逆転裁判2

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<p><strong>逆転裁判2</strong></p> <p>・要約版:要約スレpart2-551</p> <p>・詳細版:part15-171~174・278~280・346~349</p> <hr /><dl><dt>551 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font>:2007/04/09(月) 00:00:25 ID:Fz5cxLzzO</dt> <dd>逆転裁判2<br /><br /> 前作の事件から御剣は自分の検事としての在り方に疑問を持ち行方をくらます。<br /> 一方成歩堂は記憶喪失になったり、助手のマヨイちゃんの実家の霊媒師の跡目相続の事件に巻き込まれたりしていた。<br /> そしてある事件で弁護する事になったが、その担当検事は帰ってきた御剣。<br /> その事件の容疑者は実は極悪人の犯人で成歩堂に自分を無罪にしろとマヨイを人質にとり脅迫する。<br /> 苦悩する成歩堂だが御剣と示し合わすように事件の真相を裁判で明らかにしていく。<br /> だがもう時間切れというぎりぎりでマヨイが救出され犯人は有罪になる。<br /><br /> 御剣は語る、自分が見つけた検事としての在り方は弁護士と検事互いが真剣に裁判に挑む事で事件の真実を明らかにすることだと。<br /> 最後に成歩堂が先程の裁判でぎりぎりまで追い詰められた時、犯人に対しどうしたのか、その答えが成歩堂の弁護士の在り方なのだ。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt><a>171</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 00:25:19 ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>えー、予約していた「逆転裁判2」、まずは第一話と第二話を投下します。<br /> 続編という性質上、過去作「逆転裁判」の内容に触れざるを得ない場合もあるため<br /> [1-4]のような表記をしています。これは、[(シリーズ通し番号)-(話数)]の意味で<br /> ↑の場合は「逆転裁判1の第4話」ということになります。ご了承ください。<br /><br /><a name="a172"></a></dd> <dt><a>172</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第一話</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 00:26:27ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>【第一話 失われた逆転】<br /> 事件発生日時:9月6日午後6時28分(死亡時に壊れた腕時計の表示により特定)<br /> 現場:警察署近郊「わんぱく公園」内<br /> 被害者:町尾 守(マチオマモル)30歳、巡査。被告人とは恋愛関係にあったとの噂。<br /> 死因:転落死。公園の高台から突き落とされての全身打撲と首の骨を折ったことによる。<br /> 容疑者:須々木(スズキ)マコ22歳、婦人警官。「不幸の女神」とあだ名されるほど運が悪い。<br /><br /> 主人公、成歩堂 龍一(ナルホドウリュウイチ)が、法廷控え室で何者かに後頭部を殴られ気絶するところから話は始まる。<br /> 目を覚ました成歩堂は記憶を失っており、自分の名前も思い出せない。目の前には自分の依頼人だというマコ巡査。<br /> 成歩堂は彼女に無罪判決を確約したと言うが、今の彼は自分が弁護士であることすら思い出せないのだ!<br /> 記憶喪失であることを言い出せぬまま、周囲に押し切られて弁護席に立ってしまう成歩堂。<br /> だが、いざ審理が開始すると、成歩堂はあたかもそれが本能であるかのように、証人席の糸鋸(イトノコギリ)刑事<br /> ──通称イトノコ刑事、成歩堂とも旧知の仲だがもちろん今は忘れている──を締め上げ、証言の矛盾を追及。<br /> 激しい攻撃にたじろいだかに見えた検察側の亜内武文(アウチタケフミ)検事は、さらなる証人の召喚を宣言した。<br /><br /> 次の証人が入廷する前に一時休憩。控え室に戻った成歩堂に、変な格好の少女──前作からのヒロイン<br /> 綾里真宵(アヤサトマヨイ)だが、やはり忘れている──が何かを手渡した。<br /> 昨日、成歩堂から頼まれたというそれは、事件当日にマコが拾ったという携帯電話の登録番号リスト。<br /> ある詐欺グループの構成員と一致していたというそれは、記憶を失う前の成歩堂が最重視していたらしいが…?<br /><br /> 審理再開。検察側の証人として入廷したのは、やたら尊大な浪人生、諸平野貴雅(モロヘイヤタカマサ)。<br /> 実は冒頭で成歩堂を殴り倒した男なのだが、もちろん成歩堂は気付かない。<br /> 町尾巡査が転落死した瞬間と、高台の上から逃げ去るマコを確かに見た、と証言する諸平野。しかし<br /> 成歩堂は、彼の証言の矛盾を突き、彼が事実を捻じ曲げていると指摘する。<br /> マコに罪を着せる偽証と、事件前後の行動が不明瞭な諸平野こそ、事件の真犯人と直感する成歩堂。<br /> 「鍵は、被告人が事件直前に拾った携帯です。落とし主は諸平野、その携帯に詐欺グループの番号が登録して<br />  あるのは、彼がグループの一員だからに他なりません。正体を知られる前に携帯を取り返そうとした彼は<br />  被告人との待ち合わせ場所で、被告人の同僚である町尾巡査と鉢合わせしてしまった。<br />  警察に自分の携帯を押さえられたと思った彼は、町尾巡査を殺して携帯を取り戻そうとしたのです!」<br /> 成歩堂の推理にあせる諸平野だが、次の瞬間笑いながら反論を始めた。<br /> 「僕はもう落とした携帯を取り戻したよ。その携帯は僕のじゃない、ということはその推理も無意味だ!」<br /> 取り戻した携帯を見せびらかす諸平野。たしかに言う通りなら推理は無意味だが…じゃあ、この携帯は誰のものだ?<br /> ふと思い立ち、自分の名刺を取り出した成歩堂。そこに書かれた自分の携帯番号にかけると<br /> 鳴り出したのは諸平野の手の中の携帯。「諸平野さん…その携帯は、僕のですね」<br /> やはり真犯人は諸平野だった。彼は成歩堂から携帯を取り戻そうとして、成歩堂の携帯を奪っていたのだ。<br /> 力尽きくずおれた諸平野は緊急逮捕され、殺人と詐欺行為への関与が明らかにされた。<br /> 審理終了後、やっと記憶を取り戻した成歩堂は、新鮮な気持ちで真宵との再会を思い出し始める…<br /><br /><a name="a173"></a></dd> <dt><a>173</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第二話 1/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月)00:27:32 ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>【第二話 再会、そして逆転】<br /> 事件発生日時:6月19日午後2時頃(検死および目撃証言により断定)<br /> 現場:倉院の里「対面の間」内<br /> 被害者:霧崎 哲郎(キリサキテツロウ)35歳、外科医師。被告人に霊媒を依頼していた。<br /> 死因:射殺。こめかみを拳銃で一発。撃たれる前に、胸をナイフで刺されてかなりの出血があった。<br /> 容疑者:綾里 真宵18歳、霊媒師。事件当日、成歩堂と一年ぶりの再会を果たしたばかり。<br /><br /> [2-1]から約三ヶ月前。成歩堂の事務所を訪れた一人の男から話は始まる。<br /> 訪問者、霧崎医師は、霊媒の立会人を依頼してきた。霊媒を行うのは、実家で修行中だった真宵。<br /> 一人前の霊媒師としての初仕事に際し、彼女は気心の知れた成歩堂を立会人として求めたのだ。<br /> 霧崎医師は、一年前に彼の病院で起きた医療ミス事件が、直後に交通事故死した看護婦の責任だと断じ<br /> 看護婦の霊を呼び出して「医療ミスは私個人の責任です」という念書を書かせるつもりらしい。<br /> 当日、霊媒師の集う「倉院の里」には、成歩堂と霧崎医師のほかに、[1-4]で登場したカメラマン<br /> 大沢木(オオサワギ)ナツミ、霧崎医師に霊媒を紹介したオカルトマニアの大学生、葉中(ハナカ)のどか、<br /> そして一連の儀式を監督する真宵の伯母、綾里キミ子といった面々が集う。<br /> 真宵と霧崎が、儀式を行う「対面の間」に入って中から鍵を掛けて間もなく、中から銃声が響いた。<br /> 扉を破って対面の間に入った成歩堂たちが見たのは、血の海に倒れた霧崎医師の死体と<br /> 拳銃を手にたたずむ霊媒装束の女性…「霊媒中は体格も変わる」という倉院流霊媒を使った真宵らしき姿。<br /> キミ子の仕切りで混乱した場は片付けられるものの、駆けつけた警察によって真宵は逮捕されてしまう。<br /><br /> 翌日、留置所で真宵と面会する成歩堂。悪霊を抑えられずに霧崎医師を殺してしまったと落ち込む真宵に<br /> 成歩堂は、全面無罪の方向性で弁護を引き受ける。…だが、密室での事件は圧倒的に真宵に不利。<br /> 真宵が成歩堂に託した勾玉を、倉院の里に居る真宵の従妹、綾里春美(ハルミ)に渡すと<br /> 真宵を実の姉のように慕う春美は、その勾玉に霊力を込め、捜査の助けになるようにしてくれた。<br /> これにより相手の嘘を、心に掛けた錠前──「サイコ・ロック」──として見抜けるようになった成歩堂は<br /> 関係者の嘘を見抜きながら着実に捜査を進める。留置所の真宵に霊媒されて現れた<br /> 成歩堂の師匠、故・綾里千尋(チヒロ)も協力してくれる。……だが、成歩堂は見てしまった。<br /> 「犯人に心当たりは無いですか」と聞かれた千尋の心に、サイコ・ロックが掛かっているのを…。<br /><br /> 真宵の裁判当日、「相手は狩魔検事」と聞かされて驚く成歩堂の前に現れたのは<br /> [1-4]で倒した狩魔 豪(カルマゴウ)検事の娘、狩魔 冥(メイ)検事。アメリカで13歳にして検事の資格を取り<br /> 以後5年間無敗という若き天才検事。愛用のムチを振るい、裁判長を脅すかのように裁判を仕切る。<br /> 毎度おなじみイトノコ刑事の状況説明の後、証言台に立つのはあの日現場に居たナツミ。<br /> 「現場は密室で、自分たちが踏み込むまで被告人と被害者しかいなかった」という証言に<br /> 自分も現場にいた成歩堂は反論できない。…その時、春美の霊媒によって千尋が法廷に現れる。<br /> 千尋の助けによって、成歩堂は反論の糸口を得た。<br /> (発想の逆転…密室に出入りした真犯人の存在を指摘できなくても、密室にはありえない事象を指摘すれば<br />  『現場は密室だった』という前提を崩して疑いを逸らすことが出来る!)<br /> 成歩堂が取り出したのは、春美から勾玉と共に預かっていた「対面の間」の鍵。<br /> 春美はこれを、屋敷の隅の焼却炉で見つけたと言うが、真宵が持っていたはずの鍵がなぜ焼却炉から出てくるのか。<br /> 検察側はこの事実に答えることが出来ず、さらなる捜査を要求して審理は持ち越しとなる。<br /><br /><a name="a174"></a></dd> <dt><a>174</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第二話 2/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月)00:28:43 ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>6月21日、2度目の現場捜査。「サイコ・ロック」に助けられ、成歩堂の捜査が続く。<br /> 一方、かつての事件同様に、調子に乗って検察側の証人になってしまったナツミはいたく反省。<br /> お詫び代わりに、葉中のどかに関する情報を教えてくれる。…今まで調べた情報と照らし合わせて<br /> 成歩堂はある事実を知る。のどかは、1年前に死んだ看護婦、葉中未実(ミミ)の妹で<br /> しかも未実が死んだ自動車事故のとき、のどかも同じ車に乗り合わせ、大火傷を負っていた。<br /> 集めた情報を持って、留置所の真宵=千尋に面会した成歩堂は、千尋のサイコ・ロックに挑む。<br /> 「この犯行は、倉院流の流儀に詳しい人間で無いと不可能です。千尋さん、あなたが疑いつつ庇っているのは<br />  あなたの伯母、キミ子さんですね?」<br /> キミ子が殺人計画を立て、霧崎医師にうらみのあるのどかが殺人の実行犯になったとすれば真相が見えてくる。<br /> だが、キミ子ものどかも、簡単に罪を認めるつもりは無いようだ。冥検事の動向も含め、法廷は大荒れの予感。<br /><br /> 6月22日、第二回の法廷。予想通り、検察側の証人として立ったのはキミ子。<br /> 「事件直後、霊の憑いた真宵を取り押さえそこねて逃がしてしまった」との証言。その内容に隙は無い。<br /> 事件後の真宵に、自由に出歩く時間があったなら、鍵が外に落ちていた件も説明がつくというわけだ。<br /> この証言に続いて、のどかが証人として出廷。対面の間から逃げた真宵=未実が控えの間に現れ、<br /> 自分が霧崎医師に暗殺され、その復讐として彼を殺したと告白した…との証言をする。<br /> 二人の証人によって、昨日の法廷で提示された疑問は解消されたかに見えた。<br /> だが、成歩堂はのどかの証言の矛盾を突き、彼女が控え室に居なかったと指摘する。<br /> 「のどかさん、あなたが対面の間にあらかじめ隠れて、真宵ちゃんを気絶させ、霧崎医師を殺したんだ。<br />  そして、それをお膳立てできるのは倉院の里の関係者、キミ子さんしかありえない!」<br /> 成歩堂の攻勢にたじろぐのどか。だが、彼女は踏みとどまって反論する。<br /> 「私にどんな動機があるんですか?…姉の復讐?私は半年も前に事故のケガから回復してるんです。<br />  半年も間を空けて、しかも、わざわざ霊媒の最中に殺す意味がありません」<br /> もっともな指摘に反論できない成歩堂。だが、ここで退くわけには行かない。<br /> ヤケクソで「一年前の事故」についての証言を求めたところ、のどかは気になることを言い出した。<br /> 「あなたはお姉さんの運転するアメリカ車に乗っていて事故にあったと言う…しかし、当事の新聞記事には<br />  あなたが『左側の扉から飛び出して一命を取り留めた』とある。だがアメ車なら左側は運転席でしょう!」<br /> ついに成歩堂は真相を突き止めた。「葉中のどか」を名乗るこの女性こそ、本物の葉中未実。<br /> 一年前の事故で大火傷を負った彼女は、とっさに事故死した妹に成り代わって医療ミスの追及を逃れた。<br /> だが、霧崎医師が霊媒を行えば、「葉中未実」が死んでいないことがばれてしまう。<br /> 真相を隠すために霧崎医師の殺害を狙うのどか=未実に手を貸したのがキミ子。<br /> 綾里の本家に対抗心を燃やす分家の彼女は、本家直系の真宵を失脚させるべく「霊媒中の殺人」を演出したのだ。<br /> 事件は解決し、真宵は無罪放免。だが、まさかの敗北を喫した冥検事は、なおも成歩堂に敵意を燃やすのだった。<br /><br /></dd> <dt><a>278</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第三話 1/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/21(土)02:40:23 ID:G1oQqKF9</font></dt> <dd>【第三話 逆転サーカス】<br /> 事件発生日時:12月27日午後10時15分(検死により推定)<br /> 現場:タチミ・サーカス宿舎前広場<br /> 被害者:立見 七百人(タチミナオト)52歳、タチミ・サーカス団長。人望厚く、怨恨の線は薄いとのことだが…。<br /> 死因:後頭部を強打されて死亡。凶器は未発見だが、傷口からかなり重く、平たいものと推定される。<br /> 容疑者:マキシミリアン(マックス)・ギャラクティカ、21歳。世界レベルの技量を持つマジシャン。<br />      現在、タチミ・サーカスと契約興行中。上昇志向が強く、他の団員と仲がよくないとの指摘も。<br /><br /> 仕事納めの用意をしていた成歩堂の元に、真宵からの電話が入る。町で興行中のサーカスで殺人が起こり<br /> サーカスの花形マジシャン、マックスが容疑者として逮捕されたというのだ。<br /> ミーハーな真宵に押し切られて弁護の売り込みに行く成歩堂。当の容疑者は状況を分かっていない風だが<br /> 自分が殺人容疑を掛けられているのだと理解したとたん「助けてくれ!オラやってねえよお」と田舎訛りで<br /> 成歩堂に泣きつくマックス(本名、山田耕平。実家は農家だそうだ)。<br /> さっそく、サーカス内に入って聞き込み開始。団長の娘ミリカや、腹話術師のベン、<br /> そして事件の瞬間を目撃したという、ピエロのトミーといった面々に話を聞く。<br /> どうやら、マックスと他の団員たちの仲は良くなくて、特にベンとは事件直前にも大喧嘩があった様子。<br /> 事件直前まで団長と一緒だったこと、愛用のシルクハットが現場に落ちていたことなどから、マックスの容疑は濃い。<br /><br /> 12月29日、第一回法廷。検察席に立つのは、もちろんリベンジする気満々の冥検事だ。<br /> イトノコ刑事の状況説明の後、ベンが愛用の人形、リロを手に証人席に立つ。人形のリロは別人格のように<br /> 饒舌に事件当夜の様子を語り、事件直前に宿舎のほうへ向かうマックスを目撃した、と証言。<br /> だが成歩堂は、彼がマックスを見たといいながら、被害者の立見団長を目撃していない事実を攻撃。<br /> ベンが、ミリカに渡すはずだった指輪を猿のルーサーに取られ、猿を追いかけていたことを尋問で暴く。<br /> 「彼がテント前を離れていた間、誰でもそこを通れた。彼の証言の証拠能力は薄いですね」<br /> ベンが退席し、次に現れたのはピエロのトミー。隙あらばウケを狙う彼をなだめすかしつつ証言は進む。<br /> マックスが団長を殴る瞬間を見たというトミーの証言を、成歩堂は少しづつ切り崩し、ついに核心に迫った。<br /> 「あなたは被告が団長を殴って立ち去るのを見たというが、現場の雪の上には被害者の足跡しかないんです。<br />  この謎の答えを、なぜ一部始終目撃したはずのあなたが語らないんですか?」<br /> 目立ちたがりのトミーは自分で話を創作してしまっている、だから証拠にはならないと一刀両断。<br /> そのとき、トミーが怒り顔で、新たな証言を語り始めた。<br /> 「アイツは飛んだんだ!足跡なんて残るわけないさ、だって、飛んでいっちゃったんだもん!」<br /> 法廷中が唖然とするが、どうやらトミーはこの証言だけは事実だと言って譲るつもりはないらしい。<br /> まさか、真犯人は空中飛行のマジックを得意とするマックスなのか!?謎を残して審理は翌日持越しとなる。<br /><br /><a name="a279"></a></dd> <dt><a>279</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第三話 2/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/21(土)02:41:27 ID:G1oQqKF9</font></dt> <dd>12月29日午後、2度目の現場捜査。新たな事実が浮かぶ。マックス御自慢の彫像型トロフィーの紛失、<br /> そして事件当日、ミリカに届いていた「殺人犯に告ぐ」という脅迫状。だが、ミリカはこの脅迫状を笑い飛ばす。<br /> サーカスの箱入り娘である彼女には、サーカスというファンタジーこそが現実。父親の死も随分と軽く見ているらしい。<br /> さらに、新たな目撃者が登場。現在は車椅子生活をしている元・軽業師のアクロ。<br /> だが、成歩堂は彼の言葉の裏に見え隠れする怒りを感じ取る。どうやら、彼が車椅子を使うようになった「事故」が鍵だ。<br /> サイコ・ロックを利用し、成歩堂はトミーから「事故」の真相を聞きだした。<br /> 半年前、アクロの弟、バットが猛獣使いの芸に挑んで大怪我をし、今なお意識不明。アクロの怪我もその時のもの。<br /> 成歩堂は、アクロが真犯人ではないかと直感するが、彼は冥検事によって証人として連行されてしまった。<br /> 果たして、この舞台に真相解明の幕を下ろすことは出来るのか?<br /><br /> 12月30日、二回目の法廷。緊張気味のマックスを、ミリカとトミーが見舞う。ミリカは裁判と舞台の区別もついていないが<br /> トミーは薄々、真相に気がついているらしく「アクロの度胸は一流だ、ハッタリで落ちる奴じゃない」と忠告してくれる。<br /> いよいよ審理開始、検察側の証人はもちろんアクロ。「宙に飛び去るマックスを見た」と、昨日のトミーの証言を<br /> 肯定しようとするが、そんな証言を認めることは出来ない。成歩堂はこの証言を一蹴、さらにアクロを告発する。<br /> 「アクロさん、真犯人は貴方だ。脅迫状で被害者をおびき出し、その頭の上にロープでつるした凶器─<br />  ─猿のルーサーが持ち込んだ、マックスの胸像──を落とした。それなら車椅子の貴方でも、外の人間を殺せる!<br />  だが、被害者はその時、人目をはばかって、マックスの舞台衣装を借りて変装していた。帽子は現場に落ち<br />  そして、マントは胸像に引っかかり、胸像と共に引き上げられた。これが“飛び去る人影”の正体です!」<br /> アクロには団長を殺す動機がない、と反論する検察に、アクロが狙っていたのは団長ではない、と切り返す成歩堂。<br /> 「真のターゲットはミリカさんだった。半年前の『事故』が、ミリカのいたずらの結果だったと貴方は知った。<br />  だが、人の死に疎い彼女は罪悪感を抱いていない。それに腹を立てた貴方は、脅迫状で彼女をおびき出そうとした。<br />  しかし悪意のない彼女は脅迫状に反応せず、代わりに団員同士のいざこざを見抜いた団長が来てしまった!」<br /> 遠隔殺人のためのトリックが災いし、相手を確かめる間もなく、実父のごとく慕う団長を殺してしまった──<br /> 悲惨な真相を暴かれながら、なおもアクロはポーカーフェイスを崩さない。<br /> 「すべて推測に過ぎません。肝心の凶器は見つかったんですか?」<br /> 冥検事が追い討ちを掛ける。昨日のうちにアクロの部屋の家宅捜査を行い、そのまま彼を出頭させた。<br /> もちろん凶器は見つからず、処分する時間もなかった……だが、きわめて不利な状況から、成歩堂はひらめく。<br /> 「(凶器を処分する時間もなく、人知れず外出することも出来ない、ならば凶器をどこに置く?)<br />  …アクロさん。貴方の車椅子の下には結構なスペースがあるはず。ひざ掛けをとって下を見せてください」<br /> この言葉に、ついに彼は屈する。法廷のど真ん中で凶器を隠匿していたとあっては申し開きは出来ない。<br /> 笑みを張り付かせたまま、彼は泣く。「俺は…いなくなるわけにはいかなかったんだ…すまない、マックス…」<br /><br /> 事件は解決した。ミリカは、自分の無邪気さが人を傷つけていた事実を目の当たりにして激しく落ち込むが<br /> アクロの心残りが、復讐の完遂ではなく弟バットの心配だと諭され、自分がバットを世話することを誓う。<br /> 一方タチミ・サーカスは、最古参のトミーを新団長に存続が決定。トミーはマックスへの慰謝料として<br /> ギャラだけ払って契約解除を申し出るが、マックスは新生タチミ・サーカスのために公演続行を約束するのだった。<br /><br /> そのころ、某国空港で、イトノコ刑事から審理の顛末を聞く男がいた。刑事を通じてアクロの家宅捜査を実施させ<br /> 不在のまま今回の審理の青写真を作り上げた男──彼の向かう先は、日本。<br /> 「お帰りをお待ちしているッス、御剣検事殿!」<br /><br /><a name="a280"></a></dd> <dt><a>280</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/21(土) 02:45:32 ID:G1oQqKF9</font></dt> <dd>今回はここまで。次回は逆転裁判3部作の中でもややこしさ最大と言われる[2-4]。<br /> 豪華ホテルで発生した殺人事件、そして真宵が誘拐される緊急事態。<br /> ヒーロー同士の確執、暗躍する殺し屋の影、そして「逆転裁判1」ユーザーには既にお馴染み<br /> あの男が法廷に帰ってくる!次回「逆転裁判2」最終話「さらば、逆転」ご期待ください。<br /><br /></dd> <dt><a>346</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第四話 1/3</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水)00:45:47 ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>【第四話 さらば、逆転】<br /> 事件発生日時:3月20日午後8時15分(検死により推定)<br /> 現場:ホテル・バンドー内 控え室<br /> 被害者:藤見野(フジミノ)イサオ21歳、アクションスター。特撮ヒーロー番組「忍者ナンジャ」主演。<br /> 死因:衣装のマフラーを使った絞殺。死んだ後に、ナイフで胸を刺されている。<br /> 容疑者:王都楼 真悟(オウトロウシンゴ)21歳。特撮ヒーロー番組「トノサマン丙」主演。被害者とはライバル関係。<br /><br /> 3月20日、成歩堂、真宵、そして春美の三人は、以前の依頼人である荷星三郎[1-3]の招待で<br /> 「全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー」受賞パーティを訪れた。グランプリは、シリーズ最新作「トノサマン丙」が受賞するが<br /> その直後に控え室で俳優、藤見野イサオの死体が見つかり、パーティは中断。<br /> さらに、席を外していた真宵が何者かに誘拐されてしまう。「コロシヤ」と名乗る誘拐犯の要求は「無罪判決」。<br /> 藤見野の殺害容疑で逮捕された、王都楼真悟を無罪にしろというのだ。<br /> さっそく留置所の王都楼に話を繋ぎに行く成歩堂。彼には所属事務所から弁護士が付くことになっていたが<br /> 「コロシヤ」の名を出すと、なぜか王都楼は成歩堂の申し出を受けて弁護依頼がまとまる。<br /> サイコ・ロックで王都楼に「藤見野を殺していない」ことを確認した上で捜査開始。<br /> 現場のホテルで、関係者である荷星のほかに、ゴシップカメラマンに転向したナツミ[2-2]や<br /> 警備を担当していた“オバチャン”大場カオル[1-3]、王都楼のマネージャー、華宮 霧緒(カミヤキリオ)女史から話を聞く。<br /> イトノコ刑事は事情を知って警察側の情報を流してくれるが、それが冥にばれて大騒ぎ。<br /> そこに突如として割って入ったのは、これまで姿を隠していた御剣 怜侍(ミツルギレイジ)であった。<br /> 過去の事件[1-4]の後、自殺をほのめかすような書置きを残し失踪した御剣の再登場に、疑いの目を向ける成歩堂。<br /> だが御剣はこの事件に関する情報を公開し、華宮マネージャーの先輩に当たる天野 由利恵(アマノユリエ)の自殺と<br /> その直後の華宮の自殺未遂に関するる書類を手渡してくれる。クールなキャリアウーマンに見える華宮には<br /> 信頼できる人間に盲従する「依存」の性癖があるらしい。これが事件のヒントになるのか…?<br /><br /> 3月22日、第一回法廷。「プレゼントを用意した」というコロシヤからのメッセージを受けていた成歩堂は<br /> 法廷で、冥が狙撃されて病院に運ばれたと聞く。有能な検事である彼女が倒れれば、確かに裁判は弁護側有利。<br /> コロシヤのやり口に慄然とする成歩堂の前に立ったのは、代理を請け負った御剣であった。<br /> 「この一年で私が得た答え…それを、君も知ることになるだろう」<br /> イトノコ刑事による説明の後、証人台に立つオバチャン。事件直後、控え室から出てきた王都楼を目撃したという。<br /> だが、細部を追求すると、オバチャンが見たのはトノサマン丙の着ぐるみであることが判明(またかよ…[1-3]参照)。<br /> さらに、オバチャンが王都楼を疑っていた「極秘スキャンダル情報」の正体が、ナツミの創作だったことが分かり<br /> 王都楼の容疑は薄まったかに見える。…だが、現場で目撃された「トノサマン」は誰なのか?<br /> 当然、トノサマン役の王都楼だと主張する御剣に成歩堂は反論。華宮マネージャーに疑いを向ける。<br /> 「その展開は予想していた」と、御剣検事はあらかじめ召喚していた華宮を召喚席に立たせた。<br /> 死体の第一発見者でもある彼女の証言に矛盾を見つけた成歩堂は「彼女こそ真犯人だ」と告発する。<br /> 現場にあった証拠を、次々と華宮に関連付けて攻め上げる成歩堂。実際、彼女には何か負い目があるらしい。<br /> だが華宮は、肝心の部分には黙秘を通そうとする。その黙秘を崩すべく強硬手段に出たのは御剣だった。<br /> 「証人…貴様は自殺未遂の経験があるな。証言を拒むなら、私はその自殺未遂の理由をここで暴露する。<br />  恥を暴露されて証人が死を選ぼうと知ったことではない。だが私は必ず真実を明らかにする!」<br /> その脅しに、ついに華宮は折れ、真実を語る。「私は殺していない。王都楼に疑いの掛かるよう工作をしただけです」<br /> 華宮は真犯人ではないのか!?うろたえる成歩堂の心中を知る由もなく、裁判長は<br /> 「証拠が足りません。判決の延期と再捜査を指示します」と、本日の審理終了を宣言した…。<br /><br /> 無罪判決を取れずに呆然とする成歩堂。このままでは人質の真宵が危ないのだ。<br /> その一方で御剣は、華宮が手にしていたカードを見て激しく動揺する。サザエマークの入ったこのカードの意味は…?<br /><br /><a name="a347"></a></dd> <dt><a>347</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第四話 2/3</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水)00:46:52 ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>3月22日夜、じっとしているわけにはいかない成歩堂は、なんとか事件を解決しようと捜査を進める。<br /> だが、その結果判明するのは暗い真実。事件現場から発見された隠しカメラが、王都楼のものと判明する。<br /> そして、御剣が動揺したあのカード。華宮がうっかり事件現場から持ち去ってしまったそれは、ある殺し屋の「名刺」。<br /> 「虎狼死家左右ェ門(コロシヤサザエモン)、警視庁も長年追い続けている昔気質の殺し屋だ。<br />  依頼人に容疑が及ばぬよう、あえてカードを残して自分に容疑を向けるという流儀で知られている」<br /> 御剣が語る「コロシヤ」の正体。以来を請けた殺し屋の仕事となると、容疑者個人のアリバイは無意味。<br /> 成歩堂は、これらの事実を突きつけて再度王都楼を問い詰める。すると、王都楼は態度を一変させた。<br /> 「俺は『殺していない』。嘘は言ってないぜ。俺は殺し屋に依頼をしただけだからな!」<br /> 爽やかさを売りにするスター王都楼の、これが正体。他人を利用して使い捨てることに何の罪悪感も持たぬ男。<br /> 弁護すべき依頼人が真犯人、しかも人質を取られて逆らうことも出来ない。失意の成歩堂に御剣が語る。<br /> 「かつての私は、自分の勝利のために法廷に立っていた。だがそれに疑問を持ち、一度は死を考えもした。<br />  君はなぜ法廷に立つ。無実の依頼人を助けるためか?…弁護士の使命は他にある。だが答えは君自身が探すんだ」<br /> やがて、虎狼死家が王都楼の自宅に居ることが判明し、警官隊が王都楼邸を急襲するが、虎狼死家は既におらず<br /> そこには、こっそり残された真宵の置手紙だけがあった。<br /> 「王都楼を、必ず有罪にしてやってね!あたしのためにあいつを無罪にしたら、許さないから!」<br /> 自身の危険を知った上で、気丈なメッセージを送ってくる真宵。果たして成歩堂の決断やいかに?<br /><br /> 3月23日、二度目の法廷。成歩堂の足取りは重い。殺人犯と知った上で、王都楼を弁護せねばならないのだ。<br /> イトノコや千尋の協力で、虎狼死家の捜索は進んでいる。唯一の解決策は、時間を稼ぐこと。<br /> 成歩堂と御剣の全力のぶつかり合いで審理を長引かせ、真宵が救出するまで持ちこたえるしかない。<br /> …審理開始。殺し屋の存在を知った検察側は、証人として荷星を立ててきた。<br /> 「事件当日、現場で王都楼と怪しげなボーイの接触を見た」という証言から、王都楼が殺人依頼者だと主張する御剣。<br /> それが真実だと知っている成歩堂に反論の切り札は少ない。己の罪深さを承知で成歩堂は反論を開始する。<br /> 「今の証言から、依頼者が王都楼だとは断言できません。現場に居た華宮マネージャーが依頼人かも!」<br /> その反論も予想済みとばかりに、御剣は華宮を次の証人として呼び出す。<br /> 彼女が語るのは、王都楼の藤見野殺害に至る動機、そして彼女自身の、王都楼への復讐の動機。<br /> かつて、藤見野と婚約に至った天野由利恵が、王都楼に弄ばれた過去を暴露され、婚約解消に追い込まれて<br /> 自殺した…そのときの遺書。藤見野は、王都楼の所業について書かれたその遺書を<br /> 王都楼への切り札として隠匿していたのだ。<br /> 王都楼が滅却しようとして果たせず、法廷に持ち出された遺書が公表されると、法廷の空気は大きく傾く。<br /> 今や、王都楼が完全な悪役となり、それを弁護する成歩堂にも罵声が飛ぶ。<br /> 苦し紛れに「その文書はまだ筆跡鑑定をしていません。本当に天野さんの遺書かは分からない」と異議を唱えて<br /> 時間を稼ぐことに成功するが、もはや有罪判決は秒読み。真宵の救出は間に合うのか…?<br /><br /><a name="a348"></a></dd> <dt><a>348</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第四話 3/3</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水)00:48:06 ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>(第二回法廷、続き)<br /> 休憩時間中に、最悪のニュースが届く。警官隊が虎狼死家の逮捕に失敗したというのだ。<br /> 虎狼死家の隠れ家にあった遺留品を、せめて法廷に届けようと車で疾走していたイトノコは、事故を起こしてしまう。<br /> 携帯電話の連絡も途切れ、イトノコがどこで事故にあったか調べる方法も無い…だが、成歩堂はあることを思い出す。<br /> 「狩魔検事だ!彼女はイトノコ刑事に発信機をつけて動向をチェックしていた。彼女ならイトノコ刑事を探し出して<br />  そこから証拠品を持ってくることが出来るはずだ!」<br /> さっそく御剣が冥に連絡する。彼女が成歩堂の利になることに動くかは怪しいが、彼女に頼るほかは無い。<br /> 審理再開。瓢箪から駒で、くだんの遺書が天野の筆跡でないことが判明。検察は路線変更を余儀なくされる。<br /> 「動機による立証が失敗した今、新たに現れた証人を認めるしかない…。虎狼死家左右ェ門の証言を聞こう!」<br /> 法廷に運び込まれたのは大きな通信機。虎狼死家が、逆探知しないことを条件に証言をするという。<br /> “依頼人の名前は…カミヤ キリオ様です。私の仕事に勝手に手を加え、他人に罪をなすりつけようとした。<br />  これを、私との契約に対する裏切りとみなして、私は依頼人をここに告発いたします”<br /> 法廷が予想外の証言にどよめく中、真相を知る成歩堂は虎狼死家の真意に気付く。<br /> 虎狼死家は、自分の仕事に泥を塗った華宮を陥れることで、真の依頼人である王都楼を救う気なのだ。<br /> ここで成歩堂は、きわめて微妙な立場に立つ。この虎狼死家の証言を受けて、無罪判決を請うべきか<br /> それともこの証言を論破し、王都楼を有罪にすべきか。無罪をとれば、華宮は殺人犯として裁かれる。<br /> 有罪をとれば、人質の真宵は確実に殺される。どちらをとる事もでき、どちらをとっても無実の誰かが破滅する。<br /> あまりの責任の重さに成歩堂が硬直しているとき…法廷の扉を開けて、冥が飛び込んできた。彼女は間に合ったのだ。<br /> 彼女が持ってきた3つの証拠品を吟味し、成歩堂は一本のビデオテープを取り上げる。<br /> 「虎狼死家さん、聞いていますか?貴方が持っていたこのテープは、貴方の『依頼人』による貴方の仕事の盗撮です。<br />  貴方の『依頼人』は、貴方を信用するどころか、このテープで貴方を脅迫するつもりだったんですよ!」<br /> これを聞いた虎狼死家は、「依頼人との契約解除」と、「荷物(真宵のことだ)の返却」を宣言して通信を切る。<br /> 青くなったのは王都楼だ。このまま無罪になってシャバに出ても、それは虎狼死家の復讐に晒されることを意味する。<br /> 彼は悲鳴を上げて、自らの有罪を宣言する羽目になった…。<br /><br /> 事件は無事解決。真宵も開放されて皆が喜ぶ中、冥だけが不満げな顔。結局、成歩堂には黒星が付いたのに<br /> 彼が笑顔で居ることが納得できないらしい。「僕は自分が勝つために弁護士をしているんじゃない」と語る成歩堂に<br /> 冥は、腹立たしげに愛用のムチを投げ捨てて去ってしまう。<br /> 皆がホテル・バンドーで祝賀会を開く中、ひとり席を外した御剣は空港に赴く。そこにはアメリカに帰ろうとする冥がいた。<br /> まだ納得行かない顔の冥に、御剣は語る。<br /> 「検事と弁護士の使命、それは両者が全力で戦うことで、真実を明らかにすることにこそある。<br />  君は、かつて私が抱いたのと同じ悩みを持ち、今、同じラインに立ったんだ」と。<br /> それを聞いて、初めて年齢相応の(彼女はまだ18歳だ)泣き顔で涙を流す冥。<br /> 彼女の心は、もとより父・豪ではなく兄弟子・御剣の元にあった。<br /> 「私は狩魔冥よ!あなたなんか、すぐに追い抜いてやるんだから!」<br /> 再会を誓い、飛行機で去る冥。その手には、法廷で出すことの無かった第四の証拠品……捕らえられていた真宵が<br /> 戯れに虎狼死家のカードに落書きした、ふてぶてしく、そしてどこか頼もしげに微笑む成歩堂の似顔絵があった。<br /> ~逆転裁判2 END~<br /><br /><a name="a349"></a></dd> <dt><a>349</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水) 00:49:11ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>逆転裁判2、全四話これにて完結です。<br /> 法廷アドベンチャーとして高評価を得ている本作ですが、興味深いのは第四話の法廷クライマックスの選択肢。<br /> 「真宵が人質になっているのを承知で有罪を請う」「華宮が無実なのを承知で、王都楼を無罪にする」<br /> 実は、どちらの選択肢をとってもストーリーはまったく変わりません。成歩堂が緊張しすぎて<br /> 己の選択を口に出せずにいるうちに、冥が到着してストーリーは進行します。<br /> …しかしラストで、千尋が「貴方があの時選んだ答え、それがあなたの『弁護士として戦う意味』なのよ」とコメントし<br /> この選択肢の意義は、プレイヤー自身に帰ってくるのです。なかなか趣深いです。<br /><br /> さて、逆転裁判3の予約もあるので、これからまとめを書く予定です。<br /> 一応、第一話から書こうと思っています。</dd> </dl>
<p><strong>逆転裁判2</strong></p> <p> </p> <p>・要約版1:要約スレpart2-551</p> <p> </p> <p>・要約版2:要約スレpart3-63</p> <p> </p> <p>・詳細版:part15-171~174・278~280・346~349</p> <hr /><dl><dt>551 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font>:2007/04/09(月) 00:00:25 ID:Fz5cxLzzO</dt> <dd>逆転裁判2<br /><br /> 前作の事件から御剣は自分の検事としての在り方に疑問を持ち行方をくらます。<br /> 一方成歩堂は記憶喪失になったり、助手のマヨイちゃんの実家の霊媒師の跡目相続の事件に巻き込まれたりしていた。<br /> そしてある事件で弁護する事になったが、その担当検事は帰ってきた御剣。<br /> その事件の容疑者は実は極悪人の犯人で成歩堂に自分を無罪にしろとマヨイを人質にとり脅迫する。<br /> 苦悩する成歩堂だが御剣と示し合わすように事件の真相を裁判で明らかにしていく。<br /> だがもう時間切れというぎりぎりでマヨイが救出され犯人は有罪になる。<br /><br /> 御剣は語る、自分が見つけた検事としての在り方は弁護士と検事互いが真剣に裁判に挑む事で事件の真実を明らかにすることだと。<br /> 最後に成歩堂が先程の裁判でぎりぎりまで追い詰められた時、犯人に対しどうしたのか、その答えが成歩堂の弁護士の在り方なのだ。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt>63 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">ゲーム好き名無しさん</a></b></font>:2009/01/23(金) 15:30:59 ID:FLkF6vpOO</dt> <dd>逆転裁判2<br /> 前作で検事としての在り方に悩んでしまい御剣は失踪する。<br /> 一方成歩堂はいつものように弁護の依頼を受けるが依頼者は本当に犯人だった。<br /> さらに成歩堂の相棒マヨイを人質にとり無罪にするよう脅迫する。 <br /> 裁判の担当検事は帰ってきた御剣で苛烈な事件の追及をする。<br /> 成歩堂はその追及に応え、徐々に事件の真相が浮かび上がってくる。<br /> だが裁判が終わりかけ犯人の脅迫に成歩堂が屈しかけるがギリギリでマヨイの救出が成功し犯人は有罪になる。<br /> 全てが終わり御剣が見つけた検事の在り方とは検事と弁護士が全力を尽くする事で真実を明らかにするというものだった。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt><a>171</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 00:25:19 ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>えー、予約していた「逆転裁判2」、まずは第一話と第二話を投下します。<br /> 続編という性質上、過去作「逆転裁判」の内容に触れざるを得ない場合もあるため<br /> [1-4]のような表記をしています。これは、[(シリーズ通し番号)-(話数)]の意味で<br /> ↑の場合は「逆転裁判1の第4話」ということになります。ご了承ください。<br /><br /><a name="a172"></a></dd> <dt><a>172</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第一話</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月) 00:26:27ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>【第一話 失われた逆転】<br /> 事件発生日時:9月6日午後6時28分(死亡時に壊れた腕時計の表示により特定)<br /> 現場:警察署近郊「わんぱく公園」内<br /> 被害者:町尾 守(マチオマモル)30歳、巡査。被告人とは恋愛関係にあったとの噂。<br /> 死因:転落死。公園の高台から突き落とされての全身打撲と首の骨を折ったことによる。<br /> 容疑者:須々木(スズキ)マコ22歳、婦人警官。「不幸の女神」とあだ名されるほど運が悪い。<br /><br /> 主人公、成歩堂 龍一(ナルホドウリュウイチ)が、法廷控え室で何者かに後頭部を殴られ気絶するところから話は始まる。<br /> 目を覚ました成歩堂は記憶を失っており、自分の名前も思い出せない。目の前には自分の依頼人だというマコ巡査。<br /> 成歩堂は彼女に無罪判決を確約したと言うが、今の彼は自分が弁護士であることすら思い出せないのだ!<br /> 記憶喪失であることを言い出せぬまま、周囲に押し切られて弁護席に立ってしまう成歩堂。<br /> だが、いざ審理が開始すると、成歩堂はあたかもそれが本能であるかのように、証人席の糸鋸(イトノコギリ)刑事<br /> ──通称イトノコ刑事、成歩堂とも旧知の仲だがもちろん今は忘れている──を締め上げ、証言の矛盾を追及。<br /> 激しい攻撃にたじろいだかに見えた検察側の亜内武文(アウチタケフミ)検事は、さらなる証人の召喚を宣言した。<br /><br /> 次の証人が入廷する前に一時休憩。控え室に戻った成歩堂に、変な格好の少女──前作からのヒロイン<br /> 綾里真宵(アヤサトマヨイ)だが、やはり忘れている──が何かを手渡した。<br /> 昨日、成歩堂から頼まれたというそれは、事件当日にマコが拾ったという携帯電話の登録番号リスト。<br /> ある詐欺グループの構成員と一致していたというそれは、記憶を失う前の成歩堂が最重視していたらしいが…?<br /><br /> 審理再開。検察側の証人として入廷したのは、やたら尊大な浪人生、諸平野貴雅(モロヘイヤタカマサ)。<br /> 実は冒頭で成歩堂を殴り倒した男なのだが、もちろん成歩堂は気付かない。<br /> 町尾巡査が転落死した瞬間と、高台の上から逃げ去るマコを確かに見た、と証言する諸平野。しかし<br /> 成歩堂は、彼の証言の矛盾を突き、彼が事実を捻じ曲げていると指摘する。<br /> マコに罪を着せる偽証と、事件前後の行動が不明瞭な諸平野こそ、事件の真犯人と直感する成歩堂。<br /> 「鍵は、被告人が事件直前に拾った携帯です。落とし主は諸平野、その携帯に詐欺グループの番号が登録して<br />  あるのは、彼がグループの一員だからに他なりません。正体を知られる前に携帯を取り返そうとした彼は<br />  被告人との待ち合わせ場所で、被告人の同僚である町尾巡査と鉢合わせしてしまった。<br />  警察に自分の携帯を押さえられたと思った彼は、町尾巡査を殺して携帯を取り戻そうとしたのです!」<br /> 成歩堂の推理にあせる諸平野だが、次の瞬間笑いながら反論を始めた。<br /> 「僕はもう落とした携帯を取り戻したよ。その携帯は僕のじゃない、ということはその推理も無意味だ!」<br /> 取り戻した携帯を見せびらかす諸平野。たしかに言う通りなら推理は無意味だが…じゃあ、この携帯は誰のものだ?<br /> ふと思い立ち、自分の名刺を取り出した成歩堂。そこに書かれた自分の携帯番号にかけると<br /> 鳴り出したのは諸平野の手の中の携帯。「諸平野さん…その携帯は、僕のですね」<br /> やはり真犯人は諸平野だった。彼は成歩堂から携帯を取り戻そうとして、成歩堂の携帯を奪っていたのだ。<br /> 力尽きくずおれた諸平野は緊急逮捕され、殺人と詐欺行為への関与が明らかにされた。<br /> 審理終了後、やっと記憶を取り戻した成歩堂は、新鮮な気持ちで真宵との再会を思い出し始める…<br /><br /><a name="a173"></a></dd> <dt><a>173</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第二話 1/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月)00:27:32 ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>【第二話 再会、そして逆転】<br /> 事件発生日時:6月19日午後2時頃(検死および目撃証言により断定)<br /> 現場:倉院の里「対面の間」内<br /> 被害者:霧崎 哲郎(キリサキテツロウ)35歳、外科医師。被告人に霊媒を依頼していた。<br /> 死因:射殺。こめかみを拳銃で一発。撃たれる前に、胸をナイフで刺されてかなりの出血があった。<br /> 容疑者:綾里 真宵18歳、霊媒師。事件当日、成歩堂と一年ぶりの再会を果たしたばかり。<br /><br /> [2-1]から約三ヶ月前。成歩堂の事務所を訪れた一人の男から話は始まる。<br /> 訪問者、霧崎医師は、霊媒の立会人を依頼してきた。霊媒を行うのは、実家で修行中だった真宵。<br /> 一人前の霊媒師としての初仕事に際し、彼女は気心の知れた成歩堂を立会人として求めたのだ。<br /> 霧崎医師は、一年前に彼の病院で起きた医療ミス事件が、直後に交通事故死した看護婦の責任だと断じ<br /> 看護婦の霊を呼び出して「医療ミスは私個人の責任です」という念書を書かせるつもりらしい。<br /> 当日、霊媒師の集う「倉院の里」には、成歩堂と霧崎医師のほかに、[1-4]で登場したカメラマン<br /> 大沢木(オオサワギ)ナツミ、霧崎医師に霊媒を紹介したオカルトマニアの大学生、葉中(ハナカ)のどか、<br /> そして一連の儀式を監督する真宵の伯母、綾里キミ子といった面々が集う。<br /> 真宵と霧崎が、儀式を行う「対面の間」に入って中から鍵を掛けて間もなく、中から銃声が響いた。<br /> 扉を破って対面の間に入った成歩堂たちが見たのは、血の海に倒れた霧崎医師の死体と<br /> 拳銃を手にたたずむ霊媒装束の女性…「霊媒中は体格も変わる」という倉院流霊媒を使った真宵らしき姿。<br /> キミ子の仕切りで混乱した場は片付けられるものの、駆けつけた警察によって真宵は逮捕されてしまう。<br /><br /> 翌日、留置所で真宵と面会する成歩堂。悪霊を抑えられずに霧崎医師を殺してしまったと落ち込む真宵に<br /> 成歩堂は、全面無罪の方向性で弁護を引き受ける。…だが、密室での事件は圧倒的に真宵に不利。<br /> 真宵が成歩堂に託した勾玉を、倉院の里に居る真宵の従妹、綾里春美(ハルミ)に渡すと<br /> 真宵を実の姉のように慕う春美は、その勾玉に霊力を込め、捜査の助けになるようにしてくれた。<br /> これにより相手の嘘を、心に掛けた錠前──「サイコ・ロック」──として見抜けるようになった成歩堂は<br /> 関係者の嘘を見抜きながら着実に捜査を進める。留置所の真宵に霊媒されて現れた<br /> 成歩堂の師匠、故・綾里千尋(チヒロ)も協力してくれる。……だが、成歩堂は見てしまった。<br /> 「犯人に心当たりは無いですか」と聞かれた千尋の心に、サイコ・ロックが掛かっているのを…。<br /><br /> 真宵の裁判当日、「相手は狩魔検事」と聞かされて驚く成歩堂の前に現れたのは<br /> [1-4]で倒した狩魔 豪(カルマゴウ)検事の娘、狩魔 冥(メイ)検事。アメリカで13歳にして検事の資格を取り<br /> 以後5年間無敗という若き天才検事。愛用のムチを振るい、裁判長を脅すかのように裁判を仕切る。<br /> 毎度おなじみイトノコ刑事の状況説明の後、証言台に立つのはあの日現場に居たナツミ。<br /> 「現場は密室で、自分たちが踏み込むまで被告人と被害者しかいなかった」という証言に<br /> 自分も現場にいた成歩堂は反論できない。…その時、春美の霊媒によって千尋が法廷に現れる。<br /> 千尋の助けによって、成歩堂は反論の糸口を得た。<br /> (発想の逆転…密室に出入りした真犯人の存在を指摘できなくても、密室にはありえない事象を指摘すれば<br />  『現場は密室だった』という前提を崩して疑いを逸らすことが出来る!)<br /> 成歩堂が取り出したのは、春美から勾玉と共に預かっていた「対面の間」の鍵。<br /> 春美はこれを、屋敷の隅の焼却炉で見つけたと言うが、真宵が持っていたはずの鍵がなぜ焼却炉から出てくるのか。<br /> 検察側はこの事実に答えることが出来ず、さらなる捜査を要求して審理は持ち越しとなる。<br /><br /><a name="a174"></a></dd> <dt><a>174</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第二話 2/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/16(月)00:28:43 ID:Ile8+KEo</font></dt> <dd>6月21日、2度目の現場捜査。「サイコ・ロック」に助けられ、成歩堂の捜査が続く。<br /> 一方、かつての事件同様に、調子に乗って検察側の証人になってしまったナツミはいたく反省。<br /> お詫び代わりに、葉中のどかに関する情報を教えてくれる。…今まで調べた情報と照らし合わせて<br /> 成歩堂はある事実を知る。のどかは、1年前に死んだ看護婦、葉中未実(ミミ)の妹で<br /> しかも未実が死んだ自動車事故のとき、のどかも同じ車に乗り合わせ、大火傷を負っていた。<br /> 集めた情報を持って、留置所の真宵=千尋に面会した成歩堂は、千尋のサイコ・ロックに挑む。<br /> 「この犯行は、倉院流の流儀に詳しい人間で無いと不可能です。千尋さん、あなたが疑いつつ庇っているのは<br />  あなたの伯母、キミ子さんですね?」<br /> キミ子が殺人計画を立て、霧崎医師にうらみのあるのどかが殺人の実行犯になったとすれば真相が見えてくる。<br /> だが、キミ子ものどかも、簡単に罪を認めるつもりは無いようだ。冥検事の動向も含め、法廷は大荒れの予感。<br /><br /> 6月22日、第二回の法廷。予想通り、検察側の証人として立ったのはキミ子。<br /> 「事件直後、霊の憑いた真宵を取り押さえそこねて逃がしてしまった」との証言。その内容に隙は無い。<br /> 事件後の真宵に、自由に出歩く時間があったなら、鍵が外に落ちていた件も説明がつくというわけだ。<br /> この証言に続いて、のどかが証人として出廷。対面の間から逃げた真宵=未実が控えの間に現れ、<br /> 自分が霧崎医師に暗殺され、その復讐として彼を殺したと告白した…との証言をする。<br /> 二人の証人によって、昨日の法廷で提示された疑問は解消されたかに見えた。<br /> だが、成歩堂はのどかの証言の矛盾を突き、彼女が控え室に居なかったと指摘する。<br /> 「のどかさん、あなたが対面の間にあらかじめ隠れて、真宵ちゃんを気絶させ、霧崎医師を殺したんだ。<br />  そして、それをお膳立てできるのは倉院の里の関係者、キミ子さんしかありえない!」<br /> 成歩堂の攻勢にたじろぐのどか。だが、彼女は踏みとどまって反論する。<br /> 「私にどんな動機があるんですか?…姉の復讐?私は半年も前に事故のケガから回復してるんです。<br />  半年も間を空けて、しかも、わざわざ霊媒の最中に殺す意味がありません」<br /> もっともな指摘に反論できない成歩堂。だが、ここで退くわけには行かない。<br /> ヤケクソで「一年前の事故」についての証言を求めたところ、のどかは気になることを言い出した。<br /> 「あなたはお姉さんの運転するアメリカ車に乗っていて事故にあったと言う…しかし、当事の新聞記事には<br />  あなたが『左側の扉から飛び出して一命を取り留めた』とある。だがアメ車なら左側は運転席でしょう!」<br /> ついに成歩堂は真相を突き止めた。「葉中のどか」を名乗るこの女性こそ、本物の葉中未実。<br /> 一年前の事故で大火傷を負った彼女は、とっさに事故死した妹に成り代わって医療ミスの追及を逃れた。<br /> だが、霧崎医師が霊媒を行えば、「葉中未実」が死んでいないことがばれてしまう。<br /> 真相を隠すために霧崎医師の殺害を狙うのどか=未実に手を貸したのがキミ子。<br /> 綾里の本家に対抗心を燃やす分家の彼女は、本家直系の真宵を失脚させるべく「霊媒中の殺人」を演出したのだ。<br /> 事件は解決し、真宵は無罪放免。だが、まさかの敗北を喫した冥検事は、なおも成歩堂に敵意を燃やすのだった。<br /><br /></dd> <dt><a>278</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第三話 1/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/21(土)02:40:23 ID:G1oQqKF9</font></dt> <dd>【第三話 逆転サーカス】<br /> 事件発生日時:12月27日午後10時15分(検死により推定)<br /> 現場:タチミ・サーカス宿舎前広場<br /> 被害者:立見 七百人(タチミナオト)52歳、タチミ・サーカス団長。人望厚く、怨恨の線は薄いとのことだが…。<br /> 死因:後頭部を強打されて死亡。凶器は未発見だが、傷口からかなり重く、平たいものと推定される。<br /> 容疑者:マキシミリアン(マックス)・ギャラクティカ、21歳。世界レベルの技量を持つマジシャン。<br />      現在、タチミ・サーカスと契約興行中。上昇志向が強く、他の団員と仲がよくないとの指摘も。<br /><br /> 仕事納めの用意をしていた成歩堂の元に、真宵からの電話が入る。町で興行中のサーカスで殺人が起こり<br /> サーカスの花形マジシャン、マックスが容疑者として逮捕されたというのだ。<br /> ミーハーな真宵に押し切られて弁護の売り込みに行く成歩堂。当の容疑者は状況を分かっていない風だが<br /> 自分が殺人容疑を掛けられているのだと理解したとたん「助けてくれ!オラやってねえよお」と田舎訛りで<br /> 成歩堂に泣きつくマックス(本名、山田耕平。実家は農家だそうだ)。<br /> さっそく、サーカス内に入って聞き込み開始。団長の娘ミリカや、腹話術師のベン、<br /> そして事件の瞬間を目撃したという、ピエロのトミーといった面々に話を聞く。<br /> どうやら、マックスと他の団員たちの仲は良くなくて、特にベンとは事件直前にも大喧嘩があった様子。<br /> 事件直前まで団長と一緒だったこと、愛用のシルクハットが現場に落ちていたことなどから、マックスの容疑は濃い。<br /><br /> 12月29日、第一回法廷。検察席に立つのは、もちろんリベンジする気満々の冥検事だ。<br /> イトノコ刑事の状況説明の後、ベンが愛用の人形、リロを手に証人席に立つ。人形のリロは別人格のように<br /> 饒舌に事件当夜の様子を語り、事件直前に宿舎のほうへ向かうマックスを目撃した、と証言。<br /> だが成歩堂は、彼がマックスを見たといいながら、被害者の立見団長を目撃していない事実を攻撃。<br /> ベンが、ミリカに渡すはずだった指輪を猿のルーサーに取られ、猿を追いかけていたことを尋問で暴く。<br /> 「彼がテント前を離れていた間、誰でもそこを通れた。彼の証言の証拠能力は薄いですね」<br /> ベンが退席し、次に現れたのはピエロのトミー。隙あらばウケを狙う彼をなだめすかしつつ証言は進む。<br /> マックスが団長を殴る瞬間を見たというトミーの証言を、成歩堂は少しづつ切り崩し、ついに核心に迫った。<br /> 「あなたは被告が団長を殴って立ち去るのを見たというが、現場の雪の上には被害者の足跡しかないんです。<br />  この謎の答えを、なぜ一部始終目撃したはずのあなたが語らないんですか?」<br /> 目立ちたがりのトミーは自分で話を創作してしまっている、だから証拠にはならないと一刀両断。<br /> そのとき、トミーが怒り顔で、新たな証言を語り始めた。<br /> 「アイツは飛んだんだ!足跡なんて残るわけないさ、だって、飛んでいっちゃったんだもん!」<br /> 法廷中が唖然とするが、どうやらトミーはこの証言だけは事実だと言って譲るつもりはないらしい。<br /> まさか、真犯人は空中飛行のマジックを得意とするマックスなのか!?謎を残して審理は翌日持越しとなる。<br /><br /><a name="a279"></a></dd> <dt><a>279</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第三話 2/2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/21(土)02:41:27 ID:G1oQqKF9</font></dt> <dd>12月29日午後、2度目の現場捜査。新たな事実が浮かぶ。マックス御自慢の彫像型トロフィーの紛失、<br /> そして事件当日、ミリカに届いていた「殺人犯に告ぐ」という脅迫状。だが、ミリカはこの脅迫状を笑い飛ばす。<br /> サーカスの箱入り娘である彼女には、サーカスというファンタジーこそが現実。父親の死も随分と軽く見ているらしい。<br /> さらに、新たな目撃者が登場。現在は車椅子生活をしている元・軽業師のアクロ。<br /> だが、成歩堂は彼の言葉の裏に見え隠れする怒りを感じ取る。どうやら、彼が車椅子を使うようになった「事故」が鍵だ。<br /> サイコ・ロックを利用し、成歩堂はトミーから「事故」の真相を聞きだした。<br /> 半年前、アクロの弟、バットが猛獣使いの芸に挑んで大怪我をし、今なお意識不明。アクロの怪我もその時のもの。<br /> 成歩堂は、アクロが真犯人ではないかと直感するが、彼は冥検事によって証人として連行されてしまった。<br /> 果たして、この舞台に真相解明の幕を下ろすことは出来るのか?<br /><br /> 12月30日、二回目の法廷。緊張気味のマックスを、ミリカとトミーが見舞う。ミリカは裁判と舞台の区別もついていないが<br /> トミーは薄々、真相に気がついているらしく「アクロの度胸は一流だ、ハッタリで落ちる奴じゃない」と忠告してくれる。<br /> いよいよ審理開始、検察側の証人はもちろんアクロ。「宙に飛び去るマックスを見た」と、昨日のトミーの証言を<br /> 肯定しようとするが、そんな証言を認めることは出来ない。成歩堂はこの証言を一蹴、さらにアクロを告発する。<br /> 「アクロさん、真犯人は貴方だ。脅迫状で被害者をおびき出し、その頭の上にロープでつるした凶器─<br />  ─猿のルーサーが持ち込んだ、マックスの胸像──を落とした。それなら車椅子の貴方でも、外の人間を殺せる!<br />  だが、被害者はその時、人目をはばかって、マックスの舞台衣装を借りて変装していた。帽子は現場に落ち<br />  そして、マントは胸像に引っかかり、胸像と共に引き上げられた。これが“飛び去る人影”の正体です!」<br /> アクロには団長を殺す動機がない、と反論する検察に、アクロが狙っていたのは団長ではない、と切り返す成歩堂。<br /> 「真のターゲットはミリカさんだった。半年前の『事故』が、ミリカのいたずらの結果だったと貴方は知った。<br />  だが、人の死に疎い彼女は罪悪感を抱いていない。それに腹を立てた貴方は、脅迫状で彼女をおびき出そうとした。<br />  しかし悪意のない彼女は脅迫状に反応せず、代わりに団員同士のいざこざを見抜いた団長が来てしまった!」<br /> 遠隔殺人のためのトリックが災いし、相手を確かめる間もなく、実父のごとく慕う団長を殺してしまった──<br /> 悲惨な真相を暴かれながら、なおもアクロはポーカーフェイスを崩さない。<br /> 「すべて推測に過ぎません。肝心の凶器は見つかったんですか?」<br /> 冥検事が追い討ちを掛ける。昨日のうちにアクロの部屋の家宅捜査を行い、そのまま彼を出頭させた。<br /> もちろん凶器は見つからず、処分する時間もなかった……だが、きわめて不利な状況から、成歩堂はひらめく。<br /> 「(凶器を処分する時間もなく、人知れず外出することも出来ない、ならば凶器をどこに置く?)<br />  …アクロさん。貴方の車椅子の下には結構なスペースがあるはず。ひざ掛けをとって下を見せてください」<br /> この言葉に、ついに彼は屈する。法廷のど真ん中で凶器を隠匿していたとあっては申し開きは出来ない。<br /> 笑みを張り付かせたまま、彼は泣く。「俺は…いなくなるわけにはいかなかったんだ…すまない、マックス…」<br /><br /> 事件は解決した。ミリカは、自分の無邪気さが人を傷つけていた事実を目の当たりにして激しく落ち込むが<br /> アクロの心残りが、復讐の完遂ではなく弟バットの心配だと諭され、自分がバットを世話することを誓う。<br /> 一方タチミ・サーカスは、最古参のトミーを新団長に存続が決定。トミーはマックスへの慰謝料として<br /> ギャラだけ払って契約解除を申し出るが、マックスは新生タチミ・サーカスのために公演続行を約束するのだった。<br /><br /> そのころ、某国空港で、イトノコ刑事から審理の顛末を聞く男がいた。刑事を通じてアクロの家宅捜査を実施させ<br /> 不在のまま今回の審理の青写真を作り上げた男──彼の向かう先は、日本。<br /> 「お帰りをお待ちしているッス、御剣検事殿!」<br /><br /><a name="a280"></a></dd> <dt><a>280</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/21(土) 02:45:32 ID:G1oQqKF9</font></dt> <dd>今回はここまで。次回は逆転裁判3部作の中でもややこしさ最大と言われる[2-4]。<br /> 豪華ホテルで発生した殺人事件、そして真宵が誘拐される緊急事態。<br /> ヒーロー同士の確執、暗躍する殺し屋の影、そして「逆転裁判1」ユーザーには既にお馴染み<br /> あの男が法廷に帰ってくる!次回「逆転裁判2」最終話「さらば、逆転」ご期待ください。<br /><br /></dd> <dt><a>346</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第四話 1/3</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水)00:45:47 ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>【第四話 さらば、逆転】<br /> 事件発生日時:3月20日午後8時15分(検死により推定)<br /> 現場:ホテル・バンドー内 控え室<br /> 被害者:藤見野(フジミノ)イサオ21歳、アクションスター。特撮ヒーロー番組「忍者ナンジャ」主演。<br /> 死因:衣装のマフラーを使った絞殺。死んだ後に、ナイフで胸を刺されている。<br /> 容疑者:王都楼 真悟(オウトロウシンゴ)21歳。特撮ヒーロー番組「トノサマン丙」主演。被害者とはライバル関係。<br /><br /> 3月20日、成歩堂、真宵、そして春美の三人は、以前の依頼人である荷星三郎[1-3]の招待で<br /> 「全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー」受賞パーティを訪れた。グランプリは、シリーズ最新作「トノサマン丙」が受賞するが<br /> その直後に控え室で俳優、藤見野イサオの死体が見つかり、パーティは中断。<br /> さらに、席を外していた真宵が何者かに誘拐されてしまう。「コロシヤ」と名乗る誘拐犯の要求は「無罪判決」。<br /> 藤見野の殺害容疑で逮捕された、王都楼真悟を無罪にしろというのだ。<br /> さっそく留置所の王都楼に話を繋ぎに行く成歩堂。彼には所属事務所から弁護士が付くことになっていたが<br /> 「コロシヤ」の名を出すと、なぜか王都楼は成歩堂の申し出を受けて弁護依頼がまとまる。<br /> サイコ・ロックで王都楼に「藤見野を殺していない」ことを確認した上で捜査開始。<br /> 現場のホテルで、関係者である荷星のほかに、ゴシップカメラマンに転向したナツミ[2-2]や<br /> 警備を担当していた“オバチャン”大場カオル[1-3]、王都楼のマネージャー、華宮 霧緒(カミヤキリオ)女史から話を聞く。<br /> イトノコ刑事は事情を知って警察側の情報を流してくれるが、それが冥にばれて大騒ぎ。<br /> そこに突如として割って入ったのは、これまで姿を隠していた御剣 怜侍(ミツルギレイジ)であった。<br /> 過去の事件[1-4]の後、自殺をほのめかすような書置きを残し失踪した御剣の再登場に、疑いの目を向ける成歩堂。<br /> だが御剣はこの事件に関する情報を公開し、華宮マネージャーの先輩に当たる天野 由利恵(アマノユリエ)の自殺と<br /> その直後の華宮の自殺未遂に関するる書類を手渡してくれる。クールなキャリアウーマンに見える華宮には<br /> 信頼できる人間に盲従する「依存」の性癖があるらしい。これが事件のヒントになるのか…?<br /><br /> 3月22日、第一回法廷。「プレゼントを用意した」というコロシヤからのメッセージを受けていた成歩堂は<br /> 法廷で、冥が狙撃されて病院に運ばれたと聞く。有能な検事である彼女が倒れれば、確かに裁判は弁護側有利。<br /> コロシヤのやり口に慄然とする成歩堂の前に立ったのは、代理を請け負った御剣であった。<br /> 「この一年で私が得た答え…それを、君も知ることになるだろう」<br /> イトノコ刑事による説明の後、証人台に立つオバチャン。事件直後、控え室から出てきた王都楼を目撃したという。<br /> だが、細部を追求すると、オバチャンが見たのはトノサマン丙の着ぐるみであることが判明(またかよ…[1-3]参照)。<br /> さらに、オバチャンが王都楼を疑っていた「極秘スキャンダル情報」の正体が、ナツミの創作だったことが分かり<br /> 王都楼の容疑は薄まったかに見える。…だが、現場で目撃された「トノサマン」は誰なのか?<br /> 当然、トノサマン役の王都楼だと主張する御剣に成歩堂は反論。華宮マネージャーに疑いを向ける。<br /> 「その展開は予想していた」と、御剣検事はあらかじめ召喚していた華宮を召喚席に立たせた。<br /> 死体の第一発見者でもある彼女の証言に矛盾を見つけた成歩堂は「彼女こそ真犯人だ」と告発する。<br /> 現場にあった証拠を、次々と華宮に関連付けて攻め上げる成歩堂。実際、彼女には何か負い目があるらしい。<br /> だが華宮は、肝心の部分には黙秘を通そうとする。その黙秘を崩すべく強硬手段に出たのは御剣だった。<br /> 「証人…貴様は自殺未遂の経験があるな。証言を拒むなら、私はその自殺未遂の理由をここで暴露する。<br />  恥を暴露されて証人が死を選ぼうと知ったことではない。だが私は必ず真実を明らかにする!」<br /> その脅しに、ついに華宮は折れ、真実を語る。「私は殺していない。王都楼に疑いの掛かるよう工作をしただけです」<br /> 華宮は真犯人ではないのか!?うろたえる成歩堂の心中を知る由もなく、裁判長は<br /> 「証拠が足りません。判決の延期と再捜査を指示します」と、本日の審理終了を宣言した…。<br /><br /> 無罪判決を取れずに呆然とする成歩堂。このままでは人質の真宵が危ないのだ。<br /> その一方で御剣は、華宮が手にしていたカードを見て激しく動揺する。サザエマークの入ったこのカードの意味は…?<br /><br /><a name="a347"></a></dd> <dt><a>347</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第四話 2/3</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水)00:46:52 ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>3月22日夜、じっとしているわけにはいかない成歩堂は、なんとか事件を解決しようと捜査を進める。<br /> だが、その結果判明するのは暗い真実。事件現場から発見された隠しカメラが、王都楼のものと判明する。<br /> そして、御剣が動揺したあのカード。華宮がうっかり事件現場から持ち去ってしまったそれは、ある殺し屋の「名刺」。<br /> 「虎狼死家左右ェ門(コロシヤサザエモン)、警視庁も長年追い続けている昔気質の殺し屋だ。<br />  依頼人に容疑が及ばぬよう、あえてカードを残して自分に容疑を向けるという流儀で知られている」<br /> 御剣が語る「コロシヤ」の正体。以来を請けた殺し屋の仕事となると、容疑者個人のアリバイは無意味。<br /> 成歩堂は、これらの事実を突きつけて再度王都楼を問い詰める。すると、王都楼は態度を一変させた。<br /> 「俺は『殺していない』。嘘は言ってないぜ。俺は殺し屋に依頼をしただけだからな!」<br /> 爽やかさを売りにするスター王都楼の、これが正体。他人を利用して使い捨てることに何の罪悪感も持たぬ男。<br /> 弁護すべき依頼人が真犯人、しかも人質を取られて逆らうことも出来ない。失意の成歩堂に御剣が語る。<br /> 「かつての私は、自分の勝利のために法廷に立っていた。だがそれに疑問を持ち、一度は死を考えもした。<br />  君はなぜ法廷に立つ。無実の依頼人を助けるためか?…弁護士の使命は他にある。だが答えは君自身が探すんだ」<br /> やがて、虎狼死家が王都楼の自宅に居ることが判明し、警官隊が王都楼邸を急襲するが、虎狼死家は既におらず<br /> そこには、こっそり残された真宵の置手紙だけがあった。<br /> 「王都楼を、必ず有罪にしてやってね!あたしのためにあいつを無罪にしたら、許さないから!」<br /> 自身の危険を知った上で、気丈なメッセージを送ってくる真宵。果たして成歩堂の決断やいかに?<br /><br /> 3月23日、二度目の法廷。成歩堂の足取りは重い。殺人犯と知った上で、王都楼を弁護せねばならないのだ。<br /> イトノコや千尋の協力で、虎狼死家の捜索は進んでいる。唯一の解決策は、時間を稼ぐこと。<br /> 成歩堂と御剣の全力のぶつかり合いで審理を長引かせ、真宵が救出するまで持ちこたえるしかない。<br /> …審理開始。殺し屋の存在を知った検察側は、証人として荷星を立ててきた。<br /> 「事件当日、現場で王都楼と怪しげなボーイの接触を見た」という証言から、王都楼が殺人依頼者だと主張する御剣。<br /> それが真実だと知っている成歩堂に反論の切り札は少ない。己の罪深さを承知で成歩堂は反論を開始する。<br /> 「今の証言から、依頼者が王都楼だとは断言できません。現場に居た華宮マネージャーが依頼人かも!」<br /> その反論も予想済みとばかりに、御剣は華宮を次の証人として呼び出す。<br /> 彼女が語るのは、王都楼の藤見野殺害に至る動機、そして彼女自身の、王都楼への復讐の動機。<br /> かつて、藤見野と婚約に至った天野由利恵が、王都楼に弄ばれた過去を暴露され、婚約解消に追い込まれて<br /> 自殺した…そのときの遺書。藤見野は、王都楼の所業について書かれたその遺書を<br /> 王都楼への切り札として隠匿していたのだ。<br /> 王都楼が滅却しようとして果たせず、法廷に持ち出された遺書が公表されると、法廷の空気は大きく傾く。<br /> 今や、王都楼が完全な悪役となり、それを弁護する成歩堂にも罵声が飛ぶ。<br /> 苦し紛れに「その文書はまだ筆跡鑑定をしていません。本当に天野さんの遺書かは分からない」と異議を唱えて<br /> 時間を稼ぐことに成功するが、もはや有罪判決は秒読み。真宵の救出は間に合うのか…?<br /><br /><a name="a348"></a></dd> <dt><a>348</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2 第四話 3/3</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水)00:48:06 ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>(第二回法廷、続き)<br /> 休憩時間中に、最悪のニュースが届く。警官隊が虎狼死家の逮捕に失敗したというのだ。<br /> 虎狼死家の隠れ家にあった遺留品を、せめて法廷に届けようと車で疾走していたイトノコは、事故を起こしてしまう。<br /> 携帯電話の連絡も途切れ、イトノコがどこで事故にあったか調べる方法も無い…だが、成歩堂はあることを思い出す。<br /> 「狩魔検事だ!彼女はイトノコ刑事に発信機をつけて動向をチェックしていた。彼女ならイトノコ刑事を探し出して<br />  そこから証拠品を持ってくることが出来るはずだ!」<br /> さっそく御剣が冥に連絡する。彼女が成歩堂の利になることに動くかは怪しいが、彼女に頼るほかは無い。<br /> 審理再開。瓢箪から駒で、くだんの遺書が天野の筆跡でないことが判明。検察は路線変更を余儀なくされる。<br /> 「動機による立証が失敗した今、新たに現れた証人を認めるしかない…。虎狼死家左右ェ門の証言を聞こう!」<br /> 法廷に運び込まれたのは大きな通信機。虎狼死家が、逆探知しないことを条件に証言をするという。<br /> “依頼人の名前は…カミヤ キリオ様です。私の仕事に勝手に手を加え、他人に罪をなすりつけようとした。<br />  これを、私との契約に対する裏切りとみなして、私は依頼人をここに告発いたします”<br /> 法廷が予想外の証言にどよめく中、真相を知る成歩堂は虎狼死家の真意に気付く。<br /> 虎狼死家は、自分の仕事に泥を塗った華宮を陥れることで、真の依頼人である王都楼を救う気なのだ。<br /> ここで成歩堂は、きわめて微妙な立場に立つ。この虎狼死家の証言を受けて、無罪判決を請うべきか<br /> それともこの証言を論破し、王都楼を有罪にすべきか。無罪をとれば、華宮は殺人犯として裁かれる。<br /> 有罪をとれば、人質の真宵は確実に殺される。どちらをとる事もでき、どちらをとっても無実の誰かが破滅する。<br /> あまりの責任の重さに成歩堂が硬直しているとき…法廷の扉を開けて、冥が飛び込んできた。彼女は間に合ったのだ。<br /> 彼女が持ってきた3つの証拠品を吟味し、成歩堂は一本のビデオテープを取り上げる。<br /> 「虎狼死家さん、聞いていますか?貴方が持っていたこのテープは、貴方の『依頼人』による貴方の仕事の盗撮です。<br />  貴方の『依頼人』は、貴方を信用するどころか、このテープで貴方を脅迫するつもりだったんですよ!」<br /> これを聞いた虎狼死家は、「依頼人との契約解除」と、「荷物(真宵のことだ)の返却」を宣言して通信を切る。<br /> 青くなったのは王都楼だ。このまま無罪になってシャバに出ても、それは虎狼死家の復讐に晒されることを意味する。<br /> 彼は悲鳴を上げて、自らの有罪を宣言する羽目になった…。<br /><br /> 事件は無事解決。真宵も開放されて皆が喜ぶ中、冥だけが不満げな顔。結局、成歩堂には黒星が付いたのに<br /> 彼が笑顔で居ることが納得できないらしい。「僕は自分が勝つために弁護士をしているんじゃない」と語る成歩堂に<br /> 冥は、腹立たしげに愛用のムチを投げ捨てて去ってしまう。<br /> 皆がホテル・バンドーで祝賀会を開く中、ひとり席を外した御剣は空港に赴く。そこにはアメリカに帰ろうとする冥がいた。<br /> まだ納得行かない顔の冥に、御剣は語る。<br /> 「検事と弁護士の使命、それは両者が全力で戦うことで、真実を明らかにすることにこそある。<br />  君は、かつて私が抱いたのと同じ悩みを持ち、今、同じラインに立ったんだ」と。<br /> それを聞いて、初めて年齢相応の(彼女はまだ18歳だ)泣き顔で涙を流す冥。<br /> 彼女の心は、もとより父・豪ではなく兄弟子・御剣の元にあった。<br /> 「私は狩魔冥よ!あなたなんか、すぐに追い抜いてやるんだから!」<br /> 再会を誓い、飛行機で去る冥。その手には、法廷で出すことの無かった第四の証拠品……捕らえられていた真宵が<br /> 戯れに虎狼死家のカードに落書きした、ふてぶてしく、そしてどこか頼もしげに微笑む成歩堂の似顔絵があった。<br /> ~逆転裁判2 END~<br /><br /><a name="a349"></a></dd> <dt><a>349</a><font size="+0"><b><a href="mailto:sage">逆転裁判2</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/05/25(水) 00:49:11ID:0l1MpKq+</font></dt> <dd>逆転裁判2、全四話これにて完結です。<br /> 法廷アドベンチャーとして高評価を得ている本作ですが、興味深いのは第四話の法廷クライマックスの選択肢。<br /> 「真宵が人質になっているのを承知で有罪を請う」「華宮が無実なのを承知で、王都楼を無罪にする」<br /> 実は、どちらの選択肢をとってもストーリーはまったく変わりません。成歩堂が緊張しすぎて<br /> 己の選択を口に出せずにいるうちに、冥が到着してストーリーは進行します。<br /> …しかしラストで、千尋が「貴方があの時選んだ答え、それがあなたの『弁護士として戦う意味』なのよ」とコメントし<br /> この選択肢の意義は、プレイヤー自身に帰ってくるのです。なかなか趣深いです。<br /><br /> さて、逆転裁判3の予約もあるので、これからまとめを書く予定です。<br /> 一応、第一話から書こうと思っています。</dd> </dl>

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