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「幕末降臨伝ONI」(2007/01/02 (火) 19:02:29) の最新版変更点
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<p><strong>幕末降臨伝ONI<br></strong>>>24-164~183</p>
<hr>
<dl>
<dt>164 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降望伝ONI1/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:09:47
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>幕末降臨伝ONI<br>
<br>
<br>
――メインキャラ<br>
<br>
大和丸(やまとまる):<br>
主人公。16歳。<br>
明るく正義感と気の強い熱血少年。言葉使いは荒いが情にもろい。<br>
自らの力を磨くためにと影の新撰組に入る。<br>
父は亡くなり母と爺やの三人暮し。<br>
覇光童子(はこうどうじ)へと転身する。<br>
<br>
壬生十郎太(みぶじゅうろうた):<br>
22歳。<br>
本来は道場の跡取りだったが妖怪退治の才能があるために影の新撰組に入った。<br>
剣の腕や美貌、明晰さと数物を与えられている。<br>
竜の化身、蒼牙天子(そうがてんし)へと転身する。<br>
美青年だが秘密が…。<br>
<br>
才神夏芽(さいがみなつめ):<br>
15歳。<br>
法術使いの一族に生まれた少女。無邪気で気が強い。<br>
実は才能があるのだが訓練を受けていないために序盤は法術を使えない。<br>
鳳凰の化身である緋空翼姫(ひくうよくき)へと転身する。<br>
<br>
才神冬夜(さいがみとうや):<br>
30歳。<br>
才神家の長男で夏芽の兄。<br>
勇ましい巨漢だが夏芽に対しては馬鹿兄でかなりの過保護。<br>
虎の化身である顕祀烈士(けんこれっし)へと転身する。<br>
<br>
スクワント:<br>
25歳。<br>
生真面目なネイティブアメリカンの青年。<br>
古代から続いた王国の守護者だったがとある事件から長い眠りについていた。<br>
狼の化身の漆威武漢(しついぶかん)へと転身する。<br>
<br></dd>
<dt>165 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降望伝ONI2/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:10:48
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>――サブキャラ<br>
<br>
タミアラ:<br>
古代から続いた王国の女王でスクワントの恋人だった。<br>
今は故人として幽霊となって現れる。<br>
<br>
シャリタ・リッシュ:<br>
三博士の手先で感情が希薄な危険な男。<br>
ガラガラヘビの化身に転身する。<br>
<br>
三博士:<br>
美しい外見と歪んだ性根を持った子供、ライヒ。<br>
因業の老人テスラ。<br>
冷血なリーダーのアルヴァ。<br>
霊穴のエネルギーを研究に利用して破滅を目論むマッドサイエンティスト達。<br>
霊魔獣やリッシュを部下として操る。<br>
<br>
真雪:<br>
大和丸の母。<br>
<br>
イヒカ:<br>
人類より前に地上を支配していた一族。<br>
黄金色の二束歩行トカゲが歳をとったような風貌。<br>
<br>
過去の英霊:<br>
北斗丸、源頼遠、火鷹、阿古耶、法輪<br>
(ほくとまる、みなもとのよりとう、ひだか、あこや、ほうりん)<br>
前作メインキャラ。<br>
<br>
みなみ:<br>
北斗丸達が知り合った謎の少女。記憶喪失だったようだが…。<br>
<br>
天下五剣(てんかごけん):<br>
鬼丸、童子切り、大典太、三日月、数珠丸<br>
(おにまる、どうじぎり、だいてんた、みかづき、じゅずまる)<br>
意思をもって話す刀。<br>
<br>
他に坂本竜馬とか新撰組とか幕末人が以下略<br>
<br></dd>
<dt>166 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降望伝ONI3/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:11:30
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
池田屋に押し入った十郎太を含む新撰組。彼らは屋敷の中の人間を全員縛り上げる。<br>
十郎太がその中に化けて潜んでいた妖怪達の正体を暴くと彼らと討ち合いになり、<br>
その際二体を捕り逃がしてしまう。後を追う十郎太。<br>
――新たな時代の到来を感じさせるこの時代、妖怪達が各地で暗躍するようになった。<br>
それに対抗するために影の新撰組が作られる。<br>
妖怪に対抗できる特殊な力をもった専門家達だが<br>
そんな彼らでさえ海を渡ってきた恐ろしいものの存在に気付いていなかった――<br>
妖怪達を追って飯田町まで来た十郎太。十郎太はそこで今までに感じたことのない気を感じる。<br>
そこに大和丸と喜助という子供が狩を終えて帰ってきた。<br>
大和丸が子供と別れ家に戻ると母から蔵にある文箱を探してきてほしいと言われる。<br>
彼はそこで文箱の他に不思議な包みを発見した。それを母に見せるとそれは父の刀だと教えられる。<br>
父は彼が幼い頃に妖怪退治の途中、恐ろしい妖怪に殺されてしまったのだそうだ。<br>
そこに太助という子供が大和丸に助けを求めに来た。<br>
子供達が北西の山にてオバケに捕まってしまったのだという。<br>
大和丸は父の形見を身につけ助けに向かう。<br>
丸山で妖怪を倒すと妖怪は倒れ際に「まさか"影"…」と言い残した。<br>
「かげ?」。疑問には思うがよくわからなかった。<br>
子供達を連れて町に帰ると妖怪が仲間の敵討ちにきた。大和丸は迎え撃つが妖怪にはかなわない。<br>
止めを刺されそうになったときに十郎太が助けに来た。<br>
退治された妖怪は「おのれ"影"…」と言って消えていく。<br>
十郎太は倒れた大和丸に実力もないのに無理をするなと忠告をする。<br>
大和丸が素性を尋ねると十郎太と名乗り妖怪を退治してまわっているのだと言い、<br>
大和丸に素質はあるので一緒に来ないかと持ちかける。大和丸は自分には関係ないとはねつけた。<br>
しかし家に帰った大和丸はその夜母に強くなりたいという想いを打ち明ける。<br>
夫と同じなのだと思った母は大和丸の好きにさせようと決めた。<br>
翌朝旅立った彼を見て爺やはいつか彼にも父と同じ力が目覚めることを心配するが、<br>
真雪はその力をどうするかは彼が決めることなのだと言う。<br>
北の富山村。<br>
十郎太と合流した大和丸は東の皆神山に妖怪が集まっているので一緒に調査・討伐に行くことに。<br>
皆神山に行くと隠し扉に入っていく妖怪を発見する。<br>
後をつけて洞窟を進むと巨大な穴を掘っている妖怪達がいた。<br>
隠れて様子を窺っていたのだが見つかってしまう。<br>
襲い掛かってきた妖怪連中を倒すとそのうちの一体が穴に身を投げた。<br>
すると大きな揺れが起きる。危険を感じた二人は逃げ出し外に飛び出した。<br>
爆発が落盤を誘発して洞窟はふさがってしまう。<br>
結局妖怪が集まっていた原因はわからなかったが<br>
十郎太は大和丸の実力を認め京に彼を連れて行くことを決めた。<br>
京に行くと居丈高な連中と面通しをされた大和丸は影の新撰組の隊士として認められる。<br>
その後二人は隊士が妖怪のことを耳に挟んだりどうにかしてほしいと人に頼まれていたり<br>
二人に内緒で報酬を取り付けていた妖怪退治の仕事をやれと各隊士に命じられる。<br>
一部には復活の足がけとして二人の霊力を取り込もうとする妖怪達がいた。<br>
妖怪の力が強まっていることを感じ取る十郎太。<br>
<br>
<br></dd>
<dt>167 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降望伝ONI4/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:12:57
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
その頃とある洞窟では、何らかの力が吹き出る大穴の上で燃えている火が小さくなっていた。<br>
それにあわてている慶喜という幕府の重鎮や侍達。<br>
火が消えては困るらしく出力を最大にしろと命じるもこれが限界だった。<br>
終に火は消えてしまう。それに驚愕する将軍。<br>
慶喜が言うにはこの"霊穴(れいけつ)"は霊力を使い果たしてしまったのだという。<br>
将軍は慌てた。<br>
この国は霊穴の力によって守られてきたのであり、このままでは自分の天下が終わってしまうと。<br>
慶喜は他の霊穴を使えばいいと宥める。<br>
将軍がその穴がどこにあるか訊ねたその時、大きな揺れがおきた。<br>
将軍は悲鳴を上げるばかりだが慶喜は予見するところがあった。<br>
江戸の霊穴が枯れたのでれいみゃくが乱れ各地の霊穴が暴走し始めたのだろうと。<br>
それを聞いた将軍は己の力のことを心配するが慶喜はそれどころではないと続ける。<br>
れいみゃくが乱れ霊気が吹き出れば妖怪が集まってくるという大事変になるのだ。<br>
それを聞いてもなお将軍は己の力のことだけを心配する。<br>
そこへ異国の男が現れた。「その力……我々が差し上げましょうか?」。<br>
海の向こうからやってきたという彼は望むのなら霊穴の力を吸い上げてやろうという。<br>
ありがたがる将軍だが、その代わりに男達にも霊穴の神秘の力を利用させてほしいと言われると<br>
「霊穴の力はこの国のもの。この国のものは、わしのもの。分けてやるなんて、断じていやじゃ!!」<br>
と拒否する。<br>
それを聞いた男は、穏やかに話を進めてやろうとしたのだが、それなら勝手にやらせてもらう、<br>
こんな小さな国など自分達にはひとたまりもない、その時になって後悔するなと言い残して消えた。<br>
将軍は彼らに霊穴をとられるのを恐れ慶喜に詰め寄る。<br>
慶喜はとにかく霊穴の暴走を止めるのを先とし、それを影の新撰組にでもやらせればよいと言った。<br>
京に将軍の遣いが現れ"影"に終結した妖怪を倒せという命が下る。<br>
場所がわからないので出雲にいる才神という一族の力を借りろという奇妙な言い渡しだった。<br>
西の出雲に行くと才神の家は討ち果てていた。町人によると先日妖怪に襲われたのだという。<br>
その家を調べていると隠し扉を発見、地下に倒れた女の子を発見する。<br>
彼女は二人を見て取り乱し壁にすがりつく。<br>
――火がまわり父は覚悟した。暴走した霊穴の場所やその封印方法を知る彼らは妖怪の敵なのだ。<br>
皆を地下道に逃がし妖怪を食い止めようと決意する父。それに母や兄達も加わった。<br>
少女"夏芽"も加わろうとするが生きて長兄の"冬夜"を探せと止められる。<br>
才神一族一番の力の持ち主なら妖怪を倒せるだろうと。<br>
「何か恐ろしいことがおきようとしている。それを防ぐために、頼んだぞ!」。<br>
そして夏芽は穴に押し込められた。<br>
別れの言葉を告げた両親と兄達は妖怪達と戦うために飛び出していき夏芽は絶叫する――<br>
屋敷が襲われた時の夏芽の記憶が二人に流れていた。<br>
才神の生き残りだと知った十郎太は夏芽にやさしく語りかける。<br>
十郎太を見た夏芽はその容姿に心奪われあっさりと十郎太に懐いた。<br>
夏芽は冷静になったのだが、妖怪が終結する場所はわからない。<br>
そこで彼女の提案で八束山に行くことに。才神の一族の聖地なら何か手がかりがあるかもしれない。<br>
八束山に行くと麓で追いついてきた夏芽が仲間になった。<br>
登っていくと封印された洞窟がある。<br>
夏芽の力ではどうにもできないのでひとまず山を下ることに。<br>
そこで伝令が現れた。富山村の近くに妖怪が集結しているらしい。<br>
<br></dd>
<dt>168 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI5/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:14:13
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
富山村に行くと神社を妖怪に奪われたという神主がいた。<br>
その大石神社に行くと不思議な声が聞こえてくる。<br>
一行を導く者だと言うその声によると妖怪は神体の大岩に集まっているという。<br>
そこに霊穴があるからだと。<br>
霊穴とは何なのか、問う十郎太に声は神社の後ろの木に行けと言った。<br>
言われたとおりにしてみると洞窟が隠されていた。<br>
下っていくとすさまじいまでの霊力を溢れ出させた大穴を発見する。<br>
妖怪はこれに集まってきたのか。<br>
先程の声が聞こえた。<br>
「霊穴の暴走だ。霊気を発し、物事すべての繁栄を司る"霊穴"がな……」。<br>
姿を現せと怒鳴る大和丸に声の主は、まだその時ではない、<br>
それよりもこの霊穴の暴走こそが妖怪が暴れる原因なのだと言う。<br>
この穴こそがこの国に古くから伝わるこの国の繁栄の源だった。<br>
しかし全国の霊穴が突然暴走し始めてしまい、このままでは霊気は枯れてしまう。<br>
そうなれば木は枯れ動物・人間も弱り始め次第にこの国はゆっくりと死んでいってしまうだろう。<br>
そうならないためにも霊穴を封印しろと言われた。<br>
その時大揺れが起きる。地上では妖怪が神体の石に何かしていたようだ。<br>
そして霊穴の上に"石の神"が現れた。<br>
強い霊力を浴びて目覚めた石の神は更なる力を手に入れ人類を信者としようという野望に目覚めていた。<br>
しかしその強大な力を得た神も一行に敗れる。<br>
十郎太「欲に走ったために力を失ったのだ」<br>
大和丸「お前なんか神じゃないぜ!」<br>
石の神は力を失い後には小さな石が残った。<br>
また不思議な声が聞こえた。<br>
神をも惑わす霊穴の力、この力を制すれば国を制することも可能だろうと。<br>
霊穴を封印する方法を請うと目の前の小さな石、石の神の力の結晶である御霊石を使えと言われる。<br>
堕ちたとも元は神、この聖なる力なら封印できるだろうと。<br>
夏芽がさっそくこの石を手にして祈ると霊穴が封じられた。<br>
この国に暴走した霊穴はいくつもある。残りの霊穴もこの調子で封じなければならない。<br>
次は北東の宝珠山だ。<br>
宝珠山に行くと寺では聖火が消えてしまい困っている僧侶がいた。<br>
その寺の隣には鍵がかかって開かない蔵があり、そこから強大な霊気があふれていた。<br>
寺に鍵を借りにいくと消えてしまった聖火の火を京の比叡にもらいに行けば貸してやると言われる。<br>
東北から京の往復とはものすごい浪費だが僧侶は「嫌なら貸さんぞ」である。<br>
延々歩いて比叡山に登り火をもらってくる。<br>
蔵に入るとお札で封印された場所がありそこから地下洞窟に入る。<br>
――北斗丸は妖怪が出るという洞窟に入ろうとしていた。そこに頼遠が現れる。<br>
邪悪で強大な何かがいる洞窟に弟分を一人で行かせるわけにはいかないと同行を申し出た。<br>
入ろうとすると後ろから阿古耶が突進してくる。法輪と待っていたらしい。<br>
洞窟の入口にいた法輪が姿を見せ歩み寄ってくるが後ろから妖怪が襲ってくる。<br>
それをあわやというところで現れた火鷹が救う。<br>
ここにかつての仲間が久しぶりに集結した。<br>
中にいるのは大物の妖怪だ――<br>
洞窟の入口で一行は倒れていた。頭の中に何者かが映像を送っていたようだが。<br>
奥で霊穴を発見。封印すると下から刀が上ってきた。<br>
――北斗丸達が奥に進むと行き止まりに突き当たった。<br>
しかしその壁はぬりかべという妖怪だった。倒すと道が拓かれる。<br>
やはり奥には一行に来てほしくない何かがいるらしい――<br>
今の映像はこの刀の記憶だろうか。十郎太の胸に刀の名前が浮かぶ。"大典太"と。<br>
刀は十郎太の手に納まった。十郎太に力を貸してくれるようだ。<br>
洞窟から蔵に戻ると隊士が十郎太を探しにきた。十郎太の故郷の六甲村で妖怪が暴れているらしい。<br>
何故か乗り気でない十郎太だが。<br>
<br></dd>
<dt>169 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI6/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:15:42
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
六甲村に行くと十郎太の実家でおときという女性が妖怪に襲われようとしていた。<br>
それを叩きのめす大和丸。<br>
そこに騒ぎをききつけた家の者達がやってくる。そこには十郎太の父の一郎太もいた。<br>
長居できないという十郎太だったが一郎太は一行をひきとめる。<br>
大和丸と夏芽がくつろいでいると一郎太に連れられて十郎太がやってきた。<br>
女性としてめかしこんだ本当の姿で。<br>
てっきり男だと思い込んでいた二人は驚きまわる。<br>
十郎太という男の名前は代々跡継ぎにつけられてきたものだという。<br>
霊気に惹かれて集まってくる妖怪達の行き先に心当たりがないか尋ねると、<br>
考えておくので泊まっていくようにと言われる。<br>
一夜明けると南にケガや病気の治る不思議な場所があったと聞ける。<br>
南の荒地に行くとまたあの声が聞こえてきた。<br>
封印された模様つきの石が他の地に運んでくれ、その先に霊穴があるという。<br>
ワープを繰り返して進むと岩で塞がれた洞窟があった。<br>
その岩を大典太がどける。この刀が一行を導いてくれるようだ。<br>
中に入ると妖怪が襲ってきた。倒すと妖怪は仲間を呼ぶ。<br>
その仲間が集まる前にと封印をすませてしまうとここにも刀があった。大典太と似ているようだが。<br>
そこに先程の妖怪の仲間が現れる。<br>
襲い掛かってこようとする妖怪達だが謎の力で撃退されてしまう。<br>
――北斗丸が奥に進み妖怪を撃破すると少女が倒れていた。<br>
介抱すると少女は名前もここにいた理由もわからないという。記憶を失っているようだ。<br>
外に連れ出すことはできないが自分達といた方がまだ安全だろうと北斗丸は彼女に同行をすすめる。<br>
火鷹はこんな所で出合った怪しい少女を疑っていたが怪我をしている彼女を放っておけないし、<br>
この怪我なら悪さもできないだろうという他の仲間の意見を受け入れた。<br>
北斗丸のあいさつを受けた少女は仮に"みなみ"を名乗ることにした――<br>
今のも刀の記憶のようだ。妖怪が吹き飛ばされたのも刀の仕業だろうか。<br>
そう疑っていると新しく見つけた刀が肯定した。刀は数珠丸を名乗る。<br>
刀が話すことに一行は驚くいた。何も話していなかったのかと数珠丸は大典太を怒鳴りつける。<br>
大典太も話すことができたようだが面倒だかたらと説明すべき説明もしなかったそうだ。<br>
数珠丸は話す。彼らは目覚めさせてくれる者を待って自らを封じていたという。<br>
霊穴が暴走したときにこの国を守ろうとする者達の力を引き出して助けとなるために。<br>
しかし今の3人の中には数珠丸を使えこなせそうな者はいなかった。<br>
他にも3振りの刀があり5本で力を高めあう天下五剣は各地の霊穴に眠っているのだという。<br>
次は九州の高千穂にある滝だ。<br>
しかしそこへ行くには日光村の青い宝珠と出雲の八束の勾玉が必要だという。<br>
勾玉は封印された才神の家宝である。やはり冬夜の力が必要だ。<br>
とりあえず日光に行ってみることに。<br>
その頃の将軍達。将軍と慶喜の会話からあの後は影の新撰組のおかげで経過がいいらしい。<br>
そこに島津と毛利が現れる。<br>
霊穴を暴走させたと聞きつけたという二人は<br>
これからは好きにさせてもらうと将軍を見限ったことを宣言し下がっていく。<br>
慶喜は例の異国の男のことを話して協力を仰ぐべきだったのではないかと言うが、<br>
将軍は奴らはそんな殊勝な性格ではないと怒鳴り散らす。<br>
<br></dd>
<dt>170 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI7/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:17:06
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
日光に行くと娘が妖怪の生贄に選ばれて嘆いている長老がいた。<br>
娘の佐和を連れて逃げようとする長老を十郎太が止める。<br>
そんな妖怪がいるのなら退治しなくてはならない。<br>
娘に危ない目にはあわせないので生贄のふりをしてほしいと言うと、<br>
この娘もまた十郎太の容姿に心奪われて承諾する。<br>
よそ者など信じられないという長老だが、こんな格好いい人に守ってもらえるなら…、と娘は赤らむ。<br>
それを見た長老はさらに激昂、夏芽を代わりにしろとわがままいっぱい錯乱状態。<br>
皆が長老を止めようとするが夏芽は二人を信じているからと承諾した。<br>
山の麓まで長老に連れられてきた。<br>
長老は妖怪を倒せたら何でもいうことをきいてやると言い置いて帰っていく。<br>
これなら妖怪を退治する代わりに宝珠を手に入れられそうだ。<br>
現れた猿神を倒し夏芽の縄を解こうとすると猿神の弟が現れ夏芽に襲い掛かる。<br>
そこへ謎の男が現れ法術で救ってくれた。<br>
男はただの通りすがりだといって去ろうとするが夏芽が引き止める。<br>
男の方は夏芽に気付いていなかったようだが、この男こそが冬夜だった。<br>
村が襲われたと聞いて修行の帰り際に通りすがったのだという。<br>
夏芽がいけにえの代わりになったと聞くと冬夜は二人に詰め寄り見かねた夏芽が間に入る。<br>
詳しいことを説明し始めて日光村の長老の名前が出ると冬夜は長老の下へ飛んでいく。<br>
彼は夏芽が可愛くて仕方が無いので過保護なのだ。<br>
長老の家に乗り込み長老を締め上げている冬夜のところへのうのうと現れた三人。<br>
助けを求める長老に宝珠をくれたらと持ちかける。<br>
迷う長老だが例の口約束のことを出すとようやく条件を呑んだ。<br>
「兄さん、もうやめないと口きいてあげないからっ!!」。<br>
その一言で豹変した冬夜は長老を放し夏芽にすがった。<br>
佐和は長老を介抱もせず宝珠を持ち出して十郎太に渡した。<br>
家宝なのに…と呟く長老だが約束は守らなきゃと佐和。<br>
十郎太に惚れたからなのか長老に呆れているのかその両方なのか。<br>
冬夜が仲間に加わり数珠丸が冬夜を認めた。<br>
~~この頃から出雲村に泊まると才神きょうだいの過去がランダムで夢に見れます~~<br>
■過去の夢その1.<br>
術の特訓をしている兄弟。そこに夏芽がやってくる。<br>
自分も特訓がしたいという彼女だが16才になるまで修行はできない決まりだと断られる。<br>
冬夜は<br>
「夏芽は術なんて覚えなくてもいい。一生、俺が守ってやるからな。嫁になんか絶対にやらん!!」<br>
と馬鹿兄っぷりを発揮する。<br>
「何でそうなるのよっ!」~~<br>
■過去の夢その2.<br>
冬夜の見送りに出たきょうだい達。<br>
寂しがる夏芽はふてくされ意地の悪い事ばかり言って兄達を困らせる。<br>
旅立ち始めた冬夜に夏芽は別れの言葉を送る。<br>
「冬夜兄さん、早く帰ってきてね。早く帰ってこないと、嫌いになっちゃうから」<br>
「夏芽……わかったよ」。<br>
冬夜は旅立ち夏芽は兄達に連れられて家路につく。<br>
するとすぐに冬夜が後を追ってきて「ただいま、夏芽!まだ、嫌いになってないよな!?」~~<br>
■過去の夢その3.<br>
結婚式に出席してきたきょうだいを出迎える夏芽。<br>
自分も早く花嫁衣裳を着たいというが、<br>
冬夜は<br>
「じょ、冗談じゃない!夏芽は嫁にはやらんぞ。どうしてもというなら、この俺を倒してからだ!」、<br>
三男も同意する。そんな兄達にあきれる夏芽。<br>
次男ももしそんな男がいるならやはり自分とも勝負はしてほしいようだった~~<br>
<br></dd>
<dt>171 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI8/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:18:34
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
出雲の山で封印を解いて奥に進むと糸が張り巡らされた大穴があった。<br>
その糸の上に勾玉が乗っている。<br>
身体の軽い夏芽が一人で取りに行くがそこに大蜘蛛が襲ってくる。<br>
三人が分散して倒すと大揺れがおき夏芽が穴に消えていってしまう。<br>
しかしその後光に包まれた夏芽が上ってくる。才神の一族に伝わる法術"結界"だ。<br>
夏芽が咄嗟に力を使って助かったようだ。宝珠が引き出したのだろうか。<br>
高千穂近くの滝に行くと水に異変が起こり引き込まれてしまう。<br>
しかし何故か息ができた。ちょうどいいのでこのまま霊穴探しに。<br>
奥に進んで酸素のある地下道に出ると宝珠が崩れてしまった。<br>
息が出来たのも宝珠のおかげで、役目が終わったので崩れたのだろう。<br>
更に進んでいくと途中の鍾乳石に勾玉が反応し刀が現れる。<br>
――北斗丸達が進んでいくと後から後から追いついてくる妖怪に襲われ続ける。<br>
後をつけられているようだ。<br>
火鷹はみなみを疑うが北斗丸は証拠がないなら疑うべきではないとかばう。<br>
さらに進むと清姫という妖怪がおそってくる。<br>
「そなたがいながら、なぜ……」。清姫はみなみに襲いかかろうとして北斗丸に止めをさされる。<br>
先の言葉はみなみへの疑いを濃くした――<br>
刀は霊穴を守ってきた三日月という天下五剣だった。<br>
しかし最近では霊穴の制御がきかなくなっているという。<br>
今度の刀は女同士仲良くと夏芽を選んだ。<br>
奥に進むとまた謎の声が聞こえてきてこの霊穴を封印してはならないと言う。<br>
この霊穴のみを封ずるなというその理由も言わない声に一行は反発。<br>
すると岩陰に身を潜めていた人物が現れる。<br>
フードを被った先の声の主は霊穴の力を借りて異形のものとなると一行に挑んできた。<br>
倒すと力を失ってよろける敵を謎の力が討った。<br>
そしていつもの声が聞こえる。先の声の主は今まで助言してくれた者とは別人だったのだ。<br>
先程襲い掛かってきたのは声の主の昔の仲間で霊穴の力に魅せられて欲に走った裏切り者だという。<br>
では声の主は人間ではないのか?<br>
先の者は霊穴の力で変形はしたが声の主はたしかに人間とは違う種族だという。<br>
そろそろ姿を現すように言う一行。<br>
声の主の迷いが伝わるが、十郎太が将軍の使いだから先程の裏切り者よりは信用できるだろうと言うと、<br>
真実を知るその時までの間会うことは無いだろうと声の主の気配は消えていく。<br>
滝つぼに戻ると天下五剣が語りだした。声の主のことは自分達にもよくわからない。<br>
そのためにもと声の主に心当たりのあるだろう天下五剣がいる東北の十和利山を示す。<br>
山は別名をぴらみっどとも呼ばれていて人口であるという噂もあった。<br>
十和利山に行くが何か仕掛けがあるらしく入れない。<br>
戸来村に行くとおばあさんがその仕掛けを動かすための石版を発見したという。<br>
貸してほしいというと森でフワフワ草を集めてこい、そうでなければ石版は貸さんと言われる。<br>
森で集めた草を渡すと草でフワフワ酒を造り出した。<br>
ぴらみっど内には熱い川がありそこを渡るにはこの酒が必要なのだという。<br>
そのために草を集めさせたのだ。<br>
おばあさんも山が人口であると疑っておりその謎を解き明かしてほしいと託される。<br>
石版をはめてからくりを動かして洞窟に入り、<br>
長い通路を抜けた後にエレベーターを動かして最下層のマグマ近くを通る。<br>
石塔の中で眠っていた天下五剣を今まで入手した三本が呼び覚ました。<br>
――みなみは北斗丸達に迷惑をかけているだろうことを気に病んでいた。励ます一行。<br>
奥で妖怪を倒すと霊穴を手に入れようと画策していたというようなことを言い残して消えていく。<br>
みなみは霊穴という言葉に聞き覚えがあるらしいがうまく思い出せないようだ――<br>
天下五剣の童子切りが大和丸を選ぶ。<br>
地下のマグマは妖怪の進入を防いでいたのだが、霊穴を封印するとマグマも消えてしまう。<br>
溢れ出てきた妖怪を振り切って脱出。<br>
石版を外して追ってくる妖怪を閉じ込めようとするが外れない。<br>
仕方が無いので夏芽と冬夜で封印をするが夏芽は倒れ御霊石は砕けてしまう。<br>
村に戻っておばあさんと夏芽を介抱する。<br>
<br></dd>
<dt>172 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI9/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:19:50
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd> 一方、将軍は慶喜を責め立てていた。<br>
影の新撰組が次々と霊穴を封印しており、このままでは全てが封印されてしまう。<br>
毛利達が好き勝手に動き始めたこともあって苛立ちは最高潮だった。<br>
霊穴を手に入れようと焦る将軍に慶喜は暴走した霊穴は扱えるものではない、<br>
まずは封印すべきだと進言するが将軍は聞く耳持たずと寝所に入る。<br>
その頃島津と毛利は影の新撰組を味方に引き入れればどうかと画策していた。<br>
毛利が下がっていくと島津の前に異国の男が現れ島津を洗脳してしまう。<br>
男は霊穴と天下五剣を手に入れろと命令して消えていく。<br>
島津は竜馬と伊蔵を呼び出し霊穴と天下五剣の入手に全力を注げ、邪魔者は殺せと命令した。<br>
竜馬はいつもの島津らしくないと違和感を覚える。<br>
大和丸と冬夜は童子切りに謎の声の主について聞く。<br>
はるか昔に地下に住み人間と同等かそれ以上の知能をもちながら滅びてしまった一族がいたという。<br>
その時、四国帰りの男が外で子供に霊穴がどうこうという話を聞いたと教えていた。<br>
詳しいことを聞きに行ってみると四国の剣山に霊穴があるとか。<br>
霊穴の暴走は将軍の失態なのであまり吹聴しないと思われるが。<br>
とりあえず夏芽も復活したので四国に行ってみることに。<br>
四国への船は船頭がいないために出ていなかった。<br>
近くの岡山村に行くと今は舟を出していないという渡し守がいた。<br>
童子切りがこの男が妖怪であることを見抜くと渡し守は代々渡し守をしてきただけの妖怪だと白状する。<br>
それなら船を出せと怒鳴りつけた。<br>
~~四国の別府村には安心して暮らせる場所を探しているというタヌキがいます。<br>
彼を信じると彼はそんな妖怪のための村を作り始め、<br>
似たような妖怪を紹介していくと村は大きくなっていき、<br>
レアなアイテムがもらえたりレアなアイテムが買えるようになります~~<br>
四国の山城村に行くと侍達にゆうまという人物が連れ去られていったらしい。<br>
なんでも財宝のありかを知っているために狙われたとか。<br>
村の中にゆうまのことを思って泣くひふみという女性がいた。<br>
放っておくわけにもいかないし、もしかしてその財宝というのは霊穴かもしれない。<br>
助けに行くが屋敷の正面からは入れない。裏口を見つけ出してこっそり侵入する。<br>
地下牢では剣山の秘密を教えろとゆうまに暴行する伊蔵がいた。<br>
伊蔵が一休みした隙に見張りの侍を倒してゆうまを助け出す。<br>
ひふみに頼まれたことを告げるが怪訝な顔をされる。<br>
そこに戻ってきた伊蔵とも戦闘になった。<br>
後々厄介なことになりそうなので伊蔵は牢屋に入れて鍵をかける。<br>
彼の家に帰ると猫のひふみが出迎えた。ひふみとはこの猫だけとのこと。驚く一行。<br>
ゆうまは礼にと剣山の秘密を教えてくれた。<br>
頂の大岩に秘宝をはめ込むと秘密の通路が開くらしい。<br>
その秘宝は四国に5箇所ある塚に奉られていた。<br>
秘宝を剣山の頂に配置すると霊穴への入口が現れる。そこへ伊蔵が来た。<br>
霊穴を手に入れてどうするのかという問いに力を手に入れて無能な将軍を倒すと豪語する。<br>
謀反人を討とうという十郎太、将軍の犬めがと牙を剥く伊蔵。<br>
戦闘になるが勝利したのは大和丸達だった。撤退する伊蔵を追わず霊穴の封印を先にする。<br>
奥では他の霊穴が封印されたために膨大な霊気が集中してあふれだした霊穴があった。<br>
それに絶えられず最後の天下五剣の鬼丸は凍りついてしまっていた。<br>
御霊石がないために冬夜が封印を施そうとするが失敗してしまう。<br>
このままでは冬夜も鬼丸と同じように凍り付いてしまうかもしれない。<br>
夏芽が一か八かで封印を成功させる。<br>
最後の天下五剣を取ろうとすると毒霧が蔓延し一行は動けなくなる。現れた伊蔵達。<br>
島津は鬼丸を掲げ、封印されておらず未だ眠っていた残りの霊穴を目覚めさせる。<br>
島津は一行を始末しようとするが<br>
毛利がそこまですることはないと引き止めたために連中は一行をそのままにして帰っていった。<br>
鬼丸は未だ目覚めてはおらずどうにかしないとずっとこのままなのだろう。<br>
身体を引きずっていくと新撰組の人間が一行のところへくる。<br>
将軍が直々に屯所に会いに来たので帰れとのこと。<br>
こちらも急いでいるのだが将軍がわざわざ来たのだから早く行けと命令される。<br>
<br></dd>
<dt>173 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI10/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:22:12
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
将軍は妖怪を退治しろとは言ったが霊穴を封印しろとは言っていないと一行を怒鳴りつける。<br>
島津達に先を越されたら…と不穏当な言葉を口にしたところで慶喜が割って入る。<br>
新たに開いた飛鳥の霊穴に自分と将軍を連れて行けと言う。<br>
一行には拒否も反論も許されていないため誰も何も言わずに受け入れるしかなかった。<br>
飛鳥の霊穴には島津達が先にたどり着いていた。<br>
島津は霊穴を枯らした将軍を非難し、それに反論できない将軍は無礼者を始末しろと一行に命じる。<br>
伊蔵達と戦闘になりそれを倒すと島津達はここをあきらめ蝦夷に先回りしようとこの場から消え去る。<br>
連中は一瞬で城まで戻った。<br>
毛利はそんな力を見せる島津をバケモノよばわりし逃げ出そうとするが島津の妖術が毛利を直撃する。<br>
それを見た竜馬も逃げ出す。島津は術で竜馬も始末しようとするが竜馬はそれをかわして逃げおおせた。<br>
島津達の言ったことが本当なら将軍にも霊穴は渡せない。<br>
立ちはだかる大和丸、それに自らの地位を誇示して怒る将軍、駆け寄る仲間と慶喜。<br>
そこに異変が起こり皆が霊穴に吸い込まれてしまう。<br>
大和丸はどこか暗い底にいた。自分は死んだのだろうか。<br>
そこに光が現れ大和丸を労う。光は大和丸の成長を喜び彼の力を解き放とうと言う。<br>
光の素性とは?力とは?光はそれに答えず霊穴の力を借りて彼の体内に眠る鬼神の力を目覚めさせた。<br>
この国はかつてない危機に見舞われているので将軍も島津も信じず己の目で全てを確かめろという。<br>
光は大きくなっていく―。<br>
天下五剣は大和丸達が転身したことに驚いていた。<br>
全員倒れたままではあるが大和丸達一行は鬼神の姿に転身しているのだ。<br>
目覚めた大和丸は自らの姿の変貌に気付き、他の仲間も目覚める。<br>
彼らもかつて親しかった者達の声を聞いていたらしい。<br>
夏芽と冬夜は母、十郎太は亡き祖父に語りかけられたのだという。<br>
大和丸に語りかけた声はもしや父だったのだろうか。<br>
再び四振りの天下五剣を取ると復活した鬼丸が霊穴から上ってきた。<br>
鬼丸は自分を無理やり手にした島津は人間ではない、早くどうにかしなければと言う。<br>
ぼろぼろになっても戦う意思を見せる鬼丸に夏芽は何故そこまでするのか問うた。<br>
その答えに鬼丸は最後の記憶を見せる。<br>
――みなみは絶叫した。奥に霊穴とは違う霊気がうずまいているのを感じたのだという。<br>
その奥にまで行くとあまのじゃくがいた。妖怪はみなみを裏切り者扱いする。驚く北斗丸。<br>
「その女は妖怪なのさ。オレとの戦いで大ケガをして、もうとっくに死んだと思っていたがな。<br>
しかも、その正体は……」<br>
みなみはその先を言ってほしくないためにあまのじゃくに立ち向かうが一蹴される。<br>
霊穴とは何か問う北斗丸。<br>
この洞窟の地下には巨大な霊気の川の霊脈があり、<br>
その霊気を吸って強大な魔物になるために部下に穴を掘らせたのだという。<br>
そんなことをさせないためにあまのじゃくを打ち倒す。<br>
本当の霊穴でなければいけないのかとうめくあまのじゃく。<br>
記憶を取り戻したみなみが言うには霊穴とは霊気が地上に噴出す場所であり、<br>
それが見つからなかったために無理やり穴を掘ったのだという。<br>
あまのじゃくは死に際に霊気の流れを狂わしてやると霊穴に身を投げ出した。<br>
身を挺してあまのじゃくを止めるみなみ。<br>
みなみは最後の力でここを封印するので皆に逃げろと言った。<br>
力を使い果たせば人間の姿ではいられない、北斗丸にはそんな姿を見せたくないという。<br>
霊力の暴走により揺れが起きる。<br>
怪我をおして北斗丸を助けようとする彼女の意思を酌むべきだという仲間の説得に、<br>
彼は後ろ髪を引かれながら撤退する。<br>
最後にみなみの名前を呼ぶと彼女はやさしくしてくれたことを感謝し、<br>
もうこのようなことがないように霊穴を守ってほしいと言い残した。<br>
揺れが収まった。みなみのことを確認しに行きたい北斗丸だが仲間に止められる。<br>
彼女の気持ちを守ってやれと。<br>
北斗丸はこのようなことが起きないように霊穴を探す旅に出ることを決意する。<br>
そこで彼らの持つ天下五剣が反応した。<br>
いつか来る危機のためにそうすべきだという強い意志を後押ししたのだ。<br>
皆は力強く旅立っていく――<br>
一行は気付いた。<br>
いつかくる危機からこの国を守るために北斗丸達は天下五剣に自分達の魂を封じ込めたのだ。<br>
その志を継いだ一行もまたかつての北斗丸達と同じように歩き出す。……ちなみに将軍達は倒れたまま。<br>
洞窟を脱出した一行。その頃慶喜が将軍をゆり起こしていた。<br>
将軍は霊気の感じられなくなった穴を見て一行への怒りを募らせる。<br>
<br></dd>
<dt>174 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI11/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:23:33
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
蝦夷への船は出ていなかった。船が壊れてしまったそうだ。<br>
仕方が無いので自分達で船を作ろうと森に材料取りに行くと神木と戦闘になる。<br>
倒すと神木は大和丸達が無闇な伐採をしないと知りイカダをくれる。<br>
船頭に船があることを話すと船頭は船着場で人魚を呼び出し人魚に船を牽かせた。<br>
函館村の宿屋にて例の異国の男がいた。<br>
その下男として荷物運びをさせられているネイティブアメリカンの姿があった。<br>
きりがないだろうと手伝おうとすると感謝はされるが自分が主人にしかられてしまうと断られる。<br>
怪しい異国の人間達の話を宿屋の少女が聴いていた。教えてほしいが客の話は他言できないという。<br>
ここは女性に強い人物に聞き出してもらうことに。<br>
なんでも異国の連中はこの辺にしかない穴を探しているらしい。<br>
元は泉だったのに最近は傷を治す温泉に変わったという所へ行ってみる。<br>
そこに日本人に連れられて異国の連中がやってくる。<br>
ジョージという男はほうびを渡すといいながら案内役を殺してしまう。<br>
それを見ていた一行は連中と対峙する。<br>
リーダー格のリッシュという男にいいところを見せようとジョージという男が挑んでくるが、<br>
リッシュはジョージでは敵わないことを見抜いていた。<br>
案の定ジョージは一行に返り討ちにされる。<br>
「この程度の男に、やられるはずがないな。ONIの子孫……。<br>
いや、この国の言葉で言うなら、鬼神の力をつぐ者達よ」。<br>
リッシュは大和丸達の正体すら見抜いていた。<br>
彼の主の三博士からこの国にONIの力を持つ人間がいることを聞いていたという。<br>
リッシュもまた挑んでくるが大和丸達には敵わない。リッシュは一行の実力を認めた。<br>
そこに現れた島津が毛利にリッシュを抱えさせテレポートを行う。<br>
リッシュは消える間際に「今度会ったときは、必ず殺す!!」と捨て台詞を吐いた。<br>
そのせいで荷物運びをさせられていたティンバという男は置き去りになってしまう。<br>
異国へ連れていってやる手段がないのでどうしようもない。<br>
温泉は傷を癒す不思議な効力を持っていた。<br>
十郎太はこの下に霊穴がある影響だろうと当たりをつける。<br>
この下に洞窟のようなところがあると思われた。<br>
村に行くと行商人から有料で情報が聞ける。<br>
北東の洞窟に牛鬼という恐ろしい化け物が棲みついており、その弱点はなんと天下五剣だという。<br>
これなら普通に行って退治していればよかったような気もするが。<br>
洞窟の入口まで行くと新撰組が将軍のわがままにつき合わされてここまで出張ってきていた。<br>
将軍と会うとやはり責め立てられるが、慶喜はそれよりも霊穴の確認をすべきだと諌める。<br>
そこに隊士が緊急報告に来た。中に入った隊士の悲鳴が聞こえたというのだ。<br>
入口付近まで行くと件の化け物に襲われただろう隊士が覚束ない足取りで出てきて死んでしまう。<br>
将軍は一行に化け物を退治してこい、こういう時のための"影の新撰組"だろうと命じた。<br>
一行が先行すれば霊穴をどうにかできるだろう。引き受けて洞窟に入る。<br>
奥で牛鬼を倒すとその下に穴を発見。そこから潜ると霊穴のある空間に出る。<br>
その霊穴は穏やかさを持っていた。これが本来の霊穴のもつ空気なのだ。<br>
生き物の成長を助けるこの姿こそ暴走する前の全ての霊穴の持つ姿だったのだろう。<br>
近くには温泉が湧いており、そこに入ると先の温泉にまで流されてしまった。<br>
飛び出してきた一行を心配するティンバ。彼も同行することに。<br>
<br></dd>
<dt>175 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI12/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:28:13
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd> 洞窟前まで戻ると将軍達が何か話している。<br>
"影"が化け物を倒したら霊穴を独占するつもりであり、<br>
江戸から遠く離れているので利用が難しいようなら<br>
霊気の流れを力づくで変えてでもここを利用できるようにしようとしていた。<br>
霊気の流れを歪めたらまた暴走してしまう、<br>
霊力を搾り取ったことが日本中の霊穴の暴走という結果を生んだのだという慶喜だが、<br>
将軍は自分が生きている間だけ保てばよい、その他のことなどどうでもよいと言う。<br>
大和丸は怒った。<br>
霊穴を暴走させて大和丸達にその後始末をさせていたのであり、<br>
更に今また同じことをしようというのだ。<br>
事実を知られようが将軍は一行に悪びれる様子も見せず、<br>
自分の命令どおり動けばよいという姿勢を変えなかった。<br>
大和丸はついに将軍を殴り飛ばす。<br>
「お前等の薄汚い欲望なんかにゃあ、"霊穴"はもったいねえ!!」、冬夜は洞窟を封印した。<br>
「うう……わ、わしを殴ったな!?将軍のわしを………<br>
ええい、許さん!みなの者、出あえーーーーっ!!」。<br>
新撰組が集結する。<br>
「こいつらは裏切り者だ!たたき切ってしまえ!!」。<br>
何かの間違いではないかと信用のない将軍と信用されている一行。<br>
「こいつらは、わしをなぐったんだぞ!!」。「本当なのか?」。<br>
問われた十郎太は答える。「……大和丸がやらなければ、わたしがなぐっていました」。<br>
何があったのか聞かれるが、「そんなことは、どうでもいい!裏切り者を、さっさと片付けよ!!」<br>
という将軍の命を優先した隊士達は襲い掛かってくる。<br>
撃退すると「何でもいいから、ヤツらを殺せっ!!」。<br>
今度は沖田と土方が相手のようだ。<br>
沖田が大和丸と切り結ぶと自分を弾き飛ばして逃げろと言う。<br>
言葉に甘え吹き飛ばしその隙をついて一行は脱出する。<br>
土方にはばれていたが将軍にはわからなかったようだ。新撰組に一行への追撃命令が出る。<br>
霊穴は封じてこなかったが、あの霊穴の場合は正常なままにしておいた方がいいだろう。<br>
新撰組には戻れない。そこでティンバが一緒に海を渡ってはどうかと提案する。<br>
聖地を守るガーディアンのごとき勇気の持ち主と褒め称え、聖地には病気を治す泉があると話が及ぶ。<br>
それではまるで霊穴の影響を受けた温泉ではないか。他の国にも霊穴があるのかもしれない。<br>
どうせ日本にはいられないのだから一緒に海を渡ってみることに。<br>
横浜で異国の船乗りに同船させてもらえないか頼むがそんな暇はないと却下され、<br>
持っているイカダを改造してはどうかと言われる。<br>
港で異人に船から追い出されたゆえもんという老人を発見。<br>
船の性能を上げてやろうという好意で近づいたのだが、<br>
最新鋭の船が小さな国の老人にどうこうできるはずはないと断られている。<br>
船大工としての自信があるようなのでイカダの改造を頼んでみる。<br>
さすがに難しいようだが引き受けてくれた。<br>
~~金銭を渡してイカダを改造してもらい、<br>
その船で海戦を経験すると船の格が上がるのでまた改造してもらいます~~<br>
その頃、将軍はえぞの洞窟で侍達に封印の岩をどかせようとしていた。<br>
そこに隊士が大和丸達が海を渡ろうとしていたことを報告に来る。その傍らで沖田が倒れこむ。<br>
将軍は国中の宿屋に一行が現れたら知らせるよう伝えさせる。<br>
同じ頃のリッシュ。彼もまた島津の前で大和丸達の動向に関する報告を聞いていた。<br>
リッシュは聖地でガーディアンに接触されることを恐れていた。<br>
がーでぃあんとは何か問う島津に「聖地を守るONIのことだ」と答え、<br>
「オレも後を追う」と留守を島津に任せて自分も旅立つ。<br>
島津は竜馬が姿を見せないことを気にしていた。<br>
海を渡り港町に着く。ティンバは皆に会いたいと先に東の村に行く。<br>
残された一行に対して何故か町の白人は皆冷たかった。<br>
町を出て草原の村に行くとティンバと再会する。<br>
話を聞くと南に霊穴があるらしい。案内役としてティンバが再び同行者となる。<br>
<br></dd>
<dt>176 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI13/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:29:02
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
南下して村々を回っていくと南の川に魔物が棲みついて川を渡れなくなったことがわかる。<br>
退治してやろうと川に入ったが水魔に水の中に引きずり込まれてしまった。<br>
一行は川の中にある建物の牢に閉じ込められてしまう。<br>
その仲間のセイレンが水魔がいなくなった隙に一行に取引を持ちかける。<br>
助けてやる代わりに森から虹色の羽をとってきてほしいというのだ。<br>
事情があって一緒にいるだけで仲間ではないらしい。<br>
条件を呑んで脱出すると水魔が襲い掛かってきたが返り討ちに。<br>
森に羽を探しに行くとトレントという木がそれを持っていた。<br>
トレントは森の仲間が持っている他のアイテムがほしいといい、<br>
そのトレントもまた他のアイテムをほしがり、<br>
最後に8本目のトレントがモンスターの持っているアイテムを欲しがる。<br>
外でモンスターを倒してアイテムを手に入れ、<br>
今度は逆順に物々交換をしていき最初のトレントから羽を手に入れる。<br>
羽をセイレンに与えるとセイレンに羽が生えた。これが事情だったのだという。<br>
水魔に羽を奪われでもしたのだろうか。<br>
セイレンに乗せてもらって川を渡る。先の道には砦があり入口は鍵がかけられていた。<br>
その先の山に人を食う恐ろしい魔物がいるから近くの村の住人が鍵をかけたとのこと。<br>
魔物を倒すことを約束して鍵をもらい、その鍵を使って砦を抜ける。<br>
約束どおり山を抜ける途中で魔物を倒す。<br>
さらに南下すると遺跡を発見する。その遺跡には国が滅び悲しむ女性の幽霊がいた。<br>
彼女はせめてティアラがあればとこぼして消える。<br>
ティンバが言うには以前この辺りには王国があったのだが、それは突然滅んでしまったらしい。<br>
その王国には黄金のティアラという女王の印たる冠があったそうだ。<br>
遺跡の中でティアラを探し出し台座に置くと<br>
幽霊はティアラの力により明確な意思を持って一行と会話を始める。<br>
彼女は滅びた王国の女王タミアラ。霊穴を救いにいったガーディアンの帰りを待ち続けているらしい。<br>
ガーディアンは国を豊かにする霊穴を白人達から守っていたのだが、<br>
霊穴の力は奪われ王国も滅びてしまったのだ。<br>
ガーディアンと霊穴の様子を見に行くという一行にタミアラは自分のティアラとピアスを渡す。<br>
霊穴は谷の奥深くにあった。その谷の奥でガーディアンのスピリットと戦闘になる。<br>
倒すとガーディアンはピアスを見て誤解を解いた。<br>
彼はガーディアンの魂であり体は霊穴の近くにあるのだが魂は洞窟をさまよっているのだという。<br>
奥に行くと枯れ果てた霊穴があった。<br>
その底に謎の機械を発見し、その機械を取ると霊気が復活した。<br>
この機械が霊気を吸い取っていたようだ。<br>
その奥でガーディアンの体を発見する。どうすれば戻れるのか模索しているとリッシュが現れた。<br>
ガーディアンはリッシュに見覚えがあった。白人達と共に一族を襲われたのだ。<br>
タミアラもその時殺されていた。タミアラの名を出すとリッシュは動揺を見せる。<br>
ONIを倒しガーディアンの体を破壊してやるとリッシュは自らもONIとなる。<br>
三博士から力を授かったというリッシュだがそれでも一行には勝てない。<br>
次こそはと言い残してどこぞへと消えていった。<br>
大和丸達の力を見て彼らがONIだと知ったスクワントはその力を使えば魂を体に戻せると言う。<br>
鬼神の力を注ぐとガーディアンの魂が体に戻った。<br>
復活したガーディアンもまた大和丸達と同じONIの力を持つ仲間だった。彼の名はスクワント。<br>
<br></dd>
<dt>177 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI14/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:30:28
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd> スクワントをタミアラに引き合わせると<br>
己を維持することが限界だったタミアラは最後にスクワントに会えた事を喜びとして消えていった。<br>
傷心のスクワントはその場に立ち尽くす。<br>
一人にしておいてほしいという彼を放ってもおけないので遺跡の一室に宿を借りることに。<br>
――王国にてタミアラは傷ついたリッシュを発見し手当てをする。<br>
リッシュはタミアラを見て何故自分と違う存在なのかを問う。<br>
それは男と女だからだという当たり前の理由だった。<br>
リッシュは初めてそこで男女というものを意識する。<br>
タミアラをただ見送るリッシュに三博士が追いついた。<br>
この国を滅ぼすための偵察にきていたらしい。<br>
タミアラに興味を抱いたリッシュは三博士にこの国を滅ぼす際に彼女をもらう許可を得る。<br>
総攻撃が始まりスクワントはタミアラを奥に避難させた。<br>
そして彼はタミアラには生きてほしいと一人で飛び出していく。<br>
その部屋にはリッシュが入り込んでいた。<br>
リッシュはタミアラを連れ出そうとするがタミアラに拒まれてしまう。<br>
彼女の心にいるスクワントを殺せば彼女が手に入ると思ったリッシュは部屋を出て行こうとするが<br>
タミアラが立ちはだかる。<br>
タミアラはリッシュを可哀想な人間だといい、命と引き換えに彼を止めようと自害する。<br>
その行為への流れが理解できないリッシュは<br>
全てをスクワントのせいだと思い込みスクワントへの憎しみを募らせる――<br>
過去を夢見ていたリッシュは目を覚ます。そこへ三博士がやってくる。<br>
今度こそはONI達を倒して見せると意気込む彼に窮地を救うための薬が渡された。<br>
リッシュはそれを受け取り遺跡へと向かう。<br>
三博士はそろそろリッシュを使うのも限界と感じているようだった。<br>
大和丸達が遺跡を出るとリッシュが現れる。<br>
今度もまた敗れたリッシュだが、手渡されていた三博士の力にすがると体が変貌する。<br>
その姿はONIともかけ離れもはや完全に魔物だった。<br>
満ちる力で勝利を確信するリッシュだったがそれでも勝つことはできなかった。<br>
「何故だ!?何故勝てない…………<br>
オレの何が、ヤツらに劣っていると!?ヤツらとオレとどこが違うと!?」。<br>
冬夜「そのギラギラした憎しみを捨てなきゃオレ達には勝てないぜ」<br>
十郎太「それ程の力を持ちながら、なぜ邪悪に心を染めた!?」<br>
「邪悪……邪悪とは何だ!?オレは、三博士に忠誠を誓ったのだ!」<br>
体を引きずって下がっていくリッシュ。<br>
「ONIにやられるなど、オレのプライドが許さん!自分の始末は自分でつけるのさ!!」<br>
彼は自爆した。<br>
遺跡を後にしようとすると三博士と対面する。<br>
彼らがリッシュを使って霊穴を探していたのは、<br>
この国の霊穴からは霊気をほとんど吸い上げてしまったからで、<br>
その代わりに日本で上等な霊気を得ようとしていたからだという。<br>
リッシュが彼らが作った人造人間であること、島津がリッシュに操られていたことなどもわかる。<br>
そこまでして何をするつもりなのか?その答えとしてモンスターのフェニックスがあらわれた。<br>
「我々は、霊気によってモンスターを創り出し思いのままに操ることができるのさ。<br>
名付けて、霊魔獣!!」<br>
フェニックスが襲い掛かってきた。フェニックスは強力な魔物であり再生力も並外れていた。<br>
何度やっても復活するフェニックスにとうとう一行は崩れ落ちる。<br>
しかしそこから冬夜が立ち上がり猛攻を潜り抜けてフェニックスを退けた。<br>
死んでもおかしくないほどの傷を負っているにも関わらずだ。<br>
「へへっ……オレにゃあ、守らなけりゃならないもんが……あるんでな」<br>
それは国でもなく平和でもなく夏芽ただひとり。<br>
何も顧みない冬夜の猛攻にフェニックスの回復能力も追いつかずついに撃破されてしまう。<br>
倒れこむ冬夜。そこにスクワントがやってきた。<br>
霊魔獣がなければONIとは戦えないと三博士は撤退する。<br>
冬夜は皆に別れを告げる。<br>
夏芽には才能がある、十郎太のようないい女に夏芽にもなってほしい、<br>
大和丸になら国のことを任せられる、そして彼は永い眠りについた。<br>
三博士が日本の霊穴を狙っている以上、放ってはおけない。<br>
一行は彼の死を無駄にしないためにも日本へ戻ることを決意する。<br>
<br></dd>
<dt>178 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI15/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:31:35
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd> 遺跡に残ったスクワントだったが、<br>
タミアラのティアラが彼を鼓舞したことで大和丸達と戦うことを決意する。<br>
彼はティアラを持って一行と合流し、そのティアラを夏芽に渡した。<br>
ティアラは夏芽の力を引き出し彼女は法術が使えるようになる。<br>
船で日本に戻ると横浜で将軍と再会。自分達に下る最後の機会を与えるが一行は力は貸せないと断る。<br>
襲ってくる侍達を倒すがきりがなさそうだ。そこを竜馬に助けられる。<br>
彼も島津から逃げてきたらしい。ひとまず彼の家に匿ってもらうことに。<br>
竜馬の家で寝ていると久しぶりに一行を導いていた謎の声が聞こえた。<br>
蝦夷の霊穴が狙われているらしい。<br>
道中では人々が将軍の命を聞いて一行に非協力的になっており店の利用もできなくなっていた。<br>
蝦夷の洞窟に行くと入口はこじ開けられており奥に着くと三博士が霊穴を枯らした後だった。<br>
その霊力で造られた霊魔獣サイクロプスが襲い掛かってくる。<br>
撃退すると三博士は残り1つの眠れる霊穴を目指すといって消えていく。<br>
後を追おうとすると将軍達がやってくる。<br>
枯れた霊穴を指して一行が霊気を独占しこの国を奪おうとする動かぬ証拠だと言い張る将軍。<br>
先程までは確かに霊気があったと新撰組までもが一行を犯人と思い込む。<br>
彼らは将軍の命令通り一行に斬りかかろうとにじり寄ってくる。<br>
そこに謎の声が聞こえた。「この者達は、殺させはせぬ!!」<br>
大和丸一行はどこか地下洞窟にいた。そしてついに謎の声の主達と対面する。<br>
彼らは人間が知性も持たない昔、地上を支配していたイヒカという種族だった。<br>
そんな彼らが何故今は人間の目を忍んでひっそりとしているのか?<br>
――かつて彼らも霊穴を暴走させてしまった。その反動で大爆発が引き起こされる。<br>
その現場にいたイヒカの神官は霊穴の支配など思い上がりに過ぎなかったのだろうかと呆然としていた――<br>
大暴走した霊穴のせいで地上は荒れ果ててしまい、<br>
彼らは何百年も地下に潜み地上に出れる日を待っていた。<br>
しかし気付いたとき、地上は人のものになっていたのだという。<br>
彼らが大和丸達に力を貸したのも<br>
霊穴を暴走させた結果を知っているからこそそれを止めてもらいたかったからだった。<br>
この国のれいみゃくは歪み、その上正常な霊穴から強引に霊気が吸収され、<br>
いつ大暴走をおこしても不思議はないところまできていた。最後の霊穴は富士山にある。<br>
富士の入口には封印が施されていたがイヒカが解く。<br>
発見した洞窟を奥に進むと先に来ていた将軍と新撰組の姿があった。陰に潜んで様子を見ることに。<br>
「これが完成すれば、霊気を操れるようになる。無傷の霊穴があったとは嬉しい誤算だったのう」<br>
うかれる将軍とは違い慶喜は浮かない顔をしていたが、将軍は江戸の二の舞にはしないと楽観的だった。<br>
休憩をしに下がっていく連中だったが、新撰組の沖田が見張りを買って出る。<br>
彼なら話を聞いてくれるかもしれないと三博士が狙っていることなどを話すと<br>
「それでは、"霊穴"の力というのは本当なんですね…!?」<br>
彼は池田屋の時に受けた妖怪の毒が回りもう長くはなくなっていた。<br>
霊穴の力を使えば自分も力を得ることができるだろうと霊穴に近づいていく。<br>
馬鹿な真似をしようとする彼を止めようと一行は説得する。<br>
だが、彼は、わがままを通させてもらうと霊穴に飛び込んだ。<br>
力が満ちたことを喜ぶ沖田の姿は既にバケモノだった。<br>
襲い掛かってくる沖田怪物を倒すと彼は人間の姿を取り戻し、<br>
最後の力を振り絞るようにして十郎太に剣士としての決闘を申し込む。<br>
十郎太はそれを受け彼を打ち負かした。<br>
そんな最悪のタイミングで将軍連中が戻ってくる。<br>
もはや一行は昔の仲間にさえ剣を向けてしまった重罪人だ。これではもう言い訳の余地はない。<br>
キレた新撰組の連中は一行に襲い掛かってくる。一行は捕らえられ即席の牢に入れられてしまう。<br>
沖田を引きずって新撰組の土方と慶喜が下がっていく。<br>
将軍は"影"が捕らえられ安心しきっていたが、そこに三博士が現れる。<br>
アルヴァ「ONIを追い払ってくれたのかい。ありがとう。ついでに"霊穴"もいただくよ」<br>
止めようとする局長を霊魔獣が吹き飛ばし、三博士は悠々とエネルギーを奪い始める。<br>
異変を感じた一行は目を覚ました。牢は即席だけあってかなり脆い。<br>
蹴破って霊穴に駆けつけると霊気が荒れ狂っていた。<br>
<br></dd>
<dt>179 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI16/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:34:49
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
誰もいないので外に出てみると異変を確認しようと集まった人々がいた。<br>
富士の上に光の玉ができており、それは一光りすると城になった。そこに三博士の声がきこえてくる。<br>
三博士は地上の征服を宣言し、見せしめとして野次馬を殺してしまう。<br>
外にいた慶喜は一行を目にすると<br>
「キサマら!!キサマらが、ヤツらを倒していれば、こんなことには!!」と責任を押し付け、<br>
それに触発された野次馬達も「こんなことになったのは、あいつらのせいなの!?」<br>
「そうだ、あいつらのせいだ!!」「責任を取れ!!ヤツラを倒せ!!」<br>
と大和丸達を非難して詰め寄ってくる。<br>
「ヤツらを、やっつけなさいよ!!」「そうだ、やっつけろ!!」<br>
パニックになった人々は何の事情さえも知らずに全てが大和丸達の責任だと信じ込んでいた。<br>
本当に殺気を向けてくる人々。ここは退散するしかない。<br>
一行は逃げ出すが、後ろからは「逃げたぞ!追いかけろーーっ!!」という本気の声がかかっていた。<br>
謀反人扱いされ人々に追われる一行にはどこにも行く場所はない。<br>
イヒカ達の隠れ里に匿ってもらうことに。<br>
九州の地下の隠れ里では立派な文明をもったイヒカ達が暮らしていた。長老に迎えられる一行。<br>
何故これだけの力をもっていながら地上を取り返さないのか。<br>
「わしらは、すでに一度"霊穴"を大暴走させた…………<br>
危うく、地上を破壊するところだったのじゃ。<br>
そんなわしらが、ノコノコと出てゆけると思うかね。<br>
ヒトには、我等と同じ過ちを、繰り返してほしくはないのだ。<br>
だからこそ、お前達を影から見守ってきた。<br>
我々には、もう数十年も子供が生まれない……<br>
生き物として、滅びの時期に来ているのかもしれない。<br>
今のうちに、ヒトに後を託したいのだよ」<br>
同じ人間でさえ一行を信じず襲ってきたが、彼らは一行に力を貸してくれる。<br>
戦支度を整えた一行が再び富士に行くと<br>
「ヤツらが、戻ってきたぞ!!」「あの変なバケモノ達を、倒してくれるんでしょうね!?」<br>
と野次馬達が。<br>
戦いの準備は整っている。一行が肯定すると「じゃあ、行けよ!!」と怒声が。<br>
~~ちなみにここで"いいえ"を選ぶと<br>
「じゃあ、来るなよ!!ふざけやがって!!」と追い返されます~~<br>
頂上には開いた大穴があり、城を支える柱が山の内部から聳え立っていた。<br>
柱に登るためには火口を降りていかなければいけない。<br>
火口から山の内部を降り、柱の内を上っていき城へたどり着く。<br>
途中の霊魔獣ガーゴイルを倒すと、<br>
散り際にもうすぐ中央に大量の霊力が集まり霊魔獣の力が増大すると言い残した。<br>
そうなったらさすがに手に負えない。先を急ぐ。<br>
ラミアーは機械を止める方法は残りの霊魔獣しか知らない、<br>
レプラコーンはゴーレムを倒して道を開き他の霊魔獣を倒さねば機械は止まらないと言って倒れる。<br>
ゴーレムを倒しその鍵で登りつめ、メデューサを倒してその遺品を機械にはめ込む。<br>
すると機械は暴走を始めた。そこに防衛システムが襲ってきたので撃退する。<br>
爆発に巻き込まれてはかなわないと離れようとすると三博士がやってくる。<br>
ライヒ「よくも、我等の空中楼閣を!!長年の夢を砕かれた恨み、思い知れ!!」<br>
テスラ「富士山地下の"霊穴"を暴走させてやるわい。<br>
わし等のものにならぬ国など、破壊してくれる!!」<br>
アルヴァ「かわいい霊魔獣達を殺したこと、後悔させてやるからな!!」<br>
三博士はこの下の霊穴に向かうためにと姿を消した。それを追うために一行は空中楼閣を脱出する。<br>
<br></dd>
<dt>180 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI17/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:36:57
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>その頃外では異変が。<br>
ライヒの声「この国を支配しようと思ったが、やめた。<br>
"霊穴"を暴走させて、すべてをブチ壊してくれる!!」<br>
テスラの声「わし等が"霊穴"に行くまでの間、せいぜい楽しんでもらおうか!!」<br>
アルヴァの声「行け、霊魔獣!!思いっきりハデに、この国を滅ぼせっ!!」<br>
モンスターが現れる。<br>
一行が外に出ると人々が霊魔獣に襲われていた。現場に行き霊魔獣を倒す一行。<br>
襲われていた人達を心配するが、<br>
「あんなバケモノを倒すなんて、人間じゃないのか!?」「こっちに来るなよ!!」<br>
傷つく一行。<br>
「そんな顔しても騙されないわよ!!」<br>
大揺れがおきる。霊穴が暴走を始めたのだ。時間がない。まだいる霊魔獣が洞窟への侵入を阻んでいる。<br>
三博士を追うためにと助力を請うが、<br>
「冗談じゃない。死ぬのは、ごめんだ!!」<br>
「あんた達が行けばいい!!」<br>
大和丸「あんた達もこの国も、危ないんだぞ!そんなこと、言ってる場合かよ!!」<br>
しかし、<br>
「こんなことになったのも、お前等のせいじゃないのか!?」<br>
彼らは当てにすべきではない。一行は自分たちだけでなんとかしようと霊魔獣に立ち向かう。<br>
そこに新撰組が待ったをかけた。沖田の件は誤解だったとわかったらしい。<br>
彼は自分から決闘を挑んだことを教え、一行を恨まないでくれ、<br>
ありがとうと伝えてほしいと言って息絶えたという。<br>
~~何かこれはこれで腹が立つくらい恩着せがましい気がしますが~~<br>
土方は誤解の侘びと沖田の礼だと新撰組が霊魔獣の相手をすることを宣言し、隊士達も喊声を上げる。<br>
新撰組が霊魔獣をひきつけている隙に霊穴へと続く洞窟に飛び込んだ一行。<br>
彼らはここで今まで力を貸してくれた皆(イヒカやNPCキャラ)に別れを告げる。<br>
ここから先はあまりにも危険すぎて彼らを連れて行くわけにはいかないからと。<br>
霊穴へと向かう道中、アルヴァが待ち受けていた。<br>
「ボクはね、キミ達が大っ嫌いなんだ!ボクの霊魔獣をいじめたお返し、させてもらうよ!」<br>
変貌を遂げるアルヴァ。<br>
「どうだい、カッコイイだろ!?ボクらは、とうとう自分を霊魔獣にすることに、成功したのさ!!」<br>
しかしそんな力をもってしても一行には敵わなかった。<br>
「うう………お前等なんか、ライヒ達に殺されればいいんだ……」<br>
続いて待ち受けていたのはテスラ。<br>
「ほほう、アルヴァを倒したか…その力、大いに興味があるわい。解剖させてもらいたいのう!!」<br>
テスラもまた異形化した。<br>
「ONIの力の秘密がわかれば、もっと強い霊魔獣が造れるわい!!」<br>
そんな彼の老人もONIの後継者達に打ちのめされる。<br>
「く、くやしい……もう少しだったのに」<br>
殿のライヒ。<br>
「最後まで、邪魔をする気か!!」<br>
ライヒもヒトであることを捨てた。<br>
「この国と、"霊穴"は、我等のものだ!究極の霊魔獣を造るまでは、私は死なぬ!!」<br>
野望を果たせずに散るライヒ。<br>
「わ……我等の王国……」<br>
<br></dd>
<dt>181 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI18/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:37:59
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>霊穴の周りでは霊気が荒れ狂っていた。<br>
このままでは大地が揺れ、火の山が目覚め、津波や地割れがこの国を襲うだろう。<br>
霊穴を封印しなくては。<br>
夏芽が封印の儀を始めようとしたその時、リッシュが一行を襲う。<br>
生きていたのか!?<br>
「何とか、間に合ったようだな。さあ、最後の勝負だ!決着をつけようぜ!!」<br>
霊穴に飛び込み強大な力を得るリッシュ。<br>
「三博士にもらったONIの力……霊気を浴びて、今こそ完全に目覚めた!!<br>
たとえこの身は滅びても、貴様らだけは道連れにしてやる!!」<br>
一個の存在としての影も残っていない完全異質なものとなったリッシュ。<br>
「行くぞぉーーーっ!!」<br>
…――――・・・<br>
リッシュ「な、何故勝てない!?スクワントとオレでは、どんな違いがあるというのだ!?」<br>
十郎太「邪悪な心を持つお前が、この国を救おうと命を懸ける私たちに、勝てるはずがないだろう」<br>
リッシュ「そんなはずはない……力こそ正義ではないのか?三博士は、そう教えてくれたのに…」<br>
夏芽「力なんかじゃないわ。正義は、心の中にあるのよ……それもわからないなんて、かわいそうな人」<br>
リッシュ「かわいそう……?」<br>
リッシュはかつてタミアラが彼を止めようと命を絶った時を思い出す。<br>
彼女もまた彼をかわいそうな人間だと言っていた。<br>
リッシュ「タミアラ、お前が言いたかったのは…………オレをかわいそうだと言ったのは!」<br>
スクワント「リッシュ……」<br>
リッシュ「オレはタミアラが欲しかった……何故かはわからん。<br>
しかし、一緒にいたかったのだ………死なせたくはなかった、タミアラ……」<br>
スクワント「……一足先に、タミアラに会いに行くがいい」<br>
リッシュの身は滅びてしまった。<br>
限界が来た。霊穴がもう保たない。<br>
夏芽は今のリッシュとの戦闘で力を使い果たしておりこれだけの霊穴を封印できるとは思えない。<br>
大和丸「…………一つだけ、方法があるぜ」<br>
十郎太「それは!?」<br>
大和丸「四人で"霊穴"に飛び込むんだ。<br>
オレたちが、体ごと力をぶつければ、封印できるかもしれねえ」<br>
皆は勝率の低い賭けに乗ることにした。<br>
人々やイヒカの想いに応え全てに決着をつけるためにと四人は霊穴に飛び込む。<br>
その頃の表では振動がやみ妖怪が消えた。<br>
人々は邪悪が倒れたと喜ぶが大和丸達はどうなったのだろうか。<br>
<br></dd>
<dt>182 :<a href=
"mailto:sage"><b>幕末降臨伝ONI18/20</b></a>:2006/08/10(木) 07:40:57
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>
そして月日は流れ、新撰組の土方は竜馬と茶屋で話をしていた。<br>
まさかこんな日が来るとは思ってはいなかった彼らだが、それも大和丸達のおかげだろうと結ぶ。<br>
その大和丸達の行方はわからないままだった。あの日富士の氷穴に消えたまま。<br>
大きな不安はあるが彼らは一行が無事であることをどこかで信じていた。<br>
土方は函館にたった一つ残った霊穴に向けて旅立とうとする。<br>
行けば霊穴を狙うもの達との戦いは避けられないだろう。<br>
しかし彼は大和丸達の志を無駄にしないためにも上に城を築いて最後まで戦う覚悟だった。<br>
城の名前は平和のために戦った大和丸達にちなんで"ごりょうかく"と名付けるつもりらしい。<br>
もう会うこともないだろうと今生の別れをすませて二人は別の道を行く。<br>
<br>
~~スタッフロール~~<br>
<br>
竜馬の下へ少年が言伝を持って来た。少年は桟橋で竜馬への伝言を頼まれたらしい。<br>
『国中を敵に回した俺達は、もう、ここにはいられない。船に乗って、新天地を目指す。元気でな……』<br>
竜馬は少年に伝言を頼んだ連中の風貌を訊ねる。<br>
赤い着物で頬に傷のある少年、長い髪できれいな男、かわいい女の子と異人。<br>
竜馬は飛び出した。<br>
船着場にいた男に四人組を見なかったかと尋ねると、ついさっき船出していったという。<br>
ついさっきだ。<br>
彼らが暮らせなくなったこの国はどうなるのだろうか。<br>
この国の変化が良いのか悪いのか竜馬にも答えが出せなかった。<br>
<br>
<br>
~~海に沈む夕日を見ている竜馬らしき人物の背にテロップがかかる~~<br>
――かくして、一つの時代が終わりを告げた。<br>
荒れ狂う霊気も鳴りを鎮め、太平が戻ろうとしているかに見える。<br>
歴史の裏で戦い続けた「影の新撰組」の存在を知る者は、ほとんどいないであろう。<br>
彼らが、どこへ行ってしまったのか……。その消息も、ようとして知れない。<br>
やがて歴史は大きく動き、新しい時代が始まる。<br>
後に「明治」と呼ばれる時代に、何が待つのか。それはまた別の物語である…………。――<br>
<br>
END<br>
<br>
<br>
<br>
■■■■<br>
ちなみに、ケイブンシャ、双葉社の攻略本では<br>
天下五剣の鬼丸(北斗丸の魂が入っている)を装備できるのは大和丸となっていますが<br>
実際に装備できるのはスクワントです。主人公つながりにはなりません。<br>
北斗丸達がいつどんなタイミングでどうやって魂を天下五剣へと封じ込めたのかは不明、<br>
島津、毛利、将軍、局長らの生死もわかりません。<br>
<br></dd>
<dt>183 :<a href=
"mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2006/08/10(木)07:44:20
ID:r7gt35Yx</dt>
<dd>長くなりましたが1200行以内ではあります。<br>
あと、1/20~4/20にて名前のところの"臨"を"望"と間違え、<br>
最後の19/20を18/20と間違えています。<br>
<br></dd>
</dl>