ナイツ・イン・ザ・ナイトメア

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<p><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></p> <p>Part51-212~222</p> <hr /><dl><dt>212 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/22(土) 23:59:25 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア投下します。<br /><br /><br /> まず、このゲームは主人公が白い光の玉「ウィスプ」なのですが、このウィスプは自分が何者かの記憶がありません。<br /> また、100人を超えるキャラが登場するので分かりやすくするためにここで名前を出すのは重要人物と一部のキャラのみにします<br /> (キャラそれぞれに名前や設定、台詞は多く用意されています)<br /><br /> このゲームには「マリア編」と「メリア編」があり、2人のヒロインがいるのですがマリア編とメリア編はパラレルの世界であり、マリアが存在する世界ではメリアは登場せず、メリアが登場する場合マリアは登場しません。<br /> この2人はそれぞれ異なる目的がありますが、基本的に彼女らが取る行動はウィスプにとっては同じです(どこのステージで離脱する、など)<br /><br /><br /> 設定<br /> セント・セレスティナ島に建つ巨大な古城、アーヴェンヘイム城。<br /> アーヴェンヘイム城には騎士国家、グレイヴニル王国が栄えていた。<br /> 勇猛果敢な戦いぶりから獅子心王の異名を持つウィリムガルド王は自ら騎士を率いて戦いに赴き、民にも慕われている賢王。<br /> 現在グレイヴニル王国には12の騎士団が存在する。<br /><br /> 平和に見える王国だが、内部では2つの派閥ができて対立を深めていた。<br /> 長きにわたり異民族(後述のメーセの民、バルモア人など)への差別を続けてきた王国だが、ウィリムガルド王は差別撤廃へ働きかける。<br /> それに待ったをかけた枢機卿ケイプホーンはウィリムガルドの実の息子、ノルディッシュ王子を立てた。<br /> これにより、王派と王子派の2つの派閥ができた。<br /> 与している派閥は<br /> ウィリムガルド王派…第1、2、5~7、9~11騎士団<br /> ノルディッシュ王子派…第3、8、12騎士団<br /> 中立…第4騎士団<br /> となっている。<br /> (だがこれはあくまでも騎士団のリーダーの意向であり、たとえば8騎士団(ノルディッシュ派)に所属していながらウィリムガルド派の騎士なども存在する)<br /><br /> 上記で述べた通りグレイヴニル王国には人種差別などの問題を抱えている。<br /> 中でも西の荒野に住むメーセの民、飛竜族のティアムート人には、ティアムート人は重税を課せられ、メーセの民人は人が住むことすら難しい環境での生活を強いられている。<br /><br /><br /><br /> ゲームの大まかな流れ<br /><br />  甲冑の乙女(=マリアorメリア)、古城からウィスプ(魂)を持ち出す<br /> →目覚めたウィスプ、記憶が無いので甲冑の乙女を探す<br /> →乙女と邂逅、共に城を目指すことに<br /> →冥界の魔物達が続々と現れるが、ウィスプは特別な力の持ち主らしく身体がなくても騎士を操り魔物を倒していく<br /> →過去を見ることにより、ウィスプの正体はウィリムガルド王だと分かる<br /> →途中、乙女と因縁のある天使(メリッサorマリエッタ)と何度か戦う。乙女と天使は聖杖アンカルジアを探していると分かる<br /> →ウィリムガルドの死の原因はケイプホーンらの陰謀と判明する。さらにケイプホーンの後ろに冥界の王がいるらしい<br /> →ケイプホーンを倒し、冥王のもとへ。だが敗北、乙女の犠牲によりウィスプは辛くも難を逃れた<br /> →乙女の最期の言葉によりウィスプは体を探すために彷徨う。冥王ゾルゴナークは魔女イェルマにウィリムガルドの体を探させる。一方、ティアムート族も王の体を狙っていた<br /> →ティアムート族により王の体は奪われる。追うイェルマ、さらにその後を追うウィスプ<br /> →イェルマはティアムートの住む地に侵入、ウィスプがティアムート族を倒した後イェルマがウィリムガルドの体を奪う<br /> →ウィリムガルドの体を手に入れたイェルマはゾルゴナークに反旗を翻すが返り討ちに。ゾルゴナークのもとへたどりついたウィスプは復活した乙女と協力しゾルゴナークを倒す<br /> →分岐条件によりEDが変わる<br /><br /></dd> <dt>213 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:01:33 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>重要人物(予めキャラを把握した方がストーリーが分かりやすいと思うので)<br /><br /> ウィリムガルド…第1騎士団リーダー。「獅子心王」とも呼ばれる王様で、自身も武術に長けている。ゲーム開始時既に死亡。本人は自覚していないが「調停者」の末裔。<br /> ウィスプ…ウィリムガルド王の魂で記憶を持ち合わせていない。地上を総べる「調停者」の力を持ち、魂無き騎士達を操り率いて戦っていく。<br /> マリア…マリア編ヒロイン。金色の鎧を纏った乙女。ウィスプを目覚めさせた。聖杖アンカルジアを探している。正体は天使マリエッタで、性格もマリエッタのものに近い。<br /> メリア…メリア編ヒロイン。鈍色の鎧を纏った乙女。マリエッタをひどく憎んでいる。正体はマリエッタの陰の部分で性格はマリエッタに比べ感情的で欲深い。<br /> メリッサ…マリア編に登場する堕天使。マリアと同じく聖杖アンカルジアを探している。正体はマリエッタが陽と陰に分かれた時の陰の部分(陽がマリア)。<br /> ガンツァー…第2騎士団リーダー。大将軍と呼ばれ、人の差別をしない公平な人物として知られる。王亡き後、人が変わってしまったと噂されている。。<br /> ケイプホーン…第3騎士団リーダー。枢機卿であり王国の重臣。優れた知性で王国や王を支えてきたが野心家であり、王国を乗っ取ろうと画策している。<br /> ノルディッシュ…ウィリムガルドの息子。母の愛を知らず育ったため短気で我侭。ティアムート皇女アーリエとの婚姻を控えていたが現在行方不明(行方不明という事すら知らない者も多い)<br /> アーリエ…ティアムート族の皇女。一族の存続のためにノルディッシュと婚姻するが、襲撃に遭い行方不明となっている。<br /> ピスチェ…ケイプホーンが溺愛する孫娘。ノルディッシュと相思相愛の関係にあるが、ノルディッシュが行方不明ということは知らない。<br /> アクリーヌ…第3騎士団に所属している将軍で「狙撃手」と呼ばれる。ケイプホーンの忠実な部下。<br /> レオネル…第3騎士団に所属している将軍で「魔剣士」と呼ばれる。戦うことが何よりも好き。アクリーヌとは犬猿の仲。<br /> イェルマ…第3騎士団に所属している将軍で「魔女」と呼ばれる。貪欲に力を欲している。ケイプホーンの部下だが彼を煩わしく思っている。<br /> アリギエリ…第6騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。わずか1年で将軍に抜擢される才能と誰もが認める美貌を持つ。ウィリムガルド王の愛人と囁かれているが、王暗殺の容疑をかけられている。<br /> ゾルゴナーク…冥界の王でケイプホーンとイェルマの召喚により地上に呼び出された。天・地・冥を1つにし、混沌の世界に変えようとしている。<br /> マリエッタ…マリア編の一部とメリア編に登場する天使。自分の力不足を嘆き、さらなる力を得るためにゾルゴナークと契約。結果、それが騎士団を崩壊寸前にまで追い込んでしまった。<br /> ラインハルト…第4騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。熱血漢で正義感が強いがそれ故に命を落としてしまう。<br /> モロゾフ…第5騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。高齢の魔導師でウィリムガルド王亡き後も最期までノルディッシュ派に抵抗した。<br /> ロンダイン…第7騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。モロゾフの良き理解者。モロゾフの命で王の遺体を墓場に運ぶがそこで死亡する。<br /> ヴィシュナ…第8騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。ケイプホーンを慕う女暗殺者で、イェルマの動向を探っている。<br /> グラニッツ…第9騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。モロゾフの命により古城の捜索をしていたが巨神スコッピオと遭遇し命を落とす。<br /> フラウベリカ…第10騎士団リーダーであり7勇騎士の1人。アリギエリの親友。ケイプホーンに意見したためアリギエリ捜索の命を受け、左遷される。<br /><br /> ジェイミ…突如東の森に現れた人狼。多くの騎士や住人を襲い犠牲者を出している。力が弱まると半分人間になるが、その姿は王国のある人物に似ている。<br /> リヴリア…裁きのリヴリア。ゾルゴナークの忠実な部下で冥界の将軍。王国の外と内の唯一の通行路である砦を守る。<br /> ダウタロス…獣王ダウタロス。魔獣ガルムを操るゾルゴナークの部下で冥界の将軍。古城への結界を張っている。<br /> スコッピオ…巨神スコッピオ。あまりの力にゾルゴナークすら恐れ光を奪い鎖で縛り宝物庫に封じた。<br /> ヴィルゴ…メーセの民の族長。かつて大きな罪を犯したため不死の身体となり、身体が朽ちゆくのに死ねず苦しむ。王国を憎んでいる。<br /> ヴィーニャ…メーセの民の少女。両親を亡くしており、旅人から盗みを働いてなんとか生き延びている。喋ることができず、使い魔のモジャが代弁する。<br /> サキト…ティアムートの結界を守る生命体の道化師。アーリエの心の支えであり、アーリエの力になりたいと思っている。<br /><br /></dd> <dt>214 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:03:05 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd> 物語は「ウィスプ、ヒロイン、騎士達、敵の現在の行動、会話」→「ウィスプが魔物と遭遇し戦う」→「ウィスプが戦った地で過去に起こったこと」この3つを繰り返して進んでいきます。<br /> 過去に起こったことは時系列がバラバラで分かりにくいので時系列をなるべく整理して書いていきます。<br /> (時系列がいまいちハッキリしていないので多少の前後はしてると思います)<br /><br /><br /> 平和なグレイヴニル王国。<br /> 城内で派閥はあれど、住人達はいつも通りに生活していた。<br /> ウィリムガルド王には妻がいなかった。ノルディッシュ王子が生まれて間もなく死んでしまったらしい。<br /> 母の愛情を知らず育ったノルディッシュは短期で我がままな性格に育った。賢王ウィリムガルドも子育てには向かなかったらしい。<br /><br /> そんなノルディッシュ王子に結婚の話が持ちかけられる。<br /> 相手は、王国にとっては古くからの隣人だが関係は決して良いものとは言えないティアムート族の皇女アーリエ。<br /> ティアムート族は度重なる王国からの重税に困窮していた。一族の不満が高まり王国へ戦争を仕掛けようと考える者も少なくない。<br /> ウィリムガルド自身は知る由もなかったが、ウィリムガルド調停者と呼ばれる者の末裔。<br /> 調停者とは地上で最も強い存在。戦になればまずかなわない。<br /> ティアムート族は竜の角と翼を持つ人の一族で、人間より遥かに長い寿命を持つが衰退の一途を辿る種族だった。そこにこの重税。自分達に死ねと言っているようなものだと彼らは憤慨する。<br /> 賢者アザンは一族を想う皇女アーリエにこう持ちかける。<br /> ウィリムガルドの息子ノルディッシュと結婚する。<br /> 王家との婚姻により一族の地位は確固たるものになり、王国と対等になる。何よりも混血とはいえティアムートと調停者の血を継ぐ者が生まれる。<br /> ティアムートが調停者の血筋を取り入れることで一族は発展していける…。<br /> 反対は多かった。だが皇女アーリエは一族のためこの案を受け入れる。<br /><br /> 一方ノルディッシュ王子は枢機卿ケイプホーンの孫娘ピスチェと相思相愛の関係にあったが、政略結婚によりアーリエとの婚約が決まり、表立ってピスチェと会えないようになっていた。<br /> 婚姻のため、アーリエ皇女を古城に呼び、婚姻の宴をする…筈だったが、突然襲撃に遭いアザンはアーリエを庇い死亡した。<br /> アーリエはそれから姿を隠し、行方知れずとなる。ノルディッシュ王子はひどく落ち込んだ。<br /><br /> 王子ノルディッシュとティアムート皇女アーリエ。王国とティアムート族の関係は良くないものであったため、<br /> 2人の婚姻は非常に大きな意味を持っていた。<br /> 生死不明のアーリエ皇女、突然の襲撃…異民族との問題が浮き彫りになる。<br /><br /> ウィリムガルド王は町への視察を考える。民達へ姿を見せることでひとまず安心させようとした。<br /> ウィリムガルド王はノルディッシュにやがては王となる、そのの自覚を持たせようと街への視察に向かわせようとした。<br /> それを止めたのは枢機卿ケイプホーン。曰く、ノルディッシュは先の襲撃事件のことで落ち込んでいるから今回はウィリムガルド王自らが向かった方が良いのではと。<br /> ウィリムガルドは重鎮ケイプホーンの言葉にもっともだとうなずき、視察に行くことを決定する。<br /><br /> それに心を痛める者がいた。第6騎士団の将軍アリギエリである。<br /> アリギエリは騎士団に入りわずか1年で将軍の地位を得る才能と、誰もが認める美貌の持ち主だった。表立って公表していないものの王の愛人であり、城内でも噂となっていた。<br /> アリギエリは今回の視察に嫌な予感がすると打ち明ける。視察が決まってからの準備が早すぎる、と。<br /> ウィリムガルドはアリギエリが留守を守っているから安心だと彼女をたしなめた。アリギエリは自信の髪をお守りとして王に渡した。<br /><br /> そしてウィリムガルドは部下を連れて城を離れる。これより古城は大きく動く。<br /><br /></dd> <dt>215 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:04:27 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd>視察に向かったウィリムガルドは民達にその姿を見せ、各地の騎士達の士気も高まった。<br /> この時、古城ではケイプホーンが恐ろしい動きを見せていた。<br /> 決して文字にしてはいけない、この世の禁理が記された「不文律」。<br /> 不文律を入手していたケイプホーンは部下である魔女イェルマに渡す。その交換条件としてある協力をする。<br /> ケイプホーンとイェルマはある存在を召喚した。冥界の王ゾルゴナーク。<br /> 結界により、冥界では絶大な力を誇るゾルゴナークも地上では思うように動けない。ケイプホーンは強大な力を持つゾルゴナークを利用することを考えていた。<br /><br /><br /> 遥か西の地、レモヌーグと呼ばれる人達は天まで届く塔を建てようとしていた。<br /> 王国による圧政に民は困窮している。この声を天界の神々に届けるため。<br /> じつは昔にも一度天まで届く塔の建設はされていたが、神々の怒りに触れて塔は破壊されてしまった。その時以来西の地は荒野の続く荒れた大地になり、この地に住む人々は過酷な環境に身を置いてきた。<br /> 再び天まで届く塔を建てようとする人間達の行いは、1人の天使の怒りに触れた。<br /> 天使の名はマリエッタ。彼女は雷を以て塔を破壊してしまう。<br /> マリエッタは己の管轄能力の無さを嘆いていた。人は太古に過ちを侵した、何故また過ちを繰り返すのだろう。<br /> 彼女は自分自身の力が足りないからと考える。その時マリエッタは強大な力を持つ存在を感知した。それこそが冥王ゾルゴナークだった。<br /><br /> 地上にいるはずの無い邪悪な存在。だが、その力を逆に利用できるかもしれない。<br /> マリエッタの中の陽と陰。それを切り離せば自分は昇華でき、神々にさらなる貢献ができるかもしれない。<br /> マリエッタはゾルゴナークに取引を持ちかけた。<br /> ゾルゴナークはそれを受け入れる。契約の内容は、ゾルゴナークがマリエッタの陽と陰を分かつこと。マリエッタがゾルゴナークを縛る結果を解除すること。<br /> 結果、ゾルゴナークは地上でも力を扱えるようになり、マリエッタの体は2つに分かれた。<br /> マリア(メリア)とメリッサ(マリエッタ)となる。<br /> (マリアの人格が乙女側にいったものがマリア編、マリアの人格が天使の体側に残ったものがメリア編となる)<br /> 契約は成立した。マリエッタの陰の体(メリアorメリッサ)はゾルゴナークが手下として使うことに。<br /> 力を得たゾルゴナークは冥界から部下を召喚する。<br /><br /> ゾルゴナークが王の間に堂々と居座る中、ウィリムガルド王は視察から帰還する。<br /> 帰還したウィリムガルドの前に現れたのは天使メリッサ(マリエッタ)。<br /> メリッサの攻撃により近衛兵達は倒れていくがウィリムガルドだけには効かなかった。<br /> だが次の天使の攻撃によりついにウィリムガルドは絶命する。ウィリムガルドの身体と魂は離ればなれになる。<br /><br /> 各地に王の死が伝えられる。困惑する騎士達。<br /> 右往左往とした騎士団をひっくり返すことは、枢機卿にとってはたやすいことだった。<br /><br /> ケイプホーンは次の手に出る。王暗殺の容疑をアリギエリにかけ、捕らえようとしていた。アリギエリは逃亡、行方不明となる。<br /><br /> ケイプホーンはアリギエリ以外のウィリムガルド派の人間も次々に消しにかかった。<br /> 第5騎士団の将軍である老人モロゾフはケイプホーン派に対抗すべく手を打つ。<br /> 王の遺体を枢機卿に渡すまいと第6騎士団将軍のロンダインを遺体の埋葬の護衛につかせ、第9騎士団将軍グラニッツに城内の探索に向かわせる。<br /> しかしモロゾフと志を同じとする者は枢機卿の狡猾なやり方の前に一人、また一人と消えてゆくのだった。<br /><br /> ケイプホーンのやり方に意義を唱える人物がいた。第10騎士団将軍フラウベリカ。<br /> 意義を唱えた結果、彼女はアリギエリ捜索の命を出される。事実上の左遷だった。<br /> フラウベリカは腹心の部下に城の留守を任せ、部下を連れて西の地に旅立つ。<br /> こうして城内にウィリムガルド派の人間はほとんど消える。<br /><br /></dd> <dt>216 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:06:14 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd>王亡き後ケイプホーンが王国を乗っ取ろうとしているという話を聞いたノルディッシュは怒りを覚える。<br /> ケイプホーンを失脚させようと、城下町にケイプホーンの悪行の噂を流すよう部下に告げた。しかしそれを聞く者が1人。ノルディッシュ派四天王の1人でありケイプホーンの部下イェルマだった。<br /> イェルマはノルディッシュに魔法をかける。ノルディッシュの姿は人狼の姿になり、彼は自分がかつて人間だったことすら忘れて本能のままに行動する。<br /> 何人もの騎士が犠牲になる被害が出る。捕らえられた人狼は東の森へ放たれた。<br /><br /> 半身を失ったマリア(メリア)は行動を起こす。古城に保管されていたウィリムガルド王の魂が封じられた壺を持ち古城を脱出した。<br /> 王の魂が盗まれたと知った一部の騎士達は、王の魂が盗まれたことを隠蔽しようとする。そして「大切なものが盗まれた、不審者を追い取り返せ」という曖昧な命を出した。<br /> 何が盗まれたのかも知らされない末端の騎士達の捜索は混乱を極めた。<br /><br /> マリアは辺境の深き森の奥、古びた教会に身を隠した。そこに王の魂を解放する。<br /> ウィリムガルドはかつて多くの騎士を統べた存在。魂となって尚その力は健在である。マリアは魂の目覚めを待ち、その場を離れた。<br /> やがて目覚めた王の魂ウィスプは一切の記憶を失っていた。<br /> 目覚めの際に垣間見た甲冑の乙女を探し彷徨う。<br /> 魂魄である彼を食わんとする魔物達。ウィスプは魔物に襲われ命を落とした騎士達の身体にかりそめの命を与えることで彼らを操る。<br /> 騎士達の力を以て魔物を倒していく。<br /><br /> ケイプホーンは騎士達に、古城の外の住人達が戦の準備を進めていると告げた。<br /> 多くの騎士達が真相を確かめるべく古城を離れ対岸の町に派遣される。<br /> だが住人達は戦の準備などしておらず、騎士達は困惑する。上層部に何かの手違いがあったのかもしれない、確認に戻ることに。<br /> 何人かの騎士が古城に確認のために戻るが、彼らが戻ってくることはなかった。それ以前に、古城までたどりつく騎士すらごくわずかだった。<br /> 古城に押し入ろうとした騎士達はゾルゴナークが召喚した冥界の将軍達に次々と殺されていた。<br /><br /> ケイプホーンは王国を乗っ取る合間に孫娘ピスチェの部屋を訪れた。溺愛するピスチェにはケイプホーンも甘い。<br /> ピスチェは想い人ノルディッシュ王子についてケイプホーンに尋ねた。<br /> ケイプホーンは優しく、王子は今執務で忙しい、もう少ししたら会えると告げる。<br /> 安堵したピスチェを置いてケイプホーンは部屋を出る。<br /><br /> ウィスプの前に1匹の人狼が現れた。人狼を倒すと彼は半分人間の姿になる。<br /> 「チ…チチウエ……コ…コンナ……」<br /> 人狼は事切れた。ウィスプはその場を後にする。<br /> 人狼の断末魔を聞き哨戒に当たっていた騎士達が駆け付けた。その姿を見、人狼がノルディッシュだと気付く。<br /><br /><br /> 伝令がいつまで経っても戻らない。残された騎士達は困惑する。<br /> 何人派遣しても伝令が戻ることはなかった。さすがに何かあったのではないかと騎士達は不安になる。<br /><br /> 一方で古城では突如現れた魔物に多くの騎士達が犠牲となった。多くの騎士達が城を開けたため城内の警部は手薄となっていた。<br /> 古城の異変をなんとか外に伝えようとする騎士達。<br /> 魔物にやられ、人知れず死んでいくことを嘆く者、泣きながら死後の安寧を祈る神官、最期の最期まで仲間を守るべく戦おうとする騎士、深手を追って助かる見込みの無い部下をこれ以上苦しませないために留めをさした士官。<br /> それぞれの想いを以て死んでいく。ある騎士達もまた追い詰められ、自分達の先が長くないことを悟っていた。<br /> 最後の最期まで命をかけて戦う。彼らは1人の少女アンナロッテに望みを託していた。アンナロッテを逃がすために多くの騎士達が犠牲になった。<br /><br /> 伝令が戻って来ないため途方に暮れる騎士達のもとにアンナロッテがやって来る。<br /> 彼女は深手を負っていた。彼女は命をかけて古城の異変を訴えた。突然城内に魔物が現れた、と。<br /> 古城の異変は各地の騎士に伝えられた。そして各地に散らばっていた騎士達は一斉に古城を目指す。<br /> 古城で何かあったのではないか、異変を伝えられたアンナロッテの父である騎士フライベアは娘の無事を祈った。<br /> 彼には、古城の異変を伝えた騎士が息を引き取ったという事が伝えられていた。<br /><br /></dd> <dt>217 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:08:54 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd> 一方ノルディッシュ派の四天王に召集がかかる。即ち枢機卿ケイプホーン、狙撃手アクリーヌ、魔剣士レオネル、魔女イェルマ。だが魔女イェルマは姿を見せない。<br /> 王の魂をが盗まれていたことを隠蔽した騎士は処罰したことを淡々と告げるアクリーヌ。<br /> レオネルとアクリーヌはイェルマが姿を見せないことに不平を洩らす。イェルマは何かと単独行動が多く召集に応じないことが多かった。<br /> ケイプホーンはイェルマはまだ利用できると言う。そこで第8騎士団の将軍ヴィシュナを呼んだ。ヴィシュナにイェルマの監視を命じる。<br /><br /> 古城を目指す騎士達は、ゾルゴナークが召喚した古城への入り口の砦を守る魔物、裁きのリヴリアによって足止めされ、命がけで突破を試みた多くの命が散って行った。<br /> 砦へ続く道に到着したウィスプはついに、探していた鎧を纏った乙女と邂逅する。<br /><br /> マリア(メリア)は古城に目的があり、そのためにウィスプの力が必要なのだと告げた。そして、自分がウィスプを導くという。<br /> マリア(メリア)と行動を共にするウィスプは彼女の力と騎士達の力を操り多くの騎士達が倒せなかった裁きのリヴリアを倒す。<br /><br /> マリア(メリア)はウィスプに聖杖アンカルジアを知らないかと尋ねる。だが記憶を持ち合わせていないウィスプは当然何も答えられなかった。<br /> ウィスプらの元に突然一人の天使が舞い降りる。彼女はメリッサ(マリエッタ)といい、マリア(メリア)と何らかの因縁がある様子。<br /> 天使を倒すと彼女は逃げていく。それを追うマリア(メリア)。ウィスプは再び1人で行動することになる。<br /> ひたすら城を目指すウィスプ。その最中再びメリッサ(マリエッタ)と邂逅、マリア(メリア)のいない内にウィスプを始末しようとするが再び返り討ちに遭う。<br /> メリッサ(マリエッタ)は、ウィスプの力が調停者かもしれないと言い残し、逃げ去って行った。<br /> 単独行動をしていたマリア(メリア)は自分1人では城に入れないと判断しウィスプのもとに現れ、再び2人で行動する。<br /><br /> ゾルゴナークは異変を察知していた。人間如きに遅れを取る筈の無いリヴリアがゾルゴナークの呼びかけに答えない。<br /> イェルマはそれでも大丈夫だと言った。砦内部には黒騎士がいる。<br /><br /> かつてイェルマはケイプホーンにある鎧を見せた。その鎧はウィリムガルド王が普段着ている鎧と見た目は同一のものであったが、<br /> 魔法で作った呪いがかけられた鎧でもあった。イェルマはその鎧をケイプホーンに渡す。<br /><br /> ウィリムガルド王亡き後、ウィリムガルドに忠誠を誓っていた大将軍ガンツァーは自分を責めた。自分がついていれば、と。<br /> その事についてケイプホーンが詰った。悔むガンツァーにケイプホーンはある者を渡す。<br /> それはガンツァーが守れなかった主君の鎧と同一のものであった。<br /> その鎧を纏い、立ち直るよう励ますケイプホーン。仕方なくガンツァーがその鎧を纏うと、ガンツァーの意識は呪いによって蝕まれ、彼の意識は消えうせた。<br /><br /> 王亡き後、憔悴していたガンツァーが別人のように変わってしまった。<br /> 騎士達の間でそう噂される。それを聞いた第4騎士団将軍ラインハルトは独自で調べてみることに。<br /> ガンツァーのもとを訪れるラインハルト。ガンツァーは異民族制圧を決定し、ラインハルトに兵を挙げるよう命じた。<br /> 以前のガンツァーであればそんな事を言うはずはない、そしてその鎧はどうしたのかと詰め寄るラインハルト。<br /> そこにイェルマと彼女の部下達が現れ、ラインハルトもまた命を落とす。<br /><br /> 黒騎士ガンツァーと邂逅するウィスプ。ガンツァーはウィスプの気配を感じ、一時的に本来の自分の意識を取り戻す。<br /> ウィスプがウィリムガルドであると察知した彼は、このような某の姿を見せたくなかった、何もかも無念だと訴えた。次の瞬間意識を乗っ取られ、ウィスプとマリアに襲いかかる。<br /> ガンツァーをも倒すと再び自分の意識を取り戻す。全ては枢機卿一派が原因であると告げ、ガンツァーは息を引き取る。<br /><br /> 人狼(ノルディッシュ)や黒騎士ガンツァーの死を気配で感じていたケイプホーンは王の魂が自分を討たんと迫っていることに勘付いていた。<br /> ゾルゴナークはまだウィリムガルドの存在に気付いていない。ウィリムガルドの「調停者」たる力、ゾルゴナークに感づかれる前に倒し、モノにしてしまえばと考える。<br /><br /></dd> <dt>218 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:10:43 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>マリアと共に立ちはだかるゾルゴナークの部下、獣王ダウタロスを撃破したウィスプ。彼らは城内に入れるようになった。<br /> 瀕死のダウタロスは主であるゾルゴナークに呼び掛ける。「敵は調停者」と。<br /> 調停者の存在を知ったゾルゴナークはその存在を危惧した。地上で最も強い存在、調停者が相手となれば、冥王と言われたゾルゴナークの身の危ない。<br /> その怒りは調停者の存在を知りながらひた隠しにしていたケイプホーンに向けられる。<br /><br /> ゾルゴナークの部下がピスチェの部屋に押し入り、彼女を拉致した。想い人ノルディッシュの名を叫ぶも助けてくれる者はどこにもいない。<br /> ケイプホーンがゾルゴナークのもとに駆けつけるとそこには意識を失ったピスチェの姿があった。<br /> 何故調停者の存在を隠していたか問うゾルゴナーク。ゾルゴナークにとっては調停者も取るに足らない存在、報告の必要もないと思ったと報告をする(もちろん虚言)ケイプホーンだが、<br /> ゾルゴナークはケイプホーンの失態の処罰として見せしめにピスチェの姿を鳥の魔物の姿へと変えてしまった。<br /> 怯え、飛び去っていくピスチェ。ケイプホーンは孫娘の名を叫び、彼女を追う。<br /><br /> ケイプホーンは使えないと判断したゾルゴナークはイェルマに命じる。調停者ウィリムガルドの身体を奪い、自分のもとへ持ってこいと。<br /> 冥王ゾルゴナークはケイプホーンよりも自分の方を買っている、そう聞かされたイェルマは更なる力を要求して引き受けた。<br /> イェルマはウィリムガルドの身体を奪うための手駒を探す。<br /><br /> 一方ウィスプ達。マリアは用があるから、とウィスプと別行動を取る。ウィスプはかつて自分の居城だった城を1人進む。<br /> 【ここで隠しステージがある。この部屋に乙女や天使が探す聖杖アンカルジアが隠されており、この部屋に入るか、アンカルジアを見つけられるかで後々シナリオが変化】<br /><br /> 枢機卿の部下、魔剣士レオネルと対峙し、勝負を挑まれる。<br /> レオネルを倒すと、レオネルはウィスプが調停者、古城の王であると気付き、通りで勝てないはずだと言って死ぬ。<br /> レオネルの死はすぐにケイプホーンの元へと伝わった。<br /> 不安を抱くケイプホーンに部下アクリーヌが前に出る。自分がいる、必ず敵を倒してくると宣言した。<br /> そしてウィスプの前にアクリーヌが立ちはだかるも、彼女もまたウィスプの前に倒れる。<br /><br /> ウィリムガルドの身体を探す手駒を探していたイェルマが目をつけたのはアリギエリだった。<br /> 王の愛人と噂されながら王暗殺の疑いをかけられ逃亡、行方不明となっていたアリギエリ。彼女は密かにイェルマに捕らえられ、閉じ込められていた。<br /><br /> ケイプホーンは元々ティアムート族であり、一族の禁忌に触れたために角と翼を折られ追放された男だった。<br /> よって彼は自分を認めなかった一族への復讐を企んでおり、(ティアムート族に重税を課したのもケイプホーンと思われる。ウィリムガルドの人格上そのようなことをする理由が無く、重税を課していた事すら知らなかった?)<br /> ノルディッシュとティアムート皇女アーリエの婚姻の際に襲撃し、ティアムートの賢者アザンを死に追いやったのもケイプホーンの仕業であった。<br /> アーリエは逃走し行方不明となっているが、襲撃の際にアリギエリがアーリエ逃走の手助けをしたと一部の騎士で噂されていた。<br /> 事実、アーリエ逃走に一枚噛んだのはアリギエリであった。アリギエリもまたケイプホーンと同様に一族の証である角と翼を捨てたティアムート。<br /> ティアムート族の存続のため、ティアムート族は隣人であり敵国である王国の動向を知る必要があった。<br /> そこで賢者アザンはアリギエリをスパイとして送りこむ。その際に角と翼を捨てさせたのだ。<br /> アリギエリの優れた才によって彼女は将軍まで登りつめ、ウィリムガルドの信頼を得た。そして彼の愛人となり情報をティアムートへと流していた。<br /> だがアリギエリはただ1つ失敗を犯す。深入りしないようにとアザンに念を押されていたにも関わらずアリギエリはウィリムガルドを本当に愛してしまった。<br /><br /> イェルマはアリギエリに術をかける。アリギエリは身体の自由を奪われてイェルマの操り人形となった。<br /><br /> 続いてイェルマは鳥の魔物と姿を変えられたピスチェの元へ行く。<br /> 彼女はもう人としての自我すら失っていた。想い人ノルディッシュの末路や祖父ケイプホーンの現状を考えればそれが幸せかもねと笑うイェルマ。<br /> イェルマはピスチェもまた手駒として使うことにする。<br /><br /></dd> <dt>219 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:12:07 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>【シナリオ分岐。上記の隠しステージの行動でシナリオが変化する。内容は以下の通り。<br /> マリア編(隠し部屋未発見)…マリア、アンカルジアの気配を察知するものの場所の特定ができず、諦める<br /> マリア編(アンカルジア未発見)…マリア、ウィスプの開いた隠し部屋を発見。アンカルジアの気配を察知するものの場所の特定ができず、諦める<br /> マリア編(アンカルジア発見)…マリア、隠し部屋の奥でアンカルジアを発見して入手。以降、アンカルジアを装備した状態で戦う(グッドエンドの条件)<br /><br /> メリア編(隠し部屋未発見)…メリア、アンカルジアの気配を察知するものの場所の特定ができず、諦める(グッドエンドの条件)<br /> メリア編(アンカルジア破壊済)…メリア、壊れたアンカルジアを見て笑う<br /> メリア編(アンカルジア発見)…メリア、アンカルジアを破壊し、これをマリエッタが見たらどう思うかと笑う】<br /><br /> マリア(メリア)と再会するウィスプ。彼女はこれからはずっとウィスプと行動を共にすると言う。<br /><br /> 孫娘のピスチェを失い、部下レオネル、アクリーヌも失ったケイプホーンは窮地に立たされた。ケイプホーンは自分が長くないことを悟る。<br /> 彼はウィリムガルドが目前まで迫って来ているのを感じていた。彼はティアムートを追放されてから王国に取りいって国取りのために積み上げてきたもの全てを燃やしつくす。<br /> ついにケイプホーンとウィスプが対峙、ケイプホーンは今までウィリムガルドをいいように操っていた、今更恨みごとは言わないと言った。<br /> だが、こうなったのも全ては天界人(マリアorメリア)によるもの、道連れにすると言い戦闘に。<br /> ケイプホーンを倒すと彼は、ピスチェのことだけが心配だと言い遺して倒れる。<br /><br /> ケイプホーンを倒した後、メリッサ(マリエッタ)と再び対峙、これで最後にしよう、と乙女と天使の最後の戦いに。敗北した天使はそのままどこかへと去っていく。<br /> ゾルゴナークのいる王の間へ。<br /> ゾルゴナークは最初は調停者の存在を恐れたと言う。だが、ゾルゴナークが調停者の身体を入手すればゾルゴナークに逆らえるものはなくなると考えた。<br /> マリア(メリア)の攻撃も効かず、ゾルゴナークの一撃が放たれる。<br /> マリア(メリア)は咄嗟にウィスプを庇う。そして、ウィスプに自分の身体を入手するよう伝えた。<br /> ウィスプは難を逃れる。ゾルゴナークの間には魂を抜かれたマリア(メリア)の身体だけが残った。<br /><br /> 第8騎士団将軍であり、イェルマの監視を命じられていたヴィシュナはイェルマを追ううちに多くの騎士達の死体を目の当たりにした。<br /> ヴィシュナはそこでアリギエリを見かける。アリギエリは何かを探している様子だったが目当てのものが無いようでその場を後にする。<br /> ヴィシュナはひとまずアリギエリの後をつけることにする。<br /><br /> 第5騎士団モロゾフの命で第6騎士団将軍ロンダインにより運び出されたウィリムガルドの遺体は瘴気の蔓延する地に守られる王家の墓へと運ばれた。<br /> 王の遺体を運ぶ際、多くの騎士達が突然現れた魔物によって命を落としていった。<br /> アリギエリは王家の墓に到着するが、墓にウィリムガルドの身体はなかった。<br /> アリギエリを通してそれを知ったイェルマは焦り、ピスチェとアリギエリに捜索の続行を命じ自身も急ぎ捜索する。<br /> その後をウィスプがゆっくりと、確実に追っていた。<br /><br /> 王の身体の争奪戦はウィスプとゾルゴナーク勢だけのものではなかった。長らく姿を隠していたティアムート達は、王の身体が連中の手に入ってはいけないと身体を奪いに来ていた。<br /> 皇女アーリエの腹心の部下である傀儡の乙女サキトはティアムート族の戦士を連れて王の遺体を運び出していた。<br /> ティアムートは衰退しつつあり、現存の兵を全て集めて王の身体を確保した。だが、これからティアムート族の聖域に帰る前に今いる兵も皆死んでしまうかもしれない。彼らはその覚悟を以て兵として志願した。<br /> サキトはティアムート族を率いて進んでいく。<br /><br /> 王の身体を狙うイェルマを見、隙あらば彼女から物を盗もうとする少女がいた。<br /> お付きの鳥モジャを従えた灰かぶりのヴィーニャは灰色の肌のメーセの民(=レモヌーグ人)だった。<br /> 劣悪な環境で碌に物も食べていない彼女らはイェルマが王の身体について独り言を言っているのを聞いた。<br /> レモヌーグ人にとって王国は古くからの敵であり、彼女の両親も王国の人間によって殺された。<br /> その王国の王が来ていると知り、王を討ちとろうと考える。ヴィーニャは協力してくれる仲間を探す。<br /><br /></dd> <dt>220 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:13:25 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd> イェルマは1人の老人を見かけた。老人ヴィルゴはレモヌーグ人の長であり、天まで届く塔を建設しようとした罰として死ぬことのできない不死の身体となっていた。<br /> 朽ちるのに死ぬことのできぬ苦しみと王国への憎しみを抱く彼にイェルマは力を与える。<br /><br /> イェルマの監視を続けていたヴィシュナはイェルマに呼ばれる。<br /> ヴィシュナはイェルマの単独行動が過ぎている、古城に戻るよう説得する(ヴィシュナは普通の人間。イェルマ等のように気配を感知することはできないのでケイプホーンが死んだことも知らない)<br /> ケイプホーンを小馬鹿にした発言にヴィシュナが怒るが、そこに力を得たヴィルゴが現れ彼女を屠る。<br /> イェルマはヴィルゴを利用してウィスプの足止めすることにして、先を急ぐ。<br /> 王に対し激しい怒りと憎悪を抱くヴィルゴはウィスプに襲いかかる。ウィスプはヴィルゴを打ち倒し、彼はようやく死に至る。<br /> 族長ヴィルゴの死を感知したヴィーニャは魔物をひきつれウィスプに挑む。彼女も返り討ちにし、ヴィーニャは両親に仇を取れなかったと悲しみながら死んでいった。<br /><br /> イェルマの手駒として使われていたピスチェは久方ぶりに言葉を紡いだ。それは愛するノルディッシュの名前。<br /> ケイプホーンに意見したためアリギエリ捜索を命じられていたフラウベリカは西の地に訪れていた。<br /> 第10騎士団の騎士達に1匹の魔物が襲いかかる。魔物の姿に変えられていたピスチェにより部下を殺されたフラウベリカは怒りに燃える。<br /> しかしピスチェによって彼女も命を落とした。<br /> その後訪れたウィスプによって倒され、彼女の呪いが解け人間の姿に戻る。<br /> ノルディッシュ様に最期に会いたかった、おじい様どこにいるの、目の前が暗くて、暗くて…と言って死んでしまう。<br /><br /> 王の身体を運んでいたティアムート族達は次々に倒れ、サキトは1人棺を引きずっていた。<br /> 後ろから2人の追跡者がいる気配を感じつつ、先を急ぐ。<br /> アーリエは王の身体を取りに行ったサキトの事を心配していた。サキトは彼女の心の支えだった。<br /> アーリエの元にサキトの帰還が伝えられた。王の身体を持ってきた彼女を迎え入れるアーリエ。<br /> サキトの運んできたウィリムガルドの身体をアーリエが結晶の中に封印する。<br /> その封印はアーリエの身に何か起きない限り決して破られることのないものだった。<br /> ひと段落つき、アーリエはサキトに休むよう言うが、サキトは自身の本来の任務、ティアムート族の領地の結界を守るために疲れた身体に鞭打ってアーリエの元を離れた。<br /><br /> ティアムートの隠れ里の在り処を知るアリギエリの後を追っていたイェルマはティアムートの結界内に侵入する。<br /> イェルマはサキトにトドメを差す。その瞬間サキトの気配が消えたが、次の瞬間イェルマはサキトを蘇生させ自分の手駒として扱うことにした。<br /> サキトの気配が戻り安堵するアーリエだが、違和感が拭えない。<br /><br /> サキトの守る結界に踏み込んだウィスプは操られたサキトと戦闘に。彼女を倒しウィスプはティアムート族の最深部を目指す。<br /><br /> ティアムート族の領地を訪れ、イェルマの命のままに歩き続けてきたアリギエリ。<br /> 途中同胞のティアムート達を倒してまで進む彼女だが、その身体とは裏腹に自我だけは保っていた。<br /> 歩を進めながら考えるのはウィリムガルドのことばかり。<br /> いよいよアーリエの住む建物の手前まで来たところでイェルマが現れる。<br /> アリギエリの案内でティアムートの隠れ家を見つけられた、王の身体までもう一歩だと上機嫌のイェルマ。<br /> イェルマはアリギエリにウィリムガルドの身体を自分の前に持ってくるよう促した。<br /> だが、ウィリムガルドを想い続けてきたアリギエリの心はイェルマの呪縛を解き、アリギエリはイェルマに抵抗する。<br /> 怒ったイェルマはアリギエリを亡き者にし、自ら王の身体を奪うことにした。<br /><br /></dd> <dt>221 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:15:32 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>封印されたウィリムガルドの身体を見つけたイェルマは揚々と封印を解除しようとする。<br /> しかしアーリエによって施された封印は彼女の力では解けず、イェルマは怒りに震えた。<br /><br /> ウィリムガルドによってもたらされたサキトの死、そして身体を取り返さんと確実に迫って来る彼の王の存在に、アーリエは一族の終焉を悟る。<br /> このような事態になってしまったそもそもの発端は、<br /> 遠い昔衰退しつつあるティアムート族を憐れんだ当時の調停者(ウィリムガルドの先祖)が、決して文字にしてはいけないと言われた不文律を記しティアムート族に渡した。<br /> それにより調停者は天の怒りを受け、調停者としての記憶と力を封じられてしまった。<br /> その不文律をケイプホーンが見つけ出し、利用しようとしたのだった。<br /> だが、この行いも当時の王がティアムート族を想ってしたこと。アーリエは調停者を責めるつもりはなかったが、ただこのままやられていくわけにはいかなかった。<br /> 相棒の竜アイオロスに乗り、ウィスプに勝負を仕掛ける。<br /><br /> ウィスプに敗れたアーリエは身体の居場所をウィスプに伝え、後の世界のことを彼に託して倒れる。<br /> その時ウィリムガルドの身体の封印が解け、身体がイェルマの手に落ちる。イェルマは自分の身体をウィリムガルドの身体に移し、ウィリムガルドの調停者としての力を得たとして高笑いする。<br /><br /> イェルマはゾルゴナークに反旗を翻し、ゾルゴナークですら恐れた調停者の力を以てゾルゴナークを倒し自分が取って代わろうと考えた。<br /> だがイェルマが宿ったウィリムガルドの力はゾルゴナークに遠く及ばず、反逆者イェルマの魂はかき消されてしまう。<br /><br /> ゾルゴナークのもとに再度訪れたウィスプ。<br /> マリア(メリア)の身体に命を与え、ゾルゴナークとの最期の戦いに挑む。<br /><br /> ウィスプが身体を取り戻すために西の地へ向かっていた頃、天使メリッサ(マリエッタ)は傷ついた身体を休ませていた。<br /> 【シナリオ分岐。<br /> マリア編…特に何も起こらず、身体を休ませるメリッサ<br /><br /> メリア編アンカルジア発見…マリエッタ、宝物庫で破壊されたアンカルジアを見て絶望する。<br /> メリア編アンカルジア未発見…マリエッタが巨神スコッピオが守るアンカルジアを発見する。自分の持てる力をかけてスコッピオを撃破。アンカルジアを取り戻したマリエッタが本来の力を取り戻す(グッドエンド条件)】<br /><br /> ゾルゴナークを倒したウィスプとマリア(メリア)。彼らのもとに再度天使メリッサ(マリエッタ)が現れる。<br /> →戦闘もしくはED。<br /><br /></dd> <dt>222 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:16:54 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>マリア編では、マリアがアンカルジアを入手していることとアリギエリの生死(仲間にしていればOK)によりEDが変化します。<br /> ■マリアがアンカルジアを持っている場合<br /> ゾルゴナークを取りこみメロド・メルギスとなったメリッサ。マリエッタはアンカルジアを手に、自身の力を覚醒させて(マリアの仮面が取れる)ウィスプと共に最期の戦いに出る。<br /> メロド・メルギスを倒しアリギエリが生存していればED1、味方にいなければED2、メロド・メルギスに負ければバッドエンド4<br /><br /> ■マリアがアンカルジアを持っていない場合<br /> マリエッタだった自分が犯してしまった事態の収束のためメリッサを倒すと宣言。メリッサはゾルゴナークの亡骸を取り入れメロド・メルギスと生まれ変わり、最後の戦いが始まる。<br /> メロド・メルギスを倒せばED3、メロド・メルギスに負ければED4<br /><br /> メリア編では、マリエッタがアンカルジアを入手していることとアリギエリの生死によりEDが変化します。<br /> ■マリエッタがアンカルジアを持っていない場合<br /> マリエッタ、半身のメリアを止めるべくメリアに勝負を挑む。<br /> マリエッタを倒せばED5、マリエッタに負ければED6<br /><br /> ■マリエッタがアンカルジアを持っている場合<br /> アンカルジアを持ち力を取り戻したマリエッタは自分の半身メリアを倒しに現れる。マリエッタはウィスプに選択の権利を与えた。<br /> 世界の秩序(マリエッタ)をとるか混沌(メリア)を取るか選べと。マリエッタかメリアどちらを選ぶかによってシナリオ分岐。<br />  →メリアを選択…メリアと共にマリエッタを倒すことに。マリエッタを倒せばED5、マリエッタに負ければED7<br />  →マリエッタを選択…マリエッタが命乞いをするメリアを消してしまう。アリギエリがいればED8、いなければED9<br /><br /> ED1<br /> メロド・メルギスを倒しメリッサは消滅した。マリアはウィスプに本当の姿を現し、天使の姿(マリエッタ)になる。<br /> マリエッタは自分の半身とはいえ神界の存在を討ったことにより、帰るべき神界で自分を待っているのは厳罰だと言う。だがマリエッタはそれを受け入れと言う。<br /> マリエッタは神界へ帰る際にウィスプの魂をウィリムガルド王に還す。蘇生したウィリムガルド王の前から姿を消すマリエッタ。もう二度と会うことはないだろうと。<br /><br /> 長かった夜が明け、古城に戻ったウィリムガルドは1人王の間で考え事をする。<br /> そこに最愛の女性アリギエリが訪れる。アリギエリはウィリムガルドのもとに駆け付け、ウィリムガルドを呼び続ける。<br /> 多くの王国の人間、大勢の騎士…失ったものは多かったが、彼らは新しい道を進む。<br /><br /> ED2<br /> メロド・メルギスを倒しメリッサは消滅した。マリアはウィスプに本当の姿を現し、天使の姿(マリエッタ)になる。<br /> マリエッタは自分の半身とはいえ神界の存在を討ったことにより、帰るべき神界で自分を待っているのは厳罰だと言う。だがマリエッタはそれを受け入れと言う。<br /> マリエッタは神界へ帰る際にウィスプの魂をウィリムガルド王に還す。蘇生したウィリムガルド王の前から姿を消すマリエッタ。もう二度と会うことはないだろうと。<br /><br /> 長かった夜が明け、古城に戻ったウィリムガルドは1人王の間で考え事をする。<br /> 多くの王国の人間、大勢の騎士、最愛の女性。多くの者を失うが調停者としての自覚を得たウィリムガルドは王国を建て直すことを1人誓う。<br /><br /> ED3<br /> メロド・メルギスは消滅し、マリアとウィスプは一連の騒動に始末をつけた。<br /> だが、アンカルジアを持たないマリアに神界へ帰る術はなく、またウィスプも自分の身体に戻る手段を持っていなかった。<br /> 途方にくれた2人は古城を後にして宛もなく旅に出る。<br /> 旅の途中マリアはふとウィスプに語りかける。もしも自分の人格がメリッサの方にいっていたらどうなっていたのだろうかと(メリア編の示唆)<br /> その後2人はどこかへと旅立っていく。<br /><br /> ED4<br /> 強大な力を持つメロド・メルギスに敗北したマリアとウィスプ。<br /> メロド・メルギスは世界を混沌の世界へと変える。住人は死に絶え、地上は魔物達が蔓延る世界となった。<br /><br /></dd> </dl>
<p><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></p> <p>Part51-212~222,240~242</p> <hr /><dl><dt>212 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/22(土) 23:59:25 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア投下します。<br /><br /><br /> まず、このゲームは主人公が白い光の玉「ウィスプ」なのですが、このウィスプは自分が何者かの記憶がありません。<br /> また、100人を超えるキャラが登場するので分かりやすくするためにここで名前を出すのは重要人物と一部のキャラのみにします<br /> (キャラそれぞれに名前や設定、台詞は多く用意されています)<br /><br /> このゲームには「マリア編」と「メリア編」があり、2人のヒロインがいるのですがマリア編とメリア編はパラレルの世界であり、マリアが存在する世界ではメリアは登場せず、メリアが登場する場合マリアは登場しません。<br /> この2人はそれぞれ異なる目的がありますが、基本的に彼女らが取る行動はウィスプにとっては同じです(どこのステージで離脱する、など)<br /><br /><br /> 設定<br /> セント・セレスティナ島に建つ巨大な古城、アーヴェンヘイム城。<br /> アーヴェンヘイム城には騎士国家、グレイヴニル王国が栄えていた。<br /> 勇猛果敢な戦いぶりから獅子心王の異名を持つウィリムガルド王は自ら騎士を率いて戦いに赴き、民にも慕われている賢王。<br /> 現在グレイヴニル王国には12の騎士団が存在する。<br /><br /> 平和に見える王国だが、内部では2つの派閥ができて対立を深めていた。<br /> 長きにわたり異民族(後述のメーセの民、バルモア人など)への差別を続けてきた王国だが、ウィリムガルド王は差別撤廃へ働きかける。<br /> それに待ったをかけた枢機卿ケイプホーンはウィリムガルドの実の息子、ノルディッシュ王子を立てた。<br /> これにより、王派と王子派の2つの派閥ができた。<br /> 与している派閥は<br /> ウィリムガルド王派…第1、2、5~7、9~11騎士団<br /> ノルディッシュ王子派…第3、8、12騎士団<br /> 中立…第4騎士団<br /> となっている。<br /> (だがこれはあくまでも騎士団のリーダーの意向であり、たとえば8騎士団(ノルディッシュ派)に所属していながらウィリムガルド派の騎士なども存在する)<br /><br /> 上記で述べた通りグレイヴニル王国には人種差別などの問題を抱えている。<br /> 中でも西の荒野に住むメーセの民、飛竜族のティアムート人には、ティアムート人は重税を課せられ、メーセの民人は人が住むことすら難しい環境での生活を強いられている。<br /><br /><br /><br /> ゲームの大まかな流れ<br /><br />  甲冑の乙女(=マリアorメリア)、古城からウィスプ(魂)を持ち出す<br /> →目覚めたウィスプ、記憶が無いので甲冑の乙女を探す<br /> →乙女と邂逅、共に城を目指すことに<br /> →冥界の魔物達が続々と現れるが、ウィスプは特別な力の持ち主らしく身体がなくても騎士を操り魔物を倒していく<br /> →過去を見ることにより、ウィスプの正体はウィリムガルド王だと分かる<br /> →途中、乙女と因縁のある天使(メリッサorマリエッタ)と何度か戦う。乙女と天使は聖杖アンカルジアを探していると分かる<br /> →ウィリムガルドの死の原因はケイプホーンらの陰謀と判明する。さらにケイプホーンの後ろに冥界の王がいるらしい<br /> →ケイプホーンを倒し、冥王のもとへ。だが敗北、乙女の犠牲によりウィスプは辛くも難を逃れた<br /> →乙女の最期の言葉によりウィスプは体を探すために彷徨う。冥王ゾルゴナークは魔女イェルマにウィリムガルドの体を探させる。一方、ティアムート族も王の体を狙っていた<br /> →ティアムート族により王の体は奪われる。追うイェルマ、さらにその後を追うウィスプ<br /> →イェルマはティアムートの住む地に侵入、ウィスプがティアムート族を倒した後イェルマがウィリムガルドの体を奪う<br /> →ウィリムガルドの体を手に入れたイェルマはゾルゴナークに反旗を翻すが返り討ちに。ゾルゴナークのもとへたどりついたウィスプは復活した乙女と協力しゾルゴナークを倒す<br /> →分岐条件によりEDが変わる<br /><br /></dd> <dt>213 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:01:33 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>重要人物(予めキャラを把握した方がストーリーが分かりやすいと思うので)<br /><br /> ウィリムガルド…第1騎士団リーダー。「獅子心王」とも呼ばれる王様で、自身も武術に長けている。ゲーム開始時既に死亡。本人は自覚していないが「調停者」の末裔。<br /> ウィスプ…ウィリムガルド王の魂で記憶を持ち合わせていない。地上を総べる「調停者」の力を持ち、魂無き騎士達を操り率いて戦っていく。<br /> マリア…マリア編ヒロイン。金色の鎧を纏った乙女。ウィスプを目覚めさせた。聖杖アンカルジアを探している。正体は天使マリエッタで、性格もマリエッタのものに近い。<br /> メリア…メリア編ヒロイン。鈍色の鎧を纏った乙女。マリエッタをひどく憎んでいる。正体はマリエッタの陰の部分で性格はマリエッタに比べ感情的で欲深い。<br /> メリッサ…マリア編に登場する堕天使。マリアと同じく聖杖アンカルジアを探している。正体はマリエッタが陽と陰に分かれた時の陰の部分(陽がマリア)。<br /> ガンツァー…第2騎士団リーダー。大将軍と呼ばれ、人の差別をしない公平な人物として知られる。王亡き後、人が変わってしまったと噂されている。。<br /> ケイプホーン…第3騎士団リーダー。枢機卿であり王国の重臣。優れた知性で王国や王を支えてきたが野心家であり、王国を乗っ取ろうと画策している。<br /> ノルディッシュ…ウィリムガルドの息子。母の愛を知らず育ったため短気で我侭。ティアムート皇女アーリエとの婚姻を控えていたが現在行方不明(行方不明という事すら知らない者も多い)<br /> アーリエ…ティアムート族の皇女。一族の存続のためにノルディッシュと婚姻するが、襲撃に遭い行方不明となっている。<br /> ピスチェ…ケイプホーンが溺愛する孫娘。ノルディッシュと相思相愛の関係にあるが、ノルディッシュが行方不明ということは知らない。<br /> アクリーヌ…第3騎士団に所属している将軍で「狙撃手」と呼ばれる。ケイプホーンの忠実な部下。<br /> レオネル…第3騎士団に所属している将軍で「魔剣士」と呼ばれる。戦うことが何よりも好き。アクリーヌとは犬猿の仲。<br /> イェルマ…第3騎士団に所属している将軍で「魔女」と呼ばれる。貪欲に力を欲している。ケイプホーンの部下だが彼を煩わしく思っている。<br /> アリギエリ…第6騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。わずか1年で将軍に抜擢される才能と誰もが認める美貌を持つ。ウィリムガルド王の愛人と囁かれているが、王暗殺の容疑をかけられている。<br /> ゾルゴナーク…冥界の王でケイプホーンとイェルマの召喚により地上に呼び出された。天・地・冥を1つにし、混沌の世界に変えようとしている。<br /> マリエッタ…マリア編の一部とメリア編に登場する天使。自分の力不足を嘆き、さらなる力を得るためにゾルゴナークと契約。結果、それが騎士団を崩壊寸前にまで追い込んでしまった。<br /> ラインハルト…第4騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。熱血漢で正義感が強いがそれ故に命を落としてしまう。<br /> モロゾフ…第5騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。高齢の魔導師でウィリムガルド王亡き後も最期までノルディッシュ派に抵抗した。<br /> ロンダイン…第7騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。モロゾフの良き理解者。モロゾフの命で王の遺体を墓場に運ぶがそこで死亡する。<br /> ヴィシュナ…第8騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。ケイプホーンを慕う女暗殺者で、イェルマの動向を探っている。<br /> グラニッツ…第9騎士団リーダーであり七勇騎士の1人。モロゾフの命により古城の捜索をしていたが巨神スコッピオと遭遇し命を落とす。<br /> フラウベリカ…第10騎士団リーダーであり7勇騎士の1人。アリギエリの親友。ケイプホーンに意見したためアリギエリ捜索の命を受け、左遷される。<br /><br /> ジェイミ…突如東の森に現れた人狼。多くの騎士や住人を襲い犠牲者を出している。力が弱まると半分人間になるが、その姿は王国のある人物に似ている。<br /> リヴリア…裁きのリヴリア。ゾルゴナークの忠実な部下で冥界の将軍。王国の外と内の唯一の通行路である砦を守る。<br /> ダウタロス…獣王ダウタロス。魔獣ガルムを操るゾルゴナークの部下で冥界の将軍。古城への結界を張っている。<br /> スコッピオ…巨神スコッピオ。あまりの力にゾルゴナークすら恐れ光を奪い鎖で縛り宝物庫に封じた。<br /> ヴィルゴ…メーセの民の族長。かつて大きな罪を犯したため不死の身体となり、身体が朽ちゆくのに死ねず苦しむ。王国を憎んでいる。<br /> ヴィーニャ…メーセの民の少女。両親を亡くしており、旅人から盗みを働いてなんとか生き延びている。喋ることができず、使い魔のモジャが代弁する。<br /> サキト…ティアムートの結界を守る生命体の道化師。アーリエの心の支えであり、アーリエの力になりたいと思っている。<br /><br /></dd> <dt>214 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:03:05 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd> 物語は「ウィスプ、ヒロイン、騎士達、敵の現在の行動、会話」→「ウィスプが魔物と遭遇し戦う」→「ウィスプが戦った地で過去に起こったこと」この3つを繰り返して進んでいきます。<br /> 過去に起こったことは時系列がバラバラで分かりにくいので時系列をなるべく整理して書いていきます。<br /> (時系列がいまいちハッキリしていないので多少の前後はしてると思います)<br /><br /><br /> 平和なグレイヴニル王国。<br /> 城内で派閥はあれど、住人達はいつも通りに生活していた。<br /> ウィリムガルド王には妻がいなかった。ノルディッシュ王子が生まれて間もなく死んでしまったらしい。<br /> 母の愛情を知らず育ったノルディッシュは短期で我がままな性格に育った。賢王ウィリムガルドも子育てには向かなかったらしい。<br /><br /> そんなノルディッシュ王子に結婚の話が持ちかけられる。<br /> 相手は、王国にとっては古くからの隣人だが関係は決して良いものとは言えないティアムート族の皇女アーリエ。<br /> ティアムート族は度重なる王国からの重税に困窮していた。一族の不満が高まり王国へ戦争を仕掛けようと考える者も少なくない。<br /> ウィリムガルド自身は知る由もなかったが、ウィリムガルド調停者と呼ばれる者の末裔。<br /> 調停者とは地上で最も強い存在。戦になればまずかなわない。<br /> ティアムート族は竜の角と翼を持つ人の一族で、人間より遥かに長い寿命を持つが衰退の一途を辿る種族だった。そこにこの重税。自分達に死ねと言っているようなものだと彼らは憤慨する。<br /> 賢者アザンは一族を想う皇女アーリエにこう持ちかける。<br /> ウィリムガルドの息子ノルディッシュと結婚する。<br /> 王家との婚姻により一族の地位は確固たるものになり、王国と対等になる。何よりも混血とはいえティアムートと調停者の血を継ぐ者が生まれる。<br /> ティアムートが調停者の血筋を取り入れることで一族は発展していける…。<br /> 反対は多かった。だが皇女アーリエは一族のためこの案を受け入れる。<br /><br /> 一方ノルディッシュ王子は枢機卿ケイプホーンの孫娘ピスチェと相思相愛の関係にあったが、政略結婚によりアーリエとの婚約が決まり、表立ってピスチェと会えないようになっていた。<br /> 婚姻のため、アーリエ皇女を古城に呼び、婚姻の宴をする…筈だったが、突然襲撃に遭いアザンはアーリエを庇い死亡した。<br /> アーリエはそれから姿を隠し、行方知れずとなる。ノルディッシュ王子はひどく落ち込んだ。<br /><br /> 王子ノルディッシュとティアムート皇女アーリエ。王国とティアムート族の関係は良くないものであったため、<br /> 2人の婚姻は非常に大きな意味を持っていた。<br /> 生死不明のアーリエ皇女、突然の襲撃…異民族との問題が浮き彫りになる。<br /><br /> ウィリムガルド王は町への視察を考える。民達へ姿を見せることでひとまず安心させようとした。<br /> ウィリムガルド王はノルディッシュにやがては王となる、そのの自覚を持たせようと街への視察に向かわせようとした。<br /> それを止めたのは枢機卿ケイプホーン。曰く、ノルディッシュは先の襲撃事件のことで落ち込んでいるから今回はウィリムガルド王自らが向かった方が良いのではと。<br /> ウィリムガルドは重鎮ケイプホーンの言葉にもっともだとうなずき、視察に行くことを決定する。<br /><br /> それに心を痛める者がいた。第6騎士団の将軍アリギエリである。<br /> アリギエリは騎士団に入りわずか1年で将軍の地位を得る才能と、誰もが認める美貌の持ち主だった。表立って公表していないものの王の愛人であり、城内でも噂となっていた。<br /> アリギエリは今回の視察に嫌な予感がすると打ち明ける。視察が決まってからの準備が早すぎる、と。<br /> ウィリムガルドはアリギエリが留守を守っているから安心だと彼女をたしなめた。アリギエリは自信の髪をお守りとして王に渡した。<br /><br /> そしてウィリムガルドは部下を連れて城を離れる。これより古城は大きく動く。<br /><br /></dd> <dt>215 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:04:27 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd>視察に向かったウィリムガルドは民達にその姿を見せ、各地の騎士達の士気も高まった。<br /> この時、古城ではケイプホーンが恐ろしい動きを見せていた。<br /> 決して文字にしてはいけない、この世の禁理が記された「不文律」。<br /> 不文律を入手していたケイプホーンは部下である魔女イェルマに渡す。その交換条件としてある協力をする。<br /> ケイプホーンとイェルマはある存在を召喚した。冥界の王ゾルゴナーク。<br /> 結界により、冥界では絶大な力を誇るゾルゴナークも地上では思うように動けない。ケイプホーンは強大な力を持つゾルゴナークを利用することを考えていた。<br /><br /><br /> 遥か西の地、レモヌーグと呼ばれる人達は天まで届く塔を建てようとしていた。<br /> 王国による圧政に民は困窮している。この声を天界の神々に届けるため。<br /> じつは昔にも一度天まで届く塔の建設はされていたが、神々の怒りに触れて塔は破壊されてしまった。その時以来西の地は荒野の続く荒れた大地になり、この地に住む人々は過酷な環境に身を置いてきた。<br /> 再び天まで届く塔を建てようとする人間達の行いは、1人の天使の怒りに触れた。<br /> 天使の名はマリエッタ。彼女は雷を以て塔を破壊してしまう。<br /> マリエッタは己の管轄能力の無さを嘆いていた。人は太古に過ちを侵した、何故また過ちを繰り返すのだろう。<br /> 彼女は自分自身の力が足りないからと考える。その時マリエッタは強大な力を持つ存在を感知した。それこそが冥王ゾルゴナークだった。<br /><br /> 地上にいるはずの無い邪悪な存在。だが、その力を逆に利用できるかもしれない。<br /> マリエッタの中の陽と陰。それを切り離せば自分は昇華でき、神々にさらなる貢献ができるかもしれない。<br /> マリエッタはゾルゴナークに取引を持ちかけた。<br /> ゾルゴナークはそれを受け入れる。契約の内容は、ゾルゴナークがマリエッタの陽と陰を分かつこと。マリエッタがゾルゴナークを縛る結果を解除すること。<br /> 結果、ゾルゴナークは地上でも力を扱えるようになり、マリエッタの体は2つに分かれた。<br /> マリア(メリア)とメリッサ(マリエッタ)となる。<br /> (マリアの人格が乙女側にいったものがマリア編、マリアの人格が天使の体側に残ったものがメリア編となる)<br /> 契約は成立した。マリエッタの陰の体(メリアorメリッサ)はゾルゴナークが手下として使うことに。<br /> 力を得たゾルゴナークは冥界から部下を召喚する。<br /><br /> ゾルゴナークが王の間に堂々と居座る中、ウィリムガルド王は視察から帰還する。<br /> 帰還したウィリムガルドの前に現れたのは天使メリッサ(マリエッタ)。<br /> メリッサの攻撃により近衛兵達は倒れていくがウィリムガルドだけには効かなかった。<br /> だが次の天使の攻撃によりついにウィリムガルドは絶命する。ウィリムガルドの身体と魂は離ればなれになる。<br /><br /> 各地に王の死が伝えられる。困惑する騎士達。<br /> 右往左往とした騎士団をひっくり返すことは、枢機卿にとってはたやすいことだった。<br /><br /> ケイプホーンは次の手に出る。王暗殺の容疑をアリギエリにかけ、捕らえようとしていた。アリギエリは逃亡、行方不明となる。<br /><br /> ケイプホーンはアリギエリ以外のウィリムガルド派の人間も次々に消しにかかった。<br /> 第5騎士団の将軍である老人モロゾフはケイプホーン派に対抗すべく手を打つ。<br /> 王の遺体を枢機卿に渡すまいと第6騎士団将軍のロンダインを遺体の埋葬の護衛につかせ、第9騎士団将軍グラニッツに城内の探索に向かわせる。<br /> しかしモロゾフと志を同じとする者は枢機卿の狡猾なやり方の前に一人、また一人と消えてゆくのだった。<br /><br /> ケイプホーンのやり方に意義を唱える人物がいた。第10騎士団将軍フラウベリカ。<br /> 意義を唱えた結果、彼女はアリギエリ捜索の命を出される。事実上の左遷だった。<br /> フラウベリカは腹心の部下に城の留守を任せ、部下を連れて西の地に旅立つ。<br /> こうして城内にウィリムガルド派の人間はほとんど消える。<br /><br /></dd> <dt>216 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:06:14 ID:ZPtfhMYx0</dt> <dd>王亡き後ケイプホーンが王国を乗っ取ろうとしているという話を聞いたノルディッシュは怒りを覚える。<br /> ケイプホーンを失脚させようと、城下町にケイプホーンの悪行の噂を流すよう部下に告げた。しかしそれを聞く者が1人。ノルディッシュ派四天王の1人でありケイプホーンの部下イェルマだった。<br /> イェルマはノルディッシュに魔法をかける。ノルディッシュの姿は人狼の姿になり、彼は自分がかつて人間だったことすら忘れて本能のままに行動する。<br /> 何人もの騎士が犠牲になる被害が出る。捕らえられた人狼は東の森へ放たれた。<br /><br /> 半身を失ったマリア(メリア)は行動を起こす。古城に保管されていたウィリムガルド王の魂が封じられた壺を持ち古城を脱出した。<br /> 王の魂が盗まれたと知った一部の騎士達は、王の魂が盗まれたことを隠蔽しようとする。そして「大切なものが盗まれた、不審者を追い取り返せ」という曖昧な命を出した。<br /> 何が盗まれたのかも知らされない末端の騎士達の捜索は混乱を極めた。<br /><br /> マリアは辺境の深き森の奥、古びた教会に身を隠した。そこに王の魂を解放する。<br /> ウィリムガルドはかつて多くの騎士を統べた存在。魂となって尚その力は健在である。マリアは魂の目覚めを待ち、その場を離れた。<br /> やがて目覚めた王の魂ウィスプは一切の記憶を失っていた。<br /> 目覚めの際に垣間見た甲冑の乙女を探し彷徨う。<br /> 魂魄である彼を食わんとする魔物達。ウィスプは魔物に襲われ命を落とした騎士達の身体にかりそめの命を与えることで彼らを操る。<br /> 騎士達の力を以て魔物を倒していく。<br /><br /> ケイプホーンは騎士達に、古城の外の住人達が戦の準備を進めていると告げた。<br /> 多くの騎士達が真相を確かめるべく古城を離れ対岸の町に派遣される。<br /> だが住人達は戦の準備などしておらず、騎士達は困惑する。上層部に何かの手違いがあったのかもしれない、確認に戻ることに。<br /> 何人かの騎士が古城に確認のために戻るが、彼らが戻ってくることはなかった。それ以前に、古城までたどりつく騎士すらごくわずかだった。<br /> 古城に押し入ろうとした騎士達はゾルゴナークが召喚した冥界の将軍達に次々と殺されていた。<br /><br /> ケイプホーンは王国を乗っ取る合間に孫娘ピスチェの部屋を訪れた。溺愛するピスチェにはケイプホーンも甘い。<br /> ピスチェは想い人ノルディッシュ王子についてケイプホーンに尋ねた。<br /> ケイプホーンは優しく、王子は今執務で忙しい、もう少ししたら会えると告げる。<br /> 安堵したピスチェを置いてケイプホーンは部屋を出る。<br /><br /> ウィスプの前に1匹の人狼が現れた。人狼を倒すと彼は半分人間の姿になる。<br /> 「チ…チチウエ……コ…コンナ……」<br /> 人狼は事切れた。ウィスプはその場を後にする。<br /> 人狼の断末魔を聞き哨戒に当たっていた騎士達が駆け付けた。その姿を見、人狼がノルディッシュだと気付く。<br /><br /><br /> 伝令がいつまで経っても戻らない。残された騎士達は困惑する。<br /> 何人派遣しても伝令が戻ることはなかった。さすがに何かあったのではないかと騎士達は不安になる。<br /><br /> 一方で古城では突如現れた魔物に多くの騎士達が犠牲となった。多くの騎士達が城を開けたため城内の警部は手薄となっていた。<br /> 古城の異変をなんとか外に伝えようとする騎士達。<br /> 魔物にやられ、人知れず死んでいくことを嘆く者、泣きながら死後の安寧を祈る神官、最期の最期まで仲間を守るべく戦おうとする騎士、深手を追って助かる見込みの無い部下をこれ以上苦しませないために留めをさした士官。<br /> それぞれの想いを以て死んでいく。ある騎士達もまた追い詰められ、自分達の先が長くないことを悟っていた。<br /> 最後の最期まで命をかけて戦う。彼らは1人の少女アンナロッテに望みを託していた。アンナロッテを逃がすために多くの騎士達が犠牲になった。<br /><br /> 伝令が戻って来ないため途方に暮れる騎士達のもとにアンナロッテがやって来る。<br /> 彼女は深手を負っていた。彼女は命をかけて古城の異変を訴えた。突然城内に魔物が現れた、と。<br /> 古城の異変は各地の騎士に伝えられた。そして各地に散らばっていた騎士達は一斉に古城を目指す。<br /> 古城で何かあったのではないか、異変を伝えられたアンナロッテの父である騎士フライベアは娘の無事を祈った。<br /> 彼には、古城の異変を伝えた騎士が息を引き取ったという事が伝えられていた。<br /><br /></dd> <dt>217 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:08:54 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd> 一方ノルディッシュ派の四天王に召集がかかる。即ち枢機卿ケイプホーン、狙撃手アクリーヌ、魔剣士レオネル、魔女イェルマ。だが魔女イェルマは姿を見せない。<br /> 王の魂をが盗まれていたことを隠蔽した騎士は処罰したことを淡々と告げるアクリーヌ。<br /> レオネルとアクリーヌはイェルマが姿を見せないことに不平を洩らす。イェルマは何かと単独行動が多く召集に応じないことが多かった。<br /> ケイプホーンはイェルマはまだ利用できると言う。そこで第8騎士団の将軍ヴィシュナを呼んだ。ヴィシュナにイェルマの監視を命じる。<br /><br /> 古城を目指す騎士達は、ゾルゴナークが召喚した古城への入り口の砦を守る魔物、裁きのリヴリアによって足止めされ、命がけで突破を試みた多くの命が散って行った。<br /> 砦へ続く道に到着したウィスプはついに、探していた鎧を纏った乙女と邂逅する。<br /><br /> マリア(メリア)は古城に目的があり、そのためにウィスプの力が必要なのだと告げた。そして、自分がウィスプを導くという。<br /> マリア(メリア)と行動を共にするウィスプは彼女の力と騎士達の力を操り多くの騎士達が倒せなかった裁きのリヴリアを倒す。<br /><br /> マリア(メリア)はウィスプに聖杖アンカルジアを知らないかと尋ねる。だが記憶を持ち合わせていないウィスプは当然何も答えられなかった。<br /> ウィスプらの元に突然一人の天使が舞い降りる。彼女はメリッサ(マリエッタ)といい、マリア(メリア)と何らかの因縁がある様子。<br /> 天使を倒すと彼女は逃げていく。それを追うマリア(メリア)。ウィスプは再び1人で行動することになる。<br /> ひたすら城を目指すウィスプ。その最中再びメリッサ(マリエッタ)と邂逅、マリア(メリア)のいない内にウィスプを始末しようとするが再び返り討ちに遭う。<br /> メリッサ(マリエッタ)は、ウィスプの力が調停者かもしれないと言い残し、逃げ去って行った。<br /> 単独行動をしていたマリア(メリア)は自分1人では城に入れないと判断しウィスプのもとに現れ、再び2人で行動する。<br /><br /> ゾルゴナークは異変を察知していた。人間如きに遅れを取る筈の無いリヴリアがゾルゴナークの呼びかけに答えない。<br /> イェルマはそれでも大丈夫だと言った。砦内部には黒騎士がいる。<br /><br /> かつてイェルマはケイプホーンにある鎧を見せた。その鎧はウィリムガルド王が普段着ている鎧と見た目は同一のものであったが、<br /> 魔法で作った呪いがかけられた鎧でもあった。イェルマはその鎧をケイプホーンに渡す。<br /><br /> ウィリムガルド王亡き後、ウィリムガルドに忠誠を誓っていた大将軍ガンツァーは自分を責めた。自分がついていれば、と。<br /> その事についてケイプホーンが詰った。悔むガンツァーにケイプホーンはある者を渡す。<br /> それはガンツァーが守れなかった主君の鎧と同一のものであった。<br /> その鎧を纏い、立ち直るよう励ますケイプホーン。仕方なくガンツァーがその鎧を纏うと、ガンツァーの意識は呪いによって蝕まれ、彼の意識は消えうせた。<br /><br /> 王亡き後、憔悴していたガンツァーが別人のように変わってしまった。<br /> 騎士達の間でそう噂される。それを聞いた第4騎士団将軍ラインハルトは独自で調べてみることに。<br /> ガンツァーのもとを訪れるラインハルト。ガンツァーは異民族制圧を決定し、ラインハルトに兵を挙げるよう命じた。<br /> 以前のガンツァーであればそんな事を言うはずはない、そしてその鎧はどうしたのかと詰め寄るラインハルト。<br /> そこにイェルマと彼女の部下達が現れ、ラインハルトもまた命を落とす。<br /><br /> 黒騎士ガンツァーと邂逅するウィスプ。ガンツァーはウィスプの気配を感じ、一時的に本来の自分の意識を取り戻す。<br /> ウィスプがウィリムガルドであると察知した彼は、このような某の姿を見せたくなかった、何もかも無念だと訴えた。次の瞬間意識を乗っ取られ、ウィスプとマリアに襲いかかる。<br /> ガンツァーをも倒すと再び自分の意識を取り戻す。全ては枢機卿一派が原因であると告げ、ガンツァーは息を引き取る。<br /><br /> 人狼(ノルディッシュ)や黒騎士ガンツァーの死を気配で感じていたケイプホーンは王の魂が自分を討たんと迫っていることに勘付いていた。<br /> ゾルゴナークはまだウィリムガルドの存在に気付いていない。ウィリムガルドの「調停者」たる力、ゾルゴナークに感づかれる前に倒し、モノにしてしまえばと考える。<br /><br /></dd> <dt>218 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:10:43 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>マリアと共に立ちはだかるゾルゴナークの部下、獣王ダウタロスを撃破したウィスプ。彼らは城内に入れるようになった。<br /> 瀕死のダウタロスは主であるゾルゴナークに呼び掛ける。「敵は調停者」と。<br /> 調停者の存在を知ったゾルゴナークはその存在を危惧した。地上で最も強い存在、調停者が相手となれば、冥王と言われたゾルゴナークの身の危ない。<br /> その怒りは調停者の存在を知りながらひた隠しにしていたケイプホーンに向けられる。<br /><br /> ゾルゴナークの部下がピスチェの部屋に押し入り、彼女を拉致した。想い人ノルディッシュの名を叫ぶも助けてくれる者はどこにもいない。<br /> ケイプホーンがゾルゴナークのもとに駆けつけるとそこには意識を失ったピスチェの姿があった。<br /> 何故調停者の存在を隠していたか問うゾルゴナーク。ゾルゴナークにとっては調停者も取るに足らない存在、報告の必要もないと思ったと報告をする(もちろん虚言)ケイプホーンだが、<br /> ゾルゴナークはケイプホーンの失態の処罰として見せしめにピスチェの姿を鳥の魔物の姿へと変えてしまった。<br /> 怯え、飛び去っていくピスチェ。ケイプホーンは孫娘の名を叫び、彼女を追う。<br /><br /> ケイプホーンは使えないと判断したゾルゴナークはイェルマに命じる。調停者ウィリムガルドの身体を奪い、自分のもとへ持ってこいと。<br /> 冥王ゾルゴナークはケイプホーンよりも自分の方を買っている、そう聞かされたイェルマは更なる力を要求して引き受けた。<br /> イェルマはウィリムガルドの身体を奪うための手駒を探す。<br /><br /> 一方ウィスプ達。マリアは用があるから、とウィスプと別行動を取る。ウィスプはかつて自分の居城だった城を1人進む。<br /> 【ここで隠しステージがある。この部屋に乙女や天使が探す聖杖アンカルジアが隠されており、この部屋に入るか、アンカルジアを見つけられるかで後々シナリオが変化】<br /><br /> 枢機卿の部下、魔剣士レオネルと対峙し、勝負を挑まれる。<br /> レオネルを倒すと、レオネルはウィスプが調停者、古城の王であると気付き、通りで勝てないはずだと言って死ぬ。<br /> レオネルの死はすぐにケイプホーンの元へと伝わった。<br /> 不安を抱くケイプホーンに部下アクリーヌが前に出る。自分がいる、必ず敵を倒してくると宣言した。<br /> そしてウィスプの前にアクリーヌが立ちはだかるも、彼女もまたウィスプの前に倒れる。<br /><br /> ウィリムガルドの身体を探す手駒を探していたイェルマが目をつけたのはアリギエリだった。<br /> 王の愛人と噂されながら王暗殺の疑いをかけられ逃亡、行方不明となっていたアリギエリ。彼女は密かにイェルマに捕らえられ、閉じ込められていた。<br /><br /> ケイプホーンは元々ティアムート族であり、一族の禁忌に触れたために角と翼を折られ追放された男だった。<br /> よって彼は自分を認めなかった一族への復讐を企んでおり、(ティアムート族に重税を課したのもケイプホーンと思われる。ウィリムガルドの人格上そのようなことをする理由が無く、重税を課していた事すら知らなかった?)<br /> ノルディッシュとティアムート皇女アーリエの婚姻の際に襲撃し、ティアムートの賢者アザンを死に追いやったのもケイプホーンの仕業であった。<br /> アーリエは逃走し行方不明となっているが、襲撃の際にアリギエリがアーリエ逃走の手助けをしたと一部の騎士で噂されていた。<br /> 事実、アーリエ逃走に一枚噛んだのはアリギエリであった。アリギエリもまたケイプホーンと同様に一族の証である角と翼を捨てたティアムート。<br /> ティアムート族の存続のため、ティアムート族は隣人であり敵国である王国の動向を知る必要があった。<br /> そこで賢者アザンはアリギエリをスパイとして送りこむ。その際に角と翼を捨てさせたのだ。<br /> アリギエリの優れた才によって彼女は将軍まで登りつめ、ウィリムガルドの信頼を得た。そして彼の愛人となり情報をティアムートへと流していた。<br /> だがアリギエリはただ1つ失敗を犯す。深入りしないようにとアザンに念を押されていたにも関わらずアリギエリはウィリムガルドを本当に愛してしまった。<br /><br /> イェルマはアリギエリに術をかける。アリギエリは身体の自由を奪われてイェルマの操り人形となった。<br /><br /> 続いてイェルマは鳥の魔物と姿を変えられたピスチェの元へ行く。<br /> 彼女はもう人としての自我すら失っていた。想い人ノルディッシュの末路や祖父ケイプホーンの現状を考えればそれが幸せかもねと笑うイェルマ。<br /> イェルマはピスチェもまた手駒として使うことにする。<br /><br /></dd> <dt>219 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:12:07 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>【シナリオ分岐。上記の隠しステージの行動でシナリオが変化する。内容は以下の通り。<br /> マリア編(隠し部屋未発見)…マリア、アンカルジアの気配を察知するものの場所の特定ができず、諦める<br /> マリア編(アンカルジア未発見)…マリア、ウィスプの開いた隠し部屋を発見。アンカルジアの気配を察知するものの場所の特定ができず、諦める<br /> マリア編(アンカルジア発見)…マリア、隠し部屋の奥でアンカルジアを発見して入手。以降、アンカルジアを装備した状態で戦う(グッドエンドの条件)<br /><br /> メリア編(隠し部屋未発見)…メリア、アンカルジアの気配を察知するものの場所の特定ができず、諦める(グッドエンドの条件)<br /> メリア編(アンカルジア破壊済)…メリア、壊れたアンカルジアを見て笑う<br /> メリア編(アンカルジア発見)…メリア、アンカルジアを破壊し、これをマリエッタが見たらどう思うかと笑う】<br /><br /> マリア(メリア)と再会するウィスプ。彼女はこれからはずっとウィスプと行動を共にすると言う。<br /><br /> 孫娘のピスチェを失い、部下レオネル、アクリーヌも失ったケイプホーンは窮地に立たされた。ケイプホーンは自分が長くないことを悟る。<br /> 彼はウィリムガルドが目前まで迫って来ているのを感じていた。彼はティアムートを追放されてから王国に取りいって国取りのために積み上げてきたもの全てを燃やしつくす。<br /> ついにケイプホーンとウィスプが対峙、ケイプホーンは今までウィリムガルドをいいように操っていた、今更恨みごとは言わないと言った。<br /> だが、こうなったのも全ては天界人(マリアorメリア)によるもの、道連れにすると言い戦闘に。<br /> ケイプホーンを倒すと彼は、ピスチェのことだけが心配だと言い遺して倒れる。<br /><br /> ケイプホーンを倒した後、メリッサ(マリエッタ)と再び対峙、これで最後にしよう、と乙女と天使の最後の戦いに。敗北した天使はそのままどこかへと去っていく。<br /> ゾルゴナークのいる王の間へ。<br /> ゾルゴナークは最初は調停者の存在を恐れたと言う。だが、ゾルゴナークが調停者の身体を入手すればゾルゴナークに逆らえるものはなくなると考えた。<br /> マリア(メリア)の攻撃も効かず、ゾルゴナークの一撃が放たれる。<br /> マリア(メリア)は咄嗟にウィスプを庇う。そして、ウィスプに自分の身体を入手するよう伝えた。<br /> ウィスプは難を逃れる。ゾルゴナークの間には魂を抜かれたマリア(メリア)の身体だけが残った。<br /><br /> 第8騎士団将軍であり、イェルマの監視を命じられていたヴィシュナはイェルマを追ううちに多くの騎士達の死体を目の当たりにした。<br /> ヴィシュナはそこでアリギエリを見かける。アリギエリは何かを探している様子だったが目当てのものが無いようでその場を後にする。<br /> ヴィシュナはひとまずアリギエリの後をつけることにする。<br /><br /> 第5騎士団モロゾフの命で第6騎士団将軍ロンダインにより運び出されたウィリムガルドの遺体は瘴気の蔓延する地に守られる王家の墓へと運ばれた。<br /> 王の遺体を運ぶ際、多くの騎士達が突然現れた魔物によって命を落としていった。<br /> アリギエリは王家の墓に到着するが、墓にウィリムガルドの身体はなかった。<br /> アリギエリを通してそれを知ったイェルマは焦り、ピスチェとアリギエリに捜索の続行を命じ自身も急ぎ捜索する。<br /> その後をウィスプがゆっくりと、確実に追っていた。<br /><br /> 王の身体の争奪戦はウィスプとゾルゴナーク勢だけのものではなかった。長らく姿を隠していたティアムート達は、王の身体が連中の手に入ってはいけないと身体を奪いに来ていた。<br /> 皇女アーリエの腹心の部下である傀儡の乙女サキトはティアムート族の戦士を連れて王の遺体を運び出していた。<br /> ティアムートは衰退しつつあり、現存の兵を全て集めて王の身体を確保した。だが、これからティアムート族の聖域に帰る前に今いる兵も皆死んでしまうかもしれない。彼らはその覚悟を以て兵として志願した。<br /> サキトはティアムート族を率いて進んでいく。<br /><br /> 王の身体を狙うイェルマを見、隙あらば彼女から物を盗もうとする少女がいた。<br /> お付きの鳥モジャを従えた灰かぶりのヴィーニャは灰色の肌のメーセの民(=レモヌーグ人)だった。<br /> 劣悪な環境で碌に物も食べていない彼女らはイェルマが王の身体について独り言を言っているのを聞いた。<br /> レモヌーグ人にとって王国は古くからの敵であり、彼女の両親も王国の人間によって殺された。<br /> その王国の王が来ていると知り、王を討ちとろうと考える。ヴィーニャは協力してくれる仲間を探す。<br /><br /></dd> <dt>220 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:13:25 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd> イェルマは1人の老人を見かけた。老人ヴィルゴはレモヌーグ人の長であり、天まで届く塔を建設しようとした罰として死ぬことのできない不死の身体となっていた。<br /> 朽ちるのに死ぬことのできぬ苦しみと王国への憎しみを抱く彼にイェルマは力を与える。<br /><br /> イェルマの監視を続けていたヴィシュナはイェルマに呼ばれる。<br /> ヴィシュナはイェルマの単独行動が過ぎている、古城に戻るよう説得する(ヴィシュナは普通の人間。イェルマ等のように気配を感知することはできないのでケイプホーンが死んだことも知らない)<br /> ケイプホーンを小馬鹿にした発言にヴィシュナが怒るが、そこに力を得たヴィルゴが現れ彼女を屠る。<br /> イェルマはヴィルゴを利用してウィスプの足止めすることにして、先を急ぐ。<br /> 王に対し激しい怒りと憎悪を抱くヴィルゴはウィスプに襲いかかる。ウィスプはヴィルゴを打ち倒し、彼はようやく死に至る。<br /> 族長ヴィルゴの死を感知したヴィーニャは魔物をひきつれウィスプに挑む。彼女も返り討ちにし、ヴィーニャは両親に仇を取れなかったと悲しみながら死んでいった。<br /><br /> イェルマの手駒として使われていたピスチェは久方ぶりに言葉を紡いだ。それは愛するノルディッシュの名前。<br /> ケイプホーンに意見したためアリギエリ捜索を命じられていたフラウベリカは西の地に訪れていた。<br /> 第10騎士団の騎士達に1匹の魔物が襲いかかる。魔物の姿に変えられていたピスチェにより部下を殺されたフラウベリカは怒りに燃える。<br /> しかしピスチェによって彼女も命を落とした。<br /> その後訪れたウィスプによって倒され、彼女の呪いが解け人間の姿に戻る。<br /> ノルディッシュ様に最期に会いたかった、おじい様どこにいるの、目の前が暗くて、暗くて…と言って死んでしまう。<br /><br /> 王の身体を運んでいたティアムート族達は次々に倒れ、サキトは1人棺を引きずっていた。<br /> 後ろから2人の追跡者がいる気配を感じつつ、先を急ぐ。<br /> アーリエは王の身体を取りに行ったサキトの事を心配していた。サキトは彼女の心の支えだった。<br /> アーリエの元にサキトの帰還が伝えられた。王の身体を持ってきた彼女を迎え入れるアーリエ。<br /> サキトの運んできたウィリムガルドの身体をアーリエが結晶の中に封印する。<br /> その封印はアーリエの身に何か起きない限り決して破られることのないものだった。<br /> ひと段落つき、アーリエはサキトに休むよう言うが、サキトは自身の本来の任務、ティアムート族の領地の結界を守るために疲れた身体に鞭打ってアーリエの元を離れた。<br /><br /> ティアムートの隠れ里の在り処を知るアリギエリの後を追っていたイェルマはティアムートの結界内に侵入する。<br /> イェルマはサキトにトドメを差す。その瞬間サキトの気配が消えたが、次の瞬間イェルマはサキトを蘇生させ自分の手駒として扱うことにした。<br /> サキトの気配が戻り安堵するアーリエだが、違和感が拭えない。<br /><br /> サキトの守る結界に踏み込んだウィスプは操られたサキトと戦闘に。彼女を倒しウィスプはティアムート族の最深部を目指す。<br /><br /> ティアムート族の領地を訪れ、イェルマの命のままに歩き続けてきたアリギエリ。<br /> 途中同胞のティアムート達を倒してまで進む彼女だが、その身体とは裏腹に自我だけは保っていた。<br /> 歩を進めながら考えるのはウィリムガルドのことばかり。<br /> いよいよアーリエの住む建物の手前まで来たところでイェルマが現れる。<br /> アリギエリの案内でティアムートの隠れ家を見つけられた、王の身体までもう一歩だと上機嫌のイェルマ。<br /> イェルマはアリギエリにウィリムガルドの身体を自分の前に持ってくるよう促した。<br /> だが、ウィリムガルドを想い続けてきたアリギエリの心はイェルマの呪縛を解き、アリギエリはイェルマに抵抗する。<br /> 怒ったイェルマはアリギエリを亡き者にし、自ら王の身体を奪うことにした。<br /><br /></dd> <dt>221 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:15:32 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>封印されたウィリムガルドの身体を見つけたイェルマは揚々と封印を解除しようとする。<br /> しかしアーリエによって施された封印は彼女の力では解けず、イェルマは怒りに震えた。<br /><br /> ウィリムガルドによってもたらされたサキトの死、そして身体を取り返さんと確実に迫って来る彼の王の存在に、アーリエは一族の終焉を悟る。<br /> このような事態になってしまったそもそもの発端は、<br /> 遠い昔衰退しつつあるティアムート族を憐れんだ当時の調停者(ウィリムガルドの先祖)が、決して文字にしてはいけないと言われた不文律を記しティアムート族に渡した。<br /> それにより調停者は天の怒りを受け、調停者としての記憶と力を封じられてしまった。<br /> その不文律をケイプホーンが見つけ出し、利用しようとしたのだった。<br /> だが、この行いも当時の王がティアムート族を想ってしたこと。アーリエは調停者を責めるつもりはなかったが、ただこのままやられていくわけにはいかなかった。<br /> 相棒の竜アイオロスに乗り、ウィスプに勝負を仕掛ける。<br /><br /> ウィスプに敗れたアーリエは身体の居場所をウィスプに伝え、後の世界のことを彼に託して倒れる。<br /> その時ウィリムガルドの身体の封印が解け、身体がイェルマの手に落ちる。イェルマは自分の身体をウィリムガルドの身体に移し、ウィリムガルドの調停者としての力を得たとして高笑いする。<br /><br /> イェルマはゾルゴナークに反旗を翻し、ゾルゴナークですら恐れた調停者の力を以てゾルゴナークを倒し自分が取って代わろうと考えた。<br /> だがイェルマが宿ったウィリムガルドの力はゾルゴナークに遠く及ばず、反逆者イェルマの魂はかき消されてしまう。<br /><br /> ゾルゴナークのもとに再度訪れたウィスプ。<br /> マリア(メリア)の身体に命を与え、ゾルゴナークとの最期の戦いに挑む。<br /><br /> ウィスプが身体を取り戻すために西の地へ向かっていた頃、天使メリッサ(マリエッタ)は傷ついた身体を休ませていた。<br /> 【シナリオ分岐。<br /> マリア編…特に何も起こらず、身体を休ませるメリッサ<br /><br /> メリア編アンカルジア発見…マリエッタ、宝物庫で破壊されたアンカルジアを見て絶望する。<br /> メリア編アンカルジア未発見…マリエッタが巨神スコッピオが守るアンカルジアを発見する。自分の持てる力をかけてスコッピオを撃破。アンカルジアを取り戻したマリエッタが本来の力を取り戻す(グッドエンド条件)】<br /><br /> ゾルゴナークを倒したウィスプとマリア(メリア)。彼らのもとに再度天使メリッサ(マリエッタ)が現れる。<br /> →戦闘もしくはED。<br /><br /></dd> <dt>222 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 00:16:54 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>マリア編では、マリアがアンカルジアを入手していることとアリギエリの生死(仲間にしていればOK)によりEDが変化します。<br /> ■マリアがアンカルジアを持っている場合<br /> ゾルゴナークを取りこみメロド・メルギスとなったメリッサ。マリエッタはアンカルジアを手に、自身の力を覚醒させて(マリアの仮面が取れる)ウィスプと共に最期の戦いに出る。<br /> メロド・メルギスを倒しアリギエリが生存していればED1、味方にいなければED2、メロド・メルギスに負ければバッドエンド4<br /><br /> ■マリアがアンカルジアを持っていない場合<br /> マリエッタだった自分が犯してしまった事態の収束のためメリッサを倒すと宣言。メリッサはゾルゴナークの亡骸を取り入れメロド・メルギスと生まれ変わり、最後の戦いが始まる。<br /> メロド・メルギスを倒せばED3、メロド・メルギスに負ければED4<br /><br /> メリア編では、マリエッタがアンカルジアを入手していることとアリギエリの生死によりEDが変化します。<br /> ■マリエッタがアンカルジアを持っていない場合<br /> マリエッタ、半身のメリアを止めるべくメリアに勝負を挑む。<br /> マリエッタを倒せばED5、マリエッタに負ければED6<br /><br /> ■マリエッタがアンカルジアを持っている場合<br /> アンカルジアを持ち力を取り戻したマリエッタは自分の半身メリアを倒しに現れる。マリエッタはウィスプに選択の権利を与えた。<br /> 世界の秩序(マリエッタ)をとるか混沌(メリア)を取るか選べと。マリエッタかメリアどちらを選ぶかによってシナリオ分岐。<br />  →メリアを選択…メリアと共にマリエッタを倒すことに。マリエッタを倒せばED5、マリエッタに負ければED7<br />  →マリエッタを選択…マリエッタが命乞いをするメリアを消してしまう。アリギエリがいればED8、いなければED9<br /><br /> ED1<br /> メロド・メルギスを倒しメリッサは消滅した。マリアはウィスプに本当の姿を現し、天使の姿(マリエッタ)になる。<br /> マリエッタは自分の半身とはいえ神界の存在を討ったことにより、帰るべき神界で自分を待っているのは厳罰だと言う。だがマリエッタはそれを受け入れと言う。<br /> マリエッタは神界へ帰る際にウィスプの魂をウィリムガルド王に還す。蘇生したウィリムガルド王の前から姿を消すマリエッタ。もう二度と会うことはないだろうと。<br /><br /> 長かった夜が明け、古城に戻ったウィリムガルドは1人王の間で考え事をする。<br /> そこに最愛の女性アリギエリが訪れる。アリギエリはウィリムガルドのもとに駆け付け、ウィリムガルドを呼び続ける。<br /> 多くの王国の人間、大勢の騎士…失ったものは多かったが、彼らは新しい道を進む。<br /><br /> ED2<br /> メロド・メルギスを倒しメリッサは消滅した。マリアはウィスプに本当の姿を現し、天使の姿(マリエッタ)になる。<br /> マリエッタは自分の半身とはいえ神界の存在を討ったことにより、帰るべき神界で自分を待っているのは厳罰だと言う。だがマリエッタはそれを受け入れと言う。<br /> マリエッタは神界へ帰る際にウィスプの魂をウィリムガルド王に還す。蘇生したウィリムガルド王の前から姿を消すマリエッタ。もう二度と会うことはないだろうと。<br /><br /> 長かった夜が明け、古城に戻ったウィリムガルドは1人王の間で考え事をする。<br /> 多くの王国の人間、大勢の騎士、最愛の女性。多くの者を失うが調停者としての自覚を得たウィリムガルドは王国を建て直すことを1人誓う。<br /><br /> ED3<br /> メロド・メルギスは消滅し、マリアとウィスプは一連の騒動に始末をつけた。<br /> だが、アンカルジアを持たないマリアに神界へ帰る術はなく、またウィスプも自分の身体に戻る手段を持っていなかった。<br /> 途方にくれた2人は古城を後にして宛もなく旅に出る。<br /> 旅の途中マリアはふとウィスプに語りかける。もしも自分の人格がメリッサの方にいっていたらどうなっていたのだろうかと(メリア編の示唆)<br /> その後2人はどこかへと旅立っていく。<br /><br /> ED4<br /> 強大な力を持つメロド・メルギスに敗北したマリアとウィスプ。<br /> メロド・メルギスは世界を混沌の世界へと変える。住人は死に絶え、地上は魔物達が蔓延る世界となった。<br /><br /></dd> <dt>241 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 11:10:43 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>ED5<br /> ウィスプと協力し宿敵マリエッタを倒したメリアは1人歓喜する。傷つき倒れるマリエッタの制止を無視してゾルゴナークの亡骸のもとへ。<br /> ゾルゴナークを取りこみメロド・メルギスに変貌。力を求めていたか彼女は歓びに震え、世界を混沌の世界へと変えた。<br /><br /> ED6<br /> アンカルジアを持たず、本来の力を発揮できないマリエッタだが、それでも尚強大な力を持つ彼女の前に消滅するメリア。<br /> マリエッタはウィスプに戦いをやめるよう説得する。もう戦う理由はないのだから。<br /> 一連の騒動で神界への扉は閉ざされてしまった。神界はマリエッタを見限ったのだ(神界の権力者ヘクターが地上の戦いが神界へ影響するのを防ぐためマリエッタを切り捨てて道を閉ざした)<br /> マリエッタはウィスプと共に宛無き旅に出る。旅の途中マリエッタはふとウィスプに語りかける。<br /> もしも自分の人格がメリアの方にいっていたらどうなっていたのだろうかと(マリア編の示唆)<br /> その後2人はどこかへと旅立っていく。<br /><br /> ED7<br /> アンカルジアを入手し本来の力を取り戻したマリエッタ。<br /> 彼女に敵対する道を選んだウィスプだが、メリアはマリエッタの前に敗れ消滅してしまう。<br /> マリエッタはウィスプをウィリムガルドの身体へと戻し、見限って彼の前から去っていく。<br /> 全てを失ったウィリムガルドは誰もいない古城で1人笑い続け、壊れていった。<br /><br /> ED8<br /> 秩序と混沌。秩序を選んだウィスプはマリエッタの側につく。アンカルジアを手に入れたマリエッタにウィスプのいないメリアが勝てる筈はなかった。<br /> 焦りウィスプとマリエッタに説得を試みるメリアだが、マリエッタはメリアを消しにかかる。メリアの命乞いも虚しく彼女は消滅した。<br /> マリエッタはウィスプに今までの行いの責任は自分にあると言う。ウィスプの魂をウィリムガルドに還し、彼女は重罰が待つ神界へと帰って行った。<br /> 長かった夜が明け、古城に戻ったウィリムガルドは1人王の間で考え事をする。<br /> そこに最愛の女性アリギエリが訪れる。アリギエリはウィリムガルドのもとに駆け付け、ウィリムガルドを呼び続ける。<br /> 多くの王国の人間、大勢の騎士…失ったものは多かったが、彼らは新しい道を進む。<br /><br /> ED9<br /> 秩序と混沌。秩序を選んだウィスプはマリエッタの側につく。アンカルジアを手に入れたマリエッタにウィスプのいないメリアが勝てる筈はなかった。<br /> 焦りウィスプとマリエッタに説得を試みるメリアだが、マリエッタはメリアを消しにかかる。メリアの命乞いも虚しく彼女は消滅した。<br /> マリエッタはウィスプに今までの行いの責任は自分にあると言う。ウィスプの魂をウィリムガルドに還し、彼女は重罰が待つ神界へと帰って行った。<br /> 古城に1人佇むウィリムガルド。<br /> 今回のことで多くの者を失った。王国の住人も、大勢の騎士達も、アリギエリも。<br /> 自分が調停者であると知った彼はこれから自分が尽力して王国を建てなおすことを誓った。<br /><br /></dd> <dt>242 :<a href="mailto:sage"><strong>ナイツ・イン・ザ・ナイトメア</strong></a>:2010/05/23(日) 11:13:19 ID:mbGqnH2Q0</dt> <dd>以上です。<br /> 補足ですが、このゲームのシリーズの裏設定より<br /> この世界は最下層に冥界が、上層部に神界が存在します。神界が冥界からの攻撃の防波堤に築いたのがたくさんの「地上」<br /> ナイツ・イン・ザ・ナイトメアはそのたくさんある地上の1つでの話です。<br /> 他、このゲームと世界設定を共有しているゲーム「ユグドラ・ユニオン」や「約束の地リヴィエラ」もナイツ・イン・ザ・ナイトメアと同じくいくつもある地上のうちの1つの話です。<br /><br /> マリエッタはどの作品にも登場しており、(時系列はユグドラ→ナイツ→リヴィエラ)<br /> ユグドラ・ユニオンでは地上と神界の入り口であるへヴンズゲートの番人として登場し、その後に今回のナイツ・イン・ザ・ナイトメアで一連の事件を起こし、<br /> その後神界の重罰を受け堕天してしまいます。<br /> 後々冥界となんらかの接触をしてインフェルノスと呼ばれる存在に堕ち、リヴィエラでは神界への復讐を企んでいます。<br /> また、ゾルゴナークは今作で力を失ったものの時間をかけて再生、リヴィエラで冥界の王ハーデスとして姿を変え登場します。<br /><br /> PSP版のナイツでは「ユグドラ・ユニオン」のヒロインであるユグドラがマリアポジションで登場するユグドラ編も存在します。<br /><br /> 元々話がしょっちゅう前後する話なのでかなり分かりにくいとは思います。<br /> 上手くまとめて下さる方がいらっしゃいましたら後はお願いします。<br /> シリーズ定番の沐浴は今回はありませんw<br /><br /></dd> </dl>

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