雪割りの花

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<dl> <dt>雪割りの花<br> まとめ人(&gt;&gt;18-590)</dt> <dt><a href="menu:590">590</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:46:17 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd>雪割りの花<br> 主人公:大学生。作中の「僕」<br> 花織:主人公の隣に住むOL。主人公の憧れの女性であり作中のヒロイン。<br> 伊達昂:花織の恋人。仕事上、海外出張が多い。<br> 小林勇一:伊達昂の幼馴染であり親友であり同僚。<br> 小林美雪:勇一の妹であり、花織と昂を引き合わせた人物。花織の友達。<br> <br> <br> 長文だけだと分かりづらそうなので、先に時間軸を書いておきます。<br> <br> 11月07日花織と昂のキスシーンを目撃する<br> 11月13日花織が病院に運ばれ、記憶喪失と告げられる<br> 11月14日花織の飼っている文鳥に餌をあげに花織の部屋へ行く<br> 11月26日病院の屋上で僕が昂と間違えられ、昂を演じることを決意する。<br> 11月27日昂の存在を花織の部屋から消す<br> 12月09日花織が退院。携帯電話を渡す<br> 12月11日小林に会い、昂の情報を聞き出す<br> 12月12日~2月10日デートを重ねて僕は昂を演じることに慣れる<br> 02月17日花織の部屋で昂の誕生日祝い。3月31日待ってると言われる。<br> 02月25日小林に3月31日について聞くが情報がない<br> 03月12日小林から電話で31日について情報を得る。<br> 03月17日花織と喫茶店で会うが、真実を打ち明けられない<br> 03月31日この日にプロポーズするはずだった昂から贈り物が届き、真実が明らかになる。<br> <br> <a name="a591"></a></dd> <dt><a href="menu:591">591</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:47:08 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd>――GOOD END 1 『雪解け』<br> <br> 冬の訪れの早い北海道の街。僕はそこに住んでいた。<br> ある晩、僕はアパートの廊下で花織が男と抱き合い、キスしているところを目撃する。<br> 彼女にとって僕は年下の、弟のような存在であり、それ以上ではなかった。<br> <br> 5日後の深夜、玄関チャイムが鳴った。警察官が僕の元へ訪ねてきた。<br> 花織が交通事故に合い、病院に収容されているということを聞かされた。<br> 僕はどこの病院かを聞き、タクシーに飛び乗った。<br> 今朝のことを僕は思い起こしていた。彼女に男のことを聞くと、彼は恋人だと嬉しそうに語った。<br> あんなに元気だったのにと、僕は彼女が心配になった。<br> <br> 医者に容態を聞くと、花織は心因性記憶喪失だという。<br> 何らかの精神的衝撃を受け、彼女自身の防御本能が働き、記憶を封印したのだろうという。<br> 記憶は戻るのかと聞いた僕に医師は、いずれは戻るが彼女自身、それを望んでいるかどうかはわからない。<br> 今の状態で記憶を取り戻せば最悪の場合…と言葉を濁した。<br> 僕は彼女が深刻な状態なのだと言うことを悟った。<br> 彼女の家族は過去に事故で亡くしており、身寄りは無く、近い存在は彼氏くらいしかないと告げると、<br> 医師は、連絡先が分かるまで、彼女のそばについてやりなさいと言った。<br> 僕は彼女の病室で一夜を過ごした…。<br> <br> 朝、花織は意識を取り戻し、文鳥に餌をあげてと僕に呟くように言った。<br> 僕は花織の部屋へ行き、文鳥の餌を探していた時、彼と二人で並んで微笑む花織の写真を見つけた。<br> 本当に彼を愛していたんだと思い、ふと目を電話へ移すと留守電が入っていることに気付くが、<br> 私生活を覗くようなことはできないと思い、結局聞くことはしなかった。<br> <br> それから毎日、花織の看病をするために病院へ通ったある日、<br> 病院の屋上から夕日を二人で眺めた。すると病院より高みにある大学の鐘が鳴った。<br> その音に花織は大学へ目をやり、「大学の屋上から見る夕日はここよりも綺麗だろうね」と言った。<br> 彼女は僕が誰だったかを思い出そうとする。<br> 思い出した僕の名前は…彼氏の名である「昂」だった。<br> 僕は本当のことを言い出すことはできなかった。<br> 医師に僕を「伊達昂」だと思い込むことはありえるのかと問うと、<br> 献身的に看病する僕に、恋愛感情に似た感情を持ち、彼女は彼を僕に投影しているのだという。<br> 今はなるべく刺激をせず、経過をみまもることとなった。<br> この夜、僕は「この瞬間から伊達昂その人になる」と決意をした。<br> <br> 翌朝、僕の部屋の表札を外し、花織の部屋に残る「本物の昂」を消し去ることにした。<br> 花織の部屋へ入り、留守電を再生すると小林からの伝言だった。<br> 「昂が出張先のマイアミで交通事故に合い、死んだ」と。<br> 記憶喪失の原因を僕は悟った。<br> またその記憶を思い出してしまわないように、彼と二人で微笑んでいる写真と電話を隠した。<br> <br> <a name="a592"></a></dd> <dt><a href="menu:592">592</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:48:09 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd> 彼女は疑いもなく、僕を昂だと思い込み続け、そして退院の日、僕は彼女に携帯電話を渡した。<br> 電話が部屋にあったはずだと疑問に思う花織だが、僕のつじつま合わせの嘘を信じてくれた。<br> だが、このまま昂を演じているのではいつかボロが出ると思い、<br> 留守番電話に伝言を残していた人物である小林勇一に会いに行くことにした。<br> <br> 事情は先に電話で話しているので、小林は昂に関する事柄を書き出しておいてくれた。<br> 二年前に小林の妹が花織と昂を引き合わせたこと、<br> 昂は強い煙草を吸っていること、趣味のこと、様々な事を聞いた。<br> 今花織を幸せにしてあげられる最善のことがこれなんだと、罪の意識を持つ自分に言い聞かせながら…。<br> <br> 数日後、花織は仕事に復帰した。<br> 僕は彼女が出かけるのを確認してから大学へと出かけ、夕方からはアルバイトをした。<br> 夜、彼女に出会わないようこっそりと帰った。昂は本当なら隣に住んでいないからだ。<br> 日曜になるたびに僕は昂として花織と会い、デートを重ね、<br> いつしか僕は本当に彼女を愛するようになり、会う日を心待ちにするようになり、<br> 昂を演じている事を忘れ、彼女が本当に僕を愛してくれていると思うようになっていた。<br> そんなある日、花織の思い出の地だという海浜公園へ行った。<br> そこは二年前、三回目のデートの時に昂との忘れられない、思い出と夕日を見た場所だと言う。<br> その思い出を聞いて、僕は何を有頂天になっているんだと思った。<br> ただ、花織を騙して成立しているだけの仲なのに…。<br> <br> 2月17日。昂の誕生日に花織は昂を祝う為、僕を部屋へ呼んでくれた。<br> 花織はプレゼントだと言って、「雪割り草」を僕にくれた。<br> 何故雪割り草?と聞く僕に花織は「春を告げる花だから…」と言った。<br> そして言葉を続けた。<br> 「3月31日…待ってる」と。<br> 何のことかわからない僕に彼女は寂しそうな顔を向け「抱いてくれないのね」と呟く。<br> 恋人である昂を演じる上で必ず突き当たる壁であることは分かっていた。<br> 僕は罪の意識を感じながら、彼女を抱いた…。<br> <br> その日、僕は夢を見た。<br> 花織が街を見下ろす高みの縁に立ち、僕の声すら彼女の心に届かず、<br> 涙をこぼし、そして飛び降りる夢を。<br> そうだ。悲劇的な、こんな結末を避ける為、僕は彼女をだまし続ける…。<br> <br> <a name="a593"></a></dd> <dt><a href="menu:593">593</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:49:20 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd>僕の部屋へ小林が訪ねてきた。<br> 僕は3月31日が二人にとって何の日なのか聞くが、小林は知らないという。<br> 小林はそろそろ潮時だと思う。これだけ長く続いた後、真実を知った時のショックは大きいだろうと言った。<br> 僕は彼女の幸せを願い、雪割り草を育て、花を咲かせて見せてあげたいと言った。<br> <br> 3月に入ったある日、小林から携帯に連絡が入った。<br> 3月31日は三年前に会った日で、その日「三年後のその日に正式にプロポーズする」と約束していたことを<br> 小林の妹から聞いたと教えてくれた。<br> 本当ならその日は海外出張の予定だったから、電話で言うつもりだったのだろうという。<br> どうすれば…と聞く僕に小林は、昂が死んだ事、そのことで記憶喪失になった事、<br> 僕が演じていた理由、全て真実を言って、偽りの長い冬を終わらせ、本当の春を運んであげようと言った。<br> 僕はその夜、ずっと考え、彼女に電話をし、次の日曜に会おうと約束した。<br> 日曜、花織と会い、全てを話そうとしたが、「31日は出張だ」と言い訳をしてしまい、結局何も言えなかった。<br> 僕は真実を告げるべきかどうか悩み、悲嘆にくれる気力すらなく、31日まで部屋に閉じこもって過ごした…。<br> <br> 運命の日の夜が明けた。<br> その日、雪割の花が、咲いていた。僕は嬉しくなり、声に出して笑った。<br> <br> <a name="a594"></a></dd> <dt><a href="menu:594">594</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:50:23 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd> 昼になり、電話を前にして僕はもう一度小林に電話して相談することにした。<br> 小林は「プロポーズは絶対にするな」と言ったが、僕は何も言えなかった。<br> 僕はしばらくして、花織に電話をかけて言った。<br> 「僕と…結婚して欲しい」<br> 花織はその言葉を受けた。と同時に外に配送が来て、彼女に贈り物が届いた。<br> 彼女はちょっと待っててと言って、長い沈黙が流れた。<br> 僕は悪い予感がして、彼女の名を何度も呼んだ。<br> そのとき、僕の部屋の扉が開いた。<br> そこには、花織が立っていた。<br> 彼女は僕の顔を見ると、手にしていた贈り物をぽとりと落とし、絶叫して、走り出した。<br> 呆然としながらも、彼女の落としたものを見ると、昂が生前に用意していたらしい、婚約指輪とメッセージカードだった。<br> メッセージには、プロポーズの言葉と最後の一行にはおどけた口調でこう書かれていた。<br> <br> 『隣の大学生に君を採られる前に結婚しなくちゃね…』<br> <br> 花織は全てを思い出したのだ。<br> 僕は、あの悪夢がフラッシュバックし、彼女の身に危険が来ると思い、外へと飛び出した。<br> ちょうどその時、小林が車で来た。僕は彼にメッセージカードを見せると、小林も事情を察し、<br> 二人で彼女を探すことにした。行った先を必死で考えている時、彼女へ本当の春を告げようと、<br> コートのポケットへ花の咲いた雪割り草を押し込んだ。<br> 彼女の部屋、思い出の海浜公園へ行くが、彼女の姿は無い。<br> 彼女の携帯へ連絡すると、繋がるが、何も言わずに切れてしまう。<br> しかし電話口から鐘の音が聞こえたことから、大学の屋上から夕日が見たいと言っていた事を思い出し、大学へと向かった。<br> <br> 階段を駆け上がり、少しだけ開いていた屋上への扉を開くと、花織はうずくまって泣いていた。<br> 彼女は僕に何を言われても、僕は昂ではなく、また昂は帰ってこないとただ泣いた。<br> 僕は、雪割り草の花が咲いたと、花織に見せ、僕はただ彼女を騙していたことを謝った。幸せにしたかったのだと。<br> 花織は春の訪れを告げる花を受け取り、「咲いたんだね…」と寂しそうに笑った。<br> こうして偽りの、長い冬が終わった。<br> <br> ――それから半年が経ち、僕はかつての日常を取り戻していた。<br> 花織との関係は、かつての通りに戻り、僕の部屋へ遊びに来てくれるようになり、<br> 憧れの存在以上、恋人未満の関係になっていた…。<br> <br> <a name="a595"></a></dd> <dt><a href="menu:595">595</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:51:39 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd> 後はこれをベースにルートが変わっていくだけなので、短めにまとめていきます。<br> <br> <br> ――GOOD END 2 『夕暮れ』<br> ・医師に彼女には彼がいるとは言わない。<br> ・文鳥に餌をやるときに留守電を聞いてしまい、記憶喪失の原因を知る。<br> ・そのことを医師には相談せず、自分の胸にしまっておく。<br> ・花織を愛しているからこそ、昂のフリをして抱いたりはしない。<br> ・3月31日に「別れよう」と告げるが、ノイズが酷くなり言葉は届かない。<br> 後はGOOD END1と同じルート。<br> <br> ――あの日から二年後、大学を卒業し、就職先である東京へ旅立つ。僕の彼女となった花織と共に…。<br> <br> <br> <br> <br> ――GOOD END 3 『雪割り草』<br> ・医師に彼女には彼がいるとは言わない。<br> ・文鳥に餌をやるときに留守電を聞いてしまい、記憶喪失の原因を知る。<br> ・そのことを医師には相談せず、自分の胸にしまっておく。<br> 後はGOOD END1と同じルート。<br> <br> ――あの日の翌日、僕と花織は昂の墓前に来て、雪割り草を植えた。<br> それは彼女にとって過去に別れを告げ、未来に旅立つ為の儀式だったのかもしれない…。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:13">13</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割の花</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/09(日)13:15:22ID:yTsibP0+</font></dt> <dd>――GOOD END 4 『旅立ち』<br> GOODEND1がベースだが、美雪を中心に話が展開され、彼女の兄である小林勇一は出てこない。<br> <br> 留守番電話と写真を花織の部屋から隠す時、花織の日記を見つけ、それも一緒に隠してしまう。<br> 花織が退院した日、このまま昂を演じ続けているとボロが出ると思って連絡した先は美雪。<br> 僕は昂についての情報を、花織の日記から得ていたが、それ以上の情報をもらおうと美雪協力を求めるが、<br> 美雪は今でも昂のことを片思いしており、協力してくれなかった。<br> デートを重ねて僕と花織の中が親密になったある日、美雪から呼び出され、<br> 「昂が本当は花織と別れたがっており、海外出張を理由に遠ざけていた。私は彼と寝たときに決意を聞いた」<br> と言われ、このことをはっきりさせて花織と別れた方が二人の為だと言われるが、<br> 僕は花織をいまのまま騙し続けている方が、彼女を幸せにできるんだと思う。<br> <br> 3月31日についてなんのことかを美雪に相談するが、その日は二人を引き合わせた日で、<br> なにか特別な約束でもしてたんじゃない?と、突き放したように言われ、いつもと違う彼女の態度を不思議に思う。<br> 相談した日からしばらく後、美雪の方から連絡があり、言い方が悪くてごめんと謝られ、美雪の兄である小林の方が、<br> 僕に協力的になってくれるから紹介しようかと言われるが、僕は美雪を頼ることにした。<br> <br> ついに当日の朝、雪割り草が咲く。<br> 美雪の言葉から僕は、昂は花織にプロポーズをするつもりだったんだろうと推測し、花織に電話をかけ、<br> 結婚してくださいと言う。彼女はそれを受けたとき、外に宅配が来る。<br> 中身はGOODEND1と同じ。全てを知った花織はどこかへ行ってしまう。<br> そのとき、僕の携帯に美雪から電話がかかってくる。<br> 経緯を説明すると、美雪は「花織が行きそうな場所は?」と言うので、「大学の屋上」と答えると、<br> 美雪は今から大学の屋上へ向かうと言ってくれるので、僕は先に行くことにした。<br> <br> 屋上には花織がうずくまっていた。<br> 僕は謝るが、昂が死んだことのショックが大きく、私も死ぬと言い出す。<br> そのとき、「死ぬとか言わないで!」と美雪が屋上へやってくる。<br> 昂は花織のことを心から愛していた事、昂は花織の心の中で生きているんだから、<br> 死んだら消えてしまうと言うこと、僕が彼女を死なせない為に必死に嘘をついていたことを話す。<br> 花織は思いとどまり、僕の差し出した雪割の花を受け取った。<br> <br> ――花織は全ての記憶を取り戻し、僕とのことも全て覚えていてくれた。<br> 初めは互いに顔を合わせ辛く避けるようにしていたけど、美雪のおかげでなんとか上手くいくようになった。<br> 美雪は昂を今も愛していて、花織を許せない時期もあり、昂と寝たと嘘をついたのだという。<br> そして美雪は、一から全てをやり直す為、アメリカへ旅立って行った。僕に花織を任せて…。<br> <br> <a name="a14"></a></dd> <dt><a href="menu:14">14</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割の花</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/09(日)13:16:21ID:yTsibP0+</font></dt> <dd>――GOOD END 5 『2年後の春』<br> 退院した花織とデートを重ねるうち、自分が昂を演じているのが辛くなり始め、<br> 花織と交わす言葉が空しくなってくる。<br> 彼女を幸せにしたいが、彼女が愛する人は僕ではなく昂で、僕には無理だと思うようになってくる。<br> 段々誰とも会いたくなくなってくる。<br> そして3月31日がどういう日なのかが分かった3月のある日、花織を喫茶店に呼び出し、「もう、別れよう」と告げた。<br> 花織は別れたくないなんて我がまま言わないから、何が嫌いになったのか教えてと言ってくるが、<br> 僕はただ謝る事しかできなかった。<br> 彼女は僕に「偽善者!」という一言を残して立ち去ってしまった。<br> 僕は彼女を傷つけただけではなく、死んだ昂の顔に泥をぬることまでしてしまったんだと後悔した…。<br> <br> そして2年後、僕は小林に呼び出される。<br> 小林は昂の墓前でばったり花織と会ったと言う。彼女は今、全ての記憶を取り戻し、辛さを乗り越えて生きているという。<br> 花織は僕に雪割の花を渡して一緒に春を迎えたいと言っているらしく、ここで待ち合わせしているのだと小林は言う。<br> そして来た彼女は、今まで長かった髪を短く切り、イメージを変え、僕の罪を許した花織の姿だった…。<br> <br> <a name="a15"></a></dd> <dt><a href="menu:15">15</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割の花</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/09(日)13:18:39ID:yTsibP0+</font></dt> <dd>―短く要約すると―<br> 彼氏を亡くして記憶喪失になった花織は、主人公が献身的に世話してくれることから彼氏と誤解する。<br> だが、主人公は彼女を傷つけてしまわないように、そのまま彼氏を演じることを決めた。<br> 主人公は元々花織が好きだけど彼女は彼氏が好き。でもなんとか助けてあげたいと思ってる。<br> 結局彼氏との「約束の日」に彼女の記憶が戻って、いままで騙してた事を平謝りする。<br> ギクシャクしながらも、彼女は主人公の誠意をありがたく思っておしまい。<br> <br> ―BAD END―<br> 花織が真実を知るのが早すぎてショック受けてあぼん<br> もしくは、31日に花織をみつけられなくてあぼん。<br> 他には、主人公が激しくウツになるとか雪割り草が枯れるとか…。<br> とにかくほとんどが花織あぼんエンドです。<br> <br> 以上長くなったけどおしまいです。<br> 最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。<br> </dd> </dl>
<strong>雪割りの花</strong><br> &gt;&gt;18-590~595、19-13~15 <hr> <dl> <dt><a href="menu:590">590</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:46:17 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd>雪割りの花<br> 主人公:大学生。作中の「僕」<br> 花織:主人公の隣に住むOL。主人公の憧れの女性であり作中のヒロイン。<br> 伊達昂:花織の恋人。仕事上、海外出張が多い。<br> 小林勇一:伊達昂の幼馴染であり親友であり同僚。<br> 小林美雪:勇一の妹であり、花織と昂を引き合わせた人物。花織の友達。<br> <br> <br> 長文だけだと分かりづらそうなので、先に時間軸を書いておきます。<br> <br> 11月07日花織と昂のキスシーンを目撃する<br> 11月13日花織が病院に運ばれ、記憶喪失と告げられる<br> 11月14日花織の飼っている文鳥に餌をあげに花織の部屋へ行く<br> 11月26日病院の屋上で僕が昂と間違えられ、昂を演じることを決意する。<br> 11月27日昂の存在を花織の部屋から消す<br> 12月09日花織が退院。携帯電話を渡す<br> 12月11日小林に会い、昂の情報を聞き出す<br> 12月12日~2月10日デートを重ねて僕は昂を演じることに慣れる<br> 02月17日花織の部屋で昂の誕生日祝い。3月31日待ってると言われる。<br> 02月25日小林に3月31日について聞くが情報がない<br> 03月12日小林から電話で31日について情報を得る。<br> 03月17日花織と喫茶店で会うが、真実を打ち明けられない<br> 03月31日この日にプロポーズするはずだった昂から贈り物が届き、真実が明らかになる。<br> <br> <a name="a591"></a></dd> <dt><a href="menu:591">591</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:47:08 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd>――GOOD END 1 『雪解け』<br> <br> 冬の訪れの早い北海道の街。僕はそこに住んでいた。<br> ある晩、僕はアパートの廊下で花織が男と抱き合い、キスしているところを目撃する。<br> 彼女にとって僕は年下の、弟のような存在であり、それ以上ではなかった。<br> <br> 5日後の深夜、玄関チャイムが鳴った。警察官が僕の元へ訪ねてきた。<br> 花織が交通事故に合い、病院に収容されているということを聞かされた。<br> 僕はどこの病院かを聞き、タクシーに飛び乗った。<br> 今朝のことを僕は思い起こしていた。彼女に男のことを聞くと、彼は恋人だと嬉しそうに語った。<br> あんなに元気だったのにと、僕は彼女が心配になった。<br> <br> 医者に容態を聞くと、花織は心因性記憶喪失だという。<br> 何らかの精神的衝撃を受け、彼女自身の防御本能が働き、記憶を封印したのだろうという。<br> 記憶は戻るのかと聞いた僕に医師は、いずれは戻るが彼女自身、それを望んでいるかどうかはわからない。<br> 今の状態で記憶を取り戻せば最悪の場合…と言葉を濁した。<br> 僕は彼女が深刻な状態なのだと言うことを悟った。<br> 彼女の家族は過去に事故で亡くしており、身寄りは無く、近い存在は彼氏くらいしかないと告げると、<br> 医師は、連絡先が分かるまで、彼女のそばについてやりなさいと言った。<br> 僕は彼女の病室で一夜を過ごした…。<br> <br> 朝、花織は意識を取り戻し、文鳥に餌をあげてと僕に呟くように言った。<br> 僕は花織の部屋へ行き、文鳥の餌を探していた時、彼と二人で並んで微笑む花織の写真を見つけた。<br> 本当に彼を愛していたんだと思い、ふと目を電話へ移すと留守電が入っていることに気付くが、<br> 私生活を覗くようなことはできないと思い、結局聞くことはしなかった。<br> <br> それから毎日、花織の看病をするために病院へ通ったある日、<br> 病院の屋上から夕日を二人で眺めた。すると病院より高みにある大学の鐘が鳴った。<br> その音に花織は大学へ目をやり、「大学の屋上から見る夕日はここよりも綺麗だろうね」と言った。<br> 彼女は僕が誰だったかを思い出そうとする。<br> 思い出した僕の名前は…彼氏の名である「昂」だった。<br> 僕は本当のことを言い出すことはできなかった。<br> 医師に僕を「伊達昂」だと思い込むことはありえるのかと問うと、<br> 献身的に看病する僕に、恋愛感情に似た感情を持ち、彼女は彼を僕に投影しているのだという。<br> 今はなるべく刺激をせず、経過をみまもることとなった。<br> この夜、僕は「この瞬間から伊達昂その人になる」と決意をした。<br> <br> 翌朝、僕の部屋の表札を外し、花織の部屋に残る「本物の昂」を消し去ることにした。<br> 花織の部屋へ入り、留守電を再生すると小林からの伝言だった。<br> 「昂が出張先のマイアミで交通事故に合い、死んだ」と。<br> 記憶喪失の原因を僕は悟った。<br> またその記憶を思い出してしまわないように、彼と二人で微笑んでいる写真と電話を隠した。<br> <br> <a name="a592"></a></dd> <dt><a href="menu:592">592</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:48:09 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd> 彼女は疑いもなく、僕を昂だと思い込み続け、そして退院の日、僕は彼女に携帯電話を渡した。<br> 電話が部屋にあったはずだと疑問に思う花織だが、僕のつじつま合わせの嘘を信じてくれた。<br> だが、このまま昂を演じているのではいつかボロが出ると思い、<br> 留守番電話に伝言を残していた人物である小林勇一に会いに行くことにした。<br> <br> 事情は先に電話で話しているので、小林は昂に関する事柄を書き出しておいてくれた。<br> 二年前に小林の妹が花織と昂を引き合わせたこと、<br> 昂は強い煙草を吸っていること、趣味のこと、様々な事を聞いた。<br> 今花織を幸せにしてあげられる最善のことがこれなんだと、罪の意識を持つ自分に言い聞かせながら…。<br> <br> 数日後、花織は仕事に復帰した。<br> 僕は彼女が出かけるのを確認してから大学へと出かけ、夕方からはアルバイトをした。<br> 夜、彼女に出会わないようこっそりと帰った。昂は本当なら隣に住んでいないからだ。<br> 日曜になるたびに僕は昂として花織と会い、デートを重ね、<br> いつしか僕は本当に彼女を愛するようになり、会う日を心待ちにするようになり、<br> 昂を演じている事を忘れ、彼女が本当に僕を愛してくれていると思うようになっていた。<br> そんなある日、花織の思い出の地だという海浜公園へ行った。<br> そこは二年前、三回目のデートの時に昂との忘れられない、思い出と夕日を見た場所だと言う。<br> その思い出を聞いて、僕は何を有頂天になっているんだと思った。<br> ただ、花織を騙して成立しているだけの仲なのに…。<br> <br> 2月17日。昂の誕生日に花織は昂を祝う為、僕を部屋へ呼んでくれた。<br> 花織はプレゼントだと言って、「雪割り草」を僕にくれた。<br> 何故雪割り草?と聞く僕に花織は「春を告げる花だから…」と言った。<br> そして言葉を続けた。<br> 「3月31日…待ってる」と。<br> 何のことかわからない僕に彼女は寂しそうな顔を向け「抱いてくれないのね」と呟く。<br> 恋人である昂を演じる上で必ず突き当たる壁であることは分かっていた。<br> 僕は罪の意識を感じながら、彼女を抱いた…。<br> <br> その日、僕は夢を見た。<br> 花織が街を見下ろす高みの縁に立ち、僕の声すら彼女の心に届かず、<br> 涙をこぼし、そして飛び降りる夢を。<br> そうだ。悲劇的な、こんな結末を避ける為、僕は彼女をだまし続ける…。<br> <br> <a name="a593"></a></dd> <dt><a href="menu:593">593</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:49:20 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd>僕の部屋へ小林が訪ねてきた。<br> 僕は3月31日が二人にとって何の日なのか聞くが、小林は知らないという。<br> 小林はそろそろ潮時だと思う。これだけ長く続いた後、真実を知った時のショックは大きいだろうと言った。<br> 僕は彼女の幸せを願い、雪割り草を育て、花を咲かせて見せてあげたいと言った。<br> <br> 3月に入ったある日、小林から携帯に連絡が入った。<br> 3月31日は三年前に会った日で、その日「三年後のその日に正式にプロポーズする」と約束していたことを<br> 小林の妹から聞いたと教えてくれた。<br> 本当ならその日は海外出張の予定だったから、電話で言うつもりだったのだろうという。<br> どうすれば…と聞く僕に小林は、昂が死んだ事、そのことで記憶喪失になった事、<br> 僕が演じていた理由、全て真実を言って、偽りの長い冬を終わらせ、本当の春を運んであげようと言った。<br> 僕はその夜、ずっと考え、彼女に電話をし、次の日曜に会おうと約束した。<br> 日曜、花織と会い、全てを話そうとしたが、「31日は出張だ」と言い訳をしてしまい、結局何も言えなかった。<br> 僕は真実を告げるべきかどうか悩み、悲嘆にくれる気力すらなく、31日まで部屋に閉じこもって過ごした…。<br> <br> 運命の日の夜が明けた。<br> その日、雪割の花が、咲いていた。僕は嬉しくなり、声に出して笑った。<br> <br> <a name="a594"></a></dd> <dt><a href="menu:594">594</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:50:23 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd> 昼になり、電話を前にして僕はもう一度小林に電話して相談することにした。<br> 小林は「プロポーズは絶対にするな」と言ったが、僕は何も言えなかった。<br> 僕はしばらくして、花織に電話をかけて言った。<br> 「僕と…結婚して欲しい」<br> 花織はその言葉を受けた。と同時に外に配送が来て、彼女に贈り物が届いた。<br> 彼女はちょっと待っててと言って、長い沈黙が流れた。<br> 僕は悪い予感がして、彼女の名を何度も呼んだ。<br> そのとき、僕の部屋の扉が開いた。<br> そこには、花織が立っていた。<br> 彼女は僕の顔を見ると、手にしていた贈り物をぽとりと落とし、絶叫して、走り出した。<br> 呆然としながらも、彼女の落としたものを見ると、昂が生前に用意していたらしい、婚約指輪とメッセージカードだった。<br> メッセージには、プロポーズの言葉と最後の一行にはおどけた口調でこう書かれていた。<br> <br> 『隣の大学生に君を採られる前に結婚しなくちゃね…』<br> <br> 花織は全てを思い出したのだ。<br> 僕は、あの悪夢がフラッシュバックし、彼女の身に危険が来ると思い、外へと飛び出した。<br> ちょうどその時、小林が車で来た。僕は彼にメッセージカードを見せると、小林も事情を察し、<br> 二人で彼女を探すことにした。行った先を必死で考えている時、彼女へ本当の春を告げようと、<br> コートのポケットへ花の咲いた雪割り草を押し込んだ。<br> 彼女の部屋、思い出の海浜公園へ行くが、彼女の姿は無い。<br> 彼女の携帯へ連絡すると、繋がるが、何も言わずに切れてしまう。<br> しかし電話口から鐘の音が聞こえたことから、大学の屋上から夕日が見たいと言っていた事を思い出し、大学へと向かった。<br> <br> 階段を駆け上がり、少しだけ開いていた屋上への扉を開くと、花織はうずくまって泣いていた。<br> 彼女は僕に何を言われても、僕は昂ではなく、また昂は帰ってこないとただ泣いた。<br> 僕は、雪割り草の花が咲いたと、花織に見せ、僕はただ彼女を騙していたことを謝った。幸せにしたかったのだと。<br> 花織は春の訪れを告げる花を受け取り、「咲いたんだね…」と寂しそうに笑った。<br> こうして偽りの、長い冬が終わった。<br> <br> ――それから半年が経ち、僕はかつての日常を取り戻していた。<br> 花織との関係は、かつての通りに戻り、僕の部屋へ遊びに来てくれるようになり、<br> 憧れの存在以上、恋人未満の関係になっていた…。<br> <br> <a name="a595"></a></dd> <dt><a href="menu:595">595</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割りの花</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/08(土)17:51:39 ID:b7QvnxIb</font></dt> <dd> 後はこれをベースにルートが変わっていくだけなので、短めにまとめていきます。<br> <br> <br> ――GOOD END 2 『夕暮れ』<br> ・医師に彼女には彼がいるとは言わない。<br> ・文鳥に餌をやるときに留守電を聞いてしまい、記憶喪失の原因を知る。<br> ・そのことを医師には相談せず、自分の胸にしまっておく。<br> ・花織を愛しているからこそ、昂のフリをして抱いたりはしない。<br> ・3月31日に「別れよう」と告げるが、ノイズが酷くなり言葉は届かない。<br> 後はGOOD END1と同じルート。<br> <br> ――あの日から二年後、大学を卒業し、就職先である東京へ旅立つ。僕の彼女となった花織と共に…。<br> <br> <br> <br> <br> ――GOOD END 3 『雪割り草』<br> ・医師に彼女には彼がいるとは言わない。<br> ・文鳥に餌をやるときに留守電を聞いてしまい、記憶喪失の原因を知る。<br> ・そのことを医師には相談せず、自分の胸にしまっておく。<br> 後はGOOD END1と同じルート。<br> <br> ――あの日の翌日、僕と花織は昂の墓前に来て、雪割り草を植えた。<br> それは彼女にとって過去に別れを告げ、未来に旅立つ為の儀式だったのかもしれない…。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:13">13</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割の花</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/09(日)13:15:22ID:yTsibP0+</font></dt> <dd>――GOOD END 4 『旅立ち』<br> GOODEND1がベースだが、美雪を中心に話が展開され、彼女の兄である小林勇一は出てこない。<br> <br> 留守番電話と写真を花織の部屋から隠す時、花織の日記を見つけ、それも一緒に隠してしまう。<br> 花織が退院した日、このまま昂を演じ続けているとボロが出ると思って連絡した先は美雪。<br> 僕は昂についての情報を、花織の日記から得ていたが、それ以上の情報をもらおうと美雪協力を求めるが、<br> 美雪は今でも昂のことを片思いしており、協力してくれなかった。<br> デートを重ねて僕と花織の中が親密になったある日、美雪から呼び出され、<br> 「昂が本当は花織と別れたがっており、海外出張を理由に遠ざけていた。私は彼と寝たときに決意を聞いた」<br> と言われ、このことをはっきりさせて花織と別れた方が二人の為だと言われるが、<br> 僕は花織をいまのまま騙し続けている方が、彼女を幸せにできるんだと思う。<br> <br> 3月31日についてなんのことかを美雪に相談するが、その日は二人を引き合わせた日で、<br> なにか特別な約束でもしてたんじゃない?と、突き放したように言われ、いつもと違う彼女の態度を不思議に思う。<br> 相談した日からしばらく後、美雪の方から連絡があり、言い方が悪くてごめんと謝られ、美雪の兄である小林の方が、<br> 僕に協力的になってくれるから紹介しようかと言われるが、僕は美雪を頼ることにした。<br> <br> ついに当日の朝、雪割り草が咲く。<br> 美雪の言葉から僕は、昂は花織にプロポーズをするつもりだったんだろうと推測し、花織に電話をかけ、<br> 結婚してくださいと言う。彼女はそれを受けたとき、外に宅配が来る。<br> 中身はGOODEND1と同じ。全てを知った花織はどこかへ行ってしまう。<br> そのとき、僕の携帯に美雪から電話がかかってくる。<br> 経緯を説明すると、美雪は「花織が行きそうな場所は?」と言うので、「大学の屋上」と答えると、<br> 美雪は今から大学の屋上へ向かうと言ってくれるので、僕は先に行くことにした。<br> <br> 屋上には花織がうずくまっていた。<br> 僕は謝るが、昂が死んだことのショックが大きく、私も死ぬと言い出す。<br> そのとき、「死ぬとか言わないで!」と美雪が屋上へやってくる。<br> 昂は花織のことを心から愛していた事、昂は花織の心の中で生きているんだから、<br> 死んだら消えてしまうと言うこと、僕が彼女を死なせない為に必死に嘘をついていたことを話す。<br> 花織は思いとどまり、僕の差し出した雪割の花を受け取った。<br> <br> ――花織は全ての記憶を取り戻し、僕とのことも全て覚えていてくれた。<br> 初めは互いに顔を合わせ辛く避けるようにしていたけど、美雪のおかげでなんとか上手くいくようになった。<br> 美雪は昂を今も愛していて、花織を許せない時期もあり、昂と寝たと嘘をついたのだという。<br> そして美雪は、一から全てをやり直す為、アメリカへ旅立って行った。僕に花織を任せて…。<br> <br> <a name="a14"></a></dd> <dt><a href="menu:14">14</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割の花</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/09(日)13:16:21ID:yTsibP0+</font></dt> <dd>――GOOD END 5 『2年後の春』<br> 退院した花織とデートを重ねるうち、自分が昂を演じているのが辛くなり始め、<br> 花織と交わす言葉が空しくなってくる。<br> 彼女を幸せにしたいが、彼女が愛する人は僕ではなく昂で、僕には無理だと思うようになってくる。<br> 段々誰とも会いたくなくなってくる。<br> そして3月31日がどういう日なのかが分かった3月のある日、花織を喫茶店に呼び出し、「もう、別れよう」と告げた。<br> 花織は別れたくないなんて我がまま言わないから、何が嫌いになったのか教えてと言ってくるが、<br> 僕はただ謝る事しかできなかった。<br> 彼女は僕に「偽善者!」という一言を残して立ち去ってしまった。<br> 僕は彼女を傷つけただけではなく、死んだ昂の顔に泥をぬることまでしてしまったんだと後悔した…。<br> <br> そして2年後、僕は小林に呼び出される。<br> 小林は昂の墓前でばったり花織と会ったと言う。彼女は今、全ての記憶を取り戻し、辛さを乗り越えて生きているという。<br> 花織は僕に雪割の花を渡して一緒に春を迎えたいと言っているらしく、ここで待ち合わせしているのだと小林は言う。<br> そして来た彼女は、今まで長かった髪を短く切り、イメージを変え、僕の罪を許した花織の姿だった…。<br> <br> <a name="a15"></a></dd> <dt><a href="menu:15">15</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">やるドラ 雪割の花</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/10/09(日)13:18:39ID:yTsibP0+</font></dt> <dd>―短く要約すると―<br> 彼氏を亡くして記憶喪失になった花織は、主人公が献身的に世話してくれることから彼氏と誤解する。<br> だが、主人公は彼女を傷つけてしまわないように、そのまま彼氏を演じることを決めた。<br> 主人公は元々花織が好きだけど彼女は彼氏が好き。でもなんとか助けてあげたいと思ってる。<br> 結局彼氏との「約束の日」に彼女の記憶が戻って、いままで騙してた事を平謝りする。<br> ギクシャクしながらも、彼女は主人公の誠意をありがたく思っておしまい。<br> <br> ―BAD END―<br> 花織が真実を知るのが早すぎてショック受けてあぼん<br> もしくは、31日に花織をみつけられなくてあぼん。<br> 他には、主人公が激しくウツになるとか雪割り草が枯れるとか…。<br> とにかくほとんどが花織あぼんエンドです。<br> <br> 以上長くなったけどおしまいです。<br> 最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。<br> </dd> </dl>

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