ポートピア連続殺人事件

「ポートピア連続殺人事件」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ポートピア連続殺人事件 - (2013/01/26 (土) 23:10:32) のソース

<p><strong>ポートピア連続殺人事件</strong></p>
<p>part31-255~256</p>
<hr /><dl><dt>255 :<a href="mailto:sage"><b>ポートピア連続殺人事件</b></a>:2007/07/02(月) 19:20:29
ID:4kGsO+2g0</dt>
<dd>あなたはベテラン刑事。みんなからボスと呼ばれ慕われている。<br />
ローン山金(やまきん)の社長、山川耕造が殺害された事件の捜査の為、神戸の花隈町(はなくまちょう)へやって来た。<br />
「ボス、僕があなたの部下の『間野康彦(まの やすひこ)』です。ヤスと呼んでください」<br /><br />
山川の屋敷に来た。<br />
殺害現場の書斎の床には、死体の形にチョークの跡が残っている。<br />
この書斎は、内側から鍵をかけられて、密室だったという。<br />
戸棚の中に耕造の写真があるのでもらっておく。机の下にマッチが落ちていた。<br />
スナックぱるとかいてある。<br /><br />
操作本部に関係者を呼び出して取り調べする。<br />
耕造の秘書で第一発見者の文江(ふみえ)、同じく第一発見者で屋敷の守衛の小宮、耕造の甥の俊之。だが、決め手はない。<br /><br />
書斎に落ちていたマッチに書いてある、ぱるに電話をかける。お店は新開地の真ん中にあるというので行ってみる。<br />
ぱるのマスターに耕造の写真を見せると、確かに来たという。<br />
川村という男と店で大喧嘩したそうだ。<br />
新開地で川村について聞き込みをしてみると、新劇のストリッパー「おこい」が川村と親しかったという。<br /><br />
おこいを捜査本部に呼び出して取調べをする。<br />
おこいは耕造のことも知っていた。<br />
「刑事さん、ええ男やからおしえてあげるわ。<br />
耕造って人ね、昔、川村と詐欺仲間だったんやて。で、それをネタにゆすられてたんとちゃう」<br />
川村は今すみれ荘にいるという。<br /><br />
すみれ荘に行ってみると、川村は死んでいた。<br />
「もう逃げられないと観念して、自殺を…。あっけないラストでしたが、事件は解決しました。<br />
どうか『捜査をやめろ』と命令してください。ボス?」<br />
ヤスはそんなことを言うが、事件が解決したとは思えない。<br />
もう一度おこいを捜査本部に呼び出す。<br />
「そういえば、川村は言うとったなぁ。洲本の沢木産業の詐欺が、耕造とやった一番大きな仕事やて。<br />
そう言うたら、秘書のひと、沢木文江とか…。あ、うち、いらんことを…」<br />
おこいは舞台があるからと言って帰ってしまった。<br /><br /></dd>
<dt>256 :<a href="mailto:sage"><b>ポートピア連続殺人事件</b></a>:2007/07/02(月) 19:21:24
ID:4kGsO+2g0</dt>
<dd>神戸の港に行く。向こうにポートアイランドの観覧車が見える。<br />
そこから高速艇に乗り、淡路島の洲本へ行く。<br />
文江について聞き込みをする。文江について知っているおばさんがいた。<br />
「文江ちゃんは、ほんま、かわいそうな子でした。<br />
お父さんの会社が詐欺で倒産して、ご両親は自殺してしまったんですよ。<br />
それで、親戚に引き取られましてね。たった一人いた兄さんとも離れ離れ。<br />
えっ?その兄さんですか?さあ、どこに行ったか…。<br />
確か、肩にちょうちょの形のあざのある男の子でした。」<br /><br />
捜査本部に戻ってきた。ヤスが慌てた様子で言う。<br />
「川村の部屋の天井裏から地図のようなものがみつかり、届けられています!<br />
これは、耕造の屋敷の地下迷路の地図では?」<br />
山川の屋敷へ行き、地下迷路へと降りる。<br />
地図の通りに進んでいくと、突然、後ろの壁が閉まった。<br />
突き当たりは行き止まりのように見えるが、叩いてみると、周りの壁とは音が違う。<br />
体当たりをすると壁が開いて、奥に部屋があった。<br />
そこには日記があった。<br />
「ボス、この日記は耕造のものです。<br />
これによると、彼は、文江が沢木産業の娘であることを知っていたらしい。<br />
知っていて、秘書に雇った。沢木の子供達に罪滅ぼしがしたい…と。<br />
そんなことが延々書かれています。<br />
も、もし、文江の兄が犯人だとして、このことを知ったら、きっと後悔するんでしょうね。<br />
ボス…」<br />
ヤスは震える声で言った。<br /><br />
捜査本部に戻る。<br />
あなたはヤスに、服を取るよう命じる。<br />
「僕に、脱げと言うのですか?ボスは、まさか…」<br />
ヤスは躊躇ったが、最後に、<br />
「わ、わかりました…」<br />
と言って、服を脱ぐ。その肩には、蝶の形の痣があった。<br /><br />
「ボス、見事な捜査でした。<br />
僕が親戚に貰われていった、文江の兄です。<br />
耕造と川村を殺したのも、確かにこの僕です。<br />
両親を自殺に追い込んだあの二人を許せなかったのです」<br />
「その後は、私が話します」<br />
文江が現れた。<br />
「文江!お前は逃げろって!」<br />
「お兄ちゃんは黙ってて!」<br />
文江は、小宮に書斎のドアを開けさせ、小宮が驚いている隙に、書斎が密室だと思わせるような細工をしたという。<br />
「これで、全ておしまいです。<br />
でも、皮肉なもんですね、殺してから耕造が後悔していたことがわかるなんて…」<br />
「お兄ちゃん!」<br />
「文江!」<br /><br />
おわり</dd>
</dl>