怪鳥

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<p><strong>怪鳥<br /> part67-238~239</strong></p> <hr /><p>238 :怪鳥:2014/08/22(金) 23:41:35.89 ID:IuI55CC+0<br />     第五回・3分ゲームコンテストの優勝作品である<br />     RPGツクール2000製の短編アドベンチャー、『怪鳥』行きます。<br /><br />     主人公は気が付くと、何人かの人が集まっている洞窟の中にいた。<br />     その人達に話を聞くと、ここは人を攫って食べる『怪鳥』の巣で、ここに攫われた人はそのうち怪鳥によって食べられてしまうらしい。<br />     主人公は以前から大きな鳥が人を攫うという噂を聞いていたが、その噂が本当である事を身をもって知ってしまったわけだ。<br />     そんな話をしているうちに怪鳥が洞窟へ戻ってきて、洞窟に以前からいた老人を貪り食ってしまう。<br />     そのうち他の人も、そして自分も同じ運命を辿る事になるだろう。<br />     しかし、怪鳥が外へ人を攫いに行っている隙に脱出しようとしても怪鳥に感づかれて食べられてしまうというのだ。<br />     主人公はなんとか助かろうと知恵を絞った。そして…<br /><br />     (生還END1・自分だけ助かる)<br />     洞窟の中の人達と仲良くなっていった主人公は、皆の力を合わせて怪鳥を倒そうと提案し、皆それに賛同した。<br />     そして全員が怪鳥に挑みかかるのを確認した主人公は、洞窟の人達の中にいた女の子の手を引くと洞窟から脱出する、主人公は最初から、他の人を囮にして自分と女の子だけ助かるつもりだったのだ。<br /><br />     しかし、脱出して少しすると怪鳥が追いかけてきた。<br />     囮にした他の人は案外早く殺されてしまったらしい。<br />     主人公と女の子は懸命に走るが空を飛ぶ怪鳥の早さには敵わず追いつかれそうになる。<br />     そこで主人公は…女の子を転ばせた。<br />     そして、女の子が「助けて、助けて!」と叫ぶのを尻目に自分だけ逃げ続ける。<br />     怪鳥は、女の子を食べるのに忙しかったのか、それ以上主人公を追いかけてこなかった。<br /><br />     こうして、怪鳥から逃げ切った主人公は故郷へ帰ることができた。<br />     その後も世界各地で怪鳥が人を攫ったという話は聞いたが、自身は二度と怪鳥に関わる事はなく、逃げる為に他人を犠牲にした事を知られる事もなく、無事に一生を過ごしたという。<br /><br /> 239 :怪鳥:2014/08/22(金) 23:42:06.31 ID:IuI55CC+0<br />     (生還END2・怪鳥を倒す)<br />     洞窟の皆と話し合っているうちに、怪鳥がまた1人の人間を攫ってきた。<br />     その男は貴族風の服を着て、立派な剣を持っていた。<br />     彼は「私が怪鳥を退治してやろう!」と意気込んでいた。<br />     だが自信過剰なだけで、本当に怪鳥を倒せるかというと非常に怪しい。<br />     一方で、先ほどから洞窟にいるモヒカンの男は腕っ節が立ち、彼が武器を持てば本当に怪鳥を倒せそうだった。<br />     だが貴族風の男に「モヒカン男に剣を渡してくれ」と言っても聞かないだろう。<br />     (というかゲームシステム上そのような行動が出来ない)<br /><br />     そこで、モヒカン男に剣を渡す為に、主人公は非情な手段に出た。<br />     貴族風の男が自信過剰なのを見抜いた主人公は、その手で怪鳥を倒して英雄にならないかと炊きつけたのだ。<br />     貴族風の男はその話に簡単にのり、剣で怪鳥に切りつけたものの、その攻撃は怪鳥の皮膚を軽く切り裂いただけで終わり、貴族風の男は怪鳥の反撃に遭い、あっさりと死に、食べられた。<br />     思ったとおり、怪鳥は貴族風の男が持っていた剣をそのまま放っておいた。<br /><br />     貴族風の男が残していった剣を拾いモヒカン男に渡すと、主人公は今度は、皆の力を合わせて怪鳥を倒そうと提案し、洞窟の皆はそれに賛同し、怪鳥に挑みかかった。<br />     そして主人公や他の人が怪鳥の気を引いている隙にモヒカン男が剣で渾身の突きを繰り出すと、怪鳥の心臓に突き刺さり、見事怪鳥を仕留めた。<br /><br />     こうして怪鳥を倒すことに成功した主人公達は互いに称えあうと、それぞれの故郷に帰っていった。<br />     そしてその後、怪鳥の噂を聞く事は二度となかったという。<br /><br /><br />     以上です。自分が助かる為に他人を犠牲にする必要があるというダークさもありますが、怪鳥に攫われたという特殊なシチュエーションはオンリーワン的な魅力を持っています。</p>
<p><strong>怪鳥<br /> part67-238~239</strong></p> <hr /> <p>238 :怪鳥:2014/08/22(金) 23:41:35.89 ID:IuI55CC+0<br />     第五回・3分ゲームコンテストの優勝作品である<br />     RPGツクール2000製の短編アドベンチャー、『怪鳥』行きます。<br /> <br />     主人公は気が付くと、何人かの人が集まっている洞窟の中にいた。<br />     その人達に話を聞くと、ここは人を攫って食べる『怪鳥』の巣で、ここに攫われた人はそのうち怪鳥によって食べられてしまうらしい。<br />     主人公は以前から大きな鳥が人を攫うという噂を聞いていたが、その噂が本当である事を身をもって知ってしまったわけだ。<br />     そんな話をしているうちに怪鳥が洞窟へ戻ってきて、洞窟に以前からいた老人を貪り食ってしまう。<br />     そのうち他の人も、そして自分も同じ運命を辿る事になるだろう。<br />     しかし、怪鳥が外へ人を攫いに行っている隙に脱出しようとしても怪鳥に感づかれて食べられてしまうというのだ。<br />     主人公はなんとか助かろうと知恵を絞った。そして…<br /> <br />     (生還END1・自分だけ助かる)<br />     洞窟の中の人達と仲良くなっていった主人公は、皆の力を合わせて怪鳥を倒そうと提案し、皆それに賛同した。<br />     そして全員が怪鳥に挑みかかるのを確認した主人公は、洞窟の人達の中にいた女の子の手を引くと洞窟から脱出する、主人公は最初から、他の人を囮にして自分と女の子だけ助かるつもりだったのだ。<br /> <br />     しかし、脱出して少しすると怪鳥が追いかけてきた。<br />     囮にした他の人は案外早く殺されてしまったらしい。<br />     主人公と女の子は懸命に走るが空を飛ぶ怪鳥の早さには敵わず追いつかれそうになる。<br />     そこで主人公は…女の子を転ばせた。<br />     そして、女の子が「助けて、助けて!」と叫ぶのを尻目に自分だけ逃げ続ける。<br />     怪鳥は、女の子を食べるのに忙しかったのか、それ以上主人公を追いかけてこなかった。<br /> <br />     こうして、怪鳥から逃げ切った主人公は故郷へ帰ることができた。<br />     その後も世界各地で怪鳥が人を攫ったという話は聞いたが、自身は二度と怪鳥に関わる事はなく、逃げる為に他人を犠牲にした事を知られる事もなく、無事に一生を過ごしたという。<br /> <br /> 239 :怪鳥:2014/08/22(金) 23:42:06.31 ID:IuI55CC+0<br />     (生還END2・怪鳥を倒す)<br />     洞窟の皆と話し合っているうちに、怪鳥がまた1人の人間を攫ってきた。<br />     その男は貴族風の服を着て、立派な剣を持っていた。<br />     彼は「私が怪鳥を退治してやろう!」と意気込んでいた。<br />     だが自信過剰なだけで、本当に怪鳥を倒せるかというと非常に怪しい。<br />     一方で、先ほどから洞窟にいるモヒカンの男は腕っ節が立ち、彼が武器を持てば本当に怪鳥を倒せそうだった。<br />     だが貴族風の男に「モヒカン男に剣を渡してくれ」と言っても聞かないだろう。<br />     (というかゲームシステム上そのような行動が出来ない)<br /> <br />     そこで、モヒカン男に剣を渡す為に、主人公は非情な手段に出た。<br />     貴族風の男が自信過剰なのを見抜いた主人公は、その手で怪鳥を倒して英雄にならないかと炊きつけたのだ。<br />     貴族風の男はその話に簡単にのり、剣で怪鳥に切りつけたものの、その攻撃は怪鳥の皮膚を軽く切り裂いただけで終わり、貴族風の男は怪鳥の反撃に遭い、あっさりと死に、食べられた。<br />     思ったとおり、怪鳥は貴族風の男が持っていた剣をそのまま放っておいた。<br /> <br />     貴族風の男が残していった剣を拾いモヒカン男に渡すと、主人公は今度は、皆の力を合わせて怪鳥を倒そうと提案し、洞窟の皆はそれに賛同し、怪鳥に挑みかかった。<br />     そして主人公や他の人が怪鳥の気を引いている隙にモヒカン男が剣で渾身の突きを繰り出すと、怪鳥の心臓に突き刺さり、見事怪鳥を仕留めた。<br /> <br />     こうして怪鳥を倒すことに成功した主人公達は互いに称えあうと、それぞれの故郷に帰っていった。<br />     そしてその後、怪鳥の噂を聞く事は二度となかったという。<br /> <br /> <br />     以上です。自分が助かる為に他人を犠牲にする必要があるというダークさもありますが、怪鳥に攫われたという特殊なシチュエーションはオンリーワン的な魅力を持っています。</p>

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