エストポリス伝記2

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エストポリス伝記2<br> &gt;&gt;3-559<br> <hr width="100%" size="2"> <br> <p><b>559 エストポリス伝記2 その1 sage 04/02/13 22:36ID:lOdXI4YT</b><br> 場所は、天空。<br> 2いきます<br> <br> 絶対神アレクディアスの神殿には神をも倒せる剣「デュアルブレード」が<br> 安置されていた。あるとき、デュアルブレードは地上の何者かと共鳴を始める。<br> 「我々神と人間。どちらが地上を支配するのか、審判の時が来た」<br> そう感じた絶対神は、配下の神エリーヌを地上に派遣するのだった。<br> おそらくは、デュアルブレードと共鳴した人間を見極めるために。<br> <br> その夜、上空を赤い光が横切っていくのを世界各地で目撃された。<br> <br> 青年マキシムはエルキドの町でモンスターハンターとして生計をたてていた。<br> 一緒に暮らしている道具屋の女主人ティアはマキシムに恋愛感情を抱いているが、<br> 鈍いマキシムは気づかない。<br> ある日、隣町に通じる洞窟の鍵がモンスターに盗まれ、エルキドの町は大変に<br> 困り果てていた。早速マキシムはモンスターを倒し、鍵を取り戻したが、ふと素朴な<br> 疑問がわいた。<br> 「どうして、リザードマンのようなモンスターに鍵を盗んで人間を困らせるなんて<br>  知恵が出たんだろう。奴らにとって、鍵なんてどうでもいいはずじゃないか……」<br> そこへ、「知りたいですか、マキシムさん」と緑の髪(イメージイラストでは黒紫)の<br> なぞめいた女性が現れた。女性は未来が見えるのだという。だから、マキシムの<br> ことも、マキシムの運命もわかっていた。<br> <br> <br> <b>560 エストポリス伝記2 その2 sage 04/02/13 22:46ID:lOdXI4YT</b><br> モンスターが活性化した原因は、少し前に世界中で目撃された赤い光なのだと<br> 女性は告げた。それはやがて、全ての人間を脅かす災厄となるだろう、と。<br> しかし、マキシムにはそれに対抗する力がある。<br> だから、旅に出て戦いなさい。<br> そう告げると、女性はアイリスと自分の名を名乗り、姿を消した。<br> <br> マキシムにも心当たりが無いわけではなかった。<br> マキシムは、物心ついた頃から誰に習ったわけでもなく剣の使い方が、戦いの<br> 方法が身についていたからだ。<br> その力を使うのは、今なのかもしれない。<br> アイリスの言葉に自分の運命というものを感じ取ったマキシムは、赤い光の謎を<br> 追うべく旅に出た。<br> マキシムが心配なティアも、ついてくると言ってきかなかった。最初は反対した<br> マキシムだが、ティアに押し切られる形で一緒に旅立つことになる。<br> <br> 旅の途中でちょっとした事件に巻き込まれたマキシムは、ヒルダという女性と知り合う。<br> ヒルダの家はタンベルの街で宿屋をしており、そこで兄のガイを紹介された。<br> 自己紹介もそこそこに町にモンスターが襲い掛かってきた。マキシム、ティア、ガイは<br> 力を合わせてモンスターを撃退するが、リーダー格のカミュという男がヒルダを<br> さらっていってしまった!<br> <br> <b>564 エストポリス伝記2 その3 sage 04/02/14 09:22ID:LhJX3xlx</b><br> スンマセン、記憶違いがありました。<br> あと、最初の行も妙なことに……。訂正お願いします(汗)。<br> <br> カミュは南東の塔へ逃げていったらしい。<br> 早速ヒルダを救出すべくマキシム達は塔へ向かった。<br> 最上階で、カミュを倒すことはできたが、カミュはマキシム達を道連れにしようと、<br> 爆発の仕掛けを作動させてしまう。ついでに逃げられないようにドアを魔法で<br> 封じてしまった。ドアは今のマキシム達では開けられない。脱出の魔法も今は<br> 持っていない(魔法は町で買うので)。<br> もう死ぬのか、と皆が諦めかけたそのとき、不意にドアが開いた。<br> アイリスがマキシム達を助けに来たのだ。そして、アイリスの脱出魔法で<br> 一行とヒルダはなんとか生還することができたのだった。<br> アイリスはどうやら、強力な魔法の使い手のようだ。<br> <br> ガイはマキシムについていく、という。<br> ガイにはジェシーという彼女がいたが、ジェシーもヒルダも止めなかった。<br> ジェシーはガイが戻ってくることを、信じていたからだ。<br> そんなジェシーとガイを見て、いいわねえとティアは言うが、やはり鈍いマキシムは<br> その意味に気づかない。<br> <br> <br> <b>565 エストポリス伝記2 その4 sage 04/02/14 09:36ID:LhJX3xlx</b><br> マキシム一行は、パーセライトという国に到着した。<br> そこで、セレナという女性と知り合う。セレナは王立軍の隊長だった。<br> 国王に気に入られたマキシムは、セレナと共に北の神殿の宝剣探しを依頼される。<br> 宝剣は手に入れたが、セレナは「私はあなたを認めたわけではありません」と<br> そっけない。<br> <br> そこへ、隣町のゴートバンが何者かに壊滅させられたらしいという知らせが入った。<br> 早速ゴートバンに向かうと、建物から武器屋の売り物まで、何もかもが破壊された<br> 有様だった。死者がいないのがせめてもの救いだった。<br> これを引き起こしたのはたった一人の男で、西の塔に向かったという。<br> マキシム達は早速男を追うことにした。<br> <br> 塔の屋上で、マキシムは犯人――いや、犯神とでもいえばいいのだろうか――の<br> ガデスと対面する。破壊こそが我が使命、というガデスに、マキシム達は戦いを挑む。<br> <br> <負けた場合><br> ガデスはとどめを刺さずに去っていった。<br> そこへアイリスが現れ、満身創痍の4人を回復してくれた。<br> ガデスを倒すことが自分の運命だと確信したマキシムは、力の差を見せられてなお、<br> 戦うことを誓うのだった。<br> <勝った場合(レベル30以上ならば可能)><br> 勝ったと思った瞬間、マキシムは何故か「ガデスの剣(最強クラス)」を手に入れていた。<br> しかしガデスは「我が真の力を見るが良い!」と一瞬で4人に波動を放ち、やはり<br> 全員やられてしまうのだった。(以下、負けたときと同じ)<br> <br> <b>570 エストポリス伝記2 その5 sage 04/02/14 22:23ID:LhJX3xlx</b><br> パーセライト城に戻ると、ヒルダが急病になったという知らせが入っていた。<br> 流石にヒルダを置いたまま旅を続けるわけにもいかず、ガイはやむなく<br> タンベルの町に戻ることになった。<br> ガデスはさらに北へ向かったらしい、という情報を受けマキシム、ティア、セレナは<br> 北へ向かうことになった。<br> <br> 「両手に花で羨ましいね」と村人がマキシムを冷やかす。しかし実際は少し<br> 張り詰めていた。セレナはことあるごとにマキシムを認めないだとか減点だとか<br> 言って突っかかるが、ティアは気づいていた。<br> マキシムとセレナの間には、確実に何かが芽生えているということに。<br> 自分の中に、セレナに対する対抗心というか嫉妬のようなものが芽生えているということにも。<br> <br> そんな中、一行はバウンドキングダムという国にたどりついた。<br> バウンドキングダムはハイデッカという愉快な男が軍の隊長兼王子のおもり役を<br> つとめていた。イドゥラと名乗る男が「さるお方の命令だ」というのを「お前の上司は<br> 猿なのか?」と真面目に聞き返すくらいだ。<br> 「俺が剣の次に得意なのはおせじを言うことなんだ」とハイデッカに言われ、セレナは<br> 「こいつ、バカね」とため息をつくのだった。<br> <br> キングダムの王子が勢いだけで北の迷宮にモンスター討伐に行ったということで、<br> 一行は王子の捜索を依頼される。ハイデッカも王子のおもりということで後から<br> こっそりつけてきた。事件は一行と強さは本物だったハイデッカの活躍で解決し、<br> 王子も自分の無鉄砲さを反省した。<br> 城に戻ると、騒然となっていた。ガデスが来ていたらしい。<br> <br> <br> <b>571 エストポリス伝記2 その6 sage 04/02/14 22:38ID:LhJX3xlx</b><br> ガデスは「セイム島を沈める」とだけ言って、帰っていったらしい。<br> 沈められたくなければ……という要求は何もなかった。要するに勧告だ。<br> セイム島にはパーセライトがある。セレナとティアはもしもの時のために<br> パーセライトに戻ることになった。<br> そこへ、妹が回復したガイが現れ、ハイデッカと3人でガデス討伐に向かうことになった。<br> <br> 廃墟の塔の屋上で、3人は力を合わせてガデスを倒す。<br> ガデスはこうなったら塔の「セイム島を沈める仕掛け」だけでも作動させてやる、と<br> どこかへ逃げようとするが、マキシムはそれを追った。結局、仕掛けは作動してしまう。<br> そこへ、後ろからマキシムを呼ぶ声がした。ティアとセレナだ。しかし、マキシムと<br> 他のメンバーの間には塔が崩れつつあるのか、いつの間にか深い穴が出来ていた。<br> 心配だから私も一緒に、というティアに、マキシムは必ず戻るからパーセライトに<br> 戻るんだ、と答える。セレナはパーセライトに戻ろうとティアを説得し、ティアも渋々<br> 了承した。<br> <br> マキシムはセイム島を沈める仕掛けを止めるために塔の中を奔走する。やっと<br> 仕掛けを止めることが出来た……と思った瞬間、上から雷が落ちてきた。<br> 気を失うマキシムの後ろに、緑の髪の女性が現れる。そして、何も言わずマキシムを<br> 瞬間移動させた。<br> 気がつくと、マキシムはパーセライトにいた。そこへセレナが現れマキシムを抱きしめる。<br> その様子を見て、もう私の入る隙間は無い、とティアは去っていくのだった。<br> <br> マキシムとセレナは結婚した。それから1年はまずい料理を食べたり水着の話題で<br> 盛り上がったり、子供のラルフが生まれたりと楽しく過ごしたのだった。<br> <br> 第1部 おわり</p> <p><b>41 エストポリス伝記2 その7 04/02/26 20:46ID:ZDeRs9pG</b><br> 第二部<br> <br> 新婚生活も一年になろうとしたある日、マキシムとセレナの自宅にいつぞやの<br> イドゥラが現れ、息子のラルフをさらっていってしまった。<br> 「北の灯台へ来い」というイドゥラの挑戦を受け、マキシムとセレナは灯台に<br> 向かった。イドゥラは、「さるお方」の命令でマキシムの血筋を残されては困る、<br> とラルフを殺そうとする。「さるお方」とは、ガデス以外の神らしいのだ。<br> <br> さっさとイドゥラを倒してラルフを取り戻したいマキシム夫妻だが、ラルフはイドゥラの<br> 手の中。下手に手を出してはイドゥラの前にラルフが死んでしまう。どうすれば……。<br> と、そこへ突然アイリスが瞬間移動で現れ、ラルフをイドゥラの手から奪い返して<br> くれた。イドゥラを倒すには至らなかったが、退けることはできた。<br> <br> アイリスは、マキシムはガデスとの戦いで死ぬ予定だった、と言った。<br> その後「でも私が」と続けようとしたが、何故かそこでやめてしまった。<br> 何かまた大きな悪が動き出しているのかもしれない。<br> マキシムとセレナは、ラルフを伯母に預け、イドゥラの上に立つ者、さらなる悪を<br> 追うべく再び旅に出た。<br> <br> 港町に行くと、既にハイデッカとガイが二人を迎えてくれた。<br> 離れ離れになって暮らしていたが、考えていることは皆同じだったのだ。<br> <br> <b>293 エストポリス伝記2 その7 04/03/04 20:36ID:Ms0qVlgG</b><br> 飛び飛びでスマソ<br> <br> 4人揃ったものの、イドゥラを追うことは難しかった。何故なら港町の船すべてが<br> 先回りしていたイドゥラに壊されていたからだ。<br> そこで町一番の船大工ジャッドに「幻の木」という材料をとってきてくれることを条件に、<br> 次の街まで運んでもらうことになった。幻の木を材料にした船は、ジャッドの夢でもあった。<br> マーティン号と名づけられた船で、ナーシサスの町に到着したマキシムたちは、<br> 「未婚の」女性が、子供も含めてハーメルンの笛吹きのようにさらわれるのを見る。<br> ここで事件を解決して彼女ゲットとばかりにがんばるハイデッカ。<br> <br> 事件を起こしたのはもちろんイドゥラで、神のいけにえにするのだとか。<br> そして、ハイデッカのがんばりで事件は解決するのだったが、さらわれた女性には<br> 皆恋人がいたのであった。落ち込むハイデッカを女の子が励まそうとするが、<br> お友達の男の子が迎えに来てしまった。ハイデッカに春は、来なかった……。<br> <br> 失態続きでとうとう上司のアモンという神にさえ見放されたイドゥラはアイリスを<br> とある神殿で人質にとり、マキシムたちに最後の戦いを挑む。<br> 戦いには勝ったが、イドゥラは脱出魔法を封じた上で神殿もろとも道連れにしようと<br> した。ハイデッカの犠牲でアイリスが脱出魔法を使うことができた。<br> ハイデッカは、戻ってこなかった。<br> <br> (ちなみに<br>  本篇でおまけダンジョンをクリアしたいのなら、ハイデッカが抜ける前に<br>  話をとめたデータを作っておいたほうが良いです)<br> <br> <br> <b>294 エストポリス伝記2 その8 sage 04/03/04 20:47ID:Ms0qVlgG</b><br> ハイデッカを失った悲しみにひたる間もなく、マキシム達は神を追う旅を<br> 続けるのだった。が、徒歩ではやはり限界があった。<br> そこへ、船を買わないか、という話をとある町で持ちかけられる。<br> 船の持ち主はレクサス・シャイアという変わり者の博士だった。レクサス博士は<br> 強い「波動」を持つマキシムたちに興味を示す。ちなみに、博士の波動計によると<br> 3人の強さはガイ<セレナ<マキシムらしい。<br> ジャッドが幻の木を手に入れたことを知った博士は、「エンジン」をつけた船を<br> ようやく作れる、とマキシムに協力してくれることになった。<br> <br> 船が出来上がるまでのあいだ、マキシムたちはなりゆきで街の花売り娘の代わりに<br> 珍しい花をとってくることになった。<br> セレナは珍しい花を「プリフィア」と名づけた。<br> <br> 完成した船は「エクセリオン号」と名づけられ、レクサス博士も同行することになった。<br> 途中立ち寄った王国で、また事件にまきこまれるマキシム達。黒幕は軍事大国<br> グラッセの王子クラウスだった。<br> ヒーローのように登場したマキシム達に、ガイは「聞いて名乗るのもおこがましいが」と<br> わりとノリノリで名乗りをあげた。<br> 「俺は無敵の豪腕ガイ!そして正義の剣士マキシム!世紀の天才レクサス!」<br> <br> 「そして、魔法の人妻 マジカル・セレナ!!」<br> <br> <br> <b>295 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/04 20:54ID:Ms0qVlgG</b><br> とまあこんな感じで珍事件を解決していくマキシム達。<br> しかし、どこかの王国が財政難でなんだという事件を終わらせようとした瞬間、<br> 遂にアモンがマキシム達の前に現れた。<br> <br> アモンはあいさつがわりのように山奥の村を壊滅させてしまった。<br> マキシム達が壊滅した村に向かうと、アイリスが死んだ村人の為に祈りを捧げていた<br> ところだった。神と戦うには肉体的な力だけでは勝てない、とアイリスは語る。<br> 精神の力、「波動」でなければ。<br> しかし人間の限界ではとうてい神には勝つことはできない。<br> 何か、「波動を増幅するような」武器でもない限りは。<br> 波動を増幅する武器は、「デュアルブレード」というらしい。<br> <br> いつものように助言だけを与えてどこかへ去ろうとするアイリス。<br> マキシムは、いつかはあなたの正体を教えてくれますか、と尋ねた。<br> 「そのとき、あなたは私だとわからないかもしれませんが」<br> と、アイリスは答える。<br> その言葉は、マキシムには届かなかった。アイリスの心の中での言葉だったからだ。</p> <dl> <dt><a href="menu:324">324</a> <b><a href="mailto:sage"><font color= "#008080">エストポリス伝記2 その9</font></a></b> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/03/05 21:23 ID:FPKmCdD7</font></dt> <dd> 光る玉が海底に沈んでいった、という話でもちきりになっている村があった。<br> そこでは、レクサス博士の知り合いのケビンという男が潜水艇を作っていた。<br> 光る玉はアモンと関係がある、もしくはアモンそのものではないかと勘づいたマキシム<br> たちは海底に向かうことを決めた。<br> 海底に行くために、レクサスの研究所のあるポートラビアの街でエクセリオン号に<br> 潜水艇に変形させる機能をつけるように改造することになった。幻の木で作った船ならば、<br> それくらい改造を加えても大丈夫らしい。<br> さっそく設計図を、というところでまた事件が発生する。<br> <br> 犯人は先回りしようとしたアモンの手下……ではなく、エルフの女の子だった。<br> 一から書き直すと時間がかかるので、女の子から直接返してもらうことになった。<br> エルフの里に続く帰れずの山の出口で、ようやく女の子を捕まえることができた。<br> 女の子の名前はミルカ。ミルカは研究所から出る排水で、街に緑が無いことに<br> 腹を立てていたのだ。そこへ、エルフの若者が現れる。「アーティ様」と呼ぶミルカ。<br> アーティの説得で設計図は返され、レクサスも研究所の設備を改良するために<br> 街に戻っていった。<br> そこへ、またまた事件の知らせが入った。ミルカの母親のカレンが、光る玉に<br> 連れ去られていってしまったというのだ!<br> <br> <b>325 エストポリス伝記2 その10 04/03/05 21:33ID:FPKmCdD7</b><br> カレンは「精神の神殿」という場所に連れ去られたらしい。<br> アーティを加え、早速マキシム達は神殿に向かった。<br> 神殿の奥では、アモンが自らの波動をさらに高めるべく、カレンを脅している<br> 最中だった。しかし、これはカレンの策でもあった。精神の神殿の最深部では<br> 波動を高める装置があり、カレンはそれでアモンを撃退した。<br> その反動でカレンは、命を落としてしまう。<br> アーティはカレンの敵を討つことを、ミルカに誓うのだった。<br> ここに、伝説の戦士と後の世に語られる4人が遂に揃った。<br> <br> 「あなた達のお互いを想う気持ちは本物なのですか?」<br> <br> 潜水艇に乗ってたどりついた街で、マキシムはアイリスにそう尋ねられた。<br> らしくなく突っかかるアイリスに、ガイは戸惑いを隠せない。まるでセレナを<br> あおるように「ダラールの街の近くには真実の愛を映し出す鏡のある塔がある」<br> と告げていつものようにアイリスは立ち去っていくのだった。次の目的地は<br> ダラールよ!と物凄い剣幕でセレナは怒鳴る。<br> アーティは、初対面のせいもあるのか、不審な目でアイリスを見送っていた。<br> <br> <br> <b>326 エストポリス伝記2 その11 sage 04/03/05 21:40ID:FPKmCdD7</b><br> 真実の塔の最上階では、アイリスが待っていた。互いを想う気持ちが本物で<br> あれば、鏡に姿が映るらしい。<br> 確かめる間もなく、モンスターが部屋へ乱入してきた。そのはずみで、マキシム一行<br> は鏡に背を向けたまま戦う姿勢になってしまった。しかしアイリスははっきりと<br> 見ていた。マキシムとセレナの姿が、映っていることを。<br> <br> 戦いのせいで、鏡は粉々に砕け散ってしまった。それでもマキシムとセレナの<br> 心に不安はなかった。<br> 「どうしてお互いの気持ちよりも、他人の言葉の方が気になったんだろう」<br> 変ね、とほのぼのした雰囲気に包まれる。<br> いつのまにか姿を消していたアイリスに、またアーティは疑問を抱く。<br> いつものことだから、とガイにあっさり流されてしまった。<br> <br> 一行が去った部屋に、アイリスが一人で入ってきた。アイリスは魔法で鏡を<br> 直していく。<br> 「これで良いのですね、アレクディアス様」<br> 真実の鏡には、青い髪の甲冑姿の女性が映っていた。<br> <br> <b>367 エストポリス伝記2 その12 sage 04/03/06 19:17ID:mXWf6Sgn</b><br> ダラールの街に戻ると、アイリスは西に向かったという情報が手に入った。<br> ダラールの西、チャッドの村に着くと、火山が噴火するとかでアイリスどころでない<br> 騒ぎになっていた。火山に住むドラゴンがその元凶だ、と村の長老は一人で倒しに<br> 行ってしまったらしい。成り行きでマキシムは長老を救出することになった。<br> <br> 火山でドラゴンをやっつけると、噴火の兆しは収まった。本当にドラゴンが元凶<br> だったらしい。そして長老は、デュアルブレードについて知っていた。<br> 海底の人魚の国に行けばもっと詳しいことがわかる、と長老は「人魚の玉」をくれた。<br> <br> 早速人魚の国にたどりつくと、「デュアルブレードなのかはわからないが、海底神殿には<br> 光り輝く剣がある」という話を女王から聞いた。それから、チャッドの長老は昔、<br> 人魚の国の住人だったらしい。<br> 人魚の国にもやはり困った事件が起こっていて、デュアルブレード探索のついでに<br> 行方不明になった王女と国民を探してくれ、と頼まれた。<br> <br> 海底神殿には、人魚の王女と国民がいた。無事を喜ぶのもつかの間、王女以外の<br> 人魚は雷が落ちて全員「殺されてしまった」。奥に只者ではない気配がある。やったのは、そいつだ。<br> 神殿の奥には、デュアルブレードらしき剣があった。マキシムが近づこうとした瞬間、<br> 只者ではない気配の持ち主が現れる。<br> この世に降臨しつつある邪神の一人、「恐怖」を司るディオスだった。<br> デュアルブレードをマキシムは手にしようとするが、ディオスもまたデュアルブレードを<br> 手にしようと波動を放つ。マキシムでは力不足だったのか、見切りをつけたように<br> デュアルブレードは消えてしまった。<br> <br> 「貴様には資格がなかったようだな」<br> <br> <br> <b>368 エストポリス伝記2 その13 sage 04/03/06 19:24ID:mXWf6Sgn</b><br> 次の瞬間、マキシム達はチャッドの村にいた。ディオスが瞬間移動させたようだ。<br> どうしてこんなことを、と思った瞬間、上空に巨大な島が浮かんでいるのが見えた。<br> そして、島からレーザーのような光が放たれ、村は全滅してしまった。<br> <br> レクサスは空の島を「虚空島」と名づけた。虚空島に向かうには、エクセリオンに<br> 空を飛ぶ機能をつけなければならない。そのためにはエンジンがもう1基いるが、<br> 1から作っていては時間がかかりすぎる。<br> 丁度、軍事大国グラッセにエンジンがあるらしい。このご時世に世界征服を企む<br> ようなとんでもない国だ。世のため人の為に、エンジンを頂戴してしまおう。<br> というわけで、一行はグラッセに侵入することになった。<br> <br> 「待っていたぞ、マジカルセレナ!」<br> <br> グラッセで待ち受けていたのは、いつぞやのクラウス王子だった。クラウス王子は<br> 兵士を放つが所詮マキシムたちの敵ではない。さっくり倒す。<br> 「おのれマジカルセレナ!」<br> クラウス王子は奥の手とばかりにエンジンを搭載した戦車で襲い掛かってきた。<br> これも破壊したが、エンジンは無事だった。爆発に巻き込まれる前に、さっさと<br> 一行はグラッセを脱出するのだった。<br> <br> <br> <b>369 エストポリス伝記2 その14 04/03/06 19:36ID:mXWf6Sgn</b><br> エクセリオンの改造の途中で、虚空島がある場所で止まったという知らせが入った。<br> まるで何かに共鳴するかのように。<br> デュアルブレード無しで神に勝つような手も無い今、エクセリオンでまず向かうのは、<br> 近くの村ということになった。<br> <br> ナルビクの村は不思議な雰囲気に包まれていた。代々神に仕えるという使命が<br> この村にはあるらしい。なんでも遠い昔に神から「神授の兜」「神授の盾」「神授の鎧」という<br> 武具をさずかったのだとか。虚空島が現れた今こそ、3つの武具をマキシムに託すとき、<br> と長老から3人の孫娘を紹介される。リサ、マリエル、クレアの3人は、3つの武具の<br> 封印を解く鍵でもあるらしい。<br> <br> 早速リサを連れて最初の封印の塔に向かうマキシム達。<br> 最上階で石版の封印を解こうとした瞬間、意外な人物が現れた。<br> 1年ほど前に、この手で倒したガデスだった。エリーヌという神の力で、この世に<br> よみがえることが出来たのだ、という。<br> ガデスを倒し、マキシムは神授の鎧を手に入れる。<br> そしてリサは、塔に残ると言い出した。塔の石版には波動を高める力があり、<br> それで虚空島を封じる考えなのだった。<br> <br> <b>371 エストポリス伝記2 その15 sage 04/03/06 22:07ID:mXWf6Sg</b>n<br> エンディングまでいきます<br> <br> マリエルを連れて第2の封印を解こうとするマキシムに、今度はアモンが<br> 襲い掛かる。なんとか倒したマキシム一行だが、エリーヌをなんとかしない限りは、<br> いたちごっこなのだった。<br> 封印を解いて神授の兜をマキシムは手に入れる。そして、マリエルの考えも<br> リサと同じだった。<br> <br> 最後の封印を、クレアと共に解こうとするが、今度は邪魔が入らなかった、まあそれは<br> 良いことだと封印を解いて神授の盾を手に入れると、ディオスが現れた。<br> そして、マキシムを試すかのようにデュアルブレードも。<br> それはデュアルブレードを持つ者にこそふさわしい。我が物だ!<br> と、ディオスは全員を吹き飛ばす。それでもマキシムは立ち上がった。心配する<br> セレナに、あんな奴には負けない、とマキシムも波動を高める。<br> そして、デュアルブレードはマキシムを選んだ。裏切られた、と思ったディオスは<br> 貴様らだけは絶対に許さん、と捨て台詞を残して去っていった。<br> クレアもまた塔に残った。そして、3人の波動を共鳴させて、虚空島の動きを<br> 止めることに成功する。<br> しかし、永遠に封印できるというわけではなかった。3人の命が徐々に消耗していくからだ。<br> <br> 虚空島では突然の出来事にディオスはやや驚いていた。しかし、マキシム達が<br> すぐに乗り込んでくるわけでもないこともわかっていた。アモンが、こっそりエクセリオン<br> を壊していたからだ。<br> <br> <br> <br> <b>372 エストポリス伝記2 その16 sage 04/03/06 22:16ID:mXWf6Sgn</b><br> エクセリオンを修理するために、一旦マキシム一行はポートラビアの街に戻った。<br> アモンは意外と詰めが甘いらしく、心臓部ともいえるエンジンは無事だった。修理に<br> 時間はかからない。<br> 修理している間、マキシムはセレナを呼び出し、君はここに、と言いかけるが、<br> その続きを言ったら私はあなたを軽蔑する<br> と、セレナに止められた。<br> 必ず勝って、そしてラルフのもとに戻りましょうよ、と。<br> そんな二人を、ガイは複雑な思いで眺めていた。あいつらには、子供もいるしな<br> と思うと、胸騒ぎがした。<br> <br> エクセリオンが修理を終えたとき、虚空島を封じる波動が弱まっているという知らせが<br> 届いた。さらに良くないことに、街に大勢のモンスターが襲い掛かってきたのだ。<br> 普通にダンジョンで出くわしても手のかかるモンスターがぞろぞろと……どうすれば<br> と思った瞬間、思いもかけない人物がくじらに乗って現れた。<br> ハイデッカだ!生きていたのだ。<br> 地上は俺にまかせろ、とハイデッカはモンスターを引き受ける。ハイデッカの気迫に、<br> モンスターも気圧され気味だ。<br> エクセリオン号は虚空島に向けて飛び立つ。虚空島からいくつものレーザーが<br> エクセリオンを襲うが、エクセリオンは虚空島になんとか不時着した。<br> <br> <br> <b>373 エストポリス伝記2 その17 sage 04/03/06 22:27ID:mXWf6Sgn</b><br> ガデスとアモンをさっくり倒し、虚空島の奥へとマキシム達は進む。<br> 途中の橋で、青い髪の甲冑姿の女性が現れた。お前がマキシムか、と女性は言う。<br> 何者だ、といきり立つマキシムに、女性は名乗ることを渋った。<br> どうした、何故名乗らない、とマキシムが更に言うと、女性は観念したかのように<br> 私の名はエリーヌ。殺戮を司る神だ。<br> と答えた。私がいる限り、四神は何度でも蘇る。<br> マキシムはエリーヌに戦いを挑み、勝った。エリーヌはお前は何のために戦うのだ、<br> と息も絶え絶えに問いかけた。俺には守るべき女がいる、と即答するマキシム。<br> たった一人の女の為に命をかけるのか。<br> 俺にとっては命をかけるに値する女だ。<br> エリーヌは笑い、それがディオス様に通用するか試してみろと言って、消えた。<br> <br> 残る神はディオスだけとなった。<br> 何故お前達のような邪神ばかり現れるんだ、というマキシムに、幸運や愛を司る<br> 神もいるが、自分達のような者もいる。片方だけを手に入れることなどできない、と答えた。<br> そして、マキシムと自分を裏切ったデュアルブレードだけは許さないと言って、戦いに突入した。<br> なんとかディオスに勝った、と思ったそのとき、何故かマキシム一行の周りに<br> 倒したはずのガデス、アモン、エリーヌが現れる。アーティによればこれは残像思念のような<br> もので、波動を共鳴させることで地上もろとも道連れにする気らしい。<br> マキシムもセレナ、ガイ、アーティの波動を合わせることでそれだけは阻止した。<br> しかし、セレナの身体に負担が掛かりすぎたせいか、セレナは絶命してしまった。<br> マキシムはセレナを置いて脱出することは出来なかった。<br> ガイは、マキシムの気持ちをくんで、アーティに脱出魔法を唱えさせた。<br> <br> ここまでが、1のオープニングで語られた部分(大分変わった部分もありますが)<br> <br> <br> <b>374 エストポリス伝記2 その18 sage 04/03/06 22:37ID:mXWf6Sgn</b><br> ガイとアーティの去った虚空島に、ディオスの亡霊が現れた。<br> 貴様だけは絶対に許さん、こうなったらこの島をパーセライトにぶつけてやる、<br> 我が最後の恐怖を味わうがいい、と言って、ディオスは消えた。<br> <br> もうマキシムに手段は残されていない。<br> どうすればいいんだ。<br> と、そこへ半透明のアイリスが現れた。マキシムはアイリスの姿から、波動を<br> 感じた。エリーヌと同じ波動を。<br> 何故、敵のあなたが私を何度も助けてくれたのですか、と問うマキシムに、<br> 全ては絶対神アレクディアス様の意思です、とアイリスは答えた。<br> いずれ神と人は地上をかけて戦うときがくる。その時を示すのが審判の剣<br> デュアルブレード。アレクディアスはあと1000年はそんな時期は来ないと思って<br> いたが、地上にマキシムが現れ、デュアルブレードは共鳴した。<br> そしてマキシムを見極めるためにエリーヌが派遣された。アイリスとして。<br> しかしアイリスとしてマキシムを導いてきたエリーヌだが、使命を越えてマキシムを<br> 助けるようなことをしてしまった。エリーヌには、それがわからない。<br> マキシムはアイリスにこの島を止める方法を教えて下さい、と言ったが、アイリスは<br> 拒否した。自分は殺戮の神。そんなことをすれば自分を否定することになる。<br> それでもマキシムはアイリスに助けを求めた。すると、アイリスは残された最後の<br> 力で動力部に続く道を開いてくれた。<br> <br> 虚空島の動力は3つの巨大な魔石から成っていた。波動をぶつけることで壊すことが<br> 出来たが、1つ壊すごとにマキシムの身体にも限界が近づいてきていた。最後の<br> 魔石をデュアルブレードの力を借りて壊したマキシム。<br> そこへ、半透明のセレナがマキシムを迎えに来た。マキシムもセレナのもとへ行った。<br> <br> <br> 375 エストポリス伝記2 END sage 04/03/06 22:45 ID:mXWf6Sgn<br> 淡い青の光とピンクの光が世界中をかけめぐっていく。<br> ガイはタンベルでパーティーを開く予定だ。<br> アーティは目を負傷し、ミルカに心配されるがそれよりもタンベルに行きませんか、と言った。<br> ハイデッカはマキシムは世界で二番目に強いやつだから、きっと大丈夫だろう、<br> と豪語する。もちろん1番はハイデッカだ。<br> そして、光がエルシドの街を通り過ぎたとき<br> ティアは、不意に涙が止まらなくなった。<br> 光がパーセライトの街に着いたとき、ラルフは片言で「ママ」と母親を呼んだ。<br> <br> エストポリス伝記2 おわり。<br> <br> そして約100年後、マキシムの子孫の少年の前に、ルフィアという名の少女が現れる。<br> <br> <br> キャラクターの心情を書き出すとどうしても長くなってしまいますね。<br> そのへんがこのゲームの醍醐味でもあるわけですが。<br> セーブは出来ないがお腹が減らない不思議のダンジョン「いにしえの洞窟」とか、<br> 8個集めると願いを叶えてくれる「ドラゴンエッグ」とかおまけも色々あります。</dd> </dl>
<strong>エストポリス伝記2</strong><br> &gt;&gt;3-559~560・564~565・570~571、&gt;&gt;4-41・293~295・324~326・367~369・371~375 <hr width="100%" size="2"> <b>559 エストポリス伝記2 その1 sage 04/02/1322:36ID:lOdXI4YT</b><br> 場所は、天空。<br> 2いきます<br> <br> 絶対神アレクディアスの神殿には神をも倒せる剣「デュアルブレード」が<br> 安置されていた。あるとき、デュアルブレードは地上の何者かと共鳴を始める。<br> 「我々神と人間。どちらが地上を支配するのか、審判の時が来た」<br> そう感じた絶対神は、配下の神エリーヌを地上に派遣するのだった。<br> おそらくは、デュアルブレードと共鳴した人間を見極めるために。<br> <br> その夜、上空を赤い光が横切っていくのを世界各地で目撃された。<br> <br> 青年マキシムはエルキドの町でモンスターハンターとして生計をたてていた。<br> 一緒に暮らしている道具屋の女主人ティアはマキシムに恋愛感情を抱いているが、<br> 鈍いマキシムは気づかない。<br> ある日、隣町に通じる洞窟の鍵がモンスターに盗まれ、エルキドの町は大変に<br> 困り果てていた。早速マキシムはモンスターを倒し、鍵を取り戻したが、ふと素朴な<br> 疑問がわいた。<br> 「どうして、リザードマンのようなモンスターに鍵を盗んで人間を困らせるなんて<br>  知恵が出たんだろう。奴らにとって、鍵なんてどうでもいいはずじゃないか……」<br> そこへ、「知りたいですか、マキシムさん」と緑の髪(イメージイラストでは黒紫)の<br> なぞめいた女性が現れた。女性は未来が見えるのだという。だから、マキシムの<br> ことも、マキシムの運命もわかっていた。<br> <br> <br> <b>560 エストポリス伝記2 その2 sage 04/02/1322:46ID:lOdXI4YT</b><br> モンスターが活性化した原因は、少し前に世界中で目撃された赤い光なのだと<br> 女性は告げた。それはやがて、全ての人間を脅かす災厄となるだろう、と。<br> しかし、マキシムにはそれに対抗する力がある。<br> だから、旅に出て戦いなさい。<br> そう告げると、女性はアイリスと自分の名を名乗り、姿を消した。<br> <br> マキシムにも心当たりが無いわけではなかった。<br> マキシムは、物心ついた頃から誰に習ったわけでもなく剣の使い方が、戦いの<br> 方法が身についていたからだ。<br> その力を使うのは、今なのかもしれない。<br> アイリスの言葉に自分の運命というものを感じ取ったマキシムは、赤い光の謎を<br> 追うべく旅に出た。<br> マキシムが心配なティアも、ついてくると言ってきかなかった。最初は反対した<br> マキシムだが、ティアに押し切られる形で一緒に旅立つことになる。<br> <br> 旅の途中でちょっとした事件に巻き込まれたマキシムは、ヒルダという女性と知り合う。<br> ヒルダの家はタンベルの街で宿屋をしており、そこで兄のガイを紹介された。<br> 自己紹介もそこそこに町にモンスターが襲い掛かってきた。マキシム、ティア、ガイは<br> 力を合わせてモンスターを撃退するが、リーダー格のカミュという男がヒルダを<br> さらっていってしまった!<br> <br> <b>564 エストポリス伝記2 その3 sage 04/02/1409:22ID:LhJX3xlx</b><br> スンマセン、記憶違いがありました。<br> あと、最初の行も妙なことに……。訂正お願いします(汗)。<br> <br> カミュは南東の塔へ逃げていったらしい。<br> 早速ヒルダを救出すべくマキシム達は塔へ向かった。<br> 最上階で、カミュを倒すことはできたが、カミュはマキシム達を道連れにしようと、<br> 爆発の仕掛けを作動させてしまう。ついでに逃げられないようにドアを魔法で<br> 封じてしまった。ドアは今のマキシム達では開けられない。脱出の魔法も今は<br> 持っていない(魔法は町で買うので)。<br> もう死ぬのか、と皆が諦めかけたそのとき、不意にドアが開いた。<br> アイリスがマキシム達を助けに来たのだ。そして、アイリスの脱出魔法で<br> 一行とヒルダはなんとか生還することができたのだった。<br> アイリスはどうやら、強力な魔法の使い手のようだ。<br> <br> ガイはマキシムについていく、という。<br> ガイにはジェシーという彼女がいたが、ジェシーもヒルダも止めなかった。<br> ジェシーはガイが戻ってくることを、信じていたからだ。<br> そんなジェシーとガイを見て、いいわねえとティアは言うが、やはり鈍いマキシムは<br> その意味に気づかない。<br> <br> <br> <b>565 エストポリス伝記2 その4 sage 04/02/1409:36ID:LhJX3xlx</b><br> マキシム一行は、パーセライトという国に到着した。<br> そこで、セレナという女性と知り合う。セレナは王立軍の隊長だった。<br> 国王に気に入られたマキシムは、セレナと共に北の神殿の宝剣探しを依頼される。<br> 宝剣は手に入れたが、セレナは「私はあなたを認めたわけではありません」と<br> そっけない。<br> <br> そこへ、隣町のゴートバンが何者かに壊滅させられたらしいという知らせが入った。<br> 早速ゴートバンに向かうと、建物から武器屋の売り物まで、何もかもが破壊された<br> 有様だった。死者がいないのがせめてもの救いだった。<br> これを引き起こしたのはたった一人の男で、西の塔に向かったという。<br> マキシム達は早速男を追うことにした。<br> <br> 塔の屋上で、マキシムは犯人――いや、犯神とでもいえばいいのだろうか――の<br> ガデスと対面する。破壊こそが我が使命、というガデスに、マキシム達は戦いを挑む。<br> <br> <負けた場合><br> ガデスはとどめを刺さずに去っていった。<br> そこへアイリスが現れ、満身創痍の4人を回復してくれた。<br> ガデスを倒すことが自分の運命だと確信したマキシムは、力の差を見せられてなお、<br> 戦うことを誓うのだった。<br> <勝った場合(レベル30以上ならば可能)><br> 勝ったと思った瞬間、マキシムは何故か「ガデスの剣(最強クラス)」を手に入れていた。<br> しかしガデスは「我が真の力を見るが良い!」と一瞬で4人に波動を放ち、やはり<br> 全員やられてしまうのだった。(以下、負けたときと同じ)<br> <br> <b>570 エストポリス伝記2 その5 sage 04/02/1422:23ID:LhJX3xlx</b><br> パーセライト城に戻ると、ヒルダが急病になったという知らせが入っていた。<br> 流石にヒルダを置いたまま旅を続けるわけにもいかず、ガイはやむなく<br> タンベルの町に戻ることになった。<br> ガデスはさらに北へ向かったらしい、という情報を受けマキシム、ティア、セレナは<br> 北へ向かうことになった。<br> <br> 「両手に花で羨ましいね」と村人がマキシムを冷やかす。しかし実際は少し<br> 張り詰めていた。セレナはことあるごとにマキシムを認めないだとか減点だとか<br> 言って突っかかるが、ティアは気づいていた。<br> マキシムとセレナの間には、確実に何かが芽生えているということに。<br> 自分の中に、セレナに対する対抗心というか嫉妬のようなものが芽生えているということにも。<br> <br> そんな中、一行はバウンドキングダムという国にたどりついた。<br> バウンドキングダムはハイデッカという愉快な男が軍の隊長兼王子のおもり役を<br> つとめていた。イドゥラと名乗る男が「さるお方の命令だ」というのを「お前の上司は<br> 猿なのか?」と真面目に聞き返すくらいだ。<br> 「俺が剣の次に得意なのはおせじを言うことなんだ」とハイデッカに言われ、セレナは<br> 「こいつ、バカね」とため息をつくのだった。<br> <br> キングダムの王子が勢いだけで北の迷宮にモンスター討伐に行ったということで、<br> 一行は王子の捜索を依頼される。ハイデッカも王子のおもりということで後から<br> こっそりつけてきた。事件は一行と強さは本物だったハイデッカの活躍で解決し、<br> 王子も自分の無鉄砲さを反省した。<br> 城に戻ると、騒然となっていた。ガデスが来ていたらしい。<br> <br> <br> <b>571 エストポリス伝記2 その6 sage 04/02/1422:38ID:LhJX3xlx</b><br> ガデスは「セイム島を沈める」とだけ言って、帰っていったらしい。<br> 沈められたくなければ……という要求は何もなかった。要するに勧告だ。<br> セイム島にはパーセライトがある。セレナとティアはもしもの時のために<br> パーセライトに戻ることになった。<br> そこへ、妹が回復したガイが現れ、ハイデッカと3人でガデス討伐に向かうことになった。<br> <br> 廃墟の塔の屋上で、3人は力を合わせてガデスを倒す。<br> ガデスはこうなったら塔の「セイム島を沈める仕掛け」だけでも作動させてやる、と<br> どこかへ逃げようとするが、マキシムはそれを追った。結局、仕掛けは作動してしまう。<br> そこへ、後ろからマキシムを呼ぶ声がした。ティアとセレナだ。しかし、マキシムと<br> 他のメンバーの間には塔が崩れつつあるのか、いつの間にか深い穴が出来ていた。<br> 心配だから私も一緒に、というティアに、マキシムは必ず戻るからパーセライトに<br> 戻るんだ、と答える。セレナはパーセライトに戻ろうとティアを説得し、ティアも渋々<br> 了承した。<br> <br> マキシムはセイム島を沈める仕掛けを止めるために塔の中を奔走する。やっと<br> 仕掛けを止めることが出来た……と思った瞬間、上から雷が落ちてきた。<br> 気を失うマキシムの後ろに、緑の髪の女性が現れる。そして、何も言わずマキシムを<br> 瞬間移動させた。<br> 気がつくと、マキシムはパーセライトにいた。そこへセレナが現れマキシムを抱きしめる。<br> その様子を見て、もう私の入る隙間は無い、とティアは去っていくのだった。<br> <br> マキシムとセレナは結婚した。それから1年はまずい料理を食べたり水着の話題で<br> 盛り上がったり、子供のラルフが生まれたりと楽しく過ごしたのだった。<br> <br> 第1部 おわり<br> <br> <b>41 エストポリス伝記2 その7 04/02/2620:46ID:ZDeRs9pG</b><br> 第二部<br> <br> 新婚生活も一年になろうとしたある日、マキシムとセレナの自宅にいつぞやの<br> イドゥラが現れ、息子のラルフをさらっていってしまった。<br> 「北の灯台へ来い」というイドゥラの挑戦を受け、マキシムとセレナは灯台に<br> 向かった。イドゥラは、「さるお方」の命令でマキシムの血筋を残されては困る、<br> とラルフを殺そうとする。「さるお方」とは、ガデス以外の神らしいのだ。<br> <br> さっさとイドゥラを倒してラルフを取り戻したいマキシム夫妻だが、ラルフはイドゥラの<br> 手の中。下手に手を出してはイドゥラの前にラルフが死んでしまう。どうすれば……。<br> と、そこへ突然アイリスが瞬間移動で現れ、ラルフをイドゥラの手から奪い返して<br> くれた。イドゥラを倒すには至らなかったが、退けることはできた。<br> <br> アイリスは、マキシムはガデスとの戦いで死ぬ予定だった、と言った。<br> その後「でも私が」と続けようとしたが、何故かそこでやめてしまった。<br> 何かまた大きな悪が動き出しているのかもしれない。<br> マキシムとセレナは、ラルフを伯母に預け、イドゥラの上に立つ者、さらなる悪を<br> 追うべく再び旅に出た。<br> <br> 港町に行くと、既にハイデッカとガイが二人を迎えてくれた。<br> 離れ離れになって暮らしていたが、考えていることは皆同じだったのだ。<br> <br> <b>293 エストポリス伝記2 その7 04/03/0420:36ID:Ms0qVlgG</b><br> 飛び飛びでスマソ<br> <br> 4人揃ったものの、イドゥラを追うことは難しかった。何故なら港町の船すべてが<br> 先回りしていたイドゥラに壊されていたからだ。<br> そこで町一番の船大工ジャッドに「幻の木」という材料をとってきてくれることを条件に、<br> 次の街まで運んでもらうことになった。幻の木を材料にした船は、ジャッドの夢でもあった。<br> マーティン号と名づけられた船で、ナーシサスの町に到着したマキシムたちは、<br> 「未婚の」女性が、子供も含めてハーメルンの笛吹きのようにさらわれるのを見る。<br> ここで事件を解決して彼女ゲットとばかりにがんばるハイデッカ。<br> <br> 事件を起こしたのはもちろんイドゥラで、神のいけにえにするのだとか。<br> そして、ハイデッカのがんばりで事件は解決するのだったが、さらわれた女性には<br> 皆恋人がいたのであった。落ち込むハイデッカを女の子が励まそうとするが、<br> お友達の男の子が迎えに来てしまった。ハイデッカに春は、来なかった……。<br> <br> 失態続きでとうとう上司のアモンという神にさえ見放されたイドゥラはアイリスを<br> とある神殿で人質にとり、マキシムたちに最後の戦いを挑む。<br> 戦いには勝ったが、イドゥラは脱出魔法を封じた上で神殿もろとも道連れにしようと<br> した。ハイデッカの犠牲でアイリスが脱出魔法を使うことができた。<br> ハイデッカは、戻ってこなかった。<br> <br> (ちなみに<br>  本篇でおまけダンジョンをクリアしたいのなら、ハイデッカが抜ける前に<br>  話をとめたデータを作っておいたほうが良いです)<br> <br> <br> <b>294 エストポリス伝記2 その8 sage 04/03/0420:47ID:Ms0qVlgG</b><br> ハイデッカを失った悲しみにひたる間もなく、マキシム達は神を追う旅を<br> 続けるのだった。が、徒歩ではやはり限界があった。<br> そこへ、船を買わないか、という話をとある町で持ちかけられる。<br> 船の持ち主はレクサス・シャイアという変わり者の博士だった。レクサス博士は<br> 強い「波動」を持つマキシムたちに興味を示す。ちなみに、博士の波動計によると<br> 3人の強さはガイ<セレナ<マキシムらしい。<br> ジャッドが幻の木を手に入れたことを知った博士は、「エンジン」をつけた船を<br> ようやく作れる、とマキシムに協力してくれることになった。<br> <br> 船が出来上がるまでのあいだ、マキシムたちはなりゆきで街の花売り娘の代わりに<br> 珍しい花をとってくることになった。<br> セレナは珍しい花を「プリフィア」と名づけた。<br> <br> 完成した船は「エクセリオン号」と名づけられ、レクサス博士も同行することになった。<br> 途中立ち寄った王国で、また事件にまきこまれるマキシム達。黒幕は軍事大国<br> グラッセの王子クラウスだった。<br> ヒーローのように登場したマキシム達に、ガイは「聞いて名乗るのもおこがましいが」と<br> わりとノリノリで名乗りをあげた。<br> 「俺は無敵の豪腕ガイ!そして正義の剣士マキシム!世紀の天才レクサス!」<br> <br> 「そして、魔法の人妻 マジカル・セレナ!!」<br> <br> <br> <b>295 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/0420:54ID:Ms0qVlgG</b><br> とまあこんな感じで珍事件を解決していくマキシム達。<br> しかし、どこかの王国が財政難でなんだという事件を終わらせようとした瞬間、<br> 遂にアモンがマキシム達の前に現れた。<br> <br> アモンはあいさつがわりのように山奥の村を壊滅させてしまった。<br> マキシム達が壊滅した村に向かうと、アイリスが死んだ村人の為に祈りを捧げていた<br> ところだった。神と戦うには肉体的な力だけでは勝てない、とアイリスは語る。<br> 精神の力、「波動」でなければ。<br> しかし人間の限界ではとうてい神には勝つことはできない。<br> 何か、「波動を増幅するような」武器でもない限りは。<br> 波動を増幅する武器は、「デュアルブレード」というらしい。<br> <br> いつものように助言だけを与えてどこかへ去ろうとするアイリス。<br> マキシムは、いつかはあなたの正体を教えてくれますか、と尋ねた。<br> 「そのとき、あなたは私だとわからないかもしれませんが」<br> と、アイリスは答える。<br> その言葉は、マキシムには届かなかった。アイリスの心の中での言葉だったからだ。 <dl> <dt><a href="menu:324">324</a> <b><a href="mailto:sage"><font color= "#008080">エストポリス伝記2 その9</font></a></b> <font color= "#8080FF" size="2">sage</font> <font color="#808080" size="2">04/03/05 21:23ID:FPKmCdD7</font></dt> <dd> 光る玉が海底に沈んでいった、という話でもちきりになっている村があった。<br> そこでは、レクサス博士の知り合いのケビンという男が潜水艇を作っていた。<br> 光る玉はアモンと関係がある、もしくはアモンそのものではないかと勘づいたマキシム<br> たちは海底に向かうことを決めた。<br> 海底に行くために、レクサスの研究所のあるポートラビアの街でエクセリオン号に<br> 潜水艇に変形させる機能をつけるように改造することになった。幻の木で作った船ならば、<br> それくらい改造を加えても大丈夫らしい。<br> さっそく設計図を、というところでまた事件が発生する。<br> <br> 犯人は先回りしようとしたアモンの手下……ではなく、エルフの女の子だった。<br> 一から書き直すと時間がかかるので、女の子から直接返してもらうことになった。<br> エルフの里に続く帰れずの山の出口で、ようやく女の子を捕まえることができた。<br> 女の子の名前はミルカ。ミルカは研究所から出る排水で、街に緑が無いことに<br> 腹を立てていたのだ。そこへ、エルフの若者が現れる。「アーティ様」と呼ぶミルカ。<br> アーティの説得で設計図は返され、レクサスも研究所の設備を改良するために<br> 街に戻っていった。<br> そこへ、またまた事件の知らせが入った。ミルカの母親のカレンが、光る玉に<br> 連れ去られていってしまったというのだ!<br> <br> <b>325 エストポリス伝記2 その10 04/03/0521:33ID:FPKmCdD7</b><br> カレンは「精神の神殿」という場所に連れ去られたらしい。<br> アーティを加え、早速マキシム達は神殿に向かった。<br> 神殿の奥では、アモンが自らの波動をさらに高めるべく、カレンを脅している<br> 最中だった。しかし、これはカレンの策でもあった。精神の神殿の最深部では<br> 波動を高める装置があり、カレンはそれでアモンを撃退した。<br> その反動でカレンは、命を落としてしまう。<br> アーティはカレンの敵を討つことを、ミルカに誓うのだった。<br> ここに、伝説の戦士と後の世に語られる4人が遂に揃った。<br> <br> 「あなた達のお互いを想う気持ちは本物なのですか?」<br> <br> 潜水艇に乗ってたどりついた街で、マキシムはアイリスにそう尋ねられた。<br> らしくなく突っかかるアイリスに、ガイは戸惑いを隠せない。まるでセレナを<br> あおるように「ダラールの街の近くには真実の愛を映し出す鏡のある塔がある」<br> と告げていつものようにアイリスは立ち去っていくのだった。次の目的地は<br> ダラールよ!と物凄い剣幕でセレナは怒鳴る。<br> アーティは、初対面のせいもあるのか、不審な目でアイリスを見送っていた。<br> <br> <br> <b>326 エストポリス伝記2 その11 sage 04/03/0521:40ID:FPKmCdD7</b><br> 真実の塔の最上階では、アイリスが待っていた。互いを想う気持ちが本物で<br> あれば、鏡に姿が映るらしい。<br> 確かめる間もなく、モンスターが部屋へ乱入してきた。そのはずみで、マキシム一行<br> は鏡に背を向けたまま戦う姿勢になってしまった。しかしアイリスははっきりと<br> 見ていた。マキシムとセレナの姿が、映っていることを。<br> <br> 戦いのせいで、鏡は粉々に砕け散ってしまった。それでもマキシムとセレナの<br> 心に不安はなかった。<br> 「どうしてお互いの気持ちよりも、他人の言葉の方が気になったんだろう」<br> 変ね、とほのぼのした雰囲気に包まれる。<br> いつのまにか姿を消していたアイリスに、またアーティは疑問を抱く。<br> いつものことだから、とガイにあっさり流されてしまった。<br> <br> 一行が去った部屋に、アイリスが一人で入ってきた。アイリスは魔法で鏡を<br> 直していく。<br> 「これで良いのですね、アレクディアス様」<br> 真実の鏡には、青い髪の甲冑姿の女性が映っていた。<br> <br> <b>367 エストポリス伝記2 その12 sage 04/03/0619:17ID:mXWf6Sgn</b><br> ダラールの街に戻ると、アイリスは西に向かったという情報が手に入った。<br> ダラールの西、チャッドの村に着くと、火山が噴火するとかでアイリスどころでない<br> 騒ぎになっていた。火山に住むドラゴンがその元凶だ、と村の長老は一人で倒しに<br> 行ってしまったらしい。成り行きでマキシムは長老を救出することになった。<br> <br> 火山でドラゴンをやっつけると、噴火の兆しは収まった。本当にドラゴンが元凶<br> だったらしい。そして長老は、デュアルブレードについて知っていた。<br> 海底の人魚の国に行けばもっと詳しいことがわかる、と長老は「人魚の玉」をくれた。<br> <br> 早速人魚の国にたどりつくと、「デュアルブレードなのかはわからないが、海底神殿には<br> 光り輝く剣がある」という話を女王から聞いた。それから、チャッドの長老は昔、<br> 人魚の国の住人だったらしい。<br> 人魚の国にもやはり困った事件が起こっていて、デュアルブレード探索のついでに<br> 行方不明になった王女と国民を探してくれ、と頼まれた。<br> <br> 海底神殿には、人魚の王女と国民がいた。無事を喜ぶのもつかの間、王女以外の<br> 人魚は雷が落ちて全員「殺されてしまった」。奥に只者ではない気配がある。やったのは、そいつだ。<br> 神殿の奥には、デュアルブレードらしき剣があった。マキシムが近づこうとした瞬間、<br> 只者ではない気配の持ち主が現れる。<br> この世に降臨しつつある邪神の一人、「恐怖」を司るディオスだった。<br> デュアルブレードをマキシムは手にしようとするが、ディオスもまたデュアルブレードを<br> 手にしようと波動を放つ。マキシムでは力不足だったのか、見切りをつけたように<br> デュアルブレードは消えてしまった。<br> <br> 「貴様には資格がなかったようだな」<br> <br> <br> <b>368 エストポリス伝記2 その13 sage 04/03/0619:24ID:mXWf6Sgn</b><br> 次の瞬間、マキシム達はチャッドの村にいた。ディオスが瞬間移動させたようだ。<br> どうしてこんなことを、と思った瞬間、上空に巨大な島が浮かんでいるのが見えた。<br> そして、島からレーザーのような光が放たれ、村は全滅してしまった。<br> <br> レクサスは空の島を「虚空島」と名づけた。虚空島に向かうには、エクセリオンに<br> 空を飛ぶ機能をつけなければならない。そのためにはエンジンがもう1基いるが、<br> 1から作っていては時間がかかりすぎる。<br> 丁度、軍事大国グラッセにエンジンがあるらしい。このご時世に世界征服を企む<br> ようなとんでもない国だ。世のため人の為に、エンジンを頂戴してしまおう。<br> というわけで、一行はグラッセに侵入することになった。<br> <br> 「待っていたぞ、マジカルセレナ!」<br> <br> グラッセで待ち受けていたのは、いつぞやのクラウス王子だった。クラウス王子は<br> 兵士を放つが所詮マキシムたちの敵ではない。さっくり倒す。<br> 「おのれマジカルセレナ!」<br> クラウス王子は奥の手とばかりにエンジンを搭載した戦車で襲い掛かってきた。<br> これも破壊したが、エンジンは無事だった。爆発に巻き込まれる前に、さっさと<br> 一行はグラッセを脱出するのだった。<br> <br> <br> <b>369 エストポリス伝記2 その14 04/03/0619:36ID:mXWf6Sgn</b><br> エクセリオンの改造の途中で、虚空島がある場所で止まったという知らせが入った。<br> まるで何かに共鳴するかのように。<br> デュアルブレード無しで神に勝つような手も無い今、エクセリオンでまず向かうのは、<br> 近くの村ということになった。<br> <br> ナルビクの村は不思議な雰囲気に包まれていた。代々神に仕えるという使命が<br> この村にはあるらしい。なんでも遠い昔に神から「神授の兜」「神授の盾」「神授の鎧」という<br> 武具をさずかったのだとか。虚空島が現れた今こそ、3つの武具をマキシムに託すとき、<br> と長老から3人の孫娘を紹介される。リサ、マリエル、クレアの3人は、3つの武具の<br> 封印を解く鍵でもあるらしい。<br> <br> 早速リサを連れて最初の封印の塔に向かうマキシム達。<br> 最上階で石版の封印を解こうとした瞬間、意外な人物が現れた。<br> 1年ほど前に、この手で倒したガデスだった。エリーヌという神の力で、この世に<br> よみがえることが出来たのだ、という。<br> ガデスを倒し、マキシムは神授の鎧を手に入れる。<br> そしてリサは、塔に残ると言い出した。塔の石版には波動を高める力があり、<br> それで虚空島を封じる考えなのだった。<br> <br> <b>371 エストポリス伝記2 その15 sage 04/03/0622:07ID:mXWf6Sg</b>n<br> エンディングまでいきます<br> <br> マリエルを連れて第2の封印を解こうとするマキシムに、今度はアモンが<br> 襲い掛かる。なんとか倒したマキシム一行だが、エリーヌをなんとかしない限りは、<br> いたちごっこなのだった。<br> 封印を解いて神授の兜をマキシムは手に入れる。そして、マリエルの考えも<br> リサと同じだった。<br> <br> 最後の封印を、クレアと共に解こうとするが、今度は邪魔が入らなかった、まあそれは<br> 良いことだと封印を解いて神授の盾を手に入れると、ディオスが現れた。<br> そして、マキシムを試すかのようにデュアルブレードも。<br> それはデュアルブレードを持つ者にこそふさわしい。我が物だ!<br> と、ディオスは全員を吹き飛ばす。それでもマキシムは立ち上がった。心配する<br> セレナに、あんな奴には負けない、とマキシムも波動を高める。<br> そして、デュアルブレードはマキシムを選んだ。裏切られた、と思ったディオスは<br> 貴様らだけは絶対に許さん、と捨て台詞を残して去っていった。<br> クレアもまた塔に残った。そして、3人の波動を共鳴させて、虚空島の動きを<br> 止めることに成功する。<br> しかし、永遠に封印できるというわけではなかった。3人の命が徐々に消耗していくからだ。<br> <br> 虚空島では突然の出来事にディオスはやや驚いていた。しかし、マキシム達が<br> すぐに乗り込んでくるわけでもないこともわかっていた。アモンが、こっそりエクセリオン<br> を壊していたからだ。<br> <br> <br> <br> <b>372 エストポリス伝記2 その16 sage 04/03/0622:16ID:mXWf6Sgn</b><br> エクセリオンを修理するために、一旦マキシム一行はポートラビアの街に戻った。<br> アモンは意外と詰めが甘いらしく、心臓部ともいえるエンジンは無事だった。修理に<br> 時間はかからない。<br> 修理している間、マキシムはセレナを呼び出し、君はここに、と言いかけるが、<br> その続きを言ったら私はあなたを軽蔑する<br> と、セレナに止められた。<br> 必ず勝って、そしてラルフのもとに戻りましょうよ、と。<br> そんな二人を、ガイは複雑な思いで眺めていた。あいつらには、子供もいるしな<br> と思うと、胸騒ぎがした。<br> <br> エクセリオンが修理を終えたとき、虚空島を封じる波動が弱まっているという知らせが<br> 届いた。さらに良くないことに、街に大勢のモンスターが襲い掛かってきたのだ。<br> 普通にダンジョンで出くわしても手のかかるモンスターがぞろぞろと……どうすれば<br> と思った瞬間、思いもかけない人物がくじらに乗って現れた。<br> ハイデッカだ!生きていたのだ。<br> 地上は俺にまかせろ、とハイデッカはモンスターを引き受ける。ハイデッカの気迫に、<br> モンスターも気圧され気味だ。<br> エクセリオン号は虚空島に向けて飛び立つ。虚空島からいくつものレーザーが<br> エクセリオンを襲うが、エクセリオンは虚空島になんとか不時着した。<br> <br> <br> <b>373 エストポリス伝記2 その17 sage 04/03/0622:27ID:mXWf6Sgn</b><br> ガデスとアモンをさっくり倒し、虚空島の奥へとマキシム達は進む。<br> 途中の橋で、青い髪の甲冑姿の女性が現れた。お前がマキシムか、と女性は言う。<br> 何者だ、といきり立つマキシムに、女性は名乗ることを渋った。<br> どうした、何故名乗らない、とマキシムが更に言うと、女性は観念したかのように<br> 私の名はエリーヌ。殺戮を司る神だ。<br> と答えた。私がいる限り、四神は何度でも蘇る。<br> マキシムはエリーヌに戦いを挑み、勝った。エリーヌはお前は何のために戦うのだ、<br> と息も絶え絶えに問いかけた。俺には守るべき女がいる、と即答するマキシム。<br> たった一人の女の為に命をかけるのか。<br> 俺にとっては命をかけるに値する女だ。<br> エリーヌは笑い、それがディオス様に通用するか試してみろと言って、消えた。<br> <br> 残る神はディオスだけとなった。<br> 何故お前達のような邪神ばかり現れるんだ、というマキシムに、幸運や愛を司る<br> 神もいるが、自分達のような者もいる。片方だけを手に入れることなどできない、と答えた。<br> そして、マキシムと自分を裏切ったデュアルブレードだけは許さないと言って、戦いに突入した。<br> なんとかディオスに勝った、と思ったそのとき、何故かマキシム一行の周りに<br> 倒したはずのガデス、アモン、エリーヌが現れる。アーティによればこれは残像思念のような<br> もので、波動を共鳴させることで地上もろとも道連れにする気らしい。<br> マキシムもセレナ、ガイ、アーティの波動を合わせることでそれだけは阻止した。<br> しかし、セレナの身体に負担が掛かりすぎたせいか、セレナは絶命してしまった。<br> マキシムはセレナを置いて脱出することは出来なかった。<br> ガイは、マキシムの気持ちをくんで、アーティに脱出魔法を唱えさせた。<br> <br> ここまでが、1のオープニングで語られた部分(大分変わった部分もありますが)<br> <br> <br> <b>374 エストポリス伝記2 その18 sage 04/03/0622:37ID:mXWf6Sgn</b><br> ガイとアーティの去った虚空島に、ディオスの亡霊が現れた。<br> 貴様だけは絶対に許さん、こうなったらこの島をパーセライトにぶつけてやる、<br> 我が最後の恐怖を味わうがいい、と言って、ディオスは消えた。<br> <br> もうマキシムに手段は残されていない。<br> どうすればいいんだ。<br> と、そこへ半透明のアイリスが現れた。マキシムはアイリスの姿から、波動を<br> 感じた。エリーヌと同じ波動を。<br> 何故、敵のあなたが私を何度も助けてくれたのですか、と問うマキシムに、<br> 全ては絶対神アレクディアス様の意思です、とアイリスは答えた。<br> いずれ神と人は地上をかけて戦うときがくる。その時を示すのが審判の剣<br> デュアルブレード。アレクディアスはあと1000年はそんな時期は来ないと思って<br> いたが、地上にマキシムが現れ、デュアルブレードは共鳴した。<br> そしてマキシムを見極めるためにエリーヌが派遣された。アイリスとして。<br> しかしアイリスとしてマキシムを導いてきたエリーヌだが、使命を越えてマキシムを<br> 助けるようなことをしてしまった。エリーヌには、それがわからない。<br> マキシムはアイリスにこの島を止める方法を教えて下さい、と言ったが、アイリスは<br> 拒否した。自分は殺戮の神。そんなことをすれば自分を否定することになる。<br> それでもマキシムはアイリスに助けを求めた。すると、アイリスは残された最後の<br> 力で動力部に続く道を開いてくれた。<br> <br> 虚空島の動力は3つの巨大な魔石から成っていた。波動をぶつけることで壊すことが<br> 出来たが、1つ壊すごとにマキシムの身体にも限界が近づいてきていた。最後の<br> 魔石をデュアルブレードの力を借りて壊したマキシム。<br> そこへ、半透明のセレナがマキシムを迎えに来た。マキシムもセレナのもとへ行った。<br> <br> <br> 375 エストポリス伝記2 END sage 04/03/06 22:45 ID:mXWf6Sgn<br> 淡い青の光とピンクの光が世界中をかけめぐっていく。<br> ガイはタンベルでパーティーを開く予定だ。<br> アーティは目を負傷し、ミルカに心配されるがそれよりもタンベルに行きませんか、と言った。<br> ハイデッカはマキシムは世界で二番目に強いやつだから、きっと大丈夫だろう、<br> と豪語する。もちろん1番はハイデッカだ。<br> そして、光がエルシドの街を通り過ぎたとき<br> ティアは、不意に涙が止まらなくなった。<br> 光がパーセライトの街に着いたとき、ラルフは片言で「ママ」と母親を呼んだ。<br> <br> エストポリス伝記2 おわり。<br> <br> そして約100年後、マキシムの子孫の少年の前に、ルフィアという名の少女が現れる。<br> <br> <br> キャラクターの心情を書き出すとどうしても長くなってしまいますね。<br> そのへんがこのゲームの醍醐味でもあるわけですが。<br> セーブは出来ないがお腹が減らない不思議のダンジョン「いにしえの洞窟」とか、<br> 8個集めると願いを叶えてくれる「ドラゴンエッグ」とかおまけも色々あります。</dd> </dl>

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