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<p>434名前:SPY[sage]投稿日:2013/07/11(木)22:01:06.22ID:7iGv7Kk60<br />
RPGツクール2000で作られたフリーRPG『SPY』行きます。<br />
細かい部分を覚えていないのでダイジェストです。<br />
このゲームはマルチエンディングなのですが、<br />
とりあえずは私がプレイして到達した、任務成功ENDを元に書きます。<br /><br />
とある中世的な世界での事。ジラルダン国という国の西にある国が<br />
ヴァンデッタ国という軍事大国に攻撃されてしまいジラルダン国に援軍要請をした。<br />
そこで全兵力の半分を送ったのだが、到着する前に西の国が攻め落とされてしまった。<br />
そのため、ヴァンデッタ国が次にジラルダン国を攻撃してくる可能性に備えて<br />
援軍として送った兵達を国境線に配備しておいたのだが、<br />
これをチャンスと見た、ジラルダン国の東にある長年の宿敵と言える大国が<br />
ジラルダン国に攻め入ってきたのだ。<br />
その戦いは、ジラルダン国が全兵力の半分しか配置できていないせいもあって膠着。<br />
西の国に送った残りの半分を呼び戻せば兵力の差で押し返せると思われるが<br />
そうするとヴァンデッタ国の侵攻に対する備えができなくなってしまう。<br />
そこでジラルダン国は、ヴァンデッタ国にジラルダン国攻撃の意思があるのか調べるために<br />
スパイを送る事にした。だが送られていったスパイ達はことごとく、<br />
ヴァンデッタ国の秘密警察に捕らえられ死刑に処されるか、<br />
もしくはいつまで経っても調査が進まないために<br />
ジラルダン国自身が送った暗殺者によって処罰として暗殺されたのだった。<br />
そして、数十人目のスパイとして送られる事になったのが、<br />
数年前にも敵国の艦隊の位置を詳細に調査して本国に伝える事でジラルダン国を救った<br />
ベテランのスパイ、シオン=クラートであった。本作の主人公である。<br /><br />
シオンは事前にジラルダン国によって新聞社の新入り記者という身分を与えられていたので、<br />
早速ヴァンデッタ国にある新聞社に入社し、<br />
シオンの本当の身分を知らない親切な先輩記者と共に記者として働いていくのであった。<br />
記者という職業のおかげで、若き大将軍や経済を担当する大臣といった<br />
重要人物たちとも簡単に知り合う事ができ、彼らと親交を深めていく。<br />
また、ラクリマという表向きは踊り子の、ジラルダン国から送られた協力者とも知り合い、<br />
互いに情報交換しながらさらにヴァンデッタ国の内情について調べていった。<br /><br />
そのうちシオンはヴァンデッタ国という国が、軍事大国でありながら<br />
経済的には非常に困窮している国だというのを知った。大臣は言う。<br />
「この国では、たった10Gのために母親が娘を売春宿に売り払うと言うのが<br />
日常的に行われているのだ。分かるかい、たった10Gだよ?」<br />
(ちなみに10Gというのは記者としての仕事を2~3件こなせば手に入る金額。<br />
後述する『本格的な指輪』は、15Gか25G程度の値段だ)<br />
その話を聞いて、ヴァンデッタ国にジラルダン国を攻撃する余裕があるのか<br />
疑問に思ったシオンは、ヴァンデッタ国の軍を挙げての宴会の時に、<br />
若き大将軍に思い切って聞いてみた。<br />
「ズバリ聞きます!ジラルダン国攻撃の意思はヴァンデッタ国にはあるのですか!?」<br />
「いや、ヴァンデッタ国にはそんな余裕は無い。ジラルダン国への攻撃は無いよ」<br /><br />
今まで調べてきたヴァンデッタ国の内情と、若き大将軍から聞いた話から、<br />
『ヴァンデッタ国のジラルダン国への攻撃は無い』という結論を出したシオンは、<br />
その旨を手紙に書いてジラルダン国へ送った。<br />
もちろん内容は念入りに暗号化しており、検閲されても大丈夫なようにしてある。<br /><br /><br />
435名前:ゲーム好き名無しさん[sage]投稿日:2013/07/11(木)22:02:02.33ID:7iGv7Kk60<br />
後はヴァンデッタ国から出国するだけとなったシオンは、<br />
ラクリマとは<br />
別の、ジラルダン国から送られた協力者の元へ行ってみた。<br />
すると、なんとその協力者は暴行されてズタボロになっているではないか。<br />
そしてその隣には、その犯人と思われる男がいた。その男は言う。<br />
「やあ、新聞記者シオン=クラート君、始めまして。私は秘密警察の者だ。<br />
そこに倒れてる奴は、実はジラルダン国のスパイだったのだよ。<br />
だからこうして痛めつけたわけだ。さて、これからさらに拷問するのだが…<br />
おやおや、既に自殺したようだ、残念。さて、今日の所はこれで失礼しよう…<br />
シオン=クラート!貴様の正体を完全に暴いて処刑してやるからな!」<br /><br />
秘密警察に目をつけられてしまったシオンだが、<br />
幸い相手は、怪しいと思っても確実な証拠を掴むまでは自由にさせてくれるという<br />
ある意味ヌルい奴だったので、ラクリマと協力して脱出する算段を立てようとした。<br />
だがシオンもラクリマも、秘密警察に目をつけられて派手に動けない。<br />
そこで、ラクリマがシオンとよく合う理由について<br />
『シオンの婚約者だから』と説明したとラクリマから聞いたシオンは、<br />
アイテムを売る行商が、見事な宝石を使った『本格的な指輪』を売っているのを見て、<br />
それを使って、秘密警察のラクリマへの疑念を晴らす事を思いついた。<br />
幸い、記者としての仕事の給料や古代遺跡の発掘で得た財宝、<br />
前述の大臣の所へ取材に行った際に気に入られて貰ったお小遣い等のおかげで、<br />
シオンにはそれを買えるだけのお金がある。<br /><br />
秘密警察に何度目かの事情聴衆をされた際に、<br />
ラクリマはシオンから受け取った『本格的な指輪』を秘密警察の者に見せて叫んだ。<br />
「あの人がスパイだなんて、そんなの何かの間違いに違ってます!<br />
見てください、婚約指輪としてこんな立派な指輪を渡してくれたんですよ!<br />
もしあの人が偽装として私と婚約したのなら、こんな指輪を渡すものですか!」<br />
「失礼、その指輪を見せてもらってもよろしいですか?<br />
(ふむ、コレは大粒で純度の高い宝石を使い、金属部分の細工も立派なものだ。<br />
という事はシオンの彼女への想いは本物だな。彼女はシロ、か)<br />
いやいや、何度もあなたを疑ってすいませんでした。<br />
彼と幸せになれるといいですな!<br />
…もっとも、彼との結婚は、少し遅くなるかも知れませんが、ね…」<br />
「は、それは一体どういう…」<br />
秘密警察の者は、きょとんとした表情をしたラクリマを残し、部屋を出ていった。<br />
上手い事を言ったつもりでいて、実はスパイの仲間に騙されているとも知らずに。<br /><br />
こうして疑いが晴れた事で大きな行動も出来るようになったラクリマは、<br />
『シオンが記者として、とある豪華客船の取材に行き、<br />
その船が海賊船(に偽装したジラルダン国軍の船)に襲撃され沈没し<br />
シオンは行方不明になった』<br />
という筋書きを立てる。<br />
そしてシオンはそのシナリオ通りに表向きは行方不明となる事で、<br />
ジラルダン国への帰国に成功したのであった。<br />
新聞社の仲間達は最後までシオンの正体に気づかず、<br />
良い仲間だったシオンが海賊騒ぎで行方不明になってしまい落ち込んだという。<br /><br /><br />
436名前:ゲーム好き名無しさん[sage]投稿日:2013/07/11(木)22:03:01.49ID:7iGv7Kk60<br />
そしてジラルダン国は、シオンから得た情報を元に、西へ配置した兵力を東へ送り<br />
兵力を倍にする事で東から侵攻を退け国を守る事に成功したのだった。<br />
ヴァンデッタ国はジラルダン国に侵攻するどころか、<br />
攻め入ったジラルダン国の西の国を統治する余裕すら無く、<br />
後にその国の独立を認める事になる。西の国の占領自体が無意味になってしまった。<br /><br />
この任務を終えた数ヵ月後、シオンはジラルダン国の情報将校に呼び出されていた。<br />
「シオン君、前の任務の時はご苦労だったね。さて、君に新たな仕事を頼みたいのだが…」<br />
シオンのスパイとしての仕事は今後も続いていくのだ。<br /><br />
END<br /><br /><br />
以上です。記者としての仕事や剣術バトル、遺跡発掘など色々あって、中々楽しいゲームです。<br />
エンディングも、任務失敗や、ラクリマと本気で恋仲になっての駆け落ちなど、いろいろあるようです。</p>
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<p>434名前:SPY[sage]投稿日:2013/07/11(木)22:01:06.22ID:7iGv7Kk60<br />
RPGツクール2000で作られたフリーRPG『SPY』行きます。<br />
細かい部分を覚えていないのでダイジェストです。<br />
このゲームはマルチエンディングなのですが、<br />
とりあえずは私がプレイして到達した、任務成功ENDを元に書きます。<br />
<br />
とある中世的な世界での事。ジラルダン国という国の西にある国が<br />
ヴァンデッタ国という軍事大国に攻撃されてしまいジラルダン国に援軍要請をした。<br />
そこで全兵力の半分を送ったのだが、到着する前に西の国が攻め落とされてしまった。<br />
そのため、ヴァンデッタ国が次にジラルダン国を攻撃してくる可能性に備えて<br />
援軍として送った兵達を国境線に配備しておいたのだが、<br />
これをチャンスと見た、ジラルダン国の東にある長年の宿敵と言える大国が<br />
ジラルダン国に攻め入ってきたのだ。<br />
その戦いは、ジラルダン国が全兵力の半分しか配置できていないせいもあって膠着。<br />
西の国に送った残りの半分を呼び戻せば兵力の差で押し返せると思われるが<br />
そうするとヴァンデッタ国の侵攻に対する備えができなくなってしまう。<br />
そこでジラルダン国は、ヴァンデッタ国にジラルダン国攻撃の意思があるのか調べるために<br />
スパイを送る事にした。だが送られていったスパイ達はことごとく、<br />
ヴァンデッタ国の秘密警察に捕らえられ死刑に処されるか、<br />
もしくはいつまで経っても調査が進まないために<br />
ジラルダン国自身が送った暗殺者によって処罰として暗殺されたのだった。<br />
そして、数十人目のスパイとして送られる事になったのが、<br />
数年前にも敵国の艦隊の位置を詳細に調査して本国に伝える事でジラルダン国を救った<br />
ベテランのスパイ、シオン=クラートであった。本作の主人公である。<br />
<br />
シオンは事前にジラルダン国によって新聞社の新入り記者という身分を与えられていたので、<br />
早速ヴァンデッタ国にある新聞社に入社し、<br />
シオンの本当の身分を知らない親切な先輩記者と共に記者として働いていくのであった。<br />
記者という職業のおかげで、若き大将軍や経済を担当する大臣といった<br />
重要人物たちとも簡単に知り合う事ができ、彼らと親交を深めていく。<br />
また、ラクリマという表向きは踊り子の、ジラルダン国から送られた協力者とも知り合い、<br />
互いに情報交換しながらさらにヴァンデッタ国の内情について調べていった。<br />
<br />
そのうちシオンはヴァンデッタ国という国が、軍事大国でありながら<br />
経済的には非常に困窮している国だというのを知った。大臣は言う。<br />
「この国では、たった10Gのために母親が娘を売春宿に売り払うと言うのが<br />
日常的に行われているのだ。分かるかい、たった10Gだよ?」<br />
(ちなみに10Gというのは記者としての仕事を2~3件こなせば手に入る金額。<br />
後述する『本格的な指輪』は、15Gか25G程度の値段だ)<br />
その話を聞いて、ヴァンデッタ国にジラルダン国を攻撃する余裕があるのか<br />
疑問に思ったシオンは、ヴァンデッタ国の軍を挙げての宴会の時に、<br />
若き大将軍に思い切って聞いてみた。<br />
「ズバリ聞きます!ジラルダン国攻撃の意思はヴァンデッタ国にはあるのですか!?」<br />
「いや、ヴァンデッタ国にはそんな余裕は無い。ジラルダン国への攻撃は無いよ」<br />
<br />
今まで調べてきたヴァンデッタ国の内情と、若き大将軍から聞いた話から、<br />
『ヴァンデッタ国のジラルダン国への攻撃は無い』という結論を出したシオンは、<br />
その旨を手紙に書いてジラルダン国へ送った。<br />
もちろん内容は念入りに暗号化しており、検閲されても大丈夫なようにしてある。<br />
<br />
<br />
435名前:ゲーム好き名無しさん[sage]投稿日:2013/07/11(木)22:02:02.33ID:7iGv7Kk60<br />
後はヴァンデッタ国から出国するだけとなったシオンは、<br />
ラクリマとは<br />
別の、ジラルダン国から送られた協力者の元へ行ってみた。<br />
すると、なんとその協力者は暴行されてズタボロになっているではないか。<br />
そしてその隣には、その犯人と思われる男がいた。その男は言う。<br />
「やあ、新聞記者シオン=クラート君、始めまして。私は秘密警察の者だ。<br />
そこに倒れてる奴は、実はジラルダン国のスパイだったのだよ。<br />
だからこうして痛めつけたわけだ。さて、これからさらに拷問するのだが…<br />
おやおや、既に自殺したようだ、残念。さて、今日の所はこれで失礼しよう…<br />
シオン=クラート!貴様の正体を完全に暴いて処刑してやるからな!」<br />
<br />
秘密警察に目をつけられてしまったシオンだが、<br />
幸い相手は、怪しいと思っても確実な証拠を掴むまでは自由にさせてくれるという<br />
ある意味ヌルい奴だったので、ラクリマと協力して脱出する算段を立てようとした。<br />
だがシオンもラクリマも、秘密警察に目をつけられて派手に動けない。<br />
そこで、ラクリマがシオンとよく合う理由について<br />
『シオンの婚約者だから』と説明したとラクリマから聞いたシオンは、<br />
アイテムを売る行商が、見事な宝石を使った『本格的な指輪』を売っているのを見て、<br />
それを使って、秘密警察のラクリマへの疑念を晴らす事を思いついた。<br />
幸い、記者としての仕事の給料や古代遺跡の発掘で得た財宝、<br />
前述の大臣の所へ取材に行った際に気に入られて貰ったお小遣い等のおかげで、<br />
シオンにはそれを買えるだけのお金がある。<br />
<br />
秘密警察に何度目かの事情聴衆をされた際に、<br />
ラクリマはシオンから受け取った『本格的な指輪』を秘密警察の者に見せて叫んだ。<br />
「あの人がスパイだなんて、そんなの何かの間違いに違ってます!<br />
見てください、婚約指輪としてこんな立派な指輪を渡してくれたんですよ!<br />
もしあの人が偽装として私と婚約したのなら、こんな指輪を渡すものですか!」<br />
「失礼、その指輪を見せてもらってもよろしいですか?<br />
(ふむ、コレは大粒で純度の高い宝石を使い、金属部分の細工も立派なものだ。<br />
という事はシオンの彼女への想いは本物だな。彼女はシロ、か)<br />
いやいや、何度もあなたを疑ってすいませんでした。<br />
彼と幸せになれるといいですな!<br />
…もっとも、彼との結婚は、少し遅くなるかも知れませんが、ね…」<br />
「は、それは一体どういう…」<br />
秘密警察の者は、きょとんとした表情をしたラクリマを残し、部屋を出ていった。<br />
上手い事を言ったつもりでいて、実はスパイの仲間に騙されているとも知らずに。<br />
<br />
こうして疑いが晴れた事で大きな行動も出来るようになったラクリマは、<br />
『シオンが記者として、とある豪華客船の取材に行き、<br />
その船が海賊船(に偽装したジラルダン国軍の船)に襲撃され沈没し<br />
シオンは行方不明になった』<br />
という筋書きを立てる。<br />
そしてシオンはそのシナリオ通りに表向きは行方不明となる事で、<br />
ジラルダン国への帰国に成功したのであった。<br />
新聞社の仲間達は最後までシオンの正体に気づかず、<br />
良い仲間だったシオンが海賊騒ぎで行方不明になってしまい落ち込んだという。<br />
<br />
<br />
436名前:ゲーム好き名無しさん[sage]投稿日:2013/07/11(木)22:03:01.49ID:7iGv7Kk60<br />
そしてジラルダン国は、シオンから得た情報を元に、西へ配置した兵力を東へ送り<br />
兵力を倍にする事で東から侵攻を退け国を守る事に成功したのだった。<br />
ヴァンデッタ国はジラルダン国に侵攻するどころか、<br />
攻め入ったジラルダン国の西の国を統治する余裕すら無く、<br />
後にその国の独立を認める事になる。西の国の占領自体が無意味になってしまった。<br />
<br />
この任務を終えた数ヵ月後、シオンはジラルダン国の情報将校に呼び出されていた。<br />
「シオン君、前の任務の時はご苦労だったね。さて、君に新たな仕事を頼みたいのだが…」<br />
シオンのスパイとしての仕事は今後も続いていくのだ。<br />
<br />
END<br />
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<br />
以上です。記者としての仕事や剣術バトル、遺跡発掘など色々あって、中々楽しいゲームです。<br />
エンディングも、任務失敗や、ラクリマと本気で恋仲になっての駆け落ちなど、いろいろあるようです。</p>