ワイルドアームズ

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<p><strong>ワイルドアームズ<br /> </strong>part1-864、part2-157~167・311~314・414~420、part4-245~249・251~253、part30-30</p> <hr /> <p><strong>864名前:ワイルドアームズ投稿日:03/11/2903:44ID:j0vOQZTF<br /> </strong>1000年前に侵攻してきた機械の体を持つ異星生物、魔族との戦いの影響で徐々に滅びてゆく星の守護者ガーディアンの力の弱まった世界ファルガイアが舞台。<br /> そこで渡り鳥いわゆる冒険者をしながら旅をする魔族の力を応用して1000年前の戦いの中作られた忌まれる武器ARMを使う少年ロディ<br /> よんどころない事情で絶対の力を求める居合いに似た早撃ちという技を使う剣士ザック<br /> たまたまガーディアンのミコの血筋で物語のキーアイテム涙のかけらを持ってた頭の中はちーぱっぱ電波な公女セシリア<br /> 3人はセシリアの故国アーデルハイドでそれぞれ<br /> リリティアという対魔族兵器ゴーレム発掘に立ち会ったことで知り合い。<br /> そのすぐ後にアーデルハイドを襲った魔族に奪われた涙のかけらを取り戻すために旅を共同で行うことになる。<br /> とわいえ、何も手がかりのない3人はとりあえず<br /> 四大ガーディンアを祭る神殿に向かい、そこで涙のかけらを取り戻すために魔族の本拠地に転送してもらうことになる。<br /> ・・・が、さすがにそんな序盤に山場はこない。<br /> 魔族の一人ジークフリードの妨害により三人は辺境のバスカー集落へ<br /> そこはそれご都合主義<br /> 即座に目的を敵の親玉マザーの心臓を封じた3つのガーディアン像に変更、その一つを霊峰ゼノムで入手。<br /> その後、集落のある大陸からの脱出のために過去にエルゥという亜人のつくった転送機を動かすための動力を酋長にもらい<br /> 次の像のあるセント・セントールの町へ</p> <hr /> <p><strong>157 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:45ID:0cco60jo</strong><br /> 1000年前、異なる次元に存在する惑星「ヒアデス」から機械の身体をもつ無機生命体「魔族」が「惑星ファルガイア」に侵略。<br /> 当然、ファルガイアに住む「人間」と「エルゥ(エルフのような立場の亜人種)」と「惑星の守護者・ガーディアン(神・精霊みたいなもの)」がその侵略行為を撃破すべく連合軍を作り、魔族との間に大戦勃発。<br /> なんとかファルガイア連合軍が勝利。魔族らは封印されてしまう。<br /> しかし大戦の影響で惑星そのものに大打撃をうけてしまい、ファルガイアの力そのものともいえるガーディアンの力が衰退。惑星の環境が徐々に悪化していく。<br /> 「こんなところに住んでいられるか」と言って、当時高度な文明を築いていたエルゥらは、その技術を封印したり持っていったりしてファルガイアを離れ、やがて姿を見せなくなる。<br /> エルゥたちに捨てられた形の人間は、徐々に衰退していく世界を前にわずかに残されたかつての技術や機械「ARM(アーム)」の一部を使ってどうにかこうにか食いつないでいった。<br /> しかしそのARMや機械は「ごく一部の波長の合う人間にしか使えない」という理由と「魔族と同じ金属で出来た兵器」という理由で、今では疎まれる対象となっていた。<br /> <br /> 本編より数年前。ファルガイアの北部に位置する「アークティカ王国」が吹雪の夜に何者かの襲撃を受けた。<br /> 王はすでに殺され、陥落寸前の城を捨てて逃げるべく、生き残った王弟とアークティカ近衛騎士団「フェンリルナイツ」の数名が裏口へと急いでいた。しかし、一行の前に1000年前に封印されたはずの魔族の一人「アルハザード」が現れる。<br /> 王弟はその場で殺され、団長はアルハザードの足止めするべく決死の覚悟で騎士団員「エルミナ」と「ギャレット」を逃がす。<br /> 2人が裏口へ向かう途中、逃げる最中に怪我をしたギャレットにエルミナは自分のリボンを包帯代わりに巻きつけた。そんないい感じの雰囲気だった二人の前に、追いついたアルハザードが姿をあらわす。<br /> ギャレットを裏口から締め出し、エルミナは城内に残り扉を閉めてアルハザードに対峙する。<br /> 驚きながらも「一緒に戦う」と言うギャレットに「この事を世界中に伝えるんだ」とエルミナはこの場は逃げるよう説得。最後にはギャレットが折れ「必ずリボンは返すから」と約束してアークティカ城から脱出した。<br /> ……その後しばらくして、アークティカは一晩にして滅んだとファルガイア全土に伝えられる。<br /> <br /> <br /> <strong>158 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:46ID:0cco60jo</strong><br /> ※以下プロローグ。ほぼ同時間軸に3人の主人公の話が進行。<br /> ロディ編。<br /> 主人公の1人「ロディ」はファルガイア中を旅する「渡り鳥(冒険者や流れ者たちのこと)」の心優しき少年。<br /> たまたま滞在していた「サーフ村」で、ロディによく懐いていた村の子供「トニー」がモンスターの出る洞窟「ベリーケイブ」に一人で入っていくという事件発生。ロディはトニーの後を追って洞窟の中に入っていく。<br /> トニーにようやく追いつき事情を聞くと、彼の父親は現在大きな怪我をしており、その治療に効くという「ホーリーベリー」をとりに来たという<br /> それならばと、トニーに協力するロディ。洞窟の奥でホーリーベリーを手に入れ、その場を後にする。<br /> しかし突然の地震が2人を襲う。驚きながらも入口へ向かうと、そこにはトニーを心配してやってきた村の大人たちが集合していた。ロディの活躍のおかげで助かったと褒め称える村人たち。<br /> その時、洞窟の奥から巨大なモンスターが現れる。<br /> 実は元々ホーリーベリーはこのモンスターを封印するために洞窟の奥に植えられていたのだったが、それを採ってしまったおかげで封印が解けてしまったのだ(地震は封印が解けたときの余波)<br /> ロディは自らの武器であるARMを使い、辛くも勝利。<br /> しかしその一部始終を見ていた村人たちは先ほどまでの態度をひるがえし、ARMを使いこなすロディを嫌悪の目で見る。<br /> 辺境の小さな村に生きる村人たちは、強力な機械を操るロディの姿に恐怖を覚えたのだ。<br /> その後一度は村に戻るのだが、村人たちは恩人であるはずのロディを半ば追い出すように村から出て行かせたのだった。<br /> <br /> ザック編。<br /> 2人目の主人公で遺跡発掘専門の渡り鳥「ザック」と、その相棒で自称知性派・実年齢400歳以上の亜精霊カゼネズミ(本来は実体を持たない精霊たちが、なんらかの理由で実体を持った存在)の「ハンペン」は「記憶の遺跡」というダンジョンにやってきていた。<br /> ザックはある理由で「絶対たる力」を探している。その手がかり(ひいてはそれ自体)を手に入れるため遺跡の発掘をしているのだ。<br /> 今日も今日とて遺跡のトラップをかいくぐり、探索・発掘を続けるのだった。<br /> 今回の記憶の遺跡はとうの昔に他の渡り鳥達に発掘されていた遺跡だったのだが、偶然にも未発掘の部屋に入り込めた。<br /> そこには立体映像機があった。起動させてみると一人のエルゥが浮かび上がり「リリティアを求める事なかれ。リリティアは絶対たる破壊の力。決して求める事なかれ(要約)」と告げる。<br /> (ちなみに1では「リリティアはアーデルハイドの地に眠る」とご丁寧に場所まで説明してくれる)<br /> 「絶対たる破壊の力」という部分に強く惹かれたザックは、次なる目標を「リリティア」に定め記憶の遺跡を後にした。<br /> <br /> セシリア編。<br /> 3人目の主人公で「アーデルハイド公国」の王女「セシリア」はある日不思議な声を聞いた。その声は「封印図書館に封印されている。助けて欲しい(意訳)」と彼女に告げて消えていった。<br /> その直後、実は授業中に居眠りしていたセシリアは級友にたたき起こされる。<br /> (セシリアはアーデルハイド王家のしきたりにより、17歳の誕生日まで「クラン修道院」に預けられて日々勉学に励んでいた)<br /> 目覚めたセシリアは夢とは思えない不思議な体験を修道女「シスターマリー」に相談すると、「アーデルハイド王家の女児は代々ガーディアンの巫女の能力が備わるという。<br /> おそらくはその声もガーディアンのもの。巫女になるための試練として、助けてあげなさい」と助言してくれた。<br /> 早速いろいろ調べてみると、夢の中で言っていた「封印図書館」はこのクラン修道院の地下にあるということがわかった(正確にはその遺跡の上に修道院が建てられた)<br /> いろいろな仕掛けを解き、最後にはアーデルハイド王家の宝であり代々王家の女児に受け継がれている「涙のかけら」を鍵として封印図書館は開かれた。<br /> その奥には本に住み着く魔物によって封印された水のガーディアン「シトゥルダーク」がいた。<br /> 魔物を倒し封印をとくと、シトゥダークは「この世界に再び危機が訪れている。巫女としてファルガイアを守るのだ。そのためには『リリティア』を探せ(意訳)」と告げる。<br /> お告げに従い――ちょうどそろそろ修道院を出る時期だったので――リリティアを探すため、セシリアは修道院を後にした。<br /> <br /> <br /> <strong>159 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:49ID:0cco60jo</strong><br /> 以下、共通のエピソード。<br /> 3人はそれぞれ(1では3人をそれぞれ交互に動かして、Fではロディのみを動かして)アーデルハイド城下に到着。と、同時に城下町に担ぎ込まれていく怪我人を見た。<br /> 話(というよりその場で勝手に叫んでいたこと)を聞くと、先日の地震で「リリティアの棺」という遺跡の壁が崩れ、奥に進めるようになった代わりにモンスターたちが出てきたという。<br /> それを聞いた3人は、それぞれの思惑(ロディはその地震はサーフ村での自分の行動に原因があると思い、ザックとセシリアはリリティアという言葉に引かれて)を抱えて<br /> 遺跡発掘の責任者であるアームマイスター(ARM研究者の総称)である「エマ」を訪ねる。<br /> ちょうどモンスターに頭を抱えていたエマは、たまたまやってきた来訪者(腕に覚えのある渡り鳥と、魔法が使える少女)にこれ幸いとリリティアのモンスター退治を依頼する。<br /> (1では3人のうちの誰かが依頼を受け、Fではロディのみが依頼を受ける)<br /> 「1人では不安だから」と他に仲間を連れてくるようにエマに言われ、アーデルハイドを歩き回る。残りの主人公たちと出会うと、前に書いたそれぞれの思惑により3人は意気投合。一時的にパーティを組むことに。<br /> ようやくエマの許可を貰い、リリティアの棺の奥へと一行は進んでいった。<br /> リリティアの棺の奥には、「ゴーレム」と呼ばれる1000年前の大戦で使用された巨大な人型兵器が眠っていた。<br /> そのゴーレムの名前は「リリティア」。リリティアの棺とは文字通り、ゴーレム・リリティアを封印させるための遺跡だったのだ。<br /> エマに報告すると彼女は飛び上がって喜び、早速リリティアの発掘作業に取り掛かる。<br /> 彼女が言うには、近々アーデルハイドで開催される「古代文明博覧会」にこのリリティアを展示するらしい。<br /> 成功報酬は博覧会が終わった後で、とエマに言われ、一行はそれまでアーデルハイドに滞在する事になった。<br /> リリティアの棺からアーデルハイドに戻ったとき、セシリアは「実家がアーデルハイドにあるので」(王女であるセシリアの実家とはつまりはお城)と言ってその場で別れた。<br /> (ちなみにこの時点ではロディとザックはセシリアが王女である事に気付いていない)<br /> <br /> 古代文明博覧会の当日。博覧会には過去に発掘された古代の機会や、リリティア以外のゴーレムたちも展示されていた。<br /> エマから成功報酬を貰ったロディらは、展覧会で子供を見失ってしまった両親に「子供を捜して欲しい」と頼まれる。<br /> 目印である赤い風船を手がかりに子供を探し出し、両親のもとへ連れて行こうとすると、うっかり子供が風船を手放してしまった。<br /> 何気なくその行く先を追って視線を上げると、驚いた事に雲ひとつ無かった快晴の空だったのに一瞬で曇天に変わり、その上空がひび割れたのだ。<br /> その瞬間、空から光の柱が降り注ぎ、一瞬でアーデルハイドの城下は火の海に飲み込まれ、空から魔物が現れる。<br /> あまりの事態に驚愕し城下を走り回っていると、セシリアが城の前で魔物を襲われていた。魔物を撃退し、セシリアと合流。<br /> 3人でまだ生き残っている探し出して人々を城へと導き、一行も城へと逃げ込んだ。<br /> その直後、魔物共にやってきた魔族の一人「ベルセルク」が城に逃げた人間に向かって「涙のかけらを渡せ。さもなくば城ごと吹き飛ばす」と脅した。<br /> 涙のかけら所有者であるセシリアは住民の命には変えられない、とベルセルクの要求をのもうとするのだが、セシリアの父つまりはアーデルハイド現国王は絶対に渡してはいけないと言う。<br /> アーデルハイド王が言うには、涙のかけらはファルガイアの生命エネルギーの結晶体であるという。莫大な力を秘めたその宝石を決して魔族には渡してはならないと言い聞かせる。<br /> しかしその制止も聞かず、セシリアはロディたちにも協力してもらいこっそりと城を抜け出す。<br /> 秘密の地下通路を通って城下町に出てベルセルクと対峙する一行。セシリアは城の住民の安全を引き換えに涙のかけらを渡す。<br /> 約束どおりそのまま何もせず帰ろうとするベルセルクをザックが引き止めた。ザックは殺気をみなぎらせて「復讐だ」と言ってベルセルクに襲い掛かるが返り討ちにされる。<br /> ザックらが敗北感と屈辱感に打ちのめされている中、悠々と空に消えていくベルセルクたち。更に、魔族たちは展覧会に展示されていたゴーレムをも持ち帰ってしまった。<br /> <br /> <br /> <strong>160 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:50ID:0cco60jo</strong><br /> 城に戻った一行は、心労と怪我で虫の息のアーデルハイド王に涙のかけらを渡してしまった事を告白する。<br /> 「すんでしまった事は仕方がない。次の手を考えよう」というアーデルハイド王に、セシリアは「涙のかけらを渡してしまった責任は私にある。だから私自身が取り返しに行く」と決意を口にした。<br /> 驚く大臣や父を横目に、セシリアはロディらに「アーデルハイド復興のために騎士団は連れては行けない。だから涙のかけらを取り返すための旅に同行して欲しい」と突然依頼する。<br /> 追い詰められたセシリアの姿を、サーフ村での自分に重ね合わせたロディは依頼を承諾。<br /> しかしザックは「魔族を追う事には賛成するが、自分の正体をいまだに語ろうともしない王族のお忍びの旅には同行しない」と言って突っぱねる。<br /> 周囲になんと言われようとも意見を曲げようとしないザックに、セシリアは自分は本気であるということを見せるため、ザックの剣で自身の長い髪を切る。<br /> セシリアのその強い意思表示に負けたザックは渋々依頼を承諾。<br /> その1週間後、アーデルハイド王をはじめとする多くの死者の葬儀を終え、一行はガーディアンらの助力を得るため「ガーディアン神殿」へと向かった。<br /> <br /> アーデルハイドからガーディアン神殿のある地方へ向かうため「マウンテンパス」と呼ばれる山脈地帯を抜け、豊かな水に守られた街「ミラーマ」に到着する。神殿はこの街の北部に位置していた。<br /> ミラーマの街の酒場のマスターが神殿のことに詳しいという情報を仕入れた一行は、早速酒場へ向かう。マスターは歓迎してくれたのが手が離せないらしく、しかたく食事をしながら待つ事に。<br /> そこでセシリアの大食いぶりが発揮。焼きそば大盛り(F→具沢山、青海苔大盛り、ソースだく)5人前+おかわり数杯(F→6人前+おかわり数杯)を平らげる。<br /> 呆気にとられる中、マスターの仕事も一段落。ようやく神殿の話を聞くと、実はマスターの祖父は神殿に使えていた神官だったことを話される。<br /> そうしてマスターから神殿の扉の壁の仕掛けを教えてもらった一行は、ガーディアン神殿の奥へと進んだ。<br /> 最深部にて、セシリアはシトゥルダークの教えに従い巨大な鏡の中に入っていった。慌てて後を追うと、気が付けば3人は離れ離れになっていた。<br /> <br /> <br /> <strong>161 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:51ID:0cco60jo</strong><br /> ※3人は再び別行動へ。それぞれ一人で最深部に向かい(Fではその後ガーディアンとのイベント戦闘を経て)、それぞれの心を試される。以下はその最深部でのエピソード。<br /> ロディ編。<br /> 暗闇の中で、サーフ村のトニーが魔物に襲われていた。<br /> 咄嗟に持っていたARMで魔物を撃退すると、今度はトニーは「お兄ちゃんの方がよっぽど魔物みたいじゃないか」と言う。<br /> 気が付けばトニーの周りにはサーフ村の村人たちが立っていて、口々に「魔族の力を操って何をするのか」「魔族の力を使うお前には、ファルガイアのどこにも居場所なんかない」といって責めたてる。<br /> たまらず顔をそむけると、視界に入った鏡に映った自分の姿(F→足元の影)は魔物そのものだった<br /> <br /> ザック編<br /> 目の前に立派な剣が突き刺さっていた。それを手に取り使ってみると、それは強力な力を持つ魔剣だった。<br /> これこそ望んでやまなかった「絶対たる力」だと喜ぶが、次の瞬間魔剣は一瞬で炎に包まれて消えてしまう。<br /> 驚くザックの目の前に見知った影が現れた。影は口々に「お前は臆病者だ」「お前は仲間を見捨てて逃げた男だ」と言っては消えていく。<br /> 悔やんでも悔やみきれない過去を持つザックは、消えていく影に「また俺だけを置いていかないでくれ」と叫んだ。<br /> <br /> セシリア編<br /> 気が付けば、何故かアーデルハイド城の中に立っていた。<br /> 驚くセシリアの前に、大臣のヨハンや城の兵士たち、そして死んだはずの父までもが姿をあらわす。<br /> 皆口々に「城の誰もが貴方を名前で呼ばないのに気付いているだろう」「あなたは『公女』として必要とされているだけだ」「あなた自身は本当は誰からも愛されていない」と言ってセシリアを追い詰める。<br /> ついには髪を切る前のセシリアが現れ「あなたは誰かに心配してもらうために髪を切り、危険な旅に出ただけ」と鋭く指摘した。<br /> たまらず耳をふさぎうずくまるセシリアに、もう一人のセシリアは「あなたは誰にも愛されていない。同時にあなた自身も誰も愛していないことに気付いて」と囁いた。<br /> <br /> 心のトラウマを掘り起こされ、打ちのめされる3人の前にガーディアン達が姿をあらわす。<br /> ガーディアン達は、最近の人間はなんて心が弱いんだ、と散々こけにした後、それでも頼れるのはこの人間たちしかいない、と結論に達する。<br /> 最後にガーディアン達の力を振り絞って一行を直接魔族たちの居城「フォトスフィア」に転移させようとするのだが、魔族側の邪魔が入り失敗。<br /> 仕方なく魔族の王「マザー」の封印を守らせるべく、一行を「バスカー集落」へと転移させた。<br /> <br /> <br /> <strong>162 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:53ID:0cco60jo</strong><br /> マザーの封印はガーディアンの力とともに3つの石像に施されている。<br /> 夢見によりガーディアン達からの信託を受けたバスカー集落の首長は、一石像の一つが集落の北にある「霊峰ゼノム山」の頂上にあると一行に教えてくれた。<br /> 雪深いゼノム山を登る一行(1→ザックの新技をひらめく小エピソードが。F→落石に巻き込まれそうになったセシリアと、それをかばうロディの小エピソードがある)<br /> ようやく頂上にたどり着くと、そこにはアーデルハイドで一度まみえたベルセルクが先回りしていた。<br /> 一行の目の前で石像を壊すベルセルク。それを合図に戦闘を開始(1→ベルセルクの部下のボスと。F→ベルセルク自身と戦う)<br /> 運良く撃退(1→ベルセルクはボスを置いていっただけですぐに撤退。F→封印を強引に解除したためトラップが発動してベルセルクは強制転移させられる)したが、結果的には封印の一つを守りきれなかったことになる。<br /> (1→石像は壊されるがガーディアンは残っており、その力を借りられる。F→ガーディアンの力が極端に弱り、その力を借りられない)<br /> 落ち込みながら山を下り、第2の封印を目指す。<br /> <br /> バスカー集落に戻ると、首長から古代の物質・エネルギー転移装置「エルゥのほこら」のことを教えられる(1→更にほこらの起動装置「キシュムの炎」を貰う)<br /> エルゥのほこらを使って着いた場所は、町の城壁に結界を張って魔物の進入を拒んでいる街「セントセントール」。その街の中央に封印の石像はあった。<br /> ここは安心か、と思っていた矢先、街の保安官に「セントセントールで起きている神隠し事件の調査をしてほしい」と依頼される。<br /> 話によると神隠しされた人物たちは皆、ある魔物を捕らえている塔「ケイジングタワー」付近で発見されるという。実害はないのだが、やはり不安なため渡り鳥である一行に調査して欲しいとのこと。<br /> 早速ケイジングタワーに行くと、魔族のアルハザードが待ち伏せしていた。<br /> アルハザードに異常に反応するザックを横目に、アルハザードは塔に仕掛けられていた(本来は魔物用の)結界を起動させて一行を閉じ込め、それまで塔に捕らえられていた魔物をけしかける。<br /> 魔物は撃退したのだが、結界を内側から破壊する事はできず困っていると、世間ではカラミティ(災厄)と呼ばれている渡り鳥の少女「ジェーン」とその執事「マクダレン」が現れる。<br /> 塔の魔物を退治しそのお宝を狙っていたジェーンは、お目当ての魔物を倒してまい当てが外れたと言う。しかし助ける代わりに代金を要求するジェーンの言葉に渋々承諾する。<br /> ジェーンも実はロディと同じくARM使いの一人で、小型の銃を使って結界を壊す。またねー、と貰うものだけ貰って去っていくジェーン。<br /> 一行がセントセントールに戻るとなんと街の結界は壊され、その上街に人影はなくその代わり魔物が溢れていたのだ。<br /> 当然石像も破壊されており、第2の封印も守りきれなかった。<br /> 不可思議な現象に疑問を覚えながらも、新たなエルゥのほこらを使って最後の封印が眠る地へと向かった。<br /> <br /> <br /> <strong>163 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:54ID:0cco60jo</strong><br /> 最後の封印は、内海(ファルガイアの海は「内海」と「外海」の2つの地域に分けられている)に面した街「港町ティムニー」を拠点としている商業船「スィートキャンディー号」に安置されていた。<br /> なんとかして船に乗り込めないかと悩んでいると、街の酒場でそのスィートキャンディー号の船長「バーソロミュー」がなにやら頭を抱えて悩んでいた。<br /> 事情を聞くと、バーソロミューは昔からの腐れ縁「ドレック」に恋人がいないことをからかわれ、かっときた船長は「恋人はいる。その上今度結婚するんだ」と言ってしまったという。<br /> なんでも海の男のしきたりでは「水晶の花」を結婚の儀式に使わねばならず、その花はティムニーのそばに広がる砂漠に咲いているという(1→砂漠にあるダンジョン「壊死の迷宮」内にある。F→砂漠に出現する魔物が持っている)<br /> 一行はそれを取ってこれば船に乗るチャンスが出来るかもしれないと考え早速実行。<br /> 取ってきた水晶の花をバーソロミューに渡すとタイミングよくドレックが現れる。<br /> 水晶の花を手に入れたことを自慢するバーソロミューだったが、ドレックに「相手がいなければ結婚は成立しない」と指摘され、またまたかっときたバーソロミューはそばにいたセシリアの手を取り「相手はここにいる」と言ってしまう。<br /> 驚く一行と大笑いするドレック。それならば明日にでも結婚式を執り行おうと言ってドレックは去っていった。<br /> 再び頭を抱えるバーソロミューに、混乱するセシリア。しかし船に乗る=石像に近づくチャンスが出来たとことには間違いなく、しかたなく偽装結婚式を行う事になった。<br /> 次の日、スィートキャンディー号ではドレックが用意した結婚式が行われた。つつがなく結婚式が進み、最後に新郎新婦の口付けが(かなり嫌々ながら)行われそうになったその時!<br /> 船のへさきから颯爽とオレンジ色のマフラーをなびかせて、魔族の一人「ゼット」が現れた。<br /> やたらとハイテンションな魔族のゼット。彼もやはり石像を狙っていたのだが一行により撃退(ゼット曰く「今回は引き下がってやる、つまりはノーカン」)<br /> ほっとしたのもつかの間。今度は魔族の一人「レディ・ハーケン」が現れ、あっさりと石像を壊していったのだ。剣を構えて飛び掛るザックだったがあっという間に一蹴されてしまう。<br /> 最後の封印も崩れ、魔族の王「マザー」の復活は確定してしまった。落ち込むセシリアに、先ほどのレディ・ハーケンの太刀筋にデジャヴを感じ何かを悩むザック。<br /> ともかくこうなってしまえばマザーそのものを討つしかない。そう結論付けて、魔族の本拠地フォトスフィアに向かう手段を探すため、一行はティムニーを後にした。<br /> <br /> その頃、魔族の居城フォトスフィアでは復活したマザーが、魔族の四天王「ナイトクォーターズ(先述のレディ・ハーケン、アルハザード、ベルセルクもこの一員)」に向かってファルガイアの「破壊」を命令する。<br /> ナイトクォーターズのリーダー「ジークフリード」は、自らの故郷であり既に滅んでしまったヒアデスの代わりに、第2の故郷としてファルガイアの「支配」を望んでいたにもかかわらず、マザーはただ全ての生命の破壊を願っていたのだ。<br /> 一抹の不安を抱えつつ、ナイトクォーターズはマザーの命令に従って動きだした。<br /> <br /> <br /> <strong>164 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:55ID:0cco60jo</strong><br /> 一行がやってきたのは、内海の漂流物が全て流れ着いてくるという「海の墓場ヤード」という街だった。<br /> ここにくればフォトルフィアのある大陸「アークティカ」の地に向かう船があるかもしれないと思っての事だった。<br /> しかし寂れた街には船の影もなく、船を待つ間街に住むある男の依頼を受ける事にした。<br /> 男の依頼は、かつて自分が渡り鳥だった頃に妻と共に挑んだあるダンジョン(1→散歩する庭園。F→幻燈荘園。呼び名は違えど中身はほぼ一緒)の中にあるはずの妻の形見を取ってきて欲しいという。<br /> 依頼どおり形見を取ってくると、男は「私はただただ危険に向かっていくだけの『無謀』を『勇気』と勘違いしていた」と妻の形見をもって静かに語る。その言葉を聞いて、ザックはそれまで無かった不思議な感情を抱いていた。<br /> 男の依頼を終了すると同時に、ヤードの波止場に船が着いたという。早速向かってみると、そこにはあのスィートキャンディー号とバーソロミュー船長がいた。<br /> 話を聞くと、ヤードの沖合いに幽霊船が出たおかげで海が荒れ、この港で立ち往生しているという。バーソロミューから依頼を受ける形で幽霊船の調査に向かう一行。<br /> (ちなみにこの幽霊船、1では大昔に事故で沈んだただの密貿易船だったのだが、Fでは1000年前の大戦記に沈んだ戦闘艦として描かれている。<br /> さらにFでは、大型戦闘艦の動力をロディがARMを起動させる要領で動かしてしまい、これだけ大きなものを動かせるARM使いは歴史的に見てもそうそういないとハンペンに言われるエピソードがある)<br /> 幽霊船に取り付く魔物を倒し、船を沈めると元の穏やかな海に戻っていた。<br /> 戻ってみると、バーソロミューに「いろいろお世話になった代わりに今後は自由に船を動かしてもいい」と言われ、以後内海を自由に行き来できるようになる。<br /> <br /> ※実は、ただ船を手に入れただけではフォトスフィアにはいけないので、もっと別の手段を手に入れる必要がることがわかる。<br /> その後、内海を探索するうちにファルガイアでは珍しく緑溢れる街「タウンロゼッタ」にたどり着く。<br /> タウンロゼッタでは今、町長が原因不明の病で倒れ、それは町外れに住むファルガイア最後のエルゥの少女「マリエル」が呪いをかけたというのだ。<br /> エルゥであることから街の人々から嫌悪の目で見られ、嫌がらせを受けるマリエルだったが、彼女は必死に再び大地に花を咲かせようと、そうすることが「償い」だといって日々花の世話にいそしんでいた。<br /> まるで全ての人に怯えているように接するマリエル。彼女の話を聞いていると、町長の子供がマリエルの畑を荒らしにやってきた。<br /> その子供を追い払ってやると、マリエルは「実は町長の病を治す方法を知っていたが、怖くて誰にもいえなかった」と一行に告げる。<br /> マリエルの言葉どおり街の近くにある「聖森の塚」に向かうと薬草が咲いていた。その薬草を摘み取ると、後をつけてきた町長の子供等が再び現れた。<br /> 薬草を踏み荒らそうとする子供たちに、初めてマリエルは反抗する。そんなマリエルを「生意気だ」といっていじめようとする子供たちを殴り飛ばすロディ。<br /> 驚く子供たちに「これはあなたの父親を治すための薬。マリエルはあなたたちの父親を助けようとしている」とセシリアとザックは告げる。子供たちは悪態をついて逃げていった。<br /> 街に戻り、マリエルはその手で町長に薬草を手渡す。自分に呪いをかけたと噂されるエルゥに薬を渡されて戸惑う町長だったが、セシリアらの説得を受け、マリエルに今までのことを謝罪する。<br /> 「ありがとう。私も変われるような気がします」といって、マリエルは今日も荒野に花を咲かせようと花の世話をするのだった。<br /> <br /> <br /> <strong>165 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:57ID:0cco60jo</strong><br /> タウンロゼッタから出ようとすると、入口でカラミティ・ジェーンとマクダレンと再開する。<br /> なんでも、最近になって1000年前の大戦記に使用された強大な兵器「ガーディアンブレード」が「ヴァルカノントラップ」にて発見されたという噂が流れたのだ。<br /> ジェーンらも主人公等も明らかに不自然な噂の流れ方に疑問を抱き、誰かの罠かもしれないと疑う。<br /> しかしジェーンは純粋にダンジョンに眠るお宝目当てでダンジョンに向かい、一行にはその協力をして欲しいというのだ。<br /> その条件を飲んだ一行は早速ヴァルカノントラップに向かう。そこではある地点でジェーンらと二手に分かれ、それぞれ深部を目指す事になった。<br /> ロディら一行は、途中で自称お茶の間アイドルの魔族・ゼットと再び対峙するがやはりここでも勝利。負け惜しみと共に去っていくゼットを後に最深部へと向かう。<br /> 最深部では遺跡に内蔵された増幅器を利用し、よりいっそう強力になったベルセルクが待っていた。苦戦を仕入れられるのだが、ある時点で突然増幅器が逆流し、逆にベルセルクはパワーダウンしてしまう。<br /> 実は二手に分かれたジェーンが、別の地点から増幅器の装置を偶然破壊してしまったていたのだ。<br /> そんなこととは露ほど知らないベルセルクだったが、それでも残った力で一行に戦いを挑んでくるのだが、パワーダウンしたベルセルクは力を出し切れず、一行に倒されてしまう。<br /> ベルセルクを倒し、ジェーンと合流すると突然ダンジョンが崩壊したしたのだ。<br /> 慌てて逃げる途中、瓦礫に押しつぶされそうになるジェーンをかばうロディ。ジェーンの抱えていたお宝は瓦礫に埋もれて全てパァになってしまう。<br /> 思わずロディに当たるジェーンだがマクダレンの叱責にようやく「命はお金で買えないけど、お金で買えるものはいっぱいあるわ……助けてくれてありがとう」と呟いた。<br /> (1→ベルセルクを倒した後に宝箱から「赤い邪心」を手に入れる。F→助けてもらったお礼に、最後に残ったお宝である「赤い邪心」をジェーンから受け取る)<br /> <br /> ロディらが去った後のヴァルカノントラップにて、まだ息のあったベルセルクが何者かに殺される。<br /> 殺した相手は「同族殺し」の異名を持つ魔族「ブーメラン」だった。彼は失態を犯した同族を処刑する「処刑人」だった。<br /> 常に戦いへの渇望をあらわにするブーメランは、より強い相手を探してその場を去っていった。<br /> <br /> ※以下の過程が微妙に1とFで違う。<br /> 1→「トライピラー」という内海に浮かぶダンジョンを発見し、3人が別ルートにそれぞれ別れてダンジョン攻略。結果「青い良心」が手に入る。<br /> F→幽霊船クリア後、海の墓場ヤードにて漂着物に混じって「青い良心」が手に入る。<br /> <br /> <br /> <strong>166 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:58ID:0cco60jo</strong><br /> その頃、フォトスフィアでは四天王の穴=ベルセルクの穴を塞ぐべく、新たな魔族を呼んでいた。<br /> それはなんとベルセルクにとどめをさしたブーメランだった。同族殺しの異名を持つ者が、誇り高きナイトクォーターズに連なる事を疎むジークフリードだったが、マザーの命には逆らえずただ黙って従った。<br /> 早速、ブーメランはマザーからガーディアンの助力を得る人間(=主人公たちの事)の抹殺を命じられた。<br /> <br /> 内海に面する街には「巨人のゆりかご」というダンジョンに、1000年前の大戦期に使用されたゴーレムが眠るという言い伝えがあった。その話を聞きつけた一行は、早速そのダンジョンの向かう。<br /> 巨大な鉄の扉に「赤い邪心」と「青い良心」を埋め込むと扉は開かれた。<br /> ダンジョンの最深部には、リリティアと同じゴーレムのうちの一体である「アースガルズ」が安置されていた。<br /> アーデルハイドからエマ博士を呼んで調査してもらうと、なんとそのゴーレムは今でも起動できる状態にあるという。ただし起動条件は謎で、どうすれば動き出すのかはわかっていないという。<br /> その晩、巨人のゆりかごでキャンプする一行。一人目覚めたセシリアがアースガルズの前に立ち、自分の境遇――アーデルハイド公女としての自分のことを話す。<br /> アースガルズは兵器として、セシリアは公女として、生まれながらにして運命を定められた同じような存在として、セシリアはアースガルズに共感を持ったのだ。<br /> セシリアは「目覚めれば兵器としてあなたは利用される。だから目覚めない方がいい」というが、最後に「私は、公女の使命とは違う気持ち、大切なファルガイアと仲間を守りたいという気持ちがある。<br /> もしあなたにもそういうものがあるのなら、あなたの意思で目覚めて」と言った。<br /> 次の瞬間、アースガルズは全ての機能を起動させ、自らの意思で歩き出したのだ。<br /> 突然の事に飛び起きた一行。起動した経緯や仕組みはわからないものの、強力な戦力が出来たと喜ぶ。<br /> 一行はアースガルズに乗り、浅瀬を渡ってようやく目的の大陸アークティカへと向かうのだった。<br /> <br /> ようやくフォトスフィアにたどり着いたのだが、フォトスフィアは強力なバリアによって守られており、アースガルズの力を使っても打ち破る事は出来なかった。<br /> しかたなく新たに行けるようになった町「コートセイム」に向かうと、そこにはロディの亡き祖父「ゼペット」のかつての弟子であった「ニコラ」に出会う。<br /> ロディの過去の話、今は亡きゼペットじいさんとの旅のころの話に花を咲かせていると、なんとその場にジェーンが現れた。<br /> なんとニコラはジェーンの実父だったのだ。その場をなんとか取り繕い去っていくジェーン。<br /> そしてニコラは恩師の孫であるロディに、何か役立つものがあるかもしれないと、かつてゼペットとその弟子たちの研究所(塔)「風の海のエピタフ」のことを教える。<br /> 海辺に立つその塔にはゼペットの夢であった「飛行機械」の研究の残骸があった。塔内を探索していると、マザーの命を受けたブーメランが現れる。<br /> ブーメランの傍らには欲望のガーディアン「ルシエド」の姿があった。本来ファルガイアの守護獣であるはずのルシエドだったが、彼は常にその世界で最も欲望の強い存在に従うため、時には魔族の側に立つ事もあるのだ。<br /> 戦いへの欲望を剥き出しにするブーメランと、それに忠実に従うルシエドのコンビネーションに苦戦しながらもその場はなんとかしのぐ。<br /> ブーメランが去った後、研究所内で飛行論理の研究資料「フルカネルリの夜」と、増幅器「ルーンドライブ」を発見し、コートセイムへと戻った。<br /> <br /> <br /> <strong>167 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:59ID:0cco60jo</strong><br /> コートセイムに戻ると、ジェーン達が用意してくれたささやかな祝宴が開かれていた。一行は、久しぶりに安らげる時間を過ごす。<br /> その晩、ジェーンに呼び出されたロディ。ジェーンは「何のために世界を救おうとしているのか」とロディに尋ねた。<br /> 「世界のためだとか、そんな優しい言葉であやふやなもののためだなんて言わないで。この世界には大好きな人がいる、大好きな世界だから助けるんだって言ってよ。そうでないと、そんな人に命を助けられた私って惨めじゃない」<br /> 言葉に困っていると突然アルハザードが二人の前に現れる(F→ここでアルハザードと戦闘)<br /> アルハザードはこの町の人間の命と引き換えにルーンドライブの交換を、制限時間つきで提示してきた。<br /> 慌てて町中の人をたたき起こし、ロディらを町の警備において、魔物を退けるバリアのある「結界のほこら」に町民とルーンドライブを避難させた。<br /> しかし一向にアルハザードがやってくる気配が無い。さすがにおかしいと思い、結界のほこらへと向かう。<br /> なんと、ほこらでは厳重なロックのかかっていた結界が破られ、町民がいるはずのほこら内には魔物が徘徊していたのだ。<br /> ジェーンらとともに調査を始めると、ハンペンがある一つの事実が導き出した。<br /> 人の身体に魔物の種子を埋め込むと、極小さな反応なので結界をやすやすと通り抜けられる。そこである一定の合図を送ると種子は発芽し、人間の身体を食い破って魔物へと成長させ、内側から結界をやぶったというのだ。<br /> そこでアルハザードが登場し、かつてのセント・セントールはこのための実験だったと言い、そしてルーンドライブを引き渡せと言って来るのだが、なんとかその場は撃退。<br /> ようやく安堵の息を漏らすが、この事件で亡くなった人々は帰ってこない。そんなやるせない気持ちを抱えながら、ニコラはロディらに協力すべくルーンドライブをアースガルズに組み込んだ。<br /> <br /> ルーンドライブの効力によって格段に力の増したアースガルズの「対消滅バリア」を使ってフォトスフィアのバリアを破り、ようやく本拠地に残りこんだ。<br /> フォトスフィア内部で、不思議な青いローブの怪人に出会う。彼が言うには、彼もまたマザーを討つという共通の目的を持っているという。<br /> 疑いながらも怪人の教えに従い先へ進むと、そこには奪われた「涙のかけら」があった。<br /> 感激するセシリアに「涙のかけらというエネルギー源をなくした今ならマザーを倒せる」と怪人は告げて去っていった。<br /> そして最深部にてようやくマザーと対峙する。同時に、なんとフォトスフィアが浮上し始める。<br /> 激戦の末マザーを倒すのだが、マザーを失ったフォトスフィアは今度は内海のど真ん中で沈没をし始めた。<br /> 逃げ場も無く絶体絶命の危機の中、現れたのはなんとジェーンだった。<br /> 内海にいたバーソロミューらに協力を受け、フォトスフィアを船で追跡してくれていたのだ。<br /> ぎりぎりなんとか逃げ延び、フォトスフィアは内海の深海に消えていった。<br /> <br /> 魔族の王を倒し、ようやく平和な日々が訪れると思ったのもつかの間。<br /> 今度は全世界に向けてジークフリードら、ナイトクォーターズが宣戦布告をしてきたのだった。<br /> <br /> <strong>311 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:23ID:eaVzKTow</strong><br /> 魔族側の宣戦布告に対し、こちら側も組織的に行動しようという提案が通り、アーデルハイドのエマ博士を中心とする「ファルガイア自警団」を結成。<br /> 構成員は主人公等を中心に、ジェーン・マクダレンの情報収集部隊、およびエマ博士とその助手たちによる後方支援部隊、バーソロミューとその船による移動支援部隊に別れた。<br /> さしあたり、主人公たちは魔族らに対抗するための新たな力を手に入れるため、ガーディアン達のさらに上位にいる存在「ガーディアンロード」たちの協力を得るべく再び旅に出た。<br /> <br /> タウンロゼッタ付近には、内海と外海を隔てる大渦巻きが常時発生している海峡がある。最近になってその大渦巻きの付近に竜の姿を見たという噂が流れた。<br /> それは海のガーディアン「ルカーディア」ではないかと推測した一向は噂の海峡へと向かった。<br /> 噂どおりの大渦巻きを前にして、突然涙のかけらが光り、一行を海の底にある「深淵の竜宮」へと導いた。<br /> 深淵の竜宮の最深部には、ファルガイア侵略の邪魔になるガーディアンの力を殲滅するべく行動し始めたナイトクォーターズの一人、レディ・ハーケンが立ちふさがる。<br /> 一戦を交えた後、あまりにも手ごたえのない一行に呆れたハーケンはルカーディアの能力を奪いその場を退いた。<br /> ザックは以前から感じていたハーケンに対するデジャヴをよりいっそう強めるのだが、今はまだ何もいえない、といって何も語ってはくれなかった。<br /> わずかに残ったルカーディアの力を手に入れ、一行はついに開かれた外海へと乗り出した。<br /> <br /> 旅の途中、たまたま立ち寄った「忘れられた廃屋」という無人の小屋に立ち寄る。そこにはかつての持ち主が残したARMに関する資料や、その故人が発掘したという「ホムンクルス」の資料、および「巨人のオカリナ」があった。<br /> (※ちなみにこの廃屋のかつての持ち主は、後にロディの祖父ゼペットではないかと推測される)<br /> 廃屋で手に入れた巨人のオカリナには、地上である限りアースガルズをどこにでも呼び寄せる事がことが出来る道具だった。<br /> それを使ってガーディアンロードを祭った神殿「堕ちたサンクチュアリ(F→堕ちた聖域)」にようやくたどり着いた(1→「ワンダリングアイル」というダンジョンを通って。F→直行できる)<br /> そこには、やはりガーディアンらの殲滅命令を受けたナイトクォーターズの一人、ブーメランとルシエドが立ちはだかる。<br /> なんとかブーメランらを退け、ガーディアンロード達に接触を図る。<br /> しかし「愛」「勇気」「希望」という人の心をつかさどるガーディアンロード達には、人の心までもが荒廃したファルガイアにおいてはすでに力はなく、ただかつての力の寄り代だった石像だけが残っていた。<br /> <br /> <br /> <strong>312 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:24ID:eaVzKTow</strong><br /> 意気消沈してアーデルハイドに戻ってくると、魔族たちの拠点「デモンズラボ」の位置が判明したという情報が入る。<br /> デモンズラボではナイトクォーターズの一人、アルハザードがファルガイアの各地から人間を連れ去り、非人道的な実験を日夜繰り返しているという。<br /> 乗り込んでみると、そこには涙のかけらのエネルギーを逆転させた負のエネルギー結晶体「ダークネスティア」と、それを守るレディ・ハーケンがいた。<br /> ハーケンもまたザックと剣を交える事によって何かを思い出しかけていた。戦いの中で答えを得ようとしていたハーケンは、その戦いの最中に突然苦しみだす。<br /> 一瞬だけ魔族の鎧を脱いだハーケンの姿――それはどこから見ても人間の女性――が見えた瞬間、アルハザードが現れハーケンを連れ去っていく。<br /> その姿を見たザックは「どうして気付かなかったんだ」と激しく自分を責め始める。仲間たちの説得によりなんとか落ち着くザックだが、「まだ何も話せない。でもいつか絶対話す」とだけ言ってアルハザードらの後を追う事にした。<br /> <br /> デモンズラボからの帰り道、突然空が割れた。それはかつてのアーデルハイド襲撃時の空を同じものだった。<br /> 魔族たちの策略により亜空間に引き込まれそこで戦闘を繰り返す。<br /> しびれを切らしたザックの「正々堂々と勝負が出来ないのか、腰抜け(意訳)」という挑発にのったジークフリードは、一行を「デートジェネレーター」へと導いた。<br /> 三度現れたゼットの地味な嫌がらせと遠まわしな時間稼ぎトラップを突破すると、亜空間発生装置の前にジークフリードがいた。<br /> そこで最大出力で亜空間発生装置を起動させると、極小のブラックホールが発生。<br /> 自分の生存も危ういと知りながら、それでも主人公たちもろとも亜空間へと放り込もうとするジークフリード。<br /> その腕から延びた鎖に左腕をとられ、今にも亜空間に飲み込まれそうになったロディはその寸前に自分の左腕を切り落とす(F→ARMで腕ごと吹き飛ばす)<br /> 亜空間に飲み込まれる直前に涙のかけらを通じてガーディアンらの守護を受け、アーデルハイド付近に転移し難を逃れた一行。<br /> 腕を失い苦しむロディの怪我を見ると、そこには人間としてあるべきはずの肉や骨はなく、魔族と同じ金属と水銀の血が流れていたのだった。<br /> <br /> <br /> <strong>313 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:26ID:eaVzKTow</strong><br /> ロディの傷を治すため、そしてロディの正体を知るために、機械や古代兵器詳しい人物――アーデルハイドのエマ博士のもとに向かう。<br /> エマ博士の調査によると、ロディは魔族と同じ金属の体を持った古代の兵器「ホムンクルス」の一体だと告げられる。<br /> それはアースガルズを始めとするゴーレムと同じく、1000年前の大戦期に製作された人型兵器。しかし大戦後ただ封印されただけのゴーレムたちとは違い、全て破棄されたと言われるホムンクルス。<br /> 痛みで苦しむロディを前に、エマ博士曰く「何故兵器として生み出された存在が痛みを知っているの? これほど非効率的なことはないのに(意訳)」<br /> 当然現在のファルガイアでは誰もその治療方法を知らなかった。しかし1000年前のファルガイアを唯一の人物、エルゥのマリエルのことを思い出し、一行はマリエルの元へと向かった。<br /> ロディの姿を見て動揺するマリエル。しかし同時にかつて自分に手を差し伸べてくれたロディを、今度は自分が助ける番だと強く決意する。<br /> マリエルの導きにより聖森の塚にやってきた一行。薬草が生えるその森の奥には、エルゥが残した古代の装置があった。<br /> その遺跡の上で突然マリエルは自分の手を深く傷つける。驚く一行を前に、この装置はエルゥの血と命のよって起動することを説明する。<br /> そうやって起動した装置によって転移された場所は、1000年前にファルガイアを見捨ててエルゥらが逃げ込んだ世界「エルゥ界」だった。<br /> 装置の起動を察知し、駆けつけたエルゥ界のエルゥ達に協力を仰ごうとするが、彼らは事務的に「長老の意思をきき、その上で処分を決める」と言うだけだった。<br /> <br /> エルゥ界唯一の集落「タージェン村」に連れて来られた一行の前に、長老「フルカネルリ」が現れる。<br /> 彼は現在のエルゥ界にもホムンクルスを治療する技術はないという。落胆する一行の前でマリエルが「私の兄、バシムが作る『ガーディアンブレード』の力を使えば、あるいは」と告げる。<br /> 1000年前の大戦期に使用され、魔族に決定的な打撃を与えると同時に、ファルガイアそのものにも大打撃を与えて消え去ったという「ガーディアンブレード」。<br /> それを作ったバシムは罪人としてエルゥ界でもさらに外界から隔絶された場所に幽閉され、その妹であるマリエルは兄の罪を償うため滅び行くファルガイアに残ったという。<br /> 当然フルカネルリは良い顔をしない。しかしマリエルの強い説得にフルカネルリも折れた。長老自らの許可を貰いバシムの元へと向かった。<br /> エルゥ界の魔物が全て閉じ込められた森「フォレストプリズン」を抜け、「バシムの工房(F→咎人の工房)」にたどり着く。<br /> まるで隠者のような生活をするバシム。ロディの容体を見て「自分には無理だ」というのだが、ここでもマリエルの強い説得よって再びガーディアンブレードを作る決意をする。<br /> 1000年前のような破壊のための武器ではなく、命を吹き込むためのガーディアンブレードを作るため、バシムは一行に「生命」と「魔」のガーディアンの力を借りてくるよう指示する。<br /> 生命のガーディアンはフォレストプリズンに囚われ、魔のガーディアンはファルガイアのどこかにあるという禁書「デ・レ・メタリカ」に封印されているという。<br /> 世界中を駆け巡り、ようやく手に入れたガーディアンの力を使って、バシムは完璧なガーディアンブレードを製作。そしてその力を使って、ロディの左腕の移植手術が行われた。<br /> <br /> <br /> <strong>314 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:27ID:eaVzKTow</strong><br /> 手術より1週間後。手術は成功し、肉体的にはなんの問題のないロディだったが、彼はいまだに目覚めなかった。<br /> その様子に心配する一行に、バシム曰く「自分がファルガイアの生命ではなく、むしろ敵である魔族に近い存在だという事実から逃避しているのかもしれない」<br /> セシリアは毎日毎日ロディのベットの傍らで祈るように彼の目覚めを待っていた。<br /> ある日、セシリアは夢を見た。それはロディの過去の夢。<br /> 幼い頃から祖父ゼペットとファルガイアを旅していたロディ。しかし彼の生まれ持ったARMの力と、人並みはずれた体力(=ホムンクルスの能力)は、ファルガイアのどこにいっても受け入れられるものではなかった。<br /> 唯一ロディの真実を知っていながら、それでも一心に孫としてロディに愛情を注いでいたゼペットとの旅の思い出の世界は、ロディの取って何よりも居心地のいい世界だった。<br /> しかしセシリアはそんなロディに「ゼペットのことは忘れてはいけない。けれど今はもうその人はいない」と叫ぶ。「今のファルガイアには、あなたを心配している人がいる。あなたの目覚めを心から待っている人がいる。だから思い出の世界に逃げないで」<br /> ロディに呼びかけるセシリアに、夢の中のゼペットが現れる。しかしそれはゼペットなどではなく、ロディの夢の中に巣食う夢魔だった。<br /> 夢魔を倒し、崩れる夢の世界でセシリアはロディを抱きとめる。<br /> 「誰よりも優しいあなたは、誰からも優しくされている。全ての人を愛するあなたは、同時に全ての人から愛されている。だからあの世界にあなたの居場所がないだなんて思わないで」<br /> 自分でそう言ってセシリアはようやく気付いた。<br /> セシリア自身、自分は誰からも必要とされていないと思っていた。必要とされているのは「公女」としての私であって、私自身ではない。だから私は誰からも愛されていない、と。<br /> しかし実際にはそうではなく、彼女自身が誰にも愛されていないと思い込み、自分の殻にこもってしまい、無意識のうちに他人との距離を取っていただけのことだったのだ。<br /> 誰かに愛されたいのなら、まず自分から愛さなくてはいけない。愛とは何かに気付いたセシリアの前に、愛のガーディアンロード「ラフティーナ」が覚醒する。<br /> <br /> 目がさめると、ベットの上にロディはいなかった。慌てて体を起こすと、そこには確かに現実のロディが立っていた。異変に駆けつけた仲間たちに囲まれ、心から祝福を受けるロディ。<br /> 完全に復活したロディをつれて、一行はエルゥ界を後にした。<br /> <br /> <strong>414 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:32ID:HGZqvzOt</strong><br /> 一行がファルガイアに戻ってくると、駆けつけたジェーンが出迎えてくれた。<br /> 復活したロディを見てもあっさりしているジェーンだが、マクダレン曰く「ロディ様のことを大変心配しておいででした」とのこと。<br /> そのジェーンの話によると、エマ博士の長年の研究が完成したらしい。<br /> エマ博士の研究とは「飛行機械」。空を自由に滑空するその機械の完成は、エマ博士の師・ゼペットとその7人の弟子共通の夢だった。<br /> その飛行機械の人類初の搭乗者に、なんとスィートキャンディ号の船長・バーソロミューが抜擢された。<br /> しかし特別な訓練もなく、むしろ搭乗者というより操縦席に人間を縛り付けただけの操縦では当然動くはずもなく、あえなく墜落。<br /> バーソロミューを手際よく病院送りにした後、エマ博士はその失敗を糧に飛行機械(の試作品)「プロトウィング」を完成させる。<br /> 約一名を覗いて、久しぶりにメンバーが揃ったファルガイア自警団の会議が開かれる。<br /> ジェーンらの情報によると、魔族側の新たな拠点は陸路でも海路でも近づけない場所にあるという。<br /> そこでエマ博士はその拠点に乗り込むためにプロトウィングの発展型「ガル・ウィング」の開発が急務であると説いた。<br /> そのためには「ジェミニサーキット」という2つで1組のアイテムが必要だという。そこで主人公等とジェーンらに再び別れ、2つのジェミニサーキットの探索を開始した。<br /> 新たに入った情報によるとジェミニサーキットの片割は「ジェミニの亡骸」にあるという。早速そのダンジョンに向かい、首尾よくサーキットを手に入れて再びアーデルハイドに戻ってきた。<br /> エマ博士は上々の結果に気分を良くするのだが、次の瞬間に入ってきた電報の内容に失意のどん底に落とされることになる。<br /> なんとジェミニサーキットを手に入れたジェーンらとスィートキャンディ号が、海上にて何者かに襲撃されているというのだ。<br /> (この時点では判明していないが、実はこれは魔族が内海に放ったゴーレムによる襲撃であると後に判明する)<br /> あえなく撃沈されたスィートキャンディ号。ジェミニサーキットは海の藻屑と消えていった。<br /> (1→バーソロミュー含む乗員は全て救出。F→ジェーンらや乗員は救出されるが、ジェミニサーキットを抱えて海に飛び込んだバーソロミューごと行方不明に)<br /> 一度は失望するのだが、一縷の望みをかけて内海の漂着が全て流れ着くというヤードに向かうと、なんとジェミニサーキット(F→+バーソロミュー)が砂浜に流れ着いていた。<br /> ようやくそろった2つのジェミニサーキットと、かつてゼペットの元に集った7人(エマと、ジェーンの父・ニコラ含む)の弟子の手によってついにガル・ウィングは完成した。<br /> <br /> <br /> <strong>415 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:33ID:HGZqvzOt</strong><br /> 完成したガル・ウィングにのって一行は魔族の居城「パンデモニウム」に突入するが、アルハザードの仕掛けにより気絶させられ、3人はばらばらに幽閉されてしまう。<br /> しかしザックと共に牢獄に入れられたハンペンの機転と活躍により牢獄の鍵は解除。3人は同時に牢獄を抜け出し、それぞれのルートを通って合流する。<br /> 合流した後パンデモニウムの最深部に向かうと、そこにはデモンズラボで一度見たダークネスティアとそれに取り込まれているレディ・ハーケン、そしてアルハザードとジークフリードの姿があった。<br /> そこでジークフリードはかつてフォトスフィアで一行を助け、結果的にマザーを倒させることになった青の怪人とは自分である事を告げる。<br /> さらにジークフリードはダークネスティアに内包されている大量の負のエネルギーを、元は人間の女性=命を生み出す事の出来る存在である<br /> レディ・ハーケンの身体を触媒にして、ファルガイア全土に最大出力で射出するという。<br /> そのエネルギーを「レイライン」というファルガイアの地脈に向かってうてば、ファルガイアのガーディアンらに大打撃を与え、惑星そのものを崩壊させようというのだ。<br /> (この時点で、惑星の「支配」を望んでいたはずのジークフリードの目的が、何故か「破壊」にすりかわっていることにアルハザードが気付く)<br /> そんなことはさせない、と挑む一行だが、その努力は空しくハーケンの体からエネルギーは射出されてしまった。<br /> その瞬間、ファルガイアの各地で大規模な地殻変動や大津波、大竜巻などの天変地異が観測される。<br /> さっさと退避したジークフリードらを追いもせず、ザックはハーケンを内包するダークネスティアに切りかかる。<br /> 闇雲に切りかかるザックの剣に、ダークネスティアが破壊されエネルギーの射出も止まった。<br /> ダークネスティアから這い出してきたハーケンは、かつてデモンズラボで見せた人間の姿で現れる。<br /> その姿を見てザックが今度こそ何かを言おうとするが、その前にハーケンは「私は誇り高き魔族の戦士、レディ・ハーケンだ!」と言い残してその場を去る。<br /> その場で気絶したザックを抱えて、ロディとセシリア、ハンペンは一度アーデルハイドに戻った。<br /> <br /> ザックは夢を見ていた。それはザックではなく「ギャレット・スタンピート」だったころの夢。<br /> ファルガイアの北部に位置するアークティカは、古代機械の発掘とその技術の復興に力を注いでいる工業国家だ。<br /> 長い冬には大量の雪に覆われる過酷な環境ながらも、古代の技術を駆使したその国は豊かだった。<br /> そんな冬のある日、アークティカを統治するアークティカ王家に仕える近衛師団「フェンリルナイツ」に新たな若い戦士が加わった。<br /> 戦士の名前は「ギャレット・スタンピート」。フェンリルナイツ全てに与えられる武具に見立てた通り名は「篭手(ヴァンブレイス)」<br /> そのギャレットは任命式の途中、同僚であり剣の師匠でもあるフェンリルナイツの一人「エルミナ・ニエット」<br /> (通り名は「剣(ソード。しかし今では「斬り姫」と呼ばれることが多い)」と共に式を抜け出して、城の屋上にいた。<br /> アークティカの城下町を一望できるその場所で、エルミナはギャレットに「命をかけて守るものを見つけるんだ」と言う。<br /> いつもの説教か、とギャレットは軽く受け流そうとして失敗し再び説教されていると、フェンリルナイツ団長「コルドバード・レノックス」が現れる。任命式を抜け出した2人を探しにきたのだ。<br /> その団長にギャレットは自分の通り名が「篭手」であることの不満を言うのだが、「篭手」とは「剣(つまりはエルミナ)」を守る大事な役目だ、と説明する。<br /> その言い方が気に入ったギャレットは気をよくして「俺がエルミナを守ってみせる」と宣言した。<br /> <br /> ――それからしばらくして、アークティカは魔族に襲撃され、一晩で滅んだ。<br /> 唯一生還したギャレットは吹雪の中、後に相棒となるハンペンに救出される。<br /> そのときに名乗った名前が「ザック・ヴァン・ブレイス」だった。<br /> <br /> <br /> <br /> <strong>416 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:35ID:HGZqvzOt</strong><br /> 「思い出した――俺の役目はあいつを守る事だったんだ」<br /> ザックが目を覚ますとアーデルハイド城の一室に寝かされていた。心配そうに覗き込んでいるロディ、セシリア、ハンペンの顔。<br /> 沈痛な面持ちで全てを話そうとするが、ハンペンがそれを止めさせた。言いたくないなら何も言わなくていい、と。<br /> 仲間のその心遣いに感激し、ザックはアークティカに向かう事を提案する。「そこにあいつはいる。俺にはわかるんだ」と。<br /> 「決着をつけなければいけない」というザックの言葉を信じ、一行はアークティカへと向かった。<br /> <br /> 深い雪に覆われる廃城「アークティア城」にやってきた一行。<br /> 誰もいないその城の奥には、「エルミナ」だったころの記憶を取り戻したレディ・ハーケンが待っていた。<br /> 最後まで魔族として対峙しようとするハーケンは「ためらうな、ためらわないでくれ」と言い、「俺は血塗られたあいつを解き放ち、守る」と強く誓うザック。2人の一騎打ちが始まった。<br /> ……最後に立っていたのはザックだった。エルミナの姿に戻ったハーケンがその場に倒れこむ。<br /> その姿でもなお彼女は「近寄るな。私は魔族の盟主マザーに忠誠を誓った赤い騎士レディ・ハーケンだ」と最後まで誇り高き騎士であろうとする。<br /> 「……この城で散った戦士の言葉を預かっている」<br /> 「どれだけくだらない世界だと思っても、ここはあんたと私が出会った世界。だから、守って……」<br /> そう言って彼女は息絶え、ザックはその身体を抱きかかて吼える。<br /> その時、ザックは知った。闇雲に激情にかられて命を捨ててまで敵に立ち向かうのはただの無謀であって、何かを守るために命をかけて剣を振るう事が本当の勇気だと。<br /> ザックの心に答えて、勇気を司るガーディアンロード「ジャスティーン」が覚醒した。<br /> <br /> その頃。<br /> パンデモニウムから射出されたダークネスティアのエネルギーの影響によって、一時的にだがガーディアンの力が激減。<br /> その影響を受けて、1000年前よりガーディアンによって封印されていた魔塔「カ・ディンギル」が復活した。<br /> アーデルハイドに戻ってきた一行にもその情報が入る。どうやら魔族たちの最終目的はこの魔塔の復活であったらしい。<br /> 最後の決戦に挑むべく、一行はカ・ディンギルへと向かった。<br /> <br /> <br /> <strong>417 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:36ID:HGZqvzOt</strong><br /> 海の上に突如現れたカ・ディンギルは、浅瀬に囲まれているため船では近づけずアースガルズの巨体に乗ってようやくその麓へとたどり着く。<br /> その入口には一行を最大の好敵手と認識したブーメランがルシエドと共に待っていた。そしてブーメランとの激戦の最中にジークフリードが放った刺客が現れる。<br /> 正々堂々とした戦いを望むブーメランはその仕打ちに激怒。茶々が入ったといって戦いは中断され、ブーメランはその刺客を一手に引き受けるという。<br /> 「次に会った時こそ決着をつける」 ブーメランのその言葉を信じて、一行はカ・ディンギルへと突入した。<br /> <br /> 塔の上ではアルハザードが待っていた。<br /> 散々人々をいたぶり、己の好奇心と自己満足のために人間に対して実験を繰り返してきたアルハザード。<br /> エルミナを始めとして人間はおもちゃだ、と言うアルハザードに一行はついに引導を渡す。<br /> <br /> 塔の最上階には「亜空間エレベーター」があった。<br /> 転送先は「マルドゥーク」。ファルガイアの持つ2つの衛星のうちの1つで、通称「新しい月」と呼ばれる人工衛星のことだった。<br /> 1000年前の大戦期に最後の手段として、惑星脱出を考えたファルガイア連合軍の残した最後にして最大の遺跡は<br /> 皮肉にも魔族の手に渡りファルガイアを滅ぼすための道具として利用されようとしていた。<br /> マルドゥークの3つのエリアを抜け、最深部であるコントロールシステムエリアに進入する。<br /> (F→復活したベルセルクが掛け値無しの最大出力で決戦を挑んでくる)<br /> ファルガイアを一望できるコントロールシステムエリアにいたのはジークフリードただ一人。<br /> 対地殻攻撃システムを起動させようとするジークフリードに最後の決戦を挑む。<br /> <br /> ジークフリードが倒れた。<br /> しかし倒れたジークフリードの体を食いちぎって、かつて一行が討ち倒したはずの魔族の王マザーが現れる。<br /> 実は、ゲートジェネレーターでロディの左腕と共にブラックホールに吸い込まれたジークフリードは、自身の力で辛くも亜空間を脱出。<br /> その転送先は内海に沈んだフォトスフィアの王座の間。何よりも忌み嫌ったマザーの懐だったのだ。<br /> 驚異的な回復・増殖機能を持つマザーは肉片になりながらも辛うじて生き延びており、突如現れたジークフリードをこれ幸いと取り込み、内側から喰っていたのだ。<br /> (ジークフリードの目的がファルガイアの「支配」から「破壊」に変わったのもマザーの影響)<br /> 一行との戦闘で力を使い果たし、ついに全てをマザーに取り込まれたジークフリード。マザーは自身を「マザーフリード」と名乗った。<br /> 絶望的な状況の中どうにかマザーフリードを倒すのだが、最後の力を使って対地殻攻撃システムを起動させ地表を攻撃。<br /> 暗い闇に包まれるファルガイアの大地を見届けてマザーフリードは絶命した。<br /> <br /> <br /> <strong>418 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:38ID:HGZqvzOt</strong><br /> 「私たちの旅は、全て無駄だったというの?」<br /> 涙のかけらを握って絶望するセシリア。しかし、諦めない、とザックは叫ぶ。最後の最後まで希望は捨てない、と。<br /> その言葉にセシリアも強く強く願う。ファルガイアの未来のために。<br /> 涙のかけらが強く光る。同時に今まで途絶えていたガーディアンの声が響く。衰弱していたガーディアンの力が完全に復活したのだ。<br /> それは「ファルガイア」を司るガーディアン「人間」の力。希望を胸に未来を信じる人間にのみ宿る力が、他のガーディアンらの力を復活させたのだ。<br /> 全てのガーディアンの力を使って、地上を覆う暗い闇を祓う。<br /> 「例え今はか細くとも、全ての人々の心に希望が宿り、涙のかけらはいつか必ずかつての輝きを取り戻すだろう。我は我は今、そう確信した」 ガーディアンたちはそう告げた。<br /> その言葉を聞いて、セシリアは笑顔で仲間たちに言った「私たちの世界へ帰りましょう」<br /> <br /> マルドゥークからの帰り道、亜空間エレベーターによって転移されている最中に突然ジークフリードが現れた。<br /> 死に行くマザーの身体を振り切って「ジークツヴァイ」として再び彼らの前に立ちふさがったのだ。<br /> 不安定な亜空間で大量のエネルギーを使うと空間ごと崩壊してしまう、といって決死の戦いを挑むジークツヴァイ。しかし、最後には亜空間の爆発に飲み込まれてしまった。<br /> 気が付くと一行は、カ・ディンギルの最上階ではなく亜空間エレベーターではなく、塔の外に転移されていた。エレベータが壊れ転移されるべき座標がずれたのだ。<br /> 亜空間に溜まった負荷がカ・ディンギルを崩壊させる。その衝撃波が一行にも襲い掛かろうとしていた。<br /> 絶望的な状況の中、セシリアが命令もしていないのにアースガルズが突如起動。そして衝撃波を前に対消滅バリアを展開させる。<br /> 大量のエネルギーを全て受け止めるアースガルズとバリア。しかし巨大な負荷に耐え切れず、アースガルズの巨体は悲鳴をあげ、吹き飛んでいく。<br /> 身をていして守ろうとしてくれるアースガルズを止めようとするセシリアだが、その時確かにアースガルズの心を聞いた。<br /> 「そう、あなたはもう兵器なんかじゃないわ。この世界に息づく確かな命――」<br /> ……衝撃波が去った後アースガルズは完全に停止した。<br /> <br /> かつてカ・ディンギルがクレーターの中央にアースガルズは眠っていた。二度と目覚める事のない眠り。<br /> 「今度あなたが目覚めたときは、あなたが兵器として扱われない、平和な世界よ」<br /> 「だから、今は、おやすみなさい」<br /> 別れを告げて、セシリアは再び前を向いて歩き出した。<br /> <br /> <br /> <strong>419 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:39ID:HGZqvzOt</strong><br /> 青空が広がる穏やかなある日。ロディ、ザック、ハンペンは並んで街道を歩いていた。<br /> その場には「今ここにいることが信じられない」とザックがぼやくほどに平和な時間が流れていた。<br /> ふとセシリアから手紙を預かっていた事を思い出し、ザックに言われてハンペンが読み上げる。<br /> 「この手紙を読むころ、そこは晴れているかしら。それとも雨が降っているかしら」 そんなくだりで始まっていた。<br /> その中には、今までの旅のこと、別れを告げたアースガルズのこと、これからはずっと傍にいてくれると思っていたザックとロディが再び旅立つと聞いて驚いた事<br /> そしてその理由が「俺の剣を求めている人がどこかにいるかもしれない」という、今までのザックからは考えられない力強い理由で更に驚いた事<br /> 最後に「これからは王女としてではなく、17歳の女の子として背伸びすることなく、したいことをするつもりです」と締めくくられていた。<br /> 「追記。そろそろ忘れ物が届くころじゃないかしら。面倒くさがらずちゃんと受け取ってくださいね」とも書かれていた。<br /> ロディは思い当たるふしがないと首をかしげ、ザックは「面倒だな」とぼやく。<br /> 「ほら、やっぱり面倒くさがってる」<br /> 声に驚いて振り向くと、何故か目の前には旅支度を整えたセシリアが待ち伏せしていた。<br /> 呆気に取られ、「どうしてここにいる」と当然の疑問を口にするザックに、セシリアは「いけませんか? 私、忘れ物を届けに来たんですよ」と至極当然そうに答える。<br /> 「で、その忘れ物って?」 ハンペンが尋ねた。「まだわかりませんか?」 一人クスクスと笑うセシリアに対して、ロディとザックはひたすら口を開けるているだけ。<br /> 「では、今後ともよろしくお願いしますね」 そういっておじぎする。なんとアーデルハイドは叔父のヨハン大臣に任せ、自分は「17歳の女の子として背伸びすることなく、したいことをする」ために2人についていくのだという。<br /> 「私が隣を歩いているのは偶然です。明日も、明後日も、このさきずぅっと!」 そう言ってセシリアはロディの手を取って駆け出した。「俺を置いていくな!」と遅れて駆け出すザック。<br /> 3人はファルガイアの大地を一望できる崖の上で立ち止まる。これが自分たちが守ってきた世界だと、ザックはつぶやく。<br /> 「私たちだけじゃありません。ジェーンにマクダレンさん、エマ博士にバーソロミュー船長に、マリエル……そして」<br /> 空を見上げると、雲ひとつ無い青空がそこには広がっている。<br /> 鳥が飛び去るのを見届けた後、3人の渡り鳥は並んで荒野を歩き出した。<br /> <br /> END<br /> <br /> <br /> <strong>420 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:42ID:HGZqvzOt</strong><br /> ※以下、Fで追加されたED後のエピソード。<br /> 小さな花が一面に広がる大地で、マリエルはいつも通りに花の世話をしていた。<br /> 「お花たちが教えてくれたんです。今日、あの人たちがやってくるのはあなたのおかげだって」<br /> 顔を上げると地面に埋もれかかったアースガルズの巨体があった。その傍で「遅い!」とイラつくジェーンを、マクダレンとエマがなだめている。<br /> 遠くに人影が見えた瞬間、ジェーンは瞳を輝かせて駆け出した。両腕を広げて嬉々として走ってくるバーソロミューを無視してさらに走る。<br /> 疲れてへたり込むと誰かが腕を差し伸べてくれた。その手を受け取り、ジェーンはつぶやく。<br /> 「やっと、また会えたね」<br /> そう言って顔を上げたジェーンにロディは笑顔で頷いた。その傍らにはザック、ハンペン、そしてセシリアが立っている。<br /> 次の瞬間、何故か崖の上から颯爽と登場するゼット。彼はある事件(ゲーム中のサブイベント)をきっかけに改心し、今では人間のために力を揮うため各地を旅しているのだった。<br /> 格好良く台詞を決めようとするゼットに、いいところを邪魔されたジェーンが石を投げつける。<br /> 崖から落ちたゼットと当然ケンカになり、周囲の人間が止めようとしてさらに大騒ぎになった。<br /> その様子を傍らに見てセシリアはアースガルズに近づく。<br /> 「人間やエルゥ、魔族に、ゴーレム、そして……」 ふと、ロディと目があった。にっこりと微笑みあう。<br /> 「あたなが守ってくれたこの世界には、たくさんの種族が生きている。私は、こんなファルガイアが大好きよ」 涙のかけらが、セシリアの感情に呼応して輝きだした。<br /> 光が溢れ、まるで綿毛のように光があたりに飛び交う。その様子に大騒ぎをしていた皆も振り返り、笑顔を浮かべた。<br /> 「たくさんのありがとうをあなたに」</p> <hr /> <p><strong>245 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:30ID:Jp3KGIDz<br /> </strong>前々スレくらいで予約したものです。<br /> Fをやり直していたらかなり時間がかかってしまって申し訳ない。<br /> というわけで、WA+Fのサブイベント集いきます。<br /> かなり長いのでウザかったらゴメン。一応新作トリップつけときます。<br /> <br /> あと、WAに関してはこれ以上俺は書くつもりは無いので(書くこともほとんど無いし)<br /> まだリクエストがきたら他の誰かよろしく。<br /> <br /> ※本編を知っていること前提で話を進めます。本編についてはまとめサイト参照。<br /> ※3つともサブイベントなので人によって発生時期が前後します。<br />  だいたいアークティカ城~ED(かなり終盤)までの出来事。<br /> <br /> <br /> <strong>246 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:33ID:Jp3KGIDz</strong><br /> 【希望のガーディアン復活イベント】<br /> バスカー集落には「ゼファーの祭壇(F→風詠みの祭壇)」と呼ばれる遺跡がある。<br /> 集落には、そこで希望の西風(希望のガーディアンの通り名)の<br /> 本当の名前を呼べば西風が応えてくれる、という言い伝えがあった。<br /> 愛と勇気のガーディアンロードを復活させた一行は<br /> 最後のガーディアンロードを復活させるべくその祭壇にやってきていた。<br /> 愛のガーディアン「ラフティーナ」と勇気のガーディアン「ジャスティーン」の助力を得て<br /> 希望のガーディアンを復活させようとしたのだがそれも西風は応えてくれない。<br /> 枯れ続けるファルガイアに生きる人の心には、<br /> 愛や勇気以上に未来を信じる心「希望」というものがなかったのだ。<br /> 他の仲間たちやガーディアンたちが諦める中、<br /> それでもロディだけは最後まで諦めなかった。<br /> <br /> ※以下、1とFで展開がかなり違うのでわけて記述。<br /> 1→最後まで諦めようとしないロディを仲間たちは励ます。<br /> 他のガーディアンロード達に、この世界にとって異端の存在であるお前には無理だと言われても、<br /> それでもロディはファルガイアの未来のために西風の名前を呼びつづける。<br /> そんなロディのくじけぬ心に応えて祭壇に西風が吹きぬける。<br /> 希望のガーディアン「ゼファー」は覚醒した。<br /> <br /> <br /> <strong>247 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:34ID:Jp3KGIDz</strong><br /> F→ロディの心に応えて一瞬だけゼファーの声が届く。<br /> しかしロディの心の中に一点の「絶望」を感じ取ったゼファーは<br /> その事を告げて再び眠りにつく。落胆する仲間たちと肩を落とすロディ。<br /> 彼はかつて滞在していたサーフ村での出来事を思い出していた(ロディのOPイベント参照)<br /> <br /> 過去に決着をつけるべくロディたちはサーフ村にやってきた。<br /> 小さいながらも表面上は平和で質素な農村だったサーフ村は<br /> 今では何故か紫色の霧に覆われて一歩先も見えない状態にあった。<br /> ハンペンはこの霧の正体を、土地に溜まった禍々しい「瘴気」だと言う。<br /> そんな村の中からロディに助けられた少年・トニーが現れ、続けて村の大人たちが顔を出した。<br /> トニー以外の村人たちはいまだにロディに嫌悪の目を向けるが<br /> 現状を解決するために渋々事件の解決を依頼する。<br /> ロディからかつてこの村で起きた事件のあらましを聞き、<br /> その上でそんな村人たちの態度にセシリアやザックは「虫が良すぎる」と<br /> 腹を立てるのだが、当のロディは複雑な面持ちだった。<br /> <br /> そんな時、瘴気の向こうから大量のモンスターが現れる。<br /> その中にはかつてロディが倒したはずの魔物・ロッティングビーストが<br /> 身体中から瘴気を吐き出しながら近づいてくる。異常な瘴気の原因はこの魔物だった。<br /> ロッティングビーストの前に村人がたまたま取り残され<br /> ロディとトニーがその前に飛び出しARMを構える。<br /> しかしARMを使うことによって再び拒絶されるのではと恐れるロディの心に反応してか<br /> どれだけARMのトリガーを引いても弾丸は発射されなかった。<br /> (ARMは使用者と精神的なシンクロができないと使用できない)<br /> 「何か手伝ってよ!」というトニーの言葉に促されて、<br /> 村人は何故かロディの肩に手を回し一緒にARMを構えた。<br /> 酷い仕打ちを与えたロディが村人を助けようとしている姿を見て<br /> 心打たれた村人たちが次々とロディの体を支え共に銃口を構える。<br /> <br /> <br /> <strong>248 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:36ID:Jp3KGIDz</strong><br /> そのときロディは、今は亡き祖父にかつて言われた言葉を思い出す。<br /> 「ARMとは使用者の精神を繋げて使う道具。<br /> その技術を上手く使えば人と人同士の心をつなげる事が出来るかもしれない」<br /> 村人たちのその行動に応えて再びARMが起動。そのまま銃弾がロッティンッグビーストを撃ちぬく。<br /> ひるんだ一瞬の隙をついて、聖なる果実ホーリベリーをその魔物の身体に撃ちこむ。<br /> 瘴気を吸い取るホーリーベリーの作用によって、ロッティングビーストは完全に滅び去った。<br /> <br /> 再びサーフ村を救ったロディに村人たちは感謝と今までの非礼を詫びる。<br /> そして希望を取り戻したロディの前に、希望のガーディアン「ゼファー」が復活した。<br /> <br /> 補足。<br /> OPでロディが封印したはずのロッティングビーストが復活したのは<br /> 村人たちがロディの事件後に洞窟のホーリーベリーを<br /> 採り過ぎた(寂れた村の特産物にしていた)ために封印が解けたから。<br /> <br /> <br /> <strong>249 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:38ID:Jp3KGIDz</strong><br /> 【ゼットとセントセントールの少女】<br /> かつてナイトクォーターズの一人・アルハザードの「実験」により<br /> 魔物が闊歩する廃墟と化したセントセントールの街。<br /> 唯一の生存者である少女(1→名前無し。F→「アウラ」という名前。以後便宜上アウラで統一)は<br /> 街に人々が戻ってくる事を信じて、危険な町に留まりつづけていた。<br /> ある日、一行がそんな彼女を励ましにきた帰り、街の入口で聞き覚えのある声が響いた。<br /> 振り返ると、ゲートジェネレーターの暴走に巻き込まれたはずのゼットがそこにいた。<br /> 相変わらずのハイテンションでまくし立てる。<br /> 「まさかお前たち、俺様の小さな幸せを踏みにじろうとしているのではッ!?」<br /> と言って真の力を解放し「モンスター・ゼット」となって襲い掛かる。<br /> それを打ち破ると、今度は開き直って「いっそ殺してくれぃッ!」とわめき散らす。<br /> しかし、いざザックが剣を構えると「うそー! あんた老け顔のくせに心がせまーいッ!」<br /> と言っては命乞いをする始末。<br /> その態度に色々なやる気をなくした一行は、とりあえず彼の言い分を聞くことにする。<br /> <br /> なんでも、ゲートジェネレーターの暴走に巻き込まれるも、<br /> 命からがら逃げ出し、そして偶然この街の近くに転位されたという。<br /> そのときにたまたま外に出ていたアウラに出会う。<br /> 魔族だと言って騒ぐようなら殺してしまおうかと構えていたのだが、<br /> 盲目の彼女にはそんなことはわかるはずもなく、<br /> そのときゼットは生まれて初めて「普通に」接してくれる異性に出会い感銘を受けた。<br /> それ以後、危険な街に住む彼女を見守るという言い分を掲げては<br /> ちょくちょく街に訪れては彼女とおしゃべりしていたというのだ。<br /> そんなゼットの態度を見て、すでに彼は無害だと感じた一行はそのまま街を立ち去った。<br /> <br /> <strong>251 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:41ID:Jp3KGIDz</strong><br /> ※以下、Fでの追加イベント。<br /> ゼットが街(というよりアウラ)を守っているために<br /> 魔物に襲われる危険はなくなったが<br /> アウラ自身の望みはあくまでセントセントールの復興だった。<br /> それには街を闊歩する魔物を追い払って、さらには<br /> 魔物を寄せ付けないための結界を復活させなければならなかった。<br /> その方法を探しているゼットに、あるダンジョンで手に入れた<br /> 結界発生装置「プロテクターユニット」を譲り渡す。<br /> 早速アウラと共にゼットは結界を復活させ、街の魔物は一掃される。<br /> しかし、それは同時に「魔物から街を護る」という名目で<br /> 留まっていたゼットが街を去る瞬間でもあった。<br /> アウラにさよならを告げるゼット。<br /> 「また時々立ち寄ってくれますよね」と尋ねるアウラにゼットは複雑な心境で頷く。<br /> <br /> 話し変わって、振り向くとそこにはロディたち一行が待っていた。<br /> 「この世界には彼女のように苦しんでいる人々がたくさんいます。<br /> 一人のためではなく、みんなのためにその力を貸してください」<br /> と、説得するセシリアの言葉に心動かされたゼットが、<br /> 差し出されたロディの手を取り共に戦うことを決意する。<br /> 「最強のイレギュラーであるこのオレが、最後の勝利へと導いてやるぜッ!」<br /> <br /> <br /> <strong>252 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:46ID:Jp3KGIDz</strong><br /> 【エルミナ復活イベント】<br /> 時空のガーディアン「ダン・ダイラム」は<br /> その強力すぎる力のために強力な封印が施されていた。<br /> その封印をとき、ダン・ダイラムの助力を得ようと<br /> 「時空の輪(F→無限連環永久機関)」にやってきた一行。<br /> ダン・ダイムラムは快く受け入れてくれるのだが、<br /> その時に時空に漂う一つの魂をつれてきた。<br /> それは人間でもあり、魔族でもあった誇り高き騎士・エルミナ(レディ・ハーケン)だった。<br /> どちらの魂ともつかぬあやふやな彼女の魂は、時空の狭間にさまよいつづけていたのだ。<br /> 今ならダン・ダイラムの力で彼女の魂を呼び戻し、<br /> さらに生命のガーディアンの力を持って復活させる事が出来るという。<br /> <br /> もちろんその提案を受け入れ、エルミナの復活を望むが、ザックはもう一つ条件をつけた。<br /> 魔族としての記憶を消し去った上で生き返らせて欲しい、と。<br /> しかしそれはアークティカの騎士でもあったころの記憶も、<br /> ザックとの記憶もなくしてしまう行為だった。それを知った上でザックは頷く。<br /> 血塗られた記憶を抱えて生き返るより、<br /> 全てをやり直した方が彼女のためだと判断したからだ。<br /> そしてエルミナは再びファルガイアに転生し、ダン・ダイラムも復活した。<br /> <br /> 所変わって水の街ミラーマ。<br /> たまたま一行が酒場に立ち寄ると、そこには見慣れないウェイトレスが立っていた。<br /> 赤い髪をなびかせてテキパキと働く彼女は、まさしく転生したエルミナ本人だった。<br /> 彼女はしばらく前に全ての記憶をなくしてさまよっていたときに<br /> この街にたどり着き、そのままこの酒場に就職したという。<br /> 気さくに話し掛けてくるエルミナは<br /> 「生活には慣れたけど、名前がイマイチしっくりこない」と呟く。<br /> <br /> ザックはかつてアークティカ城で彼女から受け取ったリボンを差し出す。<br /> 何も言わず、ただ「受け取ってくれ」というザック。<br /> ナンパならお断り、と受け流そうとしたが、その真剣な態度に逡巡する。<br /> 「……これは受け取れない。<br />  大切な思い出の品は、今日出会ったばかりの女に渡すもんじゃないよ」<br /> その言い方に、かつてのエルミナの姿を見たザックは苦笑しながらリボンを戻す。<br /> また会いに来るよ、と言い残してザックは酒場を後にした。<br /> <br /> <br /> <strong>253 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:47ID:Jp3KGIDz</strong><br /> ※以下、Fでの追加イベント。<br /> 酒場を後にしようとする一行を、エルミナが呼び止める。<br /> そして記憶を失ったときも握っていたという剣をザックに差し出した。<br /> 断わろうとするザックにエルミナは首を振る。<br /> 「記憶が無くても、これは私にはもう必要の無いものだとわかる。<br /> だからあんたの旅に連れて行ってあげて」<br /> そう言われてザックは剣を受け取り、酒場を去った。<br /> 「あんたが剣を必要としないように、俺があんたの守り手になってやる」<br /> <br /> 補足。<br /> エルミナがミラーマに転生したのは彼女の生まれ故郷だから。<br /> エルミナから剣を受け取ると、ザックが最強技を習得。</p> <hr /> <p><dt>30 :<a href="mailto:sage"><strong>名無しさん@お腹いっぱい。</strong></a>:2007/04/08(日) 06:46:06 ID:Jh9M9/oQ0 </dt><dd>割り込みみたいでスマソ <br /> 今、積みゲーを解消してるんだけど <br /> Wild Arms Fで勝手ながら少し補足みたいなのをしてみるよ <br /> 1はやってないしあくまでFの補足という事を念頭に置いて欲しい <br /> <br /> フォトスフィアに出現した青いローブの怪人=ジークフリードっていうのは <br /> パンデモニウムじゃなくてフォトスフィアクリア後にすぐ分かる <br /> スイートキャンディ号の甲板で宣戦布告をした際にローブを脱ぐ描写アリ <br /> <br /> 青いローブはマザーの干渉を防ぐ為と説明している <br /> この時ジークは特に正体を隠そうとしたり小細工とかはしてない <br /> 怪しむ主人公達には「お前達の役割を果たせ」と言って涙のかけらへ導く <br /> それとカ・ディンギルで同じ格好の奴らが無数に現れる <br /> <br /> ゲートジェネレイターでブラックホールが発生した時 <br /> ジークフリードが海に沈んだフォトスフィアの廃墟に飛ばされたのは <br /> 肉片の状態で生き延びてたマザーが引き寄せたからっぽい <br /> たまたま飛ばされて来たのをコレ幸いと取り込んだわけじゃないみたい <br /> <br /> マザーがなんで強力な再生能力を持ってるかというと <br /> 世界を再生するために作られたらしいユグドラシルシステムと融合したから <br /> ただこれは作中余り触れられていないしどうでもいいかな? <br /> <br /> カ・ディンギルでブーメランとルシエドが <br /> 愛用のクレセントファングだけを残して居なくなるが <br /> 説明を読むと「俺は必ず帰ってくる」と力強いメッセージが書かれている <br /> 後に闘技場で有言実行 <br /> <br /> モンスターゼットはモンスターではなく <br /> 何故かブリキのロボットみたいな外見になっている <br /> 原作は恐らくコレ <a target="_blank" href="http://ime.nu/www.youtube.com/watch?v=Rtoz8JZqIXc">http://www.youtube.com/watch?v=Rtoz8JZqIXc</a> <br /> ザックが開口一番「お前剣はどうした?」と突っ込んだのは <br /> 原作を意識したネタっぽい <br /> <br /> </dd></p>
<p> <strong>ワイルドアームズ<br></strong>part1-864、part2-157~167・311~314・414~420、part4-245~249・251~253、part30-30</p> <hr> <p> <strong>864名前:ワイルドアームズ投稿日:03/11/2903:44ID:j0vOQZTF<br></strong>1000年前に侵攻してきた機械の体を持つ異星生物、魔族との戦いの影響で徐々に滅びてゆく星の守護者ガーディアンの力の弱まった世界ファルガイアが舞台。<br> そこで渡り鳥いわゆる冒険者をしながら旅をする魔族の力を応用して1000年前の戦いの中作られた忌まれる武器ARMを使う少年ロディ<br> よんどころない事情で絶対の力を求める居合いに似た早撃ちという技を使う剣士ザック<br> たまたまガーディアンのミコの血筋で物語のキーアイテム涙のかけらを持ってた頭の中はちーぱっぱ電波な公女セシリア<br> 3人はセシリアの故国アーデルハイドでそれぞれ<br> リリティアという対魔族兵器ゴーレム発掘に立ち会ったことで知り合い。<br> そのすぐ後にアーデルハイドを襲った魔族に奪われた涙のかけらを取り戻すために旅を共同で行うことになる。<br> とわいえ、何も手がかりのない3人はとりあえず<br> 四大ガーディンアを祭る神殿に向かい、そこで涙のかけらを取り戻すために魔族の本拠地に転送してもらうことになる。<br> ・・・が、さすがにそんな序盤に山場はこない。<br> 魔族の一人ジークフリードの妨害により三人は辺境のバスカー集落へ<br> そこはそれご都合主義<br> 即座に目的を敵の親玉マザーの心臓を封じた3つのガーディアン像に変更、その一つを霊峰ゼノムで入手。<br> その後、集落のある大陸からの脱出のために過去にエルゥという亜人のつくった転送機を動かすための動力を酋長にもらい<br> 次の像のあるセント・セントールの町へ</p> <hr> <p><strong>157 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:45ID:0cco60jo</strong><br> 1000年前、異なる次元に存在する惑星「ヒアデス」から機械の身体をもつ無機生命体「魔族」が「惑星ファルガイア」に侵略。<br> 当然、ファルガイアに住む「人間」と「エルゥ(エルフのような立場の亜人種)」と「惑星の守護者・ガーディアン(神・精霊みたいなもの)」がその侵略行為を撃破すべく連合軍を作り、魔族との間に大戦勃発。<br> なんとかファルガイア連合軍が勝利。魔族らは封印されてしまう。<br> しかし大戦の影響で惑星そのものに大打撃をうけてしまい、ファルガイアの力そのものともいえるガーディアンの力が衰退。惑星の環境が徐々に悪化していく。<br> 「こんなところに住んでいられるか」と言って、当時高度な文明を築いていたエルゥらは、その技術を封印したり持っていったりしてファルガイアを離れ、やがて姿を見せなくなる。<br> エルゥたちに捨てられた形の人間は、徐々に衰退していく世界を前に、わずかに残されたかつての技術や機械「ARM(アーム)」の一部を使ってどうにかこうにか食いつないでいった。<br> しかしそのARMや機械は「ごく一部の波長の合う人間にしか使えない」という理由と「魔族と同じ金属で出来た兵器」という理由で、今では疎まれる対象となっていた。<br> <br> 本編より数年前。ファルガイアの北部に位置する「アークティカ王国」が吹雪の夜に何者かの襲撃を受けた。<br> 王はすでに殺され、陥落寸前の城を捨てて逃げるべく、生き残った王弟とアークティカ近衛騎士団「フェンリルナイツ」の数名が裏口へと急いでいた。しかし、一行の前に1000年前に封印されたはずの魔族の一人「アルハザード」が現れる。<br> 王弟はその場で殺され、団長はアルハザードの足止めをするべく、決死の覚悟で騎士団員「エルミナ」と「ギャレット」を逃がす。<br> 2人が裏口へ向かう途中、逃げる最中に怪我をしたギャレットにエルミナは自分のリボンを包帯代わりに巻きつけた。そんないい感じの雰囲気だった二人の前に、追いついたアルハザードが姿をあらわす。<br> ギャレットを裏口から締め出し、エルミナは城内に残り、扉を閉めてアルハザードに対峙する。<br> 驚きながらも「一緒に戦う」と言うギャレットに「この事を世界中に伝えるんだ」とエルミナはこの場は逃げるよう説得。最後にはギャレットが折れ「必ずリボンは返すから」と約束してアークティカ城から脱出した。<br> ……その後しばらくして、アークティカは一晩にして滅んだとファルガイア全土に伝えられる。<br> <br> <br> <strong>158 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:46ID:0cco60jo</strong><br> ※以下プロローグ。ほぼ同時間軸に3人の主人公の話が進行。<br> ロディ編。<br> 主人公の1人「ロディ」はファルガイア中を旅する「渡り鳥(冒険者や流れ者たちのこと)」の心優しき少年。<br> たまたま滞在していた「サーフ村」で、ロディによく懐いていた村の子供「トニー」がモンスターの出る洞窟「ベリーケイブ」に一人で入っていくという事件発生。ロディはトニーの後を追って洞窟の中に入っていく。<br> トニーにようやく追いつき事情を聞くと、彼の父親は現在大きな怪我をしており、その治療に効くという「ホーリーベリー」をとりに来たという。<br> それならばと、トニーに協力するロディ。洞窟の奥でホーリーベリーを手に入れ、その場を後にする。<br> しかし突然の地震が2人を襲う。驚きながらも入口へ向かうと、そこにはトニーを心配してやってきた村の大人たちが集合していた。ロディの活躍のおかげで助かったと褒め称える村人たち。<br> その時、洞窟の奥から巨大なモンスターが現れる。<br> 実は元々ホーリーベリーはこのモンスターを封印するために洞窟の奥に植えられていたのだったが、それを採ってしまったおかげで封印が解けてしまったのだ(地震は封印が解けたときの余波)<br> ロディは自らの武器であるARMを使い、辛くも勝利。<br> しかしその一部始終を見ていた村人たちは先ほどまでの態度をひるがえし、ARMを使いこなすロディを嫌悪の目で見る。<br> 辺境の小さな村に生きる村人たちは、強力な機械を操るロディの姿に恐怖を覚えたのだ。<br> その後一度は村に戻るのだが、村人たちは恩人であるはずのロディを半ば追い出すように村から出て行かせたのだった。<br> <br> ザック編。<br> 2人目の主人公で遺跡発掘専門の渡り鳥「ザック」と、その相棒で自称知性派・実年齢400歳以上の亜精霊カゼネズミ(本来は実体を持たない精霊たちが、なんらかの理由で実体を持った存在)の「ハンペン」は「記憶の遺跡」というダンジョンにやってきていた。<br> ザックはある理由で「絶対たる力」を探している。その手がかり(ひいてはそれ自体)を手に入れるため遺跡の発掘をしているのだ。<br> 今日も今日とて遺跡のトラップをかいくぐり、探索・発掘を続けるのだった。<br> 今回の記憶の遺跡はとうの昔に他の渡り鳥達に発掘されていた遺跡だったのだが、偶然にも未発掘の部屋に入り込めた。<br> そこには立体映像機があった。起動させてみると一人のエルゥが浮かび上がり「リリティアを求める事なかれ。リリティアは絶対たる破壊の力。決して求める事なかれ(要約)」と告げる。<br> (ちなみに1では「リリティアはアーデルハイドの地に眠る」とご丁寧に場所まで説明してくれる)<br> 「絶対たる破壊の力」という部分に強く惹かれたザックは、次なる目標を「リリティア」に定め記憶の遺跡を後にした。<br> <br> セシリア編。<br> 3人目の主人公で「アーデルハイド公国」の王女「セシリア」はある日不思議な声を聞いた。その声は「封印図書館に封印されている。助けて欲しい(意訳)」と彼女に告げて消えていった。<br> その直後、実は授業中に居眠りしていたセシリアは級友にたたき起こされる。<br> (セシリアはアーデルハイド王家のしきたりにより、17歳の誕生日まで「クラン修道院」に預けられて日々勉学に励んでいた)<br> 目覚めたセシリアは夢とは思えない不思議な体験を修道女「シスターマリー」に相談すると、「アーデルハイド王家の女児は代々ガーディアンの巫女の能力が備わるという。<br> おそらくはその声もガーディアンのもの。巫女になるための試練として、助けてあげなさい」と助言してくれた。<br> 早速いろいろ調べてみると、夢の中で言っていた「封印図書館」はこのクラン修道院の地下にあるということがわかった(正確にはその遺跡の上に修道院が建てられた)<br> いろいろな仕掛けを解き、最後にはアーデルハイド王家の宝であり代々王家の女児に受け継がれている「涙のかけら」を鍵として封印図書館は開かれた。<br> その奥には本に住み着く魔物によって封印された水のガーディアン「シトゥルダーク」がいた。<br> 魔物を倒し封印をとくと、シトゥダークは「この世界に再び危機が訪れている。巫女としてファルガイアを守るのだ。そのためには『リリティア』を探せ(意訳)」と告げる。<br> お告げに従い――ちょうどそろそろ修道院を出る時期だったので――リリティアを探すため、セシリアは修道院を後にした。<br> <br> <br> <strong>159 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:49ID:0cco60jo</strong><br> 以下、共通のエピソード。<br> 3人はそれぞれ(1では3人をそれぞれ交互に動かして、Fではロディのみを動かして)アーデルハイド城下に到着。と、同時に城下町に担ぎ込まれていく怪我人を見た。<br> 話(というよりその場で勝手に叫んでいたこと)を聞くと、先日の地震で「リリティアの棺」という遺跡の壁が崩れ、奥に進めるようになった代わりにモンスターたちが出てきたという。<br> それを聞いた3人は、それぞれの思惑(ロディはその地震はサーフ村での自分の行動に原因があると思い、ザックとセシリアはリリティアという言葉に引かれて)を抱えて<br> 遺跡発掘の責任者であるアームマイスター(ARM研究者の総称)である「エマ」を訪ねる。<br> ちょうどモンスターに頭を抱えていたエマは、たまたまやってきた来訪者(腕に覚えのある渡り鳥と、魔法が使える少女)にこれ幸いとリリティアのモンスター退治を依頼する。<br> (1では3人のうちの誰かが依頼を受け、Fではロディのみが依頼を受ける)<br> 「1人では不安だから」と他に仲間を連れてくるようにエマに言われ、アーデルハイドを歩き回る。残りの主人公たちと出会うと、前に書いたそれぞれの思惑により3人は意気投合。一時的にパーティを組むことに。<br> ようやくエマの許可を貰い、リリティアの棺の奥へと一行は進んでいった。<br> リリティアの棺の奥には、「ゴーレム」と呼ばれる1000年前の大戦で使用された巨大な人型兵器が眠っていた。<br> そのゴーレムの名前は「リリティア」。リリティアの棺とは文字通り、ゴーレム・リリティアを封印させるための遺跡だったのだ。<br> エマに報告すると彼女は飛び上がって喜び、早速リリティアの発掘作業に取り掛かる。<br> 彼女が言うには、近々アーデルハイドで開催される「古代文明博覧会」にこのリリティアを展示するらしい。<br> 成功報酬は博覧会が終わった後で、とエマに言われ、一行はそれまでアーデルハイドに滞在する事になった。<br> リリティアの棺からアーデルハイドに戻ったとき、セシリアは「実家がアーデルハイドにあるので」(王女であるセシリアの実家とはつまりはお城)と言ってその場で別れた。<br> (ちなみにこの時点ではロディとザックはセシリアが王女である事に気付いていない)<br> <br> 古代文明博覧会の当日。博覧会には過去に発掘された古代の機会や、リリティア以外のゴーレムたちも展示されていた。<br> エマから成功報酬を貰ったロディらは、展覧会で子供を見失ってしまった両親に「子供を捜して欲しい」と頼まれる。<br> 目印である赤い風船を手がかりに子供を探し出し、両親のもとへ連れて行こうとすると、うっかり子供が風船を手放してしまった。<br> 何気なくその行く先を追って視線を上げると、驚いた事に雲ひとつ無かった快晴の空だったのに一瞬で曇天に変わり、その上空がひび割れたのだ。<br> その瞬間、空から光の柱が降り注ぎ、一瞬でアーデルハイドの城下は火の海に飲み込まれ、空から魔物が現れる。<br> あまりの事態に驚愕し城下を走り回っていると、セシリアが城の前で魔物に襲われていた。魔物を撃退し、セシリアと合流。<br> 3人でまだ生き残っている人々を探し出して城へと導き、一行も城へと逃げ込んだ。<br> その直後、魔物と共にやってきた魔族の一人「ベルセルク」が城に逃げた人間に向かって「涙のかけらを渡せ。さもなくば城ごと吹き飛ばす」と脅した。<br> 涙のかけら所有者であるセシリアは住民の命には変えられない、とベルセルクの要求をのもうとするのだが、セシリアの父つまりはアーデルハイド現国王は絶対に渡してはいけないと言う。<br> アーデルハイド王が言うには、涙のかけらはファルガイアの生命エネルギーの結晶体であるという。莫大な力を秘めたその宝石を決して魔族には渡してはならないと言い聞かせる。<br> しかしその制止も聞かず、セシリアはロディたちにも協力してもらいこっそりと城を抜け出す。<br> 秘密の地下通路を通って城下町に出てベルセルクと対峙する一行。セシリアは城の住民の安全を引き換えに涙のかけらを渡す。<br> 約束どおりそのまま何もせず帰ろうとするベルセルクをザックが引き止めた。ザックは殺気をみなぎらせて「復讐だ」と言ってベルセルクに襲い掛かるが返り討ちにされる。<br> ザックらが敗北感と屈辱感に打ちのめされている中、悠々と空に消えていくベルセルクたち。更に、魔族たちは展覧会に展示されていたゴーレムをも持ち帰ってしまった。<br> <br> <br> <strong>160 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:50ID:0cco60jo</strong><br> 城に戻った一行は、心労と怪我で虫の息のアーデルハイド王に涙のかけらを渡してしまった事を告白する。<br> 「すんでしまった事は仕方がない。次の手を考えよう」というアーデルハイド王に、セシリアは「涙のかけらを渡してしまった責任は私にある。だから私自身が取り返しに行く」と決意を口にした。<br> 驚く大臣や父を横目に、セシリアはロディらに「アーデルハイド復興のために騎士団は連れては行けない。だから涙のかけらを取り返すための旅に同行して欲しい」と突然依頼する。<br> 追い詰められたセシリアの姿を、サーフ村での自分に重ね合わせたロディは依頼を承諾。<br> しかしザックは「魔族を追う事には賛成するが、自分の正体をいまだに語ろうともしない王族のお忍びの旅には同行しない」と言って突っぱねる。<br> 周囲になんと言われようとも意見を曲げようとしないザックに、セシリアは自分は本気であるということを見せるため、ザックの剣で自身の長い髪を切る。<br> セシリアのその強い意思表示に負けたザックは渋々依頼を承諾。<br> その1週間後、アーデルハイド王をはじめとする多くの死者の葬儀を終え、一行はガーディアンらの助力を得るため「ガーディアン神殿」へと向かった。<br> <br> アーデルハイドからガーディアン神殿のある地方へ向かうため「マウンテンパス」と呼ばれる山脈地帯を抜け、豊かな水に守られた街「ミラーマ」に到着する。神殿はこの街の北部に位置していた。<br> ミラーマの街の酒場のマスターが神殿のことに詳しいという情報を仕入れた一行は、早速酒場へ向かう。マスターは歓迎してくれたのが手が離せないらしく、仕方なく食事をしながら待つ事に。<br> そこでセシリアの大食いぶりが発揮。焼きそば大盛り(F→具沢山、青海苔大盛り、ソースだく)5人前+おかわり数杯(F→6人前+おかわり数杯)を平らげる。<br> 呆気にとられる中、マスターの仕事も一段落。ようやく神殿の話を聞くと、実はマスターの祖父は神殿に使えていた神官だったことを話される。<br> そうしてマスターから神殿の扉の壁の仕掛けを教えてもらった一行は、ガーディアン神殿の奥へと進んだ。<br> 最深部にて、セシリアはシトゥルダークの教えに従い巨大な鏡の中に入っていった。慌てて後を追うと、気が付けば3人は離れ離れになっていた。<br> <br> <br> <strong>161 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:51ID:0cco60jo</strong><br> ※3人は再び別行動へ。それぞれ一人で最深部に向かい(Fではその後ガーディアンとのイベント戦闘を経て)、それぞれの心を試される。以下はその最深部でのエピソード。<br> ロディ編。<br> 暗闇の中で、サーフ村のトニーが魔物に襲われていた。<br> 咄嗟に持っていたARMで魔物を撃退すると、今度はトニーは「お兄ちゃんの方がよっぽど魔物みたいじゃないか」と言う。<br> 気が付けばトニーの周りにはサーフ村の村人たちが立っていて、口々に「魔族の力を操って何をするのか」「魔族の力を使うお前には、ファルガイアのどこにも居場所なんかない」といって責めたてる。<br> たまらず顔をそむけると、視界に入った鏡に映った自分の姿(F→足元の影)は魔物そのものだった<br> <br> ザック編<br> 目の前に立派な剣が突き刺さっていた。それを手に取り使ってみると、それは強力な力を持つ魔剣だった。<br> これこそ望んでやまなかった「絶対たる力」だと喜ぶが、次の瞬間魔剣は一瞬で炎に包まれて消えてしまう。<br> 驚くザックの目の前に見知った影が現れた。影は口々に「お前は臆病者だ」「お前は仲間を見捨てて逃げた男だ」と言っては消えていく。<br> 悔やんでも悔やみきれない過去を持つザックは、消えていく影に「また俺だけを置いていかないでくれ」と叫んだ。<br> <br> セシリア編<br> 気が付けば、何故かアーデルハイド城の中に立っていた。<br> 驚くセシリアの前に、大臣のヨハンや城の兵士たち、そして死んだはずの父までもが姿をあらわす。<br> 皆口々に「城の誰もが貴方を名前で呼ばないのに気付いているだろう」「あなたは『公女』として必要とされているだけだ」「あなた自身は本当は誰からも愛されていない」と言ってセシリアを追い詰める。<br> ついには髪を切る前のセシリアが現れ「あなたは誰かに心配してもらうために髪を切り、危険な旅に出ただけ」と鋭く指摘した。<br> たまらず耳をふさぎうずくまるセシリアに、もう一人のセシリアは「あなたは誰にも愛されていない。同時にあなた自身も誰も愛していないことに気付いて」と囁いた。<br> <br> 心のトラウマを掘り起こされ、打ちのめされる3人の前にガーディアン達が姿をあらわす。<br> ガーディアン達は、最近の人間はなんて心が弱いんだ、と散々こけにした後、それでも頼れるのはこの人間たちしかいない、と結論に達する。<br> 最後にガーディアン達の力を振り絞って一行を直接魔族たちの居城「フォトスフィア」に転移させようとするのだが、魔族側の邪魔が入り失敗。<br> 仕方なく魔族の王「マザー」の封印を守らせるべく、一行を「バスカー集落」へと転移させた。<br> <br> <br> <strong>162 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:53ID:0cco60jo</strong><br> マザーの封印はガーディアンの力とともに3つの石像に施されている。<br> 夢見によりガーディアン達からの信託を受けたバスカー集落の首長は、三つあるうちの石像の一つが集落の北にある「霊峰ゼノム山」の頂上にあると一行に教えてくれた。<br> 雪深いゼノム山を登る一行(1→ザックの新技をひらめく小エピソードが。F→落石に巻き込まれそうになったセシリアと、それをかばうロディの小エピソードがある)<br> ようやく頂上にたどり着くと、そこにはアーデルハイドで一度まみえたベルセルクが先回りしていた。<br> 一行の目の前で石像を壊すベルセルク。それを合図に戦闘を開始(1→ベルセルクの部下のボスと。F→ベルセルク自身と戦う)<br> 運良く撃退(1→ベルセルクはボスを置いていっただけですぐに撤退。F→封印を強引に解除したためトラップが発動してベルセルクは強制転移させられる)したが、結果的には封印の一つを守りきれなかったことになる。<br> (1→石像は壊されるがガーディアンは残っており、その力を借りられる。F→ガーディアンの力が極端に弱り、その力を借りられない)<br> 落ち込みながら山を下り、第2の封印を目指す。<br> <br> バスカー集落に戻ると、首長から古代の物質・エネルギー転移装置「エルゥのほこら」のことを教えられる(1→更にほこらの起動装置「キシュムの炎」を貰う)<br> エルゥのほこらを使って着いた場所は、町の城壁に結界を張って魔物の進入を拒んでいる街「セントセントール」。その街の中央に封印の石像はあった。<br> ここは安心か、と思っていた矢先、街の保安官に「セントセントールで起きている神隠し事件の調査をしてほしい」と依頼される。<br> 話によると神隠しされた人物たちは皆、ある魔物を捕らえている塔「ケイジングタワー」付近で発見されるという。実害はないのだが、やはり不安なため、渡り鳥である一行に調査して欲しいとのこと。<br> 早速ケイジングタワーに行くと、魔族のアルハザードが待ち伏せしていた。<br> アルハザードに異常に反応するザックを横目に、アルハザードは塔に仕掛けられていた(本来は魔物用の)結界を起動させて一行を閉じ込め、それまで塔に捕らえられていた魔物をけしかける。<br> 魔物は撃退したのだが、結界を内側から破壊する事はできず困っていると、世間ではカラミティ(災厄)と呼ばれている渡り鳥の少女「ジェーン」とその執事「マクダレン」が現れる。<br> 塔の魔物を退治しそのお宝を狙っていたジェーンは、お目当ての魔物を倒してまい当てが外れたと言う。しかし助ける代わりに代金を要求するジェーンの言葉に渋々承諾する。<br> ジェーンも実はロディと同じくARM使いの一人で、小型の銃を使って結界を壊す。またねー、と貰うものだけ貰って去っていくジェーン。<br> 一行がセントセントールに戻るとなんと街の結界は壊され、その上街に人影はなく、その代わり魔物が溢れていたのだ。<br> 当然石像も破壊されており、第2の封印も守りきれなかった。<br> 不可思議な現象に疑問を覚えながらも、新たなエルゥのほこらを使って最後の封印が眠る地へと向かった。<br> <br> <br> <strong>163 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:54ID:0cco60jo</strong><br> 最後の封印は、内海(ファルガイアの海は「内海」と「外海」の2つの地域に分けられている)に面した街「港町ティムニー」を拠点としている商業船「スィートキャンディー号」に安置されていた。<br> なんとかして船に乗り込めないかと悩んでいると、街の酒場でそのスィートキャンディー号の船長「バーソロミュー」がなにやら頭を抱えて悩んでいた。<br> 事情を聞くと、バーソロミューは昔からの腐れ縁「ドレック」に恋人がいないことをからかわれ、かっときた船長は「恋人はいる。その上今度結婚するんだ」と言ってしまったという。<br> なんでも海の男のしきたりでは「水晶の花」を結婚の儀式に使わねばならず、その花はティムニーのそばに広がる砂漠に咲いているという(1→砂漠にあるダンジョン「壊死の迷宮」内にある。F→砂漠に出現する魔物が持っている)<br> 一行はそれを取ってこれば船に乗るチャンスが出来るかもしれないと考え早速実行。<br> 取ってきた水晶の花をバーソロミューに渡すとタイミングよくドレックが現れる。<br> 水晶の花を手に入れたことを自慢するバーソロミューだったが、ドレックに「相手がいなければ結婚は成立しない」と指摘され、またまたかっときたバーソロミューはそばにいたセシリアの手を取り「相手はここにいる」と言ってしまう。<br> 驚く一行と大笑いするドレック。それならば明日にでも結婚式を執り行おうと言ってドレックは去っていった。<br> 再び頭を抱えるバーソロミューに、混乱するセシリア。しかし船に乗る=石像に近づくチャンスが出来たとことには間違いなく、しかたなく偽装結婚式を行う事になった。<br> 次の日、スィートキャンディー号ではドレックが用意した結婚式が行われた。つつがなく結婚式が進み、最後に新郎新婦の口付けが(かなり嫌々ながら)行われそうになったその時!<br> 船のへさきから颯爽とオレンジ色のマフラーをなびかせて、魔族の一人「ゼット」が現れた。<br> やたらとハイテンションな魔族のゼット。彼もやはり石像を狙っていたのだが一行により撃退(ゼット曰く「今回は引き下がってやる、つまりはノーカン」)<br> ほっとしたのもつかの間。今度は魔族の一人「レディ・ハーケン」が現れ、あっさりと石像を壊していったのだ。剣を構えて飛び掛るザックだったがあっという間に一蹴されてしまう。<br> 最後の封印も崩れ、魔族の王「マザー」の復活は確定してしまった。落ち込むセシリアに、先ほどのレディ・ハーケンの太刀筋にデジャヴを感じ何かを悩むザック。<br> ともかくこうなってしまえばマザーそのものを討つしかない。そう結論付けて、魔族の本拠地フォトスフィアに向かう手段を探すため、一行はティムニーを後にした。<br> <br> その頃、魔族の居城フォトスフィアでは復活したマザーが、魔族の四天王「ナイトクォーターズ(先述のレディ・ハーケン、アルハザード、ベルセルクもこの一員)」に向かってファルガイアの「破壊」を命令する。<br> ナイトクォーターズのリーダー「ジークフリード」は、自らの故郷であり既に滅んでしまったヒアデスの代わりに、第2の故郷としてファルガイアの「支配」を望んでいたにもかかわらず、マザーはただ全ての生命の破壊を願っていたのだ。<br> 一抹の不安を抱えつつ、ナイトクォーターズはマザーの命令に従って動きだした。<br> <br> <br> <strong>164 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:55ID:0cco60jo</strong><br> 一行がやってきたのは、内海の漂流物が全て流れ着いてくるという「海の墓場ヤード」という街だった。<br> ここにくればフォトルフィアのある大陸「アークティカ」の地に向かう船があるかもしれないと思っての事だった。<br> しかし寂れた街には船の影もなく、船を待つ間街に住むある男の依頼を受ける事にした。<br> 男の依頼は、かつて自分が渡り鳥だった頃に妻と共に挑んだあるダンジョン(1→散歩する庭園。F→幻燈荘園。呼び名は違えど中身はほぼ一緒)の中にあるはずの妻の形見を取ってきて欲しいというもの。<br> 依頼どおり形見を取ってくると、男は「私はただただ危険に向かっていくだけの『無謀』を『勇気』と勘違いしていた」と妻の形見をもって静かに語る。その言葉を聞いて、ザックはそれまで無かった不思議な感情を抱いていた。<br> 男の依頼を終了すると同時に、ヤードの波止場に船が着いたという。早速向かってみると、そこにはあのスィートキャンディー号とバーソロミュー船長がいた。<br> 話を聞くと、ヤードの沖合いに幽霊船が出たおかげで海が荒れ、この港で立ち往生しているという。バーソロミューから依頼を受ける形で幽霊船の調査に向かう一行。<br> (ちなみにこの幽霊船、1では大昔に事故で沈んだただの密貿易船だったのだが、Fでは1000年前の大戦記に沈んだ戦闘艦として描かれている。<br> さらにFでは、大型戦闘艦の動力をロディがARMを起動させる要領で動かしてしまい、これだけ大きなものを動かせるARM使いは歴史的に見てもそうそういないとハンペンに言われるエピソードがある)<br> 幽霊船に取り付く魔物を倒し、船を沈めると元の穏やかな海に戻っていた。<br> 戻ってみると、バーソロミューに「いろいろお世話になった代わりに今後は自由に船を動かしてもいい」と言われ、以後内海を自由に行き来できるようになる。<br> <br> ※実は、ただ船を手に入れただけではフォトスフィアにはいけないので、もっと別の手段を手に入れる必要がることがわかる。<br> その後、内海を探索するうちにファルガイアでは珍しく緑溢れる街「タウンロゼッタ」にたどり着く。<br> タウンロゼッタでは今、町長が原因不明の病で倒れ、それは町外れに住むファルガイア最後のエルゥの少女「マリエル」が呪いをかけたというのだ。<br> エルゥであることから街の人々から嫌悪の目で見られ、嫌がらせを受けるマリエルだったが、彼女は必死に再び大地に花を咲かせようと、そうすることが「償い」だと言って日々花の世話にいそしんでいた。<br> まるで全ての人に怯えているように接するマリエル。彼女の話を聞いていると、町長の子供がマリエルの畑を荒らしにやってきた。<br> その子供を追い払ってやると、マリエルは「実は町長の病を治す方法を知っていたが、怖くて誰にもいえなかった」と一行に告げる。<br> マリエルの言葉どおり街の近くにある「聖森の塚」に向かうと薬草が咲いていた。その薬草を摘み取ると、後をつけてきた町長の子供等が再び現れた。<br> 薬草を踏み荒らそうとする子供たちに、初めてマリエルは反抗する。そんなマリエルを「生意気だ」といっていじめようとする子供たちを殴り飛ばすロディ。<br> 驚く子供たちに「これはあなたの父親を治すための薬。マリエルはあなたたちの父親を助けようとしている」とセシリアとザックは告げる。子供たちは悪態をついて逃げていった。<br> 街に戻り、マリエルはその手で町長に薬草を手渡す。自分に呪いをかけたと噂されるエルゥに薬を渡されて戸惑う町長だったが、セシリアらの説得を受け、マリエルに今までのことを謝罪する。<br> 「ありがとう。私も変われるような気がします」といって、マリエルは今日も荒野に花を咲かせようと花の世話をするのだった。<br> <br> <br> <strong>165 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:57ID:0cco60jo</strong><br> タウンロゼッタから出ようとすると、入口でカラミティ・ジェーンとマクダレンと再開する。<br> なんでも、最近になって1000年前の大戦記に使用された強大な兵器「ガーディアンブレード」が「ヴァルカノントラップ」にて発見されたという噂が流れたのだ。<br> ジェーンらも主人公等も明らかに不自然な噂の流れ方に疑問を抱き、誰かの罠かもしれないと疑う。<br> しかしジェーンは純粋にダンジョンに眠るお宝目当てでダンジョンに向かい、一行にはその協力をして欲しいというのだ。<br> その条件を飲んだ一行は早速ヴァルカノントラップに向かう。そこではある地点でジェーンらと二手に分かれ、それぞれ深部を目指す事になった。<br> ロディら一行は、途中で自称お茶の間アイドルの魔族・ゼットと再び対峙するがやはりここでも勝利。負け惜しみと共に去っていくゼットを後に最深部へと向かう。<br> 最深部では遺跡に内蔵された増幅器を利用し、よりいっそう強力になったベルセルクが待っていた。苦戦を仕入れられるのだが、ある時点で突然増幅器が逆流し、逆にベルセルクはパワーダウンしてしまう。<br> 実は二手に分かれたジェーンが、別の地点から増幅器の装置を偶然破壊してしまったていたのだ。<br> そんなこととは露ほど知らないベルセルクだったが、それでも残った力で一行に戦いを挑んでくるのだが、パワーダウンしたベルセルクは力を出し切れず、一行に倒されてしまう。<br> ベルセルクを倒し、ジェーンと合流すると突然ダンジョンが崩壊したしたのだ。<br> 慌てて逃げる途中、瓦礫に押しつぶされそうになるジェーンをかばうロディ。ジェーンの抱えていたお宝は瓦礫に埋もれて全てパァになってしまう。<br> 思わずロディに当たるジェーンだがマクダレンの叱責にようやく「命はお金で買えないけど、お金で買えるものはいっぱいあるわ……助けてくれてありがとう」と呟いた。<br> (1→ベルセルクを倒した後に宝箱から「赤い邪心」を手に入れる。F→助けてもらったお礼に、最後に残ったお宝である「赤い邪心」をジェーンから受け取る)<br> <br> ロディらが去った後のヴァルカノントラップにて、まだ息のあったベルセルクが何者かに殺される。<br> 殺した相手は「同族殺し」の異名を持つ魔族「ブーメラン」だった。彼は失態を犯した同族を処刑する「処刑人」だった。<br> 常に戦いへの渇望をあらわにするブーメランは、より強い相手を探してその場を去っていった。<br> <br> ※以下の過程が微妙に1とFで違う。<br> 1→「トライピラー」という内海に浮かぶダンジョンを発見し、3人が別ルートにそれぞれ別れてダンジョン攻略。結果「青い良心」が手に入る。<br> F→幽霊船クリア後、海の墓場ヤードにて漂着物に混じって「青い良心」が手に入る。<br> <br> <br> <strong>166 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:58ID:0cco60jo</strong><br> その頃、フォトスフィアでは四天王の穴=ベルセルクの穴を塞ぐべく、新たな魔族を呼んでいた。<br> それはなんとベルセルクにとどめをさしたブーメランだった。同族殺しの異名を持つ者が、誇り高きナイトクォーターズに連なる事を疎むジークフリードだったが、マザーの命には逆らえずただ黙って従った。<br> 早速、ブーメランはマザーからガーディアンの助力を得る人間(=主人公たちの事)の抹殺を命じられた。<br> <br> 内海に面する街には「巨人のゆりかご」というダンジョンに、1000年前の大戦期に使用されたゴーレムが眠るという言い伝えがあった。その話を聞きつけた一行は、早速そのダンジョンの向かう。<br> 巨大な鉄の扉に「赤い邪心」と「青い良心」を埋め込むと扉は開かれた。<br> ダンジョンの最深部には、リリティアと同じゴーレムのうちの一体である「アースガルズ」が安置されていた。<br> アーデルハイドからエマ博士を呼んで調査してもらうと、なんとそのゴーレムは今でも起動できる状態にあるという。ただし起動条件は謎で、どうすれば動き出すのかはわかっていないという。<br> その晩、巨人のゆりかごでキャンプする一行。一人目覚めたセシリアがアースガルズの前に立ち、自分の境遇――アーデルハイド公女としての自分のことを話す。<br> アースガルズは兵器として、セシリアは公女として、生まれながらにして運命を定められた同じような存在として、セシリアはアースガルズに共感を持ったのだ。<br> セシリアは「目覚めれば兵器としてあなたは利用される。だから目覚めない方がいい」というが、最後に「私は、公女の使命とは違う気持ち、大切なファルガイアと仲間を守りたいという気持ちがある。<br> もしあなたにもそういうものがあるのなら、あなたの意思で目覚めて」と言った。<br> 次の瞬間、アースガルズは全ての機能を起動させ、自らの意思で歩き出したのだ。<br> 突然の事に飛び起きた一行。起動した経緯や仕組みはわからないものの、強力な戦力が出来たと喜ぶ。<br> 一行はアースガルズに乗り、浅瀬を渡ってようやく目的の大陸アークティカへと向かうのだった。<br> <br> ようやくフォトスフィアにたどり着いたのだが、フォトスフィアは強力なバリアによって守られており、アースガルズの力を使っても打ち破る事は出来なかった。<br> しかたなく新たに行けるようになった町「コートセイム」に向かうと、そこにはロディの亡き祖父「ゼペット」のかつての弟子であった「ニコラ」に出会う。<br> ロディの過去の話、今は亡きゼペットじいさんとの旅のころの話に花を咲かせていると、なんとその場にジェーンが現れた。<br> なんとニコラはジェーンの実父だったのだ。その場をなんとか取り繕い去っていくジェーン。<br> そしてニコラは恩師の孫であるロディに、何か役立つものがあるかもしれないと、かつてゼペットとその弟子たちの研究所(塔)「風の海のエピタフ」のことを教える。<br> 海辺に立つその塔にはゼペットの夢であった「飛行機械」の研究の残骸があった。塔内を探索していると、マザーの命を受けたブーメランが現れる。<br> ブーメランの傍らには欲望のガーディアン「ルシエド」の姿があった。本来ファルガイアの守護獣であるはずのルシエドだったが、彼は常にその世界で最も欲望の強い存在に従うため、時には魔族の側に立つ事もあるのだ。<br> 戦いへの欲望を剥き出しにするブーメランと、それに忠実に従うルシエドのコンビネーションに苦戦しながらもその場はなんとかしのぐ。<br> ブーメランが去った後、研究所内で飛行論理の研究資料「フルカネルリの夜」と、増幅器「ルーンドライブ」を発見し、コートセイムへと戻った。<br> <br> <br> <strong>167 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/0702:59ID:0cco60jo</strong><br> コートセイムに戻ると、ジェーン達が用意してくれたささやかな祝宴が開かれていた。一行は、久しぶりに安らげる時間を過ごす。<br> その晩、ジェーンに呼び出されたロディ。ジェーンは「何のために世界を救おうとしているのか」とロディに尋ねた。<br> 「世界のためだとか、そんな優しい言葉であやふやなもののためだなんて言わないで。この世界には大好きな人がいる、大好きな世界だから助けるんだって言ってよ。そうでないと、そんな人に命を助けられた私って惨めじゃない」<br> 言葉に困っていると突然アルハザードが二人の前に現れる(F→ここでアルハザードと戦闘)<br> アルハザードはこの町の人間の命と引き換えにルーンドライブの交換を、制限時間つきで提示してきた。<br> 慌てて町中の人をたたき起こし、ロディらを町の警備において、魔物を退けるバリアのある「結界のほこら」に町民とルーンドライブを避難させた。<br> しかし一向にアルハザードがやってくる気配が無い。さすがにおかしいと思い、結界のほこらへと向かう。<br> なんと、ほこらでは厳重なロックのかかっていた結界が破られ、町民がいるはずのほこら内には魔物が徘徊していたのだ。<br> ジェーンらとともに調査を始めると、ハンペンがある一つの事実が導き出した。<br> 人の身体に魔物の種子を埋め込むと、ごく小さな反応なので結界をやすやすと通り抜けられる。そこである一定の合図を送ると種子は発芽し、人間の身体を食い破って魔物へと成長させ、内側から結界をやぶったというのだ。<br> そこでアルハザードが登場し、かつてのセント・セントールはこのための実験だったと言い、そしてルーンドライブを引き渡せと言って来るのだが、なんとかその場は撃退。<br> ようやく安堵の息を漏らすが、この事件で亡くなった人々は帰ってこない。そんなやるせない気持ちを抱えながら、ニコラはロディらに協力すべくルーンドライブをアースガルズに組み込んだ。<br> <br> ルーンドライブの効力によって格段に力の増したアースガルズの「対消滅バリア」を使ってフォトスフィアのバリアを破り、ようやく本拠地に残りこんだ。<br> フォトスフィア内部で、不思議な青いローブの怪人に出会う。彼が言うには、彼もまたマザーを討つという共通の目的を持っているという。<br> 疑いながらも怪人の教えに従い先へ進むと、そこには奪われた「涙のかけら」があった。<br> 感激するセシリアに「涙のかけらというエネルギー源をなくした今ならマザーを倒せる」と怪人は告げて去っていった。<br> そして最深部にてようやくマザーと対峙する。同時に、なんとフォトスフィアが浮上し始める。<br> 激戦の末マザーを倒すのだが、マザーを失ったフォトスフィアは今度は内海のど真ん中で沈没をし始めた。<br> 逃げ場も無く絶体絶命の危機の中、現れたのはなんとジェーンだった。<br> 内海にいたバーソロミューらに協力を受け、フォトスフィアを船で追跡してくれていたのだ。<br> ぎりぎりなんとか逃げ延び、フォトスフィアは内海の深海に消えていった。<br> <br> 魔族の王を倒し、ようやく平和な日々が訪れると思ったのもつかの間。<br> 今度は全世界に向けてジークフリードら、ナイトクォーターズが宣戦布告をしてきたのだった。<br> <br> <strong>311 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:23ID:eaVzKTow</strong><br> 魔族側の宣戦布告に対し、こちら側も組織的に行動しようという提案が通り、アーデルハイドのエマ博士を中心とする「ファルガイア自警団」を結成。<br> 構成員は主人公等を中心に、ジェーン・マクダレンの情報収集部隊、およびエマ博士とその助手たちによる後方支援部隊、バーソロミューとその船による移動支援部隊に別れた。<br> さしあたり、主人公たちは魔族らに対抗するための新たな力を手に入れるため、ガーディアン達のさらに上位にいる存在「ガーディアンロード」たちの協力を得るべく再び旅に出た。<br> <br> タウンロゼッタ付近には、内海と外海を隔てる大渦巻きが常時発生している海峡がある。最近になってその大渦巻きの付近に竜の姿を見たという噂が流れた。<br> それは海のガーディアン「ルカーディア」ではないかと推測した一向は噂の海峡へと向かった。<br> 噂どおりの大渦巻きを前にして、突然涙のかけらが光り、一行を海の底にある「深淵の竜宮」へと導いた。<br> 深淵の竜宮の最深部には、ファルガイア侵略の邪魔になるガーディアンの力を殲滅するべく行動し始めたナイトクォーターズの一人、レディ・ハーケンが立ちふさがる。<br> 一戦を交えた後、あまりにも手ごたえのない一行に呆れたハーケンはルカーディアの能力を奪いその場を退いた。<br> ザックは以前から感じていたハーケンに対するデジャヴをよりいっそう強めるのだが、今はまだ何もいえない、といって何も語ってはくれなかった。<br> わずかに残ったルカーディアの力を手に入れ、一行はついに開かれた外海へと乗り出した。<br> <br> 旅の途中、たまたま立ち寄った「忘れられた廃屋」という無人の小屋に立ち寄る。そこにはかつての持ち主が残したARMに関する資料や、その故人が発掘したという「ホムンクルス」の資料、および「巨人のオカリナ」があった。<br> (※ちなみにこの廃屋のかつての持ち主は、後にロディの祖父ゼペットではないかと推測される)<br> 廃屋で手に入れた巨人のオカリナには、地上である限りアースガルズをどこにでも呼び寄せる事がことが出来る道具だった。<br> それを使ってガーディアンロードを祭った神殿「堕ちたサンクチュアリ(F→堕ちた聖域)」にようやくたどり着いた(1→「ワンダリングアイル」というダンジョンを通って。F→直行できる)<br> そこには、やはりガーディアンらの殲滅命令を受けたナイトクォーターズの一人、ブーメランとルシエドが立ちはだかる。<br> なんとかブーメランらを退け、ガーディアンロード達に接触を図る。<br> しかし「愛」「勇気」「希望」という人の心をつかさどるガーディアンロード達には、人の心までもが荒廃したファルガイアにおいてはすでに力はなく、ただかつての力の寄り代だった石像だけが残っていた。<br> <br> <br> <strong>312 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:24ID:eaVzKTow</strong><br> 意気消沈してアーデルハイドに戻ってくると、魔族たちの拠点「デモンズラボ」の位置が判明したという情報が入る。<br> デモンズラボではナイトクォーターズの一人、アルハザードがファルガイアの各地から人間を連れ去り、非人道的な実験を日夜繰り返しているという。<br> 乗り込んでみると、そこには涙のかけらのエネルギーを逆転させた負のエネルギー結晶体「ダークネスティア」と、それを守るレディ・ハーケンがいた。<br> ハーケンもまたザックと剣を交える事によって何かを思い出しかけていた。戦いの中で答えを得ようとしていたハーケンは、その戦いの最中に突然苦しみだす。<br> 一瞬だけ魔族の鎧を脱いだハーケンの姿――それはどこから見ても人間の女性――が見えた瞬間、アルハザードが現れハーケンを連れ去っていく。<br> その姿を見たザックは「どうして気付かなかったんだ」と激しく自分を責め始める。仲間たちの説得によりなんとか落ち着くザックだが、「まだ何も話せない。でもいつか絶対話す」とだけ言ってアルハザードらの後を追う事にした。<br> <br> デモンズラボからの帰り道、突然空が割れた。それはかつてのアーデルハイド襲撃時の空と同じものだった。<br> 魔族たちの策略により亜空間に引き込まれ、そこで戦闘を繰り返す。<br> しびれを切らしたザックの「正々堂々と勝負が出来ないのか、腰抜け(意訳)」という挑発にのったジークフリードは、一行を「デートジェネレーター」へと導いた。<br> 三度現れたゼットの地味な嫌がらせと遠まわしな時間稼ぎトラップを突破すると、亜空間発生装置の前にジークフリードがいた。<br> そこで最大出力で亜空間発生装置を起動させると、極小のブラックホールが発生。<br> 自分の生存も危ういと知りながら、それでも主人公たちもろとも亜空間へと放り込もうとするジークフリード。<br> その腕から延びた鎖に左腕をとられ、今にも亜空間に飲み込まれそうになったロディはその寸前に自分の左腕を切り落とす(F→ARMで腕ごと吹き飛ばす)<br> 亜空間に飲み込まれる直前に涙のかけらを通じてガーディアンらの守護を受け、アーデルハイド付近に転移し難を逃れた一行。<br> 腕を失い苦しむロディの怪我を見ると、そこには人間としてあるべきはずの肉や骨はなく、魔族と同じ金属と水銀の血が流れていたのだった。<br> <br> <br> <strong>313 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:26ID:eaVzKTow</strong><br> ロディの傷を治すため、そしてロディの正体を知るために、機械や古代兵器詳しい人物――アーデルハイドのエマ博士のもとに向かう。<br> エマ博士の調査によると、ロディは魔族と同じ金属の体を持った古代の兵器「ホムンクルス」の一体だと告げられる。<br> それはアースガルズを始めとするゴーレムと同じく、1000年前の大戦期に製作された人型兵器。しかし大戦後ただ封印されただけのゴーレムたちとは違い、全て破棄されたと言われるホムンクルス。<br> 痛みで苦しむロディを前に、エマ博士曰く「何故兵器として生み出された存在が痛みを知っているの? これほど非効率的なことはないのに(意訳)」<br> 当然現在のファルガイアでは誰もその治療方法を知らなかった。しかし1000年前のファルガイアを知る唯一の人物、エルゥのマリエルのことを思い出し、一行はマリエルの元へと向かった。<br> ロディの姿を見て動揺するマリエル。しかし同時にかつて自分に手を差し伸べてくれたロディを、今度は自分が助ける番だと強く決意する。<br> マリエルの導きにより聖森の塚にやってきた一行。薬草が生えるその森の奥には、エルゥが残した古代の装置があった。<br> その遺跡の上で突然マリエルは自分の手を深く傷つける。驚く一行を前に、この装置はエルゥの血と命のよって起動することを説明する。<br> そうやって起動した装置によって転移された場所は、1000年前にファルガイアを見捨ててエルゥらが逃げ込んだ世界「エルゥ界」だった。<br> 装置の起動を察知し、駆けつけたエルゥ界のエルゥ達に協力を仰ごうとするが、彼らは事務的に「長老の意思をきき、その上で処分を決める」と言うだけだった。<br> <br> エルゥ界唯一の集落「タージェン村」に連れて来られた一行の前に、長老「フルカネルリ」が現れる。<br> 彼は現在のエルゥ界にもホムンクルスを治療する技術はないという。落胆する一行の前でマリエルが「私の兄、バシムが作る『ガーディアンブレード』の力を使えば、あるいは」と告げる。<br> 1000年前の大戦期に使用され、魔族に決定的な打撃を与えると同時に、ファルガイアそのものにも大打撃を与えて消え去ったという「ガーディアンブレード」。<br> それを作ったバシムは罪人としてエルゥ界でもさらに外界から隔絶された場所に幽閉され、その妹であるマリエルは兄の罪を償うため滅び行くファルガイアに残ったという。<br> 当然フルカネルリは良い顔をしない。しかしマリエルの強い説得にフルカネルリも折れた。長老自らの許可を貰いバシムの元へと向かった。<br> エルゥ界の魔物が全て閉じ込められた森「フォレストプリズン」を抜け、「バシムの工房(F→咎人の工房)」にたどり着く。<br> まるで隠者のような生活をするバシム。ロディの容体を見て「自分には無理だ」というのだが、ここでもマリエルの強い説得よって再びガーディアンブレードを作る決意をする。<br> 1000年前のような破壊のための武器ではなく、命を吹き込むためのガーディアンブレードを作るため、バシムは一行に「生命」と「魔」のガーディアンの力を借りてくるよう指示する。<br> 生命のガーディアンはフォレストプリズンに囚われ、魔のガーディアンはファルガイアのどこかにあるという禁書「デ・レ・メタリカ」に封印されているという。<br> 世界中を駆け巡り、ようやく手に入れたガーディアンの力を使って、バシムは完璧なガーディアンブレードを製作。そしてその力を使って、ロディの左腕の移植手術が行われた。<br> <br> <br> <strong>314 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1323:27ID:eaVzKTow</strong><br> 手術より1週間後。手術は成功し、肉体的にはなんの問題のないロディだったが、彼はいまだに目覚めなかった。<br> その様子に心配する一行に、バシム曰く「自分がファルガイアの生命ではなく、むしろ敵である魔族に近い存在だという事実から逃避しているのかもしれない」<br> セシリアは毎日毎日ロディのベットの傍らで祈るように彼の目覚めを待っていた。<br> ある日、セシリアは夢を見た。それはロディの過去の夢。<br> 幼い頃から祖父ゼペットとファルガイアを旅していたロディ。しかし彼の生まれ持ったARMの力と、人並みはずれた体力(=ホムンクルスの能力)は、ファルガイアのどこにいっても受け入れられるものではなかった。<br> 唯一ロディの真実を知っていながら、それでも一心に孫としてロディに愛情を注いでいたゼペットとの旅の思い出の世界は、ロディの取って何よりも居心地のいい世界だった。<br> しかしセシリアはそんなロディに「ゼペットのことは忘れてはいけない。けれど今はもうその人はいない」と叫ぶ。「今のファルガイアには、あなたを心配している人がいる。あなたの目覚めを心から待っている人がいる。だから思い出の世界に逃げないで」<br> ロディに呼びかけるセシリアに、夢の中のゼペットが現れる。しかしそれはゼペットなどではなく、ロディの夢の中に巣食う夢魔だった。<br> 夢魔を倒し、崩れる夢の世界でセシリアはロディを抱きとめる。<br> 「誰よりも優しいあなたは、誰からも優しくされている。全ての人を愛するあなたは、同時に全ての人から愛されている。だからあの世界にあなたの居場所がないだなんて思わないで」<br> 自分でそう言ってセシリアはようやく気付いた。<br> セシリア自身、自分は誰からも必要とされていないと思っていた。必要とされているのは「公女」としての私であって、私自身ではない。だから私は誰からも愛されていない、と。<br> しかし実際にはそうではなく、彼女自身が誰にも愛されていないと思い込み、自分の殻にこもってしまい、無意識のうちに他人との距離を取っていただけのことだったのだ。<br> 誰かに愛されたいのなら、まず自分から愛さなくてはいけない。愛とは何かに気付いたセシリアの前に、愛のガーディアンロード「ラフティーナ」が覚醒する。<br> <br> 目がさめると、ベットの上にロディはいなかった。慌てて体を起こすと、そこには確かに現実のロディが立っていた。異変に駆けつけた仲間たちに囲まれ、心から祝福を受けるロディ。<br> 完全に復活したロディをつれて、一行はエルゥ界を後にした。<br> <br> <strong>414 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:32ID:HGZqvzOt</strong><br> 一行がファルガイアに戻ってくると、駆けつけたジェーンが出迎えてくれた。<br> 復活したロディを見てもあっさりしているジェーンだが、マクダレン曰く「ロディ様のことを大変心配しておいででした」とのこと。<br> そのジェーンの話によると、エマ博士の長年の研究が完成したらしい。<br> エマ博士の研究とは「飛行機械」。空を自由に滑空するその機械の完成は、エマ博士の師・ゼペットとその7人の弟子共通の夢だった。<br> その飛行機械の人類初の搭乗者に、なんとスィートキャンディ号の船長・バーソロミューが抜擢された。<br> しかし特別な訓練もなく、むしろ搭乗者というより操縦席に人間を縛り付けただけの操縦では当然動くはずもなく、あえなく墜落。<br> バーソロミューを手際よく病院送りにした後、エマ博士はその失敗を糧に飛行機械(の試作品)「プロトウィング」を完成させる。<br> 約一名を覗いて、久しぶりにメンバーが揃ったファルガイア自警団の会議が開かれる。<br> ジェーンらの情報によると、魔族側の新たな拠点は陸路でも海路でも近づけない場所にあるという。<br> そこでエマ博士はその拠点に乗り込むためにプロトウィングの発展型「ガル・ウィング」の開発が急務であると説いた。<br> そのためには「ジェミニサーキット」という2つで1組のアイテムが必要だという。そこで主人公等とジェーンらに再び別れ、2つのジェミニサーキットの探索を開始した。<br> 新たに入った情報によるとジェミニサーキットの片割は「ジェミニの亡骸」にあるという。早速そのダンジョンに向かい、首尾よくサーキットを手に入れて再びアーデルハイドに戻ってきた。<br> エマ博士は上々の結果に気分を良くするのだが、次の瞬間に入ってきた電報の内容に失意のどん底に落とされることになる。<br> なんとジェミニサーキットを手に入れたジェーンらとスィートキャンディ号が、海上にて何者かに襲撃されているというのだ。<br> (この時点では判明していないが、実はこれは魔族が内海に放ったゴーレムによる襲撃であると後に判明する)<br> あえなく撃沈されたスィートキャンディ号。ジェミニサーキットは海の藻屑と消えていった。<br> (1→バーソロミュー含む乗員は全て救出。F→ジェーンらや乗員は救出されるが、ジェミニサーキットを抱えて海に飛び込んだバーソロミューごと行方不明に)<br> 一度は失望するのだが、一縷の望みをかけて内海の漂着が全て流れ着くというヤードに向かうと、なんとジェミニサーキット(F→+バーソロミュー)が砂浜に流れ着いていた。<br> ようやくそろった2つのジェミニサーキットと、かつてゼペットの元に集った7人(エマと、ジェーンの父・ニコラ含む)の弟子の手によってついにガル・ウィングは完成した。<br> <br> <br> <strong>415 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:33ID:HGZqvzOt</strong><br> 完成したガル・ウィングにのって一行は魔族の居城「パンデモニウム」に突入するが、アルハザードの仕掛けにより気絶させられ、3人はばらばらに幽閉されてしまう。<br> しかしザックと共に牢獄に入れられたハンペンの機転と活躍により牢獄の鍵は解除。3人は同時に牢獄を抜け出し、それぞれのルートを通って合流する。<br> 合流した後パンデモニウムの最深部に向かうと、そこにはデモンズラボで一度見たダークネスティアとそれに取り込まれているレディ・ハーケン、そしてアルハザードとジークフリードの姿があった。<br> そこでジークフリードはかつてフォトスフィアで一行を助け、結果的にマザーを倒させることになった青の怪人とは自分である事を告げる。<br> さらにジークフリードはダークネスティアに内包されている大量の負のエネルギーを、元は人間の女性=命を生み出す事の出来る存在である<br> レディ・ハーケンの身体を触媒にして、ファルガイア全土に最大出力で射出するという。<br> そのエネルギーを「レイライン」というファルガイアの地脈に向かってうてば、ファルガイアのガーディアンらに大打撃を与え、惑星そのものを崩壊させようというのだ。<br> (この時点で、惑星の「支配」を望んでいたはずのジークフリードの目的が、何故か「破壊」にすりかわっていることにアルハザードが気付く)<br> そんなことはさせない、と挑む一行だが、その努力は空しくハーケンの体からエネルギーは射出されてしまった。<br> その瞬間、ファルガイアの各地で大規模な地殻変動や大津波、大竜巻などの天変地異が観測される。<br> さっさと退避したジークフリードらを追いもせず、ザックはハーケンを内包するダークネスティアに切りかかる。<br> 闇雲に切りかかるザックの剣に、ダークネスティアが破壊されエネルギーの射出も止まった。<br> ダークネスティアから這い出してきたハーケンは、かつてデモンズラボで見せた人間の姿で現れる。<br> その姿を見てザックが今度こそ何かを言おうとするが、その前にハーケンは「私は誇り高き魔族の戦士、レディ・ハーケンだ!」と言い残してその場を去る。<br> その場で気絶したザックを抱えて、ロディとセシリア、ハンペンは一度アーデルハイドに戻った。<br> <br> ザックは夢を見ていた。それはザックではなく「ギャレット・スタンピート」だったころの夢。<br> ファルガイアの北部に位置するアークティカは、古代機械の発掘とその技術の復興に力を注いでいる工業国家だ。<br> 長い冬には大量の雪に覆われる過酷な環境ながらも、古代の技術を駆使したその国は豊かだった。<br> そんな冬のある日、アークティカを統治するアークティカ王家に仕える近衛師団「フェンリルナイツ」に新たな若い戦士が加わった。<br> 戦士の名前は「ギャレット・スタンピート」。フェンリルナイツ全てに与えられる武具に見立てた通り名は「篭手(ヴァンブレイス)」<br> そのギャレットは任命式の途中、同僚であり剣の師匠でもあるフェンリルナイツの一人「エルミナ・ニエット」<br> (通り名は「剣(ソード。しかし今では「斬り姫」と呼ばれることが多い)」と共に式を抜け出して、城の屋上にいた。<br> アークティカの城下町を一望できるその場所で、エルミナはギャレットに「命をかけて守るものを見つけるんだ」と言う。<br> いつもの説教か、とギャレットは軽く受け流そうとして失敗し再び説教されていると、フェンリルナイツ団長「コルドバード・レノックス」が現れる。任命式を抜け出した2人を探しにきたのだ。<br> その団長にギャレットは自分の通り名が「篭手」であることの不満を言うのだが、「篭手」とは「剣(つまりはエルミナ)」を守る大事な役目だ、と説明する。<br> その言い方が気に入ったギャレットは気をよくして「俺がエルミナを守ってみせる」と宣言した。<br> <br> ――それからしばらくして、アークティカは魔族に襲撃され、一晩で滅んだ。<br> 唯一生還したギャレットは吹雪の中、後に相棒となるハンペンに救出される。<br> そのときに名乗った名前が「ザック・ヴァン・ブレイス」だった。<br> <br> <br> <br> <strong>416 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:35ID:HGZqvzOt</strong><br> 「思い出した――俺の役目はあいつを守る事だったんだ」<br> ザックが目を覚ますとアーデルハイド城の一室に寝かされていた。心配そうに覗き込んでいるロディ、セシリア、ハンペンの顔。<br> 沈痛な面持ちで全てを話そうとするが、ハンペンがそれを止めさせた。言いたくないなら何も言わなくていい、と。<br> 仲間のその心遣いに感激し、ザックはアークティカに向かう事を提案する。「そこにあいつはいる。俺にはわかるんだ」と。<br> 「決着をつけなければいけない」というザックの言葉を信じ、一行はアークティカへと向かった。<br> <br> 深い雪に覆われる廃城「アークティア城」にやってきた一行。<br> 誰もいないその城の奥には、「エルミナ」だったころの記憶を取り戻したレディ・ハーケンが待っていた。<br> 最後まで魔族として対峙しようとするハーケンは「ためらうな、ためらわないでくれ」と言い、「俺は血塗られたあいつを解き放ち、守る」と強く誓うザック。2人の一騎打ちが始まった。<br> ……最後に立っていたのはザックだった。エルミナの姿に戻ったハーケンがその場に倒れこむ。<br> その姿でもなお彼女は「近寄るな。私は魔族の盟主マザーに忠誠を誓った赤い騎士レディ・ハーケンだ」と最後まで誇り高き騎士であろうとする。<br> 「……この城で散った戦士の言葉を預かっている」<br> 「どれだけくだらない世界だと思っても、ここはあんたと私が出会った世界。だから、守って……」<br> そう言って彼女は息絶え、ザックはその身体を抱きかかて吼える。<br> その時、ザックは知った。闇雲に激情にかられて命を捨ててまで敵に立ち向かうのはただの無謀であって、何かを守るために命をかけて剣を振るう事が本当の勇気だと。<br> ザックの心に答えて、勇気を司るガーディアンロード「ジャスティーン」が覚醒した。<br> <br> その頃。<br> パンデモニウムから射出されたダークネスティアのエネルギーの影響によって、一時的にだがガーディアンの力が激減。<br> その影響を受けて、1000年前よりガーディアンによって封印されていた魔塔「カ・ディンギル」が復活した。<br> アーデルハイドに戻ってきた一行にもその情報が入る。どうやら魔族たちの最終目的はこの魔塔の復活であったらしい。<br> 最後の決戦に挑むべく、一行はカ・ディンギルへと向かった。<br> <br> <br> <strong>417 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:36ID:HGZqvzOt</strong><br> 海の上に突如現れたカ・ディンギルは、浅瀬に囲まれているため船では近づけずアースガルズの巨体に乗ってようやくその麓へとたどり着く。<br> その入口には一行を最大の好敵手と認識したブーメランがルシエドと共に待っていた。そしてブーメランとの激戦の最中にジークフリードが放った刺客が現れる。<br> 正々堂々とした戦いを望むブーメランはその仕打ちに激怒。茶々が入ったといって戦いは中断され、ブーメランはその刺客を一手に引き受けるという。<br> 「次に会った時こそ決着をつける」 ブーメランのその言葉を信じて、一行はカ・ディンギルへと突入した。<br> <br> 塔の上ではアルハザードが待っていた。<br> 散々人々をいたぶり、己の好奇心と自己満足のために人間に対して実験を繰り返してきたアルハザード。<br> エルミナを始めとして人間はおもちゃだ、と言うアルハザードに一行はついに引導を渡す。<br> <br> 塔の最上階には「亜空間エレベーター」があった。<br> 転送先は「マルドゥーク」。ファルガイアの持つ2つの衛星のうちの1つで、通称「新しい月」と呼ばれる人工衛星のことだった。<br> 1000年前の大戦期に最後の手段として、惑星脱出を考えたファルガイア連合軍の残した最後にして最大の遺跡は<br> 皮肉にも魔族の手に渡りファルガイアを滅ぼすための道具として利用されようとしていた。<br> マルドゥークの3つのエリアを抜け、最深部であるコントロールシステムエリアに進入する。<br> (F→復活したベルセルクが掛け値無しの最大出力で決戦を挑んでくる)<br> ファルガイアを一望できるコントロールシステムエリアにいたのはジークフリードただ一人。<br> 対地殻攻撃システムを起動させようとするジークフリードに最後の決戦を挑む。<br> <br> ジークフリードが倒れた。<br> しかし倒れたジークフリードの体を食いちぎって、かつて一行が討ち倒したはずの魔族の王マザーが現れる。<br> 実は、ゲートジェネレーターでロディの左腕と共にブラックホールに吸い込まれたジークフリードは、自身の力で辛くも亜空間を脱出。<br> その転送先は内海に沈んだフォトスフィアの王座の間。何よりも忌み嫌ったマザーの懐だったのだ。<br> 驚異的な回復・増殖機能を持つマザーは肉片になりながらも辛うじて生き延びており、突如現れたジークフリードをこれ幸いと取り込み、内側から喰っていたのだ。<br> (ジークフリードの目的がファルガイアの「支配」から「破壊」に変わったのもマザーの影響)<br> 一行との戦闘で力を使い果たし、ついに全てをマザーに取り込まれたジークフリード。マザーは自身を「マザーフリード」と名乗った。<br> 絶望的な状況の中どうにかマザーフリードを倒すのだが、最後の力を使って対地殻攻撃システムを起動させ地表を攻撃。<br> 暗い闇に包まれるファルガイアの大地を見届けてマザーフリードは絶命した。<br> <br> <br> <strong>418 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:38ID:HGZqvzOt</strong><br> 「私たちの旅は、全て無駄だったというの?」<br> 涙のかけらを握って絶望するセシリア。しかし、諦めない、とザックは叫ぶ。最後の最後まで希望は捨てない、と。<br> その言葉にセシリアも強く強く願う。ファルガイアの未来のために。<br> 涙のかけらが強く光る。同時に今まで途絶えていたガーディアンの声が響く。衰弱していたガーディアンの力が完全に復活したのだ。<br> それは「ファルガイア」を司るガーディアン「人間」の力。希望を胸に未来を信じる人間にのみ宿る力が、他のガーディアンらの力を復活させたのだ。<br> 全てのガーディアンの力を使って、地上を覆う暗い闇を祓う。<br> 「例え今はか細くとも、全ての人々の心に希望が宿り、涙のかけらはいつか必ずかつての輝きを取り戻すだろう。我は我は今、そう確信した」 ガーディアンたちはそう告げた。<br> その言葉を聞いて、セシリアは笑顔で仲間たちに言った「私たちの世界へ帰りましょう」<br> <br> マルドゥークからの帰り道、亜空間エレベーターによって転移されている最中に突然ジークフリードが現れた。<br> 死に行くマザーの身体を振り切って「ジークツヴァイ」として再び彼らの前に立ちふさがったのだ。<br> 不安定な亜空間で大量のエネルギーを使うと空間ごと崩壊してしまう、といって決死の戦いを挑むジークツヴァイ。しかし、最後には亜空間の爆発に飲み込まれてしまった。<br> 気が付くと一行は、カ・ディンギルの最上階ではなく亜空間エレベーターではなく、塔の外に転移されていた。エレベータが壊れ転移されるべき座標がずれたのだ。<br> 亜空間に溜まった負荷がカ・ディンギルを崩壊させる。その衝撃波が一行にも襲い掛かろうとしていた。<br> 絶望的な状況の中、セシリアが命令もしていないのにアースガルズが突如起動。そして衝撃波を前に対消滅バリアを展開させる。<br> 大量のエネルギーを全て受け止めるアースガルズとバリア。しかし巨大な負荷に耐え切れず、アースガルズの巨体は悲鳴をあげ、吹き飛んでいく。<br> 身をていして守ろうとしてくれるアースガルズを止めようとするセシリアだが、その時確かにアースガルズの心を聞いた。<br> 「そう、あなたはもう兵器なんかじゃないわ。この世界に息づく確かな命――」<br> ……衝撃波が去った後アースガルズは完全に停止した。<br> <br> かつてカ・ディンギルがクレーターの中央にアースガルズは眠っていた。二度と目覚める事のない眠り。<br> 「今度あなたが目覚めたときは、あなたが兵器として扱われない、平和な世界よ」<br> 「だから、今は、おやすみなさい」<br> 別れを告げて、セシリアは再び前を向いて歩き出した。<br> <br> <br> <strong>419 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:39ID:HGZqvzOt</strong><br> 青空が広がる穏やかなある日。ロディ、ザック、ハンペンは並んで街道を歩いていた。<br> その場には「今ここにいることが信じられない」とザックがぼやくほどに平和な時間が流れていた。<br> ふとセシリアから手紙を預かっていた事を思い出し、ザックに言われてハンペンが読み上げる。<br> 「この手紙を読むころ、そこは晴れているかしら。それとも雨が降っているかしら」 そんなくだりで始まっていた。<br> その中には、今までの旅のこと、別れを告げたアースガルズのこと、これからはずっと傍にいてくれると思っていたザックとロディが再び旅立つと聞いて驚いた事<br> そしてその理由が「俺の剣を求めている人がどこかにいるかもしれない」という、今までのザックからは考えられない力強い理由で更に驚いた事<br> 最後に「これからは王女としてではなく、17歳の女の子として背伸びすることなく、したいことをするつもりです」と締めくくられていた。<br> 「追記。そろそろ忘れ物が届くころじゃないかしら。面倒くさがらずちゃんと受け取ってくださいね」とも書かれていた。<br> ロディは思い当たるふしがないと首をかしげ、ザックは「面倒だな」とぼやく。<br> 「ほら、やっぱり面倒くさがってる」<br> 声に驚いて振り向くと、何故か目の前には旅支度を整えたセシリアが待ち伏せしていた。<br> 呆気に取られ、「どうしてここにいる」と当然の疑問を口にするザックに、セシリアは「いけませんか? 私、忘れ物を届けに来たんですよ」と至極当然そうに答える。<br> 「で、その忘れ物って?」 ハンペンが尋ねた。「まだわかりませんか?」 一人クスクスと笑うセシリアに対して、ロディとザックはひたすら口を開けるているだけ。<br> 「では、今後ともよろしくお願いしますね」 そういっておじぎする。なんとアーデルハイドは叔父のヨハン大臣に任せ、自分は「17歳の女の子として背伸びすることなく、したいことをする」ために2人についていくのだという。<br> 「私が隣を歩いているのは偶然です。明日も、明後日も、このさきずぅっと!」 そう言ってセシリアはロディの手を取って駆け出した。「俺を置いていくな!」と遅れて駆け出すザック。<br> 3人はファルガイアの大地を一望できる崖の上で立ち止まる。これが自分たちが守ってきた世界だと、ザックはつぶやく。<br> 「私たちだけじゃありません。ジェーンにマクダレンさん、エマ博士にバーソロミュー船長に、マリエル……そして」<br> 空を見上げると、雲ひとつ無い青空がそこには広がっている。<br> 鳥が飛び去るのを見届けた後、3人の渡り鳥は並んで荒野を歩き出した。<br> <br> END<br> <br> <br> <strong>420 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage03/12/1802:42ID:HGZqvzOt</strong><br> ※以下、Fで追加されたED後のエピソード。<br> 小さな花が一面に広がる大地で、マリエルはいつも通りに花の世話をしていた。<br> 「お花たちが教えてくれたんです。今日、あの人たちがやってくるのはあなたのおかげだって」<br> 顔を上げると地面に埋もれかかったアースガルズの巨体があった。その傍で「遅い!」とイラつくジェーンを、マクダレンとエマがなだめている。<br> 遠くに人影が見えた瞬間、ジェーンは瞳を輝かせて駆け出した。両腕を広げて嬉々として走ってくるバーソロミューを無視してさらに走る。<br> 疲れてへたり込むと誰かが腕を差し伸べてくれた。その手を受け取り、ジェーンはつぶやく。<br> 「やっと、また会えたね」<br> そう言って顔を上げたジェーンにロディは笑顔で頷いた。その傍らにはザック、ハンペン、そしてセシリアが立っている。<br> 次の瞬間、何故か崖の上から颯爽と登場するゼット。彼はある事件(ゲーム中のサブイベント)をきっかけに改心し、今では人間のために力を揮うため各地を旅しているのだった。<br> 格好良く台詞を決めようとするゼットに、いいところを邪魔されたジェーンが石を投げつける。<br> 崖から落ちたゼットと当然ケンカになり、周囲の人間が止めようとしてさらに大騒ぎになった。<br> その様子を傍らに見てセシリアはアースガルズに近づく。<br> 「人間やエルゥ、魔族に、ゴーレム、そして……」 ふと、ロディと目があった。にっこりと微笑みあう。<br> 「あたなが守ってくれたこの世界には、たくさんの種族が生きている。私は、こんなファルガイアが大好きよ」 涙のかけらが、セシリアの感情に呼応して輝きだした。<br> 光が溢れ、まるで綿毛のように光があたりに飛び交う。その様子に大騒ぎをしていた皆も振り返り、笑顔を浮かべた。<br> 「たくさんのありがとうをあなたに」</p> <hr> <p><strong>245 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:30ID:Jp3KGIDz<br></strong>前々スレくらいで予約したものです。<br> Fをやり直していたらかなり時間がかかってしまって申し訳ない。<br> というわけで、WA+Fのサブイベント集いきます。<br> かなり長いのでウザかったらゴメン。一応新作トリップつけときます。<br> <br> あと、WAに関してはこれ以上俺は書くつもりは無いので(書くこともほとんど無いし)<br> まだリクエストがきたら他の誰かよろしく。<br> <br> ※本編を知っていること前提で話を進めます。本編についてはまとめサイト参照。<br> ※3つともサブイベントなので人によって発生時期が前後します。<br>  だいたいアークティカ城~ED(かなり終盤)までの出来事。<br> <br> <br> <strong>246 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:33ID:Jp3KGIDz</strong><br> 【希望のガーディアン復活イベント】<br> バスカー集落には「ゼファーの祭壇(F→風詠みの祭壇)」と呼ばれる遺跡がある。<br> 集落には、そこで希望の西風(希望のガーディアンの通り名)の<br> 本当の名前を呼べば西風が応えてくれる、という言い伝えがあった。<br> 愛と勇気のガーディアンロードを復活させた一行は<br> 最後のガーディアンロードを復活させるべくその祭壇にやってきていた。<br> 愛のガーディアン「ラフティーナ」と勇気のガーディアン「ジャスティーン」の助力を得て<br> 希望のガーディアンを復活させようとしたのだがそれも西風は応えてくれない。<br> 枯れ続けるファルガイアに生きる人の心には、<br> 愛や勇気以上に未来を信じる心「希望」というものがなかったのだ。<br> 他の仲間たちやガーディアンたちが諦める中、<br> それでもロディだけは最後まで諦めなかった。<br> <br> ※以下、1とFで展開がかなり違うのでわけて記述。<br> 1→最後まで諦めようとしないロディを仲間たちは励ます。<br> 他のガーディアンロード達に、この世界にとって異端の存在であるお前には無理だと言われても、<br> それでもロディはファルガイアの未来のために西風の名前を呼びつづける。<br> そんなロディのくじけぬ心に応えて祭壇に西風が吹きぬける。<br> 希望のガーディアン「ゼファー」は覚醒した。<br> <br> <br> <strong>247 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:34ID:Jp3KGIDz</strong><br> F→ロディの心に応えて一瞬だけゼファーの声が届く。<br> しかしロディの心の中に一点の「絶望」を感じ取ったゼファーは<br> その事を告げて再び眠りにつく。落胆する仲間たちと肩を落とすロディ。<br> 彼はかつて滞在していたサーフ村での出来事を思い出していた(ロディのOPイベント参照)<br> <br> 過去に決着をつけるべくロディたちはサーフ村にやってきた。<br> 小さいながらも表面上は平和で質素な農村だったサーフ村は<br> 今では何故か紫色の霧に覆われて一歩先も見えない状態にあった。<br> ハンペンはこの霧の正体を、土地に溜まった禍々しい「瘴気」だと言う。<br> そんな村の中からロディに助けられた少年・トニーが現れ、続けて村の大人たちが顔を出した。<br> トニー以外の村人たちはいまだにロディに嫌悪の目を向けるが<br> 現状を解決するために渋々事件の解決を依頼する。<br> ロディからかつてこの村で起きた事件のあらましを聞き、<br> その上でそんな村人たちの態度にセシリアやザックは「虫が良すぎる」と<br> 腹を立てるのだが、当のロディは複雑な面持ちだった。<br> <br> そんな時、瘴気の向こうから大量のモンスターが現れる。<br> その中にはかつてロディが倒したはずの魔物・ロッティングビーストが<br> 身体中から瘴気を吐き出しながら近づいてくる。異常な瘴気の原因はこの魔物だった。<br> ロッティングビーストの前に村人がたまたま取り残され<br> ロディとトニーがその前に飛び出しARMを構える。<br> しかしARMを使うことによって再び拒絶されるのではと恐れるロディの心に反応してか<br> どれだけARMのトリガーを引いても弾丸は発射されなかった。<br> (ARMは使用者と精神的なシンクロができないと使用できない)<br> 「何か手伝ってよ!」というトニーの言葉に促されて、<br> 村人は何故かロディの肩に手を回し一緒にARMを構えた。<br> 酷い仕打ちを与えたロディが村人を助けようとしている姿を見て<br> 心打たれた村人たちが次々とロディの体を支え共に銃口を構える。<br> <br> <br> <strong>248 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:36ID:Jp3KGIDz</strong><br> そのときロディは、今は亡き祖父にかつて言われた言葉を思い出す。<br> 「ARMとは使用者の精神を繋げて使う道具。<br> その技術を上手く使えば人と人同士の心をつなげる事が出来るかもしれない」<br> 村人たちのその行動に応えて再びARMが起動。そのまま銃弾がロッティンッグビーストを撃ちぬく。<br> ひるんだ一瞬の隙をついて、聖なる果実ホーリベリーをその魔物の身体に撃ちこむ。<br> 瘴気を吸い取るホーリーベリーの作用によって、ロッティングビーストは完全に滅び去った。<br> <br> 再びサーフ村を救ったロディに村人たちは感謝と今までの非礼を詫びる。<br> そして希望を取り戻したロディの前に、希望のガーディアン「ゼファー」が復活した。<br> <br> 補足。<br> OPでロディが封印したはずのロッティングビーストが復活したのは<br> 村人たちがロディの事件後に洞窟のホーリーベリーを<br> 採り過ぎた(寂れた村の特産物にしていた)ために封印が解けたから。<br> <br> <br> <strong>249 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:38ID:Jp3KGIDz</strong><br> 【ゼットとセントセントールの少女】<br> かつてナイトクォーターズの一人・アルハザードの「実験」により<br> 魔物が闊歩する廃墟と化したセントセントールの街。<br> 唯一の生存者である少女(1→名前無し。F→「アウラ」という名前。以後便宜上アウラで統一)は<br> 街に人々が戻ってくる事を信じて、危険な町に留まりつづけていた。<br> ある日、一行がそんな彼女を励ましにきた帰り、街の入口で聞き覚えのある声が響いた。<br> 振り返ると、ゲートジェネレーターの暴走に巻き込まれたはずのゼットがそこにいた。<br> 相変わらずのハイテンションでまくし立てる。<br> 「まさかお前たち、俺様の小さな幸せを踏みにじろうとしているのではッ!?」<br> と言って真の力を解放し「モンスター・ゼット」となって襲い掛かる。<br> それを打ち破ると、今度は開き直って「いっそ殺してくれぃッ!」とわめき散らす。<br> しかし、いざザックが剣を構えると「うそー! あんた老け顔のくせに心がせまーいッ!」<br> と言っては命乞いをする始末。<br> その態度に色々なやる気をなくした一行は、とりあえず彼の言い分を聞くことにする。<br> <br> なんでも、ゲートジェネレーターの暴走に巻き込まれるも、<br> 命からがら逃げ出し、そして偶然この街の近くに転位されたという。<br> そのときにたまたま外に出ていたアウラに出会う。<br> 魔族だと言って騒ぐようなら殺してしまおうかと構えていたのだが、<br> 盲目の彼女にはそんなことはわかるはずもなく、<br> そのときゼットは生まれて初めて「普通に」接してくれる異性に出会い感銘を受けた。<br> それ以後、危険な街に住む彼女を見守るという言い分を掲げては<br> ちょくちょく街に訪れては彼女とおしゃべりしていたというのだ。<br> そんなゼットの態度を見て、すでに彼は無害だと感じた一行はそのまま街を立ち去った。<br> <br> <strong>251 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:41ID:Jp3KGIDz</strong><br> ※以下、Fでの追加イベント。<br> ゼットが街(というよりアウラ)を守っているために<br> 魔物に襲われる危険はなくなったが<br> アウラ自身の望みはあくまでセントセントールの復興だった。<br> それには街を闊歩する魔物を追い払って、さらには<br> 魔物を寄せ付けないための結界を復活させなければならなかった。<br> その方法を探しているゼットに、あるダンジョンで手に入れた<br> 結界発生装置「プロテクターユニット」を譲り渡す。<br> 早速アウラと共にゼットは結界を復活させ、街の魔物は一掃される。<br> しかし、それは同時に「魔物から街を護る」という名目で<br> 留まっていたゼットが街を去る瞬間でもあった。<br> アウラにさよならを告げるゼット。<br> 「また時々立ち寄ってくれますよね」と尋ねるアウラにゼットは複雑な心境で頷く。<br> <br> 話し変わって、振り向くとそこにはロディたち一行が待っていた。<br> 「この世界には彼女のように苦しんでいる人々がたくさんいます。<br> 一人のためではなく、みんなのためにその力を貸してください」<br> と、説得するセシリアの言葉に心動かされたゼットが、<br> 差し出されたロディの手を取り共に戦うことを決意する。<br> 「最強のイレギュラーであるこのオレが、最後の勝利へと導いてやるぜッ!」<br> <br> <br> <strong>252 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:46ID:Jp3KGIDz</strong><br> 【エルミナ復活イベント】<br> 時空のガーディアン「ダン・ダイラム」は<br> その強力すぎる力のために強力な封印が施されていた。<br> その封印をとき、ダン・ダイラムの助力を得ようと<br> 「時空の輪(F→無限連環永久機関)」にやってきた一行。<br> ダン・ダイムラムは快く受け入れてくれるのだが、<br> その時に時空に漂う一つの魂をつれてきた。<br> それは人間でもあり、魔族でもあった誇り高き騎士・エルミナ(レディ・ハーケン)だった。<br> どちらの魂ともつかぬあやふやな彼女の魂は、時空の狭間にさまよいつづけていたのだ。<br> 今ならダン・ダイラムの力で彼女の魂を呼び戻し、<br> さらに生命のガーディアンの力を持って復活させる事が出来るという。<br> <br> もちろんその提案を受け入れ、エルミナの復活を望むが、ザックはもう一つ条件をつけた。<br> 魔族としての記憶を消し去った上で生き返らせて欲しい、と。<br> しかしそれはアークティカの騎士でもあったころの記憶も、<br> ザックとの記憶もなくしてしまう行為だった。それを知った上でザックは頷く。<br> 血塗られた記憶を抱えて生き返るより、<br> 全てをやり直した方が彼女のためだと判断したからだ。<br> そしてエルミナは再びファルガイアに転生し、ダン・ダイラムも復活した。<br> <br> 所変わって水の街ミラーマ。<br> たまたま一行が酒場に立ち寄ると、そこには見慣れないウェイトレスが立っていた。<br> 赤い髪をなびかせてテキパキと働く彼女は、まさしく転生したエルミナ本人だった。<br> 彼女はしばらく前に全ての記憶をなくしてさまよっていたときに<br> この街にたどり着き、そのままこの酒場に就職したという。<br> 気さくに話し掛けてくるエルミナは<br> 「生活には慣れたけど、名前がイマイチしっくりこない」と呟く。<br> <br> ザックはかつてアークティカ城で彼女から受け取ったリボンを差し出す。<br> 何も言わず、ただ「受け取ってくれ」というザック。<br> ナンパならお断り、と受け流そうとしたが、その真剣な態度に逡巡する。<br> 「……これは受け取れない。<br>  大切な思い出の品は、今日出会ったばかりの女に渡すもんじゃないよ」<br> その言い方に、かつてのエルミナの姿を見たザックは苦笑しながらリボンを戻す。<br> また会いに来るよ、と言い残してザックは酒場を後にした。<br> <br> <br> <strong>253 ワイルドアームズ◆l1l6Ur354Asage04/03/0303:47ID:Jp3KGIDz</strong><br> ※以下、Fでの追加イベント。<br> 酒場を後にしようとする一行を、エルミナが呼び止める。<br> そして記憶を失ったときも握っていたという剣をザックに差し出した。<br> 断わろうとするザックにエルミナは首を振る。<br> 「記憶が無くても、これは私にはもう必要の無いものだとわかる。<br> だからあんたの旅に連れて行ってあげて」<br> そう言われてザックは剣を受け取り、酒場を去った。<br> 「あんたが剣を必要としないように、俺があんたの守り手になってやる」<br> <br> 補足。<br> エルミナがミラーマに転生したのは彼女の生まれ故郷だから。<br> エルミナから剣を受け取ると、ザックが最強技を習得。</p> <hr> <dl> <dt>30 :<a href="mailto:sage"><strong>名無しさん@お腹いっぱい。</strong></a>:2007/04/08(日) 06:46:06 ID:Jh9M9/oQ0</dt> <dd>割り込みみたいでスマソ<br> 今、積みゲーを解消してるんだけど<br> Wild Arms Fで勝手ながら少し補足みたいなのをしてみるよ<br> 1はやってないしあくまでFの補足という事を念頭に置いて欲しい<br> <br> フォトスフィアに出現した青いローブの怪人=ジークフリードっていうのは<br> パンデモニウムじゃなくてフォトスフィアクリア後にすぐ分かる<br> スイートキャンディ号の甲板で宣戦布告をした際にローブを脱ぐ描写アリ<br> <br> 青いローブはマザーの干渉を防ぐ為と説明している<br> この時ジークは特に正体を隠そうとしたり小細工とかはしてない<br> 怪しむ主人公達には「お前達の役割を果たせ」と言って涙のかけらへ導く<br> それとカ・ディンギルで同じ格好の奴らが無数に現れる<br> <br> ゲートジェネレイターでブラックホールが発生した時<br> ジークフリードが海に沈んだフォトスフィアの廃墟に飛ばされたのは<br> 肉片の状態で生き延びてたマザーが引き寄せたからっぽい<br> たまたま飛ばされて来たのをコレ幸いと取り込んだわけじゃないみたい<br> <br> マザーがなんで強力な再生能力を持ってるかというと<br> 世界を再生するために作られたらしいユグドラシルシステムと融合したから<br> ただこれは作中余り触れられていないしどうでもいいかな?<br> <br> カ・ディンギルでブーメランとルシエドが<br> 愛用のクレセントファングだけを残して居なくなるが<br> 説明を読むと「俺は必ず帰ってくる」と力強いメッセージが書かれている<br> 後に闘技場で有言実行<br> <br> モンスターゼットはモンスターではなく<br> 何故かブリキのロボットみたいな外見になっている<br> 原作は恐らくコレ<a href="http://ime.nu/www.youtube.com/watch?v=Rtoz8JZqIXc" target= "_blank">http://www.youtube.com/watch?v=Rtoz8JZqIXc</a><br> ザックが開口一番「お前剣はどうした?」と突っ込んだのは<br> 原作を意識したネタっぽい<br> <br></dd> </dl>

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