ファイナルファンタジー 零式
part60-288(「ストーリーの真相部分の簡潔まとめ」のみ)
part69-250~254、256~261、275~278、280~287、305~312、323~328、336~342part70-7~22、54~62、76~82
250 :FF零式 2016/06/09(木) 22:44:52.31 ID:crDWpz3F0>>249横から取る形になってすまん
ではFF零式いきます
鴎歴842年、水の月。東方国家群『オリエンス』を構成する4国の一つで【ペリシティリウム白虎】を擁する【ミリテス皇国】は、隣国【朱雀領ルブルム】への電撃侵攻を開始。宣戦布告と同時に国境付近へ集結させていた主力艦隊をルブルム各地へ侵攻させ、その裏で【ペリシティリウム朱雀】の中枢である魔導院への奇襲を敢行した。魔導アーマーを主戦力とする皇国軍に対し、ペリシティリウム朱雀は魔法と召喚獣(朱雀では軍神と呼ばれる)をもってこれに応戦。召喚獣の圧倒的な力は戦艦すら凌駕し、皇国軍の奇襲は水際で止まるかに見えた。しかし、白虎(ミリテス皇国)のルシ・クンミ擁する部隊が間隙を縫って突入し新兵器・クリスタルジャマーを起動。それにより朱雀クリスタルを無力化され、魔力の源を絶たれた朱雀軍は戦力の大半を失い為す術もなく制圧されていった。 皇国軍の元帥・シドは朱雀魔導院院長でルブルムの最高責任者であるカリヤに対し、朱雀全軍の武装解除とクリスタルの引き渡しを要求した。要求が送られる中で、カリヤはポツリと呟く。「彼らにクリスタルの加護あれ」ーと。
突然として戦艦が墜ちる。光と炎の中、現れた大剣を握る召喚獣オーディン。オーディンが敵を一蹴し、そこに現れる一人の少年。少年は落ちていた朱雀の旗を拾うと、それを突き刺した。それと同時にオーディンは消え、少年は虚空から現れたカードを手にする。「9と9が9を迎えし時 識なる底 脈動せし」少年が呟いていると次々と少年と同じフードを被った者達が現れる。「そして始まりの封が切れし時 雷のごとき声音が響かん」少年達がフードを脱ぎ捨てると、制服のような揃いの服を着た少年少女達がそれぞれの武器を持ち立っていた。そして少年は告げる。「我ら 来たれり」と。
251 :FF零式 2016/06/09(木) 22:48:13.23 ID:crDWpz3F0第一章 開戦、運命の三時間
「ポイントは、まだ先かー」そう呟きながら一人の朱雀軍兵士が満身創痍で歩いていく。ようやく仲間のところへとたどりつき、仲間に「朱いマントの若いのを見なかったか」と聞くが、誰も知らないようだ。他の兵にも聞こうとしたその時、攻撃が降り注ぎ仲間はやられてしまう。彼もやられそうになるが、一匹のチョコボのおかげで敵を倒した。倒すと彼は糸が切れたかのように後ろへ倒れこんでしまう。 そのチョコボ(この兵士の飼っているチョコボで名前はチチリ)のお陰で助かった兵士はエースという人物に何かを届けようとしているようだ。チチリに乗り、合流場所と思われる場所へと向かう。
チチリに乗っていた兵士だが、負傷のせいかチチリから落ちてしまう。兵士が探しているエースはまだ来ていないようで、気を失ってしまった。銃声と撃たれたチチリのうめき声で兵士は目を覚ますと、兵士はチチリを魔法で回復させようとするも魔法が使えず悔やむ。その間にも迫るミリテス皇国兵。遂に皇国兵が兵士に銃口を向け、兵士はエースの名を叫ぶ。その時、炎が皇国兵を焼き尽くした。「ここだ! 僕はここだ!」そう告げる一人の候補生。彼が兵士が口に出していたエースである。兵士はチチリにもたれるようにして倒れこみ、エースへ目的のものを手渡そうとするが力が入らない。エースは兵士からそれを受け取ると、兵士(名前はイザナ)に回復魔法をかけようとするも止めた。その兵士の横を歩く眼鏡の少女。彼女は「もう無理ですね」と告げると、エースも分かってると返した。立ち上がり皇国兵へと向かっていくエースにイザナは感謝の意を、チチリの名前は変でマキナの名づけは分からないと呟く。そのエースと少女に迫る皇国兵。しかしその間を遮るかのようにエースと同じような格好をした少年が現れる。少年は何もないところから槍を取り出すと不敵に笑った。
その二分後。イザナは自分とチチリが死ぬのだと思いマキナ(チチリの名付け親)に元気でな、レムにもう一度会いたい、チチリと一緒で良かったと言い続け…何か思う所があったのか死にたくないと涙する。 同じ意見だと言うように鳴き声を挙げ倒れるチチリ。そして彼も、遂に力尽きる。それを目の当たりにしたエースは、悔やむのだった。そこに近付く槍使いの少年(どうやらあっという間に皇国兵を倒したらしい)。少女はエースに、「無理をしないで、行ってきなさい」と告げる。エースは彼とチチリの元へ赴き、チチリの頭を撫でた後イザナの姿に涙する。ここまでがOP。
252 :FF零式 2016/06/09(木) 22:49:57.37 ID:crDWpz3F0OPが終わると操作が可能になり、クラサメと名乗る指揮官から彼ら(0組/クラスゼロ)に通信が入り皇国が操作するクリスタルジャマーを捜索し破壊しろと命ぜられる。 ※COMMと呼ばれるもので通信している。正式名称が長ったらしい
チュートリアルがてら進んでいくと、突如謎の敵が死んだ朱雀兵のファントマ(人の命の根源みたいなもので一部では魔法の根源とされている)を吸い取りその場に現れるが、少しすると消えてしまう。 敵を倒しながら進むと、ジャック・セブン・シンク・エイトといった仲間からの通信が次々届き戦闘中に会話。広場に到着すると、通信でナギと名乗る人物からクリスタルジャマーが飛空艇発着所にいる皇国旗艦の中にあると教えられ旗艦の中に突入することに。突入し敵を倒していくと中枢部に突入し、魔晶石と呼ばれるアイテムでクリスタルジャマーを破壊する。墜落していく戦艦を見る藍色マントの候補生・マキナはピンクのマントの候補生・レムから呼ばれ、クリスタルの力が少しづつ戻っているのに気付く。レムから行こう、そう言われマキナは闘技場へと向かう。
皇国旗艦が破壊され、一部地域だけではあるが魔法が使えるようになった。そこにクラサメから「闘技場に所属不明の未確認兵器の反応、クリスタルジャマーを搭載した新型の魔導アーマーと思われる」と言われた0組は闘技場へと向かうことに。 その際に特殊軍神と呼ばれる特殊な召喚獣の使用許可が下りた旨が告げられる。※この作品では召喚獣は軍神と呼ばれ(ただし朱雀のみ)、命を代償にすることで召喚可能。特殊軍神はそのリスクなしで召喚可能な軍神
その頃。皇国将校・カトルが部下から報告を聞き、生き残った兵に呼び出し色々と聞いていたが「敵前逃亡する者は必要ない」と部下に命じ銃殺させる。魔導院の広場に「最悪…どこのネズミだよ」そう言って現れた一人の女性。何かの印を肩に浮かべると、動かなくなった魔導アーマーを何かの力で動かす。そこに辿り着いた0組はその魔導アーマーと戦闘になりこれを撃破、一路闘技場へと向かう。
253 :FF零式 2016/06/09(木) 22:52:47.63 ID:crDWpz3F0闘技場では、先程のマキナとレムが魔導アーマーを動かした女性、ルシ・クンミと戦っていた。※この作品でのルシはクリスタルの意志で動く存在で、戦闘特化の甲型と能力特化の乙型に別れる。クンミは兵器操作に特化した乙型ルシ
レムの魔法も効いておらず、突撃するマキナを軽くあしらうクンミ。レムも武器を取り出しクンミと戦うも一蹴してしまう。マキナは再びクンミに挑むものの攻撃は回避され反撃され、挙句の果てにはクンミに「ワンパターンだし飽きた」とまで言われてしまう。クンミはクリスタルジャマーを搭載した魔導アーマーを起動、マキナはもう一度攻撃しようとするのだが武器を壊され再び攻撃を食らう。吹き飛ばされたマキナを踏みつけ、トドメを刺そうと魔導アーマーのコクピットへ転移するクンミ。そこへ炎と共にエースを含めた3人が現れ皇国兵を倒していく。その3人にロケットランチャーを放ち、「やったか」とフラグを立てる皇国兵。しかしフラグは折れず3人は力を合わせ何かを呼び出す。光と共に現れたのはFFシリーズお馴染みのオーディン。クンミは自分のジャマー圏内で召喚獣を召喚したのに驚く。雄たけびを上げ(中の人が若本らしい)、オーディンはクンミの乗る魔導アーマーへと突撃する。
オーディンの力で魔導アーマーを破壊…したかに見えたが、再び魔導アーマーは動き出す。今度は召喚獣なしで戦うことに。再起動含め2回戦い、ようやく撃破。クンミは「最悪」と言いながら爆風の中に消える(この時逃げていて後に意外な形で再登場する)。その頃、カトルへ朱雀クリスタルの完全開放と朱雀のルシが現れ皇国軍に損害を与えているのが伝えられた。カトルは全軍に撤収を命じ、作戦を「北の夜明け」に移ると告げる。
作戦開始から6時間。朱のマントをまとった【アギト候補生】【0組】の活躍により、朱雀奪還作戦は電撃的成功を収めた。そして彼らはこの作戦を機に、歴史の表舞台に立つこととなる。
皇国軍が撤退し、ひとまず落ち着いた朱雀魔導院に院長・カリヤの放送が響く。そこには魔法局局長アレシアも来ていた。放送していたカリヤの元に生き残っていた候補生が駆け込み「玄武に禁呪反応が」と告げられ、カリヤは驚く。その一方で皇国ではカトルが何やら責任者らしき男・シドと何やら話をしていた。これは終わりの始まりなどではない、我らが生み出した最初の光【きぼう】だと。
時に、鴎暦842年。【ペリシティリウム玄武】に向けて大量破壊兵器【アルテマ弾】が投下された。これにより、700の歴史を持つ【ロリカ同盟】と呼ばれた国土はオリエンスの大地よりその姿を消した。※禁呪反応はアルテマ弾のこと。核爆弾みたいなもの
254 :FF零式 2016/06/09(木) 23:00:56.79 ID:crDWpz3F0ちょい補足イザナがチチリに魔法かけようとしたけど発動しなかったのはクリスタルジャマーの影響で、眼鏡の女の子(クイーン)が「もう無理ですね」と言ったのは魔法かけてももう助からないからだったはず
ひとまずここまで 一章ずつ投下できたら投下します
256 :FF零式 2016/06/14(火) 20:50:37.25 ID:syAANS3b0第二章 朱雀の旗が立つとき
【ペリシティリウム蒼龍】を擁する【コンコルディア王国】は再びアルテマ弾が使用されるのを避けるため、自国の領空と【朱雀領ルブルム】の制空権防衛を開始。更にコンコルディア王国は戦火拡大を憂慮し停戦への道を模索していたが、朱雀側はそれを完全に拒否することとなる。朱雀領の多くは未だにミリテス皇国の占領下で、停戦するということは侵略に対する事実上の譲歩となる。それは受け入れがたい事態なのだ。朱雀最高決定機関・通称【八席議会】は連日失地奪還のための激しい議論を交わしていた。今のままの戦力ではミリテスとの全面対決は厳しいのではだの、首都防衛と重要拠点の解放を最優先にし地方を切り捨てろだの、こちらもルシを戦力として補えばいいと言う者もいた。 ※ちなみにルシを戦力として補えばいいと言ったハゲのおっさん(軍令局長)は、ミリテスがルシ使ったならこっちもルシで報復すればいいと言ったり、ストーリーであるキャラに余計なこと吹き込んでくれる零式プレイヤーの多くが嫌いなんじゃないかというキャラ
兵站局局長が「首都解放作戦にあたった候補生はクリスタルジャマーの影響を受けずに白虎ルシを撃退したと聞いた(0組のこと)、その魔導技術を使い同じような兵士を生み出せないか?」と言うと、会議室にアレシアが入ってくる。
アレシア曰く・あの子らと同じことは簡単にはできない。高度の機密事項で技術開示も不可能・自分の計測だとあのジャマーは普通の人間に扱えるものじゃなく、制御できるのはルシだけ・ロリカ消滅以降大がかりなジャマー使用は確認されておらず、ジャマーに関してはルシに何かあって今は使えない状況だそうだ。
その現状を何とかする策はないのかという問いに、アレシアは候補生の戦闘介入と答えた。その答えに議会のメンバー達は驚く。現在の防衛戦力をそのままに、現状を打破するのにもっともふさわしいと。結局院長に判断を仰ぐこととなり、彼は今は朱雀存亡の時であり【アギト候補生】である彼らは朱雀のための戦いをいとわないだろうと言った。そして議会での正式な裁可がされることとなる。
257 :FF零式 2016/06/14(火) 20:57:32.41 ID:syAANS3b00組は復興した【魔導院ペリシティリウム朱雀】に到着し、案内を担当する1組のアキから0組の教室に行くように言われる。教室に着くと一人の男が教室に入ってくる。彼が、0組の指揮隊長(担任みたいなもの)となるクラサメだ。クラサメは0組は自分の指揮下に入ってもらう、そしてそれはすでに魔法局局長のアレシアから許可が下りていると。※0組は一部を除いたメンバーがアレシアのことをマザーと呼んでいる。これはそのメンバーがアレシアに幼少時に引き取られ魔法や戦闘のことを教えられた母親のようなもの(間違っているかもしれない)
それにナイン(ムービーで槍を持っていた少年)が「マザー以外の指図は受けない」とクラサメに突っかかろうとするが、クラサメに殴られる(教育的指導的なものだと思われ)。 ナインは吹き飛ばされながらもクラサメに反撃しようとするが逆に投げられ、0組の一人クイーンが制止しようとしたがケイトは武器を取り出し攻撃しようとして魔法で吹き飛ばされ。 エースは武器で攻撃しようとするもすでにクラサメが剣の切っ先をエースの首元に突き立てていた。
「マザーの決定で、そのマザーの命が聞けないの!?」という発言にナインは渋々納得する。クラサメは以後0組は自分の指揮下で主要作戦【ミッション】に参戦、指示がないときは他の候補生と同じように院内で生活しろと告げた。それもアレシアからの指示だと。 更にこの日付でそれぞれ別のクラスにいた候補生マキナとレムが0組に配属になり、指示があるまでは待機が命ぜられた。マキナとレムは0組のメンバーに、助けてくれた礼を言う。レム曰く、「0組って本当にあったんだね。私たちの間じゃ来年から七不思議の中に入れようと思われてた」とのことだ。教室にいる喋るマスコット(FFシリーズでおなじみのモーグリ)は【Military Operation Organization/Guidance Logistics Expert】と呼ばれるもの。ちなみに本名も長ったらしい。以後はこのモグから朱雀からの作戦・指示を伝えてもらえる。モグから墓地に行くように指示され、従卒のアリアに話しかけるとアイテムを買えるように。
以後は作戦開始当日まで各所で起こるイベントをこなしつつ作戦当日に出撃することとなる。※イベントは各作戦開始ごとに変わり、連鎖イベントも発生する。また、イベントの中にはストーリーに関わる伏線が見れたりするものもある出撃当日になるとモグから0組に召集がかかり、0組の教室へ。教室でクラサメから作戦の説明を受け、朱雀魔導院近郊の【マクタイ】を奪回することとなる。
マクタイを解放すると、次は解放したばかりのマクタイを拠点としてルブルム地方奪回の大規模作戦【レコンキスタ作戦】が開始される。※この作戦は通常の戦闘ではなくエリア制圧戦と呼ばれる特殊戦闘で、味方部隊を攻撃されないよう誘導して敵の拠点を制圧させたりするSLGのようなもの。
258 :FF零式 2016/06/14(火) 20:59:20.47 ID:syAANS3b0鴎暦842年、岩の月。アギト候補生の本格参戦により、朱雀の失地回復は劇的な進展を見せ始めていた。候補生の上げる華々しい戦果を受け、八席議会は大規模な領土奪回を目指す【大反攻作戦】を可決。その報せは即時候補生に通達された。
その頃、皇国では元帥・シドが報告を受けていた。下士官を下がらせると、通信越しに何者かにそろそろ貴様にも動いてもらうぞと伝える。また何かを探しているようで、別の下士官にそれを探し出せと命令。下がらせた後、彼は呟く。「歯車の廻り、想像以上に早い。雷が鳴る前に事を済まさなければな…」と。同じ頃、魔導院では朱雀のルシ・シュユが参戦すると宣言。もしもの時は兵を撤退させることだと告げた。
一方、アレシアの部屋では軍令局長が自分に許可なく兵を動かし、死なせた責任をアレシアに問い質していた。アレシアは兵士が一人死んだ、それだけ。得たものと失ったものの引き算もできないのかと冷淡な態度だ。斥候や密偵といった任務に適した者はいくらでもいたのに、何故【イザナ・クナギリ】でなければならないのかと再び問い質す軍令局長。アレシアは、どこで出会ったかは知らないがエースが望んだからと理由を説明した。それだけの理由で兵を動かし死なせたのか、と言う軍令局長にアレシアも十分すぎる理由だと反論する。それを聞いていた者がいた。そう、エースだ。自分が望んだからイザナが死んだ…と。そこにマキナが現れる。苗字でも分かる通り、マキナはイザナの弟である。エースはマキナにすまない、と謝るもマキナは何故彼が謝ったのか分からず変な奴だなとぼやくのだった。※これに関してのイベントは第三章で見れる
ルブルム地方奪回に成功し、ようやくフィールドを歩けるようになる(朱雀領内のみ)。更にファントマを使って魔法の強化ができるようになる【アルトクリスタリウム】が使えるようになり、モグから授業を受けられる(経験値やHPなど能力が上昇)。この章のイベントで、第一章で0組へ通信を送った自称みんなのアイドル・ナギが登場する。※ナギは9組所属で、ストーリーの後の方にも登場。NPCではあるが彼を連鎖イベントで0組に加えることが可能(彼の他にも3人の候補生を連鎖イベントや依頼で0組に加えることができる)。
259 :FF零式 2016/06/14(火) 21:02:15.48 ID:syAANS3b0作戦当日となり、クラサメから【大反攻作戦】が開始されることが伝えられた。この作戦には蒼龍軍と戦闘可能な全ての候補生が正規軍とは別行動の形で出撃。正規軍は広正面から皇国軍と当たり、候補生は機動性を生かし遊軍として戦うことに。0組が向かうのは朱雀領の【トゴレス要塞】。本土防衛のためにも早急に奪還したい場所らしく、今は皇国軍の完全な占領下にあり正規軍による奪還は非常に困難な状況なのだそうだ。 0組は正規軍が行う奪還作戦に遊軍として参加して要塞にいる敵主力部隊を制圧、その後要塞内部に残存する敵部隊を正規軍と共に迎撃しトゴレス要塞を奪取することとなる。
鴎暦842年、風の月。第一次朱雀反攻作戦は蒼龍軍による制空権の確保、および候補生によって編成された神出鬼没な遊軍の活躍により次々と勝利を収めていく。敗北が続く皇国軍は戦線の維持を放棄。0組が向かったトゴレス地域でも、徐々にではあるが皇国軍の後退が目立ち始めていた。
0組はトゴレス要塞に突入、最初は要塞の防衛システムを止めることに。途中336中隊のコハルと合流し戦時軍神許可証がもらえ軍神が使用できるようになる。召喚壁とそれを守るガーディアンが現れるが軍神を使用して召喚壁を破壊。中枢部の動力室で動力を止め、要塞の防衛システムを解除することに成功する。次の任務は要塞内縁部に撤退を開始した皇国軍が集結しており、内縁部にある4つのエリアを全て制圧することになった。要塞司令部に指揮官が現れこれを撃破し、要塞奪還作戦は成功する。正規軍は皇国軍の残存部隊に追撃を開始し0組にも指示が出されようとしたその時、外では異変が起こっていた。
要塞に謎の飛行物体が現れ、変形すると人型の魔導アーマーとなり朱雀兵を蹴散らした。その人型の魔導アーマーにはカトルが乗っており、要塞へと突入する。何やら時間稼ぎのようだが…。朱雀兵が残存部隊に追撃していると、カトルの乗った魔導アーマーが姿を現し朱雀兵を蹴散らす。そこにナイン・サイス・クイーンが駆け付ける。しばらくこの新型のテストに付き合ってもらう、と宣言したカトルに3人は武器を構えた。
カトルの乗った魔導アーマーを撃破すると、カトルは「貴様らの因果にも応報が下る。生き残るならば、再び見えよう」と告げ退却したのだった。その後、退却する皇国軍の輸送機を追いかける朱雀兵と蒼龍軍の竜。そこへ光が降り注ぎ爆発する。そしてその場所に立っていたのは、仮面をかぶった謎の人物。この人物こそ、シドが動いてもらうと伝えた白虎のルシ・ニンブスである。 そこにクラサメからトゴレス要塞に朱雀のルシ・シュユが向かっていて通信を聞いたすべての部隊は撤退・戦線を離脱しろと告げられた。それに従い撤退を開始するナイン達。空を見上げると高速で火の玉(シュユ)が要塞方面へと向かっていく。
シュユがニンブスの前に現れ、これは自分に与えられた使命か?と問う。ニンブスは語る言の葉はない、そう答えるとシュユは武器を手にし炎の翼と共に突進。ニンブスも光の剣らしきもので激突した。
朱雀・蒼龍軍の圧倒的勝利に終わった【トゴレスの戦い】。しかし…朱雀・蒼龍軍、皇国軍双方の死者・負傷者の合計は推定でも10万を超えていた。※皇国軍の戦死者は約三万、負傷者は不明(戦死者の倍以上と言われている)そして五百年ぶりとなったルシ同士の激突は、朱雀領トゴレスという大地をオリエンスの地図より永遠に消し去った…。※五百年ぶり、とされているが非公式に何度も戦っていたらしい
260 :FF零式 2016/06/14(火) 21:16:51.18 ID:syAANS3b0ひとまずここまで
261 :FF零式2016/06/14(火) 21:22:27.12 ID:syAANS3b0補足、この時蒼龍軍は朱雀軍と同盟を組んでいた模様
275 :FF零式 2016/06/19(日) 12:28:29.02 ID:DYZpswUB0>>259の続き第三章 大量破壊兵器の時代
皇国のクリスタル制御室。そこでは兵士がルシ同士の激突に驚愕していた。ニンブスはその会話をスルー、部屋を出る。そこにシドが訪れ何やら専門的な話をする。※玖機関(恐らく白虎クリスタルのこと?)やら色々
その頃0組は魔導院へと帰還。次の作戦開始までに3日と12時間の猶予があった。モグにクラサメから説明があると伝えられ、軍令部第二指令室へ。そこでクラサメから正式に軍神の使用が可能になったことと【三位一体】の説明を受ける。※三位一体は仲間が3人揃っている状態で使用可能な専用の特殊技。更にモグから【実戦演習】が可能になったことと、友達になれる人がいないか他の候補生にもどんどん声をかけるといいと教えてもらえる。※この章ではストーリーに関わってくるイベントがあり回収可能。主にエースのイベントだが
・エースのイベント10組教室の裏庭ベンチでエースは眠ってしまい夢を見る。それは0組が正式に設立される前のもの(ゲーム本編開始の1ヵ月前)。エースはアレシアに連れられ魔導院を訪れていた。チョコボ牧場にいたエースはチョコボが好きなのか?と一人の兵士に語りかけられた。その兵士の弟もチョコボが好きで、彼の乗るチョコボも弟が名前を付けたそうだ。彼は弟に会いに来たのだが、弟は急にミッションが入り会えなくなったらしい。兄弟話になり、他の仲間は兄弟なんて言われても邪魔になることの方が多いと言うエースに彼は自分も昔はそう思っていたと話を続ける。
兵士「弟は候補生になるくらい優秀だったからな。兄貴としては立つ瀬がなくて、ワザと距離を取ったこともあった」エース「今は違うのか?」兵士「ああ、気付いたんだ。オレ達は正真正銘の【兄弟】だって」エース「今になって?」兵士「ははっ! ああ、確かにちょっと遅かったかもな。けど、そういう君は気付いてないみたいだ」エース「?」兵士「兄弟ってどんなに違う考え方でも、気に入らない性格でも、運命を共にするんだ。最高に理不尽な存在だと思わないか?」エース「ああ。別に僕はあいつらと兄弟になりたいと思ったことはない」兵士「ははっ、でもきっと君にも分かる時がくるよ。兄弟がいるから、自分は一人じゃないって。友達とも恋人とも違うんだ」「もっと泥臭くて、格好悪くて…でもホッとする絆があるんだよ。それは血の繋がりだけでもないし、長く一緒にいるからって生まれるもんでもない。…ってのがオレの持論だ」 エース「じゃあ、どうやって絆が生まれるんだ?」兵士「共に厳しい【運命】に立ち向かうからじゃないかな…ってオレは思ってるよ」エース「……」
弟に会えなかったからついつい思わず長話になり、弟の代わりに付き合ってくれてありがとうと感謝の言葉を述べ彼はその場を去ろうとする。兵士の去り際にエースは名を聞く。その兵士は【イザナ・クナギリ】と名乗るのだったーー。
276 :FF零式 2016/06/19(日) 12:31:40.00 ID:DYZpswUB0作戦当日。朱雀軍は【イスカ】奪還作戦を計画した。これは工作部隊をイスカの地下水路に潜入させ魔晶石による破壊工作の混乱に乗じ、短時間で制圧する作戦だ。0組はこの工作部隊として突入することとなる。※ちなみにここから飛空艇が使用可能(ただし運賃を取られる)
イスカへ突入し、最初は魔晶石を指定エリアに設置するところから始まる。指定エリア全てに魔晶石をセットすると、次は敵司令部へと向かい速やかに制圧せよとの命が下る。しかし運悪く皇国兵に見付かってしまい、仕方なく魔晶石を発動させ街の動力を停止させ動力が復旧するまでに司令部を制圧することに。時間内に到達し、敵司令部の制圧に成功。イスカの奪還に成功する。
鴎暦842年、炎の月。ミリテス皇国は探索を続けていたロリカ同盟跡地より玄武クリスタルの発掘に成功させ、更に軍の制御下に置くことに成功。これによりロリカ同盟はミリテス皇国に完全吸収され、旧同盟領は皇国の版図となる。この事実はオリエンス各国に通達され、朱雀領ルブルム・コンコルディア王国の両方に深い衝撃を与えた。
次の作戦まで3日と12時間の猶予。ここでもエースのイベントがある。
・エースのイベント2エースは再びベンチで眠ってしまう。チョコボ牧場でエースはイザナと再び会う。今日は弟に会えたらしいが浮かない顔で、どうもケンカをしたようだ。
エース「仲がいい兄弟じゃなかったのか?」イザナ「兄弟ってのは普段はウザいもんさ。腹も立つし、本気で殴りたい時もある」エース「なんか、この間と言っていることが全然違うじゃないか?」イザナ「いんや、言ったろ? 兄弟ってのは格好悪い関係だって」エース「なるほどな。確かにこの歳になって兄弟げんかってのは格好悪いな」イザナ「…オレは軍部の下っ端兵隊、弟はエリート候補生。考え方も違うさ」
弟に嫉妬しているのかと言うエースに、どちらかと言えば自分が情けない。もっと戦果を上げて弟に「オレはお前を誇りに思っているけど、お前の兄貴も誇れるやつなんだぞ」と言いたい…。そうイザナは返した。 それを聞いたエースは、自分達がもうすぐ出撃することを伝え「もし自分が頼んだら手助けしてくれるか?」と質問した。イザナは候補生のサポートができるのは軍でも超一流のみで、自分のような一兵卒にはそんな話は回ってこないと分かっていた。そこでエースはイザナに「その役目が回ってきたとしたら、戦ってくれるか?」と再び質問する。自分にチャンスを恵んでくれるつもりなのかと聞くイザナ。もっともエースはそういうつもりではなく、初めての作戦は知ってる人物と組みたいだけのようだ。自分はチャンスが回ってこようとこなかろうと全てを賭けて朱雀と弟の未来のために戦うだけ、とイザナは言った。仲直りしたくてもできないのが兄弟ってものだと告げ、イザナはこの場を去る。
目を覚ましたエースに、デュースとトレイが声をかける。何か寝言を言っていたから夢でも見ていたのか?と聞くトレイ。エースはその夢が思い出せないようだったーー。※ここでOPに繋がり、そしてストーリーにも繋がっていく
277 :FF零式 2016/06/19(日) 12:33:51.22 ID:DYZpswUB0クラサメに召集された0組はあるものを見せられる。それはトゴレス要塞で戦ったカトルの乗る魔導アーマーだった。諜報部の調査でその魔導アーマーが魔法障壁試験のために投入された実験機だというのが判明する。そしてクリスタルジャマーを搭載したあの魔導アーマーも同じような実験機だと告げられた。クリスタルジャマー、高機動飛行、魔法障壁。どれも朱雀にとっては脅威となる。それらを開発したのは白虎第4鋼室と呼ばれる研究機関。その機関が過去の数十倍の規模で物資を集め、更なる実験機の開発をしていると報告が入ったそうだ。これを放っておくわけにはいかず、そのような実験機を開発できるのは皇国内の基地でもただ一つ。それはペリシティリウム白虎に隣接する兵器工場だ。0組に与えられた任務、それはその工場に潜入し新型実験機を破壊すること。これは皇国首都への侵攻ではなく、0組に与えられた単独任務だった。敵地の真ん中への潜入、この任務の可否は今後行われるであろう侵攻作戦の要ともなる。全てを出し切り成功させろ、クラサメは0組にそう告げるのだった。まずは潜入の手助けをしてくれる諜報員に会うため、イスカ地方の【ロコル】へと向かう。
【ロコル】へ到着した0組は、皇国兵と皇国の魔導アーマーを見つける。その皇国兵の正体はナギで、どうやら彼が潜入の手助けをしてくれるようだ。その魔導アーマーに乗り込み、皇国首都【イングラム】の兵器工場へと向かう。
兵器工場へ無事に辿り着き、作戦が開始される。一路実験機破壊に向かおうとするものの、その実験機【ブリューナク】のせいで先に進めなくなってしまい地下から潜入することになってしまう。地下から実験棟へ潜入成功すると、実験エリア三か所でデータを集めることに。
278 :FF零式 2016/06/19(日) 12:46:59.23 ID:DYZpswUB0全てのデータ回収に成功すると、場面が変わりこの工場にいたらしいシドが警戒レベルを上げろと指示する。0組の侵入がバレたのかと思いきやどうやら違うようだ。少し進むと0組の侵入がついにバレ、データも集めたのでブリューナクを破壊しに向かう。しかしその途中、突然ニンブスが現れ使用キャラを戦闘不能にして去っていった。※リレイズ系アイテムや一部アビリティで戦闘不能からは復活可能
警備用魔導アーマー格納庫に到着し魔導アーマー・コロッサスを破壊していると、指揮官らしき軍人が現れ戦闘に。これを倒すといよいよブリューナク破壊へ。ブリューナクを破壊すると、よりにもよってニンブスのいる場所へ行ってしまう0組。その頃、魔導院ではクリスタルの安置されている場所にもう一人の朱雀のルシ・セツナが現れる。セツナは何かを感じたのか、クリスタルが光り出すのだった。アレシアも何かを感じ「時が巡ってきたのね」と呟いたーー。
そして0組はニンブスと対峙し、その攻撃を耐えることに。ただしここでは全滅してもゲームオーバーにはならずストーリーは進行する。突如として全ての皇国兵に【戦時特例497】なるものが発令され、戦闘行為を含む全ての戦時行動を中断・中止しろと告げられた。同時刻、皇国首都上空。蒼龍の竜が飛び、更にはそれよりもはるかに大きい竜も飛んでいた。【ファブラ協定】によるオリエンス三ヵ国の停戦に向けた会談を宣言する、と皇国首都に響く声。「パルス神の名の下、武器を収め兵を引きなさい。コンコルディアの女王【アンドリア】がこの戦いを預かりましょう」と大々的に告げる女性の声が皇国首都に響いた。 それを聞いたニンブスは去りマキナは追いかけようとするが、突然カトルが現れ制止した。ミリテス・コンコルディア・ルブルムはファブラ協定の発動により一時的な休戦状態になり、これ以上の戦闘をしたら状況の例外なく処刑だと告げるカトル。マキナは納得がいかなかったようだが、レムにこれ以上戦えば私闘になると止められるのだった。
280 :FF零式 2016/06/21(火) 18:48:39.35 ID:CdDCRL9I0何か忘れてると思ってたら主立った登場人物と少し用語書くの忘れてたこれの後に第四章投下します。まず登場人物
エース:カード使い。0組の中でも皆をまとめる主役格的存在。普段はクールな言動だが、内に熱い想いを秘めているが故に無鉄砲な一面もデュース:笛使い。おっとりとした口調と真面目で穏やかな性格だが、頑固な面も見せる少女トレイ:弓使い。冷静で一番の知識持ち、自分の知識を話そうとして話が長くなってしまうこともケイト:魔装銃使い。自分に自信を持つ明るい性格の少女。アレシアのことを誰よりも慕っているシンク:メイス使い。間延びした喋り方で天然の少女。時々核心を突く発言をすることも…?サイス:大鎌使い。言葉遣いが悪く相手にキツイことを言うこともあるが、自分をしっかり持つ意志の強い少女セブン:鞭剣使い。クールそうに見えるが面倒見のいい少女で、実は断り下手エイト:格闘使い。冷静で状況判断に長けている。負けず嫌いな一面を持ち、人の命を簡単に奪う武器を嫌い己の拳で戦うナイン:槍使い。直情的で白黒はっきりさせないと気が済まず、喧嘩っ早い一面もジャック:刀使い。0組一番のお調子者で、明るくプラス思考。窮地に追い込まれても持ち前の明るさで仲間を励ますクイーン:剣使い。清廉潔白で聡明、不正を許さない委員長キャラ。真っ直ぐな性格で時々キツイことを言うこともキング:二丁拳銃使い。不言実行、ストイック。無駄が嫌いで口数が少なくクールに思われがちだが根は優しい
マキナ:ネジのような形状のレイピア使いで、新たに0組に加入した元2組所属の候補生。心優しい青年で、レムとは同じ村で育った幼馴染みレム:ダガー使いで、マキナ同様新たに0組に加入した元7組所属の候補生。品行方正で優しい性格
カリヤ:魔導院ペリシティリウム朱雀の院長で朱雀の最高責任者アレシア:魔導院ペリシティリウム朱雀・魔法局局長。エース達からはマザーと呼ばれ慕われている謎の多い女性クラサメ:0組の指揮隊長。現役こそ退いているが、かつては朱雀四天王の一人で『氷剣の死神』の異名で呼ばれていた実力者ナギ:9組所属の候補生。自称・皆のアイドル。明るい性格だが、実は諜報員でもある
シド:ミリテス皇国元帥。圧倒的なカリスマを持ち、各国のクリスタルを手中に収めるのが目的カトル:ミリテス皇国准将。魔導アーマー操縦の腕に長け、『完全帰還者』の異名を持つ。座右の銘は『因果応報』
アンドリア:コンコルディア王国女王。女王であり蒼龍の乙型ルシで、同じ蒼龍のルシ・ソウリュウと意思疎通ができる存在ホシヒメ:蒼龍クリスタルを守る”五星近衛兵団”の一つ「暁(あかとき)」の守護役。
281 :FF零式 2016/06/21(火) 18:50:23.67 ID:CdDCRL9I0用語解説オリエンス:本作の舞台となる世界。朱雀領ルブルム、ミリテス皇国、コンコルディア王国、ロリカ同盟の四つの国で形成されているペリシティリウム:クリスタルを擁する国家機関ルシ:クリスタルに選ばれた、尋常ならざる力を得た存在。戦闘能力に特化した甲型と一つの能力に特化した乙型ルシに別れ、クリスタルの意志に従い行動する。『昇華』しても『シガイ』となっても人々の記憶から消えることはない昇華:クリスタルから託された使命を果たしたルシがクリスタルとなることシガイ:クリスタルから託された使命を果たさなかったルシが変貌する姿のことアギト:オリエンスに伝わるクリスタルの神話の伝承に登場する「滅び」から世界を救う「救世主」。ペリシティリウム朱雀の候補生は「滅び」に備えアギトになるべく厳しい訓練を受けているフィニス:クリスタルの神話の伝承に登場する「滅び」のこと
282 :FF零式 2016/06/21(火) 18:53:00.68 ID:CdDCRL9I0第四章 最後の女王、烏有(うゆう)に帰す
0組はあの作戦の後、ミリテスのホテル・アルマダの一室に通されていた。そこにクラサメが現れ、0組の所属と処遇は軍の預かりになったことを伝える。クラサメが来ていたのはカリヤ院長の随伴が主な役割だが、0組の指揮隊長でもあり状況の説明と指示をする義務があるからだと彼は告げた。マキナは八席議会は0組の作戦を理解していたはずなのになぜ停戦会談に同意したのかと質問する。議会が同意したのはミリテスがルブルムに対する全面的な譲歩を条件に出したから。そうなれば議会が拒否する理由はないとの答えが返ってきた。マキナは「俺達は新型実験機の破壊に成功していた、そんなのは時間稼ぎに決まっている!」とクラサメに言う。だが、クラサメはミリテスから条件提示が行われたのは作戦前の段階で侵入作戦中だった0組への連絡が後になっただけだと冷静に告げるのだった。ミリテスに裏がないと議会は本気で考えているのか?という質問に、他国の思惑がどうあれ条約が締結されれば戦争は終わると告げるクラサメ。会談が終わるにはまだ時間もかかるし、作戦の疲れも残っているだろうから0組はホテルに泊まり明日戻ればいいと告げる。しかしマキナは議会の決定に納得がいっていないようだ。明日の午後までは休暇扱いで軍事区域外では行動はできない。しかし皇国の首都に来る機会なんて少ないし、市内を回ってみたらどうだとクラサメが勧めてくれるのだった。
と、そこに三人の女性が入ってくる。蒼龍の女王・アンドリアと側近であるホシヒメ、ユウヅキの二人だ。アンドリアの姿を見、跪く0組。今は公用ではないから楽にしてくれと告げるアンドリア。
彼女は蒼龍府から会談の立会人として首都に来たのだそうだ。女王は城から出ることはめったにない。他国でも会ったことのある人物は世界でも一握りとされるその彼女が目の前に現れたのに驚きを隠せない0組。休戦に不服なのか?と聞くアンドリアにマキナは最初否定するが、少し考え納得できないと言う。
マキナ「ミリテスはルブルムを…クリスタルを踏みにじった。手を結ぶことなんて考えられない」アンドリア「その想いはクリスタルの意志に反しています」マキナ「!? ……」レム「……私達はクリスタルに忠誠を誓いました。一度も裏切ったりなんてしていません。なぜ意志に反しているなんて言えるんですか?」アンドリア「わたくしには、クリスタルの心を伝えてくれる友がいます」「竜に選ばれた者は彼らと心を重ねます。そして、竜はクリスタルの化身…。わたくし達はクリスタルと心を重ねているのです」マキナ「この停戦がクリスタルの望みとおっしゃるのですか?」アンドリア「広い視野で見なさい。クリスタルの望みは互いの均衡。傾きのない世界、あるべき形の世界…。戦いだけでは作れない未来もあるのです」「その意味を理解しなければ…フィニスの導きを自らが担うことになりますよ」
それに黙るマキナ。そこにエイトが何でそんな話を自分達にしたのかと尋ねる。アンドリアは0組は自分が見た【最後の歯車】だから、そう答えた。何やら意味深な発言をしたアンドリアはあなた方の歩む道に光があらんことを、そう告げた後マキナに何かを伝え去った。クイーンに何を言われたのか聞かれたマキナも良く分かっていないようだった。アンドリアの言った均衡。それは何もするな、何も起こすなということなのだろうか?それがクリスタルの真意かどうかなんて自分には分からない、竜となんて話せないもん。と意見を口にするレム。すぐに切り替えると、クリスタルが戦いを望まないのなら自分達は何のために戦っているのか?と疑問を浮かべるのだった。
一部だけではあるが皇国の首都を歩くことができるようになる。サイスはさっきまで戦争していたのに休戦したから敵地で待機…そんなアホらしい命令聞いた事もないし面白くもないといら立っているようだ。トレイは自分達の宛がわれた部屋に疑問を抱いていたが、シンクの一言で気にしないようにした。
283 :FF零式 2016/06/21(火) 18:55:34.73 ID:CdDCRL9I0そんな中同行している兵士のトキトがマキナを呼びに来た。何でも軍令局長がマキナに用事があるらしい。呼び出されたマキナに軍令局長が話をし出す。事実を伝えるべきか実に悩んだ、こんな時に言うべきことなのかもしれんと告げる軍令局長。軍令局長はマキナに、兄であるイザナの死に関して納得がいってないようだなと聞いてくる。マキナは前々からイザナの亡くなった理由を調べていて、それに関しての問い合わせも送っていた。しかし返答はなく、兄があたっていた任務の記録もなかったのだ。軍令局長はイザナが極秘任務の後に戦死したこと、更には首都解放作戦で0組が投入されることは極秘事項で自分ですらギリギリまで知らされなかったと告げる。戦場に投入された0組と作戦司令部とのかけ橋役としてイザナが選ばれた。そしてイザナはアレシアと0組のせいで死んだ…いや、殺されたと言っても過言ではないとそう言ったのだ。本来ならイザナは別の任務に就くはずだったのに、0組が勝手に出撃させ死地へ誘った。イザナは死ぬ必要なんてなかったのにと続ける軍令局長。マキナは軍令局長の話を真に受けてしまう。マキナが0組に配属されたのは素性も目的も謎なアレシアと0組を監視してもらうため。軍令局長はマキナと0組との間にそんな因縁があったとは…とマキナを憂う。0組の皆と過ごすことが辛いなら自分が特別に他のクラスに異動するよう計らうこともできる、ただし0組の監視はレム一人に任せることになるが…と遠回しにレムを脅しに使う軍令局長。 レムをあのクラスに一人残すことなんてできない。第一レムは優しいのもあって同じクラスの仲間を監視するなんてできない、なら自分が引き続き残って0組を監視する。そうマキナは言ったのだった。そしてマキナは兄を奪った0組の誰よりも強くなることを、兄との思い出を失ったがレムは絶対に失わず何をしてでも守り抜くことを決意するのだった…。
一方、クイーンとデュースは諜報部の姿を目撃する。しかも、二人が見たのは暗殺任務を担当する諜報4課の人間だった。クイーンはなぜ彼らがここにいるのか疑問を抱く。ケイトは皇国は初めての筈なのにデジャヴなのか知っているし見たことがある気がすると言うのだ。クリスタリウムとかの資料で見たんじゃないか、と言うセブンにクイーンじゃないんだから資料は見ないと言うケイト。
そして集合時間となりそれぞれホテルに戻る0組だが、エイトが兵が多くやたら監視されているのに気付く。いくら休戦中とはいえ、皇国の連中にとって0組は魔導アーマーが勝手に歩き回っているようなもんだと例えるケイト。そして蒼龍の文官が皇国の兵士に何か話しているのを目撃するのだった。
0組全員が戻った後。「コマドリは巣に帰った。繰り返す、コマドリは巣に帰った」何かの暗号を伝える皇国兵の姿が。
284 :FF零式 2016/06/21(火) 18:57:42.73 ID:CdDCRL9I00組に宛がわれた部屋で、突如クリスタルジャマーが発動する。そこに逃げて!と駆け込んでくるアリア。彼女は院長とクラサメのことを告げようとしたその瞬間、撃たれてしまう。そして0組は何故か皇国側から追われる立場となってしまい、逃げることになった。地上より地下から逃げた方がいいと判断し、地下から脱出することに。
その途中、何故皇国が0組を捕まえようとしたのかが判明する。彼らにはアンドリア暗殺の容疑がかかっていたのだ。むろん、彼らがアンドリアを暗殺などするはずがない。更には朱雀とも連絡が取れなくなってしまう。逃げている途中、レムが少し体調を崩したので休ませようとするのだがクイーンが一人のために全員を犠牲にはできないと反対する。それにマキナは怒るも、トレイがもう少し安全な場所まで行った方がいいとクイーンをフォローした。
何とか列車を使って逃げることに成功。しかし皇国兵に列車の動力を壊され途中で降りることとなり再び逃走を続ける。更に巨大な魔導アーマーが襲来してきたのを追い払ったり逃げたりするが、結局先回りされておりその魔導アーマー・ヴァジュラを何とか倒すこととなる。倒すことに成功したその直後、アンドリアの仇を討とうとホシヒメが竜と共に現れレムを倒してしまう。マキナは激昂し、ホシヒメに突撃するも竜の雷を受け気絶するのだった。
285 :FF零式 2016/06/21(火) 19:03:14.18 ID:CdDCRL9I0どこかで、誰かが泣く声。マキナが目を覚ますと、そこは廃屋だった。どうやら他の皆も無事らしい。そこでマキナは誰かに見られてる気配を感じる。声をかけてくれたデュースに何があったのかを聞くマキナ。
アンドリアを暗殺したのは自分達ではない。それを主張したエース達だが、ホシヒメは何も聞かず竜を突進させる。それを迎え撃とうとするエースの前に、庇うような形でデュースが立ちはだかった。突進してくる竜に、動こうとしないデュース。今まさにデュースが吹き飛ばされるーーはずだった。しかしホシヒメは竜に下がるよう命ずると、デュースに話しかけてくる。…あなたの言を聞こう、と。
すごかっただの、一番怒らせちゃいけないタイプだと言われるデュースだが当の本人は必死だっただけのようだ。ホシヒメはデュースの話を聞き、信じてくれた。更に0組の逃走を助けてくれたそうだ。今はまだミリテス領内ではあるが…。話を聞き黙るマキナにナインがシャキッとしろと言ったのに、マキナは突然そうやって上から偉そうに言うのはよせと怒る。ケイトもマキナの態度に、誰がマキナを背負ってここまで来たんだと怒った。そのマキナは「自分のことは助けてくれるんだな。兄さんのことは殺したくせに」と更に怒りを露わにする。マキナは0組のせいで兄は死んだ、0組がいなかったら兄は戦場を駆け回ることもなく死ぬこともなかったと。エイトが反論しようとしたところにエースが、お前がそう思いたいならそう思えばいい。けど僕たちを非難したってイザナは戻ってこないと告げた。何故エースがイザナの名前を知っているのかと言う問いに黙ってしまうエース。それをトレイが遮った。マキナの気持ちはわかるが、今自分達は大きな問題に直面していると説明する。キングとデュースからも、朱雀魔導院と連絡が取れずいくら呼びかけても応答がないと言われた。事情が分かったのなら、自分達に過去を悔やんでくよくよしている時間はないと言うクイーン。
286 :FF零式 2016/06/21(火) 19:06:12.23 ID:CdDCRL9I0「過去は切り捨てて先に進むしかない。そのために自分達は死者の記憶を忘れる」と言うエースに、そうやって兄を切り捨てたんだとマキナは怒りを爆発させた。それをセブンは落ち着けと諭す。まるで子供のダダだ、悲劇のヒーローをやりたいならミリテスに残って一人で存分に演じていろと言うクイーンにアンタに何が分かる!と怒鳴るマキナ。何とかレムがマキナを落ち着かせようとするのだが、マキナは外に出て行こうとする。外を見て来るだけだと彼は言うのだが、レムは皆は強いけどそれでも救えないこともあると諭す。マキナはレムを救ってみせる、絶対0組みたいに切り捨てたりしないと言った後すぐ戻ると言って外へ行ってしまう。
ケイトは皇国で感じたデジャヴをトレイに相談するが、トレイの話が長くなりそうだったのもありすぐに止めた。デュースは、COMMに異常はないのに何故魔導院と連絡が取れないのかを疑問に思う。レムが魔法を使えるのなら朱雀クリスタルに影響はないんじゃないかというシンクに、エイトがこれはジャマーのようなものの影響かもなと自分の考えを述べる。一方でクイーンは自分の言動がマキナを怒らせたきっかけになったのではないかと気にしているようだ。マキナがいつ兄のことを知ったのか、セブンは恐らく皇国にいた時にマキナが軍令局長と話しているのを見たからその時だろうと言う。簡単に乗せられやがって、とマキナにいら立つサイス。セブンはそれだけじゃなく、マキナ自身が上手くいかないことが増えて戸惑っているんだろうと察しているようだ。具合が悪そうにしているレムに声をかけるシンク。レムは軽い喘息だけど、アレシアに見てもらっているから大丈夫だとごまかす。今なら体も軽いしなんでもやれそうと言うシンクに、もっと強くならなくちゃだねと言うレム。
結局、朝になってもマキナは戻ってこなかった。皇国兵にでもやられたのなら、もう皇国兵がこの場所に来ているはずだ。これ以上待っても戻ってこないのなら、置いていくことも考えないといけない。と、そこにマキナが戻ってきた。彼は再び誰かに見られている気配を感じた。マキナを心配するレム。マキナは白虎の…と言いかけたところでデュースが叫んだ。ようやく、魔導院と連絡が取れたらしい。朱雀の飛空艇が迎えに来てくれるそうで、合流地点へと向かう。合流地点で飛空艇に乗り込み、0組は魔導院へ帰還するのだった。
鴎暦842年、氷の月(6月)28日。コンコルディア王国の女王・アンドリアがミリテス皇国首都にて暗殺されるという事件が起きた。停戦会談中の悲劇に対し、王国はオリエンス全土へ向けて声明を発表。朱雀候補生が暗殺に関与したものと断定し、これを激しく非難した。同月、コンコルディア王国臨時政府はミリテス皇国との同盟を正式に締結。これに伴い、蒼龍クリスタルは保護という名目の下ミリテス皇国の監視下に置かれることとなった。これで皇国は三ヵ国のクリスタルを手中に収め、自国のものとしたのである。そして、ミリテス・コンコルディア両国は連合としてルブルムへの侵攻を開始しようとしていたーー。
287 :FF零式 2016/06/21(火) 19:12:56.96 ID:CdDCRL9I0補足・アンドリアは蒼龍の乙型ルシ。彼女のルシとしての能力は未来予知。実は自分が死ぬことや0組が辿り着く未来を見ている。0組の前に現れたのは最後に自分のかける未来を直接見たかったから。マキナに呟いた言葉は「あなたの選択が未来をつくるのです」
・蒼龍では独自の言葉で竜を操って戦ったりすることが可能「ハルツ」「ラテロ」「リット」など
・ケイトのデジャヴはストーリーの根幹にかかわってくる
・マキナを見ていたのは実は蒼龍のルシであるソウリュウ(三章最後のムービーで出てくる巨大な竜)。何故ソウリュウがマキナを見ていたのか、これもストーリーに関わってくる
・撃たれたアリアは無事で生きていて、ストーリーが進むと彼女がどうなるかが分かる
とりあえずここまで
292 :ゲーム好き名無しさん 2016/06/21(火) 21:53:55.30 ID:d1kLnzx20零式と神宮寺の人乙零式は用語解説とか0組の簡単な解説ないと意味不明じゃないか?と思いつつも指摘していいか悩んでたのでちょうど良かったカトルはアリア絡みのイベントで一気に好感度が上がるだけに結末が辛い
305 :FF零式 2016/06/22(水) 19:48:16.07 ID:GCg5FNdz0神宮寺のストーリーの人乙です
>>292それに気付いたのが第三章のところ投下してた時でして…申し訳ないです第五章投下する前に追加で登場人物投下
アリア:0組に仕える従卒の少女。いつももじもじしていて、小さな声で話す。しかしそれには理由が…カルラ:マキナが所属していた2組に所属している候補生。候補生としての成績も優秀で、教師の前で猫を被っている。自称・炎の商売人ムツキ:12組所属の候補生。人は皆自分に害意を持っていると思い込んでいる被害妄想気味な少女。常に爆弾を持ち歩いているクオン:3組所属の候補生。魔導院でも右に並ぶ者がいないほどの魔法知識を持つリィド:5組所属の候補生。大柄な身体で、母親が玄武の出身。パイルバンカーを愛用している・カルラ、ムツキ、クオン、リィドの四人は連鎖イベントや依頼をこなしたりすると0組に加わってくれる
シュユ:朱雀のルシ。戦闘能力に特化した甲型で、朱雀を象徴する強力な炎を操ることができるセツナ:朱雀のルシ。朱雀に伝わる全ての軍神を召還できると言われている乙型で、オリエンスのルシの中でも最古参ニンブス:白虎(皇国)のルシ。シュユ同様戦闘能力に特化した甲型で、クリスタルの命を聞きクリスタルのためにだけ働く。口数が非常に少ないクンミ:白虎のルシ。あらゆる兵器を限界を超えて動かす力を持つ乙型で、自分の力に自信を持っておりプライドが高いまた、ルシになってから日が浅い模様
306 :FF零式 2016/06/22(水) 19:52:54.23 ID:GCg5FNdz0>>286の続き第五章投下します
第五章 第一次ジュデッカ会戦
ようやく魔導院に戻ってこれた0組。連絡をしたはずなのになぜ答えなかったという問いに、クラサメは連絡は来てないしこちらからの連絡も不通だったと答える。更に審議委員会は0組がわざと連絡しなかったと思っているそうだ。
その頃、八席議会。メンバー達は事態を悪化させたのは0組だと言ったり、責任の所在は0組にあると0組に全てなすりつけようとしているようだ。それを見てくだらないと呆れるアレシア。彼女に食ってかかる軍令局長だったが、一睨みで黙ってしまう。カリヤが今は眼前の脅威に立ち向かわなければならないと話を変えた。ミリテス・コンコルディア両軍が攻め込んでくるのに対し、カリヤは【秘匿大軍神】を使うと言う。それに驚く議会のメンバー達(アレシア除く)。秘匿大軍神は古の大戦から使用を禁じていた代物で、禁じられた顛末は院長も知っている。しかしカリヤはそれを使うことを決めた。これはセツナ卿の判断だと。ルシのセツナが使うのであれば文句はないし、戦局をひっくり返す事が可能だろうと判断した議会のメンバー達。そのやり取りに、本当にくだらないと持っていたキセルを放り投げるアレシアだった。
その後アレシアは朱雀クリスタルの安置されている場所で、先程の冷たい口調とは全然違う優しい口調でケイトに定期健診だから魔法局に来なさいと連絡する。定期検診を終えたケイトは、アレシアに最近デジャヴを感じることがあると相談した。アレシアはどこにも異常はないし大丈夫だと太鼓判を押す。
307 :FF零式 2016/06/22(水) 19:54:55.78 ID:GCg5FNdz0次の作戦まで4日と12時間。軍令部へ行くと、軍令局長がクラサメにいくらアレシアが何を言おうと今回の0組の失態は看過できんとお怒りの様子。0組が朱雀を窮地に追いやった、0組の指揮隊長である貴様もただで済むと思うなよと言う軍令局長。クラサメは彼らの行動の責任は自分にあると潔い態度だ。戦場を離れていたとはいえクラサメは元朱雀四天王の一人でもあることから、軍令局長はクラサメに次のミッションに出撃するよう命じる。我が軍を勝利に導いた暁には今回の0組の件は不問にする、そう言って。クラサメは必ずや期待に応えてみせましょう、そう言って去るのだった。兵站局局長は、それを見ていたのか意地が悪いと言いながらも心配すらしていない。軍令局長はすでに戦後のことを考えているようで、アレシアを追い出すためにクラサメと0組を戦死させようとしているようだ。0組の崩壊はアレシアの終わりだと思っていて、次の戦場は勝機がないし葬るにはちょうどいいと企んでいる様子。
マキナは院生局局長と学術局局長から呼び出される。彼から0組に関する報告を受けていないのもあり、催促してきたのだ。マキナは、議会全員がアレシアを締め出そうとしているのを察した。そして0組がアレシアのことを【マザー】と呼んでいること、候補生の中でも特に徹底されたプロ意識の持ち主で戦闘中は私情を一切はさむことはないことなどを報告する。 また、アレシアが何を考えているかは分からないが0組には何も知らされていない、アレシアのためにだけ戦っているとも報告した。それを聞いて現状では不審な動きはないと判断する二人。二人はイザナの話を持ち出し、彼のためにも任務を遂行するべきだと言い出す。更に0組を欺き続けるのも大変だろうから、今後はレムの補助を付けた方がいいんじゃないかと言う二人にマキナは自分一人で十分だと告げる。レムに汚れ仕事をさせたくないマキナは、更に一人で抱え込む。「オレは朱雀の候補生で、イザナの弟で……0組で……。レムの……幼馴染みで…? オレは…」と自分に言い聞かせるのだった…。
308 :FF零式 2016/06/22(水) 19:58:07.86 ID:GCg5FNdz0そして作戦当日。同盟を結んだ皇国と蒼龍の合流前に【エイボン地方】に展開する皇国軍を撃破し、蒼龍国境を固めるべく作戦が開始されることとなり0組もこれに出撃する。この作戦にマキナの姿はなかった。
エイボン地方の奪回に成功し、魔導院に戻ると0組は召集されるのだが珍しくレムが遅刻してきた。そしてマキナの姿が見えないままブリーフィングが始まる。ミリテス・コンコルディア連合軍の侵攻にあたり、朱雀は全戦力での二面攻勢をもってこれに対応することとなった。これには全ての候補生・訓練生が参加することになる。そうまでしなければ戦いにならないからだ。0組をはじめとした候補生は、飛空艇を使用し東方国境戦(戦となってるが線の間違い?)にて王国軍蒼龍部隊を迎え撃つ。もう一方の西方・皇国国境の長期戦線に対しては、正規軍本体が壁となりその間に魔法が得意な候補生の選抜部隊で決戦を仕掛ける。蒼龍側にはシュユが加わり、皇国側には切り札としてセツナが秘匿大軍神を召喚することに。クラサメは部隊を率い、セツナの補助を行うため皇国側へ出撃することとなった。秘匿大軍神…それはルシほどの力がなければ召喚すらできないものだ。朱雀に残された最後の切り札を使わなければいけないほど、状況は切迫していた。大規模な戦いまでには時間がある、院からは離れられないが準備はゆっくりやっていいとクラサメは言うのだった。
作戦開始まで4日と12時間。墓地とテラスへ行くとクラサメのイベントが発生する。
309 :FF零式 2016/06/22(水) 19:59:41.22 ID:GCg5FNdz0・クラサメのイベント1いきなり墓地に現れたクラサメに突っかかるエースとデュース。自分の態度が気に障ったか?と聞くクラサメにデュースはあんな物言いでは気に障らない方がおかしい、あなたは私達の指揮隊長なのですよね?と返す。だからこそ事実しか言わない、クラサメはそう言うのだった。自分達がが女王を暗殺したのが事実だと言うのか!?と怒りを露わにするエースにクラサメは言う。
クラサメ「違う。世の中はそれが事実だと思ってる事実、そして議会が0組に全責任を押し付けようとしている事実だ」デュース「そんな……」クラサメ「戦場に身を置く以上、同情も慰めも無用だ。…温かい言葉もな」エース「分かってるさ、そのくらい」クラサメ「だが、ここは戦場でもないし公式の場でもない」エース「?」クラサメ「よく戻ってきたな」
いつもと違う声色のクラサメに驚くエース。次の作戦は今までよりも大規模になるだろうから、簡単に死ぬなとクラサメは言うのだった。
・クラサメのイベント2テラスにいたクラサメにナインは、クラサメが出撃することになった理由が自分達にあると知って問い質す。彼は0組のせいではなく、全ての結果は自己の責任だと答えた。大規模作戦にフル参戦とか持つのかと口は悪いものの心配するナイン。クラサメは魔力は残っているが十全ではない、とうの昔に『氷剣の死神』は死んだがまだやれることはあると言う。そんなもんは関係ねえ、と再び口悪く心配するナインに自分が死んだら困るのか?と聞いてくるクラサメにケイトが言った。
ケイト「あぁ、困るね! あんたのことは好きじゃないけど腐っても隊長だ! 部隊長が死んだなんて、格好悪いっての。あたしらのせいで死なれたら、目覚めが悪いし」クラサメ「大丈夫さ。私が死んだら、クリスタルが忘れさせてくれる」ナイン「忘れらんねぇな、きっと! だって、お前は0組の隊長なんだぞ」クラサメ「そうか。…なら、君らが私のことを覚えていてくれることを祈ろう。口うるさい隊長がいたとな」ナイン「ああ。お前みたいにムカつく奴、忘れたくても忘れられねぇよ!」クラサメ「その威勢の良さ、戦場でも発揮してくれ」
そう言ってクラサメは去るのだった…。
310 :FF零式 2016/06/22(水) 20:03:34.51 ID:GCg5FNdz0そしてこの作戦にも、マキナは姿を現すことはなかった。飛空艇で出発しようとする0組の前にナギが指示を持って現れる。西方…対皇国軍側の方で予定されていた戦力に穴ができたらしく、0組からも戦力を回してくれとのことだ。ここで戦力を東方・ジュデッカ海域へと向かうメンバーと西方・ビッグブリッジへと向かうメンバーに分けることになる。
鴎暦842年・嵐の月(8月)17日。皇国・蒼龍同盟の同時侵攻に対し、朱雀軍は両面作戦を決断。空中から侵攻する蒼龍軍主力に対しては、候補生の大半を配属した飛空艇部隊を投入。朱雀・蒼龍国境のジュデッカ海域上空において両軍は遭遇した。
朱雀軍は大型飛空艇8、高速飛空艇13、巡行飛空艇42を投入。対する蒼龍軍は近衛隊・五星隊と諸隊合計37隊、ドラゴンの総数は3676体と戦力差は朱雀軍の不利。蒼龍のルシ・ソウリュウのブレス攻撃を契機に、会戦は開始された。朱雀軍の隊列の乱れに乗じて、蒼龍軍先鋒「衝天隊」「激兵隊」が朱雀軍と交戦する。朱雀軍も黙ってやられるつもりはない。蒼龍軍の攻勢に対し、朱雀軍独立第七召喚連隊はバハムートで迎撃した。更に、体制を立て直した独立第十一召喚連隊もオーディンを投入。召喚獣の投入により、朱雀軍は蒼龍軍先鋒を押し返すことに成功する。
しかし、蒼龍軍先鋒を後退させなお前進を続ける召喚獣へソウリュウはブレス攻撃を行い召喚獣を一蹴する。ここでようやく朱雀のルシであるシュユが駆け付け、ソウリュウと交戦。両軍のルシが交戦を開始したことで混戦の様相を呈し始めた会戦は、両軍の通常戦力同士による消耗戦に突入した。
311 :FF零式 2016/06/22(水) 20:06:19.15 ID:GCg5FNdz0最初は魔法速射砲を使って飛んでくる竜を迎撃。途中ソウリュウとは違う三つ首の竜までもが現れる。これを後退させるが、ソウリュウのブレス攻撃で乗っていた飛空艇を落とされてしまう。ブレス攻撃で凍り付いた雲を足場に、白兵戦を行うことに。途中、ナギと会い彼から何人かが臨時拠点に合流できてないからその救援に行ってほしいと言われ救援に。全員助けるといいものをもらえる。進んでいくと、蒼龍軍の動きがおかしいと通信が入った。その先には、蒼龍軍の竜を食べている半魚人のようなものがいた。そして突然何者かに足を掴まれ、0組は引きずり込まれてしまう。引きずり込まれ落ちた場所は、青龍飛空艇。その最下層まで行くと、さっきの半魚人らしきもの(青龍人)が襲ってくる。何とかこれを倒し、更に進む。
その頃、ホシヒメが部下から報告を聞いていた。守護役が参戦しているエリアは優位に立っているが、それ以外は劣勢のようだ。ホシヒメは最も被害の大きいエリアを聞き、そのエリアの負傷者と特定階級の兵は下げろと命じる。そして、ホシヒメは右肩にルシの印を浮かばせ自ら出撃すると告げた。
ホシヒメは部下に見守られながら、三つ首の竜ーーシンリュウ・ホシヒメへと姿を変える。
巨大な竜が現れ人を喰っている、と途中で切れた通信。真相を確かめるべく臨時司令部へと向かうと、シンリュウ・ホシヒメの姿があった。飛空艇を一撃で落としたホシヒメの力に驚きながらも、ナギの案内で急いで別の飛空艇が待っている場所へと向かう。そこには竜と青龍人がいた。それらを全部蹴散らすと、ホシヒメが現れる。戦場の習わしに従い、全力で相手をする…と。
戦場は変わり、ホシヒメと戦う。ちなみに自力で倒すこともできる。またホシヒメ戦では全滅してもそのままゲームは進行可能。全滅すると、アレシアが召喚した「バハムート零式」で戦うことになる。バハムート零式でホシヒメを撃退することに成功し、ナギが飛空艇で迎えに来てくれた。ソウリュウはシュユが抑えており、あとは持久戦になりそうだ。そして場面はビッグブリッジへと変わるーー。
312 :FF零式 2016/06/22(水) 20:13:58.31 ID:GCg5FNdz0補足・途中で出てきた半魚人は青龍人。青龍人は、太古の昔に蒼龍人によって封印された青龍王国の住人のなれの果てで元々人間だった。彼らは更なる強さを求め、クリスタルの化身である竜を食べた。それによって青龍クリスタルの力が衰え、また竜の呪いで青龍人は怪物となってしまったのである。それにより新たに蒼龍クリスタルが誕生し、青龍人は蒼龍人により「ナラク」と呼ばれる場所に封印されるナラクを封じたのは蒼龍のルシ
・ホシヒメはアンドリアの死後、ルシになっている。ちなみに乙型のルシ
・バハムート零式はアレシア専用の軍神。しかも死なない仕様第五章のみでしか使えない
323 :ゲーム好き名無しさん 2016/06/26(日) 01:46:21.18 ID:ZelRQNRa0FF零式第六章投下します>>311からの続きです
324 :FF零式 2016/06/26(日) 01:51:14.64 ID:ZelRQNRa0第六章 死の大地 カリヤの決断
1鴎暦842年・嵐の月(8月)17日。朱雀・蒼龍国境で発生した第一次ジュデッカ会戦は候補生部隊の奮戦もあり、朱雀軍優位の状態で戦闘が継続していた。その頃、ミリテス国境に展開した朱雀軍主力は数倍の兵力を有する皇国軍の侵攻を押しとどめることができずにいた。
場面は変わりミリテス側。カトルが皇国の優勢と、蒼龍軍の戦況報告を聞いていた。シドの命でこの場所に配置されている部隊は、旧帝室軍部の者が多いのは気のせいではない…と彼は思っているようだ。功を立てさせるつもりではないのだろう…と。そんなカトルの前に、突如謎のルシが現れる。どうやら新しい白虎のルシのようだ。最も、パッと見と声で正体はバレバレなのだが。
場面は朱雀側へ。ジュデッカ海域に行く前に分けられたメンバーがここで登場。戦況は朱雀側の劣勢だ。クラサメに話しかけると、皇国はクリスタルジャマー搭載型の魔導アーマーを投入してきた可能性があると教えてくれる。ジャマー圏内で戦力になるのは0組だけと、蒼龍の方に行ったメンバーを呼び戻す許可を出してくれた。ここで選択した蒼龍側のメンバーと合流可能、ただしレムはジャマー搭載魔導アーマーを撃破しない限り使用できない。再編成すると、最終防衛線から出撃する。敵は第一防衛ラインまで迫っており、支援攻撃の準備が整うまで防衛ラインを守り切る。一定時間が経過するとバハムートを使用した支援攻撃が可能になる。敵を全滅させるとジャマー搭載魔導アーマーを撃破しに行けとの指示。
ビッグブリッジにいる敵を全滅させ進もうとすると、後方から敵の増援が来ていると教えられる。ここで一人選択し、時間稼ぎを行うことに。皇国の指揮官を倒すとモグから、指揮系統が混乱している間に他のメンバーと合流しろと言われるので移動。ここで時間稼ぎをしている一人を除いた状態で出撃メンバーの再編成を行い、ジャマー搭載魔導アーマーを撃破しに行く。撃破すると今のうちに合流し次の作戦に備えろと指示が飛び、ここでレムが使用可能に。
その頃、クラサメ率いる部隊は【秘匿大軍神】召喚の準備をしていた。クラサメ曰く、朱雀の歴史上セツナを上回る召喚師【サモナー】はいないらしい。そこにセツナが現れる。彼女はクラサメ達に「クリスタルのために死ぬ覚悟はあるか?」(意訳)と聞く。今のこの場にいる者全員、その覚悟がある。クラサメのその言葉にセツナは頷き【秘匿大軍神】召喚の詠唱を始めた。
325 :FF零式 2016/06/26(日) 01:53:46.27 ID:ZelRQNRa0セツナが【秘匿大軍神】召喚の詠唱を終えるまで戦線を維持する、それが次の指示だ。そんな中0組は、巨大砲台が起動したとの連絡を受けそれの破壊へ向かう。破壊に成功すると、通信で撤退しろと言われ一路その場所へ。撤退の最中、クラサメから0組へ「お前たちの魂には無限の可能性があった。そのお前たちの選んだ道だ、よくやったな」と、ノイズ混じりの通信が届く。一方的に届き一方的に切れた通信に疑問を浮かべる0組。
すると先に撤退を開始した2組の候補生に何かあったらしく、それが通信越しに響く。その直後に2組が全滅、との報が入った。現時点で作戦を展開しているのは0組のみで、無事に帰投しろと言われる0組。
もう少しで撤退できる、その時。突然イフリートが空から大量に落ちてくる。モグからも、撤退中の部隊が次々と消息を絶っていて何か異変が起きているから気を付けろと連絡が入った。
ここはどこだ?自分は誰だ?と一人呟く鎧姿の謎の男。その男は剣を出し、0組へと迫る!モグによれば、その男は玄武の兵だそうだ。そいつを倒さないと飛空艇が着陸できないと言われ、ただちに謎の玄武兵・ギルガメッシュを撃退しろと言われる。ちなみに全滅してもゲームは進行する。何とかギルガメッシュを撃退させることに成功、0組は戦場から撤退した。
326 :FF零式 2016/06/26(日) 01:56:23.28 ID:ZelRQNRa0セツナに魔力を送り続けるクラサメとその部隊。次々と候補生達が倒れていく。皇国側もそれを察知、カトルはルシの攻撃が来る。耐えれば道は開けると発破をかける。
「セツナ卿……! 朱雀に……クリスタルの……加護あれーーー!」クラサメの咆哮と共に魔力が集まり、セツナの詠唱が終わる。まばゆい光の後、空に浮かぶ魔法陣。
空に放たれた魔力は、巨大な魔方陣を形成し皇国軍の頭上を覆った。地響きと共に、それは現れる。幾千もの候補生・軍監・兵士を英霊にすることで、【秘匿大軍神】「アレキサンダー」が召喚された。「アレキサンダー」の「聖なる光」は、皇国軍の国境要塞地帯を粉砕する。空をも割る「聖なる光」の攻撃により皇国軍は朱雀侵攻中の第106・107軍に加え、国境要塞後方に展開中の第三軍までもが甚大な被害を受けた。これによる皇国軍の損害ーー飛空艇損失8、大破6、小破7。魔導アーマー509機。各種車両974台。戦死者184307人。
アレキサンダーは役目を終え、崩れ落ちて消える。辛うじて生き残った皇国兵部隊は数時間前に超えたばかりの国境を再び越え、本国へと後退していった。カトルは、謎のルシの力で強化された自身の操縦する魔導アーマーの魔法障壁のお陰で生き残っていた 。もう誰も生き残っていない。謎のルシの一言に、カトルは秘匿大軍神の力に絶句する。この敗北は大きすぎる…!カトルはそう言うとルシを回収し自身も撤退するのだった。
満身創痍のセツナが振り向くと、立ち往生したクラサメと倒れている候補生達の姿。「これが神意か」そう呟くと、セツナは短刀を空に掲げる…。
「あれから幾星霜……。ここが私の……辿り着きし、末路か……。ーーなんだか……寒いな……」
倒れこみながら、セツナの身体が光に包まれた。そして、まるでそれを見届けたかのようにクラサメは崩れ落ちる様に倒れる。光が収まると、セツナはクリスタルへと姿を変えた…。
鴎暦842年・嵐の月(8月)17日。ルシ・セツナが呼び出した召喚獣アレキサンダーにより皇国軍は大損害を受け、国境から兵を引き始めた。それを受け、東方に展開していた蒼龍軍も後退を開始。戦いは、朱雀軍の勝利として幕を閉じた。
カリヤは文官から報告を聞いていた。西方に展開していた皇国軍の壊滅を確認、また皇国軍を迎え撃った正規軍とルシ・セツナの援護に回った候補生の壊滅も確認されたと…。クリスタルへ姿を変えたセツナは【昇華】したことを聞くと、カリヤはセツナを保護し地下霊廟へ運ぶよう命じる。「全てに於いて意味があり」「凡てに於いて忌みが明ける」意味ありげな言葉を呟くアレシアとカリヤ。自分は自分の役割を果たすのみ、そう告げるカリヤに期待しているとアレシアは告げるーー。
327 :FF零式 2016/06/26(日) 02:00:19.87 ID:ZelRQNRa0魔導院に戻ってきていた0組。彼らは墓地にいた。たくさん人が死んだ。ここに眠っているのはクラサメ、と言う自分達の隊長だった人。クリスタルによって死んだ人間の記憶は残らない。だから、顔も思い出せない。涙も出てこない…。この場にいないマキナへ伝えるように、レムは呟いた…。
エースがアレシアに歌ってもらった歌を歌う。歌い終わったエースは言う。自分達が泣いたところで、何も始まらない。エイトも忘れなきゃいい。彼らがここで、この時代に生きていたと言うことを……と言う。クイーンは彼らのことを心に刻み、自分達は前に進もう。それがーーと続けようとすると、花びらが舞う。まるで死者を弔うかのように…。
328 :FF零式 2016/06/26(日) 02:05:16.13 ID:ZelRQNRa0補足・2組が全滅した、というのは誤報。第七章でそれが判明し、2組の候補生も何人か登場する
・最後の方に出て来たギルガメッシュはFFシリーズにも出てきているあのギルガメッシュ。今回は玄武の王でルシという設定。中の人はディシディアのギルガメッシュと同じ作中で混乱していたのは、皇国に玄武クリスタルを奪われたことにより理性を失っていたかららしい二周目以降に条件を満たすと最強武器をかけてランダム選出のキャラとタイマン、勝つと最強武器がもらえる
とりあえずここまで第七章投下前にアリア関連のイベント投下したいと思いますアリア関連イベント、ラストの方は第七章の後に投下する予定です
336 :ゲーム好き名無しさん 2016/06/29(水) 23:19:59.51 ID:3/anNwEx0ではFF零式投下しますストーリーにも若干関わってくるアリアイベント
最初、口数が少なくもじもじした様子を見せる0組従卒のアリア。しかし、彼女の本性は全然違っていた…
・アリアの本性(第四章)クラサメに同行してきたアリア。そこでも口数は少なく中々しゃべらない。彼女はどうやらしゃべっちゃいけない、と誰かに言われているようだ。別に喋ったって問題ないし自由に話していい、キングとデュースにそう言われ遂に彼女は口を開く。
しかし彼女の喋り方は結構ガサツだ(やっとお許しが出やがったですね~といった感じの喋り方)。それを聞いた二人は驚く。やはり黙っていた方がいいかもしれんな…と言うキングにアリアは、喋ってもいいと言ったのはそっちだし仮にも候補生なら発言に責任持ちやがれ!と言い返すのだった。 デュースが誰に喋っちゃいけないと言われたのかを聞くと、アリアは母親から言われたのだそうだ。母親から涙交じりで頼むから口を開くなと頼まれたと言い、ひどい母親じゃないかと思わない?と聞いてくる。更には0組は懐が広い、あんた達みたいに話の分かる奴ばっかだと気が楽だとも言い出すアリア。お前の母親が正しいような…とキングはぼやくのだった。
・撃たれたアリアのその後(第五章)0組に院長とクラサメのことを伝えようとした直後、撃たれたアリア。皇国兵も標的じゃないし、巻き込まれただけだと放置していた。そこにカトルが現れ、アリアに気付く。彼は生きているなら治療をしろと兵に命じたのだった。
その後、目を覚ましたアリアは皇国の捕虜収容所ではなく刑務所へと送られそうになる。朱雀の一従卒であるアリアが刑務所へ送られてしまえば、何をされるか分からない。と言う部下にアリアは自分が預かるとカトルは言った。
カトルの元に連れてこられたアリアは本性を隠し猫を被る。カトルからキングとデュース同様に喋ってもいいと言われたアリアは再び本性を見せた。アリアの本性を知ったカトルも、喋らない方がいいと言うのだった。ここから彼女は自分を助けてくれたカトルの下僕と自称する。
アリアイベントはいったんここまで続けて本編投下します
337 :FF零式 2016/06/29(水) 23:22:01.26 ID:3/anNwEx0第七章 クリスタルの興亡~終わりなき戦い
鴎暦842年・嵐の月(8月)25日。ビッグブリッジ攻防戦にてミリテス・コンコルディアが受けた傷は、戦力という人的なものだけに留まらず兵士たちの精神面にも及んだ。両国の兵士たちは召喚獣を恐れるようになり、元々対個人の戦力差が大きかった朱雀は数で敵わぬはずのミリテス・コンコルディア連合を圧倒し始めた。朱雀八席議会はこの状況を機と捉え、両国に対し本格的な首都侵攻を始める旨を達した。
0組の教室に院生局局長・ミオツクが現れる。彼女は隊長不在の0組に通達しに来たのだ。新しく隊長を選出することも考えたが0組の特殊性を鑑みて現状維持にする、と。更にコンコルディア首都制圧とミリテス首都制圧の二つのミッションがあると言う彼女は、まずはコンコルディアで蒼龍を落とせと告げた。モグに後を託すと彼女は去る。ブリーフィングはどうするのか。モグは自分が担当する、と言うのだが無視されてしまう。しかしキングとデュースから冗談だから気にするな、ミッションの指揮も頼むと励まされた。
次の作戦まで7日と12時間。大規模な戦いにはいなかったマキナが戻って来る。しかし、そのマキナの様子は変だった。墓地へ行くと、イベントが起こる。
・ナインとケイトのイベントナインとケイトは、クイーンに言われクラサメの墓参りに来ていた。死んでしまったこともあってか、クラサメのことは覚えてないようだ。どんな隊長かは覚えていない、やはり自分達が頼れるのはアレシアだけなのかもしれないとケイトは言う。帰ろうとする二人だが、ナインの様子がおかしくなる。
ナイン「いやなんか俺、すげぇ大事なことを忘れてる気がする。俺、本当はこんな風にしてちゃいけねぇような……」ケイト「どゆこと?」ナイン「いやわかんねぇけど……」
何やら気にしているナインに気にしてもしょうがないし行こう、とケイトは言うのだった…。
調子の悪そうなレムを、心配するトレイとケイト。レムは皇国から戻ってからマキナの雰囲気変わらない?と言う。そこに現れるマキナ。ケイトはあんまりレムに心配かけるなと言いつつマキナの肩に手を伸ばそうとすると、マキナはそれを跳ね除ける。気軽に触るのはよしてくれ、そう言うマキナにケイトが食ってかかろうとするのを自分達が争ってもいいことはないとトレイが止めた。更にマキナは、レムを守るのはオレだ。0組の助けはいらないとまで言ってしまう。マキナの態度に勝手にしろと怒るケイト。変わってしまったマキナに、レムは困惑する。338 :FF零式 2016/06/29(水) 23:26:11.80 ID:3/anNwEx0作戦当日、蒼龍攻略作戦が発動された。【ライローキ州】で蒼龍領を制圧、その後コンコルディア首都【マハマユリ】へ向かいそのまま攻め落とすというものだ。大規模なエリア制圧戦が開始され何とか【シャカラ】へ突入、部隊長のトノギリを倒すことになる。トノギリを倒すと彼のファントマを回収しろと言われるのだが、回収後のモグのセリフがゲスい(特にムービーを見た後)
朱雀軍の侵攻前。蒼龍王は、動かないソウリュウに怒りを露わにしていた。部下がソウリュウはルシで、アンドリアが亡くなった今では誰も声を聞ける者はいないと言う。そうではなくコンコルディアの危機にソウリュウが何故動かないのかを怒っているようだが…。ルシはクリスタルから与えられる使命で動くもの。白虎の手を借りて封じたのはあなた達ーーと言おうとするホシヒメに、聞きたくないと突っぱねる蒼龍王。蒼龍王は【ナラク】を開き、あれを放ち朱雀の者を喰らわせろと命ずる。部下はそんなことをしたら自分達も宮殿から出られなくなると止めるのだが、蒼龍王は王家の決定だからさっさと封を解けと聞く耳を持たない。民の避難はどうしましょう、と聞くホシヒメにそんなものはどうでもいいと蒼龍王は言った。更にホシヒメに、五星近衛兵団の一つを率いるのならさっさと出撃して朱雀を討ち取ってこいとまで言い出す。ホシヒメはただ、命令に従うのだった…。
トノギリは、母であるホシヒメにあの者達のために命を落とすようなことはーーと言いかけたところで止められた。王の命を聞き国を守るのは、五星が一つ・暁(あかとき)の近衛兵団守護としての責。自分の命は蒼龍と全ての生き物に与えよう…とホシヒメは言う。死ぬかもしれないのでトノギリを後退させようとするホシヒメだったが、トノギリは自分も暁(あかとき)の近衛兵団の一員。どんな結果になろうとも、守護様の進む道を共に歩む。と既に覚悟を決めていたようだ。ホシヒメもその覚悟を汲みとったのか、トノギリの出撃を認めた…。
ライローキを攻略すると、マハマユリへと突入。しかし突入だけでクリアとなる。
鴎暦842年・巌の月(11月)12日。朱雀軍はコンコルディア首都への進行に成功するものの、ソウリュウとホシヒメによる籠城戦に完全な勝利を収めることができなかった。しかし間もなく、ペリシティリウム蒼龍は籠城したまま降伏を宣言する。蒼龍への門を開かぬ降伏に対し朱雀八席議会は戸惑いを見せたが、既にコンコルディア王国に【反抗する戦力なし】と判断。勝利宣言を行った。これで、朱雀のオリエンス統一への障害はペリシティリウム白虎を擁するミリテス皇国のみとなった…。
339 :FF零式 2016/06/29(水) 23:28:29.27 ID:3/anNwEx0作戦開始まで4日と12時間。教室に行くと、デュースとキングが話をしていた。次で雌雄が決するだろうというキングに、デュースが話そうとしたところケイトが【わたしたちがいかに戦局をリードできるかです】と割って入る。何で自分が言おうとしたことが分かったのか、と驚くデュースにケイトは分からないけど全く同じ会話を聞いた気がすると言う。本当にその会話を見ていない限り、デジャヴで人の言葉は先読みなんてできないはずだ。キングの一言に、自分は変なのだろうか?アレシアには大丈夫だと言われたのに…と気にするケイト。二人の会話を聞いて、キングは何やら思い当たる節がある様子。
墓地でレムはトレイ・ナインと話していた。沢山の人が死んだ、しかし記憶がないから実感が湧かないというレムにトレイは自分達はクリスタルに感謝すべきだと言う。ここにいる死者の記憶があればぞっとするし、戦争なんてきっとできない。その意見にナインも確かにそうだなと頷く。クリスタルがなければ、自分達は前進すらできない。更に意見を述べるトレイにレムも賛同する。しかし、彼女はそれがほんの少し怖いと言う。もしも、自分が死んだら誰も自分のことを覚えていない。自分が命をかけて誰かを守っても、忘れてしまう。皆もマキナも…。そう言うレムに、寂しくないと言えば嘘になるが皆が過去の亡霊に捕らわれないことの方が安心すると言うトレイ。自分達は候補生だ。死と隣り合わせなのは覚悟の上じゃないのかと言うナイン。自分が死んだ後も覚えていてほしいと願うのは……やっぱり、と何かを言おうとしてレムは口を閉じた。
作戦当日。他の組は出撃しているのに、何故か0組のみ待機命令。軍令部へ向かうと、軍令局長から0組なんていなくても勝利は見えている。さっさとモグから作戦を聞けと言われてしまう。そこでようやく0組に出撃命令が下った。皇国首都【イングラム】へ向かうことになる。飛空艇で出発することになるのだが、外にマキナがいた。しかしマキナの様子はやはりおかしい。レムが話しかけると、マキナは昔のことを思い出していたと言う。そのことを話していたマキナがレムにどうして候補生になったのかを聞いてきた。候補生になったのは、アギトになれば住んでいた村の人達を救えなかった無力な自分と決別できるから…と言うレム。マキナは自分もレムと同じ理由なのに、自分が分からなくなると言う。0組にいるのに、自分の居場所はここじゃないと…。皆と助け合ってここまで来たのにどうしてそんなことを、と言うレムに助け合っていない。自分は助けられ続けてきただけだと言うマキナ。けれどもう違う。レムを守れる。口先だけの自分とは決別したから心配ないと言うマキナ。レムは何か悩んでいるなら自分や0組の皆に言ってくれと言うのだが…。マキナは寒くなるから戻った方がいい、そう言って去っていった。
340 :FF零式 2016/06/29(水) 23:30:57.18 ID:3/anNwEx0その頃、皇国首都付近の基地にて。出撃に備えていたカトルに、アリアが声をかける。その口の聞き方は何とかならないのかと呆れるカトルに、生まれつきだから治らないと開き直るアリア。朱雀の部隊が近くに来ているから、戻るなら好きにしろと言うカトル。しかしアリアは自分を捕虜から下僕にしてくれたことは感謝している、と言って戻る様子はない。ここが戦場になるからこそ、アリアに朱雀へ戻れと言うカトルだが彼女はまだ去らない。さっき好きにしろ、と言った。だから自分は好きに待ってやると言うアリア。カトルはくだらないと一蹴しようとするのだが。あんたが夢見たミリテスはまだこれからなんじゃないのか!と後ろの部下が言っていたと彼女がそう言うと。カトルの部下達が、機体はとびきりのチューンもしたから空の彼方にまで行ける!それで死んだら格好悪いと言い出す。更にアリアは、死に花咲かそうだなんて考えないでいつもみたいに偉そうに帰ってきやがれ!と叫んだ。アリアや部下の想いを察し、カトルは自分を誰だと思っている。そう言って出撃するのだった…。
皇国首都。0組は魔導アーマーに乗ったカトルと対峙する。カトルの操縦技術と魔導アーマーの素早い動きで翻弄されるものの、遂に強敵を倒すことに成功した。
カトルは乗っていた魔導アーマーに無理をさせ過ぎた、と一度基地へ撤退しようとするが画面に謎の表示が出る。同時刻、皇国兵がカトルの機体から緊急信号が出ているのに気付いた。しかもアルテマの反応。カトルの機体にアルテマ弾が搭載されていることに驚愕する皇国兵。どうせミリテスは終わりだし、自分だけ死んでたまるか。やつらもろとも死んでしまえばいいと錯乱した別の兵士のせいだったのだ。
アルテマ弾がこんな所で爆発したら、基地どころか白虎や街も消えてなくなる。カトルは限界であろう機体に鞭を打ちつつ、より高く機体を昇らせた。アリアが空を見上げる。カトルは限界まで機体を上昇させ、アルテマ弾を手放した。機体は爆発し、どんどん落ちていく…。操縦も受け付けず、脱出もできなくなっていた。常に最前線で戦い続けた因果だろうな、と一人ごちるカトル。そして、アルテマ弾が爆発。カトルは機体ごとアルテマ弾の爆発に巻き込まれたーー。
朱雀が、遂に皇国を制圧した。モグから、凱旋するクポ!と言われ魔導院に戻る0組。その頃、八席議会のメンバーのところにも皇国制圧の報が入っていた。そして、レムが突然倒れてしまうーー。
341 :FF零式 2016/06/29(水) 23:55:20.99 ID:3/anNwEx0最後にアリアイベント・ラストと補足
最終章で、ある従卒に話しかけると自分は誰かの帰りを待っていたような気がする。けど、その人のことは思い出せないと言われアリアの最期がどうなったか判明するイベントが見れるようになる。
・アリアの最期(最終章)カトルが爆発に巻き込まれ亡くなった直後。アリアと皇国の唯一の橋渡し役であるカトルが死んで記憶が消えてしまったのもあり、自分は何かを失くした?と言い出すアリア。すると彼女に気付いたカトルの部下の皇国兵が銃を突き付けて来た。何で自分がここにいるのか疑問に思うアリア。確か0組についてきて、撃たれた後は覚えていないようだ。更にどうして撃たれた自分が助かったのか?確か誰か自分を助けてくれた人がいたような…と思い出そうとする。しかし、彼女はカトルが死んでしまったことでアリアがそこにいる理由を忘れてしまい、混乱したカトルの部下に容赦なく撃たれた。死ぬ間際、彼女は空を見上げたーー。死の淵で恐怖に怯えるのではなく、不思議な感覚に包まれる。自分が忘れていたものを見つけたかのような…。彼女は幼くして父親から引き離され、更に心の拠り所だった兄と死別している。今の母親は本当の母親ではなく、兄の記憶も乳の記憶も既に持ち合わせていない。しかし大切なものを失った感覚は強く持っており、カトルに記憶にない本当の家族の姿を重ねてしまっていたようだ。死に至る記憶の混濁は彼女を静かに、穏やかな心の中最後に導いた…。「無くしたもの……見つけられ……た」とーー。
補足・アリアの喋り方は亡くなった父親の影響らしい。朱の目録・人物ノ解説では父親は蒼龍国境近くの田舎の出身で、その地方独特のもの。もしかしたら似た口調の人物を蒼龍で見つけることもできるかも、と書かれているがそれは 恐らく実戦演習に登場する蒼龍の女武官・コノハだと思われる
・カトルがアリアを助けた理由は、亡き妹に似ていたから。カトルには妹がいたのだが、自らが引き金となったある事件によって亡くなっている。今のカトル自身に妹の記憶はないのだが、カトルの出身であるバシュタール家の肖像画にその妹が描かれているらしい。ちなみに第四章で皇国兵からその話を聞ける
・蒼龍王が言ったあれ、とは青龍人のこと
・【ナラク】とは青龍人を封じている場所で、その封印を守っているのはユウヅキ
あと、>>312でホシヒメが乙型ルシと書いてますが朱の目録・人物ノ解説を確認するとホシヒメは甲型ルシだそうです
342 :FF零式 2016/06/29(水) 23:56:50.82 ID:3/anNwEx0とりあえずここまで最終章は次スレにて投下します
7 :FF零式 2016/07/09(土) 12:37:35.18 ID:1hdcu4W/0保守がてら最終章投下します
最終章 フィニスという判決
時の歯車は大きな音を立てて回転するそして 戻れぬ時を刻む1つ 2つ 3つ 4つ……刻は満ち 始まりの封は切れるそして……世界に 雷の声音響かん
本編中の様々なセリフが聞こえ、画面が赤くなる。そしてそこにくぐもった大勢の声で響く「我ら来たれり」。
時は鴎暦842年・空の月(12月)7日、皇国制圧の翌日。
魔導院に戻った0組が目の当たりにしたもの。それはボロボロになった魔導院と候補生や、兵士の死体。噴水広場へ行けば、黒い空から赤い雨が降っていた。
この日、世界が変わった。突如空は赤くなり、海は漆黒に塗りつぶされた。そして見たこともない様式の神殿が現れ、世界は【ルルサス】という敵に埋め尽くされた。朱雀では院長を含めた各局長とも連絡が取れなくなり、ルシ・シュユやマキナも行方不明になった。指示系統を失った候補生達は、世界を陵辱しているルルサスに挑み殺されていく。院内は、混乱の一途を窮めた。その中で、0組が行っていたミッションコード【クリムゾン】の存在が露見し、0組は不満のはけ口としてスケープゴートとなっていった。
噴水広場にいた、ルルサスの戦士という名の謎の兵士。レムのモノローグが挿入され、それと戦う。しかし途中で終了。
8 :FF零式 2016/07/09(土) 12:39:42.86 ID:1hdcu4W/0校舎内に入ると、COMM越しに他の候補生の声が聞こえる。もうおしまいだ、【フィニスの刻】が来た。皆あのルルサスって奴らに殺される。と…。皆の不安を煽るなと止めようとするセブンだったが、その候補生は0組が来てから何もかもがおかしくなったと怒鳴った。それが呼び水になったのか…何が幻の0組だ。お前たちのせいで朱雀は、オリエンスはおかしくなった。お前らはアギト候補生なんかじゃない、フィニスを呼び寄せた悪魔だ…と次々に0組を責めだす。候補生が束になっても敵わず、治癒すら効かない。なら逃げればいいのか?逃げ場なんてない、皆死ぬんだ…と嘆く候補生達。
0組の教室にはマキナとレムを除いた全員が集まっていた。皆、今までは自分達を頼っていたのに手のひら返しで責め立てていると呆れるエース。どうせ自分達は嫌われ者だ、と怒るケイト。自分達はアレシアや朱雀のミッションをこなしていただけ、とセブン。皆誰かに感情をぶつける理由がほしいだけ、だと言うエイトと鬼を狩っていた者がいつからか鬼として追われるようになる、昔からある話だ…とトレイは冷静だ。訳が分からないと叫ぶシンク。落ち着いて状況を整理しよう、と言いながらもパニくっているクイーンをからかうジャック。ジャックに、そんな状況じゃないしレムが目を覚まさないとデュースが怒った。病気だったのを何で隠していたんだろうか、と言うケイトに自分達に心配をかけたくなかったからじゃないか?とキング。
体調の話をしている時はいつも嘘をついているようだった、とセブンは言うがシンクは気付いていなかったらしい。魔法局で眠るレム。彼女の病気は今の医学では治らないとアレシアが言っていたらしく、更にファントマの弱り具合からもう目覚めないかもしれないそうだ。辛気臭いし、もうちょっと前向きに行こうとジャックはのんきだ。そんな状況で、レムがピンチだというのにマキナがいないことに怒るナイン。マキナのことを覚えているということはまだ生きている、セブンの一言にサイスがならどこにいるんだと怒鳴った。
なんだか、0組がバラバラになっていくようだ…とトレイが嘆いたのに、暗すぎる!とツッコミを入れたのはジャック。明るいシンクも、この状況には少しヘコんでいるようだ。
ジャック「いい? 暗くしてたってレムは目覚めないし、マキナも見つからないよ? そんなに暗くなってると、皆でどんどん沈んで…やがて沈没~」キング「明るく振る舞っても、同じことだろう?」ジャック「違う違う。前向きになれば、前向きな未来が描けるんだよぉ。いい案も出やすくなるんだって」
ジャックの言葉に、皆の態度が変わった。そのジャックに、生まれて初めてお前を尊敬したとセブン。照れるなぁ~と嬉しがってたものの、それ褒めてないよねとジャックはノリツッコミ。いじけている暇があるなら、まずはできることから…。情報を集めようとエースが意見を出す。そこに、アレシアが現れた。
9 :FF零式 2016/07/09(土) 12:40:55.22 ID:1hdcu4W/0封は切られ、魂の解放はなされた…そう語るアレシア。更に、0組は自分の求める刹那の、否。虚空の先、涅槃寂静の可能性に辿り着けるのか?と語り続ける。何の話だと言う問いかけに、最後の1ページは自分達で記せ。あなた達は生き方をただの一度も選んでいないのだから、と言うアレシア。彼女の話について行けていない0組。しかしアレシアは、あなたになら分かるだろう…とクイーンへ問いかける。【アカシャの書】なのか?と答えるクイーン。正解のようらしく、アレシアは話を続けた。
アレシア「そう、クリスタルの意志。全ての歯車【うんめい】を記した書…。あなた達はその書に記された通り、ただ忠実に命令を全うし生きてきただけ」エース「そんなこと……」アレシア「だから、最後だけは選びなさい。これは、私が最後にあげる人としての自由。そう、あなた達は【人】なのよ」「人には生まれを選ぶ自由はない。でも人だけが、どう生きどう死ぬかを選ぶことができる」「だから、選びなさい。そして、アカシャの書に自ら記しなさい」
そう言ってアレシアは去った。いつもと感じが違うアレシアの言葉に、自分達は人じゃないのかと言うナイン。自分達は何を選べばいいのか…とセブンは答えが出せない様子。教室で話せるが、サイスも歯が立たないというルルサスの強さは本物のようだ。シンクからも、蒼龍に行った1組の連絡が途切れたと言われる。とにかく情報を集めることに。
10 :FF零式 2016/07/09(土) 12:43:44.93 ID:1hdcu4W/0軍令部第二指令課へ行くと、ナギに会える。どうやら彼は無事だったようだ。この状況に院長は行方不明、アレシアも含む各局長も捕まらないと教えてくれる。こんな状況下で誰が皆をまとめているのか?というクイーンの問いに、誰もいないから困っている。命令系統は完全に崩壊しているし、仕方ないからここだけは自分が仕切っていると言うナギ。 状況を聞いてきたエースに、ナギは悲惨だと告げた。彼が言うには、
・ルルサスという化け物は朱雀に進行中・撃退に向かった候補生は手も足も出ず何人も死んだ
とのことだ。更にルルサスが生者のファントマを破壊するらしいと情報を教えてくれる。エースはその情報で、治癒が効かないのを察した。だから余計にタチが悪いとナギは言う。もう命令は降りてこないし頼れるのは自分と仲間だけだとも。新しい情報が入るかもしれないから、また顔を出してくれと言うので他にも情報を集める。
再び軍令部に行くとナギから新しい情報を教えてもらえた。シドが例の神殿へ入った、と。何をするつもりで神殿へ入ったのか。とその時、ナギの仲間から通信が入った。飛空艇でも神殿には入れないようだ。更には、その飛空艇に乗っていた人物から通信が途絶える。他の面々にも通信しようとするが、ノイズしか聞こえない。全滅したのだろうと判断したナギは、0組にあの場所には近付くなよと言うのだった。
と、クイーンが突如「彼の地、選ばれし者のみが入ることを許される。その者、天理天道に触れ真なるものを手にするであろう」と呟く。何かの一節なのだろうそれにトレイは気付き、それの続きを言い始めた。クイーンもそれに続け、更にはエースも加わる。
それは理外の理 アギトへの理それは力 アギトへと至る王権そして 賢者は語る全てに於いて意味があり凡てに於いて忌みが明ける選択せよ 理か 王なる力か我はなろう アギトへと……鐘を鳴らそう 世界を震わせ伝えよう……9と9が9を迎えし時 識なる底 脈動せし……そして始まりの封が切れし時 雷の如き声音が響かん我ら 来たれり……と
彼らが言ったのは【無名の書】と呼ばれるものの一節。それをなぞるなら、シドがアギトになるのか…?という一言に状況が似通っているから思い出しただけとクイーンは言う。シドがアギトになったら、朱雀がどうなるかは分からない。そしてそれは簡単に見過ごせる問題でもない。そこにクイーンは、皆に話があるから準備ができたら教えてと言い出した。どうやら、彼女は何か分かったようだ。教室に戻ると、クイーンは【アカシャの書】があるアルトクリスタリウムで話したいことがあると言う。そこに向かうと、クイーンが自分の分かった範囲で色々説明してくれた。
11 :FF零式 2016/07/09(土) 12:46:38.64 ID:1hdcu4W/0例の神殿は審判の地・万魔殿(ばんまでん)と言うらしい。クイーンの説明では、
・神殿の奥では審判者と呼ばれる者がいる・審判者はこの世界にアギトが生まれたのか、その最後の審判を行うために待っている・外にいるルルサスは、アギトなき世界を消し去るもの達。最後の審判如何ではいなくなるのかもしれない
確証がないのは、それ以降は何も書かれていないからだそうだ。クイーンは0組で唯一【アカシャの書】を読むことができる。その彼女がそう言うのならそうなのだろう。ケイトは、それがアレシアが言った「最後の1ページ」なんじゃないのかと気付く。
キング「それで、俺たちに何をしろと?」クイーン「それは、わたくしが決めることのわけないじゃないですか。皆さんは、何がしたいのですか?」ジャック「へ? 何したいって?」シンク「ねぇねぇ、その審判者とかは何がしたくて審判してるの?」クイーン「審判者がしたいこと、ですか? それは、クリスタルに与えられた使命を全うすること……ではないでしょうか?」シンク「ふ~ん。でも、そんなのわたしたちの知ったことじゃないよね?」
その一言に、アギトの生まれない世界を消す?自分もそんなの許した覚えはないと笑いながら言うサイス。では、どうするのか。ルルサスから朱雀を……世界を守るのか?ただの候補生が世界を守るとかおかしいでしょとジャック。ただの候補生かは置いといて、自分達は命令のない戦いを知らないとエース。最後の1ページは、自分達で決めろ……とアレシアの言葉を思い出すセブン。自分達に選択肢が多いわけじゃないとエイト。ルルサスに立ち向かい朱雀を守るか、このままここでルルサスが朱雀を滅ぼすのを待つか。どこかに逃げるのもいいんじゃないかと言うジャック。審判者と言うのが親玉ならそいつをブッ倒す手もあるんじゃないかと言うケイトの意見に、自分達らしくて分かりやすくていいとナインが賛同する。そこにクイーンは、「アギトならざる者 審判者の前に立ちしとき その命 無に帰るだろう」と無名の書の一節を出してくる。それが正しいのなら、審判者の前に行くにはアギトになるしかないのかもしれないと…。いきなりアギトになれと言われて簡単になれるものなら誰かがとっくになっている。と言うトレイに肯定するクイーン。
更に彼女は、今はアレシアがいない状態なのを忘れていないか?と釘をさしてきた。そう、0組はアレシアがいなければ戦線離脱状態(HP0の状態のこと。マキナ・レムを除いた0組はHP0になっても死なない…という設定だがゲーム上ではマキナもレムもアレシアに復活してもらえる)になっても復活できない。 アレシアがいない状態で戦闘したことがない0組にとってそれは死活問題だ。キングが回復は役割分担してやればいいんじゃないのかと言うのだが、それはできないとクイーン。ルルサスに負わされる致命傷はファントマにも及ぶ。そしてそれを回復する術はないと…。それを聞き結局何を選んだところで死ぬだけで、まるで死に方を選べと言われてるようだとサイスは言う。と、シンクが「どうやって死ぬかっていうのはー、どうやって生き抜くかってことでもあるんじゃないかなぁ?」と言い出した。それに正論だと言わんばかりにサイスは茫然になり、キングはその通りだと言うかのようにふっと笑う。ケイトはたまにいいこと言うんだねと、と一応褒めているようだ。するとそこにモーグリから通信が入り、エントランスに何かが近付いていると教えてくれた。
12 :FF零式 2016/07/09(土) 12:48:03.26 ID:1hdcu4W/0エントランスへ向かうと、そこにはホシヒメの姿があった。シドは彼の地(万魔殿)にて真なるものを手に入れた、と言うホシヒメ。それを聞きシドがアギトになったのではないかと危惧する0組。するとホシヒメは、お前達も行くなら自分が送り届けようと言ってくれる。ホシヒメ曰く、そこには人の身では辿り着くことはできない。道を開けるのはルシだけ。今の朱雀にはルシがいないから、自分が代わりになろうと言うのだ。罠じゃないのか、という一言にこれは自分の選択だ。お前たちは好きに選べ。ただし時間はないぞと彼女は言う。彼女が人の意志を保っていられるのは蒼龍に危害が加えられていない今だけなのだそうだ。行くなら自分が送り届ける、ただし一度行けば戻れない。だから行く前に別れの挨拶ぐらいはしておけと言ってくれるホシヒメ。ここでカルラ・クオン・ムツキ・リィドに話しかけるとイベントが見れる。ただし、一周目は普通にイベントがあるのだが二周目以降は0組に入ってもらっていると出ない。
13 :FF零式 2016/07/09(土) 12:57:13.72 ID:1hdcu4W/0教室に行くと0組のメンバーと話ができる。話の内容は以下。※ここは操作キャラがエース固定の模様?
デュース:ホシヒメが仇である自分達に力を貸してくれるなんて…。皆自分の選択をしている、自分達も決めないとトレイ:勝算がないと分かっていて立ち向かうなんて、愚かなことはありえない。けれどこのクラスなら、それもそう悪くないのかもしれないと今は少しだけ思うケイト:レムがそんなにしんどかったなんて全然気付いてなかった…。レムが目覚めた時のためにも自分達でなんとかしないとシンク:もうマキナにもレムにも会えない、寂しい。もっと色々話しておけばよかったサイス:今ならマキナが覚えていない兄のことで怒った理由が分かる気がする。死ぬ側に回ると自分が忘れられるのは少し怖い…。マキナは優しかったから、死ぬ側の気持ちが分かっていたんだろう セブン:レムが病気のことを隠していたから、自分はレムの気持ちを尊重したつもりだった。でも一人で病魔と闘うことは辛かっただろう、もっとレムのためにできることがあったかもしれない エイト:マキナが兄のことで0組を恨んでいるんじゃないかと思っていた。しかしマキナが恨んでいたのは病気のレムを救えない0組とマキナ自身だったんじゃないかナイン:死にに行くのは自分達だけでいいんじゃね?自分達に汚れ仕事は似合っている。難しいことは抜き、ただルルサスとシドをぶちのめす!分かりやすくていいジャック:レムはどんな時も弱音を吐かなかった。いつも前を向いてて、ああいうのはカッコいい。辛い時こそ笑って、って。笑っているといいことが寄ってくると言うし クイーン:自分ももうナインをバカにできない、マキナとちゃんと話をしておかなかった自分は愚か者だ。まあマキナもたいがいバカだと思う、0組はバカばっかりだキング:一度すれ違えば、再び道が交わるのは難しい。自分達にはそんな時間も残されていないようだモグ:フィニスの刻が近付いている。今まで自分は0組の役に立ててただろうか?自分は0組の担当になれたことを誇りに思う
準備を整えホシヒメに話すと、万魔殿へと向かう。モグが、「絶対帰ってこい、待ってる」(意訳)と言ってくれる。
14 :FF零式 2016/07/09(土) 13:03:46.61 ID:1hdcu4W/0ホシヒメの背に乗り、0組は万魔殿へ。送り届けてくれたホシヒメに、キングは何で息子すら殺した自分達を送ってくれたかを聞く。恨み辛みは消えない。けれどカヤ様が見て命をかけた未来を信じたいから…と答えるホシヒメ。カヤ様とは誰なのか?とデュースが聞く。カヤ様、とはアンドリアのことだった。アンドリアのことを覚えているのか!?と彼女は驚く。ホシヒメはルシになった時、ソウリュウから記憶を戻されたのだそうだ。アンドリアは未来を見ることができる、だからミリテスに行くということは自分が死ぬということも分かっていた。それが必要なことだと分かっていたからこそ、アンドリアはそれを選んだーーと。そして自分も蒼龍クリスタルの意志とは別の道を今ーーそう告げた直後、ホシヒメのルシの印が消えた。それで何かを察したホシヒメ。家の名前に縛られ、暁(あかとき)の守護として自分の子供を失ってまで国と民を守り続けたが…ここまで。それが私の選んだ道か…と独り言ちる。
「お前たちも選べ!! 自らの道を! 自らの意志で! そして生き抜き、死んでみせろ!!」そう言ってホシヒメは自ら万魔殿から身を投げる。それを目の当たりにしたナイン・デュース・キング。その直後、シンリュウ・ホシヒメが現れどこかに飛んでいく。ホシヒメは、もうこの世界にはいない…。彼女はクリスタルの意志に反した。ルシである者がクリスタルの意志に反すれば、シガイになる。そう、彼女はシガイになるのを覚悟の上で0組を万魔殿へ送り届けてくれたのだ。0組の長い長い戦いが始まる。
15 :FF零式 2016/07/09(土) 13:06:06.46 ID:1hdcu4W/0万魔殿に、シドの声が響く。我が貴様らに審判を与えよう…と。ルートが左右に分かれており、ここで2つのパーティーに分けることになる。この万魔殿では、『シドの審判』と呼ばれるものが戦闘ごとに出される。成功しない限り何度でもやり直し。なお、失敗した場合は先頭キャラ(使用キャラ)が死亡してしまう。魔法のみで敵を倒したり、パーティーを誰も死なせないようにしたりと様々な条件下で戦闘しなければならない。
合流すると、突如クリスタルのある部屋へと飛ばされた0組。クリスタルはルシに相応しい強い心の持ち主を求めているようだ。そして、クリスタルから問われる。「汝、ルシになり我と朱雀を救うか?」と…。【ルシになり朱雀を救う】か、【人のまま先に進む】か。0組は、選択する。ここで【ルシになり朱雀を救う】を選択するとバッドエンドへ、【人のまま先に進む】を選択すると通常エンドへ向かう。
16 :FF零式 2016/07/09(土) 13:09:36.05 ID:1hdcu4W/00組は【人のまま先に進む】ことを選んだ。結局、あのクリスタルが語りかけて来たのは何だったのだろうか…。気にしながらも先へと進む。その頃、魔法局。魔法局で眠るレムに何者かが「選択は汝に移りし」と語りかけてくる。目を覚ましたレムの目は、紅く光っていたーー。
いくつもの『シドの審判』をクリアし、再び二手に別れて行動することに。途中で合流し、ルルサスの戦士と戦う。※ルルサスの戦士:最終章の最初で戦った敵。ファントマを抜かない限り一定時間で復活する
しかし、倒したと思いきや姿を変えて再び襲ってきた。「これもらん熟した生命の一つだ」と語るシド。ルルサスの戦士を倒すと、今度は四つの扉がある場所へ。その扉にはそれぞれ朱雀・白虎・蒼龍・玄武のマークが記されている。それぞれの扉へ入り敵を倒して『シドの審判』をクリアし先へと進む。「最後の審判だ」と告げるシド。どんどんと量を増す血らしきものに呑まれないように駆け上がる。駆け上がり、終わりかと思いきや『シドの審判』は失敗と出る。なお、これは強制失敗なので問題ない。
万魔殿のある場所。カトルと共にいた謎のルシが歩いている。「シュユ卿は力を失い、朱雀クリスタルは新たなルシを求め私を選んだ」炎と共に聞こえる少女の声。そこに現れたのは、レムだった。クリスタルは朱雀からアギトが生まれることを望んでいる。その一言に、謎のルシは武器を取り出した。対するレムも、自身の武器を取り出す。「白のルシよ、下がれ!」レムはルシの印を現わせ、謎のルシに戦いを挑むーー。
17 :FF零式 2016/07/09(土) 13:18:49.98 ID:0D+MlONE0倒れていた0組の12人が目を覚ますと、全員ボロボロになっていた。血だらけ、傷だらけになりながらも前へと進む。すると、あるものが目に入って来た。それは、クリスタルとなったマキナとレムの姿ーー。何故、二人がクリスタルとなったのか。それは彼らがこの場所へ来る前のことだ。
激突する二人。謎のルシは吹き飛ばされ、その衝撃で叩きつけられる。炎と共に突撃するレム。すると、謎のルシの仮面が落ちる。謎のルシの正体ーーそれは突然姿をくらませたマキナだった。マキナの視線の先。そこには自身のダガーを止めたーーのではなく、マキナのレイピアに身体を貫かれていたレムの姿。マキナの名を呼び、落ちていくレム。ようやく気が付いたマキナは、自身のしたことに動揺した。
レムに駆け寄るマキナ。「やっと……私の側に、戻ってきてくれたね」ボロボロになりながらもマキナの身を案じるレム。回復しようとするマキナに、レムは「おかえり」と言う…。レムの姿に涙し、謝るマキナ。なんでこうなっちゃったんだろう……。とレムは満身創痍で呟く。レムを失って、忘れてしまうのが怖かった。一人になるのが怖かった。だから、ルシになった。と真相を語るマキナ。傷もあってかレムはマキナの姿が見えなくなっていた。マキナはそんなレムの手を取る。「私を…忘れないで」そう言って、レムの手はだらりと落ちた…。身体をゆすっても、もう彼女は目を開けることはない…。レムの名を呼ぶマキナの声だけが響いたーー。
マキナがどうしてルシになったのか。それは0組が皇国から脱出し廃屋に身を潜めていた時(第四章)に遡る。外を見に行くだけ、と言って出て行ったマキナはあるものに気付いた。マキナが見たもの。それは大地と同化した白虎のルシ・クンミの姿。クンミも、声でマキナがいることに気付いたようだ。白虎クリスタルは次のルシを求めている、この偶然は必然だ。そう語るクンミ。私の使命を継ぎルシになれ、そうマキナに告げた。
弱いのは嫌だ…守られるだけの存在になるのは嫌だ。このままでは兄のようにレムをーーレムの記憶を失ってしまう。ルシになれば全てが変わると思っているマキナ。彼は何も恐れることはない強靭な肉体と、人を…レムを守れる圧倒的な力ーールシの力を望んだ。お前は白虎のルシになることを望むんだな?と聞くクンミに、肯定するマキナ。それを見たクンミは、マキナに自身のルシの力を渡した…。マキナにルシの力を渡したクンミは消滅する。クンミの被っていた仮面を被ったマキナの姿は朱雀の候補生のものではなく、カトルと行動していた謎のルシのものへと変わる…。
クリスタルとなり【昇華】したマキナとレムを見た0組は、更に奥へと進んだ…。
18 :FF零式 2016/07/09(土) 13:21:53.73 ID:0D+MlONE0無様だな。何度死んだ?無価値。それが貴様らの名前だ。そうそう、結果を知らせてなかったな?不合格だ。アギトに挑む価値すらない。貴様らに与えた命は、無駄だったな。
シドの罵倒。それを聞かされながら、ボロボロになりながら進む0組。
生きながら死んでいる存在。死にながら生きている存在。アギト……まだ届かぬのか? エトロの血より生まれし者よ……。不可視……可視……二つの世界への導き……。否!? 我の意志はここに……あらず……。
シドの語る謎の言葉を聞きながらようやく最奥へ到着すると、シドの姿があった。貴様らは無価値だ、審判者である我が裁きを与えよう…そう告げる。すると、火の玉が落ちて来た。満身創痍の0組の12人。その後ろには、シガイとなっても彼らを助けに来てくれたシンリュウ・ホシヒメの姿。そして、遂にそれは現れた…。人ではない、巨大な化け物である「シドであった」審判者。ホシヒメが突撃するものの、審判者はそれを一蹴。逆にホシヒメのファントマを抜いてしまう。
ラスボスである【ルルサスのルシたる審判者】との戦闘に入る。…が、ここは強制負けになる。全滅してしまう0組。クリスタルとなったマキナとレムの前で倒れる0組(ここで倒れているキャラ一人はランダム、恐らくラスボス戦最後に操作していたキャラ?)。
人にしか辿りつけない未来をあなたたちは持っている試されている数多くの世界であなたは辿りついたひとつの未来に
マキナとレムの言葉と共に彼らのファントマが、現れ体に吸い込まれていくーー。朱雀の炎が舞い上がった。マキナとレムの力を借り、0組の12人は再び審判者へ挑む。審判者のファントマを抜き弱体化させていくが、逆にこちらもファントマを抜かれていく。けれども0組は屈しない。やられても、次から次へと誰かが立ち上がり戦う。
そして、最後のファントマを抜き去り審判者は崩れ落ちていく…。彼らは、遂に勝利した。満身創痍の彼らは、自分達の帰るべき場所へと帰るーー。
その頃、アレシアがクリスタルとなったマキナとレムの所にいた。私の声が聞こえるわね?とクリスタルに語りかけるアレシア。「教えてちょうだい、あなたたちのことを。私の子供たちのことを……」アレシアの一言に、クリスタルから光が蛍のように舞う。それを見て何か分かったのか、「あなたたちは前に進みなさい」と告げるアレシア。そして、光に包まれながら「これからの世界は、死を忘れることができない世界になる。だから、あなたたちはあの子たちを覚えていてあげて」とアレシアは言うのだった…。
19 :FF零式 2016/07/09(土) 13:24:17.88 ID:0D+MlONE0魔導院の見慣れた教室でエースは目を覚ます。横では読書中のクイーン。黒板を拭くエイト。他クラスの生徒から講演を頼まれ困惑しているセブン。そこにナインが駆け込んでコケる。それを見て笑うエイトに、ナインは近くにいたモグを投げるもエイトは難なく回避。投げられたモグは黒板に直撃。哀れモグ。和やかに談笑するデュース・ケイト・シンク。トレイの長話を聞かされるサイス。眠そうにしているジャックとキング。そこには、いつもと変わらない0組の風景があった。やがて教室にクラサメが入ってきて、ブリーフィングが始まり…。
自分を何度も呼ぶ声を聞き、エースは「目を覚ました」。教室での風景を夢に見ていたエースが目を覚ました時、0組の12人がいたのはルルサスの攻撃で崩壊した教室。審判者を遂に倒した0組は命からがら万魔殿から抜け出し、魔導院へ戻ってきていた。
審判者との死闘の中で幾度となくファントマを傷付けられ、12人の肉体は限界を超えていた。癒えぬ傷や苦しさから、彼らは自分たちが本当の「死」を迎えようとしていることに気付いてしまう。死への恐怖を抑えられないトレイやケイト。「覚悟はしてただろ」と一行を叱咤しながらも、自らも絶望しかけるナイン。そして死への恐れから泣きじゃくるシンク。誰からでもなく、皆シンクの傍に集まった。ある者は共に泣き、ある者は救いようのない運命を嘆き始める。
するとエースが、アレシアに歌ってもらっていた歌を歌い出した。しかし途中で終わってしまう。「エースはそこまでしか知らないんだよ」と途中までしか歌詞を知らないエースを珍しく茶化すキング。それがきっかけになったのか、今まで暗かった0組に少しずつ明るい雰囲気が戻っていく。そんな中、エイトが「戦いってもう終わったんだろ?これからのこと、考えてみないか?」と提案した。これからなんてあるはずがないと絶望するシンクに「考えるのは自由ですよ、シンク」と優しく語りかけるトレイ。そして「白虎や蒼龍に旅行に行きたい」というケイトを皮切りに、各々がやがて訪れる平和な時代を想像し始める。始めは怪訝な顔をしていた者も、和やかな会話の中で次第に笑顔になっていった。その笑顔を映しながらテーマ曲「ゼロ」の前奏が始まる。そして最後にシンクの「わたし、ひとりじゃなくってよかった」という静かなつぶやきの後、画面が切り替わる。
20 :FF零式 2016/07/09(土) 13:26:25.67 ID:0D+MlONE0「ゼロ」の終わり際で画面が切り替わる。万魔殿で魂だけの存在となりながらも0組を最後まで助け続けたマキナとレム。彼らはアレシアの力によってクリスタルから解き放たれていた。魔導院まで駆けつけた二人は教室の扉を開く…。彼らが見たもの。それは瓦礫に寄りかかり、全員が寄り添い眠っているかのようにして息絶えていた0組の12人の亡骸。そして、その瓦礫には12人の武器を組み合わせて作った支柱。そこには、彼らの朱のマントを繋いで作った朱雀の旗が掲げられていた。
瓦礫の傍に崩れ落ち、マキナは己の罪を後悔し声を上げて泣く。彼らを見ながら目に静かに涙を浮かべるレム。マキナは0組の亡骸に駆け寄る。しかし彼らはもう話すこともなく、目を開けて笑うこともない…。しばらく泣いているが、やがて立ち上がりレムは寄り添うように彼の肩に手を置く。立ち上がった彼らの視線の先には、虹がかかっていたーー。
弱く愚かだった者にも 過ちを犯した者にも 戦った者にも 耐えた者にも 新しい時は流れた歴史は彼らを置き去りにしたけど 私たちは知っている
『僕たちは ここだ』
エンドロールでは、全てが終わった後の世界の様子が映し出された一枚絵が出る。復興にいそしむ各地の街並みが映される。各国の紋章の後に、ディーヴァを中心としたオリエンスの石版。
最後に、文章でオリエンスのその後が書かれている。
この後各国のクリスタルは力を失い、オリエンスの文明は後退していった。しかしそんな中、人の力で生きることを訴え人々を導いた青年がいた。彼は生涯を人々に捧げ、最後に妻に看取られ67歳の生涯を終えた。新たな世界の指導者、その名を「マキナ・クナギリ」と言った。
FF零式 完
21 :FF零式 2016/07/09(土) 13:31:59.75 ID:0D+MlONE0補足・カルラのイベントで登場するのはケイトとキング。ここでナインがいたらどう見ても某涼宮ハルヒです本当に(ry
・朱雀、白虎、蒼龍、玄武の扉をくぐるとそれぞれ試練に挑む。試練は以下の通り朱雀:ルルサスの戦士から朱雀の候補生を守った後、何故か朱雀兵+ゴーレムと戦う白虎:見えないルルサスの戦士と戦った後、魔導アーマー二体と戦闘蒼龍:毒状態でルルサスの戦士と戦った後、通常より大きい青龍人と戦闘玄武:砲撃の飛び交う中でギルガメッシュと戦闘
・謎のルシもレムも、クリスタルの使命に心を支配されており両方とも気付いていない。それぞれの使命は謎のルシ:朱雀のルシを阻止する(ルルサスから与えられた使命?)レム:アギトが朱雀から生まれるのを望んでいるので目の前の白のルシを倒す※上記の理由だと思いますがあやふやなので詳細補足できる方がいたらお願いします
・マキナとレムのクリスタルの形はファイナルファンタジー8のタイトルロゴに酷似している
・クンミが大地に融合していたのは、玄武へのアルテマ弾投下が原因。皇国は魔導院への奇襲が失敗した後に、『北の夜明け』作戦を敢行。アルテマ弾をルシの力で強化して運用、玄武へと投下した。それによって玄武は滅亡。更にクンミはアルテマ弾が強力過ぎたのもあって自分も巻き込まれ、大地と融合してしまった
・クンミはマキナにルシの力を渡した後消滅したが、どうやら【昇華】した模様
・シドがどうして審判者へなったのかは、クリア後に見ることができる「真の章」を見ると判明する
・シュユとニンブスは最後生死不明シュユは朱雀クリスタルと魔導院を守るためにルルサスの戦士と戦っていた。しかしルルサスはシュユすら想像だにしなかった力を持っていた。戦いの最中、突然現れた謎の仮面の人物によってシュユは一撃で倒されその後生死不明。その謎の仮面の人物はアレシアの姿を見た直後、ルルサスと共に魔導院から姿を消すニンブスはルルサスの戦士が現れた後突如として行方をくらます。その後エンドロールでニンブスのものであろう仮面と雪の中それを見ているクァールの姿が見れるが生死不明らしい
22 :FF零式 2016/07/09(土) 13:34:37.05 ID:0D+MlONE0ID変わってるけどFF零式本編投下ここまで
次は投下しきれなかったクオン達のイベントと、バッドエンド、二周目以降解禁されるイベント類投下します
54 :FF零式 2016/07/11(月) 16:04:45.73 ID:+0Zxp3600閃乱カグラの人乙ですでは二周目以降解禁されるイベント類等を投下その前にキャラ説明
ティス:【真の章】【ティスとジョーカー】で登場する少女彼女の名前は10を指すらしく、名前とアレシアとの会話からも0組の12人とも何やら関係があるらしいリーン:【真の章】【ティスとジョーカー】で登場する少年。フルネームはリーン・ジョーカーティス同様、名前とアレシアとの会話からも0組の12人とも何やら関係があるらしい謎の仮面の男:【真の章】で一瞬だけ登場する人物。仮面と甲冑姿で素顔は分からないが、実はストーリーに関わってくる存在
55 :FF零式 2016/07/11(月) 16:07:52.74 ID:+0Zxp3600まず最終章で見れるクオン、カルラ、リィド、ムツキのイベント
・クオンのイベントもうおしまいだ、伝説の【フィニスの刻】とはこの時を意味していたんだと絶望しているクオンをデュースは励ます。アギトとは魔法を自在に使いこなす存在だとクオンは思っていたようで、更に自分はアギトになりたかったと語り出す。自分達候補生は皆そうだろ?と言うエイトに、アギトなんて存在しない。フィニスの刻が訪れた際に人々が絶望しないように作り出した最後の幻想ーーそれがアギトだと言うクオン。そんなのはクオンらしくない、とデュースは叱咤する。自分の研究した魔導知識はルルサス相手には全然意味がなかったと嘆くクオンに、絶望するにはまだ早いと言うエイト。するとクオンは、トゴレス要塞すら消し去った甲型ルシ(シュユのこと)がルルサス相手に倒れたという情報を教えてくれた。それに驚く二人。アギトは現れない、フィニスの刻がオリエンスを飲み込むのだ…とクオンは再び嘆くのだった。
・カルラのイベント元気?と聞いてくるカルラに、こんな状況で元気だったらおかしいとツッコミを入れるケイト。やっぱそうだよねとさっきの様子が一転落ち込んでいるような彼女に、お前は元気そうだなと言うキング。しかしジタバタしてても無駄だと分かってるからこうしているだけ、とカルラは言う。今は皆がアギトが現れてほしいと思ってる、そこで実はカルラがアギトだったというオチはないの?とケイトは聞く。当然ながらカルラはアギトではない。そうだったら楽しいし、そんなもんが現れたらいくら出したって構わないと彼女は語った。らしくない様子のカルラは、いくらギル(FFシリーズのお金の単位)を貯めてても世界が終わったら意味がない。成績が良くてもルルサスは見逃してくれない。今まで自分がしてきたことは意味がなかった。どうしてこうなったんだろう…と思っているようだ。そこにキングが、今考えなきゃならないのは【どうしてこうなったか】ではなく【これからどうするか】だと自分なりに励ます。ケイトも同じ意見のようで、無言で頷いた。二人の態度に、諦めていないのか?と驚くカルラ。0組は諦めの悪い奴らばっかだし、それはカルラもじゃないのか?とケイトが聞き返す。その言葉でピンチの時こそ稼ぎ時だ!とカルラは、いつもの調子が戻ったようだ。自分なりに励ましてくれたキングとケイトにカルラは笑顔で感謝した。それを見てキングは、自分達にもまだできることがある…と決意を新たにしたようだ。
・リィドのイベントリィドに声をかけるサイス。彼は武具の整備をしているようだ。それを見てやる気満々だね~とリィドを褒めるジャック。彼は、玄武が消滅した時には何もできなかったが今度は違う。朱雀もオリエンスも終わらせはしないと決意を語った。しかし今は院長にも議会にも連絡がつかないと言う一言に、ならば自分の意志で動くだけだと言うリィド。迷いがないんだなと言うジャックに、迷うことなんてないし今こそ自分達の力を証明する時。友を守るために戦うだけだとリィドは言う。あんたのそういうところ、嫌いじゃない。サイスは素直に感心したようだ。
・ムツキのイベントムツキが何かやっているのに気付くクイーン。自分をいじめに来るルルサスを倒すための爆弾を作っているのだと彼女は言う。今までに聞いた意見で一番まともだ、とトレイ。あいつらは今度は本当に自分をいじめに来るんだろ?と聞いてくるムツキに、いじめでは済まないだろうとトレイは返す。それなら今度は思う存分自分の作った爆弾の威力を思い知らせてやる!とムツキはやる気のようだ。こういう時はなんだか頼りになる、とクイーンは感心するのだった。
56 :FF零式 2016/07/11(月) 16:09:51.02 ID:+0Zxp3600続けて二周目から解禁のものティスとジョーカー
「朱と白が満ちている? えっ……? 蒼と黒も? こんなにも……」一人、何かを呟いているフードを被った少女。
人は生まれる自由を持てない……しかしどう生き、どう死ぬかは自分で決められる。それが母様の言葉……でも、それを満たす魂は少ない。なのに今、この終わりゆく世界でそんな魂が満たされようとしている…。
少女の言葉に、珍しいのか?と聞くフード姿の少年。6億の世界でも、とても珍しい。もしかしたら初めてなのかもしれないと言う少女。自分はどうすればいい?と少年に聞く。
届ければいいんじゃねぇの?と答える少年に、驚く少女。あの人はそんな機微には気づかない、だからティスが届けなきゃ。と続けて。少女ーーティスは「自分はその懸け橋になるために無と有を内包してここにいるのかな?」と聞くと、ティスがそう思うのならそうなんだろうと少年は言う。ティスは少年ーーリーン・ジョーカーに共に行こう、と言いどこかへと向かう…。
57 :FF零式 2016/07/11(月) 16:14:23.22 ID:+0Zxp3600真の章 六億の果てに見る世界
万魔殿に入ったシド。しかし彼はこれ以上好きにはさせない、と自ら刀を抜く。「人は、神々の……傀儡ではない!!」そう叫び、自ら首を切り死を選んだシド。それを見つめる謎の仮面の男。その男はどこかへと去っていく…。
魔導院・アルトクリスタリウム。【アカシャの書】の前に、ティスはいた。誰かに語りかけているティスは、「届けるから、一つだけ希望を聞いて……」と誰かに告げる。
万魔殿の最奥。リーンがアレシアを呼ぶと、彼女は突然何もないところから姿を現した。彼女はティスの姿を見ると、自分の前に立つのはいつ以来?と聞いてくる。よく覚えてはいないが3、4回は会っていない。また世界を螺旋の中に戻すつもりですか?とアレシアに聞くティス。
アレシア「そうね。これで600104972回目」リーン「…マザー!」アレシア「ジョーカー? あなたはいつもティスと一緒なのね?」リーン「……。あれを見てくれ」
リーンに言われそれを見るアレシア。映るのは、審判者を倒した0組の12人の姿。
リーン「知ってたかい? 彼らは審判者を倒した。そして……」
場面は切り替わり、眠るように息絶えた0組の12人の亡骸と武器を組み合わせて作った支柱、そして朱いマントを繋いで作った朱雀の旗…。
ティス「ーー死んでいった。死の恐怖に直面しながら」
ティスは話を続ける。彼らだけじゃない。この世界では多くの魂が死を自ら選び、生を全うした。クリスタルの想いと共に、その全てを届ける。そう言ってティスは本のようなものにまとめたそれをアレシアへ渡した。
僕たちは選んだ。でも……正しかったのかは、分からなかったな0組、ここに散りけり~ってね綺麗に散れたのなら、それでいいオレたち、駆け抜けたよな?ふふっ、意外と全力疾走だった?本当は、もうちっと走れたけどな強がってぇ~。最後、ヘロヘロだったじゃんんなことねぇよ、超よゆーだったって私たちの先に、道はできたのでしょうか?彼らに繋いでもらった道ですあたしらも、ちゃんと繋いだと思うよそうですね、わたくしたちが繋いだ道です。これからも、ずっと繋がっていくと思います
58 :FF零式 2016/07/11(月) 16:16:42.10 ID:+0Zxp3600聞こえてくる0組の、12人の声。それに耳を傾けるアレシア。全てを聞き終えたのか、受け取ったわと呟く。アレシアは二人にあの子たち(0組の12人)が何をしてきたのか、どうやって最期を迎えたのかを聞いた。それは自分達に聞くよりかは、彼らの側にいたあの二人に聞いてくれと告げるティスとリーン。
クリスタルになったマキナとレムの所に現れるアレシア。彼女は二人のことを、0組の12人のことを聞く。蛍の様に光が周囲に舞い、まばゆい光に包まれた。そしてそこには、再び人の姿になったマキナとレム。マキナとレムは歩き出す。そして、彼らはアレシアとすれ違う形に。「これからの世界は、死を忘れることができない世界になる。だから、あなたたちはあの子たちを覚えていてあげて」とマキナとレムを見送るようにアレシアは告げる…。
※マキナとレムが最後に0組の教室へ戻ってこれたのはこれが理由クリスタルへ【昇華】した彼らが人の姿へとなれたのはアレシアの力によるもの
59 :FF零式 2016/07/11(月) 16:23:06.49 ID:+0Zxp3600if もし……ある条件を満たすと二周目以降で見ることが可能。その名の通り「0組はじめ他の人物が普通の学園生活を送っていたら?」というもの。本編と違って0組のメンバーがキャラ崩壊している。
授業が終わり、担任のエミナに挨拶する候補生達。実はナインはエミナに恋をしている。…のだが、エミナは副担任のイザナと絶賛交際中。それが判明して失恋でやり投げをしていた(途中で再びこのやり投げが見れるが11投目ぇ!と叫んでいる)。マキナはエースに将来の進学のことをツッコまれ(∩゚д゚)アーアーアーキコエマセーン。エイトは名前が似ているから、という理由でケイトに惚れており完全にキャラ崩壊。補習で道をショートカットしようとしたケイトが現れエイトは来た!とテンションが上がる。そしてケイトはダイナミックに飛び降りる!「オレが受け止めーー」と言おうとするもケイトに巻き込まれ二人そろって気絶。サイスはクラサメに手紙を渡そうと予行練習、いよいよ本人に渡そうとしたところでセブンに渡す形になってしまう。更にセブンも勘違いしてドツボに(ある意味キマシタワー?)トレイ・キング・ジャックの三人はバンドを組んでおり、練習しようと言うジャックにキングは「練習はいい、俺は心で弾いているからな」と最早完全に中の人化。トレイも同様。 二人のサボろう発言にジャックが完全にツッコミ担当に。ラクロス部に入ってると思われるデュース・シンク・クイーンはガールズトーク。エースとムツキがカップル通りを歩いていた、この目でバッチリ見ましたからと言うクイーン。その三人とすれ違うように何やら雑談中のトレイ・キング・ジャック。桜の花が咲く裏庭のベンチで一人座るレム。彼女は空を見上げ、一人うんと頷くのだった。
60 :FF零式 2016/07/11(月) 16:39:36.42 ID:+0Zxp3600キャラ紹介エミナ:指導隊長の一人で、美人で巨乳。クラサメとカヅサ(後述)とは同級生だった。実は、ある秘密を抱えている…カヅサ:武具などの開発を行う武装ギルドの職員で、クラサメとエミナとは同級生。怪しい実験をしており、変態扱いされている※エミナとカヅサのイベントも進行可能。エミナイベント…あれはいいものだ
補足・アレシアの正体パルスに連なる神で、各国のクリスタルを作ったのもこの人。目的は魂を成長させて、その魂で不可視世界の扉を開くこと。0組の12人とマキナ・レムとで態度が違うが、12人に対しては母親の様に演じておりマキナ・レムに対する冷たい接し方が素真の章で語った数字は、魂を成長させるためにここまでに至った廻りの回数だと思われる(これに小説版も含まれている、アプリのアギトは不明)。要するにあの世(不可視世界)とこの世を繋ごうとしていた神様(ファルシ=パルス)(の部下)。
・謎の仮面の男の正体アレシアと似たような存在で、リンゼに連なる神。シドを万魔殿へ導き、審判者にした張本人。目的は大地を血に染め不可侵世界の扉を開く…つまり大量殺人。ルルサス軍のクリスタルでもあり、ルルサスの戦士を生み出したのはこいつ。ガーラ、という名前が設定されている。この謎の仮面の男=ルルサスのクリスタル=リンゼのファルシ。アレシアはパルスのファルシということになる。
・シドが審判者となっている理由真の章で自決したものの、肉体を利用されファルシ=リンゼのファルシである謎の仮面の男によってルシにされたから。この時点でもうシドの外見をした何かとなっている
・0組の12人はそれぞれ【無名の書】に書かれた座を司っている。一の座「受け取る力」=エース二の座「優しき力」=デュース三の座「知の力」=トレイ四の座「勇敢なる力」=ケイト五の座「純粋なる力」=シンク六の座「執着する力」=サイス七の座「認識する力」=セブン八の座「冷静なる力」=エイト九の座「行動する力」=ナイン十の座「無知なる力」=ジャック十一の座「賢き力」=クイーン十二の座「決断する力」=キング
マキナ・レム・ティス・リーンの四人は「恐れ」「愛」「老い」「苦しみ」の失われた座を司っている。この失われた座はアレシアが必要ない、と判断してなくなっていった
61 :FF零式 2016/07/11(月) 16:42:07.38 ID:+0Zxp3600とりあえずここまで今二周目から解禁の【クリムゾン】関連をまとめているので、それ投下終わったら終了になると思います
76 :FF零式 2016/07/21(木) 22:55:12.04 ID:L6o6nWet0寝ろってあれ規制の一つだったんか…
投下の前にキャラ紹介…と言っても蒼龍関連だけど
コノハ:蒼龍の武官。喋り方が本性を現す前のアリアに似ている。ゲーム本編の人物図鑑でアリアの項目に書かれているのはおそらくこの人のことで、五星近衛兵団の一つ・宵闇の守護らしいユウヅキ:ホシヒメと同じ五星近衛兵団の守護役。ホシヒメとは遠縁。五星近衛兵団の一つ・夕月の守護
77 :FF零式 2016/07/21(木) 22:57:02.15 ID:L6o6nWet0二周目に突入すると、イベントと依頼が追加される。その他にも、諜報4課から下りてきた作戦・ミッションコード【クリムゾン】を一部作戦で選択可能。※ぶっちゃければ本編の裏で起こっていたミッションを0組が遂行する
【クリムゾン】敵中突破作戦(第二章 トゴレス要塞攻略作戦・裏ミッション)・トゴレス要塞攻略作戦の開始前。要塞内に捕らえられている民間人の救助作戦が実行された。実行部隊は候補生部隊。少人数による奇襲部隊として要塞内部に侵入する予定だった。途中、皇国軍部隊と遭遇したもののこれを撃破。トゴレス要塞にも侵入成功した…が民間人は全員殺害されていた。これを表向きは冷静にモグ経由でクラサメへ報告するケイト。マキナとレムは皇国のやり方に絶句する。ケイトとキングが皇国のお国事情を説明してくれる。その後トゴレス要塞の動力源を起動、更に機密文書の回収が命ぜられる。全ての機密文書を回収後、キングは皇国に潜入していた朱雀のスパイを機密に触れたとして始末しようとする。しかしそのスパイはファントマに関わっていたのもあり何とか助かったのだった。
【クリムゾン】霧中の襲撃(第三章 魔導アーマー破壊指令・裏ミッション)・新型魔導アーマー工場の破壊作戦直前、皇国の【フロスティ基地】において魔導アーマーに使用されるパーツの研究が進んでいることが判明。そのため魔導アーマーの完成を阻止するべく、潜入中の候補生部隊に対しフロスティ基地の破壊任務が命ぜられる。運よく基地は霧に包まれていたためにそれに紛れて潜入、工場の破壊に成功。任務が終わった後、トレイが何かに気付いた。それは4000mを超えた狙撃。皇国側は狙撃銃のテスト中に0組を見つけたのだ。トレイが自身の武器である弓矢で狙撃に成功、このままミッションを続行と思いきやそこにナギが現れる。彼は今このミッションを成功されちゃ困る、そう言うのだ。すると、突然朱雀全軍に通信が入る。コードQSE【クイック】【シルバー】【エリクサー】発令、三ヵ国による停戦が成立した、と。
【クリムゾン】休戦下の作戦(第四章 帝都脱出作戦・裏ミッション)・休戦中、ネシェル山にいる皇国軍がモンスターの襲撃を受けるという事件が起きた。朱雀軍令部は休戦中の状況を利用して皇国軍救援という名目で休戦協定締結のために皇国内にいた候補生部隊をネシェル山に向かわせることを決めた。真の目的は皇国領内の調査・皇国軍の戦闘力の把握で、皇国軍救援は建前である。その最中、シンクがあいつら倒しちゃう?と言うがエースが停戦中だし向こうも撃ってこないから相手にするなと止められる。モンスターを倒し救援に成功する0組。皇国兵から感謝される。そして本来の目的である皇国領内や皇国軍の情報を得ることにも成功していた。
78 :FF零式 2016/07/21(木) 22:58:55.86 ID:L6o6nWet0【クリムゾン】作戦名【東の風】(第五章 ジュデッカ会戦・裏ミッション)・主力である五星近衛兵団が大損害を出したという報を受けた蒼龍軍の地上部隊は朱雀領への侵攻を中止、今後の対応をどうするか決めあぐねていた。これに対し国境に展開していた朱雀軍は蒼龍軍の同世につけ込む形で地上部隊で攻勢に出、一気に蒼龍国境を突破する【東の風】作戦を発動。主力が国境を突破する時に、特殊部隊が国境にいる蒼龍軍司令官部隊を攻撃。主力の国境突破を援護するというもの。その司令官はコノハであった。トレイが事情を説明しようとするがコノハは、0組を侵略者だと言い自らが相手になる。コノハを撃破すると、負け惜しみか0組との戦闘記録は自分の血と肉が覚えたと言い出すコノハ。彼女は何かを言うと、竜が飛び立つ。その後画面暗転。今、何をした…。と驚くサイス。死んだのもあり自分達と何を話したかも覚えていないと言うトレイだった。
【クリムゾン】最終防衛線(第六章 ビッグブリッジ突入作戦・裏ミッション)・皇国軍の戦線突破により、朱雀軍の秘匿大軍神召喚地点にも危機が迫っていた。これに対処すべく軍令部は最終防衛線に予備戦力を投入、皇国軍の前進を阻止しようとしていた。この予備戦力には投入のタイミングを図っていた候補生部隊や前線で大損害を受け後退した正規軍、クリスタルジャマーの影響を受けて召喚不能になった召喚連隊などで統制が取られずに投入された。 投入された部隊は大損害を出したものの、何とか前進を阻止。無事秘匿大軍神の召喚が成された。しかし任務完了、かと思いきや突然闇に包まれる。闇が消えた…かに見えたが、何か化け物が現れた(第一章でエース・ナイン・クイーンが戦った化け物)。その化け物は消え、任務完了となる
【クリムゾン】マキナの戦い(第七章 帝都攻略作戦・裏ミッション)・朱雀軍の皇国首都攻略の最中。ルシとなったマキナの前に、ティスと皇国兵士の格好をしたジョーカーが現れ自分達をシドのところへ連れて行ってくれと頼んでくる。 クリスタルの命で朱雀軍を蹴散らすマキナ。彼の力は圧倒的で、軍神すら倒し総督府へと向かう。総督府ではギルガメッシュが待ち構えており、彼すらも一蹴してしまうマキナ。目的地に到着したティス達。するとティスがあなたは私達に似ている…と言うのだった。ティスが言うのならそうなんだろ。じゃあな、もう一人の俺。そう言って去るジョーカー。
【クリムゾン】補足皇国が民間人を殺害した理由:皇国はオリエンスで人口が一番多く、更に土地うんぬんもあり食糧事情が厳しい。なので捕虜は取らず、逆に殺している。ゲーム本編でロリカにアルテマ弾を落としたのは、人口はともかく国土の大半が乾燥地帯であったからスパイが助かった理由:彼がファントマに関わっているから。ファントマ関係者は例外、と0組(マキナ、レム除く)はアレシアに教えられているサイスが驚いていた理由:暗転前に何かを食うようなSEがあったので、恐らくコノハは自分の肉体を竜に食わせたのを目の当たりにしたからだと思われる化け物について:これは朱雀の闇と呼ばれるもので、このミッション以降ファントマを吸収していると確率で出現。出ている時はファントマ吸収が不可能(逆にこいつに吸われる)になり、一定確率で消える。またこの朱雀の闇を使い所持金を増やす裏技もあるもう一人の俺:ジョーカー自体が0組のスペア的なもの(0組の12人ではなくマキナ・レムのスペア?)らしい。
79 :FF零式 2016/07/21(木) 23:01:00.82 ID:L6o6nWet0陰の章 それは審判の地で終わる
【ルシになり朱雀を救う】ことを選んだ0組。0組はルシになり、クリスタルからルシの力を与えられる。ちなみにルシ状態になると以下の効果が与えられる。
・HP、MP9999・MP、AG(特技用ゲージ)自動回復・攻撃力、移動速度UPなどのバフ効果
魔導院へ戻った0組は、残っていた候補生達から後を託されひたすら敵であるルルサスの戦士と戦うことに。無限に敵が攻めてくるが、何度か戦闘すると「一旦、退こう」というような言葉を漏らす。ルブルム広場へ戻る途中、軍令部長が倒れており80000ギルと『フェニックスの血』と呼ばれるもの(経験値)が大量にもらえる。最後の広場でのルルサスの戦士との戦いでは、敵を倒すたびに敵のレベルがアップする(最大255)ある程度倒すと当たり判定の無いルルサスの戦士が現れ詰み状態となり、全員が倒されるとバッドエンドに突入しゲームオーバー。
鴎暦842年・空の月(12月)。世界は再び……螺旋の中へ。
「今回も至らなかったわね」一人そう呟くアレシアは、煙管片手に語り出す。
「歴史はつつがなく幕を閉じる。次の刻が訪れるまで……おやすみなさい」その一言の後、画面は暗くなっていくーー。
80 :FF零式 2016/07/21(木) 23:03:12.97 ID:L6o6nWet0要約版オリエンスと呼ばれる世界。その世界を構成する4ヶ国の一つ・ミリテス皇国は、隣国の朱雀領ルブルムへ侵攻。同時にルブルムの中枢・ペリシティリウム朱雀への奇襲を進めていた。ミリテスの侵攻に魔法や召喚獣を使って対抗していたルブルムだが、ミリテスは開発したクリスタルジャマーでそれらを無効化する。自分達の力を無効化され、圧倒的な戦力差に降伏勧告を受け入れるしかないのか…そう誰もが思った矢先。クリスタルジャマーに影響されない戦闘力を持った少年少女達によってジャマーは壊され、奇襲は阻止された。奇襲に失敗したミリテスは4ヶ国の一つ・ロリカ同盟に禁断の兵器・アルテマ弾を投下しロリカ同盟を滅ぼしてしまう。
窮地を救った少年少女達…0組(クラスゼロ)や救世主・アギトを目指す多くの候補生を戦力として投入し、領土奪還を進めていくルブルム。その途中ミリテスとルブルム、ルブルムの同盟国であるコンコルディア王国の三カ国で停戦協定が結ばれることに。しかし、コンコルディアの女王アンドリアが暗殺されてしまい0組は女王暗殺の濡れ衣を着せられてしまう。何とか逃げることに成功するが、逃避行の途中0組の一人マキナがちょっとしたことがきっかけで他のメンバーとの間で亀裂を生じさせてしまう。
無事0組はルブルムに戻ったのだがその直後コンコルディアはミリテスと同盟を結び、ルブルムへ侵攻。ルブルム側は候補生を中心にした部隊と、強力な召喚獣を召還できるルシ・セツナを中心にした部隊に分け対応。多大な犠牲を払いながらも、ルブルムはコンコルディアとミリテスの制圧に成功しオリエンス統一を成した…はずだった。
突如として世界は、ルルサスと呼ばれる謎の敵によって変貌してしまう。ペリシティリウム朱雀の後ろに現れた万魔殿。それが変貌の元凶だった。そこへ入っていったミリテス元帥シドを追い、アンドリアの部下で彼女の後釜としてルシになったホシヒメの力を借り0組は万魔殿へ突入する。
その途中、突然いなくなったマキナと病気で倒れたレムが共にクリスタルになっているのを目の当たりにする0組。そして0組はシドの姿をした【審判者】と戦うのだが、圧倒的な力に負けてしまう。それでも、クリスタルになったマキナとレムの力を借りて審判者を倒した0組。しかし彼らは度重なる戦いでボロボロになっていた。
このまま死を迎えるしかないのかと嘆く者、それに涙する者もいた。しかし、0組のリーダー格エースが育ての親的存在アレシアから教えてもらった歌で何とか持ち直す。戦いは終わったのなら、これからの事を考えようと言うこととなり戦いのない世界での生き方を想像する0組。それもあってか皆の顔に少しずつ笑顔が戻っていく。
アレシアの力でクリスタルから解放されたマキナとレム。二人が教室へと入りみたものは、眠るようにして亡くなっていた0組のメンバーの亡骸と皆の武器を組み合わせて作られた支柱。そして、皆のマントを結んで作られた朱雀の旗だった。それを目の当たりにし、自分の犯した罪に涙するマキナと無言で涙するレム。マキナは0組の亡骸に駆け寄る。しかし彼らはもう、目を開けることはない…。マキナはしばらく泣いていたが、やがて立ち上がりレムは寄り添うように彼の肩に手を置く。立ち上がった彼らの視線の先には、虹がかかっていた。
81 :FF零式 2016/07/21(木) 23:09:06.72 ID:L6o6nWet0零式はぶっちゃければ、自分達の目的のため六億を超える回数も世界を繰り返している二人の神の実験に人間が巻き込まれて、片方の神にいらないと言われた二人が人間の色々なことを頑張って伝えて片方の神の考えを変えてそのやり直しを止めたって話
世界を繰り返している二人の神は不可視世界(いわゆるあの世)への扉を開くのが目的片方は「戦争で育んだ魂が不可視世界への扉を開く」ことを望み、もう片方は「世界の生命体を皆殺しにして不可視世界への扉をこじ開ける」ことを望んでいる。「戦争で育んだ魂が不可視世界への扉を開く」ことを望んでいるのはアレシア。「世界の生命体を皆殺しにして不可視世界への扉をこじ開ける」ことを望んでいるのは謎の仮面の男。そのための実験場が零式の舞台であるオリエンス。これまで六億超えの回数世界を繰り返しているが、どちらの方法でも不可視世界への扉は開かれることはなかった。今回(零式本編)でも開かれずじまいなのは確かだった。しかしジョーカーから、お前が伝えなきゃアレシアは気付かないと言われたティスが「今回の実験では人々が自分の生を全うした事」と、「生を全うした人々の想い」を伝えた。 もしジョーカーとティスがいなかったらアレシアは再び世界を螺旋の内に戻し、次の実験にとりかかっていたと思われる
82 :FF零式 2016/07/21(木) 23:11:37.73 ID:L6o6nWet0以上でFF零式投下終了
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