御神楽少女探偵団

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<p><b>御神楽少女探偵団</b></p> <p>主要登場人物紹介 part31-53</p> <p>簡単なまとめ part33-328-332</p> <p>part31-54~56・59・62~66,98~101,106~109,114~117,189~192,207</p> <hr> <dl> <dt>53 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 05:33:45 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>御神楽少女探偵団<br> <br> 結構本格的な推理ゲームで、ストーリーを纏めていくのにちょっと時間がかかると思うけれども勘弁。<br> <br> ☆主要登場人物<br> ・御神楽時人(以下時人)・・・御神楽探偵事務所所長で、天才的な推理能力を持つ駄目人間。男。<br> ・鹿瀬巴(以下巴)・・・探偵事務所助手。女。どちらかというと考えることより動くことの方が得意。<br> ・久御山滋乃(以下滋乃)・・・探偵事務所助手。女。華族のお嬢様。<br> ・桧垣千鶴(以下千鶴)・・・探偵事務所経理。女。作家志望の眼鏡っ娘。<br> ・ランドルフ丸山(以下蘭丸)・・・探偵事務所助手。男。混血の少年。あだ名は蘭丸。<br> ・守山美和・・・探偵事務所のあるビルのオーナーで美術商。女。時人憧れの未亡人。<br> <br> ☆ゲームの背景<br> 大正から昭和初期頃の時代の舞台設定。<br> 時人はゲーム開始時に既に『帝都一の名探偵』との名声高く、事務所のメンバーは警察から信頼されている。<br> ゲームは基本的に事務所の3人の女の子を操って、様々な事件の解決を目指していくパターン。<br> <br></dd> <dd> <hr></dd> <dt>329 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 03:55:29 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>★御神楽少女探偵団まとめ<br> ☆第1話『幽鬼郎』<br> ・依頼者: 逸島子爵(華族、滋乃の知り合い), 逸島雪江(逸島子爵の次女)<br> ・被害者: 逸島静江(逸島子爵の長女), 田島良造(静江のいとこ)<br> ・舞台: 逸島子爵邸<br> ・粗筋: 行方不明となった静江の捜索を頼まれたメンバーは、浅草の見世物小屋で「人魚のミイラ」となっていた静江の遺体を発見する。<br> ミイラを持ってきた片足が義足の男を追う過程で、逸島家に『幽鬼郎』という幽霊の伝説が伝わっていることを知る。<br> 捜査を続ける中雪江の身代わりとして千鶴が拉致され、田島良造が殺されてしまう。<br> その後千鶴は無事救出され、メンバーはかつて逸島子爵が交通事故に巻き込まれていたことを突き止める。<br> ・犯人: 大淵嘉平(逸島家使用人)<br> ・動機: 嘉平は、逸島子爵の交通事故で妻子を失っていた。<br> そして、子爵は事故に巻き込まれたのではなく事故を起こし、その責任を他人に擦り付けていたことを知った嘉平は、<br> 復讐の為子爵の二人の娘を殺す決心をし、義足の男を金で抱きこんで共犯にした。。<br> 田島良造は、完璧なとばっちりで殺されてしまった。<br> ・結末: 真相を暴かれた嘉平は、服毒自殺した。<br> <br> ☆第2話『太白星』<br> ・依頼者: 守山美和<br> ・被害者: 沢アヤコ(オペラスター)<br> ・舞台: オペラ座「日本館」<br> ・粗筋: オペラスターの沢アヤコが楽屋で刺殺され、追っかけの男子学生が逮捕された。<br> 美和に頼まれ学生の無実を晴らそうとするメンバーの前に、メフィストフェレスを名乗る怪人が現れ捜査をかく乱する。<br> そしてメンバーは、沢が殺される前「太白星」の言葉を残していたことを知る。<br> ・犯人: 風間国彦(オペラ雑誌記者)<br> ・動機: 風間は、様々な女性演劇人に体を要求する見返りとして、彼女たちの提灯記事を書いていた。<br> そのことをネタに沢アヤコに脅され、彼女の自殺未遂計画に協力させられる。<br> 沢は最近ライバルに人気で水をあけられており、自分に注目を集める為自殺未遂の騒ぎを起こそうと計画していたのだ。<br> しかし、風間はこの計画に乗じて邪魔になった沢を始末する。<br> 「太白星」とは沢の故郷で造られた花火玉の名前で、玉の中には沢と風間の悪事を示す証拠が隠されていた。<br> またメフィストフェレスは、逮捕された学生の恋人が、彼を救う為に怪人を演じていたのだった。<br> ・結末: 風間は逮捕され、男子学生は釈放された。<br> <br></dd> <dt>330 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 05:15:03 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>☆第3話『夢男』<br> ・依頼者: 長田定吉(財部家執事)<br> ・被害者: 財部政之輔(財部家先代当主), 財部千代(政之輔の妻), 財部重光(財部家長男)<br> ・舞台: 財部家(新潟の名家)<br> ・粗筋: 不審者が屋敷にいるようなので警護をお願いしたい、との長田の依頼を受けた蘭丸は、財部家に潜入する。<br> そして、財部家には「夢男」という幽霊の伝説があることを知る。<br> やがて政之輔が階段から転落死し、千代がショック死する。<br> 他のメンバーも屋敷に駆けつけるが、こんどは重光が殺されてしまった。<br> 捜査を進めるメンバーは屋敷に滞在している旅芸人一座の座長、倉賀丁三がかつて財部家に妻を奪われていたことを突き止める。<br> ・犯人: 倉賀丁三(旅芸人一座座長)<br> ・動機: 倉賀はかつて財部家に妻を奪われ、家族を崩壊させられた。<br> そこで彼は復讐の為財部家皆殺し計画を立て、政之輔、千代、重光を殺したのだった。<br> ・結末: 倉賀は囲炉裏に顔を突っ込んだ状態で割腹自殺。それが本当に倉賀本人の遺体なのかはわからなかった。<br> <br> ☆第4話『甦る夢男』<br> ・『夢男』事件の続編<br> ・被害者: 原田安子(財部家長女), 財部芙美子(財部家夫人)<br> ・粗筋: 『夢男』事件は犯人倉賀の自殺で幕を閉じたはずだったが、今度は原田安子が毒殺される。<br> さらに、財部芙美子が射殺されてしまう。<br> 時人は、色盲は遺伝性が強いと言う事実から、恐ろしい真相にたどり着く。<br> ・犯人: 阿部譲太郎、阿部正夫(財部屋敷管理人阿部家の息子達、二人とも小学生ぐらい)<br> ・動機: 譲太郎・正夫兄弟は実は阿部家の養子で、本当の親は倉賀丁三と財部芙美子だった。<br> 彼らは父倉賀丁三の遺した復讐計画に従い原田安子を毒殺し、自分達を捨て財部家に走った実母を射殺したのだった。<br> 時人は、兄弟と芙美子が共に色盲であるという事実から真相に気がついた。<br> ・結末: 真相を暴かれたことを知った兄弟は、服毒自殺してしまう。<br> <br> ☆第5話『猟奇同盟』&第6話『続・猟奇同盟』<br> ・依頼者: 諸星警部<br> ・被害者: 志田庄太(新聞記者), 旭日斎蓮花(奇術師), 多数の少年少女<br> ・舞台: 東京<br> ・粗筋: 犯罪組織「猟奇同盟」を追っていた新聞記者が殺された。<br> 捜査の結果、旭日斎蓮花という奇術師が猟奇同盟と関わりを持っている可能性があることを突き止めるも、彼女も殺されてしまう。<br> さらに、巴が猟奇同盟に拉致され催眠術で操られた結果、彼女は時人を銃で撃ってしまう。<br> 巴は無事復帰し、メンバーは時人の友人を名乗る大学教授、常盤省吾の力を借り捜査を進める。<br> そして多数の少年少女が同盟によって誘拐され、行方不明になっていることを突き止めるも、事務所から蘭丸が誘拐されてしまう。<br> 事務所メンバーは同盟の本拠地を突き止め、突入していく。<br> ・犯人: 常盤省吾率いる猟奇同盟<br> ・動機: 猟奇同盟とは、悪を愉しむために犯罪を犯すという完全な快楽犯罪者の集団だった。<br> 彼らは多数の少年少女を誘拐の後、殺して人間剥製を作っていた。<br> 旭日斎蓮花は同盟の幹部で、捜査の手が彼女に及んだ為に始末された。<br> ・結末: 三人娘は常盤に捕らわれてしまうものの、復活した時人に救出される。<br> 警察も同盟本拠地に突入、常盤以下猟奇同盟は一斉に逮捕される。<br> <br></dd> <dt>331 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 05:15:55 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>★続・御神楽少女探偵団~完結編~まとめ<br> ☆第7話『蜃気楼の一族』<br> ・依頼者: 久御山子爵(滋乃の父)<br> ・被害者: 日向まき(劇場づとめの踊り子), 片岡芳郎(日向と同じ劇場に所属する脚本家)<br> ・舞台: 小野寺子爵家<br> ・粗筋: 小野寺子爵家に浅草の劇場関係者が集まる中、日向まきが殺害された。<br> さらに捜査を進める中、今度は片岡芳郎が毒殺されてしまう。<br> どうやら片岡は、小野寺家をモデルに「蜃気楼の一族」という舞台の脚本を書いていたようだ。<br> 三人娘は、小野寺家夫人喜久子と、小野寺家長男一郎太の存在に、事件をとく鍵があると睨む。<br> ・犯人: 木原シゲ(小野寺家使用人、喜久子の付き人)<br> ・動機: 実は、小野寺家の本当の長男は他ならぬ御神楽時人だった。<br> 彼の本名は小野寺佐次といい、小野寺子爵が若い頃付き合っていた恋人との間に作った子供だった。<br> 一方喜久子は小野寺子爵との間に子供を作ることが出来ず、焦りのあまり片岡との間に子供を作り、<br> それを子爵と自分の息子、一郎太ということにしてしまう。。<br> 脚本のネタに詰まった片岡は、一郎太出生の秘密をモデルに「蜃気楼の一族」を書く。<br> そのことを知った日向まきは小野寺喜久子を脅迫するが、喜久子を守ろうとするシゲに殺された。<br> 更にシゲは、もはや喜久子にとって邪魔者でしかない片岡まで殺害したのだった。<br> ・結末: シゲは自首したものの、一郎太出生の秘密は公にはされなかった。<br> 一方一郎太と時人は実の兄弟以上に仲がよく、また滋乃の初恋の人は時人だったという落ちがついてめでたしめでたし。<br> <br> ☆第8話『暗闇の手触り』<br> ・依頼者: 多岐川刑事(新潟県警刑事)<br> ・被害者: 幣原作次(鬼畜親父)<br> ・舞台: 新潟の漁村<br> ・粗筋: 時人は蘭丸、美和と共に新潟を訪れた際事件に遭遇する。<br> 地元でも評判の極道者、幣原作次が射殺されたのだった。<br> さらに近所では、極めて貴重な仏像が何者かによって盗まれたという。<br> 捜査の結果、作次が殺された時刻には大規模な停電が起こっていたことが判明する。<br> ・犯人: 幣原郁(作次の次女、盲目)<br> ・動機: 事件当夜、作次はばくちに負け荒れ狂い、郁に普段以上に激しい虐待を加えた。<br> 郁は生命の危険を感じ、作次を射殺。<br> この事実を知った郁の姉と兄、そして姉の恋人が協力して郁をかばっていた。<br> ・結末: 結局時人は真実を明らかにせず、作次殺害は仏像泥棒の仕業、ということにして新潟を去った。<br> <br></dd> <dt>332 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 05:16:48 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>☆第9話『生き人形』<br> ・依頼者: 葉山大輔(少年)<br> ・被害者: 葉山志保美(大輔の母), 後藤緒羽子(岸部音楽院生徒), 森崎アキ(同生徒), 北田枝里(同生徒), 女性<br> ・舞台: 岸部音楽院、仮面舞踏会会場<br> ・粗筋: 隅田川の川沿いで、三人娘にそっくりのマスクをつけた後藤、森崎、北田の死体が発見される。<br> 事務所メンバーは三人が仮面舞踏会に通っていたことを突き止めるが、こんどは舞踏会会場で美和の仮面を被った女性が死ぬ。<br> そして、今度は大輔が蘭丸の仮面を着け時人に毒を盛ろうとするも、失敗し仮面に仕込まれた毒で自身が倒れてしまう。<br> 捜査の過程で、本物そっくりの仮面、生き人形仮面を作る職人国井皓の存在が浮上する。<br> そして、岸部音楽院では理事長の大城暢と、三井と言う女性秘書を中心に大規模な不正が行われていることも判明。<br> また、大輔の父はかつて時人が殺人未遂の現行犯で逮捕し、現在刑務所に服役中であることがわかる。<br> ・犯人: 大城時江(暢の娘、三井の正体)<br> ・動機: 大輔の父が逮捕された後、妻の志保美は夫の無実を調査する過程で国井皓の存在にたどり着く。<br> 国井は生き人形仮面を犯罪者に供与する、裏社会の人間だった。<br> そこで、国井の恋人だった時江は、国井の存在を隠す為志保美を始末する。<br> また時江は、音楽院の不正を隠す為、不正を公言する可能性のあった後藤たちと、女性を殺害する。<br> その際後藤たちに事務所メンバーの生き人形仮面をかぶせ御神楽探偵事務所をおびき寄せ、志保美と同様国井の存在に迫っていた時人を始末しようとする。<br> 大輔に母が死に父が逮捕されたのだと吹き込み、彼を利用して時人を毒殺しようと試みたのだった。<br> ・結末: 時江は逮捕され大輔と時人は和解したものの、国井皓の行方は結局掴むことが出来なかった。<br> <br> ☆最終話『さ・よ・な・ら』<br> ・依頼者: 志田数馬(帝国陸軍中尉)<br> ・被害者: 久下直人(美術商), 高来龍一(書生), 坂田(帝国陸軍軍曹), 畑中秋之介(帝国陸軍中佐), 浦安蔵人(美術品収集家)<br> ・舞台: 客船黒潮丸、浦安家<br> ・粗筋: 事務所メンバーは、志田から貴重な仏像を輸送するに際しての護衛を依頼される。<br> しかし輸送船の中で久下が毒殺されてしまう。<br> さらに、仏像を収納しておいた船倉で高来と坂田が殺害され、仏像が奪われてしまう。<br> その後、輸送計画の責任者である畑中中佐が責任を取って自殺する。<br> また、船の乗客であった浦安蔵人が自宅で殺害され、浦安の持っていた貴重な仏像も奪われてしまう。<br> 捜査を進める中事務所メンバーは陸軍内部の思想対立を知り、この事件では複数の犯罪者が、それぞれ別個の意思を持って行動していたことに気づく。<br> ・犯人: 志田数馬(依頼者), 梶田誠(帝国陸軍上等兵), 兵藤茂徳(美術商), 高来龍一(被害者), 守山美和(準レギュラーキャラ)<br> この事件では志田、梶田、兵藤、高来グループの畑中殺害計画を利用して、美和が久下たちを殺し仏像を奪っていた。<br> ・動機:<br> 志田グループ: 過激派に属する志田と梶田は、穏健派の畑中を軍から排斥しようとしていた。<br> 一方兵藤と高来は貴重な仏像をしぶしぶ軍に供与したものの、何とかして取り返したいと考えていた。<br> そこで彼らは手を組み、兵藤と高来が仏像を強奪し、志田と梶田が畑中を輸送失敗の責任を取っての自殺に見せかけて殺害する計画を立てた。<br> しかし、高来が歩哨の坂田を殺し仏像を奪った直後、高来本人が何者か(美和)に殺され仏像を奪われてしまう。<br> アクシデントはあったものの、志田と梶田は畑中を殺害する。<br> そして兵藤たちと共に、本来自分達が奪う予定だった仏像の行方を捜索していた。<br> 美和: かつて美和の夫は、久下・兵藤・浦安に騙され貴重な3つの仏像を奪われてしまい、自殺に追い込まれていた。<br> 美和は夫の復讐を決意し、やがて志田達の計画を察知、これを自身の復讐に利用することにする。<br> 彼女はまず久下を毒殺、その後高来が仏像を奪ったところを待ち伏せして彼を殺害、仏像を取り返した。<br> さらに彼女は浦安を殺害し、もう一つの仏像を取り返す。<br> 3つ目の仏像に関しては、彼女は既に『暗闇の手触り』事件の際に取り返していた。<br> ・結末: まず事務所メンバーは志田グループの犯行を解明。<br> 志田グループは陸軍憲兵隊によって逮捕される。<br> その後の捜査により、時人は美和が犯人だという絶望的な結末にたどり着く。<br> 時人は美和に自首するよう説得を試みるが、彼女は御神楽探偵事務所の評判を落とすわけには行かない、と自殺してしまう。<br> <br></dd> <dd> <hr></dd> <dt>54 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 06:05:16 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>☆練習シナリオ『五銭銅貨』<br> 喫茶店『山茶花』で働いている巴は、ある日店のカウンターに『遺書』と書かれた茶封筒があるのを見つける。<br> その場に居合わせた常連の刑事栗山と、自殺を止めるために調査を始める巴。<br> すると茶封筒を置いていったのは、広川千景という老人の可能性が高いことが判明する。<br> 広川は、日本を代表する日本画家だ。<br> 巴は栗山と共に、広川のアトリエへ向かう。<br> <br> アトリエで二人は、広川の内弟子を名乗る少女千鶴と出会う。<br> 二人は千鶴から、茶封筒は広川が置いていったものではないことを知らされる。<br> そして、その茶封筒は自分達と入れ替わりに店を出た、千鶴たちの知り合いのものではないか、との情報を得る。<br> 二人は千鶴に連れられ、その知り合いが事務所を構えるというビルに脚を運ぶ。<br> <br> 千鶴の言う知り合いとは「帝都一の名探偵」、時人のことだった。<br> 千鶴は、時間のあるときに探偵事務所の経理として働いていることを告げる。<br> 時人と面会した二人は、茶封筒が時人のものでもないことを知る。<br> 時人を加えた一行は、広川のアトリエへと戻る。<br> <br> 広川から、喫茶店内で知り合いの画家に<br> 『一円札を全部五銭銅貨に換えて欲しい』<br> という頼みを受けた、という情報を得る。<br> 時人は瞬時に、その画家がガス自殺をするつもりでいることを推理した。<br> (この時代、都市ガスは各家庭のメーターに五銭銅貨を投入すると一定時間栓が開く、という仕組みだった。)<br> <br> 一向は無事画家の自殺を止め、巴は探偵事務所の助手として働くようになった。<br> 『五銭銅貨』END<br> <br></dd> <dt>55 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 06:41:15 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>☆第一話『幽鬼郎』前編<br> ある日、探偵事務所に華族のお嬢様、久御山滋乃が事務所で働かせて欲しい、とやって来た。<br> 彼女は時人の名声を聴きつけ、彼に憧れて事務所のドアを叩いたらしい。<br> 巴は彼女の採用に難色を示すが、時人はあっさりOKする。<br> 滋乃は早速、知り合いの華族が失踪した娘を探している、という話を事務所の面々に伝える。<br> <br> 問題の家族「逸島家」に脚を運んだ巴、滋乃、千鶴の三人は当主の逸島康次郎と次女雪子に面会する。<br> 二人によると、長女の静江が三ヶ月前に姿を消してしまったらしい。<br> そして、一月ほど前に浅草見世物小屋のチケットを封入した、差出人不明の封筒が送られてきたそうだ。<br> 三人と雪子は、見世物小屋に向かうことにする。<br> <br> そして彼女達は、見世物小屋で「人魚のミイラ」としてディスプレイされている静江の遺体を発見するのだった。<br> <br> 逸島家で聞き込み調査を始める三人。<br> 康次郎と雪子、住み込みで働いている大淵嘉平と藤村ソノ、客人で雪子の叔母である田島タエ子とその息子良造。<br> 今逸島家にいるのは、以上の面々だ。<br> 聞き込みの中で、この家には『幽鬼郎』という幽霊を描いた掛け軸が祀られており、<br> 先代の当主は幽鬼郎に取り殺されたと聴く。<br> <br> 時人の手腕を認める刑事、諸星を捜査に加え、さらなる調査を進める一行。<br> お手伝いのソノから、康次郎に過去二度ほど義足の浮浪者が面会に来ていたことを聞く。<br> また使用人の嘉平から、先代当主は<br> 「幽鬼郎を祀らないと祟りに逢う」<br> と吹き込んできた若く美しい女祈祷師に入れ込んだ挙句、発狂して死んだことを聞いた。<br> <br> 静江の遺体が発見された見世物小屋の興行主平田権六によると、人魚のミイラは一月ほど前に義足の男から買ったらしい。<br> <br> 屋敷の裏庭の、嘉平が普段住んでいる小屋を訪ねた三人は、嘉平が日露戦争にかつて従軍し、また妻子を既になくしていることを知る。<br> 六年前に、康次郎と嘉平の妻子を乗せた自動車が事故を起こし、妻子は死んでしまったらしい。<br> この自動車の運転手が、事故で片足を失ったことを知り、一行は義足の男がその運転手ではないかとあたりをつける。<br> <br> その夜、雪子の悲鳴が屋敷に響いた。<br> 駆けつけた一行は、雪子から怪しい影が部屋を覗き込んでいたと聞く。<br> そこで、眼鏡を外すと雪子に良く似ている千鶴が雪子の代わりに部屋に泊まることになった。<br> 翌朝、巴と滋乃は千鶴が何者かに攫われた、との一報を受ける。<br> 『幽鬼郎』前編END<br> <br></dd> <dt>56 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 07:11:43 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>☆第一話『幽鬼郎』後編<br> 一方攫われた千鶴は、暗い部屋で目を覚ます。<br> そして、同じ部屋には義足の男が閉じ込められていた。<br> 千鶴はヘアピンを使い部屋のドアを開けるも、犯人らしき人物に捕まり気を失ってしまう。<br> <br> その後千鶴は衰弱して入るものの、傷一つ無い姿で屋敷内で発見された。<br> しかし、同時に屋敷内の別の場所で、良造の他殺体が発見されてしまう。<br> その後、義足の男で元運転手の神田川が遺体で見つかったとの知らせも受ける。<br> <br> 義足の男が既に死んでいたことを知った三人は途方にくれるが、そこに別の事件を解決してきた時人が合流する。<br> <br> 見世物小屋で権六から、人魚のミイラを売りに来た男の特徴を改めて聞いた三人は、神田川と義足の男が別人であったことを知る。<br> <br> 三人から調査報告を受けた時人は、屋敷内の嘉平の小屋に向かう。<br> そこにあった従軍時代の嘉平を写真には、千鶴と共に閉じ込められていた義足の男が一緒に写っていた。<br> <br> 時人は関係者を集め、推理と調査の結果を披露する。<br> 屋敷の幽鬼郎の掛け軸の裏には、秘密の部屋が隠されていた。<br> 女祈祷師と密会する場所を欲した先代当主が作らせたものらしい。<br> そして、千鶴が閉じ込められていた部屋こそがその秘密の部屋だった。<br> 良造は、犯人が秘密の部屋に出入りするとことを目撃してしまったために殺害されてしまったのだった。<br> <br> そして時人は、康次郎を問いただす。<br> 6年前の事故の際、本当に車を運転していたのは神田川ではなく貴方だったのではないか、と。<br> 康次郎は事故を起こしたものの、保身のために神田川に罪を引き受けてもらい、代わりに多額の金を支払っていた。<br> これが6年前の事故の真相だ。<br> 康次郎を訪ねてきていた義足の浮浪者は、金をせびりに来ていた神田川だった。<br> <br> そして、静江と良造を殺した犯人は、使用人の嘉平だった。<br> 6年前の事故で妻子を失った嘉平は、事故を引き起こしたのが神田川ではなく実は主人の康次郎であることを偶然知ってしまった。<br> そこで自分の妻子の命を奪っておきながら何の罰も受けていない康次郎に対し、二人の娘の命を奪うという制裁を加えようとしたのだ。<br> そこでかつての戦友でいまは義足となっている男を金で釣って共犯に誘い、一連の事件を引き起こしたのだった。<br> <br> 真相を暴かれた嘉平は服毒自殺し、幽鬼郎にまつわる殺人事件は終結したのであった。<br> 『幽鬼郎』END<br> <br></dd> <dt>59 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/05/29(火) 00:16:44 ID:QgRa8YGZ0</dt> <dd>御神楽乙です。<br> 千鶴と共に閉じ込められていた、<br> 「かつての戦友でいまは義足となっている男」は結局どうなったの?<br> <br></dd> <dt>62 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 06:38:59 ID:BkrBggc90</dt> <dd>☆第二話『太白星』前編<br> <br> ある日、事務所に滋乃が大慌てで駆け込んでくる。<br> なんでもオペラ館「日本館」で著名なオペラスター、沢アヤコが殺されたらしい。<br> 新聞によると松崎金太郎という男子学生が犯人として逮捕され、犯行を自供したとのこと。<br> 事件は解決済みと考える一同の前に、事務所の入っているビルの女オーナー、守山美和が現れる。<br> 松崎は美和の知り合いで、殺人が出来るような子ではないので事件を調査して欲しいと頼む美和。<br> 美和に好意を抱く時人は、依頼を快諾した。<br> 事務所の三人娘は、事件の調査に出発する。<br> <br> 警察署で諸星と栗山から事件の詳細を聞く一行。<br> 松崎はペラゴロ(オペラスターの熱心なファン達を示す俗称らしい。今で言うアイドルの親衛隊)のリーダー格で、<br> 沢アヤコと人気を二分するオペラスター、河村須美子を熱狂的に応援していたらしい。<br> 河村を応援するあまり、ライバルの沢を殺したと警察は見ているようだ。<br> そして松崎は犯行を認めてはいるものの、殺害の詳細については一切供述をしないでいることも聞く。<br> <br> 事件当日、沢は日本館でオペラ『ファウスト』に午後8時まで出演。<br> 午後10時には日本館の1階に沢以外の人間が残っていなかったことが確認されている。<br> 午後11時に松崎が凶器を持って沢の殺害現場に立っているところを発見された。<br> 以上が現在わかっている当日の状況のようだ。<br> <br> 美和が経営する美術展に寄った三人は、美和からペラゴロ達が浅草公園や瓢箪池に集まると聞く。<br> <br> 浅草公園では、前話『幽鬼郎』に登場した平田権六の見世物小屋が興行を行っていた。<br> 平田によると、最近日本館を『ファウスト』の登場人物、メフィストの格好をした怪しい人物がしばしばうろついていた、との噂があるらしい。<br> <br> 三人は瓢箪池で、沢派のペラゴロリーダー、岸井純一と出会った。<br> 岸井は、自分達ペラゴロはあくまで純粋にオペラを楽しんでいるのであって、松崎が贔屓のスターのために人殺しなんてするはずが無い、と言う。<br> そして、岸井は沢あやこの楽屋に行ったときに彼女から貰った千代紙を見せてくれる。<br> 千代紙には「太白星」の文字が書かれていた。<br> <br></dd> <dt>63 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 06:41:31 ID:BkrBggc90</dt> <dd>岸井と別れた一行は、市川団十郎の銅像前で河村派のペラゴロ、加賀谷利也に聞き込みを行う。<br> 加賀谷によると、最近は沢よりも河村の方が人気が出ていたので、松崎がわざわざ沢を殺すメリットはないらしい。<br> <br> 事件現場となった日本館へ向かう三人。<br> 館長の伊庭浩三から調査の許可を貰った三人は、聞き込みを開始する。<br> 河村の楽屋に向かうとそこには河村ともう一人、いやらしい中年男がいたが、男はすぐに立ち去ってしまう。<br> 伊庭によると、男は風間国彦という名前で有力雑誌『歌劇界』の編集者らしい。<br> 風間のオペラに対する評論は、現在大きな影響力を持っており、今日は河村の取材に来ていたのだ。<br> 風間はこれまでは沢びいきだったのだが、沢が死んだため河村に接近を試みたようだ。<br> <br> 日本館のホールで、女性劇団員から話を聞くことができた。<br> 日本館には現在多くの女性劇団員がおり、付き合っている団員と寝るためによくペラゴロたちが夜中忍び込んでいたらしい。<br> また、メフィストの格好をした不審人物は実在するらしいことも確認できた。<br> <br> 続いて殺害現場となった沢の楽屋を調べる三人。<br> 楽屋にあった衣装のポケットに、K,Kのイニシャルが入ったハンカチがねじ込まれているのを発見する。<br> また、栗山によると沢は寝ていたところを楽屋に在った果物ナイフで一突きにされて殺されたらしい。<br> そして、楽屋の鏡台に睡眠薬の瓶を発見し、沢は睡眠薬普段寝る際に睡眠薬を服用していたらしいことも知る。<br> そこに諸星が現れ、一行に新事実を伝える。<br> 沢の死因は果物ナイフによる刺し傷ではなく、毒物による中毒であることが判明したのだ。<br> 果物ナイフは、沢が毒死した後その死体に刺されたものだったのだ。<br> <br> 検査の結果、楽屋に在った睡眠薬の瓶の中身が毒薬だったことが明らかになった。<br> また、警察にメフィストフェレスを名乗る人物から、沢の殺害と更なる犯行を宣言する手紙が送られてきた。<br> <br> 日本館で、沢の付き人団員から話を聞くことになった。<br> 沢の付き人とは、以前ホールで聞き込みを行った女性劇団員の菊村さくやだった。<br> 菊村いわく、沢と河村はライバルでこそあったがお互いの才能を認め合っていたらしい。<br> <br> ロビーで風間を目撃した一行は、風間のイニシャルが『かざまくにひこ』でK.Kであることに気づき、風間が務める神奈川出版に向かう。<br> 風間によると、事件当日沢と河村はなにかで揉めていたらしい。<br> また、風間は事件当日沢の楽屋へ取材に行っていた。<br> しかしハンカチは自分のものではない、と風間は否定した。<br> また、沢は事件直前に疎遠になっていた実家に急に帰省していたことを聞き出した。<br> <br> ペラゴロの加賀屋と再会した一同は、風間が自分と付き合っている劇団員を評論で高く評価していたこと、<br> そして沢と風間が付き合っていたことを聞かされる。<br> 事実確認のため河村の楽屋に向かった一行のもとに、悲鳴が届く。<br> 河村の楽屋に駆けつけると、メフィストの格好をした何者かが窓の外にいた。<br> <br> 『太白星』前編END<br> <br></dd> <dt>64 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 07:42:33 ID:BkrBggc90</dt> <dd>☆第二話『太白星』後編<br> <br> 一行はメフィストを追うものの、取り逃してしまう。<br> その翌日伊庭から、ハンカチがねじ込まれていた衣装は事件当日沢が8時まで身に着けていたものであることを確認する。<br> つまり、ハンカチは事件当日の8時以降に楽屋で沢以外の何者かによってねじ込まれた可能性が高い。<br> <br> 神奈川出版に向かった一行は、編集者から沢が死んだとの情報が入ってきた際、<br> 誰も殺されたとは思っていなかったこと、そして風間一人がそのとき冷静だったことを聞く。<br> <br> 加賀谷と再びあった三人は、突然真犯人は自分だと告げられる。<br> 落ち着いて話を聞いてみると、メフィストの格好で日本館をうろついていた不審人物は加賀谷であったようだ。<br> ただ、昨日河村の楽屋の外にいたメフィストは加賀谷ではないという。<br> 彼はほんのいたずらをやっていただけで、沢殺害以降は一切メフィストの格好をしていないそうだ。<br> 犯行声明を警察に送ったのも、加賀谷ではなかった。<br> <br> 次に岸井と会った三人は、沢の付き人菊村さくやの名前は芸名で、本名は菊村加奈であることを聞く。<br> 菊村のイニシャルもK.Kだったのだ。<br> <br> 三人の報告を受けた時人は、諸星と共に沢の実家を訪ねることにした。<br> そして現場に残った三人は、沢は薬嫌いで睡眠薬を普段飲んでいなかったことを知る。<br> <br> 神奈川出版で三人は、菊村も風間に抱かれていたことを知る。<br> <br> 岸井から、現場に残されていたハンカチは菊村のものだとの証言を得る。<br> どうやら、松崎がかつて菊村にプレゼントしたものらしい。<br> どうやら松崎と菊村は付き合っているようだ。<br> <br> 日本館のホールで、千鶴は怪しい掃除婦をみかける。<br> そして、河村の楽屋で取材に来ていた編集者から、風間が事件の第二報を聞いたときひどく驚いていたことを聞く。<br> 風間は、沢の死の報せには衝撃を受けなかったが、それが殺害だという報せにはひどく衝撃を受けたようだ。<br> <br> 一方、沢の実家を訪ねた時人と諸星は、沢の幼馴染で花火職人の霧崎孝と出会う。<br> 沢が残した千代紙に書かれた言葉『太白星』とは、孝が作る花火の名前だった。<br> 『太白星』の花火の中には、写真が封入された茶封筒が隠されていた。<br> <br> 日本館に居る滋乃と千鶴の前に、再びメフィストが現れる。<br> メフィストは日本館中を逃げ回るが、ホールに居た怪しい掃除婦に取り押さえられる。<br> 掃除婦は、巴の変装だった。<br> そしてメフィストの仮面の下には、菊村の顔が隠されていた。<br> <br> 菊村の尋問を行う一同の所に、時人と諸星が帰ってきた。<br> 時人は収穫として、まず神奈川出版のゴミ捨て場から拾ってきた原稿を見せる。<br> それは、風間が沢死亡の第一報を聞いた際に書き始めた原稿で、『沢アヤコ自殺』と書かれていた。<br> そして、時人が沢の故郷で手に入れた茶封筒に封入されていた写真は、風間と菊村のいわゆる「ハメ撮り写真」だった。<br> 菊村は、沢と風間に歌劇界にいられなくなるなどと脅される形で風間と無理やり関係を持たされていた。<br> そして、事件当日楽屋に横たわっている沢を見かけた彼女は、衝動的に彼女を刺してしまう(ちなみに、このとき沢はすでに死んでいた)。<br> その現場を松崎がひそかに目撃しており、松崎は恋人の菊村を守るために罪をかぶろうとしたのだった。<br> 松崎の逮捕を知った菊村は、彼を救う為にメフィストの格好をして河村の楽屋の前に現れ捜査をかく乱しようとした。<br> <br></dd> <dt>65 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 07:43:53 ID:BkrBggc90</dt> <dd>その後時人は、風間を呼び出し自分の推理を披露する。<br> 沢アヤコを毒殺したのは風間である、と。<br> <br> 沢は風間と関係を持ち、いい評論を書いてもらっていた。<br> しかし風間に抱かれることに嫌気が差した沢は、彼に菊村をあてがう。<br> そして、風間と菊村の情事を隠し撮りし、それをネタに風間を脅しある計画に協力させようとした。<br> 最近河村に人気が集まり焦っていた沢は、睡眠薬の飲みすぎによる自殺未遂騒動を起こそうと考えた。<br> この騒動を協力者である風間に大きく書きたててもらい、世間の注目を集めようとしたのだ。<br> しかし、沢に脅迫されていた風間はこの計画を利用して彼女を始末しようと考える。<br> 計画決行当日に沢が飲む予定の睡眠薬の瓶の中身を、毒薬と摩り替えておいたのだ。<br> そうすれば、沢が自ら毒を飲んで死んだことになる。<br> 沢の自殺計画を事前に知っていたからこそ、風間は沢の死の第一報を受けた時に冷静に原稿を書き出したのだ。<br> そして、その原稿の見出しは「沢アヤコ自殺」というものだった。<br> しかし、実際には菊村が沢の死体をナイフで刺したために警察は沢の死をナイフによる他殺と判断した。<br> 誰が見ても他殺にみえる状況の中で、なぜ風間は「沢アヤコ自殺」という記事を書いたのか?<br> それは、風間が沢の自殺未遂騒動計画を事前に知っており、それを利用しようとしたからに他ならない。<br> 「沢アヤコ自殺」と書かれた自筆の原稿を突きつけられた風間は、観念するのだった。<br> <br> 第二話『太白星』後編END<br> <br></dd> <dt>66 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 07:51:55 ID:BkrBggc90</dt> <dd><a href="http://game12.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1180167848/59" target= "_blank">&gt;&gt;59</a><br> 千鶴と一緒に閉じ込められていた義足の男は、後に国内を逃亡中のところを逮捕された<br> 嘉平には静江と雪子以外の人間を殺す意思は無かった為(良造殺しは突発的な殺人)、義足の男も殺さず逃がしたみたい<br> <br> 二話も必要と思われるところ以外はがんがん削ったのですが、それでもこの長さ・・・<br> 次回以降はもっと短くわかりやすく纏められるよう頑張ってみます<br> <br></dd> </dl> <br> <dl class="thread"> <dt>98 :<a href="mailto://sage/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:08:52 ID:APSIMh050</dt> <dd>ごめん、できるだけ短く纏めようと思ったんだけれども、一層話が長くなってきたorz<br> 長くて混乱するかもしれないので、頭に登場人物のリストを載せときます。<br> <br> ☆第三話『夢男』登場人物<br> ・財部権兵衛・・・新潟県の有力華族、財部家の当主<br> ・財部芙美子・・・権兵衛の後妻<br> ・財部政之輔・・・権兵衛の父、先代当主<br> ・財部千代・・・・政之輔の妻<br> ・財部重光・・・・権兵衛と先妻との間の息子、財部家長男、青年<br> ・財部光太郎・・・権兵衛と芙美子の間の息子、財部家次男、ガキ<br> ・原田安子・・・・財部家長女<br> ・原田行夫・・・・安子の夫<br> ・長田常吉・・・・財部家で働く使用人<br> ・長田弥生子・・・常吉の娘、財部家で働く看護婦<br> ・倉賀丁三・・・・屋敷に出入りする旅芸人一座の座長<br> ・黒部小弥太・・・旅芸人<br> ・花巻天子・・・・旅芸人<br> ・阿部善明・・・・財部家屋敷管理人<br> ・阿部譲太郎・・・善明の息子、小学校高学年くらい<br> ・阿部正夫・・・・その弟、小学校低学年くらい<br> ・無明・・・・・・財部家の近くにある寺の住職<br> ・多岐川・・・・・新潟県警刑事<br> <br></dd> <dt>99 :<a href="mailto://sage/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:10:17 ID:APSIMh050</dt> <dd>☆第三話『夢男』前編<br> <br> 事務所の少年助手、蘭丸は新潟県の有力者財部権兵衛の家で、女装してメイドとして働いていた(蘭丸は女顔の美形)。<br> 財部家の中をうろつく不審人物が居るとして、同家の使用人である長田定吉が調査を依頼してきた。<br> 犯罪の存在すら疑わしい段階で探偵が乗り込むのも物騒なので、蘭丸が潜入捜査を行うことになったのだ。<br> <br> 定吉の娘で、やはり財部家の使用人である看護婦の長田弥生子に迎えられた蘭丸は、蘭子と名乗り早速働き始める。<br> 屋敷の夫人室にて、権兵衛の後妻で妖しい魅力を持つ財部芙美子に挨拶した蘭丸は、芙美子から仕事を申し付かる。<br> 部屋の隅にある飾り棚にある、飼い鳥のえさ箱である漆塗りの箱を、芙美子のもとに持って来るよう言われたのだ。<br> 蘭丸が飾り棚を見ると、そこには同じ形状をした漆塗りの箱と白木の箱が置いてある。<br> そして芙美子は漆塗りの箱を持ってくるよう言ったにもかかわらず、白木の箱を指差した。<br> どちらの箱を持っていけばいいのか混乱した蘭丸は、とりあえず中を確認する為に白木の箱を開けてみる。<br> すると、そこには懐中拳銃が納められていた。<br> 白木の箱を開けてしまったことを芙美子に咎められ、蘭丸は漆塗りの箱を芙美子のところへ運ぶ。<br> なぜ芙美子は漆塗りの箱と言いながら、白木の箱を指差したのだろうか。<br> <br> つづいて蘭丸は、屋敷の内庭で自分と同じぐらいの少年と、その弟らしき子どもを見かけ声をかけるが逃げられてしまう。<br> 定吉によると、二人は屋敷の管理人である阿部さんの息子達らしい。<br> 阿部一家は、屋敷の敷地内に居を構えているようだ。<br> <br> 続いて屋敷の隠居部屋に向かった蘭丸は、凄まじい怒鳴り声と女性の声を聞く。<br> 見れば、錯乱して暴れる車椅子の老人を、弥生子が必死に押さえつけている。<br> 老人は先代当主の財部政之輔で、彼は暴れながら「夢男」という言葉を口走った。<br> 後に弥生子に聞いたところによると、政之輔だけではなくその妻千代も時々錯乱するらしい。<br> <br> 続いて欄丸が屋敷の仏間を覗くと、千代が孫で、財部の次男である光太郎に夢男の話を聞かせていた。<br> どうやら夢男は、財部家に代々伝わる怪談のようだ。<br> <br> その夜、屋敷の見回りをしていた蘭丸は、内庭の隅にある小屋で怪しい男女が逢引している場面を目撃する。<br> <br> 翌朝、蘭丸は財部家の長女原田安子と、その夫原田行夫に出会う。<br> 二人は屋敷のサンルームで、よく長田ともう一人を相手にブリッジのカードゲームをしているらしい。<br> また、弥生子から夢男の話を詳しく聞くことが出来た。<br> 幕末、財部家は藩の御用商人として財を成していた。<br> しかし戊辰戦争で藩が賊軍となると、官軍に藩の機密情報を流し藩を裏切った。<br> この功績により、財部家は維新後男爵の爵位を受けたのだが、<br> 財部家裏切りの責めを負い切腹した藩の役人が「夢男」となり、家の人々を取り殺すようになったのだという。<br> <br> 続いて政之輔の部屋を覗いた蘭丸は、安子が家の政之輔の遺産を欲しており、<br> 彼を介護する弥生子を警戒していることを知る。<br> <br> その後出合った定吉によると、屋敷には今旅芸人の一座が宿泊しており、座長は倉賀丁三という男らしい。<br> 権兵衛は、倉賀をなぜかひどく気に入っているらしい。<br> <br> 夫人室で芙美子と行夫の会話を立ち聞きした蘭丸は、行夫が会社を経営しており、経営状態が芳しくないことを知る。<br> 行夫は、芙美子に対し権兵衛から融資を受ける際口ぞえをしてもらいたいようなのだが、芙美子は行夫にあえてつれない対応をしている。<br> 芙美子には、弱者を精神的にいたぶることを好む面があるようだ。<br> <br> 蘭丸は、財部家の長男である財部重光と出会う。<br> 重光は写真を趣味とする、自室警備員気味の青年だ。<br> 趣味が高じて、自室の隣に現像用の暗室を作ってもらったらしい。<br> <br> 屋敷内の阿部家を訪ねた蘭丸は、初日に出合った二人の少年、阿部譲太郎と阿部正夫に知己を得る。<br> 年が近いこともあり、三人はすっかり打ち解けた。<br> <br> その夜、屋敷内に芙美子の悲鳴が響き渡る。<br> 駆けつけると、敷地内にある石段の下で先代当主の政之輔が死んでいた。<br> どうやら、石段から転落し頭を強打したようだ。<br> 政之輔の死体を見た千代は、「夢男の仕業」と言い卒倒する。<br> <br></dd> <dt>100 :<a href="mailto://sage/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:13:08 ID:APSIMh050</dt> <dd>事件発生の報を受け、事務所の三人娘が屋敷を訪れる。<br> 政之輔の死が事故か殺人かは、はっきりしないらしい。<br> 当主の権兵衛と面会する三人。<br> 権兵衛は極めて傲慢で威圧的な人物だが、捜査に対する屋敷を挙げての協力を取り付けることが出来た。<br> 権兵衛によると、弥生子に対しては政之輔から十万円の遺産が行く取り決めらしい(当時十万円は超大金)。<br> <br> その後三人は、旅芸人一座の座長蔵賀が権兵衛と芙美子に挨拶しているところを目撃する。<br> どうも芙美子は蔵賀に対し、自分が財部権兵衛夫人であることを必要以上に見せ付けているようだ。<br> <br> 三人は蘭丸に連れられ、阿部家に足を運ぶ。<br> 蘭丸は二人の息子だけでなく、父親の阿部善明とも仲良くなっているようだ。<br> 阿部兄弟に連れられ一同は、旅芸人一座が宿泊する離れへと向かう。<br> <br> 倉賀と話した三人は、一座がここ二年、とくに贔屓にしてもらっていることを聞く。<br> また、旅芸人一座の中には、初日の夜蘭丸が逢引の現場を目撃した男女が居た。<br> 黒部小弥太と花巻天子という、一座のメンバーらしい。<br> <br> 夜、屋敷に再び悲鳴が響き渡る。<br> 声の元である隠居所に駆けつけると、部屋のベッドの上には療養していた千代の死体があった。<br> <br> 翌朝、新潟県警の多岐川刑事が千代の検視報告にやってくる。<br> どうやら多岐川は、有力者である権兵衛に頭が上がらないようだ。<br> 多岐川によると、千代は前夜の20時から22時ごろ、ベッドに横になったとたん心臓発作を起こし死んだらしい。<br> 外傷は発見されず、毒物の反応もなかったようだ。<br> 警察は自然死と考えているらしい。<br> <br> その後内庭の物置小屋を調べた三人は、小屋内に敷かれた藁が不自然に凹んでいることに気づく。<br> どうやら、昨晩も黒部と花巻がここで逢引していたようだ。<br> <br> 安子によると、弥生子ひとりが昨晩の所在がはっきりしないようだ。<br> また、長田によると財部一族は有力者でこそあれ、地元民から蛇蝎のごとく嫌われているそうだ。<br> <br> 石段では、重光が芙美子に叱りつけられていた。<br> 重光は芙美子のことを愛人呼ばわりするが、何かあるのだろうか。<br> <br></dd> <dt>101 :<a href="mailto://sage/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:15:49 ID:APSIMh050</dt> <dd>続いて管理人の善明と話す三人。<br> 善明はこの屋敷に勤めて二年になるが、やはり財部家の人々のことを内心嫌っているらしい。<br> <br> 再び重光に会った三人は、芙美子が財部家に入った経緯を聞く。<br> 芙美子は人妻だったのだが、彼女を気に入った権兵衛が無理やり芙美子と夫を別れさせ自らの後妻にしたらしい。<br> 芙美子の夫は権兵衛に逆らうことが出来ず泣く泣くこの無体を受け入れたのだが、<br> また芙美子はうだつの上がらない夫よりも有力者の権兵衛に魅力を感じ、むしろ自分から権兵衛になびいたようだ。<br> <br> その後権兵衛から、芙美子がかつては旅一座の座長、倉賀の妻であったことを聞き三人は驚愕するのであった。<br> <br> またまた屋敷に芙美子の悲鳴が響く。<br> 夫人室に駆けつけると、部屋のカレンダーに「夢男」の文字が記されていた。<br> <br> また三人は権兵衛が自分の息子でありながら、重光のことを無能と蔑んでいることを知る。<br> 芙美子も、先生の子重光ではなく、自分の子光太郎を財部家の跡継ぎにしようとしている。<br> 一方重光は、屋敷の人間では弥生子だけに心を開いているようだ。<br> そして行夫は、弥生子ではなく芙美子のことを怪しんでいる。<br> 蘭丸は、阿部家の兄弟と本当に仲良くなったようだ(女装したまんまだけど)。<br> また、重光は跡継ぎを巡っては光太郎に対してだいぶ旗色が悪いようだ。<br> 安子については、かなり浪費癖が激しく、行夫の会社が傾いたのもそのせいらしい。<br> <br> また、近所の寺に足を運んだ三人はそこで、倉賀に蘭丸と同じぐらいの年頃の一人息子が居ることを知る。<br> また、寺の住職無明から、財部一族は様々な人々から恨まれている、との話を聞く。<br> <br> 事件の関係者ほとんどに殺人を犯すような動機があり、困り果てる三人。<br> 翌朝、そんな三人のもとに再び殺人事件が発生した、との報せが飛び込んでくる。<br> <br> 第三話『夢男』前編END</dd> <dt><br>  </dt> <dt>106 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/08(金) 07:24:55 ID:H1ShpLey0</dt> <dd>☆第三話『夢男』後編<br> <br> 報せによると、長男の重光が何者かによって殺害されたらしい。<br> 第一発見者の定吉によると、重光は自室で殺害されたようだ。<br> 当日、写真機の組み立てをするといって自室にこもっていた所を殺されたらしい。<br> 重光の部屋はオートロックになっており、内側からあけるか鍵を使うかしないと入れないという。<br> 鍵は重光が持っているものと、使用人室にある合鍵以外には無いそうだ。<br> <br> 多岐川刑事によると、重光の死亡推定時刻は17時から21時らしい。<br> 部屋の暖炉で死体が温まってしまった為、正確な時刻を割り出すのが困難になってしまったのだ。<br> <br> 安子によると、重光は20時の時点では無事だったようだ。<br> 原田夫妻と定吉、倉賀の4人でブリッジを18時から20時までプレイしていたのだが、<br> 4人がプレイしている間重光の部屋に人の出入りは無かったらしい。<br> 実際、プレイしていた場所からは、重光の部屋の前の廊下の様子が良く見える。<br> ブリッジ終了後、倉賀が重光の部屋に手土産の酒饅頭を渡しにいっており、<br> 重光の部屋の扉が開き、倉賀が饅頭を渡すのを見たというのだ。<br> <br> 現場となった重光の部屋で、多岐川から捜査の協力を取り付ける。<br> 多岐川自身も、財部には従うフリをしているだけで、真相究明を望んでいるようだ。<br> 重光は絞殺で、死後背中に傷が付けられ、そこからかなりの出血があった。<br> また、弥生子が重光のために作ったおにぎり三個が残されていた。<br> しかし、現場には倉賀が届けたという酒饅頭が、その痕跡すら残されていなかった。<br> 犯人が饅頭を持ち去ったのだろうか?<br> <br> 定吉によると、重光の部屋の鍵は誰でも保管場所から持ち出すことが出来たが、<br> 八時数分に確認した際には鍵は間違いなく保管場所にあったという。<br> また、管理人の善明はかつて財部家に、財産の山林を奪われていたらしい。<br> また、旅芸人の天子は、恋人の子弥太が芙美子に惹かれていることに気づき、苛ついているようだ。<br> <br> 倉賀と会った三人は、彼のアリバイを聞く。<br> 彼はブリッジを終えた後、すぐに一座へ戻り小弥太と稽古を0時ごろまでやっていたらしい。<br> <br> 無明住職によると、光太郎は芙美子の三人目の子どもらしい。<br> 芙美子は倉賀との間に二人の息子をもうけていたが、その二人までをも棄てて財部家に入ったのだ。<br> 後に倉賀に問いただすと、息子の一人は一座で子役を務めているという。<br> 倉賀は、左門という子役を三人に紹介する。<br> そして、もう一人の息子は五年前に結核で他界したことを告げる。<br> <br></dd> <dt>107 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/08(金) 07:28:22 ID:H1ShpLey0</dt> <dd>重光が隣の部屋を暗室に作り変えていたことを思い出した三人は、<br> 定吉に暗室と重光の部屋の行き来が出来なかったかどうか確認する。<br> しかし、暗室と重光の部屋は行き来が出来ず、また暗室の部屋は重光以外の人間は持っていなかったという。<br> <br> 次に、弥生子に対しアリバイ確認をする三人。<br> 弥生子は、昨晩恋人の小学校教師の下宿に泊まっていたそうだ。<br> 弥生子は重光に対して優しかったが、それは愛情ではなく同情から来るものだった。<br> 三人は、やるせない気持ちになる。<br> <br> 次に、旅芸人一座が泊まっている家屋で、三人は小弥太を見かける。<br> しかし、三人に気づいた小弥太はあわてて逃げてしまう。<br> 不審に思い調べると、彼はオペラグラスで芙美子の部屋を覗いていたようだ。<br> そして、彼女の部屋の縁側に吊るされた鳥篭が、芙美子と小弥太の逢引の合図となっていることに気づく。<br> そんなところに、東京で別の事件を解決してきた時人が合流する。<br> <br> その夜、屋敷の物置小屋で事務所の一同が張り込んでいると、そこに小弥太が現われた。<br> 彼を捕まえて締め上げると、この場所で芙美子と逢引をしていたことを白状した。<br> 一方の芙美子は、不倫が事務所や警察の面々にばれてしまっても、なんとも感じていないようだ。<br> どうやら彼女は、道徳観念を超越した性格の持ち主らしい。<br> <br> 重光の遺品を調査した三人は、持ち物から暗室の鍵が消えていることに気づく。<br> 鍵が無い為、現在誰も暗室には入れない状態のようだ。<br> その後、定吉が何者かと言い争いながら政之輔夫婦が住んでいた建物へ向かう姿を見かける。<br> 後を追ってみると、定吉と言い争っていた男は電気屋らしい。<br> 定吉は、数日前に千代の部屋のシャンデリアを修理するよう、その電気屋に依頼したという。<br> しかし、その電気屋は修理に人をよこした覚えは無い、というのだ。<br> そして、定吉はその「電気屋」がシャンデリアの修理に来たのは、<br> 千代が死んだ日の昼だったことを思い出す。<br> <br> その後、倉賀に酒饅頭について聞く三人。<br> 重光の部屋に酒饅頭が無いと倉賀に説明するが、饅頭は確かに重光の部屋の扉で渡したという。<br> ただ、饅頭を渡した時にはすぐ扉を閉められてしまったので、<br> それが本当に重光だったのかどうかはわからない、とも言った。<br> なんでも、写真機の手入れをするときは邪魔をするな、と怒られたらしい。<br> しかし、当日重光は写真機の組み立てをするといって部屋にこもったはず。<br> 倉賀の聞き間違いなのか、重光の言い間違いなのか、巴はこのずれに引っかかりを感じる。<br> 三人から調査の報告を受けた時人は、瞬時に推理を組み立て犯人を突き止める。<br> <br></dd> <dt>108 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/08(金) 07:32:03 ID:H1ShpLey0</dt> <dd>まず、時人は三人と多岐川刑事を連れて千代に部屋に向かう。<br> そして、部屋を閉め切って電気を消すと、天井に「夢男」の文字が浮かび上がった。<br> どうやら蛍光塗料で書かれたものらしい。<br> 夢男の伝説を信じていた千代は、これを見て元々弱っていた心臓の鼓動を止めてしまったのだ。<br> 千代の死んだ日にシャンデリアを修理した「電機屋」は犯人の変装で、修理を口実に工作が行われた。<br> <br> 次に、一同は暗室へと向かう。<br> 時人によると、この部屋に消えた酒饅頭があるという。<br> また、彼は同様に消えた暗室の鍵も持っていた。<br> ある人の部屋から無断借用してきた、という。<br> 暗室には、本当に酒饅頭があった。<br> <br> 時人は、重光殺害当時原田夫妻たちがブリッジをやっていた場所に皆を座らせる。<br> そして、重光の部屋の前の廊下に行き、そこから一同に問いかける。<br> 今自分は重光の部屋の前に立っているのか、それとも隣の暗室の前に立っているのか分かるか、と。<br> 一同は、ブリッジ部屋からでは、どちらの扉の前に時人が立っているか判断できないことに気づく。<br> 重光の部屋と暗室は屋敷の廊下の途中に面する形で、<br> 一方のブリッジ部屋は廊下の突き当たりに位置するがため、正確な位置確認は困難なのだ。<br> <br> 倉賀が酒饅頭を持っていったのは重光の部屋ではなく、隣の暗室だった。<br> 原田夫妻たちは、倉賀が重光の部屋に行くといい、そして実際に扉が開いたのが見えたため、<br> 重光が自室の扉を中からあけたのだと思い込んだ。<br> しかし実際には、倉賀は事前に確保しておいた鍵で隣の暗室の扉を開け、<br> あたかも重光に自室の鍵を中から外してもらい、饅頭を渡したかのように見せかけていたのだ。<br> その後、重光の部屋と暗室は警察によって封鎖された為、酒饅頭は暗室に残ってしまったのだった。<br> <br> なぜ倉賀はそんな細工をしたのか。<br> それは重光はブリッジが始まった18時の時点で既に殺害されていたのだが、<br> それを少なくとも20時までは生きていた、と見せかけるためだ。<br> 重光が20時まで生きていたということになれば、<br> 20時以降はずっと一座で稽古をしていた倉賀のアリバイは完璧なものとなる。<br> <br> つまり、これまで財部家で起こった一連の事件を引き起こした犯人は、倉賀丁三だった。<br> 時人は、暗室の鍵は倉賀の部屋を探して発見したことを告げる。<br> そこに、定吉が駆け込んでくる。<br> 倉賀丁三が死体となって発見されたのだ。<br> <br> 一同が倉賀の部屋に駆けつけると、倉賀は割腹して果てていた。<br> そして、遺体の顔は囲炉裏に突っ込んでおり、判別不能なまでに焼け爛れていた。<br> <br> 倉賀が自殺したと思われる以上、本人の口から動機など事件の真相を聞きだすことは不可能だ。<br> だが、割腹遺体は本当に倉賀のものなのだろうか?<br> いくつかの謎を残したまま、財部家を覆った一連の事件は終結したかのように思われたのだが・・・。<br> <br> 第三話『夢男』END<br> <br></dd> <dt>114 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 06:21:02 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>☆第四話『甦る夢男』前編<br> 注:この話は、前話『夢男』の続編的位置づけです。<br> 舞台・登場人物は同一です。<br> <br> 夢男の事件は、犯人倉賀丁三の自殺により終わったかに思われた。<br> しかし倉賀自殺から一週間後、東京の事務所に居た巴たちへ、新潟に残っていた時人から一報が入る。<br> 財部家で、また殺人事件が起こったらしい。<br> 財部屋敷を訪れた三人は、まだ女装したままの蘭丸と、多岐川刑事に迎えられる。<br> 殺されたのは財部家長女、原田安子だ。<br> 夫婦で泊まっていた客間でブランデーを飲んでいたところ、それに青酸カリが混入されていたため死亡したらしい。<br> <br> 安子の夫、行夫に聞き込みを行うと、行夫は洋酒が苦手でまず飲まないらしいことがわかる。<br> また、そのことを財部家の人間はたいてい知っていることもわかる。<br> どうやら、犯人は安子をピンポイントで狙ったようだ。<br> また、弥生子との会話から、青酸カリは重光が生前写真現像用に使っていたものではないか、とのヒントを得る。<br> それと、内部の人間なら誰でも毒をブランデーに入れるチャンスはあったこともわかった。<br> <br> 暗室を調べてみると、案の定保管記録にある青酸カリの瓶が紛失していた。<br> しかし、倉賀自殺以降、暗室の鍵は警察で証拠品として保管されていた。<br> すると青酸カリは倉賀が重光を殺した際、同時に持ち出した可能性が高くなる。<br> だが、倉賀は既に自殺しているのだ。<br> <br> 管理人宅を訪れると、阿部譲太郎・正男兄弟と蘭丸が外遊びから帰ってきたところだった。<br> 兄弟は小さい頃からこのあたりでよく遊んでいたため、周囲の地理に詳しいらしい。<br> しかし巴は、「阿部一家は2年前に管理人の職を得て長野から財部家にやってきた」<br> という阿部善明の話を思い出し、違和感を覚える。<br> <br> 寺に向かった三人は、無明住職から、8年前の倉賀が財部権兵衛に芙美子を奪われた時の話を聞く。<br> 倉賀は芙美子との離婚を承諾しなかったのだが、それに業を煮やした権兵衛はチンピラを雇い、<br> 寺の裏手にあるお堂に倉賀と二人の息子を三日三晩監禁したのだ。<br> 当時二人の息子はとても幼く、寒さと飢えで弱っていく彼らのために、倉賀は泣く泣く離婚を呑んだという。<br> 当時無明はその無法を知りながら止めることが出来ず、それを今でも後悔しているようだ。<br> <br></dd> <dt>115 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 06:22:45 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>定吉によると、権兵衛と光太郎は身の安全のため、東京に移ったそうだ。<br> そこに多岐川刑事が現れ、一通の手紙を見せる。<br> それは、夢男からの警察に対する挑戦状だった。<br> そして、その手紙の筆跡は、自殺したはずの倉賀丁三のものだった。<br> 倉賀の自殺は偽装で、実は彼はまだ生きていて復讐を続けているのだろうか。<br> <br> その夜、夫人室から一発の銃声が響いた。<br> 急いで駆けつけると、そこにはまだ暖かい芙美子の射殺死体があった。<br> <br> 検証の結果、凶器は芙美子が普段持っていた懐中拳銃であったことが判明した。<br> 蘭丸が潜入初日にうっかり開けてしまった、白木の箱に入っていたものだ。<br> また、芙美子の死体の周囲には、鳥の餌が散らばっていた。<br> どうやら犯人は、最初拳銃の入っている白木の箱と間違えて、鳥の餌の入っている同型の漆塗りの箱を開けてしまったようだ。<br> また、犯人は押入れの中に潜んでいて、そこから芙美子を狙撃したらしい。<br> <br> 定吉によると、屋敷のほとんどの人間は、芙美子の拳銃が白木の箱に入っていることを知っていたらしい。<br> では、なぜ犯人は漆塗りの箱を開けたのだろう。<br> 暗がりで行動したため、見間違えたのだろうか。<br> <br> 小弥太によると、昨夜七時ごろ一度夫人室の明かりがついたのを見たらしい。<br> だが、その明かりは五分ぐらいですぐ消えてしまったそうだ。<br> 後から思うと、犯人が夫人室に侵入した際つけた明かりなのではないか、という。<br> すると、犯人が明かりをつけていたのならば、暗さのために白木と漆塗りを取り違えた、という説明は説得力を持たなくなる。<br> <br> 多岐川によると、警察にまた夢男からの手紙が届いたらしい。<br> やはり筆跡は倉賀のものだ。<br> その手紙には、「・・・芙美子の亡骸を見た時の、権兵衛の顔・・・実に楽しませてもらったよ。」と記されていた。<br> しかし、昨日から権兵衛は光太郎と共に東京へ行っており、まだ芙美子の亡骸と対面していないはずだ。<br> この文面の矛盾は、いったいどこから発生したものなのだろうか。<br> <br> 管理人宅に行くと、そこでは譲太郎・正男兄弟と蘭丸が軍人将棋で遊んでおり、その様子を時人が見守っていた。<br> 譲太郎と正男の試合を、蘭丸が審判しているらしい。<br> 譲太朗は赤色の駒を使っており、正男は黄色の駒を使っているようだ。<br> しかし、二人はしょっちゅう相手の駒を自分の駒と間違えて動かすミスを犯している。<br> この事実を見た時人は、驚愕の表情を浮かべる。<br> そして、時人は夢男復活の真相にたどり着いたのだった。<br> <br> 第四話『甦る夢男』前編END<br> <br></dd> <dt>116 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 07:06:58 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>☆第四話『甦る夢男』後編<br> <br> それから時人はどこかへ調査に向かってしまい、行方知れずとなった。<br> そして一週間後、三人は寺の裏手で時人と再会する。<br> 時人は、八年前に倉賀父子が監禁されたお堂をなにやら調べている。<br> <br> 時人と三人がお堂の中に入ると、そこには真新しい紙の束があった。<br> その紙には、財部一族ひとりひとりの名前と、それぞれに対する殺害方法が詳細に記されていた。<br> そして、警察に送られてきた夢男からの挑戦状とほとんど同様の手紙も一緒に置いてあった。<br> 時人は、これらこそが倉賀の遺した殺人教科書だという。<br> 倉賀は、自らが復讐の志半ばにして倒れたときの用意をしておいたのだ。<br> 自分の意思を継ぐ「後継者」が財部一族殺害計画を完遂してくれるように。<br> <br> 倉賀は、自室に隠しておいた暗室の鍵がなくなっているのを発見して、自らの犯行が露見したことを知った。<br> そこで、後継者が動きやすくなるように、あえて自らの顔を焼き、倉賀生存の可能性を匂わせたまま自殺したのだ。<br> 自筆の手紙も遺しておき、それを後継者が警察に送ることで、捜査を混乱させようとした。<br> 倉賀が自殺前に書いた手紙だからこそ、芙美子殺害の状況を記述する文面に矛盾が生じたのだ。<br> <br> 時人は、倉賀の時と今回とでは、犯行の方法が異なると説明する。<br> 今回の事件は、力の無い子供でも引き起こすことが出来る犯罪だと。<br> 三人は、かつて倉賀に息子として紹介された一座の子役、左門が後継者なのかと考える。<br> しかし、時人は首を振る。<br> この一週間で調査したところ、彼は三年前に一座に預けられた、倉賀とはなんら血縁関係の無い少年だという。<br> <br> 倉賀丁三の後継者、それは阿部譲太郎と阿部正男の兄弟だった。<br> 彼らの本名は倉賀左門と右門。<br> 彼らこそが倉賀と芙美子の間に生まれた二人の息子だ。<br> 阿部善明が管理人として屋敷にやって来る以前に、倉賀と阿部は出会っていた。<br> そして、財部に恨みを持つもの同士協力する一環として、倉賀は二人の息子を阿部に預けたのだ。<br> ただ、この時点では倉賀は息子達を復讐に巻き込むつもりはなかったのだろう。<br> <br></dd> <dt>117 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 07:10:00 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>いまだ事態がを受け入れられない三人に対し、時人は証拠として色盲の話をする。<br> かつて、芙美子は蘭丸に仕事を言いつけた際、漆塗りの箱と白木の箱を間違えて指差した。<br> それは赤と黄の区別がつかない色盲に原因がある、と考えた時人が財部家主治医に確認を取ったところ、<br> やはり芙美子は色盲だった。<br> そして、犯人も芙美子殺害の際漆塗りの箱と白木の箱を間違えて開けている。<br> 犯人も、芙美子と同様に赤と黄の区別がつかない色盲だったのだ。<br> <br> 一方、譲太朗・正男兄弟も揃って色盲だ。<br> 二人が軍人将棋で赤と黄の駒を取り違えている様子を見て、時人はこの事実に気がついた。<br> 色盲は遺伝性が強い。<br> 調査の結果、阿部家に色盲の遺伝は存在しないことも判明した。<br> つまり二人は阿部善明の本当の子供ではなく、倉賀と芙美子の間に生まれた子供としか考えられないのだ。<br> <br> 二人は、まだ年端もいかぬ少年だ。<br> そんな子供たちが、殺人という大それたことをしでかすのだろうか。<br> しかし彼らは、芙美子が自分達で無く光太郎を可愛がる様子を、毎日のように目撃していた。<br> また父親は、無念のうちに割腹自殺した。<br> そして何より、お堂の内壁をよく見ると、そこは八年前監禁された二人の手によって刻まれた「お母さん」の拙い文字が無数にあった。<br> 八年前、幼児といっていい年頃だった二人は、父親と共に監禁されたこのお堂の中で、<br> 自分達が母親に棄てられたということを痛感したのだ。<br> <br> その時、お堂の外から人の気配がした。<br> あわてて外に出ると、財部屋敷へ向かって駆け去っていく譲太朗・正男兄弟の姿があった。<br> 一同は急いで後を追うものの間に合わず、兄弟は原田安子殺害に使った青酸カリで、共に自殺してしまった。<br> こうして、財部家でおこった一連の事件は、悲劇的で救いの無い結末を迎えたのだった。<br> <br> 第四話『甦る夢男』END<br> <br></dd> <dt>189 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:27:32 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>☆第五話『猟奇同盟』登場人物<br> ・志田庄太・・・下宿「第二倉島荘」に住む新聞記者<br> ・伊勢真由美・・・庄太の隣人、失踪した弟を探している<br> <br></dd> <dt>190 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:28:22 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>☆第五話『猟奇同盟』<br> <br> 『太白星』事件を解決した御礼にと美和に食事に誘われ、有頂天の時人。<br> しかし、いざ出かけようとした時、諸星警部が事件の報せを持ってくる。<br> <br> 第二倉島荘という下宿に住む新聞記者、志田庄太から切迫した様子で<br> 「ある犯罪の証拠を手に入れた」という電話があったというのだ。<br> 時人と諸星警部が、志田の住む倉島荘201号室に踏み込もうとすると、男が大慌てで部屋から出てきた。<br> 時人は後を追うが、男の拳銃に阻まれ取り逃してしまう。<br> 改めて201号室を覗くと、そこにはナイフを突き立てられた志田の死体があった。<br> <br> 翌日、諸星警部から詳しい事情を聞く事務所の一同。<br> 発端は一ヶ月ほど前、諸星が使っている情報屋が「猟奇同盟」のメモを残して殺されたことらしい。<br> そして昨日、志田から「猟奇同盟」という組織について話がしたい、との電話があったのだ。<br> 志田の部屋に残されていたチケットの切れ端に記されていた「浅草」を頼りに、一同は浅草へ向かう。<br> <br> 浅草では、「幽鬼郎」事件で出会った平田権六が、相変わらず怪しげな見世物を興行していた。<br> 平田によると、チケットは旭日斎蓮花という女魔術師の主催するマジックホールのものらしい。<br> <br> 現場となった志田の部屋で、栗山刑事から話を聞く。<br> 近隣住人の話によると、昨晩犯人は諸星警部の名を騙って志田の部屋を訪ねてきたらしい。<br> なぜ犯人は、昨晩諸星が志田を訪ねる予定だったことを知っていたのだろう。<br> <br> 事務所に戻った一同は、倉島荘の住人である伊勢真由美の訪問を受ける。<br> 真由美は、かつて倉島荘で彼女と同居しており先ごろ行方不明になった弟の公夫を探して欲しいようだ。<br> <br></dd> <dt>191 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:30:09 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>倉島荘で真由美の話を聞く。<br> 真由美は庄太の隣室に住んでおり、公夫の行方不明について庄太に相談していたという。<br> <br> 諸星たちと合流するため、拠点の遊郭「花月廊」に向かう三人。<br> この時代、警察が操作拠点に遊郭を利用することは普通だったらしい。<br> 諸星は、彼が志田を訪ねる予定だったことを知られた理由の検討がつかないという。<br> 彼が志田から連絡を受けたのは警察署内だし、そのことを誰にも喋らなかったという。<br> 諸星は、警察内部に裏切り者がいる可能性も考えて本部を遊郭においたらしい。<br> <br> 志田の遺したチケットに従い、マジックホールに向かう一同。<br> すると、ホールの外に昨晩倉島荘で取り逃がした男が居た。<br> 巴が懐中拳銃をぶっ放し、三人は男を取り押さえる。<br> 男は警察に引き渡された。<br> <br> 翌日、事務所に向かう途中の巴は突然見覚えの無い男に襲われ、拉致されてしまう。<br> 目覚めた巴は、「猟奇同盟」の本拠地らしき洞窟で拘束されていた。<br> 彼女の前に、仮面とローブで身を隠した、猟奇同盟を名乗る男が現れ、催眠術をかける。<br> <br> さらに翌日、巴は無事監禁場所から開放されたものの、催眠術に操られ、時人を銃撃してしまう。<br> 時人の安否は?巴は術から開放されるのか?<br> <br></dd> <dt>192 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:33:39 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>以上で『御神楽少女探偵団』は終了です。<br> 『猟奇同盟』の続き以降の話は、『続・御神楽少女探偵団~完結編~』に収録されています。<br> 『続~』も既に予約してあるので、次回以降は『続~』を投下します。<br> <br></dd> </dl>
<p><b>御神楽少女探偵団<br /></b>主要登場人物紹介 part31-53<br /> 簡単なまとめ part33-328-332<br /> part31-54~56・59・62~66,98~101,106~109,114~117,189~192,207</p> <hr /><dl><dt>53 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 05:33:45 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>御神楽少女探偵団<br /><br /> 結構本格的な推理ゲームで、ストーリーを纏めていくのにちょっと時間がかかると思うけれども勘弁。<br /><br /> ☆主要登場人物<br /> ・御神楽時人(以下時人)・・・御神楽探偵事務所所長で、天才的な推理能力を持つ駄目人間。男。<br /> ・鹿瀬巴(以下巴)・・・探偵事務所助手。女。どちらかというと考えることより動くことの方が得意。<br /> ・久御山滋乃(以下滋乃)・・・探偵事務所助手。女。華族のお嬢様。<br /> ・桧垣千鶴(以下千鶴)・・・探偵事務所経理。女。作家志望の眼鏡っ娘。<br /> ・ランドルフ丸山(以下蘭丸)・・・探偵事務所助手。男。混血の少年。あだ名は蘭丸。<br /> ・守山美和・・・探偵事務所のあるビルのオーナーで美術商。女。時人憧れの未亡人。<br /><br /> ☆ゲームの背景<br /> 大正から昭和初期頃の時代の舞台設定。<br /> 時人はゲーム開始時に既に『帝都一の名探偵』との名声高く、事務所のメンバーは警察から信頼されている。<br /> ゲームは基本的に事務所の3人の女の子を操って、様々な事件の解決を目指していくパターン。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt>329 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 03:55:29 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>★御神楽少女探偵団まとめ<br /> ☆第1話『幽鬼郎』<br /> ・依頼者: 逸島子爵(華族、滋乃の知り合い), 逸島雪江(逸島子爵の次女)<br /> ・被害者: 逸島静江(逸島子爵の長女), 田島良造(静江のいとこ)<br /> ・舞台: 逸島子爵邸<br /> ・粗筋: 行方不明となった静江の捜索を頼まれたメンバーは、浅草の見世物小屋で「人魚のミイラ」となっていた静江の遺体を発見する。<br /> ミイラを持ってきた片足が義足の男を追う過程で、逸島家に『幽鬼郎』という幽霊の伝説が伝わっていることを知る。<br /> 捜査を続ける中雪江の身代わりとして千鶴が拉致され、田島良造が殺されてしまう。<br /> その後千鶴は無事救出され、メンバーはかつて逸島子爵が交通事故に巻き込まれていたことを突き止める。<br /> ・犯人: 大淵嘉平(逸島家使用人)<br /> ・動機: 嘉平は、逸島子爵の交通事故で妻子を失っていた。<br /> そして、子爵は事故に巻き込まれたのではなく事故を起こし、その責任を他人に擦り付けていたことを知った嘉平は、<br /> 復讐の為子爵の二人の娘を殺す決心をし、義足の男を金で抱きこんで共犯にした。。<br /> 田島良造は、完璧なとばっちりで殺されてしまった。<br /> ・結末: 真相を暴かれた嘉平は、服毒自殺した。<br /><br /> ☆第2話『太白星』<br /> ・依頼者: 守山美和<br /> ・被害者: 沢アヤコ(オペラスター)<br /> ・舞台: オペラ座「日本館」<br /> ・粗筋: オペラスターの沢アヤコが楽屋で刺殺され、追っかけの男子学生が逮捕された。<br /> 美和に頼まれ学生の無実を晴らそうとするメンバーの前に、メフィストフェレスを名乗る怪人が現れ捜査をかく乱する。<br /> そしてメンバーは、沢が殺される前「太白星」の言葉を残していたことを知る。<br /> ・犯人: 風間国彦(オペラ雑誌記者)<br /> ・動機: 風間は、様々な女性演劇人に体を要求する見返りとして、彼女たちの提灯記事を書いていた。<br /> そのことをネタに沢アヤコに脅され、彼女の自殺未遂計画に協力させられる。<br /> 沢は最近ライバルに人気で水をあけられており、自分に注目を集める為自殺未遂の騒ぎを起こそうと計画していたのだ。<br /> しかし、風間はこの計画に乗じて邪魔になった沢を始末する。<br /> 「太白星」とは沢の故郷で造られた花火玉の名前で、玉の中には沢と風間の悪事を示す証拠が隠されていた。<br /> またメフィストフェレスは、逮捕された学生の恋人が、彼を救う為に怪人を演じていたのだった。<br /> ・結末: 風間は逮捕され、男子学生は釈放された。<br /><br /></dd> <dt>330 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 05:15:03 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>☆第3話『夢男』<br /> ・依頼者: 長田定吉(財部家執事)<br /> ・被害者: 財部政之輔(財部家先代当主), 財部千代(政之輔の妻), 財部重光(財部家長男)<br /> ・舞台: 財部家(新潟の名家)<br /> ・粗筋: 不審者が屋敷にいるようなので警護をお願いしたい、との長田の依頼を受けた蘭丸は、財部家に潜入する。<br /> そして、財部家には「夢男」という幽霊の伝説があることを知る。<br /> やがて政之輔が階段から転落死し、千代がショック死する。<br /> 他のメンバーも屋敷に駆けつけるが、こんどは重光が殺されてしまった。<br /> 捜査を進めるメンバーは屋敷に滞在している旅芸人一座の座長、倉賀丁三がかつて財部家に妻を奪われていたことを突き止める。<br /> ・犯人: 倉賀丁三(旅芸人一座座長)<br /> ・動機: 倉賀はかつて財部家に妻を奪われ、家族を崩壊させられた。<br /> そこで彼は復讐の為財部家皆殺し計画を立て、政之輔、千代、重光を殺したのだった。<br /> ・結末: 倉賀は囲炉裏に顔を突っ込んだ状態で割腹自殺。それが本当に倉賀本人の遺体なのかはわからなかった。<br /><br /> ☆第4話『甦る夢男』<br /> ・『夢男』事件の続編<br /> ・被害者: 原田安子(財部家長女), 財部芙美子(財部家夫人)<br /> ・粗筋: 『夢男』事件は犯人倉賀の自殺で幕を閉じたはずだったが、今度は原田安子が毒殺される。<br /> さらに、財部芙美子が射殺されてしまう。<br /> 時人は、色盲は遺伝性が強いと言う事実から、恐ろしい真相にたどり着く。<br /> ・犯人: 阿部譲太郎、阿部正夫(財部屋敷管理人阿部家の息子達、二人とも小学生ぐらい)<br /> ・動機: 譲太郎・正夫兄弟は実は阿部家の養子で、本当の親は倉賀丁三と財部芙美子だった。<br /> 彼らは父倉賀丁三の遺した復讐計画に従い原田安子を毒殺し、自分達を捨て財部家に走った実母を射殺したのだった。<br /> 時人は、兄弟と芙美子が共に色盲であるという事実から真相に気がついた。<br /> ・結末: 真相を暴かれたことを知った兄弟は、服毒自殺してしまう。<br /><br /> ☆第5話『猟奇同盟』&第6話『続・猟奇同盟』<br /> ・依頼者: 諸星警部<br /> ・被害者: 志田庄太(新聞記者), 旭日斎蓮花(奇術師), 多数の少年少女<br /> ・舞台: 東京<br /> ・粗筋: 犯罪組織「猟奇同盟」を追っていた新聞記者が殺された。<br /> 捜査の結果、旭日斎蓮花という奇術師が猟奇同盟と関わりを持っている可能性があることを突き止めるも、彼女も殺されてしまう。<br /> さらに、巴が猟奇同盟に拉致され催眠術で操られた結果、彼女は時人を銃で撃ってしまう。<br /> 巴は無事復帰し、メンバーは時人の友人を名乗る大学教授、常盤省吾の力を借り捜査を進める。<br /> そして多数の少年少女が同盟によって誘拐され、行方不明になっていることを突き止めるも、事務所から蘭丸が誘拐されてしまう。<br /> 事務所メンバーは同盟の本拠地を突き止め、突入していく。<br /> ・犯人: 常盤省吾率いる猟奇同盟<br /> ・動機: 猟奇同盟とは、悪を愉しむために犯罪を犯すという完全な快楽犯罪者の集団だった。<br /> 彼らは多数の少年少女を誘拐の後、殺して人間剥製を作っていた。<br /> 旭日斎蓮花は同盟の幹部で、捜査の手が彼女に及んだ為に始末された。<br /> ・結末: 三人娘は常盤に捕らわれてしまうものの、復活した時人に救出される。<br /> 警察も同盟本拠地に突入、常盤以下猟奇同盟は一斉に逮捕される。<br /><br /></dd> <dt>331 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 05:15:55 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>★続・御神楽少女探偵団~完結編~まとめ<br /> ☆第7話『蜃気楼の一族』<br /> ・依頼者: 久御山子爵(滋乃の父)<br /> ・被害者: 日向まき(劇場づとめの踊り子), 片岡芳郎(日向と同じ劇場に所属する脚本家)<br /> ・舞台: 小野寺子爵家<br /> ・粗筋: 小野寺子爵家に浅草の劇場関係者が集まる中、日向まきが殺害された。<br /> さらに捜査を進める中、今度は片岡芳郎が毒殺されてしまう。<br /> どうやら片岡は、小野寺家をモデルに「蜃気楼の一族」という舞台の脚本を書いていたようだ。<br /> 三人娘は、小野寺家夫人喜久子と、小野寺家長男一郎太の存在に、事件をとく鍵があると睨む。<br /> ・犯人: 木原シゲ(小野寺家使用人、喜久子の付き人)<br /> ・動機: 実は、小野寺家の本当の長男は他ならぬ御神楽時人だった。<br /> 彼の本名は小野寺佐次といい、小野寺子爵が若い頃付き合っていた恋人との間に作った子供だった。<br /> 一方喜久子は小野寺子爵との間に子供を作ることが出来ず、焦りのあまり片岡との間に子供を作り、<br /> それを子爵と自分の息子、一郎太ということにしてしまう。。<br /> 脚本のネタに詰まった片岡は、一郎太出生の秘密をモデルに「蜃気楼の一族」を書く。<br /> そのことを知った日向まきは小野寺喜久子を脅迫するが、喜久子を守ろうとするシゲに殺された。<br /> 更にシゲは、もはや喜久子にとって邪魔者でしかない片岡まで殺害したのだった。<br /> ・結末: シゲは自首したものの、一郎太出生の秘密は公にはされなかった。<br /> 一方一郎太と時人は実の兄弟以上に仲がよく、また滋乃の初恋の人は時人だったという落ちがついてめでたしめでたし。<br /><br /> ☆第8話『暗闇の手触り』<br /> ・依頼者: 多岐川刑事(新潟県警刑事)<br /> ・被害者: 幣原作次(鬼畜親父)<br /> ・舞台: 新潟の漁村<br /> ・粗筋: 時人は蘭丸、美和と共に新潟を訪れた際事件に遭遇する。<br /> 地元でも評判の極道者、幣原作次が射殺されたのだった。<br /> さらに近所では、極めて貴重な仏像が何者かによって盗まれたという。<br /> 捜査の結果、作次が殺された時刻には大規模な停電が起こっていたことが判明する。<br /> ・犯人: 幣原郁(作次の次女、盲目)<br /> ・動機: 事件当夜、作次はばくちに負け荒れ狂い、郁に普段以上に激しい虐待を加えた。<br /> 郁は生命の危険を感じ、作次を射殺。<br /> この事実を知った郁の姉と兄、そして姉の恋人が協力して郁をかばっていた。<br /> ・結末: 結局時人は真実を明らかにせず、作次殺害は仏像泥棒の仕業、ということにして新潟を去った。<br /><br /></dd> <dt>332 :<a href="mailto:sage"><b>続・御神楽少女探偵団~完結編~</b></a>:2007/10/07(日) 05:16:48 ID:D/TNs02A0</dt> <dd>☆第9話『生き人形』<br /> ・依頼者: 葉山大輔(少年)<br /> ・被害者: 葉山志保美(大輔の母), 後藤緒羽子(岸部音楽院生徒), 森崎アキ(同生徒), 北田枝里(同生徒), 女性<br /> ・舞台: 岸部音楽院、仮面舞踏会会場<br /> ・粗筋: 隅田川の川沿いで、三人娘にそっくりのマスクをつけた後藤、森崎、北田の死体が発見される。<br /> 事務所メンバーは三人が仮面舞踏会に通っていたことを突き止めるが、こんどは舞踏会会場で美和の仮面を被った女性が死ぬ。<br /> そして、今度は大輔が蘭丸の仮面を着け時人に毒を盛ろうとするも、失敗し仮面に仕込まれた毒で自身が倒れてしまう。<br /> 捜査の過程で、本物そっくりの仮面、生き人形仮面を作る職人国井皓の存在が浮上する。<br /> そして、岸部音楽院では理事長の大城暢と、三井と言う女性秘書を中心に大規模な不正が行われていることも判明。<br /> また、大輔の父はかつて時人が殺人未遂の現行犯で逮捕し、現在刑務所に服役中であることがわかる。<br /> ・犯人: 大城時江(暢の娘、三井の正体)<br /> ・動機: 大輔の父が逮捕された後、妻の志保美は夫の無実を調査する過程で国井皓の存在にたどり着く。<br /> 国井は生き人形仮面を犯罪者に供与する、裏社会の人間だった。<br /> そこで、国井の恋人だった時江は、国井の存在を隠す為志保美を始末する。<br /> また時江は、音楽院の不正を隠す為、不正を公言する可能性のあった後藤たちと、女性を殺害する。<br /> その際後藤たちに事務所メンバーの生き人形仮面をかぶせ御神楽探偵事務所をおびき寄せ、志保美と同様国井の存在に迫っていた時人を始末しようとする。<br /> 大輔に母が死に父が逮捕されたのだと吹き込み、彼を利用して時人を毒殺しようと試みたのだった。<br /> ・結末: 時江は逮捕され大輔と時人は和解したものの、国井皓の行方は結局掴むことが出来なかった。<br /><br /> ☆最終話『さ・よ・な・ら』<br /> ・依頼者: 志田数馬(帝国陸軍中尉)<br /> ・被害者: 久下直人(美術商), 高来龍一(書生), 坂田(帝国陸軍軍曹), 畑中秋之介(帝国陸軍中佐), 浦安蔵人(美術品収集家)<br /> ・舞台: 客船黒潮丸、浦安家<br /> ・粗筋: 事務所メンバーは、志田から貴重な仏像を輸送するに際しての護衛を依頼される。<br /> しかし輸送船の中で久下が毒殺されてしまう。<br /> さらに、仏像を収納しておいた船倉で高来と坂田が殺害され、仏像が奪われてしまう。<br /> その後、輸送計画の責任者である畑中中佐が責任を取って自殺する。<br /> また、船の乗客であった浦安蔵人が自宅で殺害され、浦安の持っていた貴重な仏像も奪われてしまう。<br /> 捜査を進める中事務所メンバーは陸軍内部の思想対立を知り、この事件では複数の犯罪者が、それぞれ別個の意思を持って行動していたことに気づく。<br /> ・犯人: 志田数馬(依頼者), 梶田誠(帝国陸軍上等兵), 兵藤茂徳(美術商), 高来龍一(被害者), 守山美和(準レギュラーキャラ)<br /> この事件では志田、梶田、兵藤、高来グループの畑中殺害計画を利用して、美和が久下たちを殺し仏像を奪っていた。<br /> ・動機:<br /> 志田グループ: 過激派に属する志田と梶田は、穏健派の畑中を軍から排斥しようとしていた。<br /> 一方兵藤と高来は貴重な仏像をしぶしぶ軍に供与したものの、何とかして取り返したいと考えていた。<br /> そこで彼らは手を組み、兵藤と高来が仏像を強奪し、志田と梶田が畑中を輸送失敗の責任を取っての自殺に見せかけて殺害する計画を立てた。<br /> しかし、高来が歩哨の坂田を殺し仏像を奪った直後、高来本人が何者か(美和)に殺され仏像を奪われてしまう。<br /> アクシデントはあったものの、志田と梶田は畑中を殺害する。<br /> そして兵藤たちと共に、本来自分達が奪う予定だった仏像の行方を捜索していた。<br /> 美和: かつて美和の夫は、久下・兵藤・浦安に騙され貴重な3つの仏像を奪われてしまい、自殺に追い込まれていた。<br /> 美和は夫の復讐を決意し、やがて志田達の計画を察知、これを自身の復讐に利用することにする。<br /> 彼女はまず久下を毒殺、その後高来が仏像を奪ったところを待ち伏せして彼を殺害、仏像を取り返した。<br /> さらに彼女は浦安を殺害し、もう一つの仏像を取り返す。<br /> 3つ目の仏像に関しては、彼女は既に『暗闇の手触り』事件の際に取り返していた。<br /> ・結末: まず事務所メンバーは志田グループの犯行を解明。<br /> 志田グループは陸軍憲兵隊によって逮捕される。<br /> その後の捜査により、時人は美和が犯人だという絶望的な結末にたどり着く。<br /> 時人は美和に自首するよう説得を試みるが、彼女は御神楽探偵事務所の評判を落とすわけには行かない、と自殺してしまう。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt>54 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 06:05:16 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>☆練習シナリオ『五銭銅貨』<br /> 喫茶店『山茶花』で働いている巴は、ある日店のカウンターに『遺書』と書かれた茶封筒があるのを見つける。<br /> その場に居合わせた常連の刑事栗山と、自殺を止めるために調査を始める巴。<br /> すると茶封筒を置いていったのは、広川千景という老人の可能性が高いことが判明する。<br /> 広川は、日本を代表する日本画家だ。<br /> 巴は栗山と共に、広川のアトリエへ向かう。<br /><br /> アトリエで二人は、広川の内弟子を名乗る少女千鶴と出会う。<br /> 二人は千鶴から、茶封筒は広川が置いていったものではないことを知らされる。<br /> そして、その茶封筒は自分達と入れ替わりに店を出た、千鶴たちの知り合いのものではないか、との情報を得る。<br /> 二人は千鶴に連れられ、その知り合いが事務所を構えるというビルに脚を運ぶ。<br /><br /> 千鶴の言う知り合いとは「帝都一の名探偵」、時人のことだった。<br /> 千鶴は、時間のあるときに探偵事務所の経理として働いていることを告げる。<br /> 時人と面会した二人は、茶封筒が時人のものでもないことを知る。<br /> 時人を加えた一行は、広川のアトリエへと戻る。<br /><br /> 広川から、喫茶店内で知り合いの画家に<br /> 『一円札を全部五銭銅貨に換えて欲しい』<br /> という頼みを受けた、という情報を得る。<br /> 時人は瞬時に、その画家がガス自殺をするつもりでいることを推理した。<br /> (この時代、都市ガスは各家庭のメーターに五銭銅貨を投入すると一定時間栓が開く、という仕組みだった。)<br /><br /> 一向は無事画家の自殺を止め、巴は探偵事務所の助手として働くようになった。<br /> 『五銭銅貨』END<br /><br /></dd> <dt>55 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 06:41:15 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>☆第一話『幽鬼郎』前編<br /> ある日、探偵事務所に華族のお嬢様、久御山滋乃が事務所で働かせて欲しい、とやって来た。<br /> 彼女は時人の名声を聴きつけ、彼に憧れて事務所のドアを叩いたらしい。<br /> 巴は彼女の採用に難色を示すが、時人はあっさりOKする。<br /> 滋乃は早速、知り合いの華族が失踪した娘を探している、という話を事務所の面々に伝える。<br /><br /> 問題の家族「逸島家」に脚を運んだ巴、滋乃、千鶴の三人は当主の逸島康次郎と次女雪子に面会する。<br /> 二人によると、長女の静江が三ヶ月前に姿を消してしまったらしい。<br /> そして、一月ほど前に浅草見世物小屋のチケットを封入した、差出人不明の封筒が送られてきたそうだ。<br /> 三人と雪子は、見世物小屋に向かうことにする。<br /><br /> そして彼女達は、見世物小屋で「人魚のミイラ」としてディスプレイされている静江の遺体を発見するのだった。<br /><br /> 逸島家で聞き込み調査を始める三人。<br /> 康次郎と雪子、住み込みで働いている大淵嘉平と藤村ソノ、客人で雪子の叔母である田島タエ子とその息子良造。<br /> 今逸島家にいるのは、以上の面々だ。<br /> 聞き込みの中で、この家には『幽鬼郎』という幽霊を描いた掛け軸が祀られており、<br /> 先代の当主は幽鬼郎に取り殺されたと聴く。<br /><br /> 時人の手腕を認める刑事、諸星を捜査に加え、さらなる調査を進める一行。<br /> お手伝いのソノから、康次郎に過去二度ほど義足の浮浪者が面会に来ていたことを聞く。<br /> また使用人の嘉平から、先代当主は<br /> 「幽鬼郎を祀らないと祟りに逢う」<br /> と吹き込んできた若く美しい女祈祷師に入れ込んだ挙句、発狂して死んだことを聞いた。<br /><br /> 静江の遺体が発見された見世物小屋の興行主平田権六によると、人魚のミイラは一月ほど前に義足の男から買ったらしい。<br /><br /> 屋敷の裏庭の、嘉平が普段住んでいる小屋を訪ねた三人は、嘉平が日露戦争にかつて従軍し、また妻子を既になくしていることを知る。<br /> 六年前に、康次郎と嘉平の妻子を乗せた自動車が事故を起こし、妻子は死んでしまったらしい。<br /> この自動車の運転手が、事故で片足を失ったことを知り、一行は義足の男がその運転手ではないかとあたりをつける。<br /><br /> その夜、雪子の悲鳴が屋敷に響いた。<br /> 駆けつけた一行は、雪子から怪しい影が部屋を覗き込んでいたと聞く。<br /> そこで、眼鏡を外すと雪子に良く似ている千鶴が雪子の代わりに部屋に泊まることになった。<br /> 翌朝、巴と滋乃は千鶴が何者かに攫われた、との一報を受ける。<br /> 『幽鬼郎』前編END<br /><br /></dd> <dt>56 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/28(月) 07:11:43 ID:x4DhfsX30</dt> <dd>☆第一話『幽鬼郎』後編<br /> 一方攫われた千鶴は、暗い部屋で目を覚ます。<br /> そして、同じ部屋には義足の男が閉じ込められていた。<br /> 千鶴はヘアピンを使い部屋のドアを開けるも、犯人らしき人物に捕まり気を失ってしまう。<br /><br /> その後千鶴は衰弱して入るものの、傷一つ無い姿で屋敷内で発見された。<br /> しかし、同時に屋敷内の別の場所で、良造の他殺体が発見されてしまう。<br /> その後、義足の男で元運転手の神田川が遺体で見つかったとの知らせも受ける。<br /><br /> 義足の男が既に死んでいたことを知った三人は途方にくれるが、そこに別の事件を解決してきた時人が合流する。<br /><br /> 見世物小屋で権六から、人魚のミイラを売りに来た男の特徴を改めて聞いた三人は、神田川と義足の男が別人であったことを知る。<br /><br /> 三人から調査報告を受けた時人は、屋敷内の嘉平の小屋に向かう。<br /> そこにあった従軍時代の嘉平を写真には、千鶴と共に閉じ込められていた義足の男が一緒に写っていた。<br /><br /> 時人は関係者を集め、推理と調査の結果を披露する。<br /> 屋敷の幽鬼郎の掛け軸の裏には、秘密の部屋が隠されていた。<br /> 女祈祷師と密会する場所を欲した先代当主が作らせたものらしい。<br /> そして、千鶴が閉じ込められていた部屋こそがその秘密の部屋だった。<br /> 良造は、犯人が秘密の部屋に出入りするとことを目撃してしまったために殺害されてしまったのだった。<br /><br /> そして時人は、康次郎を問いただす。<br /> 6年前の事故の際、本当に車を運転していたのは神田川ではなく貴方だったのではないか、と。<br /> 康次郎は事故を起こしたものの、保身のために神田川に罪を引き受けてもらい、代わりに多額の金を支払っていた。<br /> これが6年前の事故の真相だ。<br /> 康次郎を訪ねてきていた義足の浮浪者は、金をせびりに来ていた神田川だった。<br /><br /> そして、静江と良造を殺した犯人は、使用人の嘉平だった。<br /> 6年前の事故で妻子を失った嘉平は、事故を引き起こしたのが神田川ではなく実は主人の康次郎であることを偶然知ってしまった。<br /> そこで自分の妻子の命を奪っておきながら何の罰も受けていない康次郎に対し、二人の娘の命を奪うという制裁を加えようとしたのだ。<br /> そこでかつての戦友でいまは義足となっている男を金で釣って共犯に誘い、一連の事件を引き起こしたのだった。<br /><br /> 真相を暴かれた嘉平は服毒自殺し、幽鬼郎にまつわる殺人事件は終結したのであった。<br /> 『幽鬼郎』END<br /><br /></dd> <dt>59 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/05/29(火) 00:16:44 ID:QgRa8YGZ0</dt> <dd>御神楽乙です。<br /> 千鶴と共に閉じ込められていた、<br /> 「かつての戦友でいまは義足となっている男」は結局どうなったの?<br /><br /></dd> <dt>62 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 06:38:59 ID:BkrBggc90</dt> <dd>☆第二話『太白星』前編<br /><br /> ある日、事務所に滋乃が大慌てで駆け込んでくる。<br /> なんでもオペラ館「日本館」で著名なオペラスター、沢アヤコが殺されたらしい。<br /> 新聞によると松崎金太郎という男子学生が犯人として逮捕され、犯行を自供したとのこと。<br /> 事件は解決済みと考える一同の前に、事務所の入っているビルの女オーナー、守山美和が現れる。<br /> 松崎は美和の知り合いで、殺人が出来るような子ではないので事件を調査して欲しいと頼む美和。<br /> 美和に好意を抱く時人は、依頼を快諾した。<br /> 事務所の三人娘は、事件の調査に出発する。<br /><br /> 警察署で諸星と栗山から事件の詳細を聞く一行。<br /> 松崎はペラゴロ(オペラスターの熱心なファン達を示す俗称らしい。今で言うアイドルの親衛隊)のリーダー格で、<br /> 沢アヤコと人気を二分するオペラスター、河村須美子を熱狂的に応援していたらしい。<br /> 河村を応援するあまり、ライバルの沢を殺したと警察は見ているようだ。<br /> そして松崎は犯行を認めてはいるものの、殺害の詳細については一切供述をしないでいることも聞く。<br /><br /> 事件当日、沢は日本館でオペラ『ファウスト』に午後8時まで出演。<br /> 午後10時には日本館の1階に沢以外の人間が残っていなかったことが確認されている。<br /> 午後11時に松崎が凶器を持って沢の殺害現場に立っているところを発見された。<br /> 以上が現在わかっている当日の状況のようだ。<br /><br /> 美和が経営する美術展に寄った三人は、美和からペラゴロ達が浅草公園や瓢箪池に集まると聞く。<br /><br /> 浅草公園では、前話『幽鬼郎』に登場した平田権六の見世物小屋が興行を行っていた。<br /> 平田によると、最近日本館を『ファウスト』の登場人物、メフィストの格好をした怪しい人物がしばしばうろついていた、との噂があるらしい。<br /><br /> 三人は瓢箪池で、沢派のペラゴロリーダー、岸井純一と出会った。<br /> 岸井は、自分達ペラゴロはあくまで純粋にオペラを楽しんでいるのであって、松崎が贔屓のスターのために人殺しなんてするはずが無い、と言う。<br /> そして、岸井は沢あやこの楽屋に行ったときに彼女から貰った千代紙を見せてくれる。<br /> 千代紙には「太白星」の文字が書かれていた。<br /><br /></dd> <dt>63 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 06:41:31 ID:BkrBggc90</dt> <dd>岸井と別れた一行は、市川団十郎の銅像前で河村派のペラゴロ、加賀谷利也に聞き込みを行う。<br /> 加賀谷によると、最近は沢よりも河村の方が人気が出ていたので、松崎がわざわざ沢を殺すメリットはないらしい。<br /><br /> 事件現場となった日本館へ向かう三人。<br /> 館長の伊庭浩三から調査の許可を貰った三人は、聞き込みを開始する。<br /> 河村の楽屋に向かうとそこには河村ともう一人、いやらしい中年男がいたが、男はすぐに立ち去ってしまう。<br /> 伊庭によると、男は風間国彦という名前で有力雑誌『歌劇界』の編集者らしい。<br /> 風間のオペラに対する評論は、現在大きな影響力を持っており、今日は河村の取材に来ていたのだ。<br /> 風間はこれまでは沢びいきだったのだが、沢が死んだため河村に接近を試みたようだ。<br /><br /> 日本館のホールで、女性劇団員から話を聞くことができた。<br /> 日本館には現在多くの女性劇団員がおり、付き合っている団員と寝るためによくペラゴロたちが夜中忍び込んでいたらしい。<br /> また、メフィストの格好をした不審人物は実在するらしいことも確認できた。<br /><br /> 続いて殺害現場となった沢の楽屋を調べる三人。<br /> 楽屋にあった衣装のポケットに、K,Kのイニシャルが入ったハンカチがねじ込まれているのを発見する。<br /> また、栗山によると沢は寝ていたところを楽屋に在った果物ナイフで一突きにされて殺されたらしい。<br /> そして、楽屋の鏡台に睡眠薬の瓶を発見し、沢は睡眠薬普段寝る際に睡眠薬を服用していたらしいことも知る。<br /> そこに諸星が現れ、一行に新事実を伝える。<br /> 沢の死因は果物ナイフによる刺し傷ではなく、毒物による中毒であることが判明したのだ。<br /> 果物ナイフは、沢が毒死した後その死体に刺されたものだったのだ。<br /><br /> 検査の結果、楽屋に在った睡眠薬の瓶の中身が毒薬だったことが明らかになった。<br /> また、警察にメフィストフェレスを名乗る人物から、沢の殺害と更なる犯行を宣言する手紙が送られてきた。<br /><br /> 日本館で、沢の付き人団員から話を聞くことになった。<br /> 沢の付き人とは、以前ホールで聞き込みを行った女性劇団員の菊村さくやだった。<br /> 菊村いわく、沢と河村はライバルでこそあったがお互いの才能を認め合っていたらしい。<br /><br /> ロビーで風間を目撃した一行は、風間のイニシャルが『かざまくにひこ』でK.Kであることに気づき、風間が務める神奈川出版に向かう。<br /> 風間によると、事件当日沢と河村はなにかで揉めていたらしい。<br /> また、風間は事件当日沢の楽屋へ取材に行っていた。<br /> しかしハンカチは自分のものではない、と風間は否定した。<br /> また、沢は事件直前に疎遠になっていた実家に急に帰省していたことを聞き出した。<br /><br /> ペラゴロの加賀屋と再会した一同は、風間が自分と付き合っている劇団員を評論で高く評価していたこと、<br /> そして沢と風間が付き合っていたことを聞かされる。<br /> 事実確認のため河村の楽屋に向かった一行のもとに、悲鳴が届く。<br /> 河村の楽屋に駆けつけると、メフィストの格好をした何者かが窓の外にいた。<br /><br /> 『太白星』前編END<br /><br /></dd> <dt>64 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 07:42:33 ID:BkrBggc90</dt> <dd>☆第二話『太白星』後編<br /><br /> 一行はメフィストを追うものの、取り逃してしまう。<br /> その翌日伊庭から、ハンカチがねじ込まれていた衣装は事件当日沢が8時まで身に着けていたものであることを確認する。<br /> つまり、ハンカチは事件当日の8時以降に楽屋で沢以外の何者かによってねじ込まれた可能性が高い。<br /><br /> 神奈川出版に向かった一行は、編集者から沢が死んだとの情報が入ってきた際、<br /> 誰も殺されたとは思っていなかったこと、そして風間一人がそのとき冷静だったことを聞く。<br /><br /> 加賀谷と再びあった三人は、突然真犯人は自分だと告げられる。<br /> 落ち着いて話を聞いてみると、メフィストの格好で日本館をうろついていた不審人物は加賀谷であったようだ。<br /> ただ、昨日河村の楽屋の外にいたメフィストは加賀谷ではないという。<br /> 彼はほんのいたずらをやっていただけで、沢殺害以降は一切メフィストの格好をしていないそうだ。<br /> 犯行声明を警察に送ったのも、加賀谷ではなかった。<br /><br /> 次に岸井と会った三人は、沢の付き人菊村さくやの名前は芸名で、本名は菊村加奈であることを聞く。<br /> 菊村のイニシャルもK.Kだったのだ。<br /><br /> 三人の報告を受けた時人は、諸星と共に沢の実家を訪ねることにした。<br /> そして現場に残った三人は、沢は薬嫌いで睡眠薬を普段飲んでいなかったことを知る。<br /><br /> 神奈川出版で三人は、菊村も風間に抱かれていたことを知る。<br /><br /> 岸井から、現場に残されていたハンカチは菊村のものだとの証言を得る。<br /> どうやら、松崎がかつて菊村にプレゼントしたものらしい。<br /> どうやら松崎と菊村は付き合っているようだ。<br /><br /> 日本館のホールで、千鶴は怪しい掃除婦をみかける。<br /> そして、河村の楽屋で取材に来ていた編集者から、風間が事件の第二報を聞いたときひどく驚いていたことを聞く。<br /> 風間は、沢の死の報せには衝撃を受けなかったが、それが殺害だという報せにはひどく衝撃を受けたようだ。<br /><br /> 一方、沢の実家を訪ねた時人と諸星は、沢の幼馴染で花火職人の霧崎孝と出会う。<br /> 沢が残した千代紙に書かれた言葉『太白星』とは、孝が作る花火の名前だった。<br /> 『太白星』の花火の中には、写真が封入された茶封筒が隠されていた。<br /><br /> 日本館に居る滋乃と千鶴の前に、再びメフィストが現れる。<br /> メフィストは日本館中を逃げ回るが、ホールに居た怪しい掃除婦に取り押さえられる。<br /> 掃除婦は、巴の変装だった。<br /> そしてメフィストの仮面の下には、菊村の顔が隠されていた。<br /><br /> 菊村の尋問を行う一同の所に、時人と諸星が帰ってきた。<br /> 時人は収穫として、まず神奈川出版のゴミ捨て場から拾ってきた原稿を見せる。<br /> それは、風間が沢死亡の第一報を聞いた際に書き始めた原稿で、『沢アヤコ自殺』と書かれていた。<br /> そして、時人が沢の故郷で手に入れた茶封筒に封入されていた写真は、風間と菊村のいわゆる「ハメ撮り写真」だった。<br /> 菊村は、沢と風間に歌劇界にいられなくなるなどと脅される形で風間と無理やり関係を持たされていた。<br /> そして、事件当日楽屋に横たわっている沢を見かけた彼女は、衝動的に彼女を刺してしまう(ちなみに、このとき沢はすでに死んでいた)。<br /> その現場を松崎がひそかに目撃しており、松崎は恋人の菊村を守るために罪をかぶろうとしたのだった。<br /> 松崎の逮捕を知った菊村は、彼を救う為にメフィストの格好をして河村の楽屋の前に現れ捜査をかく乱しようとした。<br /><br /></dd> <dt>65 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 07:43:53 ID:BkrBggc90</dt> <dd>その後時人は、風間を呼び出し自分の推理を披露する。<br /> 沢アヤコを毒殺したのは風間である、と。<br /><br /> 沢は風間と関係を持ち、いい評論を書いてもらっていた。<br /> しかし風間に抱かれることに嫌気が差した沢は、彼に菊村をあてがう。<br /> そして、風間と菊村の情事を隠し撮りし、それをネタに風間を脅しある計画に協力させようとした。<br /> 最近河村に人気が集まり焦っていた沢は、睡眠薬の飲みすぎによる自殺未遂騒動を起こそうと考えた。<br /> この騒動を協力者である風間に大きく書きたててもらい、世間の注目を集めようとしたのだ。<br /> しかし、沢に脅迫されていた風間はこの計画を利用して彼女を始末しようと考える。<br /> 計画決行当日に沢が飲む予定の睡眠薬の瓶の中身を、毒薬と摩り替えておいたのだ。<br /> そうすれば、沢が自ら毒を飲んで死んだことになる。<br /> 沢の自殺計画を事前に知っていたからこそ、風間は沢の死の第一報を受けた時に冷静に原稿を書き出したのだ。<br /> そして、その原稿の見出しは「沢アヤコ自殺」というものだった。<br /> しかし、実際には菊村が沢の死体をナイフで刺したために警察は沢の死をナイフによる他殺と判断した。<br /> 誰が見ても他殺にみえる状況の中で、なぜ風間は「沢アヤコ自殺」という記事を書いたのか?<br /> それは、風間が沢の自殺未遂騒動計画を事前に知っており、それを利用しようとしたからに他ならない。<br /> 「沢アヤコ自殺」と書かれた自筆の原稿を突きつけられた風間は、観念するのだった。<br /><br /> 第二話『太白星』後編END<br /><br /></dd> <dt>66 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/05/29(火) 07:51:55 ID:BkrBggc90</dt> <dd><a href="http://game12.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1180167848/59" target="_blank">&gt;&gt;59</a><br /> 千鶴と一緒に閉じ込められていた義足の男は、後に国内を逃亡中のところを逮捕された<br /> 嘉平には静江と雪子以外の人間を殺す意思は無かった為(良造殺しは突発的な殺人)、義足の男も殺さず逃がしたみたい<br /><br /> 二話も必要と思われるところ以外はがんがん削ったのですが、それでもこの長さ・・・<br /> 次回以降はもっと短くわかりやすく纏められるよう頑張ってみます<br /><br /></dd> </dl><br /><dl class="thread"><dt>98 :<a href="mailto:/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:08:52 ID:APSIMh050</dt> <dd>ごめん、できるだけ短く纏めようと思ったんだけれども、一層話が長くなってきたorz<br /> 長くて混乱するかもしれないので、頭に登場人物のリストを載せときます。<br /><br /> ☆第三話『夢男』登場人物<br /> ・財部権兵衛・・・新潟県の有力華族、財部家の当主<br /> ・財部芙美子・・・権兵衛の後妻<br /> ・財部政之輔・・・権兵衛の父、先代当主<br /> ・財部千代・・・・政之輔の妻<br /> ・財部重光・・・・権兵衛と先妻との間の息子、財部家長男、青年<br /> ・財部光太郎・・・権兵衛と芙美子の間の息子、財部家次男、ガキ<br /> ・原田安子・・・・財部家長女<br /> ・原田行夫・・・・安子の夫<br /> ・長田常吉・・・・財部家で働く使用人<br /> ・長田弥生子・・・常吉の娘、財部家で働く看護婦<br /> ・倉賀丁三・・・・屋敷に出入りする旅芸人一座の座長<br /> ・黒部小弥太・・・旅芸人<br /> ・花巻天子・・・・旅芸人<br /> ・阿部善明・・・・財部家屋敷管理人<br /> ・阿部譲太郎・・・善明の息子、小学校高学年くらい<br /> ・阿部正夫・・・・その弟、小学校低学年くらい<br /> ・無明・・・・・・財部家の近くにある寺の住職<br /> ・多岐川・・・・・新潟県警刑事<br /><br /></dd> <dt>99 :<a href="mailto:/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:10:17 ID:APSIMh050</dt> <dd>☆第三話『夢男』前編<br /><br /> 事務所の少年助手、蘭丸は新潟県の有力者財部権兵衛の家で、女装してメイドとして働いていた(蘭丸は女顔の美形)。<br /> 財部家の中をうろつく不審人物が居るとして、同家の使用人である長田定吉が調査を依頼してきた。<br /> 犯罪の存在すら疑わしい段階で探偵が乗り込むのも物騒なので、蘭丸が潜入捜査を行うことになったのだ。<br /><br /> 定吉の娘で、やはり財部家の使用人である看護婦の長田弥生子に迎えられた蘭丸は、蘭子と名乗り早速働き始める。<br /> 屋敷の夫人室にて、権兵衛の後妻で妖しい魅力を持つ財部芙美子に挨拶した蘭丸は、芙美子から仕事を申し付かる。<br /> 部屋の隅にある飾り棚にある、飼い鳥のえさ箱である漆塗りの箱を、芙美子のもとに持って来るよう言われたのだ。<br /> 蘭丸が飾り棚を見ると、そこには同じ形状をした漆塗りの箱と白木の箱が置いてある。<br /> そして芙美子は漆塗りの箱を持ってくるよう言ったにもかかわらず、白木の箱を指差した。<br /> どちらの箱を持っていけばいいのか混乱した蘭丸は、とりあえず中を確認する為に白木の箱を開けてみる。<br /> すると、そこには懐中拳銃が納められていた。<br /> 白木の箱を開けてしまったことを芙美子に咎められ、蘭丸は漆塗りの箱を芙美子のところへ運ぶ。<br /> なぜ芙美子は漆塗りの箱と言いながら、白木の箱を指差したのだろうか。<br /><br /> つづいて蘭丸は、屋敷の内庭で自分と同じぐらいの少年と、その弟らしき子どもを見かけ声をかけるが逃げられてしまう。<br /> 定吉によると、二人は屋敷の管理人である阿部さんの息子達らしい。<br /> 阿部一家は、屋敷の敷地内に居を構えているようだ。<br /><br /> 続いて屋敷の隠居部屋に向かった蘭丸は、凄まじい怒鳴り声と女性の声を聞く。<br /> 見れば、錯乱して暴れる車椅子の老人を、弥生子が必死に押さえつけている。<br /> 老人は先代当主の財部政之輔で、彼は暴れながら「夢男」という言葉を口走った。<br /> 後に弥生子に聞いたところによると、政之輔だけではなくその妻千代も時々錯乱するらしい。<br /><br /> 続いて欄丸が屋敷の仏間を覗くと、千代が孫で、財部の次男である光太郎に夢男の話を聞かせていた。<br /> どうやら夢男は、財部家に代々伝わる怪談のようだ。<br /><br /> その夜、屋敷の見回りをしていた蘭丸は、内庭の隅にある小屋で怪しい男女が逢引している場面を目撃する。<br /><br /> 翌朝、蘭丸は財部家の長女原田安子と、その夫原田行夫に出会う。<br /> 二人は屋敷のサンルームで、よく長田ともう一人を相手にブリッジのカードゲームをしているらしい。<br /> また、弥生子から夢男の話を詳しく聞くことが出来た。<br /> 幕末、財部家は藩の御用商人として財を成していた。<br /> しかし戊辰戦争で藩が賊軍となると、官軍に藩の機密情報を流し藩を裏切った。<br /> この功績により、財部家は維新後男爵の爵位を受けたのだが、<br /> 財部家裏切りの責めを負い切腹した藩の役人が「夢男」となり、家の人々を取り殺すようになったのだという。<br /><br /> 続いて政之輔の部屋を覗いた蘭丸は、安子が家の政之輔の遺産を欲しており、<br /> 彼を介護する弥生子を警戒していることを知る。<br /><br /> その後出合った定吉によると、屋敷には今旅芸人の一座が宿泊しており、座長は倉賀丁三という男らしい。<br /> 権兵衛は、倉賀をなぜかひどく気に入っているらしい。<br /><br /> 夫人室で芙美子と行夫の会話を立ち聞きした蘭丸は、行夫が会社を経営しており、経営状態が芳しくないことを知る。<br /> 行夫は、芙美子に対し権兵衛から融資を受ける際口ぞえをしてもらいたいようなのだが、芙美子は行夫にあえてつれない対応をしている。<br /> 芙美子には、弱者を精神的にいたぶることを好む面があるようだ。<br /><br /> 蘭丸は、財部家の長男である財部重光と出会う。<br /> 重光は写真を趣味とする、自室警備員気味の青年だ。<br /> 趣味が高じて、自室の隣に現像用の暗室を作ってもらったらしい。<br /><br /> 屋敷内の阿部家を訪ねた蘭丸は、初日に出合った二人の少年、阿部譲太郎と阿部正夫に知己を得る。<br /> 年が近いこともあり、三人はすっかり打ち解けた。<br /><br /> その夜、屋敷内に芙美子の悲鳴が響き渡る。<br /> 駆けつけると、敷地内にある石段の下で先代当主の政之輔が死んでいた。<br /> どうやら、石段から転落し頭を強打したようだ。<br /> 政之輔の死体を見た千代は、「夢男の仕業」と言い卒倒する。<br /><br /></dd> <dt>100 :<a href="mailto:/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:13:08 ID:APSIMh050</dt> <dd>事件発生の報を受け、事務所の三人娘が屋敷を訪れる。<br /> 政之輔の死が事故か殺人かは、はっきりしないらしい。<br /> 当主の権兵衛と面会する三人。<br /> 権兵衛は極めて傲慢で威圧的な人物だが、捜査に対する屋敷を挙げての協力を取り付けることが出来た。<br /> 権兵衛によると、弥生子に対しては政之輔から十万円の遺産が行く取り決めらしい(当時十万円は超大金)。<br /><br /> その後三人は、旅芸人一座の座長蔵賀が権兵衛と芙美子に挨拶しているところを目撃する。<br /> どうも芙美子は蔵賀に対し、自分が財部権兵衛夫人であることを必要以上に見せ付けているようだ。<br /><br /> 三人は蘭丸に連れられ、阿部家に足を運ぶ。<br /> 蘭丸は二人の息子だけでなく、父親の阿部善明とも仲良くなっているようだ。<br /> 阿部兄弟に連れられ一同は、旅芸人一座が宿泊する離れへと向かう。<br /><br /> 倉賀と話した三人は、一座がここ二年、とくに贔屓にしてもらっていることを聞く。<br /> また、旅芸人一座の中には、初日の夜蘭丸が逢引の現場を目撃した男女が居た。<br /> 黒部小弥太と花巻天子という、一座のメンバーらしい。<br /><br /> 夜、屋敷に再び悲鳴が響き渡る。<br /> 声の元である隠居所に駆けつけると、部屋のベッドの上には療養していた千代の死体があった。<br /><br /> 翌朝、新潟県警の多岐川刑事が千代の検視報告にやってくる。<br /> どうやら多岐川は、有力者である権兵衛に頭が上がらないようだ。<br /> 多岐川によると、千代は前夜の20時から22時ごろ、ベッドに横になったとたん心臓発作を起こし死んだらしい。<br /> 外傷は発見されず、毒物の反応もなかったようだ。<br /> 警察は自然死と考えているらしい。<br /><br /> その後内庭の物置小屋を調べた三人は、小屋内に敷かれた藁が不自然に凹んでいることに気づく。<br /> どうやら、昨晩も黒部と花巻がここで逢引していたようだ。<br /><br /> 安子によると、弥生子ひとりが昨晩の所在がはっきりしないようだ。<br /> また、長田によると財部一族は有力者でこそあれ、地元民から蛇蝎のごとく嫌われているそうだ。<br /><br /> 石段では、重光が芙美子に叱りつけられていた。<br /> 重光は芙美子のことを愛人呼ばわりするが、何かあるのだろうか。<br /><br /></dd> <dt>101 :<a href="mailto:/"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/06(水) 00:15:49 ID:APSIMh050</dt> <dd>続いて管理人の善明と話す三人。<br /> 善明はこの屋敷に勤めて二年になるが、やはり財部家の人々のことを内心嫌っているらしい。<br /><br /> 再び重光に会った三人は、芙美子が財部家に入った経緯を聞く。<br /> 芙美子は人妻だったのだが、彼女を気に入った権兵衛が無理やり芙美子と夫を別れさせ自らの後妻にしたらしい。<br /> 芙美子の夫は権兵衛に逆らうことが出来ず泣く泣くこの無体を受け入れたのだが、<br /> また芙美子はうだつの上がらない夫よりも有力者の権兵衛に魅力を感じ、むしろ自分から権兵衛になびいたようだ。<br /><br /> その後権兵衛から、芙美子がかつては旅一座の座長、倉賀の妻であったことを聞き三人は驚愕するのであった。<br /><br /> またまた屋敷に芙美子の悲鳴が響く。<br /> 夫人室に駆けつけると、部屋のカレンダーに「夢男」の文字が記されていた。<br /><br /> また三人は権兵衛が自分の息子でありながら、重光のことを無能と蔑んでいることを知る。<br /> 芙美子も、先生の子重光ではなく、自分の子光太郎を財部家の跡継ぎにしようとしている。<br /> 一方重光は、屋敷の人間では弥生子だけに心を開いているようだ。<br /> そして行夫は、弥生子ではなく芙美子のことを怪しんでいる。<br /> 蘭丸は、阿部家の兄弟と本当に仲良くなったようだ(女装したまんまだけど)。<br /> また、重光は跡継ぎを巡っては光太郎に対してだいぶ旗色が悪いようだ。<br /> 安子については、かなり浪費癖が激しく、行夫の会社が傾いたのもそのせいらしい。<br /><br /> また、近所の寺に足を運んだ三人はそこで、倉賀に蘭丸と同じぐらいの年頃の一人息子が居ることを知る。<br /> また、寺の住職無明から、財部一族は様々な人々から恨まれている、との話を聞く。<br /><br /> 事件の関係者ほとんどに殺人を犯すような動機があり、困り果てる三人。<br /> 翌朝、そんな三人のもとに再び殺人事件が発生した、との報せが飛び込んでくる。<br /><br /> 第三話『夢男』前編END</dd> <dt><br />  </dt> <dt>106 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/08(金) 07:24:55 ID:H1ShpLey0</dt> <dd>☆第三話『夢男』後編<br /><br /> 報せによると、長男の重光が何者かによって殺害されたらしい。<br /> 第一発見者の定吉によると、重光は自室で殺害されたようだ。<br /> 当日、写真機の組み立てをするといって自室にこもっていた所を殺されたらしい。<br /> 重光の部屋はオートロックになっており、内側からあけるか鍵を使うかしないと入れないという。<br /> 鍵は重光が持っているものと、使用人室にある合鍵以外には無いそうだ。<br /><br /> 多岐川刑事によると、重光の死亡推定時刻は17時から21時らしい。<br /> 部屋の暖炉で死体が温まってしまった為、正確な時刻を割り出すのが困難になってしまったのだ。<br /><br /> 安子によると、重光は20時の時点では無事だったようだ。<br /> 原田夫妻と定吉、倉賀の4人でブリッジを18時から20時までプレイしていたのだが、<br /> 4人がプレイしている間重光の部屋に人の出入りは無かったらしい。<br /> 実際、プレイしていた場所からは、重光の部屋の前の廊下の様子が良く見える。<br /> ブリッジ終了後、倉賀が重光の部屋に手土産の酒饅頭を渡しにいっており、<br /> 重光の部屋の扉が開き、倉賀が饅頭を渡すのを見たというのだ。<br /><br /> 現場となった重光の部屋で、多岐川から捜査の協力を取り付ける。<br /> 多岐川自身も、財部には従うフリをしているだけで、真相究明を望んでいるようだ。<br /> 重光は絞殺で、死後背中に傷が付けられ、そこからかなりの出血があった。<br /> また、弥生子が重光のために作ったおにぎり三個が残されていた。<br /> しかし、現場には倉賀が届けたという酒饅頭が、その痕跡すら残されていなかった。<br /> 犯人が饅頭を持ち去ったのだろうか?<br /><br /> 定吉によると、重光の部屋の鍵は誰でも保管場所から持ち出すことが出来たが、<br /> 八時数分に確認した際には鍵は間違いなく保管場所にあったという。<br /> また、管理人の善明はかつて財部家に、財産の山林を奪われていたらしい。<br /> また、旅芸人の天子は、恋人の子弥太が芙美子に惹かれていることに気づき、苛ついているようだ。<br /><br /> 倉賀と会った三人は、彼のアリバイを聞く。<br /> 彼はブリッジを終えた後、すぐに一座へ戻り小弥太と稽古を0時ごろまでやっていたらしい。<br /><br /> 無明住職によると、光太郎は芙美子の三人目の子どもらしい。<br /> 芙美子は倉賀との間に二人の息子をもうけていたが、その二人までをも棄てて財部家に入ったのだ。<br /> 後に倉賀に問いただすと、息子の一人は一座で子役を務めているという。<br /> 倉賀は、左門という子役を三人に紹介する。<br /> そして、もう一人の息子は五年前に結核で他界したことを告げる。<br /><br /></dd> <dt>107 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/08(金) 07:28:22 ID:H1ShpLey0</dt> <dd>重光が隣の部屋を暗室に作り変えていたことを思い出した三人は、<br /> 定吉に暗室と重光の部屋の行き来が出来なかったかどうか確認する。<br /> しかし、暗室と重光の部屋は行き来が出来ず、また暗室の部屋は重光以外の人間は持っていなかったという。<br /><br /> 次に、弥生子に対しアリバイ確認をする三人。<br /> 弥生子は、昨晩恋人の小学校教師の下宿に泊まっていたそうだ。<br /> 弥生子は重光に対して優しかったが、それは愛情ではなく同情から来るものだった。<br /> 三人は、やるせない気持ちになる。<br /><br /> 次に、旅芸人一座が泊まっている家屋で、三人は小弥太を見かける。<br /> しかし、三人に気づいた小弥太はあわてて逃げてしまう。<br /> 不審に思い調べると、彼はオペラグラスで芙美子の部屋を覗いていたようだ。<br /> そして、彼女の部屋の縁側に吊るされた鳥篭が、芙美子と小弥太の逢引の合図となっていることに気づく。<br /> そんなところに、東京で別の事件を解決してきた時人が合流する。<br /><br /> その夜、屋敷の物置小屋で事務所の一同が張り込んでいると、そこに小弥太が現われた。<br /> 彼を捕まえて締め上げると、この場所で芙美子と逢引をしていたことを白状した。<br /> 一方の芙美子は、不倫が事務所や警察の面々にばれてしまっても、なんとも感じていないようだ。<br /> どうやら彼女は、道徳観念を超越した性格の持ち主らしい。<br /><br /> 重光の遺品を調査した三人は、持ち物から暗室の鍵が消えていることに気づく。<br /> 鍵が無い為、現在誰も暗室には入れない状態のようだ。<br /> その後、定吉が何者かと言い争いながら政之輔夫婦が住んでいた建物へ向かう姿を見かける。<br /> 後を追ってみると、定吉と言い争っていた男は電気屋らしい。<br /> 定吉は、数日前に千代の部屋のシャンデリアを修理するよう、その電気屋に依頼したという。<br /> しかし、その電気屋は修理に人をよこした覚えは無い、というのだ。<br /> そして、定吉はその「電気屋」がシャンデリアの修理に来たのは、<br /> 千代が死んだ日の昼だったことを思い出す。<br /><br /> その後、倉賀に酒饅頭について聞く三人。<br /> 重光の部屋に酒饅頭が無いと倉賀に説明するが、饅頭は確かに重光の部屋の扉で渡したという。<br /> ただ、饅頭を渡した時にはすぐ扉を閉められてしまったので、<br /> それが本当に重光だったのかどうかはわからない、とも言った。<br /> なんでも、写真機の手入れをするときは邪魔をするな、と怒られたらしい。<br /> しかし、当日重光は写真機の組み立てをするといって部屋にこもったはず。<br /> 倉賀の聞き間違いなのか、重光の言い間違いなのか、巴はこのずれに引っかかりを感じる。<br /> 三人から調査の報告を受けた時人は、瞬時に推理を組み立て犯人を突き止める。<br /><br /></dd> <dt>108 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/08(金) 07:32:03 ID:H1ShpLey0</dt> <dd>まず、時人は三人と多岐川刑事を連れて千代に部屋に向かう。<br /> そして、部屋を閉め切って電気を消すと、天井に「夢男」の文字が浮かび上がった。<br /> どうやら蛍光塗料で書かれたものらしい。<br /> 夢男の伝説を信じていた千代は、これを見て元々弱っていた心臓の鼓動を止めてしまったのだ。<br /> 千代の死んだ日にシャンデリアを修理した「電機屋」は犯人の変装で、修理を口実に工作が行われた。<br /><br /> 次に、一同は暗室へと向かう。<br /> 時人によると、この部屋に消えた酒饅頭があるという。<br /> また、彼は同様に消えた暗室の鍵も持っていた。<br /> ある人の部屋から無断借用してきた、という。<br /> 暗室には、本当に酒饅頭があった。<br /><br /> 時人は、重光殺害当時原田夫妻たちがブリッジをやっていた場所に皆を座らせる。<br /> そして、重光の部屋の前の廊下に行き、そこから一同に問いかける。<br /> 今自分は重光の部屋の前に立っているのか、それとも隣の暗室の前に立っているのか分かるか、と。<br /> 一同は、ブリッジ部屋からでは、どちらの扉の前に時人が立っているか判断できないことに気づく。<br /> 重光の部屋と暗室は屋敷の廊下の途中に面する形で、<br /> 一方のブリッジ部屋は廊下の突き当たりに位置するがため、正確な位置確認は困難なのだ。<br /><br /> 倉賀が酒饅頭を持っていったのは重光の部屋ではなく、隣の暗室だった。<br /> 原田夫妻たちは、倉賀が重光の部屋に行くといい、そして実際に扉が開いたのが見えたため、<br /> 重光が自室の扉を中からあけたのだと思い込んだ。<br /> しかし実際には、倉賀は事前に確保しておいた鍵で隣の暗室の扉を開け、<br /> あたかも重光に自室の鍵を中から外してもらい、饅頭を渡したかのように見せかけていたのだ。<br /> その後、重光の部屋と暗室は警察によって封鎖された為、酒饅頭は暗室に残ってしまったのだった。<br /><br /> なぜ倉賀はそんな細工をしたのか。<br /> それは重光はブリッジが始まった18時の時点で既に殺害されていたのだが、<br /> それを少なくとも20時までは生きていた、と見せかけるためだ。<br /> 重光が20時まで生きていたということになれば、<br /> 20時以降はずっと一座で稽古をしていた倉賀のアリバイは完璧なものとなる。<br /><br /> つまり、これまで財部家で起こった一連の事件を引き起こした犯人は、倉賀丁三だった。<br /> 時人は、暗室の鍵は倉賀の部屋を探して発見したことを告げる。<br /> そこに、定吉が駆け込んでくる。<br /> 倉賀丁三が死体となって発見されたのだ。<br /><br /> 一同が倉賀の部屋に駆けつけると、倉賀は割腹して果てていた。<br /> そして、遺体の顔は囲炉裏に突っ込んでおり、判別不能なまでに焼け爛れていた。<br /><br /> 倉賀が自殺したと思われる以上、本人の口から動機など事件の真相を聞きだすことは不可能だ。<br /> だが、割腹遺体は本当に倉賀のものなのだろうか?<br /> いくつかの謎を残したまま、財部家を覆った一連の事件は終結したかのように思われたのだが・・・。<br /><br /> 第三話『夢男』END<br /><br /></dd> <dt>114 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 06:21:02 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>☆第四話『甦る夢男』前編<br /> 注:この話は、前話『夢男』の続編的位置づけです。<br /> 舞台・登場人物は同一です。<br /><br /> 夢男の事件は、犯人倉賀丁三の自殺により終わったかに思われた。<br /> しかし倉賀自殺から一週間後、東京の事務所に居た巴たちへ、新潟に残っていた時人から一報が入る。<br /> 財部家で、また殺人事件が起こったらしい。<br /> 財部屋敷を訪れた三人は、まだ女装したままの蘭丸と、多岐川刑事に迎えられる。<br /> 殺されたのは財部家長女、原田安子だ。<br /> 夫婦で泊まっていた客間でブランデーを飲んでいたところ、それに青酸カリが混入されていたため死亡したらしい。<br /><br /> 安子の夫、行夫に聞き込みを行うと、行夫は洋酒が苦手でまず飲まないらしいことがわかる。<br /> また、そのことを財部家の人間はたいてい知っていることもわかる。<br /> どうやら、犯人は安子をピンポイントで狙ったようだ。<br /> また、弥生子との会話から、青酸カリは重光が生前写真現像用に使っていたものではないか、とのヒントを得る。<br /> それと、内部の人間なら誰でも毒をブランデーに入れるチャンスはあったこともわかった。<br /><br /> 暗室を調べてみると、案の定保管記録にある青酸カリの瓶が紛失していた。<br /> しかし、倉賀自殺以降、暗室の鍵は警察で証拠品として保管されていた。<br /> すると青酸カリは倉賀が重光を殺した際、同時に持ち出した可能性が高くなる。<br /> だが、倉賀は既に自殺しているのだ。<br /><br /> 管理人宅を訪れると、阿部譲太郎・正男兄弟と蘭丸が外遊びから帰ってきたところだった。<br /> 兄弟は小さい頃からこのあたりでよく遊んでいたため、周囲の地理に詳しいらしい。<br /> しかし巴は、「阿部一家は2年前に管理人の職を得て長野から財部家にやってきた」<br /> という阿部善明の話を思い出し、違和感を覚える。<br /><br /> 寺に向かった三人は、無明住職から、8年前の倉賀が財部権兵衛に芙美子を奪われた時の話を聞く。<br /> 倉賀は芙美子との離婚を承諾しなかったのだが、それに業を煮やした権兵衛はチンピラを雇い、<br /> 寺の裏手にあるお堂に倉賀と二人の息子を三日三晩監禁したのだ。<br /> 当時二人の息子はとても幼く、寒さと飢えで弱っていく彼らのために、倉賀は泣く泣く離婚を呑んだという。<br /> 当時無明はその無法を知りながら止めることが出来ず、それを今でも後悔しているようだ。<br /><br /></dd> <dt>115 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 06:22:45 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>定吉によると、権兵衛と光太郎は身の安全のため、東京に移ったそうだ。<br /> そこに多岐川刑事が現れ、一通の手紙を見せる。<br /> それは、夢男からの警察に対する挑戦状だった。<br /> そして、その手紙の筆跡は、自殺したはずの倉賀丁三のものだった。<br /> 倉賀の自殺は偽装で、実は彼はまだ生きていて復讐を続けているのだろうか。<br /><br /> その夜、夫人室から一発の銃声が響いた。<br /> 急いで駆けつけると、そこにはまだ暖かい芙美子の射殺死体があった。<br /><br /> 検証の結果、凶器は芙美子が普段持っていた懐中拳銃であったことが判明した。<br /> 蘭丸が潜入初日にうっかり開けてしまった、白木の箱に入っていたものだ。<br /> また、芙美子の死体の周囲には、鳥の餌が散らばっていた。<br /> どうやら犯人は、最初拳銃の入っている白木の箱と間違えて、鳥の餌の入っている同型の漆塗りの箱を開けてしまったようだ。<br /> また、犯人は押入れの中に潜んでいて、そこから芙美子を狙撃したらしい。<br /><br /> 定吉によると、屋敷のほとんどの人間は、芙美子の拳銃が白木の箱に入っていることを知っていたらしい。<br /> では、なぜ犯人は漆塗りの箱を開けたのだろう。<br /> 暗がりで行動したため、見間違えたのだろうか。<br /><br /> 小弥太によると、昨夜七時ごろ一度夫人室の明かりがついたのを見たらしい。<br /> だが、その明かりは五分ぐらいですぐ消えてしまったそうだ。<br /> 後から思うと、犯人が夫人室に侵入した際つけた明かりなのではないか、という。<br /> すると、犯人が明かりをつけていたのならば、暗さのために白木と漆塗りを取り違えた、という説明は説得力を持たなくなる。<br /><br /> 多岐川によると、警察にまた夢男からの手紙が届いたらしい。<br /> やはり筆跡は倉賀のものだ。<br /> その手紙には、「・・・芙美子の亡骸を見た時の、権兵衛の顔・・・実に楽しませてもらったよ。」と記されていた。<br /> しかし、昨日から権兵衛は光太郎と共に東京へ行っており、まだ芙美子の亡骸と対面していないはずだ。<br /> この文面の矛盾は、いったいどこから発生したものなのだろうか。<br /><br /> 管理人宅に行くと、そこでは譲太郎・正男兄弟と蘭丸が軍人将棋で遊んでおり、その様子を時人が見守っていた。<br /> 譲太郎と正男の試合を、蘭丸が審判しているらしい。<br /> 譲太朗は赤色の駒を使っており、正男は黄色の駒を使っているようだ。<br /> しかし、二人はしょっちゅう相手の駒を自分の駒と間違えて動かすミスを犯している。<br /> この事実を見た時人は、驚愕の表情を浮かべる。<br /> そして、時人は夢男復活の真相にたどり着いたのだった。<br /><br /> 第四話『甦る夢男』前編END<br /><br /></dd> <dt>116 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 07:06:58 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>☆第四話『甦る夢男』後編<br /><br /> それから時人はどこかへ調査に向かってしまい、行方知れずとなった。<br /> そして一週間後、三人は寺の裏手で時人と再会する。<br /> 時人は、八年前に倉賀父子が監禁されたお堂をなにやら調べている。<br /><br /> 時人と三人がお堂の中に入ると、そこには真新しい紙の束があった。<br /> その紙には、財部一族ひとりひとりの名前と、それぞれに対する殺害方法が詳細に記されていた。<br /> そして、警察に送られてきた夢男からの挑戦状とほとんど同様の手紙も一緒に置いてあった。<br /> 時人は、これらこそが倉賀の遺した殺人教科書だという。<br /> 倉賀は、自らが復讐の志半ばにして倒れたときの用意をしておいたのだ。<br /> 自分の意思を継ぐ「後継者」が財部一族殺害計画を完遂してくれるように。<br /><br /> 倉賀は、自室に隠しておいた暗室の鍵がなくなっているのを発見して、自らの犯行が露見したことを知った。<br /> そこで、後継者が動きやすくなるように、あえて自らの顔を焼き、倉賀生存の可能性を匂わせたまま自殺したのだ。<br /> 自筆の手紙も遺しておき、それを後継者が警察に送ることで、捜査を混乱させようとした。<br /> 倉賀が自殺前に書いた手紙だからこそ、芙美子殺害の状況を記述する文面に矛盾が生じたのだ。<br /><br /> 時人は、倉賀の時と今回とでは、犯行の方法が異なると説明する。<br /> 今回の事件は、力の無い子供でも引き起こすことが出来る犯罪だと。<br /> 三人は、かつて倉賀に息子として紹介された一座の子役、左門が後継者なのかと考える。<br /> しかし、時人は首を振る。<br /> この一週間で調査したところ、彼は三年前に一座に預けられた、倉賀とはなんら血縁関係の無い少年だという。<br /><br /> 倉賀丁三の後継者、それは阿部譲太郎と阿部正男の兄弟だった。<br /> 彼らの本名は倉賀左門と右門。<br /> 彼らこそが倉賀と芙美子の間に生まれた二人の息子だ。<br /> 阿部善明が管理人として屋敷にやって来る以前に、倉賀と阿部は出会っていた。<br /> そして、財部に恨みを持つもの同士協力する一環として、倉賀は二人の息子を阿部に預けたのだ。<br /> ただ、この時点では倉賀は息子達を復讐に巻き込むつもりはなかったのだろう。<br /><br /></dd> <dt>117 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/11(月) 07:10:00 ID:22sjo/2g0</dt> <dd>いまだ事態がを受け入れられない三人に対し、時人は証拠として色盲の話をする。<br /> かつて、芙美子は蘭丸に仕事を言いつけた際、漆塗りの箱と白木の箱を間違えて指差した。<br /> それは赤と黄の区別がつかない色盲に原因がある、と考えた時人が財部家主治医に確認を取ったところ、<br /> やはり芙美子は色盲だった。<br /> そして、犯人も芙美子殺害の際漆塗りの箱と白木の箱を間違えて開けている。<br /> 犯人も、芙美子と同様に赤と黄の区別がつかない色盲だったのだ。<br /><br /> 一方、譲太朗・正男兄弟も揃って色盲だ。<br /> 二人が軍人将棋で赤と黄の駒を取り違えている様子を見て、時人はこの事実に気がついた。<br /> 色盲は遺伝性が強い。<br /> 調査の結果、阿部家に色盲の遺伝は存在しないことも判明した。<br /> つまり二人は阿部善明の本当の子供ではなく、倉賀と芙美子の間に生まれた子供としか考えられないのだ。<br /><br /> 二人は、まだ年端もいかぬ少年だ。<br /> そんな子供たちが、殺人という大それたことをしでかすのだろうか。<br /> しかし彼らは、芙美子が自分達で無く光太郎を可愛がる様子を、毎日のように目撃していた。<br /> また父親は、無念のうちに割腹自殺した。<br /> そして何より、お堂の内壁をよく見ると、そこは八年前監禁された二人の手によって刻まれた「お母さん」の拙い文字が無数にあった。<br /> 八年前、幼児といっていい年頃だった二人は、父親と共に監禁されたこのお堂の中で、<br /> 自分達が母親に棄てられたということを痛感したのだ。<br /><br /> その時、お堂の外から人の気配がした。<br /> あわてて外に出ると、財部屋敷へ向かって駆け去っていく譲太朗・正男兄弟の姿があった。<br /> 一同は急いで後を追うものの間に合わず、兄弟は原田安子殺害に使った青酸カリで、共に自殺してしまった。<br /> こうして、財部家でおこった一連の事件は、悲劇的で救いの無い結末を迎えたのだった。<br /><br /> 第四話『甦る夢男』END<br /><br /></dd> <dt>189 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:27:32 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>☆第五話『猟奇同盟』登場人物<br /> ・志田庄太・・・下宿「第二倉島荘」に住む新聞記者<br /> ・伊勢真由美・・・庄太の隣人、失踪した弟を探している<br /><br /></dd> <dt>190 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:28:22 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>☆第五話『猟奇同盟』<br /><br /> 『太白星』事件を解決した御礼にと美和に食事に誘われ、有頂天の時人。<br /> しかし、いざ出かけようとした時、諸星警部が事件の報せを持ってくる。<br /><br /> 第二倉島荘という下宿に住む新聞記者、志田庄太から切迫した様子で<br /> 「ある犯罪の証拠を手に入れた」という電話があったというのだ。<br /> 時人と諸星警部が、志田の住む倉島荘201号室に踏み込もうとすると、男が大慌てで部屋から出てきた。<br /> 時人は後を追うが、男の拳銃に阻まれ取り逃してしまう。<br /> 改めて201号室を覗くと、そこにはナイフを突き立てられた志田の死体があった。<br /><br /> 翌日、諸星警部から詳しい事情を聞く事務所の一同。<br /> 発端は一ヶ月ほど前、諸星が使っている情報屋が「猟奇同盟」のメモを残して殺されたことらしい。<br /> そして昨日、志田から「猟奇同盟」という組織について話がしたい、との電話があったのだ。<br /> 志田の部屋に残されていたチケットの切れ端に記されていた「浅草」を頼りに、一同は浅草へ向かう。<br /><br /> 浅草では、「幽鬼郎」事件で出会った平田権六が、相変わらず怪しげな見世物を興行していた。<br /> 平田によると、チケットは旭日斎蓮花という女魔術師の主催するマジックホールのものらしい。<br /><br /> 現場となった志田の部屋で、栗山刑事から話を聞く。<br /> 近隣住人の話によると、昨晩犯人は諸星警部の名を騙って志田の部屋を訪ねてきたらしい。<br /> なぜ犯人は、昨晩諸星が志田を訪ねる予定だったことを知っていたのだろう。<br /><br /> 事務所に戻った一同は、倉島荘の住人である伊勢真由美の訪問を受ける。<br /> 真由美は、かつて倉島荘で彼女と同居しており先ごろ行方不明になった弟の公夫を探して欲しいようだ。<br /><br /></dd> <dt>191 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:30:09 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>倉島荘で真由美の話を聞く。<br /> 真由美は庄太の隣室に住んでおり、公夫の行方不明について庄太に相談していたという。<br /><br /> 諸星たちと合流するため、拠点の遊郭「花月廊」に向かう三人。<br /> この時代、警察が操作拠点に遊郭を利用することは普通だったらしい。<br /> 諸星は、彼が志田を訪ねる予定だったことを知られた理由の検討がつかないという。<br /> 彼が志田から連絡を受けたのは警察署内だし、そのことを誰にも喋らなかったという。<br /> 諸星は、警察内部に裏切り者がいる可能性も考えて本部を遊郭においたらしい。<br /><br /> 志田の遺したチケットに従い、マジックホールに向かう一同。<br /> すると、ホールの外に昨晩倉島荘で取り逃がした男が居た。<br /> 巴が懐中拳銃をぶっ放し、三人は男を取り押さえる。<br /> 男は警察に引き渡された。<br /><br /> 翌日、事務所に向かう途中の巴は突然見覚えの無い男に襲われ、拉致されてしまう。<br /> 目覚めた巴は、「猟奇同盟」の本拠地らしき洞窟で拘束されていた。<br /> 彼女の前に、仮面とローブで身を隠した、猟奇同盟を名乗る男が現れ、催眠術をかける。<br /><br /> さらに翌日、巴は無事監禁場所から開放されたものの、催眠術に操られ、時人を銃撃してしまう。<br /> 時人の安否は?巴は術から開放されるのか?<br /><br /></dd> <dt>192 :<a href="mailto:sage"><b>御神楽少女探偵団</b></a>:2007/06/18(月) 05:33:39 ID:I3OY7rd70</dt> <dd>以上で『御神楽少女探偵団』は終了です。<br /> 『猟奇同盟』の続き以降の話は、『続・御神楽少女探偵団~完結編~』に収録されています。<br /> 『続~』も既に予約してあるので、次回以降は『続~』を投下します。<br /><br /></dd> </dl><hr /><div align="right"><a href="http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/888.html">&gt;&gt;続・御神楽少女探偵団~完結編~</a></div>

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