メタルウルフカオス

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<p><strong>メタルウルフカオス</strong></p> <p>part30-321~329・331</p> <hr /><dl><dt>321 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:16:28 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>21世紀初頭、アメリカの自由は死んだ。<br />全米各地で一斉蜂起した大規模なクーデター軍により、<br />瞬く間に軍部を始め、アメリカの全ての中枢機関が掌握されたのだ。<br />合衆国のクーデターは完全に成功されたかに見えた。<br />だが、最後の希望は残されていた&hellip;<br /><br />アメリカ最後の砦:ホワイトハウスにまで進軍するクーデター軍。<br />蟻一匹這い出る隙もない包囲に、誰もが諦めたその時、<br />ホワイトハウスの執務室を突き破って一体のアーマードスーツが出現する!<br />兵士や戦車の攻撃をものともせず、破壊の限りを尽くす男。<br />彼こそ第47代アメリカ合衆国大統領:マイケル・ウィルソンその人であった。<br /><br />○ホワイトハウス「危機一髪!ホワイトハウス大脱出作戦」<br />マイケルはホワイトハウスと、父の銅像へと一時の別れを継げ、<br />クーデター軍の本隊が来る前に脱出を開始する。<br />プレジデントパークの噴水を割って飛び立つエアフォース・ワン。<br />軍を指揮する一体のアーマードスーツと、マイケルの視線が交錯する。<br />彼こそがクーデター軍の首魁・元副大統領:リチャード・ホークである。<br /><br />「マーイコォゥ!!フハハハハハハハ!!!!」<br />「リッチャァァァァァァドゥ!!!!」<br /><br />互いに咆哮を上げ、離れていく二人。<br />アメリカ全土を舞台とした戦いの火蓋は切って落とされた。<br /><br />合衆国新政府はホワイトハウスに現れた武装テロリストを<br />『メタルウルフ』と呼称、全米へと警戒令を敷く。<br />ニュースを見て、大統領秘書官:ジョディ・クロフォードは顔を顰める<br /><br />「我々はアメリカの敵、というわけですね。<br /> 如何いたしましょう大統領、他国に亡命なされますか?」<br />「いや、アメリカで戦争を起こすわけにはいかない。<br /> 戦うのは私一人で十分だ。<br /> ジョディ、本日の予定は何だったかね?」<br />「日本で野生生物保護の会談を控えていますわ。」<br />「そうか、ならば日本大使館に延期の連絡をしてくれないか。<br /> これからアメリカを救わねばならなくなったのでね。」<br /><br />マイケルとプレジデントフォースの、孤独な戦いが幕を開けた。<br />反撃の狼煙は、大都市の少ないアメリカ西部から上がる。<br /><br /></dd><dt>322 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:20:58 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>【前半ステージ】<br />・サンフランシスコ「熱き戦いの始まりはシスコから都市奪還作戦」<br /> 街頭を占拠している戦車群と対決。ボスは最新鋭大型戦車「DORSEY」 <br /> 「見てください大統領!中華街の建物が要塞になっています!<br />  ところであのビルって、イベントでのイルミネーションがとても綺麗なんですよ。<br />  前々から私、あのビルを壊したらどんなに綺麗だろうって思ってたんです!」<br /><br />・アルカトラズ島「監獄島をぶち壊せ大作戦」<br /> 発射まで残り5分。西海岸を狙うアルカトラズキャノンを叩く。<br /> 「DNN、ピーター・マクドナルドです。<br />  我々はこれから凶悪犯メタルウルフの突撃取材を敢行します。<br />  どうやら彼は、アルカトラズ砲の占領を目論んでいるようです。<br />  がんばれ合衆国軍!メタルウルフに負けるな!」<br /><br />・フェニックス「荒野の決闘作戦」<br /> 荒野のゴーストタウンにて、アーマードスーツ3体と決闘。<br /> 「少佐&hellip;、いえ、マイケル・ウィルソン!<br />  貴方はアメリカの、あなた自身の誇りを汚した。ここで死んでもらう!」<br /> 「やれやれ、まるで西部劇の決闘だ&hellip;<br />  なら、どちらがワイアット・アープか決めようじゃないか!」<br /><br />・グランドキャニオン「血と硝煙のアリゾナ作戦」<br /> 渓谷の基地を襲撃。中ボスで大型武装ヘリ「CASTINA」が出現。<br /> 「敵軍は壊滅しました。このままコロラド川に流されていくでしょう。<br />  このアリゾナの大自然に、戦争は似合いませんからね。」<br /> 「ジョディ&hellip; 君にも戦争は似合わないさ。」<br /> 「はいはい、お疲れ様です。大統領。」<br /><br />・ビバリーヒルズ「セレブな街を取り戻せ大作戦」<br /> 富裕層の依頼で、高級住宅街に蔓延る軍隊と爆弾の撤去。<br /> 「メタルウルフによって街が占拠されてしまいました!<br />  我々は避難しますが、これからも報道は続きます。<br />  なぜなら&quot;ペンは剣より強し&quot;!DNN、ピーター・マクドナルドでした。」<br /><br />西部を開放し、レジスタンス中心人物「ナイスガイ」と接触、彼らの一斉蜂起も近い。<br />反クーデター気運高まる中、いよいよ激戦地であるアメリカ東部へと向かう。<br /><br />同日:ニューヨーク<br />街で容赦ない破壊を続ける黒い悪魔ことメタルウルフの前に、<br />ついに新政府大統領:リチャード・ホークのアーマードスーツが降り立った。<br />周囲の被害を無視したメタルウルフの暴虐に、防戦一方のリチャード新大統領。<br />「私は負けん!なぜなら私は、<br /> ラストアメリカンヒーロー:リチャード・ホークだからだ!!」<br />その両手はついにメタルウルフを捕らえ、正義の波動砲が火を吹いた!<br /><br />「うぎゃぁぁぁぁ! や、やられちまったァァ!」<br />「正義は勝つ!アメリカ合衆国万歳!!」<br /><br /></dd><dt>323 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:25:18 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>「朗報です。本日NYに現れた凶悪なテロリスト・メタルウルフは<br /> リチャード氏の特殊起動重装甲により、完膚なきまでに破壊されました。<br /> 悪は滅びたのです。同時に新政府が極秘に行った作戦により、<br /> 彼に協力するテロリストも次々と検挙されています。<br /> 戒厳令はもう暫く続きますが、今日だけはこの勝利を喜びましょう。<br /> ウィ・ラブ・リチャード・ホーク. 新政府政策推進室がお伝えしました。」<br /><br />「何ですかあれ!最新のVFXも真っ青の特撮映像じゃないですか!!」<br />ニュースを見たジョディは、目の前のメタルウルフ・マイケルへと激昂した。<br />クーデター軍は、偽の映像で反クーデターの士気を挫く行動に出た。<br />そして敵の作戦を裏付けるように、レジスタンスとも連絡が取れなくなってしまう。<br />調子に乗ったリチャードは本格的に国民への圧政を敷き始めた。<br />街での兵器実験や資源の凍結、そして人身売買と反乱分子の粛清&hellip;<br />一刻も早く、非人道的な状況に晒された国民を救わねばならない。<br /><br />「大丈夫さ、ジョディ。私はあんな女の腐ったような奴には負けない。<br /> なぜなら私は、アメリカ合衆国大統領だからだ!!」<br /><br />【後半ステージ】<br />○シカゴ「シカゴの夜明け大作戦」<br /> 活動限界5分。毒ガスによる粛清を阻止せよ。<br /> 「なんとメタルウルフは、人々を毒ガスで皆殺しにしているようです!<br />  致死濃度まで残り3分、カップラーメンを作る時間すら与えてくれない!<br />  メタルウルフ、極悪です!」<br /><br />○マイアミビーチ「あの美しく済んだ海をもう一度大作戦」<br /> 人身売買の港を強襲。巨大空母を操るかつての上官との激戦。<br /> 老兵は死せず&hellip;<br /><br />○ヒューストン「決戦!オラジワン対メタルウルフ大作戦」<br /> 宇宙港を占領している巨大飛行空母と激闘。<br /> 「ああーっ!あのオラジワンが、無敵の空母、我らのオラジワンが<br />  破壊されてしまいました!恐るべしメタルウルフ。<br />  ですが希望を捨ててはいけません。そう&quot;ペンは剣より(以下略」<br /><br />○ニューヨーク「ウィー・ラブ・NY大作戦」<br /> 街の人々で実験中の、無人大型兵器を破壊せよ。<br /> 「マイケル、私の可愛いペットはどうだい?<br />  彼のおかげでニューヨーク市民は楽しそうに逃げ回っているよ。<br />  君もあの子の波動砲を喰らって、&quot;最高にハイ&quot;な気分で天国に行きな!!」<br /><br />「ついにここまで来たな。ジョディ。終わったら有給を許可しよう。」<br />「一ヶ月は頂きますよ。大統領。田舎の母親とは、しばらく会っていないんです。」<br /><br />東部都市を開放し、ホワイトハウスを目前としたプレジデントフォースは<br />戦勝ムードに包まれていたが、彼らの硬い絆を引き裂く悪魔のニュースが流れる。<br /><br /></dd><dt>324 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:27:30 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>「軍から逃亡したメタルウルフは、各地で煽動活動を続けています。<br /> テロリストに賛同する人々よ。思い出して欲しい。正義の心、アメリカの心を。<br /> 今なら罪は軽いはずです。ですが、もし投降しないのであれば、<br /> 新合衆国憲法により、メタルウルフ賛同者の4親等以内の家族、同じ学校の学友、<br /> 職場の同僚などに該当する人間は、公開処刑されることになります。<br /> あなたたちに正義の心が残っているならば、本日までにどうか投降して下さい。<br /> ウィ・ラブ・リチャード・ホーク. 新政府政策推進室がお伝えしました。」<br /><br />クーデター軍の卑劣な作戦。身近な大切な人を人質に取られた<br />プレジデントフォースは、一人また一人とマイケルの下を去っていった。<br />だが、彼らの行為を裏切りだと責めることは、誰にもできない。<br />一人残されたマイケルの前に、あの男が現れる。<br /><br />「マァイケルゥ。久しぶりだな。」<br />「リチャード!? 何故だ、何がお前を変えてしまった!?」<br />「ンフフフ、マイコゥ。この国には豚が増えすぎたんだ。<br /> 豚どもは今やアメリカを食いつぶそうとしている。<br /> この国には、優秀な者だけが生きるべきだと思わないか?」<br />「そんなもの、認めるわけにはいかない!」<br />「やはり君と私は相容れないようだな。そういえば、<br /> お前の部下どもも私に逆らった豚だ。即刻処刑することにしたよ。」<br />「貴様!!」<br />「ンハハハハハハハハ!!」<br /><br />マイケルに挑戦状を叩きつけ、通信を切るリチャード。<br />処刑の場はNYリバティ島。罠が待ち受けているのは間違いないが、<br />マイケルに彼らをを見捨てることなど、できるわけがない。<br />「なぜなら私は、アメリカ合衆国大統領だからだ!!」<br /><br /></dd><dt>325 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:32:54 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>○リバティ島「何故なら私は&hellip;アメリカ合衆国大統領だからだ!作戦」<br />リバティ島へと続くブリックリンブリッジに、大統領は一人降り立つ。<br />ジョディたちプレジデントフォースの職員たちは、<br />リバティ島のシンボル・自由の女神像へと監禁されていた。<br />「ジョディ!無事か!?」<br />「大統領! 貴方を裏切った私たちをどうして!?」<br />「私は友人を見捨てたりはしない。何故なら私は合衆国大統領だからだ!」<br />「逃げて下さい!大統領!これは罠&hellip;」<br /><br />「相変わらずヒーローごっこを楽しんでいるようだな。マイケル。<br /> 気付いてないようだから教えてやろう。この国の自由は、死んだ!!」<br />「リチャード!!」<br />「ンハハハハ。おっと、アフターヌーンティーの時間だ。<br /> 続きは美味しいダージリンティーを飲みながら楽しませて貰うよ。」<br /><br />ブルックリン橋に出現した巨大戦車「WARNER」は、<br />メタルウルフと自由の女神を破壊すべく、その兵装を展開させる!<br /><br />女神像へ発射される多数のミサイルを迎撃しつつ、激しい攻撃に防戦一方。<br />そして、武装ヘリが自由の女神へと向かってしまう。<br /><br />「新手だと!?」<br />「少し違うな。メタルウルフ。」<br />「その声&hellip;? 生きていたのか!? 」<br />「しぶとさだけが我々の取り柄でね。」<br /><br />武装ヘリから聞こえてきたのは、レジスタンス「ナイスガイ」の声であった。<br />ヘリに描かれた&quot;Welcome Freedom!&quot;のペイント。<br />彼らにプレジデントフォースの救助を託し、巨大戦車へと攻撃を集中させる。<br />全兵装を破壊され、最後の特攻をかけてきたWARNERを、<br />マイケルはブーストを吹かして真正面から受け止める。<br />何百トンもある巨体を持ち上げ、そのままジャイアントスイング!<br />「アーッ!!これが大統領魂だ!!!!」<br />投げ飛ばされた巨大戦車は、ニューヨーク湾の藻屑と消えた。<br /><br />「大統領、私、何て言えば&hellip;」<br />「ジョディ、 遅くなってすまない。」<br />「大統領&hellip;」<br /><br />「DNNのピーター・マクドナルドです!<br /> 突撃取材により、もの凄い真実が明らかとなりました!<br /> ご覧になりましたか!副大統領、いえ、リチャードホークの本性を!<br /> やはり私が主張していた通り、メタルウルフこそが正義だったのです!!<br /> 世界中から疑われていても、私だけは貴方を信じていましたよ。<br /> ありがとう、メタルウルフ! ありがとう、マイケル・ウィルソン!!」<br /><br />「Whatever...(やれやれだ)」<br /><br /></dd><dt>326 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:41:27 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>○ファイトハウス「ただいま、ホワイトハウス大作戦」<br /> 要塞と化したホワイトハウスの、その醜悪な外装を破壊する。<br /> 「ようやくハンサムな顔が見えてきましたね。大統領!」<br /><br />破竹の勢いでホワイトハウスを奪還したマイケルたち。<br />だが、そこにリチャードの姿は無かった。<br />レジスタンスの情報から、彼が目撃されたラスベガスへと向かう。<br /><br />○ラスベガス「幸運を、大統領!作戦」<br /> リチャードのアーマードスーツと一対一の決闘。<br /> 同等以上の装甲服と、卑怯な攻撃を続けるリチャードに苦戦するマイケル。<br />「マイケルゥ!『ママーあいつ卑怯だからボクチン勝てまちぇん』ってかあ!」<br />「リチャァード!貴様!」<br /><br />リチャードのバースト攻撃(完全無敵のボムみたいなもの)をも防ぎきり、<br />遂にリチャードを追い詰めた。だが彼が逃げた建物からは、何とスペースシャトルが発進する。<br /><br />「あんなものまで用意してたなんて&hellip; 大統領?」<br />マイケルはシャトルに向けて助走距離をとっていた。<br />「まさか!あのシャトルに飛び乗るつもりですか!?無茶です!!」<br />「無茶ではない!!何故なら私は―――<br /> アメリカ、合衆国、大統領だからだァァァァ!!!!!<br /> ジョディ!ちょっと宇宙まで行ってくる!」<br />大統領と副大統領を乗せたシャトルは、衛星軌道上の宇宙ステーションへと収容された。<br /><br />「大統領!!ご無事ですか!?」<br />「ああ、初めての宇宙旅行を楽しんでるよ<br /> ただカメラを持ってこなかったのが悔やまれるな。」<br />「大統領。いよいよ決戦ですね!」<br />「ジョディ、日本大使館に連絡しておいてくれないか。<br /> 延期していた野生生物保護の会談だが、明日滞りなく行う、とね。」<br /><br />○宇宙ステーション「ビリーヴ・ユア・ジャスティス!大作戦」<br /> マイケルの戦闘により、崩壊を始めた宇宙ステーション。<br /> その最上階で、リチャードは超大型機動兵器「ULTIMATE WEAPON」で待ち受けていた。<br /><br />激戦の末、全ての兵装を破壊。すると、ドームが開いて宇宙空間に出る。<br />機動兵器の背中からは、アメリカに向けられた巨大ミサイルが出現する。<br />ミサイルにはご丁寧にも&quot;Merry X'mas&quot;と書かれていた。<br />全ての火力を集中させ、ミサイル発射前に機動兵器を破壊する。<br />機動兵器は大爆発を起こし、リチャードは吹っ飛ばされていった。<br /><br /></dd><dt>327 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:44:20 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>【エンディング】<br /><br />「あのスピードと角度なら、流れ星になっておしまいです。」<br />「&hellip;救助する!」<br />「ふ、不可能です!!<br /> いくら貴方でも、流れ星を止めるなんて出来っこありません!!」<br />「ジョディ、私は誰だ?<br /> 私は大統領だ。これまで不可能を可能にして生きてきた。<br /> そして、これからもそうする!!イーヤッハー!」<br /><br />ステーションの瓦礫を破壊し、ボンベを連鎖爆発させて急加速。<br />赤熱し始めたリチャードへと追いつく。<br /><br />「マ、マイケル?」<br />「リチャード!! お前は道を間違えただけだ!!<br /> アメリカを想う気持ちは、私と変わらん!!」<br />ついにリチャードの腕を掴む。だが&hellip;<br />「・・・ンフフ・・・フフフハハハハハハ!!<br /> 正義の心でも、消せぬ炎がある事を知るがいい!!」<br />リチャードはスーツ腕部を自ら爆破し、笑いながら燃え尽きていった。<br />沈黙するマイケル。<br /><br />「応答してください!!大統領!!大統領!!」<br />「・・・ノー・プロブレム。」<br />全武装をパージし、降下形態となった大統領のスーツは、<br />そのまま地球へと落下していった。<br /><br />「ジョディ&hellip;」<br />「何ですか?大統領。」<br />「明日から、また忙しくなるな&hellip;」<br /><br /><br /></dd><dt>328 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:46:19 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>翌日のホワイトハウス。<br />多くの兵士の前で、大統領の演説が行われていた。<br /><br />「 おはよう。皆さん、<br />  我々は、自由を愛している。<br />  だが自由とは、空気や水のように、当たり前にそこに在るものではない。<br />  およそ240年前、我々の祖先が、血と汗と涙を糧に戦い、その果てに勝ち取ったものだ。<br />  それを忘れてはいけない。<br /><br />  もし、我々の自由を、我々の信念を脅かす者が現れたとき、<br />  我々はこれに抗い、これを打ち砕くだろう。<br />  戦うこと、自由を守るための戦いに、大仰な理由は必要ない。<br />  大義名分も、美辞麗句も並べ立てる必要は無い。<br /><br />  自由と信念と愛すべき隣人を守るために、<br />  我々は&quot;自らの正義&quot;を信じ続け、戦うことを諦めない。<br />  なぜなら我々は、アメリカ合衆国市民だからだ!<br /><br />  そして貴方たちが許す限り、<br />  私はその戦いの最前線で戦うだろう。<br />  なぜなら私は――<br /><br />  アメリカ合衆国大統領だからだ!!」<br /><br />ホワイトハウスは拍手と喚声に包まれた。<br /><br /></dd><dt>329 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/05/02(水) 22:06:15 ID:YxaaknL90</dt><dd>メタルウルフカオス乙<br />ちなみにこんなゲーム<br />ttp://www.youtube.com/watch?v=Genl242_ZU8<br /><br /></dd><dt>331 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/05/02(水) 22:58:01 ID:9yvcDhtE0</dt><dd>大統領魂だ!はあくまで字幕ですな。<br />音声はいつもの「ハゥ・ユー・ライク・ミー・ナーウ!!」<br />これが純国産のゲームだから恐ろしい。<br /><br /></dd></dl>
<p><strong>メタルウルフカオス</strong></p> <p>part30-321~329・331</p> <hr /><dl><dt>321 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:16:28 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>21世紀初頭、アメリカの自由は死んだ。<br /> 全米各地で一斉蜂起した大規模なクーデター軍により、<br /> 瞬く間に軍部を始め、アメリカの全ての中枢機関が掌握されたのだ。<br /> 合衆国のクーデターは完全に成功されたかに見えた。<br /> だが、最後の希望は残されていた…<br /><br /> アメリカ最後の砦:ホワイトハウスにまで進軍するクーデター軍。<br /> 蟻一匹這い出る隙もない包囲に、誰もが諦めたその時、<br /> ホワイトハウスの執務室を突き破って一体のアーマードスーツが出現する!<br /> 兵士や戦車の攻撃をものともせず、破壊の限りを尽くす男。<br /> 彼こそ第47代アメリカ合衆国大統領:マイケル・ウィルソンその人であった。<br /><br /> ○ホワイトハウス「危機一髪!ホワイトハウス大脱出作戦」<br /> マイケルはホワイトハウスと、父の銅像へと一時の別れを継げ、<br /> クーデター軍の本隊が来る前に脱出を開始する。<br /> プレジデントパークの噴水を割って飛び立つエアフォース・ワン。<br /> 軍を指揮する一体のアーマードスーツと、マイケルの視線が交錯する。<br /> 彼こそがクーデター軍の首魁・元副大統領:リチャード・ホークである。<br /><br /> 「マーイコォゥ!!フハハハハハハハ!!!!」<br /> 「リッチャァァァァァァドゥ!!!!」<br /><br /> 互いに咆哮を上げ、離れていく二人。<br /> アメリカ全土を舞台とした戦いの火蓋は切って落とされた。<br /><br /> 合衆国新政府はホワイトハウスに現れた武装テロリストを<br /> 『メタルウルフ』と呼称、全米へと警戒令を敷く。<br /> ニュースを見て、大統領秘書官:ジョディ・クロフォードは顔を顰める<br /><br /> 「我々はアメリカの敵、というわけですね。<br /> 如何いたしましょう大統領、他国に亡命なされますか?」<br /> 「いや、アメリカで戦争を起こすわけにはいかない。<br /> 戦うのは私一人で十分だ。<br /> ジョディ、本日の予定は何だったかね?」<br /> 「日本で野生生物保護の会談を控えていますわ。」<br /> 「そうか、ならば日本大使館に延期の連絡をしてくれないか。<br /> これからアメリカを救わねばならなくなったのでね。」<br /><br /> マイケルとプレジデントフォースの、孤独な戦いが幕を開けた。<br /> 反撃の狼煙は、大都市の少ないアメリカ西部から上がる。<br /><br /></dd> <dt>322 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:20:58 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>【前半ステージ】<br /> ・サンフランシスコ「熱き戦いの始まりはシスコから都市奪還作戦」<br /> 街頭を占拠している戦車群と対決。ボスは最新鋭大型戦車「DORSEY」 <br /> 「見てください大統領!中華街の建物が要塞になっています!<br /> ところであのビルって、イベントでのイルミネーションがとても綺麗なんですよ。<br /> 前々から私、あのビルを壊したらどんなに綺麗だろうって思ってたんです!」<br /><br /> ・アルカトラズ島「監獄島をぶち壊せ大作戦」<br /> 発射まで残り5分。西海岸を狙うアルカトラズキャノンを叩く。<br /> 「DNN、ピーター・マクドナルドです。<br /> 我々はこれから凶悪犯メタルウルフの突撃取材を敢行します。<br /> どうやら彼は、アルカトラズ砲の占領を目論んでいるようです。<br /> がんばれ合衆国軍!メタルウルフに負けるな!」<br /><br /> ・フェニックス「荒野の決闘作戦」<br /> 荒野のゴーストタウンにて、アーマードスーツ3体と決闘。<br /> 「少佐…、いえ、マイケル・ウィルソン!<br /> 貴方はアメリカの、あなた自身の誇りを汚した。ここで死んでもらう!」<br /> 「やれやれ、まるで西部劇の決闘だ…<br /> なら、どちらがワイアット・アープか決めようじゃないか!」<br /><br /> ・グランドキャニオン「血と硝煙のアリゾナ作戦」<br /> 渓谷の基地を襲撃。中ボスで大型武装ヘリ「CASTINA」が出現。<br /> 「敵軍は壊滅しました。このままコロラド川に流されていくでしょう。<br /> このアリゾナの大自然に、戦争は似合いませんからね。」<br /> 「ジョディ… 君にも戦争は似合わないさ。」<br /> 「はいはい、お疲れ様です。大統領。」<br /><br /> ・ビバリーヒルズ「セレブな街を取り戻せ大作戦」<br /> 富裕層の依頼で、高級住宅街に蔓延る軍隊と爆弾の撤去。<br /> 「メタルウルフによって街が占拠されてしまいました!<br /> 我々は避難しますが、これからも報道は続きます。<br /> なぜなら"ペンは剣より強し"!DNN、ピーター・マクドナルドでした。」<br /><br /> 西部を開放し、レジスタンス中心人物「ナイスガイ」と接触、彼らの一斉蜂起も近い。<br /> 反クーデター気運高まる中、いよいよ激戦地であるアメリカ東部へと向かう。<br /><br /> 同日:ニューヨーク<br /> 街で容赦ない破壊を続ける黒い悪魔ことメタルウルフの前に、<br /> ついに新政府大統領:リチャード・ホークのアーマードスーツが降り立った。<br /> 周囲の被害を無視したメタルウルフの暴虐に、防戦一方のリチャード新大統領。<br /> 「私は負けん!なぜなら私は、<br /> ラストアメリカンヒーロー:リチャード・ホークだからだ!!」<br /> その両手はついにメタルウルフを捕らえ、正義の波動砲が火を吹いた!<br /><br /> 「うぎゃぁぁぁぁ! や、やられちまったァァ!」<br /> 「正義は勝つ!アメリカ合衆国万歳!!」<br /><br /></dd> <dt>323 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:25:18 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>「朗報です。本日NYに現れた凶悪なテロリスト・メタルウルフは<br /> リチャード氏の特殊起動重装甲により、完膚なきまでに破壊されました。<br /> 悪は滅びたのです。同時に新政府が極秘に行った作戦により、<br /> 彼に協力するテロリストも次々と検挙されています。<br /> 戒厳令はもう暫く続きますが、今日だけはこの勝利を喜びましょう。<br /> ウィ・ラブ・リチャード・ホーク. 新政府政策推進室がお伝えしました。」<br /><br /> 「何ですかあれ!最新のVFXも真っ青の特撮映像じゃないですか!!」<br /> ニュースを見たジョディは、目の前のメタルウルフ・マイケルへと激昂した。<br /> クーデター軍は、偽の映像で反クーデターの士気を挫く行動に出た。<br /> そして敵の作戦を裏付けるように、レジスタンスとも連絡が取れなくなってしまう。<br /> 調子に乗ったリチャードは本格的に国民への圧政を敷き始めた。<br /> 街での兵器実験や資源の凍結、そして人身売買と反乱分子の粛清…<br /> 一刻も早く、非人道的な状況に晒された国民を救わねばならない。<br /><br /> 「大丈夫さ、ジョディ。私はあんな腐ったチーズような野郎には負けない。<br /> なぜなら私は、アメリカ合衆国大統領だからだ!!」<br /><br /> 【後半ステージ】<br /> ○シカゴ「シカゴの夜明け大作戦」<br /> 活動限界5分。毒ガスによる粛清を阻止せよ。<br /> 「なんとメタルウルフは、人々を毒ガスで皆殺しにしているようです!<br /> 致死濃度まで残り3分、カップラーメンを作る時間すら与えてくれない!<br /> メタルウルフ、極悪です!」<br /><br /> ○マイアミビーチ「あの美しく済んだ海をもう一度大作戦」<br /> 人身売買の港を強襲。巨大空母を操るかつての上官との激戦。<br /> 老兵は死せず…<br /><br /> ○ヒューストン「決戦!オラジワン対メタルウルフ大作戦」<br /> 宇宙港を占領している巨大飛行空母と激闘。<br /> 「ああーっ!あのオラジワンが、無敵の空母、我らのオラジワンが<br /> 破壊されてしまいました!恐るべしメタルウルフ。<br /> ですが希望を捨ててはいけません。そう"ペンは剣より(以下略」<br /><br /> ○ニューヨーク「ウィー・ラブ・NY大作戦」<br /> 街の人々で実験中の、無人大型兵器を破壊せよ。<br /> 「マイケル、私の可愛いペットはどうだい?<br /> 彼のおかげでニューヨーク市民は楽しそうに逃げ回っているよ。<br /> 君もあの子の波動砲を喰らって、"最高にハイ"な気分で天国に行きな!!」<br /><br /> 「ついにここまで来たな。ジョディ。終わったら有給を許可しよう。」<br /> 「一ヶ月は頂きますよ。大統領。田舎の母親とは、しばらく会っていないんです。」<br /><br /> 東部都市を開放し、ホワイトハウスを目前としたプレジデントフォースは<br /> 戦勝ムードに包まれていたが、彼らの硬い絆を引き裂く悪魔のニュースが流れる。<br /><br /></dd> <dt>324 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:27:30 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>「軍から逃亡したメタルウルフは、各地で煽動活動を続けています。<br /> テロリストに賛同する人々よ。思い出して欲しい。正義の心、アメリカの心を。<br /> 今なら罪は軽いはずです。ですが、もし投降しないのであれば、<br /> 新合衆国憲法により、メタルウルフ賛同者の4親等以内の家族、同じ学校の学友、<br /> 職場の同僚などに該当する人間は、公開処刑されることになります。<br /> あなたたちに正義の心が残っているならば、本日までにどうか投降して下さい。<br /> ウィ・ラブ・リチャード・ホーク. 新政府政策推進室がお伝えしました。」<br /><br /> クーデター軍の卑劣な作戦。身近な大切な人を人質に取られた<br /> プレジデントフォースは、一人また一人とマイケルの下を去っていった。<br /> だが、彼らの行為を裏切りだと責めることは、誰にもできない。<br /> 一人残されたマイケルの前に、あの男が現れる。<br /><br /> 「マァイケルゥ。久しぶりだな。」<br /> 「リチャード!? 何故だ、何がお前を変えてしまった!?」<br /> 「ンフフフ、マイコゥ。この国には豚が増えすぎたんだ。<br /> 豚どもは今やアメリカを食いつぶそうとしている。<br /> この国には、優秀な者だけが生きるべきだと思わないか?」<br /> 「そんなもの、認めるわけにはいかない!」<br /> 「やはり君と私は相容れないようだな。そういえば、<br /> お前の部下どもも私に逆らった豚だ。即刻処刑することにしたよ。」<br /> 「貴様!!」<br /> 「ンハハハハハハハハ!!」<br /><br /> マイケルに挑戦状を叩きつけ、通信を切るリチャード。<br /> 処刑の場はNYリバティ島。罠が待ち受けているのは間違いないが、<br /> マイケルに彼らをを見捨てることなど、できるわけがない。<br /> 「なぜなら私は、アメリカ合衆国大統領だからだ!!」<br /><br /></dd> <dt>325 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:32:54 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>○リバティ島「何故なら私は…アメリカ合衆国大統領だからだ!作戦」<br /> リバティ島へと続くブリックリンブリッジに、大統領は一人降り立つ。<br /> ジョディたちプレジデントフォースの職員たちは、<br /> リバティ島のシンボル・自由の女神像へと監禁されていた。<br /> 「ジョディ!無事か!?」<br /> 「大統領! 貴方を裏切った私たちをどうして!?」<br /> 「私は友人を見捨てたりはしない。何故なら私は合衆国大統領だからだ!」<br /> 「逃げて下さい!大統領!これは罠…」<br /><br /> 「相変わらずヒーローごっこを楽しんでいるようだな。マイケル。<br /> 気付いてないようだから教えてやろう。この国の自由は、死んだ!!」<br /> 「リチャード!!」<br /> 「ンハハハハ。おっと、アフターヌーンティーの時間だ。<br /> 続きは美味しいダージリンティーを飲みながら楽しませて貰うよ。」<br /><br /> ブルックリン橋に出現した巨大戦車「WARNER」は、<br /> メタルウルフと自由の女神を破壊すべく、その兵装を展開させる!<br /><br /> 女神像へ発射される多数のミサイルを迎撃しつつ、激しい攻撃に防戦一方。<br /> そして、武装ヘリが自由の女神へと向かってしまう。<br /><br /> 「新手だと!?」<br /> 「少し違うな。メタルウルフ。」<br /> 「その声…? 生きていたのか!? 」<br /> 「しぶとさだけが我々の取り柄でね。」<br /><br /> 武装ヘリから聞こえてきたのは、レジスタンス「ナイスガイ」の声であった。<br /> ヘリに描かれた"Welcome Freedom!"のペイント。<br /> 彼らにプレジデントフォースの救助を託し、巨大戦車へと攻撃を集中させる。<br /> 全兵装を破壊され、最後の特攻をかけてきたWARNERを、<br /> マイケルはブーストを吹かして真正面から受け止める。<br /> 何百トンもある巨体を持ち上げ、そのままジャイアントスイング!<br /> 「アーッ!!これが大統領魂だ!!!!」<br /> 投げ飛ばされた巨大戦車は、ニューヨーク湾の藻屑と消えた。<br /><br /> 「大統領、私、何て言えば…」<br /> 「ジョディ、 遅くなってすまない。」<br /> 「大統領…」<br /><br /> 「DNNのピーター・マクドナルドです!<br /> 突撃取材により、もの凄い真実が明らかとなりました!<br /> ご覧になりましたか!副大統領、いえ、リチャードホークの本性を!<br /> やはり私が主張していた通り、メタルウルフこそが正義だったのです!!<br /> 世界中から疑われていても、私だけは貴方を信じていましたよ。<br /> ありがとう、メタルウルフ! ありがとう、マイケル・ウィルソン!!」<br /><br /> 「Whatever...(やれやれだ)」<br /><br /></dd> <dt>326 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:41:27 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>○ファイトハウス「ただいま、ホワイトハウス大作戦」<br /> 要塞と化したホワイトハウスの、その醜悪な外装を破壊する。<br /> 「ようやくハンサムな顔が見えてきましたね。大統領!」<br /><br /> 破竹の勢いでホワイトハウスを奪還したマイケルたち。<br /> だが、そこにリチャードの姿は無かった。<br /> レジスタンスの情報から、彼が目撃されたラスベガスへと向かう。<br /><br /> ○ラスベガス「幸運を、大統領!作戦」<br /> リチャードのアーマードスーツと一対一の決闘。<br /> 同等以上の装甲服と、卑怯な攻撃を続けるリチャードに苦戦するマイケル。<br /> 「マイケルゥ!『ママーあいつ卑怯だからボクチン勝てまちぇん』ってかあ!」<br /> 「リチャァード!貴様!」<br /><br /> リチャードのバースト攻撃(完全無敵のボムみたいなもの)をも防ぎきり、<br /> 遂にリチャードを追い詰めた。だが彼が逃げた建物からは、何とスペースシャトルが発進する。<br /><br /> 「あんなものまで用意してたなんて… 大統領?」<br /> マイケルはシャトルに向けて助走距離をとっていた。<br /> 「まさか!あのシャトルに飛び乗るつもりですか!?無茶です!!」<br /> 「無茶ではない!!何故なら私は―――<br /> アメリカ、合衆国、大統領だからだァァァァ!!!!!<br /> ジョディ!ちょっと宇宙まで行ってくる!」<br /> 大統領と副大統領を乗せたシャトルは、衛星軌道上の宇宙ステーションへと収容された。<br /><br /> 「大統領!!ご無事ですか!?」<br /> 「ああ、初めての宇宙旅行を楽しんでるよ<br /> ただカメラを持ってこなかったのが悔やまれるな。」<br /> 「大統領。いよいよ決戦ですね!」<br /> 「ジョディ、日本大使館に連絡しておいてくれないか。<br /> 延期していた野生生物保護の会談だが、明日滞りなく行う、とね。」<br /><br /> ○宇宙ステーション「ビリーヴ・ユア・ジャスティス!大作戦」<br /> マイケルの戦闘により、崩壊を始めた宇宙ステーション。<br /> その最上階で、リチャードは超大型機動兵器「ULTIMATE WEAPON」で待ち受けていた。<br /><br /> 激戦の末、全ての兵装を破壊。すると、ドームが開いて宇宙空間に出る。<br /> 機動兵器の背中からは、アメリカに向けられた巨大ミサイルが出現する。<br /> ミサイルにはご丁寧にも"Merry X'mas"と書かれていた。<br /> 全ての火力を集中させ、ミサイル発射前に機動兵器を破壊する。<br /> 機動兵器は大爆発を起こし、リチャードは吹っ飛ばされていった。<br /><br /></dd> <dt>327 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:44:20 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>【エンディング】<br /><br /> 「あのスピードと角度なら、流れ星になっておしまいです。」<br /> 「…救助する!」<br /> 「ふ、不可能です!!<br /> いくら貴方でも、流れ星を止めるなんて出来っこありません!!」<br /> 「ジョディ、私は誰だ?<br /> 私は大統領だ。これまで不可能を可能にして生きてきた。<br /> そして、これからもそうする!!イーヤッハー!」<br /><br /> ステーションの瓦礫を破壊し、ボンベを連鎖爆発させて急加速。<br /> 赤熱し始めたリチャードへと追いつく。<br /><br /> 「マ、マイケル?」<br /> 「リチャード!! お前は道を間違えただけだ!!<br /> アメリカを想う気持ちは、私と変わらん!!」<br /> ついにリチャードの腕を掴む。だが…<br /> 「・・・ンフフ・・・フフフハハハハハハ!!<br /> 正義の心でも、消せぬ炎がある事を知るがいい!!」<br /> リチャードはスーツ腕部を自ら爆破し、笑いながら燃え尽きていった。<br /> 沈黙するマイケル。<br /><br /> 「応答してください!!大統領!!大統領!!」<br /> 「・・・ノー・プロブレム。」<br /> 全武装をパージし、降下形態となった大統領のスーツは、<br /> そのまま地球へと落下していった。<br /><br /> 「ジョディ…」<br /> 「何ですか?大統領。」<br /> 「明日から、また忙しくなるな…」<br /><br /><br /></dd> <dt>328 :<a href="mailto:sage"><b>メタルウルフカオス</b></a>:2007/05/02(水) 21:46:19 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>翌日のホワイトハウス。<br /> 多くの兵士の前で、大統領の演説が行われていた。<br /><br /> 「 おはよう。皆さん、<br /> 我々は、自由を愛している。<br /> だが自由とは、空気や水のように、当たり前にそこに在るものではない。<br /> およそ240年前、我々の祖先が、血と汗と涙を糧に戦い、その果てに勝ち取ったものだ。<br /> それを忘れてはいけない。<br /><br /> もし、我々の自由を、我々の信念を脅かす者が現れたとき、<br /> 我々はこれに抗い、これを打ち砕くだろう。<br /> 戦うこと、自由を守るための戦いに、大仰な理由は必要ない。<br /> 大義名分も、美辞麗句も並べ立てる必要は無い。<br /><br /> 自由と信念と愛すべき隣人を守るために、<br /> 我々は"自らの正義"を信じ続け、戦うことを諦めない。<br /> なぜなら我々は、アメリカ合衆国市民だからだ!<br /><br /> そして貴方たちが許す限り、<br /> 私はその戦いの最前線で戦うだろう。<br /> なぜなら私は――<br /><br /> アメリカ合衆国大統領だからだ!!」<br /><br /> ホワイトハウスは拍手と喚声に包まれた。<br /><br /></dd> <dt>329 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/05/02(水) 22:06:15 ID:YxaaknL90</dt> <dd>メタルウルフカオス乙<br /> ちなみにこんなゲーム<br /> ttp://www.youtube.com/watch?v=Genl242_ZU8<br /><br /></dd> <dt>331 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/05/02(水) 22:58:01 ID:9yvcDhtE0</dt> <dd>大統領魂だ!はあくまで字幕ですな。<br /> 音声はいつもの「ハゥ・ユー・ライク・ミー・ナーウ!!」<br /> これが純国産のゲームだから恐ろしい。<br /><br /></dd> </dl>

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