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<p><strong>桜坂消防隊<br></strong>>>24-79~86</p>
<hr>
<dl>
<dt>79 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:44:51 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>【主要人物】<br>
・本条大地:桜坂消防署の若きエース。三年前、自動車事故で両親を亡くす。<br>
・本条雄一郎:大地の兄。両親を亡くしてからは父母の代わりとして大地を育ててきた。<br>
・菊原千鶴:桜坂消防隊救急隊員。ヒロイン。<br>
<br>
・土井順平:桜坂消防署の新米。<br>
・朝倉沙耶:大地とは消防学校の同期。<br>
・中津川和也:桜坂消防署消防副士長。<br>
・嶋龍司:桜坂消防隊員。<br>
・緒方俊作:桜坂消防隊員。<br>
・堀越隆雄:桜坂消防署消防指令補。<br>
・三木京介:桜坂消防署消防士長。<br>
<br>
・河崎琢磨:桜坂警察署警部補。<br>
・一ノ瀬翔:桜坂警察署刑事。<br>
<br></dd>
<dt>80 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:45:55 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>【ストーリー】<br>
満開の桜が咲き誇る地で有名な、桜坂。<br>
本条大地は、桜の花びらが舞う景色を眺めていた。<br>
思い出すのは、一年前のあの事件のことである。<br>
<br>
4月15日<br>
桜坂消防署に火災指令が入る。<br>
場所は島崎工業桜坂製作所。<br>
この場所は既に閉鎖され、業者によって解体作業が行われている最中だった。<br>
現場に向かう大地と雄一郎、土井、中津川。<br>
4人はそれぞれ消火作業に当たっていた。<br>
<br>
「本条消防士・・・邪魔なんだよ。」<br>
「邪魔者は始末しないとな。」<br>
邪悪な影が密かに忍び寄っていることに、誰も気がつきはしなかった。<br>
<br>
消火作業に当たってから数時間後、消防無線から鎮火の知らせが届く。<br>
この後は、雄一郎が残りの消火作業に当たるらしい。<br>
大地も兄と共に残ると言うが、雄一郎は突然声を荒げた。<br>
「ダメだ!お前は早く戻れ!これがただの火災なら・・・。」<br>
兄の言葉を訝しげに思いつつ、大地は現場を離れた。<br>
<br>
一人、ボイラー室に残って残火処理をする雄一郎。<br>
遠くにはその様子を見つめている黒い影。<br>
手に持っている爆弾のスイッチを押した瞬間、巨大な高炉が雄一郎の真上に落ちてきた。<br>
<br>
翌日、桜坂消防署に河崎警部補と一ノ瀬刑事が訪れる。<br>
雄一郎の遺体が見つかったボイラー室でもう一人の遺体が見つかったらしい。<br>
警察では身元の確認を急いでいるとのこと。<br>
更に、あの火災は爆弾を使った放火によるものと断定された。<br>
<br>
<br></dd>
<dt>81 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:46:26 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>5月1日<br>
桜坂消防署に火災指令が入る。<br>
場所は花村ビルディング。<br>
オフィス街の中にあるこのビルは、『関貿易商事』が居を構えていた。<br>
現場に向かう大地、土井、嶋。<br>
ここでも、暗躍している怪しい影の存在があった。<br>
<br>
ある一室から千鶴の悲鳴が聞こえた。<br>
大地が駆けつけ、千鶴の指差す方向に眼を向けると、男が首を吊っていた。<br>
急いで助け降ろすとまだ息がある。<br>
大地は、後は千鶴に任せ、他の部屋の消火作業に戻った。<br>
<br>
翌日、刑事の河崎と一ノ瀬が訪れた。<br>
4月15日の火災で見つかった遺体の身元が判明したらしい。<br>
被害者は真鍋剛、桜坂総合病院の医者である。<br>
何故、あの工場にいたのかはまだ不明。<br>
少なくとも、火災前に既に殺されていたことが分かっていた。<br>
本庁は殺人として捜査し始めていた。<br>
<br>
また、今回の火災で救出された首吊りの男はその会社の社長・関泰三だった。<br>
一命は取り留めたものの、彼は生命維持装置で生きてゆく運命となった。<br>
警察の調べによると、関は、裏では麻薬の密輸を行っていたらしい。<br>
遺書も発見されていることから、警察では自殺として片付けた。<br>
<br>
しかし、大地は納得がいかなかった。<br>
自殺と放火が同時に重なるなんて、あまりにも出来すぎている。<br>
関が発見された時、彼はまだ息があり、首を吊ってから5分は経っていない様子だった。<br>
ということは、火災が起こっている最中に首を吊ったことになる。<br>
火災が起きているのに、わざわざ首を吊って自殺を図るだろうか。<br>
<br>
警察側は今回の火災も同一の放火犯によるものと断定。<br>
実際に現場では、大地が爆弾を発見していた。<br>
<br></dd>
<dt>82 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:47:05 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>5月9日<br>
桜坂消防署に火災指令が入る。<br>
場所はラグーンヒルズ並木。<br>
お洒落な外観と手ごろな価格で人気のマンションである。<br>
現場に向かう大地、中津川と雄一郎の代わりに補充された朝倉。<br>
<br>
ここに住んでいる河崎を発見する。<br>
彼は後ろからクロロホルムのようなものを嗅がされ、意識を失って倒れていたらしい。<br>
当然今回の火災も一連の放火犯によるものだった。<br>
警察側も大地も、逆恨みで犯人が河崎を狙ったのだろうと考えた。<br>
<br>
8月20日<br>
桜坂消防署に火災指令が入る。<br>
場所は大門セントラルパーキング。<br>
地下駐車場もある、桜坂では大きな駐車場である。<br>
<br>
原因はトラックが横転して爆発し、駐車場に停めてある車に次々と引火していったものらしい。<br>
ドライバーは野次馬に助け出され、救急車に運ばれている。<br>
<br>
大地は横転したトラックのフロントガラスに小さな穴があるのを発見し、それを警察に報告していた。<br>
警察側によると、その穴は銃による弾痕と断定したらしい。<br>
大地は、一連の放火事件に関係があるのではと尋ねたが、<br>
河崎は事件とは無関係の抗争に巻き込まれただけだと一蹴した。<br>
<br>
助け出されたトラックドライバーは、坂口豊。<br>
幸運にも弾は当たっていなかった。<br>
しかし重度の火傷のショックにより、彼は失言症となってしまった。<br>
<br>
ちなみに、このステージでは、朝倉に認められようと土井がハッスルし大怪我して入院となる。<br>
<br>
さらに、雄一郎のデスクを片付けていると、専用のパソコンに気になるものが。<br>
「レッド・ドッグ」なる人物と雄一郎のメールのやり取りが残されていた。<br>
読んでみると、どうも今回起こっている放火事件についてのことらしい。<br>
雄一郎の卓上カレンダーには、放火が起きた日付に印が付いていた。<br>
もしや、雄一郎も放火犯の仲間だったのでは、と疑わざるを得ない・・・。<br>
<br></dd>
<dt>83 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:47:44 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>10月28日<br>
桜坂消防署に火災指令が入る。<br>
場所は、土井も入院している桜坂総合病院。<br>
大地たちは直ちに現場に向かった。<br>
<br>
燃え盛る病院内に、一人の怪しい影が動いていた。<br>
白衣の男はパソコンに向かっている。<br>
どうやら、患者のリストを消去している。<br>
「これで医療ミスはなかったことになるんだ・・・。」<br>
その時、後ろから男の声がした。<br>
白衣の男は銃を衝きつけられている。<br>
「何が目的なんだ・・・!?金か!?女か!?」<br>
「正義の味方が金をせびるかよ。」<br>
男はそう言い放つと、引き金を引いた。<br>
<br>
あらかた消火作業が片付いた頃、堀越隊長から無線が入る。<br>
「菊原君の姿が見えない。」<br>
大地は扉が開かなかった部屋を思い出し、その部屋に向かった。<br>
部屋に入ると、千鶴と白衣の男が倒れていた。<br>
千鶴に事情を聞くと、千鶴が来たとき既に倒れていたらしい。<br>
胸には、銃で撃たれた痕がある。<br>
急いで彼を連れ、病院を後にした。<br>
<br>
翌日、河崎警部補と一之瀬刑事が消防署を訪れる。<br>
倒れていた男は総合病院院長の高原厚。<br>
高原は意識不明のままで、詳しい事情は聞けないという。<br>
<br>
雄一郎のパソコンを使って、レッド・ドッグなる人物とメールをしていた千鶴。<br>
実は、「10月28日に桜坂総合病院の院長室でパーティがある」というメールが届いていた。<br>
千鶴はそれを確かめるために院長室に一人で向かっていたらしい。<br>
<br></dd>
<dt>84 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:48:15 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>11月13日<br>
政治家・徳野清蔵の贈収賄路事件のニュースが世間を騒がせていた。<br>
徳野の秘書が自殺をしている。<br>
しかし、徳野自身は今回の件には無関係だと主張。<br>
全ては秘書がやったことだと公言している。<br>
<br>
大地たちもその話題で盛り上がっていた頃、桜坂消防署に火災指令が入る。<br>
場所は徳野清蔵の自宅。<br>
中には逃げ遅れた徳野もいるらしい。<br>
現場に向かう大地、中津川、朝倉と土井の代わりに補充された緒方。<br>
<br>
消火作業も概ね終わり、とある部屋で、倒れている徳野を発見した。<br>
首を絞められたような痕がある。<br>
大地が助け起こした瞬間、後ろから声がした。<br>
「そいつだよ、お前の両親の車にぶつかったのは。」<br>
驚いて振り返ると、そこには一ノ瀬刑事が立っていた。<br>
「なんだって!?あの事故は、親父の居眠り運転が原因だったはず・・・!」<br>
<br>
真実を語り始める一ノ瀬。<br>
徳野は居眠り運転で、大地の両親の車と衝突した。<br>
しかし、徳野はその事故を揉み消した。<br>
大地の両親が、勝手に居眠り運転によって事故を起こしたことにしていたのだという。<br>
<br>
徳野はこの他にも、自分の地位を利用して事件を揉み消しているらしい。<br>
<br>
「今回の放火事件は全て一之瀬刑事が!?」<br>
「俺は貿易商事の関に恨みがあった。」<br>
関は裏で麻薬の密輸をしていた。<br>
一之瀬の妹が関と出会い、麻薬を始めてしまった。<br>
その後、麻薬に溺れ妹は死んでしまった。<br>
関のバックには徳野が付いていたので、簡単に逮捕もできなかったらしい。<br>
<br>
「なぜ兄貴を殺した!仲間だったんだろう!?」<br>
「仲間じゃないさ。」<br>
一之瀬が雄一郎を殺したのは、雄一郎が一人、真実を突き止めようとしていたかららしい。<br>
危険を感じた一之瀬が、事故を装って雄一郎を殺害したのだという。<br>
<br>
「だがな、俺も裁かれるんだ。それで許せ、大地・・・。」<br>
一之瀬は窓際に立っていた。<br>
「裁かれる?何を言って・・・」<br>
言いかけた瞬間、一之瀬の胸に銃弾が飛び込んできた。<br>
一之瀬に駆け寄る大地。<br>
心臓を貫かれた一之瀬は即死だった。<br>
<br>
翌日。<br>
徳野は全てを話し、政治家生命を絶たれた。<br>
さらに、河崎警部補が警察署内にある高性能ライフルを盗み、行方を暗ませているらしい。<br>
これは、叔父が警察署長である千鶴からの情報だった。<br>
<br>
これで、この一連の放火事件は一之瀬と河崎が絡んでいたことが分かった。<br>
その時一之瀬を撃ったのも、河崎だったのだろう。<br>
<br></dd>
<dt>85 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:48:49 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>1月1日。<br>
この日は、桜坂タワーリングホテルで警察署内の祝賀会と署長・菊原英悟の誕生日会が開かれているらしい。<br>
桜坂消防署に火災指令が入る。<br>
場所は、桜坂タワーリングホテル。<br>
河崎の狙いは菊原だということを予感し、大地たちは直ちに現場に向かった。<br>
<br>
あらかた消火作業も終わりに近づいていたが、河崎の姿は見えなかった。<br>
そして、菊原英悟の姿も。<br>
大地に堀越隊長から無線で連絡が入り、千鶴の姿が見えないらしい。<br>
大地は一縷の望みをかけて、もう一度ホテル最上階へ向かった。<br>
<br>
最上階には、千鶴とその叔父英悟がいた。<br>
二人を直ちに避難させるが、何かを予感していた千鶴は大地と真実を突き止めに奥へと進んだ。<br>
<br>
奥に行くと、河崎警部補とそして三木副隊長がいた。<br>
河崎も三木も、今回の事件の犯人だったらしい。<br>
<br>
事件の真相はこうだ。<br>
<br>
現場に火を放っていたのは、トラックドライバーの坂口豊だった。<br>
坂口はこの事件の前から、たびたび放火をしていたらしい。<br>
その犯人を突き止めた河崎と一之瀬は、逮捕しない代わりに放火事件を起こせと取引を始めた。<br>
一之瀬は妹に麻薬を売った関泰三を。<br>
河崎は医療ミスで妻を亡くし、そのミスを揉み消した医者の真鍋剛と院長の高原厚を。<br>
三木は徳野の最初の秘書であった弟の恨みを晴らすべく徳野清蔵を。<br>
最近自殺した徳野の秘書は二人目の秘書で、一人目の秘書も徳野の罪を被り自殺していたらしい。<br>
<br>
一之瀬、河崎、三木は、雄一郎を殺すつもりはなかった。<br>
ただ、大怪我をして入院していて欲しかっただけらしい。<br>
<br>
とにかく、雄一郎の防火服を手に入れた三木は、それを河崎や一之瀬に着せて現場に進入させていた。<br>
火事現場に消防隊員がいると怪しまれないからだ。<br>
<br>
最終的には、署長の菊原英悟を殺そうとしていた。<br>
力で事件の真実を追究しようとしない警察署内を一新させたかったらしい。<br>
<br>
河崎と三木は、ホテルの最上階に爆弾を仕掛け、自殺しようとしていた。<br>
しかし、爆弾は全て大地が解除してしまった。<br>
「河崎、面倒をかけるな。」<br>
「なぁに、お年玉だ、受け取ってくれ。」<br>
それでも死のうとする河崎と三木。<br>
河崎は三木に銃口を突きつけた。<br>
<br>
引き金が引かれる瞬間、河崎が吹っ飛んだ。<br>
なんと、堀越隊長が放水して河崎を吹っ飛ばしたのだ。<br>
「お前らがどうなろうと知ったこっちゃねぇけどなぁ。<br>
どの面下げて会うんだよ!逝っちまった家族に!」<br>
その言葉に、三木はガックリと崩れ落ちた。<br>
河崎も観念したようだ。<br>
<br></dd>
<dt>86 :<a href="mailto:sage"><b>桜坂消防隊</b></a>
:2006/08/03(木)13:49:20 ID:cQa1JlwU</dt>
<dd>以上です。<br>
エンディングはABCの三種類です。<br>
Aが↑の内容で、BCは犯人が突き止められなかった場合の内容なので省きました。<br>
ちなみに、三木が共犯者と分かった理由は<br>
レッド・ドッグ(犯人側)のメールのなかに、雄一郎のことを「兄ぃ」と書いていたから。<br>
雄一郎を「兄ぃ」と呼ぶのは、三木だけだったという、なんともマヌケ。<br>
<br></dd>
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