探偵オペラ ミルキィホームズ

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<p><strong>探偵オペラ ミルキィホームズ</strong></p> <p>part70-283~293</p> <hr /><p>283 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:44:37.36 ID:nyNbbuc90<br /> 某オタク格闘家がリングへの入場時にコスプレした事で有名な<br /> PSPで発売されたアドベンチャーゲーム、<br /> 『探偵オペラ ミルキィホームズ』行きます。<br /> 例によって細部がいい加減ですがご容赦を。<br /> また、本作にはバージョン1.0と1.5がありますが、<br /> この内容は1.0を元に書いています。</p> <p><br /> 『主要登場人物』<br /> (小林 オペラ)<br /> 元凄腕探偵の心優しい青年。<br /> 元ネタは江戸川乱歩の少年探偵団の一員の小林少年。<br /> かつては自身の探偵能力とトイズ(この世界において探偵や怪盗が持つ超能力)<br /> で数々の難事件を解決してきた伝説級の探偵だったが、<br /> 5年前に怪盗Lとの戦いでトイズを消失してしまい、<br /> この世界ではトイズが無いと探偵として認められないのと同時に<br /> 探偵としての自信もなくしてしまい廃業。<br /> 本作では4人の探偵の卵と言える少女達のチームのリーダーとして活躍し、<br /> トイズこそ無いものの、推理力や洞察力といった本来の探偵の能力と、<br /> 持ち前の優しさで少女達を導く。<br /> 消失したトイズがどのようなものだったのかは、<br /> この文章を書いている2017年現在においても明らかになっていない。</p> <p><br /> (シャーロック=シェリンフォード)<br /> 少女探偵チーム『ミルキィホームズ』の一員。<br /> 元ネタはもちろんシャーロック=ホームズで、彼の子孫らしい。<br /> 陽気で人懐っこい性格で、<br /> ライバルの警察チームに対しても好意的に接する。</p> <p><br /> トイズはサイコキネシスという、物を触れずとも動かせる力なのだが、<br /> 『見えてる物でないと動かせない』『軽い物でないと動かせない』<br /> という制約があるせいか、自身の能力が役立たずだと悩んでいるようだ。<br /> だがそれ以外の制約は少なく、見えていて軽い物でさえあれば、<br /> いくつも同時に自由に動かせるので汎用性は高い。</p> <p><br /> (譲崎ネロ)<br /> 少女探偵チーム『ミルキィホームズ』の一員。<br /> 元ネタは『ネロ=ウルフ』という探偵。<br /> 苗字の読みは『ゆずりざき』なのだが、この苗字は昔の探偵とは関係ない。<br /> いわゆるボクっ子で、甘いものが好きで棒付き飴を口にしてる事が多い。<br /> アニメではクズい言動が多く「クズデレ」「クズかわいい」などと言われているが<br /> 本ゲームにおいてはそんな事はない。</p> <p><br /> トイズはハッキングで機械全般を自由自在にできる能力。<br /> 持参の金属のヘラを機械の端子に入れると、よりハッキングしやすい。<br /> ハッキングと聞いて思いつくコンピューター関連の操作以外にも、<br /> エレベーターやライトの出力を無理矢理上げたりも出来る。<br /> 当然ながら機械の無い場面では役に立たないトイズだが、<br /> 舞台が偵都ヨコハマという大都市なので今作においてその心配は無い。</p> <p><br /> 284 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:45:51.37 ID:nyNbbuc90<br /> (エルキュール=バートン)<br /> 少女探偵チーム『ミルキィホームズ』の一員。<br /> 元ネタはアガサ=クリスティの小説内に出てくる探偵『エルキュール=ポアロ』と、<br /> ポアロの友人『バートン博士』から。<br /> おしとやかな性格で、それ故にトイズの能力を恥ずかしがっているようだ。</p> <p><br /> トイズは怪力。単純ながら強力なその能力は、捜査と怪盗確保の両方で生かされる。<br /> また、その本質は質量の増加であり、肉体を硬化させたり重量を増加させられるので、<br /> 刃物を素手で受け止めたり密室から床を突き破って脱出したりも出来る。</p> <p><br /> (コーデリア=グラウカ)<br /> 少女探偵チーム『ミルキィホームズ』の一員。<br /> 元ネタは、P.D.ジェイムスという作家に出てくる探偵『コーデリア=グレイ』と、<br /> 『ロザ・クラウガ』という名前のバラ。<br /> 4人の中では最年長でお姉さん役として頑張り、格闘技が得意。</p> <p> </p> <p>トイズは五感強化であり、一番探偵らしいと言える。<br /> 捜査にも怪盗を追い詰めるにも役立つトイズだが、<br /> 当然ながら物理的影響力は一切無い。<br /> 格闘技が得意なのはその弱点を埋め合わせるためなのかも知れない。</p> <p> </p> <p>(第一話)<br /> 『本編』<br /> 世は、トイズという超能力を悪事のために使う怪盗と、<br /> それを阻止するためにトイズを使う探偵が激しく対立する、大探偵時代。<br /> そんな中、小林オペラは探偵として数多くの怪盗と対決し難事件を解決し続けたが、<br /> 5年前に怪盗Lとの戦いでトイズを失い、探偵を辞めてしまった。<br /> そんな彼が、探偵教育機関『ホームズ探偵学院』に、理由も分からず招待された。<br /> そこで彼は高いところから落ちそうだったシェリンフォードを受け止めて助けたり、<br /> それを目撃したコーデリアに変態扱いされて関節技コンボを極められたりした後に、<br /> 舘という老紳士の案内で4人の少女達と共に生徒会長室に向かうことになった。<br /> だがその途中、生徒会長室でガラスの割れる音が聞こえた。<br /> 6人は一斉に部屋の前へ向かうが扉には鍵がかかっていた。<br /> そこでエルキュールは怪力で扉をこじ開け、中に入る。<br /> すると窓が割れ、部屋の中は荒れていた。<br /> そこで小林は咄嗟に、舘に警察への連絡を頼んだ後に、<br /> 4人の少女達と共に部屋の探索をした。<br /> 一通り捜査を終えると、不意に目の前に、少女を脇に抱えた仮面の人物が現れた。<br /> 「小林オペラ、お前の目の前で生徒会長を攫って、俺の怪盗の名にハクをつけるのさ!」<br /> そう言って逃げていく怪盗を、小林と4人の少女達はトイズを駆使して追いかける。<br /> そして屋上からハンググライダーで逃げようとした怪盗を、<br /> 屋上にたなびいていた校旗をサイコキネシスで操る事で絡め取った。<br /> 怪盗は「俺を放せ!さもないとこの生徒会長を落とすぞ!」と叫ぶ。<br /> その言葉に動揺する4人の少女たちと舘だったが、<br /> 小林は「それは生徒会長ではなく人形だろう?華奢な女性といえども、<br /> 人間の体を長い時間片手で抱えていられるわけがない。<br /> それに、今回の事件が狂言である事は彼女達の調査によって分かってる!」<br /> そう言うと、小林は今回の事件について説明した。</p> <p><br /> 285 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:47:04.15 ID:nyNbbuc90<br /> 「窓が割れていたが、割れた破片は部屋の外側に落ちていた。<br /> つまり、本当に外から侵入されたのではなく、<br /> そう見せかけるために部屋の内側から割っただけだった。<br /> 部屋の中は本が散らばっていたり大きなソファが倒れていたが、そこにも不信な点があった。<br /> 本は確かに乱雑に落ちていたが、その全てが閉じた状態で、開いて散らばった本は一冊も無い。<br /> それにソファは木製のかなり重いものであり、乱暴に倒されたとしたら、<br /> 木造の旧校舎内では音が響き、僕達にも聞こえるはずなんだ。<br /> つまりそれらも、本当に荒らされたのではなく、そう見せかけるために用意されたもの。<br /> さらには、生徒会長の物と思わしき携帯電話がロック状態で部屋の入り口にあった。<br /> ロック状態というのは無くした時とかに遠隔操作でするものであって、<br /> 普段持ち歩いているときにロック状態になんてしない。<br /> そんな事したら電話に出られないからね。<br /> さて舘さん、あなたに頼んでいたはずの警察の応援がまだ来る気配が無い上に、<br /> 生徒会長が攫われる頃にポケットに手を突っ込んでいたりと、前から不自然でしたね。<br /> …生徒会長の携帯へ電話をかけてもらえますか?」<br /> 観念した舘がその通りにすると、生徒会長室からガラスの割れた音がした。<br /> 「あのロックされた携帯電話は、着信音でガラスの割れた音を鳴らして<br /> 事件を演出するためのもの。つまりこれは舘さんが協力した狂言の誘拐!<br /> 生徒会長の部屋や携帯電話を自由に使え、舘さんが協力する人物、それは一人しかいない!<br /> 怪盗の正体は生徒会長だ!」</p> <p><br /> その推理を聞き終えた怪盗は仮面を外す。<br /> その正体は小林の言うとおり、生徒会長の少女だった。<br /> 生徒会長は、小林に探偵チームを指揮してもらうつもりで、<br /> 小林と4人の少女達が上手にやって行けるかどうかテストをしたのだ。<br /> テストの結果に満足した生徒会長は、チームの教官役を小林に頼む。<br /> トイズを失った自分は探偵ではないと断ろうとした小林だったが、<br /> 4人の少女達は見事な指示や推理力に感銘したのか、教官になって欲しいと頼む。<br /> 根負けした小林は、探偵チームの教官となるのであった。</p> <p><br /><br /> (第二話~第四話の3つの事件の順番は<br /> 第一話終盤のちょっとした選択肢によって前後するらしいので、<br /> 今回は私自身がプレイした順番で解説させてもらいます)</p> <p><br /> (第二話)</p> <p>『第二話以降に登場する登場人物』<br /> (アルセーヌ)<br /> 怪盗帝国の首領である女性怪盗。元ネタはもちろんアルセーヌ=ルパン。<br /> グラマラスな肉体に露出度の高い服装と、色々ありがたい。<br /> トイズは幻覚を見せるというものなのだが、ゲームではイマイチ効果が分かりにくい。</p> <p><br /> (ユタカ)<br /> アルセーヌの付き人であるおとなしい少年。モロにショタっ子。<br /> 物を盗む技量は無くトイズを使う描写も無いが、<br /> ウィキペディアによると他の人のトイズと共鳴し、強化したり暴走させたりする<br /> トイズを持っているらしいのだが今作では使う描写は無い。</p> <p><br /> 286 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:48:07.67 ID:nyNbbuc90<br /> (トゥエンティ)<br /> 怪盗帝国の一員。元ネタは怪人二十面相。過剰にカッコつける残念な美青年。<br /> とはいえアニメ版のように無意味に脱いだりはせず随分と性格は抑えられている。<br /> トイズは元ネタにふさわしく変装。変装の出来は完璧で、<br /> 長年の知り合いでも正体に気づかず、変装の幅も女性だろうが老人だろうが自由自在。<br /> だが例によって性格や知識まではコピーできないという弱点がある。</p> <p><br /> (神津 玲)(かみつ れい)<br /> 警察の少女達のチーム『G4』のまとめ役の警視。小林とは旧友。<br /> 外見や性格は知的でクールの一言に尽きる。</p> <p><br /> (明智 小衣)(あけち こころ)<br /> G4の一員。飛び級でハーバード大学を卒業したというエリート。<br /> 元ネタは当然、明智小五郎。<br /> 他のG4隊員が探偵少女たちにそれなりに友好的なのに対し、<br /> あくまでライバルとしてツンツンした態度を取っている。<br /> それにも関わらず友好的に「こころちゃん」と呼んでくるシェリンフォードが苦手。<br /> ちなみに彼女を含めて全ての警察の少女達はトイズを持っていない。</p> <p><br /> (銭型 次子)(ぜにがた つぎこ)<br /> G4の一員。きっぷのいい姉御肌。<br /> 元ネタは言うまでもないが銭形平次。<br /> 張り込み中に景気良くメシを食う。<br /> また和風好きなのだが、西洋風の探偵チームの事務所へ出向いた際に<br /> 「この部屋には和風が足りない」と言ったりする、ちょいとズレた感覚があったりする。</p> <p><br /> (長谷川 平乃)(はせがわ ひらの)<br /> G4の一員。おしとやかだが腕っ節は強いと、エルキュールに似た少女。<br /> 元ネタは鬼平犯科帳の主人公、長谷川平蔵。<br /> 正直、今回のゲームではあまり個性を生かせず陰が薄い。</p> <p><br /> (遠山 咲)(とおやま さく)<br /> G4の一員。今時の子。<br /> 元ネタは当たり前に遠山の金さん。<br /> 長谷川同様陰が薄い。</p> <p><br /> (本編)<br /> 怪盗帝国本拠地では、アルセーヌが『アダムの涙』という宝石を盗むのを、<br /> 誰に任せるか考えていた。<br /> 「そうだユタカ君、君がやってくれる?」と言ってからかい、<br /> 「アルセーヌ様の命令なら何でもやるけど、僕が盗みなんて出来るわけがない」<br /> と困っている様子を見て楽しむアルセーヌ。<br /> そこへトゥエンティが「私が盗みましょう!」と華麗に利候補する。<br /> アルセーヌは彼にアダムの涙を盗むのを依頼したのだった。</p> <p><br /> 数日後<br /> 「高層ビルに保管されているアダムの涙をいただきます」<br /> という予告状を受け取る。</p> <p><br /> 287 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:48:31.44 ID:nyNbbuc90<br /> 現場へ行くと、警備の依頼主の令嬢の他にも、<br /> 小林の旧友の神津と、G4の四人もいた。神津は言う。<br /> 「どちらが先に怪盗を捕まえるか、ゲームみたいで楽しみだ!」<br /> 彼らと協力して怪盗を返り討ちにするべく捜査をしようとしたが、<br /> 令嬢から「あなた達は正式な探偵ではなく、まだ探偵学院の生徒で、<br /> いわば探偵の卵ですね!そんな人たちにアダムの涙の周辺は任せられません!」<br /> と、捜査範囲をアダムの涙から離れた場所に制限されてしまう。<br /> 仕方なく周囲の施設や過去のトゥエンティの事件を調べ始める探偵少女達。<br /> 小林は、そんな探偵少女達や、アダムの涙を守る警察少女達から情報を集める。</p> <p><br /> そして犯行時刻になると電気が消え、再び電灯が点いた時には、<br /> アダムの涙は消え、神津はうずくまっていた。<br /> 「逃走した犯人を追ってくれ!」<br /> その指図に従い犯人を追って出て行った4人の警察少女達。<br /> だが小林と探偵少女達はそうせず、目の前の男に疑問点をぶつけた。</p> <p><br /> 「トゥエンティが過去関わった事件を調べてみたが、<br /> その事件の監視カメラに映し出された犯人と思わしき人物は、<br /> 全員が性別・年齢など全部バラバラだ。<br /> そしてさっきエレベーターの搭乗記録を洗ってみたら、<br /> 一人が乗って、階を移動せずにすぐに外に出た時があった。<br /> その時のカメラの映像を調べたら、依頼者の令嬢が入り、お前が出てきた。<br /> さらには、令嬢がそれ以前にゴミ箱に捨てた何かの包み紙を調べたら、<br /> それは彼女が嫌いだと言っていたガムの包み紙だったじゃないか。<br /> それに、G4の子たちに聞いたが、お前は本来はこの時期に海外へ出張に行くのに、<br /> 急に中止になったらしいな。偶然にしては出来すぎている。<br /> 後は、エレベーターを緊急時にも動かせるようにG4の子に指示したのも怪しい。<br /> そんな事をすれば、怪盗を追いやすくなるが、怪盗も逃走しやすくなる。<br /> それに何よりな、俺の知ってる神津は、捜査をゲームみたいだとか言う奴じゃない!<br /> お前こそが怪盗トゥエンティだ!<br /> 変装能力のトイズで令嬢に変装してアダムの瞳から遠さげた後に、<br /> 神津に変装して逃げる準備をしたんだ!」</p> <p><br /> それを聞いたトゥエンティは変装を解き逃走する。<br /> 小林と探偵少女達は屋上へたどり着き、トゥエンティはバルーンに捕まり逃げようとしたが、<br /> シェリンフォードがロープをサイコキネシスでトゥエンティに絡みつかせ、<br /> そのロープをエルキュールが怪力でしっかりと握った。<br /> 「アダムの涙を持って帰らなければアルセーヌ様に申し訳が無い」<br /> そう言うトゥエンティにネロが<br /> 「そんなもの持って帰ったら、それこそ怒られるよ、だってそれ偽者だから!」<br /> と言う。トゥエンティが懐のアダムの涙を確認したタイミングで、<br /> ネロはライトの出力を強烈に上げてトゥエンティの目をくらませる。<br /> それに驚いたトゥエンティは、実は本物のアダムの涙を落としてしまった。<br /> 同時に驚いたエルキュールがロープを放してしまい逃げられてしまったが、<br /> アダムの涙の防衛は無事に成功した。</p> <p><br /> ちなみに本物の神津は、予定通りに海外へ出張するための飛行機に乗っていた。<br /> そして、自身の偽者の話を聞き、出張を中止し即座に帰国したのだった。</p> <p><br /> 288 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:48:57.70 ID:nyNbbuc90<br /> (第三話)</p> <p><br /> (第三話で対決する怪盗、ラット)<br /> 怪盗帝国の一員の無邪気な少年。元ネタはネズミ小僧。<br /> 他のキャラがアニメと比べて性格がおとなしいのと対照的に、<br /> このゲームではガキ大将的な荒っぽさがある。<br /> トイズは発火なのだがその火力はマッチ程度。<br /> しかし、自身の作った、爆発装置が密封されている強化ガラス製の爆弾と組み合わせる事で、<br /> 自分にしか着火できず、一度着火したら止める事が出来ない爆弾を自在に使える。</p> <p><br /><br /> (本編)</p> <p>アルセーヌは、黄金鏡を誰に盗ませようかと悩んでいた。<br /> そこへラットが来て、俺が盗んでやると偉そうに言ってくる。<br /> ユタカが「アルセーヌ様に乱暴をしたら許さないぞ!」と言うと<br /> 「どう許さないんだ、言ってみろよオラオラァ!」と、ユタカをいぢめる。<br /> アルセーヌが諭すと、ラットは仕方なくユタカを許し、去っていく。<br /> 「本当はいい子なんだけどね」というアルセーヌだった。</p> <p><br /> 小林は事務所でテレビを見ていた。<br /> 「本日はヨコハマ中華街で事業を展開している王異さんの所へお邪魔しております。<br /> 王異さん、会社を発展させる秘訣はなんでしょうか!」<br /> 「一族が発展するためには、家宝が大事!わが一族の家宝は黄金鏡よ!」<br /> 「その家宝、見せてもらえないでしょうか?」<br /> 「ダメダメ、家宝は簡単には見せられないね!代わりにその写真ならいいよ」<br /> 「おおー。この写真に写ってるのが家宝の黄金鏡なんですねー」</p> <p><br /> そんな内容のテレビ番組を見ていると、シェリンフォードから電話がかかってきた。<br /> 「私は今、ヨコハマ中華街にいるんですけど、怪盗による爆弾騒ぎが起きてるんです!」<br /> 小林は現場に急いだ。<br /> 既に3つのビルが爆破されたが、事前に爆破予告の電話がかかってきており<br /> 中の人は全員脱出してからの爆破だったので人的被害はゼロだった。<br /> 現場には遊びに来ていた探偵少女達や、調査に来た神津と警察少女達一緒に捜査を始める。<br /> 彼女らが捜査して得た情報を集めて分析した後に、<br /> 小林はトランプのクラブの4の、クラブマーク4つが切り抜かれたカードを見つけた。<br /> その4つの切り抜きとヨコハマ中華街の観光地図を重ね合わせると、<br /> 切り抜きの3つが既に爆破されたビルとピッタリと一致した事から<br /> 残り1つの切り抜きに合う場所が次の爆破場所だと推理し駆けつける小林達。</p> <p><br /> 次の爆破場所、王異のいる王異ビルへ乗り込むと、当の王異は<br /> 「お前達いきなり何だね!?さっさと出て行かないと警察呼ぶよ!」<br /> と言ってくるので、これまでに得た情報を元に推理をぶつける事にした。</p> <p><br /> 289 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:49:29.31 ID:nyNbbuc90<br /> 「王異さん、あなたが所有する、これまでに爆破された3つのビルと<br /> 今から爆破されようとするこのビルは<br /> テナントの入りが悪く経営に困っているようですね。<br /> そんな商品価値の下がっているビルなのに、<br /> 最近ビルへかける保険金を急に上げましたね?<br /> そして爆破されたビルは3つとも<br /> ビルを建てた当時に作られ土台にはめ込まれた定礎箱が外に出ていて<br /> その箱が開いていて、その近くに家宝の黄金鏡と同じ形の青銅の鏡があった。<br /> それも、爆破で吹き飛んで偶然にではなく、人が開けて中身を確認したような形で。<br /> それらから考えられる可能性は一つ!<br /> あなたは怪盗に黄金鏡を渡すように言われた際に、<br /> それを承諾し、どのビルに黄金鏡があるか忘れてしまったから<br /> 全部爆破してくれと頼んで、ビルの保険金で儲けようとしたんだ!」</p> <p><br /> そう言い切った時、「王異、よくも騙したな!」と、ラットが出てきて、<br /> 騙された事や自分の行動を全部見抜かれた事に腹を立て、<br /> 中に人がいるというのに爆弾に着火してしまった。<br /> 小林は4人のトイズを使い、最終的にエルキュールの怪力で<br /> 屋上から爆弾を天高くブン投げて上空で爆破させる事で事なきを得る。</p> <p><br /> その時、周囲が霧に包まれ、アルセーヌの声が聞こえてきた。<br /> 「ラット、なぜあなたは中に人がいるのに爆破しようとしたの?」<br /> 「だって、あいつらがムカついたから!」<br /> 「ムカついたのなら人を傷つけてもいいというのですか?お仕置きです!」<br /> ラットは可愛い悲鳴を上げながら霧の中に消えてしまった。<br /> 探偵少女達は後を追おうとしたが、小林アルセーヌの能力が不明だから危険だと止めた。<br /> (前述したように、アルセーヌのトイズは幻覚、霧やラットの消失も幻覚なのだろう)</p> <p><br /> ちなみに王異は、保険金は貰えずビルを破壊されて大損な上に<br /> 黄金鏡を警察に預ける事になってしまった事もあってか、不起訴で済まされた。</p> <p><br /><br /> (第四話)</p> <p><br /> (第四話で対決する怪盗、ストーンリバー)<br /> 実直な青年で日本刀による剣術が得意で元ネタが石川五右衛門という、<br /> 某三代目怪盗の仲間の一人との類似点が多いが、服装は中華風。<br /> トイズは人形化で、目をあわせた人間をマネキンのようにしてしまう。</p> <p><br /> (本編)<br /> アルセーヌはストーンリバーに、ヨコハマの郊外にある、<br /> かつて日本軍の研究所だった洋館に隠された妖刀の発見を依頼する。<br /> 「物探しは本来は探偵の仕事、<br /> ですが依頼とあれば、怪盗らしい方法で探しましょう」<br /> そう言ってストーンリバーは立ち去った。</p> <p><br /> 290 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:50:06.63 ID:nyNbbuc90<br /> 小林と4人の少女達がヨコハマの郊外を歩いていたら少年が泣いていたので、<br /> どうしたのかなと聞いてみると、お兄ちゃんがいなくなってしまったとの事。<br /> 最近、近くのある洋館で人が神隠しにあるという話が広まっているので<br /> お兄ちゃんが試しに行ってしまい、そのまま帰ってこないというのだ。<br /> 早速行って見ると、二階の窓が全て木材で打ちつけられて真っ暗になっていたので<br /> 明かりを持ってきて中を見てみると、二階の広間には大量のマネキンがあった。<br /> その光景を恐れて一旦一階へ戻ると、そこに神津と警察少女達が来ていた。<br /> 神隠し事件の捜査という事だが、まだ正式な礼状が発行されていない以上は<br /> 探偵少女達が一緒に調べるのも問題ないという事なので、一緒に調査した。</p> <p><br /> 一階と二階を調べ終わると、小林はここまでの情報を元に推理を語った。<br /> 「二階のマネキンは、ただの作り物しては生活感がありすぎる。<br /> 上着だけでなく下着までつけていたり、靴の底がすれていたり、<br /> 飲みかけのペットボトルがハンドバッグの中に入っていたり、<br /> ピアスの穴を開けた後に穴が安定するまでつけておく仮止めピアスがついていたり。<br /> 考えられるのは、マネキン達は本物の人間で、トイズによってああなったという事だ。<br /> そして一階の構造を調べてみると、壁の中の空間の存在を誤魔化す作りになっていた。<br /> そこに隠し部屋があるかも知れない」</p> <p><br /> 怪しい部分を調べると隠し部屋があったので中に入ると、<br /> そこには一振りの日本刀があった。<br /> それに驚いていると後ろから「こんな所にあったとはな」と声がするので<br /> 振り返ると一人の男がいた。ストーンリバーだ。<br /> 「妖刀が屋敷のどこにあるか分からないので神隠し事件を起こして<br /> 探偵や警察に館を調べさせる作戦は上手くいった。…さあ、俺の目を見ろ」<br /> 神津と警察少女達はつい目を見て人形化してしまったが、<br /> 探偵少女達は小林に制止されて助かる。<br /> 「俺のトイズを避けるとはな。ならばお前達とは剣の腕だけで勝負しよう」<br /> と言ってストーンリバーが妖刀を手に取ると、鞘から白い煙が吹き出し、<br /> 「ゲハハハハハハー!」<br /> と、いきなり下品な殺人鬼と化し、本気で殺そうとしてくる。</p> <p><br /> 小林と探偵少女達はトイズを駆使して逃げ回り、なんとか妖刀を手放させた。<br /> 正気に戻ったストーンリバーは<br /> 「俺の負けだ、妖刀は置いていこう。<br /> 俺のトイズは、日光に当てると元に戻るぞ、ではさらばだ」<br /> と言い残し去っていった。<br /> 「日光を浴びせないために、二階の窓は塞がれていたのか。<br /> なら、日が出ているうちに窓を塞いでいる木材を壊して開けよう」<br /> そう言って不意に妖刀を手に取る小林。<br /> また呪われてしまうと慌てる探偵少女達に小林は言う。<br /> 「あれは妖刀の呪いなんかじゃなくて、鞘に仕込まれた一回限りの幻覚薬のせいさ。<br /> この館には火水風土の四元素の札が張ってあったりとオカルト的な要素があるけど、<br /> それは全て旧日本軍の科学技術の研究を誤魔化すためのカモフラージュだよ」</p> <p><br /> 291 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:51:19.51 ID:nyNbbuc90<br /> (第五話・本編)<br /> 第二話~第四話で怪盗から守った3つの宝、アダムの涙・黄金鏡・妖刀が、<br /> 一つの場所にまとめて保管してたのをアルセーヌによってあっさりと盗まれてしまった。<br /> 今回は現場に出向く事はできないので、アルセーヌを撮影された監視カメラの映像や<br /> 犯行時刻の周囲の状況、予告ビデオの様子などを調査する探偵少女達。<br /> その後、探偵学院と警察学校の懇親会に招待された少女達は出発する。<br /> 同行する気になれなかった小林は彼女達が残していった情報を調べ、<br /> ある事に気づき、急いで懇親会の会場である船へ向かった。<br /> 船に着いた小林は、この懇親会は罠だと説明を始めた。</p> <p><br /> 「アルセーヌが盗みを働いて逃走した時と同時刻に周囲で渋滞があったが、<br /> その原因を調べると船の通行のために跳ね橋が勝手に上がった事だった。<br /> また、アルセーヌは上空へ飛んで逃げたが、その時何の音もしなかった。<br /> つまり動力の無いハンググライダーのような物で逃走しており、<br /> 周囲が海で囲まれている事を考えると、何らかの方法で海で拾ってもらう必要がある。<br /> そして、アルセーヌが初めて送ってきたビデオと、最近送ってきたビデオを見比べると、<br /> ビデオに映っていた水槽の水の傾きが違っている。つまり地面が安定していないという事だ。<br /> これらから考えられる事は怪盗帝国の本拠地は船だという事。<br /> そして今この船で行われている懇親会には探偵学園と警察学校の全生徒が出席するという事だが、<br /> 懇親会というのは一部の生徒が出る物であって、全員が出るというのはおかしい。<br /> それに『関係の悪化している両者の仲を改善するため』とあるが、<br /> 昔と比べて今の方が関係は良くなっているというのに、懇親会を開く事自体が不自然だ。<br /> つまり、この懇親会が、全生徒を怪盗帝国本拠地に閉じ込めるための罠なんだ!」</p> <p><br /> 小林がそう言い切ると同時に、周囲に霧が立ち込め周りが見えなくなり、<br /> 「良く見抜きましたわね」と、アルセーヌの声が響き渡る。<br /> 周囲は海で脱出ボートも使えず脱出不能になったのを知った小林は、<br /> 探偵少女達と共に船の最奥、アルセーヌの部屋を目指す。</p> <p><br /> その道を阻むトゥエンティ・ラット・ストーンリバーを退け、<br /> アルセーヌが逃げ込んだ最奥の部屋へ入ろうとすると、<br /> 中から爆発音がした。中に入ると、大怪我を追ったアルセーヌが。<br /> アルセーヌを助けようとした小林だったが、<br /> アルセーヌが、私を置いて3つの宝を持って逃げるように頼み、<br /> 小林は言うとおりにする。<br /> そして全生徒達の所へ戻るとヘリコプターが来ていたので脱出した。</p> <p><br /> (第六話・本編)<br /> あの後、船は沈み、アルセーヌは行方不明となった。<br /> 小林は、あの爆発がなぜ起きたのか事務所で考えていた。<br /> 「爆弾の取り扱いを間違えての暴発というわけではないだろう。<br /> 考えてみれば、アルセーヌは有名なアルセーヌ=ルパンの名を冠するとはいえ<br /> 怪盗としては新入りで、船をアジトにできるような力は無いはず。<br /> 誰かが何らかの目的でアルセーヌ達を援助し、<br /> 用済みになったから爆弾で始末しようとしたのではないか?」</p> <p><br /> 292 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:52:01.25 ID:nyNbbuc90<br /> そう考えていると、いきなり大規模な停電が起き、<br /> ヨコハマ中に、あの怪盗Lの声が響きわたった。<br /> 「怪盗Lの手によって偵都ヨコハマは消滅する!」<br /> いきなりの危機だが、小林は冷静に状況を分析した。<br /> 「消滅というのは、大規模停電による生活の破綻の事か?<br /> いや違う、生活の破綻は段階的に起きるもので、消滅というのはおかしい。<br /> ここからさらに怪盗Lの動きがあるのでは?」<br /> その時、神津に呼ばれたので会いに行く小林と探偵少女達。<br /> 「小林、これは本来外に漏らしてはいけない情報だがお前達には教えておこう。<br /> アルセーヌから取り返した3つの宝のうち、<br /> アダムの涙だけは偽者にすり替えら得ていた。本物は怪盗Lが持っているだろう。<br /> 実は、宝石という事にされているアダムの涙の正体は、<br /> アルフォニウムという物質の高純度な結晶なのだ。<br /> そしてヨコハマが大規模な停電を起こした時には<br /> フォーチュンリーフというアルフォニウムを使った発電施設が稼動する。<br /> 怪盗Lはアダムの涙を使ってアルフォニウムの発電施設を暴走させる気だ!<br /> …任せたぞ。怪盗を捕らえるのは、やはり探偵の役目だからな」</p> <p><br /> フォーチュンリーフへ行くと、待ち構えていたトゥエンティが拳銃で撃ってきた。<br /> 小林は、トランプを投げるという怪盗らしい武器を使うはずのトゥエンティが<br /> 拳銃という無粋な武器を使っている事と、<br /> アルセーヌに忠誠を誓っているはずのトゥエンティが<br /> 前回の船上での戦いでアルセーヌを置いて逃げていった事から、<br /> 何者かに操られていると感付き、<br /> 「アルセーヌへの忠誠を、愛を、思い出せ!」と訴えかける。<br /> トゥエンティがその台詞に戸惑っているうちに<br /> シャーロックがサイコキネシスで拳銃の銃口を動かしスキを作り、捕らえた。</p> <p><br /> その後、探偵少女達と離れ離れになりながら探索を続けると、<br /> 仮面を付けた怪盗『怪盗L』が姿を現した。<br /> そして探偵少女達は床に倒れていた。<br /> 「私のトイズは『人に命令して操る』というもの。<br /> 『眠れ』という簡単ゆえに強力な命令にかかって彼女たちは眠っている」<br /> そう言いながら怪盗Lは仮面を外す。<br /> その素顔は、第一話で出てきた老紳士の舘だった。彼が怪盗Lの正体だったのだ。</p> <p><br /> 「小林オペラ、お前が探偵少女チームを結成するように仕向けたのは<br /> お前が育て上げた少女達を殺してお前を苦しめるためだったのだ!<br /> …私はお前が憎い。だがそれ以上に、お前に負けて生き恥を晒した自分自身が憎い!<br /> だが、アダムの涙を使ってフォーチュンリーフを暴走させヨコハマを消滅させる事で、<br /> 怪盗Lの名は永遠に歴史に刻まれるのだ!」<br /> そう叫ぶと怪盗Lはアダムの涙と共に発電炉の中に落ちていった…</p> <p><br /> 小林は探偵少女達を起こし、4人の力を合わせて発電炉の暴走を停止した。<br /> だがフォーチュンリーフの一部分が暴走し、<br /> 回線が繋がってないのでネロのハッキングでもどうにもならず、<br /> ヨコハマ市自体は無事だったもののフォーチュンリーフは爆発してしまう。<br /> だが小林と探偵少女達は脱出ポッドで無事に脱出していた。</p> <p><br /> 293 :探偵オペラ ミルキィホームズ 2017/01/17(火) 21:52:20.51 ID:nyNbbuc90<br /> この事件の後、小林は探偵少女達の奮闘に心を打たれ、<br /> トイズが無くても探偵を続けようと決心し、<br /> 探偵の勉強のためにイギリスへ留学する事にした。<br /> 見送りに来た探偵少女達は制服の一部のリボンを小林に渡し、<br /> 「いつか返して下さいね!」と再会の約束をした。<br /> そして小林は飛行機でイギリスへ向け旅立った…</p> <p><br /> END</p> <p><br /><br /> 以上です。ただのキャラゲーではなく調査や推理部分もあるゲームです。<br /> アニメの方のミルキィホームズはハイテンションギャグなのに対して<br /> ある程度の真面目さがあるのでアニメとのギャップを楽しめます。<br /> お付き合いいただきありがとうございました。</p>

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