マイクロソフト エイジ オブ ミソロジー 拡張パック : アトランティスの巨神たち

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マイクロソフト エイジ オブ ミソロジー 拡張パック : アトランティスの巨神たち」(2007/11/11 (日) 15:29:37) の最新版変更点

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<p><strong>マイクロソフト エイジ オブ ミソロジー 拡張パック : アトランティスの巨神たち</strong></p> <p>part34-145~152</p> <hr> <dl> <dt>145 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 06:17:10 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>便乗してもう忘れ去られたと思われる未解決作品、PC用RTS"Age of Mythology"の拡張パック"The Titans"を。<br> まずは本編のあらすじから。<br> <br> はるか昔…<br> 大西洋上、イベリア半島の沖合いに存在していた島国、アトランティス。<br> 高度な文明を有するアトランティスは、当時の強国の一つに数えられていたが、<br> 人々は平和な暮らしに満足し、島の外の国々との過度の干渉を避けていた。<br> しかし、アトランティス軍の提督アーカントスは夢の中で女神アテナの啓示を受け、戦いの予兆を感じとる。<br> <br> ある日、アトランティスに海賊が襲来した。<br> 被害は少なかったが、アトランティスの守護神を象った「ポセイドンの彫像」が持つ<br> 「三叉の鉾」を奪い去られたことから、アーカントスは軍を率いて出陣した。<br> 海賊から鉾を取り戻すと共に、強国トロイを攻めているギリシア連合軍に加わるためである。<br> <br> 首尾よく鉾を取り返し、トロイを滅ぼしたアーカントスは、<br> 海賊を操っているのがキュクロプス(単眼の巨人)のガルガレンシスであることを知る。<br> 相手はただの海賊ではないと感じたアーカントスはガルガレンシスを追い、<br> ギリシアからエジプト、北欧へと転戦を続けてゆく。<br> <br> 各地で動乱が起こっていた。<br> エジプトでも北欧でも、神々がいがみ合い、それぞれの神の信奉者が敵対する神の信奉者と争っていた。<br> アーカントスは再びアテナの啓示を受け、この動乱の原因が海神ポセイドンの野望にあることを知る。<br> ポセイドンは主神ゼウスの地位を嫉み、彼に取って代わろうとしていた。<br> ガルガレンシスはポセイドンの息子であり、彼の目的は「タルタロスの門」を開くことだった。<br> タルタロスとは黄泉の奥底の地であり、そこにはかつて世界を支配していた「ティタン神族」が幽閉されている。<br> ポセイドンは彼らを解放し、その力をもってゼウスを打倒せんと企んでいた。<br> それに対抗するためにゼウスはアーカントスを動かしてポセイドンの計略を破らせようとしていたのだ。<br> <br> アーカントスは各地で「タルタロスの門」を開けようとするガルガレンシスを妨害し、<br> ついにガルガレンシスを北欧の地に追い詰めて討ち果たす。<br> だが、アーカントスが故郷に凱旋して来たまさにその時、<br> アトランティスはガルガレンシスの軍に蹂躙されつつあった。<br> 北欧で倒したのは偽者であり、アーカントスを北欧に足止めするための計略だったのだ。<br> 「タルタロスの門」は各地に点在していたが、その一つはアトランティスの地下にあったのである。<br> ポセイドンの力により、「ポセイドンの彫像」が生命を得て動き出した。<br> 「彫像」が「三叉の鉾」で地を割り、門が現れた。彫像はそのまま門を開けようとする。<br> 対するアーカントスはゼウスの加護を得て半神となり、彫像との一騎撃ちの末、これを破壊した。<br> ガルガレンシスは崩れ落ちる彫像の下敷きになって死に、門は閉じられた。<br> こうして、神々の抗争と地上での代理戦争は終戦の時を迎えた。<br> <br> しかし、彫像が地を割ったために火山の噴火が起こり、アトランティス全体が水没し始めた。<br> アトランティスは消滅した。<br> だが、アーカントスの戦友であるイタカの王オデュッセウスが大船団を率いて来援したため、<br> 民衆は水没する島から避難する事ができた。<br> 彼らは新たな故郷を求め、流浪の旅を始める。<br> そして、全ての力を使い果たして倒れたアーカントスは、アテナの導きによって神々の一員となった。<br> <br></dd> <dt>146 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 06:20:23 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>アトランティスの消滅から十年後…<br> アトランティスの民は新たな植民先を求め、はるか北方へと移動していた。<br> それ故に、水没していたアトランティスが隆起し、<br> その中心、「タルタロスの門」があった場所から一体の怪物が姿を現したことなど知る由もなかった。<br> その怪物が自分たちのキャンプに飛来したことも…<br> <br> 北方へと移動したアトランティスの民であったが、<br> 厳しい寒さと山賊の横行に苦しめられ、植民計画の失敗が明らかになりつつあった。<br> ある日、指導者クリオスは「夢で神の啓示を得た」と語りだす。<br> この近くにある古い神殿へ行けば新たな地へ行くことができる、と。<br> 青年カストルは軍を指揮して周囲を探索し、奇妙な神殿を発見する。<br> その神殿を通り抜けると、クリオスの言ったとおり、まったく別の場所に出た。<br> そこはかつてのアトランティスのように暖かく自然に恵まれた島だった。<br> アトランティスの民はこの島に植民することを決め、ニューアトランティスと名付けた。<br> <br> (カストルは英雄アーカントスの息子。<br>  10年前の動乱においてはまだ幼いという理由で故郷に残されていた。<br>  武門の血筋と戦士としての力量を併せ持つために、24歳の若さで軍の指揮を任されている。<br>  クリオスはアトランティスの指導機関「最高評議会」の唯一の生き残り。<br>  10年前、アーカントスに出撃を命じたのも彼であった。82歳。)<br> <br> 「クリオス様は神の加護を受けておられる」と人々はクリオスのことを讃えた。<br> ところが、クリオスは自分はオリュンポスの神々の加護を受けているのではないと言い出した。<br> 自分を加護しているのは「ティタン神族」であり、<br> 我々が通ってきた神殿は天空神ウラノスの力による「天空の道」である、と。<br> そして、打ち棄てられていたティタン神族の神殿を修復し、感謝の意を表そうと提案した。<br> 「ティタン神族」はかつて世界を統べていた古き神々である。<br> 彼らはゼウスを始めとする新しい世代の神々(オリュンポスの神々)と戦って破れ、神としての覇権を奪われて今に至っている。<br> そのような神を祀ることはオリュンポスの神々の怒りに触れるのではないか、と民衆は不安に駆られたが、<br> カストルは積極的に賛成する。<br> 「オリュンポスの神々は何もしてくれなかった。何もせぬ神よりは我々を導いてくれたウラノスを祀ろう」<br> というカストルの言葉に人々は納得し、植民と神殿の修復を開始した。<br> <br> ところが、島にギリシア軍が現れ、神殿を修復していた人々を攻撃し始めた。<br> なぜ攻撃されたのか分からないまま、カストルはこれを撃退する。<br> 偵察の結果、ギリシアの将軍メラギウスが島の一部に基地を築き、攻撃隊を派遣してきていることが分かった。<br> 度重なる襲撃に対し、クリオスはギリシア軍を基地ごと撃滅するしかないと主張、<br> それに賛成したカストルは軍を率いて逆襲し、メラギウスを討ち取った。<br> 彼らの根拠地がギリシアの都市国家シキュオスであることを知り、遠征軍の編成を開始する。<br> <br></dd> <dt>147 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 06:21:23 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>クリオスとカストルは遠征軍を率いてシキュオスを包囲するが、<br> シキュオスを助けるべくエジプトと北欧から援軍が到着したために攻勢は頓挫してしまう。<br> そこでカストルは敵の援軍を退却させるために、<br> それぞれの軍の本拠地を少数の兵で電撃的に攻撃する計画を立案、自ら北欧へと出撃する。<br> 狙いは北方の民の信仰の象徴である「オーディンの塔」。<br> これを破壊すれば遠征中の北欧軍に収拾不能の動揺が起こるはずである。<br> 「オーディンの塔」は峻険な山の中にあり、<br> 周囲は常に嵐が渦巻いているため近寄ることすらできない。<br> しかし、カストルは塔の付近にあったオーディンの神殿を破壊し、<br> 代わりにティタン神族の神殿を建立することでオーディンの力を弱め、<br> 嵐を止めることに成功する。さらに、時間を司るティタン神クロノスの力により<br> 「オーディンの塔」の時間を逆行させ、建設前の状態に戻してしまった。<br> 巨大な塔が跡形もなく消滅したのを見届け、カストルは帰還する。<br> <br> 同じ頃、別働隊がエジプトを襲撃した。<br> 各地にある神殿を略奪し、収められていた聖遺物を強奪する。<br> さらに、混乱に付け込んで女王アマンラを討ち取ろうとした。<br> 少数の兵とともに包囲され、絶体絶命の窮地に陥ったアマンラ。<br> だが、突如として無数の電光が降り注ぎ、アトランティス兵が撃ち倒された。<br> 立ちすくむアマンラの前に、純白の鎧を身にまとった偉丈夫が現れる。<br> その男はかつての戦友であり、いまや神の一員であるアーカントスだった。<br> <br> アーカントスによると、カストルたちはティタン神族に利用されているらしい。<br> 彼らを止めてほしいという言葉を受け、アマンラはシキュオスへ向かう。<br> <br> すばやくシキュオスへと戻ったカストルは、クリオスに「天空の道」を見つけたと告げられる。<br> 敵の裏をかけるかもしれないから部隊を率いて調査してくれ、と言われたカストルは「天空の道」を通る。<br> その「道」の先は異様な雰囲気をまとった山だった。<br> カストルは自分が神々の地、オリュンポス山にいることに気づく。<br> どういうわけか「道」を使って戻ることができない。進むしかなくなったカストルは、<br> 「人間はオリュンポスには登れないというが、果たしてそうかな…?」と不敬な言葉を吐き、進撃を開始した。<br> オリュンポスの神殿に人間を怪物の姿に変えるパワーがあることに気づいたカストルは<br> 部下を怪物に変え、次々に聖堂や神殿を破壊しながら山頂を目指す。<br> 山の守護者たちを排除して山頂へと至ったカストルは勝利の声を上げる。<br> 途端にすさまじい嵐が起こったため、慌てて山頂にあった「オリュンポスの道」から退却した。<br> <br></dd> <dt>148 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 06:22:56 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>地上に戻ってきたカストルが見たものは、巨大な怪物に蹂躙されるシキュオスだった。<br> シキュオスを攻めていたアトランティスの兵士達も巻き添えを食って殺されている。<br> 「一体これは…」<br> 呆然と立ち尽くすカストルの前に、平然とした様子のクリオスがやって来た。<br> 「ティタン神の使いだよ。今は小さいのしか出て来られんが、<br>  その内に他の者も自由になるだろう。<br>  ティタン神族はオリュンポスの神々の力でタルタロスに幽閉されていたのだがね、<br>  お前がやつらの神殿や信者を倒してくれたおかげで封印が解けたのだよ。」<br> 「なぜこんなことを!」<br> 「やったのは私じゃないぞ、カストル。お前だ。」<br> そう言ったクリオスの体から黒い霧が生じると、彼は蝙蝠のような羽と紫色の肌を持つ怪物に変身した。<br> 飛び去って行く怪物をどうする事もできずに見送ったカストルは、<br> アトランティス軍の生き残りに襲われてしまう。<br> 彼らはクリオスに煽動され、怪物の出現はカストルの差し金だと信じ込んでしまったのだ。<br> 窮地に陥ったカストルは直属の部下とともに守りを固め始めた。<br> <br> シキュオスを破壊している怪物は泥で出来た巨人であり、例え傷を受けても泥が流れてふさがってしまう。<br> 手を振り回すたびに泥のしずくが大量に飛び散り、<br> そのしずくが小さな(といっても人間サイズの)泥人形となってまた暴れ始める。<br> 大混乱の中、アマンラとサラミスの王子アイアス(彼もアーカントスの戦友である)の軍がシキュオスに到着。<br> しかし、この怪物を人間の力で倒すことは不可能と見た二人は、<br> とりあえずカストルを助け出して撤退することにした。<br> 押し寄せる泥人形の群れを食い止めつつ、女神ハトホルの加護によって巨鳥「ロック」<br> (巨大な籠を吊り下げて飛ぶ「輸送機」、大型の攻城兵器すら運ぶことができる)を呼び出し、<br> かつての同胞に包囲されていたカストルとその部下を脱出させた。<br> <br> カストルを助けた二人ではあったが、彼を見る目は冷たい。<br> 「すべて私のせいだ…」と落ち込むカストルに、<br> 「いまさら後悔しても遅い」とアイアスが吐き捨てる。<br> これからどうすればよいのか考え込む一行の前に、アーカントスが現れる。<br> 「父上…! 知らなかったんです、アトランティスのために良かれと思って…」<br> 「泣き言は無用だ、息子よ。直ちに奴らを倒せ!」<br> アーカントスによると、すでにエジプトと北欧にもティタンが出現したという。<br> 彼らはティタン神族の先兵であり、<br> 彼らの破壊活動で他の神々の力が弱まればさらに強力なティタンが出現してしまう。<br> アーカントスの指示に従い、一行はエジプトへ向かう。<br> <br></dd> <dt>149 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 06:23:53 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>エジプトではティタンによってピラミッドが破壊され、怪物の大群が出現し始めていた。<br> アマンラはオシリス神の「ガーディアン」を目覚めさせるべく、<br> 「オシリスの息子」と呼ばれる最高位の神官に祈りをささげるように指示した。<br> ガーディアンは人身狗頭で黒い肌を持つ巨像であり、<br> かつてアーカントスの敵であったセト神の信奉者を撃滅した実績がある。<br> 怪物たちの妨害を退け、ティタンの前進を膨大な犠牲とともに食い止めた結果、<br> ついにガーディアンが覚醒する。<br> ガーディアンはティタンに比べると半分以下の体格しかなかったが、<br> オシリス神とホルス神の加護の元に圧倒的な力でティタンを倒した。<br> カストルらは続いて北欧に現れたティタンを倒すべく、平穏が戻ったエジプトを後にする。<br> <br> 北欧に到達したカストルは、キング フォルスタッグと名乗る<br> フロストジャイアント(氷を喰らい冷気を吐く巨人)に出会う。<br> フォルスタッグの一族はその極端な蛮性で忌み嫌われていた悪名高き集団である。<br> かつてアーカントスは悪神ロキにだまされてフォルスタッグの旗を掲げて行軍したため、<br> 北欧中の人間たちに総攻撃をかけられた事がある。<br> そんなフォルスタッグも最近は行状を改め、人々のためになろうと努力しているのだという。<br> なんと彼らは巨大な悪竜「ニーズヘッグ」を手なずけたらしい。<br> ニーズヘッグが地の底からやって来るまでの時間を稼ぐべく、<br> カストルらはフォルスタッグとともにティタンに立ち向かう。<br> いくつもの町がティタンに破壊されたが、一度ニーズヘッグが現れるとあっさり勝負がついた。<br> 巨大なティタンと言えども空中にいるニーズヘッグを攻撃することはできず、<br> ニーズヘッグが吐く炎で一方的に焼かれてしまったのだ。<br> <br></dd> <dt>150 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 07:16:20 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>カストルはシキュオスへと帰還。灰燼に帰したシキュオスには相変わらず泥の怪物が居座っている。<br> 再びカストルの前に現れたアーカントスは怪物を倒すための秘策を伝える。<br> それは同じティタン神族に属する大地と癒しの女神、ガイアの力を借りることだった。<br> シキュオスで暴れている怪物は泥の塊であり、大地から力を得ている。<br> ガイアの力によって大地を癒し植物を繁茂させればその分だけ奴の力が落ちるはずだ。<br> アーカントスの言葉に従い、ガイアに祈りをささげ、荒れ果てた大地を癒してゆくと、<br> 怪物の力が目に見えて衰え始めた。<br> これならいける、と確信したカストルらは全軍を率いて怪物に突撃、大損害を蒙りながらも怪物を討ち取った。<br> <br> (ティタン神族といえども一枚板ではない、ということがアーカントスの秘策の種だった。<br> 今回の騒乱の源はゼウスの父である時間の神クロノスだが、<br> クロノスの母であるガイアはクロノスとも、クロノスの父であり自らの夫であったウラノスとも仲が悪い。<br> そもそもクロノスが生まれたばかりのゼウスを食おうとした際(彼は自分の子に主神の地位を奪われることを恐れていたのだ)、<br> ゼウスを救ったのはガイアと、ゼウスの母であるレアの二人の女神である。<br> ガイアはその後に起こったティタン神族とゼウスら新しい神々との戦いにも参加せず、<br> むしろゼウスに肩入れしてその勝利を後押ししたのだ。<br> それゆえ、ティタン神族につながる神ではあるがタルタロスに幽閉されていない。)<br> <br> シキュオスのティタンを倒したカストルらはクリオス(に成りすましていた怪物)を追ってニューアトランティスへ向かう。<br> クリオスは島の中央にある「天空の道」に入っていった。<br> それを見たカストルらは後を追おうとするが、<br> クリオスの放ったオートマタ(動くブロンズ像)の大群に足止めされてしまう。<br> しかし、無差別に人を襲うオートマタを撃退したことで、アトランティスの民の信頼を取り戻すことはできた。<br> カストルはクリオスを追って「天空の道」に入る。<br> <br> <br></dd> <dt>151 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 07:18:25 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>「天空の道」を出ると、そこは水没しかかった島だった。<br> 「ここは…かつてのアトランティスだ!」<br> 島の中央に「タルタロスの門」があった。<br> 10年前にアーカントスとポセイドンの彫像が一騎打ちをした場所だ。<br> 門の傍らに立つクリオスが叫ぶ。<br> 「もうすぐクロノス様がお出ましになる。クロノス様と比べれば他の神などクズ同然だ!」<br> 門の扉はバタバタと揺れ、今にも開きそうだ。<br> 扉を閉じる手段を持たないカストルにはクロノスの出現を止める事はできないし、<br> 出現したクロノスを倒すこともできないだろう。<br> 手詰まりになったカストルだが、即座に逆転の方法を思いつく。<br> 相手がクロノスを呼び出すのなら、こちらはガイア自身を呼び出せばいい。<br> クロノスらと違い、ガイアはオリュンポスの神々と敵対したことはないため、<br> ティタン神族ではあるがタルタロスに幽閉されてはいない。<br> 従って、大地の力が結集すれば即座に地上に現れることができるはずなのだ。<br> <br> カストルはガイアに祈りをささげ、「ガイアの聖なる木」の種を与えられた。<br> 門を包囲するように4つの種を蒔くと、全ての種は一瞬にして巨木に成長した。<br> カストルはクリオスが差し向けてくる軍から木を守り、ガイアの降臨を待つ。<br> しかしクロノスの出現のほうが早かった。<br> 門が開き、鉄と岩でできた巨大な神が現れる。<br> 周囲に生える巨木の意味を悟ったクロノスは木を倒すべく突進してきた。<br> 木を守っていた部隊はまとめて蹴散らされ、木が押し倒されてしまう。<br> しかし、二本目の木が倒される前に、ガイアが岩盤を割って地上に飛び出してきた。<br> 自分に劣らぬ巨体を持つ女神を見たクロノスは「タルタロスの門」の近くに退却する。<br> クロノスに従う怪物たちを踏み潰しながら後を追うガイア。<br> 巨神同士の一騎打ちが始まった…が、<br> ガイアはあっという間にクロノスを殴り倒し、門の向こう側に放り込んでしまった。<br> こうして史上最大の母子喧嘩は母の圧勝に終わり、世界に平穏が戻った。<br> <br> ガイアは岩を崩してタルタロスの門を埋め、その上に多くの木々を生やして封印した。<br> そして自らの体をも巨大な植物に変えて大地に還った。<br> 感謝と畏怖をこめて地に額づくカストル。その向こうを何気なく歩いてゆく老人が一人。<br> それを見た兵士が叫んだ。「クリオスが逃げるぞ!」<br> 「そうはさせん!」カストルは剣を抜いて走り出す。<br> 怪物の本性に戻ったクリオスと取っ組み合い、殴りつけ、胸を貫く。<br> 消滅してゆくクリオスを見ながら、「終わったな…」と独りごちるカストル。<br> すると「まだ終わったわけではない」という声が。<br> 後ろを振り向くと、アーカントスが降臨していた。<br> 「父上…?」<br> 「アトランティスには良き指導者が必要だ。お前がその役目を果たさねばならん。」<br> 指導者の象徴である「アトランティスの杖」(以前はクリオスが持っていたものだ)をカストルに手渡す。<br> 「では、さらばだ。諸君、私はいつでも君達を見守っているぞ…」<br> 天界へと帰って行く父を見送ったカストルは、民衆の歓呼によって我に返った。<br> 「カストル様万歳!」「アーカントス様のご子息万歳!」<br> 「…よし!もう一度、我々の手でアトランティスを復興させるぞ!」<br> ここに、再びアトランティスの歴史が始まった。<br> <br></dd> <dt>152 :<a href="mailto:sage"><b>Age of Mythology: The Titans</b></a>:2007/11/04(日) 07:20:18 ID:+v9r6+4x0</dt> <dd>長くてすいません。<br> あと書き忘れましたが<a href="http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1192889207/146" target="_blank">&gt;&gt;146</a>からがThe Titansの内容です。<br> 本編のストーリーはもうあるので<a href= "http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1192889207/145" target= "_blank">&gt;&gt;145</a>はなくてもよかったんですが、まあ一応ということで。<br> <br></dd> </dl>

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