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「零~刺青ノ聲~」(2007/05/12 (土) 21:14:44) の最新版変更点
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<strong>零~刺青ノ聲~</strong><br>
>>17-223~225・244~247・276~277・279~280
<hr>
<dl>
<dt><a href="menu:223">223</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b></font> <font color="#8080FF" size=
"2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/04(木)01:45:03ID:/D2yYDJN</font></dt>
<dd>零~zero~からの繋がり<br>
・ノーマルモード。真冬行方不明のエンディングから二年後<br>
零~紅い蝶~からの繋がり<br>
・ノーマルモード。繭行方不明のエンディングから二ヵ月後<br>
<br>
---------------------------------------------------------<br>
●登場人物<br>
黒澤怜(くろさわ れい)<br>
・職業カメラマン。23歳。恋人を2ヶ月前に自分の不注意で亡くす<br>
雛咲深紅(ひなさき みく)<br>
・準ヒロイン。19歳。1作目主人公。怜宅の住み込みアシスタント。<br>
天倉螢(あまくら けい)<br>
・都市伝説を追うノンフィクション作家。2作目主人公天倉姉妹の叔父。<br>
<br>
天倉澪(あまくら みお)<br>
・2作目主人公。一人生還したものの、奇病に侵され眠り続けている。螢の姪。<br>
雛咲真冬(ひなさき まふゆ)<br>
・深紅の兄で唯一の肉親。優雨の親友。1作目EDで氷室邸に残り行方不明。<br>
<br>
麻生優雨(あそう ゆう)<br>
・数ヶ月前に交通事故で死亡。黒澤怜の恋人。真冬と親友だった。天倉螢と共同研究していた。<br>
<br>
刺青の女<br>
・全身に蛇の刺青の入った女の幽霊。<br>
<br>
<a name="a224"></a></dd>
<dt><a href="menu:224">224</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b></font> <font color="#8080FF" size=
"2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/04(木)01:47:09ID:/D2yYDJN</font></dt>
<dd>◆一ノ刻 【徴 ~シルシ~】 ◆怜<br>
・黒澤怜は婚約者の優雨を、2ヶ月前、交通事故で亡くした(事故の原因は怜の不注意)<br>
以来ふさぎこんでいる怜を、住み込みアシスタントの深紅が必死で元気づけている。<br>
職業はカメラマン。半壊している古い幽霊屋敷の撮影に行き、そこで優雨の幻を見る。<br>
<br>
・その夜から怜は夢の中で、その幽霊屋敷【眠りの家】に入り込むようになった。<br>
射影機を入手して幽霊を撃退しながら、優雨の幻を追い、奥へ進んで行く怜。<br>
子供巫女の幽霊が、子守唄を口ずさみながら、<br>
血で染めた真っ赤なわら人形を壁一面に打ち付けていた。<br>
怜は、この子供らに羽交い絞めにされて、杭で手足を打ち付けられる幻影を見る。<br>
<br>
そして怜と同じように迷い込み、うずくまっている女性を発見。<br>
女性は「私は好きでひとり生き残ったんじゃない、私のせいじゃない」とつぶやいていた。<br>
そこへ刺青を全身に入れた長髪の女幽霊が襲い掛かってきた。<br>
恐慌状態で逃げ惑う怜。背中を触られたところで目が覚めた。<br>
幽霊に触られた部分に、激痛と共に刺青が浮かび上がり、すぐに消えた。<br>
<br>
◆二ノ刻 【狭間ノ家 ~ハザマノイエ~】◆怜<br>
・夢の中で女性と再会した怜。女性は「私を起こして」と怜に頼む。<br>
<br>
・滝川吉乃という彼女の名前を調べてみたところ、女性は現実世界に存在していた。<br>
数ヶ月前の飛行機事故で、ひとり奇跡的に生き残ったが、<br>
事故後の精神的ショックからか、眠り続ける奇病に侵されているという。<br>
<br>
・病院に会いに行く怜。ところが、声をかけようとした瞬間、<br>
滝川吉乃の体に刺青が浮き上がり、そのまま彼女は影となって消えてしまう。<br>
刺青は、怜の体に浮かび上がったものと瓜二つだった。<br>
もしかしたら自分もああなるのかもしれない…<br>
怜は解決方法を探すため、その幽霊屋敷について調べていく。<br>
屋敷は明治時代に建てられたもので、<br>
そこに行けば死者に会えるという伝説があったらしい。<br>
<br>
<a name="a225"></a></dd>
<dt><a href="menu:225">225</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b></font> <font color="#8080FF" size=
"2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/04(木)01:53:51ID:/D2yYDJN</font></dt>
<dd>◆三ノ刻 【鎮メ唄 ~シズメウタ~】◆怜<br>
・怜は夢の中の広大な幽霊屋敷を着々と攻略。奥へ進んでいった。<br>
どうやら、優雨の幻は、しめ縄で封印された扉の奥に入って行ったようだ。<br>
<br>
・そして目が覚めるたびに、刺青はどんどん広がっていく。<br>
自室を出てリビングに行くと、子供幽霊が歌っていた子守唄を、深紅が口ずさんでいた。<br>
深紅も最近、毎晩のように変な夢を見ており、子守唄はその夢の中で聞いたという。<br>
<br>
・ノンフィクション作家の天倉螢から、優雨に手紙が何通も届いていた。<br>
優雨の死を、まだ知らないらしい。<br>
都市伝説などを調べてあちこちを旅しているようだ。手紙はその結果報告だった。<br>
螢の姪、澪は神隠し(2作目紅い蝶の事件)のあと、眠り続ける奇病に侵されている。<br>
その奇病と、現在追いかけている都市伝説【眠りの家】には関係があるようだと書かれていた。<br>
また、螢も怜たちと同じように、不思議な屋敷に迷い込む夢を見ているらしい。<br>
<br>
◆四ノ刻 【禍夢 ~マガユメ~】◆深紅<br>
・深紅は夢の中で、1作目の舞台、【氷室邸】に迷い込んだ。<br>
思い出したくもない【裂き縄の儀式】の幻を見たり、幽霊に追い回され、逃げ惑う深紅。<br>
「お兄ちゃんはこっち」子供の巫女幽霊が現れた。<br>
その指さすほうへ進んでいく深紅。扉の先は、幽霊屋敷「眠りの家」だった。<br>
<br></dd>
<dt><a href="menu:244">244</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/05(金)11:22:23 ID:FMCg60HV</font></dt>
<dd>◆五ノ刻 【神隠シ ~カミカクシ~】 ◆螢<br>
・螢は夢の中で、怜と同じ屋敷【眠りの家】をさまよい、澪を探していた。<br>
霊感のない螢は射影機を怜や深紅のように使いこなす事ができず、隠れながら進んでいく。<br>
紅い蝶に誘われるように扉をくぐると、そこはなんと2作目舞台の【皆神村】の廃屋。<br>
その座敷牢の中に澪を発見。<br>
<br>
どうやら、怜と深紅と螢の3人の夢は、それぞれシンクロしているらしい。<br>
深紅の夢も、螢の夢も、怜に筒抜け状態。<br>
不審なラジオの音が聞こえ、怜はベッドから起き上がった。<br>
優雨の使っていた部屋を調べにいくと、突如、長い髪の女の霊が背中に飛びついてきた。<br>
<br>
・そこで、怜は目覚めた。夢だったらしい。<br>
刺青はさらに広がっていく。こころなしか自宅全体の様子がおかしい。<br>
深紅も、ぐったりして元気が無い。<br>
<br>
◆六ノ刻 【忌ミ柱 ~イミバシラ~】◆怜<br>
・【眠りの家】を進む怜。(この章から【眠りの家】【氷室邸】【皆神村】が完全に繋がる)<br>
この屋敷には人型の染みの浮き出ている壁が点在するのだが<br>
建設に携わった宮大工が、口封じと人柱をかねて、全員殺されて壁に塗りこまれてるらしい。<br>
怨霊と化した宮大工たちが怜を襲うが、怜は射影機で撃退。<br>
彼らの落とした手記などから、この屋敷は【久世ノ宮】という名で、<br>
【狭間を漂う巫女】を封じ込めるために、たくさんの命を犠牲にして建てられたことがわかる。<br>
ついに怜は、優雨が入っていった扉を開けることに成功する。<br>
<br>
<a name="a245"></a></dd>
<dt><a href="menu:245">245</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/05(金)11:32:41 ID:FMCg60HV</font></dt>
<dd>◆七ノ刻 【浮獄 ~フゴク~】◆深紅<br>
・深紅の夢。深紅は【眠りの家】の儀式の間にいた。<br>
深紅をここに導いた少女巫女がまた現れ「ふたりをたすけて」とつぶやく。<br>
その部屋の中央には牢が吊るされており、中に20歳前後の若い巫女が横たわっているのが見える。<br>
深紅は少女巫女に導かれ、牢を動かし、扉を開けた。<br>
中には誰もいない。牢にいた巫女の日記だけが残っていた。<br>
<br>
◆八ノ刻 【虚夢 ~ウツロユメ~】◆螢<br>
・螢の夢の中(◆五ノ刻の続き)。座敷牢の中の澪は、うつむき、<br>
「お姉ちゃん…約束したよね?ずっと一緒だって…だから私も一緒に…」とつぶやいてる。<br>
澪は繭を追いかけて、一緒にあの世へと行くつもりの様子。<br>
螢は座敷牢の鍵を探すために皆神村の廃屋の中を放浪。<br>
鍵を見つけて戻ると、澪の姿はなくなっていた。<br>
<br>
・一方、怜の自宅に、とうとう心霊現象が起こり始める。<br>
シャワーを浴びているサービスショットの最中に、幽霊が突入してきたり、<br>
ベッドの下から手が出てくるなど。<br>
<br>
・調査を一段落させた螢が電話をかけてきた。ようやく優雨の死を知る螢。<br>
怜は改めて【眠りの家】の調査を螢に頼む。<br>
<br>
◆九ノ刻 【破戒~ハガイ~】◆怜<br>
・怜の夢の中。宮大工の棟梁を倒し、数々のトラップを解除。<br>
【久世ノ宮】の最奥、【お社】への入り口を開いた怜。<br>
この先に、優雨がいるはず…<br>
<br>
・目覚めると、刺青は両足にまで広がっていた。<br>
<br>
<a name="a246"></a></dd>
<dt><a href="menu:246">246</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/05(金)11:34:13 ID:FMCg60HV</font></dt>
<dd>
■ここで、一旦【久世ノ宮】で、その昔何が起こったか説明■<br>
・明治時代、民俗学者が研究目的で、久世ノ宮を訪れる。<br>
雪解けまで滞在を許された学者は、鏡華(きょうか)という巫女と恋に落ちる。<br>
春になり、学者は久世ノ宮から、姿を消した。<br>
鏡華は男の子を産む。男児は『要(かなめ)』と名づけられた。<br>
しかし、ここでは男児は忌子と呼ばれ、流されてしまう。<br>
鏡華は学者からもらった耳飾りの片方を赤ん坊につけ、ひそかに村へ逃がす。<br>
<br>
・久世ノ宮は男性厳禁。しかし、参拝客など、男性が出入りする事も多い。<br>
巫女が男に惚れて、この世に未練を持たないよう、男性は全員徹底して顔を隠している。<br>
血を絶やさぬよう、まれに男性を招きいれ、種付け儀式も行われているのだが、<br>
学者も、このために滞在を許されたマレビト(種馬)で、用が済んだあと流されていた。<br>
そのことを知らない鏡華は、迎えに来るという学者との約束を信じて待ち続ける。<br>
<br>
・数年後、鏡華は他のマレビトとの間に、雨音(あまね)という娘を産む。<br>
雨音は、他の少女らと共に、わら人形を打ち、子守唄を唄って<br>
【眠り巫女】を鎮める【鎮女】という役割についていた。<br>
<br>
・雨音は、外から来た『零華(れいか)』という巫女が、母と同じ耳飾りをしているのに気づく。<br>
恋人にもらったらしい。もしかして、その相手とは自分の兄、『要』ではなかろうか?<br>
雨音の予想は当たった。要は、零華に会うために久世ノ宮にやってきた。<br>
一目れいかに会いたいと願う兄の頼みを、雨音は聞き入れ、男性禁忌の【お社】に入れてしまう。<br>
しかし、密会はばれてしまい、要は流されてしまった。そして雨音は咎打ちの刑に。<br>
「流す」とは黄泉に送り出すこと。簡単に言うと「殺す」ってことです。<br>
「咎打ち」は、磔の刑。わら人形を打つのを咎打ちと呼ぶのだが、それを人間でもやるということ。<br>
<br>
<a name="a247"></a></dd>
<dt><a href="menu:247">247</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/05(金)11:43:55 ID:FMCg60HV</font></dt>
<dd>■儀式について説明■<br>
・身近な人を亡くし、残された人々は悲しむ。<br>
【久世の宮】の巫女は、その悲しみを刺青として体に刻み込んで引き取る。<br>
そして容量一杯になった巫女は、社の奥に連れていかれ、四肢に杭を打たれ眠りにつく。<br>
(要するに巫女は、人々の悲しみを、一身に引き受け、あの世に持って行く役目)<br>
<br>
・「眠り巫女」は強制ではなく立候補制。近親者を亡くした経験のある女性で<br>
「人々ためになるのなら、この世に未練など」という清い心の人がなる。<br>
<br>
・刺青を入れる【刺魂ノ儀】のあと、自分の想いを鏡にたくし、<br>
お社の奥にある川(三途の川)へ行き、それを割って、自分の想いを流す。<br>
思い出を流した後、さらに奥にある【黄泉の海】まで行き、<br>
鎮女によって手足に杭を打たれ、磔にされる【戒の儀】を受ける。<br>
その後、巫女は永遠の眠りにつき、刻まれた想いは黄泉の海へ渡り、常世へ行く。<br>
鎮女は眠り巫女が目を覚まさぬよう、鎮メ唄を唄って巫女を奉る。<br>
<br>
・思い出が流れず、この世に未練を残した巫女は、<br>
体中に入れた刺青の想いに耐える事ができず、怨霊と化す。<br>
これを【破戒】と呼ぶ。怨霊と化した刺青の巫女を封じ込める方法は、<br>
屋敷を改築して【狭間の空間】を作り、そこを漂わせ、鎮まるのを待つこと。<br>
その為には、莫大な人柱が必要。鎮まらない場合は増築が必要で、さらに人柱が(ry<br>
<br>
■都市伝説「眠りの家」の説明■<br>
『夢の中で大きな古い屋敷に行き、死別した人を見かけて追いかける。<br>
屋敷には刺青の女が徘徊しており、襲い掛かってくる』<br>
この夢を見続けた人たちは、刺青が体に浮き上がると言い出し、ある日いきなり失踪する。<br>
全国各地でひそかに発生中。死者への想いが強い人に起こりやすい。<br>
夢を見ている人の身近な人も、つられて【眠りの家】に入り込むこともある。<br>
(深紅→怜に引き込まれる。螢→澪と怜に引き込まれる)<br>
<br></dd>
<dt><a href="menu:276">276</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/06(土)02:18:24 ID:35sjYym5</font></dt>
<dd>◆十ノ刻 【刺魂ノ儀~シコンノギ~】◆螢<br>
・螢の夢の中。澪を探しまくるがどこにもいない。<br>
螢は、久世ノ宮から出られず死亡した幽霊・鏡華に、まとわりつかれる。<br>
螢は鏡華を振り切り、【お社】への扉を開けて中へ入っていった。<br>
<br>
◆十一ノ刻 【終ノ路~ツイノミチ~】◆深紅<br>
・深紅も、【お社】へと入った。深紅に話しかけてきた少女巫女は雨音という名前らしい。<br>
兄を助けたいという雨音の気持ちに、深紅は完全に同調。<br>
「兄に会いたい、謝りたい」という気持ちから、真冬の幻を見るようになる。<br>
真冬のあとを追い、【お社】の地下へ潜っていく深紅。<br>
<br>
・怜が目覚め、あわてて深紅の部屋へ様子を見に行く。<br>
深紅はベッドの上で膝を抱えていた。「わたしたち、死ぬんです。わかるんです」<br>
体には刺青のあとがくっきり浮かび上がっている。<br>
「あの時、私だけひとり、生き残ったんです」<br>
深紅は、氷室邸事件で兄を残して、自分だけ逃げ延びたことを後悔していた。<br>
【眠りの家】で真冬を見つけ、今度は一緒に向こうへ行くつもりなのだ。<br>
「あなたは一人じゃないわ」深紅に寄り添う怜。<br>
しかし、深紅の気持ちも痛いほどよくわかるのだった。<br>
怜もまた、優雨を追いかけている、一人生き残った人間だからだ。<br>
<br>
・結局、次の夢で深紅は、怜の制止を振り切り、<br>
真冬を追いかけて氷室邸の最奥へ駆け込んで行ってしまった。<br>
(真冬を追いかけない選択もできる。その場合、刺青の女に捕まってしまう)<br>
<br>
・怜が目覚めて深紅の部屋へ行くと、ベッドで眠る深紅の周りを亡霊が取り囲んでいた。<br>
深紅の体には刺青がくっきり浮き上がり、昏睡状態。<br>
影となって消えるのも時間の問題のようだ。<br>
<br>
・螢が尋ねてきた。力なく「わたしたち…死ぬのかしら?」と寄りかかる怜に<br>
螢は「まだあきらめるには早い。澪も深紅も助かるはずだ」と断言する。<br>
自分たちを襲う【刺青の女】は、戒の儀式に失敗して【狭間を漂う巫女】になった。<br>
ならば彼女の四肢に、再度、刺青木と呼ばれる特別な杭を打てば助かるかもしれない。<br>
その杭は、あの屋敷の中にあるはずだ。<br>
<br>
<a name="a277"></a></dd>
<dt><a href="menu:277">277</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/06(土)02:20:09 ID:35sjYym5</font></dt>
<dd>◆十二ノ刻 【戒ノ儀~カイノギ~】◆螢<br>
・一旦【お社】から【屋敷】に戻った螢は、祭壇などを回って<br>
刺青木という石で出来た杭を4つ手に入れる。<br>
そして【お社】に戻り、地下の先の洞窟への扉を開けた。そこには…<br>
あたり一面、大量の巫女の体が、ぎっしりと杭で打ち付けられていた。<br>
<br>
その中央に横たわる【刺青の女】を見つけた螢は、杭を打とうと近づく。<br>
しかし、その四肢には、すでに杭が打たれていた。<br>
「そんな…馬鹿な」螢はよろめいた。<br>
杭が効かないから、彼女は怨霊と化していたのだ。<br>
螢をあざ笑うかのように、その手足からゆっくりと、杭が浮き上がり<br>
【刺青の女】が立ち上がった。<br>
逃げようとした螢だったが、扉が閉まり、あたりは闇に包まれた。<br>
<br>
・怜が目覚める。<br>
居間のソファで眠っていたはずの螢の姿は跡形もなく消えうせ、<br>
かわりに黒い人型の影だけが、残っていた。(この部分は分岐あり・後述)<br>
<br>
◆十三ノ刻 【刺青ノ聲~シセイノコエ~】◆怜<br>
零華(れいか)という要の恋人の巫女の幽霊が現れる。<br>
「もう一度、あなたに逢いたい…」零華の聲に導かれ、<br>
その想いを閉じた鏡のかけらを集めていく怜。<br>
全てのかけらを集め、鏡を完成させた。<br>
<br>
そして怜も強く思う。<br>
「優雨…私も、もう一度…あなたに逢いたい…」<br>
<br>
【お社】の奥、奈落への扉を開けてしまった怜。<br>
もう戻る事はできないだろう。<br>
<br></dd>
<dt><a href="menu:279">279</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/06(土)02:23:20 ID:35sjYym5</font></dt>
<dd>◆終ノ刻 【涯ノ淵~ハテノフチ~】◆怜<br>
・割れた鏡があちこちに沈んでいる川。その橋を進んでいく怜。<br>
ついに奈落の果て、大量の巫女たちが眠る【終ノ淵】へたどりつく。<br>
<br>
・零華の幻が見える。<br>
四肢に【戒】を打たれ、横たわる零華。<br>
鏡を割っても要への想いは流れなかったが、その想いは良い方向へ作用。<br>
要の夢を見ながら、おだやかに眠りにつこうとしていた。<br>
そこへ、要が忍び込んできて、零華を起こす。<br>
零華の瞳に喜びの色が浮かぶ。見つめあい微笑む二人。<br>
ところが、侵入に気づいた当主が、背後から要を襲う。<br>
要は崩れ落ちた。零華の瞳が見開かれ、怨霊【狭間の巫女】へと変化。<br>
こうして【破戒】が起こり、久世ノ宮は【狭間】に飲まれた。<br>
<br>
・死体の中から、【狭間の巫女・零華】が飛び出し、怜を襲った。<br>
なんとか【狭間の巫女・零華】を倒した怜。<br>
零華の体の前に戻り、見開いた瞼をそっと閉じてやる。<br>
洞窟の間下には、三途の川が流れ込む黄泉の海が広がっていた。<br>
怜は、零華と要の遺体を船に乗せ、鎮メ唄をつぶやきながら海へ送り出した。<br>
<br>
・黄泉の海に光が満ち、常世への出口が開いた。<br>
一斉に三途の川から、たくさんの人の魂が海へと歩いていく。<br>
その中に、優雨の姿を見つけた怜は、その背に向かって走り出す。<br>
「行かないで!…私も…私も一緒に行くから!」刺青が頬まで浮き上がった。<br>
優雨が怜を抱きしめる。「ありがとう」微笑む優雨。<br>
その体に、怜の刺青が吸い込まれていく。<br>
「君が死んだら…僕は本当に消えてしまう。だから…君は生きて欲しい」<br>
そして、怜をそこにひとり残し、優雨は黄泉の海を渡っていった。<br>
<br>
・怜が目覚めた。刺青はもう体に無い。泣き出す怜<br>
<br>
・EDテーマとスタッフロールが終わったあと、<br>
黄泉の海岸で怜と深紅が佇んでいる絵になる。そして暗転。<br>
深紅「私たち、ここに残されたんですね」怜「生きていく…痛みと共に」<br>
◆終わり◆<br>
<br>
<a name="a280"></a></dd>
<dt><a href="menu:280">280</a> <font color="forestgreen"><b><a href=
"mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b> ◆l1l6Ur354A</font> <font color=
"#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size=
"2">2005/08/06(土)02:28:46 ID:35sjYym5</font></dt>
<dd>◆ED2<br>
<br>
分岐は、二周目以降<br>
◆十ノ刻、螢の夢で、鏡華と闘い彼女を成仏させる。<br>
すると◆十二ノ刻で、螢が消えず、眠ってるだけになる。<br>
<br>
ED2といっても、スタッフロール部分に以下の写真が追加されるだけ。<br>
・深紅が目覚め、怜が抱きついてる写真。<br>
・ソファで螢が目覚めた写真。<br>
・澪と螢が、ダムらしき水面の近くで写ってる写真。<br>
・澪と螢が家に遊びに来て、怜と深紅が迎えてる写真<br>
<br>
螢(と澪)が生き残るか否かだけの違いです。<br>
--------------------------------------------------<br>
おまけ情報<br>
・黒澤怜が1~2作目共通キャラ黒澤八重の血縁かどうかは説明なし。<br>
・射影機の発明者の名は麻生邦彦。<br>
優雨と苗字が同じだが、血縁かどうかは説明はなし。<br>
・零華は、とある事件で家族が全員死亡して久世に引き取られたらしい。<br>
2作目の皆神村全滅事件だと思われる。<br>
・鏡華の想い人の学者は、螢に瓜二つ。だから螢は鏡華にまとわりつかれた。<br>
<br>
これで終わりどす。</dd>
</dl>
<strong>零~刺青ノ聲~</strong><br>>>17-223~225・244~247・276~277・279~280<hr><dl><dt><a href="menu:223">223</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/04(木)01:45:03ID:/D2yYDJN</font></dt><dd>零~zero~からの繋がり<br>・ノーマルモード。真冬行方不明のエンディングから二年後<br>零~紅い蝶~からの繋がり<br>・ノーマルモード。繭行方不明のエンディングから二ヵ月後<br><br>---------------------------------------------------------<br>●登場人物<br>黒澤怜(くろさわ れい)<br>・職業カメラマン。23歳。恋人を2ヶ月前に自分の不注意で亡くす<br>雛咲深紅(ひなさき みく)<br>・準ヒロイン。19歳。1作目主人公。怜宅の住み込みアシスタント。<br>天倉螢(あまくら けい)<br>・都市伝説を追うノンフィクション作家。2作目主人公天倉姉妹の叔父。<br><br>天倉澪(あまくら みお)<br>・2作目主人公。一人生還したものの、奇病に侵され眠り続けている。螢の姪。<br>雛咲真冬(ひなさき まふゆ)<br>・深紅の兄で唯一の肉親。優雨の親友。1作目EDで氷室邸に残り行方不明。<br><br>麻生優雨(あそう ゆう)<br>・数ヶ月前に交通事故で死亡。黒澤怜の恋人。真冬と親友だった。天倉螢と共同研究していた。<br><br>刺青の女<br>・全身に蛇の刺青の入った女の幽霊。<br><br><a name="a224"></a></dd><dt><a href="menu:224">224</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/04(木)01:47:09ID:/D2yYDJN</font></dt><dd>◆一ノ刻 【徴 ~シルシ~】 ◆怜<br>・黒澤怜は婚約者の優雨を、2ヶ月前、交通事故で亡くした(事故の原因は怜の不注意)<br>以来ふさぎこんでいる怜を、住み込みアシスタントの深紅が必死で元気づけている。<br>職業はカメラマン。半壊している古い幽霊屋敷の撮影に行き、そこで優雨の幻を見る。<br><br>・その夜から怜は夢の中で、その幽霊屋敷【眠りの家】に入り込むようになった。<br>射影機を入手して幽霊を撃退しながら、優雨の幻を追い、奥へ進んで行く怜。<br>子供巫女の幽霊が、子守唄を口ずさみながら、<br>血で染めた真っ赤なわら人形を壁一面に打ち付けていた。<br>怜は、この子供らに羽交い絞めにされて、杭で手足を打ち付けられる幻影を見る。<br><br>そして怜と同じように迷い込み、うずくまっている女性を発見。<br>女性は「私は好きでひとり生き残ったんじゃない、私のせいじゃない」とつぶやいていた。<br>そこへ刺青を全身に入れた長髪の女幽霊が襲い掛かってきた。<br>恐慌状態で逃げ惑う怜。背中を触られたところで目が覚めた。<br>幽霊に触られた部分に、激痛と共に刺青が浮かび上がり、すぐに消えた。<br><br>◆二ノ刻 【狭間ノ家 ~ハザマノイエ~】◆怜<br>・夢の中で女性と再会した怜。女性は「私を起こして」と怜に頼む。<br><br>・滝川吉乃という彼女の名前を調べてみたところ、女性は現実世界に存在していた。<br>数ヶ月前の飛行機事故で、ひとり奇跡的に生き残ったが、<br>事故後の精神的ショックからか、眠り続ける奇病に侵されているという。<br><br>・病院に会いに行く怜。ところが、声をかけようとした瞬間、<br>滝川吉乃の体に刺青が浮き上がり、そのまま彼女は影となって消えてしまう。<br>刺青は、怜の体に浮かび上がったものと瓜二つだった。<br>もしかしたら自分もああなるのかもしれない…<br>怜は解決方法を探すため、その幽霊屋敷について調べていく。<br>屋敷は明治時代に建てられたもので、<br>そこに行けば死者に会えるという伝説があったらしい。<br><br><a name="a225"></a></dd><dt><a href="menu:225">225</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/04(木)01:53:51ID:/D2yYDJN</font></dt><dd>◆三ノ刻 【鎮メ唄 ~シズメウタ~】◆怜<br>・怜は夢の中の広大な幽霊屋敷を着々と攻略。奥へ進んでいった。<br>どうやら、優雨の幻は、しめ縄で封印された扉の奥に入って行ったようだ。<br><br>・そして目が覚めるたびに、刺青はどんどん広がっていく。<br>自室を出てリビングに行くと、子供幽霊が歌っていた子守唄を、深紅が口ずさんでいた。<br>深紅も最近、毎晩のように変な夢を見ており、子守唄はその夢の中で聞いたという。<br><br>・ノンフィクション作家の天倉螢から、優雨に手紙が何通も届いていた。<br>優雨の死を、まだ知らないらしい。<br>都市伝説などを調べてあちこちを旅しているようだ。手紙はその結果報告だった。<br>螢の姪、澪は神隠し(2作目紅い蝶の事件)のあと、眠り続ける奇病に侵されている。<br>その奇病と、現在追いかけている都市伝説【眠りの家】には関係があるようだと書かれていた。<br>また、螢も怜たちと同じように、不思議な屋敷に迷い込む夢を見ているらしい。<br><br>◆四ノ刻 【禍夢 ~マガユメ~】◆深紅<br>・深紅は夢の中で、1作目の舞台、【氷室邸】に迷い込んだ。<br>思い出したくもない【裂き縄の儀式】の幻を見たり、幽霊に追い回され、逃げ惑う深紅。<br>「お兄ちゃんはこっち」子供の巫女幽霊が現れた。<br>その指さすほうへ進んでいく深紅。扉の先は、幽霊屋敷「眠りの家」だった。<br><br></dd><dt><a href="menu:244">244</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/05(金)11:22:23 ID:FMCg60HV</font></dt><dd>◆五ノ刻 【神隠シ ~カミカクシ~】 ◆螢<br>・螢は夢の中で、怜と同じ屋敷【眠りの家】をさまよい、澪を探していた。<br>霊感のない螢は射影機を怜や深紅のように使いこなす事ができず、隠れながら進んでいく。<br>紅い蝶に誘われるように扉をくぐると、そこはなんと2作目舞台の【皆神村】の廃屋。<br>その座敷牢の中に澪を発見。<br><br>どうやら、怜と深紅と螢の3人の夢は、それぞれシンクロしているらしい。<br>深紅の夢も、螢の夢も、怜に筒抜け状態。<br>不審なラジオの音が聞こえ、怜はベッドから起き上がった。<br>優雨の使っていた部屋を調べにいくと、突如、長い髪の女の霊が背中に飛びついてきた。<br><br>・そこで、怜は目覚めた。夢だったらしい。<br>刺青はさらに広がっていく。こころなしか自宅全体の様子がおかしい。<br>深紅も、ぐったりして元気が無い。<br><br>◆六ノ刻 【忌ミ柱 ~イミバシラ~】◆怜<br>・【眠りの家】を進む怜。(この章から【眠りの家】【氷室邸】【皆神村】が完全に繋がる)<br>この屋敷には人型の染みの浮き出ている壁が点在するのだが<br>建設に携わった宮大工が、口封じと人柱をかねて、全員殺されて壁に塗りこまれてるらしい。<br>怨霊と化した宮大工たちが怜を襲うが、怜は射影機で撃退。<br>彼らの落とした手記などから、この屋敷は【久世ノ宮】という名で、<br>【狭間を漂う巫女】を封じ込めるために、たくさんの命を犠牲にして建てられたことがわかる。<br>ついに怜は、優雨が入っていった扉を開けることに成功する。<br><br><a name="a245"></a></dd><dt><a href="menu:245">245</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/05(金)11:32:41 ID:FMCg60HV</font></dt><dd>◆七ノ刻 【浮獄 ~フゴク~】◆深紅<br>・深紅の夢。深紅は【眠りの家】の儀式の間にいた。<br>深紅をここに導いた少女巫女がまた現れ「ふたりをたすけて」とつぶやく。<br>その部屋の中央には牢が吊るされており、中に20歳前後の若い巫女が横たわっているのが見える。<br>深紅は少女巫女に導かれ、牢を動かし、扉を開けた。<br>中には誰もいない。牢にいた巫女の日記だけが残っていた。<br><br>◆八ノ刻 【虚夢 ~ウツロユメ~】◆螢<br>・螢の夢の中(◆五ノ刻の続き)。座敷牢の中の澪は、うつむき、<br>「お姉ちゃん…約束したよね?ずっと一緒だって…だから私も一緒に…」とつぶやいてる。<br>澪は繭を追いかけて、一緒にあの世へと行くつもりの様子。<br>螢は座敷牢の鍵を探すために皆神村の廃屋の中を放浪。<br>鍵を見つけて戻ると、澪の姿はなくなっていた。<br><br>・一方、怜の自宅に、とうとう心霊現象が起こり始める。<br>シャワーを浴びているサービスショットの最中に、幽霊が突入してきたり、<br>ベッドの下から手が出てくるなど。<br><br>・調査を一段落させた螢が電話をかけてきた。ようやく優雨の死を知る螢。<br>怜は改めて【眠りの家】の調査を螢に頼む。<br><br>◆九ノ刻 【破戒~ハガイ~】◆怜<br>・怜の夢の中。宮大工の棟梁を倒し、数々のトラップを解除。<br>【久世ノ宮】の最奥、【お社】への入り口を開いた怜。<br>この先に、優雨がいるはず…<br><br>・目覚めると、刺青は両足にまで広がっていた。<br><br><a name="a246"></a></dd><dt><a href="menu:246">246</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/05(金)11:34:13 ID:FMCg60HV</font></dt><dd>■ここで、一旦【久世ノ宮】で、その昔何が起こったか説明■<br>・明治時代、民俗学者が研究目的で、久世ノ宮を訪れる。<br>雪解けまで滞在を許された学者は、鏡華(きょうか)という巫女と恋に落ちる。<br>春になり、学者は久世ノ宮から、姿を消した。<br>鏡華は男の子を産む。男児は『要(かなめ)』と名づけられた。<br>しかし、ここでは男児は忌子と呼ばれ、流されてしまう。<br>鏡華は学者からもらった耳飾りの片方を赤ん坊につけ、ひそかに村へ逃がす。<br><br>・久世ノ宮は男性厳禁。しかし、参拝客など、男性が出入りする事も多い。<br>巫女が男に惚れて、この世に未練を持たないよう、男性は全員徹底して顔を隠している。<br>血を絶やさぬよう、まれに男性を招きいれ、種付け儀式も行われているのだが、<br>学者も、このために滞在を許されたマレビト(種馬)で、用が済んだあと流されていた。<br>そのことを知らない鏡華は、迎えに来るという学者との約束を信じて待ち続ける。<br><br>・数年後、鏡華は他のマレビトとの間に、雨音(あまね)という娘を産む。<br>雨音は、他の少女らと共に、わら人形を打ち、子守唄を唄って<br>【眠り巫女】を鎮める【鎮女】という役割についていた。<br><br>・雨音は、外から来た『零華(れいか)』という巫女が、母と同じ耳飾りをしているのに気づく。<br>恋人にもらったらしい。もしかして、その相手とは自分の兄、『要』ではなかろうか?<br>雨音の予想は当たった。要は、零華に会うために久世ノ宮にやってきた。<br>一目れいかに会いたいと願う兄の頼みを、雨音は聞き入れ、男性禁忌の【お社】に入れてしまう。<br>しかし、密会はばれてしまい、要は流されてしまった。そして雨音は咎打ちの刑に。<br>「流す」とは黄泉に送り出すこと。簡単に言うと「殺す」ってことです。<br>「咎打ち」は、磔の刑。わら人形を打つのを咎打ちと呼ぶのだが、それを人間でもやるということ。<br><br><a name="a247"></a></dd><dt><a href="menu:247">247</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/05(金)11:43:55 ID:FMCg60HV</font></dt><dd>■儀式について説明■<br>・身近な人を亡くし、残された人々は悲しむ。<br>【久世の宮】の巫女は、その悲しみを刺青として体に刻み込んで引き取る。<br>そして容量一杯になった巫女は、社の奥に連れていかれ、四肢に杭を打たれ眠りにつく。<br>(要するに巫女は、人々の悲しみを、一身に引き受け、あの世に持って行く役目)<br><br>・「眠り巫女」は強制ではなく立候補制。近親者を亡くした経験のある女性で<br>「人々ためになるのなら、この世に未練など」という清い心の人がなる。<br><br>・刺青を入れる【刺魂ノ儀】のあと、自分の想いを鏡にたくし、<br>お社の奥にある川(三途の川)へ行き、それを割って、自分の想いを流す。<br>思い出を流した後、さらに奥にある【黄泉の海】まで行き、<br>鎮女によって手足に杭を打たれ、磔にされる【戒の儀】を受ける。<br>その後、巫女は永遠の眠りにつき、刻まれた想いは黄泉の海へ渡り、常世へ行く。<br>鎮女は眠り巫女が目を覚まさぬよう、鎮メ唄を唄って巫女を奉る。<br><br>・思い出が流れず、この世に未練を残した巫女は、<br>体中に入れた刺青の想いに耐える事ができず、怨霊と化す。<br>これを【破戒】と呼ぶ。怨霊と化した刺青の巫女を封じ込める方法は、<br>屋敷を改築して【狭間の空間】を作り、そこを漂わせ、鎮まるのを待つこと。<br>その為には、莫大な人柱が必要。鎮まらない場合は増築が必要で、さらに人柱が(ry<br><br>■都市伝説「眠りの家」の説明■<br>『夢の中で大きな古い屋敷に行き、死別した人を見かけて追いかける。<br>屋敷には刺青の女が徘徊しており、襲い掛かってくる』<br>この夢を見続けた人たちは、刺青が体に浮き上がると言い出し、ある日いきなり失踪する。<br>全国各地でひそかに発生中。死者への想いが強い人に起こりやすい。<br>夢を見ている人の身近な人も、つられて【眠りの家】に入り込むこともある。<br>(深紅→怜に引き込まれる。螢→澪と怜に引き込まれる)<br><br></dd><dt><a href="menu:276">276</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/06(土)02:18:24 ID:35sjYym5</font></dt><dd>◆十ノ刻 【刺魂ノ儀~シコンノギ~】◆螢<br>・螢の夢の中。澪を探しまくるがどこにもいない。<br>螢は、久世ノ宮から出られず死亡した幽霊・鏡華に、まとわりつかれる。<br>螢は鏡華を振り切り、【お社】への扉を開けて中へ入っていった。<br><br>◆十一ノ刻 【終ノ路~ツイノミチ~】◆深紅<br>・深紅も、【お社】へと入った。深紅に話しかけてきた少女巫女は雨音という名前らしい。<br>兄を助けたいという雨音の気持ちに、深紅は完全に同調。<br>「兄に会いたい、謝りたい」という気持ちから、真冬の幻を見るようになる。<br>真冬のあとを追い、【お社】の地下へ潜っていく深紅。<br><br>・怜が目覚め、あわてて深紅の部屋へ様子を見に行く。<br>深紅はベッドの上で膝を抱えていた。「わたしたち、死ぬんです。わかるんです」<br>体には刺青のあとがくっきり浮かび上がっている。<br>「あの時、私だけひとり、生き残ったんです」<br>深紅は、氷室邸事件で兄を残して、自分だけ逃げ延びたことを後悔していた。<br>【眠りの家】で真冬を見つけ、今度は一緒に向こうへ行くつもりなのだ。<br>「あなたは一人じゃないわ」深紅に寄り添う怜。<br>しかし、深紅の気持ちも痛いほどよくわかるのだった。<br>怜もまた、優雨を追いかけている、一人生き残った人間だからだ。<br><br>・結局、次の夢で深紅は、怜の制止を振り切り、<br>真冬を追いかけて氷室邸の最奥へ駆け込んで行ってしまった。<br>(真冬を追いかけない選択もできる。その場合、刺青の女に捕まってしまう)<br><br>・怜が目覚めて深紅の部屋へ行くと、ベッドで眠る深紅の周りを亡霊が取り囲んでいた。<br>深紅の体には刺青がくっきり浮き上がり、昏睡状態。<br>影となって消えるのも時間の問題のようだ。<br><br>・螢が尋ねてきた。力なく「わたしたち…死ぬのかしら?」と寄りかかる怜に<br>螢は「まだあきらめるには早い。澪も深紅も助かるはずだ」と断言する。<br>自分たちを襲う【刺青の女】は、戒の儀式に失敗して【狭間を漂う巫女】になった。<br>ならば彼女の四肢に、再度、刺青木と呼ばれる特別な杭を打てば助かるかもしれない。<br>その杭は、あの屋敷の中にあるはずだ。<br><br><a name="a277"></a></dd><dt><a href="menu:277">277</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/06(土)02:20:09 ID:35sjYym5</font></dt><dd>◆十二ノ刻 【戒ノ儀~カイノギ~】◆螢<br>・一旦【お社】から【屋敷】に戻った螢は、祭壇などを回って<br>刺青木という石で出来た杭を4つ手に入れる。<br>そして【お社】に戻り、地下の先の洞窟への扉を開けた。そこには…<br>あたり一面、大量の巫女の体が、ぎっしりと杭で打ち付けられていた。<br><br>その中央に横たわる【刺青の女】を見つけた螢は、杭を打とうと近づく。<br>しかし、その四肢には、すでに杭が打たれていた。<br>「そんな…馬鹿な」螢はよろめいた。<br>杭が効かないから、彼女は怨霊と化していたのだ。<br>螢をあざ笑うかのように、その手足からゆっくりと、杭が浮き上がり<br>【刺青の女】が立ち上がった。<br>逃げようとした螢だったが、扉が閉まり、あたりは闇に包まれた。<br><br>・怜が目覚める。<br>居間のソファで眠っていたはずの螢の姿は跡形もなく消えうせ、<br>かわりに黒い人型の影だけが、残っていた。(この部分は分岐あり・後述)<br><br>◆十三ノ刻 【刺青ノ聲~シセイノコエ~】◆怜<br>零華(れいか)という要の恋人の巫女の幽霊が現れる。<br>「もう一度、あなたに逢いたい…」零華の聲に導かれ、<br>その想いを閉じた鏡のかけらを集めていく怜。<br>全てのかけらを集め、鏡を完成させた。<br><br>そして怜も強く思う。<br>「優雨…私も、もう一度…あなたに逢いたい…」<br><br>【お社】の奥、奈落への扉を開けてしまった怜。<br>もう戻る事はできないだろう。<br><br></dd><dt><a href="menu:279">279</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/06(土)02:23:20 ID:35sjYym5</font></dt><dd>◆終ノ刻 【涯ノ淵~ハテノフチ~】◆怜<br>・割れた鏡があちこちに沈んでいる川。その橋を進んでいく怜。<br>ついに奈落の果て、大量の巫女たちが眠る【終ノ淵】へたどりつく。<br><br>・零華の幻が見える。<br>四肢に【戒】を打たれ、横たわる零華。<br>鏡を割っても要への想いは流れなかったが、その想いは良い方向へ作用。<br>要の夢を見ながら、おだやかに眠りにつこうとしていた。<br>そこへ、要が忍び込んできて、零華を起こす。<br>零華の瞳に喜びの色が浮かぶ。見つめあい微笑む二人。<br>ところが、侵入に気づいた当主が、背後から要を襲う。<br>要は崩れ落ちた。零華の瞳が見開かれ、怨霊【狭間の巫女】へと変化。<br>こうして【破戒】が起こり、久世ノ宮は【狭間】に飲まれた。<br><br>・死体の中から、【狭間の巫女・零華】が飛び出し、怜を襲った。<br>なんとか【狭間の巫女・零華】を倒した怜。<br>零華の体の前に戻り、見開いた瞼をそっと閉じてやる。<br>洞窟の間下には、三途の川が流れ込む黄泉の海が広がっていた。<br>怜は、零華と要の遺体を船に乗せ、鎮メ唄をつぶやきながら海へ送り出した。<br><br>・黄泉の海に光が満ち、常世への出口が開いた。<br>一斉に三途の川から、たくさんの人の魂が海へと歩いていく。<br>その中に、優雨の姿を見つけた怜は、その背に向かって走り出す。<br>「行かないで!…私も…私も一緒に行くから!」刺青が頬まで浮き上がった。<br>優雨が怜を抱きしめる。「ありがとう」微笑む優雨。<br>その体に、怜の刺青が吸い込まれていく。<br>「君が死んだら…僕は本当に消えてしまう。だから…君は生きて欲しい」<br>そして、怜をそこにひとり残し、優雨は黄泉の海を渡っていった。<br><br>・怜が目覚めた。刺青はもう体に無い。泣き出す怜<br><br>・EDテーマとスタッフロールが終わったあと、<br>黄泉の海岸で怜と深紅が佇んでいる絵になる。そして暗転。<br>深紅「私たち、ここに残されたんですね」怜「生きていく…痛みと共に」<br>◆終わり◆<br><br><a name="a280"></a></dd><dt><a href="menu:280">280</a><font color="forestgreen"><b><a href= "mailto:sage">零~刺青ノ聲~</a></b>◆l1l6Ur354A</font><font color="#8080FF" size= "2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/08/06(土)02:28:46 ID:35sjYym5</font></dt><dd>◆ED2<br><br>分岐は、二周目以降<br>◆十ノ刻、螢の夢で、鏡華と闘い彼女を成仏させる。<br>すると◆十二ノ刻で、螢が消えず、眠ってるだけになる。<br><br>ED2といっても、スタッフロール部分に以下の写真が追加されるだけ。<br>・深紅が目覚め、怜が抱きついてる写真。<br>・ソファで螢が目覚めた写真。<br>・澪と螢が、ダムらしき水面の近くで写ってる写真。<br>・澪と螢が家に遊びに来て、怜と深紅が迎えてる写真<br><br>螢(と澪)が生き残るか否かだけの違いです。<br>--------------------------------------------------<br>おまけ情報<br>・黒澤怜が1~2作目共通キャラ黒澤八重の血縁かどうかは説明なし。<br>・射影機の発明者の名は麻生邦彦。<br> 優雨と苗字が同じだが、血縁かどうかは説明はなし。<br>・零華は、とある事件で家族が全員死亡して久世に引き取られたらしい。<br> 2作目の皆神村全滅事件だと思われる。《→攻略本では、雪崩が原因とされていました。因に2のゲーム中で皆神村全滅事件のときに「生き残ったのは女性1人のみ」(=「黒澤八重」)という記述がありました。》<br>・鏡華の想い人の学者は、螢に瓜二つ。だから螢は鏡華にまとわりつかれた。<br><br>これで終わりどす。</dd></dl>