということを話していた。<br /><br /> オヴニル…、ユークトバニアのアグレッサー部隊である彼らは渓谷を恐ろしいスピードで飛行していた<br /> 「連中はラーズグリーズだといっている」隊員の一人が言う<br /> 「空戦で確かめるぞ…」隊長と思われる男がそういうと、オヴニルは展開し<br /> ラーズグリーズへと向かってきた。<br /> 「貴様らはラーズグリーズか?」オヴニルの隊長と思わしき男がそう通信に割り込んで来る<br /> これに答えるブレイズ、彼らは即座にこう言った<br /> 「ここを死神の墓場とする…」<br /><br /> 彼らの飛行技術は本物であり、ラーズグリーズに匹敵するものであった<br /> 4機のオヴニルは2機編隊を組み一機を狙ってくる、この戦法に渓谷内部を散り散りになった<br /> ラーズグリーズは苦しんでいた…。<br /><br /> 迫り来るSu-35、長時間にわたるドッグファイトの末、空に残っていたのはブレイズたちだった。<br /> しかし、オヴニルのメンバーは全員ベイルアウトし、誰一人として死んでいなかったのである。<br /><br /><br /><a name="a234"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">234</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5ラーズグリーズの亡霊4/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/01/0619:19:46ID:OVwv4JEc</font></dt> <dd>撤退するユーク軍、激しい戦闘を終えたラーズグリーズの面々に、解体が終了したと<br /> 伝えるアリョーシャ、それと同時に彼はナガセにメッセージを伝える。<br /><br /> 「僕達にあなた方のことを教えてくれた人の名前はわかりません、ですが伝言を預かっています」<br /> 「それを聞けば誰だかわかるはずだと…」<br /> 「伝言?教えて!」<br /> 「『ブービー、いい隊長振りだってきくじゃねぇか』だそうです」<br /> 「誰だか…わかりましたか?」<br /> 「………えぇ!ありがとう…」<br /> 懐かしき彼の生存を確認した旧ウォードックのメンバーは喜びをかみしめ、その場を後にした。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">56</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 白い鳥2 1/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:01:51 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>白い鳥Ⅱ WHITE BIRD[PERT 2]<br /> 「アークバード撃墜」<br /> ベルカ公国からオーシア軍に渡った戦術核兵器はアークバードに搭載、<br /> ベルカの手によりユークトバニアオクチャブルスク市への核攻撃が企図。<br /> ラーズグリーズ部隊によりアークバードは破壊、計画を阻止。<br /><br /><br /><br /> 先のレジスタンスの爆弾解体後、ケストレル艦隊所属情報収集艦アンドロメダは<br /> グラーバクによって持ち出された核弾頭がオーシアにもわたっていることを突き止める。<br /> しかも、その核弾頭は先の爆弾事故により使用不可能になったはずのアークバードに搭載されているという。<br /> 「平和の架け橋」として作られた白い鳥…アークバード。<br /> その白い鳥はその胎内に核を積み、ユークトバニア首都へと軌道を変更しようとしていた…<br /> 「オーシアのアークバード」による核攻撃、憎しみの矛先はユークトバニアへと向けられていた…。<br /> ブリーフィングを静かに受けるナガセ…。<br /><br /> アンドロメダが再びベルカの暗号指令をキャッチした。暗号コードが変えられていたため解読に時間を要した。<br /> 解読内容は以下のとおり「Asat(アークバード)」によるオクチャブルスクN攻撃(核攻撃)開始時刻1400」。<br /> 何者かの破壊工作で損傷したアークバードの修復が秘密裏に行われていたらしい。<br /> 軌道観測により、事実であることが確認された。アークバードにはすでにベルカの核が持ち込まれている。<br /> アークバードが1400時にユークトバニアのオクチャブルスク市を攻撃するには、一度だけ軌道変更が必要となる。<br /> 軌道変更は大気圏上層部への降下で発生する大気摩擦による減速で行われる。その時刻と地点も計算された。<br /> アークバード破壊、これが今回の任務である。チャンスはただ一度、降下時を狙い、アークバードが戦域を離脱する前に破壊せよ。<br /><br /><br /><a name="a57"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">57</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 白い鳥2 1/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:03:37 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd> ナガセはアークバードに憧れていた…、幼い頃から何度もその姿を眺めていた<br /> そして彼女は今、高度7000フィートでアークバードを見ていた…。<br /> 「アークバードはナガセ大尉の夢だったんです…」グリムが悲しそうに呟く<br /> 「だが彼女は撃とうとしているぞ」スノーは自分達の役割を今一度グリムに説く。<br /> 攻撃可能時間は数分もなかった、アークバードが軌道変更用のブースターを点火し再上昇すれば<br /> 戦闘機では追いつけない…。<br /> 漆黒の四機はゆっくりと落ちてくるアークバードをにらみ続けていた。<br /><br /> アークバード降下から1分ほどしたとき、アークバードから「何か」が射出された、それは<br /> 観測によれば脱出ポッドだったと…、アークバードの中ではそれに潜入したベルカ人とオーシアの技術者の間で<br /> 争いが起こり、技術者はアークバードの起動システムに細工を施し脱出したのであった。<br /> 「アドラーよりシャンツェ。奴が逃げた。」<br /> 「オーシア人の飛行士か?」<br /> 「用済みの技術者だが…。ちくしょう、制御装置に何か細工をして行きやがった。」<br /> ベルカのベース、シャンツェは映像通信を受けすぐに指示を出す。<br /> 「そのスイッチを切れ。」<br /> 「くそっ、減速した。大気圏に深く突っ込む」<br /><br /> 「隊長、ずいぶんと進入角度が深すぎやしませんか?」グリムの言うとおり、アークバード内部で<br /> 起こった一連のやり取りにより、アークバードはまさに地球に「堕ちて」来ていた。<br /><br /> 隊長機であるブレイズがアフターバーナーを使い一気に上昇すると同時に、四機はアークバードの<br /> 後部ブースターに対してミサイルを放った…。<br /> 「FOX3!FOX3!」ナガセが叫び、放たれたXMAAはアークバードに向かってゆく…<br /><br /><br /><a name="a58"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">58</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 白い鳥2 3/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:04:14 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd> 「アドラーよりシャンツェ。攻撃を受けている!」<br /> あるはずのない攻撃を受け混乱するアークバード内部…<br /> 「なんだと?オーシア軍は我々の手の内にあるはずだ。何者が…。」<br /> 「黒いボディ、例のマーク…。奴らだ。オヴニル戦闘機隊の生存者が話していた「ラーズグリーズの亡霊」だ!」<br /> あせった声でシャンツェに事実を伝える彼らには、自分の運命が見えていたのだろうか<br /> 「フォーゲルを飛ばせ。撃退しろ!」<br /> アークバードの後部ハッチが開き、無人機が次々と飛び出してくる、<br /> 「そんな!元の設計図にはあんなものなかった!!」アークバードの兵器に成り下がった姿を嘆くナガセ<br /> 「再点火する前に落とせ!!!」スノーが叫びミサイルを放つ<br /><br /> スノーとグリムはすぐさま無人機を引きつける、高度30000フィートで繰り広げられる空戦<br /> ブレイズとナガセはアークバードの装備を剥ぎ取り、必死にブースターを狙っていた<br /> 「私はアークバードのことなら良く知ってる。あこがれてよく図面を眺めたから」<br /> 「腹側の大きなエンジンが大気圏外への脱出速度を稼ぐためのブースター」<br /> 「それを破壊すれば、もう宇宙へ帰れなくなる…」<br /> ブレイズたちに告げるナガセ<br /> 「あれを壊しちゃうんですよ、いいんですね?」<br /> グリムがナガセに問うもナガセは答える。<br /> 「平和になれば、大統領がまた作ってくれる」<br /><br /><br /> アークバードに取り付けられたレーザーモジュールが彼らを狙おうとするも、ブレイズの放った<br /> XMAA(中距離アクティブレーダー誘導ミサイル)によって空の藻屑と消えていた。<br /><br /><br /><a name="a59"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">59</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 白い鳥2 4/4</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:05:44 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>「ブースター損傷…、くそ!このままではプラン1を遂行できない、プラン2に切り替える」<br /> 「君たちの栄光は皆が忘れん」アークバードの通信に対し、シャンツェは冷静にもこんなことを言う<br /> そう、彼らはどのみち核と共に消える運命にあった。<br /> アークバードはそのすすむべき方向を南へと買えた、その行為が何を示しているかはすぐにわかった<br /> 彼らの目標はオーシア領…<br /><br /> 「われらの意思は絶えることなく受け継がれるだろう。全砲門開け、有終の美を飾るぞ。ラーズグリーズも道連れだ」<br /> 「選ばれし我らはラーズグリーズを超える力を持つ。返り討ちにしてやれ!!」<br /> 速度を落としたアークバードはベルカによって加えられたSAMと小型レーザーを全門開放しラーズグリーズから<br /> 離れてゆく、ラーズグリーズも高度を落とし、これを追う。<br /> 「人間がその使命をねじ曲げた。あなたはもう堕ちなさい!」<br /> 悲痛なまでのナガセの叫びだけが空にこだましていた。<br /><br /> 後部の複合サイクルエンジンが破壊されたとき、勝負は決まった…<br /> 失速し高度を落としてゆくアークバード、補助エンジンに切り替え最後の悪あがきをするも<br /> 彼らにはもう何をすることすら出来なかった。<br /> 「哀れだ…」スノーがその姿を見て呟いた言葉が全てを語っていた…。<br /> 「ありえない…畜生、こんなことありえるか!!!」アドラーは必死に現実を否定するも<br /> その声はブレイズによる補助エンジンの破壊と共にかき消された…。<br /><br /> 「…ラーズグリーズめ……っ!!」<br /> 怨恨の声がこだまする中、アークバードはその身を海へと叩きつけた、そして<br /> それから数秒もしないうちに、巨大な水柱が姿を現していた…。<br /><br /><br /><br /><a name="a60"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">60</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 ハートブレイク・ワン</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:11:46 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>ハートブレイク・ワン HEARTBREAK ONE<br /> 2010/12/23<br /> 「ニカノール首相を救出」<br /> ユークトバニア軍部の監禁下にあったユークトバニア首相ニカノールを救出。<br /> ラーズグリーズ部隊、ベルカ公国グラーバク戦闘機隊(第8492飛行隊)と交戦、全機撃墜。<br /> ジャック・バートレット、ケストレルに合流。<br /><br /> 再び届けられた暗号は、今までとは違っていた<br /> それはラジオ放送の時間と周波数をさしていた、そしてその通信はウォードック宛だったのだ。<br /> 暗号が示した時間、皆が放送を聞こうとラジオの前に集まった。<br /> 時計が18:00を示した瞬間だった、スピーカーから高い音が聞こえた後に聞こえる懐かしい声<br /> 「俺だ!耳かっぽじって良く聞け!」<br /> 「ユークトバニア首相ニカノールを救出した、この戦争は彼の意思じゃねぇ!!」<br /> スピーカーから流れる怒号にも似たその悪態声はまさしくバートレットのものだった。<br /> バートレットはレジスタンスと共に首相を救出、ユークトバニア北部の野戦飛行基地より航空機を使い脱出するという<br /> ブレイズ一行にその支援をさせるようにと伝え、通信を絶った。<br /><br /> ユークトバニアの野戦飛行基地周辺の草むらに車を隠したバートレットは上空に飛んできたブレイズたちに通信を送る<br /> 「今から飛行場まで軽いドライブだ、しっかり援護しろよ」<br /> ニカノール首相とバートレット、そして彼の隣にはナスターシャという陸軍情報部の女性将校が居た<br /> 彼女こそ、15年前のバートレットのハートブレイク(失恋)の相手だった<br /> そして、約束の時間、レジスタンスたちを率いてバートレットたちの乗った車がいきよいよく走り出す。<br /> その運転はまるで映画のようなもので検問を問答無用でぶち破っていった。<br /><br /><a name="a61"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">61</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 ハートブレイク・ワン</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:24:15 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>「貴方とデートするときはいつも素敵な敵がたくさんね」<br /> 「二次元機動は苦手だ、三次元機動がしてぇ」<br /><br /> 地上では無駄口がグダグダと流れながら、バートレットたちの暴走走行が行われていた<br /> 地上の砲台などをブレイズたちが綺麗に潰し、基地内に潜伏しているレジスタンスが航空機を奪う時間ぴったりに<br /> 車は基地の検問をぶち破った。<br /> 「こいつはまた懐かしいな」奪った航空機を見てバートレットが言う<br /> 「ほこりかぶってるわよ」ナスターシャの怪訝な声が聞こえつつも<br /> 「どんな飛行機でも車よりはましだぜ、そら!いくぞ!!」<br /> 薬で眠らされてるニカノール首相が眼を覚ましかけたとき、バートレットの動かすその航空機は<br /> 信じられない滑走距離で上昇しだす(普通にあの滑走距離だと気絶します)<br /><br /> 「レーダーに敵影、…これは」<br /> 「懐かしいベルカのグラーバク戦闘機隊だ」管制よりも早くバートレットが言う<br /> 「俺はこのまま離脱する、ブービー、一機たりとも逃がすな、全部撃墜しろ」<br /> そういうとバートレットは戦闘空域外へと向かってゆく。<br /> グラーバク戦闘機隊、そしてオーシア所属のアグレッサー、8492飛行隊<br /> 「やつらはラーズグリーズなのか?」<br /> 「間違いない、オブニル戦闘機隊の生き残りがそういっていた」<br /> 「空戦で確かめよう…」<br /> 彼らを乗せたF-15M/STDはブレイズたちに問答無用で襲い掛かってくる<br /> グラーバクとの激しい空戦にもかかわらず、ラーズグリーズは彼らを落としてゆく<br /> 「間違いない、ラーズグリーズだ」<br /> グラーバクのアシュレイがそうつぶやくもすでに遅かった、ブレイズの放ったミサイルにより<br /> 彼はベイルアウトせざるを得なくなる。<br /> たった数分間の空戦、しかし、そこには成長したブレイズたちの姿が映し出されていた。<br /><br /> 「必ず戻ってくる!!」グラーバクのメンバーは空を飛び続けるラーズグリーズをにらみそう叫んだ<br /> 「いいぞブービー、しかし奴ら全員ベイルアウトしやがった、アレはアレで戦闘機乗りの鏡だな…」<br /> バートレットの言葉を聴きながら、彼らはケストレルへと帰還した。<br /><br /><br /><br /><a name="a62"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">62</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 ケストレル艦上にて</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:31:35 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>戦争が始まって第一号の捕虜となったバートレット、しかし彼は収容所に着く前にさっさと脱走していたのだ<br /> バートレットとニカノール首相、そしてその隣には謎の女性が居た。<br /> 「あの…マダム、なんとお呼びすれば?」ジュネットは戸惑いながらもその女性に聞く<br /> 「そうね、少佐でいいわ」彼女は微笑みながら冗談を返す。<br /> 彼女が持っていたのはユーク側の情報とある一枚のディスクだった。<br /> ユークの現状もオーシアと変わらず、音もなく起こったクーデターにより政府に入り込んでいた<br /> ベルカ人と好戦派の軍人らが政府を好き勝手にしているというものだった。<br /><br /> 少佐の持っていたディスクはベルカが持ちえる最後の手段、真の目的が入っているという<br /> しかし、その解読にはいま少し時間がかかるものだった。<br /><br /><br /><a name="a63"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">63</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 </font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/0416:39:05 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>ニカノール首相救出より少し前、ハーリング大統領は特殊部隊と共に首都へと発っていた<br /> その理由は、首都オーレッドにいる副大統領などの口からではなく、自らの口から真実を公表するためだった<br /> 過去、アンドロメダから彼は幾度となく放送を繰り返したが、どれも副大統領らにより敵の謀略として封殺されていた<br /> 大統領は特殊部隊と共に首都に自ら乗り込む必要性があった、しかしそれは命がけのこととなる。<br /> 大統領はヘリに乗り込む前ジュネットにこう言って笑った。<br /> 「まぁ、なんとかやってみるさ…」<br /><br /><a name="a64"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">64</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 混迷の海</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:40:47 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>混迷の海 SEA OF CHAOS<br /> 2010/12/29<br /> 「セレス海海戦」<br /> ニカノール首相の声明に対しユークトバニア軍が分裂。<br /> 戦争継続を唱える勢力、首相声明に同調する勢力、オーシア軍、三勢力の艦隊がセレス海で全面衝突。<br /> ユークトバニア軍、オーシア軍の両敵性勢力はケストレル及びラーズグリーズ部隊によって鎮圧。<br /><br /><br /> セレス海上をケストレル艦隊の行く手をふさぐかのようにユークトバニア軍の<br /> 侵攻艦隊が海を埋め尽くしていた…。<br /> 「総員戦闘配置、前方にユーク艦隊」<br /> 「敵艦隊18隻―本艦隊の進路をふさぐ形で布陣しています」<br /> ニカノールがとっさにマイクを取る<br /> 「ユーク艦隊の諸君、私は君たちの政府を代表する国家首相ニカノールだ」<br /> 「この…」艦の名前を忘れたのか、すぐに小さな声でアンダーセンに艦の名前を確認する<br /> 「ケストレル?」<br /> 「はい、ケストレルです」<br /> 名前を確認するとニカノールは再び演説を始める<br /> 「オーシア空母ケストレルの艦上にいる」<br /> 「我がユークトバニアとオーシアの間に友情を取り戻すためだ、我々は再び…」<br /><br /> 演説の途中に敵司令官の怒号が飛んだ<br /> 「艦隊各艦に告ぐ、ユークトバニアとオーシアの間には憎悪しか存在しない」<br /> 「元首ニカノールは敵についた、これを敵と認め敵艦もろとも海中へ没セシメヨ!」<br /> 艦隊全てがこれを承諾したわけではなかった…<br /> 「しかし司令官、仮にも元首のお言葉です、我々だって理不尽な戦いは御免なのです!」<br /> 「戦闘の中止を!」<br /> ユーク艦ピトムニクの艦長の願いはかなう筈がなかった。<br /><br /> 「我に従う艦は艦隊の前を邪魔するフリゲート艦『ピトムニク』を撃沈せよ、撃ち方始め!」<br /> これと共にピトムニクは炎を上げ沈んでゆく…、味方の放った砲撃により轟沈する同僚艦をみて、黙っていることが出来る者が<br /> どこにいるというのだろうか…?<br /><br /><a name="a65"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">65</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 混迷の海</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:41:48 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>ニカノールとアンダーセンが唖然としてこの光景を目の当たりにする中<br /> 一隻の艦が先行しはじめる…、その艦は同時に味方にこう呼びかけた。<br /> 「こちら栄えあるユーク海軍ミサイル駆逐艦『グムラク』」<br /> 「同僚の撃沈を命じる艦隊司令官とは行動をともに出来ない、我々はニカノール首相を護る、同意する艦は我に従え!」<br /> これに賛同するかのごとく、3隻の艦が艦隊を離れ始める…。<br /><br /> この名誉なき戦争の最大の争いである「セレス海海戦」が幕を開けた…。<br /><br /> 「勇気ある彼らを護れ!ラーズグリーズ出撃!」<br /> 「元首、あなたは艦を発って下さい」<br /> アンダーセンは戦闘機の発進をさせると同時に、ニカノールにハーリング大統領のところに行くようにと言う<br /> 「我々の大統領の元へ、そしておふたりが手を取り合っている姿をテレビ放送に乗せ、世界中に戦争の終わりを示すのです」<br /><br /> ニカノールはヘリの中でカタパルトから射出される、四機の漆黒の戦闘機を見つめていた…。<br /><br /><br /> 「今、我々に味方する心が現れた、勇気ある彼らを護れ!」<br /> アンダーセン艦長の勇ましい声、そして艦長がかけたジャーニーホームの音色と共に、<br /> 四機は15隻の艦隊の対空砲火の中へと飛び込んでゆく。<br /> 「こちらケストレルCIC、敵性艦の識別データを送る、味方に被害を出すな…、出来るな?」<br /> グリムは味方艦を攻撃するユーク艦を見て悲鳴を上げる<br /> 「なんてことだ!!味方を撃ってる!」<br /> 「離反するユーク艦隊を支援します!」ナガセは低空を維持しすぐさま一隻のフリゲートを沈黙させる<br /><br /> ユーク艦隊では相手がたった四機の戦闘機であるということに対しての余裕の念が見えていた、<br /> しかし彼らが相手とするのは「ラーズグリーズの悪魔」と呼ばれた彼らである…。<br /><br /><br /><a name="a66"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">66</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 混迷の海</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:42:47 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd> ケストレルへと向かう一隻の艦が上空のブレイズに対して通信をかけてきた、ユーク艦からの攻撃<br /> を受ける彼らにはそんな暇とてもないが、しかし、確かめたいことだった…<br /> 「上空の戦闘機!!ラーズグリーズなのか?!」<br /> ブレイズは自らがラーズグリーズであることを彼らに教えると、歓喜の声と共に返答が帰ってくる<br /> 「やはりそうか!こちらユークトバニア駆逐艦チゥーダ、共に戦うことが出来て光栄だ!」<br /> 上空のラーズグリーズは彼らのとっての『漆黒の英雄』であり、守護神であった。<br /> 合流する艦を守りつつ敵艦を攻撃する…、普通に考えれば不可能なことだったが、彼らはそれをやり遂げていた<br /> ハエでも落ちるような対空火器の間を縫い、放たれた矢はいくつもの敵を海へと沈めてゆく…。<br /><br /> 「ケストレル!我々も仲間に加わる!!」<br /> 艦隊司令にいやいやしたがっていた艦が次々とケストレルに向かい合流進路を取り始める。<br /> 「見ろ!戦いが 新たな局面を迎えている!!」スノーは艦隊を見てグリムに叫ぶ<br /> 「すみません。新艦隊の姿に涙がにじんできちゃいました…」<br /> 「私たちの理解者が現れた。信じられない!」ナガセはそう叫びながら涙を浮かべていた<br /><br /> 「全責任は私が負う、射撃開始!」海上ではユーク艦とユーク艦が戦っていた、ケストレルを守らんとする彼ら<br /> 「前方『敵艦隊』攻撃を開始する!」<br /> 敵性艦となるユーク艦隊では混乱が起きていた…、そして彼らの空を飛ぶものが『漆黒の死神』であることも叫ばれていた…。<br /> それでもなお、彼らの優勢は揺るがず、攻撃は続行されていた。<br /> 「ブイストルイ回頭中、明らかな離脱行為だ!」<br /> 「何たることだ。同志ではなかったのか?」<br /> 「馬鹿どもが、いつから国を売った!?国家に対する重大な裏切りだ!!」<br /> 声を荒々しくして叫ぶユーク敵性艦隊の面々、追撃を開始する敵性艦グラナート<br /> しかし、追撃を開始しようと転進した次の瞬間、艦首から煙が上がっていた。<br /> 「何だあの戦闘機は!一瞬でグラナートがやられたぞ!?」<br /> 「たった4機に戦況が覆されるのか…、ラーズグリーズだ!そうだろう!?」<br /> 海上には航跡が入り混じり、いびつな模様を作り上げていた…<br /><br /><br /><a name="a67"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">67</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 混迷の海</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:44:01 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>「攻撃が可能な艦は我に続け!」ケストレルから発されたこの声と共に<br /> 体制を整えた駆逐艦チゥーダ・グムラク・ブイストルイ・ドゥープとイージス艦ブードゥシシイ<br /> オーシアとユークの混合艦隊は敵性艦隊に対してようやくまともな反撃を開始する。<br /> 「この世で最後の我々の艦隊を守り抜くんだ!」部下を失い続けたスノーの願いでもある言葉が響く<br /><br /> 「栄光あるグムラクを敵の手に渡してはならぬ!」敵司令官は背信とも言える行為をとった味方艦を戻そうと必死であった<br /> しかし、最初の味方艦グムラクは司令官に従うつもりなどなかった…<br /> 「これは背信ではない。それは心に刻んでおけ!」<br /> 「こちらグムラク、攻撃を開始する。目標ザーフトラ!」<br /> 真に国を愛するものたちは今撃つべきものを必死で捕らえていた、まがまがしき憎しみを持つ者たちを。<br /> 「オーシア空母より発光信号『合流ヲ心ヨリ歓迎スル』」<br /> ケストレルにはグムラクやチゥーダの艦上で手を振る兵士達の姿が見えていた…<br /> ケストレル艦隊についた艦には艦内放送でジャーニーホームが、平和のための歌が流れてた…<br /> 「乗組員にも聴かせてやれ」<br /> 「『ジャーニー・ホーム』か…、いい曲だな」<br /> 「ああ、本当にいい曲だ…」オーシアの歌を聴き、戦闘をする彼らの姿が、そこにはあった。<br /><br /> ラーズグリーズの神懸った戦闘によりユーク艦隊があらかた沈黙し始めた頃、セレス海上に<br /> 待機していたオーシア艦隊がケストレル艦隊に接近する。<br /> 「味方艦隊接近中」<br /> 「味方とはオーシア艦のことか。ふうむ、無駄かもしれんが援助を要請してみたまえ」<br /> アンダーセンが援助を要請する通信を送るように促すも、帰ってきた返信は情け容赦のないものだった。<br /> 「オーシア艦隊は先ほどまでの通信を傍受していたようです、こちらのことをユークと手を組んだ裏切り者といっています!」<br /> ベルカに染まったオーシア艦隊は最初からケストレルを攻撃するつもりだったのだ。<br /><br /> 「オーシアの艦から攻撃!新たな敵味方識別データを送る、攻撃を阻止せよ!」<br /> CICメンバーが顔をしかめながらデータを組み上げてゆく、識別データを受け取ったラーズグリーズは皆が叫んだ。<br /> 「オーシア艦隊が敵に回った!」と、そんな時スノーが叫ぶ<br /> 「仕方ないさ!俺たちはとっくに死んだことになってるんだ!」<br /><br /><br /><a name="a68"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">68</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5 混迷の海</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage マジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/04 16:45:50 ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd> オーシア艦隊が攻撃を開始する頃、ユーク艦隊は空母一隻を残し沈んでいた、ブレイズは<br /> 自らを信じてくれた艦隊を守るためにすぐさまオーシア艦隊へと向かう。<br /> 「憎しみは憎しみしか呼ばん。その結果がこれだ、俺たちに為す術はないのか?」<br /> スノーの問いかけにブレイズは希望はあると叫んだ、信じること、そこから始まると…。<br /><br /> 「平和への芽を摘ませるわけにはいかないッ!!」ナガセもグリムももう限界だった<br /> 彼らを飛ばしていたのは平和への思いだけだった…、陸から飛んできたオーシアのF/A-22の編隊は<br /> ケストレル艦上を飛ぶ一機の戦闘機によって、すぐさまその姿を鉄屑へと変え海に向かって行った…<br /> 航跡がさらにいびつさをまし、海上では曳光弾の軌跡が線になるかのごとく飛び盛っていた<br /> 海上は船の砲撃によって常に歪み、ファランクスによるミサイル迎撃の爆発が鳴り続けていた。<br /><br /> 「ユーク空母アドミラル・ツァネフ、撃沈!」<br /> この声と共に、ユーク敵性艦は全てが海へと沈められた…、そしてオーシアも残すその姿を空母バーベットと<br /> イージス艦ハルシオンのみとしていた…。<br /><br /> たった一時間と少しの戦闘で、沈んだ艦船の数は史上まれに見る艦隊数だった…、<br /> 「こちらは空母ケストレル艦長、無事に生き残った同志たちへ、おめでとう」<br /> アンダーセン艦長のねぎらいの通信が艦隊に伝えられる。<br /> 「旅の終わりは近い、だが決してたゆまず、両国の融和のために最後まで戦い抜こう」<br /> セレスの激戦を終え、ラーズグリーズの夜間飛行も、名誉なき戦争も<br /> その役割を終えようとしていた…。<br /><br /><br /><a name="a69"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">69</font></a><b><a href="mailto:sage%20%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93"><font color="#000000">ACE5</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sageマジすいません</font><font color="#808080" size="2">05/03/0416:55:25ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>セレス海海戦より数時間、解析が終了したディスクに記録されていたベルカの最終手段<br /> それは「戦略核弾頭V2」と「SOLG」というものであった。<br /> 戦略核弾頭V2は15年前、自国の町を消し去ったV1の発展型で、たった一発でオーレッドを壊滅させる威力を持っていた。<br /> そして、「SOLG」<br /> ジュネットは少佐との話を思い出していた、SOLGはオーシアが15年前ベルカを攻撃するために作り出した衛星兵器<br /> しかし、完成間際に戦争が終わり建造途中のまま放棄されていたと、アークバードはSOLGを復活させるために利用され<br /> ユークはSOLGを完成させないためにマスドライバーを攻撃したと。<br /><br /> SOLGはいつの間にか修理されていたアークバード同様に、すでに稼動状態にあった。<br /> そしてSOLGを動かす司令センターが南北ベルカを隔てる国境地帯、オーシア・ユークの軍が使う武器の半数を出荷していた<br /> ベルカのグランダーI.G社の実験施設「シャンツェ」であるということがアンドロメダの解析によって判明していた。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">71</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:02:37ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>セレス海海戦より数時間、解析が終了したディスクに記録されていたベルカの最終手段<br /> それは「戦略核弾頭V2」と「SOLG」というものであった。<br /> 戦略核弾頭V2は15年前、自国の町を消し去ったV1の発展型で、たった一発でオーレッドを壊滅させる威力を持っていた。<br /> そして、「SOLG」<br /> ジュネットは少佐との話を思い出していた、SOLGはオーシアが15年前ベルカを攻撃するために作り出した衛星兵器<br /> しかし、完成間際に戦争が終わり建造途中のまま放棄されていたと、アークバードはSOLGを復活させるために利用され<br /> ユークはSOLGを完成させないためにマスドライバーを攻撃したと。<br /><br /> SOLGはいつの間にか修理されていたアークバード同様に、すでに稼動状態にあった。<br /> そしてSOLGを動かす司令センターが南北ベルカを隔てる国境地帯、オーシア・ユークの軍が使う武器の半数を出荷していた<br /> ベルカのグランダーI.G社の実験施設「シャンツェ」であるということがアンドロメダの解析によって判明していた。<br /><br /><a name="a72"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">72</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:05:12ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>セレス海戦を終えたケストレル艦隊は、最後の戦いにむけ進められるブリーフィングの中ベルカ潜水艦による<br /> 攻撃を受ける、爆音が鳴り響き振動が伝わる、ブレイズたちはすぐさま格納庫に向かった。<br /> その頃管制室では必死の防御操作が行われていた。<br /> 「対艦ミサイル第二波接近、弾着まで10秒!」<br /> 「駄目です対応しきれません!!衝撃に備えてください!」<br /> ファランクスの合間を縫ってきた対艦ミサイルがケストレルに直撃する、ケストレルはその横腹から<br /> 煙を上げ傾いてゆく…<br /> 「右舷に浸水!ダメコン急げ!…艦が傾斜するぞ!!」<br /> あわただしくダメコンを作動させる彼らに艦長は苦肉の表情で命令する<br /> 「彼らを発進させろ!」<br /> 「駄目です傾斜してゆきます!艦が沈みます!」<br /> しかし、艦長は意見を変えなかった<br /> 「彼らを打ち出せ、射出急げ!」<br /> 「発艦だけはまっとうしろ、射出要員以外は退艦急げ!」<br /> カタパルトデッキには漆黒の戦闘機が上げられていた…。<br /><br /> ブレイズたちが射出されてからどれくらいたったのか、脱出ボートに乗るアンダーセンとジュネット達<br /> 「敵潜水艦 撃沈!」<br /> 水柱を見ながら船員達はガッツポーズを決めていた、しかし、その後ろで叫び声が聞こえる<br /> 「沈む、艦が沈むぞ!!」<br /> 皆が振り向くとそこには、炎を上げつつも沈み行くケストレルの姿があった…<br /> 兵士達はケストレルに敬礼をしつつ、その姿を見つめていた…<br /><br /><br /><a name="a73"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">73</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:06:42ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>[大統領官邸ブライトヒル/オーレッド 12月30日 22時00分]<br /> 大統領の前に詰め掛けた報道陣を前にして、ハーリング大統領は演説を始める。<br /><br /> 「私はオーシア大統領ハーリングです」<br /> 「戦場にいるオーシア・ユークトバニア両軍将兵の皆さん」<br /> 「銃を置いて塹壕をあとにしましょう…」<br /> 「私の不在を利用して専断していた者たちから、首都オーレッドは解放されました」<br /> 「自由と正しいことを行う権限を奪われていた私は、今こうして黄金色の太陽の下に復帰し」<br /> 「そして…、ユークトバニア元首ニカノール首相閣下とともにあります」<br /> 「両国間の不幸な誤解は解け、戦争は終わりました…」<br /><br /> 壇上に立つ二人の指導者に向けてカメラのフラッシュはけたたましくたかれる<br /><br /> 「私はユークトバニア元首にして政府首相ニカノールです」<br /> 「戦場にいるユークトバニア・オーシア両軍将兵の皆さん、ハーリング大統領と私とが―」<br /> 「肩を並べ、手を取り合う姿をご覧いただきたい」<br /> 「大統領の今の言葉は真実です、戦争は終わったが我々にはまだなさなければならない戦いがある」<br /><br /><br /><a name="a74"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">74</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:09:07ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>「そのとおりです、我々の間に憎しみを駆り立てた者たちは」<br /> 「我々のどちらかの国、そこにある大都市の半数を破壊できる兵器を用意しつつあるといいます」<br /> 「しかし、我々の友人たちが今、飛行機を飛ばし」<br /> 「その企みを阻止するための行動を始めています…」<br /> 「破壊されようとしているのは二つの国のどちらなのか、それはわからない」<br /> 「しかし、それは重要ではない、どちらの国が被る被害も共通の大きな痛手です」<br /> 「両国将兵の皆さん、どうか心あらば―」<br /> 「あなたがたの持てる道具を持って、どうか彼らを手助けしてやって欲しい」<br /> 「彼らは今…、東へ飛んでいる」<br /><br /> そして、前に出たニカノールは声を大にしてこう訴えた<br /><br /> 「なおもまがまがしい武器の力を使おうとする者たちよ、平和と融和の光の下にひれ伏したまえ!」<br /><br /> 拍手喝采と共にフラッシュが彼らの姿を捉え続けていた…<br /> そして、黄色くスモッグがかかったような雲に覆われた空を四機はシャンツェに向かって飛んでいた。<br /><br /><br /><a name="a75"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">75</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 ACES</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:10:30ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>ACES(Archer=グリム Chopper=ダヴェンポート Edge=ナガセ Swordsman=スノー)<br /> 2010/12/30<br /> 「SOLG制御施設陥落」<br /> ベルカ軍がSOLG(戦略衛星軌道砲)に、MIRV(個別誘導複数目標弾頭)である核兵器V2を配備。<br /> ハーリング大統領とニカノール首相の共同声明に呼応した<br /> オーシア・ユークトバニア両軍の混成部隊がオーシア信託統治領・ノースオーシア州(旧南ベルカ)に進撃。<br /> 制御施設全域を完全制圧。<br /> ラーズグリーズ部隊は制御施設地下トンネルに突入、SOLG制御装置を破壊。<br /><br /> ジャーニーホームの口笛が聞こえる…<br /> 「前方、ユーク軍機だ…」グリムが前を飛ぶSu-37の編隊を見つける、それはまっすぐこっちへ向かっていた。<br /><br /> 「こちらはユーク第703飛行隊だ、大統領たちの演説を聞いた、君たちにつく」<br /> そういうと彼らはラーズグリーズの側衛につく、そして聞こえる別の歌声…<br /> 後方から接近してきたのはオーシアカラーのF/A-22だった<br /> 「我々にもその歌を歌わせてくれ、一緒に行くよ」<br /> 次々と合流する戦闘機…、そこにはオーシアもユークトバニアもなかった…<br /><br /> 「こちらはオーシア空挺旅団第一大隊、旅団長を殴ってきた、手を貸させてくれ」<br /> 通信と共にヘリの大部隊が市街地の真上を飛んでゆく。<br /> 「ユーク第172爆撃中隊だ、その歌は我々も大好きだ、空中管制機も連れて来た」<br /> 後ろから接近するE-767空中管制機<br /> 「♪ララーララ~~ 我々の美声を聞きたまえ、こちらは空中管制機オーカ・ニエーバ」<br /> 「君たちの言葉で空の眼「スカイ・アイ」という意味だ、君たちのボスから通信が入ってる、中継しよう」<br /> 味方の大合唱が続く中、親父さんからの通信が入る。<br /> 親父さんはSOLGの本格稼動が近いこと、司令電波はやはりシャンツェから発せられてることを伝え<br /> ブレイズに作戦を説明する。<br /><br /><a name="a76"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">76</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 ACES</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:13:48ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>機甲部隊とヘリボーン部隊によりシャンツェが設置される「実験用トンネル」への入り口を開き<br /> トンネルが封鎖される前に、戦闘機による突入を行い中核部の指令ユニットを破壊するというものだった。<br /> 通信が切れると同時に、対空砲火の火線がゆっくりと見えてくる…<br /><br /> 「君たちの接近を探知したグランダー社は、オーシア・ユークトバニア両国の好戦派の軍人たちに助けを求めた」<br /> 「見返りに3発目の小型戦術核V1を、助けてくれた側の陣営に渡すといってね、より強力なV2のことは隠したままだよ」<br /> 「いいか、彼らは戦闘機すら繰り出して来るぞ!」<br /> 親父さんの声が聞こえなくなるくらいの戦闘音…、通信にはハーリング大統領とニカノール首相の軍の説得が続いている<br /><br /> 「ユーク軍機に構うな!ウォードッグの幽霊をしとめろ、私に続け!」<br /> どこからともなく聞こえた声の主は懐かしき裏切り者、ハミルトンだった。<br /> 「おやおや、ハミルトンもいるぞ」<br /> グリムはベルカのカラーリングのMig-1.44に乗る彼を見てあきれ返っていた。<br /> グランダー社の対空砲火もラーズグリーズにはかすることはなく、次々と沈黙させられてゆく<br /><br /> 「工業地帯に進攻したオーシア・ユーク軍が終結しています!この地域が再び戦渦に巻き込まれるという残念な結果に…」<br /> 地上ではユーク・オーシアの両放送機関も協力してこの南ベルカで起こる戦闘を世界に向けて中継していた。<br /> 「空挺旅団第一大隊全員聞け!よし、ヘリボーンだ!俺たちも行くぞ!」<br /> 「こちらは第112歩兵大隊だ、ユークへの進発準備中だったが大統領の言葉で戦いの目的が変わったことを知った、これより敵施設を攻撃する!」<br /> 地上・空中、眼に見える範囲には味方が居た、戦争を終わらせるために共に飛ぶ仲間が。<br /><br /> 「核兵器は我々のものだ、オーシアのカラスどもめ!」<br /> 「ここは今はオーシア領土なのだ、ユーク軍機の好きにさせるか」<br /> 敵の無線では血なまぐさい口論が続いていた…、それを傍受していたオーカニエーバが愚痴をこぼす<br /> 「悪人に味方するもの同士で噛み合ってるよ、まるで地獄の犬どもみたいだ」<br /><br /><br /><a name="a77"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">77</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 ACES</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:17:31ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>「なぜ彼らが「ラーズグリーズ」と呼ばれているか詳細は不明です、「ラーズグリーズ」はおとぎ話に登場する悪魔とも英雄とも言われ…」<br /> 「ラーズグリーズか…、伝説の通りになったな」<br /> 「『…英雄として現れる』…か、あながち作り話ではないかもな」<br /> 皆が口々にラーズグリーズの名前を口に出し、彼らの下に居れば生き残れることを確信していた。<br /><br /> 「レポートしている私も信じられません!この光景はまるで…言葉が見当たりません」<br /> 「兵士たちがこちらへ手を振っているのが見えます」<br /> 「軍だけでなく、我々報道機関もオーシアと連携し…」<br /> 無線に混線し続ける報道は歴史がまた一つ変わる夜のことをしっかりと世界へと伝えていた。<br /><br /> 「熱源反応あり、方位040、距離400…待て!それは「戦友」だ、射撃中止!」<br /> 「引き金を間違って引かないでくれよ」<br /> 「分かってる、でも念の為にあまり前は飛ばないでくれ」<br /> 空を飛ぶオーシア・ユーク軍機による混成部隊は着実にベルカの航空機を空域から駆逐していった。<br /> しかし、ブレイズが戦闘機を落とし、対空火器を攻撃しようと機種を下げた瞬間、空が光り、轟音がなりひびいた。<br /> SOLGからの無差別攻撃によるその光は、容赦なく味方を飲み込んでゆく。<br /> 「上空から攻撃!航空機じゃないぞこいつは!」<br /> 「衛星か!?そんな遠くから届くのか?」<br /> 味方に混乱が置きつつも、すぐにそれは収まってゆく…<br /><br /><br /><a name="a78"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">78</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 ACES</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0418:19:15ID:tD/QvwqG</font></dt> <dd>地上部隊はラーズグリーズの支援により、トンネルのコントロール施設を占拠する<br /> そして、彼らはトンネルの入り口を開けたことをブレイズへと伝える。<br /> トンネルへと飛び込むブレイズ達、その飛行技術はもはやバートレットを越えたともいえたかもしれない。<br /> トンネルの反対側からも別同期が来るということを聞いたスノーは<br /> 「トンネルの反対側から別働機だって?こんなことが出来るパイロットが何人いるというんだ?」と叫ぶ。<br /> そして、ブレイズたちを追うかのごとく、ハミルトンもトンネルに飛び込んでくる。<br /> 「逃がすか、ウォードッグ!滅びへの道を飛べ!」<br /> 「核兵器は我々のものだ!ユークに勝つのだ!」<br /> その直後、回線に入ってくる声<br /> 「こちらハートブレイク・ワン、お前たちの真正面だよ、ブービー」<br /> ハミルトンもこの通信を聞いていたらしく、バートレットの生存に驚きつつも、自論である核の恐怖によって戦争を終われせることを叫ぶ。<br /> 「敵味方の区別が出来なかったのがお前の失敗なんだ、恐怖は味方じゃねえ!」<br /> バートレットの叫びに一蹴されたハミルトンはブレイズに執拗なまでの攻撃を加えてゆく、しかし、なぜか一発もかすりもしない。<br /><br /> そしてブレイズたちはトンネル中枢部のターゲットを破壊することに成功する<br /> 向かい側から飛んでくるバートレットのF-14とすれ違い、トンネルを脱出するために全速で離脱してゆく。<br /> 「警報が鳴りっぱなしです!」そう叫びつつグリムは丁寧に飛んでいた。<br /> そしてシャッターが閉じる中をブレイズたちはギリギリで脱出することに成功する。<br /><br /> 「ハミルトンは?」ナガセが最後尾を飛んでいたグリムに尋ねる<br /> 「死にました…、前方からバートレット大尉を追ってきた敵機の破片にぶつかって…」<br /><br /> シャンツェは無事破壊され、SOLGの攻撃も終わった…<br /> 南ベルカの上空を、ラーズグリーズ・オーシア・ユークの航空機が舞っていた…<br /></dd> <dt><a><font color="#000000">121</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0914:17:04ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>南ベルカでの戦闘が終わったとき、落下を始めたSOLGに気付き始めたのはまず誰よりも天文学者達だった。<br /> 誰が言い出した訳でもなくリレーを行い、正確な落下予測地点の情報を軍部に伝えたのも彼らであった。<br /> シャンツェが破壊された時、SLOGはオーシア首都オーレッドにむけて落下するようにプログラムされていたのだ<br /><br /> 「彼らが何者なのかは知らない。だが全ては知らなくとも、道路から離陸していく彼らの姿に、私は畏敬の念を抱かずにはいられなかった」<br /> 12月31日早朝、首都へ通じる幹線道路は突如陸軍によって封鎖された。<br /><br /> 「私達が"それ"を目撃したのは、早朝のジョギングをしている時でした」<br /> 「繰り返し伝えられるニュース報道に安心し、娘と二人(と一匹)で今年最後の朝の空気を吸いに出かけた私は」<br /> 「生涯忘れることの出来ない瞬間を目の当たりにする事となったのです。戦争など遠い土地の出来事。テレビの中の物語に過ぎなかったのに」<br /><br /><a name="a122"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">122</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 THEUNSUNGWAR</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/09 14:18:12 ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>THE UNSUNG WAR<br /> 2010/12/31<br /> 「環太平洋戦争終結」<br /> ラーズグリーズ部隊はオーシア首都オーレッドへの落下攻撃へ移行したSOLGの追撃作戦を決行。<br /> オヴニル、グラーバク、両戦闘機隊の妨害に遭うも、ラーズグリーズ部隊、SOLGを破壊。<br /><br /> 12月31日早朝…まだ空がうっすらと暗い中、首都オーレッドの新幹道路には4機の戦闘機が離陸のために配備されていた<br /> 地上に戦略核数発を搭載したSOLGが落下している、SLOGの推進ユニットを破壊し空中で破壊するためにラーズグリーズは最後の空へと向かう<br /><br /> 「さびしすぎる最後の出撃だな…」<br /> 陸軍兵士の誰かが言った、あと15分もしないうちにSLOGはオーレッドに衝突する…<br /> 「さあ、発進準備が完了した」<br /> この言葉を最後に、ラーズグリーズを乗せたF/A-22は市街地の中から空へと離陸していった<br /><br /> Oured, Osea 0606hrs. Dec 31<br /><br /> ベルカでの戦闘後、共に帰還した管制機であるオーカニエーバがラーズグリーズに指示を伝える<br /> 「こちらオーカ・ニエーバ、急ぎ目標地点に向かえ」<br /> 「1秒遅れれば反復攻撃のチャンスは減る、SOLGが攻撃可能高度に降下するまで、あと5分」<br /> オーレッドの人々が見たのは、空から落ちてくる十字の星と、それに向かって飛んでゆく四機の漆黒の戦闘機…<br /><br /> 「急がなくては!SOLGへ!」<br /> ナガセが叫ぶとグリムとスノーがブレイズに「隊長!」と声をかける<br /> ブレイズがそれに呼応したとき、全員が戦闘態勢へと移った。<br /><br /> SLOG攻撃可能高度まであと3分になったとき通信に割り込んできた声…<br /> 「間違いなくラーズグリーズだ」<br /> 戦争を引き起こした影の人間たち…<br /> 「オーカ・ニエーバよりラーズグリーズの亡霊。レーダーに新しい敵機!」<br /> 「オヴニルとグラーバク、ベルカ人の編隊がダブルで、だ。」<br /><br /><br /><a name="a123"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">123</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 THEUNSUNGWAR</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/09 14:18:46 ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>[オーレッド湾 12月31日 06時08分]<br /> Oured Bay 03゚57'35"N 232゚15'31"E 0608hrs. Dec 31, 2010<br /><br /> 「われわれは今、15年前の誇りを取り戻す!」<br /> 「さあ、決着をつけよう!凶鳥どもめ!」<br /> オヴニルとグラーバクのリーダーが叫ぶと同時に、8機のS-32はその牙をラーズグリーズに向ける<br /> 「単独戦闘は禁止、2機で1機を仕留めろ」<br /> 驚異的な戦闘機動を駆り彼らはブレイズたちに襲い掛かる<br /> 「SOLGの先触れとなれ!貴様たちから堕ちろ!」<br /> 「貴様たちが滅んだあと、我々は南のトンネルを開く!」<br /> 「二国を貶め、復讐を果たし、再びベルカは南の地を手に入れる!」<br /><br /> 彼らを突き動かしてたもの、それは復讐でもなんでもない、純粋な憎しみだった<br /> 「われわれは今、失われた勝利を取り戻す! 」<br /> 時代が変わったことに気づかず、敗戦を繰り返した彼らは最後まであきらめなかった<br /><br /> 「もう故郷へ帰れ!二度と現れるな。」<br /> スノーは彼らの妄言を跳ね除けるように彼らに怒鳴りつける、それと同時に彼の機体は敵の機体を始末する<br /> 「グラーバク、オヴニル!怨みがあなたたちを鈍らせる!」<br /> 「むちゃくちゃな逆恨みだ!彼らのは!」<br /> グリムとナガセもそれに呼応するかのごとくブレイズを支援する<br /><br /> 「我々は勝利する!屈辱はすでに十分なのだ!」<br /> 「15年前バートレットを堕としたのは私だ。ましてや貴様たちなど!」<br /> グラーバクのアシュレイ…、親父さんと基地を脱出する際に追いかけてきた男<br /> 必死で彼が追う先にはブレイズの姿があった、しかしそのときすでにグラーバクとオヴニルはあわせて4機しかいなかった<br /><br /><br /><a name="a124"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">124</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 THEUNSUNGWAR</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/09 14:21:06 ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>「貴様たちも、無辜の民たちの犠牲の痛みを 思い知るがいい!」<br /> 執拗にブレイズだけを狙う彼ら…<br /> 「我々に向けてSOLGを作ったのは お前たちなのだ!」<br /> 「我々へ向けた匕首がお前たちの上に降る。皮肉を味わえ!」<br /> 現にSOLGは目の前まで来ていた、彼らが15年前味わうはずだった恐怖がその目の前に迫っていた<br /><br /> 「怯えてる暇はない!彼らを越えなくては!チョッパー大尉…いるのなら支援して下さい!」<br /> グリムは苦しそうな声を出しながら飛んでいる、その傍らでブレイズはオヴニルと闘っている<br /> 「裏切り者さえなければ、とうに得ていた勝利を、実現する!」<br /> 「我々は15年前の遺物ではない。まっさらな憎悪なのだ!」<br /> 「バートレットもフッケバインも何ほどでもない。まして貴様らなど!」<br /> 空が複雑な飛行機雲で彩られてゆく中、叫びがこだました<br /><br /> 「神よ、我らの地獄への門出に栄光を!」<br /> オヴニルの隊長はこう叫びながらオーレッドの海に散った…<br /> 残るグラーバクと決着をつけるためにブレイズはすぐさま体制を整える<br /> そしてわずかな静寂の後、アシュレイが最後に漏らした言葉…、空を飛ぶものとしてブレイズにむけた言葉<br /> 「ああ…これほど出来るとは思わなかったよ、君たちが…」(I...Ineverthoughtyou would be this good... )<br /> 彼の乗ったS-32はゆっくりと降下していった、本来ベイルアウトできるはずの状態で…<br /><br /><a name="a125"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">125</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 THEUNSUNGWAR</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/09 14:22:02 ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>すぐに編隊を組みなおしたブレイズたちはSOLGに向かって再び飛び出す<br /> 「東の空に明るみが…朝が来る」ナガセが地平線を見ながらつぶやく<br /> 「…僕らの夜間飛行が終わる、見たいなあ…一番綺麗な朝焼けを」グリムがもの悲しげに言う<br /> 「そうだ、来週誕生日だったんだ…僕」グリムが自分の誕生日を思い出しスノーが生きていればいい事だってあると励ます<br /> 「兄貴が…ユーク大陸から帰ったらお袋、喜ぶでしょうね。」<br /> 自分達は非公式の存在、亡霊、当分は元の生活に戻れないという悲しさがその言葉にはあった。<br /><br /> 「2番機として、二度と隊長機を失うまいと思って… 」<br /> 「今日まで飛んできました、あと少し…もう少しだけブレイズの2番機でいさせて」<br /> ナガセがブレイズにこう言った直後だった<br /> 「攻撃可能な高度までSOLGが下がったぞ、君たちを信じるよ、破壊してくれ!」<br /> 目の前には少し雲がかかって白く見える空、そしてそこには回転する十字の星、SOLGがしっかりとあった<br /><br /> 「君たちのおやじさんから、こちらにデータリンクが来た」<br /> 「SOLGの構造が手に取るようにわかるよ、SOLGには回転する加速器があり、この隙間からしか中枢部分を直接攻撃できない」<br /> 「ひどい話だ、難しいね…」<br /> それを聞いたスノーは<br /> 「あのパーツの隙間を狙うのか?針の穴を通すようなものだ」<br /><br /> 「ああ…なんて大きさだ、落ちてゆく…」巨大なコロニーのような物体が時速600キロ以上の速度で落下してゆく<br /> 「SOLGの装噴ユニットを破壊!」<br /> ブレイズとナガセの攻撃によりSOLGは剥き出しになり、残りは中枢だけとなった…<br /> 「あれが、SOLGの中枢… 」<br /> 「隊長!ここはあんたでなくては!」<br /> 機銃とミサイルが入り乱れる中ナガセが叫ぶ<br /> 「ここが私たちの最後の空、ここを越える!」<br /> そして、ブレイズの放ったミサイルが、中枢を捕らえた…<br /><br /><br /><a name="a126"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">126</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 THEUNSUNGWAR</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/09 14:23:35 ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>オーレッドの早朝、沿岸部の空で巨大な爆発が起こった<br /> それはいくつもの流れ星を降らせた…<br /> 朝日が昇る中、空には4機の戦闘機がそこにあった…<br /><br /><br /> 歴史が大きく変わるとき、ラーズグリーズはその姿を現す<br /> 始めは漆黒の悪魔として、悪魔はその力を持って大地に死を降り注ぎ、そして死ぬ<br /> しばしの眠りの後、ラーズグリーズは再び現れる、英雄として現れる…<br /><br /><br /> 通信には兵士達の歓喜の声が聞こえていた<br /> ラーズグリーズの名前を何度も何度も…<br /><br /><br /><a name="a127"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">127</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 THEUNSUNGWAR</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/09 14:24:38 ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>『英雄悪魔そして亡霊―ベルカ紛争における謎の英雄達』からの抜粋<br /> ―OBNジャーナル2014年7月特別号―<br /> 環太平洋戦争(ベルカ事変)における最大の英雄かつ功労者であり<br /> 戦後その消息が全く謎である『ラーズグリーズの英雄』が<br /> オーシア国防空軍第108戦術戦闘飛行隊の『サンド島中隊』と同一部隊であったとの説は未だに根強い<br /><br /> 専らユークトバニア兵士の間では『ラーズグリーズの悪魔』と呼ばれ、その機動力は最前線の兵士の士気を容易く打ち砕いたという<br /> 一方『サンド島中隊』に関しては現時点で入手可能な情報は極めて少ない<br /> 2010年12月7日セレス海沖合での全機撃墜の記録を以って、『サンド島中隊』の翼跡は完全に途絶える<br /><br /> しかし『サンド島中隊』と『ラーズグリーズの悪魔』とが奇妙に符合する点は多い<br /> 『英雄』とも『悪魔』とも(末期には『亡霊』とも)呼ばれた謎の部隊は今尚我々の中に漂い続けている<br /> オーシア連邦第48代大統領ビンセント・ハーリングは、ベルカ事変に関係する全報告を2020年に公開することを昨年の連邦最高議会において表明した<br /> 情報公開表明に伴う宣言の中で、大統領は次のように述べている<br /><br /> “この事変を総括するには、残念ながら私達は時を待たねばならない<br /> しかし、世界は新たな時代へと既に向かい始めている”<br /> “闇を照らす炎が消えぬ限り、この道は続くだろう”<br /><br /> 今は閉鎖されたサンド島基地、空をプロペラのついた大型の飛行機が飛んでいる<br /> ダヴェンポートのペットのカークが滑走路でその飛行機を見つめている<br /> 格納庫のベンチにはサイダーが置かれていた…、今は誰もいないこの基地、鳥達が空を舞っている<br /><br /> この世に再び満ち溢れた平和<br /> 『ラーズグリーズの英雄』と呼ばれた彼らが、再び戦場の空を飛ぶことはなかった<br /> あの雲の上は再び英雄を必要としない青空に戻った<br /> それこそが―彼らが求め続けたものだったのかもしれない<br /><br /> ACE COMBAT 5-THE UNSUNG WAR-<br /><br /><a name="a128"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">128</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 まとめ</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0914:33:33ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>以上がACE5です、長くなって申し訳ありません<br /> 簡潔なまとめです<br /><br /> オヴニル戦闘機隊が国籍不明期として演習中のバートレットたちサンド島部隊を攻撃<br /> その翌日、ユークトバニア宣戦同時攻撃。<br /> ウォードック隊、バートレットを失いつつも反撃、第三艦隊が敵潜水艦シンファクシによって壊滅するも<br /> シンファクシ・リムファクシを戦線に投入されたアークバードの援護の元ウォードック隊が撃破。<br /><br /> ユーク上陸作戦でウォードック隊の作戦エリアで8492飛行隊がユーク民間人を虐殺<br /> これにより両国間の関係が悪化、報復テロの連鎖。<br /> ウォードック隊容疑を晴らすために前線で活躍、敵要塞を落としてサンド島に帰還中に8492飛行隊によって強襲される<br /> これにより戦争のバックにベルカ公国がいることに気づく。<br /><br /> 基地に帰るも基地はオーシア8492飛行隊(ベルカのグラーバク)の派遣将校だったハミルトンによって<br /> 掌握されており、ウォードックはスパイ容疑をかけられる。<br /> ウォードックは練習機を奪って脱出。<br /><br /> ユークとオーシアは15年前の戦争以降、空軍戦力増強のため外国人で編成される<br /> アグレッサー部隊を作っていた、それに選ばれたのがベルカのオヴニル&グラーバク<br /><br /><a name="a129"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">129</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5 まとめ</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0914:43:31ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>ウォードック脱出するもサンド島北でケストレル艦隊所属マーカス・スノー大尉によって<br /> 全機撃墜、その後同ケストレル所属のヘリ部隊によって救出。<br /> 舞台裏に気づいていたアンダーセン艦長と親父さんの指揮のもと大統領救出作戦を実行<br /> これに成功し大統領を救出、大統領は度重なる電波ジャック放送をするがどれも副大統領などの<br /> 売国奴勢力によって封殺、一方ウォードックはラーズグリーズと改名、同時にベルカの核輸出<br /> を止める為に南ベルカ襲撃、その後核が積まれユーク首都に向かって飛行していたアークバードを破壊<br /><br /> レジスタンスよりバートレット生存の報告を聞き、バートレット救出に成功、同時にグラーバクを全機撃破するも<br /> 全員ベイルアウトする、ニカノール首相と共に救出だが、ハーリング大統領は首都に海兵隊と向かっていたので<br /> ニカノールもそれを追う、少佐からもたらされた情報でV2とSOLGの情報が明らかになる。<br /><br /> ニカノールが艦を発った直後セレス海海戦、二十数隻が入り乱れる海戦になったがラーズグリーズの力によって<br /> ケストレル艦隊が勝利。<br /> 戦闘後、ベルカ潜水艦の奇襲によりケストレル沈没するもラーズグリーズがベルカに向かって出撃<br /> SOLGコントロールセンターシャンツェを破壊、同時にハミルトン死亡。<br /> シャンツェ破壊から数時間後、SOLGが静止衛星軌道上を離れ、オーレッドに向かい落下<br /> これを撃破すべくラーズグリーズ出撃、途中ベルカ人部隊と死闘を繰り広げるも勝利<br /> 落下したSOLGはオーレッド上空に到達する前に破壊された。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">134</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">ACE5</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/0921:07:10ID:pAs5tZGQ</font></dt> <dd>最後に言い忘れたんですが<br /><br /> ユークがマスドライバを攻撃したのは、SOLGの機動を恐れたためです<br /> アークバードの機能は隕石の破壊のほかに、SOLGの修復が出来たからです。<br /><br /> スタジアムでの事件の際、スクランブル体制をとっていた基地での事故は8492飛行隊によるものです<br /> 援護部隊が帰って行ったのも8492の通信が原因です。<br /><br /> バートレットは15年前の戦争で「ブービー」と呼ばれていました、親父さんは本当の名前をフランクリン・ベルツ<br /> という名前で、ベルカ空軍で「フッケバインの凶鳥」と呼ばれていました。<br /> 親父さんは核弾頭投下任務を拒否してバートレットと共に連合に下りました。<br /> 15年後、ブレイズはバートレットに「ブービー」というあだ名をつけられてます<br /> ブービーの元ネタはWW2で活躍したドイツ人飛行士エーリッヒ・ハルトマンです<br /> 彼の部隊「カラヤ」は漆黒のカラーリングと騎士鉄十字と呼ばれるエンブレムがついています<br /> 敵軍からの呼ばれ名は「ウクライナの黒い悪魔」<br /> 撃墜記録は352機、出撃回数825回<br /><br /> 彼は共に出撃した仲間を必ず連れて帰ってくる飛行士でした<br /> ブレイズの元ネタとなった人間です。<br /> ちなみにチョッパーの名前がふざけてるのはチョッパー=ヘリの呼び方だから <hr /></dd> </dl><dl><dt><a href="http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/16156/1091442098/93">93</a>名前:<a href="mailto:sage"><b>名無しさん</b></a>投稿日: 2006/05/31(水) 16:15:44 [ CcGe1fVk ]</dt> <dd>ACE COMBAT 5についてですが、<br /> ”凶鳥フッケバイン”ことおやじさんの本名は、<br /> 「フランクリン・ベルツ」ではありません。<br /> ZEROにて本名は「ヴォルフカング・ブフナー」であることが判明。<br /> ちなみに「フランクリン・ベルツ」は04の「バンカーショット作戦」の地上部隊指揮官で、<br /> ミッション中に戦死する中尉です。</dd> <dd><br /></dd> <dd>↑これも間違い。戦死するのは「レオナード・ベルツ」<br /><br /></dd> </dl>