セガガガ

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<strong>セガガガ</strong><br> &gt;&gt;14-181~183・226~229・247~248・252~253・256 <hr> <dl> <dt><a href="menu:181">181</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ オープニング~第一話</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/03/30(水) 00:04:24 ID:Z+wc36ol</font></dt> <dd> 時は2025年。ドリームキャストの全世界販売を続けるも(註1)ライバル企業「ドグマ社」に大きく水をあけられ<br> シェア3%にまで落ち込んだセガ。人交昭二郎社長(註2)は、この危機に極秘プロジェクト「セガガガ」を立ち上げる。<br> セガが誇るスーパーコンピュータ「テラドライブ(註3)」が選抜した二名の少年少女にセガの全権を託し<br> シェア奪還を図る究極のゲームを開発させるという他に類を見ないこのプロジェクトに抜擢されたのは<br> 主人公の高校生(デフォルト名:瀬賀 太郎)と、謎のヒロイン少女(デフォルト名:羽田 弥生(註4)」であった。<br> 過酷なゲーム開発現場の瘴気によって、人間やめちゃってるゲームクリエイターたちを「説得」して仲間にし<br> アメとムチを使い分けてゲームを開発するのだ!<br> <br> 【第一話 SGGG始動!】<br> セガガガ・プロジェクトの代表として全権を託された主人公は、秘書アリサ(註5)の助言により<br> 開発室A研へと乗り込む。瘴気に汚染されているため密閉状態の開発室で彼を待っていたのは<br> 赤い全身タイツに「F」のエンブレムを付けた男、フラグマン。彼はこのA研のフラグを管理している(註6)。<br> A研がプログラマーとデザイナーの対立に悩んでいると知った主人公は、まずプログラムチーフの元に向かうが<br> 過酷な労働によって発狂した(註7)プログラムチーフには「説得」が通じない。<br> 事情通の「プログラマ岡」の助言で「金のフラグ」を手に入れた主人公は、金のフラグをプログラムチーフに突き付け<br> 会話の糸口を得て「説得」に成功。金のフラグで扉を開き、デザインブースへ進む。<br> デザインチーフはかつてプログラムチーフの親友だった男だが、野心にとりつかれて親友をも売り渡してしまい<br> 傲慢な男と化していた。ハッタリ技(註8)「処理オチ」を駆使する彼に、主人公はヒロインの力を借りて勝利する。<br> 戦いの過程で聞こえてくる暗い噂。プログラムチーフやデザインチーフは、かつて大気圏脱出型筐体「R720」(註9)の開発に<br> 従事していたが、開発失敗で経歴に傷が付き、閑職に甘んじているという。<br> 「開発に失敗したのは、上が無茶を言ってきたからなんでしょう」主人公の言葉に、プログラマ岡が答える。<br> 「ゲームを造っているのは上の連中じゃない、俺達だ。どんな理由であれ、客につまらないものを出したら俺達の負けだ。<br>  それが…ゲーム屋の心意気だ。お前にもいつか分かる」<br> 彼の言葉を胸に刻み、開発室の最深部、A研部長(註10)の前に立つ主人公。<br> 「これまでにない、新しいゲームをたいんです」と語る主人公の言葉を、A研部長は一笑に付す。<br> 「ゲームは商品だ!続編や売れ線狙いで確実な利益を出すのが正しいゲーム開発だ!」<br> 鋼の信念を持つA研部長は強敵だが、デザインチーフから「処理オチ」をラーニングしていた主人公は<br> これを駆使して戦い、ついにさしものA研部長も膝を屈する。説得は成功し、A研はセガガガプロジェクト傘下に入った。<br> <br> <a name="a182"></a></dd> <dt><a href="menu:182">182</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第二話</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/03/30(水) 00:05:34ID:kmhvqd4T</font></dt> <dd>【第二話 開発開始!目指せ百万本】<br> ゲームソフトの開発拠点を手に入れた主人公は、さらなる開発ラインの獲得を求めて、開発室B研に挑む。<br> 開発室中央には、意味不明な言葉を叫ぶ巨大なエビの像が。驚く主人公の前に現れたのは<br> B研内のLANを管理しているというランニングマン、通称ラマン。A研のフラグマンの弟である。<br> このB研は、RPG(註11)システムを追求する月組、ムービーにこだわる星組、格闘ゲームに傾倒する花組の三組が<br> ゲームにおける「究極のリアル」に対する姿勢の違いから冷戦状態で対立しているのだ(註12)。<br> ラマンの紹介で月組リーダーに会った主人公は、月組デザインブースで起こった反乱を治めて彼の信任を得る。<br> 続いて星組に向かった主人公は、月組のスパイ扱いされて投獄されそうになるが、なんとか星組リーダーを説得。<br> 彼らの会話から、B研の対立の根が見えてくる。そもそもの原因は、B研部長の不在。<br> 「究極のリアル」を求めていた完璧主義の部長は、中央広場のエビの像───部長の深層意識から<br> 真に適切なアイディアだけを抽出する「ヒップホップシステム」(註13)───の中に篭ってしまった。<br> 部長の眼鏡にかなうゲームを完成させれば部長は目覚めるはずなのだが、ゲームは一向に完成せず<br> 開発スタッフたちは、惰性のゲーム開発と他派閥の足を引っ張る謀略にひたっているのがB研の現状。<br> 主人公の活躍が解決の糸口になるかと思われたが、ここで新たなスパイ疑惑が持ち上がり、月組と星組が険悪化。<br> 「花組がスパイを送ってきた」と推察するラマンの協力で花組に乗り込むも、花組リーダーは何者かに洗脳されており<br> 「説得」が通用しない。困った主人公は、かつてB研に所属していたプログラマ「デプロ」(註14)を探して秋葉原に向かう。<br> 電脳魔都秋葉原の一隅に居を構えていたデプロを説得、彼の協力を得て花組リーダーの洗脳を解除するが<br> 主人公の前には新たな刺客(註15)が。どうやら、B研の混乱を望む黒幕が存在するらしい。<br> 三組のリーダーがそろったところで、駆けつけたヒロインを交えて和平会議が開かれる。<br> 「いいですか皆さん、1枚1枚ではすぐ割れてしまうこのGD-ROMも、3枚重ねれば…(バキ)」<br> 「割れたぞ」「割れたわね」「割れたな」「(ゴゴゴゴゴ)…何か言ったかしら?(ー #)」「「「いえ、何も!」」」<br> ヒロインの力強い「説得」で一致団結したリーダーたちは、現時点での自分たちの最高傑作を持ち寄り<br> ヒップホップシステムの裁可を仰ぐことに。ヒロインが3枚のGD-ROMを一度にぶちこむ(註16)と<br> 突如、エビの像が暴れだす。主人公とヒロインがエビの像を倒すと、システムの中からB研部長が現れた。<br> 部長の「究極のリアル」像を「究極のリアルとは混沌なり」と勝手に解釈したシステムは<br> 意図的に混乱をあおり、B研内に独自の「リアル」を演出していたのだった。<br> 各組が完成させたデータを見て「これがあれば『もっと究極のゲーム』が作れる!」と息巻く部長は<br> 三組のリーダーたちとともに強化合宿に出発。空いたB研の開発ラインはセガガガに加わることになった。<br> <br> <a name="a183"></a></dd> <dt><a href="menu:183">183</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第一話・第二話 註釈とツッコミ</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/03/30(水) 00:07:29 ID:Z+wc36ol</font></dt> <dd> (註1)OK、言いたいことは分かってる。だから黙れ。<br> <br> (註2)当時のセガ社長、入交昭一郎氏のパロディ。<br> <br> (註3)「テラドライブ」でぐぐると別のものが出てくるが気にしてはいけない。<br> <br> (註4)セガ本社が羽田にあることに由来するネーミング。<br> <br> (註5)彼女はゲームキャラから叩き上げの社員である。何のゲーム出身かは(分かる人もいるだろうが)後述。<br> <br> (註6)第一話では、開発室内(「フラグルーム」で、フラグの数およびフラグ成立の有無が直接確認できる<br>     画期的なシステムを採用している。…開き直りとも言うが。<br> <br> (註7)ちなみに労働の内容は「販促イベントでの着ぐるみ強要」。作中でも彼は着ぐるみを着たまま。<br> <br> (註8)ファンタジーRPGでの「魔法」に相当。イスを並べて寝ることで体力回復する「イス寝」<br>     敵に冷気ダメージを与える「寒い話」など。ゲームが進むと「ハリネズミ」「16t」など歴代セガキャラの技も使える。<br> <br> (註9)実在する大型筐体「R360」のパロディ。実は本編の重要な複線なので覚えておくこと。<br> <br> (註10)部長の外見は「北斗の拳」連載初期の悪役「マッド軍曹(サージ)」にそっくり。<br>     第一話の主要キャラの多くは、北斗の拳のパロディのような外見デザインになっている。<br> <br> (註11)R.P.G.は(株)バンダイの登録商標です。…と、RPGという単語が出るたびに連呼される。<br> <br> (註12)先に言ってしまうと、このB研は、あの70億かけたという超大作「シェンムー」製作版のパロディ。<br>     B研部長のモデルは、バーチャファイターでも有名な鈴木裕氏。<br> <br> (註13)元ネタは「ポップアップ」。漫画「ゲームクリエイター列伝 バーチャファイターを創った男たち」で<br>     「鈴木氏は夢の中で、プログラムに対する完璧な答えがポップアップして見える」とのエピソードから。<br> <br> (註14)プログラミング研究が昂じて、デプログラム(洗脳解除術)まで習得してしまった、という男。<br> <br> (註15)ここで刺客として現れるのは、自分だけは傷つきたくないという我が侭な性格の「アダルトチルドレン」。<br>     …後に関連団体からの抗議が入り、通常版では「スパイおじさん」に名前が差し替えられた。<br>     服の色を自在に変える能力で「RPG等にありがちな色違いキャラ」だと言い張り、各組に出入りしていた様子。<br> <br> (註16)良い子は絶対に真似してはいけない。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:226">226</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第三話</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:04:19 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd>【第三話 第一の刺客!カオリン登場!】<br> ソフトも発売され、セガのシェアを伸ばし始めた主人公の前に、ライバル企業「ドグマ社」の刺客、虹野カオリンが現れる。<br> 主人公に「新作ゲーム売り上げ勝負」を挑んでくるカオリン。「萌え」を操りマニア層を抑える彼女に勝つには<br> こちらも「萌え」を極めねば。秘書アリサは、主人公に開発室C研、通称「萌え研」の攻略を勧める。<br> だが現在のC研では「萌え」が禁じられ、富豪・平民・貧民の厳格な身分制が敷かれていた。<br> C研の現状を知るべく、貧民スタッフに混じってデバッグに従事する彼は、C言語の達人「Cマン」少年(註17)と出会う。<br> いつか自分のゲームを作り上げる夢を語るCマンだが、セガガガ代表として上層へ招かれる主人公を見て焦った彼は<br> 他人の「萌え」を密告してポイントを稼ぎ、昇格するやり口に手を染めてしまう。<br> 平民層では、企画プレゼンが課題となる。周囲のスタッフから意見を集め手堅いプレゼンを行う主人公に対し<br> Cマンは得意のC言語を駆使したプレゼンで周囲を湧かせる。<br> だが、出来レースめいた評価によって主人公のプレゼンが採用され、Cマンは再び貧民層へ。<br> 後味の悪さを引きずりながら富豪層へ上がった主人公の次なる試練は「物々交換」。一本のわらしべから<br> 様々なアイテムを交換し、ついに主人公は、ゲーム開発のための「プロジェクトナンバー」を手に入れる。<br> だが、そこにCマンが割り込んだ。彼は、主人公が手に入れるアイテムの中にわざと「萌え」絡みの品を混ぜ<br> 主人公を「萌え」た罪で告発する。主人公は地下の「大貧民層」(註18)へ追放され、入れ替わりに富豪層に上がるCマン。<br> 主人公は、大貧民層でC研の主「萌え老」に出会い、C研の歴史を知る。<br> C研がかつて、萌えを原動力に傑作を生み出していたのは事実。しかし、過剰な萌えゆえに周囲に敬遠されてしまい<br> 反動的に萌えの弾圧が行われた結果が、今の「萌え禁止」C研なのだという。<br> 「自分だけが萌えるのは『小萌え(註19)』じゃ。クリエイターたる者は、皆を萌えで満たす『大萌え』を目指さねばならん」<br> そして萌え老は、「萌え萌え姫の伝説(註20)」を語る。萌え萌え姫(註21)がC研に降臨すれば奇跡が起きるのだと。<br> ふと思い立ち、ヒロインから貰った携帯電話で彼女を呼び出す主人公。ヒロインが最下層まで降りてくると<br> 萌えに飢えたスタッフが彼女の周囲に寄り集まり、周囲が異常な熱気に包まれる。<br> そして突如として現れたのは、C研を貫く「萌エレベータ」。萌えを動力に動くこれに乗って、主人公は最上層を目指す。<br> 現体制におもねり、主人公を止めようとするスタッフの前に立ちはだかったのは、フラグマン・ラマンの兄弟。<br> Cマンは彼らの末弟であった。「セガガガよ、ここはわれらが食い止める。弟を救ってやってくれ」<br> 最上層「大富豪層」に到達した主人公が見たのは、かつての夢も萌えも忘れ、金と権力に酔うCマンの姿。<br> 頑ななCマンには説得も効果が薄いが、萌え老から授かったハッタリ技「萌え萌え(註22)」によって主人公は勝利する。<br> Cマンの敗北によってC研もセガガガ傘下に。改心したCマンは主人公に協力し、新作ソフト「激萌秘書アリサ」を完成。<br> カオリンを降した(註23)Cマンは、修行を積むため一時セガを離れることを決意し、去って行く。<br> <br> <a name="a227"></a></dd> <dt><a href="menu:227">227</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第三話註釈</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:05:32 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd> (註17)実はCマンのキャラデザは、主人公の没案。主人公に負けまいとして堕ちていく姿が悲しい。<br> <br> (註18)仕事のための設備は皆無に等しく、実質的な牢獄。本作発売当事に話題になった<br>     リストラ要員を干して自主退社に追い込むための部屋「パソナルーム」が元ネタ。<br> <br> (註19)萌え老いわく「2次元の女性にしか興味がなかったり、いい年をして結婚もせず<br>     一年戦争がどうとかいう話しか出来ない奴」のこと<br> <br> (註20)「その者、額に白銀の兜をかむりて開発の野に降り立つべし/失われし社会との絆を結び<br>     ついに人々を青き萌え萌えの地に導かん」…はい、分かりましたね、C研の主軸ネタは「ナウシカ」それも漫画版。<br>     主要人物や「萌え萌え姫の伝説」の一枚絵は、スタジオジブリに告訴されたら即敗訴だろうと言うほどそのまんま。<br> <br> (註21)萌えオタの救世主となる伝説的女性。一緒にアニメやゲームの話をしてくれたり、コミケに付き合ってくれたりする。<br>      志が高いんだか低いんだか微妙な存在。<br> <br> (註22)相手の意識下から湧き上がる2次元美少女のイメージが、相手を骨抜きにして防御力を下げる。<br>     当の美少女イメージが、トゥ○ートのマル○によく似ているが、気にしてはいけない。<br> <br> (註23)ゲーム開発はSLG部分で行われるので、ゲーム製作が間に合わなかったり、売り上げが伸びず<br>     カオリンに勝てなかったりする場合もあるが、勝敗にかかわらずシナリオは進行する。<br> <br> <a name="a228"></a></dd> <dt><a href="menu:228">228</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第四話~第六話</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:07:07 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd>【第四話 超次世代機を開発せよ!】<br> ドグマ社が、ドリキャスをはるかに上回るとの触れ込みで新ハードを発売してきた。<br> セガ自身も、現行機ドリキャスの限界を感じていたため、セガガガによる超次世代機開発プロジェクトが立ち上がる。<br> ハード開発部門は、セガ本社の地下深く、ごく少数の人間しか存在を知らないと言う「D研」。<br> 何か思いつめた様子のヒロインとともにD研に向かった主人公は、D研の主アソビン教授(註24)に導かれ<br> 3DダンジョンになっているD研に踏み込む…が、そこで緊急連絡が入った。アメリカで仕事中の人交社長が突然倒れ<br> 急遽セガ・アメリカから来日したクール特務部長がセガガガ統括の任についたという。<br> 企画段階ではセガガガ反対派だったと言うクール部長、なぜかD研を封鎖して出入りを禁じてしまう。<br> あえてD研にこだわるヒロインに引きずられ、D研に忍び込んだ主人公が見たのは、謎の輝く石板。<br> ヒロインはそれを「ドルメヒカ」と呼び、石板に語りかけようとするが、そこに現れたクール部長がヒロインをさえぎる。<br> クール部長率いる特殊部隊によってヒロインはスパイとして拘束され、主人公の立場も怪しくなってしまう…。<br> <br> 【第五話 失脚!クールの罠!】<br> ヒロインを廃し、セガガガを再編すると宣言するクール部長。主人公は、これまでの功績を評価されて<br> 新たな仕事を与えられることになるが、それは最低の開発環境である「P研(註25)」を押し付けられることだった。<br> スケジュール超過、老朽化した設備、拘束された予算、ただでさえ最低レベルのスタッフは<br> 他プロジェクトとの兼ね合いと称して次々に引き抜かれてしまう。<br> 結局、ゲームは完成するはずもなく、主人公は責任を取らされてセガを追い出されてしまった。(註26)<br> <br> 【第六話 復活のセガガガ】<br> セガを追われて1ヶ月。ゲーム開発への夢捨てがたく、セガ本社近郊のゲームショップでバイトをしている主人公。<br> 業界では、新生セガガガが無難なタイトルで手堅く数字を上げているとの噂が聞こえてくる(註27)。<br> 「新しいゲームを作りたい」という自分の夢は間違っていたのか…落ち込む主人公に手を差し伸べたのは<br> バイト先のゲームショップ「BUG大鳥居(註28)」の店長。主人公より年下に見えるほど童顔の店長は<br> 実は、かつてのセガゲーキャラ、アレックスキッドさん(38歳)であった!<br> 失意の主人公に、かつてセガの顔としてマ○オに挑み、あえなく散った自分を重ねるアレク。<br> 「俺はゲームキャラだから、誰かが操作してくれないと前に進めない。だけど、お前は違うだろ?<br>  前に進めるんだよ、お前は。進めないと思ってるだけなんだよ!」<br> アレクの口利きで、かつての敵、A研部長からセガ系列のバイトに加えてもらった主人公。<br> ゲーセンの筐体拭きや倉庫の荷物運びをしているうち、D研行きの奇妙な資材群を見つけてしまう。<br> D研に何かある…意を決して資材の中に隠れ、D研へと潜入した主人公が見たのは<br> D研に謎の機械を配置したクールと、そこに捕らえられ、実験材料にされているヒロインの姿だった。<br> 思わず物陰から飛び出し、ヒロインを助けようとする主人公。だが、機械をドルメヒカに繋いだクールは<br> 自らの思念をドルメヒカの力で実体化させる。圧倒的なそのエネルギーに吹き飛ばされる主人公。<br> そのとき、突然ヒロインが動き出した。クールが主人公に意識を向けた隙を利用して脱出したのだ。<br> 機械は吹き飛んでクールは行方不明となり、力尽きたヒロインも倒れてしまう…。<br> <br> <br> (註24)セガの初期ハード時代、ゲームソフトの解説書に登場したマスコットキャラ。<br> <br> (註25)第三話にも出てきた「パソナルーム」ネタ。註18を参照のこと。<br> <br> (註26)第四話冒頭で、クールからの招聘を断れば、すぐにセガを追い出され、第四話は終了する。<br>     招聘に応じた場合、P研につき合わされ1ヶ月棒に振る代わり、主人公の能力値「カリスマ」が上昇するのだ。<br> <br> (註27)「先鋭的でマニアックなソフトより、無難なライトユーザー向けのほうがユーザーフレンドリーではないかね?」<br>     と、主人公の志に挑むような意見を吐くのは、「ゲーム批評」誌などに登場するライター、がっぷ獅子丸。<br> <br> (註28)当事、実在したゲームショップ「BIG大鳥居」のパロディ。<br> <br> <a name="a229"></a></dd> <dt><a href="menu:229">229</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ担当</a></b></font> <font color="#8080FF" size= "2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:10:49 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd><a href= "http://jumpres/190">&gt;190</a>氏、容量の関係上第三話の本編と註釈は別になってしまいました。<br> 一・二話をまとめてしまった前回よりは見易くなっていると思うのでお許しを。<br> <br> 第四話から第六話までは、やたら短いように見えますが<br> 実際のゲームでも、AVG的な会話とムービーがほとんどで<br> 一気に話が進行します。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:246">246</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第七話~第八話</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/04/03(日)19:45:52 ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd> 【第七話 いくぜ!業界制覇 ~新たなるいい日旅立ち~】<br> クール部長は失脚、失踪し、病気療養と偽って幽閉されていた人交社長も無事に解放された。<br> ふたたびセガガガとしてセガ開発室に戻った主人公は、入院中のヒロインを見舞う。<br> そこでヒロインは、自分がスパイをするためにセガに潜入したのは事実だと明かす。テラドライブをハッキングして<br> 自分がセガガガに選ばれるよう細工し、そして囮として無関係な少年、つまり主人公を選抜させたのだと。<br> だが、自分の夢を見据えた主人公に、すでに迷いはない。<br> 「君のおかげで、ただのセガマニアだったオレが、実際にゲーム開発が出来るようになった。 それに…君に会えた」<br> 主人公はA・B・C研、三つの開発ラインを使いこなして次々とゲームを開発していく。<br> 棚上げになっていた超次世代機開発も、D研に眠る歴代セガキャラの魂の力を借りて順調に進んでいた。<br> 着実に業績を伸ばす主人公の前に、ドグマ社の新たな刺客が立ちはだかる。<br> 「つまらないゲームを面白そうに見せる」能力を持つ「人工生命E(註29)」<br> そして、ドグマ社債工の頭脳であり、ハード開発責任者でもある「ドグマ博士(註30)」。<br> 死闘を乗り越えて、主人公は着実にシェア100%への道を歩んでいくのだった。(註31)<br> <br> 【第八話 決戦!ドグマ本社】<br> ついにシェア100%を達成したセガガガ。だが、そこにドグマ社の新作ハード「ドグマメット」の情報が入る。<br> ドグマメットを公表するドグマ社長の背後にいるのは、行方不明だったクール。彼は追い詰められたドグマ社を利用して<br> ドルメヒカを利用した、あの悪魔的ヴァーチャル・リアリティマシンを世に送り出すつもりなのだ。<br> 時を同じくして、入院中のヒロインが失踪する。クールと決着をつけるべくドグマ社に向かったのは歴然だ。<br> 彼女を守るため、そしてクールの計画を阻止するためにあえてセガを離れようとする主人公の下に集う者たち。<br> 「小僧、貴様がゲームを捨ててまで守ろうとするもの、見せてもらうぞ」「おっと少年、大事なフラグを立て忘れてないかね」<br> 「兄者、それよりも大事なのは接続だろう」「なってないな。いま必要なのは俺のC言語さ」<br> A研部長、フラグマン、ラマン、Cマンといった仲間たちの協力を得て、主人公はドグマ社に乗り込んだ。<br> 既にドグマメットで廃人と化した社員の代わりに社内をうろつくのは、クールの生み出した思念体モンスター(註32)。<br> さらに一行を襲う卑劣な罠の数々(註33)。仲間たちの犠牲によって社屋の最高部までたどり着いた主人公は<br> これまで戦ってきたドグマ社幹部たちを蹴散らし、ヒロインと合流。ついにドグマ社長すら倒す。<br> その奥には、クールが待ち構えていた。彼の傍らには、セガD研のものとそっくりな「ドルメヒカ」の破片。<br> セガとドグマ社は、有史以前に二つに割れてしまったドルメヒカの影響をそれぞれ受けることで栄えた会社だったのだ。<br> クールとの激しい戦い。だが、ひとたびクールがドルメヒカを起動すると、その力には主人公もヒロインも勝てない。<br> そのとき、ヒロインが立ち上がり、セガ・ドルメヒカを手にクールに飛び掛った。<br> 二つのドルメヒカが融合し、全てが爆発的に昇華していく。そして気がついたとき、ドグマ社ビルは崩壊し<br> 主人公の周りにはヒロインもクールの姿もなかった……。(註34)<br> <br> (註29)このキャラのモデルは、ゲームよりむしろ製作者の言動で話題を呼んだゲームデザイナー、飯野賢治。<br> <br> (註30)開発段階では、任天堂の伝説的ホビー開発者、横井軍平氏から取って「横井博士」だったらしい。<br>     流石にこればっかりは、企画流れして良かったと思う。<br> <br> (註31)七話は四~六話のAVG寄りを取り返すようなSLG重視の展開。SLG部分にも小ネタは多いのだが<br>     ここはストーリー紹介の場なので割愛する。SLGでシェア100%を達成すると第八話がスタート。<br> <br> (註32)稲妻型の尻尾を持つ「邪悪ネズミ」、ヘルメットをかぶったサルのような「ゲルモンキー」など<br>     他社のゲームキャラを醜悪化したような姿のキャラ。…ちなみに、説得して開発スタッフに引き抜くこともできるw<br> <br> (註33)瓦礫が道をふさいでいたり、「レイダース」式に巨大な岩が転がってきたり<br>     しまいには「先に進むためのフラグを削除して進めないようにする」などという酷い罠も存在する。<br> <br> (註34)通常はここでエンディングなのだが、一定条件を満たすと真・最終話たる第九話が出現する。<br> <br> <a name="a247"></a></dd> <dt><a href="menu:247">247</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第九話(最終話)</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/03(日) 19:46:56 ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd>【第九話 そして伝説へ…】<br> 廃墟と化したドグマ社ビル跡で呆然とする主人公の目の前に、空からドルメヒカの破片が降ってくる。<br> それを手にした主人公は直感した。ヒロインとクールは、空の上でまだ戦っている…!<br> 秘書アリサが派遣した「セガ最速の宅急便(註35)」でセガ本社に向かう主人公。そこはすでに戦場だった(註36)。<br> アリサに事情を話し、ドルメヒカの破片を宇宙へ届ける手段を模索するが、今のセガにはその手段がない(註37)。<br> その時、主人公はあることを思い出す。「R720!A研が前に開発していた大気圏脱出型筐体を使わせてください!」<br> さっそく、A研のプログラマ岡に電話が繋がった。完成はさせたが、試運転もしていないと語る岡に、主人公が語る。<br> 「信じてますよ。見せてください、ゲーム屋の心意気って奴を!」「(ニヤリ)…よし、行け、俺たちの心意気を乗せて!」<br> 本社ビルから少し離れた小さなビルの地下にある「メカトロ研」。そこにR720は格納されていた。<br> 主人公が300円を投入すると、発射装置が動き出し、R720は宇宙に向けて飛び立つ。<br> それを本社ビル屋上で見守るアリサの元に近づく、巨漢と優男の二人組SP。<br> 「敵の攻撃、R720に向かっています」「向こうも気がついたようね…私たちも行きましょう、R720を援護します」<br> 一瞬で鎧姿にチェンジするアリサ。SP二人も本来の姿…戦士タイロンとエスパーのルツにチェンジする。<br> アリサの肩にミャウが飛び乗って、往年の「ファンタシースター」パーティー再結成である!<br> アリサを皮切りに、全セガキャラが出撃する(註38)。ソニック、リスター、ペパルーチョ、アレク、ネイ、オパオパ、<br> 上空には「パンツァードラグーン」のドラゴンが羽ばたき、ビル型格納庫からはエ○ァンゲリオンよろしく<br> 巨大な「ゴールデンアックス」軍団が出撃を開始する(註39)。激戦の中、R720は高く、さらに高く上っていく。<br> ついに宇宙に到達したR720の前に立ちはだかる、クールの思念が生み出した最強の敵。<br> それは、セガマニアである主人公にとってもっとも越えがたい壁、すなわち歴代セガハードであった。<br> そう、このRPGのラストバトルは、何の脈絡もなく開始された本格STGなのである!!(註40)<br> SG-1000が「ムネンアトヲタノム」のメッセージとともに轟沈すれば、マークIIIがスタンパロンやポッポーズを召喚する。<br> 合体メカ、メガドライブスーパー32Xがビンズビーンを撒き散らし、セガサターンは弾幕STGばりの攻撃を放つ。<br> だが、あくまで戦い続ける主人公の闘志の前に、ついにクールの力も尽きるときが来た。<br> 宇宙に広がる謎の空間で、主人公はヒロイン、そしてヒロインの同族である人々と対面する。<br> 彼らは、今の人類以前にドルメヒカに触れた民であった。そしてヒロインは、ドルメヒカの意義について語る。<br> 「遊び」とは、人類がこの宇宙を真に理解するための手段であること。ドルメヒカはその理解を促す道標であり<br> セガが生み出したゲームが、その一端であること。…そして、その力の使い道を誤ることの恐ろしさも。<br> その全てを理解することは出来なかったが、主人公は、最後にヒロインに向かって語る。<br> 「オレ…ゲームを作るよ。遊んでくれた人が『ああ、面白かった』って、そう言ってくれるようなゲームを」<br> いつか、ゲームを経て新たな世界を開き、再会することを信じて、主人公とヒロインは分かれ<br> ヒロインはドルメヒカの彼方へ去り、主人公は追いついてきたオパオパに乗って地球へ帰還する。<br> <br> <br> (註35)もちろん、我らがソニック・ザ・ヘッジホッグである。<br> <br> (註36)セガ本社を襲撃している大型思念モンスターは、プレステ2そっくりである。しゃれになってねぇ。<br> <br> (註37)アリサいわく「オパオパは現在スモールウイングなので、宇宙仕様に換装するには時間がかかる」とのこと。<br> <br> (註38)有名どころで出てこないキャラもいるが製作者を問い詰めてはいけない。当時のセガは<br>     リストラによる開発室の分社化で、権利関係が非常にややこしかったのである。<br> <br> (註39)開発段階では、出撃するのは巨大せがた三四郎だったが、肖像権関係で没になった。<br> <br> (註40)STG自体が名作「サンダーフォース」のパロディ。BGMは同作の九十九百太郎氏が担当している!<br> <br> <a name="a248"></a></dd> <dt><a href="menu:248">248</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ オマケ</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/03(日) 19:48:32ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd> 本作の戦闘は、主人公と野生の開発スタッフが、相手の痛いところを突く発言によってダメージを与え合う<br> 「説得バトル」になっている。その攻撃用セリフの一端をご紹介しよう。これを読んでダメージを受けてしまう人は<br> 自分の生活を省みること。<br> <br> 「雑誌の採点基準なんてアテになりません!」「抱き枕の数は勲章じゃないからな」「人の目を見て話をしましょう!」<br> <br> 「給料貰ってアーティストを気取るんじゃねえ!」「『やっとくやっとく』とか言っていつやるんですか!」<br> <br> 「俺を殴ってみろ!」「場の空気を読めない人が多い!」「Gジャンに皮手袋はおしゃれって言わないぞ」<br> <br> 「他人のせいにして楽しいですか?」「OKと言ったが、GOではない!」「「サンダル履きはどうかと…」<br> <br> 「カネの問題なんだよ!」「親しき仲にも礼儀が必要です!」「彼女がほしい~!実在しなくてもいい~!」<br> <br> 「70億って本当ですか?」「ゲームにポリゴンなど必要ないのだよ!」「皆さん、キャラクターグッズが好きですよね」<br> <br> 「マヌケユーザーにはバグ入りゲームがお似合いさ!」「徹夜仕事を自慢げに話す人が多いですね」<br> <br> 「人生再インストール」「ニヤつかないでください!」「中も見ないようなポスターを集めるんじゃない!」<br> <br> 「根拠のない自信だけはすごいですね」「悪魔に魂、安売りだ!」「調子のいいことばかり言いますね」<br> <br> 「ベッドを買ったのに寝袋生活だ!」「ジャンクフードばっかりですね」「これも仕様だというのかぁぁぁ!」<br> <br> 「実力もないくせに…」「オタクが嫌いなのは近親憎悪だって、なぜ気づかない!」「よくわかんないけど良心が痛みます」<br> <br> 「辞められればとっくに辞めてる」「そんなに限定品が好きですか!?」「人並みの幸福を求めて何が悪い!」<br> <br></dd> <dt><a href="menu:252">252</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ担当</a></b></font> <font color="#8080FF" size= "2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/03(日) 23:39:09ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd>ああ、ひとつ書き忘れていた。<br> このゲームを開発した「ゾルゲール哲」氏は、「ゾルゲ市蔵」名義で漫画も描いている。<br> 「ユーズド・ゲームズ」誌(現『ユーゲー』)に連載されていた「超ゲーム少女ユーゲ」という作品だが<br> この作品、実は「セガガガ」とリンクしていて、漫画にセガガガのキャラが登場したり<br> セガガガのムービーにユーゲが紛れ込んでいたりする。<br> セガガガに興味のある人は、単行本化されているユーズド・ゲーム総集編で一度読んで頂きたい。<br> 第11回なぞは思わず泣いてしまった。<br>  <br> <a href="http://jumpres/249">&gt;249</a><br> それはたいへん正しい考えですw<br> ゾルゲール氏の漫画を読むと、感動と同じくらい「こいつ変なクスリやってねえか?」と思うこともしばしば。<br> 「キリストが降臨して高橋名人と飯野賢治を召喚」とか、脳のどの辺で考え付くのだろう…。<br> <br> <a name="a253"></a></dd> <dt><a href="menu:253">253</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/03(日) 23:54:56 ID:DN2/A6Li</font></dt> <dd> >「キリストが降臨して高橋名人と飯野賢治を召喚」とか、脳のどの辺で考え付くのだろう…。<br> 糞ワロタww<br> <br></dd> <dt><a href="menu:256">256</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/04(月) 16:26:26 ID:yZrYY7Px</font></dt> <dd><a href="http://jumpres/252">&gt;&gt;252</a><br> ユーゲーのスレに貼られたたけど、その漫画の今回の元ネタは<br> これだな。<br> <a href= "http://koware.hp.infoseek.co.jp/jyu-goya/comic/ryu.htm">ttp://koware.hp.infoseek.co.jp/jyu-goya/comic/ryu.htm</a></dd> </dl>
<strong>セガガガ</strong><br> &gt;&gt;14-181~183・226~229・246~248・252~253・256 <hr> <dl> <dt><a href="menu:181">181</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ オープニング~第一話</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/03/30(水) 00:04:24ID:Z+wc36ol</font></dt> <dd> 時は2025年。ドリームキャストの全世界販売を続けるも(註1)ライバル企業「ドグマ社」に大きく水をあけられ<br> シェア3%にまで落ち込んだセガ。人交昭二郎社長(註2)は、この危機に極秘プロジェクト「セガガガ」を立ち上げる。<br> セガが誇るスーパーコンピュータ「テラドライブ(註3)」が選抜した二名の少年少女にセガの全権を託し<br> シェア奪還を図る究極のゲームを開発させるという他に類を見ないこのプロジェクトに抜擢されたのは<br> 主人公の高校生(デフォルト名:瀬賀 太郎)と、謎のヒロイン少女(デフォルト名:羽田 弥生(註4)」であった。<br> 過酷なゲーム開発現場の瘴気によって、人間やめちゃってるゲームクリエイターたちを「説得」して仲間にし<br> アメとムチを使い分けてゲームを開発するのだ!<br> <br> 【第一話 SGGG始動!】<br> セガガガ・プロジェクトの代表として全権を託された主人公は、秘書アリサ(註5)の助言により<br> 開発室A研へと乗り込む。瘴気に汚染されているため密閉状態の開発室で彼を待っていたのは<br> 赤い全身タイツに「F」のエンブレムを付けた男、フラグマン。彼はこのA研のフラグを管理している(註6)。<br> A研がプログラマーとデザイナーの対立に悩んでいると知った主人公は、まずプログラムチーフの元に向かうが<br> 過酷な労働によって発狂した(註7)プログラムチーフには「説得」が通じない。<br> 事情通の「プログラマ岡」の助言で「金のフラグ」を手に入れた主人公は、金のフラグをプログラムチーフに突き付け<br> 会話の糸口を得て「説得」に成功。金のフラグで扉を開き、デザインブースへ進む。<br> デザインチーフはかつてプログラムチーフの親友だった男だが、野心にとりつかれて親友をも売り渡してしまい<br> 傲慢な男と化していた。ハッタリ技(註8)「処理オチ」を駆使する彼に、主人公はヒロインの力を借りて勝利する。<br> 戦いの過程で聞こえてくる暗い噂。プログラムチーフやデザインチーフは、かつて大気圏脱出型筐体「R720」(註9)の開発に<br> 従事していたが、開発失敗で経歴に傷が付き、閑職に甘んじているという。<br> 「開発に失敗したのは、上が無茶を言ってきたからなんでしょう」主人公の言葉に、プログラマ岡が答える。<br> 「ゲームを造っているのは上の連中じゃない、俺達だ。どんな理由であれ、客につまらないものを出したら俺達の負けだ。<br>  それが…ゲーム屋の心意気だ。お前にもいつか分かる」<br> 彼の言葉を胸に刻み、開発室の最深部、A研部長(註10)の前に立つ主人公。<br> 「これまでにない、新しいゲームをたいんです」と語る主人公の言葉を、A研部長は一笑に付す。<br> 「ゲームは商品だ!続編や売れ線狙いで確実な利益を出すのが正しいゲーム開発だ!」<br> 鋼の信念を持つA研部長は強敵だが、デザインチーフから「処理オチ」をラーニングしていた主人公は<br> これを駆使して戦い、ついにさしものA研部長も膝を屈する。説得は成功し、A研はセガガガプロジェクト傘下に入った。<br> <br> <a name="a182"></a></dd> <dt><a href="menu:182">182</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第二話</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/03/30(水)00:05:34ID:kmhvqd4T</font></dt> <dd>【第二話 開発開始!目指せ百万本】<br> ゲームソフトの開発拠点を手に入れた主人公は、さらなる開発ラインの獲得を求めて、開発室B研に挑む。<br> 開発室中央には、意味不明な言葉を叫ぶ巨大なエビの像が。驚く主人公の前に現れたのは<br> B研内のLANを管理しているというランニングマン、通称ラマン。A研のフラグマンの弟である。<br> このB研は、RPG(註11)システムを追求する月組、ムービーにこだわる星組、格闘ゲームに傾倒する花組の三組が<br> ゲームにおける「究極のリアル」に対する姿勢の違いから冷戦状態で対立しているのだ(註12)。<br> ラマンの紹介で月組リーダーに会った主人公は、月組デザインブースで起こった反乱を治めて彼の信任を得る。<br> 続いて星組に向かった主人公は、月組のスパイ扱いされて投獄されそうになるが、なんとか星組リーダーを説得。<br> 彼らの会話から、B研の対立の根が見えてくる。そもそもの原因は、B研部長の不在。<br> 「究極のリアル」を求めていた完璧主義の部長は、中央広場のエビの像───部長の深層意識から<br> 真に適切なアイディアだけを抽出する「ヒップホップシステム」(註13)───の中に篭ってしまった。<br> 部長の眼鏡にかなうゲームを完成させれば部長は目覚めるはずなのだが、ゲームは一向に完成せず<br> 開発スタッフたちは、惰性のゲーム開発と他派閥の足を引っ張る謀略にひたっているのがB研の現状。<br> 主人公の活躍が解決の糸口になるかと思われたが、ここで新たなスパイ疑惑が持ち上がり、月組と星組が険悪化。<br> 「花組がスパイを送ってきた」と推察するラマンの協力で花組に乗り込むも、花組リーダーは何者かに洗脳されており<br> 「説得」が通用しない。困った主人公は、かつてB研に所属していたプログラマ「デプロ」(註14)を探して秋葉原に向かう。<br> 電脳魔都秋葉原の一隅に居を構えていたデプロを説得、彼の協力を得て花組リーダーの洗脳を解除するが<br> 主人公の前には新たな刺客(註15)が。どうやら、B研の混乱を望む黒幕が存在するらしい。<br> 三組のリーダーがそろったところで、駆けつけたヒロインを交えて和平会議が開かれる。<br> 「いいですか皆さん、1枚1枚ではすぐ割れてしまうこのGD-ROMも、3枚重ねれば…(バキ)」<br> 「割れたぞ」「割れたわね」「割れたな」「(ゴゴゴゴゴ)…何か言ったかしら?(ー#)」「「「いえ、何も!」」」<br> ヒロインの力強い「説得」で一致団結したリーダーたちは、現時点での自分たちの最高傑作を持ち寄り<br> ヒップホップシステムの裁可を仰ぐことに。ヒロインが3枚のGD-ROMを一度にぶちこむ(註16)と<br> 突如、エビの像が暴れだす。主人公とヒロインがエビの像を倒すと、システムの中からB研部長が現れた。<br> 部長の「究極のリアル」像を「究極のリアルとは混沌なり」と勝手に解釈したシステムは<br> 意図的に混乱をあおり、B研内に独自の「リアル」を演出していたのだった。<br> 各組が完成させたデータを見て「これがあれば『もっと究極のゲーム』が作れる!」と息巻く部長は<br> 三組のリーダーたちとともに強化合宿に出発。空いたB研の開発ラインはセガガガに加わることになった。<br> <br> <a name="a183"></a></dd> <dt><a href="menu:183">183</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第一話・第二話 註釈とツッコミ</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/03/30(水) 00:07:29ID:Z+wc36ol</font></dt> <dd> (註1)OK、言いたいことは分かってる。だから黙れ。<br> <br> (註2)当時のセガ社長、入交昭一郎氏のパロディ。<br> <br> (註3)「テラドライブ」でぐぐると別のものが出てくるが気にしてはいけない。<br> <br> (註4)セガ本社が羽田にあることに由来するネーミング。<br> <br> (註5)彼女はゲームキャラから叩き上げの社員である。何のゲーム出身かは(分かる人もいるだろうが)後述。<br> <br> (註6)第一話では、開発室内(「フラグルーム」で、フラグの数およびフラグ成立の有無が直接確認できる<br>     画期的なシステムを採用している。…開き直りとも言うが。<br> <br> (註7)ちなみに労働の内容は「販促イベントでの着ぐるみ強要」。作中でも彼は着ぐるみを着たまま。<br> <br> (註8)ファンタジーRPGでの「魔法」に相当。イスを並べて寝ることで体力回復する「イス寝」<br>     敵に冷気ダメージを与える「寒い話」など。ゲームが進むと「ハリネズミ」「16t」など歴代セガキャラの技も使える。<br> <br> (註9)実在する大型筐体「R360」のパロディ。実は本編の重要な複線なので覚えておくこと。<br> <br> (註10)部長の外見は「北斗の拳」連載初期の悪役「マッド軍曹(サージ)」にそっくり。<br>     第一話の主要キャラの多くは、北斗の拳のパロディのような外見デザインになっている。<br> <br> (註11)R.P.G.は(株)バンダイの登録商標です。…と、RPGという単語が出るたびに連呼される。<br> <br> (註12)先に言ってしまうと、このB研は、あの70億かけたという超大作「シェンムー」製作版のパロディ。<br>     B研部長のモデルは、バーチャファイターでも有名な鈴木裕氏。<br> <br> (註13)元ネタは「ポップアップ」。漫画「ゲームクリエイター列伝 バーチャファイターを創った男たち」で<br>     「鈴木氏は夢の中で、プログラムに対する完璧な答えがポップアップして見える」とのエピソードから。<br> <br> (註14)プログラミング研究が昂じて、デプログラム(洗脳解除術)まで習得してしまった、という男。<br> <br> (註15)ここで刺客として現れるのは、自分だけは傷つきたくないという我が侭な性格の「アダルトチルドレン」。<br>     …後に関連団体からの抗議が入り、通常版では「スパイおじさん」に名前が差し替えられた。<br>     服の色を自在に変える能力で「RPG等にありがちな色違いキャラ」だと言い張り、各組に出入りしていた様子。<br> <br> (註16)良い子は絶対に真似してはいけない。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:226">226</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第三話</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:04:19 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd>【第三話 第一の刺客!カオリン登場!】<br> ソフトも発売され、セガのシェアを伸ばし始めた主人公の前に、ライバル企業「ドグマ社」の刺客、虹野カオリンが現れる。<br> 主人公に「新作ゲーム売り上げ勝負」を挑んでくるカオリン。「萌え」を操りマニア層を抑える彼女に勝つには<br> こちらも「萌え」を極めねば。秘書アリサは、主人公に開発室C研、通称「萌え研」の攻略を勧める。<br> だが現在のC研では「萌え」が禁じられ、富豪・平民・貧民の厳格な身分制が敷かれていた。<br> C研の現状を知るべく、貧民スタッフに混じってデバッグに従事する彼は、C言語の達人「Cマン」少年(註17)と出会う。<br> いつか自分のゲームを作り上げる夢を語るCマンだが、セガガガ代表として上層へ招かれる主人公を見て焦った彼は<br> 他人の「萌え」を密告してポイントを稼ぎ、昇格するやり口に手を染めてしまう。<br> 平民層では、企画プレゼンが課題となる。周囲のスタッフから意見を集め手堅いプレゼンを行う主人公に対し<br> Cマンは得意のC言語を駆使したプレゼンで周囲を湧かせる。<br> だが、出来レースめいた評価によって主人公のプレゼンが採用され、Cマンは再び貧民層へ。<br> 後味の悪さを引きずりながら富豪層へ上がった主人公の次なる試練は「物々交換」。一本のわらしべから<br> 様々なアイテムを交換し、ついに主人公は、ゲーム開発のための「プロジェクトナンバー」を手に入れる。<br> だが、そこにCマンが割り込んだ。彼は、主人公が手に入れるアイテムの中にわざと「萌え」絡みの品を混ぜ<br> 主人公を「萌え」た罪で告発する。主人公は地下の「大貧民層」(註18)へ追放され、入れ替わりに富豪層に上がるCマン。<br> 主人公は、大貧民層でC研の主「萌え老」に出会い、C研の歴史を知る。<br> C研がかつて、萌えを原動力に傑作を生み出していたのは事実。しかし、過剰な萌えゆえに周囲に敬遠されてしまい<br> 反動的に萌えの弾圧が行われた結果が、今の「萌え禁止」C研なのだという。<br> 「自分だけが萌えるのは『小萌え(註19)』じゃ。クリエイターたる者は、皆を萌えで満たす『大萌え』を目指さねばならん」<br> そして萌え老は、「萌え萌え姫の伝説(註20)」を語る。萌え萌え姫(註21)がC研に降臨すれば奇跡が起きるのだと。<br> ふと思い立ち、ヒロインから貰った携帯電話で彼女を呼び出す主人公。ヒロインが最下層まで降りてくると<br> 萌えに飢えたスタッフが彼女の周囲に寄り集まり、周囲が異常な熱気に包まれる。<br> そして突如として現れたのは、C研を貫く「萌エレベータ」。萌えを動力に動くこれに乗って、主人公は最上層を目指す。<br> 現体制におもねり、主人公を止めようとするスタッフの前に立ちはだかったのは、フラグマン・ラマンの兄弟。<br> Cマンは彼らの末弟であった。「セガガガよ、ここはわれらが食い止める。弟を救ってやってくれ」<br> 最上層「大富豪層」に到達した主人公が見たのは、かつての夢も萌えも忘れ、金と権力に酔うCマンの姿。<br> 頑ななCマンには説得も効果が薄いが、萌え老から授かったハッタリ技「萌え萌え(註22)」によって主人公は勝利する。<br> Cマンの敗北によってC研もセガガガ傘下に。改心したCマンは主人公に協力し、新作ソフト「激萌秘書アリサ」を完成。<br> カオリンを降した(註23)Cマンは、修行を積むため一時セガを離れることを決意し、去って行く。<br> <br> <a name="a227"></a></dd> <dt><a href="menu:227">227</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第三話註釈</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:05:32 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd> (註17)実はCマンのキャラデザは、主人公の没案。主人公に負けまいとして堕ちていく姿が悲しい。<br> <br> (註18)仕事のための設備は皆無に等しく、実質的な牢獄。本作発売当事に話題になった<br>     リストラ要員を干して自主退社に追い込むための部屋「パソナルーム」が元ネタ。<br> <br> (註19)萌え老いわく「2次元の女性にしか興味がなかったり、いい年をして結婚もせず<br>     一年戦争がどうとかいう話しか出来ない奴」のこと<br> <br> (註20)「その者、額に白銀の兜をかむりて開発の野に降り立つべし/失われし社会との絆を結び<br>     ついに人々を青き萌え萌えの地に導かん」…はい、分かりましたね、C研の主軸ネタは「ナウシカ」それも漫画版。<br>     主要人物や「萌え萌え姫の伝説」の一枚絵は、スタジオジブリに告訴されたら即敗訴だろうと言うほどそのまんま。<br> <br> (註21)萌えオタの救世主となる伝説的女性。一緒にアニメやゲームの話をしてくれたり、コミケに付き合ってくれたりする。<br>      志が高いんだか低いんだか微妙な存在。<br> <br> (註22)相手の意識下から湧き上がる2次元美少女のイメージが、相手を骨抜きにして防御力を下げる。<br>     当の美少女イメージが、トゥ○ートのマル○によく似ているが、気にしてはいけない。<br> <br> (註23)ゲーム開発はSLG部分で行われるので、ゲーム製作が間に合わなかったり、売り上げが伸びず<br>     カオリンに勝てなかったりする場合もあるが、勝敗にかかわらずシナリオは進行する。<br> <br> <a name="a228"></a></dd> <dt><a href="menu:228">228</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第四話~第六話</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:07:07 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd>【第四話 超次世代機を開発せよ!】<br> ドグマ社が、ドリキャスをはるかに上回るとの触れ込みで新ハードを発売してきた。<br> セガ自身も、現行機ドリキャスの限界を感じていたため、セガガガによる超次世代機開発プロジェクトが立ち上がる。<br> ハード開発部門は、セガ本社の地下深く、ごく少数の人間しか存在を知らないと言う「D研」。<br> 何か思いつめた様子のヒロインとともにD研に向かった主人公は、D研の主アソビン教授(註24)に導かれ<br> 3DダンジョンになっているD研に踏み込む…が、そこで緊急連絡が入った。アメリカで仕事中の人交社長が突然倒れ<br> 急遽セガ・アメリカから来日したクール特務部長がセガガガ統括の任についたという。<br> 企画段階ではセガガガ反対派だったと言うクール部長、なぜかD研を封鎖して出入りを禁じてしまう。<br> あえてD研にこだわるヒロインに引きずられ、D研に忍び込んだ主人公が見たのは、謎の輝く石板。<br> ヒロインはそれを「ドルメヒカ」と呼び、石板に語りかけようとするが、そこに現れたクール部長がヒロインをさえぎる。<br> クール部長率いる特殊部隊によってヒロインはスパイとして拘束され、主人公の立場も怪しくなってしまう…。<br> <br> 【第五話 失脚!クールの罠!】<br> ヒロインを廃し、セガガガを再編すると宣言するクール部長。主人公は、これまでの功績を評価されて<br> 新たな仕事を与えられることになるが、それは最低の開発環境である「P研(註25)」を押し付けられることだった。<br> スケジュール超過、老朽化した設備、拘束された予算、ただでさえ最低レベルのスタッフは<br> 他プロジェクトとの兼ね合いと称して次々に引き抜かれてしまう。<br> 結局、ゲームは完成するはずもなく、主人公は責任を取らされてセガを追い出されてしまった。(註26)<br> <br> 【第六話 復活のセガガガ】<br> セガを追われて1ヶ月。ゲーム開発への夢捨てがたく、セガ本社近郊のゲームショップでバイトをしている主人公。<br> 業界では、新生セガガガが無難なタイトルで手堅く数字を上げているとの噂が聞こえてくる(註27)。<br> 「新しいゲームを作りたい」という自分の夢は間違っていたのか…落ち込む主人公に手を差し伸べたのは<br> バイト先のゲームショップ「BUG大鳥居(註28)」の店長。主人公より年下に見えるほど童顔の店長は<br> 実は、かつてのセガゲーキャラ、アレックスキッドさん(38歳)であった!<br> 失意の主人公に、かつてセガの顔としてマ○オに挑み、あえなく散った自分を重ねるアレク。<br> 「俺はゲームキャラだから、誰かが操作してくれないと前に進めない。だけど、お前は違うだろ?<br>  前に進めるんだよ、お前は。進めないと思ってるだけなんだよ!」<br> アレクの口利きで、かつての敵、A研部長からセガ系列のバイトに加えてもらった主人公。<br> ゲーセンの筐体拭きや倉庫の荷物運びをしているうち、D研行きの奇妙な資材群を見つけてしまう。<br> D研に何かある…意を決して資材の中に隠れ、D研へと潜入した主人公が見たのは<br> D研に謎の機械を配置したクールと、そこに捕らえられ、実験材料にされているヒロインの姿だった。<br> 思わず物陰から飛び出し、ヒロインを助けようとする主人公。だが、機械をドルメヒカに繋いだクールは<br> 自らの思念をドルメヒカの力で実体化させる。圧倒的なそのエネルギーに吹き飛ばされる主人公。<br> そのとき、突然ヒロインが動き出した。クールが主人公に意識を向けた隙を利用して脱出したのだ。<br> 機械は吹き飛んでクールは行方不明となり、力尽きたヒロインも倒れてしまう…。<br> <br> <br> (註24)セガの初期ハード時代、ゲームソフトの解説書に登場したマスコットキャラ。<br> <br> (註25)第三話にも出てきた「パソナルーム」ネタ。註18を参照のこと。<br> <br> (註26)第四話冒頭で、クールからの招聘を断れば、すぐにセガを追い出され、第四話は終了する。<br>     招聘に応じた場合、P研につき合わされ1ヶ月棒に振る代わり、主人公の能力値「カリスマ」が上昇するのだ。<br> <br> (註27)「先鋭的でマニアックなソフトより、無難なライトユーザー向けのほうがユーザーフレンドリーではないかね?」<br>     と、主人公の志に挑むような意見を吐くのは、「ゲーム批評」誌などに登場するライター、がっぷ獅子丸。<br> <br> (註28)当事、実在したゲームショップ「BIG大鳥居」のパロディ。<br> <br> <a name="a229"></a></dd> <dt><a href="menu:229">229</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ担当</a></b></font> <font color="#8080FF" size= "2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">バレンヌ帝国暦1000/04/01(金) 23:10:49 ID:KaU9ow0h</font></dt> <dd><a href= "http://jumpres/190">&gt;190</a>氏、容量の関係上第三話の本編と註釈は別になってしまいました。<br> 一・二話をまとめてしまった前回よりは見易くなっていると思うのでお許しを。<br> <br> 第四話から第六話までは、やたら短いように見えますが<br> 実際のゲームでも、AVG的な会話とムービーがほとんどで<br> 一気に話が進行します。<br> <br></dd> <dt><a href="menu:246">246</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第七話~第八話</a></b></font> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/04/03(日)19:45:52 ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd> 【第七話 いくぜ!業界制覇 ~新たなるいい日旅立ち~】<br> クール部長は失脚、失踪し、病気療養と偽って幽閉されていた人交社長も無事に解放された。<br> ふたたびセガガガとしてセガ開発室に戻った主人公は、入院中のヒロインを見舞う。<br> そこでヒロインは、自分がスパイをするためにセガに潜入したのは事実だと明かす。テラドライブをハッキングして<br> 自分がセガガガに選ばれるよう細工し、そして囮として無関係な少年、つまり主人公を選抜させたのだと。<br> だが、自分の夢を見据えた主人公に、すでに迷いはない。<br> 「君のおかげで、ただのセガマニアだったオレが、実際にゲーム開発が出来るようになった。 それに…君に会えた」<br> 主人公はA・B・C研、三つの開発ラインを使いこなして次々とゲームを開発していく。<br> 棚上げになっていた超次世代機開発も、D研に眠る歴代セガキャラの魂の力を借りて順調に進んでいた。<br> 着実に業績を伸ばす主人公の前に、ドグマ社の新たな刺客が立ちはだかる。<br> 「つまらないゲームを面白そうに見せる」能力を持つ「人工生命E(註29)」<br> そして、ドグマ社債工の頭脳であり、ハード開発責任者でもある「ドグマ博士(註30)」。<br> 死闘を乗り越えて、主人公は着実にシェア100%への道を歩んでいくのだった。(註31)<br> <br> 【第八話 決戦!ドグマ本社】<br> ついにシェア100%を達成したセガガガ。だが、そこにドグマ社の新作ハード「ドグマメット」の情報が入る。<br> ドグマメットを公表するドグマ社長の背後にいるのは、行方不明だったクール。彼は追い詰められたドグマ社を利用して<br> ドルメヒカを利用した、あの悪魔的ヴァーチャル・リアリティマシンを世に送り出すつもりなのだ。<br> 時を同じくして、入院中のヒロインが失踪する。クールと決着をつけるべくドグマ社に向かったのは歴然だ。<br> 彼女を守るため、そしてクールの計画を阻止するためにあえてセガを離れようとする主人公の下に集う者たち。<br> 「小僧、貴様がゲームを捨ててまで守ろうとするもの、見せてもらうぞ」「おっと少年、大事なフラグを立て忘れてないかね」<br> 「兄者、それよりも大事なのは接続だろう」「なってないな。いま必要なのは俺のC言語さ」<br> A研部長、フラグマン、ラマン、Cマンといった仲間たちの協力を得て、主人公はドグマ社に乗り込んだ。<br> 既にドグマメットで廃人と化した社員の代わりに社内をうろつくのは、クールの生み出した思念体モンスター(註32)。<br> さらに一行を襲う卑劣な罠の数々(註33)。仲間たちの犠牲によって社屋の最高部までたどり着いた主人公は<br> これまで戦ってきたドグマ社幹部たちを蹴散らし、ヒロインと合流。ついにドグマ社長すら倒す。<br> その奥には、クールが待ち構えていた。彼の傍らには、セガD研のものとそっくりな「ドルメヒカ」の破片。<br> セガとドグマ社は、有史以前に二つに割れてしまったドルメヒカの影響をそれぞれ受けることで栄えた会社だったのだ。<br> クールとの激しい戦い。だが、ひとたびクールがドルメヒカを起動すると、その力には主人公もヒロインも勝てない。<br> そのとき、ヒロインが立ち上がり、セガ・ドルメヒカを手にクールに飛び掛った。<br> 二つのドルメヒカが融合し、全てが爆発的に昇華していく。そして気がついたとき、ドグマ社ビルは崩壊し<br> 主人公の周りにはヒロインもクールの姿もなかった……。(註34)<br> <br> (註29)このキャラのモデルは、ゲームよりむしろ製作者の言動で話題を呼んだゲームデザイナー、飯野賢治。<br> <br> (註30)開発段階では、任天堂の伝説的ホビー開発者、横井軍平氏から取って「横井博士」だったらしい。<br>     流石にこればっかりは、企画流れして良かったと思う。<br> <br> (註31)七話は四~六話のAVG寄りを取り返すようなSLG重視の展開。SLG部分にも小ネタは多いのだが<br>     ここはストーリー紹介の場なので割愛する。SLGでシェア100%を達成すると第八話がスタート。<br> <br> (註32)稲妻型の尻尾を持つ「邪悪ネズミ」、ヘルメットをかぶったサルのような「ゲルモンキー」など<br>     他社のゲームキャラを醜悪化したような姿のキャラ。…ちなみに、説得して開発スタッフに引き抜くこともできるw<br> <br> (註33)瓦礫が道をふさいでいたり、「レイダース」式に巨大な岩が転がってきたり<br>     しまいには「先に進むためのフラグを削除して進めないようにする」などという酷い罠も存在する。<br> <br> (註34)通常はここでエンディングなのだが、一定条件を満たすと真・最終話たる第九話が出現する。<br> <br> <a name="a247"></a></dd> <dt><a href="menu:247">247</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ 第九話(最終話)</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/03(日) 19:46:56ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd>【第九話 そして伝説へ…】<br> 廃墟と化したドグマ社ビル跡で呆然とする主人公の目の前に、空からドルメヒカの破片が降ってくる。<br> それを手にした主人公は直感した。ヒロインとクールは、空の上でまだ戦っている…!<br> 秘書アリサが派遣した「セガ最速の宅急便(註35)」でセガ本社に向かう主人公。そこはすでに戦場だった(註36)。<br> アリサに事情を話し、ドルメヒカの破片を宇宙へ届ける手段を模索するが、今のセガにはその手段がない(註37)。<br> その時、主人公はあることを思い出す。「R720!A研が前に開発していた大気圏脱出型筐体を使わせてください!」<br> さっそく、A研のプログラマ岡に電話が繋がった。完成はさせたが、試運転もしていないと語る岡に、主人公が語る。<br> 「信じてますよ。見せてください、ゲーム屋の心意気って奴を!」「(ニヤリ)…よし、行け、俺たちの心意気を乗せて!」<br> 本社ビルから少し離れた小さなビルの地下にある「メカトロ研」。そこにR720は格納されていた。<br> 主人公が300円を投入すると、発射装置が動き出し、R720は宇宙に向けて飛び立つ。<br> それを本社ビル屋上で見守るアリサの元に近づく、巨漢と優男の二人組SP。<br> 「敵の攻撃、R720に向かっています」「向こうも気がついたようね…私たちも行きましょう、R720を援護します」<br> 一瞬で鎧姿にチェンジするアリサ。SP二人も本来の姿…戦士タイロンとエスパーのルツにチェンジする。<br> アリサの肩にミャウが飛び乗って、往年の「ファンタシースター」パーティー再結成である!<br> アリサを皮切りに、全セガキャラが出撃する(註38)。ソニック、リスター、ペパルーチョ、アレク、ネイ、オパオパ、<br> 上空には「パンツァードラグーン」のドラゴンが羽ばたき、ビル型格納庫からはエ○ァンゲリオンよろしく<br> 巨大な「ゴールデンアックス」軍団が出撃を開始する(註39)。激戦の中、R720は高く、さらに高く上っていく。<br> ついに宇宙に到達したR720の前に立ちはだかる、クールの思念が生み出した最強の敵。<br> それは、セガマニアである主人公にとってもっとも越えがたい壁、すなわち歴代セガハードであった。<br> そう、このRPGのラストバトルは、何の脈絡もなく開始された本格STGなのである!!(註40)<br> SG-1000が「ムネンアトヲタノム」のメッセージとともに轟沈すれば、マークIIIがスタンパロンやポッポーズを召喚する。<br> 合体メカ、メガドライブスーパー32Xがビンズビーンを撒き散らし、セガサターンは弾幕STGばりの攻撃を放つ。<br> だが、あくまで戦い続ける主人公の闘志の前に、ついにクールの力も尽きるときが来た。<br> 宇宙に広がる謎の空間で、主人公はヒロイン、そしてヒロインの同族である人々と対面する。<br> 彼らは、今の人類以前にドルメヒカに触れた民であった。そしてヒロインは、ドルメヒカの意義について語る。<br> 「遊び」とは、人類がこの宇宙を真に理解するための手段であること。ドルメヒカはその理解を促す道標であり<br> セガが生み出したゲームが、その一端であること。…そして、その力の使い道を誤ることの恐ろしさも。<br> その全てを理解することは出来なかったが、主人公は、最後にヒロインに向かって語る。<br> 「オレ…ゲームを作るよ。遊んでくれた人が『ああ、面白かった』って、そう言ってくれるようなゲームを」<br> いつか、ゲームを経て新たな世界を開き、再会することを信じて、主人公とヒロインは分かれ<br> ヒロインはドルメヒカの彼方へ去り、主人公は追いついてきたオパオパに乗って地球へ帰還する。<br> <br> <br> (註35)もちろん、我らがソニック・ザ・ヘッジホッグである。<br> <br> (註36)セガ本社を襲撃している大型思念モンスターは、プレステ2そっくりである。しゃれになってねぇ。<br> <br> (註37)アリサいわく「オパオパは現在スモールウイングなので、宇宙仕様に換装するには時間がかかる」とのこと。<br> <br> (註38)有名どころで出てこないキャラもいるが製作者を問い詰めてはいけない。当時のセガは<br>     リストラによる開発室の分社化で、権利関係が非常にややこしかったのである。<br> <br> (註39)開発段階では、出撃するのは巨大せがた三四郎だったが、肖像権関係で没になった。<br> <br> (註40)STG自体が名作「サンダーフォース」のパロディ。BGMは同作の九十九百太郎氏が担当している!<br> <br> <a name="a248"></a></dd> <dt><a href="menu:248">248</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ オマケ</a></b></font> <font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/04/03(日)19:48:32ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd> 本作の戦闘は、主人公と野生の開発スタッフが、相手の痛いところを突く発言によってダメージを与え合う<br> 「説得バトル」になっている。その攻撃用セリフの一端をご紹介しよう。これを読んでダメージを受けてしまう人は<br> 自分の生活を省みること。<br> <br> 「雑誌の採点基準なんてアテになりません!」「抱き枕の数は勲章じゃないからな」「人の目を見て話をしましょう!」<br> <br> 「給料貰ってアーティストを気取るんじゃねえ!」「『やっとくやっとく』とか言っていつやるんですか!」<br> <br> 「俺を殴ってみろ!」「場の空気を読めない人が多い!」「Gジャンに皮手袋はおしゃれって言わないぞ」<br> <br> 「他人のせいにして楽しいですか?」「OKと言ったが、GOではない!」「「サンダル履きはどうかと…」<br> <br> 「カネの問題なんだよ!」「親しき仲にも礼儀が必要です!」「彼女がほしい~!実在しなくてもいい~!」<br> <br> 「70億って本当ですか?」「ゲームにポリゴンなど必要ないのだよ!」「皆さん、キャラクターグッズが好きですよね」<br> <br> 「マヌケユーザーにはバグ入りゲームがお似合いさ!」「徹夜仕事を自慢げに話す人が多いですね」<br> <br> 「人生再インストール」「ニヤつかないでください!」「中も見ないようなポスターを集めるんじゃない!」<br> <br> 「根拠のない自信だけはすごいですね」「悪魔に魂、安売りだ!」「調子のいいことばかり言いますね」<br> <br> 「ベッドを買ったのに寝袋生活だ!」「ジャンクフードばっかりですね」「これも仕様だというのかぁぁぁ!」<br> <br> 「実力もないくせに…」「オタクが嫌いなのは近親憎悪だって、なぜ気づかない!」「よくわかんないけど良心が痛みます」<br> <br> 「辞められればとっくに辞めてる」「そんなに限定品が好きですか!?」「人並みの幸福を求めて何が悪い!」<br> <br></dd> <dt><a href="menu:252">252</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">セガガガ担当</a></b></font> <font color="#8080FF" size= "2">sage</font> <font color="#808080" size= "2">2005/04/03(日)23:39:09ID:eCt9lPaV</font></dt> <dd>ああ、ひとつ書き忘れていた。<br> このゲームを開発した「ゾルゲール哲」氏は、「ゾルゲ市蔵」名義で漫画も描いている。<br> 「ユーズド・ゲームズ」誌(現『ユーゲー』)に連載されていた「超ゲーム少女ユーゲ」という作品だが<br> この作品、実は「セガガガ」とリンクしていて、漫画にセガガガのキャラが登場したり<br> セガガガのムービーにユーゲが紛れ込んでいたりする。<br> セガガガに興味のある人は、単行本化されているユーズド・ゲーム総集編で一度読んで頂きたい。<br> 第11回なぞは思わず泣いてしまった。<br>  <br> <a href="http://jumpres/249">&gt;249</a><br> それはたいへん正しい考えですw<br> ゾルゲール氏の漫画を読むと、感動と同じくらい「こいつ変なクスリやってねえか?」と思うこともしばしば。<br> 「キリストが降臨して高橋名人と飯野賢治を召喚」とか、脳のどの辺で考え付くのだろう…。<br> <br> <a name="a253"></a></dd> <dt><a href="menu:253">253</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/03(日) 23:54:56ID:DN2/A6Li</font></dt> <dd> >「キリストが降臨して高橋名人と飯野賢治を召喚」とか、脳のどの辺で考え付くのだろう…。<br> 糞ワロタww<br> <br></dd> <dt><a href="menu:256">256</a> <font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">名無しさん@お腹いっぱい。</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">2005/04/04(月) 16:26:26ID:yZrYY7Px</font></dt> <dd><a href="http://jumpres/252">&gt;&gt;252</a><br> ユーゲーのスレに貼られたたけど、その漫画の今回の元ネタは<br> これだな。<br> <a href= "http://koware.hp.infoseek.co.jp/jyu-goya/comic/ryu.htm">ttp://koware.hp.infoseek.co.jp/jyu-goya/comic/ryu.htm</a></dd> </dl>

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