アマガミ

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<p><strong>アマガミ</strong></p> <p>part59-162~169,173~175,208,210,213,238,240,242~250,269~278,288,291,292</p> <hr /><dl><dt>162 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 00:24:57.13 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>アマガミ行きます。<br /><a target="_blank" href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/122"> &gt;&gt;122</a>のアドバイスに従い酉をつけときます。<br /><br /> 【共通登場人物】<br /> ・橘 純一(たちばな じゅんいち)《デフォルト名》<br /> 主人公・輝日東(きびと)高校2年A組<br /> 数多くの紳士的言動と行動で「本名プレイは無理」「この名前以外は畏れ多い」などと言われ<br /> 「橘さん」の敬称がよく使われる。(本文中でも「橘さん」を基本とする)<br /> 2年前のクリスマスにトラウマを抱えてしまい、それ以来恋愛には臆病になっていたが…。<br /> 紳士的優しさ・信頼感(お人よし)と変態的突発行動・思考で構成された、どこかズレている性格。<br /> 基本的に年上のナイスバディ好きである。高所恐怖症。<br /><br /> ・美也(みや)<br /> 主人公の妹・1年B組<br /> 気紛れワガママ甘えん坊。橘さんの妹らしく破天荒で、エロ親父な思考もしている。<br /> 中多紗江のふかふかボディにドハマりしているが、本人は驚異的なお子様ボディ。<br /> にぃに(橘さん)の事は大好きでブラコンなものの、学校ではベタベタとしたがらないお年頃。<br /> 1年生ヒロイン二人(七咲・紗江)とそれぞれ友達。<br /><br /> ・梅原 正吉(うめはら まさよし)<br /> 主人公の親友・2年A組<br /> 寿司屋の息子で橘さんの相棒。彼の突飛な行動に大概はついて行けるナイスガイ。<br /> 片思いの先輩に近付くため彼女の居る剣道部に入部していたが、殆ど幽霊部員化している。<br /> 梅原の言葉がきっかけでアマガミのストーリーは開始し、一部ヒロインのシナリオでは重要な役目を果たす時も…<br /> ヒロイン攻略に失敗した時には梅原と青春の悲しみを分かち合う。<br /><br /> ・高橋 麻耶(たかはし まや)<br /> 2年A組教諭<br /> 橘さん達の担任で、ピシっとした性格が光るアラサー独身美人教諭。<br /> 橘さんの好みにかなりのどストライクであり、何かと彼女の気を引こうとする橘さんの行動は<br /> 涙ぐましくもある。しかし本編では手を出すとBADEND直行。<br /> 先日販売されたおまけシナリオで橘さんと結ばれる中編ストーリーが描かれ、<br /> 塚原先輩と共にヒロイン格の仲間入りを果たした。<br /><br /></dd> <dt>163 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 00:27:56.14 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【プロローグ】<br /> クリスマスイブ……橘さんは憧れのクラスメイトとデートの約束をとりつける。<br /> しかし彼女は現れず、理由を聞く勇気も無い橘さんはトラウマを背負ってしまう。<br /><br /> 2年後、クリスマスまであと1月半という季節。<br /> 目を覚ました橘さんは、またトラウマの夢を見てしまったことに憂鬱になる。<br /> 押入れの中のお手製プラネタリウムは橘さんの安らぎの場所となっていた。<br /> しかしそんな安息の時間は美也に破られ、叩き起こされるのだった。<br /> 梅原との登校中に、学校の男子の憧れである3年生、森島はるかを見かける橘さん。<br /> トラウマは未だに根強く残っているものの、先輩の事は気になっていた。<br /> (これには理由がある。森島編を参照)<br /> そんな橘さんの様子を見た梅原は、「…頑張ってみるか」と言い出す。<br /> 女の子と一緒に過ごすクリスマス。来年は受験でそんな事を気にする暇は無いかもしれない。<br /> 触発され「僕も頑張ってみるよ」という橘さん。彼のトラウマを知る梅原は喜ぶ。<br /><br /> 教室で創設祭(≒学園祭。クリスマスイブに行われる)の説明とその実行委員の募集がされ、<br /> 誰も手を上げない中、才色兼備のクラス委員、絢辻詞が立候補する。<br /><br /> 梅原に女の子と仲良くなる極意(操作ヘルプ)との交換でお宝本(エロ本)を要求された橘さんは<br /> 彼だけの秘密の空間である、開かずの教室でお宝本を物色しながら<br /> こんな事をしているのを真面目な絢辻さんに知られれば軽蔑されるだろうな…と思いつつ、<br /> 向かった校舎裏で梅原と2人、クリスマスへの決意を新たにするのだった。<br /><br /></dd> <dt>164 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 00:31:37.44 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【ゲーム進行の解説】<br /> 各ヒロインに設定されている行動可能なイベントを選択しチャート(行動マップ)を進め、<br /> 最終的にクリスマスデート(告白)イベントに辿り着く事が大まかなストーリーとなる。<br /> 行動マップには時期によって段階が設定されている。下記の通り。<br /><br /> LEVEL1「デアイ」→LEVEL2「アコガレ/シリアイ」→LEVEL3「スキ/ナカヨシ/ソエン(攻略失敗)」<br /><br /> 各レベルで昇格条件となるイベントまでチャートを進めた場合のみ昇格し、<br /> それ以外はシリアイ→ソエンと降格していってしまう。<br /> しかしスキがナカヨシの上位互換というわけではなく「アコガレ」と「シリアイ」や「スキ」と「ナカヨシ」では<br /> それぞれ異なった固有シナリオが展開される。<br /> 傾向としては、スキルートは橘さんやヒロインの内面に触れ、ナカヨシルートは仲良くイチャイチャする形である。<br /> そしてEDは「スキBEST」「スキGOOD」「スキBAD」「ナカヨシ」「ソエン」の基本5種類あり、<br /> 本文ではオーソドックスな<br /><br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】【(デアイ→)シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /><br /> という経路を辿った場合のストーリーを記述する。<br /> シナリオ数としては、メインヒロイン6人×2+隠しルート2=14シナリオを解説する。<br /> また、ストーリーのみを進める上では必須とならない、必須でも本筋に関わらないイベントは膨大にあるのだが<br /> アマガミで有名な変態紳士なイベントは大半がその範疇に含まれてしまうので殆ど割愛される。あしからず<br /><br /> 本文中では触れないが、スケジュール調整・不要イベント省略などを行う事で<br /> 複数ヒロインを同時に「スキ/ナカヨシ」に持っていく事が可能であり、<br /> 2人のヒロインが「スキ」になっている時でしか見られないのが「スキGOOD/BAD」である。<br /> クリスマスデートをダブルブッキングし、すっぽかされた方のヒロインが独白するというイベントを経た上で<br /> 最終的にどちらかのヒロインを選ぶのだが、スキBADに辿り着くと無残な事になる可能性もある。<br /> ヒロインの独白やスキBADでプレイヤーが精神的ダメージを負っても自己責任である。仕方ないね<br /><br /> また、劇中に携帯電話・メールは登場しない。<br /> よって時代設定は学生にそういったものが普及していない程度の現代(90年代)と思って欲しい。<br /><br /><br /> 【前置き】<br /> 「これ」という一本筋の通ったストーリーのあるキャラはむしろ少なく、<br /> 最後まで小エピソードの積み重ねで仲良くなり、クリスマスに告白という流れのシナリオが多いです。<br /> そうでないシナリオと比べると長短の差が大きくなったりします。<br /> 現在書き上げ後の推敲中ですが50kb超の中篇と化してます。読みにくかったらごめんね<br /><br /></dd> <dt>165 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 00:36:26.73 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【森島編登場人物】<br /> 森島 はるか(もりしま ―)<br /> 憧れの先輩・3年A組<br /> 創設祭のミスサンタコンテストで2連覇を達成している輝日東高の女王。<br /> しかしそれを鼻にかける様子も無い、天衣無縫(天然ボケ)でちょっと天邪鬼な愛らしい振る舞いで<br /> 男子からの人気は上がり続けていて告白も絶えない。しかし全て断っている。<br /> フォローするのは塚原先輩。年上の頼りになる人がタイプと言っているが…。<br /> 物忘れが激しく、可愛い女の子は大好物。<br /><br /> 塚原 響(つかはら ひびき)<br /> 森島先輩の親友・3年A組<br /> はるかのお守り役である水泳部部長。はるかとは正反対で高3とは思えない落ち着き。<br /> 均整取れた素晴らしいプロポーションの美人だが、やや強面の上にはるかの傍に居るために隠れ気味。<br /> 彼女が居なければ、男子の勘違いを誘うはるかの高校での立場は厳しいものになっていたかもしれない。<br /> 別売おまけシナリオにて橘さんとの個別ストーリーを獲得した。<br /><br /> 樹里 路美雄(きさと ろみお)<br /> ライバル?・1年生<br /> ナカヨシルートにおいて登場する男子生徒。<br /> 森島先輩と仲良くなった橘さんの前に現れるが…。<br /><br /></dd> <dt>166 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 00:40:11.28 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 告白もしていないのに振られるという訳のわからない状況で森島先輩に話しかけられる橘さん。<br /> あろうことかそれは人違いで、塚原先輩に謝らせられる先輩を許し、憧れの彼女と知り合いになるのだった。<br /> 「猫ちゃんみたい」な美也が先輩のお気に入りになったおかげで少し仲が近付いたある日、<br /> 美也からの借り物のダッ君ハンカチを彼女に拾われ、キャラクターの同好の士が出来たと喜ばれた橘さんは<br /> つい頷いてしまう。しかし嘘に気まずくなり本当の事を言うと、<br /> 「もうなんていい子なの~! ベリーグーね、このこの~」<br /> と可愛がられ、別のキャラクター「タネウマクン」は本当に好き同士である事も判明し、話題の種が増えるのだった。<br /> 校庭の噴水を眺める森島先輩に見惚れた橘さんは話の流れで告白してしまい、タイプじゃないと振られてしまう。<br /> しかし先輩は人付き合いは彼氏彼女だけじゃないと思うと言い、そんな彼女の態度に<br /> チャンスはある、自分を鍛え直しもっと仲良くなりもう一度だと決意を新たにする橘さんだった。<br /><br /> 《アコガレ》<br /> 森島先輩に釣り合う男になろうと色々試してみる橘さん。<br /> いまいち空回りしつつも、そんな様子を面白がり可愛がる先輩との距離は接近しつつあった。<br /> 告白されまくる森島先輩のフォローで大立ち回りを見せる塚原先輩に感心するばかりだったある日、<br /> 橘さんは図書室で眠っている先輩を見つける。寝顔に見惚れつつ、そっと上着を掛けると先輩は起きてしまう。<br /> だが悪い感触もせず照れ臭げな先輩と良い雰囲気で楽しく会話が出来ている事に気付く橘さん。<br /> こんな時間をずっと続けるためには、自分の気持ちをもう一度伝えなくてはならなかった。<br /> そして橘さんは噴水前で再び告白する。今回が駄目なら次でもいい、何度でも告白しますと宣言する。<br /> 「もう…何でそんなに一生懸命かな!そんなに頑張られたら…、ほっとけないじゃない…」<br /> ハの字が可愛いという眉にキスを貰い、まさかOKかと驚く橘さん。しかし解答は保留されてしまう。<br /> それでも大きな一歩を踏み出し幸せ一杯である。<br /> 一方森島先輩本人はといえば、高橋先生と仲良く話している橘さんにやきもちを焼いてしまうのにも関わらず<br /> 自分の気持ちを理解できていないのだった。<br /><br /></dd> <dt>167 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 00:46:38.90 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>《スキ》<br /> 推薦入学を決め余裕が出た塚原先輩が、橘さんを「後輩として」どう扱って良いか悩む森島先輩に<br /> 「大胆に甘えてみなよ。ごろにゃーんて」などとアドバイスする様子を聞いてしまう。<br /> 先輩は言われたまま、にゃんにゃん攻撃を橘さんに仕掛けるのであった。他の生徒の視線がある前で。<br /> そんな可愛らしい甘えた一面を見せつつも、彼女は家族や自身の多少踏み入った事も話してくれるようになる。<br /> なんと彼女の本名は森島・ラブリー(L)・はるかだったのだ。英国人のクォーターだという。<br /> そんな先輩に、橘さんは自分の「きっかけ」を話す決心をする。<br /> 昨年のクリスマス、丘の上公園で橘さんは森島先輩に会っていた。トラウマに苛まれ、<br /> どうすればいいのかさえわからず立ち尽くしていた橘さんに声をかけてくれた先輩のおかげで、<br /> 友達とバカ騒ぎ出来るぐらいの気力は湧いてきてくれた。それ以来彼女の事が気に掛かっていたのだ。<br /> 橘さんの顔こそ今の今まで忘れていたものの、公園での出会いを覚えていた森島先輩は、<br /> 彼に声を掛けたのは、その様子が2年前のクリスマスに死んでしまった愛犬のジョンに似ていたからだという。<br /> ジョンのお気に入りの場所で、そっくりな困り眉で座っていた男の子を放っておけなかったのだ。<br /> 2年前のクリスマスという言葉に促され、橘さんも自身のトラウマを話す。<br /> お互いにクリスマスに寂しい思い出を持つ2人。橘さんはせめて森島先輩だけでも楽しい思い出を<br /> 作れるようにしなければと考え、ついに彼女をクリスマスデートに誘うのだった。<br /><br /> そしてクリスマスイブ。<br /> 森島家のパーティーに誘われ家族に紹介されるという予定だったが、まずは2人きりでぶらぶらとする事になる。<br /> 親しくなるにつれ、先輩は橘さんが楽しいかと言う事を何度か訊いてきた。今回も同じ事を訊かれ、<br /> 先輩と居るから勿論ですと答える橘さん。照れつつも少しツンとあしらうような態度を先輩は取る。<br /> 「肝心な事は…最近言ってくれないのに」<br /> そんな呟きは、橘さんの耳には入らなかった。<br /> 連れられて辿り着いた先は、ホテル内の室内プール。<br /> クリスマスに大胆な水着姿の先輩に抱きつかれるなどという状況で現実感が湧かず、ぼうっとする橘さん。<br /> 声をかけられはっとし、先輩に見惚れていたと言うものの、彼女はどこか納得がいかない様子だった。<br /> プールから上がりパーティー会場のホテルの部屋に向かうが、何とパーティー自体はお流れになってしまったと<br /> 先輩は言い出す。予約がもったいないから遊びに来ただけだと言うのだ。<br /> 部屋に着くなり、覗いちゃダメよと言いシャワーを浴び始める先輩。一人、橘さんはこれまでの事を思い返す。<br /> 告白し、振られ、それでもまた告白し、振られはしていないがこうしてクリスマスを一緒に過ごしている。<br /> (……いやいや、この後ってどうすればいいんだ!?)<br /> 思った矢先、部屋の明かりが消える。停電かと戸惑う橘さんだが、恥ずかしいから明かりは消したという先輩の声。<br /> バスタオル一枚の姿。間近までやって来た先輩の艶肌にたじろいでいると、半ば叫ぶように先輩は訴え始めた。<br /> 「…橘君の意地悪!どうして覗きに来てくれないの?私のこと好きなら…思わず覗いちゃうんじゃないの?」<br /> 「どうしてもう一度告白してくれないの?何度でも告白するって言ってくれたのに…」<br /> 「私は橘君が好きなのっ!大好きなの!」<br /> 不安で寂しかった。ずっとお姉さんぶっていた先輩は自分から告白することも出来ず、「何度でも告白する」<br /> という橘さんの言葉を信じて待っていたのだ。告白しない彼が、自分を諦めて嫌いになったのかもと恐れながら。<br /> こんなに人を好きになった事がないから、どうしていいかわからないという森島先輩。<br /> 橘さんはそんな不器用な先輩をこそ好きになったのだ。<br /> 告白させてしまった事を謝る橘さん。本当は自分がそうしなければならなかった。<br /> 「…はるかって呼んで」はるかに橘さんはもう一度想いを伝え、2人はキスを交わした。<br /><br /> あの時の事は凄く恥ずかしいながらも、勇気を出したお陰で一緒に居られる。はるかは昔を振り返りそう思う。<br /> 昨日よりも今日が、そして明日の方が橘さんを……純一を好きになっている。<br /> 刑事になった橘さんを送り出すはるか。<br /> 「帰ってきたら私も逮捕してね~!」<br /><br /></dd> <dt>168 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 07:56:58.34 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> せっかく憧れの先輩と話せるようになったにも関わらず、高嶺の花すぎて諦め腐れる橘さん。<br /> そんな親友を放っておける梅原では無かった。<br /> 梅原は目の前で森島先輩に告白すると宣言する。目論見どおり、告白に向かった梅原を橘さんは断固阻止し、<br /> 先輩への気持ちを再燃させる。梅原は熱く語る。<br /> 「疲れたら歩いても良い、だが、向かって行くのを止めちゃだめだ…」<br /> 森島先輩に対する切り込み口を捜していた橘さん。ある日先輩が1年の廊下で美也の様子を探っているのを発見する。<br /> 声をかけると、美也がどうも先輩になついてくれないらしく、仲良くなりたいのだという。<br /> これは大チャンスと奔走を始める橘さん。美也から森島先輩に近付くよう仕組むがあっさり見抜かれてしまう。<br /> 「ずーーーっと鼻のした伸ばしちゃってさ。そんなにぃに嫌いだよ」<br /> 美也は別に森島先輩が嫌いなのではなく、彼女を前にした時の橘さんが気に入らなかったのだ。<br /> その忠告を受け、(キリッ)とする橘さん。<br /> 約束を果たしたおかげで、上機嫌で「橘君はいい子ねぇ」などと言っている事を塚原先輩から聞かされ、<br /> 出来れば普段からもっと上機嫌にしておいて欲しいなどと要望されてしまうのだった。<br /><br /> 【ルート1】<br />  わだかまりも解け、すっかり仲良くなった美也と森島先輩。橘さんと3人で見つけたアンティークショップで<br />  先輩はクマのぬいぐるみをとても気に入ってしまう。美也は居残りで来られず2人きりで来店した時、<br />  橘さんはそのぬいぐるみをプレゼントして驚かせるため先輩を店の前に残すが、<br />  その間に彼女は不良に絡まれてしまっていた。<br />  間に飛び込み、「僕は彼氏です」となんとかその場を乗り切る橘さん。<br />  頼れるところを見せ、プレゼントで喜んでもらい、森島先輩との距離はかなり縮まる。<br /><br /> 【ルート2】<br />  (デアイである程度イベントをこなしつつアコガレに行っていないと発生する)<br />  森島・塚原先輩が「だいじなもの」を買いに行くというのに同行しようとする橘さん。<br />  「だいじなもの」とは下着なのだが、それでも付いて行こうとする橘さんに森島先輩は感心し塚原先輩は呆れる。<br />  そんな最中、森島先輩の下着が頻繁に無くなり盗まれているのではないかという話になるが、<br />  橘さんは盗まれたというキャラ絵下着が「ダッ君」柄だと見事に当て、下着泥棒の容疑をかけられるのだった。<br />  疑惑を晴らそうにも一番確かなのは森島先輩が橘さんをダッ君好きだと思った出来事だけであり、<br />  どうも彼女はそれをすっぽりと忘れている。しかしそれでも橘さんは先輩を信じ、<br />  いつかのダッ君ハンカチを美也から借り、見せることで彼女の記憶を呼び覚まし、<br />  謝る先輩を優しく許す事で信頼を取り戻し厚くするのだった。<br />  ちなみにダッ君下着が無くなったのは橘さんが先輩を知る以前の話な上に、盗まれたのではなく<br />  塚原先輩の家に泊まった時に忘れて行っただけである。<br /><br /></dd> <dt>169 :<a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 08:00:27.21 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>《ナカヨシ》<br /> 後輩の男子生徒、樹里路美雄に森島先輩との関係を探られるものの、<br /> 美也に襲い掛かったところを先輩に餌付けされたり、両先輩に「おにいちゃん♪」と呼ばれたり<br /> 水泳部を覗いていた先輩を塚原先輩から守ったり、そのお礼で焼き芋を貰ったりと<br /> 楽しい毎日を過ごしていた橘さん。<br /> ある日の下校時に雑誌グラビアのスカウトだという男に付きまとわれている先輩に声を掛け、男を追い払うと<br /> 「男の人ってやっぱり…見た目で選んじゃうのかな」<br /> という質問を先輩にされる。<br /> 見た目でも勿論気に入っているが、それ以上に去年の丘の上公園での事があった橘さんは違う、と即答。<br /> さすがと嬉しがる森島先輩。何か昔にあったらしいのを察した橘さんが訊くと、先輩はおずおずと話し始める。<br /> 中学時代、彼女は一度だけ男子の勢いに押され付き合った事があるのだが、その男は先輩の外見のみが目当てで<br /> 他の点を矯正しようとするような性格だった為、手も握らないうちに別れてしまったのだという。<br /> それ以来、外見だけを気にするような男が信用できず、告白されても素直に喜べなくなってしまったという先輩。<br /> しかし森島先輩は暗い話をそれで終わらせ、橘さんだけはそういう雰囲気を感じない、と言ってくる。<br /> 「もしかして…ちょっとワンチャンみたいだから?」<br /> さすがの森島先輩であった。しかし言った後、スカウトに絡まれていたのを助けてくれた事に気付く。<br /> 「先輩が困っていたら僕が必ず助けに行きますから。…僕はいつでも本気ですから」<br /> そんな真摯な橘さんに先輩は言葉を詰まらせ、その代わりに嬉しそうに手を繋ぐのだった。<br /><br /> クリスマスイブ、創設祭。<br /> 森島先輩とミスサンタコンテストを見物するのを約束した橘さん。当日待ち合わせ場所で待っていると、<br /> 他の生徒が2連覇中の先輩が今年のコンテストに出ない事を嘆く様子が聞こえる。橘さんも同じ思いであった。<br /> 思い詰めている樹里を見かけ不安になるものの、ようやく先輩が現れすっかりその事も忘れてしまう。<br /> 先輩に不参加の理由を聞いてみると、周囲の「受験生の癖に出るのか」という圧力のせいらしく<br /> 自身の気持ちとしては出ても良かったという。<br /> そんな先輩に、せめて楽しみましょう、と提案する橘さん。先輩は嬉しそうに頷く。<br /> コンテストが始まると、可愛くレベルの高いサンタ達に先輩は目を輝かせる。<br /> 接戦の中、今年度の優勝は梨穂子の親友の伊藤香苗。『あの人』に振り向いて貰うための出場だという。<br /> 感心する橘さんと先輩だが、優勝者インタビューで香苗は居るかどうかもわからない森島先輩に対し<br /> 本当の優勝者を決める為に来てほしい、と呼びかける。湧き起こる森島コール。<br /> 迷う先輩に、橘さんは本当は独占したかったけれど、と本音を漏らしつつも送り出す。<br /> 森島先輩は塚原先輩から借りた若干サイズの合わないギリギリなサンタ衣装で飛び入り、<br /> 見事3連覇の偉業を為し遂げるのだった。<br /> サンタ服を着替えている間に暖かいものを取りに行った橘さんが先輩の待っている教室へ行くと、<br /> 樹里が先輩に告白する場面に遭遇してしまう。<br /> 心の中で森島先輩は絶対に断るはずだと願っていたが、樹里自身は少し前の橘さんと同じく、<br /> とても真剣に先輩を好いている事を理解してしまい、餌付けなどされて喜んでいる今の自分よりも<br /> マシなのではないかと思ってしまう橘さん。<br /> しかし先輩は、橘さんと付き合っていると言い樹里を振るのだった。<br /> 樹里が去り2人だけになり、恥ずかしい事言っちゃったね、と照れる先輩。<br /> しかしその場凌ぎの嘘では無いと言う。<br /> 甘酒で温まり、2人で居ると心も暖まる……そんな先輩に、橘さんはようやく決意した。<br /> 「僕だけを…見てて欲しいんです。僕だけの先輩でいて欲しいんです…」<br /> 「待ってたんだからね…おばあちゃんになるまで言ってくれないかと思ったんだから…好きよ」<br /><br /> 2年後、車の免許を取った橘さん。遅刻しそうな美也を学校に送らせられ呆れてしまう。<br /> 美也が車から降りると、ひょっこりと後部座席から森島先輩が顔を出す。「お泊まり」していた先輩は<br /> このまま大学はサボって遊びに行こうなどと言い出し、橘さんは苦笑するのだった。<br /><br /></dd> <dt>173 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 棚町薫編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 19:31:52.41 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【薫編登場人物】<br /> 棚町 薫(たなまち かおる)<br /> 悪友・2年A組<br /> 中学の頃から橘さんとタッグを組んで暴れていた女子。中学時代の別名は「輝日東の核弾頭」<br /> サバサバしていて我も強すぎるぐらいに強い、はっきりした性格のトラブルメーカー。<br /> しかし橘さんとの距離が近付くにつれ…<br /> 実はバイト中心の生活を送る苦学生で、父親を亡くした後、一人娘として母親を支えていたりする。<br /><br /> 田中 恵子(たなか けいこ)<br /> 薫の親友・2年A組<br /> 恋愛したい年頃のミーハーな女子。<br /> しかし橘さん以外で薫の相方が勤まるだけあって、図太い神経の持ち主。<br /><br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキEND】<br /> 《デアイ》<br /> ぼうっとしていた折、後ろから薫に襲い掛かられ耳たぶをアマガミされる橘さん。<br /> 梅原に夫婦漫才と茶化されるものの、「旦那のノリが悪くてさ…」と全く動じない薫だった。<br /> 薫が恵子の想いを無碍にした男に制裁するのを抑えたりする中、<br /> 「悪友からそろそろ少し位の変化があってもいいと思うんだ」<br /> などと突然薫は言い出す。止めても無駄な事がわかっている橘さんは頷くしかない。<br /> しかしそうは言ったものの、薫はどこかズレた行動を繰り返していた。<br /> その原因は、きっかけさえ分からないまま橘さんを意識し始めた心に薫自身が付いて行けていないせいだ。<br /> 「あたし、どうすればいいんだろう……」<br /><br /> 《アコガレ》<br /> 橘さんに冷たくしたりそれに気付いて謝ったりと不安定なままだったある日、<br /> 自分の気持ちを確認する為、薫はある提案をする。<br /> 「ね、純一。キスしよっか」<br /> 「ほ…本気か?だって僕らは悪友で、クラスメイトで、それに…」<br /> 「男と女でしょ」<br /> 薫は一方的に橘さんの唇を奪い、「こういう関係もいいよね」と納得してしまうのだった。<br /> 一旦は不安定さが落ち着いた薫。キスまでされても鈍感な橘さん。日常が過ぎてゆく。<br /> しかしまた薫が不安定になっている事に橘さんは気付く。<br /> 薫はある日、自分だけの一番好きな場所…今は亡き父親との思い出の川原へ橘さんを連れ出し、<br /> 思い切って事情を話そうとするがそれを橘さんは言わなくていい、とあえて遮ってしまう。<br /> 「優しいね」「そうでもないよ」「厳しいね」「そうかもね」「…てんきゅ、純一」<br /> 口に出せば弱音になったろう言葉を抑えてくれた橘さんの胸をそっと借り、<br /> もう少しだけ頑張ってみる、と言う薫。<br /> しかし橘さんへの気持ちは確信が出来たものの、高まる恋心と山積みになる諸問題。限界は近かった。<br /><br /></dd> <dt>174 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 棚町薫編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 19:34:22.97 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>《スキ》<br /> そう日を置かず、薫は橘さんに悩みを打ち明ける。父親が居なくても2人でやっていけると思っていたのに、<br /> 母親は別の男と付き合い再婚を考えているのだという。薫にとっての父親はもう居ないその人だけだった。<br /> しかしそこで中途半端に、話を聞いてくれてありがと、と去ってしまう薫。たまらず橘さんは追いかけ、<br /> 川原で薫を見つけ出し、抱きしめ弱音を吐いてもいいと慰めるのだった。<br /> しかし翌日、薫は学校を休んでしまう。原因を考え、橘さんは思い当たる。<br /> 薫は悩みを打ち明けたが弱音を吐こうとはしていない。無理矢理そうさせたのは橘さんの行動なのだ。<br /> 彼女の本当の望みは、ただ橘さんが傍に居る事。言葉を聞いてくれる事だった。<br /> 「何も言わないでいい」というのが偽り無い本音であり薫の性根でもあった。<br /> 放課後、家に帰らないままバイトをしていた薫を見つけ出し謝る橘さん。<br /> 薫も橘さんに理想を押し付けていたのかも、と謝る。<br /> 互いに全て分かり合っている訳じゃない事を分かり合い、絆は深まって行く。<br /><br /> そしてクリスマスイブ当日。誘うまでもなく既に薫にデートの予約は入れられていた。<br /> 海でじゃれ合ったり、ポートタワーで高所恐怖症の特訓をしつつ、<br /> ホワイトクリスマスになった夜景を眺める中、薫は橘さんに告白する。<br /> 「あたしはね…アンタの悪いとこ100個は言える…でもね、良いところは101個言える!」<br /> 想いが通じ合った2人。しかしその帰り道、薫は時間が遅くなりすぎたので橘さんの部屋に泊まると言い出す。<br /> 布団の中で、薫は母親が恋してしまった気持ち、傍に居てくれる人が居る事の心強さを理解できた事を話した。<br /><br /> 晴れて薫と恋人同士になった橘さん。何故か薫の母親と再婚相手の会食に連れ出されていた。<br /> 「いいじゃない。あたしたち、恋人同士でしょ。嬉しい事も気まずい事も半分こよ!」<br /><br /></dd> <dt>175 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 棚町薫編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/10(木) 19:37:16.14 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 腐れ縁の橘さんと薫は勿論、梅原なども交えてバカをやったりと日常が続くある日、<br /> 放課後の町で薫が同級生の男と楽しそうに話しているのを見かけてしまう。<br /> モヤモヤとした気持ちが渦巻く中、薫に心配され事情を知られると、妬いてるの?と茶化され反発し、<br /> 薫に当たってしまう。後悔する橘さん。<br /> 梅原に「それを妬いてるって言うんだよ、恋愛にしろ友情にしろ」と助言を受けて素直に薫に謝るが、<br /> 素っ気無く逃げられてしまう。しかし日が経ちそんな状態が我慢できなくなった薫は自分から謝ろうとし、<br /> 橘さんもその薫らしさに助けられるのだった。<br /> そしてある日、橘さんは薫にデートと言って丘の上公園に連れて行かれる。<br /> そこはトラウマの原因になった場所だったが、それを知らない薫とのやりとりで、<br /> いつの間にかトラウマのことは片隅に追いやられていた。橘さんの脚を椅子にする薫。<br /> 「あたし、純一以外とはこんな事しないから」<br /> 一瞬の柔らかい感覚を唇に残し、薫は帰っていった。<br /><br /> 《ナカヨシ》<br /> ふとした薫の冗談で「…いっそのこと付き合っちゃう?」と言われ、間に受けてしまい真っ赤になる橘さん。<br /> 普段なら大笑いするだろう薫も言葉が出なくなってしまう。2人の関係はゆっくり一歩一歩進んでいた。<br /> ある日、薫がプール更衣室に出る覗き魔を捕まえる作戦を橘さんに持ちかける。<br /> しかし自身を囮にする気満々の薫。協力を拒否すると、一人でもやる、と行ってしまう。<br /> そんな事を言う薫を橘さんが放っておけるはずも無く、<br /> 結局、囮になるどころか薫自身がノックアウトする形で見事に2人で覗きの犯人を捕まえるのだった。<br /> 帰り道、やりきったと気持ちよさそうにする薫。だがふと繋いだ手は震えていた。<br /> 「腰抜けにしたって僕は男で…お前は女の子なんだよ。だからあんまり無茶な事はやめて欲しい」<br /> 何も言わず自分の家への道を通り過ぎ、薫を家まで送る橘さんだった。<br /><br /> そしてクリスマスイブ、創設祭。<br /> 約束こそしていたが、薫が待ち合わせの時間より早く来ているなどという奇跡的な出来事に驚かされる橘さん。<br /> 恵子が新しい出会いの為、ミスサンタコンテストに微妙な衣装で出たりするのを見物していると、<br /> 香苗に負けてしまった恵子の雪辱戦に、ベストカップルコンテストに出る事になってしまう。<br /> 優勝を狙う薫。しかし突然現れたライバル、梅原とトロ子(刺身)のペアに敗北を覚悟させられる。<br /> 逆転の一手として段ボールを被りサバ夫となった橘さんは、どつかれ漫才で満場一致の優勝を掻っ攫うのだった。<br /> その優勝に物申した女子生徒とのアクシデントでステージが崩壊してしまい、思わず逃げ出す2人。<br /> ぶらぶらと海まで歩いているうち、橘さんのふとした一言で、薫はもう中途半端な距離には我慢できないと<br /> こぼし始める。ここまで言わせてしまった橘さんは自分の気持ちをちゃんと伝えないといけないと決心する。<br /> 「薫の事が好きだ!ワガママで、いいかげんで…すぐに滅茶苦茶なことばっかりするけど…。<br />  僕は、そんな薫と一緒にいたいんだ!」<br /> 「…もっとマシな言葉を選んでよ。素直じゃないんだから…バカッ!何年待たせれば気が済むのよ!」<br /><br /> ようやく結ばれた2人。薫は『初恋は実らない』なんて迷信は嘘だと思っている。<br /> 今こうしてちゃんと実り、ずっと一緒にやっていける確信だってある。幸せはいつでも目の前にある。<br /> またもやフラれ、なりふりかまわず橘さんに薫の目の前で付き合ってと言い出す恵子。<br /> 「純一はね、あたし以外見ちゃダメなんだから~っ!!」<br /><br /></dd> <dt>208 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 中多紗江編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/13(日) 23:58:34.77 ID:b8Sf6ncO0</dt> <dd>引き続き投下継続します。<br /><br /> 【紗江編登場人物】<br /> ・中多 紗江(なかた さえ)<br /> 美也の親友・1年B組<br /> 引っ込み思案で世間知らずな転校生。しかしそうと決めたら譲らない頑固さ、一途さもある。<br /> 実家は出版社などを経営しているお嬢様で、転校前はお嬢様女子校に通っていた。転校の理由は…。<br /> 性格と正反対の1年生とは思えないナイスバディのふかふかボディの持ち主で、<br /> 更におどおどした風貌、小さな身長も相まって凄まじい可愛らしさである。美也は一瞬で陥落した。<br /><br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 美也に胸を揉まれている少女と遭遇してしまう橘さん。中多紗江という名前だという。<br /> 美也がとんでもない行為をしている事を謝ろうとしても逃げられる橘さんだったが、<br /> ある日の昼休み、食堂のカオス状態にまごつき弾き出されそうになった彼女を思わず抱きとめ助ける。<br /> それ以来、紗江は橘さんとむしろ積極的に話すようになり、<br /> 「紗江ちんは年上の男性となんてあっぷあっぷして話せないはずなのに…」と美也にも驚かれてしまうのだった。<br /> そんな中、紗江に呼び出される橘さん。紗江はド直球に面と向かい好きな人の有無を聞いてくる。<br /> チャイムに遮られたものの色好い反応を貰った紗江は、自分でも夢見がちだと諦めかけていた<br /> 「私だけの王子様」に逢えたのかもしれない、と期待に胸を膨らませていた。<br /> 「…先輩、年上の女の子って、嫌いなのかな…」<br /><br /> 《アコガレ》<br /> その好意に気づく事も無く、頻繁に困っている紗江を下心薄く助ける橘さん。彼女の恋心は膨らんで行く。<br /> ある日憂鬱そうにしていた紗江にその理由を聞くと、前の女子校から転校して来た理由を話し始めた。<br /> 暗い表情の紗江い、橘さんはまさか虐めか何か…と思うが、実際は先輩などから胸を弄られる、<br /> キスを迫られるなどの過度なスキンシップに遭ったのが原因だという。<br /> 彼女にとっては余り好ましくない思い出だったが、橘さんはその先輩たちの事を上手くフォローし、<br /> 同時に紗江の気持ちも考えた良い助言を出来、紗江の信頼は更に強まるのだった。<br /> そして橘さんは紗江からのラブレターを受け取る。彼自身にとっては余りにも思いがけなかったために<br /> トラウマが再燃し、待ち合わせに恐怖感を覚えながらもなんとか紗江の元に行く橘さん。<br /> やはり紗江の目的は告白だった。彼女の様に可愛い娘に惚れられた理由が分からず混乱する橘さんだが、<br /> 紗江の熱意に押され「お試し期間」としてOKするのだった。試されるのは橘さんだ。<br /><br /></dd> <dt>210 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 中多紗江編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 00:07:03.92 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《スキ》<br /> 本当に自分なんかでいいのかと思い悩む橘さん。紗江に会おうと1年の教室に行くと、あの先輩では<br /> 紗江には釣り合わないだろうと噂されているのを聞いてしまい、更に気分は沈む。<br /> その後も誤解やすれ違いが重なり、2年前のトラウマから抜け出せず何も変われていないと自己嫌悪し<br /> 浮かない表情を続ける橘さん。紗江は橘さんに訴えかける。<br /> 「何かあるなら言って下さい。私、頑張ります。精一杯先輩に尽くします!<br />  先輩が好きなんです。すごく、すごく好きなんです…」<br /> その必死な言葉に、橘さんは自分の態度が紗江を不安にさせていた事に気付き、謝る。<br /> しかしそのやりとりで橘さんの自己嫌悪と不安が解消されたわけではなかった。<br /> むしろ、紗江の表情を曇らせない為にかえって肩に力が入ってしまう。<br /> それでも一歩を踏み出すため、梅原や高橋先生の助言を受けた橘さんはクリスマスデートへ紗江を誘うのだった。<br /><br /> しかしデート当日は遅刻し、高所のスポットに連れて行かれ高所恐怖症に襲われ、表情を明るく出来ない橘さん。<br /> イルミネーションの前で勇気を振り絞って告白しようとするものの紗江に遮られ、<br /> 「今まで私のわがままに付き合ってくれて、本当に…すみませんでした」<br /> と言われ、彼女はその場から駆け出し去ってしまう。その姿を探すが見つからず、あきらめかける。<br /> しかしそんな時にフラッシュバックしたのはいつかのトラウマでは無く、出会ってからの紗江の姿だった。<br /> いつも可愛らしく、橘さんをどこまでも慕おうとしてくれた少女。その思い出で、橘さんは彼女を純粋にどう思っていたかに気付く。<br /> 「紗江ちゃあああああああん!僕は…僕は…君が好きなんだああああああああ!」<br /> 紗江が居る可能性の唯一残る駅前で、橘さんは衆目にも関わらず叫んだ。<br /> 果たして…彼女は、来た。映画やドラマの様に、想いは通じていた。<br /> 胸に飛び込んだ紗江を抱きしめる橘さん。周囲からも暖かい拍手を受けるのだった。<br /> そしてクリスマスデートをもう一度やり直し、今度こそ楽しみ、笑い合う2人。<br /> 橘さんは今までの分を取り返すように、紗江が真っ赤になってしまうような台詞でも素直に口に出す。<br /> 紗江に連れられ映画館の貸切個室で二人きりになり――口付けを交わす。<br /> 「年上のくせに頼りないし、気の利いたことも言えない僕だけど…紗江ちゃんを好きな気持ちは誰にも負けない。<br />  君が好きだ!大好きなんだ」<br /><br /> 月日は過ぎ、あのクリスマスから本当の『彼氏彼女』になれた二人。<br /> 幸せな時間を過ごし『夫婦』になり、そしてもうすぐ『家族』になる。<br /> 「あ…今、また動きましたよ、純一さん」<br /><br /></dd> <dt>213 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 中多紗江編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 00:11:41.43 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 紗江がここまで引っ込み思案で、男性に対して特にその傾向が強いのは小さい頃男の子にいじめられ、<br /> それがきっかけで女子の一貫校に入れられてしまったからかもしれないという。<br /> その中で橘さんと親しめるのは美也から色々な話を聞いているかららしく、橘さんもそれを受け入れる。<br /> その様子を知った美也は、橘さんに紗江がもっと他の子と打ち解けられるよう何か考えて欲しいと頼むのだった。<br /><br /> 《ナカヨシ》<br /> そんなある日、橘さんは紗江に連れられてファミレスを訪れ、<br /> 父親にプレゼントをするためにアルバイトをしたいと考えている事を聞かされる。<br /> また、美也にも再度頼まれ、紗江がバイトに合格するよう特訓する事になるのだった。<br /> まずは食堂で毎日顔を合わせる給食のおばちゃんとスムーズに話せるようになり、<br /> 更なる特訓と『教官』とまで呼ばせる厳しい指導?の結果、紗江は自分に自信を持って話せるようになる。<br /><br /> そしてクリスマスイブ、創設祭。一緒に過ごす約束をした橘さんは、紗江に会うなり<br /> バイトの面接に合格した報告を受ける。感謝されつつも特訓は終わりだと言う事を告げると、<br /> 紗江はそれを嫌がる。そんな彼女に応え、橘さんは卒業試験――ミスサンタコンテストへの参加を告げた。<br /> そしてコンテスト、大勢の観衆に囲まれ竦む紗江。しかし橘さんの励ましの声援で立ち直り、<br /> 立派に自己アピールをする。優勝も狙えるかという人気振りだったが、参加理由を尋ねられ<br /> 「だ…大好きな先輩のためですっ!」と、とんでもない言葉を口走ってしまい、<br /> 惜しくも審査員特別賞と終わるのだった。<br /> 落ち込む紗江。しかし橘さんは立派にコンテストに参加しただけでも合格だよ、と言い、<br /> 空いた時間でデートをするのだった。<br /> 一回りして落ち着いた時分、橘さんは紗江の頑張る姿で自分も変われる勇気を貰った事に感謝し、<br /> バイト(と卒業試験)の合格記念に用意していた手作りのタネウマクンぬいぐるみをプレゼントする。<br /> 目を潤ませながら喜ぶ紗江。しかしぬいぐるみから何かはみだしていると言う。<br /> 覗き込む橘さん。その口に、柔らかい感触が触れた。<br /> 「自分からこんなことが出来るようになるなんて、思ってもみませんでした…先輩のお陰です。<br />  ふふっ…これからも、ご指導よろしくお願いしますね」<br /><br /> 無事に父親にプレゼントの出来た紗江。今は衣装に一目惚れしてしまったメイド喫茶でバイト中。<br /> 「ご主人様」なんて言うのは恥ずかしいけれど、橘さんが「ご主人様」になってくれたら良いのに、と<br /> 思う彼女だった。<br /><br /><br /> 次回に続く<br /><br /></dd> <dt>238 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:03:22.37 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>引き続き行きまーす。<br /><br /> 【七咲編登場人物】<br /> ・七咲 逢(ななさき あい)<br /> 水泳部・1年B組<br /> 水泳部所属。美也と仲良しで、水泳部部長の塚原先輩を尊敬している。<br /> 水泳に対して真摯でひたむきに打ち込んでいる真面目で一生懸命な後輩だが、<br /> 橘さん相手だと1年生とは思えない落ち着きとクールさ、捻くれた言動で翻弄してくる。<br /><br /> ・七咲 郁夫(ななさき いくお)<br /> 七咲の弟・小学生<br /> お姉ちゃん子で無口だが、橘さんに劣らぬ変態力を秘めたエリート候補。<br /> クラスメイトの女子にイタズラをして言う事を聞かず、七咲を困らせている。<br /><br /> ・塚原 響(つかはら ひびき)<br /> 水泳部部長・3年A組<br /> クールな雰囲気と暖かな心を兼ね備えた水泳部部長。七咲が尊敬するのも頷ける素晴らしい女性。<br /> 先輩として、将来を期待される七咲のメンタル面にも気を遣っている様子が伺える。<br /> そんな大人な彼女も水泳部の勧誘成功人数は堂々の1(始めから水泳部に入るつもりの七咲だけ)であり、<br /> 森島先輩にそれを突付かれると可愛い反応を見せたりする。<br /><br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> (黒猫を追いかけていたら、まさか黒い下着に出会うなんて…)<br /> そんなモノローグ通り、校舎裏の非常階段に居た少女の黒い下着?を事故で覗いてしまう橘さん。<br /> その少女…七咲逢には当然覗き扱いされ、橘さんの第一印象はとても情けないものとなってしまう。<br /> その後多少は態度がマシになるものの、行く先々で橘さんと偶然出会い、冷徹なツッコミを入れてくる<br /> 七咲を生意気としか感じない橘さん。<br /> だが美也が橘さんに仕掛けたイタズラのせいで盛大に吹き出す七咲の姿を見て<br /> 可愛いところもあるんだな…と思い直すのだった。<br /> それをきっかけに徐々に七咲と話すようになる橘さんは、ある日会話が盛り上がった後、<br /> よく出会う校舎裏で七咲が一体何をしているのかと訊いてみる。<br /> すると七咲は質問をはぐらかし、挑発的な笑みで自身のスカートを捲り上げる。<br /> 「先輩…覗くよりもこっちの方がよく見えますよ」<br /> 視界に入ったのはいつかの黒い下着……ではなく、よく見ると競泳水着だった。<br /> 彼女は水泳部に所属していたのだ。<br /> 「先輩って結構単純なんですね。スカートの中を食い入るように見てたところ…結構可愛かったですよ」<br /> そんな事を言いながらも、毎日の様に橘さんに会う事が待ち遠しくなっていた七咲だった。<br /><br /></dd> <dt>240 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:16:29.27 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《アコガレ》<br /> ふとしたきっかけで塚原先輩と話し込む橘さん。七咲は水泳部期待の新人だという。<br /> そんな七咲が泳いでいる姿をぜひ見たい!とプールに突入しようとするが、あえなく失敗。<br /> しかし水泳部の男子が足を挫いている所を助け、先輩らしく七咲に自分の得意な数学を教えてあげるなど<br /> その気無くいい所を見せてゆく。<br /> そんなある日、悩んでいる様子の七咲に話を聞くと、弟が甘える割に言う事を聞かず困っているという。<br /> 一緒に理由を考えていると、ひょんなことから2人が同じ小学校出身だという事が判明する。<br /> しかし校庭にある大型遊具のモチーフがタコ(七咲)かイカ(橘)かで意見が分かれ、真相を確かめるために<br /> 夜の小学校で直接確認する事になるのだった。<br /> 当日、自信満々の橘さん。果たしてその遊具はタコだった。足の数が8本なのだ。<br /> 悔しがりながらも潔く負けを認める橘さんだがただでは起きず、七咲の悩みの答えを見つける。<br /> 弟は構って欲しい、甘えたい、そういう年頃なのだ。ただ受け止めてあげればいい、と橘さんは教えようとする。<br /> しかしその最中、突然野犬が2人に吠え掛かってくる。七咲を避難させ果敢に野犬を撃退すると、<br /> 竦んだ七咲は震え、抱きついてくる。<br /> 七咲の身体が思っていたよりもずっと小さな「女の子」である事に驚く橘さん。<br /> 「さっきの先輩、すごくカッコよかった…臆病なんて言って、すいませんでした」<br /> 出来る事ならこのままずっと……と考えるようにもなっていた。<br /><br /> 《スキ》<br /> 夢にまで橘さんが出てくるようになっていた七咲。<br /> それまで目を反らしていた自分の気持ちに、確信を持つようになる。<br /> しかし橘さんは橘さんである。相変わらず鈍感にも程がある上に<br /> 年上の美人と見れば激しく自己アピールをする。そんな彼が気になるあまり、<br /> 七咲は今までずっと打ち込んでいた水泳にあまり集中できなくなり、大会の選考に漏れてしまう。<br /> 塚原先輩は橘さんに相談するものの、両者ともさっぱり原因が掴めない。<br /> 心配になった橘さんは直接問いかけるが、まだ来年だってあるのだから地道に頑張る、という<br /> 前向きな態度の七咲に一旦は安心する。<br /> しかし直後の放課後、七咲と一緒に帰ろうと部活終わりの出待ちをしていた橘さんは<br /> 彼女の姿が見えないことに気付く。まさか、と屋内プールに駆け込むと彼女は独り涙ぐんでいた。<br /> 吹っ切れた訳ではなく、やはり無理をしていたのだ。<br /> 見られたくなかった姿を見られてしまい、水中に逃げ込んだ七咲を追うため、<br /> 橘さんは制服のまま飛び込み、その小さな身体を抱きとめもっと楽をしてもいい、休んでいいんだと諭す。<br /> 橘さんの言葉で七咲は心を氷解させ、互いの唇を触れ合わせる。<br /><br /> そしてクリスマスイブ。<br /> 七咲の先導で行き先も告げられないまま山奥に連れてこられた橘さん。<br /> 途中のアクシデントで迷いかけたりしたものの、ようやく辿り着いた先は秘湯だった。<br /> 開発もされていない場所である。七咲と2人きり、タオルこそ身にまとっているものの<br /> ほぼ生まれたままの姿でぎこちなく話し合う。やがて意を決した七咲は橘さんに告白した。<br /> 溢れてくる程に、隠し切れないぐらいに橘さんの事を好きになってしまった。もう抑える事が出来ない。<br /> そんな七咲に橘さんは「僕も好きだ」と返す。<br /> 想いの通じた七咲は、巻いていたバスタオルを落とす勢いで橘さんに抱きついていた。<br /><br /> 花火がドーーーーン!<br /> エアコンの無い部屋で『恥ずかしいから』と暑い中窓を閉め切ってナニゴトかしていた2人は<br /> 外の涼風を浴びながら花火を見物し「これからもよろしくお願いします」と七咲は思うのでした。<br /> めでたしめでたし。<br /><br /></dd> <dt>242 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:20:29.16 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> ゲーセンで格ゲーをしていた橘さん。弱い乱入者に連コされフルボッコにしていると、<br /> なんと乱入者は七咲の弟、郁夫だった。姉にはその事は黙っておいてやるから、と男の友情を育む。<br /> ふとした事から七咲と弁当を交換し合う事になった橘さん。仲良く校舎裏で昼休みを過ごすが、<br /> それを誰かに見られ1年生の間で噂になってしまう。梅原に本当の所を探られるが……。<br /><br />  【ルート1】<br />  付きまとわれて困ってるんだと適当な事を言ってしまう。案の定その話を七咲に聞かれ<br />  こっ酷くやり返されてしまうのだった。謝り倒しなんとか許して貰うものの、<br />  代わりに七咲は、自分を気にかけてくれているのはどう思っているからなのかと尋ねてくる。<br />  「僕は胸の大きい子が好きなんだ(キリッ」<br />  スマートな体形の七咲に冗談が通じる事は無く、その後胸を気にしている様な話を美也から聞いてしまう。<br />  七咲に謝るため、素直な気持ちを伝える為、会うのを避ける七咲に確実に会おうとする橘さんは<br />  部活中の屋内プールに突入し、わざと発見され他の水泳部員や七咲が見ている中、大声で謝罪する。<br />  「決して大きいとは言えなくても毎日の部活で鍛えられた胸筋に内側から押し上げられ……<br />   外側からは抵抗をなくすために開発された競泳水着によって圧迫されている胸<br />   僕は、その火薬の様に爆発しそうな程のエネルギーを蓄えた感じが見たくて<br />   ついつい覗きに来てしまったんです!本当にすみませんでした!」(原文ママ)<br />  「相変わらず口数の多い変態ですね。本当に何を考えているんですか?」<br />  七咲はなんとか許してくれ、安堵する橘さんであった。<br /><br />  【ルート2】<br />  生意気だけど面白い奴だよ、と素直な感想を言い上手くやりすごす。<br />  その後、郁夫が女子にイタズラする事に悩んでいるという相談を七咲から受ける。<br />  放課後、2人で郁夫を見つけ出し、理由を聞きだすと、<br />  郁夫は好きな女の子についちょっかいを掛けてしまっていたらしい。<br />  橘さんの機転で説得にはなんとか成功する。<br />  他にも消しゴムを舐めたり他の女子の手のひらを舐めたりと奇行をしているようだが…。<br />  ともかく一番悩んでいた事に関しては解決すると、七咲はさりげなく橘さんの七咲への気持ちを伺ってきた。<br />  「1年にしては大人びてるかな」と橘さんが素直に答えると、七咲は頬を染め照れ臭げになるのだった。<br />  その後、フラれて元気を無くした郁夫にプレゼントを選ぶなどして、2人は距離を近づけて行く。<br /><br /></dd> <dt>243 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:23:29.46 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《ナカヨシ》<br /> ある日、美也に連れられて七咲が橘家にやってくる。美也の魂胆は橘さん所蔵のお宝本を<br /> 七咲に見せるという恐ろしいものだった。お宝という部分でうまく誤魔化し、押入れにしまってあった<br /> 初代ガソガルの玩具を宝物の一つとして七咲にプレゼントする。郁夫向けだ。<br /> そんな橘さんを「不器用で優柔不断だけど行動力があって優しくて…でもちょっと頼りないかな」<br /> と思っていた七咲。<br /> しかしある日子猫が食堂の屋根に昇ってしまい降りられなくなっている騒ぎがあり、<br /> 同級生の男子などがどうしようも出来ないで居る中、魔法のように子猫を助け出す橘さんの姿に<br /> 先輩らしさ、年上ならではの信頼感を覚え見直すのだった。<br /><br /> そしてクリスマスイブ、創設祭。<br /> 七咲に水泳部の出すおでん屋台の手伝いを頼まれていた橘さんは、男手として張り切りつつ<br /> 七咲と2人で屋台を切り盛りする。茶道部の夕月・飛羽先輩の襲来や子供達の喧嘩を切り抜け、やがて完売。<br /> 塚原先輩の計らいで、2人きりの自由時間を得られた。<br /> 校舎の屋上に登り、校庭のクリスマスツリーを見下ろしながらおでんを食べるという<br /> 不思議な状況に笑い合いながら、次第にいい感じになる2人。<br /> ふと、橘さんは自分の「七咲とずっと一緒に居たい」という気持ちに気付き、告白をする。<br /> 「もっとしっかりしてくれたら考えてもいいです」などと冗談を言いながらも、<br /> 七咲は私も橘さんが大好きだと言い、2人は口付けを交わす。<br /> 「僕さ、七咲と一緒に行きたい所がたくさんあるんだよ」<br /> 「クスッ、私も…です」<br /><br /></dd> <dt>244 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:29:10.28 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>続いて梨穂子編行きます。<br /><br /> 【梨穂子編登場人物】<br /> ・桜井 梨穂子(さくらい りほこ)<br /> 幼馴染・2年B組<br /> ぽっちゃりした体形の幼稚園からの幼馴染で、性格は相当なマイペース。<br /> 食欲は豊富もいいところで、橘さん曰く「いつも何か食べてる」<br /> ずっと前から橘さんの事が大好き。しかし一歩を踏み出せず少しずつ距離が離れつつある。<br /> 適当に思いついた歌を知らず知らず歌っている癖がある。<br /><br /> ・伊藤 香苗(いとう かなえ)<br /> 梨穂子の親友・2年B組<br /> こざっぱりした性格で梨穂子のツッコミ役。梨穂子が橘さんの事を大好きなのを知っていて、<br /> 梅原とタッグを組んで奔走する。彼女もまた片思いの相手が居るようだが、さっぱり気付いてくれないという。<br /> (状況証拠から相手は梅原と判断出来なくもないのだが、はっきりとすることはない)<br /><br /> ・夕月 琉璃子(ゆづき るりこ)<br /> ・飛羽 愛歌(ひば まなか)<br /> 茶道部の先輩・3年A組<br /> デンジャラス&ホラーな梨穂子の先輩達。先輩らしい事も言うが大概は自由に暴走している。<br /> 夕月先輩が部長、飛羽先輩が副部長。<br /><br /><br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 昼休みの気だるい時間、橘さんはベンチで日向ぼっこでもしようと生垣を乗り越えると<br /> 何やら柔らかい感触を脚に感じる。「うっ…が~~~~っ!」と飛び起きたのは<br /> 幼馴染の梨穂子だった。彼女のお腹を踏んづけてしまったのだ。他の女子なら<br /> 謝るどころでは済まなかった…と安堵する橘さんである。<br /> そんな調子が通常営業の2人は傍から見れば似た者夫婦だと香苗さんや梅原に茶化されてしまう。<br /> 梨穂子の茶道部の先輩、飛羽・夕月の両名に茶道部室に拉致されたことで<br /> 気軽に部室に寄るようになった橘さんは、少しずつ梨穂子と一緒に居る時間が長くなる。<br /> 下校中に一緒に買い物をした時には「まるでデートだね~」と嬉しそうにする梨穂子。<br /> 一方橘さんは、梨穂子と居ると気楽でいいな…と、恋愛対象から外して見てしまっていた。<br /><br /><br /></dd> <dt>245 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:32:07.63 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《アコガレ》<br /> 梅原に、自分が梨穂子と付き合っているという噂がある事を聞かされる橘さん。<br /> しかし幼馴染相手に今更恋愛対象になんかならないと噂を一蹴してしまう。<br /> そんなある日、橘さんは女子の集団に後者裏へと呼び出される。彼女達は橘さんが覗きをしていたというのだ。<br /> 否定しようにも女子集団は勝手に話を進め、いつのまにか完全に犯人にされていた。<br /> 絶体絶命のピンチの中、梨穂子が現れる。彼女は橘さんを信じ、冷静に無罪を証明した上に<br /> 女子集団とも仲良くなってしまうという離れ業を見せた。<br /> そんな状況に、橘さんは小学生の頃も似たような事があったのを思い出していた。<br /> その時も梨穂子は、梨穂子だけが橘さんを信じてくれた。<br /> 「えへへ、困ったことがあっても大丈夫。私が守ってあげるから」<br /> 彼女という存在の大切さが身に染みる橘さんだった。<br /> しかしそんな事があっても梨穂子のどこが異性としていいのか解らないなどとのたまう橘さん。<br /> いつ見ても何か食べている子なんかどこが可愛いんだ…という彼に、梅原は<br /> それだけいつも橘さんは梨穂子の事を見ているんだろう、と思い知らせる。<br /> そこまで言われても、橘さんは気持ちの整理がつかず一歩が踏み出せない。<br /> 痺れを切らせた梅原と香苗は彼名義のラブレターを梨穂子に出してしまう。<br /> 勝手に出されたものとはいえ、待っているだろう梨穂子を放っておくわけにはいかない橘さんは、<br /> 待ち合わせ場所へと向かう。だが梨穂子はそれが梅原と香苗のイタズラだと見破ってしまっていた。<br /> 「(ラブレターが)…イタズラじゃなかったらいいのに…って」<br /> 残念そうに言う梨穂子を見て、橘さんは自分の気持ちがはっきりとした訳では無いけれど<br /> 梨穂子との関係を一歩進めよう、と宣言する。「遊びに行く」から「デートに行く」というように。<br /> 自分の気持ちがわずかでも一方通行で無くなった事に感極まって、<br /> がまん出来なくなった梨穂子は勢いでキスしてしまうのだった。<br /><br /></dd> <dt>246 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:34:25.33 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《スキ》<br /> 「ただの幼馴染」から脱した2人は周りが見えない初々しいバカップルと化す。<br /> それに当てられ大荒れした夕月先輩。橘さんが「先輩だって美人ですよ」とフォローしたせいで、<br /> 梨穂子が盛大にヤキモチを焼いてしまう。逃げる梨穂子を追いかける橘さん。<br /> 体育倉庫まで追い詰め、問いただすと<br /> 「だって、るっこ先輩に、あんなこと言うから私…」<br /> ・梨穂子はかわいいなあ! ・梨穂子はかわいいなあ!! ・梨穂子はかわいいなあ!!!<br /> 選択の体を為さない選択肢を出現させる橘さんであった。<br /> 無事に仲直りした2人だが、今度は夕暮れの屋内プールで一人補習を受けていた梨穂子が<br /> チャラ男にナンパされてしまう。橘さんをダシにするチャラ男だったが、<br /> 「あんたなんかに純一の良いとこは一生わかんないよ!!」<br /> と梨穂子は橘さんが見たこともないような激怒をする。<br /> しかしチャラ男は怒鳴り散らし、梨穂子は窮地に立たされる。<br /> 「梨穂子は、僕の彼女だ!梨穂子に手を出すな!」<br /> 勇気を出し、梨穂子を救う橘さん。助けてくれると信じていた梨穂子は、<br /> その通りになった事に笑みが止まらないのであった。<br /><br /> そしてクリスマスイブ。2人ともデート前に仮眠を取りどちらも遅刻するという似た者夫婦振りを<br /> 発揮しつつ、一通り繁華街を周った後に家族の出払った橘さんの家で2人きりのパーティーをする。<br /> いい雰囲気になり、キスをし、それ以上を…というところで残念ながら美也が帰ってきてしまう。<br /> ツイスターゲームで梨穂子の身体の感触を味わった後、梨穂子を家に送る最中、<br /> 彼女は「サンタは願い事を叶えてくれる」と子供の頃に間違って思い込んでしまっていた事を話す。<br /> サンタが居ないのは当然わかっているが、願い事が叶って皆が幸せでいる…そんな日が1日ぐらいあっても<br /> いいと思う、と梨穂子。そして、彼女には今でも秘密で毎年の様に願っている事があった。<br /> ずっと想い続けている人と結ばれる…そんなお願いだ。<br /> 「想い人」の名前を言おうとした梨穂子だが、橘さんに遮られてしまう。<br /> 「…これ以上梨穂子に甘えるわけにはいかないよ」<br /> 決意する橘さん。それを自分じゃダメなんだ…ととんでもない解釈をする梨穂子を諌めながら、<br /> 自分の想いと、一番大切な「好きだ」という言葉を伝える。<br /> 「メリークリスマス純一…えへへ…サンタさんへのお願い…かなっちゃった」<br /><br /> 大学に進学した2人。橘さんは梨穂子にシュークリームを買ってくる。<br /> 「シュークリームは女の子にプロポーズする時に渡すお菓子」<br /> それはいつか、夕月先輩の教えてくれたとんでもない大嘘だ。しかし橘さんは現実に変えてしまった。<br /> シュークリームに指輪を添えて。<br /><br /></dd> <dt>247 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:36:45.07 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>【(デアイ→)シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 梅原や香苗に茶化されつつの甘め甘めな日常が続く中、<br /> ある日梨穂子がラブレターを受け取り、告白されてしまう。<br /> 何故かその返答を相談してくる梨穂子に「付き合わない方がいい」と答える橘さん。<br /> 嬉しそうになる梨穂子だが、何と返事は告白された時にもう断ってしまっていたという。<br /> 橘さんは咎めるより先に、ほっとしてしまうのだった。<br /><br /> 《ナカヨシ》<br /> ある日梨穂子と一緒に茶道部室を訪れた橘さんは、珍しく夕月先輩しか居ない光景に遭遇する。<br /> 飛羽先輩は進路関係で来ていないのだという。<br /> 先輩達がずっと学校に居座るような存在では無い事に気付かされ、同時に<br /> 本来は2年への部長引継ぎはとうに終わっている筈の時期である事も思い出す。<br /> それを訊くと、もっとしっかりしないと梨穂子に茶道部は任せられない、と冗談めいて言う夕月先輩。<br /> 橘さんはその理屈に納得してしまうのだった。<br /> 茶道部OGが主催のお茶会に梨穂子と誘われた橘さん。梨穂子のナビで開場に向かうものの、<br /> 道に迷ってしまい辿りついた頃には会は終わってしまっていた。<br /> 落ち込む梨穂子。しかし夕月・飛羽先輩のフォローや橘さんの言葉に励まされる。<br /> 付き合ってくれたお礼に、と梨穂子は橘さんの頬にキスするのだった。<br /><br /> そしてクリスマス、創設祭。<br /> 茶道部のイベント準備の為に祭の前から中々会う時間が持てない中、<br /> 創設祭を回ろうと約束していた2人。しかし当日、再び先輩達に梨穂子が奪われてしまう。<br /> 橘さんは梨穂子を人質に取られ、茶道部のイベントを手伝わされる。<br /> ようやくそれが終了し、2人は色々と回った後、茶道部室裏手の庭園で<br /> いい感じになるものの、梨穂子は寂しい、と溢す。<br /> 夕月・飛羽先輩は間もなく卒業してしまう。そうなれば茶道部は掛け持ち部員を除けば<br /> 梨穂子一人きりなのだ。今はすぐ傍に橘さんが居る。しかし……。<br /> そんな梨穂子に、橘さんは「大丈夫だよ」と声をかけた。そして今日1日の事を感謝する。<br /> 「梨穂子と一緒に居ると、楽しいよ」<br /> 「茶道部に入部すれば一緒にいる時間も増えるんじゃないかな~……なんて」<br /> 冗談のつもりの梨穂子だが、橘さんは本気で入部するという。<br /> 梨穂子と一緒に居れば、楽しいのだから。<br /> 抱き合いながら、メリークリスマス、と言う2人だった。<br /><br /> 新学期、茶道部は部員不足で早速廃部の危機を迎えていた。<br /> 卒業した夕月・飛羽先輩に夫婦だのと茶化されながらも部長としてやっていく梨穂子。<br /> 「いつだってどこだって…純一さえ居てくれれば…。頼りない部長だけど、これからもよろしくね」<br /><br /></dd> <dt>248 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/14(月) 23:41:54.04 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>続きます。<br /> 次で恐らく最終回、絢辻詞編と隠しルート1・2編です。<br /> 絢辻編は一番ストーリーらしいストーリーがある為、他ヒロインよりも若干長くなります。<br /><br /></dd> <dt>249 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/15(火) 10:57:25.59 ID:xkXkxVat0</dt> <dd>乙乙<br /> 逢の弟の変態ぶり吹いた、橘さん以上じゃないか・・?w<br /><br /></dd> <dt>250 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/15(火) 12:45:25.35 ID:m2EOd5i80</dt> <dd>橘さんの変態紳士的エピソードも教えてほしい<br /><br /></dd> <dt>269 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 22:48:13.82 ID:QE02wLln0</dt> <dd>終盤戦です。<br /><br /> 【絢辻編登場人物】<br /> ・絢辻 詞(あやつじ つかさ)<br /> クラス委員/創設祭実行委員長・2年A組<br /> 容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能・品行方正という非の打ち所の無い美少女クラスメイト。<br /> しかしそれは偽りの仮面であり、裏では自分の行動も友好関係も全て打算で目標の為だけだと言ってはばからない、<br /> 人を信用などしない勝気で荒んだ性格をしている。原因は家族にあるらしい。<br /> 打算では動かないお人好しの橘さんと出会い、変化が訪れる。<br /> 一人称は表の顔では「私」裏では「あたし」となる。時々「わたし」と言う時もあるようだが…<br /><br /> ・絢辻 縁(あやつじ ゆかり)<br /> 詞の姉・大学生<br /> 一見、誰からも愛される様な雰囲気を纏ったおっとり美人。<br /> 絢辻さんは姉を好きではない様子だが。<br /><br /> ・黒沢 典子(くろさわ のりこ)<br /> 実行委員副委員長/市会議員の娘・2年B組<br /> ナカヨシルートにて登場する少女。彼女が姿を見せて以降、創設祭の準備に不穏な空気が漂う。<br /> 薫ナカヨシルートで薫と橘さんがベストカップルコンテストの会場を崩壊させた原因になった、<br /> 文句をつけてきた女子生徒。両者に共通している状況は…。<br /><br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 進路相談の書類を提出し忘れていた事に気付いた橘さん。こんな時には、とクラス委員の絢辻さんに<br /> 頼み込む。快く引き受けてくれた彼女はすぐに記入漏れにも気付いて教えてくれた。<br /> こんなに可愛くて人気があってしっかりしてる完璧な人なんて、絢辻さんの他に見たことが無いと思う橘さん。<br /> 自販機で飲み物を選んでいると、どこかから飛んできた空き缶が橘さんの頭に直撃し、<br /> 「偶然」通りすがったらしい絢辻さんに心配される。<br /> しかし投げた人当人では無くポイ捨てという行為に怒る橘さんに、絢辻さんは興味深げに笑うのだった。<br /> 「……おだいじに」<br /> 少しずつ絢辻さんと会話をするようになってきたある日、帰り道で絢辻さんと見知らぬ女性が<br /> 歩いているのを見かける橘さん。声をかけると、その女性は姉の縁さんだという。<br /> 絢辻さんは挨拶も早々、姉を連れ気まずそうに去って行くが、橘さんは縁さんの美貌に見惚れてしまう。<br /> クラス委員と実行委員の仕事が重なり遅くまで残っている絢辻さん。<br /> 見かねた橘さんが手伝うのを申し出ると遠慮がちながらも受け入れてくれ、<br /> 翌日にはそのお礼として自分も少しだけ手を加えたというお弁当を持ってきてくれるのだった。<br /><br /></dd> <dt>270 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 22:52:06.85 ID:QE02wLln0</dt> <dd>《アコガレ》<br /> 独り部屋で勉強する絢辻さん。自分とは大きく違う価値観を持っているらしい「お人好し」の橘さんを<br /> 「も・し・か・し・て……詞、お気に入り?」という独り言をごちるぐらいには気になっていた<br /> しかし、ゆっくりとした近付き方だった2人の関係は大きな転機を迎える。<br /> 絢辻さんの落とした手帳を拾った橘さんは中途半端な態度と不用意な一言で、中身を見たと勘違いされてしまう。<br /> 「あははははっ、もう何も言っても遅いわよ。酷いことになるの…わかる?」<br /> 裏の顔を晒され、ネクタイを締め上げられる橘さんだが、胸が当たってる事ばかりが気になるのだった。<br /> その後場所を変え中身は別に見ていないと誤解こそとけるものの、今更晒したものを取り返せるはずも無い。<br /> 「絢辻さんって…普段は猫を被ってたりするのかなぁ~って」<br /> 「……っ!だ、だから何!猫かぶってちゃ悪いの?あたしが誰かに迷惑をかけたとでも?」<br /> わかりやすい反応をする絢辻さんだが、全く一筋縄ではいかない様子になってしまい困惑する橘さんだった。<br /> 「こ、この事は誰にも言いません。絢辻さんは…絢辻さんは…裏表の無い素敵な人です…」<br /> 2人きりの時には裏の顔で接するようになった絢辻さん。平気で橘さんの事を罵ってくる。<br /> 自分で「あたしだったら絶対近寄らないしね。そんな裏表のある人」とまで評する裏の顔相手でも<br /> 普通に接してくる橘さんを変人と思いながらも惹かれていることを自覚する。<br /> 橘さんの存在が危なっかしく、またそんな彼が傍に居る事そのものを失いたくないと思うようになり、<br /> しかし橘さんの様に素直に考える事が出来ず、理屈を捏ねた末に<br /> 「橘君をあたしのものにします。管理します」<br /> 「あなたの居る日常が欲しい。でもあなたとあたしの間には何も無い。だから…あたしをあげる」<br /> などという契約関係を求めてしまうのだった。それを已む無く受け容れ契約のキスを交わす橘さんだが、<br /> 『一緒にいると楽しい』という理由だけで十分な筈だと絢辻さんに言葉を掛ける。<br /> そんな橘さんが傍に居る事を噛み締め、<br /> 今まで拠り所にもなっていた、人には言えない事が山程書かれた手帳を燃やす絢辻さん。<br /> 橘さんにはその様子がどこか怖くさえ見えていたが、彼女の傍に居たい気持ちは本物だった。<br /><br /> 《スキ》<br /> 創設祭で飾られる大きなクリスマスツリーの装飾が遅れている事を口実に<br /> 市の側がやや強引に、生徒側が行うはずだった企画を奪おうとする事態が発生する。<br /> 生徒にもその噂が広まり、絢辻さんの事が気に入らないクラスメイトの女子が<br /> それを槍玉に絢辻さんを糾弾するという構図が出来上がってしまう。<br /> 止めようとする橘さん。しかし絢辻さんとの仲が密かに噂されていた為に逆効果で、<br /> 2人の関係までが揶揄された結果、絢辻さんはとうとうクラスメイト達の眼前で裏の顔を晒し<br /> 糾弾してきた女子を徹底的に反論の余地無く扱き下ろしてしまうのだった。<br /> 今までと余りにも違う絢辻さんを目の当たりにしたクラスメイトは彼女を孤立させる。<br /> ツリーの件は絢辻さんの裏での大立ち回りにより、彼女の委員長解任と引き換えに<br /> 生徒主導という元の形で決着がついたものの、仕事が無くなったせいで独りという状況が<br /> 余計に浮き彫りになってしまっていた。<br /><br /></dd> <dt>271 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 22:53:54.96 ID:QE02wLln0</dt> <dd>しばらく様子を伺っていたものの、相変わらず独りで、それでちょうど良いなどと言う絢辻さんに<br /> 橘さんはどうして独りで平気だなどと寂しい事を言うのかどうしてもわからない、と尋ねる。<br /> 両親は姉ばかり構い、愛してくれない、大嫌いな家族に囲まれて育ってしまった。<br /> 一刻も早く社会に認めてもらい、自分の居場所を作る。その目標が自分の全てだという絢辻さん。<br /> 「絢辻?そっか…あれ?だったら…わたしは、だぁれ?」「あ、絢辻さんっ?」<br /> 何かがおかしい絢辻さんだが、もう大丈夫という言葉にその日は関わるのをあきらめる。<br /> しかし翌日、眠れず体調を悪くしている絢辻さんに橘さんは心配するつもりで<br /> 「それで本当にいいの?僕には何だか辛そうに見えるよ」<br /> と言葉を掛ける。しかし彼女にはそれが今の自分全てを否定するものと捉えられてしまう。<br /> 頬を思い切り張られた橘さんは逃げる彼女をなんとか捕まえ、<br /> 目標も大事だろうが、絢辻さんは絢辻さんなのだから自分が無いなんて、ずっと独りなどと言うのは<br /> 止めて欲しいと伝える。自信無さげになる絢辻さんだが、<br /> 橘さんの「僕が一緒にいるから」という言葉に、彼の背中を借りて涙を流すのだった。<br /> 落ち着いた絢辻さんはふと思い出したように、うさぎとかめの話を語り始める。<br /> 皆に愛される可愛らしいうさぎさんと、それを羨むかめさん。話は筋書き通りに進むが、<br /> 頑張って頑張ってうさぎさんを抜いてゴールしたかめさん。しかしその姿は誰に気付いても貰えず、<br /> うさぎさんも競争があったことさえ知らなかった。<br /> かめさんがいくら頑張っても、存在が認めてもらっていなければ勝負の存在自体が無いのと同じ。<br /> 橘さんはまさかそれは、と問いかけようとするが彼女は言葉を濁すのみだった。<br /> しかしその説話に反するかのように、絢辻さんは橘さんに頼み唇を奪ってもらい、<br /> 「…頑張ってみるから」という前向きな言葉を漏らす。<br /><br /> クリスマスイブ。デートの約束をし、創設祭をのんびりと回る2人。<br /> 急遽、実行委員長になった黒沢さんのたどたどしい挨拶に呆れる絢辻さん。<br /> 美也が橘さんのお宝本を売りさばいている衝撃的光景に遭遇するものの、<br /> 秘蔵のお宝本シリーズ「ローアングル探偵団」は跡形も無い上にその名称を絢辻さんに知られてしまう。<br /> 気を取り直しデートを続けていると、キャンプファイヤーに行き着く。<br /> 2人でフォークダンスを踊ってみたいという橘さんと今日はあまり人前に出たくないという絢辻さん。<br /> 折衷案として、施錠された校舎内に入り込んで踊る2人。冗談を言い合っているうち用務員に見つかるが、<br /> 絢辻さんの表の人柄をよく知っていた用務員は快く見逃してくれるのだった。<br /> ふと外が盛り上がっている事に気付くと、いつの間にか外は雪。ホワイトクリスマス。<br /> その中、ステージでは黒沢さんが告白され、それを渋々というポーズで受けていた。<br /> 「本物になれない事は分かってた。でも、サンタさんみたいな事なら出来るって考えたのよ。<br />  そう…クリスマスには平等に幸せを。せめてこんな日くらいはね」<br /> 呟く絢辻さん。それが、実行委員としてあれほど頑張っていた理由。点数稼ぎや打算の為などでは無かった。<br /> そして意を決し、彼女は橘さんに想いを告げる。<br /> 以前語った目標。それはあの時には既に建前でしかなかったと言う。<br /> 新しい目標、それは橘さんと一緒にいられるよう頑張る事。それはつまり。<br /> 「あたし…ううん。わたし、橘君のことが好き。橘君の存在が…何よりも大事なの」<br /> 本人でさえおぼろげだった「わたし」――ただ愛を求めている孤独な女の子を見つけてくれた。<br /> 橘さんはそんな、誰よりも真剣に生きている絢辻さんの事が大好きだった。<br /> 「僕も絢辻さんが好きだ」<br /> こうして「わたし」は「わたし」でいられる場所を得る事が出来た。<br /> 「橘君、ありがとう…わたし、やっと幸せになれた」<br /><br /> 「前にした昔話、覚えてる?あのかめさんは…やっと自分に気付いてくれる人に出会えたよ」<br /> 「その人からの伝言を、かめさんに伝えてくれるかな?『一緒に幸せになろうね』って」<br /> 「うんっ」<br /><br /></dd> <dt>272 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 23:01:18.52 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 過労のせいか、絢辻さんが突然倒れてしまう。<br /> お見舞いに行った橘さんは縁さんに絢辻さんの部屋に放り込まれ、可愛い寝顔を堪能出来るものの<br /> 案の定悲鳴をあげられるハメになるのだった。<br /> 絢辻さんが学校を休んでいる間に、彼女の実行委員の補助役に立候補した橘さん。2人で過ごす時間が増えてゆく。<br /> ある日、絢辻さんは思い切った様子で放課後デートを申し込んで来る。「全然OKだよ!!」と即答する橘さん。<br /> そして2人で丘の上公園へ連れ立っていくと、絢辻さんは「私、猫かぶってるの!」と自分で裏の顔を告白した。<br /> 「あたし」モードになった絢辻さんに面を食らってしまい、言葉の出ない橘さん。<br /> 「橘君に嘘つくのが嫌だったからよ」<br /> そう理由を説明する絢辻さん。嫌だったら帰っていいとも言うが、距離が縮まった気がするとさえ言う橘さんに<br /> 口では気のせいと否定しつつ、ほのかに頬を染める絢辻さんであった。<br /><br /> 《ナカヨシ》<br /> 自分の正体を勢いで教えた事を反省しながらも、一歩ずつ橘さんと仲良くなれれば良いと考える絢辻さん。<br /> 橘さんがクリスマスの話題で微妙な表情になった事に気付き、美也をお菓子で釣り、トラウマを聞き出してしまう。<br /> 本当に触れられたくない部分を弄ばれたと感じた橘さんは、「いい加減にしてよ…」と怒りを吐露する。<br /> 「ゴメンナサイ。キズヲツツクヨウナマネヲシマシタ」<br /> 謝る絢辻さん。どこまでも棒読みだったが、それでも本気だというのは橘さんも察していた。<br /> 今まで本心で付き合った人間が居ないために、絢辻さんには上辺だけでない謝り方がわからなかったのだ。<br /> こんな事で気まずくなりたくないと許す橘さん。しかしいまいち距離感の掴みきれていない絢辻さんが<br /> 罪滅ぼしに彼のトラウマを解消してあげようと奮闘を始め、辟易するのだった。<br /> それはさておき、創設祭が近付き準備もいよいよ忙しくなってくる。<br /> ある日、本来の活動時間から外れた状況でツリーを準備していると後輩の実行委員が手首を捻る怪我をし、<br /> 翌日にはその話を聞いたとツリーの準備は市が行う、と通達が来るのだった。<br /> 「みんな頑張ってくれてるのよ!どうしてっ!どうして、こんな風になるのよ…」<br /> 涙を溢す絢辻さん。橘さんは慰めようとするが、絢辻さんは何故か激怒に燃える。<br /> 「やり方が汚いわよ…どっちも。絶対に許さない」<br /> 直後、絢辻さんは市からの通達を先導した「黒沢」議員と面会し、自分の学校での影響力と<br /> 「娘さん」の立場を盾に脅しかけ、状況を白紙まで戻してしまう。<br /> 事態は一見解決したが、それで絢辻さんの怒りは収まるものではなかった。<br /> 市からの通達が早すぎた裏には、黒沢議員の娘である黒沢典子が絡んでいた。<br /> 彼女は何かのきっかけ…恐らくは橘さんの下心無い、「お人好し」な行動のせいで彼を好いていた。<br /> しかしその傍らには、気付いた時には絢辻さんが居たのだ。ツリーの件もただの嫌がらせだったのが、<br /> 個人では済まない、実行委員全員や生徒にまで害の及ぶものだった為に、絢辻さんの逆鱗に触れてしまった。<br /> わざと橘さんとカップルのように振る舞い、噛み付くのを待ち、校舎裏に誘き寄せ言葉で叩き潰す絢辻さん。<br /> 橘さんにとっては名前も知らなかった黒沢さんは、他のヒロイン達の様な、幸せになるチャンスを自ら潰してしまったのだ。<br /><br /></dd> <dt>273 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 23:04:27.89 ID:QE02wLln0</dt> <dd>そしてクリスマスイブ、創設祭。<br /> 「(トラウマを)あたしが気にならなくなる程にいい思いをさせてあげる。覚悟してなさいよ」<br /> という宣言をされ、恐る恐るとやってきた橘さん。<br /> 絢辻さんの余りにもそつのない実行委員長挨拶にたじろぎつつも、<br /> プレゼント配りでサンタ服を身に着けた絢辻さんの可愛い姿に絶句する。<br /> さすがの絢辻さんも纏わり付きセクハラ紛いの手出しをする子供達に苦戦するものの、<br /> ふらりと現れた縁さんのおかげで窮地を脱するのだった。<br /> 「詞ちゃんのこと、よろしくね」<br /> 相変わらず絢辻さん自身は姉の事を嫌っているものの、縁さんの言葉に強く頷く橘さん。<br /> プレゼント配りが終わり、施錠された校舎に入り込む2人。絢辻さんは手作りのケーキをプレゼントに渡す。<br /> 彼女なりに橘さんとそのトラウマ克服の事を考えてここまでしてくれたのだ。<br /> 「僕はもっと絢辻さんの色んな表情を見ていたい…他の誰よりも近くで」<br /> 告白する橘さん。絢辻さんは嘘は嫌だから、と裏の顔を告白した時と同じ言葉を重ね、<br /> 傷つきやすくて弱虫な、その癖寂しがり屋の「わたし」の存在を仄めかす。<br /> しかし橘さんにとってはそんな絢辻さんも既にどこかで感じていた。<br /> 「私」も「あたし」も「わたし」も、橘さんの好きな絢辻さん本人なのだ。<br /> 「全部、僕が受け止めるよ」<br /> 想いの通じた二人。外に出るともう夜の9時を過ぎ、実行委員みんなで飾りつけたクリスマスツリーは<br /> 消灯してしまっていた。今の気持ちで絢辻さんとツリーを見たかったと残念がる橘さん。<br /> 「絢辻せんぱ~い!委員一同からのプレゼントでーす!」<br /> 実行委員の後輩の声と同時に、ツリーが再びきらめき出す。光り輝くkissing ballの前で、2人は結ばれた。<br /><br /> 彼女は失っていた大事な何かを取り戻した。求めていた幸せ。愛し愛される家族。<br /> 10年前のあの時と同じツリーの前で、形を成した「幸せ」を抱きしめながら、<br /> 詞はこの幸せが1秒でも長く続くように…と願うのだった。<br /> 「パパ~!マーマー!」「は~い」<br /><br /><br /> 【隠しルート編前置き】<br /> 【???編】は7人目のヒロインが登場すると共に橘さんのトラウマの原因が明らかになるルート。<br /> ヒロイン6人のスキorナカヨシどちらかの攻略により解放される。<br /> 【美也編】は???編から派生するエピソードを見ると解放される、兄妹で迎える家族的エンディング。<br /> アマガミするのは恋愛だけじゃないんです。むしろ家族だからアマガミ。<br /><br /></dd> <dt>274 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ ???編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 23:08:47.80 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【???編登場人物】<br /> ・橘さん<br /> 追記として、秘密の教室の存在を解説する。彼が高校へ入学後発見した秘密の教室は<br /> 理科準備室の隣の、鍵のかかったまま誰も入らない開かずの部屋である。<br /> 橘さんが発見した出入り口は屋上の床にある開き扉であり、橘さんが個人的に鍵をつけてしまって以降は<br /> 彼の個人的な空間と化しており、教室に溜め込んだお宝本は縛って十束近くになるとかなんとか。<br /><br /> ・???<br /> 謎の少女・2年C組<br /> 橘さんをストーキングし、あまつさえ仲の良かったヒロインを…してしまう少女。<br /> ずっと前から彼を好いているようだが…。<br /><br /> ・蒔原 美佳(まきはら みか)<br /> 中学の同級生・輝日南(きびな)高校 ※前作『キミキス』の舞台になる高校<br /> 橘さんが中学時代憧れていたクラスメイト。<br /> 2年前のクリスマスイブにデートに誘い、それを受けてくれるものの当日すっぽかされ、<br /> それ以来橘さんはトラウマに苛まれている。<br /> すっぽかした理由さえも橘さんは訊けず、未だわかっていない。<br /><br /> 【単独ルートのみ】<br /> 最近女の子と話す機会が増えた橘さん。<br /> これは女の子と一緒に過ごすクリスマスももしかしたら!と期待に胸を膨らませる。<br /> 一方その頃、橘さんがお宝本を隠している秘密の開かずの教室に侵入する影があった。<br /> 彼女は一通り橘さんのお宝本とその傾向をチェックする。<br /> 最近ますます格好よくなっているらしい橘さんに、いつか自分の気持ちに気付いてもらえたら…と<br /> 胸を焦がすが、その前に彼に近付く「悪い子」に諦めてもらわなければ、と思うのだった。<br /><br /> しかし彼女が手をこまねいている間に、橘さんは女の子との距離を縮めて行く。<br /> どうも橘さんのトラウマを知っているらしい彼女は、<br /> 自分以外の女の子は橘さんを酷い目に合わせる存在だと信じ込んでしまっていた。<br /> そしてその想いはとうとう牙を剥き、橘さんに近付いていた(スキ状態の)ヒロインに<br /> 彼が浮気しているように見える写真を見せ、修復不可能な関係に落としてしまう。<br /> しかし突然そんな状態になっても鈍感な橘さんは、いまいち状況が掴めずにいた。<br /> そんなある日、クリスマスへの思いをはっきりさせるため独り丘の上公園へとやってきた橘さん。<br /> そこでトラウマの原因になった元クラスメイト、蒔原さんと出会ってしまう。<br /> 久しぶりに会った同級生らしい会話を交わしていると、彼女は「あの日どうして来なかったの?」<br /> と訊いてくる。絶句する橘さんだが、話を聞くとあのデートの日、待ち合わせ場所が変わったと<br /> 蒔原さんに勝手に伝言した人物がいたらしい。<br /> それが誰か…気にはなったが、今の橘さんにはもう過ぎた事、関係の無い事だ。<br /> 「お互い、いいクリスマスになるといいわね。それじゃ、バイバイ」<br /> 思わぬところでトラウマの一端が解消され、橘さんは頑張ろうという意欲を出すのだった。<br /><br /></dd> <dt>275 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ ???編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 23:11:07.88 ID:QE02wLln0</dt> <dd>クリスマス直前、橘さんは机の中のラブレターに気付く。<br /> なんとそれにはあの開かずの教室で待っていると書かれている。梅原のイタズラかと思ったものの、<br /> 梅原にもあの教室の事は話してなどいない。<br /> 本当にラブレターかどうかより差出人が秘密の教室を知っている上に、隠してあるお宝本の事を<br /> 知られているかもしれないという考えに至った橘さんは、すっ飛んでいくのだった。<br /> 教室へ付いた橘さん。慌てて誰かが入った形跡を確認するものの何事も無く安心する。<br /> しかし突然、教室の廊下側のドアが開けられ少女が入ってくる。例の彼女<br /> (こ、こんなに可愛い子に…お宝本のチェックを見られるなんて…僕はもう終わりだ…)<br /> 絶望感に打ちひしがれる橘さんだが、彼女は入ってきたドアの鍵を掛け、再び教室を密室にしてしまう。<br /> 「上崎 裡沙(かみざき りさ)」と自己紹介をする少女。裡沙の顔にどこか見覚えを感じる橘さん。<br /> 恐る恐ると話すうち、裡沙があまりにも橘さんの様子を知っている事に首を傾げながらも、<br /> 「あたしを…橘君の…ううん。橘君『だけの』女の子にして下さい!」<br /> と勢いに推され橘さんはOKしてしまうのだった。<br /> その後もどんな会話をしても橘さんに合わせようとする裡沙に若干引きつつ、その必死さがわかった橘さんは<br /> 裡沙の頭を撫で「大丈夫、ちゃんと伝わっているよ」と声をかける。涙を流す裡沙。<br /> 恋人になったらこうしてあげよう、と何かする事ばかり考えていた彼女には<br /> まさかすぐにこんな風に何かしてもらえるなどとは思わなかったのだ。<br /> 本当に幸せそうにする裡沙。もっと色んな、恋人でしかしない事だってしたいと言う。<br /> こんなに可愛い彼女が出来た事を梅原に教えてやろうとする橘さんだが、裡沙に止められてしまう。<br /> それならばとイブを創設祭を一緒に過ごそうと提案する橘さん。<br /> しかし裡沙は自分にはその資格が無いと言い出す。<br /> だが橘さんの、問題があるなら2人で解決しようという姿勢に動かされ、<br /> おずおずと口を開き、ヒロイン達を橘さんから遠ざけた事を告白する。<br /> 更に2年前、蒔原さんに嘘の待ち合わせ場所を伝えたのも裡沙だった。<br /> しかしそれは橘さんを護る為だったという。<br /> 蒔原さんと女子のグループは、あの日橘さんを振って笑いものにしようと待ち構えていたらしいのだ。<br /> しかしその事実がどうあれ、裡沙が橘さんにトラウマを植え付けた本人になってしまった事は違いない。<br /> 謝り続けながらも、1月前、梅原と約束したときから前に進み始めた橘さんを見て<br /> 我慢が出来なくなってしまったのだという裡沙。<br /> 断罪の時を待つ彼女だが、橘さんは彼女が傷つけた女の子に一緒に謝ろう、と言い出す。<br /> どこまでも優しい橘さん。しかし裡沙はそんな橘さんの隣に居るためには、<br /> 自分一人で贖罪しなければならない、変わらなければならないと決心する。<br /> 橘さんはそんな彼女を信じ、送り出すのだった。<br /><br /> 「あたしの事を想ってくれる人がいて、それを信じる事ができる。<br />  あなたの事を、そしてあたし自身の事を…」<br /><br /></dd> <dt>276 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 美也編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 23:14:53.22 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【美也編登場人物】<br /> ・美也(みや)<br /> 普段はイタズラや小生意気な態度で大暴れするはちゃめちゃな妹だが<br /> 美也自身に焦点を合わせてみると橘さんは美也の事を大切に思っているし<br /> 美也は友達想いで、破天荒ながら頭が悪い訳ではなく、なにより兄の事がとても大好きな可愛い少女なのである。<br /> あくまで異性としてではなく家族としてではあるが、兄離れ出来るのか怪しいほどに。<br /> 別売おまけシナリオにて、美也編とも違うもう1つのストーリーが描かれた。<br /><br /> ・上崎 裡沙(かみざき りさ)<br /> ストーキングヒロイン・2年C組<br /> 小3の時に大嫌いな給食の牛乳を橘さんが飲んでくれたというとてもささいなきっかけから<br /> ここまで恋心を膨らませてしまった少女。<br /> なんと高校入学以来の約2年で、数人の橘さんへの淡い思いを潰してきたらしい。<br /> 実は橘さんはトラウマのせいでどこか陰のある、多少はモテる優しい男なのである。<br /> 彼女は美也のある口癖にも関わっているらしいが…。<br /><br /> 【美也ルート発生イベント】(???(裡沙)編より派生)<br /> 開かずの教室で裡沙に告白された橘さんは考えに考えた末、今は好きな子が居るから…と断ろうとする。<br /> 潰した子の他にも誰か、と激昂する裡沙を抑えようとする橘さんだが、<br /> 裡沙は好きになった人に応えてもらえない寂しさをわかるはず、と訴えかけてくる。<br /> 言われ、トラウマの時の事を思い出す橘さん。目の前の少女にそんな気持ちを味わわせるのか…。<br /> 橘さんの気持ちが揺らいだ瞬間、裡沙の身体を誰かが突き飛ばす。<br /> 「にぃに、流されちゃダメ!」<br /> 突然現れたのは美也だった。裡沙に喋らせないように場を引っ掻き回してしまい、<br /> 橘さんが落ち着こうと言っても2人とも全く聞いてくれない状態になってしまう。<br /> 「裡沙ちゃんには聞いてないよ!」「美也ちゃんは黙ってて!」<br /> 収拾のつかない状況をなんとかする為、橘さんはまず美也が裡沙と知り合いらしい事情を聞こうとする。<br /> 裡沙の事など知らないと言い張る美也だが、裡沙が話し始めてしまう。<br /> 美也の橘さんへの「にぃに」という呼び方は、小2の頃に仲良しだった裡沙から教えてもらったものだという。<br /> その頃、裡沙とクラスメイトだったという事に今まで気付かず、思わず謝ってしまう橘さん。<br /> 「本当に流されやすいんだから…やっぱりみゃーがついてないとダメだね」<br /> 「そんなことない!あたしがいれば大丈夫!」<br /> またもや収拾が付かなくなる前に橘さんは美也がどこから秘密の教室から入ってきたのか聞くと、<br /> なんと理科準備室の裏からだという。裡沙の入り口も含め、開かずの部屋などでは無かったわけだ。<br /> そして美也は裡沙がヒロイン達を罠に嵌めた事も橘さんにバラしてしまう。<br /> 「どうして…」という橘さんに、裡沙は半ば開き直った格好で2年前のトラウマの裏も話し、<br /> 橘さんを好きな自分でないとダメと言い張るのだった。<br /> 「にぃに!にぃにはもう大丈夫!みゃーもいるし、みんなもいる!」<br /> 橘さんには自分さえ居ればいいと言う裡沙の前に立ちはだかる美也。その姿を見て、橘さんは決断する。<br /> 「僕は…どんなに叶わなそうな相手でも、もしかすると馬鹿にされる事があっても、好きになる相手は自分で選ぶよ」<br /> 辛い思いをするかもしれないし、公開するかもしれないが、人のせいにするよりはいい。<br /> しっかりとした橘さんの言葉と態度に、裡沙は自分が間違っていた事に気付く。そして取り返しの付かない事も。<br /> そして今までの事を謝り、教室から出て行くのだった。<br /> 「僕だってここまで立ち直れたんだ、きっと上崎さんも…いつか、きっと変われると思うよ」<br /> 「うん…そうだよね」<br /><br /></dd> <dt>277 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 美也編</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 23:19:36.89 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【美也ルート】(上記イベントをプレイ後、別周回の話)<br /> 女の子と話す機会が増えた橘さん。美也に自慢できるようなクリスマスになるかも!?と期待を胸にする。<br /> そんな美也は、寒いからと言って橘さんのベッドに平気で潜り込んで来るような子供っぽい様子。<br /> ある日風呂場から美也の楽しそうな声が聞こえ、様子を伺うと、何と父親と美也が一緒にお風呂に入っていた。<br /> 「ごっしごし!ごっしごし!やっぱりお父さんの背中おっき~ね~♪」<br /> いくらなんでも子供すぎる!と思った橘さんだが、両親ともに中々帰ってくる職ではなく、<br /> 最近は橘さんも寂しがり屋の美也をあまり構ってやれていない事に気付く。<br /> 別の日に父親が帰って来ず、寂しそうに風呂に入る美也の姿を見た橘さんは一念発起する。<br /> (兄として、あんなに寂しそうにしている美也をほっといていいのか?<br />  …いや、駄目だ。不在がちな父さんの代わりは僕だ!僕がやらなくては!)<br /> 最低限のモラルとして水着を着た橘さんは、風呂へと突入するのだった。<br /> 「ばかにぃにっ!!出てけー!!」<br /> 年頃の妹は難しいのである。<br /> クリスマスが近くなって来た時期、美也が「ぬくぬく長者GAME」という人生なアレを持ち込んでくる。<br /> 早速2人でプレイするものの、序盤圧倒的有利で資産を溜め込んだ美也は、<br /> 終盤にあれよあれよと転落、破産してしまう。「きっと生きてくって大変なんだね…」<br /> 落ち込む美也。そんな妹を見兼ねた橘さんは、もし駄目だったら自分が面倒を見るよ、と言う。<br /> 万一両方ダメだったら、助け合って生きればなんとかなる。2人は兄妹の絆を確認するのだった。<br /><br /> そしてクリスマスイブ。<br /> 結局誰とも約束さえ出来なかった橘さんは、押入れのプラネタリウムに篭っていた。<br /> 走馬灯の様にヒロイン達の姿が思い浮かぶ中、「ミーミー」と押入れの外から美也のような声がする。<br /> しつこい声に外に出ると、なんと声の主は仔猫だった。<br /> 慌てて飛んできた美也。案の定、親猫とはぐれた仔猫を拾ってきてしまったらしい。<br /> 両親とも猫が苦手な為、とても飼うことは出来なかった。橘さんの親猫が探しているかも、という説得に<br /> 渋々と美也は元の場所に返す事を了承する。<br /> 拾った川原に着くものの親猫の姿は見つからない上に、雪まで降り始めていた。<br /> こんなに寒いのに仔猫を独りにしたら死んでしまう、と訴える美也。橘さんも仕方なく1晩だけ家で保護しようとする。<br /> その時、視界の中に親猫らしい姿が目に入った橘さんは飛び出し、轢かれそうになってしまう。<br /> 慌てて駆け寄る美也。無事な様子に安心するが、胸に抱いていた仔猫がいつの間にか居ない。<br /> 橘さんの見つけた猫はやはり親だったらしく、仔猫はその元に帰っていた。<br /> 喜ぶ美也。しかし仔猫が親猫に噛み付いており、驚いてしまう。<br /> 「おかーさんは悪くないんだよ!悪いのはみゃーなのー!」<br /> 「…ああ、あれはいいんだよ美也。あれはあまがみだから」<br /> 橘さんに猫の甘噛みを説明され、感心する美也。<br /> 「やっぱり、家族は一緒が一番なんだね…」<br /> 帰り道、ちょっとだけしんみりとした雰囲気の中、美也はぽつりと尋ねてくる。<br /> 「あのさ…みゃーも迷子になったら、探してくれる?猫ちゃんみたく…」<br /> 探すに決まってる、と断言する橘さん。美也は大事な妹なのだから。<br /> なんだか照れる感じになり、橘さんはそれで話を打ち切って帰ってクリスマスパーティーをしようと言う。<br /> しかし美也は突然、後ろを向いて、と言い出す。不審に思いながらも後ろを向く橘さん。<br /> 「とりゃーーー!」<br /> 抱きつかれ、首筋に暖かい感触。<br /> 「なんでいきなり噛むんだよ!」<br /> 「みゃーもにぃににあまがみー!愛情表現なのだー!」<br /><br /></dd> <dt>278 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ</b>◆kAfZGD1Ays</a>:2011/11/16(水) 23:58:33.04 ID:QE02wLln0</dt> <dd>以上、本編12ルート+隠し2ルートでした。<br /><br /> 追記として。<br /> 他、スキGOOD/BADエンディングや<a target="_blank" href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/250">&gt;&gt;250</a>のリクしてくれた変態紳士的エピソードについてですが<br /> どれもこれも1~2イベントに終始していて、それに近い裡沙編や美也編の様にあまりまとめにならないだろう事、<br /> そして今回のまとめ程度では表しきれていない各ヒロインの心理や性癖などが関わる部分があるので、<br /> ちょっと固辞させていただきます。<br /> どうしてもって方は多分、某動画とかで該当部分見た方が早いかも…<br /><br /> 今回のまとめは殆どストーリー部分のみを抽出した訳ですが、これで出せているヒロインズ(と橘さん)の魅力は1/100ぐらいだと断言出来ます。<br /> 恐らく拾えたイベント数は1/5ぐらいな上に、どうまとめても拾いきれない【会話パート】の存在があります。<br /> ただ単にストーリーを進めるだけならば必要になる場面は少なく、<br /> ご褒美イベント(キスや手を繋いだり、果ては変態紳士的行為を働いたり)に繋げる為の一手間と思われがちですが<br /> ヒロインを深く知る事の出来る会話がそこらじゅうに散りばめられています。<br /> 絢辻さんなどは裏の顔を晒した後の会話が言葉の銃撃状態で、楽しくて仕方が無かったり。<br /><br /> とまあ、仮にまとめや某動画で補完しようとしてもし切れない程度にはボリュームのあるアマガミですが、適当にまとめさせていただきました。<br /> 今年の始めにPSPにて多少のイベント追加などされ発売され、アニメ・アマガミSSの続編も発表されている中、<br /> 興味を持っていただければ、じっくりとプレイしてキャラの魅力を味わって欲しいゲームです。<br /><br /></dd> <dt>291 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/20(日) 21:02:10.10 ID:RyPp4luf0</dt> <dd>アマガミの人乙です<br /><br /> 正直ニコニコ動画で見た美也の声だけで作ったMAD動画でしかこのゲーム知らなかったけど、<br /> あんなかわいい声の妹とそんな風にほんわかできるのならちょっとやってみたいな<br /><br /> ただ妹だから絶対兄弟愛以上に進めないのがちょっと残念<br /> じつは義妹とか言う展開ならいいのに<br /><br /></dd> <dt>292 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/20(日) 21:53:47.07 ID:8wZ7Jt7T0</dt> <dd><a target="_blank" href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/291"> &gt;&gt;291</a><br /> 橘さんと美也は年子にも関わらず、誕生日が半年しか離れてないので<br /> もしかすると…って可能性は残ってたりする。美也が未熟児生まれなら成立するんだけどね<br /><br /> あとキャラ説明にある別売りおまけシナリオ「ちょおま」では、遠い大学に進学した橘さんを追って<br /> 自分もその大学に行った上に橘さんの部屋に転がり込む、いくらなんでも兄妹越えてないか?!な展開だったり…<br /> 個人的な解釈だけど、橘さんと美也は互いに恋愛感情などは無いものの<br /> きっかけさえあったら爛れた関係になりかねない兄妹だと思う。<br /><br /></dd> </dl><p> </p>
<p><strong>アマガミ</strong></p> <p>part59-162~169,173~175,208,210,213,238,240,242~250,269~278,288,291,292</p> <hr /> <dl> <dt>162 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 00:24:57.13 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>アマガミ行きます。<br /> <a href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/122" target="_blank" rel="noreferrer noopener">&gt;&gt;122</a>のアドバイスに従い酉をつけときます。<br /> <br /> 【共通登場人物】<br /> ・橘 純一(たちばな じゅんいち)《デフォルト名》<br /> 主人公・輝日東(きびと)高校2年A組<br /> 数多くの紳士的言動と行動で「本名プレイは無理」「この名前以外は畏れ多い」などと言われ<br /> 「橘さん」の敬称がよく使われる。(本文中でも「橘さん」を基本とする)<br /> 2年前のクリスマスにトラウマを抱えてしまい、それ以来恋愛には臆病になっていたが…。<br /> 紳士的優しさ・信頼感(お人よし)と変態的突発行動・思考で構成された、どこかズレている性格。<br /> 基本的に年上のナイスバディ好きである。高所恐怖症。<br /> <br /> ・美也(みや)<br /> 主人公の妹・1年B組<br /> 気紛れワガママ甘えん坊。橘さんの妹らしく破天荒で、エロ親父な思考もしている。<br /> 中多紗江のふかふかボディにドハマりしているが、本人は驚異的なお子様ボディ。<br /> にぃに(橘さん)の事は大好きでブラコンなものの、学校ではベタベタとしたがらないお年頃。<br /> 1年生ヒロイン二人(七咲・紗江)とそれぞれ友達。<br /> <br /> ・梅原 正吉(うめはら まさよし)<br /> 主人公の親友・2年A組<br /> 寿司屋の息子で橘さんの相棒。彼の突飛な行動に大概はついて行けるナイスガイ。<br /> 片思いの先輩に近付くため彼女の居る剣道部に入部していたが、殆ど幽霊部員化している。<br /> 梅原の言葉がきっかけでアマガミのストーリーは開始し、一部ヒロインのシナリオでは重要な役目を果たす時も…<br /> ヒロイン攻略に失敗した時には梅原と青春の悲しみを分かち合う。<br /> <br /> ・高橋 麻耶(たかはし まや)<br /> 2年A組教諭<br /> 橘さん達の担任で、ピシっとした性格が光るアラサー独身美人教諭。<br /> 橘さんの好みにかなりのどストライクであり、何かと彼女の気を引こうとする橘さんの行動は<br /> 涙ぐましくもある。しかし本編では手を出すとBADEND直行。<br /> 先日販売されたおまけシナリオで橘さんと結ばれる中編ストーリーが描かれ、<br /> 塚原先輩と共にヒロイン格の仲間入りを果たした。<br /> <br /></dd> <dt>163 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 00:27:56.14 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【プロローグ】<br /> クリスマスイブ……橘さんは憧れのクラスメイトとデートの約束をとりつける。<br /> しかし彼女は現れず、理由を聞く勇気も無い橘さんはトラウマを背負ってしまう。<br /> <br /> 2年後、クリスマスまであと1月半という季節。<br /> 目を覚ました橘さんは、またトラウマの夢を見てしまったことに憂鬱になる。<br /> 押入れの中のお手製プラネタリウムは橘さんの安らぎの場所となっていた。<br /> しかしそんな安息の時間は美也に破られ、叩き起こされるのだった。<br /> 梅原との登校中に、学校の男子の憧れである3年生、森島はるかを見かける橘さん。<br /> トラウマは未だに根強く残っているものの、先輩の事は気になっていた。<br /> (これには理由がある。森島編を参照)<br /> そんな橘さんの様子を見た梅原は、「…頑張ってみるか」と言い出す。<br /> 女の子と一緒に過ごすクリスマス。来年は受験でそんな事を気にする暇は無いかもしれない。<br /> 触発され「僕も頑張ってみるよ」という橘さん。彼のトラウマを知る梅原は喜ぶ。<br /> <br /> 教室で創設祭(≒学園祭。クリスマスイブに行われる)の説明とその実行委員の募集がされ、<br /> 誰も手を上げない中、才色兼備のクラス委員、絢辻詞が立候補する。<br /> <br /> 梅原に女の子と仲良くなる極意(操作ヘルプ)との交換でお宝本(エロ本)を要求された橘さんは<br /> 彼だけの秘密の空間である、開かずの教室でお宝本を物色しながら<br /> こんな事をしているのを真面目な絢辻さんに知られれば軽蔑されるだろうな…と思いつつ、<br /> 向かった校舎裏で梅原と2人、クリスマスへの決意を新たにするのだった。<br /> <br /></dd> <dt>164 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 00:31:37.44 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【ゲーム進行の解説】<br /> 各ヒロインに設定されている行動可能なイベントを選択しチャート(行動マップ)を進め、<br /> 最終的にクリスマスデート(告白)イベントに辿り着く事が大まかなストーリーとなる。<br /> 行動マップには時期によって段階が設定されている。下記の通り。<br /> <br /> LEVEL1「デアイ」→LEVEL2「アコガレ/シリアイ」→LEVEL3「スキ/ナカヨシ/ソエン(攻略失敗)」<br /> <br /> 各レベルで昇格条件となるイベントまでチャートを進めた場合のみ昇格し、<br /> それ以外はシリアイ→ソエンと降格していってしまう。<br /> しかしスキがナカヨシの上位互換というわけではなく「アコガレ」と「シリアイ」や「スキ」と「ナカヨシ」では<br /> それぞれ異なった固有シナリオが展開される。<br /> 傾向としては、スキルートは橘さんやヒロインの内面に触れ、ナカヨシルートは仲良くイチャイチャする形である。<br /> そしてEDは「スキBEST」「スキGOOD」「スキBAD」「ナカヨシ」「ソエン」の基本5種類あり、<br /> 本文ではオーソドックスな<br /> <br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】【(デアイ→)シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> <br /> という経路を辿った場合のストーリーを記述する。<br /> シナリオ数としては、メインヒロイン6人×2+隠しルート2=14シナリオを解説する。<br /> また、ストーリーのみを進める上では必須とならない、必須でも本筋に関わらないイベントは膨大にあるのだが<br /> アマガミで有名な変態紳士なイベントは大半がその範疇に含まれてしまうので殆ど割愛される。あしからず<br /> <br /> 本文中では触れないが、スケジュール調整・不要イベント省略などを行う事で<br /> 複数ヒロインを同時に「スキ/ナカヨシ」に持っていく事が可能であり、<br /> 2人のヒロインが「スキ」になっている時でしか見られないのが「スキGOOD/BAD」である。<br /> クリスマスデートをダブルブッキングし、すっぽかされた方のヒロインが独白するというイベントを経た上で<br /> 最終的にどちらかのヒロインを選ぶのだが、スキBADに辿り着くと無残な事になる可能性もある。<br /> ヒロインの独白やスキBADでプレイヤーが精神的ダメージを負っても自己責任である。仕方ないね<br /> <br /> また、劇中に携帯電話・メールは登場しない。<br /> よって時代設定は学生にそういったものが普及していない程度の現代(90年代)と思って欲しい。<br /> <br /> <br /> 【前置き】<br /> 「これ」という一本筋の通ったストーリーのあるキャラはむしろ少なく、<br /> 最後まで小エピソードの積み重ねで仲良くなり、クリスマスに告白という流れのシナリオが多いです。<br /> そうでないシナリオと比べると長短の差が大きくなったりします。<br /> 現在書き上げ後の推敲中ですが50kb超の中篇と化してます。読みにくかったらごめんね<br /> <br /></dd> <dt>165 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 00:36:26.73 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【森島編登場人物】<br /> 森島 はるか(もりしま ―)<br /> 憧れの先輩・3年A組<br /> 創設祭のミスサンタコンテストで2連覇を達成している輝日東高の女王。<br /> しかしそれを鼻にかける様子も無い、天衣無縫(天然ボケ)でちょっと天邪鬼な愛らしい振る舞いで<br /> 男子からの人気は上がり続けていて告白も絶えない。しかし全て断っている。<br /> フォローするのは塚原先輩。年上の頼りになる人がタイプと言っているが…。<br /> 物忘れが激しく、可愛い女の子は大好物。<br /> <br /> 塚原 響(つかはら ひびき)<br /> 森島先輩の親友・3年A組<br /> はるかのお守り役である水泳部部長。はるかとは正反対で高3とは思えない落ち着き。<br /> 均整取れた素晴らしいプロポーションの美人だが、やや強面の上にはるかの傍に居るために隠れ気味。<br /> 彼女が居なければ、男子の勘違いを誘うはるかの高校での立場は厳しいものになっていたかもしれない。<br /> 別売おまけシナリオにて橘さんとの個別ストーリーを獲得した。<br /> <br /> 樹里 路美雄(きさと ろみお)<br /> ライバル?・1年生<br /> ナカヨシルートにおいて登場する男子生徒。<br /> 森島先輩と仲良くなった橘さんの前に現れるが…。<br /> <br /></dd> <dt>166 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 00:40:11.28 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 告白もしていないのに振られるという訳のわからない状況で森島先輩に話しかけられる橘さん。<br /> あろうことかそれは人違いで、塚原先輩に謝らせられる先輩を許し、憧れの彼女と知り合いになるのだった。<br /> 「猫ちゃんみたい」な美也が先輩のお気に入りになったおかげで少し仲が近付いたある日、<br /> 美也からの借り物のダッ君ハンカチを彼女に拾われ、キャラクターの同好の士が出来たと喜ばれた橘さんは<br /> つい頷いてしまう。しかし嘘に気まずくなり本当の事を言うと、<br /> 「もうなんていい子なの~! ベリーグーね、このこの~」<br /> と可愛がられ、別のキャラクター「タネウマクン」は本当に好き同士である事も判明し、話題の種が増えるのだった。<br /> 校庭の噴水を眺める森島先輩に見惚れた橘さんは話の流れで告白してしまい、タイプじゃないと振られてしまう。<br /> しかし先輩は人付き合いは彼氏彼女だけじゃないと思うと言い、そんな彼女の態度に<br /> チャンスはある、自分を鍛え直しもっと仲良くなりもう一度だと決意を新たにする橘さんだった。<br /> <br /> 《アコガレ》<br /> 森島先輩に釣り合う男になろうと色々試してみる橘さん。<br /> いまいち空回りしつつも、そんな様子を面白がり可愛がる先輩との距離は接近しつつあった。<br /> 告白されまくる森島先輩のフォローで大立ち回りを見せる塚原先輩に感心するばかりだったある日、<br /> 橘さんは図書室で眠っている先輩を見つける。寝顔に見惚れつつ、そっと上着を掛けると先輩は起きてしまう。<br /> だが悪い感触もせず照れ臭げな先輩と良い雰囲気で楽しく会話が出来ている事に気付く橘さん。<br /> こんな時間をずっと続けるためには、自分の気持ちをもう一度伝えなくてはならなかった。<br /> そして橘さんは噴水前で再び告白する。今回が駄目なら次でもいい、何度でも告白しますと宣言する。<br /> 「もう…何でそんなに一生懸命かな!そんなに頑張られたら…、ほっとけないじゃない…」<br /> ハの字が可愛いという眉にキスを貰い、まさかOKかと驚く橘さん。しかし解答は保留されてしまう。<br /> それでも大きな一歩を踏み出し幸せ一杯である。<br /> 一方森島先輩本人はといえば、高橋先生と仲良く話している橘さんにやきもちを焼いてしまうのにも関わらず<br /> 自分の気持ちを理解できていないのだった。<br /> <br /></dd> <dt>167 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 00:46:38.90 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>《スキ》<br /> 推薦入学を決め余裕が出た塚原先輩が、橘さんを「後輩として」どう扱って良いか悩む森島先輩に<br /> 「大胆に甘えてみなよ。ごろにゃーんて」などとアドバイスする様子を聞いてしまう。<br /> 先輩は言われたまま、にゃんにゃん攻撃を橘さんに仕掛けるのであった。他の生徒の視線がある前で。<br /> そんな可愛らしい甘えた一面を見せつつも、彼女は家族や自身の多少踏み入った事も話してくれるようになる。<br /> なんと彼女の本名は森島・ラブリー(L)・はるかだったのだ。英国人のクォーターだという。<br /> そんな先輩に、橘さんは自分の「きっかけ」を話す決心をする。<br /> 昨年のクリスマス、丘の上公園で橘さんは森島先輩に会っていた。トラウマに苛まれ、<br /> どうすればいいのかさえわからず立ち尽くしていた橘さんに声をかけてくれた先輩のおかげで、<br /> 友達とバカ騒ぎ出来るぐらいの気力は湧いてきてくれた。それ以来彼女の事が気に掛かっていたのだ。<br /> 橘さんの顔こそ今の今まで忘れていたものの、公園での出会いを覚えていた森島先輩は、<br /> 彼に声を掛けたのは、その様子が2年前のクリスマスに死んでしまった愛犬のジョンに似ていたからだという。<br /> ジョンのお気に入りの場所で、そっくりな困り眉で座っていた男の子を放っておけなかったのだ。<br /> 2年前のクリスマスという言葉に促され、橘さんも自身のトラウマを話す。<br /> お互いにクリスマスに寂しい思い出を持つ2人。橘さんはせめて森島先輩だけでも楽しい思い出を<br /> 作れるようにしなければと考え、ついに彼女をクリスマスデートに誘うのだった。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ。<br /> 森島家のパーティーに誘われ家族に紹介されるという予定だったが、まずは2人きりでぶらぶらとする事になる。<br /> 親しくなるにつれ、先輩は橘さんが楽しいかと言う事を何度か訊いてきた。今回も同じ事を訊かれ、<br /> 先輩と居るから勿論ですと答える橘さん。照れつつも少しツンとあしらうような態度を先輩は取る。<br /> 「肝心な事は…最近言ってくれないのに」<br /> そんな呟きは、橘さんの耳には入らなかった。<br /> 連れられて辿り着いた先は、ホテル内の室内プール。<br /> クリスマスに大胆な水着姿の先輩に抱きつかれるなどという状況で現実感が湧かず、ぼうっとする橘さん。<br /> 声をかけられはっとし、先輩に見惚れていたと言うものの、彼女はどこか納得がいかない様子だった。<br /> プールから上がりパーティー会場のホテルの部屋に向かうが、何とパーティー自体はお流れになってしまったと<br /> 先輩は言い出す。予約がもったいないから遊びに来ただけだと言うのだ。<br /> 部屋に着くなり、覗いちゃダメよと言いシャワーを浴び始める先輩。一人、橘さんはこれまでの事を思い返す。<br /> 告白し、振られ、それでもまた告白し、振られはしていないがこうしてクリスマスを一緒に過ごしている。<br /> (……いやいや、この後ってどうすればいいんだ!?)<br /> 思った矢先、部屋の明かりが消える。停電かと戸惑う橘さんだが、恥ずかしいから明かりは消したという先輩の声。<br /> バスタオル一枚の姿。間近までやって来た先輩の艶肌にたじろいでいると、半ば叫ぶように先輩は訴え始めた。<br /> 「…橘君の意地悪!どうして覗きに来てくれないの?私のこと好きなら…思わず覗いちゃうんじゃないの?」<br /> 「どうしてもう一度告白してくれないの?何度でも告白するって言ってくれたのに…」<br /> 「私は橘君が好きなのっ!大好きなの!」<br /> 不安で寂しかった。ずっとお姉さんぶっていた先輩は自分から告白することも出来ず、「何度でも告白する」<br /> という橘さんの言葉を信じて待っていたのだ。告白しない彼が、自分を諦めて嫌いになったのかもと恐れながら。<br /> こんなに人を好きになった事がないから、どうしていいかわからないという森島先輩。<br /> 橘さんはそんな不器用な先輩をこそ好きになったのだ。<br /> 告白させてしまった事を謝る橘さん。本当は自分がそうしなければならなかった。<br /> 「…はるかって呼んで」はるかに橘さんはもう一度想いを伝え、2人はキスを交わした。<br /> <br /> あの時の事は凄く恥ずかしいながらも、勇気を出したお陰で一緒に居られる。はるかは昔を振り返りそう思う。<br /> 昨日よりも今日が、そして明日の方が橘さんを……純一を好きになっている。<br /> 刑事になった橘さんを送り出すはるか。<br /> 「帰ってきたら私も逮捕してね~!」<br /> <br /></dd> <dt>168 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 07:56:58.34 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> せっかく憧れの先輩と話せるようになったにも関わらず、高嶺の花すぎて諦め腐れる橘さん。<br /> そんな親友を放っておける梅原では無かった。<br /> 梅原は目の前で森島先輩に告白すると宣言する。目論見どおり、告白に向かった梅原を橘さんは断固阻止し、<br /> 先輩への気持ちを再燃させる。梅原は熱く語る。<br /> 「疲れたら歩いても良い、だが、向かって行くのを止めちゃだめだ…」<br /> 森島先輩に対する切り込み口を捜していた橘さん。ある日先輩が1年の廊下で美也の様子を探っているのを発見する。<br /> 声をかけると、美也がどうも先輩になついてくれないらしく、仲良くなりたいのだという。<br /> これは大チャンスと奔走を始める橘さん。美也から森島先輩に近付くよう仕組むがあっさり見抜かれてしまう。<br /> 「ずーーーっと鼻のした伸ばしちゃってさ。そんなにぃに嫌いだよ」<br /> 美也は別に森島先輩が嫌いなのではなく、彼女を前にした時の橘さんが気に入らなかったのだ。<br /> その忠告を受け、(キリッ)とする橘さん。<br /> 約束を果たしたおかげで、上機嫌で「橘君はいい子ねぇ」などと言っている事を塚原先輩から聞かされ、<br /> 出来れば普段からもっと上機嫌にしておいて欲しいなどと要望されてしまうのだった。<br /> <br /> 【ルート1】<br />  わだかまりも解け、すっかり仲良くなった美也と森島先輩。橘さんと3人で見つけたアンティークショップで<br />  先輩はクマのぬいぐるみをとても気に入ってしまう。美也は居残りで来られず2人きりで来店した時、<br />  橘さんはそのぬいぐるみをプレゼントして驚かせるため先輩を店の前に残すが、<br />  その間に彼女は不良に絡まれてしまっていた。<br />  間に飛び込み、「僕は彼氏です」となんとかその場を乗り切る橘さん。<br />  頼れるところを見せ、プレゼントで喜んでもらい、森島先輩との距離はかなり縮まる。<br /> <br /> 【ルート2】<br />  (デアイである程度イベントをこなしつつアコガレに行っていないと発生する)<br />  森島・塚原先輩が「だいじなもの」を買いに行くというのに同行しようとする橘さん。<br />  「だいじなもの」とは下着なのだが、それでも付いて行こうとする橘さんに森島先輩は感心し塚原先輩は呆れる。<br />  そんな最中、森島先輩の下着が頻繁に無くなり盗まれているのではないかという話になるが、<br />  橘さんは盗まれたというキャラ絵下着が「ダッ君」柄だと見事に当て、下着泥棒の容疑をかけられるのだった。<br />  疑惑を晴らそうにも一番確かなのは森島先輩が橘さんをダッ君好きだと思った出来事だけであり、<br />  どうも彼女はそれをすっぽりと忘れている。しかしそれでも橘さんは先輩を信じ、<br />  いつかのダッ君ハンカチを美也から借り、見せることで彼女の記憶を呼び覚まし、<br />  謝る先輩を優しく許す事で信頼を取り戻し厚くするのだった。<br />  ちなみにダッ君下着が無くなったのは橘さんが先輩を知る以前の話な上に、盗まれたのではなく<br />  塚原先輩の家に泊まった時に忘れて行っただけである。<br /> <br /></dd> <dt>169 : <a href="mailto:sage">◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 08:00:27.21 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>《ナカヨシ》<br /> 後輩の男子生徒、樹里路美雄に森島先輩との関係を探られるものの、<br /> 美也に襲い掛かったところを先輩に餌付けされたり、両先輩に「おにいちゃん♪」と呼ばれたり<br /> 水泳部を覗いていた先輩を塚原先輩から守ったり、そのお礼で焼き芋を貰ったりと<br /> 楽しい毎日を過ごしていた橘さん。<br /> ある日の下校時に雑誌グラビアのスカウトだという男に付きまとわれている先輩に声を掛け、男を追い払うと<br /> 「男の人ってやっぱり…見た目で選んじゃうのかな」<br /> という質問を先輩にされる。<br /> 見た目でも勿論気に入っているが、それ以上に去年の丘の上公園での事があった橘さんは違う、と即答。<br /> さすがと嬉しがる森島先輩。何か昔にあったらしいのを察した橘さんが訊くと、先輩はおずおずと話し始める。<br /> 中学時代、彼女は一度だけ男子の勢いに押され付き合った事があるのだが、その男は先輩の外見のみが目当てで<br /> 他の点を矯正しようとするような性格だった為、手も握らないうちに別れてしまったのだという。<br /> それ以来、外見だけを気にするような男が信用できず、告白されても素直に喜べなくなってしまったという先輩。<br /> しかし森島先輩は暗い話をそれで終わらせ、橘さんだけはそういう雰囲気を感じない、と言ってくる。<br /> 「もしかして…ちょっとワンチャンみたいだから?」<br /> さすがの森島先輩であった。しかし言った後、スカウトに絡まれていたのを助けてくれた事に気付く。<br /> 「先輩が困っていたら僕が必ず助けに行きますから。…僕はいつでも本気ですから」<br /> そんな真摯な橘さんに先輩は言葉を詰まらせ、その代わりに嬉しそうに手を繋ぐのだった。<br /> <br /> クリスマスイブ、創設祭。<br /> 森島先輩とミスサンタコンテストを見物するのを約束した橘さん。当日待ち合わせ場所で待っていると、<br /> 他の生徒が2連覇中の先輩が今年のコンテストに出ない事を嘆く様子が聞こえる。橘さんも同じ思いであった。<br /> 思い詰めている樹里を見かけ不安になるものの、ようやく先輩が現れすっかりその事も忘れてしまう。<br /> 先輩に不参加の理由を聞いてみると、周囲の「受験生の癖に出るのか」という圧力のせいらしく<br /> 自身の気持ちとしては出ても良かったという。<br /> そんな先輩に、せめて楽しみましょう、と提案する橘さん。先輩は嬉しそうに頷く。<br /> コンテストが始まると、可愛くレベルの高いサンタ達に先輩は目を輝かせる。<br /> 接戦の中、今年度の優勝は梨穂子の親友の伊藤香苗。『あの人』に振り向いて貰うための出場だという。<br /> 感心する橘さんと先輩だが、優勝者インタビューで香苗は居るかどうかもわからない森島先輩に対し<br /> 本当の優勝者を決める為に来てほしい、と呼びかける。湧き起こる森島コール。<br /> 迷う先輩に、橘さんは本当は独占したかったけれど、と本音を漏らしつつも送り出す。<br /> 森島先輩は塚原先輩から借りた若干サイズの合わないギリギリなサンタ衣装で飛び入り、<br /> 見事3連覇の偉業を為し遂げるのだった。<br /> サンタ服を着替えている間に暖かいものを取りに行った橘さんが先輩の待っている教室へ行くと、<br /> 樹里が先輩に告白する場面に遭遇してしまう。<br /> 心の中で森島先輩は絶対に断るはずだと願っていたが、樹里自身は少し前の橘さんと同じく、<br /> とても真剣に先輩を好いている事を理解してしまい、餌付けなどされて喜んでいる今の自分よりも<br /> マシなのではないかと思ってしまう橘さん。<br /> しかし先輩は、橘さんと付き合っていると言い樹里を振るのだった。<br /> 樹里が去り2人だけになり、恥ずかしい事言っちゃったね、と照れる先輩。<br /> しかしその場凌ぎの嘘では無いと言う。<br /> 甘酒で温まり、2人で居ると心も暖まる……そんな先輩に、橘さんはようやく決意した。<br /> 「僕だけを…見てて欲しいんです。僕だけの先輩でいて欲しいんです…」<br /> 「待ってたんだからね…おばあちゃんになるまで言ってくれないかと思ったんだから…好きよ」<br /> <br /> 2年後、車の免許を取った橘さん。遅刻しそうな美也を学校に送らせられ呆れてしまう。<br /> 美也が車から降りると、ひょっこりと後部座席から森島先輩が顔を出す。「お泊まり」していた先輩は<br /> このまま大学はサボって遊びに行こうなどと言い出し、橘さんは苦笑するのだった。<br /> <br /></dd> <dt>173 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 棚町薫編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 19:31:52.41 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【薫編登場人物】<br /> 棚町 薫(たなまち かおる)<br /> 悪友・2年A組<br /> 中学の頃から橘さんとタッグを組んで暴れていた女子。中学時代の別名は「輝日東の核弾頭」<br /> サバサバしていて我も強すぎるぐらいに強い、はっきりした性格のトラブルメーカー。<br /> しかし橘さんとの距離が近付くにつれ…<br /> 実はバイト中心の生活を送る苦学生で、父親を亡くした後、一人娘として母親を支えていたりする。<br /> <br /> 田中 恵子(たなか けいこ)<br /> 薫の親友・2年A組<br /> 恋愛したい年頃のミーハーな女子。<br /> しかし橘さん以外で薫の相方が勤まるだけあって、図太い神経の持ち主。<br /> <br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキEND】<br /> 《デアイ》<br /> ぼうっとしていた折、後ろから薫に襲い掛かられ耳たぶをアマガミされる橘さん。<br /> 梅原に夫婦漫才と茶化されるものの、「旦那のノリが悪くてさ…」と全く動じない薫だった。<br /> 薫が恵子の想いを無碍にした男に制裁するのを抑えたりする中、<br /> 「悪友からそろそろ少し位の変化があってもいいと思うんだ」<br /> などと突然薫は言い出す。止めても無駄な事がわかっている橘さんは頷くしかない。<br /> しかしそうは言ったものの、薫はどこかズレた行動を繰り返していた。<br /> その原因は、きっかけさえ分からないまま橘さんを意識し始めた心に薫自身が付いて行けていないせいだ。<br /> 「あたし、どうすればいいんだろう……」<br /> <br /> 《アコガレ》<br /> 橘さんに冷たくしたりそれに気付いて謝ったりと不安定なままだったある日、<br /> 自分の気持ちを確認する為、薫はある提案をする。<br /> 「ね、純一。キスしよっか」<br /> 「ほ…本気か?だって僕らは悪友で、クラスメイトで、それに…」<br /> 「男と女でしょ」<br /> 薫は一方的に橘さんの唇を奪い、「こういう関係もいいよね」と納得してしまうのだった。<br /> 一旦は不安定さが落ち着いた薫。キスまでされても鈍感な橘さん。日常が過ぎてゆく。<br /> しかしまた薫が不安定になっている事に橘さんは気付く。<br /> 薫はある日、自分だけの一番好きな場所…今は亡き父親との思い出の川原へ橘さんを連れ出し、<br /> 思い切って事情を話そうとするがそれを橘さんは言わなくていい、とあえて遮ってしまう。<br /> 「優しいね」「そうでもないよ」「厳しいね」「そうかもね」「…てんきゅ、純一」<br /> 口に出せば弱音になったろう言葉を抑えてくれた橘さんの胸をそっと借り、<br /> もう少しだけ頑張ってみる、と言う薫。<br /> しかし橘さんへの気持ちは確信が出来たものの、高まる恋心と山積みになる諸問題。限界は近かった。<br /> <br /></dd> <dt>174 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 棚町薫編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 19:34:22.97 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>《スキ》<br /> そう日を置かず、薫は橘さんに悩みを打ち明ける。父親が居なくても2人でやっていけると思っていたのに、<br /> 母親は別の男と付き合い再婚を考えているのだという。薫にとっての父親はもう居ないその人だけだった。<br /> しかしそこで中途半端に、話を聞いてくれてありがと、と去ってしまう薫。たまらず橘さんは追いかけ、<br /> 川原で薫を見つけ出し、抱きしめ弱音を吐いてもいいと慰めるのだった。<br /> しかし翌日、薫は学校を休んでしまう。原因を考え、橘さんは思い当たる。<br /> 薫は悩みを打ち明けたが弱音を吐こうとはしていない。無理矢理そうさせたのは橘さんの行動なのだ。<br /> 彼女の本当の望みは、ただ橘さんが傍に居る事。言葉を聞いてくれる事だった。<br /> 「何も言わないでいい」というのが偽り無い本音であり薫の性根でもあった。<br /> 放課後、家に帰らないままバイトをしていた薫を見つけ出し謝る橘さん。<br /> 薫も橘さんに理想を押し付けていたのかも、と謝る。<br /> 互いに全て分かり合っている訳じゃない事を分かり合い、絆は深まって行く。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ当日。誘うまでもなく既に薫にデートの予約は入れられていた。<br /> 海でじゃれ合ったり、ポートタワーで高所恐怖症の特訓をしつつ、<br /> ホワイトクリスマスになった夜景を眺める中、薫は橘さんに告白する。<br /> 「あたしはね…アンタの悪いとこ100個は言える…でもね、良いところは101個言える!」<br /> 想いが通じ合った2人。しかしその帰り道、薫は時間が遅くなりすぎたので橘さんの部屋に泊まると言い出す。<br /> 布団の中で、薫は母親が恋してしまった気持ち、傍に居てくれる人が居る事の心強さを理解できた事を話した。<br /> <br /> 晴れて薫と恋人同士になった橘さん。何故か薫の母親と再婚相手の会食に連れ出されていた。<br /> 「いいじゃない。あたしたち、恋人同士でしょ。嬉しい事も気まずい事も半分こよ!」<br /> <br /></dd> <dt>175 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 棚町薫編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/10(木) 19:37:16.14 ID:rupRx6OL0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 腐れ縁の橘さんと薫は勿論、梅原なども交えてバカをやったりと日常が続くある日、<br /> 放課後の町で薫が同級生の男と楽しそうに話しているのを見かけてしまう。<br /> モヤモヤとした気持ちが渦巻く中、薫に心配され事情を知られると、妬いてるの?と茶化され反発し、<br /> 薫に当たってしまう。後悔する橘さん。<br /> 梅原に「それを妬いてるって言うんだよ、恋愛にしろ友情にしろ」と助言を受けて素直に薫に謝るが、<br /> 素っ気無く逃げられてしまう。しかし日が経ちそんな状態が我慢できなくなった薫は自分から謝ろうとし、<br /> 橘さんもその薫らしさに助けられるのだった。<br /> そしてある日、橘さんは薫にデートと言って丘の上公園に連れて行かれる。<br /> そこはトラウマの原因になった場所だったが、それを知らない薫とのやりとりで、<br /> いつの間にかトラウマのことは片隅に追いやられていた。橘さんの脚を椅子にする薫。<br /> 「あたし、純一以外とはこんな事しないから」<br /> 一瞬の柔らかい感覚を唇に残し、薫は帰っていった。<br /> <br /> 《ナカヨシ》<br /> ふとした薫の冗談で「…いっそのこと付き合っちゃう?」と言われ、間に受けてしまい真っ赤になる橘さん。<br /> 普段なら大笑いするだろう薫も言葉が出なくなってしまう。2人の関係はゆっくり一歩一歩進んでいた。<br /> ある日、薫がプール更衣室に出る覗き魔を捕まえる作戦を橘さんに持ちかける。<br /> しかし自身を囮にする気満々の薫。協力を拒否すると、一人でもやる、と行ってしまう。<br /> そんな事を言う薫を橘さんが放っておけるはずも無く、<br /> 結局、囮になるどころか薫自身がノックアウトする形で見事に2人で覗きの犯人を捕まえるのだった。<br /> 帰り道、やりきったと気持ちよさそうにする薫。だがふと繋いだ手は震えていた。<br /> 「腰抜けにしたって僕は男で…お前は女の子なんだよ。だからあんまり無茶な事はやめて欲しい」<br /> 何も言わず自分の家への道を通り過ぎ、薫を家まで送る橘さんだった。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ、創設祭。<br /> 約束こそしていたが、薫が待ち合わせの時間より早く来ているなどという奇跡的な出来事に驚かされる橘さん。<br /> 恵子が新しい出会いの為、ミスサンタコンテストに微妙な衣装で出たりするのを見物していると、<br /> 香苗に負けてしまった恵子の雪辱戦に、ベストカップルコンテストに出る事になってしまう。<br /> 優勝を狙う薫。しかし突然現れたライバル、梅原とトロ子(刺身)のペアに敗北を覚悟させられる。<br /> 逆転の一手として段ボールを被りサバ夫となった橘さんは、どつかれ漫才で満場一致の優勝を掻っ攫うのだった。<br /> その優勝に物申した女子生徒とのアクシデントでステージが崩壊してしまい、思わず逃げ出す2人。<br /> ぶらぶらと海まで歩いているうち、橘さんのふとした一言で、薫はもう中途半端な距離には我慢できないと<br /> こぼし始める。ここまで言わせてしまった橘さんは自分の気持ちをちゃんと伝えないといけないと決心する。<br /> 「薫の事が好きだ!ワガママで、いいかげんで…すぐに滅茶苦茶なことばっかりするけど…。<br />  僕は、そんな薫と一緒にいたいんだ!」<br /> 「…もっとマシな言葉を選んでよ。素直じゃないんだから…バカッ!何年待たせれば気が済むのよ!」<br /> <br /> ようやく結ばれた2人。薫は『初恋は実らない』なんて迷信は嘘だと思っている。<br /> 今こうしてちゃんと実り、ずっと一緒にやっていける確信だってある。幸せはいつでも目の前にある。<br /> またもやフラれ、なりふりかまわず橘さんに薫の目の前で付き合ってと言い出す恵子。<br /> 「純一はね、あたし以外見ちゃダメなんだから~っ!!」<br /> <br /></dd> <dt>208 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 中多紗江編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/13(日) 23:58:34.77 ID:b8Sf6ncO0</dt> <dd>引き続き投下継続します。<br /> <br /> 【紗江編登場人物】<br /> ・中多 紗江(なかた さえ)<br /> 美也の親友・1年B組<br /> 引っ込み思案で世間知らずな転校生。しかしそうと決めたら譲らない頑固さ、一途さもある。<br /> 実家は出版社などを経営しているお嬢様で、転校前はお嬢様女子校に通っていた。転校の理由は…。<br /> 性格と正反対の1年生とは思えないナイスバディのふかふかボディの持ち主で、<br /> 更におどおどした風貌、小さな身長も相まって凄まじい可愛らしさである。美也は一瞬で陥落した。<br /> <br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 美也に胸を揉まれている少女と遭遇してしまう橘さん。中多紗江という名前だという。<br /> 美也がとんでもない行為をしている事を謝ろうとしても逃げられる橘さんだったが、<br /> ある日の昼休み、食堂のカオス状態にまごつき弾き出されそうになった彼女を思わず抱きとめ助ける。<br /> それ以来、紗江は橘さんとむしろ積極的に話すようになり、<br /> 「紗江ちんは年上の男性となんてあっぷあっぷして話せないはずなのに…」と美也にも驚かれてしまうのだった。<br /> そんな中、紗江に呼び出される橘さん。紗江はド直球に面と向かい好きな人の有無を聞いてくる。<br /> チャイムに遮られたものの色好い反応を貰った紗江は、自分でも夢見がちだと諦めかけていた<br /> 「私だけの王子様」に逢えたのかもしれない、と期待に胸を膨らませていた。<br /> 「…先輩、年上の女の子って、嫌いなのかな…」<br /> <br /> 《アコガレ》<br /> その好意に気づく事も無く、頻繁に困っている紗江を下心薄く助ける橘さん。彼女の恋心は膨らんで行く。<br /> ある日憂鬱そうにしていた紗江にその理由を聞くと、前の女子校から転校して来た理由を話し始めた。<br /> 暗い表情の紗江い、橘さんはまさか虐めか何か…と思うが、実際は先輩などから胸を弄られる、<br /> キスを迫られるなどの過度なスキンシップに遭ったのが原因だという。<br /> 彼女にとっては余り好ましくない思い出だったが、橘さんはその先輩たちの事を上手くフォローし、<br /> 同時に紗江の気持ちも考えた良い助言を出来、紗江の信頼は更に強まるのだった。<br /> そして橘さんは紗江からのラブレターを受け取る。彼自身にとっては余りにも思いがけなかったために<br /> トラウマが再燃し、待ち合わせに恐怖感を覚えながらもなんとか紗江の元に行く橘さん。<br /> やはり紗江の目的は告白だった。彼女の様に可愛い娘に惚れられた理由が分からず混乱する橘さんだが、<br /> 紗江の熱意に押され「お試し期間」としてOKするのだった。試されるのは橘さんだ。<br /> <br /></dd> <dt>210 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 中多紗江編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 00:07:03.92 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《スキ》<br /> 本当に自分なんかでいいのかと思い悩む橘さん。紗江に会おうと1年の教室に行くと、あの先輩では<br /> 紗江には釣り合わないだろうと噂されているのを聞いてしまい、更に気分は沈む。<br /> その後も誤解やすれ違いが重なり、2年前のトラウマから抜け出せず何も変われていないと自己嫌悪し<br /> 浮かない表情を続ける橘さん。紗江は橘さんに訴えかける。<br /> 「何かあるなら言って下さい。私、頑張ります。精一杯先輩に尽くします!<br />  先輩が好きなんです。すごく、すごく好きなんです…」<br /> その必死な言葉に、橘さんは自分の態度が紗江を不安にさせていた事に気付き、謝る。<br /> しかしそのやりとりで橘さんの自己嫌悪と不安が解消されたわけではなかった。<br /> むしろ、紗江の表情を曇らせない為にかえって肩に力が入ってしまう。<br /> それでも一歩を踏み出すため、梅原や高橋先生の助言を受けた橘さんはクリスマスデートへ紗江を誘うのだった。<br /> <br /> しかしデート当日は遅刻し、高所のスポットに連れて行かれ高所恐怖症に襲われ、表情を明るく出来ない橘さん。<br /> イルミネーションの前で勇気を振り絞って告白しようとするものの紗江に遮られ、<br /> 「今まで私のわがままに付き合ってくれて、本当に…すみませんでした」<br /> と言われ、彼女はその場から駆け出し去ってしまう。その姿を探すが見つからず、あきらめかける。<br /> しかしそんな時にフラッシュバックしたのはいつかのトラウマでは無く、出会ってからの紗江の姿だった。<br /> いつも可愛らしく、橘さんをどこまでも慕おうとしてくれた少女。その思い出で、橘さんは彼女を純粋にどう思っていたかに気付く。<br /> 「紗江ちゃあああああああん!僕は…僕は…君が好きなんだああああああああ!」<br /> 紗江が居る可能性の唯一残る駅前で、橘さんは衆目にも関わらず叫んだ。<br /> 果たして…彼女は、来た。映画やドラマの様に、想いは通じていた。<br /> 胸に飛び込んだ紗江を抱きしめる橘さん。周囲からも暖かい拍手を受けるのだった。<br /> そしてクリスマスデートをもう一度やり直し、今度こそ楽しみ、笑い合う2人。<br /> 橘さんは今までの分を取り返すように、紗江が真っ赤になってしまうような台詞でも素直に口に出す。<br /> 紗江に連れられ映画館の貸切個室で二人きりになり――口付けを交わす。<br /> 「年上のくせに頼りないし、気の利いたことも言えない僕だけど…紗江ちゃんを好きな気持ちは誰にも負けない。<br />  君が好きだ!大好きなんだ」<br /> <br /> 月日は過ぎ、あのクリスマスから本当の『彼氏彼女』になれた二人。<br /> 幸せな時間を過ごし『夫婦』になり、そしてもうすぐ『家族』になる。<br /> 「あ…今、また動きましたよ、純一さん」<br /> <br /></dd> <dt>213 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 中多紗江編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 00:11:41.43 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 紗江がここまで引っ込み思案で、男性に対して特にその傾向が強いのは小さい頃男の子にいじめられ、<br /> それがきっかけで女子の一貫校に入れられてしまったからかもしれないという。<br /> その中で橘さんと親しめるのは美也から色々な話を聞いているかららしく、橘さんもそれを受け入れる。<br /> その様子を知った美也は、橘さんに紗江がもっと他の子と打ち解けられるよう何か考えて欲しいと頼むのだった。<br /> <br /> 《ナカヨシ》<br /> そんなある日、橘さんは紗江に連れられてファミレスを訪れ、<br /> 父親にプレゼントをするためにアルバイトをしたいと考えている事を聞かされる。<br /> また、美也にも再度頼まれ、紗江がバイトに合格するよう特訓する事になるのだった。<br /> まずは食堂で毎日顔を合わせる給食のおばちゃんとスムーズに話せるようになり、<br /> 更なる特訓と『教官』とまで呼ばせる厳しい指導?の結果、紗江は自分に自信を持って話せるようになる。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ、創設祭。一緒に過ごす約束をした橘さんは、紗江に会うなり<br /> バイトの面接に合格した報告を受ける。感謝されつつも特訓は終わりだと言う事を告げると、<br /> 紗江はそれを嫌がる。そんな彼女に応え、橘さんは卒業試験――ミスサンタコンテストへの参加を告げた。<br /> そしてコンテスト、大勢の観衆に囲まれ竦む紗江。しかし橘さんの励ましの声援で立ち直り、<br /> 立派に自己アピールをする。優勝も狙えるかという人気振りだったが、参加理由を尋ねられ<br /> 「だ…大好きな先輩のためですっ!」と、とんでもない言葉を口走ってしまい、<br /> 惜しくも審査員特別賞と終わるのだった。<br /> 落ち込む紗江。しかし橘さんは立派にコンテストに参加しただけでも合格だよ、と言い、<br /> 空いた時間でデートをするのだった。<br /> 一回りして落ち着いた時分、橘さんは紗江の頑張る姿で自分も変われる勇気を貰った事に感謝し、<br /> バイト(と卒業試験)の合格記念に用意していた手作りのタネウマクンぬいぐるみをプレゼントする。<br /> 目を潤ませながら喜ぶ紗江。しかしぬいぐるみから何かはみだしていると言う。<br /> 覗き込む橘さん。その口に、柔らかい感触が触れた。<br /> 「自分からこんなことが出来るようになるなんて、思ってもみませんでした…先輩のお陰です。<br />  ふふっ…これからも、ご指導よろしくお願いしますね」<br /> <br /> 無事に父親にプレゼントの出来た紗江。今は衣装に一目惚れしてしまったメイド喫茶でバイト中。<br /> 「ご主人様」なんて言うのは恥ずかしいけれど、橘さんが「ご主人様」になってくれたら良いのに、と<br /> 思う彼女だった。<br /> <br /> <br /> 次回に続く<br /> <a href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/209" target="_blank" rel="noreferrer noopener">&gt;&gt;209</a><br /> 思いっきり時間帯被っちゃったんで今晩は1キャラで引き上げますので続きどうぞー!<br /> 読ませていただきます。<br /> <br /></dd> <dt>238 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:03:22.37 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>引き続き行きまーす。<br /> <br /> 【七咲編登場人物】<br /> ・七咲 逢(ななさき あい)<br /> 水泳部・1年B組<br /> 水泳部所属。美也と仲良しで、水泳部部長の塚原先輩を尊敬している。<br /> 水泳に対して真摯でひたむきに打ち込んでいる真面目で一生懸命な後輩だが、<br /> 橘さん相手だと1年生とは思えない落ち着きとクールさ、捻くれた言動で翻弄してくる。<br /> <br /> ・七咲 郁夫(ななさき いくお)<br /> 七咲の弟・小学生<br /> お姉ちゃん子で無口だが、橘さんに劣らぬ変態力を秘めたエリート候補。<br /> クラスメイトの女子にイタズラをして言う事を聞かず、七咲を困らせている。<br /> <br /> ・塚原 響(つかはら ひびき)<br /> 水泳部部長・3年A組<br /> クールな雰囲気と暖かな心を兼ね備えた水泳部部長。七咲が尊敬するのも頷ける素晴らしい女性。<br /> 先輩として、将来を期待される七咲のメンタル面にも気を遣っている様子が伺える。<br /> そんな大人な彼女も水泳部の勧誘成功人数は堂々の1(始めから水泳部に入るつもりの七咲だけ)であり、<br /> 森島先輩にそれを突付かれると可愛い反応を見せたりする。<br /> <br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> (黒猫を追いかけていたら、まさか黒い下着に出会うなんて…)<br /> そんなモノローグ通り、校舎裏の非常階段に居た少女の黒い下着?を事故で覗いてしまう橘さん。<br /> その少女…七咲逢には当然覗き扱いされ、橘さんの第一印象はとても情けないものとなってしまう。<br /> その後多少は態度がマシになるものの、行く先々で橘さんと偶然出会い、冷徹なツッコミを入れてくる<br /> 七咲を生意気としか感じない橘さん。<br /> だが美也が橘さんに仕掛けたイタズラのせいで盛大に吹き出す七咲の姿を見て<br /> 可愛いところもあるんだな…と思い直すのだった。<br /> それをきっかけに徐々に七咲と話すようになる橘さんは、ある日会話が盛り上がった後、<br /> よく出会う校舎裏で七咲が一体何をしているのかと訊いてみる。<br /> すると七咲は質問をはぐらかし、挑発的な笑みで自身のスカートを捲り上げる。<br /> 「先輩…覗くよりもこっちの方がよく見えますよ」<br /> 視界に入ったのはいつかの黒い下着……ではなく、よく見ると競泳水着だった。<br /> 彼女は水泳部に所属していたのだ。<br /> 「先輩って結構単純なんですね。スカートの中を食い入るように見てたところ…結構可愛かったですよ」<br /> そんな事を言いながらも、毎日の様に橘さんに会う事が待ち遠しくなっていた七咲だった。<br /> <br /></dd> <dt>240 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:16:29.27 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《アコガレ》<br /> ふとしたきっかけで塚原先輩と話し込む橘さん。七咲は水泳部期待の新人だという。<br /> そんな七咲が泳いでいる姿をぜひ見たい!とプールに突入しようとするが、あえなく失敗。<br /> しかし水泳部の男子が足を挫いている所を助け、先輩らしく七咲に自分の得意な数学を教えてあげるなど<br /> その気無くいい所を見せてゆく。<br /> そんなある日、悩んでいる様子の七咲に話を聞くと、弟が甘える割に言う事を聞かず困っているという。<br /> 一緒に理由を考えていると、ひょんなことから2人が同じ小学校出身だという事が判明する。<br /> しかし校庭にある大型遊具のモチーフがタコ(七咲)かイカ(橘)かで意見が分かれ、真相を確かめるために<br /> 夜の小学校で直接確認する事になるのだった。<br /> 当日、自信満々の橘さん。果たしてその遊具はタコだった。足の数が8本なのだ。<br /> 悔しがりながらも潔く負けを認める橘さんだがただでは起きず、七咲の悩みの答えを見つける。<br /> 弟は構って欲しい、甘えたい、そういう年頃なのだ。ただ受け止めてあげればいい、と橘さんは教えようとする。<br /> しかしその最中、突然野犬が2人に吠え掛かってくる。七咲を避難させ果敢に野犬を撃退すると、<br /> 竦んだ七咲は震え、抱きついてくる。<br /> 七咲の身体が思っていたよりもずっと小さな「女の子」である事に驚く橘さん。<br /> 「さっきの先輩、すごくカッコよかった…臆病なんて言って、すいませんでした」<br /> 出来る事ならこのままずっと……と考えるようにもなっていた。<br /> <br /> 《スキ》<br /> 夢にまで橘さんが出てくるようになっていた七咲。<br /> それまで目を反らしていた自分の気持ちに、確信を持つようになる。<br /> しかし橘さんは橘さんである。相変わらず鈍感にも程がある上に<br /> 年上の美人と見れば激しく自己アピールをする。そんな彼が気になるあまり、<br /> 七咲は今までずっと打ち込んでいた水泳にあまり集中できなくなり、大会の選考に漏れてしまう。<br /> 塚原先輩は橘さんに相談するものの、両者ともさっぱり原因が掴めない。<br /> 心配になった橘さんは直接問いかけるが、まだ来年だってあるのだから地道に頑張る、という<br /> 前向きな態度の七咲に一旦は安心する。<br /> しかし直後の放課後、七咲と一緒に帰ろうと部活終わりの出待ちをしていた橘さんは<br /> 彼女の姿が見えないことに気付く。まさか、と屋内プールに駆け込むと彼女は独り涙ぐんでいた。<br /> 吹っ切れた訳ではなく、やはり無理をしていたのだ。<br /> 見られたくなかった姿を見られてしまい、水中に逃げ込んだ七咲を追うため、<br /> 橘さんは制服のまま飛び込み、その小さな身体を抱きとめもっと楽をしてもいい、休んでいいんだと諭す。<br /> 橘さんの言葉で七咲は心を氷解させ、互いの唇を触れ合わせる。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ。<br /> 七咲の先導で行き先も告げられないまま山奥に連れてこられた橘さん。<br /> 途中のアクシデントで迷いかけたりしたものの、ようやく辿り着いた先は秘湯だった。<br /> 開発もされていない場所である。七咲と2人きり、タオルこそ身にまとっているものの<br /> ほぼ生まれたままの姿でぎこちなく話し合う。やがて意を決した七咲は橘さんに告白した。<br /> 溢れてくる程に、隠し切れないぐらいに橘さんの事を好きになってしまった。もう抑える事が出来ない。<br /> そんな七咲に橘さんは「僕も好きだ」と返す。<br /> 想いの通じた七咲は、巻いていたバスタオルを落とす勢いで橘さんに抱きついていた。<br /> <br /> 花火がドーーーーン!<br /> エアコンの無い部屋で『恥ずかしいから』と暑い中窓を閉め切ってナニゴトかしていた2人は<br /> 外の涼風を浴びながら花火を見物し「これからもよろしくお願いします」と七咲は思うのでした。<br /> めでたしめでたし。<br /> <br /></dd> <dt>242 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:20:29.16 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> ゲーセンで格ゲーをしていた橘さん。弱い乱入者に連コされフルボッコにしていると、<br /> なんと乱入者は七咲の弟、郁夫だった。姉にはその事は黙っておいてやるから、と男の友情を育む。<br /> ふとした事から七咲と弁当を交換し合う事になった橘さん。仲良く校舎裏で昼休みを過ごすが、<br /> それを誰かに見られ1年生の間で噂になってしまう。梅原に本当の所を探られるが……。<br /> <br />  【ルート1】<br />  付きまとわれて困ってるんだと適当な事を言ってしまう。案の定その話を七咲に聞かれ<br />  こっ酷くやり返されてしまうのだった。謝り倒しなんとか許して貰うものの、<br />  代わりに七咲は、自分を気にかけてくれているのはどう思っているからなのかと尋ねてくる。<br />  「僕は胸の大きい子が好きなんだ(キリッ」<br />  スマートな体形の七咲に冗談が通じる事は無く、その後胸を気にしている様な話を美也から聞いてしまう。<br />  七咲に謝るため、素直な気持ちを伝える為、会うのを避ける七咲に確実に会おうとする橘さんは<br />  部活中の屋内プールに突入し、わざと発見され他の水泳部員や七咲が見ている中、大声で謝罪する。<br />  「決して大きいとは言えなくても毎日の部活で鍛えられた胸筋に内側から押し上げられ……<br />   外側からは抵抗をなくすために開発された競泳水着によって圧迫されている胸<br />   僕は、その火薬の様に爆発しそうな程のエネルギーを蓄えた感じが見たくて<br />   ついつい覗きに来てしまったんです!本当にすみませんでした!」(原文ママ)<br />  「相変わらず口数の多い変態ですね。本当に何を考えているんですか?」<br />  七咲はなんとか許してくれ、安堵する橘さんであった。<br /> <br />  【ルート2】<br />  生意気だけど面白い奴だよ、と素直な感想を言い上手くやりすごす。<br />  その後、郁夫が女子にイタズラする事に悩んでいるという相談を七咲から受ける。<br />  放課後、2人で郁夫を見つけ出し、理由を聞きだすと、<br />  郁夫は好きな女の子についちょっかいを掛けてしまっていたらしい。<br />  橘さんの機転で説得にはなんとか成功する。<br />  他にも消しゴムを舐めたり他の女子の手のひらを舐めたりと奇行をしているようだが…。<br />  ともかく一番悩んでいた事に関しては解決すると、七咲はさりげなく橘さんの七咲への気持ちを伺ってきた。<br />  「1年にしては大人びてるかな」と橘さんが素直に答えると、七咲は頬を染め照れ臭げになるのだった。<br />  その後、フラれて元気を無くした郁夫にプレゼントを選ぶなどして、2人は距離を近づけて行く。<br /> <br /></dd> <dt>243 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 七咲逢編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:23:29.46 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《ナカヨシ》<br /> ある日、美也に連れられて七咲が橘家にやってくる。美也の魂胆は橘さん所蔵のお宝本を<br /> 七咲に見せるという恐ろしいものだった。お宝という部分でうまく誤魔化し、押入れにしまってあった<br /> 初代ガソガルの玩具を宝物の一つとして七咲にプレゼントする。郁夫向けだ。<br /> そんな橘さんを「不器用で優柔不断だけど行動力があって優しくて…でもちょっと頼りないかな」<br /> と思っていた七咲。<br /> しかしある日子猫が食堂の屋根に昇ってしまい降りられなくなっている騒ぎがあり、<br /> 同級生の男子などがどうしようも出来ないで居る中、魔法のように子猫を助け出す橘さんの姿に<br /> 先輩らしさ、年上ならではの信頼感を覚え見直すのだった。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ、創設祭。<br /> 七咲に水泳部の出すおでん屋台の手伝いを頼まれていた橘さんは、男手として張り切りつつ<br /> 七咲と2人で屋台を切り盛りする。茶道部の夕月・飛羽先輩の襲来や子供達の喧嘩を切り抜け、やがて完売。<br /> 塚原先輩の計らいで、2人きりの自由時間を得られた。<br /> 校舎の屋上に登り、校庭のクリスマスツリーを見下ろしながらおでんを食べるという<br /> 不思議な状況に笑い合いながら、次第にいい感じになる2人。<br /> ふと、橘さんは自分の「七咲とずっと一緒に居たい」という気持ちに気付き、告白をする。<br /> 「もっとしっかりしてくれたら考えてもいいです」などと冗談を言いながらも、<br /> 七咲は私も橘さんが大好きだと言い、2人は口付けを交わす。<br /> 「僕さ、七咲と一緒に行きたい所がたくさんあるんだよ」<br /> 「クスッ、私も…です」<br /> <br /></dd> <dt>244 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:29:10.28 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>続いて梨穂子編行きます。<br /> <a href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/239" target="_blank" rel="noreferrer noopener">&gt;&gt;239</a><br /> ゴン太乙です。そういえばそのソフト死蔵してた気がする…発掘してみようかな<br /> <br /> 【梨穂子編登場人物】<br /> ・桜井 梨穂子(さくらい りほこ)<br /> 幼馴染・2年B組<br /> ぽっちゃりした体形の幼稚園からの幼馴染で、性格は相当なマイペース。<br /> 食欲は豊富もいいところで、橘さん曰く「いつも何か食べてる」<br /> ずっと前から橘さんの事が大好き。しかし一歩を踏み出せず少しずつ距離が離れつつある。<br /> 適当に思いついた歌を知らず知らず歌っている癖がある。<br /> <br /> ・伊藤 香苗(いとう かなえ)<br /> 梨穂子の親友・2年B組<br /> こざっぱりした性格で梨穂子のツッコミ役。梨穂子が橘さんの事を大好きなのを知っていて、<br /> 梅原とタッグを組んで奔走する。彼女もまた片思いの相手が居るようだが、さっぱり気付いてくれないという。<br /> (状況証拠から相手は梅原と判断出来なくもないのだが、はっきりとすることはない)<br /> <br /> ・夕月 琉璃子(ゆづき るりこ)<br /> ・飛羽 愛歌(ひば まなか)<br /> 茶道部の先輩・3年A組<br /> デンジャラス&ホラーな梨穂子の先輩達。先輩らしい事も言うが大概は自由に暴走している。<br /> 夕月先輩が部長、飛羽先輩が副部長。<br /> <br /> <br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 昼休みの気だるい時間、橘さんはベンチで日向ぼっこでもしようと生垣を乗り越えると<br /> 何やら柔らかい感触を脚に感じる。「うっ…が~~~~っ!」と飛び起きたのは<br /> 幼馴染の梨穂子だった。彼女のお腹を踏んづけてしまったのだ。他の女子なら<br /> 謝るどころでは済まなかった…と安堵する橘さんである。<br /> そんな調子が通常営業の2人は傍から見れば似た者夫婦だと香苗さんや梅原に茶化されてしまう。<br /> 梨穂子の茶道部の先輩、飛羽・夕月の両名に茶道部室に拉致されたことで<br /> 気軽に部室に寄るようになった橘さんは、少しずつ梨穂子と一緒に居る時間が長くなる。<br /> 下校中に一緒に買い物をした時には「まるでデートだね~」と嬉しそうにする梨穂子。<br /> 一方橘さんは、梨穂子と居ると気楽でいいな…と、恋愛対象から外して見てしまっていた。<br /> <br /> <br /></dd> <dt>245 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:32:07.63 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《アコガレ》<br /> 梅原に、自分が梨穂子と付き合っているという噂がある事を聞かされる橘さん。<br /> しかし幼馴染相手に今更恋愛対象になんかならないと噂を一蹴してしまう。<br /> そんなある日、橘さんは女子の集団に後者裏へと呼び出される。彼女達は橘さんが覗きをしていたというのだ。<br /> 否定しようにも女子集団は勝手に話を進め、いつのまにか完全に犯人にされていた。<br /> 絶体絶命のピンチの中、梨穂子が現れる。彼女は橘さんを信じ、冷静に無罪を証明した上に<br /> 女子集団とも仲良くなってしまうという離れ業を見せた。<br /> そんな状況に、橘さんは小学生の頃も似たような事があったのを思い出していた。<br /> その時も梨穂子は、梨穂子だけが橘さんを信じてくれた。<br /> 「えへへ、困ったことがあっても大丈夫。私が守ってあげるから」<br /> 彼女という存在の大切さが身に染みる橘さんだった。<br /> しかしそんな事があっても梨穂子のどこが異性としていいのか解らないなどとのたまう橘さん。<br /> いつ見ても何か食べている子なんかどこが可愛いんだ…という彼に、梅原は<br /> それだけいつも橘さんは梨穂子の事を見ているんだろう、と思い知らせる。<br /> そこまで言われても、橘さんは気持ちの整理がつかず一歩が踏み出せない。<br /> 痺れを切らせた梅原と香苗は彼名義のラブレターを梨穂子に出してしまう。<br /> 勝手に出されたものとはいえ、待っているだろう梨穂子を放っておくわけにはいかない橘さんは、<br /> 待ち合わせ場所へと向かう。だが梨穂子はそれが梅原と香苗のイタズラだと見破ってしまっていた。<br /> 「(ラブレターが)…イタズラじゃなかったらいいのに…って」<br /> 残念そうに言う梨穂子を見て、橘さんは自分の気持ちがはっきりとした訳では無いけれど<br /> 梨穂子との関係を一歩進めよう、と宣言する。「遊びに行く」から「デートに行く」というように。<br /> 自分の気持ちがわずかでも一方通行で無くなった事に感極まって、<br /> がまん出来なくなった梨穂子は勢いでキスしてしまうのだった。<br /> <br /></dd> <dt>246 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:34:25.33 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>《スキ》<br /> 「ただの幼馴染」から脱した2人は周りが見えない初々しいバカップルと化す。<br /> それに当てられ大荒れした夕月先輩。橘さんが「先輩だって美人ですよ」とフォローしたせいで、<br /> 梨穂子が盛大にヤキモチを焼いてしまう。逃げる梨穂子を追いかける橘さん。<br /> 体育倉庫まで追い詰め、問いただすと<br /> 「だって、るっこ先輩に、あんなこと言うから私…」<br /> ・梨穂子はかわいいなあ! ・梨穂子はかわいいなあ!! ・梨穂子はかわいいなあ!!!<br /> 選択の体を為さない選択肢を出現させる橘さんであった。<br /> 無事に仲直りした2人だが、今度は夕暮れの屋内プールで一人補習を受けていた梨穂子が<br /> チャラ男にナンパされてしまう。橘さんをダシにするチャラ男だったが、<br /> 「あんたなんかに純一の良いとこは一生わかんないよ!!」<br /> と梨穂子は橘さんが見たこともないような激怒をする。<br /> しかしチャラ男は怒鳴り散らし、梨穂子は窮地に立たされる。<br /> 「梨穂子は、僕の彼女だ!梨穂子に手を出すな!」<br /> 勇気を出し、梨穂子を救う橘さん。助けてくれると信じていた梨穂子は、<br /> その通りになった事に笑みが止まらないのであった。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ。2人ともデート前に仮眠を取りどちらも遅刻するという似た者夫婦振りを<br /> 発揮しつつ、一通り繁華街を周った後に家族の出払った橘さんの家で2人きりのパーティーをする。<br /> いい雰囲気になり、キスをし、それ以上を…というところで残念ながら美也が帰ってきてしまう。<br /> ツイスターゲームで梨穂子の身体の感触を味わった後、梨穂子を家に送る最中、<br /> 彼女は「サンタは願い事を叶えてくれる」と子供の頃に間違って思い込んでしまっていた事を話す。<br /> サンタが居ないのは当然わかっているが、願い事が叶って皆が幸せでいる…そんな日が1日ぐらいあっても<br /> いいと思う、と梨穂子。そして、彼女には今でも秘密で毎年の様に願っている事があった。<br /> ずっと想い続けている人と結ばれる…そんなお願いだ。<br /> 「想い人」の名前を言おうとした梨穂子だが、橘さんに遮られてしまう。<br /> 「…これ以上梨穂子に甘えるわけにはいかないよ」<br /> 決意する橘さん。それを自分じゃダメなんだ…ととんでもない解釈をする梨穂子を諌めながら、<br /> 自分の想いと、一番大切な「好きだ」という言葉を伝える。<br /> 「メリークリスマス純一…えへへ…サンタさんへのお願い…かなっちゃった」<br /> <br /> 大学に進学した2人。橘さんは梨穂子にシュークリームを買ってくる。<br /> 「シュークリームは女の子にプロポーズする時に渡すお菓子」<br /> それはいつか、夕月先輩の教えてくれたとんでもない大嘘だ。しかし橘さんは現実に変えてしまった。<br /> シュークリームに指輪を添えて。<br /> <br /></dd> <dt>247 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 桜井梨穂子編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:36:45.07 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>【(デアイ→)シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 梅原や香苗に茶化されつつの甘め甘めな日常が続く中、<br /> ある日梨穂子がラブレターを受け取り、告白されてしまう。<br /> 何故かその返答を相談してくる梨穂子に「付き合わない方がいい」と答える橘さん。<br /> 嬉しそうになる梨穂子だが、何と返事は告白された時にもう断ってしまっていたという。<br /> 橘さんは咎めるより先に、ほっとしてしまうのだった。<br /> <br /> 《ナカヨシ》<br /> ある日梨穂子と一緒に茶道部室を訪れた橘さんは、珍しく夕月先輩しか居ない光景に遭遇する。<br /> 飛羽先輩は進路関係で来ていないのだという。<br /> 先輩達がずっと学校に居座るような存在では無い事に気付かされ、同時に<br /> 本来は2年への部長引継ぎはとうに終わっている筈の時期である事も思い出す。<br /> それを訊くと、もっとしっかりしないと梨穂子に茶道部は任せられない、と冗談めいて言う夕月先輩。<br /> 橘さんはその理屈に納得してしまうのだった。<br /> 茶道部OGが主催のお茶会に梨穂子と誘われた橘さん。梨穂子のナビで開場に向かうものの、<br /> 道に迷ってしまい辿りついた頃には会は終わってしまっていた。<br /> 落ち込む梨穂子。しかし夕月・飛羽先輩のフォローや橘さんの言葉に励まされる。<br /> 付き合ってくれたお礼に、と梨穂子は橘さんの頬にキスするのだった。<br /> <br /> そしてクリスマス、創設祭。<br /> 茶道部のイベント準備の為に祭の前から中々会う時間が持てない中、<br /> 創設祭を回ろうと約束していた2人。しかし当日、再び先輩達に梨穂子が奪われてしまう。<br /> 橘さんは梨穂子を人質に取られ、茶道部のイベントを手伝わされる。<br /> ようやくそれが終了し、2人は色々と回った後、茶道部室裏手の庭園で<br /> いい感じになるものの、梨穂子は寂しい、と溢す。<br /> 夕月・飛羽先輩は間もなく卒業してしまう。そうなれば茶道部は掛け持ち部員を除けば<br /> 梨穂子一人きりなのだ。今はすぐ傍に橘さんが居る。しかし……。<br /> そんな梨穂子に、橘さんは「大丈夫だよ」と声をかけた。そして今日1日の事を感謝する。<br /> 「梨穂子と一緒に居ると、楽しいよ」<br /> 「茶道部に入部すれば一緒にいる時間も増えるんじゃないかな~……なんて」<br /> 冗談のつもりの梨穂子だが、橘さんは本気で入部するという。<br /> 梨穂子と一緒に居れば、楽しいのだから。<br /> 抱き合いながら、メリークリスマス、と言う2人だった。<br /> <br /> 新学期、茶道部は部員不足で早速廃部の危機を迎えていた。<br /> 卒業した夕月・飛羽先輩に夫婦だのと茶化されながらも部長としてやっていく梨穂子。<br /> 「いつだってどこだって…純一さえ居てくれれば…。頼りない部長だけど、これからもよろしくね」<br /> <br /></dd> <dt>248 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/14(月) 23:41:54.04 ID:9k1aNt5g0</dt> <dd>続きます。<br /> 次で恐らく最終回、絢辻詞編と隠しルート1・2編です。<br /> 絢辻編は一番ストーリーらしいストーリーがある為、他ヒロインよりも若干長くなります。<br /> <br /></dd> <dt>249 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/15(火) 10:57:25.59 ID:xkXkxVat0</dt> <dd>乙乙<br /> 逢の弟の変態ぶり吹いた、橘さん以上じゃないか・・?w<br /> <br /></dd> <dt>250 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/15(火) 12:45:25.35 ID:m2EOd5i80</dt> <dd>橘さんの変態紳士的エピソードも教えてほしい<br /> <br /></dd> <dt>269 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 22:48:13.82 ID:QE02wLln0</dt> <dd>終盤戦です。<br /> <br /> 【絢辻編登場人物】<br /> ・絢辻 詞(あやつじ つかさ)<br /> クラス委員/創設祭実行委員長・2年A組<br /> 容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能・品行方正という非の打ち所の無い美少女クラスメイト。<br /> しかしそれは偽りの仮面であり、裏では自分の行動も友好関係も全て打算で目標の為だけだと言ってはばからない、<br /> 人を信用などしない勝気で荒んだ性格をしている。原因は家族にあるらしい。<br /> 打算では動かないお人好しの橘さんと出会い、変化が訪れる。<br /> 一人称は表の顔では「私」裏では「あたし」となる。時々「わたし」と言う時もあるようだが…<br /> <br /> ・絢辻 縁(あやつじ ゆかり)<br /> 詞の姉・大学生<br /> 一見、誰からも愛される様な雰囲気を纏ったおっとり美人。<br /> 絢辻さんは姉を好きではない様子だが。<br /> <br /> ・黒沢 典子(くろさわ のりこ)<br /> 実行委員副委員長/市会議員の娘・2年B組<br /> ナカヨシルートにて登場する少女。彼女が姿を見せて以降、創設祭の準備に不穏な空気が漂う。<br /> 薫ナカヨシルートで薫と橘さんがベストカップルコンテストの会場を崩壊させた原因になった、<br /> 文句をつけてきた女子生徒。両者に共通している状況は…。<br /> <br /> 【デアイ→アコガレ→スキ→スキBEST】<br /> 《デアイ》<br /> 進路相談の書類を提出し忘れていた事に気付いた橘さん。こんな時には、とクラス委員の絢辻さんに<br /> 頼み込む。快く引き受けてくれた彼女はすぐに記入漏れにも気付いて教えてくれた。<br /> こんなに可愛くて人気があってしっかりしてる完璧な人なんて、絢辻さんの他に見たことが無いと思う橘さん。<br /> 自販機で飲み物を選んでいると、どこかから飛んできた空き缶が橘さんの頭に直撃し、<br /> 「偶然」通りすがったらしい絢辻さんに心配される。<br /> しかし投げた人当人では無くポイ捨てという行為に怒る橘さんに、絢辻さんは興味深げに笑うのだった。<br /> 「……おだいじに」<br /> 少しずつ絢辻さんと会話をするようになってきたある日、帰り道で絢辻さんと見知らぬ女性が<br /> 歩いているのを見かける橘さん。声をかけると、その女性は姉の縁さんだという。<br /> 絢辻さんは挨拶も早々、姉を連れ気まずそうに去って行くが、橘さんは縁さんの美貌に見惚れてしまう。<br /> クラス委員と実行委員の仕事が重なり遅くまで残っている絢辻さん。<br /> 見かねた橘さんが手伝うのを申し出ると遠慮がちながらも受け入れてくれ、<br /> 翌日にはそのお礼として自分も少しだけ手を加えたというお弁当を持ってきてくれるのだった。<br /> <br /></dd> <dt>270 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 22:52:06.85 ID:QE02wLln0</dt> <dd>《アコガレ》<br /> 独り部屋で勉強する絢辻さん。自分とは大きく違う価値観を持っているらしい「お人好し」の橘さんを<br /> 「も・し・か・し・て……詞、お気に入り?」という独り言をごちるぐらいには気になっていた<br /> しかし、ゆっくりとした近付き方だった2人の関係は大きな転機を迎える。<br /> 絢辻さんの落とした手帳を拾った橘さんは中途半端な態度と不用意な一言で、中身を見たと勘違いされてしまう。<br /> 「あははははっ、もう何も言っても遅いわよ。酷いことになるの…わかる?」<br /> 裏の顔を晒され、ネクタイを締め上げられる橘さんだが、胸が当たってる事ばかりが気になるのだった。<br /> その後場所を変え中身は別に見ていないと誤解こそとけるものの、今更晒したものを取り返せるはずも無い。<br /> 「絢辻さんって…普段は猫を被ってたりするのかなぁ~って」<br /> 「……っ!だ、だから何!猫かぶってちゃ悪いの?あたしが誰かに迷惑をかけたとでも?」<br /> わかりやすい反応をする絢辻さんだが、全く一筋縄ではいかない様子になってしまい困惑する橘さんだった。<br /> 「こ、この事は誰にも言いません。絢辻さんは…絢辻さんは…裏表の無い素敵な人です…」<br /> 2人きりの時には裏の顔で接するようになった絢辻さん。平気で橘さんの事を罵ってくる。<br /> 自分で「あたしだったら絶対近寄らないしね。そんな裏表のある人」とまで評する裏の顔相手でも<br /> 普通に接してくる橘さんを変人と思いながらも惹かれていることを自覚する。<br /> 橘さんの存在が危なっかしく、またそんな彼が傍に居る事そのものを失いたくないと思うようになり、<br /> しかし橘さんの様に素直に考える事が出来ず、理屈を捏ねた末に<br /> 「橘君をあたしのものにします。管理します」<br /> 「あなたの居る日常が欲しい。でもあなたとあたしの間には何も無い。だから…あたしをあげる」<br /> などという契約関係を求めてしまうのだった。それを已む無く受け容れ契約のキスを交わす橘さんだが、<br /> 『一緒にいると楽しい』という理由だけで十分な筈だと絢辻さんに言葉を掛ける。<br /> そんな橘さんが傍に居る事を噛み締め、<br /> 今まで拠り所にもなっていた、人には言えない事が山程書かれた手帳を燃やす絢辻さん。<br /> 橘さんにはその様子がどこか怖くさえ見えていたが、彼女の傍に居たい気持ちは本物だった。<br /> <br /> 《スキ》<br /> 創設祭で飾られる大きなクリスマスツリーの装飾が遅れている事を口実に<br /> 市の側がやや強引に、生徒側が行うはずだった企画を奪おうとする事態が発生する。<br /> 生徒にもその噂が広まり、絢辻さんの事が気に入らないクラスメイトの女子が<br /> それを槍玉に絢辻さんを糾弾するという構図が出来上がってしまう。<br /> 止めようとする橘さん。しかし絢辻さんとの仲が密かに噂されていた為に逆効果で、<br /> 2人の関係までが揶揄された結果、絢辻さんはとうとうクラスメイト達の眼前で裏の顔を晒し<br /> 糾弾してきた女子を徹底的に反論の余地無く扱き下ろしてしまうのだった。<br /> 今までと余りにも違う絢辻さんを目の当たりにしたクラスメイトは彼女を孤立させる。<br /> ツリーの件は絢辻さんの裏での大立ち回りにより、彼女の委員長解任と引き換えに<br /> 生徒主導という元の形で決着がついたものの、仕事が無くなったせいで独りという状況が<br /> 余計に浮き彫りになってしまっていた。<br /> <br /></dd> <dt>271 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 22:53:54.96 ID:QE02wLln0</dt> <dd>しばらく様子を伺っていたものの、相変わらず独りで、それでちょうど良いなどと言う絢辻さんに<br /> 橘さんはどうして独りで平気だなどと寂しい事を言うのかどうしてもわからない、と尋ねる。<br /> 両親は姉ばかり構い、愛してくれない、大嫌いな家族に囲まれて育ってしまった。<br /> 一刻も早く社会に認めてもらい、自分の居場所を作る。その目標が自分の全てだという絢辻さん。<br /> 「絢辻?そっか…あれ?だったら…わたしは、だぁれ?」「あ、絢辻さんっ?」<br /> 何かがおかしい絢辻さんだが、もう大丈夫という言葉にその日は関わるのをあきらめる。<br /> しかし翌日、眠れず体調を悪くしている絢辻さんに橘さんは心配するつもりで<br /> 「それで本当にいいの?僕には何だか辛そうに見えるよ」<br /> と言葉を掛ける。しかし彼女にはそれが今の自分全てを否定するものと捉えられてしまう。<br /> 頬を思い切り張られた橘さんは逃げる彼女をなんとか捕まえ、<br /> 目標も大事だろうが、絢辻さんは絢辻さんなのだから自分が無いなんて、ずっと独りなどと言うのは<br /> 止めて欲しいと伝える。自信無さげになる絢辻さんだが、<br /> 橘さんの「僕が一緒にいるから」という言葉に、彼の背中を借りて涙を流すのだった。<br /> 落ち着いた絢辻さんはふと思い出したように、うさぎとかめの話を語り始める。<br /> 皆に愛される可愛らしいうさぎさんと、それを羨むかめさん。話は筋書き通りに進むが、<br /> 頑張って頑張ってうさぎさんを抜いてゴールしたかめさん。しかしその姿は誰に気付いても貰えず、<br /> うさぎさんも競争があったことさえ知らなかった。<br /> かめさんがいくら頑張っても、存在が認めてもらっていなければ勝負の存在自体が無いのと同じ。<br /> 橘さんはまさかそれは、と問いかけようとするが彼女は言葉を濁すのみだった。<br /> しかしその説話に反するかのように、絢辻さんは橘さんに頼み唇を奪ってもらい、<br /> 「…頑張ってみるから」という前向きな言葉を漏らす。<br /> <br /> クリスマスイブ。デートの約束をし、創設祭をのんびりと回る2人。<br /> 急遽、実行委員長になった黒沢さんのたどたどしい挨拶に呆れる絢辻さん。<br /> 美也が橘さんのお宝本を売りさばいている衝撃的光景に遭遇するものの、<br /> 秘蔵のお宝本シリーズ「ローアングル探偵団」は跡形も無い上にその名称を絢辻さんに知られてしまう。<br /> 気を取り直しデートを続けていると、キャンプファイヤーに行き着く。<br /> 2人でフォークダンスを踊ってみたいという橘さんと今日はあまり人前に出たくないという絢辻さん。<br /> 折衷案として、施錠された校舎内に入り込んで踊る2人。冗談を言い合っているうち用務員に見つかるが、<br /> 絢辻さんの表の人柄をよく知っていた用務員は快く見逃してくれるのだった。<br /> ふと外が盛り上がっている事に気付くと、いつの間にか外は雪。ホワイトクリスマス。<br /> その中、ステージでは黒沢さんが告白され、それを渋々というポーズで受けていた。<br /> 「本物になれない事は分かってた。でも、サンタさんみたいな事なら出来るって考えたのよ。<br />  そう…クリスマスには平等に幸せを。せめてこんな日くらいはね」<br /> 呟く絢辻さん。それが、実行委員としてあれほど頑張っていた理由。点数稼ぎや打算の為などでは無かった。<br /> そして意を決し、彼女は橘さんに想いを告げる。<br /> 以前語った目標。それはあの時には既に建前でしかなかったと言う。<br /> 新しい目標、それは橘さんと一緒にいられるよう頑張る事。それはつまり。<br /> 「あたし…ううん。わたし、橘君のことが好き。橘君の存在が…何よりも大事なの」<br /> 本人でさえおぼろげだった「わたし」――ただ愛を求めている孤独な女の子を見つけてくれた。<br /> 橘さんはそんな、誰よりも真剣に生きている絢辻さんの事が大好きだった。<br /> 「僕も絢辻さんが好きだ」<br /> こうして「わたし」は「わたし」でいられる場所を得る事が出来た。<br /> 「橘君、ありがとう…わたし、やっと幸せになれた」<br /> <br /> 「前にした昔話、覚えてる?あのかめさんは…やっと自分に気付いてくれる人に出会えたよ」<br /> 「その人からの伝言を、かめさんに伝えてくれるかな?『一緒に幸せになろうね』って」<br /> 「うんっ」<br /> <br /></dd> <dt>272 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 23:01:18.52 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【シリアイ→ナカヨシ→ナカヨシEND】<br /> 《シリアイ》<br /> 過労のせいか、絢辻さんが突然倒れてしまう。<br /> お見舞いに行った橘さんは縁さんに絢辻さんの部屋に放り込まれ、可愛い寝顔を堪能出来るものの<br /> 案の定悲鳴をあげられるハメになるのだった。<br /> 絢辻さんが学校を休んでいる間に、彼女の実行委員の補助役に立候補した橘さん。2人で過ごす時間が増えてゆく。<br /> ある日、絢辻さんは思い切った様子で放課後デートを申し込んで来る。「全然OKだよ!!」と即答する橘さん。<br /> そして2人で丘の上公園へ連れ立っていくと、絢辻さんは「私、猫かぶってるの!」と自分で裏の顔を告白した。<br /> 「あたし」モードになった絢辻さんに面を食らってしまい、言葉の出ない橘さん。<br /> 「橘君に嘘つくのが嫌だったからよ」<br /> そう理由を説明する絢辻さん。嫌だったら帰っていいとも言うが、距離が縮まった気がするとさえ言う橘さんに<br /> 口では気のせいと否定しつつ、ほのかに頬を染める絢辻さんであった。<br /> <br /> 《ナカヨシ》<br /> 自分の正体を勢いで教えた事を反省しながらも、一歩ずつ橘さんと仲良くなれれば良いと考える絢辻さん。<br /> 橘さんがクリスマスの話題で微妙な表情になった事に気付き、美也をお菓子で釣り、トラウマを聞き出してしまう。<br /> 本当に触れられたくない部分を弄ばれたと感じた橘さんは、「いい加減にしてよ…」と怒りを吐露する。<br /> 「ゴメンナサイ。キズヲツツクヨウナマネヲシマシタ」<br /> 謝る絢辻さん。どこまでも棒読みだったが、それでも本気だというのは橘さんも察していた。<br /> 今まで本心で付き合った人間が居ないために、絢辻さんには上辺だけでない謝り方がわからなかったのだ。<br /> こんな事で気まずくなりたくないと許す橘さん。しかしいまいち距離感の掴みきれていない絢辻さんが<br /> 罪滅ぼしに彼のトラウマを解消してあげようと奮闘を始め、辟易するのだった。<br /> それはさておき、創設祭が近付き準備もいよいよ忙しくなってくる。<br /> ある日、本来の活動時間から外れた状況でツリーを準備していると後輩の実行委員が手首を捻る怪我をし、<br /> 翌日にはその話を聞いたとツリーの準備は市が行う、と通達が来るのだった。<br /> 「みんな頑張ってくれてるのよ!どうしてっ!どうして、こんな風になるのよ…」<br /> 涙を溢す絢辻さん。橘さんは慰めようとするが、絢辻さんは何故か激怒に燃える。<br /> 「やり方が汚いわよ…どっちも。絶対に許さない」<br /> 直後、絢辻さんは市からの通達を先導した「黒沢」議員と面会し、自分の学校での影響力と<br /> 「娘さん」の立場を盾に脅しかけ、状況を白紙まで戻してしまう。<br /> 事態は一見解決したが、それで絢辻さんの怒りは収まるものではなかった。<br /> 市からの通達が早すぎた裏には、黒沢議員の娘である黒沢典子が絡んでいた。<br /> 彼女は何かのきっかけ…恐らくは橘さんの下心無い、「お人好し」な行動のせいで彼を好いていた。<br /> しかしその傍らには、気付いた時には絢辻さんが居たのだ。ツリーの件もただの嫌がらせだったのが、<br /> 個人では済まない、実行委員全員や生徒にまで害の及ぶものだった為に、絢辻さんの逆鱗に触れてしまった。<br /> わざと橘さんとカップルのように振る舞い、噛み付くのを待ち、校舎裏に誘き寄せ言葉で叩き潰す絢辻さん。<br /> 橘さんにとっては名前も知らなかった黒沢さんは、他のヒロイン達の様な、幸せになるチャンスを自ら潰してしまったのだ。<br /> <br /></dd> <dt>273 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 絢辻詞編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 23:04:27.89 ID:QE02wLln0</dt> <dd>そしてクリスマスイブ、創設祭。<br /> 「(トラウマを)あたしが気にならなくなる程にいい思いをさせてあげる。覚悟してなさいよ」<br /> という宣言をされ、恐る恐るとやってきた橘さん。<br /> 絢辻さんの余りにもそつのない実行委員長挨拶にたじろぎつつも、<br /> プレゼント配りでサンタ服を身に着けた絢辻さんの可愛い姿に絶句する。<br /> さすがの絢辻さんも纏わり付きセクハラ紛いの手出しをする子供達に苦戦するものの、<br /> ふらりと現れた縁さんのおかげで窮地を脱するのだった。<br /> 「詞ちゃんのこと、よろしくね」<br /> 相変わらず絢辻さん自身は姉の事を嫌っているものの、縁さんの言葉に強く頷く橘さん。<br /> プレゼント配りが終わり、施錠された校舎に入り込む2人。絢辻さんは手作りのケーキをプレゼントに渡す。<br /> 彼女なりに橘さんとそのトラウマ克服の事を考えてここまでしてくれたのだ。<br /> 「僕はもっと絢辻さんの色んな表情を見ていたい…他の誰よりも近くで」<br /> 告白する橘さん。絢辻さんは嘘は嫌だから、と裏の顔を告白した時と同じ言葉を重ね、<br /> 傷つきやすくて弱虫な、その癖寂しがり屋の「わたし」の存在を仄めかす。<br /> しかし橘さんにとってはそんな絢辻さんも既にどこかで感じていた。<br /> 「私」も「あたし」も「わたし」も、橘さんの好きな絢辻さん本人なのだ。<br /> 「全部、僕が受け止めるよ」<br /> 想いの通じた二人。外に出るともう夜の9時を過ぎ、実行委員みんなで飾りつけたクリスマスツリーは<br /> 消灯してしまっていた。今の気持ちで絢辻さんとツリーを見たかったと残念がる橘さん。<br /> 「絢辻せんぱ~い!委員一同からのプレゼントでーす!」<br /> 実行委員の後輩の声と同時に、ツリーが再びきらめき出す。光り輝くkissing ballの前で、2人は結ばれた。<br /> <br /> 彼女は失っていた大事な何かを取り戻した。求めていた幸せ。愛し愛される家族。<br /> 10年前のあの時と同じツリーの前で、形を成した「幸せ」を抱きしめながら、<br /> 詞はこの幸せが1秒でも長く続くように…と願うのだった。<br /> 「パパ~!マーマー!」「は~い」<br /> <br /> <br /> 【隠しルート編前置き】<br /> 【???編】は7人目のヒロインが登場すると共に橘さんのトラウマの原因が明らかになるルート。<br /> ヒロイン6人のスキorナカヨシどちらかの攻略により解放される。<br /> 【美也編】は???編から派生するエピソードを見ると解放される、兄妹で迎える家族的エンディング。<br /> アマガミするのは恋愛だけじゃないんです。むしろ家族だからアマガミ。<br /> <br /></dd> <dt>274 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ ???編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 23:08:47.80 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【???編登場人物】<br /> ・橘さん<br /> 追記として、秘密の教室の存在を解説する。彼が高校へ入学後発見した秘密の教室は<br /> 理科準備室の隣の、鍵のかかったまま誰も入らない開かずの部屋である。<br /> 橘さんが発見した出入り口は屋上の床にある開き扉であり、橘さんが個人的に鍵をつけてしまって以降は<br /> 彼の個人的な空間と化しており、教室に溜め込んだお宝本は縛って十束近くになるとかなんとか。<br /> <br /> ・???<br /> 謎の少女・2年C組<br /> 橘さんをストーキングし、あまつさえ仲の良かったヒロインを…してしまう少女。<br /> ずっと前から彼を好いているようだが…。<br /> <br /> ・蒔原 美佳(まきはら みか)<br /> 中学の同級生・輝日南(きびな)高校 ※前作『キミキス』の舞台になる高校<br /> 橘さんが中学時代憧れていたクラスメイト。<br /> 2年前のクリスマスイブにデートに誘い、それを受けてくれるものの当日すっぽかされ、<br /> それ以来橘さんはトラウマに苛まれている。<br /> すっぽかした理由さえも橘さんは訊けず、未だわかっていない。<br /> <br /> 【単独ルートのみ】<br /> 最近女の子と話す機会が増えた橘さん。<br /> これは女の子と一緒に過ごすクリスマスももしかしたら!と期待に胸を膨らませる。<br /> 一方その頃、橘さんがお宝本を隠している秘密の開かずの教室に侵入する影があった。<br /> 彼女は一通り橘さんのお宝本とその傾向をチェックする。<br /> 最近ますます格好よくなっているらしい橘さんに、いつか自分の気持ちに気付いてもらえたら…と<br /> 胸を焦がすが、その前に彼に近付く「悪い子」に諦めてもらわなければ、と思うのだった。<br /> <br /> しかし彼女が手をこまねいている間に、橘さんは女の子との距離を縮めて行く。<br /> どうも橘さんのトラウマを知っているらしい彼女は、<br /> 自分以外の女の子は橘さんを酷い目に合わせる存在だと信じ込んでしまっていた。<br /> そしてその想いはとうとう牙を剥き、橘さんに近付いていた(スキ状態の)ヒロインに<br /> 彼が浮気しているように見える写真を見せ、修復不可能な関係に落としてしまう。<br /> しかし突然そんな状態になっても鈍感な橘さんは、いまいち状況が掴めずにいた。<br /> そんなある日、クリスマスへの思いをはっきりさせるため独り丘の上公園へとやってきた橘さん。<br /> そこでトラウマの原因になった元クラスメイト、蒔原さんと出会ってしまう。<br /> 久しぶりに会った同級生らしい会話を交わしていると、彼女は「あの日どうして来なかったの?」<br /> と訊いてくる。絶句する橘さんだが、話を聞くとあのデートの日、待ち合わせ場所が変わったと<br /> 蒔原さんに勝手に伝言した人物がいたらしい。<br /> それが誰か…気にはなったが、今の橘さんにはもう過ぎた事、関係の無い事だ。<br /> 「お互い、いいクリスマスになるといいわね。それじゃ、バイバイ」<br /> 思わぬところでトラウマの一端が解消され、橘さんは頑張ろうという意欲を出すのだった。<br /> <br /></dd> <dt>275 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ ???編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 23:11:07.88 ID:QE02wLln0</dt> <dd>クリスマス直前、橘さんは机の中のラブレターに気付く。<br /> なんとそれにはあの開かずの教室で待っていると書かれている。梅原のイタズラかと思ったものの、<br /> 梅原にもあの教室の事は話してなどいない。<br /> 本当にラブレターかどうかより差出人が秘密の教室を知っている上に、隠してあるお宝本の事を<br /> 知られているかもしれないという考えに至った橘さんは、すっ飛んでいくのだった。<br /> 教室へ付いた橘さん。慌てて誰かが入った形跡を確認するものの何事も無く安心する。<br /> しかし突然、教室の廊下側のドアが開けられ少女が入ってくる。例の彼女<br /> (こ、こんなに可愛い子に…お宝本のチェックを見られるなんて…僕はもう終わりだ…)<br /> 絶望感に打ちひしがれる橘さんだが、彼女は入ってきたドアの鍵を掛け、再び教室を密室にしてしまう。<br /> 「上崎 理沙(かみさき りさ)」と自己紹介をする少女。理沙の顔にどこか見覚えを感じる橘さん。<br /> 恐る恐ると話すうち、理沙があまりにも橘さんの様子を知っている事に首を傾げながらも、<br /> 「あたしを…橘君の…ううん。橘君『だけの』女の子にして下さい!」<br /> と勢いに推され橘さんはOKしてしまうのだった。<br /> その後もどんな会話をしても橘さんに合わせようとする理沙に若干引きつつ、その必死さがわかった橘さんは<br /> 理沙の頭を撫で「大丈夫、ちゃんと伝わっているよ」と声をかける。涙を流す理沙。<br /> 恋人になったらこうしてあげよう、と何かする事ばかり考えていた彼女には<br /> まさかすぐにこんな風に何かしてもらえるなどとは思わなかったのだ。<br /> 本当に幸せそうにする理沙。もっと色んな、恋人でしかしない事だってしたいと言う。<br /> こんなに可愛い彼女が出来た事を梅原に教えてやろうとする橘さんだが、理沙に止められてしまう。<br /> それならばとイブを創設祭を一緒に過ごそうと提案する橘さん。<br /> しかし理沙は自分にはその資格が無いと言い出す。<br /> だが橘さんの、問題があるなら2人で解決しようという姿勢に動かされ、<br /> おずおずと口を開き、ヒロイン達を橘さんから遠ざけた事を告白する。<br /> 更に2年前、蒔原さんに嘘の待ち合わせ場所を伝えたのも理沙だった。<br /> しかしそれは橘さんを護る為だったという。<br /> 蒔原さんと女子のグループは、あの日橘さんを振って笑いものにしようと待ち構えていたらしいのだ。<br /> しかしその事実がどうあれ、理沙が橘さんにトラウマを植え付けた本人になってしまった事は違いない。<br /> 謝り続けながらも、1月前、梅原と約束したときから前に進み始めた橘さんを見て<br /> 我慢が出来なくなってしまったのだという理沙。<br /> 断罪の時を待つ彼女だが、橘さんは彼女が傷つけた女の子に一緒に謝ろう、と言い出す。<br /> どこまでも優しい橘さん。しかし理沙はそんな橘さんの隣に居るためには、<br /> 自分一人で贖罪しなければならない、変わらなければならないと決心する。<br /> 橘さんはそんな彼女を信じ、送り出すのだった。<br /> <br /> 「あたしの事を想ってくれる人がいて、それを信じる事ができる。<br />  あなたの事を、そしてあたし自身の事を…」<br /> <br /></dd> <dt>276 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 美也編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 23:14:53.22 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【美也編登場人物】<br /> ・美也(みや)<br /> 普段はイタズラや小生意気な態度で大暴れするはちゃめちゃな妹だが<br /> 美也自身に焦点を合わせてみると橘さんは美也の事を大切に思っているし<br /> 美也は友達想いで、破天荒ながら頭が悪い訳ではなく、なにより兄の事がとても大好きな可愛い少女なのである。<br /> あくまで異性としてではなく家族としてではあるが、兄離れ出来るのか怪しいほどに。<br /> 別売おまけシナリオにて、美也編とも違うもう1つのストーリーが描かれた。<br /> <br /> ・上崎 理沙(かみざき りさ)<br /> ストーキングヒロイン・2年C組<br /> 小3の時に大嫌いな給食の牛乳を橘さんが飲んでくれたというとてもささいなきっかけから<br /> ここまで恋心を膨らませてしまった少女。<br /> なんと高校入学以来の約2年で、数人の橘さんへの淡い思いを潰してきたらしい。<br /> 実は橘さんはトラウマのせいでどこか陰のある、多少はモテる優しい男なのである。<br /> 彼女は美也のある口癖にも関わっているらしいが…。<br /> <br /> 【美也ルート発生イベント】(???(理沙)編より派生)<br /> 開かずの教室で理沙に告白された橘さんは考えに考えた末、今は好きな子が居るから…と断ろうとする。<br /> 潰した子の他にも誰か、と激昂する理沙を抑えようとする橘さんだが、<br /> 理沙は好きになった人に応えてもらえない寂しさをわかるはず、と訴えかけてくる。<br /> 言われ、トラウマの時の事を思い出す橘さん。目の前の少女にそんな気持ちを味わわせるのか…。<br /> 橘さんの気持ちが揺らいだ瞬間、理沙の身体を誰かが突き飛ばす。<br /> 「にぃに、流されちゃダメ!」<br /> 突然現れたのは美也だった。理沙に喋らせないように場を引っ掻き回してしまい、<br /> 橘さんが落ち着こうと言っても2人とも全く聞いてくれない状態になってしまう。<br /> 「理沙ちゃんには聞いてないよ!」「美也ちゃんは黙ってて!」<br /> 収拾のつかない状況をなんとかする為、橘さんはまず美也が理沙と知り合いらしい事情を聞こうとする。<br /> 理沙の事など知らないと言い張る美也だが、理沙が話し始めてしまう。<br /> 美也の橘さんへの「にぃに」という呼び方は、小2の頃に仲良しだった理沙から教えてもらったものだという。<br /> その頃、理沙とクラスメイトだったという事に今まで気付かず、思わず謝ってしまう橘さん。<br /> 「本当に流されやすいんだから…やっぱりみゃーがついてないとダメだね」<br /> 「そんなことない!あたしがいれば大丈夫!」<br /> またもや収拾が付かなくなる前に橘さんは美也がどこから秘密の教室から入ってきたのか聞くと、<br /> なんと理科準備室の裏からだという。理沙の入り口も含め、開かずの部屋などでは無かったわけだ。<br /> そして美也は理沙がヒロイン達を罠に嵌めた事も橘さんにバラしてしまう。<br /> 「どうして…」という橘さんに、理沙は半ば開き直った格好で2年前のトラウマの裏も話し、<br /> 橘さんを好きな自分でないとダメと言い張るのだった。<br /> 「にぃに!にぃにはもう大丈夫!みゃーもいるし、みんなもいる!」<br /> 橘さんには自分さえ居ればいいと言う理沙の前に立ちはだかる美也。その姿を見て、橘さんは決断する。<br /> 「僕は…どんなに叶わなそうな相手でも、もしかすると馬鹿にされる事があっても、好きになる相手は自分で選ぶよ」<br /> 辛い思いをするかもしれないし、公開するかもしれないが、人のせいにするよりはいい。<br /> しっかりとした橘さんの言葉と態度に、理沙は自分が間違っていた事に気付く。そして取り返しの付かない事も。<br /> そして今までの事を謝り、教室から出て行くのだった。<br /> 「僕だってここまで立ち直れたんだ、きっと上崎さんも…いつか、きっと変われると思うよ」<br /> 「うん…そうだよね」<br /> <br /></dd> <dt>277 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ 美也編</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 23:19:36.89 ID:QE02wLln0</dt> <dd>【美也ルート】(上記イベントをプレイ後、別周回の話)<br /> 女の子と話す機会が増えた橘さん。美也に自慢できるようなクリスマスになるかも!?と期待を胸にする。<br /> そんな美也は、寒いからと言って橘さんのベッドに平気で潜り込んで来るような子供っぽい様子。<br /> ある日風呂場から美也の楽しそうな声が聞こえ、様子を伺うと、何と父親と美也が一緒にお風呂に入っていた。<br /> 「ごっしごし!ごっしごし!やっぱりお父さんの背中おっき~ね~♪」<br /> いくらなんでも子供すぎる!と思った橘さんだが、両親ともに中々帰ってくる職ではなく、<br /> 最近は橘さんも寂しがり屋の美也をあまり構ってやれていない事に気付く。<br /> 別の日に父親が帰って来ず、寂しそうに風呂に入る美也の姿を見た橘さんは一念発起する。<br /> (兄として、あんなに寂しそうにしている美也をほっといていいのか?<br />  …いや、駄目だ。不在がちな父さんの代わりは僕だ!僕がやらなくては!)<br /> 最低限のモラルとして水着を着た橘さんは、風呂へと突入するのだった。<br /> 「ばかにぃにっ!!出てけー!!」<br /> 年頃の妹は難しいのである。<br /> クリスマスが近くなって来た時期、美也が「ぬくぬく長者GAME」という人生なアレを持ち込んでくる。<br /> 早速2人でプレイするものの、序盤圧倒的有利で資産を溜め込んだ美也は、<br /> 終盤にあれよあれよと転落、破産してしまう。「きっと生きてくって大変なんだね…」<br /> 落ち込む美也。そんな妹を見兼ねた橘さんは、もし駄目だったら自分が面倒を見るよ、と言う。<br /> 万一両方ダメだったら、助け合って生きればなんとかなる。2人は兄妹の絆を確認するのだった。<br /> <br /> そしてクリスマスイブ。<br /> 結局誰とも約束さえ出来なかった橘さんは、押入れのプラネタリウムに篭っていた。<br /> 走馬灯の様にヒロイン達の姿が思い浮かぶ中、「ミーミー」と押入れの外から美也のような声がする。<br /> しつこい声に外に出ると、なんと声の主は仔猫だった。<br /> 慌てて飛んできた美也。案の定、親猫とはぐれた仔猫を拾ってきてしまったらしい。<br /> 両親とも猫が苦手な為、とても飼うことは出来なかった。橘さんの親猫が探しているかも、という説得に<br /> 渋々と美也は元の場所に返す事を了承する。<br /> 拾った川原に着くものの親猫の姿は見つからない上に、雪まで降り始めていた。<br /> こんなに寒いのに仔猫を独りにしたら死んでしまう、と訴える美也。橘さんも仕方なく1晩だけ家で保護しようとする。<br /> その時、視界の中に親猫らしい姿が目に入った橘さんは飛び出し、轢かれそうになってしまう。<br /> 慌てて駆け寄る美也。無事な様子に安心するが、胸に抱いていた仔猫がいつの間にか居ない。<br /> 橘さんの見つけた猫はやはり親だったらしく、仔猫はその元に帰っていた。<br /> 喜ぶ美也。しかし仔猫が親猫に噛み付いており、驚いてしまう。<br /> 「おかーさんは悪くないんだよ!悪いのはみゃーなのー!」<br /> 「…ああ、あれはいいんだよ美也。あれはあまがみだから」<br /> 橘さんに猫の甘噛みを説明され、感心する美也。<br /> 「やっぱり、家族は一緒が一番なんだね…」<br /> 帰り道、ちょっとだけしんみりとした雰囲気の中、美也はぽつりと尋ねてくる。<br /> 「あのさ…みゃーも迷子になったら、探してくれる?猫ちゃんみたく…」<br /> 探すに決まってる、と断言する橘さん。美也は大事な妹なのだから。<br /> なんだか照れる感じになり、橘さんはそれで話を打ち切って帰ってクリスマスパーティーをしようと言う。<br /> しかし美也は突然、後ろを向いて、と言い出す。不審に思いながらも後ろを向く橘さん。<br /> 「とりゃーーー!」<br /> 抱きつかれ、首筋に暖かい感触。<br /> 「なんでいきなり噛むんだよ!」<br /> 「みゃーもにぃににあまがみー!愛情表現なのだー!」<br /> <br /></dd> <dt>278 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/16(水) 23:58:33.04 ID:QE02wLln0</dt> <dd>以上、本編12ルート+隠し2ルートでした。<br /> <a href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/275" target="_blank" rel="noreferrer noopener">&gt;&gt;275</a>の上崎 理沙(かみさき りさ)は(かみざき りさ)の誤字です。<br /> <br /> 追記として。<br /> 他、スキGOOD/BADエンディングや<a href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/250" target="_blank" rel="noreferrer noopener">&gt;&gt;250</a>のリクしてくれた変態紳士的エピソードについてですが<br /> どれもこれも1~2イベントに終始していて、それに近い理沙編や美也編の様にあまりまとめにならないだろう事、<br /> そして今回のまとめ程度では表しきれていない各ヒロインの心理や性癖などが関わる部分があるので、<br /> ちょっと固辞させていただきます。<br /> どうしてもって方は多分、某動画とかで該当部分見た方が早いかも…<br /> <br /> 今回のまとめは殆どストーリー部分のみを抽出した訳ですが、これで出せているヒロインズ(と橘さん)の魅力は1/100ぐらいだと断言出来ます。<br /> 恐らく拾えたイベント数は1/5ぐらいな上に、どうまとめても拾いきれない【会話パート】の存在があります。<br /> ただ単にストーリーを進めるだけならば必要になる場面は少なく、<br /> ご褒美イベント(キスや手を繋いだり、果ては変態紳士的行為を働いたり)に繋げる為の一手間と思われがちですが<br /> ヒロインを深く知る事の出来る会話がそこらじゅうに散りばめられています。<br /> 絢辻さんなどは裏の顔を晒した後の会話が言葉の銃撃状態で、楽しくて仕方が無かったり。<br /> <br /> とまあ、仮にまとめや某動画で補完しようとしてもし切れない程度にはボリュームのあるアマガミですが、適当にまとめさせていただきました。<br /> 今年の始めにPSPにて多少のイベント追加などされ発売され、アニメ・アマガミSSの続編も発表されている中、<br /> 興味を持っていただければ、じっくりとプレイしてキャラの魅力を味わって欲しいゲームです。<br /> <br /></dd> <dt>288 :<a href="mailto:sage"><b>アマガミ</b> ◆kAfZGD1Ays</a> :2011/11/18(金) 19:49:23.36 ID:9PEHw8eJ0</dt> <dd>モンハン乙です。<br /> <br /> 一昨日投下したアマガミ裡沙編・美也編ですが<br /> 致命的な事に裡沙の名前を理沙と全て誤字ってましたorz<br /> 何か変だと思ったんだ…<br /> <br /></dd> <dt>291 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/20(日) 21:02:10.10 ID:RyPp4luf0</dt> <dd>アマガミの人乙です<br /> <br /> 正直ニコニコ動画で見た美也の声だけで作ったMAD動画でしかこのゲーム知らなかったけど、<br /> あんなかわいい声の妹とそんな風にほんわかできるのならちょっとやってみたいな<br /> <br /> ただ妹だから絶対兄弟愛以上に進めないのがちょっと残念<br /> じつは義妹とか言う展開ならいいのに<br /> <br /></dd> <dt>292 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2011/11/20(日) 21:53:47.07 ID:8wZ7Jt7T0</dt> <dd><a href="http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/test/read.cgi/gsaloon/1317404548/291" target="_blank" rel="noreferrer noopener">&gt;&gt;291</a><br /> 橘さんと美也は年子にも関わらず、誕生日が半年しか離れてないので<br /> もしかすると…って可能性は残ってたりする。美也が未熟児生まれなら成立するんだけどね<br /> <br /> あとキャラ説明にある別売りおまけシナリオ「ちょおま」では、遠い大学に進学した橘さんを追って<br /> 自分もその大学に行った上に橘さんの部屋に転がり込む、いくらなんでも兄妹越えてないか?!な展開だったり…<br /> 個人的な解釈だけど、橘さんと美也は互いに恋愛感情などは無いものの<br /> きっかけさえあったら爛れた関係になりかねない兄妹だと思う。<br /> <br /></dd> </dl>

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