鋳薔薇

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<p><strong>鋳薔薇</strong></p> <p>part30-111・113<hr /> </p> <p><dt>111 :<a href="mailto:sage"><strong>鋳薔薇(1/2)</strong></a>:2007/04/16(月) 03:45:22 ID:iBsIMjkJ0 </dt><dd>19世紀、蒸気機関と機械精密産業に沸く北欧の国『エーデルワイス』を、 <br /> 『鉄人』と呼ばれる巨大機械兵器の部隊が襲った。 <br /> 鉄人を束ねるのは、うら若き5人の娘たち。 <br /> 『ローズ・ガーデン』と名乗った彼女たちの頂点に立つのは、 <br /> かつて機械義肢の研究・開発で名を馳せていた、テレサ・ローズ博士であった。 <br /> 彼女は言う。 <br /> 「この汚らわしい地上を、全て破壊してしまいましょう。そしてその上を、 <br /> キレイなバラ園をつくりましょう」 <br />  ワタシタチガ キレイニ シテアゲル <br /> <br /> その圧倒的な戦力を前に、成す術もなくなった政府軍は、『ネゴシエーター』と <br /> よばれる特殊攻撃部隊に属するボンドとダインに出動を命ずる。 <br /> 「まさか博士が・・・何故?」 <br /> 実は2人は、かつてテレサ博士の義肢によって命を救われたことがあった。 <br /> 彼女の真意を確かめるべく、2人は怒りと困惑を隠せないまま出撃するのであった。 <br /> <br /> </dd><dt>113 :<a href="mailto:sage"><strong>名無しさん@お腹いっぱい。</strong></a>:2007/04/16(月) 03:45:51 ID:iBsIMjkJ0 </dt><dd>テレサが凶行に及んだ理由。それは、自分を裏切った国への復讐であった。 <br /> テレサはかつて、国立の機械義肢研究所に勤めていた。 <br /> 自分の研究が、人々を救うと信じながら。 <br /> しかしある時、自分の研究が軍事利用されていたことを知る。 <br /> 政府軍はテレサの研究を利用し、極秘に鉄人を開発していたのだ。 <br /> <br /> テレサはたちまち人々からの信用を失った。人殺しの兵器を作った女として。 <br /> もはや研究所は不要と判断した政府は、テレサの同僚や部下たちをみな処刑した。 <br /> その中には、テレサの恋人もいたのだった……。 <br /> <br /> <br /> 激しい戦いの末、ボンドとダインはついにテレサを追い詰める。 <br /> そこにはもはや凶悪な侵略者などいない。かつて自分たちを救ってくれた、 <br /> 美しい女性が絶望に打ちひしがれていただけだった。 <br /> 「裏切られた復讐とはいえ、博士は許されないことをしたよ。 <br /> 子供の頃から、博士の技術は俺の左にも宿っている。生きて罪を償ってくれ。 <br /> 本当に辛いイバラの道だろうが……。 <br /> 博士に感謝している人が、多くいることを忘れないで……」 <br /> <br /> <br /> </dd></p>
<p><strong>鋳薔薇</strong></p> <p>part30-111・113</p> <hr /> <dl> <dt>111 :<a href="mailto:sage"><strong>鋳薔薇(1/2)</strong></a>:2007/04/16(月) 03:45:22 ID:iBsIMjkJ0</dt> <dd>19世紀、蒸気機関と機械精密産業に沸く北欧の国『エーデルワイス』を、<br /> 『鉄人』と呼ばれる巨大機械兵器の部隊が襲った。<br /> 鉄人を束ねるのは、うら若き5人の娘たち。<br /> 『ローズ・ガーデン』と名乗った彼女たちの頂点に立つのは、<br /> かつて機械義肢の研究・開発で名を馳せていた、テレサ・ローズ博士であった。<br /> 彼女は言う。<br /> 「この汚らわしい地上を、全て破壊してしまいましょう。そしてその上を、<br /> キレイなバラ園をつくりましょう」<br />  ワタシタチガ キレイニ シテアゲル<br /> <br /> その圧倒的な戦力を前に、成す術もなくなった政府軍は、『ネゴシエーター』と<br /> よばれる特殊攻撃部隊に属するボンドとダインに出動を命ずる。<br /> 「まさか博士が・・・何故?」<br /> 実は2人は、かつてテレサ博士の義肢によって命を救われたことがあった。<br /> 彼女の真意を確かめるべく、2人は怒りと困惑を隠せないまま出撃するのであった。<br />  </dd> <dt>113 :<a href="mailto:sage"><strong>名無しさん@お腹いっぱい。</strong></a>:2007/04/16(月) 03:45:51 ID:iBsIMjkJ0</dt> <dd>テレサが凶行に及んだ理由。それは、自分を裏切った国への復讐であった。<br /> テレサはかつて、国立の機械義肢研究所に勤めていた。<br /> 自分の研究が、人々を救うと信じながら。<br /> しかしある時、自分の研究が軍事利用されていたことを知る。<br /> 政府軍はテレサの研究を利用し、極秘に鉄人を開発していたのだ。<br /> <br /> テレサはたちまち人々からの信用を失った。人殺しの兵器を作った女として。<br /> もはや研究所は不要と判断した政府は、テレサの同僚や部下たちをみな処刑した。<br /> その中には、テレサの恋人もいたのだった……。<br /> <br /> <br /> 激しい戦いの末、ボンドとダインはついにテレサを追い詰める。<br /> そこにはもはや凶悪な侵略者などいない。かつて自分たちを救ってくれた、<br /> 美しい女性が絶望に打ちひしがれていただけだった。<br /> 「裏切られた復讐とはいえ、博士は許されないことをしたよ。<br /> 子供の頃から、博士の技術は俺の左にも宿っている。生きて罪を償ってくれ。<br /> 本当に辛いイバラの道だろうが……。<br /> 博士に感謝している人が、多くいることを忘れないで……」<br /> <br />  </dd> </dl>

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