パワポケダッシュ

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<p><strong>パワポケダッシュ</strong></p> <p>part30-438~446<hr /></p> <dt>438 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:27:31 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>パワポケダッシュ(表): <br /><br />イントロダクション: <br />ある日野球観戦に来ていた幼い主人公と親父だったが <br />その際、ホームランボールが親父に直撃し彼は即死。 <br />だったが、その魂は直撃したボールへと乗り移り、 <br />かくして親父はボールオヤジ(プロフィール内表記準拠。以下では親父と表記) <br />へと転生を遂げる。 <br />こうして、ボールオヤジと主人公との奇妙な生活の日々が <br />過ぎていくこととなり、月日は流れていった。 <br /><br /><br /></dd><dt>439 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:30:06 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>本編: <br />やがて小学生となり、野球を始めようとした主人公は、 <br />伝説のチーム(OBの親父談)であるガンバーズへと入団したが、 <br />ガンバーズは機材どころか部員すらも最低限、 <br />おまけに監督にもやる気がないという相当な弱小チームであった。 <br />おまけに、入団してすぐ部員二人がチームを休部し <br />試合すらもできないという状況に陥る羽目になる。 <br />かくして主人公のチームメイト探しが始まるわけであるが、 <br />途中、主人公のライバルであり金持ち強豪チームのキャプテンでもある <br />サイバーキッズの才葉に部員不足の状況を軽く煽られたりするが <br />主人公は無事にメンバーを揃える。 <br />そして、親父と旧知の仲であり、同時に彼を嫌う <br />サイバーキッズ監督の才葉の親父に多方面からガンバーズの解散圧力をかけられたり <br />親父が死ぬ原因となったホームランを打った親父の旧友 <br />水木(*1)に遭遇したり、才葉の妹がおなじみのメガネ(無田)に惚れて <br />ガンバーズに入団してきたり親父がチームコーチになったりという出来事がありながらも(*2)、 <br />日々の練習や練習試合、大会をこなしていく主人公とガンバーズの面々。 <br /><br /><br /></dd><dt>440 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:31:26 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>そして、迎えた入団二年目の冬。 <br />圧力に屈せず存続を続けるガンバーズに痺れを切らした才葉の親父は <br />ついにチーム解散をかけた直接対決を申し込んでくる。 <br />才葉の親父の挑発に乗った親父はこれを了承し(*3)、かくして試合は行われる。 <br />もちろん勝利し、ガンバーズは才葉の親父の圧力を完全に払拭する。 <br />が、そんな主人公の元に、親父の魂をボールに乗り移させた張本人である <br />野球仙人が現れ、お前がかわいそうなので親父にはあのような処置を施したが <br />それもそろそろ限界だと告げる。 <br />最後に、全国大会に優勝するほど勝ち続けて奇跡を起こせばあるいはと言いながら消える仙人。 <br />かくして、主人公には何が何でも勝ち続けなければならない理由ができたのだが <br />先輩達が中学進学にあたりチームを卒業し、ただでさえギリギリの人数であったガンバーズは <br />試合不能なまでの部員不足に陥り、その状況に嫌気が刺した残りの部員達は練習に来なくなる。 <br />親父を救う見込みのなくなった絶望から、すっかりやる気をなくす主人公(*4)。 <br />そこへ水木が現れ、やる気のなくなった主人公を挑発し勝負を行い、再びやる気を出させる。 <br />主人公の発奮する姿を見た部員達はやる気を取り戻し、再び練習へと復帰することとなった。 <br /><br /></dd><dt>441 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:33:21 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>一方その頃、試合に負けた才葉の親父は悔しさから周囲に当り散らすようになって <br />サイバーキッズの部員たちとの折り合いが悪くなり、サイバーキッズは空中分解を始める。 <br />そんなある日、彼はそんな現状を一切省みようとしないことから、ついには息子にまで見限られる。 <br />苛立ちからさらに荒れる才葉の親父だが、たまたま料理中であった彼は <br />怒りから料理を熱された油の入った鍋に叩き込み、目を潰した上鍋を倒して火に油を注いでしまう。 <br /><br />炎上するサイバーキッズのチームハウス。 <br />駆けつけた主人公は、自分が炎の中に放り込まれて才葉の親父を救出するという親父の提案に従い <br />親父をチームハウスへ投げ入れる。 <br />才葉の親父の目が見えないことを確認した親父は、彼を出口へ誘導し救い出す。そして業火の中放置される親父。 <br />そして、火事はやがて消し止められた。 <br />すっかり丸くなった才葉の親父は、黒焦げになりながらも生きていた親父に礼を言うと、才葉の生存を確認し自身の過去を語る。 <br />才葉には双子の兄がいたが、十二年前の台風で川に流され死んでしまったので、その上お前までも死なせられないと。 <br />唐突に、親父がその子供が水色の毛布に包まれていなかったか確認すると、才葉の親父はああと答えた。 <br />そのやり取りを訝しがる主人公だが、真相は不明なままである。 <br /><br />かくして、この火事をきっかけに完全に解散したサイバーキッズから一部のメンバーを吸収し <br />メンバーの揃った新生ガンバーズは再び試合へと望むことになった。 <br /><br /></dd><dt>442 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:36:02 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>親父を助けるべく奮戦し、夏の大会を勝ち上がっていく主人公。 <br />だが、その奮戦振りに関わらず、親父の身体はどんどんと色が薄くなっていく。 <br />そして、来る全国大会準決勝。 <br />自身が長くないと悟った親父の語った言葉は、彼にとってあまりにも衝撃的な言葉だった。 <br />「お前は、十二年前川に流されていたのを、俺たち夫婦(*5)が拾って育てた子供だ。 <br /> そして、その子供は水色の毛布に包まれていた」 <br />主人公は、チームハウスでのやり取りから内心ではそれを薄々感づいてはいたものの、 <br />もちろんその現実を受け入れようとはせず、親父に突っかかる。 <br />が、親父は黙するままであり、主人公は決勝前に悶々とした気持ちを抱え込むこととなる(*6)。 <br /><br />そして、決勝戦。 <br />相手チームには、主人公と戦いたいからとガンバーズ入りを拒んだ才葉がいた。 <br />既に何かを語ることも無くなった野球ボールを前に、主人公は藁にもすがる思いで勝利を目指す。 <br />ガンバーズは、激闘の末相手チームを下し、見事優勝を果たした。 <br /><br />仙人の言うとおり、全国大会で優勝した主人公は親父に喜びを告げる。 <br />が、親父の乗り移ったボールが何かを語ることは最後まで無かった。 <br /><br />奇跡は、起こらなかったのだ。 <br /><br />努力の甲斐もない最悪の結果に、チームメイトへ当り散らしながら仙人への恨み言を吐く主人公。 <br />しかし、彼が幾ら泣き喚こうが、現実が変わることは決してない。 <br />主人公は、己の無力さをかみ締めながらただ慟哭するより他になかった(*7)。 <br /><br /></dd><dt>443 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:37:33 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>数日後。 <br />身寄りの無くなった彼は、水木の元を頼って町を離れることになる。 <br />出立の日に水木を伴い母親の墓を参った彼のところへ、才葉が現れる。 <br />アメリカで修行して必ずお前を倒してやると宣言して去る彼に、主人公は最後まで事実を告げることはなかった。 <br />言わなくてもよかったのかと問う水木に、主人公は頷く。 <br />身元を告げて才葉の親父のところで暮らせばバラ色の未来が待っているとも水木は告げるが、 <br />自分の父は親父だけだと主人公は最後まで拒否した。 <br /><br />そして、主人公を乗せた列車は街を離れる。 <br />車窓から遠ざかる町を眺める主人公。 <br />得たものは大きく、それ以上に失うものも多かった、思い出の地を。 <br />少年は、亡き親父に誓う。絶対にプロになると。 <br /><br />自分の都合のいいような奇跡など起こらない。 <br />失った命は、決して戻らない。 <br />多くの思い出と、ほんの少しの当たり前の事実を胸に、一回り成長した少年はレールの向こうに広がる世界を生きていく。 <br />色あせることのない決意を胸に。 <br /><br /></dd><dt>444 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:40:54 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>パワポケダッシュ(裏): <br />親父の墓に詣で、プロになる決意をした主人公。 <br />が、帰路の途中で足を滑らせ大穴に落ちてしまう。 <br />目覚めたところは、よく解らない妙な空間。 <br />主人公は脱出口を探すべく、その空間をさまようこととなった。 <br /><br />そうこうするうちに、出口らしき場所に辿り着いた主人公。 <br />そこでは、死んだ親父と母親が仲良く飯を食べていた。 <br />あまりに唐突な登場に呆気に取られながらも、再会を心から喜ぶ主人公。 <br />彼らもまたそれを喜びながらも、ここは死人が来る場所だと主人公を元の場所へと還す。 <br /><br />こうして、彼の地獄小冒険は幕を閉じたのだった。 <br /><br />ちなみに、ラストボスはおなじみ亀田とガンダーロボ。 <br /><br /></dd><dt>445 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:44:44 ID:Bkmx4WCG0 </dt><dd>*1:パワポケ(2・5・8)の登場人物である水木と同一人物。本ゲームの影の主役。 <br />   本ゲームのストーリーは、名脇役である水木の語られざるストーリーと解釈することも可能。 <br />   余談だが、彼の台詞中から、本ゲームの時間軸は <br />   本ゲームの三年目が8の一年目と同一軸上にあると判断できる。 <br />   ちなみに、水木は主人公を養うほかにもかつてのチームメイトの娘(医学部進学)の学費援助も行っている。 <br />   恐らく、現役時代の年俸は相当なものであったのだろう。 <br /><br />*2:本来は、これに親父が呪われたり行方不明になったりといった分岐が入る。 <br />   パワポケ初の本編中盤における大規模ストーリー分岐であるが、どの道を辿っても最終的な結末は同じ。 <br /><br />*3:監督でも出資者でもない親父が試合開催の決定権を握るのは <br />   おかしいと考える向きは当然あるだろうが、監督は親父にガンバーズ時代 <br />   世話になっており、彼を信頼しているようなので親父の意見はかなり通るようである。 <br /><br />*4:仲間評価によっては、最初からみんなやる気で <br />   チームの人数が足りなくなった時にも自分がメンバーを集めるから心配するなと言いくるめる。 <br />   ちなみに、本文中の状況で水木に敗北すると、場合によってはメガネにまで見限られるという救いようのない状況に陥る。 <br /><br />*5:親父の妻は水木の妹(故人)。つまり、親父と水木は旧友でもあり義兄弟でもある。 <br />   ちなみに、才葉の親父はかつて水木の妹に横恋慕しており、親父が彼女を死なせたことに憤慨していた。 <br />   親父憎しとやたら突っかかってきたのはそのためである。 <br /><br />*6:無論、この事実は才葉兄妹の知るところではない。 <br />   この事実において特筆すべき点は、本作の彼女候補の中に才葉の妹、即ち実の妹が存在するということである。 <br />   その恋の顛末は、かなり後味が悪い。 <br /><br />*7:基本はこうであるが、裏も含めてアルバムとプロフィールをコンプリートすると <br />   最後の最後、街を離れる直前に野球仙人が親父を復活させる。復活後の顛末は不明。 <br /><br /></dd>
<p><strong>パワポケダッシュ</strong></p> <p>part30-438~446</p> <hr /><dl><dt>438 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:27:31 ID:Bkmx4WCG0</dt><dd>パワポケダッシュ(表):<br /><br />イントロダクション:<br />ある日野球観戦に来ていた幼い主人公と親父だったが<br />その際、ホームランボールが親父に直撃し彼は即死。<br />だったが、その魂は直撃したボールへと乗り移り、<br />かくして親父はボールオヤジ(プロフィール内表記準拠。以下では親父と表記)<br />へと転生を遂げる。<br />こうして、ボールオヤジと主人公との奇妙な生活の日々が<br />過ぎていくこととなり、月日は流れていった。<br /><br /><br /></dd><dt>439 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:30:06 ID:Bkmx4WCG0</dt><dd>本編:<br />やがて小学生となり、野球を始めようとした主人公は、<br />伝説のチーム(OBの親父談)であるガンバーズへと入団したが、<br />ガンバーズは機材どころか部員すらも最低限、<br />おまけに監督にもやる気がないという相当な弱小チームであった。<br />おまけに、入団してすぐ部員二人がチームを休部し<br />試合すらもできないという状況に陥る羽目になる。<br />かくして主人公のチームメイト探しが始まるわけであるが、<br />途中、主人公のライバルであり金持ち強豪チームのキャプテンでもある<br />サイバーキッズの才葉に部員不足の状況を軽く煽られたりするが<br />主人公は無事にメンバーを揃える。<br />そして、親父と旧知の仲であり、同時に彼を嫌う<br />サイバーキッズ監督の才葉の親父に多方面からガンバーズの解散圧力をかけられたり<br />親父が死ぬ原因となったホームランを打った親父の旧友<br />水木(*1)に遭遇したり、才葉の妹がおなじみのメガネ(無田)に惚れて<br 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/>そんなある日、彼はそんな現状を一切省みようとしないことから、ついには息子にまで見限られる。<br />苛立ちからさらに荒れる才葉の親父だが、たまたま料理中であった彼は<br />怒りから料理を熱された油の入った鍋に叩き込み、目を潰した上鍋を倒して火に油を注いでしまう。<br /><br />炎上するサイバーキッズのチームハウス。<br />駆けつけた主人公は、自分が炎の中に放り込まれて才葉の親父を救出するという親父の提案に従い<br />親父をチームハウスへ投げ入れる。<br />才葉の親父の目が見えないことを確認した親父は、彼を出口へ誘導し救い出す。そして業火の中放置される親父。<br />そして、火事はやがて消し止められた。<br />すっかり丸くなった才葉の親父は、黒焦げになりながらも生きていた親父に礼を言うと、才葉の生存を確認し自身の過去を語る。<br />才葉には双子の兄がいたが、十二年前の台風で川に流され死んでしまったので、その上お前までも死なせられないと。<br />唐突に、親父がその子供が水色の毛布に包まれていなかったか確認すると、才葉の親父はああと答えた。<br />そのやり取りを訝しがる主人公だが、真相は不明なままである。<br /><br />かくして、この火事をきっかけに完全に解散したサイバーキッズから一部のメンバーを吸収し<br />メンバーの揃った新生ガンバーズは再び試合へと望むことになった。<br /><br /></dd><dt>442 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:36:02 ID:Bkmx4WCG0</dt><dd>親父を助けるべく奮戦し、夏の大会を勝ち上がっていく主人公。<br />だが、その奮戦振りに関わらず、親父の身体はどんどんと色が薄くなっていく。<br />そして、来る全国大会準決勝。<br />自身が長くないと悟った親父の語った言葉は、彼にとってあまりにも衝撃的な言葉だった。<br />「お前は、十二年前川に流されていたのを、俺たち夫婦(*5)が拾って育てた子供だ。<br /> そして、その子供は水色の毛布に包まれていた」<br />主人公は、チームハウスでのやり取りから内心ではそれを薄々感づいてはいたものの、<br />もちろんその現実を受け入れようとはせず、親父に突っかかる。<br />が、親父は黙するままであり、主人公は決勝前に悶々とした気持ちを抱え込むこととなる(*6)。<br /><br />そして、決勝戦。<br />相手チームには、主人公と戦いたいからとガンバーズ入りを拒んだ才葉がいた。<br />既に何かを語ることも無くなった野球ボールを前に、主人公は藁にもすがる思いで勝利を目指す。<br />ガンバーズは、激闘の末相手チームを下し、見事優勝を果たした。<br /><br />仙人の言うとおり、全国大会で優勝した主人公は親父に喜びを告げる。<br />が、親父の乗り移ったボールが何かを語ることは最後まで無かった。<br /><br />奇跡は、起こらなかったのだ。<br /><br />努力の甲斐もない最悪の結果に、チームメイトへ当り散らしながら仙人への恨み言を吐く主人公。<br />しかし、彼が幾ら泣き喚こうが、現実が変わることは決してない。<br />主人公は、己の無力さをかみ締めながらただ慟哭するより他になかった(*7)。<br /><br /></dd><dt>443 :<a href="mailto:sage"><b>パワポケダッシュ</b></a>:2007/05/12(土) 20:37:33 ID:Bkmx4WCG0</dt><dd>数日後。<br />身寄りの無くなった彼は、水木の元を頼って町を離れることになる。<br />出立の日に水木を伴い母親の墓を参った彼のところへ、才葉が現れる。<br />アメリカで修行して必ずお前を倒してやると宣言して去る彼に、主人公は最後まで事実を告げることはなかった。<br />言わなくてもよかったのかと問う水木に、主人公は頷く。<br />身元を告げて才葉の親父のところで暮らせばバラ色の未来が待っているとも水木は告げるが、<br />自分の父は親父だけだと主人公は最後まで拒否した。<br /><br />そして、主人公を乗せた列車は街を離れる。<br />車窓から遠ざかる町を眺める主人公。<br />得たものは大きく、それ以上に失うものも多かった、思い出の地を。<br />少年は、亡き親父に誓う。絶対にプロになると。<br /><br />自分の都合のいいような奇跡など起こらない。<br 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パワポケ初の本編中盤における大規模ストーリー分岐であるが、どの道を辿っても最終的な結末は同じ。<br /><br />*3:監督でも出資者でもない親父が試合開催の決定権を握るのは<br />   おかしいと考える向きは当然あるだろうが、監督は親父にガンバーズ時代<br />   世話になっており、彼を信頼しているようなので親父の意見はかなり通るようである。<br /><br />*4:仲間評価によっては、最初からみんなやる気で<br />   チームの人数が足りなくなった時にも自分がメンバーを集めるから心配するなと言いくるめる。<br />   ちなみに、本文中の状況で水木に敗北すると、場合によってはメガネにまで見限られるという救いようのない状況に陥る。<br /><br />*5:親父の妻は水木の妹(故人)。つまり、親父と水木は旧友でもあり義兄弟でもある。<br />   ちなみに、才葉の親父はかつて水木の妹に横恋慕しており、親父が彼女を死なせたことに憤慨していた。<br />   親父憎しとやたら突っかかってきたのはそのためである。<br /><br />*6:無論、この事実は才葉兄妹の知るところではない。<br />   この事実において特筆すべき点は、本作の彼女候補の中に才葉の妹、即ち実の妹が存在するということである。<br />   その恋の顛末は、かなり後味が悪い。<br /><br />*7:基本はこうであるが、裏も含めてアルバムとプロフィールをコンプリートすると<br />   最後の最後、街を離れる直前に野球仙人が親父を復活させる。復活後の顛末は不明。<br /><br /></dd></dl>

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