「Gu-L」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「Gu-L」(2022/10/13 (木) 14:19:36) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<dl class="thread"><dt><strong>Gu-L</strong></dt>
<dt>part58-497-499,503~512</dt>
<dd>
<hr /></dd>
<dt>497 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/17(土) 21:52:32.22
ID:9Naax3lR0</dt>
<dd>未解決にあったGu-Lいきます。<br />
死亡パターンも入れときます。でも回想は多いんではぶくよ!<br /><br />
登場人物<br />
赤橋圭介:主人公。根暗っぽい。<br />
七瀬隆也:友達。明るく親切で、手先も器用。最近よく喉が渇く。<br />
朝茅裕太:友達。おしゃべりな奴。やたらと技術力が高い。<br />
前沢智:ムードメーカー。ノリは軽いがバカではない。<br />
冴島アイリーン:アメリカからやってきた。片言だけど優しい子。<br />
鈴木月絵:ヒロイン(?)。主人公がこっそり思いを寄せている。<br />
新島暁子:仕切り屋タイプ。性格はかなりきつい。化粧が濃い。<br />
石原亜美:大人しい子。怒鳴られても暁子にベッタリ。死亡フラグまでべったり。<br />
飯田信彦:不良。まさに不良。戦闘ではとてもお世話になります。<br />
神崎栄次:無口。どうみてもチートです(ry<br />
田中勉:デブ。こいつの死亡だけは不可避。まあどうでもいい。<br /><br /><br />
高校最後の修学旅行。しかし、思いっきり雨に降られていた。<br />
月絵の落としたペンダントを圭介が拾う。どうやら、壊れてしまったようだ。<br />
直せると嘘をつき、圭介はそのペンダントを預かった。<br />
バスの中、友人の隆也に月絵から預かったペンダントを見つけられる。<br />
しかし、隆也は代わりに直してやると言ってくれた。ありがたい。<br />
裕太も入れてゲームの話をしていると、轟音と共に視界が赤と黒で埋め尽くされた。<br /><br />
気が付くと、どことも知れぬ山の中。まわりには、10人しかいない。<br />
けが人も多く、特にアイリの腕の出血が激しい。<br />
止める栄次を無視して、バスに向かう。それは、最早原型を留めていなかった。<br />
何かの焼けるような臭いに嫌悪感を覚え、圭介はその場を立ち去る。<br />
しかし、転がっていた救急箱を見つけ拾い上げた。<br /><br />
※救急箱を拾った後、アイリに話しかけると治療できます。<br />
ここでちゃんと治療しないと死亡。治療するとアイテムがごっそり減ります。<br />
なお、アイリ以外のキャラも治療できます。必要ではありませんが。<br /><br /></dd>
<dt>498 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/17(土) 21:53:40.59
ID:9Naax3lR0</dt>
<dd>救助を待つ一行。しかし、どれだけ待っても何も変わらない。<br />
隆也の提案で、火を熾すことに。<br />
しかし、突然の雨に火はかき消される。<br />
けが人もいる上に、亜美が寒さで発熱。これ以上はここにいられない。<br />
隆也の提案で、雨を避けられる場所へ移動することにした。<br />
空には、修学旅行先で楽しみにしていた怪奇月蝕が怪しく浮かんでいた。<br /><br />
運よく、古びた洋館を発見した一同。もしかしたら、人がいるかもしれない。<br />
勉が大声で叫ぶと、中から無表情なメイドが出てきた。<br />
「何……用……?」<br />
隆也が怪我人の治療と外部への連絡をお願いすると、メイドはうなずいた。<br />
片言で安住と名乗ったそのメイドは、全員を中に招き入れてくれた。<br />
洋館に入ろうとした圭介は、何かにつまずいてしまった。<br />
しかし、疲れが先に出ていた圭介は、何につまずいたのか気にもしなかった。<br />
(作者曰く「住人の頭蓋骨」とのこと)<br /><br />
洋館の中は、予想以上に広かった。<br />
安住は既に夜であり、嵐も来るため明日まで休むように告げた。連絡も明日すると。<br />
隆也が訊ねると、洋館の主人は不在で、今は安住しかいないという。<br />
暇つぶしにうろうろする圭介の横で、隆也と栄次は嫌なものを感じていた。<br /><br />
※ここで懐中電灯を手に入れておかないと、月絵を助けることができません。<br /><br />
食堂と思しき扉を見つけ、近づく圭介。<br />
すると、その向こうから聞くに堪えない生々しい音が。<br />
扉が開く気配を感じて身を隠す圭介。すると、安住がそこから出てきた。<br />
安住が暁子と亜美のいる部屋に入ったのを見届けて、圭介は部屋に戻った。<br />
顔色が悪いと気遣う隆也に事情を話そうとしたところで、安住がやってきた。<br />
食事の用意ができたから、食堂に来るようにという。<br />
しかし、先ほどの音が脳裏をよぎり、圭介は憂鬱な気分になった。<br /><br />
食事は豪華なものだった。しかし、圭介はどうにも食べる気になれない。<br />
他の皆が美味しそうに食べているのを見て、気を取り直して手を伸ばす圭介。<br />
しかし、その料理を横から勉が奪い取る。<br />
取り返そうとすると、いきなり勉がもがき苦しみ、死んだ。<br />
どう見ても、毒殺。騒然となる一同。<br />
しばらくしてやってきた安住に、必死で訴える圭介。しかし安住は冷たく吐き捨てた。<br />
「……何故……生きてる。お前が……」<br /><br /></dd>
<dt>499 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/17(土) 21:54:53.72
ID:9Naax3lR0</dt>
<dd>凍りつく一同。すると、奥の扉から説明しようと声がした。<br />
出てきたのは、白衣の男達に付き添われた、車椅子に乗った化け物のような老人。<br />
「初めまして皆さん。私がこの屋敷の主……長田幸三です。どうぞよろしく」<br />
飛びかかろうとした暁子を拳銃で牽制し、長田は説明を始める。<br />
圭介達は被験者であるということ。毒入り料理はただのオープニングであること。<br />
抗議する隆也を見て、何故か長田が動揺する。<br />
しかし、長田はそのまま隆也に発砲。そのまま、隆也は穴に落とされた。<br />
錯乱して暴れる圭介を栄次が取り押さえ、信彦が黙らせる。<br />
威嚇射撃でようやく大人しくなった一同に、長田は説明を続けた。<br />
実験はゲーム形式。プレイヤーは彼ら。ラスボスは長田。ボスを倒せば、クリア。<br />
狂ったように笑う長田は、自分の元に来るよう告げて消えていった。<br />
それと同時に、彼らの背後におぞましい化け物が現れた。<br />
何とかそいつを撃退し、とりあえず食堂を離れることに。<br /><br />
静かな洋館は、今や化け物の巣窟と化していた。とりあえず、手近な一室に逃げ込む。<br />
しかし、暖炉に違和感が、調べてみると、暖炉の裏に隠し扉が。<br />
その向こうには階段が。怪しいが、化け物が迫ってきている。<br />
中に入り、入り口をふさぐ。何とか、安全な場所は確保できた。<br /><br />
一息ついたところで、栄次が武器を探そうと提案した。<br />
拳銃があるのだから、何か武器になるものがあるはずだという。<br />
とりあえず少数で館を探索することに。<br />
暖炉をどかして外に出ると、部屋の外から聞きなれた声がする。<br />
ドアを開けると、そこには隆也が。無事を喜ぶ圭介。隆也の右目は、何故か赤かった。<br /><br />
隆也に事情を説明すると、隆也もついてくるという。<br />
隆也の言動に微妙な違和感を感じながらも、承諾する。<br />
洋館内部の他の部屋は、かつてあったのだろう惨劇の跡がそのまま残されていた。<br />
探索していくと、バッテリーや鍵などの実用品に混じって銃器や弾などが。<br />
途中安住と会うも、掃除中だからとスルーされる。<br />
地下への道を見つけ降りる。そこは、武器庫だった。<br />
武器を持って戻る途中、隆也は忘れ物をしたと言って一人武器庫に戻った。<br /><br />
※信彦がいる場合、武器を多く持っていかないと信彦が離脱し死亡確定。<br />
ただし、多く持っていくと移動速度が低下します。<br />
どう見ても隆也が(ry<br /><br />
今回はここまで。<br />
次回からは隆也が頑張ります。色々と。<br /></dd>
</dl><dl class="thread"><dt>503 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/18(日) 17:09:31.50
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>Gu-L続きいきますー。<br />
なお、バッテリーがないと死亡確定なキャラがいるので取り逃しのないように。<br /><br />
隆也が目を開けると、そこは内臓の中のような空間だった。<br />
撃たれた上に落とされたはずなのに、どこも痛くない。<br />
さまよううちに、濁った水をたたえた巨大な水槽を見つける。<br />
その中から、突然怪物が現れる。肉を求めて襲いかかるそいつらを何とか撃退する。<br />
化け物達を避けながら進むうち、喉の渇きを覚える隆也。<br />
装置を動かすと、突然周囲の壁――亜歯奴無が動き出した。<br />
隆也を食べようとする亜歯奴無。すると、どこからか伸びた手が隆也を引っ張った。<br /><br />
呼びかけに隆也が目を開けると、目の前にはウサギがいた。<br />
壁に生えた巨大な口が、エサを取ったとウサギ――ダニエルに怒っている。<br />
藤枝と呼びかけられたその口は、自分はアバドンだと名乗る。哀れむダニエル。<br />
ダニエルに深呼吸させられ、何とか落ち着いた隆也。<br />
次に亜歯奴無に隆也をよく見せ――目がないことに気付いて臭いをかがせる。<br />
思い当たる節があったのか、絶叫する亜歯奴無。<br />
亜歯奴無にしっかり口止めすると、ダニエルは隆也を連れて隠しラボへ案内した。<br />
中には、マトモそうな人間の助手、松田桜子がいた。やっと落ち着いた隆也。<br />
落ち着いた隆也に、ダニエルは事情を話し始めた。<br /><br />
ウサギにしか見えないダニエルは、元々はここの研究員だった。<br />
しかし、長田の実験材料にされ、このような姿になり決別したという。<br />
ダニエル達はここに隠れて長田に歪められた生物達を救うための研究をしているのだ。<br />
そして、ダニエルは入手した監視カメラのデータによって圭介達のことも知っていた。<br />
ついでに一緒に圭介達を助けようと言うダニエル。<br />
制御室に忍び込み、非常用通路を使える状態にすれば脱出できるはずだという。<br />
ただ、防御システムがあり、その解除方法が分からない。<br />
そこで、隆也が調べてくることに。ダニエルも松田も、見つかるわけにはいかないのだ。<br />
喉の渇きを訴えた隆也。ダニエルが止めるより早く、松田が嬉しそうにそれを出した。<br />
「黒ヤツメ松田スペシャル」<br />
真っ青になるダニエルをよそに、隆也はそれを飲みほし美味いと絶賛。喜ぶ松田。<br />
水やジュースでは癒えなかった喉の渇きが、初めて消えた。<br />
ダニエルに武器などを提供してもらい、隆也は動き出した。<br /><br /></dd>
<dt>504 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/18(日) 17:10:11.06
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>制御室に入った途端、研究員に見つかる隆也。<br />
研究員達は、突然異形の怪物となって襲い掛かってきた。<br />
倒した研究員は、隆也の目の前で溶けて消えた。<br />
彼らの残したパスコードを使って防御システムを解除しようとするが、開かない。<br />
他のところを探そうとする隆也。その胸を、後ろから放たれた弾丸が貫いた。<br />
研究員が一人、隠れていたのだ。<br />
隆也がふと我にかえると、その研究員は肉塊になっていた。血まみれの右手。<br />
そして、やけにまぶしくなった照明。右目を閉じると、普通に戻った。<br />
やりにくいので、何故か血まみれの医務室で眼帯を見つけ右目を塞ぐことにした。<br />
塞がった傷。溶ける死体。嫌な予感を覚えながらも、とりあえず戻ることに。<br /><br />
※信彦が離脱していると、ここで爆破現場が見られます。<br /><br />
突然の揺れに、休んでいた一同は驚いた。裕太が言うには、武器庫が爆破されたとのこと。<br />
実は裕太は、武器庫に盗聴器を仕掛けてあったのだ。<br />
武器庫を爆破したのは、隆也。<br />
錯乱する暁子。死にたくないとばかりに武器を持って一人で外に出る。<br />
止めに行く圭介に、亜美も一緒に行くと言い出した。<br />
部屋を出ようとした圭介は、ドアの向こうから聞こえて来る声に凍りついた。<br />
無邪気に呼びかける隆也の声。次第に本性を現し、隆也はドアを蹴り破る。<br />
現れた隆也は、右腕がない。一歩進むと、ぼとりと、心臓が落ちた。<br />
何故だと問いかける圭介に、隆也は応えた。<br />
「僕は、グールだから」<br /><br />
流石にここまで来て気付かないほど、圭介達も鈍くない。<br />
これは、隆也ではない。本人もそれを認めた。<br />
隆也をうらやみ、隆也の大事なものを奪ってやりたいといい立ち去る偽者。<br />
呆然とする圭介を、亜美が引っ張る。今は、暁子の方が先だ。<br /><br />
玄関ホールで何とか暁子に追いつく。<br />
しかし、暁子は聞く耳を持たない。玄関に鍵などかかっていなかったのだ。<br />
出て行こうとする暁子を何とか止める。<br /><br />
※ここで選択を間違えると暁子は外に出てしまい死亡。<br /><br />
ついに自分の意見を言った亜美に、圭介も暁子も驚く。<br />
亜美の必死の説得に、暁子は渋々戻ることに同意した。<br /><br />
裕太と暁子が何とか和解し、圭介達は隆也の偽者について話した。<br />
グール。東洋の伝承にある悪鬼。それと何の関係があるのだろう。<br />
どちらにしても、彼は確実に隆也と関係があるのだ。<br />
と、どこからともなく長田の声がした。言い忘れたことがあるというのだ。<br />
玄関の鍵をかけ忘れたが、外に出ればペット達の餌食になるだろうという忠告だった。<br /><br />
※暁子が外に出ていると、ここで亜美が拳銃で自殺。<br /><br />
もう一度探索のために、一部のメンバーが洋館を探索する。<br />
血まみれの部屋で、ロッカーに詰められた死体を発見。死体は、鍵を握っていた。<br /><br /></dd>
<dt>505 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/18(日) 17:11:38.38
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>隆也は、夢を見ていた。<br />
隆の母親の着ていたものと同じ着物を、ダニエル経由で取り寄せていた安住。<br />
そんな彼女に、ダニエルはついでにと母親が作っていた手毬2つも渡す。<br />
別れの時は必ず来る。そう告げながら。<br />
安住は、隆の世話を事細かに焼いていた。しかしそれは、主の方針とは反するものだった。<br />
それでも、安住は隆に心を持ってもらいたかった。彼を助けたかった。<br />
そんな安住に、主は一つの頼みごとをする。<br />
Gu-L第一号となった安住の想い人、秋山。その後を継いで第二号となってもらいたいと。<br /><br />
隆也が目を覚ますと、そこはダニエルの秘密ラボだった。<br />
ラボの前で倒れていたという。また、右目にも異常が見られる。<br />
事情を話す隆也。ダニエルも原因が分からず首をかしげる。<br />
それよりも、パスコードが先だ。解読を始める3人。<br />
松田が解読に成功し、隆也は解除に向かうことに。<br /><br />
無事に解除に成功、入った制御室は真っ暗だった。<br />
とりあえず歩いてみるが、何かに引っかかる。<br />
うっとうしい眼帯を外すと、景色がはっきりと見えた。<br />
中に居た研究員を、素手で引き裂き殺した隆也。<br />
自分が人間ではないかもしれないことを自覚する隆也。喉が、ひどく渇く。<br />
目の前の血溜りに口をつける。なぜか、美味しく感じた。<br />
ふと後ろを振り向くと、そこには自分がいた。<br /><br />
何も知らない隆也に、隆は冷たく言い放つ。<br />
そのうち人の肉しか食べられなくなるのだから、友達には会わない方がいいと。<br />
隆は、隆也の双子の兄なのだ。<br />
父親に、仕事がうまくいけば全員で暮らせるようになると言われていた隆。<br />
しかし、隆は早く母に会いたかった。友達と遊びたかった。<br />
ずっと我慢をしつづけていた隆は、弟と入れ替われるチャンスを逃したくなかった。<br />
とっさに殴った隆也の拳は、隆の目を潰す。しかし、隆の目はすぐに元通りになった。<br />
自分のことを思い出し、ぞっとする隆也。<br />
仲良くケンカをしたい隆は、そのまま隆也に殴りかかってきた。<br /><br />
ケンカをしながらも、隆は隆也に自分の夢を語った。<br />
「普通の暮らし」をしてみたい。でも、父を一人にすることはできない。<br />
隆也の友達とも遊んでくると言い残し立ち去る隆。<br />
引きとめようとする隆也だったが、傷が深く動けない。<br />
痛む体に鞭打ち、防御システムを解除しダニエルの元に戻ることにした。<br /><br />
今回はここまで。<br />
信彦と裕太の死亡フラグ回避って分かりにくいよね。<br /><br /></dd>
<dt>506 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:03:00.18
ID:R9PnRTkD0</dt>
<dd>Gu-L続きいきますー。<br />
というかもう最後までいきますー。<br /><br />
ダニエルは、松田に思い出話をしていた。<br />
安住はもともと秋山の養女であること。<br />
彼らは研究員仲間の秋山のために、何も知らない安住に嘘をつきつづけたこと。<br />
秋山が、研究に嫌気がさしてプロジェクトを抜けるといってきたこと。<br />
そして、それっきり秋山が帰ってこなかったこと。<br />
秋山がGu-L実験に使われたことを知ったのは、ずっと後のことだった。<br />
安住は秋山が消えたことで研究に気付き、被験体にされた。<br />
そして長田は、ダニエルと藤枝にも疑惑の目を向けた。<br />
食事に薬が混ざっていることに気付いたダニエルは辛うじて自我を保てたが……。<br />
難を逃れたダニエルは、自分を追ってやって来た松田と共に隠し部屋に潜んだ。<br />
ダニエルは、この事態を終わらせなければならない。<br /><br />
注意書きの書かれた扉の向こうは、血飛沫が飛んでいる以外は普通の部屋だった。<br />
夢に出てきたのと、同じ部屋だ。<br />
鮮やかな着物。手作りの手毬。その1つを、隆也は持ち出した。<br /><br />
※毬を持っていかないとトゥルーエンドに行けません。<br /><br />
隆に会ったことを告げられたダニエルは、隆也に真相を告げた。<br />
隆は、死産だった。だから隆也の母は、隆がこうしていることを知らないのだ。<br />
長田は、自身の延命のために遺伝子を改造していた。<br />
その遺伝子を受け継いだ息子の死体を使うことで、理想的なGu-Lを完成させた。<br />
そしてその遺伝子は、隆也にも受け継がれている。<br />
ダニエルから真相を語られた隆也は、まずは長田をどうにかするのが先決だと言った。<br />
しかし、もし隆が友人を傷つけるのなら――<br />
通路は通れるようにしたが、上に乗っている何かのため下からは上がれない。<br />
出来ることは全てした。上にいる圭介達を信じて、隆也は待つことにした。<br /><br /></dd>
<dt>507 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:03:32.44
ID:R9PnRTkD0</dt>
<dd>安住の部屋は、血まみれだった。血で錆びた大斧にドン引きする圭介。<br />
しかし、安住の過去の姿を日記から垣間見ることができた。<br />
長田の部屋のドアをこじ開け押し入る。重要な資料があるとみて、一度全員を呼んだ。<br /><br />
政府が世界に追いつくために立ち上げたプロジェクト「AtoZ」。<br />
Gu-Lは、その中でも特に有力視されている研究だという。<br />
長田は、細胞に微弱な電波を与えることで体の一部分を作れるということを発見した。<br />
まずはマウスで。次に、人間で。実験は次々に進んだ。<br />
しかし、長田の体はどんどん電波によって歪んでいった。<br />
Gu-Lを完成させるため、屋敷を売って人を呼び、更に研究を続ける。<br />
そして、長田はついに隆の遺体に手を出した。<br /><br />
狂気に満ちた日記にぞっとする一同。しかし、長田の居場所は分からない。<br />
と、裕太が日記に挟まっている紙とCDを発見した。<br />
どうやら、電算室で使うらしい。栄次に道を教えてもらい、電算室に向かうことに。<br />
すると、月絵が自分も行きたいと言い出した。続いて裕太と智も。<br />
仕方ないので連れて行くことに。<br />
しかし、真っ暗な電算室の廊下を前に智の心が折れる。彼女は、暗所恐怖症だったのだ。<br />
最初の隠し部屋では化け物への恐怖が勝って入ることが出来たが、今回は無理だった。<br />
仕方が無いので、裕太に残ってもらうことに。少し不満そうだが、裕太はうなずいた。<br />
ふと、圭介は懐中電灯を持っていることを思い出した。<br /><br />
※懐中電灯をつけた場合<br />
廊下を歩いていると、背後に隆が現れる。怯える月絵を、圭介は背後にかばった。<br />
隆也の兄だと名乗る隆に、二人は動揺する。<br />
隆の目的は、友達を作りたいということ。しかし、そんなものは受け入れられない。<br />
月絵を守ると宣言した圭介。ふと、隆の脳裏に安住の言葉がよみがえる。<br />
悲しげな目で月絵を見つめ、隆は去っていった。<br /><br />
※懐中電灯を持っていない、もしくはつけなかった場合<br />
暗闇を走る途中、背後から月絵の悲鳴がした。呼びかけるが、返事はない。<br />
ただ、背中をつかんでいた手の力が強くなり、震えていた。<br />
さらに走っていると、不意に明かりがついた。<br />
振り返ると、そこに月絵の姿はなく。ただ、腕だけが転がっていた。<br />
その向こうで、隆が死んでしまった月絵をつまらなさそうに眺め、去っていった。<br /><br />
やはり危険だということで、智と裕太も呼ぶことに。<br />
しかし、月絵の腕のケガを見て裕太が怒りをあらわにする。<br />
(月絵が死んでいるとさらに怒ります)<br />
実は裕太も、こっそり月絵に想いを寄せていたのだ。<br />
裕太は怒り、どこかへ走り去っていった。智が後を追いかける。<br />
慌てて月絵と圭介も後を追いかけた。<br /><br /></dd>
<dt>508 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:04:09.06
ID:R9PnRTkD0</dt>
<dd>智の落としたストラップをたどり追いかける。<br />
広い部屋の中央、島のように残された僅かな足場の上で、智は動けずに居た。<br />
助けようとする圭介の前に、隆が現れる。しかし、戦うつもりはないらしい。<br />
そして、隆は智を助ける方法を圭介に教えた。<br />
12個の台座に水晶を正しく配置すれば、智を助けられるという。しかし、間違えば――<br />
隆は智を助けたいが、頭の中の声が邪魔をして助けられないという。<br />
水晶のありかを圭介に教え、隆は立ち去った。<br /><br />
※水晶配置に失敗すると智は串刺しになって死亡。<br /><br />
水晶を置くと、智のいる足場に届く道ができた。しかし、足が震えて歩けない智。<br />
支えようと手を伸ばすが、圭介は智ごと落ちてしまった。<br />
幸い高さは無かったが、背後――智のいた島のあたりに、針の山が。<br />
もしあそこから落ちていれば……。<br />
戻れないので、地下通路を先に進む。すると、死体を発見した。<br />
と、死体が動いた。しかも喋った。<br />
まだ理性を残している彼だったが、もう口と左腕しか動かない。<br />
彼は、拳銃を渡して欲しいと頼んできた。<br /><br />
※渡しても渡さなくてもおk。ちなみに彼は秋山です。<br /><br />
圭介は、念のため1発しか弾の入っていない銃を渡した。<br />
男は感謝し、礼としてポケットの中の鍵を取るように言った。<br />
教えられた道を進むと、背後で銃声がした。<br /><br />
圭介のポケットで、圏外のはずの携帯がなった。裕太だ。<br />
どこにいるのか訊ねるが、裕太は応えない。<br /><br />
※ここで選択をミスる、もしくはバッテリーを持っていないと裕太は死亡。<br /><br />
何とか廊下の突き当たりにいることを聞き出した圭介。<br />
和解しかけたところで、突然電話の向こうで銃声が。<br />
慌てる圭介の携帯電話は、さらにバッテリーが切れそうだ。<br />
もしここで裕太とのつながりを失ってしまったら――<br /><br /></dd>
<dt>509 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:04:36.19
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>※死亡確定の場合<br />
廊下に血の跡が。それは中庭を通り、頑丈な鉄扉の向こうに続いていた。<br />
そこは拷問部屋だった。中央の棘だらけの椅子に、裕太は座らされていた。<br />
血まみれで息絶えた裕太を見るが、圭介は泣くことすらできなかった。<br /><br />
※死亡回避の場合<br />
慌てて廊下に向かうと、隆と裕太が向かい合っていた。<br />
裕太は、出会い頭に隆に発砲し反撃されていたのだ。<br />
なぜ嫌うのか。そう問いかける隆に、圭介は怒りのままに銃を向けた。<br />
「お前が化け物だからだ!」<br />
理解してもらえない悲しみに、頭の中の父の声は皆殺しにしろと囁く。<br />
邪魔な声。でも聞かなければならない。隆は、その声に従った。<br /><br />
圭介に撃退され、悲しげに消える隆。<br />
裕太は、圭介に先ほどのことを謝った。とりあえず、一度戻ることに。<br />
今までのことを皆に報告する圭介。体勢を立て直し、再び電算室へ。<br />
しかし、栄次は調べたいことがあるからと残ることを宣言。<br /><br />
※アイリに死亡フラグがある場合、アイリも戦闘に参加しません。<br /><br />
隆は、父に頭の中の声を取り除いて欲しいと言った。<br />
友達が欲しいのに、友達を殺せと囁く邪魔な声。<br />
父は安住への恨み言を吐いた後、声を止めてやるから好きなだけ遊べと答えた。<br />
あの子猫と同じように。<br /><br />
電算室の天井からは、何故か血がしたたり落ちていた。<br />
天井を見上げると、そこには血まみれの隆が。<br />
ぞっとする圭介に、隆は無邪気に遊ぼうと呼びかけてきた。<br /><br />
ちっとも痛そうにせず、残念そうに消える隆。<br />
電算室のPCをいじっていると、今度は栄次から電話がかかった。<br />
長田の部屋にあった装置を使って、屋敷内なら通話できるようにしたのだ。<br />
圭介がパソコンをいじったことを伝えると、栄次は早く戻るように告げた。<br />
長田の部屋に戻ると、壁に穴が開いていた。隠し通路があったのだ。<br />
どうやら長田は、徹底的にラスボスを演じたいらしい。<br />
栄次の言動に疑問を抱く圭介。しかし、栄次はそれをスルーする。<br />
どちらにしろ、いかなければならない。<br /><br />
梯子を降り、先に進む。すると隆が現れ、早く父の元に行くよう告げる。<br />
隆也はどうなっているのだろう。とにかく、先に進むしかない。<br /><br />
※アイリ死亡フラグがある場合、隆がアイリを水路に突き落とします。アイリ死亡。<br />
ただし、冒頭のケガがもとで感染症を引き起こしていたのでどのみち助かりませんでしたが。<br /><br /></dd>
<dt>510 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:05:08.18
ID:/epzXcpx0</dt>
<dd>長田の部屋を掃除していた安住は、見知らぬ男を見つけた。<br />
「もう……俺の事も分からない……か?」<br />
安住はしばらく立ち止まるが、不意に頭痛をおぼえてうずくまる。<br />
人口脳が、外れかかっていたのだ。<br />
不意に自我を取り戻した安住。目の前にいたのは、南澤だ。<br />
フレイムの力を使って姿を変え、ここにきていたのだ。<br />
人口脳は外れたが、今までの記憶は安住の中に残っていた。<br />
愕然とする安住を抱きしめる南澤。彼は、ずっと安住のことを愛していたのだ。<br />
しかし、安住は自分自身を赦すことができなかった。<br />
窓を開けて飛び出した安住を、南澤はただ見送ることしかできなかった。<br /><br />
降りた先にあった扉の向こうから、懐かしい声がする。<br />
身構える圭介だったが、出てきたのは本物の隆也だった。<br />
隆也に案内され、圭介達は遅れてきた栄次と共にダニエルのラボに向かった。<br />
挨拶してきたアバドンに、圭介達は硬直する。説明を放棄する隆也。<br />
そしてダニエルの姿にさらに硬直する圭介達。まあ、仕方ない。<br />
ダニエルは、圭介達にパスカードを渡した。<br />
これさえあれば、いつでも長田のところにいけるという。<br />
今まで渡さなかったのは、隆也一人で行かせるわけにはいかなかったからだ。<br />
長田の居場所と共に、ダニエルはパスカードを圭介に渡した。<br />
しかし、パスカードは一度しか使えない。つまり、一度行けば戻って来られない。<br />
行くべき時は自分で決めろ。ダニエルはそう皆に言った。<br /><br />
※トゥルーエンドにいくためには、ここで残留思念を集める必要があります。<br /><br />
パスカードを使い、赤外線を抜ける。<br />
と、そこで隆也がダニエルと松田のことを思い出した。<br />
しかし、後には戻れない。先に進むことに。<br />
と、途中のドアから血まみれの研究員が這い出てきた。<br />
その研究員を追って飛び出した影は、研究員だけでは飽き足らず圭介達に向かってきた。<br />
何とかしりぞけ、さらに奥へと進む。<br /><br /></dd>
<dt>511 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:05:43.33
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>奥にいたのは、おぞましい姿の怪物だった。それは、長田の声で挨拶をしてきた。<br />
Gu-L計画は最終段階に入ったと狂気をはらんだ声で告げる長田。<br />
隆の行方を尋ねる隆也に、長田はあっさりと答えた。<br />
無限にエネルギーを生産する道具として、自分に組み込んだと。<br />
動作実験として、長田は圭介達に襲い掛かってきた。<br /><br />
全員の猛攻に、長田はたじろぐ。しかし、死なない。<br />
そこで、栄次がエネルギー源である隆を長田から切り離すことを提案。<br />
ためらいは残るものの、隆を引きずり出すことに。すると、隆が目を覚ました。<br />
やりたい事がある。そう言った隆の体が姿を変えていく。<br />
「だからもう……もう皆死んでよ!!!!!!!!!」<br /><br />
バッドエンド:全員死亡<br />
隆を切り離されたことにより、長田は体を保てなくなった。<br />
しかし、長田もしぶとくプラズマとなって体から離脱した。<br />
そんな時にダニエル乱入。ついに、長田にとどめを刺しに来たのだ。<br />
ダニエルの指示で松田がかけた黒ヤツメ松田スペシャルトレビアン。<br />
隆也の喉の渇きが癒えたことをヒントに、グールワクチンとして改良したのだ。<br />
体を取り戻させられた長田。ついに、息絶えた。<br />
ほっとしたところで、突如研究室が燃え出す。慌てて一行は逃げ出した。<br />
途中、ふと隆也が足を止める。<br />
「……ゴメン……俺、やっぱり行けないや」<br />
そう呟いた隆也の胸を、まだ生きていた隆の手が貫いた。<br />
皆、死んでしまった。助けられなかった。<br />
どうでもよくなってしまった圭介は、こめかみに銃を当てた。<br /><br />
一人脱出した栄次。Gu-Lの終了を、報告した。<br /><br /><br />
ノーマルエンド:トゥルー条件を満たしていない<br /><br />
(隆也死亡まではBADと同じ展開)<br /><br />
衝撃で立ちすくんだ圭介は、栄次に引きずられて脱出させられた。<br />
その後、生還者達は救助された。彼らは、この事件のことを口にしないことを誓った。<br /><br /></dd>
<dt>512 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:06:41.21
ID:/epzXcpx0</dt>
<dd><br />
トゥルーエンド:全員生存、必要アイテム所持<br />
必死に戦い、隆はついに倒れた。しかし、やっぱり死なない。<br />
自分の体を再生するために隆を呼び戻す長田。呼びかけに、隆は反応しなかった。<br />
隆の目の前には、かつて見た安住の微笑みがあった。<br />
安住の言葉の意味をようやく理解したのだ。<br />
バイバイと言い残し、隆は自分自身と共に長田を消し飛ばした。<br />
しかし、長田もしぶとくプラズマとなって体から離脱した。<br />
そんな時にダニエル乱入。ついに、長田にとどめを刺しに来たのだ。<br />
ダニエルの指示で松田がかけた黒ヤツメ松田スペシャルトレビアン。<br />
隆也の喉の渇きが癒えたことをヒントに、グールワクチンとして改良したのだ。<br />
体を取り戻させられた長田。ついに、息絶えた。<br />
ほっとしたところで、突如研究室が燃え出す。慌てて一行は逃げ出した。<br />
途中、ふと隆也が足を止める。圭介が呼びかけ、再び走り出した。<br /><br />
長田の死体を前に、南澤は静かに佇んでいた。<br />
ここだけは、南澤の能力でもすぐには燃やしきれなかったのだ。<br />
南澤はGu-Lのデータ、並びに長田博士を消去したことを報告する。<br />
また、死者を炎として纏いその人物になりすます幻影焔も上手くいった。<br />
Flameの実験は、成功だ。<br />
バス事故を仕組んでまで作戦を仕組んだ甲斐があったと喜ぶ研究者達。<br />
しかし、南澤は後悔していた。携帯を床に叩きつけ、どこかへ去っていった。<br /><br />
そして、全てが燃え落ちた。<br /><br />
海の見える崖の上、圭介達はただ海を眺めていた。<br />
たった一晩しかいなかったのに、何日も過ぎたような気分だった。<br />
生きてみよう。そう決意した隆也の目に、通りかかった船が映った。<br />
無事に生還できた彼らだったが、圭介はAtoZのことが忘れられなかった。<br /><br />
ダニエルと松田も、同じように空を見上げていた。<br />
黒ヤツメの威力はすさまじく、ウサギだったダニエルを人間に戻していた。<br />
AtoZがどうなるか、この国がどうなるか。<br />
それは、圭介達次第だ。<br /><br />
レポーターが、淡々とニュースを告げる。<br />
栄次が、死体で発見されたという。手首を切ったことによる自殺だという。<br />
死亡推定時間は、修学旅行の2日前。<br /><br /><br />
以上です。<br />
ボイスと誤字さえどうにかすれば面白いゲームです。是非DLしてみてください。<br /></dd>
</dl>
<p><strong>Gu-L</strong></p>
<p>part58-497-499,503~512</p>
<hr />
<dl class="thread">
<dt>497 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/17(土) 21:52:32.22
ID:9Naax3lR0</dt>
<dd>未解決にあったGu-Lいきます。<br />
死亡パターンも入れときます。でも回想は多いんではぶくよ!<br />
<br />
登場人物<br />
赤橋圭介:主人公。根暗っぽい。<br />
七瀬隆也:友達。明るく親切で、手先も器用。最近よく喉が渇く。<br />
朝茅裕太:友達。おしゃべりな奴。やたらと技術力が高い。<br />
前沢智:ムードメーカー。ノリは軽いがバカではない。<br />
冴島アイリーン:アメリカからやってきた。片言だけど優しい子。<br />
鈴木月絵:ヒロイン(?)。主人公がこっそり思いを寄せている。<br />
新島暁子:仕切り屋タイプ。性格はかなりきつい。化粧が濃い。<br />
石原亜美:大人しい子。怒鳴られても暁子にベッタリ。死亡フラグまでべったり。<br />
飯田信彦:不良。まさに不良。戦闘ではとてもお世話になります。<br />
神崎栄次:無口。どうみてもチートです(ry<br />
田中勉:デブ。こいつの死亡だけは不可避。まあどうでもいい。<br />
<br />
<br />
高校最後の修学旅行。しかし、思いっきり雨に降られていた。<br />
月絵の落としたペンダントを圭介が拾う。どうやら、壊れてしまったようだ。<br />
直せると嘘をつき、圭介はそのペンダントを預かった。<br />
バスの中、友人の隆也に月絵から預かったペンダントを見つけられる。<br />
しかし、隆也は代わりに直してやると言ってくれた。ありがたい。<br />
裕太も入れてゲームの話をしていると、轟音と共に視界が赤と黒で埋め尽くされた。<br />
<br />
気が付くと、どことも知れぬ山の中。まわりには、10人しかいない。<br />
けが人も多く、特にアイリの腕の出血が激しい。<br />
止める栄次を無視して、バスに向かう。それは、最早原型を留めていなかった。<br />
何かの焼けるような臭いに嫌悪感を覚え、圭介はその場を立ち去る。<br />
しかし、転がっていた救急箱を見つけ拾い上げた。<br />
<br />
※救急箱を拾った後、アイリに話しかけると治療できます。<br />
ここでちゃんと治療しないと死亡。治療するとアイテムがごっそり減ります。<br />
なお、アイリ以外のキャラも治療できます。必要ではありませんが。<br />
</dd>
<dt>498 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/17(土) 21:53:40.59
ID:9Naax3lR0</dt>
<dd>救助を待つ一行。しかし、どれだけ待っても何も変わらない。<br />
隆也の提案で、火を熾すことに。<br />
しかし、突然の雨に火はかき消される。<br />
けが人もいる上に、亜美が寒さで発熱。これ以上はここにいられない。<br />
隆也の提案で、雨を避けられる場所へ移動することにした。<br />
空には、修学旅行先で楽しみにしていた怪奇月蝕が怪しく浮かんでいた。<br />
<br />
運よく、古びた洋館を発見した一同。もしかしたら、人がいるかもしれない。<br />
勉が大声で叫ぶと、中から無表情なメイドが出てきた。<br />
「何……用……?」<br />
隆也が怪我人の治療と外部への連絡をお願いすると、メイドはうなずいた。<br />
片言で安住と名乗ったそのメイドは、全員を中に招き入れてくれた。<br />
洋館に入ろうとした圭介は、何かにつまずいてしまった。<br />
しかし、疲れが先に出ていた圭介は、何につまずいたのか気にもしなかった。<br />
(作者曰く「住人の頭蓋骨」とのこと)<br />
<br />
洋館の中は、予想以上に広かった。<br />
安住は既に夜であり、嵐も来るため明日まで休むように告げた。連絡も明日すると。<br />
隆也が訊ねると、洋館の主人は不在で、今は安住しかいないという。<br />
暇つぶしにうろうろする圭介の横で、隆也と栄次は嫌なものを感じていた。<br />
<br />
※ここで懐中電灯を手に入れておかないと、月絵を助けることができません。<br />
<br />
食堂と思しき扉を見つけ、近づく圭介。<br />
すると、その向こうから聞くに堪えない生々しい音が。<br />
扉が開く気配を感じて身を隠す圭介。すると、安住がそこから出てきた。<br />
安住が暁子と亜美のいる部屋に入ったのを見届けて、圭介は部屋に戻った。<br />
顔色が悪いと気遣う隆也に事情を話そうとしたところで、安住がやってきた。<br />
食事の用意ができたから、食堂に来るようにという。<br />
しかし、先ほどの音が脳裏をよぎり、圭介は憂鬱な気分になった。<br />
<br />
食事は豪華なものだった。しかし、圭介はどうにも食べる気になれない。<br />
他の皆が美味しそうに食べているのを見て、気を取り直して手を伸ばす圭介。<br />
しかし、その料理を横から勉が奪い取る。<br />
取り返そうとすると、いきなり勉がもがき苦しみ、死んだ。<br />
どう見ても、毒殺。騒然となる一同。<br />
しばらくしてやってきた安住に、必死で訴える圭介。しかし安住は冷たく吐き捨てた。<br />
「……何故……生きてる。お前が……」<br />
</dd>
<dt>499 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/17(土) 21:54:53.72
ID:9Naax3lR0</dt>
<dd>凍りつく一同。すると、奥の扉から説明しようと声がした。<br />
出てきたのは、白衣の男達に付き添われた、車椅子に乗った化け物のような老人。<br />
「初めまして皆さん。私がこの屋敷の主……長田幸三です。どうぞよろしく」<br />
飛びかかろうとした暁子を拳銃で牽制し、長田は説明を始める。<br />
圭介達は被験者であるということ。毒入り料理はただのオープニングであること。<br />
抗議する隆也を見て、何故か長田が動揺する。<br />
しかし、長田はそのまま隆也に発砲。そのまま、隆也は穴に落とされた。<br />
錯乱して暴れる圭介を栄次が取り押さえ、信彦が黙らせる。<br />
威嚇射撃でようやく大人しくなった一同に、長田は説明を続けた。<br />
実験はゲーム形式。プレイヤーは彼ら。ラスボスは長田。ボスを倒せば、クリア。<br />
狂ったように笑う長田は、自分の元に来るよう告げて消えていった。<br />
それと同時に、彼らの背後におぞましい化け物が現れた。<br />
何とかそいつを撃退し、とりあえず食堂を離れることに。<br />
<br />
静かな洋館は、今や化け物の巣窟と化していた。とりあえず、手近な一室に逃げ込む。<br />
しかし、暖炉に違和感が、調べてみると、暖炉の裏に隠し扉が。<br />
その向こうには階段が。怪しいが、化け物が迫ってきている。<br />
中に入り、入り口をふさぐ。何とか、安全な場所は確保できた。<br />
<br />
一息ついたところで、栄次が武器を探そうと提案した。<br />
拳銃があるのだから、何か武器になるものがあるはずだという。<br />
とりあえず少数で館を探索することに。<br />
暖炉をどかして外に出ると、部屋の外から聞きなれた声がする。<br />
ドアを開けると、そこには隆也が。無事を喜ぶ圭介。隆也の右目は、何故か赤かった。<br />
<br />
隆也に事情を説明すると、隆也もついてくるという。<br />
隆也の言動に微妙な違和感を感じながらも、承諾する。<br />
洋館内部の他の部屋は、かつてあったのだろう惨劇の跡がそのまま残されていた。<br />
探索していくと、バッテリーや鍵などの実用品に混じって銃器や弾などが。<br />
途中安住と会うも、掃除中だからとスルーされる。<br />
地下への道を見つけ降りる。そこは、武器庫だった。<br />
武器を持って戻る途中、隆也は忘れ物をしたと言って一人武器庫に戻った。<br />
<br />
※信彦がいる場合、武器を多く持っていかないと信彦が離脱し死亡確定。<br />
ただし、多く持っていくと移動速度が低下します。<br />
どう見ても隆也が(ry<br />
<br />
今回はここまで。<br />
次回からは隆也が頑張ります。色々と。</dd>
</dl>
<dl class="thread">
<dt>503 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/18(日) 17:09:31.50
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>Gu-L続きいきますー。<br />
なお、バッテリーがないと死亡確定なキャラがいるので取り逃しのないように。<br />
<br />
隆也が目を開けると、そこは内臓の中のような空間だった。<br />
撃たれた上に落とされたはずなのに、どこも痛くない。<br />
さまよううちに、濁った水をたたえた巨大な水槽を見つける。<br />
その中から、突然怪物が現れる。肉を求めて襲いかかるそいつらを何とか撃退する。<br />
化け物達を避けながら進むうち、喉の渇きを覚える隆也。<br />
装置を動かすと、突然周囲の壁――亜歯奴無が動き出した。<br />
隆也を食べようとする亜歯奴無。すると、どこからか伸びた手が隆也を引っ張った。<br />
<br />
呼びかけに隆也が目を開けると、目の前にはウサギがいた。<br />
壁に生えた巨大な口が、エサを取ったとウサギ――ダニエルに怒っている。<br />
藤枝と呼びかけられたその口は、自分はアバドンだと名乗る。哀れむダニエル。<br />
ダニエルに深呼吸させられ、何とか落ち着いた隆也。<br />
次に亜歯奴無に隆也をよく見せ――目がないことに気付いて臭いをかがせる。<br />
思い当たる節があったのか、絶叫する亜歯奴無。<br />
亜歯奴無にしっかり口止めすると、ダニエルは隆也を連れて隠しラボへ案内した。<br />
中には、マトモそうな人間の助手、松田桜子がいた。やっと落ち着いた隆也。<br />
落ち着いた隆也に、ダニエルは事情を話し始めた。<br />
<br />
ウサギにしか見えないダニエルは、元々はここの研究員だった。<br />
しかし、長田の実験材料にされ、このような姿になり決別したという。<br />
ダニエル達はここに隠れて長田に歪められた生物達を救うための研究をしているのだ。<br />
そして、ダニエルは入手した監視カメラのデータによって圭介達のことも知っていた。<br />
ついでに一緒に圭介達を助けようと言うダニエル。<br />
制御室に忍び込み、非常用通路を使える状態にすれば脱出できるはずだという。<br />
ただ、防御システムがあり、その解除方法が分からない。<br />
そこで、隆也が調べてくることに。ダニエルも松田も、見つかるわけにはいかないのだ。<br />
喉の渇きを訴えた隆也。ダニエルが止めるより早く、松田が嬉しそうにそれを出した。<br />
「黒ヤツメ松田スペシャル」<br />
真っ青になるダニエルをよそに、隆也はそれを飲みほし美味いと絶賛。喜ぶ松田。<br />
水やジュースでは癒えなかった喉の渇きが、初めて消えた。<br />
ダニエルに武器などを提供してもらい、隆也は動き出した。<br />
</dd>
<dt>504 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/18(日) 17:10:11.06
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>制御室に入った途端、研究員に見つかる隆也。<br />
研究員達は、突然異形の怪物となって襲い掛かってきた。<br />
倒した研究員は、隆也の目の前で溶けて消えた。<br />
彼らの残したパスコードを使って防御システムを解除しようとするが、開かない。<br />
他のところを探そうとする隆也。その胸を、後ろから放たれた弾丸が貫いた。<br />
研究員が一人、隠れていたのだ。<br />
隆也がふと我にかえると、その研究員は肉塊になっていた。血まみれの右手。<br />
そして、やけにまぶしくなった照明。右目を閉じると、普通に戻った。<br />
やりにくいので、何故か血まみれの医務室で眼帯を見つけ右目を塞ぐことにした。<br />
塞がった傷。溶ける死体。嫌な予感を覚えながらも、とりあえず戻ることに。<br />
<br />
※信彦が離脱していると、ここで爆破現場が見られます。<br />
<br />
突然の揺れに、休んでいた一同は驚いた。裕太が言うには、武器庫が爆破されたとのこと。<br />
実は裕太は、武器庫に盗聴器を仕掛けてあったのだ。<br />
武器庫を爆破したのは、隆也。<br />
錯乱する暁子。死にたくないとばかりに武器を持って一人で外に出る。<br />
止めに行く圭介に、亜美も一緒に行くと言い出した。<br />
部屋を出ようとした圭介は、ドアの向こうから聞こえて来る声に凍りついた。<br />
無邪気に呼びかける隆也の声。次第に本性を現し、隆也はドアを蹴り破る。<br />
現れた隆也は、右腕がない。一歩進むと、ぼとりと、心臓が落ちた。<br />
何故だと問いかける圭介に、隆也は応えた。<br />
「僕は、グールだから」<br />
<br />
流石にここまで来て気付かないほど、圭介達も鈍くない。<br />
これは、隆也ではない。本人もそれを認めた。<br />
隆也をうらやみ、隆也の大事なものを奪ってやりたいといい立ち去る偽者。<br />
呆然とする圭介を、亜美が引っ張る。今は、暁子の方が先だ。<br />
<br />
玄関ホールで何とか暁子に追いつく。<br />
しかし、暁子は聞く耳を持たない。玄関に鍵などかかっていなかったのだ。<br />
出て行こうとする暁子を何とか止める。<br />
<br />
※ここで選択を間違えると暁子は外に出てしまい死亡。<br />
<br />
ついに自分の意見を言った亜美に、圭介も暁子も驚く。<br />
亜美の必死の説得に、暁子は渋々戻ることに同意した。<br />
<br />
裕太と暁子が何とか和解し、圭介達は隆也の偽者について話した。<br />
グール。東洋の伝承にある悪鬼。それと何の関係があるのだろう。<br />
どちらにしても、彼は確実に隆也と関係があるのだ。<br />
と、どこからともなく長田の声がした。言い忘れたことがあるというのだ。<br />
玄関の鍵をかけ忘れたが、外に出ればペット達の餌食になるだろうという忠告だった。<br />
<br />
※暁子が外に出ていると、ここで亜美が拳銃で自殺。<br />
<br />
もう一度探索のために、一部のメンバーが洋館を探索する。<br />
血まみれの部屋で、ロッカーに詰められた死体を発見。死体は、鍵を握っていた。<br />
</dd>
<dt>505 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/18(日) 17:11:38.38
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>隆也は、夢を見ていた。<br />
隆の母親の着ていたものと同じ着物を、ダニエル経由で取り寄せていた安住。<br />
そんな彼女に、ダニエルはついでにと母親が作っていた手毬2つも渡す。<br />
別れの時は必ず来る。そう告げながら。<br />
安住は、隆の世話を事細かに焼いていた。しかしそれは、主の方針とは反するものだった。<br />
それでも、安住は隆に心を持ってもらいたかった。彼を助けたかった。<br />
そんな安住に、主は一つの頼みごとをする。<br />
Gu-L第一号となった安住の想い人、秋山。その後を継いで第二号となってもらいたいと。<br />
<br />
隆也が目を覚ますと、そこはダニエルの秘密ラボだった。<br />
ラボの前で倒れていたという。また、右目にも異常が見られる。<br />
事情を話す隆也。ダニエルも原因が分からず首をかしげる。<br />
それよりも、パスコードが先だ。解読を始める3人。<br />
松田が解読に成功し、隆也は解除に向かうことに。<br />
<br />
無事に解除に成功、入った制御室は真っ暗だった。<br />
とりあえず歩いてみるが、何かに引っかかる。<br />
うっとうしい眼帯を外すと、景色がはっきりと見えた。<br />
中に居た研究員を、素手で引き裂き殺した隆也。<br />
自分が人間ではないかもしれないことを自覚する隆也。喉が、ひどく渇く。<br />
目の前の血溜りに口をつける。なぜか、美味しく感じた。<br />
ふと後ろを振り向くと、そこには自分がいた。<br />
<br />
何も知らない隆也に、隆は冷たく言い放つ。<br />
そのうち人の肉しか食べられなくなるのだから、友達には会わない方がいいと。<br />
隆は、隆也の双子の兄なのだ。<br />
父親に、仕事がうまくいけば全員で暮らせるようになると言われていた隆。<br />
しかし、隆は早く母に会いたかった。友達と遊びたかった。<br />
ずっと我慢をしつづけていた隆は、弟と入れ替われるチャンスを逃したくなかった。<br />
とっさに殴った隆也の拳は、隆の目を潰す。しかし、隆の目はすぐに元通りになった。<br />
自分のことを思い出し、ぞっとする隆也。<br />
仲良くケンカをしたい隆は、そのまま隆也に殴りかかってきた。<br />
<br />
ケンカをしながらも、隆は隆也に自分の夢を語った。<br />
「普通の暮らし」をしてみたい。でも、父を一人にすることはできない。<br />
隆也の友達とも遊んでくると言い残し立ち去る隆。<br />
引きとめようとする隆也だったが、傷が深く動けない。<br />
痛む体に鞭打ち、防御システムを解除しダニエルの元に戻ることにした。<br />
<br />
今回はここまで。<br />
信彦と裕太の死亡フラグ回避って分かりにくいよね。<br />
</dd>
<dt>506 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:03:00.18
ID:R9PnRTkD0</dt>
<dd>Gu-L続きいきますー。<br />
というかもう最後までいきますー。<br />
<br />
ダニエルは、松田に思い出話をしていた。<br />
安住はもともと秋山の養女であること。<br />
彼らは研究員仲間の秋山のために、何も知らない安住に嘘をつきつづけたこと。<br />
秋山が、研究に嫌気がさしてプロジェクトを抜けるといってきたこと。<br />
そして、それっきり秋山が帰ってこなかったこと。<br />
秋山がGu-L実験に使われたことを知ったのは、ずっと後のことだった。<br />
安住は秋山が消えたことで研究に気付き、被験体にされた。<br />
そして長田は、ダニエルと藤枝にも疑惑の目を向けた。<br />
食事に薬が混ざっていることに気付いたダニエルは辛うじて自我を保てたが……。<br />
難を逃れたダニエルは、自分を追ってやって来た松田と共に隠し部屋に潜んだ。<br />
ダニエルは、この事態を終わらせなければならない。<br />
<br />
注意書きの書かれた扉の向こうは、血飛沫が飛んでいる以外は普通の部屋だった。<br />
夢に出てきたのと、同じ部屋だ。<br />
鮮やかな着物。手作りの手毬。その1つを、隆也は持ち出した。<br />
<br />
※毬を持っていかないとトゥルーエンドに行けません。<br />
<br />
隆に会ったことを告げられたダニエルは、隆也に真相を告げた。<br />
隆は、死産だった。だから隆也の母は、隆がこうしていることを知らないのだ。<br />
長田は、自身の延命のために遺伝子を改造していた。<br />
その遺伝子を受け継いだ息子の死体を使うことで、理想的なGu-Lを完成させた。<br />
そしてその遺伝子は、隆也にも受け継がれている。<br />
ダニエルから真相を語られた隆也は、まずは長田をどうにかするのが先決だと言った。<br />
しかし、もし隆が友人を傷つけるのなら――<br />
通路は通れるようにしたが、上に乗っている何かのため下からは上がれない。<br />
出来ることは全てした。上にいる圭介達を信じて、隆也は待つことにした。<br />
</dd>
<dt>507 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:03:32.44
ID:R9PnRTkD0</dt>
<dd>安住の部屋は、血まみれだった。血で錆びた大斧にドン引きする圭介。<br />
しかし、安住の過去の姿を日記から垣間見ることができた。<br />
長田の部屋のドアをこじ開け押し入る。重要な資料があるとみて、一度全員を呼んだ。<br />
<br />
政府が世界に追いつくために立ち上げたプロジェクト「AtoZ」。<br />
Gu-Lは、その中でも特に有力視されている研究だという。<br />
長田は、細胞に微弱な電波を与えることで体の一部分を作れるということを発見した。<br />
まずはマウスで。次に、人間で。実験は次々に進んだ。<br />
しかし、長田の体はどんどん電波によって歪んでいった。<br />
Gu-Lを完成させるため、屋敷を売って人を呼び、更に研究を続ける。<br />
そして、長田はついに隆の遺体に手を出した。<br />
<br />
狂気に満ちた日記にぞっとする一同。しかし、長田の居場所は分からない。<br />
と、裕太が日記に挟まっている紙とCDを発見した。<br />
どうやら、電算室で使うらしい。栄次に道を教えてもらい、電算室に向かうことに。<br />
すると、月絵が自分も行きたいと言い出した。続いて裕太と智も。<br />
仕方ないので連れて行くことに。<br />
しかし、真っ暗な電算室の廊下を前に智の心が折れる。彼女は、暗所恐怖症だったのだ。<br />
最初の隠し部屋では化け物への恐怖が勝って入ることが出来たが、今回は無理だった。<br />
仕方が無いので、裕太に残ってもらうことに。少し不満そうだが、裕太はうなずいた。<br />
ふと、圭介は懐中電灯を持っていることを思い出した。<br />
<br />
※懐中電灯をつけた場合<br />
廊下を歩いていると、背後に隆が現れる。怯える月絵を、圭介は背後にかばった。<br />
隆也の兄だと名乗る隆に、二人は動揺する。<br />
隆の目的は、友達を作りたいということ。しかし、そんなものは受け入れられない。<br />
月絵を守ると宣言した圭介。ふと、隆の脳裏に安住の言葉がよみがえる。<br />
悲しげな目で月絵を見つめ、隆は去っていった。<br />
<br />
※懐中電灯を持っていない、もしくはつけなかった場合<br />
暗闇を走る途中、背後から月絵の悲鳴がした。呼びかけるが、返事はない。<br />
ただ、背中をつかんでいた手の力が強くなり、震えていた。<br />
さらに走っていると、不意に明かりがついた。<br />
振り返ると、そこに月絵の姿はなく。ただ、腕だけが転がっていた。<br />
その向こうで、隆が死んでしまった月絵をつまらなさそうに眺め、去っていった。<br />
<br />
やはり危険だということで、智と裕太も呼ぶことに。<br />
しかし、月絵の腕のケガを見て裕太が怒りをあらわにする。<br />
(月絵が死んでいるとさらに怒ります)<br />
実は裕太も、こっそり月絵に想いを寄せていたのだ。<br />
裕太は怒り、どこかへ走り去っていった。智が後を追いかける。<br />
慌てて月絵と圭介も後を追いかけた。<br />
</dd>
<dt>508 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:04:09.06
ID:R9PnRTkD0</dt>
<dd>智の落としたストラップをたどり追いかける。<br />
広い部屋の中央、島のように残された僅かな足場の上で、智は動けずに居た。<br />
助けようとする圭介の前に、隆が現れる。しかし、戦うつもりはないらしい。<br />
そして、隆は智を助ける方法を圭介に教えた。<br />
12個の台座に水晶を正しく配置すれば、智を助けられるという。しかし、間違えば――<br />
隆は智を助けたいが、頭の中の声が邪魔をして助けられないという。<br />
水晶のありかを圭介に教え、隆は立ち去った。<br />
<br />
※水晶配置に失敗すると智は串刺しになって死亡。<br />
<br />
水晶を置くと、智のいる足場に届く道ができた。しかし、足が震えて歩けない智。<br />
支えようと手を伸ばすが、圭介は智ごと落ちてしまった。<br />
幸い高さは無かったが、背後――智のいた島のあたりに、針の山が。<br />
もしあそこから落ちていれば……。<br />
戻れないので、地下通路を先に進む。すると、死体を発見した。<br />
と、死体が動いた。しかも喋った。<br />
まだ理性を残している彼だったが、もう口と左腕しか動かない。<br />
彼は、拳銃を渡して欲しいと頼んできた。<br />
<br />
※渡しても渡さなくてもおk。ちなみに彼は秋山です。<br />
<br />
圭介は、念のため1発しか弾の入っていない銃を渡した。<br />
男は感謝し、礼としてポケットの中の鍵を取るように言った。<br />
教えられた道を進むと、背後で銃声がした。<br />
<br />
圭介のポケットで、圏外のはずの携帯がなった。裕太だ。<br />
どこにいるのか訊ねるが、裕太は応えない。<br />
<br />
※ここで選択をミスる、もしくはバッテリーを持っていないと裕太は死亡。<br />
<br />
何とか廊下の突き当たりにいることを聞き出した圭介。<br />
和解しかけたところで、突然電話の向こうで銃声が。<br />
慌てる圭介の携帯電話は、さらにバッテリーが切れそうだ。<br />
もしここで裕太とのつながりを失ってしまったら――<br />
</dd>
<dt>509 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:04:36.19
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>※死亡確定の場合<br />
廊下に血の跡が。それは中庭を通り、頑丈な鉄扉の向こうに続いていた。<br />
そこは拷問部屋だった。中央の棘だらけの椅子に、裕太は座らされていた。<br />
血まみれで息絶えた裕太を見るが、圭介は泣くことすらできなかった。<br />
<br />
※死亡回避の場合<br />
慌てて廊下に向かうと、隆と裕太が向かい合っていた。<br />
裕太は、出会い頭に隆に発砲し反撃されていたのだ。<br />
なぜ嫌うのか。そう問いかける隆に、圭介は怒りのままに銃を向けた。<br />
「お前が化け物だからだ!」<br />
理解してもらえない悲しみに、頭の中の父の声は皆殺しにしろと囁く。<br />
邪魔な声。でも聞かなければならない。隆は、その声に従った。<br />
<br />
圭介に撃退され、悲しげに消える隆。<br />
裕太は、圭介に先ほどのことを謝った。とりあえず、一度戻ることに。<br />
今までのことを皆に報告する圭介。体勢を立て直し、再び電算室へ。<br />
しかし、栄次は調べたいことがあるからと残ることを宣言。<br />
<br />
※アイリに死亡フラグがある場合、アイリも戦闘に参加しません。<br />
<br />
隆は、父に頭の中の声を取り除いて欲しいと言った。<br />
友達が欲しいのに、友達を殺せと囁く邪魔な声。<br />
父は安住への恨み言を吐いた後、声を止めてやるから好きなだけ遊べと答えた。<br />
あの子猫と同じように。<br />
<br />
電算室の天井からは、何故か血がしたたり落ちていた。<br />
天井を見上げると、そこには血まみれの隆が。<br />
ぞっとする圭介に、隆は無邪気に遊ぼうと呼びかけてきた。<br />
<br />
ちっとも痛そうにせず、残念そうに消える隆。<br />
電算室のPCをいじっていると、今度は栄次から電話がかかった。<br />
長田の部屋にあった装置を使って、屋敷内なら通話できるようにしたのだ。<br />
圭介がパソコンをいじったことを伝えると、栄次は早く戻るように告げた。<br />
長田の部屋に戻ると、壁に穴が開いていた。隠し通路があったのだ。<br />
どうやら長田は、徹底的にラスボスを演じたいらしい。<br />
栄次の言動に疑問を抱く圭介。しかし、栄次はそれをスルーする。<br />
どちらにしろ、いかなければならない。<br />
<br />
梯子を降り、先に進む。すると隆が現れ、早く父の元に行くよう告げる。<br />
隆也はどうなっているのだろう。とにかく、先に進むしかない。<br />
<br />
※アイリ死亡フラグがある場合、隆がアイリを水路に突き落とします。アイリ死亡。<br />
ただし、冒頭のケガがもとで感染症を引き起こしていたのでどのみち助かりませんでしたが。<br />
</dd>
<dt>510 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:05:08.18
ID:/epzXcpx0</dt>
<dd>長田の部屋を掃除していた安住は、見知らぬ男を見つけた。<br />
「もう……俺の事も分からない……か?」<br />
安住はしばらく立ち止まるが、不意に頭痛をおぼえてうずくまる。<br />
人口脳が、外れかかっていたのだ。<br />
不意に自我を取り戻した安住。目の前にいたのは、南澤だ。<br />
フレイムの力を使って姿を変え、ここにきていたのだ。<br />
人口脳は外れたが、今までの記憶は安住の中に残っていた。<br />
愕然とする安住を抱きしめる南澤。彼は、ずっと安住のことを愛していたのだ。<br />
しかし、安住は自分自身を赦すことができなかった。<br />
窓を開けて飛び出した安住を、南澤はただ見送ることしかできなかった。<br />
<br />
降りた先にあった扉の向こうから、懐かしい声がする。<br />
身構える圭介だったが、出てきたのは本物の隆也だった。<br />
隆也に案内され、圭介達は遅れてきた栄次と共にダニエルのラボに向かった。<br />
挨拶してきたアバドンに、圭介達は硬直する。説明を放棄する隆也。<br />
そしてダニエルの姿にさらに硬直する圭介達。まあ、仕方ない。<br />
ダニエルは、圭介達にパスカードを渡した。<br />
これさえあれば、いつでも長田のところにいけるという。<br />
今まで渡さなかったのは、隆也一人で行かせるわけにはいかなかったからだ。<br />
長田の居場所と共に、ダニエルはパスカードを圭介に渡した。<br />
しかし、パスカードは一度しか使えない。つまり、一度行けば戻って来られない。<br />
行くべき時は自分で決めろ。ダニエルはそう皆に言った。<br />
<br />
※トゥルーエンドにいくためには、ここで残留思念を集める必要があります。<br />
<br />
パスカードを使い、赤外線を抜ける。<br />
と、そこで隆也がダニエルと松田のことを思い出した。<br />
しかし、後には戻れない。先に進むことに。<br />
と、途中のドアから血まみれの研究員が這い出てきた。<br />
その研究員を追って飛び出した影は、研究員だけでは飽き足らず圭介達に向かってきた。<br />
何とかしりぞけ、さらに奥へと進む。<br />
</dd>
<dt>511 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:05:43.33
ID:+yrlMLLX0</dt>
<dd>奥にいたのは、おぞましい姿の怪物だった。それは、長田の声で挨拶をしてきた。<br />
Gu-L計画は最終段階に入ったと狂気をはらんだ声で告げる長田。<br />
隆の行方を尋ねる隆也に、長田はあっさりと答えた。<br />
無限にエネルギーを生産する道具として、自分に組み込んだと。<br />
動作実験として、長田は圭介達に襲い掛かってきた。<br />
<br />
全員の猛攻に、長田はたじろぐ。しかし、死なない。<br />
そこで、栄次がエネルギー源である隆を長田から切り離すことを提案。<br />
ためらいは残るものの、隆を引きずり出すことに。すると、隆が目を覚ました。<br />
やりたい事がある。そう言った隆の体が姿を変えていく。<br />
「だからもう……もう皆死んでよ!!!!!!!!!」<br />
<br />
バッドエンド:全員死亡<br />
隆を切り離されたことにより、長田は体を保てなくなった。<br />
しかし、長田もしぶとくプラズマとなって体から離脱した。<br />
そんな時にダニエル乱入。ついに、長田にとどめを刺しに来たのだ。<br />
ダニエルの指示で松田がかけた黒ヤツメ松田スペシャルトレビアン。<br />
隆也の喉の渇きが癒えたことをヒントに、グールワクチンとして改良したのだ。<br />
体を取り戻させられた長田。ついに、息絶えた。<br />
ほっとしたところで、突如研究室が燃え出す。慌てて一行は逃げ出した。<br />
途中、ふと隆也が足を止める。<br />
「……ゴメン……俺、やっぱり行けないや」<br />
そう呟いた隆也の胸を、まだ生きていた隆の手が貫いた。<br />
皆、死んでしまった。助けられなかった。<br />
どうでもよくなってしまった圭介は、こめかみに銃を当てた。<br />
<br />
一人脱出した栄次。Gu-Lの終了を、報告した。<br />
<br />
<br />
ノーマルエンド:トゥルー条件を満たしていない<br />
<br />
(隆也死亡まではBADと同じ展開)<br />
<br />
衝撃で立ちすくんだ圭介は、栄次に引きずられて脱出させられた。<br />
その後、生還者達は救助された。彼らは、この事件のことを口にしないことを誓った。<br />
</dd>
<dt>512 :<a href="mailto:sage"><b>Gu-L</b></a>:2011/09/19(月) 00:06:41.21
ID:/epzXcpx0</dt>
<dd><br />
トゥルーエンド:全員生存、必要アイテム所持<br />
必死に戦い、隆はついに倒れた。しかし、やっぱり死なない。<br />
自分の体を再生するために隆を呼び戻す長田。呼びかけに、隆は反応しなかった。<br />
隆の目の前には、かつて見た安住の微笑みがあった。<br />
安住の言葉の意味をようやく理解したのだ。<br />
バイバイと言い残し、隆は自分自身と共に長田を消し飛ばした。<br />
しかし、長田もしぶとくプラズマとなって体から離脱した。<br />
そんな時にダニエル乱入。ついに、長田にとどめを刺しに来たのだ。<br />
ダニエルの指示で松田がかけた黒ヤツメ松田スペシャルトレビアン。<br />
隆也の喉の渇きが癒えたことをヒントに、グールワクチンとして改良したのだ。<br />
体を取り戻させられた長田。ついに、息絶えた。<br />
ほっとしたところで、突如研究室が燃え出す。慌てて一行は逃げ出した。<br />
途中、ふと隆也が足を止める。圭介が呼びかけ、再び走り出した。<br />
<br />
長田の死体を前に、南澤は静かに佇んでいた。<br />
ここだけは、南澤の能力でもすぐには燃やしきれなかったのだ。<br />
南澤はGu-Lのデータ、並びに長田博士を消去したことを報告する。<br />
また、死者を炎として纏いその人物になりすます幻影焔も上手くいった。<br />
Flameの実験は、成功だ。<br />
バス事故を仕組んでまで作戦を仕組んだ甲斐があったと喜ぶ研究者達。<br />
しかし、南澤は後悔していた。携帯を床に叩きつけ、どこかへ去っていった。<br />
<br />
そして、全てが燃え落ちた。<br />
<br />
海の見える崖の上、圭介達はただ海を眺めていた。<br />
たった一晩しかいなかったのに、何日も過ぎたような気分だった。<br />
生きてみよう。そう決意した隆也の目に、通りかかった船が映った。<br />
無事に生還できた彼らだったが、圭介はAtoZのことが忘れられなかった。<br />
<br />
ダニエルと松田も、同じように空を見上げていた。<br />
黒ヤツメの威力はすさまじく、ウサギだったダニエルを人間に戻していた。<br />
AtoZがどうなるか、この国がどうなるか。<br />
それは、圭介達次第だ。<br />
<br />
レポーターが、淡々とニュースを告げる。<br />
栄次が、死体で発見されたという。手首を切ったことによる自殺だという。<br />
死亡推定時間は、修学旅行の2日前。<br />
<br />
<br />
以上です。<br />
ボイスと誤字さえどうにかすれば面白いゲームです。是非DLしてみてください。</dd>
</dl>