すばらしきこのせかい

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<p><b>すばらしきこのせかい</b></p> <p> </p> <p>・要約版:要約スレpart3-16</p> <p> </p> <p>・人物紹介、用語紹介:part32-151~153</p> <p> </p> <p>・シキ編の簡潔なまとめ:part34-131~132</p> <p> </p> <p> ・詳細ストーリー:part36-229,231~239,242~244,250,261~278,280,299~306,315~324,339~350,352、part37-12,14~20,51~57,80~87,89~91</p> <hr /><dl><dt>16 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">ゲーム好き名無しさん</a></b></font>:2008/12/17(水) 16:49:29 ID:Jl+LzvMlO</dt> <dd>すばらしきこのせかい <br /><br /> 主人公は死んだものが参加する死神のゲームに参加している。 <br /> このゲームの勝利者は生き返る事ができる。<br /> ただ参加料は参加者の大切なもので主人公は記憶を奪われていた。<br /> ヒロインとパートナーを組み無事勝ち残るが生き返れるのが一人だけなので権利をヒロインに譲り次のゲームに参加する。<br /><br /> しかし、次のゲームの参加料としてヒロインを奪われる。 <br /> 次のパートナーはいけすかないイケメンで朧気な記憶から主人公はイケメンが自分を殺したのではと疑念をもつ。<br /> しかしイケメンは主人公を庇い死亡。 <br /><br /> 主人公は再び次のゲームに参加するが死神達のNo.2が人間を洗脳している事に気付き倒す。 <br /> そこに死んだはずのイケメンがあらわれさらに死神達のボスであるとあかす。 <br /> 実は人間達が争うのを見て滅ぼそうと考えていた。 <br /> No.2は全人類の意思を統一すれば争いは無くなるから人間を滅ぼさないようボスと交渉していた。 <br /> イケメンは主人公を見て人間を滅ぼすのを考え直し、さらにゲームに参加してた仲間達を生き返してくれた。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt>151 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b>◆l1l6Ur354A</a>:2007/08/03(金) 21:27:43 ID:RpotU1mA0</dt> <dd>【主な登場人物・主人公達】<br /><br /> 桜庭 音操(サクラバ ネク)通称「ネク(NEKU)」<br /> 主人公。常にヘッドホンを着けており他人と関わる事を極度に嫌っている。<br /> 趣味はストリートアート。ある人物を尊敬している。<br /> 記憶を失っているがサイコキネシスに長けている。<br /><br /><br /> 美咲 四季(ミサキ シキ)通称「シキ(SHIKI)」<br /> 死神のゲーム一回戦目のパートナー。<br /> ネクを引っ張ろうとするが弱気になりやすく、その度携帯電話を見る癖がある。<br /> ファッションに興味があり、手作りの黒ネコのぬいぐるみ(にゃんタン)をバトル時に使用する。<br /><br /><br /> 桐生 義弥(キリュウ ヨシヤ)通称「ヨシュア(JOSHUA)」<br /> 死神のゲーム二回戦目のパートナー。<br /> 嫌味な性格な謎が多い少年。よく携帯電話で電話している。<br /> ネクよりも死神のゲームについてよく知っている。<br /><br /><br /> 尾藤 大輔之丞(ビトウ ダイスケノジョウ)通称「ビイト(BEAT)」<br /> 死神のゲーム三回戦目のパートナー。<br /> 猪突猛進で熱血漢。本名で呼ばれることを極端に嫌う。<br /> 死神のゲーム開始当初はネクと犬猿の仲だった。<br /><br /><br /> 尾藤 来夢(ビトウ ライム)通称「ライム(RHYME)」<br /> ビイトとパートナーを組むボク少女。そろいのキャップを被っている。<br /> 一人暴走するビイトをいつもなだめている。<br /> 実の兄からもらったレア物のペンダントを身につけている。<br /><br /></dd> <dt>152 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b>◆l1l6Ur354A</a>:2007/08/03(金) 21:29:18 ID:RpotU1mA0</dt> <dd>【死神・関係者】<br /><br /> 八代 卯月(ヤシロ ウヅキ)<br /> ゲーム中ネクに初めてはっぱをかけた死神。<br /> のちもカリヤと共になにかと絡んでくる。<br /><br /><br /> 狩谷 拘輝(カリヤ コウキ)<br /> あめ玉をなめながらヤシロとペアで行動することが多い死神。<br /> 負けを素直に認めるなどわりと礼儀正しい。<br /><br /><br /> 東沢 洋大(ヒガシザワ ヨウダイ)<br /> 一回戦目のゲームマスターで巨漢死神。<br /> ある理由からシキに目をつけている。<br /><br /><br /> 南師 猩(ミナミモト ショウ)<br /> 二回戦目のゲームマスターで実力派だが単独行動を好む死神。<br /> 口調が独特で一部から支持を受けている。<br /><br /><br /> 虚西 充姫(コニシ ミツキ)<br /> 三回戦目のゲームマスターで几帳面な死神。<br /> 自分の保身を第一に考えている。<br /><br /><br /> 北虹 寵(キタニジ メグミ)<br /> 死神達の現場監督で今回のゲームの指揮者。<br /><br /><br /> 羽狛 早苗(ハネコマ サナエ)<br /> キャットストリートでカフェのマスターをしている男。<br /> 立場的に有利な死神がズルをしないように監視している。<br /> ヨシュアと知り合い。<br /><br /> コンポーザー<br /> 死神のゲームの会場となる渋谷を管理しゲームの決定権を持つ存在。<br /><br /></dd> <dt>153 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b>◆l1l6Ur354A</a>:2007/08/03(金) 21:30:24 ID:RpotU1mA0</dt> <dd>【用語】<br /> 死神のゲーム<br /> 渋谷UGを舞台にゲームマスターのミッションをクリアしながら7日目まで生き残るゲーム。<br /> ミッションに失敗したら消滅となる。<br /><br /><br /> UG(アンダーグランド)<br /> 死神ゲーム専用の渋谷地形な次元。<br /> 対して元となった通常次元はRG(リアルグランド)と呼ばれる。<br /> RGとUGは同一空間にあるためUGからRGが見えるが逆はできない。<br /><br /><br /> 死神<br /> このゲームの管理運営者。RGとUGを行き来できる。<br /> そのなかでも参加者を攻撃する部隊と補助する部隊にわかれる。<br /> 原則参加者には直接手出しできないルールなのでモンスターを仕掛けてくる。<br /><br /><br /> ゲームマスター<br /> 死神のゲームをミッションを出す。<br /><br /><br /> ノイズ<br /> 死神が仕掛けてくるモンスター。<br /> 平行世界にまたがって存在するため二人一組で倒す必要がある。<br /> 一人の時は襲われるがパートナーを見つけて契約すると襲われなくなる。<br /><br /><br /> バッチ<br /> 黒地に白い紋章が描かれた参加者バッチと、<br /> 様々な絵が描かれたバトル用のバッチがある。<br /> 使用するとサイキックが発動する。<br /><br /><hr /></dd> <dt>131 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/11/04(日) 00:59:02 ID:gtq5k1Qp0</dt> <dd>それじゃすばせかの解説でも。<br /> このゲームは三部構成で一週間で行われる死神のゲームを<br /> 3人のパートナーと関わりながら進めていくので所々伏線的なものがありますが後々語られます。<br /> キャラ解説と用語解説はすでに行われているようなので主なストーリーを書いていくことにします。<br /> また色々足りない所や無駄な所があると思うので叩きでもいいから教えてもらえると助かります。<br /><br /> シキ編(1/2)<br /><br /> 世界は俺1人だけでいい。<br /> そんな価値観を持つネクはある時スクランブル交差点で倒れているのに気づき立ち上がった。<br /> 手には黒いバッチが握られており、それによって他人の考えている事が見えるようになる。<br /> そして唐突に携帯へ届いたメール、それには謎かけのような問いと制限時間、そして失敗したら消滅という内容が書かれていた。<br /> 意味が分からず消去しようとするが出来ず、そんな事をしていると突如空間から蛙のようなモンスター(ノイズ)が現れ襲いかかってくる。<br /> 周りの誰も自分とモンスターに気づかない事と自分の記憶が無い事に驚きながら逃げるネク。<br /> そしてハチ公前まで逃げた時、ネクに少女(シキ)が駆け寄り「契約して!」と叫ぶ。<br /> 何の事か分からなかったがこのままではモンスター(ノイズ)に殺されると言われ契約する事に。<br /> そして少女に渡された持っていたのとは違うバッチによりサイキックを発動してモンスター(ノイズ)を退けた。<br /> そして自己紹介を行いシキから死神のゲームについて説明を受ける。<br /> だが半信半疑な上に他人と関わる事を極端に嫌うネクは協力はするが仲良くなるという事は考えていない。<br /> ただ途中で出会ったゲームの監視者を自称する羽狛という男だけには若干心を許していた。<br /> それ以外の他人に対してはほぼ無関心で、それでも辛抱強く関わろうとするシキを無視し他の参加者にも棘をまき散らすネク。<br /> しかし、日数が進む(死神のゲームをクリアしていく)につれて徐々にシキとうち解けていくネク。<br /> だが、4日目のゲームの時に途中で知り合った仲間の1人であるライムがノイズにやられ消滅。<br /> パートナーであるビィトが自棄になって戦おうとするが羽狛が現れビィトを制止する。<br /> そしてネクの「ここは任せろ」という台詞に悔しさを飲んで羽狛と共に避難した。<br /><br /></dd> <dt>132 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/11/04(日) 01:02:36 ID:gtq5k1Qp0</dt> <dd>シキ編(2/2)<br /><br /> 次の日、ビィトとライムがいなくなり。2人でミッションをクリアすると<br /> ゲームマスターである東沢という巨漢の死神が現れネクは自分が死んでいる事を知らされる。<br /> そして東沢はシキが抱える心の闇(親友に対する嫉妬)を暴き去っていく。<br /> 更に次の日。心の闇を暴かれ自棄になるシキを連れてどうにかミッションをクリアしようと動くネク。<br /> その中でシキの心の闇を取り除きシキが持つ「羨望の価値観」から脱却させた。<br /> そして最終日、ゲームマスターである東沢を倒せというミッションが出され首都高へ向かおうとするネクとシキ。<br /> そこへ羽狛から連絡が入り保護していたビィトがいなくなったと連絡を受ける。<br /> パートナーのいないビィトはノイズと戦えず下手すれば消滅してしまうと聞かされ一刻も早くゲームを終わらせる=東沢を倒そうと首都高へ走る。<br /> その頃ビィトはある理由から他の死神である八代卯月(ウヅキ)と狩谷 拘輝(コウキ)の元にいた。<br /> そんな事を知らないネクとシキは東沢と対峙し闘いを挑む。<br /> 巨大な羊を模したノイズへと変貌した東沢を撃退しゲームを終了させる事に成功。<br /> 暖かな光が降り注ぎ2人の意識は薄れていった。<br /><br /> そしてその後。ネクは再び交差点で気を取り戻し、終わらない死神のゲームへ「なんでこんな事になったんだ!」と叫びを上げた。<br /><br /><br /> 第二部はまた後ほど<br /><br /><hr /></dd> </dl><dl><dt>229 :<font color="#008000"><b>すばらしきこのせかい</b></font>:2008/02/25(月) 21:04:57 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>では、前から予告していた「すばらしきこのせかい」を投下しようと思います。<br /><br /> あらかじめ言っておきますが・・・かなり長いです。<br /> ここに投稿する前、一通りまとめてみたのですが、<br /> ストーリー上(個人的にも)大切なものが多いことに驚きました。<br /> このゲームの特徴の一つに、<br /> 「ストーリー上必要orイベント強制以外のバトルはしなくていい」というものがあります。<br /><br /> それをするには、基本的に「スキャン」して、敵のシンボルをタッチしなくてはなりません。<br /> よって、このゲーム、一つの話を進めるのに、うまくいけば長くても30分程度で済んじゃったりします。<br /><br /> でも、その中の重要な会話やイベントが多いこと!<br /> 何気ない会話に、キャラクターの心情変化や後々重要となる伏線があったりして、ほとんどが切れませんでした。<br /> よって、敵(?)サイドの会話を丸ごと省くという暴挙に出ました。<br /> でもその中に核心をつく話があったりします・・・それは、機会があれば補足ということで。<br /><br /></dd> <dt>231 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:06:14 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>他人の価値観なんて、意味はない<br /><br /> 世界は、俺一人だけでいい<br /><br /> 俺は、誰かとわかりあうなんて、一生できない!!<br /><br /><br /><br /> シキ編 1日目<br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――渋谷のスクランブル交差点だった。<br /> ――なぜ自分は、こんなところに?<br /> 右手で、何かを握っている事に気付く。それは、黒地に白いドクロの絵が描かれたバッジ。<br /> 何気なくそれを上に放り投げ、キャッチした瞬間――周りの人の考えている事が頭の中に流れ込んできた!!<br /> ・・・このバッジのせいなのか?状況を理解する間も無く、ネクのケータイにメールが届く。<br /><br /> 『104にたどりつけ 制限時間は60分<br />  達成できなかったら消滅 死神より』<br /><br /> くだらない・・・そう思い消去しようとするが、できない。その直後に、右手に痛みが走る。見ると・・・タイマー!?<br /> 混乱するネクの前に、カエルのような化け物が現れる。しかも攻撃してきた!<br /> 周りに助けを求めるが、誰も気がつかない。なぜだ!?<br /> 化け物から逃げるため、どこへ行くあてもなくネクは走り出した。<br /><br /> ――(オープニングムービー)――<br /><br /></dd> <dt>232 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:07:35 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>何とか、ハチ公前までたどりついたネク。しかし、化け物はまだしつこく追いかけてくる。<br /> 何で俺が・・・そう思うネクの目の前で、同じような化け物に襲われた人々が消えていく!<br /> ヤバイ!やられる!――そう思った瞬間、少女に呼びとめられる。<br /> 彼女に、私と契約して!そうすればノイズを倒せる!と叫ばれ、戸惑うネク。<br /> わけがわからないが、このままだと消えてしまうと言われ、仕方なく契約することに。<br /> とりあえず、彼女に渡されたバッジの力で戦い、化け物を撃退する。<br /> 少女は自分に仕えなかったバッジの力(サイキック)を使ったネクに驚き、<br /> しかも契約したから化け物――ノイズと言うらしい――には襲われないと言った。<br /> まだ状況を理解できないネクに、彼女は「美咲 四季(ミサキ シキ) シキって呼んで」と名乗った。<br /> これから7日間よろしく、死神のゲームは7日間ある、などとまで言われ、ネクはますます混乱する。<br /> 答えを求め、シキを置いてネクはスクランブル交差点に向かった。<br /><br /> 一人でスクランブル交差点に行ったことを、追いついたシキに怒られる。<br /> シキを拒絶するネクだが、彼女に言われとりあえず104に向かうことにした。<br /> そこでシキに再び促され、仕方なく「桜庭 音操(サクラバ ネク)」と名乗った。<br /><br /> 104へ向かおうとしたが、何故か見えない壁に阻まれる。<br /> 誰かの視線にネクは気付き振り向くが、その直後、通れるようになっていた。<br /> さっき、自分を見ていた赤いパーカーの男もいない・・・<br /> 104にたどりつき、ミッションをクリア。タイマーも消えた。直後に襲われたノイズも二人で協力して何とか倒すことができた。<br /> だが、ネクには今の状況が何一つ理解できないままだった。<br /><br /> シキ編 1日目 死神のゲーム 完<br /><br /><br /></dd> <dt>233 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:09:29 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 2日目<br /><br /> ネクが気がつくと、何故か渋谷駅のガード下にいた。<br /> なぜここにいるのか・・・考える間も無く、ミッションメールが届く。<br /><br /> 『像を呪いから解き放て 制限時間は60分』<br /><br /> 直後に右手に痛み。タイマーだ。<br /> もう一度シキから説明を受ける。これはミッションの制限時間で、失敗すると消滅してしまう、と。<br /> ネクはそれを否定しかけるが、ありえないとは思えなくなっていた。<br /><br /> と、ここでネクは気付く。もう一日経っている!?<br /> あのあと――104でノイズを倒してから、気を失い、寝ていたというのか?<br /> シキを無視していろいろ考えていたが、考えがまとまらない。とりあえず、像――ハチ公像のところへ行くことに。<br /> だが、ガード下から出られない。どうしようか、と考えていたが、赤いパーカーの男がいる事に気付く。<br /> 何かある、と思い、そいつの思考をバッジで覗く(以下スキャン)が、何故かできない。<br /> 逆に、スキャンでノイズを探して倒せ、とまで言われた。ネクは、彼が死神だと確信。<br /> その通りにしてみる事にした・・・ところで、シキに止められる。<br /> シキに言われて見ると、ポケットの中にバッジがいくつか入っていた。とりあえず、全てのバッジを試すことに。<br /> ノイズを倒し、気付くといつの間にか壁も消えていた。<br /> シキは、ネクが全てのバッジを使えた事に驚くが、ネクは大量にバッジを持っていたことを不思議に思う。<br /> しかも何故か参加者バッジが二つある・・・<br /><br /></dd> <dt>234 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:11:11 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>ガード下から渋谷駅西口バスターミナルに出たところで、ドクロが描かれた黒いキャップをかぶった少年に突っ掛かられる。<br /> スキャンできないネク達を死神だと思ったらしいが、参加者もスキャンできない、と彼のパートナーが止めに入る。<br /> 少年は、早とちりしたことを謝ると、自分は「ビイト」パートナーは「ライム」だと名乗った。<br /> シキも自己紹介し、ネクの事を紹介するが、ネクは完全に無視。<br /> とりあえず、ミッションやゲームについて話し合うシキ、ビイト、ライムの三人。<br /> 一通り話し終わったあと、ビイトとライムが協力することを提案するが、ネクは拒絶。<br /> ビイトとライムが死神じゃない証拠はない、とまで言われて怒ったビイトはライムと共に行ってしまう。<br /> シキに怒られるが、ネクは他人は不要という持論を展開、気まずい雰囲気のままハチ公のもとへ。<br /><br /> 途中、モヤイ像に取り付いたノイズを倒し壁を解除して、忠犬ハチ公像前に辿り着いた。<br /> ネクは、何とハチ公を知らないようだ。<br /> ハチ公の呪いを解く手がかりを探すうち、ハチ公を磨いてやろうということに。<br /> その通りにしてみた・・・が、ノイズがハチ公から出てきて襲いかかってきた!<br /> これを倒すとタイマーが消えた。ミッションクリアだ。<br /> その直後、ピンクの髪の死神(八代 卯月・ヤシロ ウヅキ)が現れノイズをけしかけてきたが、何とかこれを倒す。<br /> 次にノイズをけしかけられる前に死神を倒そうとするネクだが、逆らったら消される!とシキが止める。<br /> 死神から仕掛けることも口にする、がそれも無理らしい。<br /> 突然、死神のゲームから開放するスペシャルゲームを思いついた、と言う八代。それに乗るネク。<br /> その内容は・・・1分以内にシキを消すことだった。<br /> 迷うネクに、八代は言い放つ。シキは、『自分の仲間だ』と。<br /> シキは否定するが、ネクの迷いは消えていた。<br /><br /> 「私を・・・殺さないで」<br /> 「俺は・・・」<br /><br /> ネクは、「サイコキネシス」のバッジの力で、シキの首を掴み、そして――<br /><br /> シキ編 2日目 私を殺さないで 完<br /><br /><br /><br /><br /></dd> <dt>235 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:12:30 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 3日目<br /><br /> ネクが気がつくと、あたりは真っ暗だった。<br /> シキは・・・いない。昨日のハチ公前での出来事を思い出すネク。<br /> とりあえず出口を探そうと歩き出したとたん、前方から人の気配が。<br /><br /> それは・・・シキだった。<br /> 出口を探していた、と言うシキに、勝手に歩き回るな、と言うネク。<br /> そんな彼にシキは、勝手な真似してピンチになって怒られたのは誰だっけ?と問い返す。<br /><br /> 昨日の忠犬ハチ公像前――<br /> ネクは、「サイコキネシス」のバッジの力で、シキの首を掴み、そして――<br /><br /> 「おい、そのへんでやめとけ」<br /><br /> 男が止めに入った。<br /> 『パートナー消滅』をミッションにするのは禁止されている、という男の言葉に驚愕するネク。<br /> しかも、ミッションは1日に一つ『ゲームマスター』しか出せないルールらしい。<br /> 八代はゲームマスターではなく、さっきのはミッションじゃなくてただの遊びだと悪びれた様子もなく言い、ネクは憤慨する。<br /> 男に帰れ、と言われ、八代は不満げなまま退散した。<br /> 男は「羽狛 早苗(ハネコマ サナエ)」と名乗り、自分はゲームの監視者だと言った。<br /> 俺達だまされてたのか、と言うネクに羽狛は、だまされたのはお前だけだ、と切り捨てる。<br /> 羽狛に促され、仕方なくではあるがシキに謝るネク。とりあえず、仲直りする二人。<br /> 二人に羽狛は説く。パートナーを信頼しろ、と。<br /> だが、ネクの事をもっと知りたい、と言うシキにネクはつぶやく。記憶がないから俺も自分がわからない、と。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『A-EASTの主を倒せ 制限時間は360分』<br /><br /> 暗い部屋を出ると・・・シキが言った。A-EASTはここだ、と。さっきまでいた所がそうだったのだ。<br /> 真っ暗だったため、主を探せるように電気をつける方法を探そう、ということになったがそこにいた男に呼びとめられる。<br /> 頼み事があるらしい。厄介ごとは避けたいネクだが、シキは、聞いてもらうだけでも人は落ち着く、とネクを説得する。<br /> 彼はとあるバンドのボーカル『777』といい、ライブをやる予定だがスタッフがおらずリハすらできないと嘆いていた。<br /> スタッフが戻れば電気がつく、ということでスタッフを探すことに。<br /> その途中で、また昨日のことを思い出す二人。<br /><br /><br /></dd> <dt>236 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:13:44 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>そして今、珍しく、羽狛とはまた話がしたい、と思うネク。<br /> そして、道玄坂のラーメン屋でスタッフを見つけた。<br /> 彼についた、心をネガティブにするノイズを倒し、A-EASTに向かわせる。<br /> A-EAST前に行ってみるが、まだ問題は解決していないらしい。<br /> どうも照明の修理が終わっていないようだ。777に怒鳴られ走っていったスタッフを追いかける。<br /> 渋急本店前でビイトとライムと再会。<br /> 今回のミッションについて話し合い、インプリント(バッジを使って、言葉を人の頭に刷り込む事)を教えてもらう。<br /> だが、ビイトはまだ怒っているらしく、行ってしまう。<br /> インプリントでスタッフを助け、何とか照明の修理が終わる。<br /> しかし、再び照明が落ち、暗闇から巨大な金色コウモリノイズが現れた。<br /> 何とかこれを倒す・・・が、タイマーが止まらない!<br /> 時間がない・・・その時ビイトとライムが現れ、小さくなっていたコウモリノイズを倒し、タイマーが止まった。<br /><br /> とりあえず外に出た4人。<br /> ネク達の情報不足を指摘するビイトだが、ライムにも同じことをツッコまれ大慌て。<br /> シキもライムも、そしてネクも笑っていた。<br /> 何で777は私達が見えたのかな、というシキに、ネクは言った。あいつも死神だ。<br /> 羽狛が言っていた。UGではそこに来ている人間と死神、ゲームの関係者以外からは見えない。<br /> そして、参加者は、自分が一番大事にしているものをエントリー料として徴収されている。<br /><br /> ボク達、生き残れるかな・・・と言うライムにネクは言った。生き残る。絶対に・・・。<br /> 4人で協力することをシキは改めて提案。ネクも、それを認める。<br /><br /> パートナーを信頼しろ。羽狛の言うことが、この不条理な世界ではわかる気がした。<br /><br /> シキ編 3日目 信頼できるヒト 完<br /><br /></dd> <dt>237 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:16:00 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 4日目<br /><br /> 今日目覚めたところは、104前だった。<br /> 渋谷を眺めていたシキ、ビイト、ライムは人ごみを眺め物思いにふけっていた。<br /> 渋谷は、いろんな人たちが集まる街。でも、皆が違うことを考えている。いろんな価値観がせめぎあっている。<br /> こんなに人がいるのに、自分たちに気付かないのはちょっとさびしい、と。<br /> でも、ネクは思う。この街は嫌いだ。<br /> 他人の価値観なんて意味はない。誰にも気付かれなくてもさびしくない。むしろありがたい。<br /><br /> ミッションメールが届く。<br /> 『トワレコにたどりつけ 制限時間はなし』<br /><br /> これだけ?<br /> ビイトが思いつく。どっちが早くトワレコにつけるか勝負だ!<br /> 先に走って行ってしまうビイト。出遅れたライム。<br /> そこでシキは気付く。ライムがつけているペンダントはレアもののブランド品。ライムによると、兄がくれたものらしい。<br /> ペンダントに気付いたことを驚くライムに、ファッションデザイナーになるのが夢だから、とシキは言った。<br /> 対してライムは、夢がないからシキがうらやましい、と言った。<br /> でも、スケボーで世界一になるのが夢、と言うビイトを見ていると、自分も夢が持てそうに思えてくる、と。<br /> そう言って、ライムはビイトを追いかけていった。<br /><br /> 追いかける気のないネクを見て、シキはネクを連れて104へ。<br /> 王子 英二(オウジ エイジ)というタレントもいたりして、興奮するシキ。<br /> シキはファッションデザイナーになる勉強をしている、と言った。<br /> 裁縫が得意で、武器として使っている『にゃんタン』というぬいぐるみと、なんと今着ている服も自分で作った物。<br /> でも、デザインしたのは友人のエリで、彼女に追いつこうと頑張っている、そうだ。<br /><br /> 104を出て、ビイト達を追いかける。<br /> そして、トウワレコード前に辿り着いたときだった。<br /> 先に行っていたビイトの足元に――ノイズ!<br /> ビイトをライムはかばい、彼の代わりに・・・消えた。<br /><br /> 現れたのは、死神の八代と、パートナーの「狩谷 拘輝(カリヤ コウキ)」。<br /> 二人は大量のノイズを作り出すと、去っていった。それらを片付けるネクとシキ。<br /> 一人でライムを消したノイズに立ち向かおうとするビイトだったが、現れた羽狛に説得され、彼と共に戦線離脱。<br /> パートナーを失った参加者は数分後に消えてしまうのだ。それを防ぐため、羽狛はビイトを連れて行く。<br /><br /> 何とか全てのノイズを倒したネクとシキ。<br /> ライムを助けられなかったことを悔やむシキにネクは仕方なかった、と言う。<br /> どうしてそんな風に割り切れるの!?私たち仲間の責任だよ!と言うシキに、ネクは思わず叫んでいた。<br /> 仲間って何だ!?ただ寄り集まるだけの関係なんて、ない方がマシだ、他人なんて邪魔だ!<br /> 生き残るために、仕方なく一緒にいるだけだ・・・<br /><br /> シキも叫んだ。そんな事言うなんて・・・あの死神達と変わらない!<br /><br /> シキ編 4日目 消滅 完<br /><br /></dd> <dt>238 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:18:15 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 5日目<br /><br /> ネクが気付いたのは、千鳥足会館前だった。<br /> シキとなんとなく気まずい雰囲気になる。昨日は言い過ぎた、謝るシキ。<br /> そんな彼女に、ネクはミッションの事だけ考えろ、と言うのだった。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『スペイン坂をノイズから開放しろ 制限時間は200分』<br /><br /> スペイン坂にたどりつきノイズを倒すが、一向に数が減らない。<br /> 二人の女子学生がノイズを引き寄せている事に、シキは気付く。<br /> 彼女達の負の感情が、ノイズを引き寄せているらしい。<br /> 二人の話を聞いてみると、片方が、目の前の友達が自分の彼との浮気を疑っているらしい。<br /> インプリントで「死神さん(こっくりさんに似たおまじない)」をさせることに。<br /> それにサイキックで干渉し、二人のわだかまりを解くと、ノイズは自然と消えていった。<br /> 残ったノイズを倒しミッションクリア。<br /><br /> 友達っていいよね、とシキは言った。<br /> それに対しネクは、仲良くするために平気でウソをつく関係のどこがいい?と尋ねる。<br /> 仲がいいから、ウソが必要なときもある、と答えるシキ。<br /> 続けてシキは言う。仲間は必要ないって本当かな?みんなに助けられたからここまで来たんだよ?<br /> 私はエリにいつも助けられてた。デザイナーになる夢を持つきっかけもエリ。エリがいなかったら、今の自分もいない。<br /> 夢がないまま消えたライムの分まで、生きかえって、頑張って生きなきゃ、と言うシキの言葉に、ネクは引っかかる。<br /> 生きかえる?どういうことだ?<br /><br /> と、そこで、ゲームマスターの死神「東沢 洋大(ヒガシザワ ヨウダイ)」が現れる。<br /> 彼によると、残った参加者は自分たちだけらしい。<br /> 東沢は、シキに会いに来たのだ、と言う。<br /> 彼女の中にある、友に対する深い嫉妬、自分への嫌悪、その負の感情を見に来たのだと。<br /><br /> そして、死神のゲームは死者の集まり、死者が生き返るための選別の場。<br /> そう言って、東沢は去っていった。<br /><br /> 俺は、本当に・・・死んでるのか?<br /><br /> シキ編 5日目 空虚な都市伝説 完<br /><br /></dd> <dt>239 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:19:59 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 6日目<br /><br /> 目覚めたところは、スクランブル交差点だった。<br /> 手には新たなバッジが握られている。赤地に黒のドクロ。参加者バッジの色違いか?でもスキャンはできない。<br /> シキはまだ起きていない。その間に、昨日のことを思い返すネク。<br /> 俺は本当に死んでいるのか?なぜ死んだのか・・・思い出せずネクは苦しむ。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『15時にスクランブル交差点の視界を支配しろ 制限時間は180分』<br /><br /> ネクには今日のミッションの意味がわからずシキを起こす。<br /> 何故か投げやりな態度のシキを、ネクはいぶかしく思うが、手がかりを探すことに。<br /><br /> スクランブル交差点には15時にQフロアにCMを流す、という企画について悩む青年がいた。<br /> Qフロアと言う巨大スクリーンに、レッドスカルバッジと言う新作バッジのCMを流すらしい。<br /> さっきのバッジと同じだ。このCMを皆が見るようにするのがミッションのようだ。<br /> だが、彼は特に作戦を用意していないらしい。<br /> とりあえずバッジを配る手助けをする。<br /><br /> スクランブル交差点に戻るが、シキはミッションをクリアしても意味ない、と投げ捨てる。<br /> エリになりたかった、変わりたかったのに変わってない・・・と言うシキ。<br /> ネクは気付く。もう一人シキがいる!?<br /> 走っていってしまったシキに追いつき、話を聞く。<br /> シキのエントリー料は、『容姿』。彼女自身の姿だった。今のシキはエリの姿。<br /> エリになれたときは嬉しかった。自分が嫌いだった。何でもできるエリになりたかったから。<br /> でも、よく考えると、エントリー料は自分が一番大切なもの。<br /> 本当はエリに嫉妬してただけだった、自分が一番大切だった。<br /> だから、生き返るのが怖い、エリに嫉妬する自分が嫌だ!と。<br /> そんなシキにネクは言った。お前のままじゃダメなのか?<br /><br /></dd> <dt>242 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 22:03:08 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>突然さっきの青年が叫んだ。まだバッジは流行っていないようだ。<br /> とりあえず、ミッションクリアを最優先することに。<br /> 青年は、偶然出会った知り合いの王子に、トレンドと流行について教えてもらう。<br /> 身につけて街を歩くことで、バッジのトレンドを流行させることにしたようだ。<br /> UGでブランドの装備をつけてバトルするとRGの流行に影響するらしい。<br /> ネク達もそれを装備してバトルすることで流行させる。<br /> その途中、104前にてエリを発見。<br /> 彼女といた友達によると、エリは最近、服のデザインをしていないらしい。やめるつもり、とも言った。<br /> 彼女の話題にシキのことが出たとたん、シキは走り去った。<br /><br /> スクランブル交差点でシキに追いつく。<br /> 「デザイン、やめたら」と、エリに言われたそうだ。エリに愛想をつかされた、と思い込むシキ。<br /> そんなシキにネクは言う。お前はお前だ、エリにはなれない。他人なんか関係ない。お前のまま生き返ればいい。<br /> 「エリってヤツは、嫉妬するぐらい、いい目標・・・なんだろ?」<br /><br /> 運命の時間。15時にCMが流れる。みんなが見ている。<br /> ミッションクリアだ。<br /><br /> その人ごみの中にエリを見つけ、シキは彼女の会話を聞く。<br /> エリは言った。<br /> シキがいないとダメ。なのにシキは・・・事故で死んでしまった。<br /> 自分がデザインした服はシキしか作れない、シキが作ってくれて、初めて形になる。<br /> シキはすごい、裁縫の腕もいいし、気遣いもできる。デザインで気付かない部分も、ちゃんとフォローしてくれる。<br /> 「デザインをやめたら」そう言ったことも後悔している、とも言った。<br /> デザインで悩むシキを元気付けるために言ったつもりだったのに、逆にシキを傷つけてしまったことを。<br /> だから、かなうことならもう一度会って、謝って、二人でまた一緒に服を作りたい。<br /><br /> もう、シキの心の中の迷いは消えていた。私、生きかえりたい!<br /><br /> シキ編 6日目 プライドと劣等感 完<br /><br /></dd> <dt>243 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 22:03:49 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 7日目<br /><br /> スクランブル交差点で、ネクとシキは話す。<br /> 今日で最後。絶対、勝ち残る。<br /><br /> 最後のミッションは<br /> 『首都高にいるゲームマスターを倒せ 制限時間は600分』<br /><br /> 突然、ネクのケータイに電話がかかってくる。<br /> 相手は羽狛だ。ビイトがいなくなった、という知らせに驚くネク。<br /> パートナーがいないビイトは死神に見つかるとアウト、しかも7日目はゲームマスターが参加者に直接手を出せる。<br /> とにかく早くゲームを終わらせろ、と言う羽狛。ネクとシキは首都高へと急いだ。<br /><br /> 首都高に行く直前、シキと話す。<br /> 「生きかえったら、また会えるよね?私と、ネクと、ビイト・・・。<br />  私はこの姿じゃないから、目印ににゃんタンを持って行くから。みんなで、また会おう」<br /><br /> 首都高で、東沢と対面。<br /> 東沢は、シキの中から嫉妬の情念が消えていることに驚く。<br /><br /> 「エリはね、私が嫉妬するぐらいすごい親友なの!だから私も負けてられない」<br /><br /> そんなシキを東沢は鼻で笑うと、自らノイズに姿を変え、襲いかかってきた。<br /><br /> 激闘の末東沢を倒すと、シキを称えるような言葉を残し消滅した。<br /> 二人は光に包まれる。祝福の光、なのか?<br /> その中で二人は約束する。<br /><br /> 待ち合わせしよう!場所は・・・ハチ公前!<br /><br /><br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――スクランブル交差点だった。<br /><br /> 「どうして・・・どうして・・・こんなことに・・・」<br /><br /> メールが届く。ミッションを伝えるメールが。<br /><br /> 「どうしてだーーーー!?」<br /><br /> シキ編 7日目 醒めない夢 完<br /><br /></dd> <dt>244 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2008/02/25(月) 22:06:30 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編終了です。<br /> 途中でバイバイさるさん言われたよ・・・<br /> 今まで言われたことなかったからなぁ・・・<br /><br /> シキ編は言うなれば、前・中・後編の前編にあたります。<br /> 続きはまた明日・・・<br /><br /></dd> <dt>250 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 22:52:36 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>しまった、シキ編3日目の、2回目の羽狛についての回想の内容がない。<br /><br /> と言うわけで、以下内容補足<br /><br /> とりあえず、羽狛は彼にとって言える範囲でだが、死神のゲームについて教えてくれた。<br /> ミッションは、参加者のうち誰か一人でもクリアすればいい。<br /> 参加者は一人一人採点されている。<br /> 死神は、参加者を襲い消すことでポイントを稼ぎ存在を保っている。<br /> 今いる渋谷はUG(アンダーグラウンド)と呼ばれる、元いた渋谷RG(リアルグラウンド)とは違う存在である。<br /> UGからRGは見えるがその逆はできない。<br /> ただし、ステッカーが張ってある特定の店では、姿が見えるようになり、買い物ができる。<br /> UGを支配しているコンポーザーと言う存在がいる。<br /> だが、羽狛のことは、カフェのマスターである事以外大したことは教えてもらえなかった。<br /><br /></dd> <dt>261 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:01:12 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 1日目<br /><br /> ネクはスクランブル交差点で、呆然と立ちつくしていた。<br /> 俺は何のために7日間生きのびたんだ・・・<br /> だが、すぐに思い直す。絶対に負けられない!<br /><br /> ミッションは<br /> 『ゲームⅠ 30+74= 制限時間は60分 未達成なら破壊』<br /><br /> 直後に右手に痛み。いつもの通りタイマーだ。<br /> 今までと違うミッションの出題形式に困惑するが、ゲームマスターが変わった、ということに思いあたる。<br /> ネクはパートナーを探すため忠犬ハチ公像前へと向かった。<br /><br /> タフそうなヤツを探すことにしたネク。だが、その前にノイズに襲われる。<br /> まずい、と思ったその時、どこかで感じた感覚。シキと契約した時と同じ感覚だった。<br /> 誰と契約したのかわからないまま、ノイズを倒す。<br /> そして、相手と対面した。線の細い、ネクと同じぐらいの歳であろう少年だった。<br /> 彼は「桐生義弥(キリュウ ヨシヤ)」と名乗った。ついでに、「パパとママは僕のことをヨシュアと呼ぶ」そうだ。<br /> この弱そうなのが俺のパートナー!?驚くネク。<br /> そしてヨシュアは、ネクに不可解な言葉を投げつける。<br /><br /> 「君、慣れてるようだったから契約させてもらったよ」「ずっと君を見ていたからね」<br /><br /> 前のゲームの参加者か?いや、とネクは思い直す。こんなヤツ勝ち残ってなかった。<br /> そんなネクにヨシュアは参加者バッジでスキャンするように勧める。<br /> 言われた通りに、スキャンを始めるネク。<br /> そしてネクは見た。ヨシュアの心の中を。参加者であるはずのヨシュアの心を。<br /> ネクが見たのは・・・宇田川町だった。<br /> ますますヨシュアに対する疑念を深めるネク。<br /><br /></dd> <dt>262 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:02:27 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>とりあえずミッションをクリアすることに。<br /> メールの足し算の答えは104、つまり向かうべき場所は104だ、とヨシュアは言った。<br /> ミッションでわからないことがあったら何でも僕に聞くといい、よかったね、僕と契約できて。<br /> そんなことを言われ、ネクは不快感を積もらせる。<br /><br /> 104前にたどりつきミッションをクリアするが、そこにはガラクタの山が。<br /> その上に座る男に怒鳴られる。「ゼタ遅ぇ!!」「このヘクトパスカルが!!」<br /> 男の奇妙な言動に困惑するネクだが、そのとたん、頭に激痛が走る。<br /> その男は「南師 猩(ミナミモト ショウ)」ゲームマスターだと名乗った。<br /> ネク達を見て、南師は笑った。お前は今回の参加者か。嬉しい誤算だ。<br /><br /> 南師は、常識など俺が捨ててやる、大事なのは俺の美学だ、と不敵に笑う。<br /> 参加者に自分が許した含有量は1ヨクトグラム、つまり原子レベルだ、と言い張る南師。<br /> 南師はメガホンを出して、参加者に向けて叫んだ。<br /><br /> 「存在価値のないヨクトグラムどもに告ぐ!おまえら全員ここで4ね!」<br /><br /> その直後に襲いかかってきたノイズを倒す。<br /> 南師が自分を知っている様子だったことを疑問に思うネク。<br /> さらに、ヨシュアについてもわからないことが多すぎる。<br /><br /> こいつは信用できない。でも、この渋谷で生き残るにはこいつを信用するしかない。<br /> でも・・・ぜんぜん信用できない!!それでも勝つしかない。<br /><br /> あいつの・・・シキのためにも。<br /><br /> ヨシュア編 1日目 ルール 完<br /><br /></dd> <dt>263 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:04:39 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 2日目<br /><br /> ネクは、スクランブル交差点で目覚めた。<br /> ヨシュアは・・・電話している?誰と?<br /> スクランブル、エリア封鎖、と言った言葉が飛び出し、死神に報告しているのか?と思うネク。<br /> ネクはもう一度、ヨシュアをスキャンしてみることにした。<br /><br /> 宇田川町・・・そこに倒れる・・・ネク。自分の上に落とされた・・・参加者バッジ。<br /><br /> なんで宇田川町で俺が倒れてるんだ?しかも、ヨシュアの思考の中で。<br /> まさか・・・俺の死に際?こいつは俺の死に際を見ている?<br /> まさか、俺を殺したのは・・・直接聞いてみるか?いや、こじれてミッションに影響が出てはまずい。<br /><br /> ネクがいろいろ考えているところに突然ミッションメールが届く。ネクはとりあえず、様子を見ることにした。<br /> メールを見ようとしたとき、ヨシュアが提案する。ミッションを無視してしまおう、と。<br /> 驚くネクに、どうしても行きたいところがあるから他の人に任せておけばいい、と言うヨシュア。<br /> そんなヨシュアにネクは怒る。俺は負けられない、あいつの命もかかってる。<br /><br /> 東沢を倒したあと・・・ネクとシキは、白い空間にいた。<br /> そこには・・・ビイトもいた。無事だったことを喜ぶ二人。<br /> 三人のもとに男が現れる。ゲーム運営の指揮者、「北虹 寵(キタニジ メグミ)」だ。<br /> 北虹は言った。死神のゲームで生きかえれるのは・・・1名だ。<br /> 怒るシキに、北虹はコンポーザーによって決定された事項だから覆ることはありえない、と言った。<br /> さらに何か言おうとしたシキを、ビイトが遮る。<br /> 「俺は・・・生きかえらない」「俺を死神にしてくれ!」そう北虹に言った。<br /> 北虹は少し考えたあと・・・それを認めた。ビイトは驚くネクとシキを置いて、立ち去っていった。<br /> 困惑する二人に、北虹は言った。今回生きかえるのは・・・美咲 四季。最も点数が高かったのは君だ、と。<br /> 私だけ生きかえるなんてできない、生きかえるべきなのはネクの方、そう叫ぶシキ。<br /> 残った方はどうなる、とネクが尋ねると、生に執着するならまたゲームに参加すればいい、と答える北虹。<br /> それを聞いたネクはシキに言う。お前は帰れ。俺のことは気にするな。生きかえってエリに会うんじゃなかったのか?<br /> シキも答える。私、待ってるから。ネクが来るのハチ公前でずっと待ってるから。<br /> そして二人は約束する。<br /><br /> 「本当の私に会っても、友達でいてくれる?」「ああ、シキはシキだ」<br /><br /> ネクの目の前で、シキは光に包まれ、消えた・・・<br /> 残ったネクは北虹にはっきり告げる。もう一度ゲームに参加する、と。<br /> その前に、北虹はネクにエントリー料を返す。それは・・・ネクの記憶。<br /> しかしネクは叫ぶ。死んだ時の記憶がない!<br /> 北虹は何も知らないようだ。そんなものとっても、こちらの利益にはならない、と。<br /> さらに北虹は、新しいエントリー料を徴収した、と言った。ネクの最も大切なものを。<br /><br /> それは・・・美咲 四季。<br /><br /></dd> <dt>264 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:06:48 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>シキをよみがえらせるためにも勝ち残らなくちゃならない、だからミッションは他人任せにできない。<br /> そうネクはヨシュアに言うが、ヨシュアは全くの他人事、という態度をとる。<br /> 何にでも犠牲はつきものだ、と言い切るヨシュアにネクはキレかけるが、何とか自分を押さえ込み提案した。<br /> まずミッションをやったら、そのあとはヨシュアの自由時間。一つ貸しということで、とヨシュアはそれを承諾する。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『ゲームⅡ √3のAuバッジ入手 制限時間は300分』<br /><br /> 金のバッジを手に入れろということはわかるが、「√3」の意味がわからない。<br /> そんなネクにヨシュアは、これは死神が渋谷のストリートを呼ぶときの言い方だ、と言う。<br /> 『ルート3』は、カドイからモルコに抜ける通りのことだ、と言った。<br /> なんでそんな事知ってるんだ、とネクは疑うが、とりあえずヨシュアが言う所に行く。<br /> その途中で、黒いノイズに襲われる。普通のノイズよりも手ごわいノイズにてこずりながらも何とか倒す。<br /> 契約しているのにノイズの方から襲ってくるなんて・・・疑問を残しつつ、モルコに向かう。<br /><br /> モルコでは、バッジを使った最近人気のゲーム、マーブルスラッシュの大会が行われていた。<br /> その優勝商品が、「英雄バッジ」と呼ばれる金のバッジであることを知る。<br /> 今回のミッションはこのバッジの入手のようだ。ネクが出場することに。<br /> だが、ネクはマーブルスラッシュをやったことがない。<br /> 同じく大会に出るという少年、「弾 修斗(ダン シュウト)」に一通りのことを教えてもらい、いざ本番!<br /> 一回戦の相手はシュウトの友人、「よこやん」こと「横山田 格(ヨコヤマダ イタル)」。<br /> 難なく彼に勝つが、シュウトに、次の相手は優勝候補だから負ける、と言われる。<br /> その相手は・・・何とシュウト!ネクは一瞬で負けてしまう。<br /> 絶望するネクだったが、何と決勝戦でシュウトが負けてしまう。その相手は、何とネク達と同じ死神ゲームの参加者。<br /> シュウトのバッジを細工しておいた物とヨシュアがすりかえておいたらしい。<br /> まるで遊びのように一連のことを語るヨシュアに、ネクは怒る。<br /> だが、ヨシュアは、これからは自分の時間だ、と言った。ミッションスタートの前の約束を言っているようだ。<br /> スクランブル交差点に戻ろうとしたが、そこでまた南師に会う。<br /> 南師はネク達が7日間生き残っている確立は0だと言い切り、さらにメガホンで叫ぶ。<br /><br /> ロクデナシども、あがけ!あがいたところで未来はないけどな!ノーフューチャー!今日は解散だ!<br /><br /> ネクのことを追い掛け回しているみたい、とヨシュアは言うが、ネクには心当たりがない。<br /> だがヨシュアはつぶやく。僕のせいかな?<br /><br /> こいつは・・・やっぱり、信用できない!<br /><br /> ヨシュア編 2日目 死神 完<br /><br /></dd> <dt>265 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:09:45 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 3日目<br /><br /> ネクが気付くと、そこはまたスクランブル交差点だった。<br /> ヨシュアは、今日も電話している。<br /><br /> しばらく待つが、ミッションが来ない。不思議に思うネク。<br /> その時、ヨシュアが言った。昨日はできなかったから、今日は自分につきあって、と。<br /> ミッションが来る前に行こう、と言うが、ネクはミッションが終わってからだ、と言った。<br /> そこにちょうど、ヨシュアのケータイにメールが届く。<br /><br /> ミッション内容は<br /> 『キャットストリートに向かえ 制限時間は15分』<br /><br /> 15分!?短い!急いでキャットストリートに向かう二人。<br /><br /> 宮下公園を抜け、キャットストリートにたどりつく。<br /> その時、ネクは気付いた。タイマーがない。そういえば、タイマーを見ていない。<br /> ミッションメールも来ていない。<br /> ヨシュアが言った。あの店だよ。ネクは、ヨシュアにだまされたのだ。<br /> キャットストリートのカフェに用があったのに来させてもらえなかったから、とヨシュアは言った。<br /> ヨシュアと共にカフェ『ワイルドキャット』に入るネク。<br /> そこに現れたのは・・・羽狛だった。羽狛が経営しているカフェとは、ここのことだったのだ。<br /> ヨシュアと羽狛は知り合いだった。ネクと羽狛が知り合いであることに驚いた様子のヨシュア。<br /><br /> ヨシュアと羽狛に促され、ネクは羽狛にケータイを預けた。バージョンアップ――機能を増やすらしい。<br /> ヨシュアが電話で話していたのは羽狛だったのだ。<br /> 羽狛は信頼できる、だから彼と親しいヨシュアをそれほど警戒しなくてもいいかも、と思うネク。<br /> 数分後、羽狛から探知機が追加されたケータイを受け取ったヨシュアは何かを探すつもりらしい。<br /> だが、何を探すかまでは言わなかった。<br /> 外に出て渋谷へ戻る前に、羽狛とネクは話す。<br /> ヨシュアとは結構前からの付き合いで、たびたびこのカフェに遊びに来るらしい。<br /> 羽狛曰く、ヨシュアはいわゆる「霊感体質」で、UGや死神について知っていたようだ。<br /> 羽狛はそれについての話し相手。ひょうひょうとした性格だが、悪いヤツじゃない、と言う羽狛。<br /> ヨシュアを信頼することを渋るネクに羽狛は言った。<br /> 「全力で今を楽しめ」<br /> 自分が唯一尊敬する人の言葉を聞き、少し嬉しくなるネク。<br /> そんなネクに、世界を楽しむには自分が見える世界を広げろ、と教えた。<br /><br /> トウワレコード前で、二人は誰かに呼びとめられた。それは・・・死神となったビイト!<br /> 問答無用で襲われるが、途中で戦うのをやめ、ビイトは去っていった。<br /> 落ち込むネクだが、ヨシュアに促され、渋谷探索を続けることになった。<br /><br /></dd> <dt>266 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:10:44 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>スクランブル交差点に出たところで、探知機に反応が。その元は、道玄坂だった。<br /> 道玄坂には、長い行列ができていた。その先には新しいラーメン屋があった。名前は「暗黒拉麺」。<br /> ケータイの反応はこの店のようだ。<br /> 割り込みするな、と言われ外に出るが、一歩でも外に出ると、ネク達の姿は見えない、つまり列に並べない。<br /> どうするか考えていると、近くにあるラーメン屋「らあめんどん」の店主にノイズがとりついていることに気付く。<br /> ノイズを払うと、店へと入った。新しくできた店に対抗するための新メニューを考えているらしい。<br /> しかも、「暗黒拉麺」の店主から店の傘下へ入るよう勧められているようだ。<br /> 「暗黒拉麺」の店主の男は、客は非日常を求めている、売り方が重要、味なんてわかるわけない、と言い切った。<br /> 「らあめんどん」の店主の話を聞こうとするヨシュアだったが、ネクは無関心。<br /> だが、ネクは思い出す。聞いてもらうだけで人は落ち着く、とシキが言っていた。とりあえず、話を聞くことにしたネク。<br /><br /> 彼によると、「暗黒拉麺」の店に買収を勧められているが、あの店は味に愛情がないので嫌、だそうだ。<br /> しかも、ラーメン以外の小細工で客をひくのが許せない、らしい。<br /> 悲鳴にも似た歓声が聞こえたので外に出てみると、王子 英二が「暗黒拉麺」の宣伝に近い行為をやっていた。<br /> しかも、店員が踊りながらラーメンを作ってる!?<br /> さらに、店主が来た客にあの「レッドスカルバッジ」を配っていた。現在大人気で入手困難らしい。<br /> まさか・・・この店の店主はあのミッションの時のプロモーター!?見た目が変わりすぎていて、気付かなかった。<br /><br /></dd> <dt>267 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:12:09 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>とりあえず店を出た二人。突然、ヨシュアはこの事件を追うと言い出した。<br /> ミッションが出ていないことをいいことに、勝手に調査を始めるヨシュア。仕方なく付き合うネク。<br /> A-EAST前で、さっきのプロモーターと王子がもめていた。<br /> 自分のブログに嘘は書きたくない、と言う王子。<br /> プロモーターはこれはビジネスだ、ラーメンを売るためにこちらが用意した文章を書け、と言った。<br /> 王子についたノイズを払うと、王子は言った。昔セバスチャンが作った素朴で暖かいラーメンが食べたい、と。<br /><br /> 道玄坂に戻ると、ヨシュアが気付く。探知機はあのバッジに反応している?しかもこれはCATのデザイン。<br /> あらゆる物を作り出すマルチクリエーター、CAT。存在そのものがアート。ネクはCATのファンなのだ。<br /> CATのスタイルは「全力で今を楽しめ」。その元であらゆる活動をするCATが大好きなのだ。<br /><br /> 新メニューを考える「らあめんどん」の店主に王子の「素朴」という言葉をインプリントする。<br /> そして彼が作ったラーメンは・・・普通のラーメンだ。そこに王子が現れた。そのラーメンを早速食べる王子。<br /> 彼は言った。おいしい!これはただのラーメンじゃない。昔食べたセバスチャンのラーメンだ!<br /> 一口ごとに、マスターのラーメンへの、ラーメンを食べる人への愛情が伝わってくる!<br /> 店主は言った。これは店を出した時から全く変わっていない、自分がおいしいと思って出しているラーメンだ。<br /> 未来を作るのは自分自身、つらいことがあったら、また食いに来い!<br /> 再び現れたプロモーターに王子は言った。この仕事を下りる!自分をだます仕事は嫌だ。<br /> 続いてヨシュアが言った。<br /> 「渋谷は非日常にあふれている。その中で日常のように変わらない物があってもいいんじゃない?」<br /> 店主は思い出す。自分は、客が食べたあとに幸せが訪れるようなラーメンを作ることが夢だった。<br /> もうしばらく、やれるだけやってみる、と彼は言った。自分の味を突き通す、と。<br /><br /> 渋谷に集まる人は、隣の人の世界を見るために集まっているのかもしれない。<br /> そして周りが変わると不安になって、自分も変わりたくなるのかも。変わってはいけないものまで。<br /> 社会というルールに縛られている。人とのつながりが増えればルールも増える。<br /> 俺はルールだらけの世界で生きたくない。一人で気楽に自由に行きたい。他人同士で理解できるわけない。<br /> ヨシュアは指摘する。だからないことにするのが一番。ネクのヘッドホンも、人とのかかわりを避けるため。<br /><br /> 隣の世界に価値はない。俺の世界に干渉するな。俺は俺の世界があればいい。でも・・・<br /><br /> ケータイの反応が弱くなっていた。今日はミッションは出ないのか?<br /> ヨシュアが本当に探したいものは見つからなかったようだ。<br /><br /> 結局、ヨシュアが探しているものは最後まで教えてもらえなかった。<br /><br /> ヨシュア編 3日目 ストリートを漂流 完<br /><br /></dd> <dt>268 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:20:43 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 4日目<br /><br /> スクランブル交差点でネクとヨシュアは・・・マーブルスラッシュをやっていた。<br /> 結果はネクの勝ち。ネクは、約束どおりあと1時間ミッションを待つ、と言った。<br /> 暇つぶしのつもりか、電話で話しはじめるヨシュア。ネクはそれを見て、チャンスを待っていた。<br /><br /> 15分後、ヨシュアが羽狛にかけていた電話を切り、話しかけてきた。お願いがある、と。<br /> ここぞとばかりに、ネクは、待ち時間は短縮しない、と言った。<br /> ヨシュアは、交換条件を出したいと言ってきた。狙い通りだ。<br /> 続けてネクは言う。俺の質問に答えるなら調査を始めてもいい。ヨシュアはそれを受け入れた。<br /> ネクは尋ねる。何を探してるんだ?<br /> ヨシュアは答えた。渋谷ジャックさ。そのために渋谷川を探している。<br /> 渋谷川・・・?聞いたことのない川の名前に、戸惑うネク。<br /> ヨシュアも、ネクに尋ねてきた。ネク君は本当にRGに帰りたいの?帰ったところで、何が変わるの?<br /> だが、ネクの答えを待たずに、ヨシュアは探知機を起動させた。反応は渋急ヘッズの奥・・・宇田川町のようだ。<br /> それを聞き、ネクは自ら、そこに行こうと言った。<br /> 宇田川町・・・ヨシュアの思考の中にあった場所、自分が倒れていた場所。<br /> 自分の死んだ原因、ヨシュアの正体、宇田川町に行けば、何かわかるかもしれない。<br /><br /> 宇田川町へ行く途中、千鳥足会館前であの死神ボーカル「777」とそのバンドメンバーに呼び止められる。<br /> 宇田川町への道を壁で閉ざされ、彼らのトラブルの解決の手伝いをさせられる。<br /> その途中、モルコ前で参加者、ソウタとナオだった。前のマーブルスラッシュの大会で優勝した二人だ。<br /> ソウタによると、ミッションが出てないのに参加者が減っているらしい。しかも変なノイズを見つけた、と言うナオ。<br /> お互い勝ち残ろうぜ、と言うソウタにヨシュアは言った。全員が生きかえれるとはかぎらない、と。<br /> さらに、ネクが二回目の参加者だとも言った。パートナーが、今回のエントリー料だと打ち明けるネク。<br /> 自分を責めるネクにソウタとナオは言った。<br /> エントリー料にされたということは、ネクがそのパートナーを大切にしていた証だ。悪いことじゃない。<br /> 生きかえりたい理由に大小はない。だから、参加者同士で争いたくはない。<br /> そして、二人はネクにマーブルスラッシュの優勝バッジを渡すと去った。<br /><br /> いろんな人がいろんな事情や想いを抱えて生きている。その一つ一つに同じぐらいの価値がある。<br /> そんな考えにたどりついたネクだった。<br /><br /> スクランブル交差点でCATデザインの「レッドスカルバッジ」が渋谷中に広まっているのを見る二人。<br /> 参加者バッジに似ていることを指摘するヨシュア。<br /> ヨシュアによると、参加者バッジはコンポーザーが作っているらしい。<br /> しかも、コンポーザーは死神のゲームを取り仕切っているそうだ。<br /> 色が違うだけでデザインは全く一緒の参加者バッジとレッドスカルバッジ。なら、コンポーザーの正体は・・・。<br /><br /> 二人は、ケータイに取り付けられたもう一つの機能、過去を写せるカメラでそのトラブルを解決する。<br /> ちなみにこのカメラ、1日に3回しか使えない。しかも、ネクのケータイには取り付けられていなかった。<br /><br /> 渋急ヘッズ前で再びビイトと戦う。だが、また途中で戦うのをやめて去った。<br /> その直後、ビイトがライムのペンダントを落としていったことに気付く。<br /> ビイトに返すため、ペンダントを持って行くことにした。<br /><br /><br /></dd> <dt>269 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:22:16 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>やっと宇田川町裏路地についた二人。<br /> ここにはいつも一人で来ていた、と言うネクにヨシュアは言う。UGのように閉じられた世界だね、と。<br /> 俺は他人とは違う。他人には興味ない。他人と話したって何もならないし、理解できないと思っていた。<br /> そんな時、宇田川町裏路地のCATの壁グラフィティを見つけ、CATのことを知り、惹かれた。<br /> 全力で今を楽しむために、好きなことを好きなように好きなだけやる。それは、自分ができないと思っていたことだ。<br /> CATみたいに、自分の価値観だけで動けばいいんだ。他人と関わらなくても、CATみたいに今を楽しめる、そう思った。<br /><br /> でも、とネクは思う。UGに来て人の頭をのぞくとわからなくなった。<br /> 今を楽しむためには、自分が見える世界を広げなくちゃならない。<br /> 渋谷に集まるいろんな価値観、それに上も下もない。だったら、見える世界を広げるってことは・・・<br /><br /> 宇田川町裏路地を奥へと進むと、南師がいた。<br /> 様子を見ていると、何かを唱えながら地面に奇妙な模様を描いていた。ケータイはこれに反応している?<br /> 消すとばれる、それに罠かもしれないのでとりあえず残しておく。<br /> ヨシュアに促され、壁のグラフィティを見に行くネク。<br /> そこは、ヨシュアの思考の中でネクが倒れていた場所。<br /> そこでネクは思った。自分はヨシュアが俺の死に際に関係あると決めつけたが、その証拠もない。<br /> ヨシュアがただ想像してただけ、という可能性もある。<br /> どうしたの?立ちすくんじゃって、と尋ねてきたヨシュアに言葉を濁すネク。<br /> だが、その直後、ヨシュアは気になる言葉を言った。<br /><br /> 「あの時みたいだね」<br /><br /> いつだよ・・・やっぱりこいつは俺の死に際を見てるのか?<br /> もう一度、ヨシュアをスキャンしてみるネク。<br /><br /> 宇田川町裏路地。壁グラフィティの前にネクはいた。<br /> そこに走ってくるヨシュア。彼の右手には銃。<br /> ネクと、ヨシュアの目が合った。驚き立ちすくむネク。<br /> そして――銃声。<br /> 銃を構えるヨシュアの前で、ネクがゆっくりと崩れ落ちていく――<br /><br /> 俺・・・ここで・・・<br /><br /> 話しかけてきたヨシュアに適当に答えるネク。<br /> だが、さまざまな疑問と不信が無限に渦巻いていた。<br /> それでも、はっきりとこれだけは確信していた。<br /><br /> 俺を殺したのは、コイツだ!!<br /><br /> ヨシュア編 4日目 バッジ 完<br /><br /></dd> <dt>270 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:23:34 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 5日目<br /><br /> 日付が変わり、再びスクランブル交差点。<br /> ヨシュアは羽狛と電話で話している。話題はケータイのことのようだ。<br /> そんなヨシュアを見てネクは考えていた。<br /> 俺を殺したのはコイツ・・・だけど、動機は?メリットは?<br /> いっそ聞いてみるか、いや、だめだ・・・証拠が不十分だ。それにあと2日で全てが終わる。<br /> それまで、耐えることにした。<br /><br /> 電話を終えたヨシュアに、ネクは尋ねる。お前の目的は?<br /> 答えは前と同じ・・・「渋谷ジャック」そのために渋谷川を探している。<br /> それじゃあ納得できない、言わないなら協力できない、と言ったネクに対し、ヨシュアは観念したようにため息をついた。<br /> そして、語りだした。渋谷を管理しているのはコンポーザー、つまり、彼が渋谷をジャックしている。<br /> そこまで聞いて、ネクは理解した。ヨシュアはコンポーザーを倒すつもりなのだ。<br /> ヨシュアは言った。今はその前段階、コンポーザーの居場所を探している、と。それが渋谷川なのだ。<br /> さらにネクは思い当たった。俺達が南師に狙われているのは・・・。ヨシュアが言葉を引き継ぐ。その野望が、彼にばれたみたい。<br /> ネクは思う。こいつは、とんでもないトラブルメーカーだ!<br /> さらに、ヨシュアは羽狛のところへ行って探知機を修理してもらうつもり、とも言った。<br /><br /> スクランブル交差点から出ようとしたとき、狩谷が現れた。<br /> 彼と話している間に、あらゆるところに壁を作られてしまう。<br /> 結局、それらを解除しつつキャットストリートに向かう羽目に。<br /> 何が目的だったんだ・・・?新たな疑問を抱えつつ、キャットストリートへ。<br /><br /> ワイルドキャットに入ると、羽狛が待っていた。<br /> ヨシュアは探知機の修理、ネクはカメラ機能をつけてもらうために彼にケータイを渡した。<br /> 待っている間、またネクは考えた。なぜコイツは俺を殺したんだ?<br /> ヨシュアにそれとなく聞いて見ることに。どうして俺と契約した?「ずっと見ていた」ってどういうことだ?<br /> ヨシュアは答える。昔からUGが見えた。だから死神のゲームは知っていた。そして興味を持った。<br /> 調べているうちに羽狛と出会い、UGのことを聞いた。そして、惹かれていった。<br /> 生死をかけて必死で渋谷を駆けずりまわる、そんな刺激的なレクリエーションとしての魅力に。<br /> 日常は退屈以外の何物でもなかったから。だからUGに来た。<br /> ネクは叫んだ。お前は来たくてUGに来たけど、俺は違う。俺はお前に・・・<br /> 言い終わる前に、羽狛がケータイを持ってきた。ヨシュアを追求するチャンスを失い、ネクは一人毒づいた。<br /><br /> ワイルドキャットを出ると、羽狛は出かけるつもりらしい。<br /> それを見送ると、今度はヨシュアが尋ねてきた。ネク君はなんで死んだの?<br /> 原因はお前だ!と言おうとしたが、やめた。全てが無駄になる。記憶がない、とごまかしておいた。<br /> ネクも聞き返した。お前はなんで死んだんだ?だが、ヨシュアは答えなかった。<br /><br /></dd> <dt>271 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:26:21 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>宮下公園ガード下で、また出合った。・・・ビイトに。<br /> 襲ってこようとするビイトを、狩谷と八代が止めた。ルール違反だと。<br /> しかしビイトは、俺は特別だ、指揮者からの特命だ、と言った。<br /> それを聞き、八代は憤慨するが、狩谷に連れられ撤収した。<br /> 再び襲ってくるビイト。その途中、ネクはビイトに、昨日拾ったペンダントを返した。<br /> 一つ借りだ、と言って、ビイトは去って行った。<br /><br /> トワレコ前で、CATの新作アートを見上げるネク。<br /> 同じくそれを見たヨシュアは言った。CATってこっちの活動だけでも忙しそうなのに、よくカフェもやってられるよね。<br /> どこにあるか尋ねるネクに、ヨシュアは答えた。もう何度も行ってるじゃない。キャットストリートさ。<br /> まさか・・・。驚いて言葉が出ないネクにヨシュアは言った。そう、CATは羽狛さんさ。<br /> 驚き、混乱するネク。CATは顔出し取材を受けない。だから顔を知らなかった。<br /> ネクは言う。羽狛は何かが違う、と思っていた。<br /> ネクは確信する。羽狛はヨシュアがコンポーザーを倒すのに協力していた、だから羽狛=CATはコンポーザーじゃない。<br /> CATの作品には人の心に語りかけてくるものがある、と言うネク。<br /> ヨシュアは、ネクにも参加者バッジがあるからできる、と提案する。<br /> 人の心がわかるからコミュニケーションなんていらない。それに人は本心では会話しない。価値観も違う。<br /> でも・・・とネクは思う。<br /> それぞれの価値観が違い、考えていることがわからないからこそ、それを知ろうと努力する。世界を広げることができる。<br /> それが今を楽しむっていうことなんじゃないか?<br /><br /> スクランブル交差点に出たとき反応が。<br /> そこでネクは言った。俺はゲームに勝ち残らなくちゃならない、これ以上余計なリスクは増やしたくない。<br /> ヨシュアも言った。これ以上は巻き込まない、でも渋谷川の場所だけでも確かめたい。<br /><br /></dd> <dt>272 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:27:08 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>渋谷駅ガード下で、探知機の反応が強くなった。<br /> こんなところに渋谷川が・・・だが、その先には壁があって進めないようだ。<br /> 戻ろうとしたとき、巨大な黒いノイズが!かなり手強い!<br /> その時、ヨシュアが言った。仕方ないね・・・あんまりやりたくなかったんだけど。<br /><br /> ヨシュアが跳んだ・・・そして、空から降り注いだ光がノイズを貫き、そして・・・ノイズが消滅した。<br /><br /> 驚くネク。<br /> そこに・・・狩谷が現れた。そして、言った。<br /><br /> 「オマエ・・・死んでないナ?」<br /><br /> 狩谷曰く、参加者にはあんな技は使えない、それに生き人の参加はルール違反だ。<br /> だが、今回はあのノイズを片付けたということで見逃す、と。<br /> ネクが尋ねる。あいつが言ったことは本当か。ヨシュアも・・・それを認めた。<br /> 裏口参加だけど、ほかの参加者と同じだよ。<br /> ネクは思わず叫んでいた。<br /> ふざけるな!生きてるのに他の参加者と同じって何だよ!<br /> お前と違って、こんなところに来たくて来たんじゃない!<br /> お前のせいだろ!お前が俺を殺したくせに!<br /><br /> それを聞いたヨシュアは不敵に笑って言った。<br /> 「だとしたらどうするの?」<br /><br /> 僕がネク君を殺した犯人だったとしたら・・・ネク君は僕をどうするの?<br /><br /> ヨシュア編 5日目 テリトリー 完<br /><br /></dd> <dt>273 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:29:31 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 6日目<br /><br /> 再びスクランブル交差点。<br /> ヨシュアはまた羽狛と電話で話している。<br /> それを見てネクは思う。どうして羽狛さんはあんなヤツに協力を?<br /><br /> 俺を殺しておいて、よく俺の前に出てこれたな。そう言うネクに、ヨシュアは平然と言った。<br /> だから、だとしたらどうするの?仕返しに僕を消す?そんなことしたらネク君が消えちゃうよね。<br /> ・・・それをわかってて俺と契約したな!だが、その理由がまだわからない。<br /><br /> そこに、メールが届く。久しぶりのミッションだ。<br /> 『ゲームⅥ 2.2360679の“0”と“5”のボスを倒せ 制限時間は60分』<br /><br /> 二体のボスを倒すことはわかる。数字の意味はわからない・・・。<br /> 珍しくミッションに前向きなヨシュア。それを不思議に思うネクにヨシュアは言った。<br /> 一応自分も参加者だ。UGで消滅した場合、RGの自分の存在も消滅してしまう。つまり、条件は他の参加者と一緒。<br /> ネクは言った。俺はお前のことを許してない、ミッションが先決だから、話を切り上げるだけだ。<br /><br /> スクランブル交差点を出ようとしたとき、また黒いノイズに襲われる。<br /> 何とか倒すが、疑問は残る。何なんだあのノイズ・・・。<br /> そこに、また黒いノイズが!身構える二人。だが、目の前で突然ノイズが消えた。<br /> 誰かが助けてくれた・・・?でも誰が?新たな疑問を残し、二人は唯一進めるエリア、センター街へと向かった。<br /><br /> AMX前につくと、死神が黒いノイズに襲われている!?<br /> 助けることにしたネク。だが、別のノイズが遅いかかってきた!<br /> 何とかそのノイズを倒したネクだったが、死神の方は助けられなかった・・・<br /> しかし、死神を襲うノイズ・・・死神が作ったノイズは死神は襲わないはず。どうなってるんだ?<br /><br /></dd> <dt>274 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:30:09 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>次は、千鳥足会館前。<br /> ソウタとナオが黒いノイズに襲われていた!そして、ソウタの目の前で、ナオが、消えた・・・。<br /> パートナーが消滅した今、ソウタももうじき消滅する。それでも、ネクは助けに入っていた。<br /> ソウタを襲うノイズを片付けた二人。だが、彼ももうすぐ消える。<br /> 俺が、もう少し早く来てれば・・・ネクにソウタは言った。お前たちのせいじゃない、俺がナオを守りきれなかっただけだ。<br /> お前たちは最後まで残れよ。そう言い残して、ソウタは・・・消滅した。<br /><br /> 僕達は生き残ってる、それだけで十分さ。そう言うヨシュアにネクは叫んだ。<br /> 生き残れなかった奴らはどうなる!?死神のせいで、たくさんの参加者が消されたんだ!<br /> ヨシュアは答えた。ネク君には関係ないでしょ。<br /> 違う・・・そうネクは言った。確かに参加者は他人同士だ、道行く人たちも。立場も境遇も考え方も違う。<br /> けど、渋谷で出会って、少しだけ話をして、少しだけだけど、感じた。<br /><br /> 俺の世界が、ほんの少しだけ、広がるのを。<br /><br /> だから、そんな人たちを全く関係ないって簡単に割り切りたくない。<br /> 全力で今を楽しめ。それは、世界を広げること。羽狛さんが言ってた意味がやっとわかった気がする。<br /> 自分一人だけじゃ、いつまで立っても広がらない、だから人と関わって世界を広げる。<br /><br /> ヨシュアも少し考え、言った。<br /> 他人と触れ合うからこそ、今までとは違う自分を発見できる、そんなところかな・・・。<br /><br /><br /></dd> <dt>275 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:31:36 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>今日はルート5・・・スクランブルから宇田川町の通りだけが開いているようだ。<br /> この数字はルート5を示していたということか。<br /> ルート5は6つのエリア、スクランブル、センター街、AMX、千鳥足会館、渋急ヘッズ、宇田川町にまたがっている。<br /> スクランブルを“0”として番号を振ると、“5”は宇田川町。<br /> つまり、今日のミッションはスクランブル交差点と宇田川町のボスを倒せ、ということのようだ。<br /><br /> 渋急ヘッズ前では、今度は狩谷と八代がノイズに襲われていた。<br /> 加勢することにするネク。何とか、二人を襲うノイズを倒す。<br /> 自分たちを助けたネクに対して怒鳴る八代。素直に礼を言った狩谷。<br /> 死神が参加者に助けられたなんて恥ずかしいにもほどがある!そう言って去った八代のあとをため息をついて狩谷は追った。<br /><br /> 宇田川町裏路地――時間はまだある。<br /> そこのボスノイズを倒した二人。タイマーも消えた。ミッションクリアだ。<br /><br /> そこに、また南師が現れた。<br /> 消滅されると計算が狂う。生き残ってくれてよかった、と不敵に笑いながら言う南師。<br /> スクランブル交差点で二人を助けたのは南師だったのだ。<br /> 7日目は、ゲームマスターが直接手を下せる日。それを楽しみにしていたようだ。<br /> 南師は言った。俺がお前らを消滅させる速さは?<br /> 299.792.458m/s!つまり、光の速さ、と言いたいようだ。<br /> 「あの日この場所でミスった計算の答えを出す。今度こそ確実にしとめてやる!」<br /> そう叫び、南師は立ち去った。<br /><br /> 去り際の南師のセリフの意味を考えるネク。コイツ、前にも襲われたことがあるのか?<br /> やっぱりコイツはとんでもないトラブルメーカーだ。<br /><br /> でも、明日を越せれば・・・。<br /><br /> ヨシュア編 6日目 疾走するケダモノ 完<br /><br /></dd> <dt>276 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:32:38 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 7日目<br /><br /> いよいよ最終日。スクランブル交差点で、ネクはヨシュアと話す。<br /> 渋谷川への入り方はわからなかった、とつぶやくヨシュア。<br /> たまらずネクは言った。どうして俺を殺したんだよ?<br /> だが、ヨシュアは突然とぼけた。<br /> それをさらに追求するネクに、ヨシュアは答えた。僕が言ったのは、もしそうなら、ってことだよ。<br /><br /> そこにミッションが届く。<br /> メールを見る前、ネクは言った。今日のミッションが終わったら全部話してもらう、と。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『ゲーム7 ポークシティのゲームマスターを倒せ 制限時間は600分 未達成は消滅』<br /><br /> 最後のミッションは、南師と対決か。<br /> だがヨシュアは、今日のミッションが気になる、と言った。だがそれには深く言及しなかった。<br /> 向かうは、道玄坂の先にある、ポークシティだ。<br /><br /> 104前についたとき再びメールが届く。<br /> 『追伸 ネズミとウシを用意しておけ』<br /> 今日のミッションはいつもと違う・・・内容もわかりやすい、意味不明な数字もない。<br /> ヨシュアは何かわかった様子。だがそれについては何も言わず、道玄坂へ行こうと、ネクを促した。<br /><br /> ネズミとウシ・・・それは、渋谷に存在するブランドのこと。<br /> 「D+B」というブランドは、『デンジャラスバッファロー』と言う正式名称があり、『ムース・ラットゥス』はラテン語でネズミの意味<br /><br /> らしい。<br /> つまり、この二つのブランドを用意しておく必要があるようだ。<br /><br /> ヨシュアによると、ポークシティは死神、特に南師が拠点にするにはいい場所らしい。<br /> 渋谷中の情念が集まってポークシティにぶつかり、上空に吹き上がっている場所。<br /> そしてその情念はまた戻ってくる。情念は減ることなくたまり続けている。<br /> その様子を高いところから見下ろして、満足している・・・ということのようだ。<br /><br /> 1階の奥には、死神がいた。なんで参加者がここに?と尋ねてきた。<br /> ポークシティにいるゲームマスターを倒せ、と言うミッションが来た、と言ったが、死神は何も知らない様子。<br /> 彼らは、ただここを見張れ、と南師に言われただけらしい。<br /> とりあえず、条件クリアで通しても大丈夫だろう、という結論に至ったようだ。<br /> ポークシティでは特殊な結界が施されており、それぞれの階でノーブランドを除く特定のブランドのバッジ以外は使えなくなっていた。<br /> しかも、ここはノイズがいる世界に限りなく近い平行世界と同一化しているようだ。南師の仕業らしい。<br /><br /></dd> <dt>277 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:33:06 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>屋上には、やはり南師がいた。<br /> だが、南師はネク達が来ることは予期していなかったようだ。<br /> ミッションメールのことも知らないらしい。だが、出向く手間が省けた、と言って笑った。<br /><br /> 「本当は、あの場所であの時と同じシチュエーションを用意してたんだがな」<br /><br /> その時、また頭痛がネクを襲った。<br /> そして・・・思い出した。<br /><br /> 宇田川町裏路地。壁グラフィティの前にネクはいた。<br /> そこに走ってくるヨシュア。彼の右手には銃。<br /> ネクと、ヨシュアの目が合った。驚き立ちすくむネク。<br /> そして――銃声。<br /> 銃を構えるヨシュアの前で、ネクがゆっくりと崩れ落ちていく――<br /><br /> しりもちをつき、唖然とした表情でヨシュアを見上げるネク。<br /> ヨシュアが銃を向ける先――ネクの背後に、腕を押さえる南師がいた。<br /> 驚き、振り返るネク。<br /> 南師は銃を構え――銃声。<br /><br /> 「アンタ・・・だったのか・・・<br />  お前が・・・俺を殺したのか・・・アンタが俺から全てを奪ったのか!」<br /><br /> 叫ぶネクを、南師は鼻で笑うと自ら襲いかかってきた。<br /> 複数の禁断ノイズをけしかけ、そして、自らもノイズ化して戦う南師。<br /> そして、激しい戦いを経て、何とかネクとヨシュアは南師を倒した。<br /><br /> 苦しそうに唸る南師。突然、笑い出した。そして勝ち誇ったように叫んだ。<br /> 知ってるか?世界は数字でできてんだ。俺は求める解のために逆算し続けてきた、これがその答えだ!<br /> その体が光り出す。ヨシュアが叫んだ。まずい!このサイキックはレベル虚数フレア!<br /> 「勝つのは俺だぁぁぁ!」<br /> 「ダメだ!!間に合わない!」<br /> 頭を抱え、叫ぶネク。<br /> それを見たヨシュアは・・・ネクの体を押した。屋上の外へと。<br /><br /> 「何言ってるの?ネク君は負けられないんでしょ?自分を諦めたら、世界を諦めるのと一緒だよ」<br /><br /><br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――渋谷のスクランブル交差点だった。<br /><br /> 「くそっ・・・なんで・・・なんでだよぉ!!」<br /><br /> ヨシュア編 7日目 欲望のせめぎあい 完<br /><br /></dd> <dt>278 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 20:44:37 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>以下、ヨシュア編の補足です。<br /> 2日目の強制バトルで登場する黒いノイズは「禁断ノイズ」と呼ばれる特殊なノイズです。<br /> その名の通り、これを作り出すことは重大なルール違反となります。<br /> 4日目、宇田川町で南師が描いている模様は、「禁断ノイズ精製陣」です。<br /> これは、ネクとヨシュアが立ち去った後にここを訪れる八代と狩谷の会話の中で明らかにされます。<br /> つまり、禁断ノイズを作り出していたのは南師。<br /> 5日目以降は、普段のバトルでも禁断ノイズと戦えるようになります。<br /> 普通のノイズはスキャン状態だと、ふらふら漂っているだけですが、禁断ノイズのシンボルはスキャンすると向こうから寄ってくるのです。<br /> 普通のノイズよりも桁違いに強く、しかも逃げられない!<br /> かなり厄介なノイズです。</dd> </dl><dl class="thread"><dt>280 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 22:10:40 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>しまった!<br /> ヨシュア編2日目のシュウトの名前間違ってる!<br /> 「修斗」ではなく「修人」です</dd> </dl><p><br />  </p> <dl class="thread"><dt>299 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 22:53:31 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 1日目―あと7日―<br /><br /> スクランブル交差点で、ネクはつぶやく。<br /> これが俺の・・・最後のゲーム。<br /> みんなのためにも・・・俺は負けられない。何としても生き残る!<br /><br /> ミッションメールだ!<br /> 『ゲーム① 104に到達しなさい 制限時間は60分 未達成なら消滅です』<br /><br /> とりあえず、パートナーを探すためハチ公前へ。<br /> 参加者を探し大声で叫んで見るが、全く見当たらない。<br /> そこにまたメールが。<br /> 『追伸 今回の参加者数は1名です 健闘を祈ります』<br /> バカな!?契約すらできない!ノイズも倒せない!まさか・・・エントリー料は他の参加者!?<br /> 逃げ切ったとしても、ノイズ退治のミッションが出たらその時点で終わりだ。<br /><br /> そこに、ノイズが!逃げようとするが、大量のノイズに囲まれた!そこに現れたのは八代と狩谷。<br /> ノイズを向かわせてくる二人。もうだめだ・・・と諦めた瞬間「待て待て待て待て~ぇ!」<br /> 駆けつけたのはビイト!?こんなひどいゲーム俺は認めない!と、何とネクと契約した。<br /> 襲ってきたノイズを倒した二人。そして、ビイトはネクを連れ、ひとまずその場から逃げた。<br /><br /> 渋谷駅西口バスターミナルまで逃げた二人。そこでネクは尋ねる。どうして俺と契約を?<br /> 借りがあったから、と答えるビイト。ライムのペンダントのことだ。<br /> 死神が参加者と契約してまずくないか、と言うネクにビイトは、そんなのどうでもいい、と叫んだ。<br /> 死神のやり方にも、我慢できなくなってた、とも言った。<br /> ビイトに聞かれ、また死神のゲームに参加した経緯を話すネク。<br /><br /></dd> <dt>300 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 22:56:52 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>あのあと・・・ポークシティでの戦いのあと、またネクは白い空間にいた。<br /> あいつは、ヨシュアはどうなった!?叫ぶネクのところに、また北虹が現れる。<br /> 生き残ったのは・・・ネク一人だった。<br /> 北虹は言った。我々への協力を感謝する。それは、反逆者、南師の始末。<br /> そう、7日目のミッションは北虹が出したのだ。ネク達は利用されたのだ。<br /> ヨシュアはどうなった!?叫ぶネクに、北虹は言った。<br /> 消えたよ。君をかばって南師の大技をまともにくらい、消息不明、おそらく消滅したのだろう。<br /> 呆然とするネク。俺のせいだ。俺はお前に殺されたってあいつに言ったからだ・・・。<br /> パートナーなのに、俺、あいつのこと信じてやれなかった。<br /> 自分を責めるネクに、北虹は言った。生き人がゲームに参加したという違反の連帯責任として、君も消滅してもらう。<br /> だが、今回協力した功績により、エントリー料持ち越しのままペナルティつきで再参加してもらう。と言った。<br /> そのペナルティとは・・・今後の再参加を認めない、つまり次が文字通り最後のゲームとなるというものだった。<br /> そして・・・エントリー料をすでにとった、とも言った。<br /><br /> シキもエントリー料としてとられたまま、ヨシュアの命も無駄にできない。だから俺は勝ち残らなくちゃならない。<br /> そう言うネクに、ビイトは俺につきあえ、と言った。<br /> ビイトに言われるまま渋谷駅ガード下へと向かう。<br /> そして途中にあった壁を、ビイトが持っていた死神用のキーバッジで開けた。<br /> そしてたどりついたのは、渋谷川。その壁をビイトは開けようとしたが、ダメだった。鍵が違うらしい。<br /> とりあえず、ミッションどおりに104へ。先に言ってしまったビイトを追いかけるネク。<br /><br /> 104にたどりつき、ミッションクリア。<br /> ネクはビイトに尋ねた。パートナーを信頼するために。<br /> 自分と契約したのは、借りがあるから、本当にそれだけか?リスクが見合わなさすぎる。<br /> ビイトは答えた。リスクって何だ?唖然とするネク。<br /> ビイトは続けて言った。やらなきゃならないことがある。<br /><br /> 俺は・・・コンポーザーになる!<br /><br /> ビイト編 1日目―あと7日― 常識、非常識。 完<br /><br /></dd> <dt>301 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 22:59:57 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 2日目―あと6日―<br /><br /> 二人はスクランブル交差点にいた。さっそくミッションメールが届く。<br /> だが、二人はミッションは無視し、渋谷川へ行くことにしていた。<br /> ビイトがコンポーザーになって、ゲームを終了させる。<br /><br /> その時、二人の前に、今回のゲームマスター「虚西 充姫(コニシ ミツキ)」が現れた。<br /> ビイトによると、虚西は鉄仮面と呼ばれているらしい。<br /> 虚西はビイトの行動はお見通しと笑った。それに反発するビイト。<br /> ビイトが死神職を解任され参加者となったこと、参加者を消していないビイトの寿命は5日前後であることを伝えた。<br /> 虚西はビイトからエントリー料を徴収した。それは、ビイトの肩に乗ったノイズ。それをバッジにしてしまった。<br /> そして、ミッションを伝えた。それは『この私を倒すこと 制限時間は6日間』。<br /> 虚西はある場所から6日間動かない、彼女を見つけ倒す、いわゆるかくれんぼだ。<br /> そして、参加者バッジをビイトに渡すと、姿を消した。<br /> あのノイズは何だ?ネクの問いにはビイトは答えなかった。104方面へ逃げた虚西を追う。<br /><br /> キーバッジで壁を開けながら先へと進んで行く。<br /> 道玄坂で、死神が現れた。エマージェンシーコールが出された、つまり、参加者への攻撃が解禁されたのだ。<br /> さらに、開放バッジ、それがあれば力が何倍にも跳ね上がるものをつけているらしい。<br /> 死神をなんとか退けたが、なんでこんなことになったんだ、と言うビイト。<br /> お前が死神を裏切ったからだろ、とネクに言われ、大慌て。出てくる死神は全部倒す、それでOKだ、と言うビイト。<br /> しかしネクは疑問に想った。なんで虚西は直接仕掛けてこない?なんでこんな回りくどいことを?<br /><br /> A-EAST前まで来た時、彼女がライブハウスへと入っていくのが見えた。<br /> あとを追おうとするが、入る前に、死神――あの「777」が現れた。<br /> 「覚悟しろ、ビトウダイスケノジョウ!」「だぁぁぁ!」<br /> 変な言葉を不思議に思うネクだったが、ビイトの本名だったのだ。本人は、ダサいからビイトと呼べ!と言った。<br /> 「777」に勝った二人。トドメをさせ!と叫ぶ777だが、ビイトは言った。<br /> お前と戦う理由はないし俺はUGを壊す気もない。それに・・・「今日ライブなんだろ?」<br /> ネクも言った。「ファンやスタッフがあんたを待ってるんじゃないのか?」<br /> そんな二人に777は新たなキーバッジを渡した。だが、虚西は見ていない、と言う。<br /> 中に入っていった777。だが、彼の悲鳴が!中に入る二人。だが、誰もいなかった。<br /> そして床には・・・777のチョーカーが。消された・・・ようだ。<br /> 直後に襲ってきたノイズを倒した二人。<br /> 暗闇の中、ネクとビイトは虚西の姿を必死に探した。<br /><br /> ビイト編 2日目―あと6日― スタイル 完<br /><br /></dd> <dt>302 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:02:13 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 3日目―あと5日―<br /><br /> 二人が気付くと、スクランブル交差点だった。<br /> A-EASTに戻ろうとするビイトをネクは止める。昨日、隅々まで探したけど見つからなかった。<br /> 他のエリアにいる可能性が高い。ということで、昨日もらったキーバッジで開けられる場所を探すことに。<br /><br /> そこに、八代が現れた。<br /> 八代は・・・何と、ビイトがエントリー料としてとられたノイズのバッジを持っていた。<br /> 八代は、今日はゲームマスター代理とらしい。自分のミッションをクリアすれば返してあげる、と言った。<br /> 「ミッションは『死神遊び』の04――」「ヘックション!ヘックション!」<br /> 八代の言葉の途中で、ビイトがくしゃみをしたせいで、ネクは聞き逃してしまう。<br /> 八代によると、正式な代行ではないので、失敗しても、ネク達は消滅しないらしい。だが、バッジは消滅する。<br /><br /> 八代のミッションをクリアする・・・前に、ネクは尋ねた。今日のミッションは何だ?<br /> ビイトが答えようとするが・・・。まさか、お前も聞き逃したんじゃ。<br /> ビイトが言った。「死神ごっこ」の、もとい「死神遊びの」04は――。<br /> そこに、「死神さん」をしようか迷う男がいた。ビイトが叫ぶ。そうだ、「死神さん」だ。<br /> 思い付きじゃないだろうな、と言うネクに、ビイトは俺は元死神だから大丈夫だ、と言った。<br /> さっきの男は、「死神さん」に頼っていていいのだろうか、と悩んでいた。やめるべきか否か。<br /> ネクはまた尋ねる。今日のミッションは本当に――。ビイトは、俺を信じろ!と言った。<br /> その間に、男がどこかへ行ってしまい、見失ってしまった。<br /><br /> 男を捜す途中、八代が笑いながら逃げていくのを目撃する。<br /> おかしい、とネクは指摘する。自分達をつけまわしている気がする。<br /> そう言うネクが話している途中、何故かビイトはまたくしゃみ。話を中断させられ、男を捜すのを再開する。<br /><br /></dd> <dt>303 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:05:27 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>千鳥足会館前で、男に追いつく。<br /> そこに、あのプロモーターも現れた。二人は社長と部下の関係だったらしい。<br /> 部下の方は、独立したがうまくいっていないようだ。これからどうすればいいか、と落ち込んでいる。<br /> すると、上司の男は「死神さん」を始めようとする。<br /> チャンスだ、と言うビイト・・・だが、ネクは「死神さん」に干渉しなかった。<br /> 大事な事は、自分の言葉で伝えるべきだ、と。<br /> 精一杯の言葉で部下を励ます男。「死神さん」は彼にはもう必要ない。<br /> そこでもう一度ネクはビイトに尋ねた。本当に「死神さん」なのか。<br /> 正直に2日たったから覚えてない、と謝るビイト。2日って、忘れるの早いな・・・。<br /> あわてて闇雲に行動してもいけない、と言うネクに、ライムにも同じこと言われてた、とつぶやくビイト。<br /> アニキのくせして俺はぜんぜん進歩してない、と言ったビイトの言葉をネクは聞き逃さなかった。アニキ!?<br /> ビイトは、ライムは自分の妹であることを明かす。ネクは、女だとは思ってなかったらしい。<br /><br /> ライムは俺が殺したようなものだ、だから死神になればライムを戻せるかも、と思い、そうしたがダメだった。<br /> 羽狛がライムの魂を集めてバッジにしてくれたそうだ。それとの再契約で消滅しなかった。<br /> でも、何かしなきゃいけないと思って、死神の所へ行っていた。そう、あのノイズはライムなのだ。<br /> そして、コンポーザーになれば、戻せるかもしれない、だからコンポーザーになりたい、と。<br /><br /> 「頼む、俺を・・・手伝ってくれ」<br /> ライムは何としても助けたい、だから・・・。<br /> ネクは答える。「頼まれなくたって、そんなことわかってるよ」<br /> 生き残っても、死神との契約でルール違反、よくてゲーム無効再参加、でもそれはできない。<br /> だから、シキを助けて生き残るには・・・。二人は約束する。互いに協力することを。<br /> 本当のミッションを知るため、八代を探すことにする。<br /><br /></dd> <dt>304 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:06:37 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>その時、八代が怒鳴りこんで来た。<br /> 「死神遊び」の04とは、鬼ごっこのことだった。<br /> 怒り狂って寄って来る八代。そこをネクは・・・捕まえた。俺たちの勝ちだ。<br /> だが、八代は、今のは無効だ、次のミッションは『あたしを倒す』こと、と言って、戦いを挑んできた。<br /> 「あたしはこのゲームだけは勝たなきゃなんないのよ!」<br /><br /> なんとか八代に勝った二人。<br /> 私は昇進しなきゃならない、とまだ悪あがきをしようとする八代を、狩谷が止めた。<br /> 昇進したい、と言う八代に狩谷は問う。偉くなって何がしたい?<br /> 答えられない八代。狩谷は、答えられないならムチャな目標立てるな、と言った。<br /> 八代は逆に尋ねた。なぜ昇進を断ったのか、幹部入りの話を蹴ったのか。<br /> 八代は叫ぶ。あたしに気でも使ったつもり!?アンタのお荷物なんかになりたくない!<br /> だが、狩谷はいつもの調子で答えた。幹部はめんどくさい、現場が好きだ。変化する町並みを眺めるのが。<br /> 「それに・・・幹部になっちゃ、卯月と賭けラーメンもできないダロ?」<br /> 八代は落ち着きを取り戻す。その場を去った。<br /> そして、狩谷は新たなキーバッジをネクとビイトに渡すと、自分とのゲームに勝てばとったバッジを返す、と言った。<br /><br /> それは・・・『俺を倒すこと』<br /><br /> ビイト編 3日目―あと5日― コンポーザー 完<br /><br /></dd> <dt>305 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:07:59 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 4日目―あと4日―<br /><br /> 気付くと、宮下公園ガード下だった。<br /> ビイトを探すと、少し離れたところで地面を見ている。何してるんだ?<br /> 何か考え事をしていたようだったが、声を変えると驚いた様子。すぐに気合を入れるかのように叫んだ。<br /> ビイトによると、狩谷の実力は幹部クラスらしい。下っ端のままなのは、本人に欲がないからだとか。<br /> そういえば、昨日もそんなことを言っていた。<br /> ビイトは言った。コンポーザーと戦う本番前の肩慣らしにはもってこいだ、と。<br /><br /> しかし、このガード下から出られない。壁があるのだ。しかも、キーバッジがない!<br /> だが、ビイトが拾ったと言う箱を取り出す。ボタンがついていた。<br /> そこにメールが届く。<br /> 『俺はトワレコで待ってルゾ キーバッジは箱の中にいれてオイタ』<br /> 狩谷からのメールだ。落ちていたメモをヒントにはこの仕掛けを解き、キーバッジを取り出した。<br /><br /> トワレコへと向かおうとネクがビイトに呼びかけたが、ビイトがいない。<br /> ビイトは、ネクがさっき起きた時にいた場所に立っていた。<br /> そこには、花束がおいてある。誰かが、事故にあったのか?<br /> ビイトが言った。ここで死んだんだ。俺とライム。<br /> いつもどおり親とケンカして、いつもどおり家を飛び出して、いつもどおりライムが追いかけてきた。<br /> でも、いつもと違って、暴走車がライムに突っ込んできて、それをビイトはかばった。<br /> そして、二人でUG行きだった。<br /> 俺がライムを殺した、俺がライムの未来を奪った、と自分を責めるビイト。<br /> 俺と違って、やりたいことも夢もあった。それを俺が・・・。<br /> それでもネクは言った。ライムはお前のこと、うらんでないだろ?ビイトは答える。・・・さあな。<br /> ライムの記憶が、変わってたんだ。UGであいつを見つけたとき、あいつは俺に『はじめまして』って言ったんだ!<br /> ライムから・・・俺の記憶がなくなってた。記憶がエントリー料、だったようだ。<br /> ビイトは言った。もし俺がコンポーザーになってライムをよみがえらせても、記憶は戻らないかもしれない。でも俺はやる!<br /><br /></dd> <dt>306 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:09:04 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>トウワレコード前に辿り着く。だが、狩谷はいない。<br /> ビイトに促され、スキャンして見ることに。何か手がかりがつかめるかもしれない。<br /> スキャンしてみるネク。だが、何かがおかしい。スキャンできない!?<br /> ネクは気付く。皆がレッドスカルバッジをつけている?参加者バッジと同じなのか?<br /> 参加者バッジを持っているとスキャンされない・・・それと同じことがRGでおこっているのか?<br /> レッドスカルバッジはCATデザイン。参加者バッジと同じデザインだから、CATは・・・。<br /> そうつぶやくビイトをネクはライムが先だ、と遮った。<br /> ・・・大丈夫、そんなわけ、ないよな・・・。<br /> そこに、思ったより早かったな・・・、そう言って、狩谷が現れた。<br /> 狩谷と戦う二人。そして、激しい戦いの後、狩谷に勝った。<br /> 結構やるネェ、そう言って、バッジを返そうとした狩谷だったが、今度は八代が現れ、それを止めた。<br /> そして、手伝ってあげる、と二人で戦いを挑んできた。<br /> これに、なんとか勝ったネクとビイト。<br /> 今度こそ本当に、バッジを返してくれた・・・が、ビイトが叫んだ。「これニセモノだぞ!」<br /> まただまされたのか?ところが、狩谷と八代も驚いている。彼らも虚西にだまされたのだ。<br /> つまり、二人ともただの時間稼ぎ役に使われたのだ。<br /> 謝る狩谷に、だまされてたんなら仕方がない、と言うビイト。ワビだ、と狩谷は新しいキーバッジをくれた。<br /> ビイトとネクは言った。あいつには気をつけろ、前にキーバッジをくれた死神が消されたから。<br /> 自分の身は自分で守る、と二人は言った。<br /><br /> ネクとビイトは、再び虚西を捜すため渋谷の街へと繰り出した。<br /><br /> ビイト編 4日目―あと4日― 消えない罪悪感 完</dd> </dl><p><br />  </p> <dl class="thread"><dt>315 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 20:59:15 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ビイト編 5日目―あと3日―<br /><br /> ネクとビイトが気づくと、そこはスクランブル交差点だった。<br /> また1日たってしまった。もう5日目だと大慌てするビイト。<br /> あと3日しかないのにやることが多い、と言うビイトにネクは落ち着いて順番に片付けていくしかない、といさめた。<br /> 昨日のキーバッジで開く場所――宇田川町方面へ行くことに。<br /><br /> 千鳥足会館前で突っ走るビイトに、ネクは言った。お前っていつも全力だな。<br /> だがビイトは言った。こんなに必死になったのはUGに来てからだ。<br /> 生きてるときは、全力で何かするなんてなかった、夢中になれるものがなかった。<br /> 口うるさい親に反発してた。しっかりしてたライムと比べられて死ぬほど嫌だった。<br /> だから、周りが自分に期待しないように自分を諦めてた。<br /> そのうち親は何も言わなくなったのに、ライムは違った。自分を励ましてくれた。夢は見つかるよ、と。<br /> でも、それが情けなくなって、ライムを遠ざけた。スケボーで世界一になるのが夢、って言ったのはウソだ。<br /> 夢がないのに生き返るのは・・・、なんて言ったライムのために。<br /> だから、生き返れば絶対に夢を見つかる、絶対に夢を持てるって励ましたかった。<br /> でも、それを気にしてライムは自分をかばった。<br /> 「バカだよ・・・俺」死んでからライムの大切さに気付くなんて・・・<br /><br /> 自分を責めるビイトにネクは言った。<br /> 「あぁ、お前はバカだ」<br /> 怒るビイトに向けてネクは続けた。<br /> 人の目なんて関係ない、自分でどこまで全力でできるかが大事だ。<br /> 今は全力でやってる、全力で頑張れば、結果なんて後からついてくる。<br /> ライムのことは気の毒だけど、過ぎてしまったことだ。だから今はできることをする。<br /> ライムだって、お前はやればできるってわかってたから、お前のことを諦めなかった。<br /> それに、死神裏切ってまで不利な俺と契約するような根性ある大バカ、そういない。<br /> 「バカはバカらしく、悩んでないで前だけ見てろよ」<br /> ネクの励ましにビイトは元気を取り戻す。宇田川町へ改めて向かうことにした・・・が、死神がいる!<br /> だが、襲ってこない・・・?慎重に近付く二人。<br /> 近付いて声をかけて見るが、反応がない。様子がおかしい・・・どうなっている?<br /> 考えていると、突然妙なことを言いながら襲いかかってきた。<br /><br /> 「数え切れないこの世の不幸を断ち切るためにこの救済の光を。<br />  さすればここは幸福な場所となる。すなわちそこは、すばらしきせかい」<br /><br /></dd> <dt>316 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:00:36 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>死神を倒したが、明らかに様子がおかしかった。そういえば、街が静かだ。<br /> スキャンしてみたネクとビイトは衝撃を受ける。みんなが、同じことを考えている!<br /> さっきの死神と同じ内容なのだ。何が起こっている?<br /> ビイトが気付く。みんながレッドスカルバッジをつけている。<br /> ビイトは何かを考え、叫んだ。コンポーザーの正体はCATだ!<br /> 参加者バッジとレッドスカルバッジは似すぎてる、おんなじヤツが作ったんだ。だが、それはない、とネクは即答で否定。<br /> ネクは明かす。CATは羽狛だ。コンポーザーを倒そうとしていたヨシュアに協力してた。だから違う、と。<br /> だがビイトは、ヨシュアが踊らされてただけでは?と問い返す。<br /> それでもネクは言う。羽狛は『世界を広げろ』って教えてくれたのに、これじゃあ逆だ。こんなの渋谷じゃない。<br /> ビイトはコンポーザーが誰であろうとぶっ潰す、と叫ぶと、先立って宇田川町へ向かった。<br /><br /> 渋急ヘッズ前にもおかしくなった死神が何人もいた。一斉に襲われたが何とかこれを退ける。<br /> UGでも異変が起こっていることに戸惑う二人。しかも、宇田川町の間にある壁が何者かに壊されていた。<br /> 向こうから誰かがこじ開けたのか?とにかく先に進み、やっと宇田川町裏路地にたどりついた二人。<br /> そこには、何かが焦げたような跡が地面に残っていた。ここは確か、南師が変な模様を描いていた場所だ。<br /> ケータイカメラで過去の写真を撮るネク。そして4日前の写真に写っていたのは・・・羽狛が模様を描いている!?<br /> なぜ羽狛が・・・どうして?事情を聞くため、羽狛のところへ行くことにした。<br /> 渋るビイトに、まだ行っていないキャットストリートも同時に探せる、と説得する。<br /> そして、宇田川町を出ようとした時・・・狩谷と八代が現れた。・・・まさか、この二人も?<br /> さっきまでの死神と同じことを言いながら襲ってきた。<br /> 前に戦ったときよりはるかに力が上がっている二人をなんとか倒したネクとビイト。<br /> だが、ビイトは二人にトドメをさすことを拒んだ。そして、ネクは二人もレッドスカルバッジをつけていることに気付く。<br /> これが開放バッジってヤツなのか?<br /> とにかく、二人が目を覚ます前に先を急ぐことにした。<br /><br /> ビイト編 5日目―あと3日― VANISHING POINT、 完<br /><br /></dd> <dt>317 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:02:59 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ビイト編 6日目―あと2日―<br /><br /> 二人が気付くと、スクランブル交差点だった。<br /> また日付が進んだ!?今日あたり消えるかもしれない、とパニックになるビイト。<br /> それでもできることをやるしかない、とキャットストリートへ向かう。虚西探しと、羽狛に会うのを兼ねて。<br /> だが、羽狛に会うことに、ネクは迷いがあった。<br /><br /> キャットストリートへ向かう道の壁も派手に壊されていた。これも羽狛が?<br /> だが、羽狛のカフェに入ると、なんとここも派手に壊されていた。しかも誰もいない。<br /> 一体何があったのか、ケータイカメラで撮ってみることに。<br /> 過去の写真が取れる、と聞き驚いたビイトが、ネクのケータイを奪い、止める間もなく3回分撮ってしまった。<br /> だが、その中の一枚に、羽狛が奥の壁に何か隠している写真が。そこを調べると、なんとキーバッジが出てきた。<br /> これは・・・おそらく渋谷川の鍵だ!しかも、キーバッジと一緒に手紙が出てきた。羽狛から?<br /> 『この渋谷を生きぬく術はたった一つのカンタンなこと。どんな状況でも全力で今を楽しめ!』<br /> このキーバッジは、渋谷川へ行け、と言うことなのか。そこにも虚西はいるのか?<br /> 気合たっぷりに先に出ていくビイト。だが、ネクは悩んでいた。<br /> どういうことだ?なんでそんな鍵がここに?何のために?<br /> 俺を渋谷川に行かせたいのか?俺を呼んでるのか?何をさせる気だ?<br /><br /> 渋谷川へ向かう途中、カドイ前にあのオブジェが!まさか、南師!?<br /> 生きてたのか!?なんと、体に黒い模様が。禁断化している!?<br /> 宇田川町の模様、あれを使ってよみがえったのだ。コンポーザーと戦うためにしたのだ。<br /> 全ては計算内だと言う南師。禁断化は計算外だったようだが。<br /> あのカフェに行ったのか、と言うネクの問いに、行ったが誰もいなかった、と答える南師。<br /> そして、ウォーミングアップの相手にしてやる!と、戦いを挑んできた。<br /> なんとか勝つが、まだ南師はぴんぴんしていた。あれでコンポーザーと互角に戦えそうだ、と言っていた。<br /> つまり、コンポーザーと同等以上?それでも、俺は行く!と叫ぶビイト。<br /><br /> 渋谷川・・・コンポーザー・・・羽狛さん・・・俺ももう、覚悟を決めるしかない。<br /><br /> ビイト編 6日目ーあと2日ー STRIDE 完<br /><br /></dd> <dt>318 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:05:02 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ビイト編 7日目―最終日―<br /><br /> 二人か気付くと・・・またスクランブル交差点!?<br /> しかも、ビイトの手が消えかけている!?<br /> 気合でなんとかしてやる!まだ消えるわけにはいかねぇ!と、叫ぶビイト。<br /> とにかく一刻も早く渋谷川へ向かう。今日で全ての決着をつける!<br /><br /> 渋谷駅ガード下から渋谷川へと向かおうとした・・・が、なんとここの壁も壊されている!?<br /> まさか南師が?とにかく、コンポーザー、その前に虚西を見つけるために、先へ進む二人。<br /> そして、渋谷川に足を踏み入れた時にメールが。虚西の技が書いてある?<br /> とにかく先へ進む二人。そしてその奥には・・・南師がいた。<br /> 結界があって通れない、と言う南師。虚西のせいらしい。まさかこの先に?<br /> そう言うネクとビイトに南師は言った。気付かなかったか?ずっと一緒にいて。<br /> 虚西の声がした。「ずっと一緒にいたのです」<br /> そして虚西が姿を現した――ビイトの影から!!<br /> ビイトがまだ消滅せずにいることは想定外だった、と言う虚西。あと、南師の存在も。<br /> だが、計画は順調だ、いいデータがとれた、もう行動を読み違えることはない、と笑った。<br /> そして、南師の要求どおり、結界を――開けた。その代わり、コンポーザーになったら私を指揮者に任命しろ、と言って。<br /> 新たなコンポーザーは、俺だ!そう叫び、南師は先へと進んでいった。<br /> 後を追おうとするネクとビイトの前に、虚西が立ちはだかった。<br /> コンポーザーを裏切る気か?との問いに、統治者が誰であろうと従属するだけだ、と言う虚西。<br /> もし南師が失敗しても、それで深手を負った指揮者を仕留められる。いずれにせよ、指揮者になるのはこの私。<br /> 立ち向かおうとするビイトを、分析は完璧だとあざ笑う虚西だが、ビイトは叫んだ。<br /> 「想定内とか想定外とか言っている時点で分析しきれてねーじゃねーか!」<br /> コンポーザーになるのはこの俺だ!と叫ぶビイト。<br /> 虚西はついにキレ、ノイズに姿を変え襲いかかってきた。<br /> これに勝ち、ライムのバッジを取り返したネク。そのバッジでライムノイズを呼び出し、トドメをさした。<br /> 私の分析に誤りなどないはず、死神でないあなたがなぜノイズを召喚できるの!?<br /> そう言う虚西に、ネクは答える。知るか!!「それにあれはノイズじゃない、俺たちの仲間、ライムだ!」<br /> ライムを取り返し涙するビイトに、虚西は言い放つ。<br /> ライムの消えた兄の記憶は・・・ビイトのエントリー料なのだと。彼女のエントリー料は別のもの。<br /> 驚くビイト。その顔、私の、予想、通り・・・。そう言って、虚西は消滅した。<br /> 虚西の言葉に疑問が残るが、とにかく時間がない。先に進む二人。<br /> そこにまたメール!?『コンポーザーの部屋で待っている』羽狛さん・・・?<br /><br /></dd> <dt>319 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:07:33 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>さらに奥に進むと、後ろから足音・・・?<br /> その正体は・・・シキ!?<br /> 気付いたらここに一人でいた、と言うシキ。でも、UGにいた時の姿のままだ。生き返ったわけではないようだ。<br /> 自分のエントリー料にシキがなってしまった、と打ち明けるネク。それの意味を理解し、照れるシキ。<br /> みんなで生きかえれる・・・わけでもない。<br /> コンポーザーを倒す、と言う方法をとることにしたことを聞き、シキも協力を申し出る。<br /><br /> 三人でもっと奥へ。そして、ガラクタの山が見えてきた。<br /> 南師がその下敷きになってる!?誰がやったんだ?コイツより強いヤツなのは確かだが・・・<br /> コイツと戦わなくて済むからラッキーだ、と言うビイト。ちょっとズレてる気がするが・・・。<br /><br /> 最深部には扉が。<br /> その扉を開けると・・・ラウンジのような部屋だった。そして、そこに北虹が。<br /> コンポーザーを倒す、と言うビイトに北虹は言い放つ。<br /> 君たちにはコンポーザーを見ることすらできない。君たちとコンポーザーでは次元が違う。<br /> それでもコンポーザーになって全員生き返らせる、と言うビイトに、その我欲が全ての苦しみの原因だ、と言う北虹。<br /> この渋谷はコンポーザーによる再生が必要なのだ、そう言ったとたん、シキが苦しみだした。<br /> そして、北虹と彼に操られたシキが、ネクとビイトに襲いかかってきた。<br /> なんとか勝ち、北虹は消えたが、シキはまだ操られたままだ。<br /> そこで、ネクは思いあたる。あれを壊せば!<br /> ビイトがシキを倒そうとするのを止めるネク。そこをシキが攻撃し――。それをビイトがかばう。<br /> そしてその隙に――ネクはレッドスカルバッジを壊した。<br /> シキは止まった。だが、シキもビイトも意識がない。やっぱりコンポーザーの――羽狛さんのせいなのか!?<br /> 悩むネク。だが、進むしかない。一人で行くしかない。<br /><br /> スキャンで隠された扉を見つけ、先へ進むネク。そこには、巨大なCATのグラフィティが。<br /> ネクは思う。<br /><br /> いつもそうだ。あんたの作品はどれも『もっと楽しめ』って俺を励ましてくれた。<br /> ヘッドフォンで閉ざした世界でも、メッセージはしっかり届いてた。<br /> だから、いつもあの場所でグラフィティを見てた。<br /> それだけでほんとに楽しかった。<br /> だから、アンタがCATだって知った時は・・・正直ふるえた。会った時から何かが違うって感じた。<br /> 言うことは不思議と信じられると思った。尊敬できる人にやっと会えたと思った。<br /> なのに・・・どうして・・・<br /><br /> でももう、迷わない。羽狛さんに会えた時から・・・。<br /><br /></dd> <dt>320 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:09:34 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>最も奥の広大な空間。そこでネクは叫ぶ。<br /> 出て来いコンポーザー!俺と戦え!俺があんたを倒すのが望みなんだろ!?<br /> 「出てきて、俺と戦ってくれ・・・羽狛さん・・・」<br /> 「羽狛?誰だそれは?」<br /> そう言って現れたのは・・・北虹!?倒したはずじゃ?驚くネクに北虹は告げる。<br /> コンポーザーはここにはいない。君がUGに来る前からだ。それ以降は自分がUGを取り仕切ってきた。<br /> そう、全ては北虹の仕業だったのだ。呆然とするネク。北虹は続けた。<br /> 音楽に優秀な指揮者が必要なように、一つの指導者のもと人類が一つに向かえば至高の世界だ。<br /> 自分勝手な欲望が、やがて犯罪や戦争を生み出す。個性こそ、この世の不幸の原因なのだ!<br /> 個性を取り払い思考を共有すれば、世界は不平も不安もない幸福な場所となる!<br /> そう、そのためのレッドスカルバッジなのだ。渋谷のムーブメントは世界に広がりやすい。<br /> よって、渋谷から世界を救う。世界の指揮者となって。<br /> だが、参加者バッジがその障害となるのだ。北虹のインプリントの邪魔をする。<br /> 北虹はネクから参加者バッジを奪い・・・壊した。<br /> そして・・・何もおこらなかった。北虹は言った。やはり君が、選ばれし者か・・・。<br /> ネクを消そうとする北虹。だがそこに駆けつけたのは、シキとビイト!<br /> ビイトが言った。「おめぇは俺のパートナーなんかじゃねえ、俺の・・・俺の友達だ!」<br /> シキも叫ぶ。「3人いれば大丈夫!絶対にみんなで生き返るんだから!」<br /> 北虹はそれをあざ笑うと、巨大なノイズに姿を変え、襲いかかってきた。<br /><br /> だが、力を合わせた3人の敵ではなかった。<br /> 俺には、もう時間が・・・そう言って苦しむ北虹。<br /> そこに現れたのは・・・ヨシュア!?生きてたのか!どうしてここに!?<br /> だが、答えを待つ間もなく北虹が叫ぶ。まだ終わってない!俺が渋谷を守る!<br /> そしてヨシュアを取り込むと・・・さらに巨大なノイズと化し、さらにシキとビイトも取り込み、ネクに襲いかかった。<br /> 一人で戦うネク。でも、一人じゃない。シキ、ヨシュア、ビイトから力を借り、死闘の末、ネクは北虹を倒した。<br /><br /></dd> <dt>321 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:11:29 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ヨシュアは北虹に言った。「僕の勝ちみたいだね」<br /> 俺は渋谷を守れないのか、そう嘆く北虹の右手には・・・タイマー!?<br /><br /> 1ヶ月前、コンポーザーは言った。渋谷を終了させる。渋谷に見切りをつける。<br /> 渋谷には多くの可能性がある、と反対する北虹。<br /> だがコンポーザーは答えた。それに気付けないほどに渋谷の人たちの感覚は曇ってる。<br /> 渋谷の状態は他にも広がる、その前に手を打たないと。<br /> 北虹は提案する。渋谷の人間がより渋谷にふさわしくなれば――自分にチャンスを!必ず渋谷を更正してみせます!<br /> コンポーザーも提案した。「じゃあ、ゲームをしよう」<br /> 渋谷を更正できれば北虹の勝ち、渋谷は存続。できなければ北虹の負けで、渋谷は消滅。<br /> 実力差がありすぎるため、コンポーザーにはハンデがある。RGに行って手出ししない、その代わりに対戦相手を用意する。<br /> それを、北虹は・・・受け入れた。制限時間は1ヶ月。<br /><br /> 面白いアイデアだったけど、もうひとひねり欲しかったな、と言うヨシュア。<br /> もう悔いはない、とヨシュアに礼を言う北虹。<br /> 北虹が言うには、敗因は自分のインプリントがネクに効かなかったこと。<br /> ネクは思い出す。自分は参加者バッジを2個持っていたんだ。<br /> 俺が渡したのは一個だけだったはず、北虹はそう言うが、すぐに全てを悟ったようだ。<br /> 次は君の番だ・・・そう言って、北虹は・・・消えた。<br /><br /> 今までの会話を何一つ理解できないネクに、ヨシュアが告げる。<br /> 「僕がこの渋谷のコンポーザーさ」<br /> 愕然とするネク。ヨシュアは言う。目の前の真実は受け入れてもらわないと。<br /> 渋谷の存続を賭けて、北虹とゲームをしていた。つまり、ネクはヨシュアに手を貸していたことになるのだ。<br /> ネクはヨシュアに選ばれたのだ。北虹の対戦相手に。ヨシュアの代理に。<br /> 南師はコンポーザーの地位を狙っていた。RGでヨシュアを殺そうとした。でも失敗している。<br /> そして、さっき、南師を倒したのも、ヨシュアだった。<br /> ゲームには邪魔だった、と言うヨシュア。ネクをUGに連れてくるのも邪魔しようとしたし。<br /> まさか・・・。さらに驚くネクに、ヨシュアは全ての記憶を返した。<br /><br /></dd> <dt>322 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:13:03 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>宇田川町裏路地。壁グラフィティの前にネクはいた。<br /> そこに走ってくるヨシュア。彼の右手には銃。<br /> ネクと、ヨシュアの目が合った。驚き立ちすくむネク。<br /> そして――銃声。<br /> 銃を構えるヨシュアの前で、ネクがゆっくりと崩れ落ちていく――<br /><br /> しりもちをつき、唖然とした表情でヨシュアを見上げるネク。<br /> ヨシュアが銃を向ける先――ネクの背後に、腕を押さえる南師がいた。<br /> 驚き、振り返るネク。<br /> 南師は銃を構え――銃声。<br /><br /> 南師が撃った弾は・・・全てヨシュアの目の前で止まった。<br /> その場から逃げる南師。<br /> それを呆然と見送るネクに、ヨシュアは銃を向け・・・引き金を引いた。<br /> そして、息絶えたネクの上に――参加者バッジを置いた。<br /><br /> 俺を殺したのは・・・せっかく、分かりあえる友達ができたと思ったのに・・・<br /> 「お前だったんだな!俺を殺したのは!」<br /> だが、ヨシュアは平然と言い放つ。僕とゲームをしよう。勝者がコンポーザーになるゲームだよ。<br /> カウントが0になったら撃つ、それだけ。楽しそうに言うヨシュア。<br /> ふざけるな、と叫ぶネク。人生の分岐点なんて単純なものだ、と答えるヨシュア。<br /> 動かないネクにヨシュアはさらに言った。羽狛さんに言われたこと忘れたの?<br /><br /> 銃を拾うネク。<br /> ネクに銃を向けるヨシュア。さらに、ネクも銃を構えた。<br /> ――涙を流しながら。<br /><br /> そして・・・ネクが銃をおろす。<br /><br /> ヨシュアの銃が火を噴き、ネクは倒れた。<br /><br /> 遠のく意識の中、ネクは見た。<br /> 並んで立ち、自分に笑顔を向ける、ヨシュアと羽狛の姿を――<br /><br /><br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――渋谷のスクランブル交差点だった。<br /> だが、ここは明らかにUGではない。<br /> 自分が生きていた――元いた、渋谷。<br /><br /> 行き交う人々。交わされる無数の会話。<br /><br /> 何だよ・・・<br /><br /> 何だよこれッ!?<br /><br /> ネクの叫びが、人で混み合うスクランブルに響いた――<br /><br /></dd> <dt>323 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:14:52 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>七日後<br /><br /> いつもと同じような街並み――<br /> いつもと同じような人ごみ――<br /> ここは、あの時と全く変わらない渋谷。<br /> だけど、俺は、やっぱりお前のことは許せない。<br /> あの数日間は、ありえないほどつらくて――<br /><br /> 人を信頼すること、人を裏切ること――<br /><br /> 俺が今まで思っていたこの街は、狭くて、息苦しくて、退屈な街だった。<br /> でも、違った。<br /><br /> みんなと出会えて、よかったと思ってる。<br /> 今までは見えなかったような何かが、見えはじめたような気がするから。<br /><br /> パートナーを信頼しろ――俺はお前を許せないけど、俺はお前を信じる。<br /> 俺がこの渋谷を歩いてるってことは、この渋谷は、この世界は、大丈夫なんだよな。<br /><br /> そうだ、俺、友達ができたんだ。<br /> 今日は、1週間ぶりに会うことになってる。<br /> お前も・・・来るよな。<br /><br /> ハチ公前――ネクを呼ぶ声。<br /> そこには、二人の友達。仲直りした兄妹。<br /><br /> ネクの肩を叩く、一人の少女。ネクは振り返る。初めて会う顔。<br /><br /> でも、ちゃんと目印を――あの猫のぬいぐるみを抱いていた。<br /><br /><br /><br /> ネクは自らヘッドフォンをはずす。<br /> もう、彼にはそんなもの必要ない――<br /><br /><br /><br /> すばらしきこのせかい 完<br /><br /></dd> <dt>324 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 22:16:08 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>「すばらしきこのせかい」本編は以上です。<br /> テーマは、「今の楽しみ方」「人とのつながりの大切さ」・・・といったところでしょうか。<br /> 真面目な気持ちでプレイすると、結構心に訴えかけるものがあった・・・ような気がします。<br /> 個人的にですが。<br /> ちなみに、これだけでは終わりません。<br /> やりこみ、とかではなく、ストーリーが。<br /><br /> 一つは「アナザーデイ」<br /> 本編のパラレルワールドが舞台のお話です。<br /> 主人公はネクですが、性格が大きく違います。<br /> お笑い系の内容です。希望があれば投稿しようと思います。<br /> 完全に別のお話ですが、本編とつながる部分もいくらかあるので、意外とストーリーを理解するには重要だったりします。<br /><br /> もう一つは「シークレットレポート」<br /> 本編に出てきたある人物が書いた日記のようなものです。<br /> ストーリーの裏側と真実が書いてあるので、かなり重要です。<br /> これを集めるには、クリア後にそれぞれの一日ごとに定められた条件をクリアすれば手に入ります。<br /> クリア後は、好きな日を選んでプレイすることができるようになるので、便利です。<br /> これも、希望があれば投稿します・・・。<br /><br /> いや、個人的にはしたいんですけどね(笑)<br /> これ以上のネタバレはやめて!と言う声が聞こえてきそうなので、かろうじて踏みとどまりました。<br /></dd> <dt>339 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:16:15 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>では、『アナザーデイ』投稿します。<br /> この世界は、完全に本編とは別の世界です。<br /> ただし、全く無関係というわけではありません。<br /> そのことについては、また後ほど・・・<br /><br /></dd> <dt>340 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:16:51 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>アナザーデイ ―すばらしきこの一日。―<br /><br /> ※この物語は、本編とは異なる世界のお話です。<br /><br /> いつもの駅・・・<br /> いつもの人ごみ・・・<br /> いつもの騒音・・・<br /> いつものビルに切り取られた空――<br /><br /> その中で、ネクはつぶやいた。<br /> 「ああ・・・なんてすばらしい日常!<br />  神様!お願いです、どうか今日も、昨日よりいい日でありますように・・・」<br /><br /> そうやって気合を入れるネク。<br /> でも、胸の中に立ちこめるモヤモヤが気になる。でも、一筋の光も見える気がする。<br /> そして思いあたる。<br /> 世界を広げるために、この光に集中しよう!全力で熱中してみよう!<br /> この光はきっとこの世の縮図、きっと運命のいたずら、きっと人生そのもの。<br /> 俺はこの光さえあれば、他になにもいらない!<br /><br /> 「そう、マーブルスラッシュさえあれば!」<br /><br /> そしてネクは、マーブルスラッシュ――通称マブスラ――の大会で優勝するために、開催場所のモルコに向かった。<br /><br /></dd> <dt>341 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:18:26 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>モルコ前、参加希望者がすごい人だかりを作っていた。<br /> 受付場所を知らせるコンパニオンの叫び声が聞こえる。<br /> それは、何故か羽つき巨体オッサンの呼び込みだった・・・ちなみに姿は東沢。<br /> いくら大会のコスチュームだからって、オッサンに羽つけるなんて、どんだけ偏った嗜好だよ・・・。<br /> マブスラ界、恐るべし・・・<br /> その直後、同じく大会に参加するらしい少年がぶつかってくる。<br /> 彼に既視感を覚えながらも、ネクはモルコへと足を踏み入れた。<br /><br /> モルコで、主催者らしき男性に声をかけられる。<br /> 楽しんでるかい、と聞かれ、はい、と答えるネク。彼らに任せて正解だった、と男性は言った。<br /> 企画運営は別会社に依頼した、と言う。運営するイベントが大きいほど関わる会社も増えるのだ。<br /> 大会参加受付を済ませ、いざ試合本番!<br /><br /> 予選を勝ち抜き、ついに決勝まで勝ち進んだネク。<br /> 司会・進行は東沢、解説は『週刊マブスラマニアックス』副編集長の狩谷。<br /> 決勝進出者は――。<br /> 北虹 メグミ・桐生 義弥・ネク・そして、前回の優勝者『弾 修人』さっきぶつかった少年だ。<br /> いざ、試合開始・・・という所で、東沢と狩谷が豹変、その場にいた全員がバッジを盗まれてしまう。<br /> 北虹、ヨシュア、シュウトも同じく取れられてしまったようだ。<br /> 一度にたくさんのバッジを集めるには、1ヶ所に集める、そのために大会を利用したのだ。<br /> そう説明する東沢。説明しなくていいよスカポンタン、とリーダーの女――八代にしかられる。<br /> マーブルスラッシュの粛清を行うブラックスカル団だ!と名乗る東沢。また八代にしかられる。<br /> 「スタコラサッサ、ホイサッサ」と、3人は逃げ去った。<br /> 呆然とするネクだが、ネクだけバッジは取られていなかった。<br /> あいつらが目潰しに放った閃光の間にくしゃみしてたから取られなかったのか?<br /> とにかくラッキー、と帰ろうとするネクだが、シュウトに詰め寄られる。取られなかった事は隠しておく。<br /> そして、何故か一緒にソウル――マブスラッシャーの魂・バッジを取り返そう、と呼びかけられる。<br /> それより警察に・・・と言うネクだが、道玄坂のラーメン屋に来て、言われる。シュウトの秘密基地らしい。<br /> バッジ博士がいるから事件のことを知らせておいて、とだけ言ってシュウトはどこかへ行ってしまった。<br /> ほうっておくと後々面倒なことになりそうなので、仕方なく道玄坂のラーメン屋『らあめんどん』へ。<br /><br /></dd> <dt>342 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:19:55 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>『らあめんどん』の店主にバッジ博士を探している、と言うと一瞬店主は豹変したが、そこにシュウトが。<br /> 店主の様子に不安を感じるネク。<br /> シュウトは共に戦う仲間を見つけてきたと言った。<br /> 現れたのは、ヨシュア、シキ、そしてビイト!――もちろん彼らは初対面<br /> 「君も仲間なのかい、この先の戦いは心強いね」(byヨシュア)<br /> 「秘密基地ってこうなってるんだ・・・うまくカモフラージュしてるんだね」(byシキ)<br /> 「ここ本当にカレー屋か!?秘密基地っていえばカレー屋に決まってんだろ!」(byビイト)<br /><br /> ここはラーメン屋だ、とツッコむ店主。<br /> シュウトは叫んだ。各地に散らばった運命のマブスラッシャーたちが、今ここに集結した!<br /> そして、自己紹介。<br /> 「俺はダン シュウト!マーブルレッドだ!」妙な名乗り方に驚くネク。<br /> 次に名乗るビイト。続けて言った。「おい、レッド!カレーどこだよ!」<br /> レッド・・・って、違和感無しかよ!<br /> 「全く・・・イエローは食いしん坊だな」い、イエロー!?<br /> 「わりぃわりぃ、俺いっつも腹ペコだからさー」しかも普通に受け入れてるし!<br /> 続いて名乗るシキ。レッドにどうしてもと頼まれて断れなかった、と言った。(ちなみに、本編の姿)<br /> ノリノリのくせに・・・<br /> 門限がある、と言うシキにシュウトは言った。<br /> 「すぐ終わるから心配しないで、ピンク!」「ピンクは僕だよ!」<br /> 何故かそう言って割り込んできたヨシュア。彼曰く自分は博愛主義だから愛の色がふさわしい、とか。<br /> 色の取り合い始まった!色とかどーでもいいだろ・・・。<br /> ヨシュアの一言で、シキはグリーンに。スカートがグリーンだから、だそうだ。<br /> だが、ヨシュア曰く、自分は英知の色ゴールドが一番ふさわしい・・・とか。<br /> 横取りした上に文句まで言ってるし・・・どうやってこいつらを集めたんだ?<br /><br /> シュウトがネクに言った。「ホラ、ブルーの番だよ」ブルーって、俺かよ!!<br /> ヨシュアに言われる。限りなく黒に近いダークブルーだ。ダークって完全悪役だろ!?<br /> 名乗ろうとするが、ヨシュアに、コードネームがあれば本名なんてどうでもいい、と言われる。<br /> 何故か納得するシュウト。<br /> そして、バッジ博士の登場だ!と叫ぶシュウト。<br /> 「やかましい!このヘクトパスカルが!」ちなみに見た目は南師。<br /> 怖い人キター!!(←マジでネクが言ってます)<br /> 目をそらさなきゃ・・・カツアゲされる・・・。恐怖を感じるネク。<br /> 「ゼタ楽しそうじゃねえか」え?<br /> 「うちの店を勝手に占領したガキどもに告ぐ!」メガホンで叫ぶ博士。<br /> ・・・ゴクリ。<br /> 「俺も仲間に入れやがれ!!」入りたいのかよ!!<br /> ヨシュアが博士に話しかける。<br /> 「あなたがバッジ博士ですか、噂は聞いています」<br /> 一度お会いしたかった、と言うヨシュア。ゼタうれしいじゃねーか、と答える博士。<br /> ほんとに嬉しそうだ・・・。でも顔はやっぱり怖い。<br /><br /></dd> <dt>343 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:21:57 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>博士に事件のあらましを伝えたシュウト。<br /> バッジを取り返したい、と言うシュウトに、おびき寄せればいい、と答える博士。<br /> そして、ネクを見た。「気付かなかったのか?ずっと一緒にいて」<br /> ネクがバッジを持っていることを指摘する博士。ヨシュアが言った。<br /> 「腹黒いね、ダークブラウン」ブラウンって茶色だろ!<br /> ビイトの声が響く。「オッサン、カレーおかわり!」食ってたのかよ!<br /> だましてたのか、とネクに詰め寄るシュウト。勢いに押されて言い出せなかった、と弁解するネク。<br /> 「ブラックだ・・・兄ちゃんは限りなく黒に近いブルーだ」<br /> だが、博士曰くこれで勝利の方程式が成立するらしい。<br /> ダークブルーをおとりに使う!と言う博士。奴らの狙いはバッジ、それがあると知れば向こうからやってくる。<br /> マブスラを街でやって、勝って目立つ、そうすればいい。<br /> だが、勝ち続けるのは難しい。そこに南師が、特性のバッジを用意した。(見た目は参加者バッジ)<br /> だが、それは不良品だ、とラーメン屋の店主が止めた。彼曰く、一回の威力は強いが耐久性が低いそうだ。<br /> 試してみると、本当にすぐに壊れてしまった。<br /> 店主にバッジいじりには向いてない、と言われた博士は、負け惜しみを言いながら立ち去った。<br /> バッジを見ただけであそこまで分かるなんて、只者じゃない、と言うヨシュア。<br /> 「オッサン!これ激ウマ!」ビイトの声が響く。「カレーラーメンおかわり!」<br /> だがカレーが切れてしまったらしい。仕込みの間街へ出てこい、と言われ、ビイトは先に店を出て言った。<br /> なんか妙な事になってきたな・・・<br /><br /> みんなでネクのバッジを使い、街でマブスラに勝っていく一行。<br /> その中で、シキは王子のファンクラブ「ホワイトエンジェル」のメンバーであること、<br /> ビイトは妹のライムと漫才コンビを組んでいたが、現在は解散したこと、<br /> ヨシュアは、『週刊マブスラマニアックス』の名物コラム『マブスラ舞台裏日誌』の中学生ライターであることが明らかになる。<br /> ちなみに、ソウタはネクの行きつけの美容院の美容師だったり、<br /> ナオはシキと同じファンクラブのメンバーだったり、<br /> 北虹が渋谷区の区長だったり、<br /> 虚西はビイトの担任の先生だったりします。<br /> 途中でライムと出会い、彼女も同行することに。<br /> ヨシュアがコードを決めようと言い出す。色仕切りキター!<br /> ネクはブルーに降格、・・・そっちの方がマシだが。でも降格って・・・。<br /> ライムをブラックに決め、さらに街へ。<br /><br /></dd> <dt>344 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:22:44 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>一通り勝ち、宮下公園ガード下を通ったとき、そこに東沢が!<br /> 彼とのマブスラ勝負に勝ったが、そこに狩谷が。彼の呼びかけに、ライムが動いた。<br /> シュウトのレッドカイザー(バッジを打ち出すマブスラ用のおもちゃ)を壊してしまった。<br /> ライムは二人の仲間だったのだ。ヨシュアは気付いていたらしい。<br /> 速く言えよ、と言うネクにヨシュアは答えた。<br /> 「誰かさんが僕のことピンクって呼んでくれないから・・・」<br /> 「俺のせいかよ!!」<br /> なぜ、こんなことを・・・そう問うビイトにライムは言った。まだ気付かないの?<br /> レッドカイザーを壊されたシュウトはもう戦えないほど落ち込んでいた。<br /> いや・・・あれ・・・ただのオモチャ・・・<br /> リーダーの戦力が落ちた今、動き回るのは危険、そう判断したヨシュアの提案で、基地に戻ることになった。<br /> あのオモチャなくてもマブスラできるし・・・。<br /> ビイトもつぶやく。「だな、カレーもできてる頃だ」<br /> いや、お前はカレーが食べたいだけだろ。<br /><br /> 道玄坂のラーメン屋に戻ったネク達。<br /> 博士は、店主のセガレらしい・・・。<br /> 彼に事情を聞かれ、壊されたレッドカイザーを見せるシュウト。それを見て、店主は言葉を失った。<br /> 博士にレッドカイザーを直してもらう、と言うシュウトだが、店主は無理だ、と言った。<br /> 博士にはそれは直せないらしい。・・・自分でさえも。<br /> ヨシュアは詰め寄る。本当のことを教えて欲しい、マブスラに詳しすぎる、と。<br /> 店主は言った。俺が、マブスラを生み出した。<br /> マブスラの生みの親!?と驚くネク達。<br /> 生みの親として、これ以上の争いは見たくない、だから奴らを止めてくれ、そう言う店主。<br /> シュウトは元気を取り戻す。レッドカイザーは壊れたけど、マブスラへの愛は壊れちゃいない!<br /> 「大体、あのレッドカイザーは、プレイには関係ないしね」「ないのかよ!」<br /> ネクのツッコミにシュウトは答える。<br /> 「うん、ハチマキみたいなもん。気持ちの問題さ」「お前が言うな!」<br /> だが店主は、気持ちは大事だ、俺にできるのはこれぐらいだ、と言ってある物を取り出した。<br /> 「こ、これは・・・」<br /> 「予算と期間と大人の事情でボツになった、マーブルギア(改)のカラーバリエーションだ」<br /> 青、赤、緑、黄、黒、レインボーだ。<br /> お前たちならきっと使いこなせる、と。たちってまさか・・・、俺もつけるのか!?<br /> 「じゃあ僕がレインボーね」なぜか真っ先に色を指定するヨシュア。「なんて贅沢なつくりなんだ・・・」<br /> みんなが、それぞれの色をつけていく。<br /> ヨシュアがつぶやく。「コストがかかりすぎだ、商品化できなかった理由がよくわかる」<br /> シュウトにネクもつけるように促されるが、渋るネク。<br /> だが、マスターの行為を踏みにじるほど・・・とヨシュアに言われ、仕方なくつける。<br /> 余った黒は・・・ビイトが持って行くことになった。ライムの気持ちを確かめるため。<br /> 奴らのアジトを店主――もとい、大博士に教えてもらい、店を出る。<br /> アジトは宮下公園だ!・・・・・・って、公園がアジトかよ・・・。<br /><br /></dd> <dt>345 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:23:11 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>宮下公園で、レッドスカル団と対峙。<br /> だが、奴らはこれから食事をはじめるところらしい。<br /> ビイトが気付く。「この臭い・・・さてはカレーか!」<br /> 東沢は、ブラックスカル団の料理班長らしい。<br /> ライムに帰って来い、と呼びかけるビイト。だが、ライムは黙ったままだ。<br /> やはりライムの意思で彼らに協力しているのか。<br /> バッジをかけて、彼らとマブスラで対決する。<br /><br /> 一回戦は、レインボー・・・ヨシュアが出た。相手は黒いパーカーを来てフードをかぶったナゾの男、死神A。<br /> だが、ヨシュアは正体が誰だか分かった様子。真剣な顔で身構えた。<br /> 勝負はヨシュアの勝ち。だが、ヨシュアは納得していない様子。<br /> この勝負、勝たされたんだ・・・そうヨシュアはつぶやいた。<br /><br /> 二回戦はビイトが出た。相手はライム。<br /> なぜこんなことを、そう問うビイトにライムは言った。<br /> いつもビイトがマブスラばっかりやってお笑いのネタ練習しないから。<br /> だから、マブスラなんかなくなっちゃえばいい・・・。<br /> ネタの練習しなくても、みんな俺のネタで笑う、そう言うビイト。<br /> でもライムは違う、と答える。マブスラで白黒つけることに。<br /> ビイトが勝つ。またお笑いやってくれ、と言うビイトだが、コンビを出てったのはビイトだ、と言うライム。<br /> ビイトのボケはボケじゃない、と言うライムの言葉が頭に来たらしい。<br /> ライム曰く、天然で笑われてるだけなんだ、と。<br /> 面白ければいい、俺は笑いの計算とかできない、と言うビイトをライムは励ます。<br /> ビイトは一流のボケになれる、そう思ってる。それに気付いてくれるまでは、コンビは組めない。<br /><br /> 三回戦はシキ。相手は、東沢、かと思いきや、八代が割り込んだ。<br /> シキと白黒つけなきゃならない、らしい。<br /> ぬぬぬぬ、とにらみ合う二人。二人の間に一体何が?<br /> 「正しい王子ファンは!」へ?<br /> 「あたしたち黒小悪魔さ!」「違うわ!ホワイトエンジェルよ!」<br /> 「黒小悪魔総代八代 卯月!」「ホワイトエンジェルリーダー美咲 四季!」<br /> いざ、勝負!<br /> 買ったのは四季。負けた方が解散、勝った方に吸収されることになっていたようだ。<br /> メンバーよろしく、と言う八代に同じ王子ファンだから心配しないで、と言うシキ。<br /> 八代は「インディーズ」をおうことにする、と言い出した。「777」をチェックしているらしい。<br /> 私もチェックしてる!と叫ぶシキ。<br /> ぬぬぬぬ、と再びにらみ合う二人。二人の戦いはまだまだ続きそうだな・・・。<br /> むしろこの二人、気が合うんじゃ?<br /><br /></dd> <dt>346 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:23:37 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>四回戦はネク。相手は狩谷だ。<br /> 黙ったままのネク。狩谷に声をかけられ口を開く。<br /> 考えてた、どうしてこんなことになったのかって。<br /> だが、狩谷は悩むのなんて時間の無駄だ、世の中なるようにしかならない、と答えた。<br /> ネクも返す。自分もそう感じてた。大きな力、見えない棒みたいなので動かされている気がする。<br /> でも、心のモヤモヤを晴らしたかっただけなのに。<br /> 勝負はネクの勝ち!狩谷にモヤモヤはどうなったと聞かれ、ないかも、と答えるネク。<br /> どうして消えたんだろう・・・その答えは、すでに自分の中に出ていた。<br /> 俺は、熱中できるものを探してたんだ。<br /><br /> 最終戦はシュウト。相手は東沢だ。<br /> 巻けたらおしおきだよ、と言う八代に東沢は言った。バッジを渡すわけにはいかない、アンタにもな!<br /> 八代からバッジを奪った東沢。<br /> プレミアつきでネットオークションで売り飛ばす計画だろ!?と怒る八代。<br /> はじめからこうする計画だったと言う東沢。そして言った。「マブスラを生み出したのはこの俺だ!」<br /> ヨシュアが叫ぶ。「まさか彼はマブスラ開発初期メンバー、東沢 洋大!?」<br /> ラーメン屋の店長は、東沢の元上司らしい。でもマブスラを最も愛しているのは俺だ!と叫んだ。<br /> 俺がマブスラ界を粛清する!<br /> ヨシュアによると、人一倍強かった彼が持つマブスラへの愛が暴走した、と言うことらしい。<br /> ・・・そ、そういうもの、なのか?<br /><br /> マブスラが好きならこんなことやめろ!と呼びかけるシュウト。<br /> だが東沢は、粗悪な、誰が作ったのかも分からないバッジが出回っているのが許せないようだ。<br /> 愛のない、大量されたバッジだ、と。<br /> だがシュウトは叫ぶ。<br /> 「バッジに愛を込めるのは作る人だけじゃない!使うヤツが大事にすれば、オンリーワンの愛がこもるんだ!」<br /> だが、東沢はそれを鼻で笑った。「お前の愛とやらを見せてもらおう!」<br /> 勝ったのは修人!<br /> だが、まずい!とシュウトは叫んだ。「レッドカイザー(改)がもうもたない」<br /> 東沢は語る。マーブルギア(改)が開発されなかった真の理由を。<br /> それは、ギアが不良品だったからだ。これを作った東沢の元上司も、大量生産という流れの被害者なのだ、と。<br /> 彼は日が佐沢にとっても尊敬に値する人物だった。<br /> マーブルスラッシュという会社からもあまり期待されてないチームだったが、それでも情熱を注ぎ続けた。<br /> そして完成した。マーブルギアが。<br /> だが思いのほか当たったそのゲームは会社から注目され、会社との妥協を繰り返した。<br /> いつかマーブルギア(改)はマーブルギアを超えられなくなっていた。<br /> 東沢の上司はクオリティ維持のため開発を断念、そのため会社の株価は暴落、責任を取り退社した・・・。<br /> なんて生々しい話なんだ・・・。<br /> シュウトがつぶやく。「大博士にそんな設定が・・・」<br /> 大人の事情を理解する小学5年生、コイツ以外とできるな・・・。<br /> 「わかったよ!俺が何とかすればいーんだろ!?」いや、お前じゃどうにもならないし。やっぱり理解してない。<br /> 東沢は叫ぶ。どこの誰かわからない奴等が参入し、愛のない商品を大量にばら撒く、だからマブスラ界の粛清を行う!<br /><br /></dd> <dt>347 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:24:21 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>「東沢、もうやめろ!」<br /> そう言って現れたのは、ラーメン屋の店主!?<br /> 俺は俺の意思でラーメン屋をやってる、マブスラ界を去ったことに悔いはない、という彼。<br /> それに、マーブルギア(改)が完成しなかったのは、俺の力不足のせいだ。<br /> 俺がいなくても、お前達がいればマブスラ界は大丈夫だと思ったんだ。<br /> 東沢も答える。だから、こうしてマブスラ界の粛清を・・・。<br /> そこに、博士も現れる。「ゼタダセェよ!」<br /> 「どこぞのアニメ番組じゃあるまいし!」<br /> なぜか服も体もぼろぼろだ。(←本編で言う、禁断化した姿)<br /> そして博士は取り出す。彼は、マーブルギア零式・カイザーレッドを開発して来たのだ!<br /> 博士・・・開発中に爆発に巻き込まれたのか?<br /> 「マブスラを愛するガキどもに告ぐ!これで馬鹿な大人を目覚めさせてやれ!」<br /><br /> 再戦するシュウトと東沢。<br /> 激闘の後、勝ったのは修人!<br /> 東沢は言った。お前達がいれば、マブスラ業界の未来も明るい・・・。<br /> だが博士は言った親父やアンタの力も必要だ。<br /> 俺にはその資格なんて・・・、と渋る東沢だが、博士は言う。<br /> 俺は親父の設計図どおりに作っただけだ。あのイメージ画から設計できたのか!?と驚く店主。<br /> ガキだと思っていたが、いつの間に・・・と感動する彼。<br /> 負けを認める東沢。バッジを返すことを約束してくれた。自分の愛が歪んでいた事に気付いたようだ。<br /> 事情があるなら言ってくれれば・・・と言う八代。謝る東沢。<br /> 自分はブラックスカル団の団長じゃない、これからは「777」のおっかけ、黒小悪魔の総代だ、と言う八代。<br /> 同じく「777」を応援すると言うシキとまた火花を散らす。<br /><br /> とにかくこれで一件落着。ラーメンでシメだ、と狩谷が提案する。<br /> カレーがないと行かない!と言うビイト。笑いがおこり、ライムが誉める。<br /> 俺、何か掴んだ気がする・・・。<br /> ライムは東沢に頼む。ビイトに東沢さんのカレーを食べさせてあげて。<br /> うちで作れ、と店主は言った。マブスラの開発もできる環境だ。<br /><br /> ネクは思った。<br /> ここまで人々を虜にするマブスラ・・・。一体どんな人が仕掛けたんだ?<br /> 敏腕プロデューサーでもいたのか?<br /> そこに、シュウトが声をかけてきた。モルコに行こうぜ!<br /><br /> 一連の出来事を離れたところで見ていた死神A。<br /> 「これで渋谷にもマブスラキャラバンが誕生した」<br /><br /></dd> <dt>348 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:24:46 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>モルコ前に来たネク。大会の時は人がいっぱいいたのに、もう誰もいない。少しさびしい。<br /> いろいろあったけど、楽しかったな・・・。<br /> シュウトが言った。俺とマブスラしようぜ!決勝戦の再現だ!<br /> 俺も戦ってみたかった!レッドと!<br /> 勝ったのは・・・ネク!<br /> シュウトが叫ぶ。「去年のチャンプを倒したブルーが、今年の渋谷チャンプだよ!」<br /> ネクも答える。「次は正式な大会で戦おう!」<br /><br /> いつの間にか消えてたモヤモヤ・・・<br /> 何でもよかったんだな・・・<br /> 大切なのは、ただ、何かを始めること・・・<br /> ああ・・・今日も渋谷はいつもどおり――<br /><br /> いつもの駅・・・<br /> いつもの人ごみ・・・<br /> いつもの騒音・・・<br /> いつものビルに切り取られた空――<br /> ああ・・・なんてすばらしい日常<br /><br /></dd> <dt>349 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/01(土) 00:09:24 ID:y4VsqbPl0</dt> <dd>モルコでのシュウトとの勝負を終えると、もう一人の人物が。<br /> それをみてヨシュアは言った。「こんなところにいたんですか・・・」<br /> 「待っていたよ」とその男も返した。・・・誰だ?<br /> ある時はマブスラのチュートリアル役、またある時はブラックスカル団謎の先鋒・・・。<br /> その実態は、マブスラ誕生の立役者、プロデューサーの十王 新太(ジュウオウ アラタ)。<br /><br /> ※この物語はフィクションです。 実在の人物、団体名とは関係ありません。<br /><br /> 気付いていたヨシュアに驚く新太と、別の意味で驚くネク。<br /> なぜ反乱を黙認していたのか・・・それは、賭けてみた、彼らの新マーブルギアの開発に。<br /> 全てはプロデューサーの手のひらの上だったということか?<br /> 新太は言った。この世に偶然はない。あるのは必然だけだ。ここに、ネク達が来たことも。<br /> 新たはマブスラの勝負を申し出てくる。その相手は・・・彼が指名した。マーブルブルー、ネクだ。<br /> なぜか赤いメガネをかけた新太と対決!<br /> ネクが勝った!<br /> 君達がいれば渋谷はもう大丈夫、私は次の街へ行く、新太はそう言った。<br /> 名残惜しそうなシュウトに彼は、マブスラをたくさんの人に知らせるためだ、と言った。<br /> 人は皆、時間をただよう旅人なんだ。そう言い残して、彼は立ち去った。<br /><br /> 行っちゃった・・・。でも、きっとまた会えるよね。<br /><br /><br /><br /> マーブルスラッシュ、それはまるでこの世の縮図。<br /> マーブルスラッシュ、それはまるで運命のいたずら。<br /> マーブルスラッシュ、それはまるで人生そのもの。<br /><br /> 多分・・・<br /><br /> 神様!ありがとう。<br /> 今日はすばらしい1日でした!<br /> そして明日もまた、今日よりいい日でありますように・・・<br /><br /> アナザーデイ ―すばらしきこの一日。― 完<br /><br /></dd> <dt>350 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/01(土) 00:11:23 ID:y4VsqbPl0</dt> <dd>『アナザーデイ』は終了です。<br /><br /> 次は、シークレットレポートか・・・<br /> まとめるのに何日かかるかな・・・</dd> </dl><p><br />  </p> <dl class="thread"><dt>352 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/01(土) 01:25:32 ID:y4VsqbPl0</dt> <dd>忘れてた。アナザーデイの補足を。<br /> とは言っても、個人的なツッコミですが(笑)<br /><br /> 八代のセリフ「アンポンタン!」<br /> 八代、狩谷、東沢が逃げる時のセリフ「スタコラサッサ、ホイサッサ」<br /> 明らかに、現在リメイク版が絶賛放送中のなつかしアニメの悪役三人組のパロディですね。<br /><br /> そしてビイトのセリフ「秘密基地っていえばカレー屋」<br /> これも調べてみたら、「ゴレンジャー」の秘密基地はなんとカレー屋の地下でした。<br /><br /> ネクのセリフ「見えない棒のようなもので動かされてる」<br /> これは、明らかにタッチペンでプレイヤーが操作していることを指していますねw<br /> フィールドと、戦闘画面の下画面のネクの操作はタッチペンで行います。<br /> 上画面のパートナーは、十字キーの入力で攻撃や防御を行います。<br /><br /> ちなみに、本編世界ではマーブルスラッシュをモチーフにした戦隊もののアニメが流行っている様子。<br /> ヨシュアが妙に詳しかったりします(笑)</dd> <dt><br /></dt> <dt>12 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 21:44:54 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>それでは、シークレットレポート投下です。<br /><br /> 前述した通り、これは本編に登場したある人物が書いた日記のようなものです。<br /> 誰が書いたのかは、本編を知っている人なら読んでいけばわかるでしょう。<br /><br /> 全部で本編の21日間+アナザーデイの計22あります。<br /> 『21』の入手条件の一つが『22』の入手であるため順番がずれていますが、<br /> ここに投下する分は、番号順に並べておきます。<br /> その分、『21』にはかなりのサプライズがあります。<br /><br /><br /></dd> <dt>14 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:10:30 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編1日目・シークレットレポート1<br /><br /> 今回のゲームは特殊要因が多く、高次元からも注目を集めている。<br /> 1・渋谷の崩壊を巡る分岐。<br /> 2・UGにおけるコンポーザーの不在。<br /> 3・コンポーザーの能力制限。<br /> 4・代理人によるゲーム執行。<br /> 私には、『UG崩壊の決断』と『最終判断は指揮者とのゲーム結果によって決定す』という連絡がコンポーザーから来た。<br /> ルール上コンポーザーは渋谷を去る必要があるが、コンポーザー不在は前代未聞の事態。<br /> しかもコンポーザーは、自己の波動をRGに落とす、つまり能力制限が必要。<br /> 私の身分はコンポーザーしか知らないため、私が指揮者の動向を知るのが困難となる。<br /> さらに、指揮者の相手をコンポーザーの代理人『選ばれし者』が務めることが、ゲームをより不確定に。<br /><br /> だが、潮流を読むためのカギは存在する。時間とは必ず過去を前提に発生するからだ。<br /> 今回のカギとは、指揮者からのバッジ発注。<br /><br /> サイキック発動の媒体となるバッジは、発動効果をイマジネーションとして充填する。<br /> バッジの解析により、使用者のイマジネーション、つまり意図を解読できるということ。<br /> だが、今回の発注はコンポーザーを介して行われたため、指揮者とは接触していない。<br /> よって、指揮者のイマジネーションを判断できなかった。私もUGへ自身の波動を低位同調させているからだ。<br /><br /></dd> <dt>15 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:11:35 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編2日目・シークレットレポート2<br /><br /> ゲーム終了間際の強烈なソウルの炸裂感知した。<br /> 炸裂の発生源にて、『選ばれし者』桜庭音操を発見。<br /> 特筆すべきは、危機回避直後に見せたソウル放出後の急激な縮小。<br /><br /> UGにおけるソウルとは、簡単に言えば彼の中に存在するエネルギーのようなもの。<br /> 音操の不安定なソウルは、肉体と感情の統合に乱れがあるから。<br /> その原因とは、<br /> 1・あらゆる種類のソウルを高密度で内包。<br /> 2・混乱した感情が肉体との統合を妨害。<br /> 3・エントリー料で記憶が取られ、混乱に拍車。<br /><br /> 多彩なソウルの持ち主なので、相当なイマジネーションの使い手になるはず。<br /> 彼のソウル統合のレベルが渋谷崩壊にも大きく影響すると予測している。<br /><br /></dd> <dt>16 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:12:14 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編3日目・シークレットレポート3<br /><br /> コンポーザーの定義について。<br /> コンポーザーは、UGにおける絶対的な権利、ルール決定権を持つ。<br /> さらに、UGを構成することができる唯一の存在であり、渋谷の創作者、表現者。<br /> 渋谷UGは、コンポーザーが制定した絶対的なルールの下で動いている。<br /><br /> コンポーザーの交代は、コンポーザーが倒された時のみ。倒した者がコンポーザーになる。<br /> そして、そのたびにUGのルールは書き換えられる。<br /> しかしコンポーザー不在とは、ルールが無効ということ。すなわち、UGの崩壊と同義。<br /><br /> だが、現在コンポーザー不在の事実を知っているのは3人のみ。<br /> コンポーザー本人、対戦者の指揮者、そしてプロデューサーである私。<br /><br /> プロデューサーとは、ゲームの監視する役割を担い、上次元からUGを訪れている存在。<br /> プロデューサーとは本来UGの上位次元に存在する意識体。<br /> 監視のために、波動をUGに低位同調している。<br /> ラジオの聞いている局を変えるためにチューニングをするように。<br /><br /> プロデューサーはUGの全存在とコンタクト可能であるが、UGで正体を明かすことは厳しく制限されている。<br /> 存在そのものがUG、RGの秩序とルールの崩壊を引き起こしかねない。<br /> よって、RGの人やUGの死神や参加者はプロデューサーという存在を知らない。<br /><br /> プロデューサーとして唯一コンタクトできる存在が、コンポーザーである。<br /><br /></dd> <dt>17 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:12:49 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編4日目・シークレットレポート4<br /><br /> UGとは、人間の価値をジャッジするための次元。<br /><br /> コンポーザーがたった一人で全人間をジャッジするのは不可能。<br /> そのために必要なのが、死神を運用したジャッジシステム『死神のゲーム』。<br /><br /> 死神になると、強力な身体能力と寿命が手に入る。<br /> 死神と参加者はゲームを通じてイマジネーションを駆使して戦い、互いのソウルを高めあう。<br /><br /> ソウルとは、私達の『生と死』の研究によって見出された概念物質。<br /> 大気、人間、意思、思考など全ての事象を構成する要素。<br /><br /> こうして、死神はゲームの運営に当たりながら更なる進化を遂げる。<br /> 幹部、そしてコンポーザーというように。<br /> ただし、その進化を遂げる死神はまれで、多くは参加者に敗れ消滅する。<br /> 死神も参加者も、ゲームに敗れた場合、内包していた魂や思念がソウルに変容し拡散する。<br /> そのため消滅したように見えるが、実際はソウルはUGに滞留している。<br /> このため、ソウルを集めて『新たなる規律』・イマジネーションでつなぎ止めることができる。<br /> それが充填されていれば、バッジや死神そのものなど、形態は問わない。<br /><br /> 人間も死神もノイズもソウルの結合体。違いは結合の『規律』のみ。<br /><br /> では、ノイズとは?<br /> 増殖する本能だけを持つため、ソウルをひたすら求める。<br /> これが参加者を襲ったり、RGの人間に取り付く原因。<br /> ノイズに取り付かれたソウルは、ノイズを倒した場合でも消滅する。<br /> RGの人間からノイズを払うと多くの場合気分の高揚などの好転が発生するのはこのため。<br /> 参加者や死神がノイズに取り込まれた場合も同様の事象が発生すると予想されるが、現段階では解明されていない。<br /><br /></dd> <dt>18 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:13:17 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編5日目・シークレットレポート5<br /><br /> 次元はRGやUGの他に、ノイズのみが存在する次元や、我々が通常存在する次元など数多くが存在。<br /> 連続する並行階層構造をなしている。<br /> 各次元には、その世界にふさわしい波動を持つ者が存在する。<br /><br /> 上位次元から低位次元を見る事は容易。だが、次元を超えた交流は不可能ではないが困難。<br /> 隣接する階層ならば波動の差が少なく、交流は比較的容易。<br /> 離れた階層ほど、波動がかけ離れ共通性を失い、交流が困難になる。<br /> UGはRGに隣接する上位次元であり、RGからUGは見えないが、逆は可能である。<br /> またノイズは特殊で、UGとRGにまたがって存在し、両方に干渉が可能。<br /> 参加者がノイズに接触すると、ノイズの次元に引きずり込まれる。<br /> つまり、ノイズの次元に強制同調させられている。<br /><br /> また、RG、UGよりも高波動の次元が存在する。<br /> そここそが私が通常存在する次元であり、そこに住む存在は『天使』と呼ばれる。<br /> 天使もRGやUGのようにさまざまな社会組織が存在。プロデューサーも役割の一つ。<br /> 天使の波動はコンポーザーですら全てを把握できないほど極めて高い。<br /> プロデューサーという関係でしか把握していない。<br /><br /> 次元を超えた交流は困難が付きまとうが、方法はいくつか存在。<br /><br /> その一つが、波動変調シール。<br /> その影響範囲内では、UGに存在する参加者がRGにおいて実体化、RGの存在とコミュニケーション可能に。<br /> コンポーザーや死神が行う低位同調は本人の意識でスイッチする。<br /> シールの影響範囲内では、強制的な低位同調が発生している。<br /><br /> RGへの実体を伴わない交流方法の一つがインプリント。<br /> これを使うとRGにはインスピレーションのような形で認識される。<br /> そのため、情報伝達の信頼性は、RGの受け手の存在に大きく依存。<br /> 具体的に、別のことに集中した者や、あるいは受けての解釈次第で意図する伝達が難しくなる。<br /><br /> 『死神さん』はRGとUGの交流手段として考案された、民間手法的な交流術。<br /> 『死神さん』の用紙の波長変動の擬似シンボルマークの影響範囲内では、限定的にUGからRGに干渉できる。<br /> RGからはUGを認識できないため、コインが勝手に動いているような錯覚を起こす。<br /><br /></dd> <dt>19 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:14:55 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編6日目・シークレットレポート6<br /><br /> コンポーザーからは定期的な連絡がある。<br /> ただし、ゲームの公正を維持するため、私からの情報提供は行わないルール。<br /><br /> 私はコンポーザーからのアイテム発注を受けて初めて行動できる。<br /> その関与の方法も、アイテムを作成し、引き渡すにとどまる。<br /><br /> コンポーザーから、次のゲームを見据えた、携帯への機能追加の発注があった。<br /> 代理人のパートナーの美咲四季が本日のゲームにおいて、強度の『羨望の価値観』から脱却。<br /> コンポーザーは、代理人の勝利を確信した。<br /><br /> パートナーの成長には、代理人の介入が不可欠だった。<br /> それを実現するには、代理人も、執着する『自己実現のループ』の破棄が必要だった。<br /> コンポーザーは、その成長の過程を予測できていなかった。<br /> コンポーザーはある程度の未来透視が可能だが、RGの低位同調の能力制限により精度が落ちているのだ。<br /><br /> RGにいながらUGを見ることができるが、それ以外にはさまざまな制限を受ける。<br /><br /> まず、外見がUGで最高の波動状態よりも若年化する。<br /> しかし、この外見のため死神たちにコンポーザーと認識されることはまずないだろう。<br /> 元々コンポーザーは、指揮者を通してしか死神と接触しない。<br /> 死神は通常、コンポーザーの姿を知らない。<br /> また、UG内において最も高い波動の存在のため、死神のレベルによっては見えないケースもある。<br /><br /> 低位同調の影響が発生するのは、コンポーザーとRGの波動がかけ離れているため。<br /> 死神の場合、RGへ低位同調しても変動幅がコンポーザーほどではないため影響は少ない。<br /> 個体差はあるが、いずれにせよ軽微であるため、死神のRG低位同調は多く発生している。<br /> 死神の仕事をまっとうしていれば、RGの秩序の範囲で活動することは問題ない。<br /><br /></dd> <dt>20 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:15:23 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編7日目・シークレットレポート7<br /><br /> コンポーザーの想定どおり、代理人の勝利。<br /><br /> 7日間生き残ったものはどうなるか?<br /> イマジネーションが希薄な逸材と呼べぬものは、ソウルに分解される。<br /> 優秀なイマジネーションを持つ逸材は死神となり、<br /> 中でもよりよい存在は、我々天使と同じ次の世界へ移行する。<br /><br /> 死神も、職務をまっとうしコンポーザーを経れば、天使と同じ次の世界へ移行できる。<br /><br /> もしくは・・・<br /> おかしな話だが、生き返ることも選択できる。<br /> 生き返るという表現は適切ではない。UGの人間も人間として死んではいない。<br /> ソウルの結合規律と同調する次元のチューニングが異なるだけ。<br /><br /> 優秀な参加者が生き返ることは、我々天使にとってマイナスではない。<br /> 優秀なイマジネーションは人間をひきつけるためである。<br /> 逸材たる参加者の社交的創作活動は、それに触れた者のイマジネーションを磨く可能性が高い。<br /> 音楽や絵といった芸術作品が放つイマジネーションは、伝承、継承され、更なるイマジネーションを呼び起こす。<br /><br /> しかし、今回の特殊条件化のゲームでは、生き返る選択肢が実は存在しない。<br /><br /> 『生き返る』を実現するイマジネーションは、コンポーザーレベルの能力であり、指揮者では不可能だからだ。<br /><br /> 現在、指揮者はコンポーザーが存在するように振舞っているが、その歪みはいつか破綻するだろう。<br /> その時、指揮者はどのような対応をするのか注目している。<br /><br /> レポートを書いている隙に、保護していたビイトが失踪した。<br /> 彼は、ノイズの作り方に興味を示していた。死神にでも聞き出すつもりだろう。<br /> しかし、そんなことしなくても自ずとノイズは作れるはず。<br /><br /> ノイズを作るイマジネーションを充填したバッジを彼には渡してある。<br /> そして、ノイズ作成方法もインプリントしている。<br /> これは、ゲームへの介入ではない。与えた情報はゲームの結果に全く関係ない。<br /> 大切なものへの情熱を恐れずにクリエイトした彼への、私からの賞賛である。<br /> そして、実際に行動するかしないかは、彼の自由意志にかかっている。<br /><br /></dd> <dt>51 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:37:32 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編1日目・シークレットレポート8<br /><br /> コンポーザーの予想通り、代理人が2度目のゲームに参加。<br /><br /> コンポーザーは先のゲームにて代理人の能力に確信を持った。<br /> 今回のゲームには自身も参加し代理人と行動を共にするようだ。<br /> その目的は大きく3つ。<br /><br /> 1・指揮者の戦略分析のための調査。<br /> 2・代理人の教育。<br /> 3・代理人の保護。<br /><br /> コンポーザーがUGへ戻ることで能力の制限は緩和されるが、使うと正体が明るみになる可能性がある。<br /> しばらくは能力を制限しての行動となる。ややリスクを伴う行動ではある。<br /><br /> しかし、最大のリスクはコンポーザーが代理人と行動を共にすること自体にある。<br /><br /> コンポーザーと行動を共にするということは、代理人自身とはかけ離れた強烈な波動と行動を共にすること。<br /> 代理人にとって、肉体的・精神的に相当な負荷をかける。<br /><br /> しかも、先のゲームの勝利によって代理人に記憶が戻った。<br /> このため、代理人を締め付ける『自己実現のループ』がより強固に。<br /> シキより取り払われた『羨望の価値観』より相当根深いはず。<br /> 代理人が先のゲームにて前進したソウル統合が後退する可能性がある。<br /> 代理人のパーソナリティにも少々問題がある。<br /><br /> 代理人がコンポーザーとの行動にいつまで耐えられるか?<br /><br /></dd> <dt>52 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:38:19 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編2日目・シークレットレポート9<br /><br /> 本日、上から堕天使発生の緊急警告。<br /><br /> 堕天使とは、天使の掟を破る犯罪者。<br /> 今回のゲームマスター南師に、禁断ノイズ精製方法を教えた容疑で指名手配。<br /><br /> 南師は、本来指揮者ですら知らないRGでのコンポーザーの姿を認識していた。<br /> コンポーザーを狙い、RGまで追ってきた。<br /> この情報も堕天使の仕業の疑いがある、ということだ。<br /><br /> 南師は、コンポーザーの座への執着が強く、次期コンポーザー候補として指揮者に次ぐ可能性がある存在。<br /> 今回のコンポーザーと指揮者のゲームにおいては、完全な部外者。<br /> だが、コンポーザーの行動を阻害する要因である。<br /> 指揮者との勝負が決する前に、指揮者が南師へ交代する可能性も。<br /><br /> 高次元が期待し注目する、渋谷の未来がかかったこの重要なゲームが、<br /> 部外者の行動によって無効となった場合、天使の失望は計り知れない。<br /><br /> 堕天使の目的は?UGの支配?天使への反逆?<br /><br /> 南師の動向、および『堕天使』には警戒が必要。<br /><br /></dd> <dt>53 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:39:05 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編3日目・シークレットレポート10<br /><br /> ようやく、発注を受けていた携帯の探知機をコンポーザーに引き渡す。<br /><br /> 品物自体は3日前から完成していたが、コンポーザーは受け取りに来るまでの余裕がなかったようだ。<br /> 代理人が相当慎重にゲームを進めていたことがわかる。<br /><br /> この探知機は、指揮者のイマジネーションに反応する仕組み。<br /> この探知機で渋谷中を調査し、指揮者の戦略を探るつもりらしい。<br /> 私も現状、指揮者の手の内を把握できていない。コンポーザーの調査結果に頼らざるをえない。<br /><br /> 調査結果を待つ間、私はコンポーザーから受けた携帯の機能修正第2弾を開始。<br /><br /> コンポーザーと契約してから初めて代理人と接触。<br /> 代理人のコンポーザーへの警戒心はかなり強いようだ。予想通り、精神的な負荷も相当なようだ。<br /> 通常の代理人ならば、行動を共にするのは不可能だろう。彼をつなぎとめているのはエントリー料。<br /><br /> この危機的な精神状態が代理人のソウルをいっそう高めている。<br /> 記憶が戻ったことによる後退も、ソウルに関しては見えず。むしろよい影響。<br /><br /> 代理人の今後の成長が楽しみ。<br /><br /></dd> <dt>54 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:40:01 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編4日目・シークレットレポート11<br /><br /> コンポーザーの調査が難航しているとの連絡。<br /><br /> 能力を制限しているためか?<br /> 一方、南師がミッションを出してこない。死神上層部も自体を重く見ているはず。<br /> これも堕天使の入れ知恵・・・か。<br /><br /> なぜ堕天使は南師を選んだのか?<br /> その要因と思われるのは3つ。<br /><br /> 1・南師のコンポーザーの座に対する執着は、UGの中で最も高い。<br /> それは、UGを去ったコンポーザーをRGまで追い詰めるに至るほど。<br /> だが、ただの死神と違い、コンポーザーの力はRGで使えなくなるほど甘くはない。<br /> 南師による抹殺は失敗。<br /> コンポーザーはRGへ低位同調しているため能力が制限されているが、それは南師も同じ。<br /> コンポーザーと南師の能力座が直に反映された形となった。<br /> しかしこれこそ、南師の執念深さを裏付ける証拠。<br /><br /> 2・死神組織への忠誠度が極めて低く、個人行動を好む傾向。<br /> むしろ協調性は皆無であり、団体行動が不可能なタイプ。<br /> 堕天使の存在を隠すには好都合。<br /><br /> 3・個人の美学を貫くタイプであり、周囲には奇行としか思えない行動を繰り返す。<br /> このため、堕天使の入れ知恵による変わった行動を取っても、問題視されない。<br /><br /> これらの要因が、堕天使が我々天使の目を欺きながら事を進めるには都合がよかったようだ。<br /><br /> では、南師はゲームを放棄して何を?<br /><br /> おそらく南師の今の目標はコンポーザーの抹殺のみ。<br /> だとすると、参加者に直接手を出せる7日目の準備をしていると思われる。<br /><br /> いったい、堕天使は南師にどんな言葉をささやいたのか・・・。<br /><br /></dd> <dt>55 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:41:38 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編5日目・シークレットレポート12<br /><br /> 代理人はCAT、つまり私のアート作品に心酔していた。<br /> これは『選ばれし者』ならば、偶然ではなく必然。<br /><br /> CATの作品には、ある命令コードをこめている。<br /> つまり、アート作品を通して対多のインプリントを行っている。<br /> 参加者が用いるインプリントは対個であるが、アート作品によるものは作品に触れた者全てになしえる。<br /><br /> 私がこめている命令コードは2つ。<br /> 第1【もっと楽しめ】。<br /> 作品に触れた者のイマジネーションを高める効果。<br /> 代理人はこれを強く受け取っていたが、トラウマのせいでうまく行動できなかった。<br /><br /> 第2【集結せよ】。イマジネーションが強い者をひきつける効果。<br /> コンポーザーが私のグラフィティの前で強力なイマジネーションを持つ代理人を発見したのは必然。<br /><br /> このような仕掛けを組み込む必要がある理由はひとつ。<br /> 未来を描くためにイマジネーションが必要であるから。<br /><br /> 渋谷で私のアート作品が広く受け入れられている。<br /> これは、未来を描くイマジネーションが強い者が増えている証明であり、渋谷の未来は明るいと予想できる。<br /><br /></dd> <dt>56 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:42:09 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編6日目・シークレットレポート13<br /><br /> 携帯の探知機に第2の修正。<br /> この修正によって、携帯は渋谷川に反応。<br /> コンポーザーは、この機能で代理人に渋谷川の場所を知らせる計画。<br /><br /> この修正の前提は、指揮者の戦略把握。コンポーザーは、昨日までにそれを達成したと判断。<br /> 探知機の反応には必ずレッドスカルバッジがあった。<br /> 1日目に私が発注を受け、指揮者に納品したバッジ。<br /> やはり、予想通りレッドスカルバッジを利用した戦略のようだ。<br /><br /> 指揮者がそこにこめたイマジネーションは参加者バッジと同じ。<br /> インプリントである。<br /> しかし、1点だけ異なる。<br /> 指揮者の意思をインプリントするためのバッジなのだ。<br /><br /> レッドスカルバッジを身につける物は、全て指揮者の意思の支配を受ける。<br /> レッドスカルバッジが広まるほど、指揮者が渋谷を支配する。<br /> ただし、そのRGにおける占有率は50%に満たない。<br /> 2週間かけて50%に満たない浸透スピードでは、指揮者の戦略は失敗。<br /><br /> 残りの時間でどのようにレッドスカルバッジを浸透させるつもりか?<br /> 今後の動向に注目。<br /><br /></dd> <dt>57 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:42:33 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編7日目・シークレットレポート14<br /><br /> 最終日のミッションは、指揮者が南師の抹殺を出題。<br /> 予想外の展開だったが、コンポーザーの柔軟な対応で乗り越えた。<br /> 最終的には、全てが想定どおりの状態で次のゲームへ橋渡しできた。<br /><br /> この計画とは、<br /> 1・南師を倒し、代理人がゲームに勝利。<br /><br /> 2・コンポーザーは南師から代理人を守り、南師にやられて消滅すると見せかける。<br /><br /> 3・南師の攻撃を受けたタイミングで、コンポーザーは並行世界へ一時的に身を隠す。<br /><br /> 代理人ひとりが勝ち残るが、今回も代理人が生き返るのは不可能。<br /> コンポーザーは不正参加として処理される。代理人が連帯責任を負うのは必然。<br /><br /> コンポーザーと指揮者のゲームのリミットはあと1週間。<br /> 指揮者の戦略が未達成で終わる可能性ある中、私自身も、今後の指揮者側の動きを注視する必要がある。<br /><br /> 後は、コンポーザーから、どの並行世界に逃げ込んだのかの連絡を待つだけ。<br /><br /></dd> <dt>80 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:45:36 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編1日目・シークレットレポート15<br /><br /> 指揮者の戦略調査のために渋谷を巡回。<br /> 宇田川町にて南師が書いた禁断精製陣を発見。<br /><br /> 禁断精製陣にはさまざまな種類が存在し、高次元では体系化してまとめられている。<br /> だが、その全てがUGにおいて精製できるわけではない。UGの波動は、高次元よりも低いのだ。<br /> UGの波動では翻訳しきれない精製陣が存在する。<br /> 南師が描いた精製陣は、このUGでは翻訳できないタイプ。<br /> 教えた堕天使のミス・・・もしくは、南師の描き間違いか?<br /> いずれにせよ、このままでは南師は復活できない。<br /><br /> だが、南師は執念深く、イマジネーションが強い。<br /> このイマジネーションで、UGでは実現不可能な復活をとげてしまう可能性がある。<br /> この場合、どんなことがおこるかわからない。<br /> コンポーザーと指揮者のゲーム進行を妨げるリスクは可能な限り回避するべき。<br /> 精製陣を無効化する処理を施す。<br /><br /> 天使は死神のゲームに対して介入はできないが、これは高次元の注目を集める渋谷の未来をかけたゲームだ。<br /><br /> 一方、指揮者は先制攻撃として、参加者を一人とする作戦を取った。<br /> 指揮者は桜庭音操を代理人として見抜けているかまでは読みきれない。<br /> だが、エントリー人数を最小限にして参加者を確実に消去させ、<br /> 代理人の可能性のある人物は参加させないという暴挙に出た。<br /><br /> コンポーザーが並行世界へ退避中の今、代理人の立場は不利。<br /> 私も代理人を助けるわけには行かない。それがプロデューサーのルール。<br /> 私にできることは、代理人を渋谷川へ誘導するのみ。<br /><br /> 偶然か必然か、たった一人の参加者となった代理人は、死神となっていたビイトと契約。<br /> ビイトは渋谷川へ行く事しか考えてないので、誘導については心配ない。<br /><br /> しかし、ラスト1週間の指揮者の戦略が未だに見えないため、安心はできない。<br /><br /></dd> <dt>81 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:47:31 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編2日目・シークレットレポート16<br /><br /> 指揮者はビイトの裏切りを理由に、エマージェンシーコールを発令。<br /><br /> UGにおけるコンポーザーのルールは事実上向こうに。<br /> コンポーザーの不在を隠し続けた指揮者の独壇場である。<br /><br /> 同時に死神には、レッドスカルバッジ装着を義務付けた。<br /> これによって、死神全員にレッドスカルバッジがいきわたる。<br /> これで、渋谷のほぼ全域にレッドスカルバッジがいきわたった事になる。<br /> 指揮者の反撃のための環境は整った。<br /><br /> その矢先、UGが壁で仕切られた。<br /> UGから離脱して波動を引き上げれば、壁をすり抜ける事も苦ではない。だが、それでは意味がない。<br /> UGに留まる限り、私も身動きが全くとれない。<br /><br /> コンポーザーとも連絡が取れず、未だにどの並行世界へ身を隠しているのかわからない。<br /><br /> 私にできる事は、透視能力によってゲームの行方をモニターするしかない。<br /><br /></dd> <dt>82 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:48:13 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編3日目・シークレットレポート17<br /><br /> 代理人は渋谷川に向かわず渋谷中を徘徊しはじめた。ゲームマスターを追跡している。<br /><br /> 今回のゲームマスターの虚西の最大のモチベーションは保身。<br /> 表向きは指揮者に従順だが、有力なコンポーザー候補が現れれば簡単に乗り換えるだろう。<br /> だが、今は初日の失態をリカバーし、指揮者の信頼回復に必死。<br /> ビイト最大の弱点を利用して、6日間ぶち抜きのミッションを出題。<br /><br /> 代理人達を揺さぶり、自滅に追い込む作戦。それを特等席、ビイトの影の中から眺めるつもりのようだ。<br /> 指揮者の信頼回復と同時に、プライドを傷つけられた復讐をするつもりらしい。<br /><br /> ビイトの最大の弱点、それはライムである。<br /> ビイトの最大の目標は、ライムをよみがえらせること。<br /> しかし、ライムがよみがえったとしても、ライムのエントリー料はもう戻らないだろう。<br /> ライムはゲームに負けているからだ。<br /> 最も大切なものを欠いたままの人生における喪失感と困難は計り知れない。<br /><br /> だが、失った大切なもの、この心の穴は、この先も一生からっぽなのだろうか?<br /> 否。時間はかかるかもしれないが、きっと何か別のものでその穴を埋められる日が来るのだ。<br /> 今を楽しんでさえいれば・・・<br /><br /> つまり、大切なものは失って悲しむべきものではないのだ。<br /> それに気付けば、みなもっと楽になるだろう。<br /><br /> コンポーザーがエントリー料のルールを採用したのは、参加者を苦しめるためでは断じてないのである。<br /> 大切なもの、つまり生きていた頃の『こだわり』を失った状態で世界を経験することで、<br /> いかに自身にとってその『こだわり』が生きる糧となっていたのかを再認識させるためである。<br /> ゲームが終わる頃には、深く自分を見つめなおし、新たな意識で未来に取り組めるはずだ。<br /><br /> エントリー料とは、この事実を知らせるためのルールだったのだ。<br /> これはつまり、コンポーザーから参加者への自己啓発のための試練なのである。<br /><br /></dd> <dt>83 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:48:51 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編4日目・シークレットレポート18<br /><br /> 指揮者がレッドスカルバッジを利用した意識の統一を開始。<br /> 指揮者の意識に統一する事で、渋谷再生を目指すというもの。<br /><br /> 指揮者の使命感は死神の中でもっとも高かった。<br /> コンポーザーが高次元が注目するほどのカオティックな渋谷を管理できたのも、指揮者の存在が大きい。<br /> だからこそ、コンポーザーが渋谷の崩壊をかけた指揮者とのゲームを受けたのだろう。<br /> コンポーザーはそれほど指揮者を信頼していた。<br /><br /> 事実、意識の統一は上では当然の状態。UGも長い時間をかければ、そのような状態となりうる。<br /> しかし、現状のUGでは成立しない。<br /><br /> 現在、本来一つである意識に、人々の壁ができている。<br /><br /> 参加者バッジは、この壁をすり抜けるイマジネーションがこめられている。<br /> 一方、参加者バッジを持つ事で、バッジ使用者の壁は強化されている。<br /> 他者の意識が使用者に流れ込む事で、意識の混乱が生じるため。<br /> このため、参加者バッジを持つ者に対しては、スキャンができない。<br /><br /> なぜ、今の地球に個性があるのか。指揮者は、この事実を見落としていた。<br /> 不必要なものであれば、存在自体していない。<br /> 渋谷を守る使命感がエゴとなり、指揮者の目を曇らせたのだろう。<br /> そんな曇った指揮者の意識に統一してしまったら、渋谷の破綻は目に見えている。<br /><br /> 人に個性がある限り、絶対的に孤独であり続ける。<br /> 共有できるリアリティなどない。<br /> 「つながっている」と思っている人とでさえも、決してつながってなどいない。<br /> だからこそ、ぶつかって確かめるしかない。<br /><br /> 違いを否定するのではなく、受け入れて楽しめばいい、ただそれだけのことである。<br /><br /> 渋谷の崩壊を免れるためには、これに気づくことが必要だ。<br /><br /></dd> <dt>84 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:49:32 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編5日目・シークレットレポート19<br /><br /> 強烈なエネルギーを感知。南師が復活したようだ。<br /><br /> 初日に精製陣を確認した状態では、南師の復活は難しいだろうと私は判断していた。<br /> しかし、南師のイマジネーションは、私の予想を大幅に上回るものだったようだ。<br /> ・・・堕天使が精製陣を完成させた・・・か。<br /> この復活が、コンポーザーと指揮者のゲームにどのような影響を与えるか?<br /><br /> 復活した南師の行動はただ一つ。コンポーザーを捜しだし消滅させること。<br /> 南師はコンポーザーの動向を監視していた。<br /> おそらく、コンポーザーがこの店に何度か足を運んでいた事も気付いているだろう。<br /> この店を目指してやってくる可能性が高い。<br /><br /> コンポーザーからの連絡はまだない。<br /> コンポーザーの能力が制限されすぎて、私に連絡すらできないのだろうか?<br /><br /> こちらから並行世界にいる全ての私にコンタクトして捜索する必要があるかもしれない。<br /><br /> ここで、並行世界の概念を確認。<br /><br /> 人は、瞬間の選択の連続を経験している。<br /> そして選択されなかった現実も同時に分離して発生し、<br /> そのままさらなる選択の連続として別の現実が存在。<br /> これが並行世界である。<br /> このような並行世界がRGにもUGにも無数に存在。<br /> この同次元並行世界は移動することも可能。その手段がイマジネーション。<br /> 理論上は誰でも可能。<br /> しかし、並行世界間を仕切る膜をすり抜けるためには、上位同調が必要。<br /> これが、同次元移動を困難にしている要因。<br /><br /> また、並行世界の膜をすり抜けるストレスが、移動者の平均波動を引き下げる可能性がある。<br /> 仮に波動が下がってしまった場合、膜をすり抜ける上位同調が困難に。<br /> 最悪の場合、自力で元の世界に戻る事ができなくなる。<br /><br /> 一方、天使はもともと全並行世界を行き交う存在。<br /> 並行世界間移動には大きな問題はない。<br /><br /> 本来、天使はUGよりも高波動の存在なので、いったんUGを離脱し、<br /> チューニングする並行世界にターゲットを定めて、その世界に同調することが可能だからだからである。<br /><br /></dd> <dt>85 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:50:51 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編6日目・シークレットレポート20<br /><br /> コンポーザーを発見。<br /><br /> マブスラが世界の価値観を握るようになっている世界だ。<br /> コンポーザーを迎えるために出発しよう。<br /><br /> 一方、復活した南師の殺気が、恐ろしい勢いでこの店に迫っている。<br /> ここを急いで離脱する必要がある。<br /><br /> 渋谷川へのキーバッジを、代理人のためにおいておこう。<br /> 代理人ならば、この意味がわかるはずだ。<br /> 代理人に、渋谷の未来が託された。<br /><br /> UGで私がなすべき仕事はこれで終わりだ。<br /><br /> 後は、コンポーザーを並行世界から再びこの世界へ連れ戻すことだけだ。<br /><br /></dd> <dt>86 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:53:11 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>アナザーデイ・シークレットレポート21<br /><br /> 並行世界へ入り、コンポーザーと接触。<br /> この世界をおもいっきり満喫しているようだ。<br /> マブスラを楽しんでいたため、連絡が遅れたとのことだ。<br /> コンポーザーとは渋谷川で合流する約束を取り付ける。<br /> この次元にもすでに別の私が存在するため、接触を避けるため身を隠す必要があるのだ。<br /><br /> 本来、天使の場合、同じ世界に複数の存在がいても特に問題はない。<br /> しかし、今回は特別である。<br /><br /> なぜなら、私が南師に、禁断ノイズの精製方法を伝えた堕天使であるから。<br /><br /> 禁断精製陣を描き損ねていた南師が復活できたのも、6日前に陣を確認した時に私が陣の修正をしたからだ。<br /><br /> 私がポークシティに身を隠さなければならない理由は、この世界の私と遭遇したら、通報される恐れがあるためだ。<br /><br /> 南師は、渋谷存続のもう一つの可能性だ。<br /> コンポーザーの意思が変わらなければ、この稀有な街、渋谷は崩壊してしまう。<br /><br /> それはなんとしても避けたい。<br /><br /> そのためには、天使の境界を越えてまでも実行しなければならないことがある。<br /><br /> 喜んで、堕天使の汚名をも受けよう。<br /><br /> さて、そろそろ彼を迎えに行く時間だ・・・。<br /><br /> 先ほどのケータイで聞いたコンポーザーの明るい声は、私の落とした影をいっそう黒く感じさせる。<br /><br /> しかし、元来、闇は光の一部である。<br /> 私の犯した罪が、いつか正当に評価される日がくることを願ってやまない。<br /><br /> いまも・・・<br /> そしてこれからも・・・<br /><br /> 最後に。<br /> 「選ばれし者」とはたいそうな呼ばれようだが、<br /><br /> 桜庭音操・・・<br /><br /> 君が選ぶべき未来は、君と共にある。<br /> 君と会えてよかった。<br /><br /></dd> <dt>87 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:54:33 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編7日目・シークレットレポート22<br /><br /> コンポーザーは指揮者とのゲームに勝利した。<br /><br /> コンポーザーは代理人とのゲームに勝利した。<br /><br /> しかし、コンポーザーは渋谷の崩壊を取りやめ、存続を決定した。<br /> コンポーザーも、ゲームを通して、心境が変化が起きたようだ。<br /><br /> 渋谷は一見存続しているが、実は1ヶ月前の渋谷と同じ渋谷はすでにない。<br /><br /> 全く新しい渋谷が誕生したのである。<br /> なぜなら、コンポーザーが変化したことによって、渋谷自体も変容したためである。<br /><br /> 1ヶ月前、この渋谷は確かに大きな問題を抱えていた。<br /> コンポーザーが崩壊を決意するほどに。<br /><br /> しかし、いまやこの渋谷は我々天使が想定する、もっともあるべき並行世界にシフトしたのである。<br /><br /> このパズルを完成させるためには、すべてのピースが正しい場所にある必要があった。<br /> たった一つのピースが欠けても、間違った場所へはめても、全体が台無しになる。<br /><br /> 存在をかけて優しさを表現したライム、<br /> 出世欲を克服できなかった東沢、<br /> 愛を持てなかった虚西、<br /> 指揮者の愛情あふれる暴走、<br /> 全ては必然であった。<br /> 渋谷が新しく生まれ変わるために、無駄な存在などひとつとしてない!<br /><br /> 流動する社会をあるがままに受け入れ、意識も流動的にする。<br /> そうすることで個人と個人をリンクして、再び社会全体の変化に反響する。<br /><br /> これが、世界の波にうまくのるためのただひとつの方法である。<br /> コンポーザーが最終的にこのシンプルな方法を採用したのももちろん必然。<br /><br /> すべての存在に愛をこめて感謝しよう。<br /> この先の渋谷に期待している。<br /><br /> ありがとう。<br /><br /></dd> <dt>89 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/06(木) 00:14:26 ID:ccjgR7bO0</dt> <dd>な、長かった・・・。<br /> シークレットレポート終了です。<br /> 重要なことが多すぎて、要約なのにほとんど短くなっていないという恐るべき事態になっております(笑)<br /> ただ、わざとですが・・・最後の2つは原文ままです。<br /> あと、重要なところも。<br /> この中の大きなサプライズ、あの人物の――このレポートの筆者の意外な行動。<br /> これも渋谷を愛するがゆえの行動だったのか・・・?<br /> それはともかく、このレポート内で提示された謎の答えとはいえ、自分もかなり驚かされました。<br /> シークレットレポートを全て集めるとおまけとして、エンディングに以下のワンシーンが追加されます。<br /> タイミングとしては、スタッフロールが終わった直後、ネクがヘッドフォンをはずすシーン直前。<br /><br /><br /><br /> 渋谷の街を、羽狛は高いところ――104の上から見下ろしていた。<br /> 羽狛は、となりに立つ人物に話しかける。<br /><br /> 「それにしても、今回の騒ぎは上でも問題になりますよ。ま、これでとりあえずは元通りってことで」<br /><br /> 羽狛は、となりに立つ人物――コンポーザーを見上げた。<br /><br /> 「おや、なんだかさみしそうじゃないですか?」<br /><br /> 彼が見下ろす先には、ハチ公前に集合している四人。<br /> 楽しそうに笑っている。<br /> コンポーザーに、羽狛は諭すように語る。<br /><br /> 「なにしろ、彼らの世界をどうするかは、彼らが決めていくんですから。我々は、もう――」<br /><br /> 羽狛が言いおわる前に、コンポーザーの体が光に包まれた。<br /> 話を聞きたくない、とでも言うように、空へと飛んでいった。<br /><br /> 「あーやれやれ、素直じゃない方だ」<br /><br /> 羽狛はため息をつくと、背中の純白の翼を広げ、そのあとを追った――<br /><br /></dd> <dt>90 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/06(木) 00:15:11 ID:ccjgR7bO0</dt> <dd>個人的な感想ですが、ヨシュアにちょっと同情するシーンでした。<br /> もしかしたら、コンポーザーではなく、<br /> ヨシュアとしてネク達と会いたかったのでは・・・?<br /><br /></dd> <dt>91 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/06(木) 00:15:40 ID:ccjgR7bO0</dt> <dd>それでは、最後にいろいろと補足したいと思います。<br /><br /> まず、最後までわからなかった謎。<br /> それは、「ライムのエントリー料とは何だったのか?」<br /> これは、はっきりとした答えは作中では示されてはいません。<br /> ただ、ライムのセリフや、ビイトの独白などから予想することはできます。<br /> あくまで個人的な見解ですが、ライムのエントリー料は『夢』だったのではないかと。<br /> 死ぬ前は『夢はきっと見つかる』などとビイトを励ましていたライムが、<br /> UGでは『夢がない』などともらすシーンなどからの想像です。<br /> エントリー料として記憶をとられたために、夢も一緒に忘れた、と考える事もできます。<br /> しかし、虚西の『ビイトのエントリー料は、ライムのビイトについての記憶』という発言があります。<br /> これがウソという可能性もありますが、そうだとしたら、今度はビイトのエントリー料は?ということになります。<br /> ストーリーの中で示された情報からすると、上記のように考えるのが自然かと。<br /><br /> パラレルワールドと本編のつながりについて。<br /> まず、ヨシュアについて。<br /> シークレットレポート20に書いてあったとおり、ヨシュアが逃げ込んだ並行世界はこのアナザーデイなのです。<br /> 行ける時期は限定されていますが、アナザーデイに渋谷川の奥に行くと、ヨシュアがいます。<br /> もちろん、本編世界のヨシュアで、彼の提案で、全てのボスを倒すタイムアタックに挑戦できます。<br /><br /> 続いて羽狛。<br /> アナザーデイのレポートからわかるように、この世界に来た本編の羽狛はある場所に隠れています。<br /> ワイルドキャットに行くと羽狛に会えますが、これはこちらの世界の羽狛。<br /> 本編の羽狛はネクのことを「ヘッドフォン」と呼びますが、こちらは「ネク」と呼びます。<br /> これも時期が限られていますが、ポークシティに向かう羽狛を目撃できます。<br /> また、それを追いかけることもできます。最上階では、羽狛と戦うことができます。<br /> めちゃくちゃ強いです!ゲーム中最強です。<br /><br /> 三つ目は、ネクの過去。<br /> アナザーデイではメインキャラのほとんどがボケ役の中で、数少ないツッコミ役(笑)のネク。<br /> この世界でのネクは、本編よりもはるかに前向きで社交的です。<br /> ポークシティを上る最中、ネクが時々過去を回想します。<br /> それによると、ネクは事故で親友を失い、それがトラウマとなり人との関わりを避けるようになっていたが、<br /> 羽狛と会うことで立ち直った、ということのようです。<br /> それには、俺があんなところであいつと待ち合わせしなければあいつは死ななかった、という考えがあったようです。<br /> シキ編の2日目に、シキにかまわれてイライラするネクが、記憶がないのに「あの時と同じ」と思うシーンがあります。<br /> また、ビイト編4日目でビイトの事故を聞いた時に、ネクが妙な反応をしたように思わせるシーンがあります。<br /> さらに、シークレットレポート12にも、トラウマがあり『今を楽しむ』事ができなかった、と書かれています。<br /> もし、二つの世界のネクが途中まで同じ過去をたどっているとしたら、序盤のネクのあの態度の根拠は・・・。<br /> ただし、これは推測です。本編で全く触れられていないので、確定事項ではありません。<br /><br /></dd> </dl>
<p><b>すばらしきこのせかい</b></p> <p> </p> <p>・要約版:要約スレpart3-16,19~21</p> <p> </p> <p>・人物紹介、用語紹介:part32-151~153</p> <p> </p> <p>・シキ編の簡潔なまとめ:part34-131~132</p> <p> </p> <p> ・詳細ストーリー:part36-229,231~239,242~244,250,261~278,280,299~306,315~324,339~350,352、part37-12,14~20,51~57,80~87,89~91</p> <hr /><dl><dt>16 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">ゲーム好き名無しさん</a></b></font>:2008/12/17(水) 16:49:29 ID:Jl+LzvMlO</dt> <dd>すばらしきこのせかい <br /><br /> 主人公は死んだものが参加する死神のゲームに参加している。 <br /> このゲームの勝利者は生き返る事ができる。<br /> ただ参加料は参加者の大切なもので主人公は記憶を奪われていた。<br /> ヒロインとパートナーを組み無事勝ち残るが生き返れるのが一人だけなので権利をヒロインに譲り次のゲームに参加する。<br /><br /> しかし、次のゲームの参加料としてヒロインを奪われる。 <br /> 次のパートナーはいけすかないイケメンで朧気な記憶から主人公はイケメンが自分を殺したのではと疑念をもつ。<br /> しかしイケメンは主人公を庇い死亡。 <br /><br /> 主人公は再び次のゲームに参加するが死神達のNo.2が人間を洗脳している事に気付き倒す。 <br /> そこに死んだはずのイケメンがあらわれさらに死神達のボスであるとあかす。 <br /> 実は人間達が争うのを見て滅ぼそうと考えていた。 <br /> No.2は全人類の意思を統一すれば争いは無くなるから人間を滅ぼさないようボスと交渉していた。 <br /> イケメンは主人公を見て人間を滅ぼすのを考え直し、さらにゲームに参加してた仲間達を生き返してくれた。<br /><br /></dd> <dt>19 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">ゲーム好き名無しさん</a></b></font>:2008/12/20(土) 15:42:09 ID:hJDZ+7s+0</dt> <dd><a href="http://mimizun.com/log/2ch/gsaloon/1229086421/16" target="_blank">&gt;&gt;16</a><br /> ちょっと違う<br /><br /> イケメンは渋谷の管理者<br /> 渋谷の人達の感性が曇ってしまったので他に影響を与える前に<br /> 終了(多分存在の抹消とか、初めからなかったことになるかだと思う)させようとしていた<br /> No.2は渋谷を更正させるからチャンスをくれと持ちかけていた<br /> →ボスとNo.2との間で渋谷存続をかけたゲームをする(期限内に更正できるか否か)<br /><br /></dd> <dt>20 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">ゲーム好き名無しさん</a></b></font>:2008/12/23(火) 01:43:21 ID:U/npbsyv0</dt> <dd>奪われたヒロインと記憶はどうなったの<br /><br /></dd> <dt>21 :<font color="#008000"><b><a href="mailto:sage">ゲーム好き名無しさん</a></b></font>:2008/12/24(水) 10:58:16 ID:VsSX7cCsO</dt> <dd>どちらもラストで戻った。 <br /> ちなみに主人公は最初からその動向で渋谷の行く末を決めようとボスに強制的に参加させられていた。 <br /> ちなみにヒロインが奪われたのは主人公をゲームに参加させ続けるためにやった事。<br /><br /></dd> <dd> <hr /></dd> <dt>151 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b>◆l1l6Ur354A</a>:2007/08/03(金) 21:27:43 ID:RpotU1mA0</dt> <dd>【主な登場人物・主人公達】<br /><br /> 桜庭 音操(サクラバ ネク)通称「ネク(NEKU)」<br /> 主人公。常にヘッドホンを着けており他人と関わる事を極度に嫌っている。<br /> 趣味はストリートアート。ある人物を尊敬している。<br /> 記憶を失っているがサイコキネシスに長けている。<br /><br /><br /> 美咲 四季(ミサキ シキ)通称「シキ(SHIKI)」<br /> 死神のゲーム一回戦目のパートナー。<br /> ネクを引っ張ろうとするが弱気になりやすく、その度携帯電話を見る癖がある。<br /> ファッションに興味があり、手作りの黒ネコのぬいぐるみ(にゃんタン)をバトル時に使用する。<br /><br /><br /> 桐生 義弥(キリュウ ヨシヤ)通称「ヨシュア(JOSHUA)」<br /> 死神のゲーム二回戦目のパートナー。<br /> 嫌味な性格な謎が多い少年。よく携帯電話で電話している。<br /> ネクよりも死神のゲームについてよく知っている。<br /><br /><br /> 尾藤 大輔之丞(ビトウ ダイスケノジョウ)通称「ビイト(BEAT)」<br /> 死神のゲーム三回戦目のパートナー。<br /> 猪突猛進で熱血漢。本名で呼ばれることを極端に嫌う。<br /> 死神のゲーム開始当初はネクと犬猿の仲だった。<br /><br /><br /> 尾藤 来夢(ビトウ ライム)通称「ライム(RHYME)」<br /> ビイトとパートナーを組むボク少女。そろいのキャップを被っている。<br /> 一人暴走するビイトをいつもなだめている。<br /> 実の兄からもらったレア物のペンダントを身につけている。<br /><br /></dd> <dt>152 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b>◆l1l6Ur354A</a>:2007/08/03(金) 21:29:18 ID:RpotU1mA0</dt> <dd>【死神・関係者】<br /><br /> 八代 卯月(ヤシロ ウヅキ)<br /> ゲーム中ネクに初めてはっぱをかけた死神。<br /> のちもカリヤと共になにかと絡んでくる。<br /><br /><br /> 狩谷 拘輝(カリヤ コウキ)<br /> あめ玉をなめながらヤシロとペアで行動することが多い死神。<br /> 負けを素直に認めるなどわりと礼儀正しい。<br /><br /><br /> 東沢 洋大(ヒガシザワ ヨウダイ)<br /> 一回戦目のゲームマスターで巨漢死神。<br /> ある理由からシキに目をつけている。<br /><br /><br /> 南師 猩(ミナミモト ショウ)<br /> 二回戦目のゲームマスターで実力派だが単独行動を好む死神。<br /> 口調が独特で一部から支持を受けている。<br /><br /><br /> 虚西 充姫(コニシ ミツキ)<br /> 三回戦目のゲームマスターで几帳面な死神。<br /> 自分の保身を第一に考えている。<br /><br /><br /> 北虹 寵(キタニジ メグミ)<br /> 死神達の現場監督で今回のゲームの指揮者。<br /><br /><br /> 羽狛 早苗(ハネコマ サナエ)<br /> キャットストリートでカフェのマスターをしている男。<br /> 立場的に有利な死神がズルをしないように監視している。<br /> ヨシュアと知り合い。<br /><br /> コンポーザー<br /> 死神のゲームの会場となる渋谷を管理しゲームの決定権を持つ存在。<br /><br /></dd> <dt>153 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b>◆l1l6Ur354A</a>:2007/08/03(金) 21:30:24 ID:RpotU1mA0</dt> <dd>【用語】<br /> 死神のゲーム<br /> 渋谷UGを舞台にゲームマスターのミッションをクリアしながら7日目まで生き残るゲーム。<br /> ミッションに失敗したら消滅となる。<br /><br /><br /> UG(アンダーグランド)<br /> 死神ゲーム専用の渋谷地形な次元。<br /> 対して元となった通常次元はRG(リアルグランド)と呼ばれる。<br /> RGとUGは同一空間にあるためUGからRGが見えるが逆はできない。<br /><br /><br /> 死神<br /> このゲームの管理運営者。RGとUGを行き来できる。<br /> そのなかでも参加者を攻撃する部隊と補助する部隊にわかれる。<br /> 原則参加者には直接手出しできないルールなのでモンスターを仕掛けてくる。<br /><br /><br /> ゲームマスター<br /> 死神のゲームをミッションを出す。<br /><br /><br /> ノイズ<br /> 死神が仕掛けてくるモンスター。<br /> 平行世界にまたがって存在するため二人一組で倒す必要がある。<br /> 一人の時は襲われるがパートナーを見つけて契約すると襲われなくなる。<br /><br /><br /> バッチ<br /> 黒地に白い紋章が描かれた参加者バッチと、<br /> 様々な絵が描かれたバトル用のバッチがある。<br /> 使用するとサイキックが発動する。<br /><br /><hr /></dd> <dt>131 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/11/04(日) 00:59:02 ID:gtq5k1Qp0</dt> <dd>それじゃすばせかの解説でも。<br /> このゲームは三部構成で一週間で行われる死神のゲームを<br /> 3人のパートナーと関わりながら進めていくので所々伏線的なものがありますが後々語られます。<br /> キャラ解説と用語解説はすでに行われているようなので主なストーリーを書いていくことにします。<br /> また色々足りない所や無駄な所があると思うので叩きでもいいから教えてもらえると助かります。<br /><br /> シキ編(1/2)<br /><br /> 世界は俺1人だけでいい。<br /> そんな価値観を持つネクはある時スクランブル交差点で倒れているのに気づき立ち上がった。<br /> 手には黒いバッチが握られており、それによって他人の考えている事が見えるようになる。<br /> そして唐突に携帯へ届いたメール、それには謎かけのような問いと制限時間、そして失敗したら消滅という内容が書かれていた。<br /> 意味が分からず消去しようとするが出来ず、そんな事をしていると突如空間から蛙のようなモンスター(ノイズ)が現れ襲いかかってくる。<br /> 周りの誰も自分とモンスターに気づかない事と自分の記憶が無い事に驚きながら逃げるネク。<br /> そしてハチ公前まで逃げた時、ネクに少女(シキ)が駆け寄り「契約して!」と叫ぶ。<br /> 何の事か分からなかったがこのままではモンスター(ノイズ)に殺されると言われ契約する事に。<br /> そして少女に渡された持っていたのとは違うバッチによりサイキックを発動してモンスター(ノイズ)を退けた。<br /> そして自己紹介を行いシキから死神のゲームについて説明を受ける。<br /> だが半信半疑な上に他人と関わる事を極端に嫌うネクは協力はするが仲良くなるという事は考えていない。<br /> ただ途中で出会ったゲームの監視者を自称する羽狛という男だけには若干心を許していた。<br /> それ以外の他人に対してはほぼ無関心で、それでも辛抱強く関わろうとするシキを無視し他の参加者にも棘をまき散らすネク。<br /> しかし、日数が進む(死神のゲームをクリアしていく)につれて徐々にシキとうち解けていくネク。<br /> だが、4日目のゲームの時に途中で知り合った仲間の1人であるライムがノイズにやられ消滅。<br /> パートナーであるビィトが自棄になって戦おうとするが羽狛が現れビィトを制止する。<br /> そしてネクの「ここは任せろ」という台詞に悔しさを飲んで羽狛と共に避難した。<br /><br /></dd> <dt>132 :<a href="mailto:sage"><b>名無しさん@お腹いっぱい。</b></a>:2007/11/04(日) 01:02:36 ID:gtq5k1Qp0</dt> <dd>シキ編(2/2)<br /><br /> 次の日、ビィトとライムがいなくなり。2人でミッションをクリアすると<br /> ゲームマスターである東沢という巨漢の死神が現れネクは自分が死んでいる事を知らされる。<br /> そして東沢はシキが抱える心の闇(親友に対する嫉妬)を暴き去っていく。<br /> 更に次の日。心の闇を暴かれ自棄になるシキを連れてどうにかミッションをクリアしようと動くネク。<br /> その中でシキの心の闇を取り除きシキが持つ「羨望の価値観」から脱却させた。<br /> そして最終日、ゲームマスターである東沢を倒せというミッションが出され首都高へ向かおうとするネクとシキ。<br /> そこへ羽狛から連絡が入り保護していたビィトがいなくなったと連絡を受ける。<br /> パートナーのいないビィトはノイズと戦えず下手すれば消滅してしまうと聞かされ一刻も早くゲームを終わらせる=東沢を倒そうと首都高へ走る。<br /> その頃ビィトはある理由から他の死神である八代卯月(ウヅキ)と狩谷 拘輝(コウキ)の元にいた。<br /> そんな事を知らないネクとシキは東沢と対峙し闘いを挑む。<br /> 巨大な羊を模したノイズへと変貌した東沢を撃退しゲームを終了させる事に成功。<br /> 暖かな光が降り注ぎ2人の意識は薄れていった。<br /><br /> そしてその後。ネクは再び交差点で気を取り戻し、終わらない死神のゲームへ「なんでこんな事になったんだ!」と叫びを上げた。<br /><br /><br /> 第二部はまた後ほど<br /><br /><hr /></dd> </dl><dl><dt>229 :<font color="#008000"><b>すばらしきこのせかい</b></font>:2008/02/25(月) 21:04:57 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>では、前から予告していた「すばらしきこのせかい」を投下しようと思います。<br /><br /> あらかじめ言っておきますが・・・かなり長いです。<br /> ここに投稿する前、一通りまとめてみたのですが、<br /> ストーリー上(個人的にも)大切なものが多いことに驚きました。<br /> このゲームの特徴の一つに、<br /> 「ストーリー上必要orイベント強制以外のバトルはしなくていい」というものがあります。<br /><br /> それをするには、基本的に「スキャン」して、敵のシンボルをタッチしなくてはなりません。<br /> よって、このゲーム、一つの話を進めるのに、うまくいけば長くても30分程度で済んじゃったりします。<br /><br /> でも、その中の重要な会話やイベントが多いこと!<br /> 何気ない会話に、キャラクターの心情変化や後々重要となる伏線があったりして、ほとんどが切れませんでした。<br /> よって、敵(?)サイドの会話を丸ごと省くという暴挙に出ました。<br /> でもその中に核心をつく話があったりします・・・それは、機会があれば補足ということで。<br /><br /></dd> <dt>231 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:06:14 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>他人の価値観なんて、意味はない<br /><br /> 世界は、俺一人だけでいい<br /><br /> 俺は、誰かとわかりあうなんて、一生できない!!<br /><br /><br /><br /> シキ編 1日目<br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――渋谷のスクランブル交差点だった。<br /> ――なぜ自分は、こんなところに?<br /> 右手で、何かを握っている事に気付く。それは、黒地に白いドクロの絵が描かれたバッジ。<br /> 何気なくそれを上に放り投げ、キャッチした瞬間――周りの人の考えている事が頭の中に流れ込んできた!!<br /> ・・・このバッジのせいなのか?状況を理解する間も無く、ネクのケータイにメールが届く。<br /><br /> 『104にたどりつけ 制限時間は60分<br />  達成できなかったら消滅 死神より』<br /><br /> くだらない・・・そう思い消去しようとするが、できない。その直後に、右手に痛みが走る。見ると・・・タイマー!?<br /> 混乱するネクの前に、カエルのような化け物が現れる。しかも攻撃してきた!<br /> 周りに助けを求めるが、誰も気がつかない。なぜだ!?<br /> 化け物から逃げるため、どこへ行くあてもなくネクは走り出した。<br /><br /> ――(オープニングムービー)――<br /><br /></dd> <dt>232 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:07:35 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>何とか、ハチ公前までたどりついたネク。しかし、化け物はまだしつこく追いかけてくる。<br /> 何で俺が・・・そう思うネクの目の前で、同じような化け物に襲われた人々が消えていく!<br /> ヤバイ!やられる!――そう思った瞬間、少女に呼びとめられる。<br /> 彼女に、私と契約して!そうすればノイズを倒せる!と叫ばれ、戸惑うネク。<br /> わけがわからないが、このままだと消えてしまうと言われ、仕方なく契約することに。<br /> とりあえず、彼女に渡されたバッジの力で戦い、化け物を撃退する。<br /> 少女は自分に仕えなかったバッジの力(サイキック)を使ったネクに驚き、<br /> しかも契約したから化け物――ノイズと言うらしい――には襲われないと言った。<br /> まだ状況を理解できないネクに、彼女は「美咲 四季(ミサキ シキ) シキって呼んで」と名乗った。<br /> これから7日間よろしく、死神のゲームは7日間ある、などとまで言われ、ネクはますます混乱する。<br /> 答えを求め、シキを置いてネクはスクランブル交差点に向かった。<br /><br /> 一人でスクランブル交差点に行ったことを、追いついたシキに怒られる。<br /> シキを拒絶するネクだが、彼女に言われとりあえず104に向かうことにした。<br /> そこでシキに再び促され、仕方なく「桜庭 音操(サクラバ ネク)」と名乗った。<br /><br /> 104へ向かおうとしたが、何故か見えない壁に阻まれる。<br /> 誰かの視線にネクは気付き振り向くが、その直後、通れるようになっていた。<br /> さっき、自分を見ていた赤いパーカーの男もいない・・・<br /> 104にたどりつき、ミッションをクリア。タイマーも消えた。直後に襲われたノイズも二人で協力して何とか倒すことができた。<br /> だが、ネクには今の状況が何一つ理解できないままだった。<br /><br /> シキ編 1日目 死神のゲーム 完<br /><br /><br /></dd> <dt>233 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:09:29 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 2日目<br /><br /> ネクが気がつくと、何故か渋谷駅のガード下にいた。<br /> なぜここにいるのか・・・考える間も無く、ミッションメールが届く。<br /><br /> 『像を呪いから解き放て 制限時間は60分』<br /><br /> 直後に右手に痛み。タイマーだ。<br /> もう一度シキから説明を受ける。これはミッションの制限時間で、失敗すると消滅してしまう、と。<br /> ネクはそれを否定しかけるが、ありえないとは思えなくなっていた。<br /><br /> と、ここでネクは気付く。もう一日経っている!?<br /> あのあと――104でノイズを倒してから、気を失い、寝ていたというのか?<br /> シキを無視していろいろ考えていたが、考えがまとまらない。とりあえず、像――ハチ公像のところへ行くことに。<br /> だが、ガード下から出られない。どうしようか、と考えていたが、赤いパーカーの男がいる事に気付く。<br /> 何かある、と思い、そいつの思考をバッジで覗く(以下スキャン)が、何故かできない。<br /> 逆に、スキャンでノイズを探して倒せ、とまで言われた。ネクは、彼が死神だと確信。<br /> その通りにしてみる事にした・・・ところで、シキに止められる。<br /> シキに言われて見ると、ポケットの中にバッジがいくつか入っていた。とりあえず、全てのバッジを試すことに。<br /> ノイズを倒し、気付くといつの間にか壁も消えていた。<br /> シキは、ネクが全てのバッジを使えた事に驚くが、ネクは大量にバッジを持っていたことを不思議に思う。<br /> しかも何故か参加者バッジが二つある・・・<br /><br /></dd> <dt>234 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:11:11 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>ガード下から渋谷駅西口バスターミナルに出たところで、ドクロが描かれた黒いキャップをかぶった少年に突っ掛かられる。<br /> スキャンできないネク達を死神だと思ったらしいが、参加者もスキャンできない、と彼のパートナーが止めに入る。<br /> 少年は、早とちりしたことを謝ると、自分は「ビイト」パートナーは「ライム」だと名乗った。<br /> シキも自己紹介し、ネクの事を紹介するが、ネクは完全に無視。<br /> とりあえず、ミッションやゲームについて話し合うシキ、ビイト、ライムの三人。<br /> 一通り話し終わったあと、ビイトとライムが協力することを提案するが、ネクは拒絶。<br /> ビイトとライムが死神じゃない証拠はない、とまで言われて怒ったビイトはライムと共に行ってしまう。<br /> シキに怒られるが、ネクは他人は不要という持論を展開、気まずい雰囲気のままハチ公のもとへ。<br /><br /> 途中、モヤイ像に取り付いたノイズを倒し壁を解除して、忠犬ハチ公像前に辿り着いた。<br /> ネクは、何とハチ公を知らないようだ。<br /> ハチ公の呪いを解く手がかりを探すうち、ハチ公を磨いてやろうということに。<br /> その通りにしてみた・・・が、ノイズがハチ公から出てきて襲いかかってきた!<br /> これを倒すとタイマーが消えた。ミッションクリアだ。<br /> その直後、ピンクの髪の死神(八代 卯月・ヤシロ ウヅキ)が現れノイズをけしかけてきたが、何とかこれを倒す。<br /> 次にノイズをけしかけられる前に死神を倒そうとするネクだが、逆らったら消される!とシキが止める。<br /> 死神から仕掛けることも口にする、がそれも無理らしい。<br /> 突然、死神のゲームから開放するスペシャルゲームを思いついた、と言う八代。それに乗るネク。<br /> その内容は・・・1分以内にシキを消すことだった。<br /> 迷うネクに、八代は言い放つ。シキは、『自分の仲間だ』と。<br /> シキは否定するが、ネクの迷いは消えていた。<br /><br /> 「私を・・・殺さないで」<br /> 「俺は・・・」<br /><br /> ネクは、「サイコキネシス」のバッジの力で、シキの首を掴み、そして――<br /><br /> シキ編 2日目 私を殺さないで 完<br /><br /><br /><br /><br /></dd> <dt>235 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:12:30 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 3日目<br /><br /> ネクが気がつくと、あたりは真っ暗だった。<br /> シキは・・・いない。昨日のハチ公前での出来事を思い出すネク。<br /> とりあえず出口を探そうと歩き出したとたん、前方から人の気配が。<br /><br /> それは・・・シキだった。<br /> 出口を探していた、と言うシキに、勝手に歩き回るな、と言うネク。<br /> そんな彼にシキは、勝手な真似してピンチになって怒られたのは誰だっけ?と問い返す。<br /><br /> 昨日の忠犬ハチ公像前――<br /> ネクは、「サイコキネシス」のバッジの力で、シキの首を掴み、そして――<br /><br /> 「おい、そのへんでやめとけ」<br /><br /> 男が止めに入った。<br /> 『パートナー消滅』をミッションにするのは禁止されている、という男の言葉に驚愕するネク。<br /> しかも、ミッションは1日に一つ『ゲームマスター』しか出せないルールらしい。<br /> 八代はゲームマスターではなく、さっきのはミッションじゃなくてただの遊びだと悪びれた様子もなく言い、ネクは憤慨する。<br /> 男に帰れ、と言われ、八代は不満げなまま退散した。<br /> 男は「羽狛 早苗(ハネコマ サナエ)」と名乗り、自分はゲームの監視者だと言った。<br /> 俺達だまされてたのか、と言うネクに羽狛は、だまされたのはお前だけだ、と切り捨てる。<br /> 羽狛に促され、仕方なくではあるがシキに謝るネク。とりあえず、仲直りする二人。<br /> 二人に羽狛は説く。パートナーを信頼しろ、と。<br /> だが、ネクの事をもっと知りたい、と言うシキにネクはつぶやく。記憶がないから俺も自分がわからない、と。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『A-EASTの主を倒せ 制限時間は360分』<br /><br /> 暗い部屋を出ると・・・シキが言った。A-EASTはここだ、と。さっきまでいた所がそうだったのだ。<br /> 真っ暗だったため、主を探せるように電気をつける方法を探そう、ということになったがそこにいた男に呼びとめられる。<br /> 頼み事があるらしい。厄介ごとは避けたいネクだが、シキは、聞いてもらうだけでも人は落ち着く、とネクを説得する。<br /> 彼はとあるバンドのボーカル『777』といい、ライブをやる予定だがスタッフがおらずリハすらできないと嘆いていた。<br /> スタッフが戻れば電気がつく、ということでスタッフを探すことに。<br /> その途中で、また昨日のことを思い出す二人。<br /><br /><br /></dd> <dt>236 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:13:44 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>そして今、珍しく、羽狛とはまた話がしたい、と思うネク。<br /> そして、道玄坂のラーメン屋でスタッフを見つけた。<br /> 彼についた、心をネガティブにするノイズを倒し、A-EASTに向かわせる。<br /> A-EAST前に行ってみるが、まだ問題は解決していないらしい。<br /> どうも照明の修理が終わっていないようだ。777に怒鳴られ走っていったスタッフを追いかける。<br /> 渋急本店前でビイトとライムと再会。<br /> 今回のミッションについて話し合い、インプリント(バッジを使って、言葉を人の頭に刷り込む事)を教えてもらう。<br /> だが、ビイトはまだ怒っているらしく、行ってしまう。<br /> インプリントでスタッフを助け、何とか照明の修理が終わる。<br /> しかし、再び照明が落ち、暗闇から巨大な金色コウモリノイズが現れた。<br /> 何とかこれを倒す・・・が、タイマーが止まらない!<br /> 時間がない・・・その時ビイトとライムが現れ、小さくなっていたコウモリノイズを倒し、タイマーが止まった。<br /><br /> とりあえず外に出た4人。<br /> ネク達の情報不足を指摘するビイトだが、ライムにも同じことをツッコまれ大慌て。<br /> シキもライムも、そしてネクも笑っていた。<br /> 何で777は私達が見えたのかな、というシキに、ネクは言った。あいつも死神だ。<br /> 羽狛が言っていた。UGではそこに来ている人間と死神、ゲームの関係者以外からは見えない。<br /> そして、参加者は、自分が一番大事にしているものをエントリー料として徴収されている。<br /><br /> ボク達、生き残れるかな・・・と言うライムにネクは言った。生き残る。絶対に・・・。<br /> 4人で協力することをシキは改めて提案。ネクも、それを認める。<br /><br /> パートナーを信頼しろ。羽狛の言うことが、この不条理な世界ではわかる気がした。<br /><br /> シキ編 3日目 信頼できるヒト 完<br /><br /></dd> <dt>237 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:16:00 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 4日目<br /><br /> 今日目覚めたところは、104前だった。<br /> 渋谷を眺めていたシキ、ビイト、ライムは人ごみを眺め物思いにふけっていた。<br /> 渋谷は、いろんな人たちが集まる街。でも、皆が違うことを考えている。いろんな価値観がせめぎあっている。<br /> こんなに人がいるのに、自分たちに気付かないのはちょっとさびしい、と。<br /> でも、ネクは思う。この街は嫌いだ。<br /> 他人の価値観なんて意味はない。誰にも気付かれなくてもさびしくない。むしろありがたい。<br /><br /> ミッションメールが届く。<br /> 『トワレコにたどりつけ 制限時間はなし』<br /><br /> これだけ?<br /> ビイトが思いつく。どっちが早くトワレコにつけるか勝負だ!<br /> 先に走って行ってしまうビイト。出遅れたライム。<br /> そこでシキは気付く。ライムがつけているペンダントはレアもののブランド品。ライムによると、兄がくれたものらしい。<br /> ペンダントに気付いたことを驚くライムに、ファッションデザイナーになるのが夢だから、とシキは言った。<br /> 対してライムは、夢がないからシキがうらやましい、と言った。<br /> でも、スケボーで世界一になるのが夢、と言うビイトを見ていると、自分も夢が持てそうに思えてくる、と。<br /> そう言って、ライムはビイトを追いかけていった。<br /><br /> 追いかける気のないネクを見て、シキはネクを連れて104へ。<br /> 王子 英二(オウジ エイジ)というタレントもいたりして、興奮するシキ。<br /> シキはファッションデザイナーになる勉強をしている、と言った。<br /> 裁縫が得意で、武器として使っている『にゃんタン』というぬいぐるみと、なんと今着ている服も自分で作った物。<br /> でも、デザインしたのは友人のエリで、彼女に追いつこうと頑張っている、そうだ。<br /><br /> 104を出て、ビイト達を追いかける。<br /> そして、トウワレコード前に辿り着いたときだった。<br /> 先に行っていたビイトの足元に――ノイズ!<br /> ビイトをライムはかばい、彼の代わりに・・・消えた。<br /><br /> 現れたのは、死神の八代と、パートナーの「狩谷 拘輝(カリヤ コウキ)」。<br /> 二人は大量のノイズを作り出すと、去っていった。それらを片付けるネクとシキ。<br /> 一人でライムを消したノイズに立ち向かおうとするビイトだったが、現れた羽狛に説得され、彼と共に戦線離脱。<br /> パートナーを失った参加者は数分後に消えてしまうのだ。それを防ぐため、羽狛はビイトを連れて行く。<br /><br /> 何とか全てのノイズを倒したネクとシキ。<br /> ライムを助けられなかったことを悔やむシキにネクは仕方なかった、と言う。<br /> どうしてそんな風に割り切れるの!?私たち仲間の責任だよ!と言うシキに、ネクは思わず叫んでいた。<br /> 仲間って何だ!?ただ寄り集まるだけの関係なんて、ない方がマシだ、他人なんて邪魔だ!<br /> 生き残るために、仕方なく一緒にいるだけだ・・・<br /><br /> シキも叫んだ。そんな事言うなんて・・・あの死神達と変わらない!<br /><br /> シキ編 4日目 消滅 完<br /><br /></dd> <dt>238 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:18:15 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 5日目<br /><br /> ネクが気付いたのは、千鳥足会館前だった。<br /> シキとなんとなく気まずい雰囲気になる。昨日は言い過ぎた、謝るシキ。<br /> そんな彼女に、ネクはミッションの事だけ考えろ、と言うのだった。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『スペイン坂をノイズから開放しろ 制限時間は200分』<br /><br /> スペイン坂にたどりつきノイズを倒すが、一向に数が減らない。<br /> 二人の女子学生がノイズを引き寄せている事に、シキは気付く。<br /> 彼女達の負の感情が、ノイズを引き寄せているらしい。<br /> 二人の話を聞いてみると、片方が、目の前の友達が自分の彼との浮気を疑っているらしい。<br /> インプリントで「死神さん(こっくりさんに似たおまじない)」をさせることに。<br /> それにサイキックで干渉し、二人のわだかまりを解くと、ノイズは自然と消えていった。<br /> 残ったノイズを倒しミッションクリア。<br /><br /> 友達っていいよね、とシキは言った。<br /> それに対しネクは、仲良くするために平気でウソをつく関係のどこがいい?と尋ねる。<br /> 仲がいいから、ウソが必要なときもある、と答えるシキ。<br /> 続けてシキは言う。仲間は必要ないって本当かな?みんなに助けられたからここまで来たんだよ?<br /> 私はエリにいつも助けられてた。デザイナーになる夢を持つきっかけもエリ。エリがいなかったら、今の自分もいない。<br /> 夢がないまま消えたライムの分まで、生きかえって、頑張って生きなきゃ、と言うシキの言葉に、ネクは引っかかる。<br /> 生きかえる?どういうことだ?<br /><br /> と、そこで、ゲームマスターの死神「東沢 洋大(ヒガシザワ ヨウダイ)」が現れる。<br /> 彼によると、残った参加者は自分たちだけらしい。<br /> 東沢は、シキに会いに来たのだ、と言う。<br /> 彼女の中にある、友に対する深い嫉妬、自分への嫌悪、その負の感情を見に来たのだと。<br /><br /> そして、死神のゲームは死者の集まり、死者が生き返るための選別の場。<br /> そう言って、東沢は去っていった。<br /><br /> 俺は、本当に・・・死んでるのか?<br /><br /> シキ編 5日目 空虚な都市伝説 完<br /><br /></dd> <dt>239 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 21:19:59 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 6日目<br /><br /> 目覚めたところは、スクランブル交差点だった。<br /> 手には新たなバッジが握られている。赤地に黒のドクロ。参加者バッジの色違いか?でもスキャンはできない。<br /> シキはまだ起きていない。その間に、昨日のことを思い返すネク。<br /> 俺は本当に死んでいるのか?なぜ死んだのか・・・思い出せずネクは苦しむ。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『15時にスクランブル交差点の視界を支配しろ 制限時間は180分』<br /><br /> ネクには今日のミッションの意味がわからずシキを起こす。<br /> 何故か投げやりな態度のシキを、ネクはいぶかしく思うが、手がかりを探すことに。<br /><br /> スクランブル交差点には15時にQフロアにCMを流す、という企画について悩む青年がいた。<br /> Qフロアと言う巨大スクリーンに、レッドスカルバッジと言う新作バッジのCMを流すらしい。<br /> さっきのバッジと同じだ。このCMを皆が見るようにするのがミッションのようだ。<br /> だが、彼は特に作戦を用意していないらしい。<br /> とりあえずバッジを配る手助けをする。<br /><br /> スクランブル交差点に戻るが、シキはミッションをクリアしても意味ない、と投げ捨てる。<br /> エリになりたかった、変わりたかったのに変わってない・・・と言うシキ。<br /> ネクは気付く。もう一人シキがいる!?<br /> 走っていってしまったシキに追いつき、話を聞く。<br /> シキのエントリー料は、『容姿』。彼女自身の姿だった。今のシキはエリの姿。<br /> エリになれたときは嬉しかった。自分が嫌いだった。何でもできるエリになりたかったから。<br /> でも、よく考えると、エントリー料は自分が一番大切なもの。<br /> 本当はエリに嫉妬してただけだった、自分が一番大切だった。<br /> だから、生き返るのが怖い、エリに嫉妬する自分が嫌だ!と。<br /> そんなシキにネクは言った。お前のままじゃダメなのか?<br /><br /></dd> <dt>242 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 22:03:08 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>突然さっきの青年が叫んだ。まだバッジは流行っていないようだ。<br /> とりあえず、ミッションクリアを最優先することに。<br /> 青年は、偶然出会った知り合いの王子に、トレンドと流行について教えてもらう。<br /> 身につけて街を歩くことで、バッジのトレンドを流行させることにしたようだ。<br /> UGでブランドの装備をつけてバトルするとRGの流行に影響するらしい。<br /> ネク達もそれを装備してバトルすることで流行させる。<br /> その途中、104前にてエリを発見。<br /> 彼女といた友達によると、エリは最近、服のデザインをしていないらしい。やめるつもり、とも言った。<br /> 彼女の話題にシキのことが出たとたん、シキは走り去った。<br /><br /> スクランブル交差点でシキに追いつく。<br /> 「デザイン、やめたら」と、エリに言われたそうだ。エリに愛想をつかされた、と思い込むシキ。<br /> そんなシキにネクは言う。お前はお前だ、エリにはなれない。他人なんか関係ない。お前のまま生き返ればいい。<br /> 「エリってヤツは、嫉妬するぐらい、いい目標・・・なんだろ?」<br /><br /> 運命の時間。15時にCMが流れる。みんなが見ている。<br /> ミッションクリアだ。<br /><br /> その人ごみの中にエリを見つけ、シキは彼女の会話を聞く。<br /> エリは言った。<br /> シキがいないとダメ。なのにシキは・・・事故で死んでしまった。<br /> 自分がデザインした服はシキしか作れない、シキが作ってくれて、初めて形になる。<br /> シキはすごい、裁縫の腕もいいし、気遣いもできる。デザインで気付かない部分も、ちゃんとフォローしてくれる。<br /> 「デザインをやめたら」そう言ったことも後悔している、とも言った。<br /> デザインで悩むシキを元気付けるために言ったつもりだったのに、逆にシキを傷つけてしまったことを。<br /> だから、かなうことならもう一度会って、謝って、二人でまた一緒に服を作りたい。<br /><br /> もう、シキの心の中の迷いは消えていた。私、生きかえりたい!<br /><br /> シキ編 6日目 プライドと劣等感 完<br /><br /></dd> <dt>243 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 22:03:49 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編 7日目<br /><br /> スクランブル交差点で、ネクとシキは話す。<br /> 今日で最後。絶対、勝ち残る。<br /><br /> 最後のミッションは<br /> 『首都高にいるゲームマスターを倒せ 制限時間は600分』<br /><br /> 突然、ネクのケータイに電話がかかってくる。<br /> 相手は羽狛だ。ビイトがいなくなった、という知らせに驚くネク。<br /> パートナーがいないビイトは死神に見つかるとアウト、しかも7日目はゲームマスターが参加者に直接手を出せる。<br /> とにかく早くゲームを終わらせろ、と言う羽狛。ネクとシキは首都高へと急いだ。<br /><br /> 首都高に行く直前、シキと話す。<br /> 「生きかえったら、また会えるよね?私と、ネクと、ビイト・・・。<br />  私はこの姿じゃないから、目印ににゃんタンを持って行くから。みんなで、また会おう」<br /><br /> 首都高で、東沢と対面。<br /> 東沢は、シキの中から嫉妬の情念が消えていることに驚く。<br /><br /> 「エリはね、私が嫉妬するぐらいすごい親友なの!だから私も負けてられない」<br /><br /> そんなシキを東沢は鼻で笑うと、自らノイズに姿を変え、襲いかかってきた。<br /><br /> 激闘の末東沢を倒すと、シキを称えるような言葉を残し消滅した。<br /> 二人は光に包まれる。祝福の光、なのか?<br /> その中で二人は約束する。<br /><br /> 待ち合わせしよう!場所は・・・ハチ公前!<br /><br /><br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――スクランブル交差点だった。<br /><br /> 「どうして・・・どうして・・・こんなことに・・・」<br /><br /> メールが届く。ミッションを伝えるメールが。<br /><br /> 「どうしてだーーーー!?」<br /><br /> シキ編 7日目 醒めない夢 完<br /><br /></dd> <dt>244 :<a href="mailto:sage"><b>ゲーム好き名無しさん</b></a>:2008/02/25(月) 22:06:30 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>シキ編終了です。<br /> 途中でバイバイさるさん言われたよ・・・<br /> 今まで言われたことなかったからなぁ・・・<br /><br /> シキ編は言うなれば、前・中・後編の前編にあたります。<br /> 続きはまた明日・・・<br /><br /></dd> <dt>250 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/25(月) 22:52:36 ID:8oddE9Ut0</dt> <dd>しまった、シキ編3日目の、2回目の羽狛についての回想の内容がない。<br /><br /> と言うわけで、以下内容補足<br /><br /> とりあえず、羽狛は彼にとって言える範囲でだが、死神のゲームについて教えてくれた。<br /> ミッションは、参加者のうち誰か一人でもクリアすればいい。<br /> 参加者は一人一人採点されている。<br /> 死神は、参加者を襲い消すことでポイントを稼ぎ存在を保っている。<br /> 今いる渋谷はUG(アンダーグラウンド)と呼ばれる、元いた渋谷RG(リアルグラウンド)とは違う存在である。<br /> UGからRGは見えるがその逆はできない。<br /> ただし、ステッカーが張ってある特定の店では、姿が見えるようになり、買い物ができる。<br /> UGを支配しているコンポーザーと言う存在がいる。<br /> だが、羽狛のことは、カフェのマスターである事以外大したことは教えてもらえなかった。<br /><br /></dd> <dt>261 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:01:12 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 1日目<br /><br /> ネクはスクランブル交差点で、呆然と立ちつくしていた。<br /> 俺は何のために7日間生きのびたんだ・・・<br /> だが、すぐに思い直す。絶対に負けられない!<br /><br /> ミッションは<br /> 『ゲームⅠ 30+74= 制限時間は60分 未達成なら破壊』<br /><br /> 直後に右手に痛み。いつもの通りタイマーだ。<br /> 今までと違うミッションの出題形式に困惑するが、ゲームマスターが変わった、ということに思いあたる。<br /> ネクはパートナーを探すため忠犬ハチ公像前へと向かった。<br /><br /> タフそうなヤツを探すことにしたネク。だが、その前にノイズに襲われる。<br /> まずい、と思ったその時、どこかで感じた感覚。シキと契約した時と同じ感覚だった。<br /> 誰と契約したのかわからないまま、ノイズを倒す。<br /> そして、相手と対面した。線の細い、ネクと同じぐらいの歳であろう少年だった。<br /> 彼は「桐生義弥(キリュウ ヨシヤ)」と名乗った。ついでに、「パパとママは僕のことをヨシュアと呼ぶ」そうだ。<br /> この弱そうなのが俺のパートナー!?驚くネク。<br /> そしてヨシュアは、ネクに不可解な言葉を投げつける。<br /><br /> 「君、慣れてるようだったから契約させてもらったよ」「ずっと君を見ていたからね」<br /><br /> 前のゲームの参加者か?いや、とネクは思い直す。こんなヤツ勝ち残ってなかった。<br /> そんなネクにヨシュアは参加者バッジでスキャンするように勧める。<br /> 言われた通りに、スキャンを始めるネク。<br /> そしてネクは見た。ヨシュアの心の中を。参加者であるはずのヨシュアの心を。<br /> ネクが見たのは・・・宇田川町だった。<br /> ますますヨシュアに対する疑念を深めるネク。<br /><br /></dd> <dt>262 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:02:27 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>とりあえずミッションをクリアすることに。<br /> メールの足し算の答えは104、つまり向かうべき場所は104だ、とヨシュアは言った。<br /> ミッションでわからないことがあったら何でも僕に聞くといい、よかったね、僕と契約できて。<br /> そんなことを言われ、ネクは不快感を積もらせる。<br /><br /> 104前にたどりつきミッションをクリアするが、そこにはガラクタの山が。<br /> その上に座る男に怒鳴られる。「ゼタ遅ぇ!!」「このヘクトパスカルが!!」<br /> 男の奇妙な言動に困惑するネクだが、そのとたん、頭に激痛が走る。<br /> その男は「南師 猩(ミナミモト ショウ)」ゲームマスターだと名乗った。<br /> ネク達を見て、南師は笑った。お前は今回の参加者か。嬉しい誤算だ。<br /><br /> 南師は、常識など俺が捨ててやる、大事なのは俺の美学だ、と不敵に笑う。<br /> 参加者に自分が許した含有量は1ヨクトグラム、つまり原子レベルだ、と言い張る南師。<br /> 南師はメガホンを出して、参加者に向けて叫んだ。<br /><br /> 「存在価値のないヨクトグラムどもに告ぐ!おまえら全員ここで4ね!」<br /><br /> その直後に襲いかかってきたノイズを倒す。<br /> 南師が自分を知っている様子だったことを疑問に思うネク。<br /> さらに、ヨシュアについてもわからないことが多すぎる。<br /><br /> こいつは信用できない。でも、この渋谷で生き残るにはこいつを信用するしかない。<br /> でも・・・ぜんぜん信用できない!!それでも勝つしかない。<br /><br /> あいつの・・・シキのためにも。<br /><br /> ヨシュア編 1日目 ルール 完<br /><br /></dd> <dt>263 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:04:39 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 2日目<br /><br /> ネクは、スクランブル交差点で目覚めた。<br /> ヨシュアは・・・電話している?誰と?<br /> スクランブル、エリア封鎖、と言った言葉が飛び出し、死神に報告しているのか?と思うネク。<br /> ネクはもう一度、ヨシュアをスキャンしてみることにした。<br /><br /> 宇田川町・・・そこに倒れる・・・ネク。自分の上に落とされた・・・参加者バッジ。<br /><br /> なんで宇田川町で俺が倒れてるんだ?しかも、ヨシュアの思考の中で。<br /> まさか・・・俺の死に際?こいつは俺の死に際を見ている?<br /> まさか、俺を殺したのは・・・直接聞いてみるか?いや、こじれてミッションに影響が出てはまずい。<br /><br /> ネクがいろいろ考えているところに突然ミッションメールが届く。ネクはとりあえず、様子を見ることにした。<br /> メールを見ようとしたとき、ヨシュアが提案する。ミッションを無視してしまおう、と。<br /> 驚くネクに、どうしても行きたいところがあるから他の人に任せておけばいい、と言うヨシュア。<br /> そんなヨシュアにネクは怒る。俺は負けられない、あいつの命もかかってる。<br /><br /> 東沢を倒したあと・・・ネクとシキは、白い空間にいた。<br /> そこには・・・ビイトもいた。無事だったことを喜ぶ二人。<br /> 三人のもとに男が現れる。ゲーム運営の指揮者、「北虹 寵(キタニジ メグミ)」だ。<br /> 北虹は言った。死神のゲームで生きかえれるのは・・・1名だ。<br /> 怒るシキに、北虹はコンポーザーによって決定された事項だから覆ることはありえない、と言った。<br /> さらに何か言おうとしたシキを、ビイトが遮る。<br /> 「俺は・・・生きかえらない」「俺を死神にしてくれ!」そう北虹に言った。<br /> 北虹は少し考えたあと・・・それを認めた。ビイトは驚くネクとシキを置いて、立ち去っていった。<br /> 困惑する二人に、北虹は言った。今回生きかえるのは・・・美咲 四季。最も点数が高かったのは君だ、と。<br /> 私だけ生きかえるなんてできない、生きかえるべきなのはネクの方、そう叫ぶシキ。<br /> 残った方はどうなる、とネクが尋ねると、生に執着するならまたゲームに参加すればいい、と答える北虹。<br /> それを聞いたネクはシキに言う。お前は帰れ。俺のことは気にするな。生きかえってエリに会うんじゃなかったのか?<br /> シキも答える。私、待ってるから。ネクが来るのハチ公前でずっと待ってるから。<br /> そして二人は約束する。<br /><br /> 「本当の私に会っても、友達でいてくれる?」「ああ、シキはシキだ」<br /><br /> ネクの目の前で、シキは光に包まれ、消えた・・・<br /> 残ったネクは北虹にはっきり告げる。もう一度ゲームに参加する、と。<br /> その前に、北虹はネクにエントリー料を返す。それは・・・ネクの記憶。<br /> しかしネクは叫ぶ。死んだ時の記憶がない!<br /> 北虹は何も知らないようだ。そんなものとっても、こちらの利益にはならない、と。<br /> さらに北虹は、新しいエントリー料を徴収した、と言った。ネクの最も大切なものを。<br /><br /> それは・・・美咲 四季。<br /><br /></dd> <dt>264 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:06:48 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>シキをよみがえらせるためにも勝ち残らなくちゃならない、だからミッションは他人任せにできない。<br /> そうネクはヨシュアに言うが、ヨシュアは全くの他人事、という態度をとる。<br /> 何にでも犠牲はつきものだ、と言い切るヨシュアにネクはキレかけるが、何とか自分を押さえ込み提案した。<br /> まずミッションをやったら、そのあとはヨシュアの自由時間。一つ貸しということで、とヨシュアはそれを承諾する。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『ゲームⅡ √3のAuバッジ入手 制限時間は300分』<br /><br /> 金のバッジを手に入れろということはわかるが、「√3」の意味がわからない。<br /> そんなネクにヨシュアは、これは死神が渋谷のストリートを呼ぶときの言い方だ、と言う。<br /> 『ルート3』は、カドイからモルコに抜ける通りのことだ、と言った。<br /> なんでそんな事知ってるんだ、とネクは疑うが、とりあえずヨシュアが言う所に行く。<br /> その途中で、黒いノイズに襲われる。普通のノイズよりも手ごわいノイズにてこずりながらも何とか倒す。<br /> 契約しているのにノイズの方から襲ってくるなんて・・・疑問を残しつつ、モルコに向かう。<br /><br /> モルコでは、バッジを使った最近人気のゲーム、マーブルスラッシュの大会が行われていた。<br /> その優勝商品が、「英雄バッジ」と呼ばれる金のバッジであることを知る。<br /> 今回のミッションはこのバッジの入手のようだ。ネクが出場することに。<br /> だが、ネクはマーブルスラッシュをやったことがない。<br /> 同じく大会に出るという少年、「弾 修斗(ダン シュウト)」に一通りのことを教えてもらい、いざ本番!<br /> 一回戦の相手はシュウトの友人、「よこやん」こと「横山田 格(ヨコヤマダ イタル)」。<br /> 難なく彼に勝つが、シュウトに、次の相手は優勝候補だから負ける、と言われる。<br /> その相手は・・・何とシュウト!ネクは一瞬で負けてしまう。<br /> 絶望するネクだったが、何と決勝戦でシュウトが負けてしまう。その相手は、何とネク達と同じ死神ゲームの参加者。<br /> シュウトのバッジを細工しておいた物とヨシュアがすりかえておいたらしい。<br /> まるで遊びのように一連のことを語るヨシュアに、ネクは怒る。<br /> だが、ヨシュアは、これからは自分の時間だ、と言った。ミッションスタートの前の約束を言っているようだ。<br /> スクランブル交差点に戻ろうとしたが、そこでまた南師に会う。<br /> 南師はネク達が7日間生き残っている確立は0だと言い切り、さらにメガホンで叫ぶ。<br /><br /> ロクデナシども、あがけ!あがいたところで未来はないけどな!ノーフューチャー!今日は解散だ!<br /><br /> ネクのことを追い掛け回しているみたい、とヨシュアは言うが、ネクには心当たりがない。<br /> だがヨシュアはつぶやく。僕のせいかな?<br /><br /> こいつは・・・やっぱり、信用できない!<br /><br /> ヨシュア編 2日目 死神 完<br /><br /></dd> <dt>265 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:09:45 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 3日目<br /><br /> ネクが気付くと、そこはまたスクランブル交差点だった。<br /> ヨシュアは、今日も電話している。<br /><br /> しばらく待つが、ミッションが来ない。不思議に思うネク。<br /> その時、ヨシュアが言った。昨日はできなかったから、今日は自分につきあって、と。<br /> ミッションが来る前に行こう、と言うが、ネクはミッションが終わってからだ、と言った。<br /> そこにちょうど、ヨシュアのケータイにメールが届く。<br /><br /> ミッション内容は<br /> 『キャットストリートに向かえ 制限時間は15分』<br /><br /> 15分!?短い!急いでキャットストリートに向かう二人。<br /><br /> 宮下公園を抜け、キャットストリートにたどりつく。<br /> その時、ネクは気付いた。タイマーがない。そういえば、タイマーを見ていない。<br /> ミッションメールも来ていない。<br /> ヨシュアが言った。あの店だよ。ネクは、ヨシュアにだまされたのだ。<br /> キャットストリートのカフェに用があったのに来させてもらえなかったから、とヨシュアは言った。<br /> ヨシュアと共にカフェ『ワイルドキャット』に入るネク。<br /> そこに現れたのは・・・羽狛だった。羽狛が経営しているカフェとは、ここのことだったのだ。<br /> ヨシュアと羽狛は知り合いだった。ネクと羽狛が知り合いであることに驚いた様子のヨシュア。<br /><br /> ヨシュアと羽狛に促され、ネクは羽狛にケータイを預けた。バージョンアップ――機能を増やすらしい。<br /> ヨシュアが電話で話していたのは羽狛だったのだ。<br /> 羽狛は信頼できる、だから彼と親しいヨシュアをそれほど警戒しなくてもいいかも、と思うネク。<br /> 数分後、羽狛から探知機が追加されたケータイを受け取ったヨシュアは何かを探すつもりらしい。<br /> だが、何を探すかまでは言わなかった。<br /> 外に出て渋谷へ戻る前に、羽狛とネクは話す。<br /> ヨシュアとは結構前からの付き合いで、たびたびこのカフェに遊びに来るらしい。<br /> 羽狛曰く、ヨシュアはいわゆる「霊感体質」で、UGや死神について知っていたようだ。<br /> 羽狛はそれについての話し相手。ひょうひょうとした性格だが、悪いヤツじゃない、と言う羽狛。<br /> ヨシュアを信頼することを渋るネクに羽狛は言った。<br /> 「全力で今を楽しめ」<br /> 自分が唯一尊敬する人の言葉を聞き、少し嬉しくなるネク。<br /> そんなネクに、世界を楽しむには自分が見える世界を広げろ、と教えた。<br /><br /> トウワレコード前で、二人は誰かに呼びとめられた。それは・・・死神となったビイト!<br /> 問答無用で襲われるが、途中で戦うのをやめ、ビイトは去っていった。<br /> 落ち込むネクだが、ヨシュアに促され、渋谷探索を続けることになった。<br /><br /></dd> <dt>266 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:10:44 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>スクランブル交差点に出たところで、探知機に反応が。その元は、道玄坂だった。<br /> 道玄坂には、長い行列ができていた。その先には新しいラーメン屋があった。名前は「暗黒拉麺」。<br /> ケータイの反応はこの店のようだ。<br /> 割り込みするな、と言われ外に出るが、一歩でも外に出ると、ネク達の姿は見えない、つまり列に並べない。<br /> どうするか考えていると、近くにあるラーメン屋「らあめんどん」の店主にノイズがとりついていることに気付く。<br /> ノイズを払うと、店へと入った。新しくできた店に対抗するための新メニューを考えているらしい。<br /> しかも、「暗黒拉麺」の店主から店の傘下へ入るよう勧められているようだ。<br /> 「暗黒拉麺」の店主の男は、客は非日常を求めている、売り方が重要、味なんてわかるわけない、と言い切った。<br /> 「らあめんどん」の店主の話を聞こうとするヨシュアだったが、ネクは無関心。<br /> だが、ネクは思い出す。聞いてもらうだけで人は落ち着く、とシキが言っていた。とりあえず、話を聞くことにしたネク。<br /><br /> 彼によると、「暗黒拉麺」の店に買収を勧められているが、あの店は味に愛情がないので嫌、だそうだ。<br /> しかも、ラーメン以外の小細工で客をひくのが許せない、らしい。<br /> 悲鳴にも似た歓声が聞こえたので外に出てみると、王子 英二が「暗黒拉麺」の宣伝に近い行為をやっていた。<br /> しかも、店員が踊りながらラーメンを作ってる!?<br /> さらに、店主が来た客にあの「レッドスカルバッジ」を配っていた。現在大人気で入手困難らしい。<br /> まさか・・・この店の店主はあのミッションの時のプロモーター!?見た目が変わりすぎていて、気付かなかった。<br /><br /></dd> <dt>267 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 18:12:09 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>とりあえず店を出た二人。突然、ヨシュアはこの事件を追うと言い出した。<br /> ミッションが出ていないことをいいことに、勝手に調査を始めるヨシュア。仕方なく付き合うネク。<br /> A-EAST前で、さっきのプロモーターと王子がもめていた。<br /> 自分のブログに嘘は書きたくない、と言う王子。<br /> プロモーターはこれはビジネスだ、ラーメンを売るためにこちらが用意した文章を書け、と言った。<br /> 王子についたノイズを払うと、王子は言った。昔セバスチャンが作った素朴で暖かいラーメンが食べたい、と。<br /><br /> 道玄坂に戻ると、ヨシュアが気付く。探知機はあのバッジに反応している?しかもこれはCATのデザイン。<br /> あらゆる物を作り出すマルチクリエーター、CAT。存在そのものがアート。ネクはCATのファンなのだ。<br /> CATのスタイルは「全力で今を楽しめ」。その元であらゆる活動をするCATが大好きなのだ。<br /><br /> 新メニューを考える「らあめんどん」の店主に王子の「素朴」という言葉をインプリントする。<br /> そして彼が作ったラーメンは・・・普通のラーメンだ。そこに王子が現れた。そのラーメンを早速食べる王子。<br /> 彼は言った。おいしい!これはただのラーメンじゃない。昔食べたセバスチャンのラーメンだ!<br /> 一口ごとに、マスターのラーメンへの、ラーメンを食べる人への愛情が伝わってくる!<br /> 店主は言った。これは店を出した時から全く変わっていない、自分がおいしいと思って出しているラーメンだ。<br /> 未来を作るのは自分自身、つらいことがあったら、また食いに来い!<br /> 再び現れたプロモーターに王子は言った。この仕事を下りる!自分をだます仕事は嫌だ。<br /> 続いてヨシュアが言った。<br /> 「渋谷は非日常にあふれている。その中で日常のように変わらない物があってもいいんじゃない?」<br /> 店主は思い出す。自分は、客が食べたあとに幸せが訪れるようなラーメンを作ることが夢だった。<br /> もうしばらく、やれるだけやってみる、と彼は言った。自分の味を突き通す、と。<br /><br /> 渋谷に集まる人は、隣の人の世界を見るために集まっているのかもしれない。<br /> そして周りが変わると不安になって、自分も変わりたくなるのかも。変わってはいけないものまで。<br /> 社会というルールに縛られている。人とのつながりが増えればルールも増える。<br /> 俺はルールだらけの世界で生きたくない。一人で気楽に自由に行きたい。他人同士で理解できるわけない。<br /> ヨシュアは指摘する。だからないことにするのが一番。ネクのヘッドホンも、人とのかかわりを避けるため。<br /><br /> 隣の世界に価値はない。俺の世界に干渉するな。俺は俺の世界があればいい。でも・・・<br /><br /> ケータイの反応が弱くなっていた。今日はミッションは出ないのか?<br /> ヨシュアが本当に探したいものは見つからなかったようだ。<br /><br /> 結局、ヨシュアが探しているものは最後まで教えてもらえなかった。<br /><br /> ヨシュア編 3日目 ストリートを漂流 完<br /><br /></dd> <dt>268 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:20:43 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 4日目<br /><br /> スクランブル交差点でネクとヨシュアは・・・マーブルスラッシュをやっていた。<br /> 結果はネクの勝ち。ネクは、約束どおりあと1時間ミッションを待つ、と言った。<br /> 暇つぶしのつもりか、電話で話しはじめるヨシュア。ネクはそれを見て、チャンスを待っていた。<br /><br /> 15分後、ヨシュアが羽狛にかけていた電話を切り、話しかけてきた。お願いがある、と。<br /> ここぞとばかりに、ネクは、待ち時間は短縮しない、と言った。<br /> ヨシュアは、交換条件を出したいと言ってきた。狙い通りだ。<br /> 続けてネクは言う。俺の質問に答えるなら調査を始めてもいい。ヨシュアはそれを受け入れた。<br /> ネクは尋ねる。何を探してるんだ?<br /> ヨシュアは答えた。渋谷ジャックさ。そのために渋谷川を探している。<br /> 渋谷川・・・?聞いたことのない川の名前に、戸惑うネク。<br /> ヨシュアも、ネクに尋ねてきた。ネク君は本当にRGに帰りたいの?帰ったところで、何が変わるの?<br /> だが、ネクの答えを待たずに、ヨシュアは探知機を起動させた。反応は渋急ヘッズの奥・・・宇田川町のようだ。<br /> それを聞き、ネクは自ら、そこに行こうと言った。<br /> 宇田川町・・・ヨシュアの思考の中にあった場所、自分が倒れていた場所。<br /> 自分の死んだ原因、ヨシュアの正体、宇田川町に行けば、何かわかるかもしれない。<br /><br /> 宇田川町へ行く途中、千鳥足会館前であの死神ボーカル「777」とそのバンドメンバーに呼び止められる。<br /> 宇田川町への道を壁で閉ざされ、彼らのトラブルの解決の手伝いをさせられる。<br /> その途中、モルコ前で参加者、ソウタとナオだった。前のマーブルスラッシュの大会で優勝した二人だ。<br /> ソウタによると、ミッションが出てないのに参加者が減っているらしい。しかも変なノイズを見つけた、と言うナオ。<br /> お互い勝ち残ろうぜ、と言うソウタにヨシュアは言った。全員が生きかえれるとはかぎらない、と。<br /> さらに、ネクが二回目の参加者だとも言った。パートナーが、今回のエントリー料だと打ち明けるネク。<br /> 自分を責めるネクにソウタとナオは言った。<br /> エントリー料にされたということは、ネクがそのパートナーを大切にしていた証だ。悪いことじゃない。<br /> 生きかえりたい理由に大小はない。だから、参加者同士で争いたくはない。<br /> そして、二人はネクにマーブルスラッシュの優勝バッジを渡すと去った。<br /><br /> いろんな人がいろんな事情や想いを抱えて生きている。その一つ一つに同じぐらいの価値がある。<br /> そんな考えにたどりついたネクだった。<br /><br /> スクランブル交差点でCATデザインの「レッドスカルバッジ」が渋谷中に広まっているのを見る二人。<br /> 参加者バッジに似ていることを指摘するヨシュア。<br /> ヨシュアによると、参加者バッジはコンポーザーが作っているらしい。<br /> しかも、コンポーザーは死神のゲームを取り仕切っているそうだ。<br /> 色が違うだけでデザインは全く一緒の参加者バッジとレッドスカルバッジ。なら、コンポーザーの正体は・・・。<br /><br /> 二人は、ケータイに取り付けられたもう一つの機能、過去を写せるカメラでそのトラブルを解決する。<br /> ちなみにこのカメラ、1日に3回しか使えない。しかも、ネクのケータイには取り付けられていなかった。<br /><br /> 渋急ヘッズ前で再びビイトと戦う。だが、また途中で戦うのをやめて去った。<br /> その直後、ビイトがライムのペンダントを落としていったことに気付く。<br /> ビイトに返すため、ペンダントを持って行くことにした。<br /><br /><br /></dd> <dt>269 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:22:16 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>やっと宇田川町裏路地についた二人。<br /> ここにはいつも一人で来ていた、と言うネクにヨシュアは言う。UGのように閉じられた世界だね、と。<br /> 俺は他人とは違う。他人には興味ない。他人と話したって何もならないし、理解できないと思っていた。<br /> そんな時、宇田川町裏路地のCATの壁グラフィティを見つけ、CATのことを知り、惹かれた。<br /> 全力で今を楽しむために、好きなことを好きなように好きなだけやる。それは、自分ができないと思っていたことだ。<br /> CATみたいに、自分の価値観だけで動けばいいんだ。他人と関わらなくても、CATみたいに今を楽しめる、そう思った。<br /><br /> でも、とネクは思う。UGに来て人の頭をのぞくとわからなくなった。<br /> 今を楽しむためには、自分が見える世界を広げなくちゃならない。<br /> 渋谷に集まるいろんな価値観、それに上も下もない。だったら、見える世界を広げるってことは・・・<br /><br /> 宇田川町裏路地を奥へと進むと、南師がいた。<br /> 様子を見ていると、何かを唱えながら地面に奇妙な模様を描いていた。ケータイはこれに反応している?<br /> 消すとばれる、それに罠かもしれないのでとりあえず残しておく。<br /> ヨシュアに促され、壁のグラフィティを見に行くネク。<br /> そこは、ヨシュアの思考の中でネクが倒れていた場所。<br /> そこでネクは思った。自分はヨシュアが俺の死に際に関係あると決めつけたが、その証拠もない。<br /> ヨシュアがただ想像してただけ、という可能性もある。<br /> どうしたの?立ちすくんじゃって、と尋ねてきたヨシュアに言葉を濁すネク。<br /> だが、その直後、ヨシュアは気になる言葉を言った。<br /><br /> 「あの時みたいだね」<br /><br /> いつだよ・・・やっぱりこいつは俺の死に際を見てるのか?<br /> もう一度、ヨシュアをスキャンしてみるネク。<br /><br /> 宇田川町裏路地。壁グラフィティの前にネクはいた。<br /> そこに走ってくるヨシュア。彼の右手には銃。<br /> ネクと、ヨシュアの目が合った。驚き立ちすくむネク。<br /> そして――銃声。<br /> 銃を構えるヨシュアの前で、ネクがゆっくりと崩れ落ちていく――<br /><br /> 俺・・・ここで・・・<br /><br /> 話しかけてきたヨシュアに適当に答えるネク。<br /> だが、さまざまな疑問と不信が無限に渦巻いていた。<br /> それでも、はっきりとこれだけは確信していた。<br /><br /> 俺を殺したのは、コイツだ!!<br /><br /> ヨシュア編 4日目 バッジ 完<br /><br /></dd> <dt>270 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:23:34 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 5日目<br /><br /> 日付が変わり、再びスクランブル交差点。<br /> ヨシュアは羽狛と電話で話している。話題はケータイのことのようだ。<br /> そんなヨシュアを見てネクは考えていた。<br /> 俺を殺したのはコイツ・・・だけど、動機は?メリットは?<br /> いっそ聞いてみるか、いや、だめだ・・・証拠が不十分だ。それにあと2日で全てが終わる。<br /> それまで、耐えることにした。<br /><br /> 電話を終えたヨシュアに、ネクは尋ねる。お前の目的は?<br /> 答えは前と同じ・・・「渋谷ジャック」そのために渋谷川を探している。<br /> それじゃあ納得できない、言わないなら協力できない、と言ったネクに対し、ヨシュアは観念したようにため息をついた。<br /> そして、語りだした。渋谷を管理しているのはコンポーザー、つまり、彼が渋谷をジャックしている。<br /> そこまで聞いて、ネクは理解した。ヨシュアはコンポーザーを倒すつもりなのだ。<br /> ヨシュアは言った。今はその前段階、コンポーザーの居場所を探している、と。それが渋谷川なのだ。<br /> さらにネクは思い当たった。俺達が南師に狙われているのは・・・。ヨシュアが言葉を引き継ぐ。その野望が、彼にばれたみたい。<br /> ネクは思う。こいつは、とんでもないトラブルメーカーだ!<br /> さらに、ヨシュアは羽狛のところへ行って探知機を修理してもらうつもり、とも言った。<br /><br /> スクランブル交差点から出ようとしたとき、狩谷が現れた。<br /> 彼と話している間に、あらゆるところに壁を作られてしまう。<br /> 結局、それらを解除しつつキャットストリートに向かう羽目に。<br /> 何が目的だったんだ・・・?新たな疑問を抱えつつ、キャットストリートへ。<br /><br /> ワイルドキャットに入ると、羽狛が待っていた。<br /> ヨシュアは探知機の修理、ネクはカメラ機能をつけてもらうために彼にケータイを渡した。<br /> 待っている間、またネクは考えた。なぜコイツは俺を殺したんだ?<br /> ヨシュアにそれとなく聞いて見ることに。どうして俺と契約した?「ずっと見ていた」ってどういうことだ?<br /> ヨシュアは答える。昔からUGが見えた。だから死神のゲームは知っていた。そして興味を持った。<br /> 調べているうちに羽狛と出会い、UGのことを聞いた。そして、惹かれていった。<br /> 生死をかけて必死で渋谷を駆けずりまわる、そんな刺激的なレクリエーションとしての魅力に。<br /> 日常は退屈以外の何物でもなかったから。だからUGに来た。<br /> ネクは叫んだ。お前は来たくてUGに来たけど、俺は違う。俺はお前に・・・<br /> 言い終わる前に、羽狛がケータイを持ってきた。ヨシュアを追求するチャンスを失い、ネクは一人毒づいた。<br /><br /> ワイルドキャットを出ると、羽狛は出かけるつもりらしい。<br /> それを見送ると、今度はヨシュアが尋ねてきた。ネク君はなんで死んだの?<br /> 原因はお前だ!と言おうとしたが、やめた。全てが無駄になる。記憶がない、とごまかしておいた。<br /> ネクも聞き返した。お前はなんで死んだんだ?だが、ヨシュアは答えなかった。<br /><br /></dd> <dt>271 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:26:21 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>宮下公園ガード下で、また出合った。・・・ビイトに。<br /> 襲ってこようとするビイトを、狩谷と八代が止めた。ルール違反だと。<br /> しかしビイトは、俺は特別だ、指揮者からの特命だ、と言った。<br /> それを聞き、八代は憤慨するが、狩谷に連れられ撤収した。<br /> 再び襲ってくるビイト。その途中、ネクはビイトに、昨日拾ったペンダントを返した。<br /> 一つ借りだ、と言って、ビイトは去って行った。<br /><br /> トワレコ前で、CATの新作アートを見上げるネク。<br /> 同じくそれを見たヨシュアは言った。CATってこっちの活動だけでも忙しそうなのに、よくカフェもやってられるよね。<br /> どこにあるか尋ねるネクに、ヨシュアは答えた。もう何度も行ってるじゃない。キャットストリートさ。<br /> まさか・・・。驚いて言葉が出ないネクにヨシュアは言った。そう、CATは羽狛さんさ。<br /> 驚き、混乱するネク。CATは顔出し取材を受けない。だから顔を知らなかった。<br /> ネクは言う。羽狛は何かが違う、と思っていた。<br /> ネクは確信する。羽狛はヨシュアがコンポーザーを倒すのに協力していた、だから羽狛=CATはコンポーザーじゃない。<br /> CATの作品には人の心に語りかけてくるものがある、と言うネク。<br /> ヨシュアは、ネクにも参加者バッジがあるからできる、と提案する。<br /> 人の心がわかるからコミュニケーションなんていらない。それに人は本心では会話しない。価値観も違う。<br /> でも・・・とネクは思う。<br /> それぞれの価値観が違い、考えていることがわからないからこそ、それを知ろうと努力する。世界を広げることができる。<br /> それが今を楽しむっていうことなんじゃないか?<br /><br /> スクランブル交差点に出たとき反応が。<br /> そこでネクは言った。俺はゲームに勝ち残らなくちゃならない、これ以上余計なリスクは増やしたくない。<br /> ヨシュアも言った。これ以上は巻き込まない、でも渋谷川の場所だけでも確かめたい。<br /><br /></dd> <dt>272 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:27:08 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>渋谷駅ガード下で、探知機の反応が強くなった。<br /> こんなところに渋谷川が・・・だが、その先には壁があって進めないようだ。<br /> 戻ろうとしたとき、巨大な黒いノイズが!かなり手強い!<br /> その時、ヨシュアが言った。仕方ないね・・・あんまりやりたくなかったんだけど。<br /><br /> ヨシュアが跳んだ・・・そして、空から降り注いだ光がノイズを貫き、そして・・・ノイズが消滅した。<br /><br /> 驚くネク。<br /> そこに・・・狩谷が現れた。そして、言った。<br /><br /> 「オマエ・・・死んでないナ?」<br /><br /> 狩谷曰く、参加者にはあんな技は使えない、それに生き人の参加はルール違反だ。<br /> だが、今回はあのノイズを片付けたということで見逃す、と。<br /> ネクが尋ねる。あいつが言ったことは本当か。ヨシュアも・・・それを認めた。<br /> 裏口参加だけど、ほかの参加者と同じだよ。<br /> ネクは思わず叫んでいた。<br /> ふざけるな!生きてるのに他の参加者と同じって何だよ!<br /> お前と違って、こんなところに来たくて来たんじゃない!<br /> お前のせいだろ!お前が俺を殺したくせに!<br /><br /> それを聞いたヨシュアは不敵に笑って言った。<br /> 「だとしたらどうするの?」<br /><br /> 僕がネク君を殺した犯人だったとしたら・・・ネク君は僕をどうするの?<br /><br /> ヨシュア編 5日目 テリトリー 完<br /><br /></dd> <dt>273 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:29:31 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 6日目<br /><br /> 再びスクランブル交差点。<br /> ヨシュアはまた羽狛と電話で話している。<br /> それを見てネクは思う。どうして羽狛さんはあんなヤツに協力を?<br /><br /> 俺を殺しておいて、よく俺の前に出てこれたな。そう言うネクに、ヨシュアは平然と言った。<br /> だから、だとしたらどうするの?仕返しに僕を消す?そんなことしたらネク君が消えちゃうよね。<br /> ・・・それをわかってて俺と契約したな!だが、その理由がまだわからない。<br /><br /> そこに、メールが届く。久しぶりのミッションだ。<br /> 『ゲームⅥ 2.2360679の“0”と“5”のボスを倒せ 制限時間は60分』<br /><br /> 二体のボスを倒すことはわかる。数字の意味はわからない・・・。<br /> 珍しくミッションに前向きなヨシュア。それを不思議に思うネクにヨシュアは言った。<br /> 一応自分も参加者だ。UGで消滅した場合、RGの自分の存在も消滅してしまう。つまり、条件は他の参加者と一緒。<br /> ネクは言った。俺はお前のことを許してない、ミッションが先決だから、話を切り上げるだけだ。<br /><br /> スクランブル交差点を出ようとしたとき、また黒いノイズに襲われる。<br /> 何とか倒すが、疑問は残る。何なんだあのノイズ・・・。<br /> そこに、また黒いノイズが!身構える二人。だが、目の前で突然ノイズが消えた。<br /> 誰かが助けてくれた・・・?でも誰が?新たな疑問を残し、二人は唯一進めるエリア、センター街へと向かった。<br /><br /> AMX前につくと、死神が黒いノイズに襲われている!?<br /> 助けることにしたネク。だが、別のノイズが遅いかかってきた!<br /> 何とかそのノイズを倒したネクだったが、死神の方は助けられなかった・・・<br /> しかし、死神を襲うノイズ・・・死神が作ったノイズは死神は襲わないはず。どうなってるんだ?<br /><br /></dd> <dt>274 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:30:09 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>次は、千鳥足会館前。<br /> ソウタとナオが黒いノイズに襲われていた!そして、ソウタの目の前で、ナオが、消えた・・・。<br /> パートナーが消滅した今、ソウタももうじき消滅する。それでも、ネクは助けに入っていた。<br /> ソウタを襲うノイズを片付けた二人。だが、彼ももうすぐ消える。<br /> 俺が、もう少し早く来てれば・・・ネクにソウタは言った。お前たちのせいじゃない、俺がナオを守りきれなかっただけだ。<br /> お前たちは最後まで残れよ。そう言い残して、ソウタは・・・消滅した。<br /><br /> 僕達は生き残ってる、それだけで十分さ。そう言うヨシュアにネクは叫んだ。<br /> 生き残れなかった奴らはどうなる!?死神のせいで、たくさんの参加者が消されたんだ!<br /> ヨシュアは答えた。ネク君には関係ないでしょ。<br /> 違う・・・そうネクは言った。確かに参加者は他人同士だ、道行く人たちも。立場も境遇も考え方も違う。<br /> けど、渋谷で出会って、少しだけ話をして、少しだけだけど、感じた。<br /><br /> 俺の世界が、ほんの少しだけ、広がるのを。<br /><br /> だから、そんな人たちを全く関係ないって簡単に割り切りたくない。<br /> 全力で今を楽しめ。それは、世界を広げること。羽狛さんが言ってた意味がやっとわかった気がする。<br /> 自分一人だけじゃ、いつまで立っても広がらない、だから人と関わって世界を広げる。<br /><br /> ヨシュアも少し考え、言った。<br /> 他人と触れ合うからこそ、今までとは違う自分を発見できる、そんなところかな・・・。<br /><br /><br /></dd> <dt>275 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:31:36 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>今日はルート5・・・スクランブルから宇田川町の通りだけが開いているようだ。<br /> この数字はルート5を示していたということか。<br /> ルート5は6つのエリア、スクランブル、センター街、AMX、千鳥足会館、渋急ヘッズ、宇田川町にまたがっている。<br /> スクランブルを“0”として番号を振ると、“5”は宇田川町。<br /> つまり、今日のミッションはスクランブル交差点と宇田川町のボスを倒せ、ということのようだ。<br /><br /> 渋急ヘッズ前では、今度は狩谷と八代がノイズに襲われていた。<br /> 加勢することにするネク。何とか、二人を襲うノイズを倒す。<br /> 自分たちを助けたネクに対して怒鳴る八代。素直に礼を言った狩谷。<br /> 死神が参加者に助けられたなんて恥ずかしいにもほどがある!そう言って去った八代のあとをため息をついて狩谷は追った。<br /><br /> 宇田川町裏路地――時間はまだある。<br /> そこのボスノイズを倒した二人。タイマーも消えた。ミッションクリアだ。<br /><br /> そこに、また南師が現れた。<br /> 消滅されると計算が狂う。生き残ってくれてよかった、と不敵に笑いながら言う南師。<br /> スクランブル交差点で二人を助けたのは南師だったのだ。<br /> 7日目は、ゲームマスターが直接手を下せる日。それを楽しみにしていたようだ。<br /> 南師は言った。俺がお前らを消滅させる速さは?<br /> 299.792.458m/s!つまり、光の速さ、と言いたいようだ。<br /> 「あの日この場所でミスった計算の答えを出す。今度こそ確実にしとめてやる!」<br /> そう叫び、南師は立ち去った。<br /><br /> 去り際の南師のセリフの意味を考えるネク。コイツ、前にも襲われたことがあるのか?<br /> やっぱりコイツはとんでもないトラブルメーカーだ。<br /><br /> でも、明日を越せれば・・・。<br /><br /> ヨシュア編 6日目 疾走するケダモノ 完<br /><br /></dd> <dt>276 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:32:38 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>ヨシュア編 7日目<br /><br /> いよいよ最終日。スクランブル交差点で、ネクはヨシュアと話す。<br /> 渋谷川への入り方はわからなかった、とつぶやくヨシュア。<br /> たまらずネクは言った。どうして俺を殺したんだよ?<br /> だが、ヨシュアは突然とぼけた。<br /> それをさらに追求するネクに、ヨシュアは答えた。僕が言ったのは、もしそうなら、ってことだよ。<br /><br /> そこにミッションが届く。<br /> メールを見る前、ネクは言った。今日のミッションが終わったら全部話してもらう、と。<br /><br /> 今日のミッションは<br /> 『ゲーム7 ポークシティのゲームマスターを倒せ 制限時間は600分 未達成は消滅』<br /><br /> 最後のミッションは、南師と対決か。<br /> だがヨシュアは、今日のミッションが気になる、と言った。だがそれには深く言及しなかった。<br /> 向かうは、道玄坂の先にある、ポークシティだ。<br /><br /> 104前についたとき再びメールが届く。<br /> 『追伸 ネズミとウシを用意しておけ』<br /> 今日のミッションはいつもと違う・・・内容もわかりやすい、意味不明な数字もない。<br /> ヨシュアは何かわかった様子。だがそれについては何も言わず、道玄坂へ行こうと、ネクを促した。<br /><br /> ネズミとウシ・・・それは、渋谷に存在するブランドのこと。<br /> 「D+B」というブランドは、『デンジャラスバッファロー』と言う正式名称があり、『ムース・ラットゥス』はラテン語でネズミの意味<br /><br /> らしい。<br /> つまり、この二つのブランドを用意しておく必要があるようだ。<br /><br /> ヨシュアによると、ポークシティは死神、特に南師が拠点にするにはいい場所らしい。<br /> 渋谷中の情念が集まってポークシティにぶつかり、上空に吹き上がっている場所。<br /> そしてその情念はまた戻ってくる。情念は減ることなくたまり続けている。<br /> その様子を高いところから見下ろして、満足している・・・ということのようだ。<br /><br /> 1階の奥には、死神がいた。なんで参加者がここに?と尋ねてきた。<br /> ポークシティにいるゲームマスターを倒せ、と言うミッションが来た、と言ったが、死神は何も知らない様子。<br /> 彼らは、ただここを見張れ、と南師に言われただけらしい。<br /> とりあえず、条件クリアで通しても大丈夫だろう、という結論に至ったようだ。<br /> ポークシティでは特殊な結界が施されており、それぞれの階でノーブランドを除く特定のブランドのバッジ以外は使えなくなっていた。<br /> しかも、ここはノイズがいる世界に限りなく近い平行世界と同一化しているようだ。南師の仕業らしい。<br /><br /></dd> <dt>277 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 19:33:06 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>屋上には、やはり南師がいた。<br /> だが、南師はネク達が来ることは予期していなかったようだ。<br /> ミッションメールのことも知らないらしい。だが、出向く手間が省けた、と言って笑った。<br /><br /> 「本当は、あの場所であの時と同じシチュエーションを用意してたんだがな」<br /><br /> その時、また頭痛がネクを襲った。<br /> そして・・・思い出した。<br /><br /> 宇田川町裏路地。壁グラフィティの前にネクはいた。<br /> そこに走ってくるヨシュア。彼の右手には銃。<br /> ネクと、ヨシュアの目が合った。驚き立ちすくむネク。<br /> そして――銃声。<br /> 銃を構えるヨシュアの前で、ネクがゆっくりと崩れ落ちていく――<br /><br /> しりもちをつき、唖然とした表情でヨシュアを見上げるネク。<br /> ヨシュアが銃を向ける先――ネクの背後に、腕を押さえる南師がいた。<br /> 驚き、振り返るネク。<br /> 南師は銃を構え――銃声。<br /><br /> 「アンタ・・・だったのか・・・<br />  お前が・・・俺を殺したのか・・・アンタが俺から全てを奪ったのか!」<br /><br /> 叫ぶネクを、南師は鼻で笑うと自ら襲いかかってきた。<br /> 複数の禁断ノイズをけしかけ、そして、自らもノイズ化して戦う南師。<br /> そして、激しい戦いを経て、何とかネクとヨシュアは南師を倒した。<br /><br /> 苦しそうに唸る南師。突然、笑い出した。そして勝ち誇ったように叫んだ。<br /> 知ってるか?世界は数字でできてんだ。俺は求める解のために逆算し続けてきた、これがその答えだ!<br /> その体が光り出す。ヨシュアが叫んだ。まずい!このサイキックはレベル虚数フレア!<br /> 「勝つのは俺だぁぁぁ!」<br /> 「ダメだ!!間に合わない!」<br /> 頭を抱え、叫ぶネク。<br /> それを見たヨシュアは・・・ネクの体を押した。屋上の外へと。<br /><br /> 「何言ってるの?ネク君は負けられないんでしょ?自分を諦めたら、世界を諦めるのと一緒だよ」<br /><br /><br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――渋谷のスクランブル交差点だった。<br /><br /> 「くそっ・・・なんで・・・なんでだよぉ!!」<br /><br /> ヨシュア編 7日目 欲望のせめぎあい 完<br /><br /></dd> <dt>278 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 20:44:37 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>以下、ヨシュア編の補足です。<br /> 2日目の強制バトルで登場する黒いノイズは「禁断ノイズ」と呼ばれる特殊なノイズです。<br /> その名の通り、これを作り出すことは重大なルール違反となります。<br /> 4日目、宇田川町で南師が描いている模様は、「禁断ノイズ精製陣」です。<br /> これは、ネクとヨシュアが立ち去った後にここを訪れる八代と狩谷の会話の中で明らかにされます。<br /> つまり、禁断ノイズを作り出していたのは南師。<br /> 5日目以降は、普段のバトルでも禁断ノイズと戦えるようになります。<br /> 普通のノイズはスキャン状態だと、ふらふら漂っているだけですが、禁断ノイズのシンボルはスキャンすると向こうから寄ってくるのです。<br /> 普通のノイズよりも桁違いに強く、しかも逃げられない!<br /> かなり厄介なノイズです。</dd> </dl><dl class="thread"><dt>280 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/26(火) 22:10:40 ID:i/cWjflQ0</dt> <dd>しまった!<br /> ヨシュア編2日目のシュウトの名前間違ってる!<br /> 「修斗」ではなく「修人」です</dd> </dl><p><br />  </p> <dl class="thread"><dt>299 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 22:53:31 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 1日目―あと7日―<br /><br /> スクランブル交差点で、ネクはつぶやく。<br /> これが俺の・・・最後のゲーム。<br /> みんなのためにも・・・俺は負けられない。何としても生き残る!<br /><br /> ミッションメールだ!<br /> 『ゲーム① 104に到達しなさい 制限時間は60分 未達成なら消滅です』<br /><br /> とりあえず、パートナーを探すためハチ公前へ。<br /> 参加者を探し大声で叫んで見るが、全く見当たらない。<br /> そこにまたメールが。<br /> 『追伸 今回の参加者数は1名です 健闘を祈ります』<br /> バカな!?契約すらできない!ノイズも倒せない!まさか・・・エントリー料は他の参加者!?<br /> 逃げ切ったとしても、ノイズ退治のミッションが出たらその時点で終わりだ。<br /><br /> そこに、ノイズが!逃げようとするが、大量のノイズに囲まれた!そこに現れたのは八代と狩谷。<br /> ノイズを向かわせてくる二人。もうだめだ・・・と諦めた瞬間「待て待て待て待て~ぇ!」<br /> 駆けつけたのはビイト!?こんなひどいゲーム俺は認めない!と、何とネクと契約した。<br /> 襲ってきたノイズを倒した二人。そして、ビイトはネクを連れ、ひとまずその場から逃げた。<br /><br /> 渋谷駅西口バスターミナルまで逃げた二人。そこでネクは尋ねる。どうして俺と契約を?<br /> 借りがあったから、と答えるビイト。ライムのペンダントのことだ。<br /> 死神が参加者と契約してまずくないか、と言うネクにビイトは、そんなのどうでもいい、と叫んだ。<br /> 死神のやり方にも、我慢できなくなってた、とも言った。<br /> ビイトに聞かれ、また死神のゲームに参加した経緯を話すネク。<br /><br /></dd> <dt>300 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 22:56:52 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>あのあと・・・ポークシティでの戦いのあと、またネクは白い空間にいた。<br /> あいつは、ヨシュアはどうなった!?叫ぶネクのところに、また北虹が現れる。<br /> 生き残ったのは・・・ネク一人だった。<br /> 北虹は言った。我々への協力を感謝する。それは、反逆者、南師の始末。<br /> そう、7日目のミッションは北虹が出したのだ。ネク達は利用されたのだ。<br /> ヨシュアはどうなった!?叫ぶネクに、北虹は言った。<br /> 消えたよ。君をかばって南師の大技をまともにくらい、消息不明、おそらく消滅したのだろう。<br /> 呆然とするネク。俺のせいだ。俺はお前に殺されたってあいつに言ったからだ・・・。<br /> パートナーなのに、俺、あいつのこと信じてやれなかった。<br /> 自分を責めるネクに、北虹は言った。生き人がゲームに参加したという違反の連帯責任として、君も消滅してもらう。<br /> だが、今回協力した功績により、エントリー料持ち越しのままペナルティつきで再参加してもらう。と言った。<br /> そのペナルティとは・・・今後の再参加を認めない、つまり次が文字通り最後のゲームとなるというものだった。<br /> そして・・・エントリー料をすでにとった、とも言った。<br /><br /> シキもエントリー料としてとられたまま、ヨシュアの命も無駄にできない。だから俺は勝ち残らなくちゃならない。<br /> そう言うネクに、ビイトは俺につきあえ、と言った。<br /> ビイトに言われるまま渋谷駅ガード下へと向かう。<br /> そして途中にあった壁を、ビイトが持っていた死神用のキーバッジで開けた。<br /> そしてたどりついたのは、渋谷川。その壁をビイトは開けようとしたが、ダメだった。鍵が違うらしい。<br /> とりあえず、ミッションどおりに104へ。先に言ってしまったビイトを追いかけるネク。<br /><br /> 104にたどりつき、ミッションクリア。<br /> ネクはビイトに尋ねた。パートナーを信頼するために。<br /> 自分と契約したのは、借りがあるから、本当にそれだけか?リスクが見合わなさすぎる。<br /> ビイトは答えた。リスクって何だ?唖然とするネク。<br /> ビイトは続けて言った。やらなきゃならないことがある。<br /><br /> 俺は・・・コンポーザーになる!<br /><br /> ビイト編 1日目―あと7日― 常識、非常識。 完<br /><br /></dd> <dt>301 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 22:59:57 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 2日目―あと6日―<br /><br /> 二人はスクランブル交差点にいた。さっそくミッションメールが届く。<br /> だが、二人はミッションは無視し、渋谷川へ行くことにしていた。<br /> ビイトがコンポーザーになって、ゲームを終了させる。<br /><br /> その時、二人の前に、今回のゲームマスター「虚西 充姫(コニシ ミツキ)」が現れた。<br /> ビイトによると、虚西は鉄仮面と呼ばれているらしい。<br /> 虚西はビイトの行動はお見通しと笑った。それに反発するビイト。<br /> ビイトが死神職を解任され参加者となったこと、参加者を消していないビイトの寿命は5日前後であることを伝えた。<br /> 虚西はビイトからエントリー料を徴収した。それは、ビイトの肩に乗ったノイズ。それをバッジにしてしまった。<br /> そして、ミッションを伝えた。それは『この私を倒すこと 制限時間は6日間』。<br /> 虚西はある場所から6日間動かない、彼女を見つけ倒す、いわゆるかくれんぼだ。<br /> そして、参加者バッジをビイトに渡すと、姿を消した。<br /> あのノイズは何だ?ネクの問いにはビイトは答えなかった。104方面へ逃げた虚西を追う。<br /><br /> キーバッジで壁を開けながら先へと進んで行く。<br /> 道玄坂で、死神が現れた。エマージェンシーコールが出された、つまり、参加者への攻撃が解禁されたのだ。<br /> さらに、開放バッジ、それがあれば力が何倍にも跳ね上がるものをつけているらしい。<br /> 死神をなんとか退けたが、なんでこんなことになったんだ、と言うビイト。<br /> お前が死神を裏切ったからだろ、とネクに言われ、大慌て。出てくる死神は全部倒す、それでOKだ、と言うビイト。<br /> しかしネクは疑問に想った。なんで虚西は直接仕掛けてこない?なんでこんな回りくどいことを?<br /><br /> A-EAST前まで来た時、彼女がライブハウスへと入っていくのが見えた。<br /> あとを追おうとするが、入る前に、死神――あの「777」が現れた。<br /> 「覚悟しろ、ビトウダイスケノジョウ!」「だぁぁぁ!」<br /> 変な言葉を不思議に思うネクだったが、ビイトの本名だったのだ。本人は、ダサいからビイトと呼べ!と言った。<br /> 「777」に勝った二人。トドメをさせ!と叫ぶ777だが、ビイトは言った。<br /> お前と戦う理由はないし俺はUGを壊す気もない。それに・・・「今日ライブなんだろ?」<br /> ネクも言った。「ファンやスタッフがあんたを待ってるんじゃないのか?」<br /> そんな二人に777は新たなキーバッジを渡した。だが、虚西は見ていない、と言う。<br /> 中に入っていった777。だが、彼の悲鳴が!中に入る二人。だが、誰もいなかった。<br /> そして床には・・・777のチョーカーが。消された・・・ようだ。<br /> 直後に襲ってきたノイズを倒した二人。<br /> 暗闇の中、ネクとビイトは虚西の姿を必死に探した。<br /><br /> ビイト編 2日目―あと6日― スタイル 完<br /><br /></dd> <dt>302 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:02:13 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 3日目―あと5日―<br /><br /> 二人が気付くと、スクランブル交差点だった。<br /> A-EASTに戻ろうとするビイトをネクは止める。昨日、隅々まで探したけど見つからなかった。<br /> 他のエリアにいる可能性が高い。ということで、昨日もらったキーバッジで開けられる場所を探すことに。<br /><br /> そこに、八代が現れた。<br /> 八代は・・・何と、ビイトがエントリー料としてとられたノイズのバッジを持っていた。<br /> 八代は、今日はゲームマスター代理とらしい。自分のミッションをクリアすれば返してあげる、と言った。<br /> 「ミッションは『死神遊び』の04――」「ヘックション!ヘックション!」<br /> 八代の言葉の途中で、ビイトがくしゃみをしたせいで、ネクは聞き逃してしまう。<br /> 八代によると、正式な代行ではないので、失敗しても、ネク達は消滅しないらしい。だが、バッジは消滅する。<br /><br /> 八代のミッションをクリアする・・・前に、ネクは尋ねた。今日のミッションは何だ?<br /> ビイトが答えようとするが・・・。まさか、お前も聞き逃したんじゃ。<br /> ビイトが言った。「死神ごっこ」の、もとい「死神遊びの」04は――。<br /> そこに、「死神さん」をしようか迷う男がいた。ビイトが叫ぶ。そうだ、「死神さん」だ。<br /> 思い付きじゃないだろうな、と言うネクに、ビイトは俺は元死神だから大丈夫だ、と言った。<br /> さっきの男は、「死神さん」に頼っていていいのだろうか、と悩んでいた。やめるべきか否か。<br /> ネクはまた尋ねる。今日のミッションは本当に――。ビイトは、俺を信じろ!と言った。<br /> その間に、男がどこかへ行ってしまい、見失ってしまった。<br /><br /> 男を捜す途中、八代が笑いながら逃げていくのを目撃する。<br /> おかしい、とネクは指摘する。自分達をつけまわしている気がする。<br /> そう言うネクが話している途中、何故かビイトはまたくしゃみ。話を中断させられ、男を捜すのを再開する。<br /><br /></dd> <dt>303 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:05:27 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>千鳥足会館前で、男に追いつく。<br /> そこに、あのプロモーターも現れた。二人は社長と部下の関係だったらしい。<br /> 部下の方は、独立したがうまくいっていないようだ。これからどうすればいいか、と落ち込んでいる。<br /> すると、上司の男は「死神さん」を始めようとする。<br /> チャンスだ、と言うビイト・・・だが、ネクは「死神さん」に干渉しなかった。<br /> 大事な事は、自分の言葉で伝えるべきだ、と。<br /> 精一杯の言葉で部下を励ます男。「死神さん」は彼にはもう必要ない。<br /> そこでもう一度ネクはビイトに尋ねた。本当に「死神さん」なのか。<br /> 正直に2日たったから覚えてない、と謝るビイト。2日って、忘れるの早いな・・・。<br /> あわてて闇雲に行動してもいけない、と言うネクに、ライムにも同じこと言われてた、とつぶやくビイト。<br /> アニキのくせして俺はぜんぜん進歩してない、と言ったビイトの言葉をネクは聞き逃さなかった。アニキ!?<br /> ビイトは、ライムは自分の妹であることを明かす。ネクは、女だとは思ってなかったらしい。<br /><br /> ライムは俺が殺したようなものだ、だから死神になればライムを戻せるかも、と思い、そうしたがダメだった。<br /> 羽狛がライムの魂を集めてバッジにしてくれたそうだ。それとの再契約で消滅しなかった。<br /> でも、何かしなきゃいけないと思って、死神の所へ行っていた。そう、あのノイズはライムなのだ。<br /> そして、コンポーザーになれば、戻せるかもしれない、だからコンポーザーになりたい、と。<br /><br /> 「頼む、俺を・・・手伝ってくれ」<br /> ライムは何としても助けたい、だから・・・。<br /> ネクは答える。「頼まれなくたって、そんなことわかってるよ」<br /> 生き残っても、死神との契約でルール違反、よくてゲーム無効再参加、でもそれはできない。<br /> だから、シキを助けて生き残るには・・・。二人は約束する。互いに協力することを。<br /> 本当のミッションを知るため、八代を探すことにする。<br /><br /></dd> <dt>304 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:06:37 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>その時、八代が怒鳴りこんで来た。<br /> 「死神遊び」の04とは、鬼ごっこのことだった。<br /> 怒り狂って寄って来る八代。そこをネクは・・・捕まえた。俺たちの勝ちだ。<br /> だが、八代は、今のは無効だ、次のミッションは『あたしを倒す』こと、と言って、戦いを挑んできた。<br /> 「あたしはこのゲームだけは勝たなきゃなんないのよ!」<br /><br /> なんとか八代に勝った二人。<br /> 私は昇進しなきゃならない、とまだ悪あがきをしようとする八代を、狩谷が止めた。<br /> 昇進したい、と言う八代に狩谷は問う。偉くなって何がしたい?<br /> 答えられない八代。狩谷は、答えられないならムチャな目標立てるな、と言った。<br /> 八代は逆に尋ねた。なぜ昇進を断ったのか、幹部入りの話を蹴ったのか。<br /> 八代は叫ぶ。あたしに気でも使ったつもり!?アンタのお荷物なんかになりたくない!<br /> だが、狩谷はいつもの調子で答えた。幹部はめんどくさい、現場が好きだ。変化する町並みを眺めるのが。<br /> 「それに・・・幹部になっちゃ、卯月と賭けラーメンもできないダロ?」<br /> 八代は落ち着きを取り戻す。その場を去った。<br /> そして、狩谷は新たなキーバッジをネクとビイトに渡すと、自分とのゲームに勝てばとったバッジを返す、と言った。<br /><br /> それは・・・『俺を倒すこと』<br /><br /> ビイト編 3日目―あと5日― コンポーザー 完<br /><br /></dd> <dt>305 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:07:59 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>ビイト編 4日目―あと4日―<br /><br /> 気付くと、宮下公園ガード下だった。<br /> ビイトを探すと、少し離れたところで地面を見ている。何してるんだ?<br /> 何か考え事をしていたようだったが、声を変えると驚いた様子。すぐに気合を入れるかのように叫んだ。<br /> ビイトによると、狩谷の実力は幹部クラスらしい。下っ端のままなのは、本人に欲がないからだとか。<br /> そういえば、昨日もそんなことを言っていた。<br /> ビイトは言った。コンポーザーと戦う本番前の肩慣らしにはもってこいだ、と。<br /><br /> しかし、このガード下から出られない。壁があるのだ。しかも、キーバッジがない!<br /> だが、ビイトが拾ったと言う箱を取り出す。ボタンがついていた。<br /> そこにメールが届く。<br /> 『俺はトワレコで待ってルゾ キーバッジは箱の中にいれてオイタ』<br /> 狩谷からのメールだ。落ちていたメモをヒントにはこの仕掛けを解き、キーバッジを取り出した。<br /><br /> トワレコへと向かおうとネクがビイトに呼びかけたが、ビイトがいない。<br /> ビイトは、ネクがさっき起きた時にいた場所に立っていた。<br /> そこには、花束がおいてある。誰かが、事故にあったのか?<br /> ビイトが言った。ここで死んだんだ。俺とライム。<br /> いつもどおり親とケンカして、いつもどおり家を飛び出して、いつもどおりライムが追いかけてきた。<br /> でも、いつもと違って、暴走車がライムに突っ込んできて、それをビイトはかばった。<br /> そして、二人でUG行きだった。<br /> 俺がライムを殺した、俺がライムの未来を奪った、と自分を責めるビイト。<br /> 俺と違って、やりたいことも夢もあった。それを俺が・・・。<br /> それでもネクは言った。ライムはお前のこと、うらんでないだろ?ビイトは答える。・・・さあな。<br /> ライムの記憶が、変わってたんだ。UGであいつを見つけたとき、あいつは俺に『はじめまして』って言ったんだ!<br /> ライムから・・・俺の記憶がなくなってた。記憶がエントリー料、だったようだ。<br /> ビイトは言った。もし俺がコンポーザーになってライムをよみがえらせても、記憶は戻らないかもしれない。でも俺はやる!<br /><br /></dd> <dt>306 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/27(水) 23:09:04 ID:ZxY/LTBO0</dt> <dd>トウワレコード前に辿り着く。だが、狩谷はいない。<br /> ビイトに促され、スキャンして見ることに。何か手がかりがつかめるかもしれない。<br /> スキャンしてみるネク。だが、何かがおかしい。スキャンできない!?<br /> ネクは気付く。皆がレッドスカルバッジをつけている?参加者バッジと同じなのか?<br /> 参加者バッジを持っているとスキャンされない・・・それと同じことがRGでおこっているのか?<br /> レッドスカルバッジはCATデザイン。参加者バッジと同じデザインだから、CATは・・・。<br /> そうつぶやくビイトをネクはライムが先だ、と遮った。<br /> ・・・大丈夫、そんなわけ、ないよな・・・。<br /> そこに、思ったより早かったな・・・、そう言って、狩谷が現れた。<br /> 狩谷と戦う二人。そして、激しい戦いの後、狩谷に勝った。<br /> 結構やるネェ、そう言って、バッジを返そうとした狩谷だったが、今度は八代が現れ、それを止めた。<br /> そして、手伝ってあげる、と二人で戦いを挑んできた。<br /> これに、なんとか勝ったネクとビイト。<br /> 今度こそ本当に、バッジを返してくれた・・・が、ビイトが叫んだ。「これニセモノだぞ!」<br /> まただまされたのか?ところが、狩谷と八代も驚いている。彼らも虚西にだまされたのだ。<br /> つまり、二人ともただの時間稼ぎ役に使われたのだ。<br /> 謝る狩谷に、だまされてたんなら仕方がない、と言うビイト。ワビだ、と狩谷は新しいキーバッジをくれた。<br /> ビイトとネクは言った。あいつには気をつけろ、前にキーバッジをくれた死神が消されたから。<br /> 自分の身は自分で守る、と二人は言った。<br /><br /> ネクとビイトは、再び虚西を捜すため渋谷の街へと繰り出した。<br /><br /> ビイト編 4日目―あと4日― 消えない罪悪感 完</dd> </dl><p><br />  </p> <dl class="thread"><dt>315 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 20:59:15 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ビイト編 5日目―あと3日―<br /><br /> ネクとビイトが気づくと、そこはスクランブル交差点だった。<br /> また1日たってしまった。もう5日目だと大慌てするビイト。<br /> あと3日しかないのにやることが多い、と言うビイトにネクは落ち着いて順番に片付けていくしかない、といさめた。<br /> 昨日のキーバッジで開く場所――宇田川町方面へ行くことに。<br /><br /> 千鳥足会館前で突っ走るビイトに、ネクは言った。お前っていつも全力だな。<br /> だがビイトは言った。こんなに必死になったのはUGに来てからだ。<br /> 生きてるときは、全力で何かするなんてなかった、夢中になれるものがなかった。<br /> 口うるさい親に反発してた。しっかりしてたライムと比べられて死ぬほど嫌だった。<br /> だから、周りが自分に期待しないように自分を諦めてた。<br /> そのうち親は何も言わなくなったのに、ライムは違った。自分を励ましてくれた。夢は見つかるよ、と。<br /> でも、それが情けなくなって、ライムを遠ざけた。スケボーで世界一になるのが夢、って言ったのはウソだ。<br /> 夢がないのに生き返るのは・・・、なんて言ったライムのために。<br /> だから、生き返れば絶対に夢を見つかる、絶対に夢を持てるって励ましたかった。<br /> でも、それを気にしてライムは自分をかばった。<br /> 「バカだよ・・・俺」死んでからライムの大切さに気付くなんて・・・<br /><br /> 自分を責めるビイトにネクは言った。<br /> 「あぁ、お前はバカだ」<br /> 怒るビイトに向けてネクは続けた。<br /> 人の目なんて関係ない、自分でどこまで全力でできるかが大事だ。<br /> 今は全力でやってる、全力で頑張れば、結果なんて後からついてくる。<br /> ライムのことは気の毒だけど、過ぎてしまったことだ。だから今はできることをする。<br /> ライムだって、お前はやればできるってわかってたから、お前のことを諦めなかった。<br /> それに、死神裏切ってまで不利な俺と契約するような根性ある大バカ、そういない。<br /> 「バカはバカらしく、悩んでないで前だけ見てろよ」<br /> ネクの励ましにビイトは元気を取り戻す。宇田川町へ改めて向かうことにした・・・が、死神がいる!<br /> だが、襲ってこない・・・?慎重に近付く二人。<br /> 近付いて声をかけて見るが、反応がない。様子がおかしい・・・どうなっている?<br /> 考えていると、突然妙なことを言いながら襲いかかってきた。<br /><br /> 「数え切れないこの世の不幸を断ち切るためにこの救済の光を。<br />  さすればここは幸福な場所となる。すなわちそこは、すばらしきせかい」<br /><br /></dd> <dt>316 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:00:36 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>死神を倒したが、明らかに様子がおかしかった。そういえば、街が静かだ。<br /> スキャンしてみたネクとビイトは衝撃を受ける。みんなが、同じことを考えている!<br /> さっきの死神と同じ内容なのだ。何が起こっている?<br /> ビイトが気付く。みんながレッドスカルバッジをつけている。<br /> ビイトは何かを考え、叫んだ。コンポーザーの正体はCATだ!<br /> 参加者バッジとレッドスカルバッジは似すぎてる、おんなじヤツが作ったんだ。だが、それはない、とネクは即答で否定。<br /> ネクは明かす。CATは羽狛だ。コンポーザーを倒そうとしていたヨシュアに協力してた。だから違う、と。<br /> だがビイトは、ヨシュアが踊らされてただけでは?と問い返す。<br /> それでもネクは言う。羽狛は『世界を広げろ』って教えてくれたのに、これじゃあ逆だ。こんなの渋谷じゃない。<br /> ビイトはコンポーザーが誰であろうとぶっ潰す、と叫ぶと、先立って宇田川町へ向かった。<br /><br /> 渋急ヘッズ前にもおかしくなった死神が何人もいた。一斉に襲われたが何とかこれを退ける。<br /> UGでも異変が起こっていることに戸惑う二人。しかも、宇田川町の間にある壁が何者かに壊されていた。<br /> 向こうから誰かがこじ開けたのか?とにかく先に進み、やっと宇田川町裏路地にたどりついた二人。<br /> そこには、何かが焦げたような跡が地面に残っていた。ここは確か、南師が変な模様を描いていた場所だ。<br /> ケータイカメラで過去の写真を撮るネク。そして4日前の写真に写っていたのは・・・羽狛が模様を描いている!?<br /> なぜ羽狛が・・・どうして?事情を聞くため、羽狛のところへ行くことにした。<br /> 渋るビイトに、まだ行っていないキャットストリートも同時に探せる、と説得する。<br /> そして、宇田川町を出ようとした時・・・狩谷と八代が現れた。・・・まさか、この二人も?<br /> さっきまでの死神と同じことを言いながら襲ってきた。<br /> 前に戦ったときよりはるかに力が上がっている二人をなんとか倒したネクとビイト。<br /> だが、ビイトは二人にトドメをさすことを拒んだ。そして、ネクは二人もレッドスカルバッジをつけていることに気付く。<br /> これが開放バッジってヤツなのか?<br /> とにかく、二人が目を覚ます前に先を急ぐことにした。<br /><br /> ビイト編 5日目―あと3日― VANISHING POINT、 完<br /><br /></dd> <dt>317 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:02:59 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ビイト編 6日目―あと2日―<br /><br /> 二人が気付くと、スクランブル交差点だった。<br /> また日付が進んだ!?今日あたり消えるかもしれない、とパニックになるビイト。<br /> それでもできることをやるしかない、とキャットストリートへ向かう。虚西探しと、羽狛に会うのを兼ねて。<br /> だが、羽狛に会うことに、ネクは迷いがあった。<br /><br /> キャットストリートへ向かう道の壁も派手に壊されていた。これも羽狛が?<br /> だが、羽狛のカフェに入ると、なんとここも派手に壊されていた。しかも誰もいない。<br /> 一体何があったのか、ケータイカメラで撮ってみることに。<br /> 過去の写真が取れる、と聞き驚いたビイトが、ネクのケータイを奪い、止める間もなく3回分撮ってしまった。<br /> だが、その中の一枚に、羽狛が奥の壁に何か隠している写真が。そこを調べると、なんとキーバッジが出てきた。<br /> これは・・・おそらく渋谷川の鍵だ!しかも、キーバッジと一緒に手紙が出てきた。羽狛から?<br /> 『この渋谷を生きぬく術はたった一つのカンタンなこと。どんな状況でも全力で今を楽しめ!』<br /> このキーバッジは、渋谷川へ行け、と言うことなのか。そこにも虚西はいるのか?<br /> 気合たっぷりに先に出ていくビイト。だが、ネクは悩んでいた。<br /> どういうことだ?なんでそんな鍵がここに?何のために?<br /> 俺を渋谷川に行かせたいのか?俺を呼んでるのか?何をさせる気だ?<br /><br /> 渋谷川へ向かう途中、カドイ前にあのオブジェが!まさか、南師!?<br /> 生きてたのか!?なんと、体に黒い模様が。禁断化している!?<br /> 宇田川町の模様、あれを使ってよみがえったのだ。コンポーザーと戦うためにしたのだ。<br /> 全ては計算内だと言う南師。禁断化は計算外だったようだが。<br /> あのカフェに行ったのか、と言うネクの問いに、行ったが誰もいなかった、と答える南師。<br /> そして、ウォーミングアップの相手にしてやる!と、戦いを挑んできた。<br /> なんとか勝つが、まだ南師はぴんぴんしていた。あれでコンポーザーと互角に戦えそうだ、と言っていた。<br /> つまり、コンポーザーと同等以上?それでも、俺は行く!と叫ぶビイト。<br /><br /> 渋谷川・・・コンポーザー・・・羽狛さん・・・俺ももう、覚悟を決めるしかない。<br /><br /> ビイト編 6日目ーあと2日ー STRIDE 完<br /><br /></dd> <dt>318 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:05:02 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ビイト編 7日目―最終日―<br /><br /> 二人か気付くと・・・またスクランブル交差点!?<br /> しかも、ビイトの手が消えかけている!?<br /> 気合でなんとかしてやる!まだ消えるわけにはいかねぇ!と、叫ぶビイト。<br /> とにかく一刻も早く渋谷川へ向かう。今日で全ての決着をつける!<br /><br /> 渋谷駅ガード下から渋谷川へと向かおうとした・・・が、なんとここの壁も壊されている!?<br /> まさか南師が?とにかく、コンポーザー、その前に虚西を見つけるために、先へ進む二人。<br /> そして、渋谷川に足を踏み入れた時にメールが。虚西の技が書いてある?<br /> とにかく先へ進む二人。そしてその奥には・・・南師がいた。<br /> 結界があって通れない、と言う南師。虚西のせいらしい。まさかこの先に?<br /> そう言うネクとビイトに南師は言った。気付かなかったか?ずっと一緒にいて。<br /> 虚西の声がした。「ずっと一緒にいたのです」<br /> そして虚西が姿を現した――ビイトの影から!!<br /> ビイトがまだ消滅せずにいることは想定外だった、と言う虚西。あと、南師の存在も。<br /> だが、計画は順調だ、いいデータがとれた、もう行動を読み違えることはない、と笑った。<br /> そして、南師の要求どおり、結界を――開けた。その代わり、コンポーザーになったら私を指揮者に任命しろ、と言って。<br /> 新たなコンポーザーは、俺だ!そう叫び、南師は先へと進んでいった。<br /> 後を追おうとするネクとビイトの前に、虚西が立ちはだかった。<br /> コンポーザーを裏切る気か?との問いに、統治者が誰であろうと従属するだけだ、と言う虚西。<br /> もし南師が失敗しても、それで深手を負った指揮者を仕留められる。いずれにせよ、指揮者になるのはこの私。<br /> 立ち向かおうとするビイトを、分析は完璧だとあざ笑う虚西だが、ビイトは叫んだ。<br /> 「想定内とか想定外とか言っている時点で分析しきれてねーじゃねーか!」<br /> コンポーザーになるのはこの俺だ!と叫ぶビイト。<br /> 虚西はついにキレ、ノイズに姿を変え襲いかかってきた。<br /> これに勝ち、ライムのバッジを取り返したネク。そのバッジでライムノイズを呼び出し、トドメをさした。<br /> 私の分析に誤りなどないはず、死神でないあなたがなぜノイズを召喚できるの!?<br /> そう言う虚西に、ネクは答える。知るか!!「それにあれはノイズじゃない、俺たちの仲間、ライムだ!」<br /> ライムを取り返し涙するビイトに、虚西は言い放つ。<br /> ライムの消えた兄の記憶は・・・ビイトのエントリー料なのだと。彼女のエントリー料は別のもの。<br /> 驚くビイト。その顔、私の、予想、通り・・・。そう言って、虚西は消滅した。<br /> 虚西の言葉に疑問が残るが、とにかく時間がない。先に進む二人。<br /> そこにまたメール!?『コンポーザーの部屋で待っている』羽狛さん・・・?<br /><br /></dd> <dt>319 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:07:33 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>さらに奥に進むと、後ろから足音・・・?<br /> その正体は・・・シキ!?<br /> 気付いたらここに一人でいた、と言うシキ。でも、UGにいた時の姿のままだ。生き返ったわけではないようだ。<br /> 自分のエントリー料にシキがなってしまった、と打ち明けるネク。それの意味を理解し、照れるシキ。<br /> みんなで生きかえれる・・・わけでもない。<br /> コンポーザーを倒す、と言う方法をとることにしたことを聞き、シキも協力を申し出る。<br /><br /> 三人でもっと奥へ。そして、ガラクタの山が見えてきた。<br /> 南師がその下敷きになってる!?誰がやったんだ?コイツより強いヤツなのは確かだが・・・<br /> コイツと戦わなくて済むからラッキーだ、と言うビイト。ちょっとズレてる気がするが・・・。<br /><br /> 最深部には扉が。<br /> その扉を開けると・・・ラウンジのような部屋だった。そして、そこに北虹が。<br /> コンポーザーを倒す、と言うビイトに北虹は言い放つ。<br /> 君たちにはコンポーザーを見ることすらできない。君たちとコンポーザーでは次元が違う。<br /> それでもコンポーザーになって全員生き返らせる、と言うビイトに、その我欲が全ての苦しみの原因だ、と言う北虹。<br /> この渋谷はコンポーザーによる再生が必要なのだ、そう言ったとたん、シキが苦しみだした。<br /> そして、北虹と彼に操られたシキが、ネクとビイトに襲いかかってきた。<br /> なんとか勝ち、北虹は消えたが、シキはまだ操られたままだ。<br /> そこで、ネクは思いあたる。あれを壊せば!<br /> ビイトがシキを倒そうとするのを止めるネク。そこをシキが攻撃し――。それをビイトがかばう。<br /> そしてその隙に――ネクはレッドスカルバッジを壊した。<br /> シキは止まった。だが、シキもビイトも意識がない。やっぱりコンポーザーの――羽狛さんのせいなのか!?<br /> 悩むネク。だが、進むしかない。一人で行くしかない。<br /><br /> スキャンで隠された扉を見つけ、先へ進むネク。そこには、巨大なCATのグラフィティが。<br /> ネクは思う。<br /><br /> いつもそうだ。あんたの作品はどれも『もっと楽しめ』って俺を励ましてくれた。<br /> ヘッドフォンで閉ざした世界でも、メッセージはしっかり届いてた。<br /> だから、いつもあの場所でグラフィティを見てた。<br /> それだけでほんとに楽しかった。<br /> だから、アンタがCATだって知った時は・・・正直ふるえた。会った時から何かが違うって感じた。<br /> 言うことは不思議と信じられると思った。尊敬できる人にやっと会えたと思った。<br /> なのに・・・どうして・・・<br /><br /> でももう、迷わない。羽狛さんに会えた時から・・・。<br /><br /></dd> <dt>320 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:09:34 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>最も奥の広大な空間。そこでネクは叫ぶ。<br /> 出て来いコンポーザー!俺と戦え!俺があんたを倒すのが望みなんだろ!?<br /> 「出てきて、俺と戦ってくれ・・・羽狛さん・・・」<br /> 「羽狛?誰だそれは?」<br /> そう言って現れたのは・・・北虹!?倒したはずじゃ?驚くネクに北虹は告げる。<br /> コンポーザーはここにはいない。君がUGに来る前からだ。それ以降は自分がUGを取り仕切ってきた。<br /> そう、全ては北虹の仕業だったのだ。呆然とするネク。北虹は続けた。<br /> 音楽に優秀な指揮者が必要なように、一つの指導者のもと人類が一つに向かえば至高の世界だ。<br /> 自分勝手な欲望が、やがて犯罪や戦争を生み出す。個性こそ、この世の不幸の原因なのだ!<br /> 個性を取り払い思考を共有すれば、世界は不平も不安もない幸福な場所となる!<br /> そう、そのためのレッドスカルバッジなのだ。渋谷のムーブメントは世界に広がりやすい。<br /> よって、渋谷から世界を救う。世界の指揮者となって。<br /> だが、参加者バッジがその障害となるのだ。北虹のインプリントの邪魔をする。<br /> 北虹はネクから参加者バッジを奪い・・・壊した。<br /> そして・・・何もおこらなかった。北虹は言った。やはり君が、選ばれし者か・・・。<br /> ネクを消そうとする北虹。だがそこに駆けつけたのは、シキとビイト!<br /> ビイトが言った。「おめぇは俺のパートナーなんかじゃねえ、俺の・・・俺の友達だ!」<br /> シキも叫ぶ。「3人いれば大丈夫!絶対にみんなで生き返るんだから!」<br /> 北虹はそれをあざ笑うと、巨大なノイズに姿を変え、襲いかかってきた。<br /><br /> だが、力を合わせた3人の敵ではなかった。<br /> 俺には、もう時間が・・・そう言って苦しむ北虹。<br /> そこに現れたのは・・・ヨシュア!?生きてたのか!どうしてここに!?<br /> だが、答えを待つ間もなく北虹が叫ぶ。まだ終わってない!俺が渋谷を守る!<br /> そしてヨシュアを取り込むと・・・さらに巨大なノイズと化し、さらにシキとビイトも取り込み、ネクに襲いかかった。<br /> 一人で戦うネク。でも、一人じゃない。シキ、ヨシュア、ビイトから力を借り、死闘の末、ネクは北虹を倒した。<br /><br /></dd> <dt>321 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:11:29 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>ヨシュアは北虹に言った。「僕の勝ちみたいだね」<br /> 俺は渋谷を守れないのか、そう嘆く北虹の右手には・・・タイマー!?<br /><br /> 1ヶ月前、コンポーザーは言った。渋谷を終了させる。渋谷に見切りをつける。<br /> 渋谷には多くの可能性がある、と反対する北虹。<br /> だがコンポーザーは答えた。それに気付けないほどに渋谷の人たちの感覚は曇ってる。<br /> 渋谷の状態は他にも広がる、その前に手を打たないと。<br /> 北虹は提案する。渋谷の人間がより渋谷にふさわしくなれば――自分にチャンスを!必ず渋谷を更正してみせます!<br /> コンポーザーも提案した。「じゃあ、ゲームをしよう」<br /> 渋谷を更正できれば北虹の勝ち、渋谷は存続。できなければ北虹の負けで、渋谷は消滅。<br /> 実力差がありすぎるため、コンポーザーにはハンデがある。RGに行って手出ししない、その代わりに対戦相手を用意する。<br /> それを、北虹は・・・受け入れた。制限時間は1ヶ月。<br /><br /> 面白いアイデアだったけど、もうひとひねり欲しかったな、と言うヨシュア。<br /> もう悔いはない、とヨシュアに礼を言う北虹。<br /> 北虹が言うには、敗因は自分のインプリントがネクに効かなかったこと。<br /> ネクは思い出す。自分は参加者バッジを2個持っていたんだ。<br /> 俺が渡したのは一個だけだったはず、北虹はそう言うが、すぐに全てを悟ったようだ。<br /> 次は君の番だ・・・そう言って、北虹は・・・消えた。<br /><br /> 今までの会話を何一つ理解できないネクに、ヨシュアが告げる。<br /> 「僕がこの渋谷のコンポーザーさ」<br /> 愕然とするネク。ヨシュアは言う。目の前の真実は受け入れてもらわないと。<br /> 渋谷の存続を賭けて、北虹とゲームをしていた。つまり、ネクはヨシュアに手を貸していたことになるのだ。<br /> ネクはヨシュアに選ばれたのだ。北虹の対戦相手に。ヨシュアの代理に。<br /> 南師はコンポーザーの地位を狙っていた。RGでヨシュアを殺そうとした。でも失敗している。<br /> そして、さっき、南師を倒したのも、ヨシュアだった。<br /> ゲームには邪魔だった、と言うヨシュア。ネクをUGに連れてくるのも邪魔しようとしたし。<br /> まさか・・・。さらに驚くネクに、ヨシュアは全ての記憶を返した。<br /><br /></dd> <dt>322 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:13:03 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>宇田川町裏路地。壁グラフィティの前にネクはいた。<br /> そこに走ってくるヨシュア。彼の右手には銃。<br /> ネクと、ヨシュアの目が合った。驚き立ちすくむネク。<br /> そして――銃声。<br /> 銃を構えるヨシュアの前で、ネクがゆっくりと崩れ落ちていく――<br /><br /> しりもちをつき、唖然とした表情でヨシュアを見上げるネク。<br /> ヨシュアが銃を向ける先――ネクの背後に、腕を押さえる南師がいた。<br /> 驚き、振り返るネク。<br /> 南師は銃を構え――銃声。<br /><br /> 南師が撃った弾は・・・全てヨシュアの目の前で止まった。<br /> その場から逃げる南師。<br /> それを呆然と見送るネクに、ヨシュアは銃を向け・・・引き金を引いた。<br /> そして、息絶えたネクの上に――参加者バッジを置いた。<br /><br /> 俺を殺したのは・・・せっかく、分かりあえる友達ができたと思ったのに・・・<br /> 「お前だったんだな!俺を殺したのは!」<br /> だが、ヨシュアは平然と言い放つ。僕とゲームをしよう。勝者がコンポーザーになるゲームだよ。<br /> カウントが0になったら撃つ、それだけ。楽しそうに言うヨシュア。<br /> ふざけるな、と叫ぶネク。人生の分岐点なんて単純なものだ、と答えるヨシュア。<br /> 動かないネクにヨシュアはさらに言った。羽狛さんに言われたこと忘れたの?<br /><br /> 銃を拾うネク。<br /> ネクに銃を向けるヨシュア。さらに、ネクも銃を構えた。<br /> ――涙を流しながら。<br /><br /> そして・・・ネクが銃をおろす。<br /><br /> ヨシュアの銃が火を噴き、ネクは倒れた。<br /><br /> 遠のく意識の中、ネクは見た。<br /> 並んで立ち、自分に笑顔を向ける、ヨシュアと羽狛の姿を――<br /><br /><br /><br /> ネクが目覚めると、そこは――渋谷のスクランブル交差点だった。<br /> だが、ここは明らかにUGではない。<br /> 自分が生きていた――元いた、渋谷。<br /><br /> 行き交う人々。交わされる無数の会話。<br /><br /> 何だよ・・・<br /><br /> 何だよこれッ!?<br /><br /> ネクの叫びが、人で混み合うスクランブルに響いた――<br /><br /></dd> <dt>323 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 21:14:52 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>七日後<br /><br /> いつもと同じような街並み――<br /> いつもと同じような人ごみ――<br /> ここは、あの時と全く変わらない渋谷。<br /> だけど、俺は、やっぱりお前のことは許せない。<br /> あの数日間は、ありえないほどつらくて――<br /><br /> 人を信頼すること、人を裏切ること――<br /><br /> 俺が今まで思っていたこの街は、狭くて、息苦しくて、退屈な街だった。<br /> でも、違った。<br /><br /> みんなと出会えて、よかったと思ってる。<br /> 今までは見えなかったような何かが、見えはじめたような気がするから。<br /><br /> パートナーを信頼しろ――俺はお前を許せないけど、俺はお前を信じる。<br /> 俺がこの渋谷を歩いてるってことは、この渋谷は、この世界は、大丈夫なんだよな。<br /><br /> そうだ、俺、友達ができたんだ。<br /> 今日は、1週間ぶりに会うことになってる。<br /> お前も・・・来るよな。<br /><br /> ハチ公前――ネクを呼ぶ声。<br /> そこには、二人の友達。仲直りした兄妹。<br /><br /> ネクの肩を叩く、一人の少女。ネクは振り返る。初めて会う顔。<br /><br /> でも、ちゃんと目印を――あの猫のぬいぐるみを抱いていた。<br /><br /><br /><br /> ネクは自らヘッドフォンをはずす。<br /> もう、彼にはそんなもの必要ない――<br /><br /><br /><br /> すばらしきこのせかい 完<br /><br /></dd> <dt>324 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/28(木) 22:16:08 ID:WrTzKv+00</dt> <dd>「すばらしきこのせかい」本編は以上です。<br /> テーマは、「今の楽しみ方」「人とのつながりの大切さ」・・・といったところでしょうか。<br /> 真面目な気持ちでプレイすると、結構心に訴えかけるものがあった・・・ような気がします。<br /> 個人的にですが。<br /> ちなみに、これだけでは終わりません。<br /> やりこみ、とかではなく、ストーリーが。<br /><br /> 一つは「アナザーデイ」<br /> 本編のパラレルワールドが舞台のお話です。<br /> 主人公はネクですが、性格が大きく違います。<br /> お笑い系の内容です。希望があれば投稿しようと思います。<br /> 完全に別のお話ですが、本編とつながる部分もいくらかあるので、意外とストーリーを理解するには重要だったりします。<br /><br /> もう一つは「シークレットレポート」<br /> 本編に出てきたある人物が書いた日記のようなものです。<br /> ストーリーの裏側と真実が書いてあるので、かなり重要です。<br /> これを集めるには、クリア後にそれぞれの一日ごとに定められた条件をクリアすれば手に入ります。<br /> クリア後は、好きな日を選んでプレイすることができるようになるので、便利です。<br /> これも、希望があれば投稿します・・・。<br /><br /> いや、個人的にはしたいんですけどね(笑)<br /> これ以上のネタバレはやめて!と言う声が聞こえてきそうなので、かろうじて踏みとどまりました。<br /></dd> <dt>339 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:16:15 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>では、『アナザーデイ』投稿します。<br /> この世界は、完全に本編とは別の世界です。<br /> ただし、全く無関係というわけではありません。<br /> そのことについては、また後ほど・・・<br /><br /></dd> <dt>340 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:16:51 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>アナザーデイ ―すばらしきこの一日。―<br /><br /> ※この物語は、本編とは異なる世界のお話です。<br /><br /> いつもの駅・・・<br /> いつもの人ごみ・・・<br /> いつもの騒音・・・<br /> いつものビルに切り取られた空――<br /><br /> その中で、ネクはつぶやいた。<br /> 「ああ・・・なんてすばらしい日常!<br />  神様!お願いです、どうか今日も、昨日よりいい日でありますように・・・」<br /><br /> そうやって気合を入れるネク。<br /> でも、胸の中に立ちこめるモヤモヤが気になる。でも、一筋の光も見える気がする。<br /> そして思いあたる。<br /> 世界を広げるために、この光に集中しよう!全力で熱中してみよう!<br /> この光はきっとこの世の縮図、きっと運命のいたずら、きっと人生そのもの。<br /> 俺はこの光さえあれば、他になにもいらない!<br /><br /> 「そう、マーブルスラッシュさえあれば!」<br /><br /> そしてネクは、マーブルスラッシュ――通称マブスラ――の大会で優勝するために、開催場所のモルコに向かった。<br /><br /></dd> <dt>341 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:18:26 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>モルコ前、参加希望者がすごい人だかりを作っていた。<br /> 受付場所を知らせるコンパニオンの叫び声が聞こえる。<br /> それは、何故か羽つき巨体オッサンの呼び込みだった・・・ちなみに姿は東沢。<br /> いくら大会のコスチュームだからって、オッサンに羽つけるなんて、どんだけ偏った嗜好だよ・・・。<br /> マブスラ界、恐るべし・・・<br /> その直後、同じく大会に参加するらしい少年がぶつかってくる。<br /> 彼に既視感を覚えながらも、ネクはモルコへと足を踏み入れた。<br /><br /> モルコで、主催者らしき男性に声をかけられる。<br /> 楽しんでるかい、と聞かれ、はい、と答えるネク。彼らに任せて正解だった、と男性は言った。<br /> 企画運営は別会社に依頼した、と言う。運営するイベントが大きいほど関わる会社も増えるのだ。<br /> 大会参加受付を済ませ、いざ試合本番!<br /><br /> 予選を勝ち抜き、ついに決勝まで勝ち進んだネク。<br /> 司会・進行は東沢、解説は『週刊マブスラマニアックス』副編集長の狩谷。<br /> 決勝進出者は――。<br /> 北虹 メグミ・桐生 義弥・ネク・そして、前回の優勝者『弾 修人』さっきぶつかった少年だ。<br /> いざ、試合開始・・・という所で、東沢と狩谷が豹変、その場にいた全員がバッジを盗まれてしまう。<br /> 北虹、ヨシュア、シュウトも同じく取れられてしまったようだ。<br /> 一度にたくさんのバッジを集めるには、1ヶ所に集める、そのために大会を利用したのだ。<br /> そう説明する東沢。説明しなくていいよスカポンタン、とリーダーの女――八代にしかられる。<br /> マーブルスラッシュの粛清を行うブラックスカル団だ!と名乗る東沢。また八代にしかられる。<br /> 「スタコラサッサ、ホイサッサ」と、3人は逃げ去った。<br /> 呆然とするネクだが、ネクだけバッジは取られていなかった。<br /> あいつらが目潰しに放った閃光の間にくしゃみしてたから取られなかったのか?<br /> とにかくラッキー、と帰ろうとするネクだが、シュウトに詰め寄られる。取られなかった事は隠しておく。<br /> そして、何故か一緒にソウル――マブスラッシャーの魂・バッジを取り返そう、と呼びかけられる。<br /> それより警察に・・・と言うネクだが、道玄坂のラーメン屋に来て、言われる。シュウトの秘密基地らしい。<br /> バッジ博士がいるから事件のことを知らせておいて、とだけ言ってシュウトはどこかへ行ってしまった。<br /> ほうっておくと後々面倒なことになりそうなので、仕方なく道玄坂のラーメン屋『らあめんどん』へ。<br /><br /></dd> <dt>342 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:19:55 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>『らあめんどん』の店主にバッジ博士を探している、と言うと一瞬店主は豹変したが、そこにシュウトが。<br /> 店主の様子に不安を感じるネク。<br /> シュウトは共に戦う仲間を見つけてきたと言った。<br /> 現れたのは、ヨシュア、シキ、そしてビイト!――もちろん彼らは初対面<br /> 「君も仲間なのかい、この先の戦いは心強いね」(byヨシュア)<br /> 「秘密基地ってこうなってるんだ・・・うまくカモフラージュしてるんだね」(byシキ)<br /> 「ここ本当にカレー屋か!?秘密基地っていえばカレー屋に決まってんだろ!」(byビイト)<br /><br /> ここはラーメン屋だ、とツッコむ店主。<br /> シュウトは叫んだ。各地に散らばった運命のマブスラッシャーたちが、今ここに集結した!<br /> そして、自己紹介。<br /> 「俺はダン シュウト!マーブルレッドだ!」妙な名乗り方に驚くネク。<br /> 次に名乗るビイト。続けて言った。「おい、レッド!カレーどこだよ!」<br /> レッド・・・って、違和感無しかよ!<br /> 「全く・・・イエローは食いしん坊だな」い、イエロー!?<br /> 「わりぃわりぃ、俺いっつも腹ペコだからさー」しかも普通に受け入れてるし!<br /> 続いて名乗るシキ。レッドにどうしてもと頼まれて断れなかった、と言った。(ちなみに、本編の姿)<br /> ノリノリのくせに・・・<br /> 門限がある、と言うシキにシュウトは言った。<br /> 「すぐ終わるから心配しないで、ピンク!」「ピンクは僕だよ!」<br /> 何故かそう言って割り込んできたヨシュア。彼曰く自分は博愛主義だから愛の色がふさわしい、とか。<br /> 色の取り合い始まった!色とかどーでもいいだろ・・・。<br /> ヨシュアの一言で、シキはグリーンに。スカートがグリーンだから、だそうだ。<br /> だが、ヨシュア曰く、自分は英知の色ゴールドが一番ふさわしい・・・とか。<br /> 横取りした上に文句まで言ってるし・・・どうやってこいつらを集めたんだ?<br /><br /> シュウトがネクに言った。「ホラ、ブルーの番だよ」ブルーって、俺かよ!!<br /> ヨシュアに言われる。限りなく黒に近いダークブルーだ。ダークって完全悪役だろ!?<br /> 名乗ろうとするが、ヨシュアに、コードネームがあれば本名なんてどうでもいい、と言われる。<br /> 何故か納得するシュウト。<br /> そして、バッジ博士の登場だ!と叫ぶシュウト。<br /> 「やかましい!このヘクトパスカルが!」ちなみに見た目は南師。<br /> 怖い人キター!!(←マジでネクが言ってます)<br /> 目をそらさなきゃ・・・カツアゲされる・・・。恐怖を感じるネク。<br /> 「ゼタ楽しそうじゃねえか」え?<br /> 「うちの店を勝手に占領したガキどもに告ぐ!」メガホンで叫ぶ博士。<br /> ・・・ゴクリ。<br /> 「俺も仲間に入れやがれ!!」入りたいのかよ!!<br /> ヨシュアが博士に話しかける。<br /> 「あなたがバッジ博士ですか、噂は聞いています」<br /> 一度お会いしたかった、と言うヨシュア。ゼタうれしいじゃねーか、と答える博士。<br /> ほんとに嬉しそうだ・・・。でも顔はやっぱり怖い。<br /><br /></dd> <dt>343 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:21:57 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>博士に事件のあらましを伝えたシュウト。<br /> バッジを取り返したい、と言うシュウトに、おびき寄せればいい、と答える博士。<br /> そして、ネクを見た。「気付かなかったのか?ずっと一緒にいて」<br /> ネクがバッジを持っていることを指摘する博士。ヨシュアが言った。<br /> 「腹黒いね、ダークブラウン」ブラウンって茶色だろ!<br /> ビイトの声が響く。「オッサン、カレーおかわり!」食ってたのかよ!<br /> だましてたのか、とネクに詰め寄るシュウト。勢いに押されて言い出せなかった、と弁解するネク。<br /> 「ブラックだ・・・兄ちゃんは限りなく黒に近いブルーだ」<br /> だが、博士曰くこれで勝利の方程式が成立するらしい。<br /> ダークブルーをおとりに使う!と言う博士。奴らの狙いはバッジ、それがあると知れば向こうからやってくる。<br /> マブスラを街でやって、勝って目立つ、そうすればいい。<br /> だが、勝ち続けるのは難しい。そこに南師が、特性のバッジを用意した。(見た目は参加者バッジ)<br /> だが、それは不良品だ、とラーメン屋の店主が止めた。彼曰く、一回の威力は強いが耐久性が低いそうだ。<br /> 試してみると、本当にすぐに壊れてしまった。<br /> 店主にバッジいじりには向いてない、と言われた博士は、負け惜しみを言いながら立ち去った。<br /> バッジを見ただけであそこまで分かるなんて、只者じゃない、と言うヨシュア。<br /> 「オッサン!これ激ウマ!」ビイトの声が響く。「カレーラーメンおかわり!」<br /> だがカレーが切れてしまったらしい。仕込みの間街へ出てこい、と言われ、ビイトは先に店を出て言った。<br /> なんか妙な事になってきたな・・・<br /><br /> みんなでネクのバッジを使い、街でマブスラに勝っていく一行。<br /> その中で、シキは王子のファンクラブ「ホワイトエンジェル」のメンバーであること、<br /> ビイトは妹のライムと漫才コンビを組んでいたが、現在は解散したこと、<br /> ヨシュアは、『週刊マブスラマニアックス』の名物コラム『マブスラ舞台裏日誌』の中学生ライターであることが明らかになる。<br /> ちなみに、ソウタはネクの行きつけの美容院の美容師だったり、<br /> ナオはシキと同じファンクラブのメンバーだったり、<br /> 北虹が渋谷区の区長だったり、<br /> 虚西はビイトの担任の先生だったりします。<br /> 途中でライムと出会い、彼女も同行することに。<br /> ヨシュアがコードを決めようと言い出す。色仕切りキター!<br /> ネクはブルーに降格、・・・そっちの方がマシだが。でも降格って・・・。<br /> ライムをブラックに決め、さらに街へ。<br /><br /></dd> <dt>344 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:22:44 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>一通り勝ち、宮下公園ガード下を通ったとき、そこに東沢が!<br /> 彼とのマブスラ勝負に勝ったが、そこに狩谷が。彼の呼びかけに、ライムが動いた。<br /> シュウトのレッドカイザー(バッジを打ち出すマブスラ用のおもちゃ)を壊してしまった。<br /> ライムは二人の仲間だったのだ。ヨシュアは気付いていたらしい。<br /> 速く言えよ、と言うネクにヨシュアは答えた。<br /> 「誰かさんが僕のことピンクって呼んでくれないから・・・」<br /> 「俺のせいかよ!!」<br /> なぜ、こんなことを・・・そう問うビイトにライムは言った。まだ気付かないの?<br /> レッドカイザーを壊されたシュウトはもう戦えないほど落ち込んでいた。<br /> いや・・・あれ・・・ただのオモチャ・・・<br /> リーダーの戦力が落ちた今、動き回るのは危険、そう判断したヨシュアの提案で、基地に戻ることになった。<br /> あのオモチャなくてもマブスラできるし・・・。<br /> ビイトもつぶやく。「だな、カレーもできてる頃だ」<br /> いや、お前はカレーが食べたいだけだろ。<br /><br /> 道玄坂のラーメン屋に戻ったネク達。<br /> 博士は、店主のセガレらしい・・・。<br /> 彼に事情を聞かれ、壊されたレッドカイザーを見せるシュウト。それを見て、店主は言葉を失った。<br /> 博士にレッドカイザーを直してもらう、と言うシュウトだが、店主は無理だ、と言った。<br /> 博士にはそれは直せないらしい。・・・自分でさえも。<br /> ヨシュアは詰め寄る。本当のことを教えて欲しい、マブスラに詳しすぎる、と。<br /> 店主は言った。俺が、マブスラを生み出した。<br /> マブスラの生みの親!?と驚くネク達。<br /> 生みの親として、これ以上の争いは見たくない、だから奴らを止めてくれ、そう言う店主。<br /> シュウトは元気を取り戻す。レッドカイザーは壊れたけど、マブスラへの愛は壊れちゃいない!<br /> 「大体、あのレッドカイザーは、プレイには関係ないしね」「ないのかよ!」<br /> ネクのツッコミにシュウトは答える。<br /> 「うん、ハチマキみたいなもん。気持ちの問題さ」「お前が言うな!」<br /> だが店主は、気持ちは大事だ、俺にできるのはこれぐらいだ、と言ってある物を取り出した。<br /> 「こ、これは・・・」<br /> 「予算と期間と大人の事情でボツになった、マーブルギア(改)のカラーバリエーションだ」<br /> 青、赤、緑、黄、黒、レインボーだ。<br /> お前たちならきっと使いこなせる、と。たちってまさか・・・、俺もつけるのか!?<br /> 「じゃあ僕がレインボーね」なぜか真っ先に色を指定するヨシュア。「なんて贅沢なつくりなんだ・・・」<br /> みんなが、それぞれの色をつけていく。<br /> ヨシュアがつぶやく。「コストがかかりすぎだ、商品化できなかった理由がよくわかる」<br /> シュウトにネクもつけるように促されるが、渋るネク。<br /> だが、マスターの行為を踏みにじるほど・・・とヨシュアに言われ、仕方なくつける。<br /> 余った黒は・・・ビイトが持って行くことになった。ライムの気持ちを確かめるため。<br /> 奴らのアジトを店主――もとい、大博士に教えてもらい、店を出る。<br /> アジトは宮下公園だ!・・・・・・って、公園がアジトかよ・・・。<br /><br /></dd> <dt>345 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:23:11 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>宮下公園で、レッドスカル団と対峙。<br /> だが、奴らはこれから食事をはじめるところらしい。<br /> ビイトが気付く。「この臭い・・・さてはカレーか!」<br /> 東沢は、ブラックスカル団の料理班長らしい。<br /> ライムに帰って来い、と呼びかけるビイト。だが、ライムは黙ったままだ。<br /> やはりライムの意思で彼らに協力しているのか。<br /> バッジをかけて、彼らとマブスラで対決する。<br /><br /> 一回戦は、レインボー・・・ヨシュアが出た。相手は黒いパーカーを来てフードをかぶったナゾの男、死神A。<br /> だが、ヨシュアは正体が誰だか分かった様子。真剣な顔で身構えた。<br /> 勝負はヨシュアの勝ち。だが、ヨシュアは納得していない様子。<br /> この勝負、勝たされたんだ・・・そうヨシュアはつぶやいた。<br /><br /> 二回戦はビイトが出た。相手はライム。<br /> なぜこんなことを、そう問うビイトにライムは言った。<br /> いつもビイトがマブスラばっかりやってお笑いのネタ練習しないから。<br /> だから、マブスラなんかなくなっちゃえばいい・・・。<br /> ネタの練習しなくても、みんな俺のネタで笑う、そう言うビイト。<br /> でもライムは違う、と答える。マブスラで白黒つけることに。<br /> ビイトが勝つ。またお笑いやってくれ、と言うビイトだが、コンビを出てったのはビイトだ、と言うライム。<br /> ビイトのボケはボケじゃない、と言うライムの言葉が頭に来たらしい。<br /> ライム曰く、天然で笑われてるだけなんだ、と。<br /> 面白ければいい、俺は笑いの計算とかできない、と言うビイトをライムは励ます。<br /> ビイトは一流のボケになれる、そう思ってる。それに気付いてくれるまでは、コンビは組めない。<br /><br /> 三回戦はシキ。相手は、東沢、かと思いきや、八代が割り込んだ。<br /> シキと白黒つけなきゃならない、らしい。<br /> ぬぬぬぬ、とにらみ合う二人。二人の間に一体何が?<br /> 「正しい王子ファンは!」へ?<br /> 「あたしたち黒小悪魔さ!」「違うわ!ホワイトエンジェルよ!」<br /> 「黒小悪魔総代八代 卯月!」「ホワイトエンジェルリーダー美咲 四季!」<br /> いざ、勝負!<br /> 買ったのは四季。負けた方が解散、勝った方に吸収されることになっていたようだ。<br /> メンバーよろしく、と言う八代に同じ王子ファンだから心配しないで、と言うシキ。<br /> 八代は「インディーズ」をおうことにする、と言い出した。「777」をチェックしているらしい。<br /> 私もチェックしてる!と叫ぶシキ。<br /> ぬぬぬぬ、と再びにらみ合う二人。二人の戦いはまだまだ続きそうだな・・・。<br /> むしろこの二人、気が合うんじゃ?<br /><br /></dd> <dt>346 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:23:37 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>四回戦はネク。相手は狩谷だ。<br /> 黙ったままのネク。狩谷に声をかけられ口を開く。<br /> 考えてた、どうしてこんなことになったのかって。<br /> だが、狩谷は悩むのなんて時間の無駄だ、世の中なるようにしかならない、と答えた。<br /> ネクも返す。自分もそう感じてた。大きな力、見えない棒みたいなので動かされている気がする。<br /> でも、心のモヤモヤを晴らしたかっただけなのに。<br /> 勝負はネクの勝ち!狩谷にモヤモヤはどうなったと聞かれ、ないかも、と答えるネク。<br /> どうして消えたんだろう・・・その答えは、すでに自分の中に出ていた。<br /> 俺は、熱中できるものを探してたんだ。<br /><br /> 最終戦はシュウト。相手は東沢だ。<br /> 巻けたらおしおきだよ、と言う八代に東沢は言った。バッジを渡すわけにはいかない、アンタにもな!<br /> 八代からバッジを奪った東沢。<br /> プレミアつきでネットオークションで売り飛ばす計画だろ!?と怒る八代。<br /> はじめからこうする計画だったと言う東沢。そして言った。「マブスラを生み出したのはこの俺だ!」<br /> ヨシュアが叫ぶ。「まさか彼はマブスラ開発初期メンバー、東沢 洋大!?」<br /> ラーメン屋の店長は、東沢の元上司らしい。でもマブスラを最も愛しているのは俺だ!と叫んだ。<br /> 俺がマブスラ界を粛清する!<br /> ヨシュアによると、人一倍強かった彼が持つマブスラへの愛が暴走した、と言うことらしい。<br /> ・・・そ、そういうもの、なのか?<br /><br /> マブスラが好きならこんなことやめろ!と呼びかけるシュウト。<br /> だが東沢は、粗悪な、誰が作ったのかも分からないバッジが出回っているのが許せないようだ。<br /> 愛のない、大量されたバッジだ、と。<br /> だがシュウトは叫ぶ。<br /> 「バッジに愛を込めるのは作る人だけじゃない!使うヤツが大事にすれば、オンリーワンの愛がこもるんだ!」<br /> だが、東沢はそれを鼻で笑った。「お前の愛とやらを見せてもらおう!」<br /> 勝ったのは修人!<br /> だが、まずい!とシュウトは叫んだ。「レッドカイザー(改)がもうもたない」<br /> 東沢は語る。マーブルギア(改)が開発されなかった真の理由を。<br /> それは、ギアが不良品だったからだ。これを作った東沢の元上司も、大量生産という流れの被害者なのだ、と。<br /> 彼は日が佐沢にとっても尊敬に値する人物だった。<br /> マーブルスラッシュという会社からもあまり期待されてないチームだったが、それでも情熱を注ぎ続けた。<br /> そして完成した。マーブルギアが。<br /> だが思いのほか当たったそのゲームは会社から注目され、会社との妥協を繰り返した。<br /> いつかマーブルギア(改)はマーブルギアを超えられなくなっていた。<br /> 東沢の上司はクオリティ維持のため開発を断念、そのため会社の株価は暴落、責任を取り退社した・・・。<br /> なんて生々しい話なんだ・・・。<br /> シュウトがつぶやく。「大博士にそんな設定が・・・」<br /> 大人の事情を理解する小学5年生、コイツ以外とできるな・・・。<br /> 「わかったよ!俺が何とかすればいーんだろ!?」いや、お前じゃどうにもならないし。やっぱり理解してない。<br /> 東沢は叫ぶ。どこの誰かわからない奴等が参入し、愛のない商品を大量にばら撒く、だからマブスラ界の粛清を行う!<br /><br /></dd> <dt>347 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:24:21 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>「東沢、もうやめろ!」<br /> そう言って現れたのは、ラーメン屋の店主!?<br /> 俺は俺の意思でラーメン屋をやってる、マブスラ界を去ったことに悔いはない、という彼。<br /> それに、マーブルギア(改)が完成しなかったのは、俺の力不足のせいだ。<br /> 俺がいなくても、お前達がいればマブスラ界は大丈夫だと思ったんだ。<br /> 東沢も答える。だから、こうしてマブスラ界の粛清を・・・。<br /> そこに、博士も現れる。「ゼタダセェよ!」<br /> 「どこぞのアニメ番組じゃあるまいし!」<br /> なぜか服も体もぼろぼろだ。(←本編で言う、禁断化した姿)<br /> そして博士は取り出す。彼は、マーブルギア零式・カイザーレッドを開発して来たのだ!<br /> 博士・・・開発中に爆発に巻き込まれたのか?<br /> 「マブスラを愛するガキどもに告ぐ!これで馬鹿な大人を目覚めさせてやれ!」<br /><br /> 再戦するシュウトと東沢。<br /> 激闘の後、勝ったのは修人!<br /> 東沢は言った。お前達がいれば、マブスラ業界の未来も明るい・・・。<br /> だが博士は言った親父やアンタの力も必要だ。<br /> 俺にはその資格なんて・・・、と渋る東沢だが、博士は言う。<br /> 俺は親父の設計図どおりに作っただけだ。あのイメージ画から設計できたのか!?と驚く店主。<br /> ガキだと思っていたが、いつの間に・・・と感動する彼。<br /> 負けを認める東沢。バッジを返すことを約束してくれた。自分の愛が歪んでいた事に気付いたようだ。<br /> 事情があるなら言ってくれれば・・・と言う八代。謝る東沢。<br /> 自分はブラックスカル団の団長じゃない、これからは「777」のおっかけ、黒小悪魔の総代だ、と言う八代。<br /> 同じく「777」を応援すると言うシキとまた火花を散らす。<br /><br /> とにかくこれで一件落着。ラーメンでシメだ、と狩谷が提案する。<br /> カレーがないと行かない!と言うビイト。笑いがおこり、ライムが誉める。<br /> 俺、何か掴んだ気がする・・・。<br /> ライムは東沢に頼む。ビイトに東沢さんのカレーを食べさせてあげて。<br /> うちで作れ、と店主は言った。マブスラの開発もできる環境だ。<br /><br /> ネクは思った。<br /> ここまで人々を虜にするマブスラ・・・。一体どんな人が仕掛けたんだ?<br /> 敏腕プロデューサーでもいたのか?<br /> そこに、シュウトが声をかけてきた。モルコに行こうぜ!<br /><br /> 一連の出来事を離れたところで見ていた死神A。<br /> 「これで渋谷にもマブスラキャラバンが誕生した」<br /><br /></dd> <dt>348 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/02/29(金) 23:24:46 ID:GgoB9+sa0</dt> <dd>モルコ前に来たネク。大会の時は人がいっぱいいたのに、もう誰もいない。少しさびしい。<br /> いろいろあったけど、楽しかったな・・・。<br /> シュウトが言った。俺とマブスラしようぜ!決勝戦の再現だ!<br /> 俺も戦ってみたかった!レッドと!<br /> 勝ったのは・・・ネク!<br /> シュウトが叫ぶ。「去年のチャンプを倒したブルーが、今年の渋谷チャンプだよ!」<br /> ネクも答える。「次は正式な大会で戦おう!」<br /><br /> いつの間にか消えてたモヤモヤ・・・<br /> 何でもよかったんだな・・・<br /> 大切なのは、ただ、何かを始めること・・・<br /> ああ・・・今日も渋谷はいつもどおり――<br /><br /> いつもの駅・・・<br /> いつもの人ごみ・・・<br /> いつもの騒音・・・<br /> いつものビルに切り取られた空――<br /> ああ・・・なんてすばらしい日常<br /><br /></dd> <dt>349 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/01(土) 00:09:24 ID:y4VsqbPl0</dt> <dd>モルコでのシュウトとの勝負を終えると、もう一人の人物が。<br /> それをみてヨシュアは言った。「こんなところにいたんですか・・・」<br /> 「待っていたよ」とその男も返した。・・・誰だ?<br /> ある時はマブスラのチュートリアル役、またある時はブラックスカル団謎の先鋒・・・。<br /> その実態は、マブスラ誕生の立役者、プロデューサーの十王 新太(ジュウオウ アラタ)。<br /><br /> ※この物語はフィクションです。 実在の人物、団体名とは関係ありません。<br /><br /> 気付いていたヨシュアに驚く新太と、別の意味で驚くネク。<br /> なぜ反乱を黙認していたのか・・・それは、賭けてみた、彼らの新マーブルギアの開発に。<br /> 全てはプロデューサーの手のひらの上だったということか?<br /> 新太は言った。この世に偶然はない。あるのは必然だけだ。ここに、ネク達が来たことも。<br /> 新たはマブスラの勝負を申し出てくる。その相手は・・・彼が指名した。マーブルブルー、ネクだ。<br /> なぜか赤いメガネをかけた新太と対決!<br /> ネクが勝った!<br /> 君達がいれば渋谷はもう大丈夫、私は次の街へ行く、新太はそう言った。<br /> 名残惜しそうなシュウトに彼は、マブスラをたくさんの人に知らせるためだ、と言った。<br /> 人は皆、時間をただよう旅人なんだ。そう言い残して、彼は立ち去った。<br /><br /> 行っちゃった・・・。でも、きっとまた会えるよね。<br /><br /><br /><br /> マーブルスラッシュ、それはまるでこの世の縮図。<br /> マーブルスラッシュ、それはまるで運命のいたずら。<br /> マーブルスラッシュ、それはまるで人生そのもの。<br /><br /> 多分・・・<br /><br /> 神様!ありがとう。<br /> 今日はすばらしい1日でした!<br /> そして明日もまた、今日よりいい日でありますように・・・<br /><br /> アナザーデイ ―すばらしきこの一日。― 完<br /><br /></dd> <dt>350 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/01(土) 00:11:23 ID:y4VsqbPl0</dt> <dd>『アナザーデイ』は終了です。<br /><br /> 次は、シークレットレポートか・・・<br /> まとめるのに何日かかるかな・・・</dd> </dl><p><br />  </p> <dl class="thread"><dt>352 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/01(土) 01:25:32 ID:y4VsqbPl0</dt> <dd>忘れてた。アナザーデイの補足を。<br /> とは言っても、個人的なツッコミですが(笑)<br /><br /> 八代のセリフ「アンポンタン!」<br /> 八代、狩谷、東沢が逃げる時のセリフ「スタコラサッサ、ホイサッサ」<br /> 明らかに、現在リメイク版が絶賛放送中のなつかしアニメの悪役三人組のパロディですね。<br /><br /> そしてビイトのセリフ「秘密基地っていえばカレー屋」<br /> これも調べてみたら、「ゴレンジャー」の秘密基地はなんとカレー屋の地下でした。<br /><br /> ネクのセリフ「見えない棒のようなもので動かされてる」<br /> これは、明らかにタッチペンでプレイヤーが操作していることを指していますねw<br /> フィールドと、戦闘画面の下画面のネクの操作はタッチペンで行います。<br /> 上画面のパートナーは、十字キーの入力で攻撃や防御を行います。<br /><br /> ちなみに、本編世界ではマーブルスラッシュをモチーフにした戦隊もののアニメが流行っている様子。<br /> ヨシュアが妙に詳しかったりします(笑)</dd> <dt><br /></dt> <dt>12 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 21:44:54 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>それでは、シークレットレポート投下です。<br /><br /> 前述した通り、これは本編に登場したある人物が書いた日記のようなものです。<br /> 誰が書いたのかは、本編を知っている人なら読んでいけばわかるでしょう。<br /><br /> 全部で本編の21日間+アナザーデイの計22あります。<br /> 『21』の入手条件の一つが『22』の入手であるため順番がずれていますが、<br /> ここに投下する分は、番号順に並べておきます。<br /> その分、『21』にはかなりのサプライズがあります。<br /><br /><br /></dd> <dt>14 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:10:30 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編1日目・シークレットレポート1<br /><br /> 今回のゲームは特殊要因が多く、高次元からも注目を集めている。<br /> 1・渋谷の崩壊を巡る分岐。<br /> 2・UGにおけるコンポーザーの不在。<br /> 3・コンポーザーの能力制限。<br /> 4・代理人によるゲーム執行。<br /> 私には、『UG崩壊の決断』と『最終判断は指揮者とのゲーム結果によって決定す』という連絡がコンポーザーから来た。<br /> ルール上コンポーザーは渋谷を去る必要があるが、コンポーザー不在は前代未聞の事態。<br /> しかもコンポーザーは、自己の波動をRGに落とす、つまり能力制限が必要。<br /> 私の身分はコンポーザーしか知らないため、私が指揮者の動向を知るのが困難となる。<br /> さらに、指揮者の相手をコンポーザーの代理人『選ばれし者』が務めることが、ゲームをより不確定に。<br /><br /> だが、潮流を読むためのカギは存在する。時間とは必ず過去を前提に発生するからだ。<br /> 今回のカギとは、指揮者からのバッジ発注。<br /><br /> サイキック発動の媒体となるバッジは、発動効果をイマジネーションとして充填する。<br /> バッジの解析により、使用者のイマジネーション、つまり意図を解読できるということ。<br /> だが、今回の発注はコンポーザーを介して行われたため、指揮者とは接触していない。<br /> よって、指揮者のイマジネーションを判断できなかった。私もUGへ自身の波動を低位同調させているからだ。<br /><br /></dd> <dt>15 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:11:35 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編2日目・シークレットレポート2<br /><br /> ゲーム終了間際の強烈なソウルの炸裂感知した。<br /> 炸裂の発生源にて、『選ばれし者』桜庭音操を発見。<br /> 特筆すべきは、危機回避直後に見せたソウル放出後の急激な縮小。<br /><br /> UGにおけるソウルとは、簡単に言えば彼の中に存在するエネルギーのようなもの。<br /> 音操の不安定なソウルは、肉体と感情の統合に乱れがあるから。<br /> その原因とは、<br /> 1・あらゆる種類のソウルを高密度で内包。<br /> 2・混乱した感情が肉体との統合を妨害。<br /> 3・エントリー料で記憶が取られ、混乱に拍車。<br /><br /> 多彩なソウルの持ち主なので、相当なイマジネーションの使い手になるはず。<br /> 彼のソウル統合のレベルが渋谷崩壊にも大きく影響すると予測している。<br /><br /></dd> <dt>16 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:12:14 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編3日目・シークレットレポート3<br /><br /> コンポーザーの定義について。<br /> コンポーザーは、UGにおける絶対的な権利、ルール決定権を持つ。<br /> さらに、UGを構成することができる唯一の存在であり、渋谷の創作者、表現者。<br /> 渋谷UGは、コンポーザーが制定した絶対的なルールの下で動いている。<br /><br /> コンポーザーの交代は、コンポーザーが倒された時のみ。倒した者がコンポーザーになる。<br /> そして、そのたびにUGのルールは書き換えられる。<br /> しかしコンポーザー不在とは、ルールが無効ということ。すなわち、UGの崩壊と同義。<br /><br /> だが、現在コンポーザー不在の事実を知っているのは3人のみ。<br /> コンポーザー本人、対戦者の指揮者、そしてプロデューサーである私。<br /><br /> プロデューサーとは、ゲームの監視する役割を担い、上次元からUGを訪れている存在。<br /> プロデューサーとは本来UGの上位次元に存在する意識体。<br /> 監視のために、波動をUGに低位同調している。<br /> ラジオの聞いている局を変えるためにチューニングをするように。<br /><br /> プロデューサーはUGの全存在とコンタクト可能であるが、UGで正体を明かすことは厳しく制限されている。<br /> 存在そのものがUG、RGの秩序とルールの崩壊を引き起こしかねない。<br /> よって、RGの人やUGの死神や参加者はプロデューサーという存在を知らない。<br /><br /> プロデューサーとして唯一コンタクトできる存在が、コンポーザーである。<br /><br /></dd> <dt>17 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:12:49 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編4日目・シークレットレポート4<br /><br /> UGとは、人間の価値をジャッジするための次元。<br /><br /> コンポーザーがたった一人で全人間をジャッジするのは不可能。<br /> そのために必要なのが、死神を運用したジャッジシステム『死神のゲーム』。<br /><br /> 死神になると、強力な身体能力と寿命が手に入る。<br /> 死神と参加者はゲームを通じてイマジネーションを駆使して戦い、互いのソウルを高めあう。<br /><br /> ソウルとは、私達の『生と死』の研究によって見出された概念物質。<br /> 大気、人間、意思、思考など全ての事象を構成する要素。<br /><br /> こうして、死神はゲームの運営に当たりながら更なる進化を遂げる。<br /> 幹部、そしてコンポーザーというように。<br /> ただし、その進化を遂げる死神はまれで、多くは参加者に敗れ消滅する。<br /> 死神も参加者も、ゲームに敗れた場合、内包していた魂や思念がソウルに変容し拡散する。<br /> そのため消滅したように見えるが、実際はソウルはUGに滞留している。<br /> このため、ソウルを集めて『新たなる規律』・イマジネーションでつなぎ止めることができる。<br /> それが充填されていれば、バッジや死神そのものなど、形態は問わない。<br /><br /> 人間も死神もノイズもソウルの結合体。違いは結合の『規律』のみ。<br /><br /> では、ノイズとは?<br /> 増殖する本能だけを持つため、ソウルをひたすら求める。<br /> これが参加者を襲ったり、RGの人間に取り付く原因。<br /> ノイズに取り付かれたソウルは、ノイズを倒した場合でも消滅する。<br /> RGの人間からノイズを払うと多くの場合気分の高揚などの好転が発生するのはこのため。<br /> 参加者や死神がノイズに取り込まれた場合も同様の事象が発生すると予想されるが、現段階では解明されていない。<br /><br /></dd> <dt>18 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:13:17 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編5日目・シークレットレポート5<br /><br /> 次元はRGやUGの他に、ノイズのみが存在する次元や、我々が通常存在する次元など数多くが存在。<br /> 連続する並行階層構造をなしている。<br /> 各次元には、その世界にふさわしい波動を持つ者が存在する。<br /><br /> 上位次元から低位次元を見る事は容易。だが、次元を超えた交流は不可能ではないが困難。<br /> 隣接する階層ならば波動の差が少なく、交流は比較的容易。<br /> 離れた階層ほど、波動がかけ離れ共通性を失い、交流が困難になる。<br /> UGはRGに隣接する上位次元であり、RGからUGは見えないが、逆は可能である。<br /> またノイズは特殊で、UGとRGにまたがって存在し、両方に干渉が可能。<br /> 参加者がノイズに接触すると、ノイズの次元に引きずり込まれる。<br /> つまり、ノイズの次元に強制同調させられている。<br /><br /> また、RG、UGよりも高波動の次元が存在する。<br /> そここそが私が通常存在する次元であり、そこに住む存在は『天使』と呼ばれる。<br /> 天使もRGやUGのようにさまざまな社会組織が存在。プロデューサーも役割の一つ。<br /> 天使の波動はコンポーザーですら全てを把握できないほど極めて高い。<br /> プロデューサーという関係でしか把握していない。<br /><br /> 次元を超えた交流は困難が付きまとうが、方法はいくつか存在。<br /><br /> その一つが、波動変調シール。<br /> その影響範囲内では、UGに存在する参加者がRGにおいて実体化、RGの存在とコミュニケーション可能に。<br /> コンポーザーや死神が行う低位同調は本人の意識でスイッチする。<br /> シールの影響範囲内では、強制的な低位同調が発生している。<br /><br /> RGへの実体を伴わない交流方法の一つがインプリント。<br /> これを使うとRGにはインスピレーションのような形で認識される。<br /> そのため、情報伝達の信頼性は、RGの受け手の存在に大きく依存。<br /> 具体的に、別のことに集中した者や、あるいは受けての解釈次第で意図する伝達が難しくなる。<br /><br /> 『死神さん』はRGとUGの交流手段として考案された、民間手法的な交流術。<br /> 『死神さん』の用紙の波長変動の擬似シンボルマークの影響範囲内では、限定的にUGからRGに干渉できる。<br /> RGからはUGを認識できないため、コインが勝手に動いているような錯覚を起こす。<br /><br /></dd> <dt>19 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:14:55 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編6日目・シークレットレポート6<br /><br /> コンポーザーからは定期的な連絡がある。<br /> ただし、ゲームの公正を維持するため、私からの情報提供は行わないルール。<br /><br /> 私はコンポーザーからのアイテム発注を受けて初めて行動できる。<br /> その関与の方法も、アイテムを作成し、引き渡すにとどまる。<br /><br /> コンポーザーから、次のゲームを見据えた、携帯への機能追加の発注があった。<br /> 代理人のパートナーの美咲四季が本日のゲームにおいて、強度の『羨望の価値観』から脱却。<br /> コンポーザーは、代理人の勝利を確信した。<br /><br /> パートナーの成長には、代理人の介入が不可欠だった。<br /> それを実現するには、代理人も、執着する『自己実現のループ』の破棄が必要だった。<br /> コンポーザーは、その成長の過程を予測できていなかった。<br /> コンポーザーはある程度の未来透視が可能だが、RGの低位同調の能力制限により精度が落ちているのだ。<br /><br /> RGにいながらUGを見ることができるが、それ以外にはさまざまな制限を受ける。<br /><br /> まず、外見がUGで最高の波動状態よりも若年化する。<br /> しかし、この外見のため死神たちにコンポーザーと認識されることはまずないだろう。<br /> 元々コンポーザーは、指揮者を通してしか死神と接触しない。<br /> 死神は通常、コンポーザーの姿を知らない。<br /> また、UG内において最も高い波動の存在のため、死神のレベルによっては見えないケースもある。<br /><br /> 低位同調の影響が発生するのは、コンポーザーとRGの波動がかけ離れているため。<br /> 死神の場合、RGへ低位同調しても変動幅がコンポーザーほどではないため影響は少ない。<br /> 個体差はあるが、いずれにせよ軽微であるため、死神のRG低位同調は多く発生している。<br /> 死神の仕事をまっとうしていれば、RGの秩序の範囲で活動することは問題ない。<br /><br /></dd> <dt>20 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/03(月) 22:15:23 ID:Wblne5BP0</dt> <dd>シキ編7日目・シークレットレポート7<br /><br /> コンポーザーの想定どおり、代理人の勝利。<br /><br /> 7日間生き残ったものはどうなるか?<br /> イマジネーションが希薄な逸材と呼べぬものは、ソウルに分解される。<br /> 優秀なイマジネーションを持つ逸材は死神となり、<br /> 中でもよりよい存在は、我々天使と同じ次の世界へ移行する。<br /><br /> 死神も、職務をまっとうしコンポーザーを経れば、天使と同じ次の世界へ移行できる。<br /><br /> もしくは・・・<br /> おかしな話だが、生き返ることも選択できる。<br /> 生き返るという表現は適切ではない。UGの人間も人間として死んではいない。<br /> ソウルの結合規律と同調する次元のチューニングが異なるだけ。<br /><br /> 優秀な参加者が生き返ることは、我々天使にとってマイナスではない。<br /> 優秀なイマジネーションは人間をひきつけるためである。<br /> 逸材たる参加者の社交的創作活動は、それに触れた者のイマジネーションを磨く可能性が高い。<br /> 音楽や絵といった芸術作品が放つイマジネーションは、伝承、継承され、更なるイマジネーションを呼び起こす。<br /><br /> しかし、今回の特殊条件化のゲームでは、生き返る選択肢が実は存在しない。<br /><br /> 『生き返る』を実現するイマジネーションは、コンポーザーレベルの能力であり、指揮者では不可能だからだ。<br /><br /> 現在、指揮者はコンポーザーが存在するように振舞っているが、その歪みはいつか破綻するだろう。<br /> その時、指揮者はどのような対応をするのか注目している。<br /><br /> レポートを書いている隙に、保護していたビイトが失踪した。<br /> 彼は、ノイズの作り方に興味を示していた。死神にでも聞き出すつもりだろう。<br /> しかし、そんなことしなくても自ずとノイズは作れるはず。<br /><br /> ノイズを作るイマジネーションを充填したバッジを彼には渡してある。<br /> そして、ノイズ作成方法もインプリントしている。<br /> これは、ゲームへの介入ではない。与えた情報はゲームの結果に全く関係ない。<br /> 大切なものへの情熱を恐れずにクリエイトした彼への、私からの賞賛である。<br /> そして、実際に行動するかしないかは、彼の自由意志にかかっている。<br /><br /></dd> <dt>51 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:37:32 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編1日目・シークレットレポート8<br /><br /> コンポーザーの予想通り、代理人が2度目のゲームに参加。<br /><br /> コンポーザーは先のゲームにて代理人の能力に確信を持った。<br /> 今回のゲームには自身も参加し代理人と行動を共にするようだ。<br /> その目的は大きく3つ。<br /><br /> 1・指揮者の戦略分析のための調査。<br /> 2・代理人の教育。<br /> 3・代理人の保護。<br /><br /> コンポーザーがUGへ戻ることで能力の制限は緩和されるが、使うと正体が明るみになる可能性がある。<br /> しばらくは能力を制限しての行動となる。ややリスクを伴う行動ではある。<br /><br /> しかし、最大のリスクはコンポーザーが代理人と行動を共にすること自体にある。<br /><br /> コンポーザーと行動を共にするということは、代理人自身とはかけ離れた強烈な波動と行動を共にすること。<br /> 代理人にとって、肉体的・精神的に相当な負荷をかける。<br /><br /> しかも、先のゲームの勝利によって代理人に記憶が戻った。<br /> このため、代理人を締め付ける『自己実現のループ』がより強固に。<br /> シキより取り払われた『羨望の価値観』より相当根深いはず。<br /> 代理人が先のゲームにて前進したソウル統合が後退する可能性がある。<br /> 代理人のパーソナリティにも少々問題がある。<br /><br /> 代理人がコンポーザーとの行動にいつまで耐えられるか?<br /><br /></dd> <dt>52 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:38:19 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編2日目・シークレットレポート9<br /><br /> 本日、上から堕天使発生の緊急警告。<br /><br /> 堕天使とは、天使の掟を破る犯罪者。<br /> 今回のゲームマスター南師に、禁断ノイズ精製方法を教えた容疑で指名手配。<br /><br /> 南師は、本来指揮者ですら知らないRGでのコンポーザーの姿を認識していた。<br /> コンポーザーを狙い、RGまで追ってきた。<br /> この情報も堕天使の仕業の疑いがある、ということだ。<br /><br /> 南師は、コンポーザーの座への執着が強く、次期コンポーザー候補として指揮者に次ぐ可能性がある存在。<br /> 今回のコンポーザーと指揮者のゲームにおいては、完全な部外者。<br /> だが、コンポーザーの行動を阻害する要因である。<br /> 指揮者との勝負が決する前に、指揮者が南師へ交代する可能性も。<br /><br /> 高次元が期待し注目する、渋谷の未来がかかったこの重要なゲームが、<br /> 部外者の行動によって無効となった場合、天使の失望は計り知れない。<br /><br /> 堕天使の目的は?UGの支配?天使への反逆?<br /><br /> 南師の動向、および『堕天使』には警戒が必要。<br /><br /></dd> <dt>53 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:39:05 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編3日目・シークレットレポート10<br /><br /> ようやく、発注を受けていた携帯の探知機をコンポーザーに引き渡す。<br /><br /> 品物自体は3日前から完成していたが、コンポーザーは受け取りに来るまでの余裕がなかったようだ。<br /> 代理人が相当慎重にゲームを進めていたことがわかる。<br /><br /> この探知機は、指揮者のイマジネーションに反応する仕組み。<br /> この探知機で渋谷中を調査し、指揮者の戦略を探るつもりらしい。<br /> 私も現状、指揮者の手の内を把握できていない。コンポーザーの調査結果に頼らざるをえない。<br /><br /> 調査結果を待つ間、私はコンポーザーから受けた携帯の機能修正第2弾を開始。<br /><br /> コンポーザーと契約してから初めて代理人と接触。<br /> 代理人のコンポーザーへの警戒心はかなり強いようだ。予想通り、精神的な負荷も相当なようだ。<br /> 通常の代理人ならば、行動を共にするのは不可能だろう。彼をつなぎとめているのはエントリー料。<br /><br /> この危機的な精神状態が代理人のソウルをいっそう高めている。<br /> 記憶が戻ったことによる後退も、ソウルに関しては見えず。むしろよい影響。<br /><br /> 代理人の今後の成長が楽しみ。<br /><br /></dd> <dt>54 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:40:01 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編4日目・シークレットレポート11<br /><br /> コンポーザーの調査が難航しているとの連絡。<br /><br /> 能力を制限しているためか?<br /> 一方、南師がミッションを出してこない。死神上層部も自体を重く見ているはず。<br /> これも堕天使の入れ知恵・・・か。<br /><br /> なぜ堕天使は南師を選んだのか?<br /> その要因と思われるのは3つ。<br /><br /> 1・南師のコンポーザーの座に対する執着は、UGの中で最も高い。<br /> それは、UGを去ったコンポーザーをRGまで追い詰めるに至るほど。<br /> だが、ただの死神と違い、コンポーザーの力はRGで使えなくなるほど甘くはない。<br /> 南師による抹殺は失敗。<br /> コンポーザーはRGへ低位同調しているため能力が制限されているが、それは南師も同じ。<br /> コンポーザーと南師の能力座が直に反映された形となった。<br /> しかしこれこそ、南師の執念深さを裏付ける証拠。<br /><br /> 2・死神組織への忠誠度が極めて低く、個人行動を好む傾向。<br /> むしろ協調性は皆無であり、団体行動が不可能なタイプ。<br /> 堕天使の存在を隠すには好都合。<br /><br /> 3・個人の美学を貫くタイプであり、周囲には奇行としか思えない行動を繰り返す。<br /> このため、堕天使の入れ知恵による変わった行動を取っても、問題視されない。<br /><br /> これらの要因が、堕天使が我々天使の目を欺きながら事を進めるには都合がよかったようだ。<br /><br /> では、南師はゲームを放棄して何を?<br /><br /> おそらく南師の今の目標はコンポーザーの抹殺のみ。<br /> だとすると、参加者に直接手を出せる7日目の準備をしていると思われる。<br /><br /> いったい、堕天使は南師にどんな言葉をささやいたのか・・・。<br /><br /></dd> <dt>55 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:41:38 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編5日目・シークレットレポート12<br /><br /> 代理人はCAT、つまり私のアート作品に心酔していた。<br /> これは『選ばれし者』ならば、偶然ではなく必然。<br /><br /> CATの作品には、ある命令コードをこめている。<br /> つまり、アート作品を通して対多のインプリントを行っている。<br /> 参加者が用いるインプリントは対個であるが、アート作品によるものは作品に触れた者全てになしえる。<br /><br /> 私がこめている命令コードは2つ。<br /> 第1【もっと楽しめ】。<br /> 作品に触れた者のイマジネーションを高める効果。<br /> 代理人はこれを強く受け取っていたが、トラウマのせいでうまく行動できなかった。<br /><br /> 第2【集結せよ】。イマジネーションが強い者をひきつける効果。<br /> コンポーザーが私のグラフィティの前で強力なイマジネーションを持つ代理人を発見したのは必然。<br /><br /> このような仕掛けを組み込む必要がある理由はひとつ。<br /> 未来を描くためにイマジネーションが必要であるから。<br /><br /> 渋谷で私のアート作品が広く受け入れられている。<br /> これは、未来を描くイマジネーションが強い者が増えている証明であり、渋谷の未来は明るいと予想できる。<br /><br /></dd> <dt>56 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:42:09 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編6日目・シークレットレポート13<br /><br /> 携帯の探知機に第2の修正。<br /> この修正によって、携帯は渋谷川に反応。<br /> コンポーザーは、この機能で代理人に渋谷川の場所を知らせる計画。<br /><br /> この修正の前提は、指揮者の戦略把握。コンポーザーは、昨日までにそれを達成したと判断。<br /> 探知機の反応には必ずレッドスカルバッジがあった。<br /> 1日目に私が発注を受け、指揮者に納品したバッジ。<br /> やはり、予想通りレッドスカルバッジを利用した戦略のようだ。<br /><br /> 指揮者がそこにこめたイマジネーションは参加者バッジと同じ。<br /> インプリントである。<br /> しかし、1点だけ異なる。<br /> 指揮者の意思をインプリントするためのバッジなのだ。<br /><br /> レッドスカルバッジを身につける物は、全て指揮者の意思の支配を受ける。<br /> レッドスカルバッジが広まるほど、指揮者が渋谷を支配する。<br /> ただし、そのRGにおける占有率は50%に満たない。<br /> 2週間かけて50%に満たない浸透スピードでは、指揮者の戦略は失敗。<br /><br /> 残りの時間でどのようにレッドスカルバッジを浸透させるつもりか?<br /> 今後の動向に注目。<br /><br /></dd> <dt>57 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/04(火) 20:42:33 ID:Bdor4x3f0</dt> <dd>ヨシュア編7日目・シークレットレポート14<br /><br /> 最終日のミッションは、指揮者が南師の抹殺を出題。<br /> 予想外の展開だったが、コンポーザーの柔軟な対応で乗り越えた。<br /> 最終的には、全てが想定どおりの状態で次のゲームへ橋渡しできた。<br /><br /> この計画とは、<br /> 1・南師を倒し、代理人がゲームに勝利。<br /><br /> 2・コンポーザーは南師から代理人を守り、南師にやられて消滅すると見せかける。<br /><br /> 3・南師の攻撃を受けたタイミングで、コンポーザーは並行世界へ一時的に身を隠す。<br /><br /> 代理人ひとりが勝ち残るが、今回も代理人が生き返るのは不可能。<br /> コンポーザーは不正参加として処理される。代理人が連帯責任を負うのは必然。<br /><br /> コンポーザーと指揮者のゲームのリミットはあと1週間。<br /> 指揮者の戦略が未達成で終わる可能性ある中、私自身も、今後の指揮者側の動きを注視する必要がある。<br /><br /> 後は、コンポーザーから、どの並行世界に逃げ込んだのかの連絡を待つだけ。<br /><br /></dd> <dt>80 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:45:36 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編1日目・シークレットレポート15<br /><br /> 指揮者の戦略調査のために渋谷を巡回。<br /> 宇田川町にて南師が書いた禁断精製陣を発見。<br /><br /> 禁断精製陣にはさまざまな種類が存在し、高次元では体系化してまとめられている。<br /> だが、その全てがUGにおいて精製できるわけではない。UGの波動は、高次元よりも低いのだ。<br /> UGの波動では翻訳しきれない精製陣が存在する。<br /> 南師が描いた精製陣は、このUGでは翻訳できないタイプ。<br /> 教えた堕天使のミス・・・もしくは、南師の描き間違いか?<br /> いずれにせよ、このままでは南師は復活できない。<br /><br /> だが、南師は執念深く、イマジネーションが強い。<br /> このイマジネーションで、UGでは実現不可能な復活をとげてしまう可能性がある。<br /> この場合、どんなことがおこるかわからない。<br /> コンポーザーと指揮者のゲーム進行を妨げるリスクは可能な限り回避するべき。<br /> 精製陣を無効化する処理を施す。<br /><br /> 天使は死神のゲームに対して介入はできないが、これは高次元の注目を集める渋谷の未来をかけたゲームだ。<br /><br /> 一方、指揮者は先制攻撃として、参加者を一人とする作戦を取った。<br /> 指揮者は桜庭音操を代理人として見抜けているかまでは読みきれない。<br /> だが、エントリー人数を最小限にして参加者を確実に消去させ、<br /> 代理人の可能性のある人物は参加させないという暴挙に出た。<br /><br /> コンポーザーが並行世界へ退避中の今、代理人の立場は不利。<br /> 私も代理人を助けるわけには行かない。それがプロデューサーのルール。<br /> 私にできることは、代理人を渋谷川へ誘導するのみ。<br /><br /> 偶然か必然か、たった一人の参加者となった代理人は、死神となっていたビイトと契約。<br /> ビイトは渋谷川へ行く事しか考えてないので、誘導については心配ない。<br /><br /> しかし、ラスト1週間の指揮者の戦略が未だに見えないため、安心はできない。<br /><br /></dd> <dt>81 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:47:31 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編2日目・シークレットレポート16<br /><br /> 指揮者はビイトの裏切りを理由に、エマージェンシーコールを発令。<br /><br /> UGにおけるコンポーザーのルールは事実上向こうに。<br /> コンポーザーの不在を隠し続けた指揮者の独壇場である。<br /><br /> 同時に死神には、レッドスカルバッジ装着を義務付けた。<br /> これによって、死神全員にレッドスカルバッジがいきわたる。<br /> これで、渋谷のほぼ全域にレッドスカルバッジがいきわたった事になる。<br /> 指揮者の反撃のための環境は整った。<br /><br /> その矢先、UGが壁で仕切られた。<br /> UGから離脱して波動を引き上げれば、壁をすり抜ける事も苦ではない。だが、それでは意味がない。<br /> UGに留まる限り、私も身動きが全くとれない。<br /><br /> コンポーザーとも連絡が取れず、未だにどの並行世界へ身を隠しているのかわからない。<br /><br /> 私にできる事は、透視能力によってゲームの行方をモニターするしかない。<br /><br /></dd> <dt>82 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:48:13 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編3日目・シークレットレポート17<br /><br /> 代理人は渋谷川に向かわず渋谷中を徘徊しはじめた。ゲームマスターを追跡している。<br /><br /> 今回のゲームマスターの虚西の最大のモチベーションは保身。<br /> 表向きは指揮者に従順だが、有力なコンポーザー候補が現れれば簡単に乗り換えるだろう。<br /> だが、今は初日の失態をリカバーし、指揮者の信頼回復に必死。<br /> ビイト最大の弱点を利用して、6日間ぶち抜きのミッションを出題。<br /><br /> 代理人達を揺さぶり、自滅に追い込む作戦。それを特等席、ビイトの影の中から眺めるつもりのようだ。<br /> 指揮者の信頼回復と同時に、プライドを傷つけられた復讐をするつもりらしい。<br /><br /> ビイトの最大の弱点、それはライムである。<br /> ビイトの最大の目標は、ライムをよみがえらせること。<br /> しかし、ライムがよみがえったとしても、ライムのエントリー料はもう戻らないだろう。<br /> ライムはゲームに負けているからだ。<br /> 最も大切なものを欠いたままの人生における喪失感と困難は計り知れない。<br /><br /> だが、失った大切なもの、この心の穴は、この先も一生からっぽなのだろうか?<br /> 否。時間はかかるかもしれないが、きっと何か別のものでその穴を埋められる日が来るのだ。<br /> 今を楽しんでさえいれば・・・<br /><br /> つまり、大切なものは失って悲しむべきものではないのだ。<br /> それに気付けば、みなもっと楽になるだろう。<br /><br /> コンポーザーがエントリー料のルールを採用したのは、参加者を苦しめるためでは断じてないのである。<br /> 大切なもの、つまり生きていた頃の『こだわり』を失った状態で世界を経験することで、<br /> いかに自身にとってその『こだわり』が生きる糧となっていたのかを再認識させるためである。<br /> ゲームが終わる頃には、深く自分を見つめなおし、新たな意識で未来に取り組めるはずだ。<br /><br /> エントリー料とは、この事実を知らせるためのルールだったのだ。<br /> これはつまり、コンポーザーから参加者への自己啓発のための試練なのである。<br /><br /></dd> <dt>83 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:48:51 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編4日目・シークレットレポート18<br /><br /> 指揮者がレッドスカルバッジを利用した意識の統一を開始。<br /> 指揮者の意識に統一する事で、渋谷再生を目指すというもの。<br /><br /> 指揮者の使命感は死神の中でもっとも高かった。<br /> コンポーザーが高次元が注目するほどのカオティックな渋谷を管理できたのも、指揮者の存在が大きい。<br /> だからこそ、コンポーザーが渋谷の崩壊をかけた指揮者とのゲームを受けたのだろう。<br /> コンポーザーはそれほど指揮者を信頼していた。<br /><br /> 事実、意識の統一は上では当然の状態。UGも長い時間をかければ、そのような状態となりうる。<br /> しかし、現状のUGでは成立しない。<br /><br /> 現在、本来一つである意識に、人々の壁ができている。<br /><br /> 参加者バッジは、この壁をすり抜けるイマジネーションがこめられている。<br /> 一方、参加者バッジを持つ事で、バッジ使用者の壁は強化されている。<br /> 他者の意識が使用者に流れ込む事で、意識の混乱が生じるため。<br /> このため、参加者バッジを持つ者に対しては、スキャンができない。<br /><br /> なぜ、今の地球に個性があるのか。指揮者は、この事実を見落としていた。<br /> 不必要なものであれば、存在自体していない。<br /> 渋谷を守る使命感がエゴとなり、指揮者の目を曇らせたのだろう。<br /> そんな曇った指揮者の意識に統一してしまったら、渋谷の破綻は目に見えている。<br /><br /> 人に個性がある限り、絶対的に孤独であり続ける。<br /> 共有できるリアリティなどない。<br /> 「つながっている」と思っている人とでさえも、決してつながってなどいない。<br /> だからこそ、ぶつかって確かめるしかない。<br /><br /> 違いを否定するのではなく、受け入れて楽しめばいい、ただそれだけのことである。<br /><br /> 渋谷の崩壊を免れるためには、これに気づくことが必要だ。<br /><br /></dd> <dt>84 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:49:32 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編5日目・シークレットレポート19<br /><br /> 強烈なエネルギーを感知。南師が復活したようだ。<br /><br /> 初日に精製陣を確認した状態では、南師の復活は難しいだろうと私は判断していた。<br /> しかし、南師のイマジネーションは、私の予想を大幅に上回るものだったようだ。<br /> ・・・堕天使が精製陣を完成させた・・・か。<br /> この復活が、コンポーザーと指揮者のゲームにどのような影響を与えるか?<br /><br /> 復活した南師の行動はただ一つ。コンポーザーを捜しだし消滅させること。<br /> 南師はコンポーザーの動向を監視していた。<br /> おそらく、コンポーザーがこの店に何度か足を運んでいた事も気付いているだろう。<br /> この店を目指してやってくる可能性が高い。<br /><br /> コンポーザーからの連絡はまだない。<br /> コンポーザーの能力が制限されすぎて、私に連絡すらできないのだろうか?<br /><br /> こちらから並行世界にいる全ての私にコンタクトして捜索する必要があるかもしれない。<br /><br /> ここで、並行世界の概念を確認。<br /><br /> 人は、瞬間の選択の連続を経験している。<br /> そして選択されなかった現実も同時に分離して発生し、<br /> そのままさらなる選択の連続として別の現実が存在。<br /> これが並行世界である。<br /> このような並行世界がRGにもUGにも無数に存在。<br /> この同次元並行世界は移動することも可能。その手段がイマジネーション。<br /> 理論上は誰でも可能。<br /> しかし、並行世界間を仕切る膜をすり抜けるためには、上位同調が必要。<br /> これが、同次元移動を困難にしている要因。<br /><br /> また、並行世界の膜をすり抜けるストレスが、移動者の平均波動を引き下げる可能性がある。<br /> 仮に波動が下がってしまった場合、膜をすり抜ける上位同調が困難に。<br /> 最悪の場合、自力で元の世界に戻る事ができなくなる。<br /><br /> 一方、天使はもともと全並行世界を行き交う存在。<br /> 並行世界間移動には大きな問題はない。<br /><br /> 本来、天使はUGよりも高波動の存在なので、いったんUGを離脱し、<br /> チューニングする並行世界にターゲットを定めて、その世界に同調することが可能だからだからである。<br /><br /></dd> <dt>85 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:50:51 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編6日目・シークレットレポート20<br /><br /> コンポーザーを発見。<br /><br /> マブスラが世界の価値観を握るようになっている世界だ。<br /> コンポーザーを迎えるために出発しよう。<br /><br /> 一方、復活した南師の殺気が、恐ろしい勢いでこの店に迫っている。<br /> ここを急いで離脱する必要がある。<br /><br /> 渋谷川へのキーバッジを、代理人のためにおいておこう。<br /> 代理人ならば、この意味がわかるはずだ。<br /> 代理人に、渋谷の未来が託された。<br /><br /> UGで私がなすべき仕事はこれで終わりだ。<br /><br /> 後は、コンポーザーを並行世界から再びこの世界へ連れ戻すことだけだ。<br /><br /></dd> <dt>86 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:53:11 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>アナザーデイ・シークレットレポート21<br /><br /> 並行世界へ入り、コンポーザーと接触。<br /> この世界をおもいっきり満喫しているようだ。<br /> マブスラを楽しんでいたため、連絡が遅れたとのことだ。<br /> コンポーザーとは渋谷川で合流する約束を取り付ける。<br /> この次元にもすでに別の私が存在するため、接触を避けるため身を隠す必要があるのだ。<br /><br /> 本来、天使の場合、同じ世界に複数の存在がいても特に問題はない。<br /> しかし、今回は特別である。<br /><br /> なぜなら、私が南師に、禁断ノイズの精製方法を伝えた堕天使であるから。<br /><br /> 禁断精製陣を描き損ねていた南師が復活できたのも、6日前に陣を確認した時に私が陣の修正をしたからだ。<br /><br /> 私がポークシティに身を隠さなければならない理由は、この世界の私と遭遇したら、通報される恐れがあるためだ。<br /><br /> 南師は、渋谷存続のもう一つの可能性だ。<br /> コンポーザーの意思が変わらなければ、この稀有な街、渋谷は崩壊してしまう。<br /><br /> それはなんとしても避けたい。<br /><br /> そのためには、天使の境界を越えてまでも実行しなければならないことがある。<br /><br /> 喜んで、堕天使の汚名をも受けよう。<br /><br /> さて、そろそろ彼を迎えに行く時間だ・・・。<br /><br /> 先ほどのケータイで聞いたコンポーザーの明るい声は、私の落とした影をいっそう黒く感じさせる。<br /><br /> しかし、元来、闇は光の一部である。<br /> 私の犯した罪が、いつか正当に評価される日がくることを願ってやまない。<br /><br /> いまも・・・<br /> そしてこれからも・・・<br /><br /> 最後に。<br /> 「選ばれし者」とはたいそうな呼ばれようだが、<br /><br /> 桜庭音操・・・<br /><br /> 君が選ぶべき未来は、君と共にある。<br /> 君と会えてよかった。<br /><br /></dd> <dt>87 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/05(水) 22:54:33 ID:QMKthAZW0</dt> <dd>ビイト編7日目・シークレットレポート22<br /><br /> コンポーザーは指揮者とのゲームに勝利した。<br /><br /> コンポーザーは代理人とのゲームに勝利した。<br /><br /> しかし、コンポーザーは渋谷の崩壊を取りやめ、存続を決定した。<br /> コンポーザーも、ゲームを通して、心境が変化が起きたようだ。<br /><br /> 渋谷は一見存続しているが、実は1ヶ月前の渋谷と同じ渋谷はすでにない。<br /><br /> 全く新しい渋谷が誕生したのである。<br /> なぜなら、コンポーザーが変化したことによって、渋谷自体も変容したためである。<br /><br /> 1ヶ月前、この渋谷は確かに大きな問題を抱えていた。<br /> コンポーザーが崩壊を決意するほどに。<br /><br /> しかし、いまやこの渋谷は我々天使が想定する、もっともあるべき並行世界にシフトしたのである。<br /><br /> このパズルを完成させるためには、すべてのピースが正しい場所にある必要があった。<br /> たった一つのピースが欠けても、間違った場所へはめても、全体が台無しになる。<br /><br /> 存在をかけて優しさを表現したライム、<br /> 出世欲を克服できなかった東沢、<br /> 愛を持てなかった虚西、<br /> 指揮者の愛情あふれる暴走、<br /> 全ては必然であった。<br /> 渋谷が新しく生まれ変わるために、無駄な存在などひとつとしてない!<br /><br /> 流動する社会をあるがままに受け入れ、意識も流動的にする。<br /> そうすることで個人と個人をリンクして、再び社会全体の変化に反響する。<br /><br /> これが、世界の波にうまくのるためのただひとつの方法である。<br /> コンポーザーが最終的にこのシンプルな方法を採用したのももちろん必然。<br /><br /> すべての存在に愛をこめて感謝しよう。<br /> この先の渋谷に期待している。<br /><br /> ありがとう。<br /><br /></dd> <dt>89 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/06(木) 00:14:26 ID:ccjgR7bO0</dt> <dd>な、長かった・・・。<br /> シークレットレポート終了です。<br /> 重要なことが多すぎて、要約なのにほとんど短くなっていないという恐るべき事態になっております(笑)<br /> ただ、わざとですが・・・最後の2つは原文ままです。<br /> あと、重要なところも。<br /> この中の大きなサプライズ、あの人物の――このレポートの筆者の意外な行動。<br /> これも渋谷を愛するがゆえの行動だったのか・・・?<br /> それはともかく、このレポート内で提示された謎の答えとはいえ、自分もかなり驚かされました。<br /> シークレットレポートを全て集めるとおまけとして、エンディングに以下のワンシーンが追加されます。<br /> タイミングとしては、スタッフロールが終わった直後、ネクがヘッドフォンをはずすシーン直前。<br /><br /><br /><br /> 渋谷の街を、羽狛は高いところ――104の上から見下ろしていた。<br /> 羽狛は、となりに立つ人物に話しかける。<br /><br /> 「それにしても、今回の騒ぎは上でも問題になりますよ。ま、これでとりあえずは元通りってことで」<br /><br /> 羽狛は、となりに立つ人物――コンポーザーを見上げた。<br /><br /> 「おや、なんだかさみしそうじゃないですか?」<br /><br /> 彼が見下ろす先には、ハチ公前に集合している四人。<br /> 楽しそうに笑っている。<br /> コンポーザーに、羽狛は諭すように語る。<br /><br /> 「なにしろ、彼らの世界をどうするかは、彼らが決めていくんですから。我々は、もう――」<br /><br /> 羽狛が言いおわる前に、コンポーザーの体が光に包まれた。<br /> 話を聞きたくない、とでも言うように、空へと飛んでいった。<br /><br /> 「あーやれやれ、素直じゃない方だ」<br /><br /> 羽狛はため息をつくと、背中の純白の翼を広げ、そのあとを追った――<br /><br /></dd> <dt>90 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/06(木) 00:15:11 ID:ccjgR7bO0</dt> <dd>個人的な感想ですが、ヨシュアにちょっと同情するシーンでした。<br /> もしかしたら、コンポーザーではなく、<br /> ヨシュアとしてネク達と会いたかったのでは・・・?<br /><br /></dd> <dt>91 :<a href="mailto:sage"><b>すばらしきこのせかい</b></a>:2008/03/06(木) 00:15:40 ID:ccjgR7bO0</dt> <dd>それでは、最後にいろいろと補足したいと思います。<br /><br /> まず、最後までわからなかった謎。<br /> それは、「ライムのエントリー料とは何だったのか?」<br /> これは、はっきりとした答えは作中では示されてはいません。<br /> ただ、ライムのセリフや、ビイトの独白などから予想することはできます。<br /> あくまで個人的な見解ですが、ライムのエントリー料は『夢』だったのではないかと。<br /> 死ぬ前は『夢はきっと見つかる』などとビイトを励ましていたライムが、<br /> UGでは『夢がない』などともらすシーンなどからの想像です。<br /> エントリー料として記憶をとられたために、夢も一緒に忘れた、と考える事もできます。<br /> しかし、虚西の『ビイトのエントリー料は、ライムのビイトについての記憶』という発言があります。<br /> これがウソという可能性もありますが、そうだとしたら、今度はビイトのエントリー料は?ということになります。<br /> ストーリーの中で示された情報からすると、上記のように考えるのが自然かと。<br /><br /> パラレルワールドと本編のつながりについて。<br /> まず、ヨシュアについて。<br /> シークレットレポート20に書いてあったとおり、ヨシュアが逃げ込んだ並行世界はこのアナザーデイなのです。<br /> 行ける時期は限定されていますが、アナザーデイに渋谷川の奥に行くと、ヨシュアがいます。<br /> もちろん、本編世界のヨシュアで、彼の提案で、全てのボスを倒すタイムアタックに挑戦できます。<br /><br /> 続いて羽狛。<br /> アナザーデイのレポートからわかるように、この世界に来た本編の羽狛はある場所に隠れています。<br /> ワイルドキャットに行くと羽狛に会えますが、これはこちらの世界の羽狛。<br /> 本編の羽狛はネクのことを「ヘッドフォン」と呼びますが、こちらは「ネク」と呼びます。<br /> これも時期が限られていますが、ポークシティに向かう羽狛を目撃できます。<br /> また、それを追いかけることもできます。最上階では、羽狛と戦うことができます。<br /> めちゃくちゃ強いです!ゲーム中最強です。<br /><br /> 三つ目は、ネクの過去。<br /> アナザーデイではメインキャラのほとんどがボケ役の中で、数少ないツッコミ役(笑)のネク。<br /> この世界でのネクは、本編よりもはるかに前向きで社交的です。<br /> ポークシティを上る最中、ネクが時々過去を回想します。<br /> それによると、ネクは事故で親友を失い、それがトラウマとなり人との関わりを避けるようになっていたが、<br /> 羽狛と会うことで立ち直った、ということのようです。<br /> それには、俺があんなところであいつと待ち合わせしなければあいつは死ななかった、という考えがあったようです。<br /> シキ編の2日目に、シキにかまわれてイライラするネクが、記憶がないのに「あの時と同じ」と思うシーンがあります。<br /> また、ビイト編4日目でビイトの事故を聞いた時に、ネクが妙な反応をしたように思わせるシーンがあります。<br /> さらに、シークレットレポート12にも、トラウマがあり『今を楽しむ』事ができなかった、と書かれています。<br /> もし、二つの世界のネクが途中まで同じ過去をたどっているとしたら、序盤のネクのあの態度の根拠は・・・。<br /> ただし、これは推測です。本編で全く触れられていないので、確定事項ではありません。<br /><br /></dd> </dl>

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