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「サバトの女王」(2007/09/04 (火) 16:21:07) の最新版変更点
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<p><strong>サバトの女王</strong></p>
<p>part32-420~421</p>
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<dt>420 :<a href="mailto:sage"><b>サバトの女王</b></a>:2007/09/02(日) 23:47:42
ID:5dnE+3j50</dt>
<dd>絵は可愛いがストーリーは凄惨。ほとんど全員死にます。<br>
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--背景--<br>
遠い昔、魔女狩りが行われていた地。おびただしい数の人間が謂れも無く虐殺された。<br>
殺された者の怨念は呪いとなり、世界を死滅させていった。<br>
呪いを恐れた人々は慰霊碑を立てる事で呪いを収めたが、時の移り変わりの中で次第に忘れられていった。<br>
そして慰霊碑が砕けたある日、世界に再び殺意に満ちた呪いが溢れ出した・・・。<br>
<br>
--シナリオ--<br>
パフは心優しい猫耳少女。高熱を出した兄のため薬草を探しに出掛けた先で、人買いに浚われてしまう。<br>
さらに人買いの船は大ダコに襲われ大破。パフは薬草もなくし、遭難の憂き目にあう。<br>
流れ着いた浜辺の洞窟で出会ったのが、捻くれ者のオス猫・ルゥ。<br>
最初はパフを迷惑がりながらも、振り回されながら同行する内に彼女の事が好きになってしまった。<br>
<br>
パフを故郷へと返す道すがら。<br>
この世に存在するとは思えないような、グロテスクな怪物をあちこちで見掛けるようになる。<br>
何かがおかしい。それは、太古の魔女狩りで殺された人々の怨念が、再びこの世に蘇りつつある兆しだった。<br>
怨念は悪意となり、無差別に罪なき人に襲い掛かった。惨死していく人々。<br>
パフが世話になった人間や、仲良くなった少女などが、次々に物言わぬ肉塊と化していく。<br>
ルゥ、そして屈強な人間の男性・コルトの同伴で、何とかパフを故郷に帰してやるための旅は続く。<br>
<br>
行く先々に魔物がはびこり、心身ともに打ちのめされながら、パフたちは何とか故郷に辿り着く。<br>
しかし現実は残酷であり、兄の病は既に手遅れだった。事切れる兄。<br>
全てを失い自暴自棄となったパフを支えたのはルゥだった。ルゥは恋心を告げる事なく、ただパフに寄り添っていた。<br>
<br>
呪いはもはや世界を覆いつくす程となり、人々は恐怖に打ち震える事しかできなかった。<br>
「サバトの女王」。あらゆる災禍の中心である存在。<br>
サバトの女王が復活してしまえば、世界は永遠の呪詛に包まれ、滅びるだけの道を辿る。<br>
悲劇を止めるため、災禍の中心へと赴くパフたち。<br>
魔女狩りの再現、あまりの凄惨さに目を覆いたくなる迷宮を潜り抜け、パフたちは遂に狂気のサバトに辿り着く。<br>
<br></dd>
<dt>421 :<a href="mailto:sage"><b>サバトの女王</b></a>:2007/09/02(日) 23:52:00
ID:5dnE+3j50</dt>
<dd>そこに待っていたのは、数多の犠牲を払ってきたルゥたちにとって、最悪の事実だった。<br>
現世に生まれしサバトの女王。それは誰あろうパフだったのだ。<br>
恨み、憎しみ、あらゆる負の意識がパフを包み、彼女はサバトの女王になりつつあった。<br>
<br>
動揺するルゥに対して、パフが微笑む。<br>
自分を殺してほしい。これ以上の悲しみを生みたくないから。ルゥたちの事が大好きだから。<br>
できるわけねぇよ!ルゥの血を吐くような叫び。<br>
なぜパフなのか。誰よりも優しく、誰よりも無垢で、誰よりも傷ついてきたパフ。愛しのパフ。<br>
そのパフがサバトの女王だとは。だからこそ結末が分かってしまう。<br>
パフは自分の命よりも、みんなを助ける事を選ぶのだろうと。<br>
<br>
ルゥの思いとは裏腹に、激しい力が交錯し、悲しすぎる葛藤は終局を迎え。<br>
パフはその短い生涯を終えた。<br>
少女の命と引き換えに、サバトの女王の覚醒は防がれ、世界に平和が戻ったのだった・・・。<br>
<br>
パフと出会った自分のねぐらに戻ったルゥ。抜け殻のように彼女の思い出を追憶する。<br>
あの日、家に帰ったら勝手に寝床で寝ていて。しかも人の飯を勝手にたいらげてやがって・・・。<br>
・・・。思い出を振り切るように空元気を出すルゥ。さぁ、あのむかつくコックから飯をぶんどってくるかぁ!<br>
そこでふと、寝床の横に大量の食料がある事に気付く。そこにいたのは一匹の猫。<br>
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自分がいない間に住み着いたのか?わりぃーけどここは俺んちだから・・・。<br>
「ベンショウだよ、ルゥ。」<br>
聞きなれたその声。人ではなく、自分と同じ猫になっていたが。彼女は紛れもなくパフだった。<br>
幽霊じゃないよな・・・?確かめてみればちゃんと足もある。<br>
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天に召されたパフ。彼女はそこで兄たちと再会し、地上へと戻してもらったのだった。<br>
人としての体は消滅してしまっていたため、猫として地上へ帰ってきたのだが。<br>
「そ、それじゃあ本当にパフなんだな・・・は、はは・・・。」<br>
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泣き笑いで顔をくしゃくしゃにしながら、気付けば二人はどちらからともなく飛びついていた。<br>
「お帰り、パフぅー!」「にゃーん!」<br>
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<br>
おわり<br>
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