ロマンシング サ・ガ2

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ロマンシング サ・ガ2」(2006/12/20 (水) 00:16:16) の最新版変更点

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<dl> <dt><a href="menu:396">396</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/03 14:45 ID:iBcGUlW/</font></dt> <dd>  あるPUBの屋内。客の喧噪が続くなか、一人の子供が吟遊詩人にお話をねだる。<br> ロマンシング・サ・ガIIの物語は、吟遊詩人の語りより始まる。<br> <br>  かつてバレンヌがまだ共和国ではなく、帝国であったころのこと。<br> そのころのバレンヌは、北バレンヌの東端アバロンに依拠する地方政権の一つに成り下がっていた。<br> 第30代皇帝レオンは、かつての威光を取り戻すべく、国力の強化と兵士の鍛練を繰り返し、<br> 再び領土の拡大、世界統一を図ろうとしていた。<br>  彼には二人の王子がいた。武力においては帝国一の第一皇子雄々しきヴィクトール、<br> 学問に長けた第二皇子心優しきジェラール。ある日レオンは、ジェラールをつれ、近隣を騒がす南にある<br> モンスターの巣の討伐に向かった。<br> <br>  討伐したモンスターの巣を封印したレオンはアバロンへ帰還する。<br> 出迎えたヴィクトールは苦労の耐えない父をねぎらうとともに弟を気遣う。<br> 弟に甘い兄と息子に厳しい父の間で衝突が起きようとしたが、<br> レオンは、謁見を願う魔術師オアイーブの話をダシにして長男の追求を拒むのだった。<br> <br> <br> <a name="a397"></a></dd> <dt><a href="menu:397">397</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/03 15:09 ID:iBcGUlW/</font></dt> <dd>  オアイーブは「ソロモンのクジンシーに気をつけろ」と言い残して去った。<br> レオンは休むことなく"ウォッチマンの巣”を攻略しに、ジェラールと選りすぐりの<br> 帝国兵を連れ出かけた。しかし、無事攻略を済ませアバロン宮殿に戻った時、事件が<br> 起きていた。アバロン宮殿が何者かに攻められ、ヴィクトールが城下の道端に倒れて<br> いたのである。ヴィクトールが再び目を開けることはなかった……。<br> <br>  レオンは、生き残った帝国兵士から状況を聞いた。アバロンを襲ったのはあの<br> ”七英雄”の一人である”クジンシー”だったというのである。一通り話を聞いた<br> レオンは、思い出したような表情をしていた。<br> 以前七英雄の危険性を告げに来ていた女魔道師”オアイーブ”を<br> 呼び出したレオンはクジンシーのことを問いただした。<br> その時、クジンシーの特殊な戦い方に勝つための秘法をレオンは知る。<br> かくしてレオンとジェラール、そして帝国兵士達はクジンシーのいるソーモンへ<br> 向かった。ソーモンの館でクジンシーを追いつめるレオン。<br> 思わぬ攻勢を前ににクジンシーも最後の手段を使わざるをえなかった。<br> <br> <br> <a name="a398"></a></dd> <dt><a href="menu:398">398</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/03 15:15 ID:iBcGUlW/</font></dt> <dd> アバロンに運ばれたレオンはすでに虫の息であった。<br> 枕元にいるジェラールにレオンは語る。<br> オアイーブという女魔道士が教えたクジンシーを倒す方法は<br> ”伝承法”。伝えるものと受け継ぐものに強い意志が存在した時、<br> その志と能力が受け継がれるという。<br> レオン<br> 「あの女が何者なのか、そしてこの方法がでまかせなのか分からん。<br> しかし、お前とこの国が生き延びていくには、この方法に頼るしかないのだ……<br> 奴の必殺技、ソウルスティールは見切った。この見切り、お前に伝えよう」<br> 空からジェラールに向かって光が降りてきた。<br> ジェラールの中に新たな力を感じたまさにその時、アバロン内にも変化が<br> 生じていた。主無き状態の弱った国を、近隣のモンスターが襲撃したのだ。<br> しかし、レオンの力を受け継いだジェラールの前にゴブリンの集団は何ら敵しえなかった。<br> モンスターの襲撃を一蹴したジェラールは、ソーモンのクジンシーに復讐を挑む。<br> ソウルスティールを見切られたクジンシーはもろかった。<br> 「……この俺がやられるとは……また長い間眠らねばならぬのか……だが、<br> 復讐してやるぞ、必ず!」<br> こうして、ジェラールはカタキである”七英雄”の一人、クジンシーを倒した。<br> 気になる捨て台詞を残してクジンシーは去った。同時に北バレンヌを制覇したバレンヌ帝国の<br> 長い戦いの始まりでもある。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:411">411</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/06 14:10 ID:HXMWJDyh</font></dt> <dd>あ、まじだ。アバロンは西の端だった。すまそ。<br> <br></dd> <dd><br> <a name="a413"></a></dd> <dt><a href="menu:413">413</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/06 23:27 ID:HXMWJDyh</font></dt> <dd>  ソーモンのクジンシーを倒して北バレンヌを制覇した一年後、<br> ジェラールは南バレンヌに帝国軍を進めた。<br>  進軍の途中に立ち寄ったニーベルの街で龍の穴に住む格闘家の集団に興味を示したジェラールは、<br> 彼らの元を訪れる。おりしも格闘家たちは、ニーベル近辺の魔物の巣の攻略に手を焼いているところだった。<br> 協力を約束した皇帝は、格闘家を悩ます軟体系モンスター"ゼラチナスマター"をファイアーボールとウィンドカッターの<br> 二つの術でうち倒した。皇帝のおかげで面子を保てた格闘家たちは、以後帝国への協力を誓うのだった。<br> <br>  帝国の財源を確保するべくジェラールはルドンの宝石鉱山へ向かう。<br> 鉱山の探索と魔物の群をいっそうしたジェラールは、宝石鉱山を帝国の直轄とした。<br> <br> ここで年代ジャンプは絶対だったっけ? まぁ、よく覚えてないのでこの後もジェラールでしておこう。<br> <br> <br> <br> <a name="a414"></a></dd> <dt><a href="menu:414">414</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/06 23:40 ID:HXMWJDyh</font></dt> <dd>  ヴィクトール運河とは南バレンヌにある海峡にかつて帝国が築いた運河である。<br> 現在は何者かがこの運河に難攻不落の要塞を築き運河の通行権を支配していた。<br> これは帝国の威信に関わる問題でもあり、またこの運河要塞の影響により海賊が横行し<br> ソーモンの港への多大な影響があったので帝国としては見過ごすことの出来ない問題となっていた。<br> しかし要塞は強固な防御を盾に帝国の侵攻を阻んでいる。攻略法は意外なところからまわってきた。<br> <br>  当時アバロンには、泥棒の噂でひとしきりであった。<br> どんな警戒網もすりぬけて金を盗む泥棒を前に、皇帝自ら警備に乗り出すこととなった。<br> 皇帝の調査の結果、一連の事件はシーフギルドの仕業であることが発覚した。<br> 皇帝とシーフギルドは取引を交わし、シーフギルドは運河要塞攻略のための裏工作をすることとなる。<br> シーフギルドの協力の結果、運河要塞の司令部を攻撃する手はずが整い、思わぬ奇襲をうけた要塞は<br> もろくも陥落した。<br> <br>  こうして、南北バレンヌを統一した事業を終えたところでジェラールの戦いは終わることになる。<br> 次からは名もなき皇帝たちの活躍の時である。<br> <br></dd> <dd><br> <a name="a417"></a></dd> <dt><a href="menu:417">417</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/08 23:41 ID:LR4AmSBR</font></dt> <dd>  そして、ヴィクトール運河を取り戻してから78年後の帝国暦1080年、新たな皇帝が即位した。<br> 新皇帝は更なる帝国の繁栄を望み、新たな交易路の開拓を模索していた。バレンヌの東にはオレオン海を挟み<br> カンバーランドがある。しかしこの頃のアバロンは航海技術があまり発達しておらず海路はヌオノの武装商船団に<br> 牛耳られていた。そこで皇帝は南に目を付け、ルドンを経由して更に南のナゼール、東の南ロンギットへの交易を<br> 考える。<br> <br>  皇帝一行はまず帝国領最南の町、ティファールに到着した。そこで地元の者の話からルドン高原を通って<br> ナゼール地方への新たなる道が開拓できないかと考える。ルドン高原は多くのモンスターが棲み付く危険な場所だが、<br> ここを抑えればナゼール、南ロンギットへの行き来が楽に行える。そのために皇帝は自らがルドン高原へ行くことを決意した。<br> 途中、美しい湖などを見つけたりし南下していくと サイゴ族の村にたどり着く。この村は東にあるトバと交易を行っているが<br> 、最近その途中にできたモンスターの巣が邪魔で、交易が行えないと言う。<br> この交易路を使えると判断した皇帝は洞窟へ向かう。洞窟内には多数の蛇が住み着いていたが、帝国軍に<br> 掃討されてしまった。<br> <br> <br> <br> <a name="a418"></a></dd> <dt><a href="menu:418">418</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:05 ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  皇帝はそのまま東のトバ、マーメイドへと抜けて行く。<br> マーメイドから北に抜け、北ロンギット経由でバレンヌに戻ろうとした皇帝の行く手には広大な砂漠が広がっていた。<br> 砂漠の熱砂と夜の極寒の大気を前に披露する帝国軍は、流砂に巻き込まれた末に這々の体で砂漠の街テレルテバにたどり着いた。<br> 皇帝は、そこで名だけしか知らぬ東の大国ヤウダの名を耳にする。<br>  ヤウダは折しも七英雄筆頭ワグナスの侵攻を控え、厳戒態勢に入っていた。<br> 国主であるアト王は帝国の領土欲を警戒した結果、謁見を求めに来た皇帝を袖にした上、返す手で<br> ワグナスと同盟を結ぼうとした。<br> 重臣であるセキシュウサイの必死の諫めも聞かず……。<br> <br>  結果、ヤウダ首都チョントウ内にはモンスターが跋扈、ヤウダの兵士は国を見限り脱走した。<br> アト王の側に控えるはセキシュウサイのみ。魔物のリーダーを倒した皇帝の前に、ヤウダの威信をかけ<br> セキシュウサイが一騎打ちを申し込む。必殺の無刀取りも、皇帝の音速剣の前にはなんら意味をなさなかった。<br> アト王は追放され、魔物の勢力は首都から一掃された。セキシュウサイの孫ジュウベエはセキシュウサイの<br> 遺言に従い、イーストガードを結成して皇帝に仕えると表明した。以後、ここにヤウダの覇権をめぐる帝国と<br> ワグナスの激しい戦いが、何代にもわたって繰り広げられるのであった。<br> <br> <br> <a name="a419"></a></dd> <dt><a href="menu:419">419</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:15 ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  ワグナスの本拠ハクロ城に攻め込んだ皇帝は、城を空にとばすという七英雄の神技を目の当たりにし、<br> 攻め手を欠いた。人間は空を飛べない。この当たり前の道理を前に進軍を失った皇帝は、ヤウダの安定を延期して、<br> 当初の予定通り探索を開始する。目指すは密林の密集するサラマット。<br> モンスターを避けつつジャングルの奥深く進む皇帝は、そこで、モンスターに襲われる現地の女性と遭遇する。<br> <br>  女性を助けた皇帝は彼女の村へと案内される(注:女でないと案内してもらえない)。<br> 彼女たちはこの付近にあるエイルネップの住人であったが、七英雄ロックブーケの魅了の魔力で町は<br> 支配されてしまった。そこでサラマット内に村を作り逃げ延びてきたのだ。正体を明かして訳を話すと<br> ジャンヌは皇帝達に協力を約束する。皇帝も打倒七英雄のためロックブーケを倒す協力することを約束した。<br> アマゾネスたちと交渉を終えた皇帝は、ジャングルを越えアバロンに帰還する途中、サバンナで大蛇のモンスター<br> に襲われた結果命を落とした。一説では、命と引き替えに鳥のの巣を守ったからだとも言われている。<br> <br>  第三代皇帝ヒュッポリテー。業績、特になし。<br> <br> <a name="a420"></a></dd> <dt><a href="menu:420">420</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:20 ID:gXIToyjk</font></dt> <dd> 進軍する術を失った……が抜けていた……。まぁ、誤植はなおらんだろうから一生このままでいいか。<br> <br> <a name="a421"></a></dd> <dt><a href="menu:421">421</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:52 ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  帝国暦1127年、光が選んだのは側近の一人であった格闘家であった。<br> こうして、伝承法により帝位についた皇帝の元へカンバーランド王ハロルドからの使者が訪れる。<br> 皇帝ははそのまま使者と共にカンバーランド国へ向かった。<br>  <br>  当時カンバーランドは王位継承権で揺れ動いていた。ハロルド王には3人の子供がおり、<br> 王は病のために死が迫っていたからである。彼の3人の子供、ゲオルグ、ソフィア、トーマは3人とも皆優秀で<br> 次王には誰が就いてもおかしくないそうだ。言われるまま三人の王族と顔合わせをさせられた皇帝は、<br> 国王より後継者に誰を選ぶべきか相談を受ける。文面からして、国王は末子のトーマに王位を渡したい臭いを<br> ぷんぷんと発していた。それが鼻についたのか、ストイックな外見に似合わず好色なのか。よくわからないが、<br> 格闘家が選んだのはソフィアであった。皇帝がトーマを選ばなかったのがショックだったのか、<br> 国王は「ソフィアはもう"とう"がたっていまして、誰ぞいい相手はいないものでしょうか?」などとのたまうであった。<br> ともあれ、こうしてカンバーランドの平和な一日は終わりを告げる。翌朝、状況は激変する。<br> <br> <br> <a name="a422"></a></dd> <dt><a href="menu:422">422</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 01:08 ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  カンバーランド激動の一幕は、国王の急死からはじまった。<br> 後を継ぐは末子のトーマ。ディオ様ではないですが、臭いくらいぷんぷんにおいます。<br> 「え? 俺、そんなやつ選んでないよ」とばかり適当な兵士を捕まえて問いつめる皇帝。<br> 恐ろしいまでに冴えた皇帝の推理を前に逆切れした兵士は皇帝に襲いかかります。<br> 敵を返り討ちにした我らが皇帝陛下。トーマを連れてネラック城まで悠々と逃走するのでした。<br> <br>  こうして、ネラック城にてゲオルグとトーマの涙の再会イベントを演出した皇帝陛下。<br> 事態は次の局面に移行します。火星に現れたソフィアから陰謀の主が宰相サイフリートにあると知り、<br> ダグラスに進軍しようした一同の前に、国境を襲うモンスターの報が入ります。<br> 焦るゲオルグを説き伏せた皇帝は、自らモンスターの排除に動くのでした。地下道をうごめく砂漠の蛇を<br> 皇帝が倒したとき、ゲオルグとソフィアの連合軍もダグラスを陥落させていました。<br>  残すはサイフリートがたちこもる北の砦のみ。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:432">432</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 21:38 ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  北の砦を攻めるには戦力を整える必要があるらしい。<br> しかし、そんなものは待っていられない。文字通り行き急ぐ皇帝は、側近だけで北の砦を攻める。<br> 古より難攻な砦を落とすには少数精鋭に限るとは言うが、無茶しすぎのような気がしなくもない。<br> ともあれ、砦の奥で舟で逃走を図るサイフリートを補足した皇帝は、サイフリートの放つ混乱を誘発する<br> プリズムライトの方術に惑わされつつも、龍陣からなる連携でサイフリートの一味を倒すことに成功した。<br> 七英雄にカンバーランドを土産に永遠の命を……というサイフリートのはかない願いは絶たれた。<br> 「永遠の命などゆがんだ夢」と言い切った皇帝の心境やいかに。<br>  こうして、カンバーランドの混乱は治まった。新王トーマの意志によりカンバーランドは帝国に属することと<br> なるが、皇帝の厚意と打算にによりその統治は以前と変わらぬようカンバーランド王家が行うものとした。<br> この事件の後ゲオルグとソフィアは聖騎士団ホーリーオーダを結成し、帝国に仕える身となった。<br> <br> <br> <a name="a433"></a></dd> <dt><a href="menu:433">433</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 22:09 ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  カンバーランドもその身に抱き込み、帝国の領土は増加する一方。<br> 西から太陽は姿を現さないが、まさに日の出の勢いである。<br> それから一年、玉座について一服した皇帝は、帝国の抱える懸案の一つ、武装商戦団の件に着手する。<br> モーベルムの町へ向かった皇帝団は、まず商船団の船長らしき男と交渉する。敵のかなり強気な態度に<br> 殴りかかりそうになった皇帝だが、彼らの抱えている問題であるメッシナ鉱山の魔物退治に行くことを条件に、<br> 彼らと協力を取り付ける。鉱山へ向かうため街を出た皇帝は、偶然にも武装商船団のリーダーを町の屋敷で<br> みかける。こっそり忍び込んだ皇帝は、見張りの男に酒を運ぶふりをしてこの見張りを倒し、中での会話を<br> 盗み聞きする。話の一部をまとめると、ヌオノへはハリア半島から陸続きだがとても人が通れるところでは<br> ないということだ。そこからならば奇襲をかけられるのではないか?そう考えた皇帝は、ティファールへ立ち寄る。<br> 地元の者の話では獣道程度の物ならあるらしい。翌日皇帝ははそのままハリア半島へ向かう。<br> 魔物がひしめく難所を乗り越え半島を抜けた皇帝はまんまとヌオノに潜入。商船団リーダー、エンリケの部屋に<br> 忍び込み、動揺するエンリケに一方的なペースで押し切り武装商船団を帝国の支配下に置くことに成功する。<br> ここで、第四代皇帝フリッツの記録は終わりを告げる。<br> <br> 業績 カンバーランドの制圧。武装商戦団との同盟。<br> <br> <a name="a434"></a></dd> <dt><a href="menu:434">434</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 22:20 ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  フリッツ皇帝の活躍から115年後、光は武装商戦団の男を皇帝に選んだ。<br> 帝国歴1243年のことである。<br> <br> この年、ソーモンのヒラガ10世の発案により帝国の繁栄の象徴ともいえるレオンブリッジがミラマーに<br> 建設させられる。普段はヴィクトール運河に巨大な橋を架け、船が通行するときには橋を上げるという<br> 大型の跳ね橋だ。また、この橋の建設中にかねてからの要請があったコムルーン海峡越えに挑む。<br> いままで多くの船乗り達がこの海峡に挑んだが誰一人として帰ってこなかった。<br>  自らが船乗りである皇帝は船乗りの誇りにかけてこの海峡を越えることを決意した。<br> 複雑な潮の流れと棲み付く魔物が船を苦しめるが、マゼラン帝は無事この海峡を制覇、<br> コムルーンへの新たな海路が通じ、交易によりカンバーランドと帝国に富をもたらすことになる。<br> <br>  海峡を越えた皇帝はそのまま島の調査に入る。当時コムルーン島はどこの領土でもなかった。 <br> 国があるわけではなく火山の麓に小さな町が個々で存在する程度だった。そして火山は常に活動を続け、<br> この島は頻発する地震といつ噴火するか分からないという不安に悩まされていた。<br> 皇帝はこの火山に悩まされる地域を帝国領にできないかと思い、周辺の調査を行った。ちょうどその頃、<br> この島に住む魔道士が火山活動を停止するという道具を開発し、町ではこれを火山の頂まで持って行く者を<br> 探していたが危険な火山に挑む者などいるはずもない、という状況だった。<br> この役を引き受けた皇帝は、火山活動を止めることに成功した。この功績によりコムルーン島への帝国の統治が<br> 受け入れられたのである。<br> 1244年、帝国の勢いはとどまることを知らなかった。<br> <br> <a name="a435"></a></dd> <dt><a href="menu:435">435</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 23:47 ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  帝国暦1244年、人口拡大する帝国のなかから有能な人材を育成する、という目的から学術機関として<br> 「アバロン帝国大学」が設立された。フォーファーに置ける学校とは違い、勉学意欲のある人間のみを対象としている<br> ことや学費が高いという問題から設立当初は生徒も集まらずこの案は失敗したかと思われた。しかし「皇帝奨学金」<br> という金銭面での補助や、皇帝が自ら入学するといった努力によりたちまち生徒は集まった。<br> <br>  その後、物見遊山の旅に出た皇帝は、先々代の皇帝が訪れたというテレルテバを訪れる。<br> かつてここで先の皇帝は、テレルテバにそびえる三つの塔に住み着くモンスターに挑み、そこで七英雄ノエルが<br> 裏にいることを知った。しかし、肝心の中央の塔を守るモンスターは手強く、攻めあぐねた皇帝はノエルのいる<br> 「移動湖」に向かい、彼と交渉することでテレルテバを解放した。ノエルは、移動湖の奥にたたずむザクサーという<br> 男から何かを知ったようだが、その真実を皇帝が知ることはなかった。ともあれ、平和になったテレルテバで<br> 皇帝はシャールカーンという男と出会い、彼が率いるデザートガードを配下にした。<br> <br>  その後、先送りにされていたメッシナ鉱山をモンスターから解放し、ルドンの南ナゼール地方で、<br> サイゴ族の越冬を妨害するモンスターの巣を取り除くと、皇帝は姿を消した。一説では南の果てで<br> 氷海に呑まれて死んだとも言われている。<br> <br> 第五代皇帝マゼラン。アバロン大学の設立。コムルーン海峡の発展。コムルーン島、ナゼールを帝国領に。<br> <br> <br> <a name="a436"></a></dd> <dt><a href="menu:436">436</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 00:01 ID:6NafVhRz</font></dt> <dd>  それから58年後の1302年、光は宮廷術師の女性を差した。<br> 第六代皇帝の誕生である。帝位についた皇帝は、それまでの皇帝たちが蓄積したノウハウを結集して、<br> まず術法研究所の成立に着手した。新たな術法の開発に着手するべく、東方に出向いた皇帝は、<br> ある時、サバンナの村で一泊した。近頃この村は大量の白アリに苦しめられていた。<br> 皇帝は噂の真偽を確かめるべく、そこに滞在したのだ。皇帝が訪れたその夜騒ぎが起こった。<br> 慌てて跳び起きた皇帝が見た物は、なんと人間大の白アリの姿であった。逃げるように入ったアリの巣穴で、<br> 皇帝は、地底に住む精霊モール族と出会う。彼らは、すみかを乗っ取ったシロアリの猛威を前に二人を残すのみで<br> あった。モール族と協力を誓った皇帝は、その最奥で卵を産み続ける女王アリを発見するや戦いを挑み、<br> 激闘の末に勝利した。生き残ったモール族と、サバンナの人々は帝国の庇護を求め、サバンナにも帝国の<br> 支配権が確立した。<br> <br> <br> <br> <br> <a name="a437"></a></dd> <dt><a href="menu:437">437</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 00:02 ID:6NafVhRz</font></dt> <dd> テレルテバイベント書き忘れていたので強引に後付け。このイベントの後でないとワグナスはヤウダで活動しません<br> でした。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:456">456</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/14 00:56 ID:qW25haZw</font></dt> <dd>  サバンナを保護区に定めてより一年後、皇帝の元に急使が訪れた。<br> コムルーン島で、異常なまでに地震が頻発していたのだ。 かつて先々代の働きにより この地での火山活動は停止したはずだが、<br> これが火山噴火の前触れだとしたら住民の生活はたいへんな危険にさらされる。 コムルーン島住民への<br> 避難命令は幾度となく出されていたはずだが一向に住民が移動する気配はなかった。 そのため、宮殿内での<br> 反対は大きかったが皇帝自信がこの島で直接住民の説得にあたることにした。<br>  コムルーン島へ到着した皇帝は、まず地震の大きさとその間隔の狭さに驚かされる。<br> この地に古くから住むサラマンダー族の村を訪ねた皇帝に、サラマンダー達はコムルーン火山の大噴火が<br> 近いと語る。 しかもそれは皮肉にもかつての皇帝が火山の火口を封じたことにより火山内に力の行き場を<br> 失った溶岩の噴出するエネルギーによるものだという。 更にこのままでは噴出する溶岩の力に耐えられなく<br> なった火口は大爆発を起こし島そのものにも大きな影響がでてしまいそうだという事であった。<br> 皇帝はこの事を住民達に話し、急いでこの島から避難するよう命令した。住民は避難させたが、<br> このままでは島の存亡に関わるほどの 大噴火が起きることは明らかだ。<br>  封じた火口を解き放つべく火山を登った皇帝だが、溶岩石の固まりをうち砕くことはできなかった。<br> 火山は噴火し、ふもとの街と村を溶岩が覆った。無力さに打ちひしがれる皇帝を暗い影が覆った。<br> コムルーン島の上空に巨大な浮島が現れたのだ。浮上島に乗り込んだ皇帝を待っていたのは、<br> 宝箱に治まった古代の宝具と一冊の魔道書であった。そこに現れるは、かつて皇帝に火山の火口を封じるよう<br> 差し向けた魔術師であった。魔術師は語った。古代の英知の証である冥の魔道書を手に入れるために、<br> 火山を噴火させる必要があったこと。だまされたことを知った皇帝は怒り狂うが、それも後の祭りであった。<br> ストーンシャワーを多用する難敵魔道士を倒し、浮上島の宝物には手をつけることなく<br> アバロンに帰還。その年に責任を取って退位した。その後の消息を知る者はいない。<br> <br>  第六代皇帝エメラルド。業績、術法研究所の創立。サバンナを帝国領に。火山を噴火させ、浮上島を出現させる。<br> <br> <br> <a name="a457"></a></dd> <dt><a href="menu:457">457</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/14 01:07 ID:qW25haZw</font></dt> <dd>  退位した皇帝の後を継いだのはホーリーオーダーの青年であった。<br> 彼がまず着手したことは、先代の汚点ともいえる浮上島の探索である。魔物をかきわけ、冥の魔道書を<br> 手に入れた彼は、これを術法研究所に持ち込み、強引に研究させる。森の片隅にひっそりとたてられた術法棟<br> で皇帝は冥の術法を習い、密かに研究を開始した。<br> <br>  そんな彼の元に、カンバーランド長城からステップに ボクオーンの巨大戦艦要塞が建造されているという情報が入る。<br> いよいよ七英雄との対決である。だが、地上を走る巨大戦艦を攻める策もなく、具体的な攻撃手段が決まらないという状況が続いた。<br> 策を探して帝国大学に訪れた皇帝は、ここでシゲンという学生に出会う。この男の策で地上戦艦は撃破されることになるのだ。<br> まずフォーファーで船を一隻用意し、これをステップに運ぶ。そしてその船を帝国戦艦建造として改造して敵の注意を引き付ける。<br> この作戦は上手く行き、ジェイコブ帝は少数で地上戦艦に潜入、ボクオーンに迫る。<br>  命乞いをした後に背後から襲いかかる卑劣なボクオーンも、皇帝の側近たちが張る ソードバリアの結界の前に<br> 打つ手を無くし倒れた。<br>  ステップは解放され、新たにノーマッドと呼ばれる遊牧民が帝国の傘下に入るのだった。<br> <br> <br> <a name="a458"></a></dd> <dt><a href="menu:458">458</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/14 21:19 ID:qW25haZw</font></dt> <dd>・コルムーン島外伝<br>  サラマンダーからコルムーンハンマーを受け取った皇帝は、コムルーンハンマーの固有技「グランドバスター」<br> で溶岩の固まりを破壊。噴きだしたマグマで重傷を負うも、火山の噴火を差し止める。<br> 皇帝に感謝の念を伝えた後、サラマンダーは皇帝の軍隊に力を貸すことを約束するのだった。<br> <br></dd> <dd><br> <a name="a7"></a></dd> <dt><a href="menu:7">7</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 18:56 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> ステップを蹂躙するボクオーンを蹴散らし、新たに帝国の領土を広げて一年後、<br> 皇帝は立ち寄ったマーメイドの町で行方不明になる。 ルドン高原で見かけた者もいるので魔物に倒された、<br> との噂があるが行方不明になる数ヶ月前に一度マーメイドの町へ立ち寄ったときから様子が変わり、<br> その頃から密かになにかの準備をしていたという。<br> そして早々と次の継承者を決めるとそのままどこかに去っていき、以後はその姿を誰も見ていない・・・。<br> 皇帝は人魚の虜となり、二度と地上に帰ることはなかったという……<br> <br> 第七代皇帝ジェイコブ。業績、冥の術法の研究。七英雄の一人ボクオーンを撃破。ステップを帝国領に。<br> <br> <a name="a8"></a></dd> <dt><a href="menu:8">8</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 19:04 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> ボクオーンを倒してから128年の時が流れていた。<br> この光は、軍師の男を選んだ。着任早々拡大する帝国に起きる様々な異変を鎮めるべく彼は動き出す。<br>  帝国歴1431年、帝国の重要な財源であるルドンの宝石鉱山で、<br> 鉱夫が相次いで倒れるという事件が発生していた。 帝国直轄の鉱山での問題に皇帝は自ら鉱山へ赴いた。<br>  鉱山内の構造ははるか昔、ジェラール帝の頃とは大きく変わり、<br> 数多くの魔物達がさまよう危険な場所となっていた。この奥で皇帝は輝く宝石を発見、<br> この宝石が鉱夫の生気を吸い取っていたようだ。皇帝はこの宝石を破壊し、無事ルドンでの事件は解決した。<br> <br>  翌年、帝国武装商船団が独立という動きを見せる。商船団は帝国の重要な財源の一つである。<br> この事態を前に帝国としては早期解決のために乗り出した。 この問題は、商船団内のギャロンという者が<br> 帝国を快く思わない団員を率いて商船団内で反乱を起こした事から始まった。再び要塞と化したヌオノに<br> 攻めることとなった皇帝側だが、 過去に皇帝が侵入したといわれるハリア半島側の警護が強化された現在となっては、<br> 迷路水路からの正面突破 をせざるを得ない状況であった。だが帝国に忠誠を誓う商船団の脱走者達の手引きに<br> より迷路水路は難なく攻略。 待ちかまえるギャロンは撃破された。しかしこの時、寸前のところでギャロンは<br> ヌオノから脱出、 この男を重罪人として帝国は領内外での探索にあたるが、その行方は杳として知れず。<br> <br> 逃亡するギャロンが口にした七英雄スービエの名前、ロンギットにまだ平穏は訪れない<br> <br> <a name="a9"></a></dd> <dt><a href="menu:9">9</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 19:52 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  この年、以前にサイゴ族から聞いたナゼール海峡の南に古代遺跡があるという情報を元に、 なにか<br> 七英雄を倒す手がかりがないかと皇帝達は氷の遺跡へ向かった。 結局、すでに魔物の巣と化していた<br> 遺跡からは何も得られなかったがアバロンへ戻る途中、 海峡の北、サイゴ族の住処ではサイゴ族の子供が<br> 行方不明になる事件が発生していた。 付近の洞窟では強力な魔物が多数目撃されているという危険性から<br> 皇帝も捜索に加わる。 その過程で、なんと七英雄のダンターグと遭遇。ダンターグは語る。<br> 「ワグナスやノエルはあいつらに復讐するつもりのようだが、俺は復讐などに全く興味がない」<br> と。それに続く皇帝は、かなり強気だった。「ダンターグ、見逃してやるから立ち去れ!」<br> なめられたダンターグは怒り狂って襲いかかるが、皇帝とそのお供のはる金剛盾にほとんどの攻撃を無効化され、<br> 持久戦の末に倒れ伏した。子ムーと子供を救い、アバロンに帰還した。<br> <br> 第八代皇帝シゲン。業績、北ロンギットを帝国領に。ダンジョンにて七英雄の一人ダンターグを撃破。<br> <br> <a name="a10"></a></dd> <dt><a href="menu:10">10</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 20:00 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  時は流れ、1686年。帝国の象徴たるレオンブリッジが何者かに破壊されると言う事件が起こった。<br> そして調査の結果ワイリンガ湖に住む巨大な一角鯨の仕業であることが判明した。<br> 光が新たに選んだのは、インペリアルガードの女性だった。皇帝は帝国の威信にかけて この魔物を討伐、<br> 無事レオンブリッジも再建された。 強大な海の主も、稲妻を関した剣技、槍技、召雷の前に倒れ伏した。<br> <br>  同年、南ロンギット海で激しい嵐が止むことなく続いていることが報告される。<br> 南ロンギット海は帝国領外とはいえ、海続きである北ロンギット海もこの影響を受けていた。<br> 現地の海女の調査報告によると百年ほど前に沈没した海賊船が原因の霊的な障害によるものだという。<br> その原因である沈没船は深い海底、打つ手無しと思われたが幸運にもアバロン倉庫内には”人魚薬”という、<br> 海底に潜るための秘薬が保存されていることが分かった。かつてアバロン皇帝が魔女に命じて作らせた物らしい<br> が なぜそのような物を作らせたのかは謎のままである。帝国の基本は少数精鋭。いかなる問題にも皇帝が立ち向かう。<br> 原因究明は、当然 直接皇帝が挑むことになった。<br> <br> 事前調査の末、沈没船があると思われる地点の真上まで帝国船で行き、皇帝は海中に潜った。<br> 沈没船内には多くの霊達と海棲生物がさまよっていた。 苦戦の末、ついにたどり着いた沈没船の操舵室<br> で、皇帝は一人の幽霊と出会う。その名はギャロン、かつて帝国武装商船団 の内部で反乱を起こし皇帝に<br> 倒されたが寸前のところで逃亡、その後は行方不明となっていた男である。 皇帝からは逃げたものの、<br> その直後に海の主と呼ばれる者に船を沈められたらしい。 その無念の気持ちが霊達を呼び、この地に大嵐を<br> 起こしているようである。復讐を叫ぶギャロンだが、皇帝の剣の一振りでその怨念は無惨にうち砕かれた。<br> 敗者にかける言葉はないのである。<br> <br> <br> <br> <a name="a11"></a></dd> <dt><a href="menu:11">11</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 20:11 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> こうして亡霊を地獄に送った皇帝は、この薄気味悪い沈没船を去ろうと海面に向かった。 が、その時、<br> 七英雄スービエが現れた。暗く不安に満ちた海の底で突如現れた巨大な七英雄の影、「何故戦う?」と<br> 問いかける皇帝に、七英雄自らがその真相を語る。<br> 「この海はあなただけのものではないわ。スービエ、一体何が狙い? 七英雄は何を考えているの?」<br> 「七英雄は自分たちを異世界に追いやった者達に復讐するためにこの世界に戻ってきた。きてみると、奴らも違う世界に行ったようだ。<br> 奴らはどこに行ったのか? 探しているのさ、復讐のために!」<br> 水の精霊ネレイドが貼る光の壁と、皇帝自らが貼る火の壁、白鯨の姿を取るスービエの攻撃は人間には届かず、<br> アマゾネスの槍技を全身の至る所に受け七英雄は倒れた。後には、七英雄のが恨みを向ける相手という<br> 謎だけが残った。ロンギットの海にとうとう平穏が訪れたのだった。<br> <br> <a name="a12"></a></dd> <dt><a href="menu:12">12</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 20:20 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  残る七英雄は、ワグナス、ノエル、ロックブーケの三人。<br> 知的なノエルの態度を過去の皇帝から受け取っていた当代は、長年闘争を続けた相手である<br> ワグナスを倒す道を選んだ。ヤウダを浮遊城で席巻するワグナスの驚異を前に、帝国側はなす術もない。<br> 皇帝は、天才発明家ヒラガ29世の手による人力風起こしを使い、浮遊城に潜入を果たす。<br> 城内には多くの魔物がワグナスを守っていたが、皇帝はこれをことごとく撃破してワグナスの前にたどり着いた。<br> 激闘の末、ワグナスは倒れたが、皇帝もまた全生命を使い果たした。 これも、海の主を倒した呪いだろうか?<br> <br> 第九代皇帝ミネルバ。業績、南ロンギットを帝国領に。南ロンギット海でスービエを撃破。<br> 翌年、ヤウダでワグナスを撃破。ヤウダを帝国領に。<br> <br> <br> <br> <a name="a13"></a></dd> <dt><a href="menu:13">13</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 22:26 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> 時は流れ、帝国歴1836年、一人の女性が光に選ばれ帝位についた。<br> 女の経歴については不明な事柄が多く、装いからインペリアルガード出身であることがわかるのみ。<br> 愛用するムーンライトは月の力を宿す秘剣。即位したばかりの若き皇帝の前に、一通の手紙が届く。<br> 『レオンの封印せし地のダンジョンにて待つ クジンシー』<br> クジンシーの名に驚く皇帝の前に、かつてレオンに伝承法を伝えた女魔導師オアイーブが突然謁見を願い出てきた。<br> 800年以上前の姿と変わらぬその姿に驚く皇帝にオアイーブは語る。<br> 「七英雄の本体は別にあり、それがある限り彼らは何度でもよみがえる」と。<br> 「ならば、私が一命をかけてクジンシーを倒し、最後の戦いは後人に任せようと思う」と言う皇帝に、<br> オアイーブはもう一つの衝撃的な事実を語る。伝承法にも限界はあり、おそらく陛下が最後の伝承者だと。<br> 「チカパ山の奥に、私の一族が住む町があります。クジンシーを倒したらそこへ」<br> そう言い残してオアイーブは去った。<br> <br>  最後の皇帝の初陣がはじまった。初代皇帝レオンの封印したダンジョン。かつてはなかった奥へと続く階段。<br> 最奥にある墓の前に立つクジンシーと巨大なアンデッドの群。妖刀の放つ退魔神剣とムーンライトの放つ冷気<br> の前にアンデッドの集団は倒れ、クジンシーもソウルスティールの見切りの前になんら敵しえなかった。<br> クジンシーは倒れ、残る七英雄はノエルとロックブーケの兄妹のみ。皇帝はアバロンに帰還した。<br> <br> <a name="a14"></a></dd> <dt><a href="menu:14">14</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 22:35 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  チカパ山に向かう前、皇帝はアバロンの地下墓地へ向かった。ここは歴代の皇帝達が眠る場所である。<br> 最後の決戦に向かう前に歴代皇帝達の前に訪れた女帝だが、ここで恐ろしい物を見る。<br> 墓の様子がおかしい。不審に思ったフィアナ帝がその墓を開けると、中には無数の白アリがいた。<br> それはかつてモール族を全滅の危機に追い込んだサバンナの白アリそのものであった。<br> 奥には深い穴が掘られており、 中に入った皇帝はは予想どおりの姿を見る。それは今正に脱皮しようと言う<br> 女王アリであった。 サバンナでの戦いの折り、密かにアリの卵を皇帝に付けてここまで成長したという。<br> 恐るべき執念だがアバロンの民をアリの餌にするわけには行かない。部下とともに全力でクィーンを倒した<br> 皇帝は残った卵をすべて焼き尽くした。<br> <br>  翌年、皇帝はイーリス族の案内によりチカパ山の向こう、古代人が住んでいるという街を訪れた。<br> かつてスービエを撃破した時に、この七英雄から「七英雄はかつてこの世界の住人だった。そして現在は何者か<br> に 復讐するために戦っている」という話を聞いた。これが真実であるのなら古代人は何かの情報を知っているか<br> も知れない。 ~忘れられた町~ではオアイーブと、その他の古代人がいた。彼女の口から明かされたのは、<br> 真実の一部。すべての真相を彼女は語ってはくれなかった。<br> 「最後の一人になれば、血盟が動き、七英雄は本体を護りに行かなければならない」<br> 明らかにオアイーブは皇帝を利用して七英雄を倒させようとしている。しかし、<br> 結果的にアバロン皇帝は七英雄と戦うこととなったが、皮肉にも 七英雄がもたらした混乱を利用して<br> 世界平定を成し遂げつつあるというのもまた事実なのである。 最後の皇帝は、ロックブーケを倒すべく<br> エイルネップの古都へ飛んだ。<br> <br> <a name="a15"></a></dd> <dt><a href="menu:15">15</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 22:50 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  サラマットはジャンヌ帝の時代からロックブーケの支配下にあった。 この地の女王として崇められるロックブーケ、<br> 彼女には男達全てを魅了する力があった。彼女はその力を利用してエイルネップの遺跡を男達に捜索させていた。<br> 皇帝の頭に古代人から聞かされた話がよぎった。<br> ・古代人は長命である。<br> ・肉体的寿命が来るとき、「同化の法」を使い新しい肉体を得る。(自分の魂を他の肉体になじませる)<br> ・長命な故に死を恐れた。モンスターは恐ろしい敵だった。ただの人間は居るだけで彼らに死を連想させた。<br> <br> 七英雄について<br> ・ワグナスとノエルはモンスターに立ち向かった。<br> ・ワグナスとノエルは同化の法を強める研究をしていた。そして新たな力を得た。そして仲間に力を与えた。<br> ・死を恐れずに立ち向かう彼らを七英雄と呼ぶようになった。<br> 世界について<br> ・世界の気候が大きく変化したとき古代人の多くは別世界へ移住した<br> ・大昔、古代人はそれ以外の人間を召使いとしていた。技術や知識は古代人の物が伝わった。<br> --------------------------------------------------------------------------------<br>  女皇帝は疑問を解くべく、ロックブーケに先んじた。神殿の守護者を倒し、過去の遺物~沈んだ塔~<br> へ入った。最奥にたたずむ水竜は、退屈しのぎと称して一片の事実を皇帝に語った。<br> 数千年前、世界に大異変が起きた。<br> ・塔は別次元の移動のために古代人が作った。<br> ・七英雄を先頭とし、多くの者が別世界へと移動した。<br> ・七英雄が送り出されるとき、装置が上手く作動せず彼らは行方不明になった。<br> ・変動によりある場所は砂漠、ある場所は海中、ある場所は氷の中と姿を変えた。<br> ・水竜は古代人との誓いによりこの塔に束縛されている。<br> <br>  皇帝は理解することを止めた。ある意味七英雄も、古代人に利用された歴代皇帝と同じ存在だったのだ。<br> 敵を理解すれば倒せなくなる。エイルネップに入った最後の伝承者はロックブーケに戦いを挑んだ。<br> ロックブーケの秘術も、側近をすべて女性で固めた皇帝団の前に無意味だった。<br> <br> <a name="a16"></a></dd> <dt><a href="menu:16">16</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 23:07 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  玉座に座った皇帝の前に、火急の報が入る。ナゼール海峡の南、大氷原にモンスターの大軍が集まっていると。<br> いよいよ最後の決戦が始まる。それは同時に、伝承法 の力が終わることも告げていた。<br> 大氷原へ到着したフィアナ帝。そこは吹雪が荒れ狂う極寒の地であった。大氷原のダンジョン・・・<br> 地下に長く伸びる洞窟を発見した皇帝は、少数の部下とともに突入した。中は多くのモンスターに溢れていた。<br> モンスターをかわして進む皇帝は、奥で遺跡のような建物を発見する。<br> <br> その場所にノエルがいた。鎧兜に身を固め、皇帝と同じ刀を持つこの男は、妹ロックブーケの復讐を果たすと<br> 宣言し、斬りかかってきた。勝ったのは皇帝だ。ソードバリアの剣陣の前に、ノエルの剣技はまるで意味をなさなかった。<br> ノエルの屍を乗り越え皇帝は祭壇の奥へと入っていった。不気味な声が「にがさん、おまえだけは」と響くなかを。<br> 当然皇帝に逃げる気などなかった。<br> <br>  中は異様な空気に包まれていた。ゼリー状の不気味な巨体はまるで生きているようで、中からは七英雄の<br> 気配が感じられた。 皇帝とその部下の攻撃に呼応するように敵の攻撃もまた始まる! まずはロックブーケ、<br> そしてノエルの影が現れ激しい攻撃が投げつけられる。スービエの津波、ダンターグの突進技など<br> 次々と七英雄達の姿が現れ連続攻撃が始まり、部下が次々と瀕死の重傷に追い込まれる。<br>  ワグナス、ボクオーン、クジンシー、すべての七英雄の影がそろうと同時に戦いは最高潮に達した。<br> 正攻法では勝てないと断じた皇帝は、クイックタイムの連唱に入る。水系最高位のこの術法は、時の流れを<br> 自在に操る。加速する人達間の攻撃の前に反撃もならず七英雄の姿が次々と削り取られていく。<br> 戦いは皇帝の勝利に終わった。消えていく七英雄の姿を後に、部下達が去っていく中、殿を務めたのは皇帝<br> だった。最後に去っていく皇帝の後ろで、澄み切った青空へと高く高く登っていく七英雄の姿があった・・・<br> 彼らは果たして死んだのだろうか……<br> <br> <a name="a17"></a></dd> <dt><a href="menu:17">17</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 23:17 ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>「ねぇ、その後皇帝陛下はどうなったの?」<br> 子供の無邪気な問いに、吟遊詩人が答える。<br> 「大氷原にて七英雄を打ち破った皇帝は、アバロンに帰ると間もなく”帝国制”を廃止して共和国を建てると、<br> その姿を消した。」<br> 酒場で吟遊詩人の語りが終わるのと同時に、店内も灯りを落として店じまいをしようとしていた。<br> 暖炉の火が消え、客がドアを開けて去るなか、一人の女性だけがいつまでもテーブルについて酒を飲んでいた。<br> 「おい、もう店じまいだぞ」<br> 店員が追い出しのため荒々しく声をだすが、女は動かない。しびれをきらした店員の前に、酒場の親父が<br> 「その人はいいんだ」となだめるように声をかける。店員も消え、店長も帰り、店内には詩人と女だけが残った。<br> 物語の感想を聞く詩人に、女は面白い話だったと語る。女の正体をほのめかすような言葉をかけると詩人は<br> ようやく店から出ていった。感傷の現れ、女の脳裏に歴代皇帝達の姿が浮かんで消えたとき、店のドアを開けて<br> ネレイド、アマゾネス、女傭兵、ホーリーオーダー、かつての部下が入ってきた。<br> <br> ロマンシング・サ・ガ2 ~完~</dd> </dl>
<strong>ロマンシング サ・ガ2</strong><br> &gt;&gt;8-396~398・411・413~414・417~422・432~437・456~458、&gt;&gt;9-7~17 <hr> <dl> <dt><a href="menu:396">396</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/03 14:45ID:iBcGUlW/</font></dt> <dd>  あるPUBの屋内。客の喧噪が続くなか、一人の子供が吟遊詩人にお話をねだる。<br> ロマンシング・サ・ガIIの物語は、吟遊詩人の語りより始まる。<br> <br>  かつてバレンヌがまだ共和国ではなく、帝国であったころのこと。<br> そのころのバレンヌは、北バレンヌの東端アバロンに依拠する地方政権の一つに成り下がっていた。<br> 第30代皇帝レオンは、かつての威光を取り戻すべく、国力の強化と兵士の鍛練を繰り返し、<br> 再び領土の拡大、世界統一を図ろうとしていた。<br>  彼には二人の王子がいた。武力においては帝国一の第一皇子雄々しきヴィクトール、<br> 学問に長けた第二皇子心優しきジェラール。ある日レオンは、ジェラールをつれ、近隣を騒がす南にある<br> モンスターの巣の討伐に向かった。<br> <br>  討伐したモンスターの巣を封印したレオンはアバロンへ帰還する。<br> 出迎えたヴィクトールは苦労の耐えない父をねぎらうとともに弟を気遣う。<br> 弟に甘い兄と息子に厳しい父の間で衝突が起きようとしたが、<br> レオンは、謁見を願う魔術師オアイーブの話をダシにして長男の追求を拒むのだった。<br> <br> <br> <a name="a397"></a></dd> <dt><a href="menu:397">397</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/03 15:09ID:iBcGUlW/</font></dt> <dd>  オアイーブは「ソロモンのクジンシーに気をつけろ」と言い残して去った。<br> レオンは休むことなく"ウォッチマンの巣”を攻略しに、ジェラールと選りすぐりの<br> 帝国兵を連れ出かけた。しかし、無事攻略を済ませアバロン宮殿に戻った時、事件が<br> 起きていた。アバロン宮殿が何者かに攻められ、ヴィクトールが城下の道端に倒れて<br> いたのである。ヴィクトールが再び目を開けることはなかった……。<br> <br>  レオンは、生き残った帝国兵士から状況を聞いた。アバロンを襲ったのはあの<br> ”七英雄”の一人である”クジンシー”だったというのである。一通り話を聞いた<br> レオンは、思い出したような表情をしていた。<br> 以前七英雄の危険性を告げに来ていた女魔道師”オアイーブ”を<br> 呼び出したレオンはクジンシーのことを問いただした。<br> その時、クジンシーの特殊な戦い方に勝つための秘法をレオンは知る。<br> かくしてレオンとジェラール、そして帝国兵士達はクジンシーのいるソーモンへ<br> 向かった。ソーモンの館でクジンシーを追いつめるレオン。<br> 思わぬ攻勢を前ににクジンシーも最後の手段を使わざるをえなかった。<br> <br> <br> <a name="a398"></a></dd> <dt><a href="menu:398">398</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/03 15:15ID:iBcGUlW/</font></dt> <dd> アバロンに運ばれたレオンはすでに虫の息であった。<br> 枕元にいるジェラールにレオンは語る。<br> オアイーブという女魔道士が教えたクジンシーを倒す方法は<br> ”伝承法”。伝えるものと受け継ぐものに強い意志が存在した時、<br> その志と能力が受け継がれるという。<br> レオン<br> 「あの女が何者なのか、そしてこの方法がでまかせなのか分からん。<br> しかし、お前とこの国が生き延びていくには、この方法に頼るしかないのだ……<br> 奴の必殺技、ソウルスティールは見切った。この見切り、お前に伝えよう」<br> 空からジェラールに向かって光が降りてきた。<br> ジェラールの中に新たな力を感じたまさにその時、アバロン内にも変化が<br> 生じていた。主無き状態の弱った国を、近隣のモンスターが襲撃したのだ。<br> しかし、レオンの力を受け継いだジェラールの前にゴブリンの集団は何ら敵しえなかった。<br> モンスターの襲撃を一蹴したジェラールは、ソーモンのクジンシーに復讐を挑む。<br> ソウルスティールを見切られたクジンシーはもろかった。<br> 「……この俺がやられるとは……また長い間眠らねばならぬのか……だが、<br> 復讐してやるぞ、必ず!」<br> こうして、ジェラールはカタキである”七英雄”の一人、クジンシーを倒した。<br> 気になる捨て台詞を残してクジンシーは去った。同時に北バレンヌを制覇したバレンヌ帝国の<br> 長い戦いの始まりでもある。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:411">411</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/06 14:10ID:HXMWJDyh</font></dt> <dd>あ、まじだ。アバロンは西の端だった。すまそ。<br> <br></dd> <dd><br> <a name="a413"></a></dd> <dt><a href="menu:413">413</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/06 23:27ID:HXMWJDyh</font></dt> <dd>  ソーモンのクジンシーを倒して北バレンヌを制覇した一年後、<br> ジェラールは南バレンヌに帝国軍を進めた。<br>  進軍の途中に立ち寄ったニーベルの街で龍の穴に住む格闘家の集団に興味を示したジェラールは、<br> 彼らの元を訪れる。おりしも格闘家たちは、ニーベル近辺の魔物の巣の攻略に手を焼いているところだった。<br> 協力を約束した皇帝は、格闘家を悩ます軟体系モンスター"ゼラチナスマター"をファイアーボールとウィンドカッターの<br> 二つの術でうち倒した。皇帝のおかげで面子を保てた格闘家たちは、以後帝国への協力を誓うのだった。<br> <br>  帝国の財源を確保するべくジェラールはルドンの宝石鉱山へ向かう。<br> 鉱山の探索と魔物の群をいっそうしたジェラールは、宝石鉱山を帝国の直轄とした。<br> <br> ここで年代ジャンプは絶対だったっけ? まぁ、よく覚えてないのでこの後もジェラールでしておこう。<br> <br> <br> <br> <a name="a414"></a></dd> <dt><a href="menu:414">414</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/06 23:40ID:HXMWJDyh</font></dt> <dd>  ヴィクトール運河とは南バレンヌにある海峡にかつて帝国が築いた運河である。<br> 現在は何者かがこの運河に難攻不落の要塞を築き運河の通行権を支配していた。<br> これは帝国の威信に関わる問題でもあり、またこの運河要塞の影響により海賊が横行し<br> ソーモンの港への多大な影響があったので帝国としては見過ごすことの出来ない問題となっていた。<br> しかし要塞は強固な防御を盾に帝国の侵攻を阻んでいる。攻略法は意外なところからまわってきた。<br> <br>  当時アバロンには、泥棒の噂でひとしきりであった。<br> どんな警戒網もすりぬけて金を盗む泥棒を前に、皇帝自ら警備に乗り出すこととなった。<br> 皇帝の調査の結果、一連の事件はシーフギルドの仕業であることが発覚した。<br> 皇帝とシーフギルドは取引を交わし、シーフギルドは運河要塞攻略のための裏工作をすることとなる。<br> シーフギルドの協力の結果、運河要塞の司令部を攻撃する手はずが整い、思わぬ奇襲をうけた要塞は<br> もろくも陥落した。<br> <br>  こうして、南北バレンヌを統一した事業を終えたところでジェラールの戦いは終わることになる。<br> 次からは名もなき皇帝たちの活躍の時である。<br> <br></dd> <dd><br> <a name="a417"></a></dd> <dt><a href="menu:417">417</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/08 23:41ID:LR4AmSBR</font></dt> <dd>  そして、ヴィクトール運河を取り戻してから78年後の帝国暦1080年、新たな皇帝が即位した。<br> 新皇帝は更なる帝国の繁栄を望み、新たな交易路の開拓を模索していた。バレンヌの東にはオレオン海を挟み<br> カンバーランドがある。しかしこの頃のアバロンは航海技術があまり発達しておらず海路はヌオノの武装商船団に<br> 牛耳られていた。そこで皇帝は南に目を付け、ルドンを経由して更に南のナゼール、東の南ロンギットへの交易を<br> 考える。<br> <br>  皇帝一行はまず帝国領最南の町、ティファールに到着した。そこで地元の者の話からルドン高原を通って<br> ナゼール地方への新たなる道が開拓できないかと考える。ルドン高原は多くのモンスターが棲み付く危険な場所だが、<br> ここを抑えればナゼール、南ロンギットへの行き来が楽に行える。そのために皇帝は自らがルドン高原へ行くことを決意した。<br> 途中、美しい湖などを見つけたりし南下していくとサイゴ族の村にたどり着く。この村は東にあるトバと交易を行っているが<br> 、最近その途中にできたモンスターの巣が邪魔で、交易が行えないと言う。<br> この交易路を使えると判断した皇帝は洞窟へ向かう。洞窟内には多数の蛇が住み着いていたが、帝国軍に<br> 掃討されてしまった。<br> <br> <br> <br> <a name="a418"></a></dd> <dt><a href="menu:418">418</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:05ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  皇帝はそのまま東のトバ、マーメイドへと抜けて行く。<br> マーメイドから北に抜け、北ロンギット経由でバレンヌに戻ろうとした皇帝の行く手には広大な砂漠が広がっていた。<br> 砂漠の熱砂と夜の極寒の大気を前に披露する帝国軍は、流砂に巻き込まれた末に這々の体で砂漠の街テレルテバにたどり着いた。<br> 皇帝は、そこで名だけしか知らぬ東の大国ヤウダの名を耳にする。<br>  ヤウダは折しも七英雄筆頭ワグナスの侵攻を控え、厳戒態勢に入っていた。<br> 国主であるアト王は帝国の領土欲を警戒した結果、謁見を求めに来た皇帝を袖にした上、返す手で<br> ワグナスと同盟を結ぼうとした。<br> 重臣であるセキシュウサイの必死の諫めも聞かず……。<br> <br>  結果、ヤウダ首都チョントウ内にはモンスターが跋扈、ヤウダの兵士は国を見限り脱走した。<br> アト王の側に控えるはセキシュウサイのみ。魔物のリーダーを倒した皇帝の前に、ヤウダの威信をかけ<br> セキシュウサイが一騎打ちを申し込む。必殺の無刀取りも、皇帝の音速剣の前にはなんら意味をなさなかった。<br> アト王は追放され、魔物の勢力は首都から一掃された。セキシュウサイの孫ジュウベエはセキシュウサイの<br> 遺言に従い、イーストガードを結成して皇帝に仕えると表明した。以後、ここにヤウダの覇権をめぐる帝国と<br> ワグナスの激しい戦いが、何代にもわたって繰り広げられるのであった。<br> <br> <br> <a name="a419"></a></dd> <dt><a href="menu:419">419</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:15ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  ワグナスの本拠ハクロ城に攻め込んだ皇帝は、城を空にとばすという七英雄の神技を目の当たりにし、<br> 攻め手を欠いた。人間は空を飛べない。この当たり前の道理を前に進軍を失った皇帝は、ヤウダの安定を延期して、<br> 当初の予定通り探索を開始する。目指すは密林の密集するサラマット。<br> モンスターを避けつつジャングルの奥深く進む皇帝は、そこで、モンスターに襲われる現地の女性と遭遇する。<br> <br>  女性を助けた皇帝は彼女の村へと案内される(注:女でないと案内してもらえない)。<br> 彼女たちはこの付近にあるエイルネップの住人であったが、七英雄ロックブーケの魅了の魔力で町は<br> 支配されてしまった。そこでサラマット内に村を作り逃げ延びてきたのだ。正体を明かして訳を話すと<br> ジャンヌは皇帝達に協力を約束する。皇帝も打倒七英雄のためロックブーケを倒す協力することを約束した。<br> アマゾネスたちと交渉を終えた皇帝は、ジャングルを越えアバロンに帰還する途中、サバンナで大蛇のモンスター<br> に襲われた結果命を落とした。一説では、命と引き替えに鳥のの巣を守ったからだとも言われている。<br> <br>  第三代皇帝ヒュッポリテー。業績、特になし。<br> <br> <a name="a420"></a></dd> <dt><a href="menu:420">420</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:20ID:gXIToyjk</font></dt> <dd> 進軍する術を失った……が抜けていた……。まぁ、誤植はなおらんだろうから一生このままでいいか。<br> <br> <a name="a421"></a></dd> <dt><a href="menu:421">421</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 00:52ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  帝国暦1127年、光が選んだのは側近の一人であった格闘家であった。<br> こうして、伝承法により帝位についた皇帝の元へカンバーランド王ハロルドからの使者が訪れる。<br> 皇帝ははそのまま使者と共にカンバーランド国へ向かった。<br>  <br>  当時カンバーランドは王位継承権で揺れ動いていた。ハロルド王には3人の子供がおり、<br> 王は病のために死が迫っていたからである。彼の3人の子供、ゲオルグ、ソフィア、トーマは3人とも皆優秀で<br> 次王には誰が就いてもおかしくないそうだ。言われるまま三人の王族と顔合わせをさせられた皇帝は、<br> 国王より後継者に誰を選ぶべきか相談を受ける。文面からして、国王は末子のトーマに王位を渡したい臭いを<br> ぷんぷんと発していた。それが鼻についたのか、ストイックな外見に似合わず好色なのか。よくわからないが、<br> 格闘家が選んだのはソフィアであった。皇帝がトーマを選ばなかったのがショックだったのか、<br> 国王は「ソフィアはもう"とう"がたっていまして、誰ぞいい相手はいないものでしょうか?」などとのたまうであった。<br> ともあれ、こうしてカンバーランドの平和な一日は終わりを告げる。翌朝、状況は激変する。<br> <br> <br> <a name="a422"></a></dd> <dt><a href="menu:422">422</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/09 01:08ID:gXIToyjk</font></dt> <dd>  カンバーランド激動の一幕は、国王の急死からはじまった。<br> 後を継ぐは末子のトーマ。ディオ様ではないですが、臭いくらいぷんぷんにおいます。<br> 「え? 俺、そんなやつ選んでないよ」とばかり適当な兵士を捕まえて問いつめる皇帝。<br> 恐ろしいまでに冴えた皇帝の推理を前に逆切れした兵士は皇帝に襲いかかります。<br> 敵を返り討ちにした我らが皇帝陛下。トーマを連れてネラック城まで悠々と逃走するのでした。<br> <br>  こうして、ネラック城にてゲオルグとトーマの涙の再会イベントを演出した皇帝陛下。<br> 事態は次の局面に移行します。火星に現れたソフィアから陰謀の主が宰相サイフリートにあると知り、<br> ダグラスに進軍しようした一同の前に、国境を襲うモンスターの報が入ります。<br> 焦るゲオルグを説き伏せた皇帝は、自らモンスターの排除に動くのでした。地下道をうごめく砂漠の蛇を<br> 皇帝が倒したとき、ゲオルグとソフィアの連合軍もダグラスを陥落させていました。<br>  残すはサイフリートがたちこもる北の砦のみ。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:432">432</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 21:38ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  北の砦を攻めるには戦力を整える必要があるらしい。<br> しかし、そんなものは待っていられない。文字通り行き急ぐ皇帝は、側近だけで北の砦を攻める。<br> 古より難攻な砦を落とすには少数精鋭に限るとは言うが、無茶しすぎのような気がしなくもない。<br> ともあれ、砦の奥で舟で逃走を図るサイフリートを補足した皇帝は、サイフリートの放つ混乱を誘発する<br> プリズムライトの方術に惑わされつつも、龍陣からなる連携でサイフリートの一味を倒すことに成功した。<br> 七英雄にカンバーランドを土産に永遠の命を……というサイフリートのはかない願いは絶たれた。<br> 「永遠の命などゆがんだ夢」と言い切った皇帝の心境やいかに。<br>  こうして、カンバーランドの混乱は治まった。新王トーマの意志によりカンバーランドは帝国に属することと<br> なるが、皇帝の厚意と打算にによりその統治は以前と変わらぬようカンバーランド王家が行うものとした。<br> この事件の後ゲオルグとソフィアは聖騎士団ホーリーオーダを結成し、帝国に仕える身となった。<br> <br> <br> <a name="a433"></a></dd> <dt><a href="menu:433">433</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 22:09ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  カンバーランドもその身に抱き込み、帝国の領土は増加する一方。<br> 西から太陽は姿を現さないが、まさに日の出の勢いである。<br> それから一年、玉座について一服した皇帝は、帝国の抱える懸案の一つ、武装商戦団の件に着手する。<br> モーベルムの町へ向かった皇帝団は、まず商船団の船長らしき男と交渉する。敵のかなり強気な態度に<br> 殴りかかりそうになった皇帝だが、彼らの抱えている問題であるメッシナ鉱山の魔物退治に行くことを条件に、<br> 彼らと協力を取り付ける。鉱山へ向かうため街を出た皇帝は、偶然にも武装商船団のリーダーを町の屋敷で<br> みかける。こっそり忍び込んだ皇帝は、見張りの男に酒を運ぶふりをしてこの見張りを倒し、中での会話を<br> 盗み聞きする。話の一部をまとめると、ヌオノへはハリア半島から陸続きだがとても人が通れるところでは<br> ないということだ。そこからならば奇襲をかけられるのではないか?そう考えた皇帝は、ティファールへ立ち寄る。<br> 地元の者の話では獣道程度の物ならあるらしい。翌日皇帝ははそのままハリア半島へ向かう。<br> 魔物がひしめく難所を乗り越え半島を抜けた皇帝はまんまとヌオノに潜入。商船団リーダー、エンリケの部屋に<br> 忍び込み、動揺するエンリケに一方的なペースで押し切り武装商船団を帝国の支配下に置くことに成功する。<br> ここで、第四代皇帝フリッツの記録は終わりを告げる。<br> <br> 業績 カンバーランドの制圧。武装商戦団との同盟。<br> <br> <a name="a434"></a></dd> <dt><a href="menu:434">434</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 22:20ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  フリッツ皇帝の活躍から115年後、光は武装商戦団の男を皇帝に選んだ。<br> 帝国歴1243年のことである。<br> <br> この年、ソーモンのヒラガ10世の発案により帝国の繁栄の象徴ともいえるレオンブリッジがミラマーに<br> 建設させられる。普段はヴィクトール運河に巨大な橋を架け、船が通行するときには橋を上げるという<br> 大型の跳ね橋だ。また、この橋の建設中にかねてからの要請があったコムルーン海峡越えに挑む。<br> いままで多くの船乗り達がこの海峡に挑んだが誰一人として帰ってこなかった。<br>  自らが船乗りである皇帝は船乗りの誇りにかけてこの海峡を越えることを決意した。<br> 複雑な潮の流れと棲み付く魔物が船を苦しめるが、マゼラン帝は無事この海峡を制覇、<br> コムルーンへの新たな海路が通じ、交易によりカンバーランドと帝国に富をもたらすことになる。<br> <br>  海峡を越えた皇帝はそのまま島の調査に入る。当時コムルーン島はどこの領土でもなかった。 <br> 国があるわけではなく火山の麓に小さな町が個々で存在する程度だった。そして火山は常に活動を続け、<br> この島は頻発する地震といつ噴火するか分からないという不安に悩まされていた。<br> 皇帝はこの火山に悩まされる地域を帝国領にできないかと思い、周辺の調査を行った。ちょうどその頃、<br> この島に住む魔道士が火山活動を停止するという道具を開発し、町ではこれを火山の頂まで持って行く者を<br> 探していたが危険な火山に挑む者などいるはずもない、という状況だった。<br> この役を引き受けた皇帝は、火山活動を止めることに成功した。この功績によりコムルーン島への帝国の統治が<br> 受け入れられたのである。<br> 1244年、帝国の勢いはとどまることを知らなかった。<br> <br> <a name="a435"></a></dd> <dt><a href="menu:435">435</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/10 23:47ID:c52WamJI</font></dt> <dd>  帝国暦1244年、人口拡大する帝国のなかから有能な人材を育成する、という目的から学術機関として<br> 「アバロン帝国大学」が設立された。フォーファーに置ける学校とは違い、勉学意欲のある人間のみを対象としている<br> ことや学費が高いという問題から設立当初は生徒も集まらずこの案は失敗したかと思われた。しかし「皇帝奨学金」<br> という金銭面での補助や、皇帝が自ら入学するといった努力によりたちまち生徒は集まった。<br> <br>  その後、物見遊山の旅に出た皇帝は、先々代の皇帝が訪れたというテレルテバを訪れる。<br> かつてここで先の皇帝は、テレルテバにそびえる三つの塔に住み着くモンスターに挑み、そこで七英雄ノエルが<br> 裏にいることを知った。しかし、肝心の中央の塔を守るモンスターは手強く、攻めあぐねた皇帝はノエルのいる<br> 「移動湖」に向かい、彼と交渉することでテレルテバを解放した。ノエルは、移動湖の奥にたたずむザクサーという<br> 男から何かを知ったようだが、その真実を皇帝が知ることはなかった。ともあれ、平和になったテレルテバで<br> 皇帝はシャールカーンという男と出会い、彼が率いるデザートガードを配下にした。<br> <br>  その後、先送りにされていたメッシナ鉱山をモンスターから解放し、ルドンの南ナゼール地方で、<br> サイゴ族の越冬を妨害するモンスターの巣を取り除くと、皇帝は姿を消した。一説では南の果てで<br> 氷海に呑まれて死んだとも言われている。<br> <br> 第五代皇帝マゼラン。アバロン大学の設立。コムルーン海峡の発展。コムルーン島、ナゼールを帝国領に。<br> <br> <br> <a name="a436"></a></dd> <dt><a href="menu:436">436</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 00:01ID:6NafVhRz</font></dt> <dd>  それから58年後の1302年、光は宮廷術師の女性を差した。<br> 第六代皇帝の誕生である。帝位についた皇帝は、それまでの皇帝たちが蓄積したノウハウを結集して、<br> まず術法研究所の成立に着手した。新たな術法の開発に着手するべく、東方に出向いた皇帝は、<br> ある時、サバンナの村で一泊した。近頃この村は大量の白アリに苦しめられていた。<br> 皇帝は噂の真偽を確かめるべく、そこに滞在したのだ。皇帝が訪れたその夜騒ぎが起こった。<br> 慌てて跳び起きた皇帝が見た物は、なんと人間大の白アリの姿であった。逃げるように入ったアリの巣穴で、<br> 皇帝は、地底に住む精霊モール族と出会う。彼らは、すみかを乗っ取ったシロアリの猛威を前に二人を残すのみで<br> あった。モール族と協力を誓った皇帝は、その最奥で卵を産み続ける女王アリを発見するや戦いを挑み、<br> 激闘の末に勝利した。生き残ったモール族と、サバンナの人々は帝国の庇護を求め、サバンナにも帝国の<br> 支配権が確立した。<br> <br> <br> <br> <br> <a name="a437"></a></dd> <dt><a href="menu:437">437</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/11 00:02ID:6NafVhRz</font></dt> <dd> テレルテバイベント書き忘れていたので強引に後付け。このイベントの後でないとワグナスはヤウダで活動しません<br> でした。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:456">456</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/14 00:56ID:qW25haZw</font></dt> <dd>  サバンナを保護区に定めてより一年後、皇帝の元に急使が訪れた。<br> コムルーン島で、異常なまでに地震が頻発していたのだ。かつて先々代の働きによりこの地での火山活動は停止したはずだが、<br> これが火山噴火の前触れだとしたら住民の生活はたいへんな危険にさらされる。コムルーン島住民への<br> 避難命令は幾度となく出されていたはずだが一向に住民が移動する気配はなかった。そのため、宮殿内での<br> 反対は大きかったが皇帝自信がこの島で直接住民の説得にあたることにした。<br>  コムルーン島へ到着した皇帝は、まず地震の大きさとその間隔の狭さに驚かされる。<br> この地に古くから住むサラマンダー族の村を訪ねた皇帝に、サラマンダー達はコムルーン火山の大噴火が<br> 近いと語る。しかもそれは皮肉にもかつての皇帝が火山の火口を封じたことにより火山内に力の行き場を<br> 失った溶岩の噴出するエネルギーによるものだという。更にこのままでは噴出する溶岩の力に耐えられなく<br> なった火口は大爆発を起こし島そのものにも大きな影響がでてしまいそうだという事であった。<br> 皇帝はこの事を住民達に話し、急いでこの島から避難するよう命令した。住民は避難させたが、<br> このままでは島の存亡に関わるほどの大噴火が起きることは明らかだ。<br>  封じた火口を解き放つべく火山を登った皇帝だが、溶岩石の固まりをうち砕くことはできなかった。<br> 火山は噴火し、ふもとの街と村を溶岩が覆った。無力さに打ちひしがれる皇帝を暗い影が覆った。<br> コムルーン島の上空に巨大な浮島が現れたのだ。浮上島に乗り込んだ皇帝を待っていたのは、<br> 宝箱に治まった古代の宝具と一冊の魔道書であった。そこに現れるは、かつて皇帝に火山の火口を封じるよう<br> 差し向けた魔術師であった。魔術師は語った。古代の英知の証である冥の魔道書を手に入れるために、<br> 火山を噴火させる必要があったこと。だまされたことを知った皇帝は怒り狂うが、それも後の祭りであった。<br> ストーンシャワーを多用する難敵魔道士を倒し、浮上島の宝物には手をつけることなく<br> アバロンに帰還。その年に責任を取って退位した。その後の消息を知る者はいない。<br> <br>  第六代皇帝エメラルド。業績、術法研究所の創立。サバンナを帝国領に。火山を噴火させ、浮上島を出現させる。<br> <br> <br> <a name="a457"></a></dd> <dt><a href="menu:457">457</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/14 01:07ID:qW25haZw</font></dt> <dd>  退位した皇帝の後を継いだのはホーリーオーダーの青年であった。<br> 彼がまず着手したことは、先代の汚点ともいえる浮上島の探索である。魔物をかきわけ、冥の魔道書を<br> 手に入れた彼は、これを術法研究所に持ち込み、強引に研究させる。森の片隅にひっそりとたてられた術法棟<br> で皇帝は冥の術法を習い、密かに研究を開始した。<br> <br>  そんな彼の元に、カンバーランド長城からステップにボクオーンの巨大戦艦要塞が建造されているという情報が入る。<br> いよいよ七英雄との対決である。だが、地上を走る巨大戦艦を攻める策もなく、具体的な攻撃手段が決まらないという状況が続いた。<br> 策を探して帝国大学に訪れた皇帝は、ここでシゲンという学生に出会う。この男の策で地上戦艦は撃破されることになるのだ。<br> まずフォーファーで船を一隻用意し、これをステップに運ぶ。そしてその船を帝国戦艦建造として改造して敵の注意を引き付ける。<br> この作戦は上手く行き、ジェイコブ帝は少数で地上戦艦に潜入、ボクオーンに迫る。<br>  命乞いをした後に背後から襲いかかる卑劣なボクオーンも、皇帝の側近たちが張るソードバリアの結界の前に<br> 打つ手を無くし倒れた。<br>  ステップは解放され、新たにノーマッドと呼ばれる遊牧民が帝国の傘下に入るのだった。<br> <br> <br> <a name="a458"></a></dd> <dt><a href="menu:458">458</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/06/14 21:19ID:qW25haZw</font></dt> <dd>・コルムーン島外伝<br>  サラマンダーからコルムーンハンマーを受け取った皇帝は、コムルーンハンマーの固有技「グランドバスター」<br> で溶岩の固まりを破壊。噴きだしたマグマで重傷を負うも、火山の噴火を差し止める。<br> 皇帝に感謝の念を伝えた後、サラマンダーは皇帝の軍隊に力を貸すことを約束するのだった。<br> <br></dd> <dd><br> <a name="a7"></a></dd> <dt><a href="menu:7">7</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 18:56ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> ステップを蹂躙するボクオーンを蹴散らし、新たに帝国の領土を広げて一年後、<br> 皇帝は立ち寄ったマーメイドの町で行方不明になる。ルドン高原で見かけた者もいるので魔物に倒された、<br> との噂があるが行方不明になる数ヶ月前に一度マーメイドの町へ立ち寄ったときから様子が変わり、<br> その頃から密かになにかの準備をしていたという。<br> そして早々と次の継承者を決めるとそのままどこかに去っていき、以後はその姿を誰も見ていない・・・。<br> 皇帝は人魚の虜となり、二度と地上に帰ることはなかったという……<br> <br> 第七代皇帝ジェイコブ。業績、冥の術法の研究。七英雄の一人ボクオーンを撃破。ステップを帝国領に。<br> <br> <a name="a8"></a></dd> <dt><a href="menu:8">8</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 19:04ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> ボクオーンを倒してから128年の時が流れていた。<br> この光は、軍師の男を選んだ。着任早々拡大する帝国に起きる様々な異変を鎮めるべく彼は動き出す。<br>  帝国歴1431年、帝国の重要な財源であるルドンの宝石鉱山で、<br> 鉱夫が相次いで倒れるという事件が発生していた。帝国直轄の鉱山での問題に皇帝は自ら鉱山へ赴いた。<br>  鉱山内の構造ははるか昔、ジェラール帝の頃とは大きく変わり、<br> 数多くの魔物達がさまよう危険な場所となっていた。この奥で皇帝は輝く宝石を発見、<br> この宝石が鉱夫の生気を吸い取っていたようだ。皇帝はこの宝石を破壊し、無事ルドンでの事件は解決した。<br> <br>  翌年、帝国武装商船団が独立という動きを見せる。商船団は帝国の重要な財源の一つである。<br> この事態を前に帝国としては早期解決のために乗り出した。この問題は、商船団内のギャロンという者が<br> 帝国を快く思わない団員を率いて商船団内で反乱を起こした事から始まった。再び要塞と化したヌオノに<br> 攻めることとなった皇帝側だが、過去に皇帝が侵入したといわれるハリア半島側の警護が強化された現在となっては、<br> 迷路水路からの正面突破をせざるを得ない状況であった。だが帝国に忠誠を誓う商船団の脱走者達の手引きに<br> より迷路水路は難なく攻略。待ちかまえるギャロンは撃破された。しかしこの時、寸前のところでギャロンは<br> ヌオノから脱出、この男を重罪人として帝国は領内外での探索にあたるが、その行方は杳として知れず。<br> <br> 逃亡するギャロンが口にした七英雄スービエの名前、ロンギットにまだ平穏は訪れない<br> <br> <a name="a9"></a></dd> <dt><a href="menu:9">9</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 19:52ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  この年、以前にサイゴ族から聞いたナゼール海峡の南に古代遺跡があるという情報を元に、なにか<br> 七英雄を倒す手がかりがないかと皇帝達は氷の遺跡へ向かった。結局、すでに魔物の巣と化していた<br> 遺跡からは何も得られなかったがアバロンへ戻る途中、海峡の北、サイゴ族の住処ではサイゴ族の子供が<br> 行方不明になる事件が発生していた。付近の洞窟では強力な魔物が多数目撃されているという危険性から<br> 皇帝も捜索に加わる。その過程で、なんと七英雄のダンターグと遭遇。ダンターグは語る。<br> 「ワグナスやノエルはあいつらに復讐するつもりのようだが、俺は復讐などに全く興味がない」<br> と。それに続く皇帝は、かなり強気だった。「ダンターグ、見逃してやるから立ち去れ!」<br> なめられたダンターグは怒り狂って襲いかかるが、皇帝とそのお供のはる金剛盾にほとんどの攻撃を無効化され、<br> 持久戦の末に倒れ伏した。子ムーと子供を救い、アバロンに帰還した。<br> <br> 第八代皇帝シゲン。業績、北ロンギットを帝国領に。ダンジョンにて七英雄の一人ダンターグを撃破。<br> <br> <a name="a10"></a></dd> <dt><a href="menu:10">10</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 20:00ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  時は流れ、1686年。帝国の象徴たるレオンブリッジが何者かに破壊されると言う事件が起こった。<br> そして調査の結果ワイリンガ湖に住む巨大な一角鯨の仕業であることが判明した。<br> 光が新たに選んだのは、インペリアルガードの女性だった。皇帝は帝国の威信にかけてこの魔物を討伐、<br> 無事レオンブリッジも再建された。強大な海の主も、稲妻を関した剣技、槍技、召雷の前に倒れ伏した。<br> <br>  同年、南ロンギット海で激しい嵐が止むことなく続いていることが報告される。<br> 南ロンギット海は帝国領外とはいえ、海続きである北ロンギット海もこの影響を受けていた。<br> 現地の海女の調査報告によると百年ほど前に沈没した海賊船が原因の霊的な障害によるものだという。<br> その原因である沈没船は深い海底、打つ手無しと思われたが幸運にもアバロン倉庫内には”人魚薬”という、<br> 海底に潜るための秘薬が保存されていることが分かった。かつてアバロン皇帝が魔女に命じて作らせた物らしい<br> がなぜそのような物を作らせたのかは謎のままである。帝国の基本は少数精鋭。いかなる問題にも皇帝が立ち向かう。<br> 原因究明は、当然 直接皇帝が挑むことになった。<br> <br> 事前調査の末、沈没船があると思われる地点の真上まで帝国船で行き、皇帝は海中に潜った。<br> 沈没船内には多くの霊達と海棲生物がさまよっていた。苦戦の末、ついにたどり着いた沈没船の操舵室<br> で、皇帝は一人の幽霊と出会う。その名はギャロン、かつて帝国武装商船団の内部で反乱を起こし皇帝に<br> 倒されたが寸前のところで逃亡、その後は行方不明となっていた男である。皇帝からは逃げたものの、<br> その直後に海の主と呼ばれる者に船を沈められたらしい。その無念の気持ちが霊達を呼び、この地に大嵐を<br> 起こしているようである。復讐を叫ぶギャロンだが、皇帝の剣の一振りでその怨念は無惨にうち砕かれた。<br> 敗者にかける言葉はないのである。<br> <br> <br> <br> <a name="a11"></a></dd> <dt><a href="menu:11">11</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 20:11ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> こうして亡霊を地獄に送った皇帝は、この薄気味悪い沈没船を去ろうと海面に向かった。が、その時、<br> 七英雄スービエが現れた。暗く不安に満ちた海の底で突如現れた巨大な七英雄の影、「何故戦う?」と<br> 問いかける皇帝に、七英雄自らがその真相を語る。<br> 「この海はあなただけのものではないわ。スービエ、一体何が狙い? 七英雄は何を考えているの?」<br> 「七英雄は自分たちを異世界に追いやった者達に復讐するためにこの世界に戻ってきた。きてみると、奴らも違う世界に行ったようだ。<br> 奴らはどこに行ったのか? 探しているのさ、復讐のために!」<br> 水の精霊ネレイドが貼る光の壁と、皇帝自らが貼る火の壁、白鯨の姿を取るスービエの攻撃は人間には届かず、<br> アマゾネスの槍技を全身の至る所に受け七英雄は倒れた。後には、七英雄のが恨みを向ける相手という<br> 謎だけが残った。ロンギットの海にとうとう平穏が訪れたのだった。<br> <br> <a name="a12"></a></dd> <dt><a href="menu:12">12</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 20:20ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  残る七英雄は、ワグナス、ノエル、ロックブーケの三人。<br> 知的なノエルの態度を過去の皇帝から受け取っていた当代は、長年闘争を続けた相手である<br> ワグナスを倒す道を選んだ。ヤウダを浮遊城で席巻するワグナスの驚異を前に、帝国側はなす術もない。<br> 皇帝は、天才発明家ヒラガ29世の手による人力風起こしを使い、浮遊城に潜入を果たす。<br> 城内には多くの魔物がワグナスを守っていたが、皇帝はこれをことごとく撃破してワグナスの前にたどり着いた。<br> 激闘の末、ワグナスは倒れたが、皇帝もまた全生命を使い果たした。これも、海の主を倒した呪いだろうか?<br> <br> 第九代皇帝ミネルバ。業績、南ロンギットを帝国領に。南ロンギット海でスービエを撃破。<br> 翌年、ヤウダでワグナスを撃破。ヤウダを帝国領に。<br> <br> <br> <br> <a name="a13"></a></dd> <dt><a href="menu:13">13</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 22:26ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd> 時は流れ、帝国歴1836年、一人の女性が光に選ばれ帝位についた。<br> 女の経歴については不明な事柄が多く、装いからインペリアルガード出身であることがわかるのみ。<br> 愛用するムーンライトは月の力を宿す秘剣。即位したばかりの若き皇帝の前に、一通の手紙が届く。<br> 『レオンの封印せし地のダンジョンにて待つ クジンシー』<br> クジンシーの名に驚く皇帝の前に、かつてレオンに伝承法を伝えた女魔導師オアイーブが突然謁見を願い出てきた。<br> 800年以上前の姿と変わらぬその姿に驚く皇帝にオアイーブは語る。<br> 「七英雄の本体は別にあり、それがある限り彼らは何度でもよみがえる」と。<br> 「ならば、私が一命をかけてクジンシーを倒し、最後の戦いは後人に任せようと思う」と言う皇帝に、<br> オアイーブはもう一つの衝撃的な事実を語る。伝承法にも限界はあり、おそらく陛下が最後の伝承者だと。<br> 「チカパ山の奥に、私の一族が住む町があります。クジンシーを倒したらそこへ」<br> そう言い残してオアイーブは去った。<br> <br>  最後の皇帝の初陣がはじまった。初代皇帝レオンの封印したダンジョン。かつてはなかった奥へと続く階段。<br> 最奥にある墓の前に立つクジンシーと巨大なアンデッドの群。妖刀の放つ退魔神剣とムーンライトの放つ冷気<br> の前にアンデッドの集団は倒れ、クジンシーもソウルスティールの見切りの前になんら敵しえなかった。<br> クジンシーは倒れ、残る七英雄はノエルとロックブーケの兄妹のみ。皇帝はアバロンに帰還した。<br> <br> <a name="a14"></a></dd> <dt><a href="menu:14">14</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 22:35ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  チカパ山に向かう前、皇帝はアバロンの地下墓地へ向かった。ここは歴代の皇帝達が眠る場所である。<br> 最後の決戦に向かう前に歴代皇帝達の前に訪れた女帝だが、ここで恐ろしい物を見る。<br> 墓の様子がおかしい。不審に思ったフィアナ帝がその墓を開けると、中には無数の白アリがいた。<br> それはかつてモール族を全滅の危機に追い込んだサバンナの白アリそのものであった。<br> 奥には深い穴が掘られており、中に入った皇帝はは予想どおりの姿を見る。それは今正に脱皮しようと言う<br> 女王アリであった。サバンナでの戦いの折り、密かにアリの卵を皇帝に付けてここまで成長したという。<br> 恐るべき執念だがアバロンの民をアリの餌にするわけには行かない。部下とともに全力でクィーンを倒した<br> 皇帝は残った卵をすべて焼き尽くした。<br> <br>  翌年、皇帝はイーリス族の案内によりチカパ山の向こう、古代人が住んでいるという街を訪れた。<br> かつてスービエを撃破した時に、この七英雄から「七英雄はかつてこの世界の住人だった。そして現在は何者か<br> に復讐するために戦っている」という話を聞いた。これが真実であるのなら古代人は何かの情報を知っているか<br> も知れない。~忘れられた町~ではオアイーブと、その他の古代人がいた。彼女の口から明かされたのは、<br> 真実の一部。すべての真相を彼女は語ってはくれなかった。<br> 「最後の一人になれば、血盟が動き、七英雄は本体を護りに行かなければならない」<br> 明らかにオアイーブは皇帝を利用して七英雄を倒させようとしている。しかし、<br> 結果的にアバロン皇帝は七英雄と戦うこととなったが、皮肉にも七英雄がもたらした混乱を利用して<br> 世界平定を成し遂げつつあるというのもまた事実なのである。最後の皇帝は、ロックブーケを倒すべく<br> エイルネップの古都へ飛んだ。<br> <br> <a name="a15"></a></dd> <dt><a href="menu:15">15</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 22:50ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  サラマットはジャンヌ帝の時代からロックブーケの支配下にあった。この地の女王として崇められるロックブーケ、<br> 彼女には男達全てを魅了する力があった。彼女はその力を利用してエイルネップの遺跡を男達に捜索させていた。<br> 皇帝の頭に古代人から聞かされた話がよぎった。<br> ・古代人は長命である。<br> ・肉体的寿命が来るとき、「同化の法」を使い新しい肉体を得る。(自分の魂を他の肉体になじませる)<br> ・長命な故に死を恐れた。モンスターは恐ろしい敵だった。ただの人間は居るだけで彼らに死を連想させた。<br> <br> 七英雄について<br> ・ワグナスとノエルはモンスターに立ち向かった。<br> ・ワグナスとノエルは同化の法を強める研究をしていた。そして新たな力を得た。そして仲間に力を与えた。<br> ・死を恐れずに立ち向かう彼らを七英雄と呼ぶようになった。<br> 世界について<br> ・世界の気候が大きく変化したとき古代人の多くは別世界へ移住した<br> ・大昔、古代人はそれ以外の人間を召使いとしていた。技術や知識は古代人の物が伝わった。<br> --------------------------------------------------------------------------------<br>  女皇帝は疑問を解くべく、ロックブーケに先んじた。神殿の守護者を倒し、過去の遺物~沈んだ塔~<br> へ入った。最奥にたたずむ水竜は、退屈しのぎと称して一片の事実を皇帝に語った。<br> 数千年前、世界に大異変が起きた。<br> ・塔は別次元の移動のために古代人が作った。<br> ・七英雄を先頭とし、多くの者が別世界へと移動した。<br> ・七英雄が送り出されるとき、装置が上手く作動せず彼らは行方不明になった。<br> ・変動によりある場所は砂漠、ある場所は海中、ある場所は氷の中と姿を変えた。<br> ・水竜は古代人との誓いによりこの塔に束縛されている。<br> <br>  皇帝は理解することを止めた。ある意味七英雄も、古代人に利用された歴代皇帝と同じ存在だったのだ。<br> 敵を理解すれば倒せなくなる。エイルネップに入った最後の伝承者はロックブーケに戦いを挑んだ。<br> ロックブーケの秘術も、側近をすべて女性で固めた皇帝団の前に無意味だった。<br> <br> <a name="a16"></a></dd> <dt><a href="menu:16">16</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 23:07ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>  玉座に座った皇帝の前に、火急の報が入る。ナゼール海峡の南、大氷原にモンスターの大軍が集まっていると。<br> いよいよ最後の決戦が始まる。それは同時に、伝承法の力が終わることも告げていた。<br> 大氷原へ到着したフィアナ帝。そこは吹雪が荒れ狂う極寒の地であった。大氷原のダンジョン・・・<br> 地下に長く伸びる洞窟を発見した皇帝は、少数の部下とともに突入した。中は多くのモンスターに溢れていた。<br> モンスターをかわして進む皇帝は、奥で遺跡のような建物を発見する。<br> <br> その場所にノエルがいた。鎧兜に身を固め、皇帝と同じ刀を持つこの男は、妹ロックブーケの復讐を果たすと<br> 宣言し、斬りかかってきた。勝ったのは皇帝だ。ソードバリアの剣陣の前に、ノエルの剣技はまるで意味をなさなかった。<br> ノエルの屍を乗り越え皇帝は祭壇の奥へと入っていった。不気味な声が「にがさん、おまえだけは」と響くなかを。<br> 当然皇帝に逃げる気などなかった。<br> <br>  中は異様な空気に包まれていた。ゼリー状の不気味な巨体はまるで生きているようで、中からは七英雄の<br> 気配が感じられた。皇帝とその部下の攻撃に呼応するように敵の攻撃もまた始まる!まずはロックブーケ、<br> そしてノエルの影が現れ激しい攻撃が投げつけられる。スービエの津波、ダンターグの突進技など<br> 次々と七英雄達の姿が現れ連続攻撃が始まり、部下が次々と瀕死の重傷に追い込まれる。<br>  ワグナス、ボクオーン、クジンシー、すべての七英雄の影がそろうと同時に戦いは最高潮に達した。<br> 正攻法では勝てないと断じた皇帝は、クイックタイムの連唱に入る。水系最高位のこの術法は、時の流れを<br> 自在に操る。加速する人達間の攻撃の前に反撃もならず七英雄の姿が次々と削り取られていく。<br> 戦いは皇帝の勝利に終わった。消えていく七英雄の姿を後に、部下達が去っていく中、殿を務めたのは皇帝<br> だった。最後に去っていく皇帝の後ろで、澄み切った青空へと高く高く登っていく七英雄の姿があった・・・<br> 彼らは果たして死んだのだろうか……<br> <br> <a name="a17"></a></dd> <dt><a href="menu:17">17</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">ロマンシングサガ2</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/07/26 23:17ID:qI6JzfU8</font></dt> <dd>「ねぇ、その後皇帝陛下はどうなったの?」<br> 子供の無邪気な問いに、吟遊詩人が答える。<br> 「大氷原にて七英雄を打ち破った皇帝は、アバロンに帰ると間もなく”帝国制”を廃止して共和国を建てると、<br> その姿を消した。」<br> 酒場で吟遊詩人の語りが終わるのと同時に、店内も灯りを落として店じまいをしようとしていた。<br> 暖炉の火が消え、客がドアを開けて去るなか、一人の女性だけがいつまでもテーブルについて酒を飲んでいた。<br> 「おい、もう店じまいだぞ」<br> 店員が追い出しのため荒々しく声をだすが、女は動かない。しびれをきらした店員の前に、酒場の親父が<br> 「その人はいいんだ」となだめるように声をかける。店員も消え、店長も帰り、店内には詩人と女だけが残った。<br> 物語の感想を聞く詩人に、女は面白い話だったと語る。女の正体をほのめかすような言葉をかけると詩人は<br> ようやく店から出ていった。感傷の現れ、女の脳裏に歴代皇帝達の姿が浮かんで消えたとき、店のドアを開けて<br> ネレイド、アマゾネス、女傭兵、ホーリーオーダー、かつての部下が入ってきた。<br> <br> ロマンシング・サ・ガ2 ~完~</dd> </dl>

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