学校であった怖い話 (Part1? > 2)

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color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/16 07:08:13ID:204R9ZXQ</font></dt> <dd>新堂 誠<br /> 1話目:霊界へ続く旧校舎の鏡<br /> これからする話は俺が本当に体験したことだ。旧校舎の階段にある鏡の話だよ。<br /> 俺のクラスに吉岡ってのがいるんだけど、そいつが突然あの鏡のことを話始めたんだ。<br /> 怪しい古ぼけた一冊の本を見ながらさ。その本に一枚の鏡の写真が載ってた。<br /> 何でも霊界に繋がる魔法の鏡で、旧校舎の踊り場にある鏡がそれと同じものだと言い張るんだ。<br /> 俺は吹き出しちまってさ、相手にしなかったんだ。そしたらあいつ怒っちまって、<br /> 一緒にあの鏡を見に行こうって言うんだよ。魔法の鏡だって証明してみせるって言ってな。<br /> 俺もつい頷いちまってな、早速行こうとすると今度は止めるんだよ。<br /> 何でも夜中の三時三十三分三十三秒じゃないと霊界の扉は開かないんだとよ。<br /> さすがに呆れて相手にするの止めたよ。ところが三日後、いきなり吉岡が俺のところに来て、<br /> 「今日は凄く霊気の強い日だ。今日なら絶対成功する。霊界の扉を開いてみせる。」って言い出したんだ。<br /> それでその日の夜中学校に忍び込もうって誘うんだ。<br /> 冗談だと思って、軽い気持ちで夜中の三時に校門の前で待ち合わせることにしちまった。<br /> あいつ、懐中電灯を持って校門前にぼーっと突っ立ってたよ。<br /> 持っていた紙袋から薄汚れた手鏡を取り出して無表情でこんなことを言うんだよ。<br /> 「夜中の三時三十三分三十三秒に自分がいつも使っている鏡を踊り場の鏡に合わせると<br /> 二つの鏡が映り合ってそこに不思議な物が見えるんだって。」<br /> 夜の学校はメチャクチャ怖いぜ?お化け屋敷だってあそこまで怖くはないな。<br /> 吉岡は夜中の学校を懐中電灯一つですたすたと進んでいった。俺は付いていくのがやっとだったよ。<br /> 不意に吉岡の足音が止まった。鏡の前さ。<br /> 「三時三十三分だ。鏡を合わせておくからね。何があっても驚いちゃだめだからね。」<br /> そう言うと手にした鏡を踊り場の鏡の前に差し出したのさ。どうなったと思う?<br /> 鏡には吉岡の顔が映っているだけだった。でも…俺は叫んじまった。<br /> 鏡に映っている吉岡の顔がいつの間にか紫色になっていたんだ。俺は走り出したよ。<br /> たった一人吉岡を残して旧校舎から逃げ出したんだ。どうやって出てきたかも覚えてない。<br /> 覚えていることと言ったら「置いてかないでくれー」って吉岡が叫んでいたことくらいだな。<br /> あいつはいつまで経っても旧校舎から出てこなかった。翌日、吉岡が死んだことを知ったよ。<br /> 先生が旧校舎の前で死んでいるのを見つけたんだ。右手にはしっかり鏡を持っていたそうだ。<br /> クラスメート全員であいつのお通夜に行ったよ。その時、俺は棺の中のあいつの顔を見ちまった。<br /> その顔は鏡に映った紫色の顔だったんだ。あいつの目が一瞬開いて俺のことを睨んだ。<br /> どうしてあの時助けてくれなかったんだ、どうして自分だけ逃げたんだ、そう訴えるように。<br /> 俺は悲鳴を上げたよ。それからさ、俺に不思議な能力が備わったのは。<br /> もうすぐ死にそうな奴が判るんだ。そういう奴の顔はたとえテレビに映っていても紫色に見えるんだよ。<br /> …そうだ、お前の顔見てやろうか?お前の顔がどう見えるか教えてやろうか?<br /><br /><a name="a324"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">324</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/16 07:15:17ID:204R9ZXQ</font></dt> <dd>2話目:飴玉ばあさん<br /> 今から五、六年前まで生徒通用門前に立っていた飴玉ばあさんと呼ばれるばあさんがいたんだ。<br /> 魔法使いのような格好で手にはバスケットを下げ、一人ぼっちでさびしそうな子を見つけては声をかけ<br /> バスケットに詰まったゴルフボールほどの大きさの飴をあげていたのさ。<br /> しかし薄気味悪がって誰も飴を食べようとはしなかった。<br /> 初めて飴を食べたのは自殺を考えていたほどのいじめられっ子だった。<br /> 毒でもいいやと思い口にした飴は口中がとろけそうになるほど旨く、この世にこんなに旨いものがあったのかと<br /> 生きる勇気が湧いてきて、それからはいじめれれても抵抗するようになり、見違えるほど明るくなったそうだ。<br /> 今ではフランスの四ツ星レストランでシェフになったらしい。<br /> ばあさんは一度飴をあげた奴の前には現れず、どんなに探しても何故か人が多い時間には姿を見せなかったそうだ。<br /> 飴を食べた人間は何をやっても成功するらしい。たった一粒の飴が人生を変えてしまうんだ。<br /> 凄いだろ。そんな飴があったらなめてみたいよな?<br /> それで、クラスに佐久間昇って嫌な奴がいてな、みんなを馬鹿にしていたが<br /> 内心飴が欲しくてたまらずこっそりとばあさんを待っていたんだ。<br /> ある日遂にばあさんと会えたが、天邪鬼な佐久間は会えて嬉しいくせに強がってな<br /> しかしばあさんは全てを見透かしていて佐久間に飴をあげたんだ。<br /> 佐久間は憎まれ口を叩きがらも飴をなめたがその旨いこと。<br /> しかし佐久間はばあさんの思い通りになったことが癪で、バスケットから飴を握れるだけ握って逃げ出した。<br /> 結局二つしかとれなかったが、普通は一つしか味わえない飴を三つも味わえて佐久間は満足だった。<br /> その夜、佐久間の部屋にばあさんが飴を取り返しにやってきた。<br /> でも飴は食っちまってない。怯えて謝る佐久間からそれでもばあさんは二つの飴玉を取り返して帰ったそうだ。<br /> それからばあさんは姿を消してしまった。<br /> でも時々、生徒通用門前にサングラスを掛けた男が現れて言うんだってさ。<br /> 僕の目玉を返して、あれは飴玉じゃないんだって。<br /><br /><a name="a325"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">325</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/16 07:32:06ID:204R9ZXQ</font></dt> <dd>学怖は6人の語り部から順番に話を聞いていくスタイルで、選んだ順番によって話が変わります。<br /> SFC版だと主人公は男だけですが、PS版は女も選択できるようになり、話も何話か追加されています。<br /> 同じ話でも選択によって全く違う展開になるので、全部は書き切れませんが<br /> 例えば今回の話だと、鏡の話は吉岡が恋人と二人で鏡の中で暮らす、鏡の中の住人と入れ替わる等。<br /> 続きはまた今度投下します。あと、改行下手糞でごめんなさい。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">152</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/15(日) 00:09:03ID:ycJAOVvB</font></dt> <dd>以前に書いていた人からは応答が無いのでゆっくりと続きから書きます。<br /><br /> 新堂誠:3話<br /> 主人公と語り部たちが在籍する学校は部活動のスポーツでも有名らしい。<br /> 十年ほど前、バスケ部のキャプテンは田所芳樹という男子生徒だった。<br /> ある年、いい新人が見当たらず戦力強化に頭を悩ませていた田所は陸上部の新人に目を付ける。<br /> 川口というその陸上部の新人は短距離走の選手であり、背が高く瞬発力もあった。<br /> 田所は川口をバスケ部へと移籍させようとあの手この手で勧誘し始める。当然陸上部はいい顔をしない。<br /> 田所の行動はエスカレートしていき、ついに反感が爆発した陸上部の部員たちからリンチを受けてしまう。<br /> しかし、田所はリンチの現場を写真に撮らせて逆に脅迫を試みた。<br /> 陸上部の面々は沈黙したが、肝心の川口にはバスケ部へ入る気は全く無かった。<br /> それでも諦めずに勧誘を続ける田所に今度はバスケ部の部員たちまでもが呆れて去ってしまう。<br /> 歪んだ情熱を燃やし続けた結果、周囲から拒絶される現状が理解できない田所はついに退部するハメに。<br /> 部室で荷物を整理していた田所は一冊のノートを見つける。<br /> ノートには田所の心情を書き写したかのようなバスケ部員への不満、愚痴が書き連ねられていた。<br /> 自分のバスケにかける情熱を理解でない部員への不満もあって、田所はノートの主に共感していく。<br /><br /> 「自分と同じ思いを持つ同志よ。僕は君を助けたい。<br />  夜中の二時に、体育館で助けが欲しいと呼んでくれ」<br /><br /> ノートの最後に書かれた言葉を田所は迷わず実行した。<br /> 暗闇で姿こそ見えないが、かってバスケ部に在籍していたと語る声だけの存在が現れた。<br /> 毎晩、体育館の中で話し合う二人。二人はバスケに対する思いばかりか境遇までも似ていた。<br /> 田所は人生の師を見つけたかのように喜び、ついには自分の現状を助けてほしいと頼んだ。<br /> 田所の助けを求める声を聞いた「それ」は暗闇の中、初めてその姿を現す。<br /><br /> 「それ」の姿は腐り果てた田所自身、ドッペルゲンガーだった。<br /> 翌日、体育館で田所の死体が発見された。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">187</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 20:58:55ID:MCt4eXvT</font></dt> <dd>新堂誠:4話<br /> 主人公と語り部たちの学校のボクシング部は過去に数々の栄光を掴んでいた。<br /> が、とある事件をきっかけに部は廃れ始め今では幽霊クラブも同然になっているという。<br /><br /> 当時のボクシング部には「地獄の合宿」と呼ばれる伝統的な行事があった。<br /> 上級生が新入部員たちを扱き続ける三週間の猛特訓である。<br /> 十五年ほど昔のこの合宿に赤坂陽介という一年生が参加した。<br /> 彼は特別強かったわけではなかったが、ボクシングに対する揺ぎ無い情熱を持っていた。<br /> あるとき、一年生たちが過酷な合宿に音を上げ脱走を試みた。<br /> 彼らは赤坂にも声をかけたが、赤坂は帰る気はなく最後まで残る旨を答えた。<br /> 疑心暗鬼に陥った一年生たちは赤坂が上級生に密告をするのではと妄想し、口止めのため彼をリンチにかけた。<br /> 最初は小突く程度だったのが、いつしか合宿での鬱憤を晴らす場となりエスカレートしていった。<br /> 赤坂は自分のグローブで殴られ続け、グローブは彼自身の血で真っ赤に染まった。<br /> リンチの中、気を失った赤坂はその後二度と目を覚まさず・・・死んだ。<br /> 思わぬ事態に焦った一年生たちは赤坂の死体を埋め、上級生には彼が逃げ帰ったと報告した。<br /> その後、当初は脱走するつもりだった連中も殺人を経験したことで逆に度胸がついてしまったのか、<br /> 結局合宿を最後までやり通すこととなった。<br /> 合宿が終わり、行方不明扱いとなった赤坂が発見されることはなかった。<br /> 元一年生たちは二年へ進級し、再び合宿に参加した。<br /> 合宿中、スパーリングをする彼らの前に痩せ細り幽鬼のような風貌の赤坂が現れる。<br /> 赤坂はグローブを差し出しながら何故か彼らに自分を殴らせるのだった。<br /> しかし、殴り打たれる赤坂は平然とし、殴る側の人間が苦しみもがいている。<br /> 一人目が耐え切れずに倒れたとき、彼の拳はズタズタに裂かれ血に染まっていた。<br /> 赤坂が差し出したグローブには中に釘が詰まっていたのだ。<br /> また一人、また一人、赤坂に誘われるままグローブを着けてスパーリングを続ける。<br /> 両手の痛みと死者を前にした恐怖に囚われながらも、何故か赤坂を打つ体の動きは止まらない。<br /> やがて全員分のスパーリングが終わり・・・<br /><br /> その後、赤坂を埋めた場所で拳を血に染めながら死んでいる元一年生たちが発見された。<br /> それからボクシング部はやることなすことが上手くいかず廃れ始めたという。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">192</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 22:35:06ID:MCt4eXvT</font></dt> <dd>新堂誠:5話<br /> 新堂のクラスに大倉和雄という生徒がいた。<br /> 大倉は金にがめつく、校内で犯罪同然の高利貸しをして金を儲けていた。<br /> トイチで金を貸し、証文まで作成する。しかも借りた相手が返済期限に返しに行くと姿を消してしまう。<br /> 利子が膨れ上がったところで不良連中を引き連れて取り立てに現れる、という仕組みだ。<br /> えげつない方法で儲けながらも彼が無事でいられる理由は・・・トランプだった。<br /> 大倉はギャンブル好きだったが、弱かった。<br /> せっかく儲けた金もポーカーで吐き出してしまうので彼の元に金が留まり続けることはなかった。<br /> しかし、あるときから突然彼の勝負運が神がかってきた。<br /> その後は金貸しもそこそこに毎日のように教室の片隅でポーカーに興じるのだった。<br /><br /> 新堂は一度だけ見たことがある、と大倉の持っていたトランプについて語る。<br /> トランプは変わった柄で、顔の左半分がドクロになった女の絵が描いてあった。<br /> そしてジョーカーは髑髏、それも目の部分の穴に黒蛇が絡まっている悪趣味なものだった。<br /> その気味悪いジョーカーが必ず大倉の手元に回る、結果彼の連勝が続くのだ。<br /> その内、周囲もイカサマの疑惑を持ち始め、彼のポーカーに付き合う人間は自然といなくなった。<br /><br /> 誰からもギャンブルの相手をされなくなった大倉は元やっていた高利貸しに励みだした。<br /> 今度は利子を払えなくなった相手を無理矢理ポーカーに誘うのだ。<br /> 大倉が負ければ借金は帳消しに。もしも大倉が勝てば・・・「魂を寄越せ」と。<br /> 彼の言葉を本気にとる者はおらず、誰もが進んでポーカーに付き合い始めた。<br /> 負けたとしても「死んだとき、魂を渡します」と一筆証明書を書けば済むからだ。<br /> しかも、借金の返済期限も無期延期になるとくればむしろ断る理由が無い。<br /> それからは大倉はいつも集まった魂の証文を嬉しそうに抱えていた。<br /><br /> ある日、新堂は放課後独り教室に残っていた大倉を見かける。<br /> 彼は見られていることに気づかないまま、机の上に群がる「何か」に己が血を分け与えていた。<br /> 新堂が覗き見た「何か」はトランプの裏に書かれた女たちだった。<br /> 柄である半髑髏の女の首から触手が生えた「それ」がトランプの枚数と同じ52匹いたのだ。<br /> その後、大倉は突然失踪し、行方不明となる。<br /><br /> 新堂は語る。大倉は女たちに貪り食われた、と。<br /> 大倉は悪魔のような存在と契約しあのトランプを手に入れたのではないだろうか。<br /> トランプに宿る「それ」らは譲渡を約束された魂が待ちきれずに大倉を喰ったのではないか。<br /><br /> (ちなみに話の冒頭、新堂からの「トランプは好きか?」の問いに「いいえ」と答え続けると<br />  トランプとはまるで関係の無い話へと移ります。・・・新堂の級友で超能力を使う男の話)<br /> (超能力を使う男の話も心臓を抉り出すなどの過激な話ですが、トランプの話に比べると<br />  やや短いと思われるので、ここはトランプの話をメインとしてもう一つの話は割愛します)<br /><br /><a name="a193"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">193</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 00:16:04ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>新堂誠:6話<br /> 新堂から「図書室にある呪いの本」の存在を聞いた主人公は一緒に確認しにいくことに。<br /> あっさりと見つかる本。新堂から言われるがままに表紙に触れる主人公。<br /> すると新堂は本を触ることで呪いが発動すること、呪いを解きたければ自分の問いに答えろという。<br /> 釈然としないながらもとりあえずは新堂に従う主人公。<br /> 新堂が問う質問は・・・<br /> 「誰かから怨まれていないか」「他人を傷つけてはいないか」「虫を殺したことはあるか」<br /> 「人を殺したことがあるか」「罪を犯したとしてそれを償う気はあるか」・・・など<br /> 主人公を執拗に追及するものばかり。質問だけではなく回答にも新堂は厳しい言葉を返す。<br /> 質問が一通り終わった直後、主人公は背後からの一撃を受け昏倒する。<br /> 意識を失う中、新堂の「七人目はすでに来ていた」という言葉が聞こえ・・・。<br /> (→7話へつづく)<br /> (選択肢によっては本の呪いが発動、主人公の死を予感させる形でゲームオーバーに)<br /><br /><br /><a name="a194"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">194</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 01:00:43ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>新堂誠:7話<br /> 意識を取り戻した主人公は自分が新聞部部室のテーブル上に拘束されているのに気づく。<br /> 見れば周囲を六人の語り部たち、そして七不思議企画の発案者である日野先輩が取り囲んでいた。<br /> パニックに陥る主人公に日野が、語り部たちが説明を始める。<br /> 彼らは日野を部長とする殺人クラブのメンバーであり、今回の企画は全て主人公を陥れるための罠だったのだ。<br /> 語り部たちの怪談も全てがデタラメ、嘲笑う面々に怒りを覚える主人公だがどうすることもできない。<br /> 全員一致で死刑が叫ばれ、主人公は無理矢理に毒薬を飲まされてしまう。<br /> 体内で毒が効果を及ぼすまでの猶予は四時間三十分、解毒剤は校内の何処かに隠してあるという日野の言葉。<br /> 主人公は否応無く、殺人クラブのゲームに参加するのだった。<br /><br /> 校内を奔走する主人公を殺人クラブの語り部たちが狙う。<br /> 宿直室では新堂が、美術室では風間が、新聞部部室では荒井と岩下が襲い掛かってくる。<br /> 新堂と風間は主人公に撃退された後、二人とも日野の粛清により殺された。<br /> 荒井は乱闘の最中、主人公が偶然見つけて持ち歩いていた岩下の肖像画を傷つけてしまい<br /> 逆上し錯乱した岩下によって殺された。荒井をメッタ刺しにした岩下は主人公の眼前で自殺する。<br /> 狂人と呼ぶに相応しい語り部たちの様相を見て気力を萎えかけさせる主人公だが・・・。<br /> 惨劇の後、新聞部の部室を探索した主人公は殺人クラブのノートを発見する。<br /> そこには殺人クラブの活動記録や、語り部たちが何故主人公に恨みを抱くかが記されていた。<br /> それらは、自分の方を見て笑った(気がした)、学食で売り切れ寸前のカレーを主人公に食われた、<br /> すれ違う際に肩がぶつかった、主人公が歩いていて撥ねた水溜りが足にかかった、<br /> 主人公が電車の席に座っていたせいで自分が座れなかった、<br /> 主人公の父親が自分の父親と同じ会社の役員のせいで(自分の)父親は昇進できなかった、・・・etc<br /> どうでもいいようなことでの逆恨みばかりであった。<br /> 愕然としながらも気力を奮い起こし再び校内を探索する主人公。<br /> 保健室で遭遇した細田から解毒剤が旧校舎にあることが判明する。<br /> 細田を拘束し(その後、日野の制裁で殺される)、主人公は旧校舎へと向かう。<br /><br /> 旧校舎で待ち受けていた福沢を退け(福沢は事故死)、主人公はついに解毒剤を手に入れた。<br /> 服用し念のためタイムリミットを待つ、四時間三十分が経ったとき毒の効果は発揮されなかった。<br /> 生還できた喜びに震えつつ、疲労困憊の体を引きずり帰路に着く主人公。<br /> 校門では殺人クラブの最後の一人、部長の日野が待っていた。<br /> 殺人クラブの部長を引き継いでくれと持ちかける日野を主人公は拒絶、<br /> ならば死ねと襲い来る日野を撃退する。手傷を負った日野は主人公への怨みを叫びながら自殺する。<br /> 全てが終わったと感じた主人公は事態を警察へ通報する。<br /><br /> 昇る朝陽を肌で感じながら主人公は電話ボックスの中で心地よい眠りに身を任せるのだった。<br /><br /> (選択肢によっては校門で日野と風間の二人に遭遇することになります<br />  結果は大して変わりませんが・・・。後は日野の提案を受け入れ殺人クラブに入部することも)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">204</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 18:58:54ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>荒井:1話<br /> 主人公と語り部たちの通う学校には地縛霊がいるらしい。<br /> 学校敷地内のある場所に居着くその霊は今でも存在していると、荒井は語るのだが・・・。<br /> (『ある場所』について選択肢あり→『体育館』を選ぶコースで進めます)<br /><br /> 二十年以上も昔、現在使用されている体育館が建設されたという。<br /> 当時の野球部に所属していた三年生、浅田茂は人一倍の情熱を持ってこそいたがレギュラーに入れずにいた。<br /> ある日、彼が後輩と球拾いをしていたとき、ピッチャーの暴投で建設中の体育館へボールが流れてしまった。<br /> その場を後輩に任せて体育館へ向かった浅田は館内のコンクリートミキサーにボールを発見する。<br /> 咄嗟に手を伸ばすが、突如電源が落ちているはずのミキサーが作動し始める。<br /> 利き腕である左腕を肩から引きちぎられた浅田は気絶していたところを発見され何とか一命を取り止める。<br /> ・・・が、利き腕を失った事実に悲嘆した彼は体育館の落成式の夜、件のミキサーの近くで自殺する。<br /> 発見された死体には、彼が自分で結びつけたのか左肩にマネキンの腕が付いていたらしい。<br /><br /> それ以降、夏の甲子園が近づく頃になると必ず野球部員に骨折をする者が現れるという。<br /> 自分の不幸を呪うだけでは満足できない浅田の霊の仕業なのだろうか、<br /> そして、そもそも浅田の左腕を奪ったのもあの場所に住み着く何かによるものだったのだろうか。<br /> (他の選択肢では『花壇』『焼却炉』『倉庫』に関する話へ分岐します。<br /> 花の世話に文字通りの心血を注いだ女子生徒の末路、<br /> 倉庫に閉じ込められた二人の生徒が見た奇怪な幻、など)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">208</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 21:23:04ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>荒井:2話<br /> 学校の敷地内には近々取り壊される予定の木造旧校舎がある。<br /> ずいぶん前から使われなくなり、今では立入禁止扱いになってさえいるが<br /> 十数年前までは夜の見回りだけは行われていたらしい。<br /> 荒井の口から旧校舎が立入禁止になるきっかけとなった怪異が語られる。<br /><br /> 昔、桜井という男性教諭がいた。頑固な一面もあったが、誠実で何事にも手を抜かない性格だったという。<br /> 当時はまだ夜の見回りが行われていたが、実際は教師の誰もが嫌がり見回らずに宿直を終えていた。<br /> 桜井はそうした風潮に我慢できず、また自分は責務を遂行しようと夜の旧校舎へと足を運んだ。<br /> 薄気味悪さはあったものの何事も問題無く、見回りは終わった。<br /> しかし、宿直室に戻った桜井は旧校舎に灯る明かりを見る。<br /> 旧校舎には電気が通っていないので、桜井が消し忘れたということはありえない。<br /> 不審者が入り込んだのか、さっきは見落としたのか、桜井は再び旧校舎へと向かった。<br /> 明かりを見かけた周辺に辿りついた桜井だが、人影はおろか明かりが点きそうなものすらない。<br /> 途方に暮れて帰ろうとする桜井だったが、彼を、背後から何かが追ってくる。<br /><br /> 「それ」は桜井と同じくらいの速度で足音を立てながらついて来る。<br /> 桜井は「それ」がいることを意識しながらもなかなか背後を確認する気になれない。<br /> ついに意を決して背後に懐中電灯を向けるが・・・何もいない。<br /> パニックに陥った桜井は旧校舎の中を出口に向かって疾走する。<br /> 後少しで外へ、というところで再度足音と共に「それ」が背後にやって来た。<br /> 立ち止まりしばらく逡巡した後、桜井は半ば自暴自棄に背後を振り返る。<br /> そこにいたのは・・・・・・。・・・深夜に桜井の絶叫が響き渡る。<br /><br /> 翌朝、桜井は茫然自失の体で旧校舎前をさ迷っていたのを発見された。<br /> だらしなく涎を垂らし髪は真っ白に、外見は一気に数十も歳をとった様にさえ見える。<br /> 彼はそのまま入院し、現在も回復の見込みは無いとされているらしい。<br /> 桜井が深夜の旧校舎で何を見たのかは結局謎のままだ。「それ」は今も存在しているのだろうか。<br /> (分岐によっては話の主人公が女性教諭になります。<br /> その場合は怪異の姿形を見ることもできます(赤ん坊に似た何か)。<br /> 桜井が主人公のときに現れた怪異と同じ存在かどうかは不明です)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">233</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/19(木) 17:09:22ID:n9+0C0dF</font></dt> <dd>荒井:3話<br /> 人間ならば誰でもつい自虐的な妄想を抱いてしまうことがないだろうか。<br /> 大抵の場合そうした妄想は一瞬で終わるが、もしもそれが妄執となったら・・・。<br /><br /> 昔、相沢信彦という生徒がいた。<br /> 相沢は学校や私生活に特別な不満も無く悩み事も無い普通の生徒だった。<br /> しかし、いつからか何がきっかけだったのか相沢はある妄想に心を掴まれてしまう。<br /> 「学校の屋上から、あの高い屋上から人が飛び降りたらどうなるのだろう?」<br /> 「肉は、骨は、声は、それを見る周囲の人はどうなるのだろう?」<br /> 相沢の頭には次から次へと疑問が湧き、やがてそれらはある一つの疑問へと収束する。<br /> 「あの高い屋上から人が飛び降りたら本当に死ぬのだろうか?」<br /> これが最も重要なことだと相沢は判断し、そして欲望は日に日に増大していった。<br /> 実際に人を落として確かめるしかない!、ついに彼は欲望を実行へと移す。<br /> 学校でも有名な不良生徒を適当な理由で呼び出した相沢は彼を薬品で眠らせ屋上から突き落とす。<br /> 結果は・・・即死だった。相沢の疑問は解消されたかと思えたが・・・。<br /><br /> 少し後、すぐに相沢の頭には新たな疑問が湧いてきた。<br /> 「もしかしたら薬で眠らせていたから死んでしまったのかもしれない。<br />  別の方法で自由を奪って落としたら違う結果になるかもしれない」<br /> そう考えるともう我慢は出来なかった。<br /> 相沢は他の不良生徒を屋上へ呼び出すと、今度はバットで頭を殴り気絶させてから突き落とした。<br /> 結果は・・・やはり即死だった。<br /> やはり屋上から飛び降りれば死ぬのだ、そう納得する相沢だが・・・。<br /><br /> さらに少し後、相沢の頭にはやはり疑問が湧いてきた。<br /> 「本当に屋上から飛び降りたら死んでしまうのか?<br />  自分が落とした二人は両方とも意識を失っている状態だった。<br />  もしも、目が覚めている状態で落としたら即死にはならないのではないか?」<br /> 早速、次の獲物を探す相沢だったが、学校側も不良が二人続けて変死した事態を静観しなかった。<br /> 学校側は不良同士による抗争が発生しているのではと推測し屋上を閉鎖してしまう。<br /> これを受け相沢も続けざまに不良を使うのは良くないと判断し、友人の一人に声をかける。<br /> 相沢は深夜の公園に友人を呼び出し薬品で眠らせ学校へと運ぶ。<br /> 鍵をこじ開け屋上へ。拘束した友人の目が覚めるのを地面を見下ろしながら待つ相沢。<br /> しばらく後、地面を見る相沢の視界に小さな黒い影が。<br /> 逃げるように校舎から離れていく影は相沢が捕らえた友人であり、意識を戻して脱出していたのだ。<br /> 獲物にまんまと逃げられた事態に相沢は狼狽し、ついには混乱のまま何事かを呟き自ら身を投げるのだった。<br /> だが、墜落したはずの相沢の体は見当たらず、そのまま行方不明となってしまう。<br /><br /> その後、逃走した友人の証言と相沢の研究ノートが発見され全てが明るみへ出る。<br /> ノートの最後には「自分は屋上に住む魔物に憑かれた」「魔物からは逃げられない」と、<br /> 屋上から投身するまでの仔細が記入されていた。<br /> 自宅から発見されたノートに何故行方不明の相沢の最期が書かれているのか。<br /> 結局、周囲はノートの最期の部分を相沢の妄想、いたずらと判断したが・・・。<br /> (1話目、2話目の展開によっては話の最後に「今も屋上にいる相沢さんを呼んでみないか」<br /> と荒井に誘われます。屋上で荒井の指示に従い「相沢さん、実験を始めましょう」と言う主人公。<br /> すると・・・)<br /><br /><a name="a234"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">234</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/19(木) 17:39:43ID:n9+0C0dF</font></dt> <dd>荒井:4話 (1)<br /> 良く言えば物静か、悪く言えば陰鬱な荒井は意外にもサッカー部に所属していたという。<br /> 結局は一年で退部してしまったのだが。荒井は自分が退部を決めた原因について語る。<br /><br /> 主人公と語り部たちの学校には宿泊施設があるが、そのことを知る者は少なく<br /> また、実際に施設を利用するのも一部のクラブのみだという。<br /> 荒井がいたサッカー部もその内の一つであり、彼は宿泊施設で怪異に遭遇したらしい。<br /> ここで荒井が主人公に尋ねる。「怖い話といえば、どんな話が好きですか?」と。<br /><br /> ・「幽霊の話」と答えた場合<br /> 合宿所には幽霊も出るが、他にも死神鉛筆と呼ばれるモノが出現するという。<br /> 死神鉛筆は、鉛筆を使う者の「死につながる行動」を自動筆記するらしい。<br /> 荒井と同期の山本道夫が死神鉛筆に遭遇、「次に出会う女の子と付き合う」とメッセージを得る。<br /> それが死につながる行為としらない山本は合宿中、家出して来たと話す女子生徒と知り合う。<br /> 荒井は死神鉛筆の噂を話し彼女と付き合わない方が良い旨を伝えるが山本は聞き入れない。<br /> やがて合宿も終わりに近づいた頃、山本は思い切って彼女に告白し晴れて付き合うことに。<br /> 彼女から指定された待ち合わせ場所、深夜の校門に向かう山本。<br /> やがてやって来た彼女は突如死神へと姿を変えて山本を殺すのだった。<br /> 山本が出会った女子生徒こそ、三年前に自殺して以降合宿所に出没していた幽霊だったのだ。<br /> 山本は死後、彼女と共に合宿所に亡霊として出没し<br /> それを知った荒井はサッカー部を退部することを決意する。<br /> (他には「不思議な話」「残酷な話」「気持ち悪い話」の三編があります。<br /> 不思議  ・・・特定のベッドを使用する者を襲う不思議な怪物の話。<br /> 残酷   ・・・合宿所内に出没しては遭遇した者を惨殺する逆さ女の話。<br /> 気持ち悪い・・・かって合宿所内で変死した生徒の首幽霊の話。<br /> どの話が本筋とは一概には決められない話です)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">251</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/20(金) 01:26:38ID:9qLjOiy9</font></dt> <dd>荒井:4話(2)<br /> ・「残酷な話」と答えた場合<br /> 逆さ女とは名前の通り、天井からぶら下がるように現れる女の怪物である。<br /> 荒井と同期の生徒(名前を失念)は合宿所に宿泊した夜、逆さ女に遭遇してしまう。<br /> 逆さ女は「私と遭ったことは誰にも口外するな。もし喋ればおまえを殺す」と告げる。<br /> 一夜明けても怯えて部の練習に身の入らない彼の元に次の夜再び逆さ女が現れる。<br /> 逆さ女は彼に「心配ならば誰かに相談してみればどうだ」と告げる。<br /> 翌日、彼は同期の荒井を校舎裏に呼び出し逆さ女に遭遇した旨を話し相談する。<br /> ・・・が、次の瞬間、約束を破ったことに激怒する逆さ女が出現、彼を何処かへ連れ去ってしまう。<br /> しばらく後、気絶してしまった荒井が目を覚ますと傍にあった焼却炉に赤々と炎が灯っている。<br /> 燃えているモノはすでに原型を残していないが、かすかに鼻につくのは肉の焼ける臭いなのだろうか。<br /><br /> 後で荒井が調べたところ、逆さ女は怪物の家族の一人娘にあたる存在らしい。<br /> ある日、逆さ女の母親が浮気をした夫を惨殺してしまう。<br /> 母親は娘に「父親は嘘をついた。嘘をつく奴は殺してもいい」と吹き込む。<br /> このことから逆さ女は遭遇した者と約束を交わした後、約束を破るように仕向け<br /> その者が約束を破った、すなわち嘘をついたら殺しにかかるのだ。<br /> 逆さ女が彼に相談を勧めたのはあくまで甘言であり約束の撤回にはあたらないのだ。<br /> 逆さ女によって友人を失った荒井は逃げるようにサッカー部を退部したという。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">297</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/22(日) 14:11:16ID:r/Sk9ll+</font></dt> <dd>荒井:4話(3)<br /> ・「気持ち悪い話」と答えた場合<br /> 昔、小野和宏という生徒がいた。<br /> 彼は「奇麗だから」という理由で昆虫を好いていたが特に昆虫の眼に惹かれていた。<br /> それ故、彼は昆虫を飼うことはせず専ら首をもぎ取って収集していたのである。<br /> ある日、学校のクラスで観察記録をつけるために飼育していた昆虫の首がもぎ取られていた。<br /> 生徒たちは先ず小野を疑った。小野は首を拾い持っていることを認めたが殺したことは否定した。<br /> 小野が首のために虫を殺したのか?・・・真実はわからなかったが皆は小野を責めたてた。<br /> たまらずその場を逃げ出した小野は追い詰められた先、合宿所で死体となって発見された。<br /> 彼はあるベッドの柵に頭を突っ込んだ状態で首の骨が折れていたという。<br /> あたかもカゴから逃げようと足掻く昆虫のように・・・。<br /> 生徒たちが追い詰めた小野を責めたてた末に殺してしまったのか?<br /> それとも、小野に首をもがれた虫たちの怨念が殺したのか?<br /> 死因は今もなおわからないままだ。<br /><br /> それ以降、小野の死体が発見されたベッドを使用すると小野の首幽霊が現れるらしい。<br /> サッカー部の合宿中、荒井はそうとは知らず偶然に件のベッドを使い小野に遭遇する。<br /> 小野は噂通りの生首だけの姿で現れ、眼にあたる部分には昆虫のそれが付いていた。<br /> その顔に付いた昆虫の眼は思わず見入るほどの美しさだったが、反面小野の表情は怨みに満ちていた。<br /> 荒井は小野の首幽霊に尋常ならざる禍々しさを感じ、逃げ帰る同然に合宿所を後にした。<br /> その後は合宿所に戻る気にもなれず結局サッカー部は退部することになったという。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">351</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水) 01:35:17ID:iI4BEGVp</font></dt> <dd>荒井:4話(4)<br /> (・「不思議な話」と答えた場合)<br /> サッカー部で荒井の友人だった袖山勝という生徒がいた。<br /> 袖山が合宿中に使用した宿泊所のベッドは不気味な噂の付き纏う『4番ベッド』だった。<br /> ベッドを使用してからというもの、袖山は目に見えて弱っていく。<br /> もともと運動が得意なわけではなかったにしろ、その衰弱ぶりは尋常ではなかった。<br /> ベッドを使い始めてから袖山の手に奇妙な痣が浮き出始めた。<br /> 特に打撲したわけでもなくできた痣は彼が衰弱するほどに大きさを増していく。<br /> 合宿最終日の練習中、ついに袖山は倒れてしまう。<br /> うわ言のように「ベッドへ」と繰り返す袖山を荒井は合宿所へと運ぶ。<br /> 荒井は4番以外のベッドに運ぼうとするが、袖山は何故か4番ベッドに執着する。<br /> 結局は荒井が根負けし、袖山の希望通り4番ベッドへ彼を運ぶのだった。<br /><br /> その後、合宿所を離れた荒井だが不安な気持ちを拭えず様子を見るべく合宿所へ戻る。<br /> 果たして袖山は4番ベッドに、そして袖山に覆いかぶさるように蠢くモノが・・・。<br /> 「それ」はほとんどが毛布に隠れて全体像は見えなかったが芋虫のような形をしていた。<br /> 頭部と思わしき箇所には人間の、見ようによっては、女性に似た顔が付いていた。<br /> ただただ不気味な怪物としか形容できない「それ」は袖山の手をしゃぶっていた。<br /> あの痣の部分をちゅうちゅうと音をたてて吸っているのだ。<br /> 予想もしなかった光景と「それ」の不気味さに思わず声を漏らしてしまう荒井。<br /> 「それ」は威嚇するような表情を見せると荒井を注視し始めた。<br /> ただでさえ不気味な外見の「それ」としばらく見つめ合ってしまった荒井は<br /> 気分が悪くなり思わずその場で唾を吐いてしまう。<br /> ところが「それ」は唾を見ると突然怯え始めた。<br /> その反応を見た荒井はいちかばちかと「それ」に向かって唾を吐き飛ばした。<br /> 唾が命中するたびに「それ」は甲高い悲鳴を上げ、唾の当たった部分からは煙が昇った。<br /> そして「それ」はそのまま空中に溶けるように消えてしまった。<br /> 死んだのか、それともただ逃げただけなのか・・・。<br /> 怪異が去ったのを確認した荒井は毛布の中から伸びる袖山の手を引きそして愕然とする。<br /> 袖山の身体でまともに原型を留めているのは手首のみで肩口からの胴体は消えていた。<br /> 否、正確に言うのならば胴体は荒井の手に収まるほどに収縮していた。<br /> あの怪物に養分を吸い尽くされてしまったのか、それが袖山の成れの果てだった。<br /><br /> 袖山はそのまま行方不明扱いとなった。<br /> 荒井は校長に呼び出され遠回しに口止めされ、事件も与り知らぬ内に処理されたらしい。<br /> 噂では学校側は怪異の存在を知りながらも黙認しているというが・・・。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">427</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 00:38:30ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>荒井:5話<br /> 主人公と語り部たちの学校には映画に関する部、同好会が存在しない。<br /> かっては同好会が発足された時期もあったらしいのだが・・・。<br /><br /> 荒井が1年生のとき、クラスメートに時田安男という少年がいた。<br /> 無類の映画好きであった時田はその情熱を糧にあっという間に同好会を作ってしまった。<br /> 撮影用の簡単な機材は全て時田が用意し、会員も彼が先輩や同学年の者を勧誘してきたのだ。<br /> そして「将来の夢は映画監督」とする時田が監督を務め同好会の作品第1号の制作が始まった。<br /> 作品タイトルは「ミイラ人間と美女」。古典風のホラー映画であった。<br /> 時田は、そして周囲の者も、熱心に制作に取り組み何とか撮影は無事終了した。<br /> ここまでは順風満帆だった。しかし・・・。<br /><br /> その後、編集作業を進める中で時田は奇妙な点に気づく。<br /> こんなシーンは撮影しただろうか?このシーンの演出はこんなに凄かっただろうか?、と。<br /> 具体的にはフィルムに映るミイラ男の姿があまりにもリアルすぎる。<br /> 時田自らが役者に施したメイクとは明らかに異なる、非常にグロテスクなものだった。<br /> また、ミイラ男が殺人を犯すシーンもこんなにリアルに見える演出だっただろうか?<br /> まるで実際の殺人現場を撮ったかのように思える出来なのだ。<br /> 時田は薄気味悪く感じるが、逆にそう感じるほどに完成されたフィルムに心惹かれてしまう。<br /> そしてついに彼はそのフィルムをそのまま使用することにしたのだった。<br /><br /> 翌日、1人の男子生徒の絞殺死体が発見された。<br /> その生徒こそ同好会のメンバーで、前日に時田が編集したシーンに被害者として登場したその人だった。<br /> ミイラ男が刑事役の彼を怪力で絞め殺す、そのままの死因だったことに時田はショックを受ける。<br /> 果たしてあのフィルムが関係しているのかどうなのか、判然としないまま時田は編集を続ける。<br /> その日の編集作業では前日と同様に撮った覚えの無い、あるいは撮影時以上に見栄えがいいシーンが混ざっていた。<br /> 今度はミイラ男がヒロイン役の女生徒を惨殺している、目を背けたくなるような残虐シーンだった。<br /> 時田は刑事役の生徒と同じ顛末が待っていることを予感しながらも、その出来に惹かれ編集を続けてしまう。<br /> 翌日、やはりヒロイン役の女生徒があのシーン同様の手口で惨殺されていたのが発見された。<br /><br /> 「映画が1人歩きしている」。<br /> そう確信する時田に最早罪悪感は無くただ次のシーンはどれほどの出来かと心躍らせながら編集を続けるのだった。<br /> しかし、その日の編集時に再生したフィルムには・・・、何故か監督である時田が映っていた。<br /> 瞬時にこれからどんな展開が待っているか予想できた時田は編集機材を停止させようと躍起になる。<br /> しかし、電源をオフにしても、そしてコンセントを抜いても機材は、映写機は止まらない。<br /> 顔面蒼白で右往左往する時田、彼の頭を突如暗闇から出現した手が掴む。<br /> その手は包帯だらけ、そして同じく包帯だらけの腕、肩が次々に現れ、そして眼球の零れ落ちた顔面が・・・。<br /> 現れた姿は他でもない、時田が編集作業中に見慣れていたミイラ男そのものだった。<br /> 抵抗する術も間も無いまま時田は頭を握りつぶされ絶命する。<br /><br /> メンバーが立て続けに変死した映画同好会は自然消滅し、今では例のフィルムも行方知れずという。<br /> (話中、荒井が主人公にどんな種類の映画が好きか?と尋ねてきます。<br />  「ホラー映画」「SF映画」などがありますが、上記は「ホラー映画」の内の1パターンです。<br />  他には、ミイラ男のメイクを追及しようとして常軌を逸してしまい破滅する時田の話、<br />  撮影中に発見した奇妙な生物に襲われ脳内に何かを植えつけられてしまう話、等)<br /><br /><a name="a428"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">428</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 01:19:00ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>荒井:6話<br /> 主人公と語り部たちの学校には「人形」が棲んでいるという。<br /> その「人形」は、いつから学校に棲んでいるのか、一体誰が作ったのか、一切が不明。<br /> そして「人形」を見た者は誰1人といない、否、残っていない。見た者は皆死んでしまうからだ。<br /> どうも学校が毎年1人ずつ、生徒を「人形」に生贄として捧げているらしいのだが・・・。<br /> この春に入学したばかりの主人公はもちろん、上級生を含む語り部たちでさえ「人形」を知らない。<br /> そんな話を何故荒井が詳しく知っているのか?、荒井は自分が「人形」を知った経緯を語り始める。<br /><br /> 実は去年に「人形」の生贄として死亡した生徒が荒井のクラスメートだったのだ。<br /> あるとき、荒井はその生徒、金井章一という、が燃え盛る焼却炉へ身を投げ込まんとする場に遭遇する。<br /> 咄嗟に助けに入った荒井だったが金井はうわ言のように「人形が僕を呼んでる」と口走るのだった。<br /> 実際は今回より以前から「人形」は金井に憑いていたらしいが、元々怯えっぽい性格のため目立たなかったのだ。<br /> 前述の焼却炉の件以降、金井の様子は周囲がはっきりと分かるくらいにおかしくなっていった。<br /> 身体は衰え、生気が失われていくような・・・、それでいて突然「人形」の存在を叫び狂乱することも。<br /><br /> 金井から「人形」の存在を聞いた荒井は、また独自に「人形」にまつわる噂を耳にする。<br /> どうやら生贄は校長先生は入学試験のから直々に選定し決められているというのだ。<br /> 生贄の代償として「人形」は様々な幸を学校にもたらすらしいのだが・・・。<br /><br /> 荒井は金井が死んだその日に彼から相談を受けたという。<br /> 曰く、「人形はずっと生贄の傍にへばりついている」「最近では自分(金井)にいろんなことを語りかけてくる」<br /> 「どうやら人形への生贄は来年の者で最後らしい」「荒井には最後の生贄が本当に学校にいるのか確かめて欲しい」<br /> 「きちんと生贄が最後まで捧げられればこの学校も多くの呪いから解き放たれるだろう」、と。<br /> そして最後に「最後の生贄が誰なのか、その名は人形が教えてくれた。そいつは・・・<br /><br /> 新聞部部室。話を遮るように突然扉が開けられ用務員が現れる。<br /> 用務員から「家から早く帰るように連絡があった」と伝言を聞いた荒井は生贄の名を明かさぬまま去る。<br /> 最後に「今年の生贄、最後の生贄はこの6人(主人公と、荒井を除く語り部たち)の中にいる」と言い残して。<br /><br /><br /><a name="a429"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">429</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 02:23:50ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>些細なことですいませんが6話の15行目、<br /> 誤:『校長先生は』→正:『校長先生が』<br /> ですね。意味は問題無く通じると思いますが。<br /><br /> 荒井:7話 1/2<br /> 荒井が去った後の新聞部部室。荒井の去り際の言葉のせいだろうか、皆一様に良い顔をしていない。<br /> 最早、7人目が来ることは無いと判断した主人公は解散を宣言する。<br /> 語り部たちが帰った後、1人戸締りを済ました主人公も帰路に着く。<br /> 気のせいだろうか、帰り道の暗く静まった廊下の奥に人影のようなものが見える。<br /> まるで主人公に手招きしているようにも見えるその影は・・・。<br /> 荒井の話を聞いたせいか、不吉なものを感じた主人公は逃げるように学校を後にする。<br /><br /> 翌日、新聞部部長の日野と七不思議企画の話し合いを進める主人公。<br /> 会に7人目が姿を現さなかったのは、どうやら日野のミスだったらしい。<br /> が、荒井について話す主人公に日野は「荒井という生徒など会に呼んでいない」という。<br /> 日野の手配した語り部は、新堂、風間、細田、岩下、福沢、そして清瀬という生徒だった。<br /> 不思議がる日野を残して、主人公は荒井について確認すべく語り部たちを探す。<br /> 校内を奔走し語り部たち、そして清瀬にも話を聞く主人公。<br /> 結果、あの日確かに荒井昭二という人物が出席したこと、<br /> そして荒井昭二なる生徒はこの学校には存在しない、という事実が判明した。<br /> 一部の語り部の話では「人形」はどうやら実在するらしいのだが・・・。<br /><br /> その日から主人公にも「人形」が見え始める。<br /> 荒井の言っていた最後の生贄とは主人公のことだったのだ。<br /> 黒髪にやや白めの肌、大きな黒い瞳をした等身大の「人形」が主人公に付き纏う。<br /> 初めの頃は学校の中でのみ、しばらく経つと学校周辺でも、さらに主人公の自宅にまで・・・。<br /> 「人形」の出没範囲はどんどん広がり、出現している時間も増え続けていった。<br /> 同時に主人公の身体から生きる力が吸い出されてゆく。<br /> 「人形」は何か行動を起こすものでもなく、ただ主人公を無表情で見つめ続ける。<br /><br /> 夏休みに入った頃、主人公は自宅でほぼ寝たきり寸前の生活にまで陥っていた。<br /> 体力の消耗はもちろんのこと、四六時中注がれる「人形」の視線に精神が磨り減っているのだ。<br /> 諦念し死を受け入れかける主人公だったが、寸前であの日の荒井の話を思い出し踏みとどまる。<br /> 荒井は語っていた、「人形への生贄は学校が、校長先生が直々に選んでいる」と。<br /> ならば、学校に、他でもない「人形」が棲みつくという学校に生還の糸口があるのではないか。<br /> 折れかけた心と疲弊した肉体に喝を入れ、主人公は一路学校へと向かう。<br /> 夏休み中とはいえ、驚くほど人気の無い校舎。その中で主人公は初めてあることに気づく。<br /> 「人形」への生贄を選んでいるという校長先生、その姓こそ「荒井」だった、と。<br /><br /><a name="a430"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">430</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 02:24:52ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>荒井:7話 2/2<br /> 手がかりを求め、校長室へと踏み入った主人公。<br /> 無人の室内を虱潰しに探した結果、1冊の日記らしいノートを発見する。<br /> そこには、「荒井昭二とは校長の息子であること」「荒井昭二は過去すでに死亡していたこと」<br /> 「校長は荒井昭二を蘇らすため、彼に似せた人形を用意し復活のための生贄を捧げていたこと」、<br /> そして「そろそろ最後の生贄がのこのこと校長室にやって来るであろうこと」が記されていた。<br /> 果たして部屋の入り口を見る主人公の前に凶器を手にした荒井校長が現れた。<br /> 最後の生贄を捧げんと襲い掛かって来る校長だが、何故か室内のクローゼットに注意を傾けている。<br /> 一計を案じた主人公はクローゼットを力を振り絞って押し倒し破壊する。<br /><br /> 中に入っていたのは・・・、荒井昭二を模した「人形」の本体だった。<br /><br /> 主人公が目撃していた幻影と比べ、その本体の質感は限りなく人間のそれに近づいていた。<br /> クローゼット破壊の際に「人形」の頭部は傷つき、生物的な器官が見え隠れし鮮血が流れ落ちる。<br /> これも今までに幾人もの生贄が捧げられた結果なのだろうか・・・。<br /> 「人形」が現実に生物に変化し始めている事実に驚愕する主人公、<br /> 息子である「人形」が傷ついたことに動揺する荒井校長、<br /> 両者が動きを無くす中、別の存在の声が場に響く。曰く「契約は終了した」と。<br /> それは校長が息子を蘇らさんと契約した存在であり、契約終了の宣言と同時に校長は崩れ去ってしまった。<br /> 校長とそれが一体どのような契約をしたのか、その大体の想像はつくが何故終了してしまったのか。<br /> 主人公には知る由も無いが、とりあえず主人公は呪いから解放されたかに思えた。<br /><br /> ・・・が、安心から脱力する主人公の首を背後から締め上げるものが。<br /> 「人形」の本体が主人公を襲いだしたのだ。契約終了により起動したのか、ただの暴走なのか、<br /> 「人形」はケタケタ笑いながらなおも主人公の首にかかる手に力を込める。<br /> 生きる意志を強めていた主人公はこれに抗い反撃する。<br /> 頭部の傷口に主人公の手が突き入れられる、生暖かい感触を力一杯にかき回す。<br /> やがて「人形」は動きを止め、崩れ落ちた。<br /> いつの間にか質感は木材のそれへと戻り、また内部からは人面に見える模様を持つクモが数匹走り出していった。<br /> それはもしかしたら今までに捧げられた生贄の者たちの化身だったのかもしれない。<br /><br /> 今度こそ主人公は「人形」への生贄を免れ生還したのだ。<br /> あの日、荒井昭二を名乗った人物はいかなる胸中で「人形」について語ったのだろうか、<br /> 主人公は熱い夏の日差しの中、それを思いながら帰路に着くのだった。<br /><br /> ・・・本当に主人公は「人形」の呪縛から逃れられたのだろうか。<br /> 主人公はしばらく経った今でも「人形」の夢を見る。<br /> 夢の中で「人形」はあの頃と変わらぬまま主人公を見つめ続けるのだ。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">447</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 18:08:22ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:1話<br /> 最初の語り部に風間を指名した主人公だが、当の風間は新聞部の企画を批判し始める。<br /> 霊魂は神聖な存在であり、興味半分でちょっかいを出してはいけないものだ、と。<br /> すでにこの新聞部部室にも自分たちの他に様々な霊が集まり始めている、と。<br /> 大変な事態に陥る可能性だってある、と主人公に念を押す風間だったが・・・。<br /><br /> 大層な前置きが終わりいざ風間が話し始めた怪談はどうでもいいような内容ばかり。<br /> 「人間の急所は鼻の穴なんだ。知ってた?」など怪談と呼んでいいのか迷うほどのものもあった。<br /> ツッコミを入れられた風間は「物知りなところをアピールしたかった」、<br /> 「霊が集まるこの場を明るくしようと冗談を言ってみた」、<br /> と、反省する素振りもない。呆れた主人公は次の語り部を指名しようとするが・・・。<br /> (どの選択肢を選んでもしょーない話しか聞けません。<br />  しかし話のラストでは、風間の話に合わせるかのようにラップ音が鳴り響いたり、<br />  あるいは風間自身の肉体に怪異らしきものが見られることも)<br /><br /><a name="a448"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">448</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 18:40:21ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:2話<br /> とっておきの怖い話を語ってあげよう、と言う風間だが・・・。<br /><br /> 「正門の横に校長の銅像があるだろ?あれは夜中に動き出すんだ」<br /><br /> しばらく待っても話が続けられる様子は無い。<br /> 不安になった主人公が風間に続きを尋ねると、なんとこれで終わりだという。<br /> 怪談には違いないだろうと言う風間に主人公は他の話にしてほしい、と頼み込む。<br /> しぶしぶといった態度で風間が話し始めた物語は・・・<br /><br /> 「みんな、下駄箱は利用するだろう?あの下駄箱には人魂が出るんだよ」<br /><br /> 「三年に小出照男って奴がいるんだけど、あいつ狸に憑かれてるんだ」<br /><br /> やはり「あっ」という間に終わってしまう、しょーもない話ばかり。<br /> 頼むからもっとまともな話をして下さいと哀願する主人公。<br /> すると風間はこれはまずい話なんだが、と語り出した。<br /><br /> 「みんな学食の定食を食べたことはあるかい?あれはまずいよ」<br /><br /> そもそも怪談ではない、と呆れる一同。<br /> きちんとした「怖い話」を聞かせて下さい、と粘る主人公。<br /> 主人公に押し切られる形で風間はなおも語り続ける。<br /><br /> 「三年に沢見つかさって女がいるんだ。頭はいいんだけど、人付き合いが悪くてね。<br />  クラブには入っていないし、誰かが下校時に誘っても断られてしまうんだ。<br />  しかし、僕は知ってしまった。彼女には誰とも付き合えない秘密があったのさ。<br />  いいか、なんと彼女、沢見つかさは・・・八つも進学塾に通っていたんだ!<br />  道理で成績がいいわけだよ」<br /><br /> 堪りかねて文句を言う主人公に風間は「八つも塾に通うなんて幽霊より怖いだろう?」と返す。<br /> なおも嘆く主人公に風間はそれまでとは一風変わった調子で語りかける。<br /> 話の内容ではない、七不思議が完成するという事実が重要なのだと。<br /> すでに風間は怪談(と本人は言い張る)を五つも語った。<br /> 最初の語り部の話と合わせればすでに六つの怪談が語られているのだ。<br /> このままもう一つ怪談を語り七不思議が完成すればどんな恐ろしい事態に陥るのか。<br /> 力説する風間はもうすでに七不思議の完成を察知して怪異がこの部屋に迫っていると言う。<br /> それは・・・<br /><br /> 「あそこだ!!」<br /><br /> 一同は風間が指差した先、新聞部部室の出入り口に注目する。<br /> しかし、何もいない。風間の言うような特別な怪異がいるとは思えない。<br /> 完全に呆れ果てた一同が室内を振り返ると・・・風間がいない?<br /> (やっぱりしょーもない話しか聞けません。<br />  一つ目の怪談以降は主人公が粘らないと次の語り部に移ってしまいます。<br />  ラストの展開は隠しシナリオへの布石にもなっています。<br />  通常は机の下から照れくさそうに現れる風間が。<br />  特定の条件下では風間は消失し行方不明のままゲームが進みます)<br /><br /><a name="a449"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">449</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 18:52:19ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:3話<br /> 実は自分は「こっくりさん」のプロフェッショナルだ、と語る風間。<br /> 主人公は気が進まないながらも風間のこっくりさんに協力するハメに。<br /> 成功すれば呼び寄せたこっくりさんを視認することもできると豪語する風間。<br /><br /> 「ほんにゃらまか、ほんにゃらまか」<br /> 風間の脱力するような呪文でこっくりさんが始まった。<br /> (以降、「金銭問題」「恋愛問題」等の質問をプレイヤーが選び<br />  風間がこっくりさんで回答する流れで話が展開します)<br /><br /> 一通り思いつく質問を聞き終えたと判断し風間はこっくりさんを終了する。<br /> まだこっくりさんの姿を見ていない、と文句を言う主人公に風間は・・・<br /><br /> 「他の連中を見てみろよ。退屈なのか皆居眠りをし始めてるじゃないか。<br />  こっくり、こっくり、こっくりさん・・・ってね。<br />  どうだい、こっくりさんが見えただろう?」<br /><br /><a name="a450"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">450</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 20:49:04ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:4話<br /> 実は自分は凄腕の霊媒師だ、と語る風間。<br /> 主人公は胡散臭く感じながらも彼の交霊実験に協力するハメに。<br /><br /> 新聞部部室の明かりが消され室内を暗闇が覆い尽くす。<br /> 視界が黒に染まる中、厳かな口調で風間が霊を呼び始める。<br /> 突如として暗闇に白い霧が漂い、風間が霊の出現を知らせる。<br /> 風間が霊と呼ぶ白い煙の塊は部屋中を漂い回る。<br /><br /> 静寂を切り裂くようにラップ音が鳴り響く。<br /> 風間によると霊が怒ってしまったらしい。<br /> 霊を鎮めようと必死に願をかける風間の声、<br /> そしてそれに対抗するかのようにラップ音が鳴り続ける。<br /><br /> 室内の混乱が徐々に高まっていき、そして突然暗闇が晴れる。<br /> 恐怖を堪え切れなくなった語り部の一人が明かりをつけたのだ。<br /> そこで主人公たちが見たモノは・・・<br /><br /> カセットレコーダー。<br /> ラップ音が再生されているようだ。<br /><br /> ドライアイス。<br /> 白い煙がモクモク湧き出ている。<br /><br /> 風間。<br /> ばつの悪そうな表情をしている。<br /><br /> 呆れる一同に風間は不貞腐れたように次の話は誰?と尋ねるのだった。<br /> (選択肢によってはいきなり冒頭で「霊媒師というのは嘘だ」と開き直られます。<br />  上記のパターンは隠しシナリオの布石となる進め方です。<br />  この後の5話目の語り部に荒井を選ぶと<a href="http://jumpres/427"><font color="#000000">&gt;&gt;427</font></a>で述べたものとは別の話になります。<br />  風間の霊を軽く扱うかの如き言動に荒井が抗議し、やがて両者は険悪な雰囲気に・・・)<br /><br /><a name="a451"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">451</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 21:46:42ID:3AukpXFW</font></dt> <dd> 風間:5話<br /> 実は自分は人間ではない!と告白する風間。<br /> 「僕の正体は・・・宇宙人なんだ!」<br /><br /> 部室を静寂が包む。<br /> どう反応したものかと迷う一同。<br /> 一人、自慢げに微笑む風間。<br /> 主人公はとりあえず何か証拠となるものを見せてほしいと依頼する。<br /> 信用されていないのかと嘆きながらも風間はそれに応える。<br /><br /> 水の入ったコップが用意された。<br /> コップの口には厚紙が置かれ、さらに紙の上に十円硬貨が置かれる。<br /> 「さあ、これから手を触れずに十円玉をコップの中に落とすぞ」<br /> 風間はそれを自分が宇宙人であることの証明にしたいようだが・・・。<br /><br /> しかし、それは主人公も知っているネタだった。<br /> 『紙に火を点けて燃やす→十円玉はコップの中へ落ちる』<br /> 主人公は「それなら僕にもできるんですけど」と穏やかにツッコミを入れる。<br /> すると風間は大げさなリアクションで驚き、<br /> 「君も我々の同志、スンバラリア星人だったのか!?」と言い出す。<br /> 否定する主人公だったが風間の誤解は一方的に進んでいくばかり。<br /> そして風間は主人公におよそ人間には聞き取れない言語で何事かを耳打ちする。<br /> 最早、戸惑う他に術が無い主人公を尻目に風間は窓を開け暗雲立ち込める空に<br /> 先ほど主人公に耳打ちしたのと同じ奇妙な言語で何事かを叫ぶ。<br /> 風間に応えるかのように上空に光る物体(UFO)が出現する!<br /> 地球上で活動する同志を新しく発見した、とUFOに向かって叫ぶ風間。<br /> UFOは報告を聞くと(?)、飛び去ってしまった。<br /><br /> 展開についていけず混乱する主人公。<br /> 風間はそんな主人公を「後で地球侵略の打ち合わせをしよう」と誘う。<br /> その両眼を金色に光らせながら・・・。<br /> (風間は主人公に「僕の正体は何だと思う?」と尋ねます。<br />  ここで宇宙人、異次元人、地底人、妖怪と様々な分岐が生じます。<br />  上記の展開で話を聞いた後、進め方によっては隠しシナリオが始まります。<br />  結局、スンバラリア星人と対峙するハメに陥った主人公は・・・)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">482</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/05(日) 01:33:03ID:NHN6OxpB</font></dt> <dd>風間:6話<br /> 「守護霊について知ってるかい?」<br /> いきなり主人公に問いかける風間。<br /> しかも、自分から言い出しておきながらアッサリ話題を変えてしまう。<br /><br /> 「君の前世を占ってあげよう」<br /> 相も変わらず胡散臭い口調に時々の真面目さを交え前世診断が始まる。<br /><br /> 「先ずはコースを選んでくれ」<br /> (『スペシャルコース』『一般人コース』『イボガエルコース』)<br /> (上記3つの内から1つ選びます。話の大筋に変化は無く、<br />  前世診断に用いられる設問、及び結果に影響するのみです)<br /> (どれを選んでも主人公を小馬鹿にする展開になります。<br />  ちなみに『スペシャルコース』は1万円とられます)<br /><br /> 真面目なのかしょーもないのか判断に迷う設問の後、<br /> 「わかったぞ!君の前世は・・・<br /> (イソギンチャクだったり、長老だったりします)<br /> (『長老』・・・って、ワケわかりませんね)<br /> (とりあえず、やっぱり主人公を小馬鹿にする展開になります)<br /><br /> 「怒るなよ(or泣くなよ)。たとえ現在の君自身や前世がショボくても<br />  君を守る守護霊さまには素晴らしい存在が憑いてらっしゃるんだぞ」<br /> 「君の守護霊さまは・・・・・・この僕だ!<br />  どうだ、感動しただろ?感謝したまえ」<br /> ついでに他の語り部たちも加えた6人全てが主人公の守護霊と言う風間。<br /> 誇らしげに笑い続ける風間に主人公は呆れ果てて反論もできない。<br /><br /><a name="a483"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">483</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/05(日) 01:51:26ID:NHN6OxpB</font></dt> <dd>風間:7話<br /> 風間の話をまともに受け取る気はさらさら無い主人公。<br /> なおも誇らしげな風間を横目に主人公は他の語り部たちに解散を宣言する。<br /> と、そこへ部室の扉をノックする音が・・・、もしや7人目の語り部か?<br /><br /> 部室を訪ねて来たのは最後の語り部、ではなく新聞部部長の日野だった。<br /> 話し声が聞こえたからちょっと様子を見に来たという日野。<br /> 主人公は7人目の語り部が来なかったこと、6人の話は聞き終えた旨を報告する。<br /> しかし・・・<br /><br /> 「お前、何言ってるの?7不思議の会合は明日だろ」<br /><br /> バカな、と室内を振り向く主人公。しかし先ほどまでいた語り部たちは消失していた。<br /> ・・・まさか、風間の言ったことは本当だったのか?<br /> 語り部たち全員が主人公の守護霊???<br /><br /> 混乱する主人公の耳には親しそうに語りかける風間たちの声が・・・<br /> 全ては、夢か、現か、幻か。<br /> (個人的には小説版のラストを思い起こさせる展開でした。<br />  小説版はとても守護霊なんて良いモノとは思えませんが)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">491</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/06(月) 01:16:14ID:YX73Y8iW</font></dt> <dd>細田:1話<br /> 去年のこと、細田が入学試験を受けたときのことが語られる。<br /> 細田は霊感に優れているらしく、そのときも凄まじい体験をしたというのだ。<br /><br /> 周囲に漂う濃い霊気が気になり、なかなか試験に集中できない細田。<br /> そんな中、細田は休憩時間に同じく周囲の霊気を感じていた中野と知り合う。<br /> 次の試験に備えて足早にトイレへ向かう二人。そこで見たモノは・・・<br /><br /> 手、だった。無数の"手"が便器の中から、個室から伸びている。<br /> 何れもが細田たちを誘うかのようにうねっているのだ。<br /> 細田と中野の二人以外の者には手が見えていない様子なのだが・・・。<br /> 結局、二人はトイレを我慢し教室へ戻ることに。<br /><br /> 次の時間、用を足したいのを抑えながら細田は必死に試験に取り組む。<br /> 一方、中野は途中で我慢の限界に達したのだろうか、席を立ち教室を後にした。<br /> そして試験は終了したが、中野は戻っては来ない。<br /> 先ほどトイレで見た光景のこともあり不安になった細田は中野を探しに出る。<br /> とりあえず、と休憩時間中に訪れたトイレを見に行く細田。<br /> 中野の姿は見当たらなかったが、やはり"手"は変わらぬ様子でうねっている。<br /><br /> 気分の悪い光景から目を逸らした瞬間、一本の"手"が伸び細田を掴んだ!<br /> 信じられない力で細田の肥満体がトイレの奥へ引っ張り込まれていく。<br /> 引きずり込まれるにつれて"手"はまた一本、また一本と数を増やしていく。<br /> とうとう個室の便器手前まで引っ張られた細田。<br /> そこで"手"に混じって細田を引きずり込まんとする中野の姿を見る。<br /> 中野はすでに"手"の犠牲となり、その仲間になってしまったのだろうか。<br /> 結局、抵抗できぬまま細田も"手"が導く先へと引きずり込まれてしまうのだった。<br /><br /> ここまで話を聞いたところで主人公は不思議に思う。<br /> おそらくは"手"の犠牲となったであろう中野と同様の末路を細田も辿ったのでは?<br /> その後、どんな経緯を持って無事にこの会に出席できたのであろうか?<br /> それらを問う主人公に細田は意味ありげな笑みを以って答える。<br /> そして・・・気づけば細田の体が少しづつ薄く透けていく。<br /> 細田の体がだんだんと消えていっているのだ。<br /> とうとう、細田は意味ありげな笑みを保ったまま、その姿を完全に消失した。<br /> 途方に暮れる主人公と語り部たち、そこへ・・・<br /> 「やあ、遅れてどうもすみません。二年の細田友晴です」<br /> と、細田が現れる。思わず幽霊を見るが如き視線で迎える一同。<br /><br /> 最初に部室にいた細田は一体何だったのか?<br /> 消えてしまった方の細田が語った話は本当だったのか?<br /> 本当ならば誰が、後から現れた細田が体験したことなのか?<br /> 何れの疑問も細田に問いかける勇気は主人公には無く、話は次の語り部へと移る。<br /> (細田の話は全般的にそうですが、話の大筋が変化しない割に小さな分岐が多々あります。<br />  上記のパターンも個人的に最も印象に残ったものを記憶で文章化したものです。<br />  他には、何とか校舎外へ脱出するも校庭から見る校舎の窓全てから"手"が・・・、<br />  あるいは屋上に追い詰められ身を投げるも"手"に助けられる、といったも<br /><br /><a name="a492"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">492</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/06(月) 01:41:14ID:YX73Y8iW</font></dt> <dd>細田:2話<br /> この学校で最も強く霊気を感じる場所、<br /> それは『新校舎一階の東女子トイレ』だと細田は語る。<br /> 細田は霊感に優れており(自称)、その噂を知った女子から相談を受けたのだ。<br /><br /> 数名の女子生徒を伴って問題のトイレに向かう細田。<br /> 話では女子たちもその染みからは禍々しいものを感じているというが・・・。<br /> 果たして霊感のある細田が見たところ、その染みはとんでもないものに思えた。<br /> 染みからは凄まじいまでの怨念が感じられ、それは細田が対処できる範疇を超えていた。<br /><br /> 細田の表情を不安に思ったのか女子は染みが安全なものかどうか尋ねてくる。<br /> 細田は迷った挙句、関わりたくないがために染みが悪い存在ではないと答えてしまう。<br /> にわかには信用できない様子の女子に繰り返し力説し細田はその場を後にした。<br /><br /> ・・・細田の話はここで終わった。<br /> 主人公はいくらなんでも無責任ではないか、と細田を非難する。<br /> と、そこへ新聞部部室の扉を連打する音が。<br /> 扉を開けると取り乱した様子の一人の女子生徒がいる。<br /> 女子生徒は細田に「あのトイレで大変なことが起こった」と喚き散らす。<br /> が、当の細田は無言で席を立つと女子生徒に応えぬまま扉を閉めてしまう。<br /> てっきり助けに行くと思われた細田の行動に主人公は異議を唱える。<br /> しかし、細田は尋常ならざる笑みを浮かべながら、どこか余裕の表情だ。<br /> 細田は女子生徒は行ってしまったようだ、もう物音も聞こえないと主張する。<br /> 確かに先ほどまで聞こえていた女子生徒の喧騒はおろか扉を叩く音も無い。<br /> あの女子生徒は行ってしまったのだろうか、・・・・・・どこへ?<br /> 追求しようにも、主人公は細田の異様ともとれる雰囲気に呑まれ切り出せない。<br /> 細田が次の話を急かすこともあり、仕方なく主人公は次の語り部を選ぶのだった。<br /> (この話も小さな分岐が多々あります。<br />  上記のパターンは染みによる怪異は登場しないものの細田自身が<br />  異様な存在に描かれ強く印象に残っています。展開によっては、<br />  トイレの壁に塗りこめられた女子生徒の怨念の現れ、<br />  人間の弱さに取り入る悪魔のような存在、として染みの怪異が描かれます)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">14</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/08(水) 23:21:06ID:NYhryV8z</font></dt> <dd>前スレの492、細田:2話ですが説明不足だったように思えるので追記。<br /> 後半、"染み"という言葉の登場が唐突すぎる感じがするので。<br /> 話の初め、女子生徒たちが細田に相談した内容は<br /> 「トイレの壁に人の顔みたいな染みがあり気持ち悪がられている。<br />  霊だの祟りだのの噂もあるが、確かめてみてくれない?」みたいな感じです。<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">16</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/09(木) 01:28:56ID:XuLMPb/9</font></dt> <dd>細田:3話<br /> 学校において教室以外で最も出入りの多い場所、それはトイレだという細田。<br /> しかし、細田の知る限りトイレに行かない、すなわち排泄をしない男がいたらしい。<br /> その男の名は竹内清。細田が一年生だった頃の先輩にあたる人物らしい。<br /><br /> 細田と竹内の間に特に接点は無く、細田は竹内を噂で名を知っている程度だった。<br /> そんなある日、突然に竹内が細田に親しく接してきたのだ。<br /> 昼食の席を一緒にしたり、廊下で名指しで挨拶されたり。<br /> 特別に目をかけられる覚えの無い細田は困惑するが、竹内のアプローチは進む一方。<br /> ついには放課後、自宅へ来ないかと誘われるまでに至った。<br /> 緊張する細田が断れるはずもなく、そのまま竹内と共に帰宅することに。<br /><br /> 竹内の父は旅客機のパイロットらしく、その家は邸宅と呼ぶに相応しい豪華さだった。<br /> 竹内は父の旅行土産だという海外の茶、サンブラ茶を細田へと勧める。<br /> 未だ緊張の抜けない細田だが、どうにもサンブラ茶を飲む気になれない。<br /> 濁ったような青黒さに、カップから漂う青臭さ、お世辞にも美味しいとは思えない。<br /> そんな細田の気持ちを知ってか知らずか、竹内はサンブラ茶を勧め続ける。<br /> しかし一向に茶に手をつけない細田へ竹内は唐突に自分の噂について語り始める。<br /><br /> 自分がトイレに行かないという話は真実だ、正確には行く必要が無いのだ、と。<br /> サンブラ茶には体内の不純物を浄化し汗として体外へ排出できる効能があるらしい。<br /> 健康にも良いし、ぜひとも細田に飲んでもらいたいと迫る竹内。<br /> 近づく竹内の皮膚に細田は内で蠢く虫のような影を見る。<br /> 竹内の顔面の内側を無数のモノがモゾモゾと動き回っているのが皮膚越しに見える。<br /> 驚愕し怯える細田の表情から察知したのか、竹内は"虫のような影"について語る。<br /> 曰く、サンブラ茶に含まれる植物の一種でこれが体内の浄化を行っているのだ、と。<br /> そう言いながらなおも近づく竹内の顔。語る口内を覗き見ると・・・<br /> 竹内の口内は植物の蔓のようなモノがビッシリと繁り、<br /> さらに咽の奥からは苔まみれの芋虫みたいなモノが細田を見返していた。<br /> 竹内は最早正常な人間ではない、植物人間だ、と恐怖する細田。<br /> 身が竦んで動けない細田に竹内は無理矢理にサンブラ茶を飲ませる。<br /> 茶を飲んだ人間の成れの果てを眼前にしたことと単純に茶が不味いこともあって<br /> 反射的に茶を噴き出す細田。そのまま竹内を押し飛ばし逃げるように邸宅を後にする。<br /> (サンブラ茶は細田曰く「水洗トイレに梅干を漬けたような・・・<br />  ・・・とにかく不味いとしか言えない味」だそうです)<br /><br /> しばらくは口内からサンブラ茶の味がとれない細田は数日間学校を休む。<br /> 次に登校したときにはすでに竹内は転校した後であった。<br /><br /> ところで細田は最近無性にサンブラ茶を飲みたくなるらしい。<br /> あれほど恐怖し、嫌悪し、ひどい味だったサンブラ茶を何故か、だ。<br /> 細田は吐き出しきれなかった分の茶が今頃に影響し始めてるのでは、と推測する。<br /> そう語る細田の口内には・・・<br /> (話の展開では竹内は旧校舎で人目につかずトイレに行っています。<br />  その場合、彼は自分の排泄物を養分に怪植物を育てるのですが・・・)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">35</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/10(金) 01:43:46ID:XGBCUuUi</font></dt> <dd>細田:4話<br /> 自称"霊感が強い"という細田。<br /> 細田は主人公もまた自分と同じかそれ以上の霊感の持ち主だと語る。<br /> 主人公と語り部たちは細田に誘われ新校舎のトイレ・ツアーに出ることに。<br /><br /> (以降、新校舎1Fの北側トイレ~南側トイレ、2Fの北側トイレ~南側トイレ、<br />  そして3Fの北側トイレ~南側トイレ、と回る形で話が進みます。<br />  新しいトイレに到着する毎に細田は「何か感じるかい?」と尋ねてきます。<br />  そのトイレで「感じる」かによって様々なイベントが起こります)<br /> (以下、一例)<br /><br /> とうとう3Fの南側トイレまで回り終えた主人公たち。<br /> しかし主人公には特に感じるものは無く、細田はどことなく残念そうだ。<br /> 新聞部部室へ戻ろうとする一行だが、主人公は急に尿意を覚え1人残ることに。<br /> 用を足し終えた主人公はトイレを後にしようとするが・・・<br /> 突然、背後で1つの個室のドアが開閉する。<br /> 窓は閉じられ風は無い、主人公以外の者がいるはずもない。<br /> その個室のドアが勝手に動いているのだ。<br /> その動きは激しさを増していき、ついには全ての個室のドアが開閉し出す。<br /> パニックに陥った主人公はトイレから逃げ出そうとするが出入口が開かない。<br /> 狼狽する主人公だが、始まりと同様に突如として全てが静まる。<br /> 激しく開閉していたドアは動きを止めた。が、出入口は開かないままだ。<br /><br /> トイレからの脱出を考える主人公はとりあえず顔を洗って落ち着こうと考えた。<br /> 水の冷たさに落ち着きが戻ったと思えたが、鏡に映った黒い影によりパニックに逆戻り。<br /> 振り向けど自分以外の者はいない、しかし鏡には背後の黒い影が。<br /> もう一度、もう一度顔を洗おうと、洗面台を覗き込む主人公。<br /> そこに、生首があった。<br /> いつの間にか洗面台には水が満ちて、腐乱した生首が水面に浮かぶように。<br /> 眼窩から腐敗した眼球が零れ落ち、その口元は嘲笑うかのように歪み・・・<br /> あまりのおぞましさに主人公は気絶してしまう。<br /><br /> 目を覚ました主人公はトイレの中で細田に介抱されていた。<br /> 帰りが遅いので様子を見に来たら倒れていたんだ、と語る細田。<br /> 細田は何かを期待するかのように「何かあったのかい?」と尋ねる。<br /> 何かどころではない、と気絶する直前に見た現象を話す主人公。<br /> 主人公が細田に仔細を伝える中、便器から奇妙な音が・・・<br /> おもむろに細田は便器に手を突っ込み何かを引きずり出す。<br /> 「ご対面」、そう言って細田が取り出したのは、例の腐乱した生首!<br /> なぜ細田があの生首を?疑問を問う間も無く、生首は浮遊すると主人公へと喰らいつく。<br /> 手始めに主人公の顔面が、次々に体の各部が生首に齧り喰われてゆく。<br /> 「食べちゃったら、お友達にはなれないでしょう?」<br /> 細田は無邪気に笑い、謎の言葉を生首にかけている。<br /> 頚動脈から溢れる血と喰い散らかされた肉片に溺れながら主人公の意識は遠のく・・・<br /> (バッドエンドに続くルートです。<br />  介抱する細田に「何も無かった」と言えば生還できます。<br />  その場合も細田は何かを知っているような素振りを見せますが)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">41</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/11(土) 01:11:54ID:yP/IVWAI</font></dt> <dd>細田:5話 (1/2)<br /> 体育館の脇に現在は使用禁止となっているトイレがある。<br /> 細田の話では「出る」らしいのだ。"人"ではなく"虫"の霊が。<br /><br /> 過去、この学校に一人の男子生徒がいた。<br /> 今では名前等の素性はわからないが、虫をひどく嫌っていたことのみ判明している。<br /> 彼の虫に対する感情は嫌悪を通り越して憎悪の域にまで達しており、<br /> 目に付く虫を殺す際も一瞬では済まさずじわじわと弄り殺しにしていたという。<br /> 挙句に虫だけでは飽き足らなくなった彼は学校敷地内の小動物までも標的にし始めた。<br /> そんな彼が殺戮の主な現場としていたのが例のトイレだったらしい。<br /> 元々、湿っぽく清潔とは言い難い場所だったせいか虫も多かったのだ。<br /> 彼はトイレの虫を殲滅しようと考え、その準備を着々と進めていた。<br /><br /> しかし、彼は果たして気づいていただろうか。<br /> 虫たちにも心があり、それは彼への怨念一色に染まっていたことを。<br /> 虫たちもまた彼に復讐せんとその準備を着々と進めていたことに。<br /><br /> ある夜、彼はガソリン等を持ってトイレへとやって来た。<br /> 虫への憎悪だけで動く彼はトイレごと虫たちを葬り去ろうと考えたのだ。<br /> しかし、懐中電灯を点けた彼はトイレ内の光景に愕然とする。<br /> トイレの中は・・・虫!虫!虫!、虫の大群で埋め尽くされていたのだ。<br /> 床は勿論のこと、壁、天井、至るところでいろんな種類の虫が蠢いている。<br /> 初めて虫に恐怖を感じながらも彼はガソリンを撒き始める。<br /> そんな彼の足掻きを嘲笑うかのように虫たちはこぞって彼を覆い尽くす・・・<br /><br /> 翌日、トイレで彼の死体が発見された。<br /> 死体の様相はひどく、口内にはぎっしりと虫が詰まっていたらしい。<br /> 内臓等の他の器官も言わずもがなの有様だ。<br /> 虫たちの逆襲は成功した。が、その怨念は未だトイレに残り続けているらしい。<br /><br /><a name="a42"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">42</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/11(土) 01:13:03ID:yP/IVWAI</font></dt> <dd>細田:5話 (2/2)<br /> 話は現在へと移る。<br /> 細田の友人、津田圭一はふとしたことから例のトイレを使ってしまう。<br /> その時は怪異に遭遇することもなく、何事も起こらなかったかに思えたが・・・<br /><br /> 数日後、細田は津田が虫を貪り食っている様を目撃してしまう。<br /> 津田から危険なものを感じとった細田は彼を遠ざけ始める。<br /> が、ある日教師から津田と一緒に授業の準備をするように指示されてしまう。<br /> 焦った細田は必死に仮病を演じ保健室へ逃げることに。<br /> 一人保健室のベッドで安堵する細田だったが、そこへ津田が現れる。<br /> 津田は牙を生やし口から糸を吐き出しながら細田を喰わんと襲い掛かる。<br /> 必死で抵抗する細田、横になった体勢のまま身をよじると何故か津田が苦悶し始めた。<br /> 呆気にとられる細田が見ていると津田はそのまま気を失ってしまう。<br /> 自分が寝ていたベッドに目をやると、一匹の蜘蛛が細田の巨体に押し潰されていた。<br /> この蜘蛛が津田の変貌に関係あるのだろうか。<br /> その場は助かった細田だが、津田の変貌にショックを受け自身も倒れてしまう。<br /><br /> 次に細田が目を覚ますと、そこは病院だった。<br /> 隣のベッドには津田も寝かされている。<br /> どうやら保健室で倒れている二人を学校の者が運んだらしい。<br /> 目を覚ました津田は、それまでのことを全く覚えていない、とのこと。<br /> 例のトイレを使用した後、肩に大きな蜘蛛が乗っているのに驚いて・・・<br /> と、そこが最後の記憶になっているらしい。<br /> ここ数日の津田の変貌は蜘蛛が彼に憑いた故のことだったのだろうか。<br /><br /> その後、回復した津田は元通りに戻った・・・のだが、<br /> どうやら虫を餌のように見る癖等が残ってしまっているらしい。<br /> そんなものは大したことのない後遺症だ、と細田は言うが・・・<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">106</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/17(金) 17:11:09ID:jA2kK3oB</font></dt> <dd>細田:6話 (1/2)<br /> 細田の提案により旧校舎の教室へ場を移す一同。<br /> そこで細田は旧校舎に伝わる『花子さん』の伝説を語り始める。<br /><br /> 一同が移動した教室、数十年前にこの教室で補習を受けた生徒たちがいた。<br /> 生徒は六人。男子四人に女子二人、奇しくも現在の語り部たちと同じだ。<br /> 彼らはテストで赤点をとってしまったがために補習を受けていたのだ。<br /> 教師から渡されているプリントに彼らは必死に取り組むが・・・<br /> 決して難しい問題ではないのに、何故だろうかプリントが終わらない。<br /> そこには何か不思議な力が働いていたのだろうか、<br /> 補習を受け持った教師も彼らのことを忘れ去り帰宅してしまっていたのだ。<br /> 彼ら六人だけが旧校舎に取り残される中、時間は過ぎていく。<br /><br /> そして時計の針が夜十時を示すかという頃、彼らは相談し帰ることにした。<br /> しかし、途中で席を立ちトイレに行った男子一人が未だ帰っていない。<br /> 早く帰りたいのはやまやまだが、その一人を放って帰るのも気が引ける。<br /> 結局、さらに男子一人がトイレに行った者を呼びに行くこととなった。<br /> 同じ一階のトイレにいるのだからすぐ戻るだろう、と待つ四人。<br /> しかし、彼ら二人は戻らず、代わりに旧校舎に響き渡る悲鳴が・・・<br /> 残る四人は恐怖に震えたものの級友を見捨ててはおけず、<br /> 四人の内、男子一人が先に消えた二人を探しに行くことに。<br /> 残る男子一人と女子二人の三人は職員室等に残った教師がいないか探すことに。<br /><br /> 消えた二人を探しに出た男子は一階トイレへと行くが求める姿は無い。<br /> 二人はトイレにいるのではないのか?どうして最も近い一階トイレにいないのか?<br /> 疑問に思う彼の耳に囁くような話し声が聞こえてくる。声は階段から、上階から聞こえる。<br /> 話し声を消えた二人のものと考えた彼は全てがイタズラではないかと結論づける。<br /> ならば一言文句を言わねば、と上へ上へと声を追う・・・<br /> 辿りついた先は最上階、三階だった。<br /> 三階廊下へ足を踏み出した途端、奥の女子トイレに明かりが灯る。<br /> なんでまた男二人で女子トイレにいるのか、と呆れつつトイレへ向かう。<br /> トイレの中は・・・、個室の扉は全て閉じられ誰もいない。<br /> ここで初めて彼はトイレの花子さんの伝説を思い出す。<br /><br /> "誰もいないトイレ、花子さんの名を呼び、個室の扉をノックすれば、<br /> 扉の上から見つめる青白い顔したオカッパ頭の少女が・・・"<br /><br /> 突然湧いた想像を振り払いつつ彼は個室の扉を開けて行く。<br /> 四つある扉を、開く・・・誰もいない。<br /> 次の扉を、開く・・・誰もいない。<br /> 二人が別の個室に隠れているとしても何故こうも静かなのか、<br /> 何故物音一つ、息づかい一つ聞こえないのか。<br /> さらに扉を、開く・・・誰もいない。<br /><br /><a name="a107"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">107</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/17(金) 17:12:51ID:jA2kK3oB</font></dt> <dd>細田:6話 (2/2)<br /> 最後の扉を、開・・・く直前、階下からまたもや悲鳴が響き渡る。<br /> 彼は反射的にトイレを飛び出し階段を駆け下りる。<br /> 元いた一階へと戻ってきた彼の目に映ったのは教師を探しにでた三人だった。<br /> 三人は血塗れの変わり果てた姿で長い廊下に血の跡を残しながら何者かに引かれていった。<br /> 三人を引きずっていったモノ、一瞬見えたそれは小さな髑髏の集まりではなかったか。<br /> 一人残された彼は最早冷静な判断が出来ず、なおも反射的に三人を追い始めた。<br /> 廊下の奥の角を曲がった三人の姿はすでに消え、ただ上階へと続く血の跡が。<br /> 血の跡を追った先に待っていたのは・・・、三階女子トイレ。<br /><br /> トイレへ踏み入るが、誰もいない。<br /> 先ほど彼が開け放した三つの扉、そして残る一つの閉じた扉もそのままだ。<br /> 脳内で花子さん、三人を引きずる何か、自分も襲われるのかとの恐怖、<br /> いろんなことを混ぜ合わせながら、最後の扉を開く!<br /><br /> ・・・が、個室の中には誰の、何の姿も無かった。<br /> 消えてしまった五人は一体どこへ?<br /> 途方に暮れる彼に天井から滴り落ちる生暖かい液体、血。<br /> ふと上を見上げれば、六つの影がそこに。<br /> 果たしてそれは姿を消していった五人の級友たちであった。<br /> 皆、釘でその体を天井へと打ちつけられていた。<br /> ・・・影は六つ?消えたのは五人、居残ってたのは自分を含めての六人だ。<br /> 今、天井に張り付くもう一つの影は何だ?<br /><br /> 恐怖と混乱に支配される彼の前に、そのもう一人が降り立つ。<br /> セーラー服を着ている、体付きから女子だろうか、<br /> オカッパの髪型で、顔は・・・真っ白な仮面を着けている。<br /> 仮面の少女は彼へと近づき、そして<br /><br /><br /> 細田の話は終わった。語り伝えられている話はここまでらしい。<br /> 補習に残されていた六人はその行方、あるいは死体も発見されず<br /> 今も行方不明扱いになっているという。<br /> 細田は提案する。<br /> 「これから花子さんを呼び出してみようよ」と。<br /> 迷う主人公たちだったが、突然そこへ眩しい光が照らされ─<br /> (→7話へ続く)<br /><br /> (細かい分岐は数あれど、そのほとんどがゲームオーバーにつながる話です。<br />  分岐によっては正体不明の生物?に殺されたり、<br />  無数の羽虫に貪られたり、仮面の少女に遭遇したり、と碌な目に遭いません。<br />  ここまでの話の流れによっては隠しシナリオに進むこともあります)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">220</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/24(金) 23:14:47ID:5gr6avmB</font></dt> <dd>細田:7話<br /> 主人公と語り部たちに向けられた光…、それは懐中電灯の光だった。<br /> 見回りをしていた宿直の教師が旧校舎まで来ていたのだ。<br /> その教師、黒木、は主人公たちに苦言を呈しながらも<br /> 七不思議の特集のことを知ると自分からも怪談を話そうと持ちかける。<br /> 黒木の提案にはしゃぐ細田だが、主人公はどうにも気が乗らない。<br /> それは今まさに黒木の話を加えて完成する七不思議に恐怖を感じたからだろうか。<br /> 結局、黒木に付き合うのは細田一人となり、主人公は足早に帰宅するのだった。<br /><br /> …翌朝、目を覚ました主人公は不吉なものを感じていた。<br /> 予感は、何かが学校で起きてしまった、という確信へ変わり急ぎ登校する。<br /> が、主人公の予想に反して平時通りの平和な通学風景があるだけだった。<br /> 気のせいだったか、と首を傾げる主人公。<br /> しかし、間も無く細田が行方不明になっていることが判明する。<br /> そして、この学校に黒木という教師が存在しないことも…<br /><br /> 主人公は一人の教師から真実を知る。<br /> 曰く、黒木という教師は存在しないが『黒木先生』は存在する、と。<br /> 黒木はこの学校に棲みつく怪異の一つ、否、全ての怪異を束ねるモノだ、と。<br /> 校長を始めとする学校側も黒木の存在を知ってはいるが手が出せないらしい。<br /> 事態を知っていながら何の手も打たないのか、と抗議する主人公。<br /> その瞬間、二人が話していたすぐ横のガラス窓に亀裂が走る。<br /> たじろぐ主人公だったが、なおも抗議する度に亀裂が大きくなっていく。<br /> こうした現象に慣れているのか教師は諭すように忘れろと告げる。<br /> 最後は折れて、昨夜のこと、黒木のことを忘れることにした主人公。<br /> 直後、亀裂だらけになっていたガラスは何かから放たれるかのように砕け散った。<br /><br /><br /> 諦めの様子でその場を立ち去る主人公。<br /> その背後から嘲るような笑い声が聞こえたのは気のせいだったのだろうか…<br /> (やはり細かい分岐に多くのバッド(死亡)エンドが待ち受ける話です。<br />  黒木の話を聞いた場合、旧校舎に隠された戦時中の施設、倉庫、死体置場、etc<br />  に関する内容になります。その場合は細田がヒャーハッハと笑いつつチェーンソー<br />  を振りかざしたり、丸焦げになったり、主人公を喰ったり、大活躍します)<br /><br /></dd> <dt><a><font color="#000000">222</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">名無しさん@お腹いっぱい。</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/25(土)00:16:20 ID:gGUfcAxb</font></dt> <dd><a href="http://jumpres/220"><font color="#000000">&gt;&gt;220</font></a><br /><br /> &gt;細田がヒャーハッハと笑いつつチェーンソー<br />  を振りかざしたり、丸焦げになったり、主人公を喰ったり<br /> それはおもしろそうだな<br /><br /><a name="a223"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">223</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/25(土) 00:35:18ID:vzz3hkQy</font></dt> <dd><a href="http://jumpres/222"><font color="#000000">&gt;&gt;222</font></a><br /> かいつまんで書くと、<br /> ・黒木から怪談を聞く。<br /> →塗り固められた壁の中には戦時中の犠牲者が隠されて云々。<br /> ・帰宅後、細田から主人公へ連絡が入る。<br /> →黒木先生の話が気になる。今(深夜)から確かめに行こう!<br /> (断ったり邪険にすると、細田が主人公宅を襲撃)<br /> ・深夜の旧校舎。狂喜する細田はチェーンソーで壁を壊しにかかる。<br /> →細田を止めるor静観する、以下は止めた場合。<br /> ・制止する主人公を突き飛ばし、チェーンソーを振りかざす細田。<br /> →壁が壊れた後、呼び起こされた霊が細田を焼く。<br />  直後に黒木が登場。憑依された黒木は凶刃を主人公へ振り下ろす。<br /> →壁が壊れた後、少女の霊が出現。可愛らしい容姿に気を許すも<br />  少女の霊は細田を噛み殺し、次に主人公へと迫る。<br /> →壁が壊れた後、細田に餓死した者の霊が憑依。<br />  細田は主人公を貪り喰らう。<br /> ・細田を静観した場合。<br /> →壁が壊れるかという直前、黒木が登場し細田の暴挙を止める。<br />  その後、今度は黒木がチェーンソーを手に襲い掛かってくる。<br /> (壁の向うにいる奴らを解き放ってはいけない!とか言ってる)<br />  主人公は逃げる。細田は逃げる、転ぶ。迫る黒木。<br />  そこへ警邏中の警官が登場。何を思ったか黒木は自ら首を刎ね自殺。<br />  主人公(と細田)は生還する。<br /> ・上記以外にもいくつかパターンはあります。</dd> </dl><hr /><div align="right"><a href="http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/220.html">&gt;&gt;Part2</a></div>
<p><strong>学校であった怖い話</strong>(Part1/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。<br /> part13-322~325、part15-152・187・192~194・204・208・233~234・251・297・351・427~430・447~451・482~483・491~492、part16-14・16・35・41~42・106~107・220・222~223</p> <hr /> <dl> <dt><a><font color="#000000">322</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/16 07:02:13ID:204R9ZXQ</font></dt> <dd>主人公(男)坂上修一/(女)倉田恵美<br /> 高校一年。新聞部の部員で学校の7不思議特集の企画を担当することになった。<br /> 日野貞夫:高校三年。新聞部の先輩。主人公のために七人の話し手を手配した。<br /> 新堂 誠:高校三年。兄貴肌で不良っぽいところもある。<br /> 風間 望:高校三年。甘いマスクの裏には本当の素顔が…<br /> 荒井昭二:高校二年。礼儀正しい知性派。<br /> 細田友晴:高校二年。人なつっこい性格。デブ。<br /> 岩下明美:高校三年。美しくミステリアス。<br /> 福沢玲子:高校一年。元気で明るい少女。<br /> <br /> 主人公は新聞部の企画で学校の怖い話を特集することになった。日野が語り部を集めてくれたが、<br /> 7人目が一向に来る気配がない。仕方がないので7人目を待たずに話を始めることになった。<br /> <br /> 「それでは、始めましょう」<br /> <br /> <a id="a323" name="a323"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">323</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/16 07:08:13ID:204R9ZXQ</font></dt> <dd>新堂 誠<br /> 1話目:霊界へ続く旧校舎の鏡<br /> これからする話は俺が本当に体験したことだ。旧校舎の階段にある鏡の話だよ。<br /> 俺のクラスに吉岡ってのがいるんだけど、そいつが突然あの鏡のことを話始めたんだ。<br /> 怪しい古ぼけた一冊の本を見ながらさ。その本に一枚の鏡の写真が載ってた。<br /> 何でも霊界に繋がる魔法の鏡で、旧校舎の踊り場にある鏡がそれと同じものだと言い張るんだ。<br /> 俺は吹き出しちまってさ、相手にしなかったんだ。そしたらあいつ怒っちまって、<br /> 一緒にあの鏡を見に行こうって言うんだよ。魔法の鏡だって証明してみせるって言ってな。<br /> 俺もつい頷いちまってな、早速行こうとすると今度は止めるんだよ。<br /> 何でも夜中の三時三十三分三十三秒じゃないと霊界の扉は開かないんだとよ。<br /> さすがに呆れて相手にするの止めたよ。ところが三日後、いきなり吉岡が俺のところに来て、<br /> 「今日は凄く霊気の強い日だ。今日なら絶対成功する。霊界の扉を開いてみせる。」って言い出したんだ。<br /> それでその日の夜中学校に忍び込もうって誘うんだ。<br /> 冗談だと思って、軽い気持ちで夜中の三時に校門の前で待ち合わせることにしちまった。<br /> あいつ、懐中電灯を持って校門前にぼーっと突っ立ってたよ。<br /> 持っていた紙袋から薄汚れた手鏡を取り出して無表情でこんなことを言うんだよ。<br /> 「夜中の三時三十三分三十三秒に自分がいつも使っている鏡を踊り場の鏡に合わせると<br /> 二つの鏡が映り合ってそこに不思議な物が見えるんだって。」<br /> 夜の学校はメチャクチャ怖いぜ?お化け屋敷だってあそこまで怖くはないな。<br /> 吉岡は夜中の学校を懐中電灯一つですたすたと進んでいった。俺は付いていくのがやっとだったよ。<br /> 不意に吉岡の足音が止まった。鏡の前さ。<br /> 「三時三十三分だ。鏡を合わせておくからね。何があっても驚いちゃだめだからね。」<br /> そう言うと手にした鏡を踊り場の鏡の前に差し出したのさ。どうなったと思う?<br /> 鏡には吉岡の顔が映っているだけだった。でも…俺は叫んじまった。<br /> 鏡に映っている吉岡の顔がいつの間にか紫色になっていたんだ。俺は走り出したよ。<br /> たった一人吉岡を残して旧校舎から逃げ出したんだ。どうやって出てきたかも覚えてない。<br /> 覚えていることと言ったら「置いてかないでくれー」って吉岡が叫んでいたことくらいだな。<br /> あいつはいつまで経っても旧校舎から出てこなかった。翌日、吉岡が死んだことを知ったよ。<br /> 先生が旧校舎の前で死んでいるのを見つけたんだ。右手にはしっかり鏡を持っていたそうだ。<br /> クラスメート全員であいつのお通夜に行ったよ。その時、俺は棺の中のあいつの顔を見ちまった。<br /> その顔は鏡に映った紫色の顔だったんだ。あいつの目が一瞬開いて俺のことを睨んだ。<br /> どうしてあの時助けてくれなかったんだ、どうして自分だけ逃げたんだ、そう訴えるように。<br /> 俺は悲鳴を上げたよ。それからさ、俺に不思議な能力が備わったのは。<br /> もうすぐ死にそうな奴が判るんだ。そういう奴の顔はたとえテレビに映っていても紫色に見えるんだよ。<br /> …そうだ、お前の顔見てやろうか?お前の顔がどう見えるか教えてやろうか?<br /> <br /> <a id="a324" name="a324"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">324</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/16 07:15:17ID:204R9ZXQ</font></dt> <dd>2話目:飴玉ばあさん<br /> 今から五、六年前まで生徒通用門前に立っていた飴玉ばあさんと呼ばれるばあさんがいたんだ。<br /> 魔法使いのような格好で手にはバスケットを下げ、一人ぼっちでさびしそうな子を見つけては声をかけ<br /> バスケットに詰まったゴルフボールほどの大きさの飴をあげていたのさ。<br /> しかし薄気味悪がって誰も飴を食べようとはしなかった。<br /> 初めて飴を食べたのは自殺を考えていたほどのいじめられっ子だった。<br /> 毒でもいいやと思い口にした飴は口中がとろけそうになるほど旨く、この世にこんなに旨いものがあったのかと<br /> 生きる勇気が湧いてきて、それからはいじめれれても抵抗するようになり、見違えるほど明るくなったそうだ。<br /> 今ではフランスの四ツ星レストランでシェフになったらしい。<br /> ばあさんは一度飴をあげた奴の前には現れず、どんなに探しても何故か人が多い時間には姿を見せなかったそうだ。<br /> 飴を食べた人間は何をやっても成功するらしい。たった一粒の飴が人生を変えてしまうんだ。<br /> 凄いだろ。そんな飴があったらなめてみたいよな?<br /> それで、クラスに佐久間昇って嫌な奴がいてな、みんなを馬鹿にしていたが<br /> 内心飴が欲しくてたまらずこっそりとばあさんを待っていたんだ。<br /> ある日遂にばあさんと会えたが、天邪鬼な佐久間は会えて嬉しいくせに強がってな<br /> しかしばあさんは全てを見透かしていて佐久間に飴をあげたんだ。<br /> 佐久間は憎まれ口を叩きがらも飴をなめたがその旨いこと。<br /> しかし佐久間はばあさんの思い通りになったことが癪で、バスケットから飴を握れるだけ握って逃げ出した。<br /> 結局二つしかとれなかったが、普通は一つしか味わえない飴を三つも味わえて佐久間は満足だった。<br /> その夜、佐久間の部屋にばあさんが飴を取り返しにやってきた。<br /> でも飴は食っちまってない。怯えて謝る佐久間からそれでもばあさんは二つの飴玉を取り返して帰ったそうだ。<br /> それからばあさんは姿を消してしまった。<br /> でも時々、生徒通用門前にサングラスを掛けた男が現れて言うんだってさ。<br /> 僕の目玉を返して、あれは飴玉じゃないんだって。<br /> <br /> <a id="a325" name="a325"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">325</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">05/03/16 07:32:06ID:204R9ZXQ</font></dt> <dd>学怖は6人の語り部から順番に話を聞いていくスタイルで、選んだ順番によって話が変わります。<br /> SFC版だと主人公は男だけですが、PS版は女も選択できるようになり、話も何話か追加されています。<br /> 同じ話でも選択によって全く違う展開になるので、全部は書き切れませんが<br /> 例えば今回の話だと、鏡の話は吉岡が恋人と二人で鏡の中で暮らす、鏡の中の住人と入れ替わる等。<br /> 続きはまた今度投下します。あと、改行下手糞でごめんなさい。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">152</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/15(日) 00:09:03ID:ycJAOVvB</font></dt> <dd>以前に書いていた人からは応答が無いのでゆっくりと続きから書きます。<br /> <br /> 新堂誠:3話<br /> 主人公と語り部たちが在籍する学校は部活動のスポーツでも有名らしい。<br /> 十年ほど前、バスケ部のキャプテンは田所芳樹という男子生徒だった。<br /> ある年、いい新人が見当たらず戦力強化に頭を悩ませていた田所は陸上部の新人に目を付ける。<br /> 川口というその陸上部の新人は短距離走の選手であり、背が高く瞬発力もあった。<br /> 田所は川口をバスケ部へと移籍させようとあの手この手で勧誘し始める。当然陸上部はいい顔をしない。<br /> 田所の行動はエスカレートしていき、ついに反感が爆発した陸上部の部員たちからリンチを受けてしまう。<br /> しかし、田所はリンチの現場を写真に撮らせて逆に脅迫を試みた。<br /> 陸上部の面々は沈黙したが、肝心の川口にはバスケ部へ入る気は全く無かった。<br /> それでも諦めずに勧誘を続ける田所に今度はバスケ部の部員たちまでもが呆れて去ってしまう。<br /> 歪んだ情熱を燃やし続けた結果、周囲から拒絶される現状が理解できない田所はついに退部するハメに。<br /> 部室で荷物を整理していた田所は一冊のノートを見つける。<br /> ノートには田所の心情を書き写したかのようなバスケ部員への不満、愚痴が書き連ねられていた。<br /> 自分のバスケにかける情熱を理解でない部員への不満もあって、田所はノートの主に共感していく。<br /> <br /> 「自分と同じ思いを持つ同志よ。僕は君を助けたい。<br />  夜中の二時に、体育館で助けが欲しいと呼んでくれ」<br /> <br /> ノートの最後に書かれた言葉を田所は迷わず実行した。<br /> 暗闇で姿こそ見えないが、かってバスケ部に在籍していたと語る声だけの存在が現れた。<br /> 毎晩、体育館の中で話し合う二人。二人はバスケに対する思いばかりか境遇までも似ていた。<br /> 田所は人生の師を見つけたかのように喜び、ついには自分の現状を助けてほしいと頼んだ。<br /> 田所の助けを求める声を聞いた「それ」は暗闇の中、初めてその姿を現す。<br /> <br /> 「それ」の姿は腐り果てた田所自身、ドッペルゲンガーだった。<br /> 翌日、体育館で田所の死体が発見された。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">187</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 20:58:55ID:MCt4eXvT</font></dt> <dd>新堂誠:4話<br /> 主人公と語り部たちの学校のボクシング部は過去に数々の栄光を掴んでいた。<br /> が、とある事件をきっかけに部は廃れ始め今では幽霊クラブも同然になっているという。<br /> <br /> 当時のボクシング部には「地獄の合宿」と呼ばれる伝統的な行事があった。<br /> 上級生が新入部員たちを扱き続ける三週間の猛特訓である。<br /> 十五年ほど昔のこの合宿に赤坂陽介という一年生が参加した。<br /> 彼は特別強かったわけではなかったが、ボクシングに対する揺ぎ無い情熱を持っていた。<br /> あるとき、一年生たちが過酷な合宿に音を上げ脱走を試みた。<br /> 彼らは赤坂にも声をかけたが、赤坂は帰る気はなく最後まで残る旨を答えた。<br /> 疑心暗鬼に陥った一年生たちは赤坂が上級生に密告をするのではと妄想し、口止めのため彼をリンチにかけた。<br /> 最初は小突く程度だったのが、いつしか合宿での鬱憤を晴らす場となりエスカレートしていった。<br /> 赤坂は自分のグローブで殴られ続け、グローブは彼自身の血で真っ赤に染まった。<br /> リンチの中、気を失った赤坂はその後二度と目を覚まさず・・・死んだ。<br /> 思わぬ事態に焦った一年生たちは赤坂の死体を埋め、上級生には彼が逃げ帰ったと報告した。<br /> その後、当初は脱走するつもりだった連中も殺人を経験したことで逆に度胸がついてしまったのか、<br /> 結局合宿を最後までやり通すこととなった。<br /> 合宿が終わり、行方不明扱いとなった赤坂が発見されることはなかった。<br /> 元一年生たちは二年へ進級し、再び合宿に参加した。<br /> 合宿中、スパーリングをする彼らの前に痩せ細り幽鬼のような風貌の赤坂が現れる。<br /> 赤坂はグローブを差し出しながら何故か彼らに自分を殴らせるのだった。<br /> しかし、殴り打たれる赤坂は平然とし、殴る側の人間が苦しみもがいている。<br /> 一人目が耐え切れずに倒れたとき、彼の拳はズタズタに裂かれ血に染まっていた。<br /> 赤坂が差し出したグローブには中に釘が詰まっていたのだ。<br /> また一人、また一人、赤坂に誘われるままグローブを着けてスパーリングを続ける。<br /> 両手の痛みと死者を前にした恐怖に囚われながらも、何故か赤坂を打つ体の動きは止まらない。<br /> やがて全員分のスパーリングが終わり・・・<br /> <br /> その後、赤坂を埋めた場所で拳を血に染めながら死んでいる元一年生たちが発見された。<br /> それからボクシング部はやることなすことが上手くいかず廃れ始めたという。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">192</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 22:35:06ID:MCt4eXvT</font></dt> <dd>新堂誠:5話<br /> 新堂のクラスに大倉和雄という生徒がいた。<br /> 大倉は金にがめつく、校内で犯罪同然の高利貸しをして金を儲けていた。<br /> トイチで金を貸し、証文まで作成する。しかも借りた相手が返済期限に返しに行くと姿を消してしまう。<br /> 利子が膨れ上がったところで不良連中を引き連れて取り立てに現れる、という仕組みだ。<br /> えげつない方法で儲けながらも彼が無事でいられる理由は・・・トランプだった。<br /> 大倉はギャンブル好きだったが、弱かった。<br /> せっかく儲けた金もポーカーで吐き出してしまうので彼の元に金が留まり続けることはなかった。<br /> しかし、あるときから突然彼の勝負運が神がかってきた。<br /> その後は金貸しもそこそこに毎日のように教室の片隅でポーカーに興じるのだった。<br /> <br /> 新堂は一度だけ見たことがある、と大倉の持っていたトランプについて語る。<br /> トランプは変わった柄で、顔の左半分がドクロになった女の絵が描いてあった。<br /> そしてジョーカーは髑髏、それも目の部分の穴に黒蛇が絡まっている悪趣味なものだった。<br /> その気味悪いジョーカーが必ず大倉の手元に回る、結果彼の連勝が続くのだ。<br /> その内、周囲もイカサマの疑惑を持ち始め、彼のポーカーに付き合う人間は自然といなくなった。<br /> <br /> 誰からもギャンブルの相手をされなくなった大倉は元やっていた高利貸しに励みだした。<br /> 今度は利子を払えなくなった相手を無理矢理ポーカーに誘うのだ。<br /> 大倉が負ければ借金は帳消しに。もしも大倉が勝てば・・・「魂を寄越せ」と。<br /> 彼の言葉を本気にとる者はおらず、誰もが進んでポーカーに付き合い始めた。<br /> 負けたとしても「死んだとき、魂を渡します」と一筆証明書を書けば済むからだ。<br /> しかも、借金の返済期限も無期延期になるとくればむしろ断る理由が無い。<br /> それからは大倉はいつも集まった魂の証文を嬉しそうに抱えていた。<br /> <br /> ある日、新堂は放課後独り教室に残っていた大倉を見かける。<br /> 彼は見られていることに気づかないまま、机の上に群がる「何か」に己が血を分け与えていた。<br /> 新堂が覗き見た「何か」はトランプの裏に書かれた女たちだった。<br /> 柄である半髑髏の女の首から触手が生えた「それ」がトランプの枚数と同じ52匹いたのだ。<br /> その後、大倉は突然失踪し、行方不明となる。<br /> <br /> 新堂は語る。大倉は女たちに貪り食われた、と。<br /> 大倉は悪魔のような存在と契約しあのトランプを手に入れたのではないだろうか。<br /> トランプに宿る「それ」らは譲渡を約束された魂が待ちきれずに大倉を喰ったのではないか。<br /> <br /> (ちなみに話の冒頭、新堂からの「トランプは好きか?」の問いに「いいえ」と答え続けると<br />  トランプとはまるで関係の無い話へと移ります。・・・新堂の級友で超能力を使う男の話)<br /> (超能力を使う男の話も心臓を抉り出すなどの過激な話ですが、トランプの話に比べると<br />  やや短いと思われるので、ここはトランプの話をメインとしてもう一つの話は割愛します)<br /> <br /> <a id="a193" name="a193"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">193</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 00:16:04ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>新堂誠:6話<br /> 新堂から「図書室にある呪いの本」の存在を聞いた主人公は一緒に確認しにいくことに。<br /> あっさりと見つかる本。新堂から言われるがままに表紙に触れる主人公。<br /> すると新堂は本を触ることで呪いが発動すること、呪いを解きたければ自分の問いに答えろという。<br /> 釈然としないながらもとりあえずは新堂に従う主人公。<br /> 新堂が問う質問は・・・<br /> 「誰かから怨まれていないか」「他人を傷つけてはいないか」「虫を殺したことはあるか」<br /> 「人を殺したことがあるか」「罪を犯したとしてそれを償う気はあるか」・・・など<br /> 主人公を執拗に追及するものばかり。質問だけではなく回答にも新堂は厳しい言葉を返す。<br /> 質問が一通り終わった直後、主人公は背後からの一撃を受け昏倒する。<br /> 意識を失う中、新堂の「七人目はすでに来ていた」という言葉が聞こえ・・・。<br /> (→7話へつづく)<br /> (選択肢によっては本の呪いが発動、主人公の死を予感させる形でゲームオーバーに)<br /> <br /> <br /> <a id="a194" name="a194"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">194</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 01:00:43ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>新堂誠:7話<br /> 意識を取り戻した主人公は自分が新聞部部室のテーブル上に拘束されているのに気づく。<br /> 見れば周囲を六人の語り部たち、そして七不思議企画の発案者である日野先輩が取り囲んでいた。<br /> パニックに陥る主人公に日野が、語り部たちが説明を始める。<br /> 彼らは日野を部長とする殺人クラブのメンバーであり、今回の企画は全て主人公を陥れるための罠だったのだ。<br /> 語り部たちの怪談も全てがデタラメ、嘲笑う面々に怒りを覚える主人公だがどうすることもできない。<br /> 全員一致で死刑が叫ばれ、主人公は無理矢理に毒薬を飲まされてしまう。<br /> 体内で毒が効果を及ぼすまでの猶予は四時間三十分、解毒剤は校内の何処かに隠してあるという日野の言葉。<br /> 主人公は否応無く、殺人クラブのゲームに参加するのだった。<br /> <br /> 校内を奔走する主人公を殺人クラブの語り部たちが狙う。<br /> 宿直室では新堂が、美術室では風間が、新聞部部室では荒井と岩下が襲い掛かってくる。<br /> 新堂と風間は主人公に撃退された後、二人とも日野の粛清により殺された。<br /> 荒井は乱闘の最中、主人公が偶然見つけて持ち歩いていた岩下の肖像画を傷つけてしまい<br /> 逆上し錯乱した岩下によって殺された。荒井をメッタ刺しにした岩下は主人公の眼前で自殺する。<br /> 狂人と呼ぶに相応しい語り部たちの様相を見て気力を萎えかけさせる主人公だが・・・。<br /> 惨劇の後、新聞部の部室を探索した主人公は殺人クラブのノートを発見する。<br /> そこには殺人クラブの活動記録や、語り部たちが何故主人公に恨みを抱くかが記されていた。<br /> それらは、自分の方を見て笑った(気がした)、学食で売り切れ寸前のカレーを主人公に食われた、<br /> すれ違う際に肩がぶつかった、主人公が歩いていて撥ねた水溜りが足にかかった、<br /> 主人公が電車の席に座っていたせいで自分が座れなかった、<br /> 主人公の父親が自分の父親と同じ会社の役員のせいで(自分の)父親は昇進できなかった、・・・etc<br /> どうでもいいようなことでの逆恨みばかりであった。<br /> 愕然としながらも気力を奮い起こし再び校内を探索する主人公。<br /> 保健室で遭遇した細田から解毒剤が旧校舎にあることが判明する。<br /> 細田を拘束し(その後、日野の制裁で殺される)、主人公は旧校舎へと向かう。<br /> <br /> 旧校舎で待ち受けていた福沢を退け(福沢は事故死)、主人公はついに解毒剤を手に入れた。<br /> 服用し念のためタイムリミットを待つ、四時間三十分が経ったとき毒の効果は発揮されなかった。<br /> 生還できた喜びに震えつつ、疲労困憊の体を引きずり帰路に着く主人公。<br /> 校門では殺人クラブの最後の一人、部長の日野が待っていた。<br /> 殺人クラブの部長を引き継いでくれと持ちかける日野を主人公は拒絶、<br /> ならば死ねと襲い来る日野を撃退する。手傷を負った日野は主人公への怨みを叫びながら自殺する。<br /> 全てが終わったと感じた主人公は事態を警察へ通報する。<br /> <br /> 昇る朝陽を肌で感じながら主人公は電話ボックスの中で心地よい眠りに身を任せるのだった。<br /> <br /> (選択肢によっては校門で日野と風間の二人に遭遇することになります<br />  結果は大して変わりませんが・・・。後は日野の提案を受け入れ殺人クラブに入部することも)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">204</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 18:58:54ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>荒井:1話<br /> 主人公と語り部たちの通う学校には地縛霊がいるらしい。<br /> 学校敷地内のある場所に居着くその霊は今でも存在していると、荒井は語るのだが・・・。<br /> (『ある場所』について選択肢あり→『体育館』を選ぶコースで進めます)<br /> <br /> 二十年以上も昔、現在使用されている体育館が建設されたという。<br /> 当時の野球部に所属していた三年生、浅田茂は人一倍の情熱を持ってこそいたがレギュラーに入れずにいた。<br /> ある日、彼が後輩と球拾いをしていたとき、ピッチャーの暴投で建設中の体育館へボールが流れてしまった。<br /> その場を後輩に任せて体育館へ向かった浅田は館内のコンクリートミキサーにボールを発見する。<br /> 咄嗟に手を伸ばすが、突如電源が落ちているはずのミキサーが作動し始める。<br /> 利き腕である左腕を肩から引きちぎられた浅田は気絶していたところを発見され何とか一命を取り止める。<br /> ・・・が、利き腕を失った事実に悲嘆した彼は体育館の落成式の夜、件のミキサーの近くで自殺する。<br /> 発見された死体には、彼が自分で結びつけたのか左肩にマネキンの腕が付いていたらしい。<br /> <br /> それ以降、夏の甲子園が近づく頃になると必ず野球部員に骨折をする者が現れるという。<br /> 自分の不幸を呪うだけでは満足できない浅田の霊の仕業なのだろうか、<br /> そして、そもそも浅田の左腕を奪ったのもあの場所に住み着く何かによるものだったのだろうか。<br /> (他の選択肢では『花壇』『焼却炉』『倉庫』に関する話へ分岐します。<br /> 花の世話に文字通りの心血を注いだ女子生徒の末路、<br /> 倉庫に閉じ込められた二人の生徒が見た奇怪な幻、など)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">208</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/17(火) 21:23:04ID:t2579Ggm</font></dt> <dd>荒井:2話<br /> 学校の敷地内には近々取り壊される予定の木造旧校舎がある。<br /> ずいぶん前から使われなくなり、今では立入禁止扱いになってさえいるが<br /> 十数年前までは夜の見回りだけは行われていたらしい。<br /> 荒井の口から旧校舎が立入禁止になるきっかけとなった怪異が語られる。<br /> <br /> 昔、桜井という男性教諭がいた。頑固な一面もあったが、誠実で何事にも手を抜かない性格だったという。<br /> 当時はまだ夜の見回りが行われていたが、実際は教師の誰もが嫌がり見回らずに宿直を終えていた。<br /> 桜井はそうした風潮に我慢できず、また自分は責務を遂行しようと夜の旧校舎へと足を運んだ。<br /> 薄気味悪さはあったものの何事も問題無く、見回りは終わった。<br /> しかし、宿直室に戻った桜井は旧校舎に灯る明かりを見る。<br /> 旧校舎には電気が通っていないので、桜井が消し忘れたということはありえない。<br /> 不審者が入り込んだのか、さっきは見落としたのか、桜井は再び旧校舎へと向かった。<br /> 明かりを見かけた周辺に辿りついた桜井だが、人影はおろか明かりが点きそうなものすらない。<br /> 途方に暮れて帰ろうとする桜井だったが、彼を、背後から何かが追ってくる。<br /> <br /> 「それ」は桜井と同じくらいの速度で足音を立てながらついて来る。<br /> 桜井は「それ」がいることを意識しながらもなかなか背後を確認する気になれない。<br /> ついに意を決して背後に懐中電灯を向けるが・・・何もいない。<br /> パニックに陥った桜井は旧校舎の中を出口に向かって疾走する。<br /> 後少しで外へ、というところで再度足音と共に「それ」が背後にやって来た。<br /> 立ち止まりしばらく逡巡した後、桜井は半ば自暴自棄に背後を振り返る。<br /> そこにいたのは・・・・・・。・・・深夜に桜井の絶叫が響き渡る。<br /> <br /> 翌朝、桜井は茫然自失の体で旧校舎前をさ迷っていたのを発見された。<br /> だらしなく涎を垂らし髪は真っ白に、外見は一気に数十も歳をとった様にさえ見える。<br /> 彼はそのまま入院し、現在も回復の見込みは無いとされているらしい。<br /> 桜井が深夜の旧校舎で何を見たのかは結局謎のままだ。「それ」は今も存在しているのだろうか。<br /> (分岐によっては話の主人公が女性教諭になります。<br /> その場合は怪異の姿形を見ることもできます(赤ん坊に似た何か)。<br /> 桜井が主人公のときに現れた怪異と同じ存在かどうかは不明です)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">233</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/19(木) 17:09:22ID:n9+0C0dF</font></dt> <dd>荒井:3話<br /> 人間ならば誰でもつい自虐的な妄想を抱いてしまうことがないだろうか。<br /> 大抵の場合そうした妄想は一瞬で終わるが、もしもそれが妄執となったら・・・。<br /> <br /> 昔、相沢信彦という生徒がいた。<br /> 相沢は学校や私生活に特別な不満も無く悩み事も無い普通の生徒だった。<br /> しかし、いつからか何がきっかけだったのか相沢はある妄想に心を掴まれてしまう。<br /> 「学校の屋上から、あの高い屋上から人が飛び降りたらどうなるのだろう?」<br /> 「肉は、骨は、声は、それを見る周囲の人はどうなるのだろう?」<br /> 相沢の頭には次から次へと疑問が湧き、やがてそれらはある一つの疑問へと収束する。<br /> 「あの高い屋上から人が飛び降りたら本当に死ぬのだろうか?」<br /> これが最も重要なことだと相沢は判断し、そして欲望は日に日に増大していった。<br /> 実際に人を落として確かめるしかない!、ついに彼は欲望を実行へと移す。<br /> 学校でも有名な不良生徒を適当な理由で呼び出した相沢は彼を薬品で眠らせ屋上から突き落とす。<br /> 結果は・・・即死だった。相沢の疑問は解消されたかと思えたが・・・。<br /> <br /> 少し後、すぐに相沢の頭には新たな疑問が湧いてきた。<br /> 「もしかしたら薬で眠らせていたから死んでしまったのかもしれない。<br />  別の方法で自由を奪って落としたら違う結果になるかもしれない」<br /> そう考えるともう我慢は出来なかった。<br /> 相沢は他の不良生徒を屋上へ呼び出すと、今度はバットで頭を殴り気絶させてから突き落とした。<br /> 結果は・・・やはり即死だった。<br /> やはり屋上から飛び降りれば死ぬのだ、そう納得する相沢だが・・・。<br /> <br /> さらに少し後、相沢の頭にはやはり疑問が湧いてきた。<br /> 「本当に屋上から飛び降りたら死んでしまうのか?<br />  自分が落とした二人は両方とも意識を失っている状態だった。<br />  もしも、目が覚めている状態で落としたら即死にはならないのではないか?」<br /> 早速、次の獲物を探す相沢だったが、学校側も不良が二人続けて変死した事態を静観しなかった。<br /> 学校側は不良同士による抗争が発生しているのではと推測し屋上を閉鎖してしまう。<br /> これを受け相沢も続けざまに不良を使うのは良くないと判断し、友人の一人に声をかける。<br /> 相沢は深夜の公園に友人を呼び出し薬品で眠らせ学校へと運ぶ。<br /> 鍵をこじ開け屋上へ。拘束した友人の目が覚めるのを地面を見下ろしながら待つ相沢。<br /> しばらく後、地面を見る相沢の視界に小さな黒い影が。<br /> 逃げるように校舎から離れていく影は相沢が捕らえた友人であり、意識を戻して脱出していたのだ。<br /> 獲物にまんまと逃げられた事態に相沢は狼狽し、ついには混乱のまま何事かを呟き自ら身を投げるのだった。<br /> だが、墜落したはずの相沢の体は見当たらず、そのまま行方不明となってしまう。<br /> <br /> その後、逃走した友人の証言と相沢の研究ノートが発見され全てが明るみへ出る。<br /> ノートの最後には「自分は屋上に住む魔物に憑かれた」「魔物からは逃げられない」と、<br /> 屋上から投身するまでの仔細が記入されていた。<br /> 自宅から発見されたノートに何故行方不明の相沢の最期が書かれているのか。<br /> 結局、周囲はノートの最期の部分を相沢の妄想、いたずらと判断したが・・・。<br /> (1話目、2話目の展開によっては話の最後に「今も屋上にいる相沢さんを呼んでみないか」<br /> と荒井に誘われます。屋上で荒井の指示に従い「相沢さん、実験を始めましょう」と言う主人公。<br /> すると・・・)<br /> <br /> <a id="a234" name="a234"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">234</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/19(木) 17:39:43ID:n9+0C0dF</font></dt> <dd>荒井:4話 (1)<br /> 良く言えば物静か、悪く言えば陰鬱な荒井は意外にもサッカー部に所属していたという。<br /> 結局は一年で退部してしまったのだが。荒井は自分が退部を決めた原因について語る。<br /> <br /> 主人公と語り部たちの学校には宿泊施設があるが、そのことを知る者は少なく<br /> また、実際に施設を利用するのも一部のクラブのみだという。<br /> 荒井がいたサッカー部もその内の一つであり、彼は宿泊施設で怪異に遭遇したらしい。<br /> ここで荒井が主人公に尋ねる。「怖い話といえば、どんな話が好きですか?」と。<br /> <br /> ・「幽霊の話」と答えた場合<br /> 合宿所には幽霊も出るが、他にも死神鉛筆と呼ばれるモノが出現するという。<br /> 死神鉛筆は、鉛筆を使う者の「死につながる行動」を自動筆記するらしい。<br /> 荒井と同期の山本道夫が死神鉛筆に遭遇、「次に出会う女の子と付き合う」とメッセージを得る。<br /> それが死につながる行為としらない山本は合宿中、家出して来たと話す女子生徒と知り合う。<br /> 荒井は死神鉛筆の噂を話し彼女と付き合わない方が良い旨を伝えるが山本は聞き入れない。<br /> やがて合宿も終わりに近づいた頃、山本は思い切って彼女に告白し晴れて付き合うことに。<br /> 彼女から指定された待ち合わせ場所、深夜の校門に向かう山本。<br /> やがてやって来た彼女は突如死神へと姿を変えて山本を殺すのだった。<br /> 山本が出会った女子生徒こそ、三年前に自殺して以降合宿所に出没していた幽霊だったのだ。<br /> 山本は死後、彼女と共に合宿所に亡霊として出没し<br /> それを知った荒井はサッカー部を退部することを決意する。<br /> (他には「不思議な話」「残酷な話」「気持ち悪い話」の三編があります。<br /> 不思議  ・・・特定のベッドを使用する者を襲う不思議な怪物の話。<br /> 残酷   ・・・合宿所内に出没しては遭遇した者を惨殺する逆さ女の話。<br /> 気持ち悪い・・・かって合宿所内で変死した生徒の首幽霊の話。<br /> どの話が本筋とは一概には決められない話です)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">251</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/20(金) 01:26:38ID:9qLjOiy9</font></dt> <dd>荒井:4話(2)<br /> ・「残酷な話」と答えた場合<br /> 逆さ女とは名前の通り、天井からぶら下がるように現れる女の怪物である。<br /> 荒井と同期の生徒(名前を失念)は合宿所に宿泊した夜、逆さ女に遭遇してしまう。<br /> 逆さ女は「私と遭ったことは誰にも口外するな。もし喋ればおまえを殺す」と告げる。<br /> 一夜明けても怯えて部の練習に身の入らない彼の元に次の夜再び逆さ女が現れる。<br /> 逆さ女は彼に「心配ならば誰かに相談してみればどうだ」と告げる。<br /> 翌日、彼は同期の荒井を校舎裏に呼び出し逆さ女に遭遇した旨を話し相談する。<br /> ・・・が、次の瞬間、約束を破ったことに激怒する逆さ女が出現、彼を何処かへ連れ去ってしまう。<br /> しばらく後、気絶してしまった荒井が目を覚ますと傍にあった焼却炉に赤々と炎が灯っている。<br /> 燃えているモノはすでに原型を残していないが、かすかに鼻につくのは肉の焼ける臭いなのだろうか。<br /> <br /> 後で荒井が調べたところ、逆さ女は怪物の家族の一人娘にあたる存在らしい。<br /> ある日、逆さ女の母親が浮気をした夫を惨殺してしまう。<br /> 母親は娘に「父親は嘘をついた。嘘をつく奴は殺してもいい」と吹き込む。<br /> このことから逆さ女は遭遇した者と約束を交わした後、約束を破るように仕向け<br /> その者が約束を破った、すなわち嘘をついたら殺しにかかるのだ。<br /> 逆さ女が彼に相談を勧めたのはあくまで甘言であり約束の撤回にはあたらないのだ。<br /> 逆さ女によって友人を失った荒井は逃げるようにサッカー部を退部したという。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">297</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/22(日) 14:11:16ID:r/Sk9ll+</font></dt> <dd>荒井:4話(3)<br /> ・「気持ち悪い話」と答えた場合<br /> 昔、小野和宏という生徒がいた。<br /> 彼は「奇麗だから」という理由で昆虫を好いていたが特に昆虫の眼に惹かれていた。<br /> それ故、彼は昆虫を飼うことはせず専ら首をもぎ取って収集していたのである。<br /> ある日、学校のクラスで観察記録をつけるために飼育していた昆虫の首がもぎ取られていた。<br /> 生徒たちは先ず小野を疑った。小野は首を拾い持っていることを認めたが殺したことは否定した。<br /> 小野が首のために虫を殺したのか?・・・真実はわからなかったが皆は小野を責めたてた。<br /> たまらずその場を逃げ出した小野は追い詰められた先、合宿所で死体となって発見された。<br /> 彼はあるベッドの柵に頭を突っ込んだ状態で首の骨が折れていたという。<br /> あたかもカゴから逃げようと足掻く昆虫のように・・・。<br /> 生徒たちが追い詰めた小野を責めたてた末に殺してしまったのか?<br /> それとも、小野に首をもがれた虫たちの怨念が殺したのか?<br /> 死因は今もなおわからないままだ。<br /> <br /> それ以降、小野の死体が発見されたベッドを使用すると小野の首幽霊が現れるらしい。<br /> サッカー部の合宿中、荒井はそうとは知らず偶然に件のベッドを使い小野に遭遇する。<br /> 小野は噂通りの生首だけの姿で現れ、眼にあたる部分には昆虫のそれが付いていた。<br /> その顔に付いた昆虫の眼は思わず見入るほどの美しさだったが、反面小野の表情は怨みに満ちていた。<br /> 荒井は小野の首幽霊に尋常ならざる禍々しさを感じ、逃げ帰る同然に合宿所を後にした。<br /> その後は合宿所に戻る気にもなれず結局サッカー部は退部することになったという。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">351</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水) 01:35:17ID:iI4BEGVp</font></dt> <dd>荒井:4話(4)<br /> (・「不思議な話」と答えた場合)<br /> サッカー部で荒井の友人だった袖山勝という生徒がいた。<br /> 袖山が合宿中に使用した宿泊所のベッドは不気味な噂の付き纏う『4番ベッド』だった。<br /> ベッドを使用してからというもの、袖山は目に見えて弱っていく。<br /> もともと運動が得意なわけではなかったにしろ、その衰弱ぶりは尋常ではなかった。<br /> ベッドを使い始めてから袖山の手に奇妙な痣が浮き出始めた。<br /> 特に打撲したわけでもなくできた痣は彼が衰弱するほどに大きさを増していく。<br /> 合宿最終日の練習中、ついに袖山は倒れてしまう。<br /> うわ言のように「ベッドへ」と繰り返す袖山を荒井は合宿所へと運ぶ。<br /> 荒井は4番以外のベッドに運ぼうとするが、袖山は何故か4番ベッドに執着する。<br /> 結局は荒井が根負けし、袖山の希望通り4番ベッドへ彼を運ぶのだった。<br /> <br /> その後、合宿所を離れた荒井だが不安な気持ちを拭えず様子を見るべく合宿所へ戻る。<br /> 果たして袖山は4番ベッドに、そして袖山に覆いかぶさるように蠢くモノが・・・。<br /> 「それ」はほとんどが毛布に隠れて全体像は見えなかったが芋虫のような形をしていた。<br /> 頭部と思わしき箇所には人間の、見ようによっては、女性に似た顔が付いていた。<br /> ただただ不気味な怪物としか形容できない「それ」は袖山の手をしゃぶっていた。<br /> あの痣の部分をちゅうちゅうと音をたてて吸っているのだ。<br /> 予想もしなかった光景と「それ」の不気味さに思わず声を漏らしてしまう荒井。<br /> 「それ」は威嚇するような表情を見せると荒井を注視し始めた。<br /> ただでさえ不気味な外見の「それ」としばらく見つめ合ってしまった荒井は<br /> 気分が悪くなり思わずその場で唾を吐いてしまう。<br /> ところが「それ」は唾を見ると突然怯え始めた。<br /> その反応を見た荒井はいちかばちかと「それ」に向かって唾を吐き飛ばした。<br /> 唾が命中するたびに「それ」は甲高い悲鳴を上げ、唾の当たった部分からは煙が昇った。<br /> そして「それ」はそのまま空中に溶けるように消えてしまった。<br /> 死んだのか、それともただ逃げただけなのか・・・。<br /> 怪異が去ったのを確認した荒井は毛布の中から伸びる袖山の手を引きそして愕然とする。<br /> 袖山の身体でまともに原型を留めているのは手首のみで肩口からの胴体は消えていた。<br /> 否、正確に言うのならば胴体は荒井の手に収まるほどに収縮していた。<br /> あの怪物に養分を吸い尽くされてしまったのか、それが袖山の成れの果てだった。<br /> <br /> 袖山はそのまま行方不明扱いとなった。<br /> 荒井は校長に呼び出され遠回しに口止めされ、事件も与り知らぬ内に処理されたらしい。<br /> 噂では学校側は怪異の存在を知りながらも黙認しているというが・・・。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">427</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 00:38:30ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>荒井:5話<br /> 主人公と語り部たちの学校には映画に関する部、同好会が存在しない。<br /> かっては同好会が発足された時期もあったらしいのだが・・・。<br /> <br /> 荒井が1年生のとき、クラスメートに時田安男という少年がいた。<br /> 無類の映画好きであった時田はその情熱を糧にあっという間に同好会を作ってしまった。<br /> 撮影用の簡単な機材は全て時田が用意し、会員も彼が先輩や同学年の者を勧誘してきたのだ。<br /> そして「将来の夢は映画監督」とする時田が監督を務め同好会の作品第1号の制作が始まった。<br /> 作品タイトルは「ミイラ人間と美女」。古典風のホラー映画であった。<br /> 時田は、そして周囲の者も、熱心に制作に取り組み何とか撮影は無事終了した。<br /> ここまでは順風満帆だった。しかし・・・。<br /> <br /> その後、編集作業を進める中で時田は奇妙な点に気づく。<br /> こんなシーンは撮影しただろうか?このシーンの演出はこんなに凄かっただろうか?、と。<br /> 具体的にはフィルムに映るミイラ男の姿があまりにもリアルすぎる。<br /> 時田自らが役者に施したメイクとは明らかに異なる、非常にグロテスクなものだった。<br /> また、ミイラ男が殺人を犯すシーンもこんなにリアルに見える演出だっただろうか?<br /> まるで実際の殺人現場を撮ったかのように思える出来なのだ。<br /> 時田は薄気味悪く感じるが、逆にそう感じるほどに完成されたフィルムに心惹かれてしまう。<br /> そしてついに彼はそのフィルムをそのまま使用することにしたのだった。<br /> <br /> 翌日、1人の男子生徒の絞殺死体が発見された。<br /> その生徒こそ同好会のメンバーで、前日に時田が編集したシーンに被害者として登場したその人だった。<br /> ミイラ男が刑事役の彼を怪力で絞め殺す、そのままの死因だったことに時田はショックを受ける。<br /> 果たしてあのフィルムが関係しているのかどうなのか、判然としないまま時田は編集を続ける。<br /> その日の編集作業では前日と同様に撮った覚えの無い、あるいは撮影時以上に見栄えがいいシーンが混ざっていた。<br /> 今度はミイラ男がヒロイン役の女生徒を惨殺している、目を背けたくなるような残虐シーンだった。<br /> 時田は刑事役の生徒と同じ顛末が待っていることを予感しながらも、その出来に惹かれ編集を続けてしまう。<br /> 翌日、やはりヒロイン役の女生徒があのシーン同様の手口で惨殺されていたのが発見された。<br /> <br /> 「映画が1人歩きしている」。<br /> そう確信する時田に最早罪悪感は無くただ次のシーンはどれほどの出来かと心躍らせながら編集を続けるのだった。<br /> しかし、その日の編集時に再生したフィルムには・・・、何故か監督である時田が映っていた。<br /> 瞬時にこれからどんな展開が待っているか予想できた時田は編集機材を停止させようと躍起になる。<br /> しかし、電源をオフにしても、そしてコンセントを抜いても機材は、映写機は止まらない。<br /> 顔面蒼白で右往左往する時田、彼の頭を突如暗闇から出現した手が掴む。<br /> その手は包帯だらけ、そして同じく包帯だらけの腕、肩が次々に現れ、そして眼球の零れ落ちた顔面が・・・。<br /> 現れた姿は他でもない、時田が編集作業中に見慣れていたミイラ男そのものだった。<br /> 抵抗する術も間も無いまま時田は頭を握りつぶされ絶命する。<br /> <br /> メンバーが立て続けに変死した映画同好会は自然消滅し、今では例のフィルムも行方知れずという。<br /> (話中、荒井が主人公にどんな種類の映画が好きか?と尋ねてきます。<br />  「ホラー映画」「SF映画」などがありますが、上記は「ホラー映画」の内の1パターンです。<br />  他には、ミイラ男のメイクを追及しようとして常軌を逸してしまい破滅する時田の話、<br />  撮影中に発見した奇妙な生物に襲われ脳内に何かを植えつけられてしまう話、等)<br /> <br /> <a id="a428" name="a428"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">428</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 01:19:00ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>荒井:6話<br /> 主人公と語り部たちの学校には「人形」が棲んでいるという。<br /> その「人形」は、いつから学校に棲んでいるのか、一体誰が作ったのか、一切が不明。<br /> そして「人形」を見た者は誰1人といない、否、残っていない。見た者は皆死んでしまうからだ。<br /> どうも学校が毎年1人ずつ、生徒を「人形」に生贄として捧げているらしいのだが・・・。<br /> この春に入学したばかりの主人公はもちろん、上級生を含む語り部たちでさえ「人形」を知らない。<br /> そんな話を何故荒井が詳しく知っているのか?、荒井は自分が「人形」を知った経緯を語り始める。<br /> <br /> 実は去年に「人形」の生贄として死亡した生徒が荒井のクラスメートだったのだ。<br /> あるとき、荒井はその生徒、金井章一という、が燃え盛る焼却炉へ身を投げ込まんとする場に遭遇する。<br /> 咄嗟に助けに入った荒井だったが金井はうわ言のように「人形が僕を呼んでる」と口走るのだった。<br /> 実際は今回より以前から「人形」は金井に憑いていたらしいが、元々怯えっぽい性格のため目立たなかったのだ。<br /> 前述の焼却炉の件以降、金井の様子は周囲がはっきりと分かるくらいにおかしくなっていった。<br /> 身体は衰え、生気が失われていくような・・・、それでいて突然「人形」の存在を叫び狂乱することも。<br /> <br /> 金井から「人形」の存在を聞いた荒井は、また独自に「人形」にまつわる噂を耳にする。<br /> どうやら生贄は校長先生は入学試験のから直々に選定し決められているというのだ。<br /> 生贄の代償として「人形」は様々な幸を学校にもたらすらしいのだが・・・。<br /> <br /> 荒井は金井が死んだその日に彼から相談を受けたという。<br /> 曰く、「人形はずっと生贄の傍にへばりついている」「最近では自分(金井)にいろんなことを語りかけてくる」<br /> 「どうやら人形への生贄は来年の者で最後らしい」「荒井には最後の生贄が本当に学校にいるのか確かめて欲しい」<br /> 「きちんと生贄が最後まで捧げられればこの学校も多くの呪いから解き放たれるだろう」、と。<br /> そして最後に「最後の生贄が誰なのか、その名は人形が教えてくれた。そいつは・・・<br /> <br /> 新聞部部室。話を遮るように突然扉が開けられ用務員が現れる。<br /> 用務員から「家から早く帰るように連絡があった」と伝言を聞いた荒井は生贄の名を明かさぬまま去る。<br /> 最後に「今年の生贄、最後の生贄はこの6人(主人公と、荒井を除く語り部たち)の中にいる」と言い残して。<br /> <br /> <br /> <a id="a429" name="a429"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">429</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 02:23:50ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>些細なことですいませんが6話の15行目、<br /> 誤:『校長先生は』→正:『校長先生が』<br /> ですね。意味は問題無く通じると思いますが。<br /> <br /> 荒井:7話 1/2<br /> 荒井が去った後の新聞部部室。荒井の去り際の言葉のせいだろうか、皆一様に良い顔をしていない。<br /> 最早、7人目が来ることは無いと判断した主人公は解散を宣言する。<br /> 語り部たちが帰った後、1人戸締りを済ました主人公も帰路に着く。<br /> 気のせいだろうか、帰り道の暗く静まった廊下の奥に人影のようなものが見える。<br /> まるで主人公に手招きしているようにも見えるその影は・・・。<br /> 荒井の話を聞いたせいか、不吉なものを感じた主人公は逃げるように学校を後にする。<br /> <br /> 翌日、新聞部部長の日野と七不思議企画の話し合いを進める主人公。<br /> 会に7人目が姿を現さなかったのは、どうやら日野のミスだったらしい。<br /> が、荒井について話す主人公に日野は「荒井という生徒など会に呼んでいない」という。<br /> 日野の手配した語り部は、新堂、風間、細田、岩下、福沢、そして清瀬という生徒だった。<br /> 不思議がる日野を残して、主人公は荒井について確認すべく語り部たちを探す。<br /> 校内を奔走し語り部たち、そして清瀬にも話を聞く主人公。<br /> 結果、あの日確かに荒井昭二という人物が出席したこと、<br /> そして荒井昭二なる生徒はこの学校には存在しない、という事実が判明した。<br /> 一部の語り部の話では「人形」はどうやら実在するらしいのだが・・・。<br /> <br /> その日から主人公にも「人形」が見え始める。<br /> 荒井の言っていた最後の生贄とは主人公のことだったのだ。<br /> 黒髪にやや白めの肌、大きな黒い瞳をした等身大の「人形」が主人公に付き纏う。<br /> 初めの頃は学校の中でのみ、しばらく経つと学校周辺でも、さらに主人公の自宅にまで・・・。<br /> 「人形」の出没範囲はどんどん広がり、出現している時間も増え続けていった。<br /> 同時に主人公の身体から生きる力が吸い出されてゆく。<br /> 「人形」は何か行動を起こすものでもなく、ただ主人公を無表情で見つめ続ける。<br /> <br /> 夏休みに入った頃、主人公は自宅でほぼ寝たきり寸前の生活にまで陥っていた。<br /> 体力の消耗はもちろんのこと、四六時中注がれる「人形」の視線に精神が磨り減っているのだ。<br /> 諦念し死を受け入れかける主人公だったが、寸前であの日の荒井の話を思い出し踏みとどまる。<br /> 荒井は語っていた、「人形への生贄は学校が、校長先生が直々に選んでいる」と。<br /> ならば、学校に、他でもない「人形」が棲みつくという学校に生還の糸口があるのではないか。<br /> 折れかけた心と疲弊した肉体に喝を入れ、主人公は一路学校へと向かう。<br /> 夏休み中とはいえ、驚くほど人気の無い校舎。その中で主人公は初めてあることに気づく。<br /> 「人形」への生贄を選んでいるという校長先生、その姓こそ「荒井」だった、と。<br /> <br /> <a id="a430" name="a430"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">430</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/01(水) 02:24:52ID:8Al3Bal1</font></dt> <dd>荒井:7話 2/2<br /> 手がかりを求め、校長室へと踏み入った主人公。<br /> 無人の室内を虱潰しに探した結果、1冊の日記らしいノートを発見する。<br /> そこには、「荒井昭二とは校長の息子であること」「荒井昭二は過去すでに死亡していたこと」<br /> 「校長は荒井昭二を蘇らすため、彼に似せた人形を用意し復活のための生贄を捧げていたこと」、<br /> そして「そろそろ最後の生贄がのこのこと校長室にやって来るであろうこと」が記されていた。<br /> 果たして部屋の入り口を見る主人公の前に凶器を手にした荒井校長が現れた。<br /> 最後の生贄を捧げんと襲い掛かって来る校長だが、何故か室内のクローゼットに注意を傾けている。<br /> 一計を案じた主人公はクローゼットを力を振り絞って押し倒し破壊する。<br /> <br /> 中に入っていたのは・・・、荒井昭二を模した「人形」の本体だった。<br /> <br /> 主人公が目撃していた幻影と比べ、その本体の質感は限りなく人間のそれに近づいていた。<br /> クローゼット破壊の際に「人形」の頭部は傷つき、生物的な器官が見え隠れし鮮血が流れ落ちる。<br /> これも今までに幾人もの生贄が捧げられた結果なのだろうか・・・。<br /> 「人形」が現実に生物に変化し始めている事実に驚愕する主人公、<br /> 息子である「人形」が傷ついたことに動揺する荒井校長、<br /> 両者が動きを無くす中、別の存在の声が場に響く。曰く「契約は終了した」と。<br /> それは校長が息子を蘇らさんと契約した存在であり、契約終了の宣言と同時に校長は崩れ去ってしまった。<br /> 校長とそれが一体どのような契約をしたのか、その大体の想像はつくが何故終了してしまったのか。<br /> 主人公には知る由も無いが、とりあえず主人公は呪いから解放されたかに思えた。<br /> <br /> ・・・が、安心から脱力する主人公の首を背後から締め上げるものが。<br /> 「人形」の本体が主人公を襲いだしたのだ。契約終了により起動したのか、ただの暴走なのか、<br /> 「人形」はケタケタ笑いながらなおも主人公の首にかかる手に力を込める。<br /> 生きる意志を強めていた主人公はこれに抗い反撃する。<br /> 頭部の傷口に主人公の手が突き入れられる、生暖かい感触を力一杯にかき回す。<br /> やがて「人形」は動きを止め、崩れ落ちた。<br /> いつの間にか質感は木材のそれへと戻り、また内部からは人面に見える模様を持つクモが数匹走り出していった。<br /> それはもしかしたら今までに捧げられた生贄の者たちの化身だったのかもしれない。<br /> <br /> 今度こそ主人公は「人形」への生贄を免れ生還したのだ。<br /> あの日、荒井昭二を名乗った人物はいかなる胸中で「人形」について語ったのだろうか、<br /> 主人公は熱い夏の日差しの中、それを思いながら帰路に着くのだった。<br /> <br /> ・・・本当に主人公は「人形」の呪縛から逃れられたのだろうか。<br /> 主人公はしばらく経った今でも「人形」の夢を見る。<br /> 夢の中で「人形」はあの頃と変わらぬまま主人公を見つめ続けるのだ。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">447</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 18:08:22ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:1話<br /> 最初の語り部に風間を指名した主人公だが、当の風間は新聞部の企画を批判し始める。<br /> 霊魂は神聖な存在であり、興味半分でちょっかいを出してはいけないものだ、と。<br /> すでにこの新聞部部室にも自分たちの他に様々な霊が集まり始めている、と。<br /> 大変な事態に陥る可能性だってある、と主人公に念を押す風間だったが・・・。<br /> <br /> 大層な前置きが終わりいざ風間が話し始めた怪談はどうでもいいような内容ばかり。<br /> 「人間の急所は鼻の穴なんだ。知ってた?」など怪談と呼んでいいのか迷うほどのものもあった。<br /> ツッコミを入れられた風間は「物知りなところをアピールしたかった」、<br /> 「霊が集まるこの場を明るくしようと冗談を言ってみた」、<br /> と、反省する素振りもない。呆れた主人公は次の語り部を指名しようとするが・・・。<br /> (どの選択肢を選んでもしょーない話しか聞けません。<br />  しかし話のラストでは、風間の話に合わせるかのようにラップ音が鳴り響いたり、<br />  あるいは風間自身の肉体に怪異らしきものが見られることも)<br /> <br /> <a id="a448" name="a448"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">448</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 18:40:21ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:2話<br /> とっておきの怖い話を語ってあげよう、と言う風間だが・・・。<br /> <br /> 「正門の横に校長の銅像があるだろ?あれは夜中に動き出すんだ」<br /> <br /> しばらく待っても話が続けられる様子は無い。<br /> 不安になった主人公が風間に続きを尋ねると、なんとこれで終わりだという。<br /> 怪談には違いないだろうと言う風間に主人公は他の話にしてほしい、と頼み込む。<br /> しぶしぶといった態度で風間が話し始めた物語は・・・<br /> <br /> 「みんな、下駄箱は利用するだろう?あの下駄箱には人魂が出るんだよ」<br /> <br /> 「三年に小出照男って奴がいるんだけど、あいつ狸に憑かれてるんだ」<br /> <br /> やはり「あっ」という間に終わってしまう、しょーもない話ばかり。<br /> 頼むからもっとまともな話をして下さいと哀願する主人公。<br /> すると風間はこれはまずい話なんだが、と語り出した。<br /> <br /> 「みんな学食の定食を食べたことはあるかい?あれはまずいよ」<br /> <br /> そもそも怪談ではない、と呆れる一同。<br /> きちんとした「怖い話」を聞かせて下さい、と粘る主人公。<br /> 主人公に押し切られる形で風間はなおも語り続ける。<br /> <br /> 「三年に沢見つかさって女がいるんだ。頭はいいんだけど、人付き合いが悪くてね。<br />  クラブには入っていないし、誰かが下校時に誘っても断られてしまうんだ。<br />  しかし、僕は知ってしまった。彼女には誰とも付き合えない秘密があったのさ。<br />  いいか、なんと彼女、沢見つかさは・・・八つも進学塾に通っていたんだ!<br />  道理で成績がいいわけだよ」<br /> <br /> 堪りかねて文句を言う主人公に風間は「八つも塾に通うなんて幽霊より怖いだろう?」と返す。<br /> なおも嘆く主人公に風間はそれまでとは一風変わった調子で語りかける。<br /> 話の内容ではない、七不思議が完成するという事実が重要なのだと。<br /> すでに風間は怪談(と本人は言い張る)を五つも語った。<br /> 最初の語り部の話と合わせればすでに六つの怪談が語られているのだ。<br /> このままもう一つ怪談を語り七不思議が完成すればどんな恐ろしい事態に陥るのか。<br /> 力説する風間はもうすでに七不思議の完成を察知して怪異がこの部屋に迫っていると言う。<br /> それは・・・<br /> <br /> 「あそこだ!!」<br /> <br /> 一同は風間が指差した先、新聞部部室の出入り口に注目する。<br /> しかし、何もいない。風間の言うような特別な怪異がいるとは思えない。<br /> 完全に呆れ果てた一同が室内を振り返ると・・・風間がいない?<br /> (やっぱりしょーもない話しか聞けません。<br />  一つ目の怪談以降は主人公が粘らないと次の語り部に移ってしまいます。<br />  ラストの展開は隠しシナリオへの布石にもなっています。<br />  通常は机の下から照れくさそうに現れる風間が。<br />  特定の条件下では風間は消失し行方不明のままゲームが進みます)<br /> <br /> <a id="a449" name="a449"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">449</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 18:52:19ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:3話<br /> 実は自分は「こっくりさん」のプロフェッショナルだ、と語る風間。<br /> 主人公は気が進まないながらも風間のこっくりさんに協力するハメに。<br /> 成功すれば呼び寄せたこっくりさんを視認することもできると豪語する風間。<br /> <br /> 「ほんにゃらまか、ほんにゃらまか」<br /> 風間の脱力するような呪文でこっくりさんが始まった。<br /> (以降、「金銭問題」「恋愛問題」等の質問をプレイヤーが選び<br />  風間がこっくりさんで回答する流れで話が展開します)<br /> <br /> 一通り思いつく質問を聞き終えたと判断し風間はこっくりさんを終了する。<br /> まだこっくりさんの姿を見ていない、と文句を言う主人公に風間は・・・<br /> <br /> 「他の連中を見てみろよ。退屈なのか皆居眠りをし始めてるじゃないか。<br />  こっくり、こっくり、こっくりさん・・・ってね。<br />  どうだい、こっくりさんが見えただろう?」<br /> <br /> <a id="a450" name="a450"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">450</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 20:49:04ID:3AukpXFW</font></dt> <dd>風間:4話<br /> 実は自分は凄腕の霊媒師だ、と語る風間。<br /> 主人公は胡散臭く感じながらも彼の交霊実験に協力するハメに。<br /> <br /> 新聞部部室の明かりが消され室内を暗闇が覆い尽くす。<br /> 視界が黒に染まる中、厳かな口調で風間が霊を呼び始める。<br /> 突如として暗闇に白い霧が漂い、風間が霊の出現を知らせる。<br /> 風間が霊と呼ぶ白い煙の塊は部屋中を漂い回る。<br /> <br /> 静寂を切り裂くようにラップ音が鳴り響く。<br /> 風間によると霊が怒ってしまったらしい。<br /> 霊を鎮めようと必死に願をかける風間の声、<br /> そしてそれに対抗するかのようにラップ音が鳴り続ける。<br /> <br /> 室内の混乱が徐々に高まっていき、そして突然暗闇が晴れる。<br /> 恐怖を堪え切れなくなった語り部の一人が明かりをつけたのだ。<br /> そこで主人公たちが見たモノは・・・<br /> <br /> カセットレコーダー。<br /> ラップ音が再生されているようだ。<br /> <br /> ドライアイス。<br /> 白い煙がモクモク湧き出ている。<br /> <br /> 風間。<br /> ばつの悪そうな表情をしている。<br /> <br /> 呆れる一同に風間は不貞腐れたように次の話は誰?と尋ねるのだった。<br /> (選択肢によってはいきなり冒頭で「霊媒師というのは嘘だ」と開き直られます。<br />  上記のパターンは隠しシナリオの布石となる進め方です。<br />  この後の5話目の語り部に荒井を選ぶと<a href="http://jumpres/427"><font color="#000000">&gt;&gt;427</font></a>で述べたものとは別の話になります。<br />  風間の霊を軽く扱うかの如き言動に荒井が抗議し、やがて両者は険悪な雰囲気に・・・)<br /> <br /> <a id="a451" name="a451"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">451</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/02(木) 21:46:42ID:3AukpXFW</font></dt> <dd> 風間:5話<br /> 実は自分は人間ではない!と告白する風間。<br /> 「僕の正体は・・・宇宙人なんだ!」<br /> <br /> 部室を静寂が包む。<br /> どう反応したものかと迷う一同。<br /> 一人、自慢げに微笑む風間。<br /> 主人公はとりあえず何か証拠となるものを見せてほしいと依頼する。<br /> 信用されていないのかと嘆きながらも風間はそれに応える。<br /> <br /> 水の入ったコップが用意された。<br /> コップの口には厚紙が置かれ、さらに紙の上に十円硬貨が置かれる。<br /> 「さあ、これから手を触れずに十円玉をコップの中に落とすぞ」<br /> 風間はそれを自分が宇宙人であることの証明にしたいようだが・・・。<br /> <br /> しかし、それは主人公も知っているネタだった。<br /> 『紙に火を点けて燃やす→十円玉はコップの中へ落ちる』<br /> 主人公は「それなら僕にもできるんですけど」と穏やかにツッコミを入れる。<br /> すると風間は大げさなリアクションで驚き、<br /> 「君も我々の同志、スンバラリア星人だったのか!?」と言い出す。<br /> 否定する主人公だったが風間の誤解は一方的に進んでいくばかり。<br /> そして風間は主人公におよそ人間には聞き取れない言語で何事かを耳打ちする。<br /> 最早、戸惑う他に術が無い主人公を尻目に風間は窓を開け暗雲立ち込める空に<br /> 先ほど主人公に耳打ちしたのと同じ奇妙な言語で何事かを叫ぶ。<br /> 風間に応えるかのように上空に光る物体(UFO)が出現する!<br /> 地球上で活動する同志を新しく発見した、とUFOに向かって叫ぶ風間。<br /> UFOは報告を聞くと(?)、飛び去ってしまった。<br /> <br /> 展開についていけず混乱する主人公。<br /> 風間はそんな主人公を「後で地球侵略の打ち合わせをしよう」と誘う。<br /> その両眼を金色に光らせながら・・・。<br /> (風間は主人公に「僕の正体は何だと思う?」と尋ねます。<br />  ここで宇宙人、異次元人、地底人、妖怪と様々な分岐が生じます。<br />  上記の展開で話を聞いた後、進め方によっては隠しシナリオが始まります。<br />  結局、スンバラリア星人と対峙するハメに陥った主人公は・・・)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">482</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/05(日) 01:33:03ID:NHN6OxpB</font></dt> <dd>風間:6話<br /> 「守護霊について知ってるかい?」<br /> いきなり主人公に問いかける風間。<br /> しかも、自分から言い出しておきながらアッサリ話題を変えてしまう。<br /> <br /> 「君の前世を占ってあげよう」<br /> 相も変わらず胡散臭い口調に時々の真面目さを交え前世診断が始まる。<br /> <br /> 「先ずはコースを選んでくれ」<br /> (『スペシャルコース』『一般人コース』『イボガエルコース』)<br /> (上記3つの内から1つ選びます。話の大筋に変化は無く、<br />  前世診断に用いられる設問、及び結果に影響するのみです)<br /> (どれを選んでも主人公を小馬鹿にする展開になります。<br />  ちなみに『スペシャルコース』は1万円とられます)<br /> <br /> 真面目なのかしょーもないのか判断に迷う設問の後、<br /> 「わかったぞ!君の前世は・・・<br /> (イソギンチャクだったり、長老だったりします)<br /> (『長老』・・・って、ワケわかりませんね)<br /> (とりあえず、やっぱり主人公を小馬鹿にする展開になります)<br /> <br /> 「怒るなよ(or泣くなよ)。たとえ現在の君自身や前世がショボくても<br />  君を守る守護霊さまには素晴らしい存在が憑いてらっしゃるんだぞ」<br /> 「君の守護霊さまは・・・・・・この僕だ!<br />  どうだ、感動しただろ?感謝したまえ」<br /> ついでに他の語り部たちも加えた6人全てが主人公の守護霊と言う風間。<br /> 誇らしげに笑い続ける風間に主人公は呆れ果てて反論もできない。<br /> <br /> <a id="a483" name="a483"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">483</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/05(日) 01:51:26ID:NHN6OxpB</font></dt> <dd>風間:7話<br /> 風間の話をまともに受け取る気はさらさら無い主人公。<br /> なおも誇らしげな風間を横目に主人公は他の語り部たちに解散を宣言する。<br /> と、そこへ部室の扉をノックする音が・・・、もしや7人目の語り部か?<br /> <br /> 部室を訪ねて来たのは最後の語り部、ではなく新聞部部長の日野だった。<br /> 話し声が聞こえたからちょっと様子を見に来たという日野。<br /> 主人公は7人目の語り部が来なかったこと、6人の話は聞き終えた旨を報告する。<br /> しかし・・・<br /> <br /> 「お前、何言ってるの?7不思議の会合は明日だろ」<br /> <br /> バカな、と室内を振り向く主人公。しかし先ほどまでいた語り部たちは消失していた。<br /> ・・・まさか、風間の言ったことは本当だったのか?<br /> 語り部たち全員が主人公の守護霊???<br /> <br /> 混乱する主人公の耳には親しそうに語りかける風間たちの声が・・・<br /> 全ては、夢か、現か、幻か。<br /> (個人的には小説版のラストを思い起こさせる展開でした。<br />  小説版はとても守護霊なんて良いモノとは思えませんが)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">491</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/06(月) 01:16:14ID:YX73Y8iW</font></dt> <dd>細田:1話<br /> 去年のこと、細田が入学試験を受けたときのことが語られる。<br /> 細田は霊感に優れているらしく、そのときも凄まじい体験をしたというのだ。<br /> <br /> 周囲に漂う濃い霊気が気になり、なかなか試験に集中できない細田。<br /> そんな中、細田は休憩時間に同じく周囲の霊気を感じていた中野と知り合う。<br /> 次の試験に備えて足早にトイレへ向かう二人。そこで見たモノは・・・<br /> <br /> 手、だった。無数の"手"が便器の中から、個室から伸びている。<br /> 何れもが細田たちを誘うかのようにうねっているのだ。<br /> 細田と中野の二人以外の者には手が見えていない様子なのだが・・・。<br /> 結局、二人はトイレを我慢し教室へ戻ることに。<br /> <br /> 次の時間、用を足したいのを抑えながら細田は必死に試験に取り組む。<br /> 一方、中野は途中で我慢の限界に達したのだろうか、席を立ち教室を後にした。<br /> そして試験は終了したが、中野は戻っては来ない。<br /> 先ほどトイレで見た光景のこともあり不安になった細田は中野を探しに出る。<br /> とりあえず、と休憩時間中に訪れたトイレを見に行く細田。<br /> 中野の姿は見当たらなかったが、やはり"手"は変わらぬ様子でうねっている。<br /> <br /> 気分の悪い光景から目を逸らした瞬間、一本の"手"が伸び細田を掴んだ!<br /> 信じられない力で細田の肥満体がトイレの奥へ引っ張り込まれていく。<br /> 引きずり込まれるにつれて"手"はまた一本、また一本と数を増やしていく。<br /> とうとう個室の便器手前まで引っ張られた細田。<br /> そこで"手"に混じって細田を引きずり込まんとする中野の姿を見る。<br /> 中野はすでに"手"の犠牲となり、その仲間になってしまったのだろうか。<br /> 結局、抵抗できぬまま細田も"手"が導く先へと引きずり込まれてしまうのだった。<br /> <br /> ここまで話を聞いたところで主人公は不思議に思う。<br /> おそらくは"手"の犠牲となったであろう中野と同様の末路を細田も辿ったのでは?<br /> その後、どんな経緯を持って無事にこの会に出席できたのであろうか?<br /> それらを問う主人公に細田は意味ありげな笑みを以って答える。<br /> そして・・・気づけば細田の体が少しづつ薄く透けていく。<br /> 細田の体がだんだんと消えていっているのだ。<br /> とうとう、細田は意味ありげな笑みを保ったまま、その姿を完全に消失した。<br /> 途方に暮れる主人公と語り部たち、そこへ・・・<br /> 「やあ、遅れてどうもすみません。二年の細田友晴です」<br /> と、細田が現れる。思わず幽霊を見るが如き視線で迎える一同。<br /> <br /> 最初に部室にいた細田は一体何だったのか?<br /> 消えてしまった方の細田が語った話は本当だったのか?<br /> 本当ならば誰が、後から現れた細田が体験したことなのか?<br /> 何れの疑問も細田に問いかける勇気は主人公には無く、話は次の語り部へと移る。<br /> (細田の話は全般的にそうですが、話の大筋が変化しない割に小さな分岐が多々あります。<br />  上記のパターンも個人的に最も印象に残ったものを記憶で文章化したものです。<br />  他には、何とか校舎外へ脱出するも校庭から見る校舎の窓全てから"手"が・・・、<br />  あるいは屋上に追い詰められ身を投げるも"手"に助けられる、といったも<br /> <br /> <a id="a492" name="a492"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">492</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/06(月) 01:41:14ID:YX73Y8iW</font></dt> <dd>細田:2話<br /> この学校で最も強く霊気を感じる場所、<br /> それは『新校舎一階の東女子トイレ』だと細田は語る。<br /> 細田は霊感に優れており(自称)、その噂を知った女子から相談を受けたのだ。<br /> <br /> 数名の女子生徒を伴って問題のトイレに向かう細田。<br /> 話では女子たちもその染みからは禍々しいものを感じているというが・・・。<br /> 果たして霊感のある細田が見たところ、その染みはとんでもないものに思えた。<br /> 染みからは凄まじいまでの怨念が感じられ、それは細田が対処できる範疇を超えていた。<br /> <br /> 細田の表情を不安に思ったのか女子は染みが安全なものかどうか尋ねてくる。<br /> 細田は迷った挙句、関わりたくないがために染みが悪い存在ではないと答えてしまう。<br /> にわかには信用できない様子の女子に繰り返し力説し細田はその場を後にした。<br /> <br /> ・・・細田の話はここで終わった。<br /> 主人公はいくらなんでも無責任ではないか、と細田を非難する。<br /> と、そこへ新聞部部室の扉を連打する音が。<br /> 扉を開けると取り乱した様子の一人の女子生徒がいる。<br /> 女子生徒は細田に「あのトイレで大変なことが起こった」と喚き散らす。<br /> が、当の細田は無言で席を立つと女子生徒に応えぬまま扉を閉めてしまう。<br /> てっきり助けに行くと思われた細田の行動に主人公は異議を唱える。<br /> しかし、細田は尋常ならざる笑みを浮かべながら、どこか余裕の表情だ。<br /> 細田は女子生徒は行ってしまったようだ、もう物音も聞こえないと主張する。<br /> 確かに先ほどまで聞こえていた女子生徒の喧騒はおろか扉を叩く音も無い。<br /> あの女子生徒は行ってしまったのだろうか、・・・・・・どこへ?<br /> 追求しようにも、主人公は細田の異様ともとれる雰囲気に呑まれ切り出せない。<br /> 細田が次の話を急かすこともあり、仕方なく主人公は次の語り部を選ぶのだった。<br /> (この話も小さな分岐が多々あります。<br />  上記のパターンは染みによる怪異は登場しないものの細田自身が<br />  異様な存在に描かれ強く印象に残っています。展開によっては、<br />  トイレの壁に塗りこめられた女子生徒の怨念の現れ、<br />  人間の弱さに取り入る悪魔のような存在、として染みの怪異が描かれます)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">14</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/08(水) 23:21:06ID:NYhryV8z</font></dt> <dd>前スレの492、細田:2話ですが説明不足だったように思えるので追記。<br /> 後半、"染み"という言葉の登場が唐突すぎる感じがするので。<br /> 話の初め、女子生徒たちが細田に相談した内容は<br /> 「トイレの壁に人の顔みたいな染みがあり気持ち悪がられている。<br />  霊だの祟りだのの噂もあるが、確かめてみてくれない?」みたいな感じです。<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">16</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/09(木) 01:28:56ID:XuLMPb/9</font></dt> <dd>細田:3話<br /> 学校において教室以外で最も出入りの多い場所、それはトイレだという細田。<br /> しかし、細田の知る限りトイレに行かない、すなわち排泄をしない男がいたらしい。<br /> その男の名は竹内清。細田が一年生だった頃の先輩にあたる人物らしい。<br /> <br /> 細田と竹内の間に特に接点は無く、細田は竹内を噂で名を知っている程度だった。<br /> そんなある日、突然に竹内が細田に親しく接してきたのだ。<br /> 昼食の席を一緒にしたり、廊下で名指しで挨拶されたり。<br /> 特別に目をかけられる覚えの無い細田は困惑するが、竹内のアプローチは進む一方。<br /> ついには放課後、自宅へ来ないかと誘われるまでに至った。<br /> 緊張する細田が断れるはずもなく、そのまま竹内と共に帰宅することに。<br /> <br /> 竹内の父は旅客機のパイロットらしく、その家は邸宅と呼ぶに相応しい豪華さだった。<br /> 竹内は父の旅行土産だという海外の茶、サンブラ茶を細田へと勧める。<br /> 未だ緊張の抜けない細田だが、どうにもサンブラ茶を飲む気になれない。<br /> 濁ったような青黒さに、カップから漂う青臭さ、お世辞にも美味しいとは思えない。<br /> そんな細田の気持ちを知ってか知らずか、竹内はサンブラ茶を勧め続ける。<br /> しかし一向に茶に手をつけない細田へ竹内は唐突に自分の噂について語り始める。<br /> <br /> 自分がトイレに行かないという話は真実だ、正確には行く必要が無いのだ、と。<br /> サンブラ茶には体内の不純物を浄化し汗として体外へ排出できる効能があるらしい。<br /> 健康にも良いし、ぜひとも細田に飲んでもらいたいと迫る竹内。<br /> 近づく竹内の皮膚に細田は内で蠢く虫のような影を見る。<br /> 竹内の顔面の内側を無数のモノがモゾモゾと動き回っているのが皮膚越しに見える。<br /> 驚愕し怯える細田の表情から察知したのか、竹内は"虫のような影"について語る。<br /> 曰く、サンブラ茶に含まれる植物の一種でこれが体内の浄化を行っているのだ、と。<br /> そう言いながらなおも近づく竹内の顔。語る口内を覗き見ると・・・<br /> 竹内の口内は植物の蔓のようなモノがビッシリと繁り、<br /> さらに咽の奥からは苔まみれの芋虫みたいなモノが細田を見返していた。<br /> 竹内は最早正常な人間ではない、植物人間だ、と恐怖する細田。<br /> 身が竦んで動けない細田に竹内は無理矢理にサンブラ茶を飲ませる。<br /> 茶を飲んだ人間の成れの果てを眼前にしたことと単純に茶が不味いこともあって<br /> 反射的に茶を噴き出す細田。そのまま竹内を押し飛ばし逃げるように邸宅を後にする。<br /> (サンブラ茶は細田曰く「水洗トイレに梅干を漬けたような・・・<br />  ・・・とにかく不味いとしか言えない味」だそうです)<br /> <br /> しばらくは口内からサンブラ茶の味がとれない細田は数日間学校を休む。<br /> 次に登校したときにはすでに竹内は転校した後であった。<br /> <br /> ところで細田は最近無性にサンブラ茶を飲みたくなるらしい。<br /> あれほど恐怖し、嫌悪し、ひどい味だったサンブラ茶を何故か、だ。<br /> 細田は吐き出しきれなかった分の茶が今頃に影響し始めてるのでは、と推測する。<br /> そう語る細田の口内には・・・<br /> (話の展開では竹内は旧校舎で人目につかずトイレに行っています。<br />  その場合、彼は自分の排泄物を養分に怪植物を育てるのですが・・・)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">35</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/10(金) 01:43:46ID:XGBCUuUi</font></dt> <dd>細田:4話<br /> 自称"霊感が強い"という細田。<br /> 細田は主人公もまた自分と同じかそれ以上の霊感の持ち主だと語る。<br /> 主人公と語り部たちは細田に誘われ新校舎のトイレ・ツアーに出ることに。<br /> <br /> (以降、新校舎1Fの北側トイレ~南側トイレ、2Fの北側トイレ~南側トイレ、<br />  そして3Fの北側トイレ~南側トイレ、と回る形で話が進みます。<br />  新しいトイレに到着する毎に細田は「何か感じるかい?」と尋ねてきます。<br />  そのトイレで「感じる」かによって様々なイベントが起こります)<br /> (以下、一例)<br /> <br /> とうとう3Fの南側トイレまで回り終えた主人公たち。<br /> しかし主人公には特に感じるものは無く、細田はどことなく残念そうだ。<br /> 新聞部部室へ戻ろうとする一行だが、主人公は急に尿意を覚え1人残ることに。<br /> 用を足し終えた主人公はトイレを後にしようとするが・・・<br /> 突然、背後で1つの個室のドアが開閉する。<br /> 窓は閉じられ風は無い、主人公以外の者がいるはずもない。<br /> その個室のドアが勝手に動いているのだ。<br /> その動きは激しさを増していき、ついには全ての個室のドアが開閉し出す。<br /> パニックに陥った主人公はトイレから逃げ出そうとするが出入口が開かない。<br /> 狼狽する主人公だが、始まりと同様に突如として全てが静まる。<br /> 激しく開閉していたドアは動きを止めた。が、出入口は開かないままだ。<br /> <br /> トイレからの脱出を考える主人公はとりあえず顔を洗って落ち着こうと考えた。<br /> 水の冷たさに落ち着きが戻ったと思えたが、鏡に映った黒い影によりパニックに逆戻り。<br /> 振り向けど自分以外の者はいない、しかし鏡には背後の黒い影が。<br /> もう一度、もう一度顔を洗おうと、洗面台を覗き込む主人公。<br /> そこに、生首があった。<br /> いつの間にか洗面台には水が満ちて、腐乱した生首が水面に浮かぶように。<br /> 眼窩から腐敗した眼球が零れ落ち、その口元は嘲笑うかのように歪み・・・<br /> あまりのおぞましさに主人公は気絶してしまう。<br /> <br /> 目を覚ました主人公はトイレの中で細田に介抱されていた。<br /> 帰りが遅いので様子を見に来たら倒れていたんだ、と語る細田。<br /> 細田は何かを期待するかのように「何かあったのかい?」と尋ねる。<br /> 何かどころではない、と気絶する直前に見た現象を話す主人公。<br /> 主人公が細田に仔細を伝える中、便器から奇妙な音が・・・<br /> おもむろに細田は便器に手を突っ込み何かを引きずり出す。<br /> 「ご対面」、そう言って細田が取り出したのは、例の腐乱した生首!<br /> なぜ細田があの生首を?疑問を問う間も無く、生首は浮遊すると主人公へと喰らいつく。<br /> 手始めに主人公の顔面が、次々に体の各部が生首に齧り喰われてゆく。<br /> 「食べちゃったら、お友達にはなれないでしょう?」<br /> 細田は無邪気に笑い、謎の言葉を生首にかけている。<br /> 頚動脈から溢れる血と喰い散らかされた肉片に溺れながら主人公の意識は遠のく・・・<br /> (バッドエンドに続くルートです。<br />  介抱する細田に「何も無かった」と言えば生還できます。<br />  その場合も細田は何かを知っているような素振りを見せますが)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">41</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/11(土) 01:11:54ID:yP/IVWAI</font></dt> <dd>細田:5話 (1/2)<br /> 体育館の脇に現在は使用禁止となっているトイレがある。<br /> 細田の話では「出る」らしいのだ。"人"ではなく"虫"の霊が。<br /> <br /> 過去、この学校に一人の男子生徒がいた。<br /> 今では名前等の素性はわからないが、虫をひどく嫌っていたことのみ判明している。<br /> 彼の虫に対する感情は嫌悪を通り越して憎悪の域にまで達しており、<br /> 目に付く虫を殺す際も一瞬では済まさずじわじわと弄り殺しにしていたという。<br /> 挙句に虫だけでは飽き足らなくなった彼は学校敷地内の小動物までも標的にし始めた。<br /> そんな彼が殺戮の主な現場としていたのが例のトイレだったらしい。<br /> 元々、湿っぽく清潔とは言い難い場所だったせいか虫も多かったのだ。<br /> 彼はトイレの虫を殲滅しようと考え、その準備を着々と進めていた。<br /> <br /> しかし、彼は果たして気づいていただろうか。<br /> 虫たちにも心があり、それは彼への怨念一色に染まっていたことを。<br /> 虫たちもまた彼に復讐せんとその準備を着々と進めていたことに。<br /> <br /> ある夜、彼はガソリン等を持ってトイレへとやって来た。<br /> 虫への憎悪だけで動く彼はトイレごと虫たちを葬り去ろうと考えたのだ。<br /> しかし、懐中電灯を点けた彼はトイレ内の光景に愕然とする。<br /> トイレの中は・・・虫!虫!虫!、虫の大群で埋め尽くされていたのだ。<br /> 床は勿論のこと、壁、天井、至るところでいろんな種類の虫が蠢いている。<br /> 初めて虫に恐怖を感じながらも彼はガソリンを撒き始める。<br /> そんな彼の足掻きを嘲笑うかのように虫たちはこぞって彼を覆い尽くす・・・<br /> <br /> 翌日、トイレで彼の死体が発見された。<br /> 死体の様相はひどく、口内にはぎっしりと虫が詰まっていたらしい。<br /> 内臓等の他の器官も言わずもがなの有様だ。<br /> 虫たちの逆襲は成功した。が、その怨念は未だトイレに残り続けているらしい。<br /> <br /> <a id="a42" name="a42"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">42</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/11(土) 01:13:03ID:yP/IVWAI</font></dt> <dd>細田:5話 (2/2)<br /> 話は現在へと移る。<br /> 細田の友人、津田圭一はふとしたことから例のトイレを使ってしまう。<br /> その時は怪異に遭遇することもなく、何事も起こらなかったかに思えたが・・・<br /> <br /> 数日後、細田は津田が虫を貪り食っている様を目撃してしまう。<br /> 津田から危険なものを感じとった細田は彼を遠ざけ始める。<br /> が、ある日教師から津田と一緒に授業の準備をするように指示されてしまう。<br /> 焦った細田は必死に仮病を演じ保健室へ逃げることに。<br /> 一人保健室のベッドで安堵する細田だったが、そこへ津田が現れる。<br /> 津田は牙を生やし口から糸を吐き出しながら細田を喰わんと襲い掛かる。<br /> 必死で抵抗する細田、横になった体勢のまま身をよじると何故か津田が苦悶し始めた。<br /> 呆気にとられる細田が見ていると津田はそのまま気を失ってしまう。<br /> 自分が寝ていたベッドに目をやると、一匹の蜘蛛が細田の巨体に押し潰されていた。<br /> この蜘蛛が津田の変貌に関係あるのだろうか。<br /> その場は助かった細田だが、津田の変貌にショックを受け自身も倒れてしまう。<br /> <br /> 次に細田が目を覚ますと、そこは病院だった。<br /> 隣のベッドには津田も寝かされている。<br /> どうやら保健室で倒れている二人を学校の者が運んだらしい。<br /> 目を覚ました津田は、それまでのことを全く覚えていない、とのこと。<br /> 例のトイレを使用した後、肩に大きな蜘蛛が乗っているのに驚いて・・・<br /> と、そこが最後の記憶になっているらしい。<br /> ここ数日の津田の変貌は蜘蛛が彼に憑いた故のことだったのだろうか。<br /> <br /> その後、回復した津田は元通りに戻った・・・のだが、<br /> どうやら虫を餌のように見る癖等が残ってしまっているらしい。<br /> そんなものは大したことのない後遺症だ、と細田は言うが・・・<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">106</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/17(金) 17:11:09ID:jA2kK3oB</font></dt> <dd>細田:6話 (1/2)<br /> 細田の提案により旧校舎の教室へ場を移す一同。<br /> そこで細田は旧校舎に伝わる『花子さん』の伝説を語り始める。<br /> <br /> 一同が移動した教室、数十年前にこの教室で補習を受けた生徒たちがいた。<br /> 生徒は六人。男子四人に女子二人、奇しくも現在の語り部たちと同じだ。<br /> 彼らはテストで赤点をとってしまったがために補習を受けていたのだ。<br /> 教師から渡されているプリントに彼らは必死に取り組むが・・・<br /> 決して難しい問題ではないのに、何故だろうかプリントが終わらない。<br /> そこには何か不思議な力が働いていたのだろうか、<br /> 補習を受け持った教師も彼らのことを忘れ去り帰宅してしまっていたのだ。<br /> 彼ら六人だけが旧校舎に取り残される中、時間は過ぎていく。<br /> <br /> そして時計の針が夜十時を示すかという頃、彼らは相談し帰ることにした。<br /> しかし、途中で席を立ちトイレに行った男子一人が未だ帰っていない。<br /> 早く帰りたいのはやまやまだが、その一人を放って帰るのも気が引ける。<br /> 結局、さらに男子一人がトイレに行った者を呼びに行くこととなった。<br /> 同じ一階のトイレにいるのだからすぐ戻るだろう、と待つ四人。<br /> しかし、彼ら二人は戻らず、代わりに旧校舎に響き渡る悲鳴が・・・<br /> 残る四人は恐怖に震えたものの級友を見捨ててはおけず、<br /> 四人の内、男子一人が先に消えた二人を探しに行くことに。<br /> 残る男子一人と女子二人の三人は職員室等に残った教師がいないか探すことに。<br /> <br /> 消えた二人を探しに出た男子は一階トイレへと行くが求める姿は無い。<br /> 二人はトイレにいるのではないのか?どうして最も近い一階トイレにいないのか?<br /> 疑問に思う彼の耳に囁くような話し声が聞こえてくる。声は階段から、上階から聞こえる。<br /> 話し声を消えた二人のものと考えた彼は全てがイタズラではないかと結論づける。<br /> ならば一言文句を言わねば、と上へ上へと声を追う・・・<br /> 辿りついた先は最上階、三階だった。<br /> 三階廊下へ足を踏み出した途端、奥の女子トイレに明かりが灯る。<br /> なんでまた男二人で女子トイレにいるのか、と呆れつつトイレへ向かう。<br /> トイレの中は・・・、個室の扉は全て閉じられ誰もいない。<br /> ここで初めて彼はトイレの花子さんの伝説を思い出す。<br /> <br /> "誰もいないトイレ、花子さんの名を呼び、個室の扉をノックすれば、<br /> 扉の上から見つめる青白い顔したオカッパ頭の少女が・・・"<br /> <br /> 突然湧いた想像を振り払いつつ彼は個室の扉を開けて行く。<br /> 四つある扉を、開く・・・誰もいない。<br /> 次の扉を、開く・・・誰もいない。<br /> 二人が別の個室に隠れているとしても何故こうも静かなのか、<br /> 何故物音一つ、息づかい一つ聞こえないのか。<br /> さらに扉を、開く・・・誰もいない。<br /> <br /> <a id="a107" name="a107"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">107</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/17(金) 17:12:51ID:jA2kK3oB</font></dt> <dd>細田:6話 (2/2)<br /> 最後の扉を、開・・・く直前、階下からまたもや悲鳴が響き渡る。<br /> 彼は反射的にトイレを飛び出し階段を駆け下りる。<br /> 元いた一階へと戻ってきた彼の目に映ったのは教師を探しにでた三人だった。<br /> 三人は血塗れの変わり果てた姿で長い廊下に血の跡を残しながら何者かに引かれていった。<br /> 三人を引きずっていったモノ、一瞬見えたそれは小さな髑髏の集まりではなかったか。<br /> 一人残された彼は最早冷静な判断が出来ず、なおも反射的に三人を追い始めた。<br /> 廊下の奥の角を曲がった三人の姿はすでに消え、ただ上階へと続く血の跡が。<br /> 血の跡を追った先に待っていたのは・・・、三階女子トイレ。<br /> <br /> トイレへ踏み入るが、誰もいない。<br /> 先ほど彼が開け放した三つの扉、そして残る一つの閉じた扉もそのままだ。<br /> 脳内で花子さん、三人を引きずる何か、自分も襲われるのかとの恐怖、<br /> いろんなことを混ぜ合わせながら、最後の扉を開く!<br /> <br /> ・・・が、個室の中には誰の、何の姿も無かった。<br /> 消えてしまった五人は一体どこへ?<br /> 途方に暮れる彼に天井から滴り落ちる生暖かい液体、血。<br /> ふと上を見上げれば、六つの影がそこに。<br /> 果たしてそれは姿を消していった五人の級友たちであった。<br /> 皆、釘でその体を天井へと打ちつけられていた。<br /> ・・・影は六つ?消えたのは五人、居残ってたのは自分を含めての六人だ。<br /> 今、天井に張り付くもう一つの影は何だ?<br /> <br /> 恐怖と混乱に支配される彼の前に、そのもう一人が降り立つ。<br /> セーラー服を着ている、体付きから女子だろうか、<br /> オカッパの髪型で、顔は・・・真っ白な仮面を着けている。<br /> 仮面の少女は彼へと近づき、そして<br /> <br /> <br /> 細田の話は終わった。語り伝えられている話はここまでらしい。<br /> 補習に残されていた六人はその行方、あるいは死体も発見されず<br /> 今も行方不明扱いになっているという。<br /> 細田は提案する。<br /> 「これから花子さんを呼び出してみようよ」と。<br /> 迷う主人公たちだったが、突然そこへ眩しい光が照らされ─<br /> (→7話へ続く)<br /> <br /> (細かい分岐は数あれど、そのほとんどがゲームオーバーにつながる話です。<br />  分岐によっては正体不明の生物?に殺されたり、<br />  無数の羽虫に貪られたり、仮面の少女に遭遇したり、と碌な目に遭いません。<br />  ここまでの話の流れによっては隠しシナリオに進むこともあります)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">220</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/24(金) 23:14:47ID:5gr6avmB</font></dt> <dd>細田:7話<br /> 主人公と語り部たちに向けられた光…、それは懐中電灯の光だった。<br /> 見回りをしていた宿直の教師が旧校舎まで来ていたのだ。<br /> その教師、黒木、は主人公たちに苦言を呈しながらも<br /> 七不思議の特集のことを知ると自分からも怪談を話そうと持ちかける。<br /> 黒木の提案にはしゃぐ細田だが、主人公はどうにも気が乗らない。<br /> それは今まさに黒木の話を加えて完成する七不思議に恐怖を感じたからだろうか。<br /> 結局、黒木に付き合うのは細田一人となり、主人公は足早に帰宅するのだった。<br /> <br /> …翌朝、目を覚ました主人公は不吉なものを感じていた。<br /> 予感は、何かが学校で起きてしまった、という確信へ変わり急ぎ登校する。<br /> が、主人公の予想に反して平時通りの平和な通学風景があるだけだった。<br /> 気のせいだったか、と首を傾げる主人公。<br /> しかし、間も無く細田が行方不明になっていることが判明する。<br /> そして、この学校に黒木という教師が存在しないことも…<br /> <br /> 主人公は一人の教師から真実を知る。<br /> 曰く、黒木という教師は存在しないが『黒木先生』は存在する、と。<br /> 黒木はこの学校に棲みつく怪異の一つ、否、全ての怪異を束ねるモノだ、と。<br /> 校長を始めとする学校側も黒木の存在を知ってはいるが手が出せないらしい。<br /> 事態を知っていながら何の手も打たないのか、と抗議する主人公。<br /> その瞬間、二人が話していたすぐ横のガラス窓に亀裂が走る。<br /> たじろぐ主人公だったが、なおも抗議する度に亀裂が大きくなっていく。<br /> こうした現象に慣れているのか教師は諭すように忘れろと告げる。<br /> 最後は折れて、昨夜のこと、黒木のことを忘れることにした主人公。<br /> 直後、亀裂だらけになっていたガラスは何かから放たれるかのように砕け散った。<br /> <br /> <br /> 諦めの様子でその場を立ち去る主人公。<br /> その背後から嘲るような笑い声が聞こえたのは気のせいだったのだろうか…<br /> (やはり細かい分岐に多くのバッド(死亡)エンドが待ち受ける話です。<br />  黒木の話を聞いた場合、旧校舎に隠された戦時中の施設、倉庫、死体置場、etc<br />  に関する内容になります。その場合は細田がヒャーハッハと笑いつつチェーンソー<br />  を振りかざしたり、丸焦げになったり、主人公を喰ったり、大活躍します)<br />  </dd> <dt><a><font color="#000000">222</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">名無しさん@お腹いっぱい。</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/25(土)00:16:20 ID:gGUfcAxb</font></dt> <dd><a href="http://jumpres/220"><font color="#000000">&gt;&gt;220</font></a><br /> <br /> &gt;細田がヒャーハッハと笑いつつチェーンソー<br />  を振りかざしたり、丸焦げになったり、主人公を喰ったり<br /> それはおもしろそうだな<br /> <br /> <a id="a223" name="a223"></a></dd> <dt><a><font color="#000000">223</font></a><b><a href="mailto:sage"><font color="#000000">学校であった怖い話</font></a></b><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/06/25(土) 00:35:18ID:vzz3hkQy</font></dt> <dd><a href="http://jumpres/222"><font color="#000000">&gt;&gt;222</font></a><br /> かいつまんで書くと、<br /> ・黒木から怪談を聞く。<br /> →塗り固められた壁の中には戦時中の犠牲者が隠されて云々。<br /> ・帰宅後、細田から主人公へ連絡が入る。<br /> →黒木先生の話が気になる。今(深夜)から確かめに行こう!<br /> (断ったり邪険にすると、細田が主人公宅を襲撃)<br /> ・深夜の旧校舎。狂喜する細田はチェーンソーで壁を壊しにかかる。<br /> →細田を止めるor静観する、以下は止めた場合。<br /> ・制止する主人公を突き飛ばし、チェーンソーを振りかざす細田。<br /> →壁が壊れた後、呼び起こされた霊が細田を焼く。<br />  直後に黒木が登場。憑依された黒木は凶刃を主人公へ振り下ろす。<br /> →壁が壊れた後、少女の霊が出現。可愛らしい容姿に気を許すも<br />  少女の霊は細田を噛み殺し、次に主人公へと迫る。<br /> →壁が壊れた後、細田に餓死した者の霊が憑依。<br />  細田は主人公を貪り喰らう。<br /> ・細田を静観した場合。<br /> →壁が壊れるかという直前、黒木が登場し細田の暴挙を止める。<br />  その後、今度は黒木がチェーンソーを手に襲い掛かってくる。<br /> (壁の向うにいる奴らを解き放ってはいけない!とか言ってる)<br />  主人公は逃げる。細田は逃げる、転ぶ。迫る黒木。<br />  そこへ警邏中の警官が登場。何を思ったか黒木は自ら首を刎ね自殺。<br />  主人公(と細田)は生還する。<br /> ・上記以外にもいくつかパターンはあります。</dd> </dl> <hr /> <div align="right"><a href="//www8.atwiki.jp/storyteller/pages/220.html">&gt;&gt;Part2</a></div>

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