ティアリングサーガユトナ英雄戦記>>17-115~124・136~138・151~156・158~162
115 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:10:56 ID:2CFyugLv~プロローグ~
舞台はモーラトン海に浮かぶ大陸リーベリア。今をさかのぼること800年前、この地は邪神ガーゼルが支配する暗黒の大陸であったが、青年カーリュオンが、大地母神ミラドナの娘・ユトナの愛を得て、人々を率い、邪神が支配する帝国を討ち滅ぼした。
カーリュオンとユトナは結ばれ、4人の王女が生まれ、それぞれの王女の名を冠した4つの聖王国が誕生した。リーヴェ王国、カナン王国、レダ王国、サリア王国。4王国は協調と抗争を繰り返しつつ、600余年の永きに渡りリーベリア大陸に君臨した。
だが50年前に起きたレダ王国とサリア王国の戦争により、両王国が相次いで滅亡。リーヴェ王国とカナン王国もまた長く戦争状態にあったがリーヴェが滅び、大陸の覇権はカナン一国のものとなる。
カナン王バハヌークは、邪神ガーゼルの教えを第一とするガーゼル教国と同盟を結び、かつての邪神が支配していたゾーア帝国の再興を宣言。皇帝となったバハヌークは、大陸全土の制圧に向けて動き出す。
物語は、その1年後より始まる。
116 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:11:44 ID:2CFyugLv※あらかじめ知っておくと便利な近代史:【レダ解放戦争】 レダ王国が滅亡した際、強力なリーダーを失い混乱したレダ地方に集まった 若者たちの戦い。 その中で特に卓越した12名が「12英雄」と呼ばれ「6勇者」と「6賢者」に分類される。 6勇者→グラムド(ラゼリア公国大公・故人) アーレス(カナン王国第一王子・故人) ロファール(ウエルト王国国王) テムジン(エリアルの傭兵王) ヨーダ(ゾーアの暗黒剣士) ヴァルス(グラナダ提督) 6賢者→マイオス、ナリス(水の神官家の父息子・二人とも故人) オクトバス、アンドレ(火の神官家の父息子・二人とも故人) エーゼンバッハ(風の神官家)、 アフリード(レダの賢者にして、エーゼンバッハの娘シルフィーゼの夫)
※神官家とは かつて、王国は巫女(王女)とその一族である神官家が政治を行う 神聖国家だったが、現在では王家がそれに取って代わり、 神官家は祭事的なことにのみ発言力がある。 どちらもカーリュオンの血は引いており、王家と神官家の間では婚姻も盛ん。
・本編ストーリーは、リュナンとホームズ、二人の主人公の視点から交互に進みます。
リュナン:リーヴェ王国の一公国ラゼリアの公子。12英雄の一人・グラムド(故)の息子。 17歳。生真面目で沈着冷静な割にぶっとんだ台詞を吐くことが多い。
ホームズ:グラナダ海賊「シーライオン」の若。12英雄の一人・ヴァルスの息子。 20歳前後。リュナンの幼なじみで親友でかつ兄貴分。弓の使い手。
117 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:12:53 ID:2CFyugLv《リュナン編》MAP1~7(ウエルト王国)
カナンとリーヴェとの戦いにより、リーヴェ王国から落ち延びたラゼリアの公子リュナンは、父グラムドも亡くし、守り役のオイゲンや生き残った若い部下たちと共に、グラムドとも旧知であったグラナダのヴァルス提督のもとに逃れていた。だがグラナダでも戦いが起き、ヴァルス提督はリュナンと息子のホームズを逃がしていた。(本編はここから)リュナンは島国ウエルトに助力を請うためシーライオンの船を進めてもらう。リュナンとホームズと一時別れることになるが、二人は再会を約束しあう。
しかし、ウエルト王国では国王ロファールが戦争で行方不明となっており、宰相コッダが国を牛耳ろうと企み、王妃リーザを幽閉していた。リーザ王妃は娘のサーシャ王女と騎士ケイトに、信頼するヴェルジェのマーロン伯爵のもとへ命令書を届けさせるが、コッダはサーシャへ兵を差し向けていた。ウエルトに上陸したリュナンたちは、兵に追われていたサーシャを救い出し、話を聞き出す。
サーシャと共にマーロン伯の元を訪れたリュナン。ウエルトの助力を請う以前に、まずウエルトの国政を何とかしなければどうしようもない、ということで、リュナンたちもウエルト解放のために戦うことに。
まずは国の混乱に乗じて暴れている山賊たちを討伐することになったリュナン軍。山賊討伐の最中にリュナンは、山賊たちに囚われていたシスターのエンテと出会う。エンテは元にいたマルス神殿に戻ると言うが、女性一人では危険だということで、軍で保護することに。エンテは、リュナンのことを知っている様子だが……。また、6勇者の一人・暗黒剣士ゾーアの娘である剣士ジュリアも仲間に。
マルス神殿からエンテを迎えにやって来たサリア王国の天馬騎士・マーテル。サーシャの母・リーザ王妃とマーテルの母は姉妹で、マーテルとサーシャはいとこ同士。神官家の血に連なるマーテルは、エンテを守る任務を受けていた。しかしマルス神殿では、エーゼンバッハが突如来襲したガーゼルの教皇・グエンカオスと対峙し、敗北。リュナンたちが神殿に辿り着いた時には虫の息だった。エーゼンバッハは、駆けつけたエンテに、勇気を持って生きろと言い残し息絶える。
ここでエーゼンバッハの孫、風の魔道士マルジュが、母親のシルフィーゼから「エンテを守れ」と言われ仲間になる。エンテはマルジュを弟のように思っている。マルジュはそれが気に入らず、思春期+反抗期まっしぐら。
また、神殿内で、北の小国バージェから亡命してきたと言う騎士ジークが仲間になる。しかしリュナンはジークに対し不審を感じる。ケイトもジークに不審を感じ、ジークに素性を問い詰めるが、彼の悲惨な過去を聞き、ころっと女心を揺らされてしまう。
118 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:13:50 ID:2CFyugLvその頃、ウエルト王宮ではリュナン軍から敗走した聖騎士ロジャーがコッダに責められていた。ロジャーの家は貴族で、代々コッダの家に仕えてきたため、やむなくコッダに加担していた。しかしロジャーはコッダに、駆け落ちまでした恋人のメルを、反乱軍を討伐するまでの人質に奪われてしまう。
だがメルは救い出され、解放軍と合流。風の神官家の娘であるメルは、弟のマルジュと再会し、ロジャーとの仲はとっくに許されていたことを知る。
嫌々ながらも解放軍と戦うために王宮を守るロジャー。しかしメルの無事な姿を見ると、解放軍に寝返る。また、サーシャが母親のリーザ王妃から預けられた天馬の笛で天馬騎士になることができる。リーザ王妃は昔は有名な天馬騎士で、レダ解放戦争でも夫のロファールらと共に戦ったことがあった。
ついに解放軍の前に敗れ去ったコッダ。リーザ王妃は、国を救ってくれたリュナンに、快く兵力と軍資金を出す。また、サーシャも行方不明となった父ロファールを探すためにも、ついていくことになった。
119 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:14:30 ID:2CFyugLvMAP8
その頃ホームズは、イスラ島で暴れていた海賊退治をしていた。(こいつらも海賊だが)そこで出会った、天然系・素性不明の少女カトリ。カトリは育ての親のロウ司祭に連れられ、マルス神殿のエーゼンバッハの所に預けられるところだった。だが司祭が海賊に殺され、囚えれられていたのだ。
カトリは最初はホームズのことを怖がっていたが、天然なのですぐ懐く。ある日ホームズと喧嘩したカトリは、拾った杖でゾンビを大量召喚して沼地に一人きりになる。恐怖でカトリがユトナ神に祈ると、カトリの体が火竜に変化する。時間が経つと元の姿に戻ったものの、カトリはすっかり怯えてしまう。
ちょうどそこにリュナン軍到着。
ホームズは、カトリの身につけていた腕輪がリングオブサリア、サリア王家に伝わる紋章の腕輪であることに気づいていた。カトリが変化したのは、サリアの守護聖竜ネウロン。ホームズは、カトリが聖竜の巫女であると言い、普通の娘として暮らしたければ腕輪を外せ、と言うが、話を聞いていたエンテが突然、腕輪はカトリを守るものであるから、決して外してはならないと主張する。まだ怖がるカトリに、ホームズは「俺がお前を守ってやる」発言。
ホームズはリュナンに、「世界を巡って冒険するから、レアアイテムゲットしたら届けるぜ」と気前のいい友情を見せる。また、リュナンがウエルトの兵力を連れて行ってしまうため、このあたりの悪党も片付けておいてくれるとのこと。
※ここでリュナン軍とホームズ隊のメンバー入れ替えができる。 リュナン、エンテはリュナン軍に固定、 ホームズ、カトリ、シゲン(ホームズの相棒兼ホームズ隊のツッコミ役・ ジュリアの義兄)はホームズ隊に固定。
ホームズと別れたリュナンは、マール王国へと船を向ける。マール王国では、リチャード王子がレダ王国の生き残り、ティーエ王女を救い出しており、リチャード軍と共にレダ同盟軍を率いていた。ティーエとリチャードは婚約している。
マール港に辿り着いたエンテは、旧知である、光の魔道士メリエルと再会する。メリエルは水の神官家の大賢者マイオスの孫娘で、行方不明の兄リシュエルを探していた。メリエルとエンテはいとこ同士とのことで、メリエルはリュナン軍についてくる。
マール王宮へ出向いたリュナンは、リチャード&ティーエと対面。リュナンを侮っていたリチャードだったが、リュナンは堂々とした態度で渡り合う。リュナンはティーエに、レダ王国の再興を考えているのか尋ねるが、ティーエは「ガーゼル教国を滅ぼし、教皇グエンカオスを倒すことが私に課せられた使命です」と語る。
120 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:15:05 ID:2CFyugLvMAP9~MAP10
軍を進めるリュナンたちに、カナン軍との戦いは避けられない。だが、敗れ去ったカナンの将軍に「祖国を救ってくれ」と言われたりカナンも一枚岩ではないことを知る。カナンのバハヌーク皇帝は若い后に溺れ、カナンが持ちこたえているのは有能な二人の王子、バルカとジュリアスのおかげらしい。もともと、リュナンの父のグラムド大公とカナン第一王子アーレスは盟友で、両国の間には二人の働きによって和約が結ばれるはずだった。だが、リーヴェの守護聖竜ミュースが現れ、その場を焼き尽くし、グラムドもアーレスも死亡した。 これが「ノルゼリアの悲劇」である。どちらの国でもこの殺戮を互いのせいだと思っており、和約は当然破棄された。誰が何のために聖竜を利用したのか?カナンとリーヴェが憎しみ合えば利を得るものは誰か?
自由都市セネーからカナン軍を追い払ったリュナンは、いつのまにかティーエ、リチャード率いる西部諸国同盟とリュナン率いるリーヴェ・ウエルト連合がゾーア帝国を相手とする「ユトナ同盟」として盟約を結んでいたことを知る。リチャードが勝手に発表したらしい。油断のならない奴である。
121 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:15:59 ID:2CFyugLv《ホームズ編》MAP11~MAP16
自称「夢をロマンを求めて世界を旅する冒険者」ホームズ一行はウエルトで悪者退治。
サーシャがホームズ隊にいると、ホームズ&サーシャ関連のイベント発生。サーシャはホームズの身につけているペンダントに見覚えがあるとのこと。「ホームズのようなお兄様がほしかった」とサーシャはずいぶんホームズに懐く。ホームズは天然系の年下の少女に懐かれる属性があるらしい。また、ホームズ隊がウエルト王宮に立ち寄ると、何故かリーザ王妃は姿を見せない。
とある洞窟では山賊に囚われていた雷魔道士エリシャとエリアルの傭兵サムソンが仲間になる。マルス神殿へ向かう途中だったエリシャは、マルジュとメルの行方不明の父・アフリードのことを知っている様子。
また、ホームズ隊は、イスラ海賊の頭目に義姉レネを奪われていたブラードの少年アトロムを助ける。孤児のアトロムは、自分を拾って育ててくれたレネをとても慕っていた。だがレネは海に落ちてしまい、落ち込むアトロム。
カトリは、ホームズ隊に敗れたイスラ海賊の頭目・メルヘンの命をこっそり助けていた。メルヘンは、実は割と信心深く、カトリの養父のロウ司祭を生かしておいたことが判明する。ロウ司祭と涙の再会を交わすカトリ。めでたしめでたし。レネは行方不明のままだが。ロウ司祭はホームズを信頼し、カトリをそのまま預ける。
マール王宮に辿り着いたホームズ隊。グラナダとマール王国は同じ海運国として同盟を結んでおり、ホームズとリチャードは幼なじみのようなものだったが、大変仲が悪かった。ホームズをとっとと追っ払うリチャード。ホームズはリチャードに野心がありすぎることに懸念を抱き、ティーエにリチャードに利用されているんじゃないか、と苦言を呈すが、ティーエは「リチャードは悪人ではない」ととりあえずリチャードを庇うのだった。
アトロムの住んでいた街・ブラードに辿り着いたホームズ隊。そこには、草原の狼の異名を持つ、セルバ大公レオンハートがいた。レオンハートは、サリアの王妃の弟。レオン大公はホームズのことが気に入った様子。また、レオンハートの姪で、マーテルの妹である天馬騎士フラウと、その友人で、カナンから亡命してきてレオンハートに預けられていた騎士見習いサンが仲間に。フラウはマーテルから「カトリ様をお守りする事があなたの使命」と命令される。理由はわからないものの承諾するフラウ。
その頃リュナン軍でも、レオンハートに協力を仰ごうという動きが。リチャードと対等に渡り合ったというリュナンのことをやっぱり気に入ったレオンハートは快く承諾。ホームズにブラードの街を任せて(リュナン絡みのことなのでホームズもあっさり承諾)出陣するのだった。
122 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:18:01 ID:2CFyugLv《リュナン編》MAP17~MAP19
レオンハートと協力し、セルバで戦うリュナン軍。しかしそこに、何故かカナンの守護聖竜ラキスが現れる。突然の事態にそれはびっくりするリュナンたち。だが、ラキスはどこか攻撃をためらい、そのままいなくなる。ラキスの正体は、盗賊にさらわれていた少女ネイファ。ネイファは、兄のセネトと再会すると、セネトと共にエリアル国へと戻っていった。エリアルに戻ったセネトは、ティーエが同盟を率い戦っていることを聞き、昔なじみであるティーエに会いたいと思う。ここではセネト&ネイファ兄妹の素性は明かされない。
レオンハートとやっと対面したリュナンは、カナン王国の事情を聞く。亡くなったアーレス王子の妻が14年前何者かに殺され、二人の子供が行方不明だと言う。アーレス王子の妻はカナン神殿にいたエーゼンバッハ老師の娘であり、エーゼンバッハもカナンから追放されたのだ。カナンにも複雑な事情があることを改めて知るリュナン。
レオンハートは、内乱状態にあるサリアを解放するまではリュナン軍と合流して帝国と戦えないからそれまで待っててくれ、とさわやかに別れる。
「カナンの盾」と呼ばれる強力なバルバロッサ将軍を倒し、カナン軍の要塞を落としたリュナン軍。そこに、サリアの村から火の神官家・大神官オクトバス(故)の娘であるクラリスがリュナンの元に面会へやってきた。クラリスはウエルト王妃リーザの姉でもあり、戦乱で落ち延びたウエルト王ロファールを匿っていた。ようやくロファールと対面するリュナン。(サーシャがリュナン軍にいるとロファールとの父娘再会イベント有り。 サーシャがホームズ隊にいる時はイベントは後回し)身体も癒えたロファールは、帝国を討ち果たすためにリュナンたちと共に戦う心意気を語る。
また、リュナンはクラリスから、聖竜ミュースがカナン王子アーレスとリュナンの父・グラムド大公の命を奪った「ノルゼリアの悲劇」についての話を聞く。リーヴェ王家には、一般には知られていないがメーヴェという名の末の姫がいたらしい。だがメーヴェ王女はユトナの聖痕を持って生まれたために、水の神殿に預けられ神殿から出ることは固く禁じられていた。しかし教皇グエンカオスが水の神殿のマイオスを殺し、メーヴェ王女と王家の腕輪・リングオブリーヴェを奪い、王女を無理矢理、聖竜として覚醒させたのだ。エーゼンバッハとオクトバスはグエンと戦い、オクトバスの命と引き換えに王女と腕輪は取り戻された。リュナンは、父の仇をミュースだと思っていたが、グエンカオスことが真の敵だったことを知る。
リュナンとの会見の後、クラリスはエンテと会話。エンテこそがリーヴェの王女メーヴェであった。エンテは幼い頃、神殿に閉じ込められていることを哀れに思ったリュナンの父・グラムド大公に連れられ、3日間だけ外の世界に出たことがあった。その時に出会ったリュナンを、エンテは幼い頃から想い続けていたが、何も覚えていないリュナンに本当のことは話せずにいた。だがクラリスはエンテに、リュナンは気づいていながらあえて知らないふりをしているのでは…、と語る。
123 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:19:41 ID:2CFyugLv《ホームズ編》MAP20~MAP23
ブラードにレオンハートが戻ってきたので、ホームズ隊も行動を再開。行き先はレダの古城。死んだと思われる、アトロムの義姉・レネのため、レダ古城にあると言われる死者を甦らせる伝説のオーブ・ダクリュオンを取りに行くためだ。50年前のレダ王国とサリア王国の戦争で、形成不利と見たレダ王は戒めを破り、レダの守護聖竜クラニオンを呼び出した。クラニオンはサリア王国を破壊し尽くしたが、レダの諸都市をも壊滅させ、最後にはレダ王宮をも焼き払った。そのため、レダは滅亡し、王宮跡も魔獣たちの巣窟となっていた。
レダ古城に辿り着いたホームズ隊だが、ちょうど魔竜となったクラニオンが暴れ回っていた。逃げ惑いながら戦うホームズ隊。だがそこにグエンカオスが現れ、クラニオンに優しく語りかけるとそのまま共に去って行った。ダクリュオンはなんとか手に入れたものの、イル島の聖なる塔の復活の祭壇まで持っていかなければ使えない。ホームズたちは一度ブラードまで戻ることに。
ブラードではレオンハートが、サリアの王位を狙うサリア王弟・アハブ大公の軍隊から攻撃を受けていた。戻ったホームズ隊はレオンハートの窮地を救う。しかし、軍を率いていた老将ザカリアはまだ生きていた。ザカリアを助けようと手当てをするカトリ。意識を取り戻したザカリアは、カトリの胸元にあるユトナの聖痕を見つけ、カトリがサリア王国の王女マリアであると告げる。十数年前、サリア城を制圧し反乱を成功させたアハブ大公はザカリアに生まれたばかりの王女を殺すよう命令させたが、ザカリアは王女を殺すことはできず、旅の神官に王女を委ねたのだと言う。更に、カトリの両親である、国王夫妻も生きているとのこと。サリア城の地下牢に幽閉されているらしい。
レオンハートやホームズたちは、アハブのいるサリア城に攻め込み、勝利を収める。国王夫妻も無事に救い出され、カトリは長い間夢見ていた両親と再会し、涙を流す。
124 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/24(日)02:20:59 ID:2CFyugLv国王夫妻とホームズたちは、サリアの神官長クラリスから話を聞くためにサリアの村へ向かう。クラリスは喜び、サリア王国再興までにサリアの村へ留まるよう国王夫妻に促す。王女と判明したカトリも同様である。
サリアの村に留まっていたリュナン軍とホームズ隊も久々に合流。リュナンはホームズに会えたことに喜ぶ。一方、ロファールもホームズのことが気になる模様。
その頃、今までリュナン軍に従属していたジークが、軍を脱走する。ジークを今まで信用しきれなかったリュナンは驚かなかったが、ジークに恋をしていたサーシャ付きの騎士・ケイトは激しく動揺し、ジークはガーゼルに捕らえられたのだ、と主張する。
ガーゼル魔道軍との戦いで傷を負い、療養していたところをアハブ大公に利用されていた炎の魔道士リシュエルは、妹のメリエルと、いとこであるエンテと再会した。リシュエルとメリエルはエンテの素性を知っている。リシュエルとメリエルの兄妹は火の神官家・水の神官家、双方の血を引いており、リシュエルが火の神官家、メリエルが水の神官家の力を受け継いでいた。リシュエルは、権力欲に取り付かれ自分の妹をリーヴェ国王に嫁がせ、国王の意のままに動いていた父親・ナリス(故)を恨んでいた。エンテが幼い頃神殿に閉じ込められていたのはリシュエルの父の仕業でもあったのだ。8年前にエンテが解放されてからは、リシュエル&メリエルとエンテは、兄妹のように育っていたのだった。
リュナンとホームズも、長く再会を喜び合う間もなく、それぞれ出発の時が来ていた。リュナンは祖国リーヴェを、ホームズは故郷グラナダを取り戻すために。カトリはホームズとの別れを惜しむが、ホームズは「お前なんかいなくたって平気だ」とそっけない態度を見せる。
136 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/25(月)01:48:16 ID:erF/XuCb《リュナン編》MAP24~MAP26
順調にリーヴェにまで軍を進めていくリュナン軍。
その頃、リーヴェ王宮にいるカナンのバルカ王子とジュリアス王子は、亡き兄アーレス王子の遺児である、セネト王子とネイファ王女が現れたという報告を聞く。セネトもネイファも、14年前にアーレスの館が賊に襲われた際、死んだと思われていた。セネトと名乗る少年はカナン王国で反乱軍を興し、ガーゼル教国に支配されていたカナンの街や村を解放しているらしい。バルカとジュリアスは、事の真相を確かめるため、リュナン軍との戦いから一時撤退。
ついに故郷のラゼリア公国へまで戻ったリュナンは、昔からリュナンをライバル視していたレンツェンハイマー公子の卑劣な作戦に遭いながらも、レンツェンを討ち果たし、見事ラゼリアを解放することができた。リュナンはラゼリアの民たちの前に姿を現し、改めて、リーヴェ王宮を解放し戦争を終わらせることを誓う。
137 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/25(月)01:48:46 ID:erF/XuCb《ホームズ編》MAP27~MAP30
サリアの村を後にしたホームズは、追いかけてきたカトリから、リングオブサリアを預かる。本当は皆と別れたくない、と言うカトリは、ホームズに「私の代わりにこの腕輪を連れて行ってほしい」と頼みサリアの村へ戻った。
シゲンは仲間に加わったゾーアの魔女シエラと語り合う。かつてガーゼル教国でゾーアの魔剣士と呼ばれたシゲンは、ゾーア人狩りによって処刑される寸前のシエラを助けた。だがシゲンは教皇のやり方に疑問を持つようになり、シエラと共に教団を抜けようとしたが、魔女として洗脳されていたシエラは拒否。しかしシゲンがいなくなった後、シエラはひとりで考え続け、脱走してきたのだった。シゲンは自分のやり方でゾーア人を解放するという思いを秘めていた。
マールの王宮まで戻ったホームズは、カトリの育ての親のロウ司祭に、カトリが無事に両親に会えたことを話す。身体の癒えたロウ司祭は、ホームズ隊についてくることに。ホームズはロウ司祭から、さまざまな大陸の歴史や神話を聞く。ロウ司祭の話によると、レダ古城にいた魔竜クラニオンは、40年前に行方知れずとなったレダの王女ティータらしい。また、ガーゼルの教皇・グエンカオスは、元はレダ王国の土の神官家の一族だった。レダが滅亡した後、グエンカオスはゾーア人を率いて反乱を起こし、レダの旧領北部にガーゼル教国を打ち立てたのだ。常人とは思えないほどの知識を持つロウ司祭だが……?
ホームズたちもついにグラナダにまで上陸する。そこには、死んだと思われていたアトロムの義姉・レネがいた。レネはカナンの将軍に救われていたのである。アトロムは無事に、レネと再会することができた。戦いには勝ち、グラナダを取り戻したものの、ホームズには釈然としないものが残った。
とりあえず父親のヴァルス提督の安否を気にするホームズだったが、相棒のシゲンの案内で連れられた館では、身体の癒えたヴァルスが女性を侍らせくつろいでいた。ヴァルスは、もう自分は引退するからおまえがグラナダ領主になれ、と、ホームズに鎧と剣を渡す。いい加減な父親にすっかり腹を立てるホームズ。シゲンは、ヴァルス提督はグラナダの民を必死で救い出し、ホームズの帰りを待っていたのだ、ととりあえずフォローする。
またホームズは、レネからアトロムを拾った経緯を聞く。詳しい話を聞いたホームズは、アトロムがヴァルスの息子であると確信する。つまりアトロムはホームズの異母弟であった。ヴァルスは大陸中に女性がおり、自分の兄弟姉妹は100人を越えているだろう…、とはホームズの弁。この件はひとまずアトロムに黙っておくことにしたホームズ。
イル島の奥にある、伝説の大賢者モースが住むと言うモースの塔へ行くため、イルの村へ立ち寄ったホームズ隊。イルの村には、シゲンの義理の父親でありジュリアの実父である、6勇者の一人・ヨーダがいた。シゲンの両親は二人とも古のゾーア人であり、ヨーダは育ての父である。シゲンは自分と実の父親を捨て、カナンのバハヌーク皇帝の女となった実母・カルラを憎んでいた。ジュリアに手合わせをしたりシゲンと語らったり一通り父親っぽいことをしたヨーダもホームズ隊についてくることに。
モースの塔の最上階まで辿り着いたホームズ隊だが、大賢者モースは不在だった。塔を守っていた巫女ミーメによると、モースは異世界に旅立ちしばらく戻ってこないそうだ。※これまでにリュナン軍及びホームズ隊に死亡者がいると 祭壇でダクリュオンを使い生き返らせることができる。
その頃、サリアの村では、カトリがグエンカオスにさらわれる事件が起きていた。クラリス神官長は、ホームズに使者を送る。そのことをまだ知らないホームズは、ラゼリアを取り戻したリュナンの元へ。
138 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/25(月)01:49:45 ID:erF/XuCb《リュナン軍&ホームズ隊合流》
ラゼリア公国。リュナンは一人で部屋にいるエンテを発見する。そこはリュナンが幼い頃使っていた部屋だった。リュナンはエンテに、昔の思い出話を語り始める。5歳か6歳くらいの頃に、父が小さい女の子を連れてきて、ここで一緒に遊んだ記憶がある、と。その女の子は泣いていたから「泣くな。僕が守ってあげる」とリュナンは約束した。彼女は、自分がいつか恐ろしい竜に生まれ変わって人々を焼き殺し、リーヴェ王国を滅亡させると信じていた。幼いリュナンは、そんなことには絶対させないから僕の側を離れるな、と彼女に言った。だがその子は突然いなくなった……。リュナンは、その女の子に裏切られたと思った、と語る。「約束を破ったのはエンテ。君の方だ……」リュナンは、エンテのことを思い出していた。幼すぎたリュナンは、エンテがいなくなったのは全てエンテのせいだと思っていた。エンテという名前は、リュナンの父親のグラムド大公が与えた仮の名であった。エンテは、本名のメーヴェよりもエンテと呼ばれる方が好きだから、マルス神殿に身を隠す時もエンテと名乗っていたと語る。だがリュナンは、「今でもエンテは僕を裏切っている。エンテは僕を試そうとした。だから僕を欺き続けた」とエンテを冷たく突き放す。思い悩むリュナンだったが、ホームズとの再会で酒を酌み交わし、気を紛らわせる。
リュナンとホームズが話をしていると、ロファールとサーシャの親子がやってくる。ロファールはホームズに、サーシャへの気遣いに感謝している、と述べる。いずれは真実を話さなければいけない、と語るロファールに、ホームズは「何を言っているのかわからねえ。ただサーシャが好きだから守る」と話をはぐらかす。
レオンハートは恋人のレネとゆっくり話をすることができた。レオンハートには忘れられない妻がいたが、最近、娘との再会イベントで妻が死んだことを知り、妻を忘れることはできないが、これからはレネ一人を愛すると誓う。
一方、ケイトはジークがいなくなってからずっと気を落としていた。サーシャはそんなケイトを心配し、励ます。
そんな中、ホームズの元にサリアの村がグエンカオスに襲われたことが知らされた。リュナンと別れ、カトリ救出のために急ぐホームズ。ロウ司祭は、邪神ガーゼルを復活させるため、女神ユトナの血を引くカトリを連れさらったのだ、と推測する。ユトナの血を受け継ぐ巫女を邪神に捧げれば眠りから目覚めると、経典に記されていると言うのだ。しかし、カトリ一人だけでは意味がない。ユトナ神の4人の娘が全員そろわなければいけないはずだ。全てを見透かしたようなロウ司祭の言葉。司祭に力があっても戦えないのでは仕方がない、とホームズはロウ司祭とここで別れる。
サリアの村に戻ってクラリス神官長から話を聞いたホームズ。ホームズはカトリを取り戻すためにガーゼル神殿に向かうことを決意。ホームズは改めてカトリが大切な存在であると気づく。
151 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)01:35:48 ID:7VSMABc+《ホームズ編》MAP31~MAP33
クラリス神官長の案内で、ホームズ隊は辺境地帯を越えてサリアの火の神殿へと到着する。神殿の奥から地下洞窟を抜けると、ガーゼル神殿の邪神の祭壇に辿り着くそうだ。ホームズは火の神殿内で、カトリから預かったリングオブサリアの力を得て、聖剣サリアを引き抜く。グエンカオスの暗黒魔法を破るためには聖剣が必要なのだ。ホームズは「リュナンとエンテを見守ってやってくれ」とクラリスをサリアの村へ引き返させた。
《リュナン編》MAP34~MAP37
リーヴェ王宮では、カナンのバルカ王子とジュリアス王子がソフィア公国へ養女として出していた実の妹であるレシエからセネトたちに関する話を聞いていた。14年前、バルカとジュリアスの兄・アーレスの館が襲われ、夫人が殺され二人の幼子が行方不明になったが、その二人――セネトとネイファは乳母の手によって逃がされていた。セネトとネイファは、エリアルの女剣士・カティナに預けられ、彼女の養子として育った。カティナは6勇者の一人、傭兵王テムジンの実の娘である。昨年、ネイファが15歳になり、ふとした出来事からネイファの中に眠るカナンの守護聖竜ラキスが目覚め、セネトとネイファはそこで初めて自分たちの出生を知った。セネトは妹のネイファを守るため、ガーゼル教国と戦う決意を固め、エリアルの傭兵たちを率いてここまで戦ってきたと言う。しかしネイファは、風の神殿でグエンカオスに囚われてしまったそうだ。現カナン皇帝であるバハヌークはガーゼルの魔女カルラに骨抜きにされたままである。セネトが生きていることを知ったバルカとジュリアスは、父バハヌークを討ち、今までの過ちを清算してから、セネトにカナンの未来を託すべきだと考える。
152 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)01:36:58 ID:7VSMABc+リーヴェ王宮を目指し、カナン軍と戦うリュナン軍。そこに、バルカ王子の娘・エストファーネ王女がリュナンを討ちに単身やって来るが、あっさり捕らえられる。エストファーネは、以前にリュナン軍に殺されたバルバロッサ将軍を慕っており、仇を討つつもりだった。
バルバロッサと並び「カナンの剣」と呼ばれたエルンスト将軍をも倒し、ひたすら軍を進めるリュナンたち。そこにセネト王子の使者として、ヴェーヌという天馬騎士がリュナンの前に現れた。ヴェーヌから、セネト王子の存在とカナンの事情を聞くリュナン。反帝国派であるセネトはリーヴェ王国との和平を望んでいると言う。リュナンとセネトのそれぞれの父親が成し遂げられなかった、ノルゼリアでの和約を今一度果たしたい、とセネトは考えているそうだ。しかし、セネトがよくても、カナン皇帝バハヌークとバルカ、ジュリアス両王子の意思を聞かなければならない。ヴェーヌは、セネトがカナン王城に戻るまで進撃を留まってほしいと頼むが、停戦を求めるならばリーヴェ王宮からカナン軍が撤退する方が筋、とリュナンは判断は保留する。リュナンは捕虜にしていたエストファーネはヴェーヌに預け、セネトの元へ送ることにした。
ヴェーヌは、妹のマーテル&フラウと一時再会。火の神官家のクラリス神官長の娘であるヴェーヌ、マーテル、フラウの三姉妹は亡き祖父オクトバスから、ヴェーヌは風の巫女ネイファを、マーテルは水の巫女エンテを、フラウは火の巫女カトリを守るように言われていた。後日、ノルゼリアで会おうと約束し、ヴェーヌはセネトの元へ戻った。
リーヴェ王宮に留まっているジュリアスは、リュナン軍に城を明け渡すのを拒否。リュナンはその事実を嘆き、ジュリアスに全力で戦いを挑む。ジュリアスは兵士たちにはノルゼリアに撤退せよと命令を下していたが、カナン兵は最後までジュリアスと共に戦うとリーヴェに残る。しかしジュリアスはリュナン軍の前に倒れ、生き残ったカナン兵は撤退。
王宮を取り戻したリュナンの元に、リーヴェの貴族たちが大勢押しかけてくる。今まで戦いの陰に隠れていた彼らは、リュナンに取り入り、自分たちの地位を守ろうと必死なのだ。
そんな中、タトゥス公爵という貴族が、エンテをリーヴェ王国第一王位継承者のメーヴェ王女としてリュナンに紹介する。リーヴェの諸侯らには、リュナンをメーヴェ王女の婿として迎えようという思惑があった。だがリュナンはエンテの前で「このような形でお受けできない」ときっぱりと婚約を断る。エンテは静かにそれを受け入れ、自分はノルゼリアの和平を見届けた後、水の神殿に戻るという旨を語る。そして最後に「どうかリーヴェを見捨てないで下さい」とリュナンに願うエンテ。
リュナンは、国のために結婚すると言ったエンテに憤慨していた。だがオイゲンはエンテの立場を擁護。王家に生まれたがゆえに悲惨な少女時代を過ごしてきたエンテが、リュナンと共にならば頑張れると言った意味がリュナンにはわからないのか、と。
一方、カナン王宮ではバルカ王子が父バハヌークを殺害。バルカはすぐに後を追うつもりでいたが、ガーゼルの魔女カルラが現れ、全てグエンカオスのシナリオ通りだと語る。そこにセネト一行が到着。カルラは一時撤退する。セネトと、彼に同行していたエストファーネはバルカの死に立ち会う。バルカはセネトに「カナンを頼む」と言い残し息絶えた。バハヌーク皇帝、バルカ王子、ジュリアス王子が相次いで死亡し、実質セネトがカナンの代表となった。
153 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)01:39:04 ID:7VSMABc+ついにノルゼリアの街で、リュナンとセネトによるリーヴェ・カナン両国の和平が結ばれようとしていた。エンテはかつて聖竜ミュースに変身し、ノルゼリアの街を焼いたことを悔い、見届ける覚悟でついてくる。
セネトとリュナンの会見により、無事に和平は結ばれた。だがその直後、グエンカオスが聖竜ラキスへと身を変えたネイファを連れ、ノルゼリアに乗り込んできた。エンテはとっさに自らも竜になり、ラキスと戦う。セネトは必死でラキスに向かってやめるよう呼びかける。ラキス=ネイファはセネトの声で一時正気を取り戻し、セネトにリングオブカナンの腕輪を渡すが、グエンカオスに再び連れ去られる。騒ぎの収まった後、エンテの姿は消えていた。水の神殿へと向かったエンテは、リングオブリーヴェをリュナンに渡すようにとオイゲンに預けていた。リングオブサリアを手に入れたセネトも、風の神殿に向かい聖剣カナンを手に入れることを決意し、リュナンと再会を約束する。
ケイトはガーゼル兵の中にいたジークを発見していた。ジークがガーゼルに脅迫されていたと思い込んでいたケイトだったが、彼がグエンカオス教皇の腹心・カルラの弟であることを知る。ジークに騙されていたのだ、とケイトは愕然とする。
カルラとジークの姉弟は、ゾーア人の子として生まれただけでリーヴェ人からひどい迫害を受けていた。リーヴェの法律では12歳以下の子供は処刑できないことになってたので、幼い二人は地下牢に放り込まれていたが、カルラが13歳になり処刑されそうになった時にグエンカオスに救われ、以来、ガーゼル教国に仕えていたのだ。カルラは後に愛し合った男と子供を捨て、教皇の命令でカナン王バハヌークの妾となった。それも全て、リーヴェに攻め込んで、リーヴェ地下牢に囚われたままになっている弟のジークを救い出すためだった。
軍では、ケイトがガーゼルと通じて軍を脱走したと言うことになっていた。そんなことも知らないサーシャは、姿の見えないケイトのことを心配するが……。
水の神殿に戻ったエンテは、ネイファの身代わりとなるつもりだったが、そのままグエンカオスに捕らわれてしまっていた。
エンテを追って、水の神殿に辿り着いたリュナン。そこでクラリス神官長と出会ったリュナンは、エンテから託されたリングオブリーヴェと神殿に眠る聖剣リーヴェが一つになるべきものだと聞き、見事に聖剣を甦らせる。地下道を通り、グエンカオス追ってリュナン軍は邪神の祭壇まで向かう。
154 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)01:41:11 ID:7VSMABc+《ホームズ編&リュナン編》MAP38~MAP39
ガーゼル神殿では、レダ同盟のティーエ王女とリチャード王子がグエンカオスの罠にかかっていた。3人の巫女を捕らえたグエンカオスは、最後の土の巫女であるティーエをも手に入れようとしていた。プライドの高いリチャードは、以前にティーエに愛を拒まれたことを恨んでおり、グエンカオスにティーエを引き渡してしまった。ティーエの持つ聖剣レダも奪われる。
また、ケイトはガーゼルの手から解放されていたが、ジークに裏切られたショックと騎士としての誇りを失ったことで、軍に戻れずにいた。放心状態になっていたケイトをサーシャが必死で説得し、ケイトは軍に戻る。
一方、ジークは姉との語らいで迷いをなくし、リュナン軍に最後の戦いを臨む。敗れたジークは、ケイトへ許してくれと言い残し息絶えた。(ケイトでジークを倒した場合のみ)
そしてホームズ隊とリュナン軍は、ついに邪神の祭殿へ足を踏み入れる――
155 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)21:46:05 ID:7VSMABc+ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記《最終戦》MAP40
4人の巫女を揃えたグエンカオスは、祭壇で邪神ガーゼル復活の儀式を今しも始めようとしていた。
グエンカオスは40年前に行方知れずとなったレダの王女ティータと愛し合う仲だった。だがサリア王国とレダ王国の長く続いた戦争に苛立ったレダ王は、末娘のティータを無理矢理、聖竜クラニオンに変え、戦わせた。ティータ王女は戦争の中で錯乱し、人間の姿に戻ることができなくなった。滅びることもできないティータは、人間たちに蔑まれ何度も何度も殺されながら生き続けたのだ。グエンカオスは、人間がティータを受け入れないのならば、自らが神になり、この世界を最初から作り直せばよいと考えた。それに、グエンカオスも年老い、余命いくばくもない体ではこれ以上ティータを見守り続けることができない。だから、邪神の肉体を得て、永遠の生命を得ようと言うのだ。
ティーエ、ネイファ、エンテ、カトリの4人の巫女はそれぞれの言葉でグエンカオスにその意義を問いかけるが、グエンカオスは聞く耳を持たない。
まずはカトリ、次にネイファ、その次にエンテが生贄にされていく。神殿に駆けつけたリュナン、ホームズ、セネトらは愕然とする。
最後にティーエが生贄に捧げられようとした時、賢者アフリードのワープの術で、リチャードが神殿に戻ってきた。ティーエなどどうなってもいいと思っていたリチャードだったが、やはり彼女を見捨てることができず、ティーエをかばい、グエンカオスの暗黒魔法に身を焼かれてしまった。しかしリチャードの最後の力で、ティーエの元に聖剣レダが戻る。ティーエは聖剣でグエンカオスを攻撃。だが、グエンカオスは不完全ながらも、邪神ガーゼルとして目覚めてしまった。
リュナン、ホームズ、セネトの3人も各々の聖剣を手に、ガーゼルに立ち向かう。
一方、ジークが死んだことを知ったカルラも最後の戦いへ。ここでシゲンがカルラに戦いを挑むとイベント発生。シゲンはカルラが長く恨んでいた母親と悟り、剣を向ける。シゲンが勝利すると、カルラはシゲンが息子であったことを承知していた上で倒れる。カルラはシゲンが迫害もされず生きていたことに安堵し、息絶えた。
聖剣を持ったリュナン、ホームズ、セネト、ティーエは一斉にグエンカオスから変化したガーゼルへと攻撃。4つの聖剣が共鳴し、ついにガーゼルは滅亡した。
156 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)21:46:55 ID:7VSMABc+ガーゼルを倒した4人の前に現れたのは、大地母神ミラドナ。神話では、兄妹神であるガーゼルとユトナを生み出した至高の女神と言われている。ミラドナは、全てのものをあるべき姿に還し、グエンカオスとティータの魂を救済すると言う。ガーゼルの地下神殿は浄化し、生贄にされた娘も目覚めるでしょう…、と。
光が満ち、ネイファ、カトリ、エンテは目を覚ました。ネイファはセネトと、カトリはホームズとそれぞれ再会を喜び合う。リュナンはやっとエンテに「僕にとってエンテは必要な人だ。エンテが好きだ」と告白する。
一人寂しそうなティーエ……、だったが、何故かリチャードまで甦っていた。生き返った後もティーエに「俺に任せておけばレダを昔のような大国にしてやる」と大きな口を叩くリチャード。
「俺たちの旅はまだまだ終わっちゃいない」戦いが終わったのに打ち切りENDのようなことを言うホームズ。つられて「僕たちの新しい旅立ちに祈ろう」と言い出すリュナン。
158 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)21:49:42 ID:7VSMABc+《エンディング》
地下神殿から出た一行は、それぞれのあるべき場所に戻ることになる。
※キャラクターの生存や死亡状況、イベント時の選択によって 変わる箇所もありますが、以下は基本的に全員生存パターンで、 イベントの進め方で各キャラの出生等が判明している場合のエンディングです。 誰かが死亡していると誰かと誰かが結ばれる、などというEDパターンもありますが、 ここでは省いてます。
セネト&ネイファ兄妹は兵を連れカナンに戻る。いとこ同士であるメル&マルジュ姉弟に今度マルス神殿に行くと約束。いつかカナンにも来てほしいと頼む。セネトとネイファは、育ての親である、エリアル王国のカティナやテムジンとも別れることになる。お互いに淡い思いがあったらしいセネトとティーエは、互いの道を行くために離れ離れに。
ホームズ隊で仲間になっていたエリアルの傭兵サムソンはカティナの夫であった。サムソンが次期エリアル王であったことに驚くホームズ。
メルとマルジュは10年以上も前に戦死されたと思われていた父アフリードと対面。アフリードはレダの魔道士エリシャの母親に救われていた。エリシャはアフリードを父親のように思っていたとのこと。しかしエリシャの母はアフリードが完全に回復すると同時に亡くなっており、エリシャはメルに「アフリード様をお返しする」と言う。マルス神殿に戻ったアフリードは10数年ぶりに妻シルフィーゼと再会する。メルはそのうちロジャーと結婚する予定。マルジュも少しは成長し、エンテへの思いを振り切った様子。
159 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)21:50:51 ID:7VSMABc+リーヴェに戻ったリュナンたちだが、王宮ではタトゥス公爵が待ち構えており、自分がメーヴェ王女と結婚すると決まったと告げる。しかしリュナンは「王女は渡さない」と以前自分が結婚の話を蹴ったことも棚に上げてタトゥスをこき下ろす。兵や民は今まで戦ってきたリュナンを支持しており、更にリュナンには他国からの後ろ盾もある。小物のタトゥスはすごすごと退散。暗い過去を背負ってきたエンテはやっと「リュナン様を信じて生きていきます」と幼い頃からの想いを叶えることができた。
リーヴェは落ち着いたものの、ひとまずリュナンは最初に力を貸してくれたウエルトのリーザ王妃の元まで報告をするため、エンテを王宮に残し、ホームズらと共に発つ。
エンテを想い続けてきたリシュエルも結果的にエンテにふられたことに。リシュエルはいとこのマーテルに、火の神殿の再建に協力してくれるよう頼む。火の神官家の亡きオクトバスは、リシュエルとマーテルが結ばれ火の神殿を継いでくれることを期待していた。だがマーテルは、リシュエルには力を貸すが、私たちの将来は私たちで決める、とあっさりな態度。メリエルは水の神官家を継ぐ予定。ヴェーヌと、親友のサンと別れたフラウもサリアに戻る。
レオンハートも恋人のレネや再会した娘のプラムと共にサリアへ。ホームズはレオンハートに「現国王の後にあんたがサリア王になれ」と言う。
アトロムは自らの出自も知らないまま、ホームズからグラナダ領主の仕事を押し付けられてしまう。彼の受難の日々は始まったばかり。
無事に再び両親と会うことができたカトリ。サリア王やレオンハートはホームズにもサリアに残ってくれることを願うが、ホームズは一つところに留まる気はなかった。しかしそんなホームズをカトリは引き止めようとはせず、人が変わったように「ホームズがいなくても大丈夫です」と告げる。ホームズはそれが気に入らない。
160 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)21:51:46 ID:7VSMABc+リチャードとティーエはマール王宮に戻る。エリシャもティーエ王女を助けるためにマールに残る。マールではロウ司祭も一連の出来事を知り、ホームズの元へ会いに来た。ホームズは試しにロウ司祭に「俺たちと一緒にグラナダまで行った記憶があるか」と問いかける。ロウ司祭は「ずっとマールにいた」との答えを返す。(はっきりとは明かされないが、ホームズについてきたロウ司祭=大賢者モース、 だったらしい)
ホームズは偽ロウ司祭=モースから聞いた話と、地下神殿に現れたミラドナを見て、リーベリア大陸の真実の創世記を知った。大地母神ミラドナの正体は、不滅の肉体と高度な魔法力を有した、古代種族エミユの王女であった。エミユは種としての限界が近付いてきていたため、王は娘たちを他の大陸で眠りにつかせていた。眠りにつく方法には、本体を残したまま眠りにつく方法と大地と同化する方法とがあったが、ミラドナの従者たちは前者を取り、王女を眠らせ神殿を築いた。従者たちは、神殿を侵す者は神の怒りに触れると噂を流し、守護の魔獣を生み出して去って行った。だが、その噂を聞いたゾーア人たちは、エミユの地下神殿を自分たちの神であるガーゼル神殿として崇めるようになる。ガーゼル神は、エミユが作り上げた幻想の神であった。
後にゾーア人と他の大陸から渡ってきたユグド人との間で戦争が起こり、追い詰められたゾーア人の若き長であるカルバザンは、地下神殿に竜の姿で眠っていたミラドナの血を飲み、竜に変身する力を得た。その後、カルバザンはミラドナの力を一人占めするために、地下神殿に何人も生贄を送り込んた。ユトナはその中の47人目の娘だった。ユトナの強い嘆きで目を覚ましたミラドナは、全てを悟り、ユトナを救うため、彼女に自分の血と与え、聖剣と守護の腕輪を渡した。地下神殿を出たユトナは後の英雄カーリュオンと合流してガルバザン=ガーゼルを倒したのだ。リーベリアに広く流布され、伝えられてきた伝説とは、大分違う。
※大賢者モースは、ミラドナの4人の従者のうちの一人らしい。超長生き。 残りの3人は誰かは不明。※モースの塔でミーメが言っていた「異世界」とは異大陸?(余談:一応関係ないことになっていますが、 FEシリーズの暗黒竜・紋章・外伝・聖戦あたりをプレイした人には ここらへんの話は興味深いものになってると思います)
161 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 sage2005/07/26(火)21:53:29 ID:7VSMABc+ケイトはウエルトに戻っても気落ちしたまま。騎士を続ける意欲もなくしている。サーシャはそんな彼女を心配し続けるのだった。
ウエルト王宮に入ろうとしないホームズ。サーシャは不審がるものの、ホームズとまた会う約束をし、笑顔で別れる。
ロファールとサーシャは、王宮で待っていたリーザ王妃と再会を果たす。リーザはリュナンに礼を述べる。ロファールはリュナンに、リーザをホームズに会わせてやってほしいと頼む。リーザは躊躇するものの「母と子ならば会えば心が通じる」とのロファールの言葉にホームズと会う決心をする。ホームズと出会ったリーザ。だが母として名乗りを上げることはせず、サーシャが世話になったことに礼を言う。ホームズも、「サーシャに会いにウエルトに遊びに来る。それでいいだろ」とだけ約束するのだった。
ウエルトを出て、ついにリュナンとホームズの二人だけになった。幼い頃のように些細な喧嘩をする二人。ホームズはリュナンに、エンテも連れて来て一緒に旅に出ないか、と誘う。「僕も自由な旅がしたかった…」とリュナン。カトリはどうするのか、とリュナンはホームズに問うが、ホームズはカトリの別れた時の態度が解せなかった。
結局、カトリを忘れられないホームズはカトリを迎えに行く。だが、既に船にはシゲンに連れられたカトリが乗り込んでいた。カトリはシゲンの入れ知恵で、ホームズにわざとつれない態度を取っていたのだ。シゲンはエンテも一緒に連れて来ていた。用意がよすぎる。エンテは、彼女の気持ちを察したオイゲンから、王国のことは任せリュナンと共に旅をしてきなさい、と言われていた。またエンテは、これからは本名のメーヴェと呼んでほしい、とリュナンに頼む。メーヴェと言う名は、大海を飛び回る海鳥のように、自由に健やかに育ってほしい、とエンテの母親が付けたものだった。それを知ったエンテは、過去を受け入れ、メーヴェと言う名を受け入れたのだ。「僕もメーヴェの方が似合っていると思うよ」と愛は盲目状態のリュナン。それを聞いていたカトリは、「私もマリアに戻した方がいいのかな」と呟くがホームズは「お前はカトリだ!それ以外の名前は許さねえ!」 対照的な2組。
そろそろ呆れたシゲンが(シゲンにも恋人がいるとそのキャラも同行している※プレイの仕方によって相手は変わる)彼らに声をかけ、一行は出発する。
ホームズ「よし。シーライオン、出撃だ!」
Fin
162 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 : おまけsage2005/07/26(火) 21:55:05 ID:7VSMABc+6勇者関連のまとめと神官家関連の簡易家系図。これに王家が加わると更に複雑に。
●6勇者とその子供グラムド(故) ― リュナンアーレス(故) ― セネト、ネイファロファール ― サーシャテムジン ― カティナ ― (セネト、ネイファ←養子)ヨーダ ― ジュリア、(シゲン←養子)ヴァルス ― ホームズ、アトロム
●水の神官家マイオス(故)―┬― ナリス(故)―― リシュエル、メリエル(※1) │ └― エレナ(故) │ ├―――― メーヴェ(エンテ) │ バドウム(故) (リーヴェ国王)●火の神官家オクトバス(故)―┬― アンドレ(故)―― レネ │ │ ナリス(故) │ │ │ ├―――― リシュエル、メリエル(※1) │ │ ├― ロゼ(故) │ │ ロベルト(故) │ (サリア国王妃の弟) │ │ │ ├―――― ヴェーヌ、マーテル、フラウ(※2) │ │ ├― クラリス │ │ ヴァルス │ (グラナダ提督) │ │ │ ├―――― ホームズ │ │ └― リーザ(※3) │ ├―――― サーシャ │ ロファール (ウエルト国王)
●風の神官家 アーレス(故) (カナン国王子) │ ├―――― セネト、ネイファ │エーゼンバッハ(故)―┬― セレーヌ(故) │ └― シルフィーゼ │ ├―――― メル、マルジュ │ アフリード
※1 水の神官家の長男ナリスと火の神官家の長女ロゼが結婚し、 リシュエルとメリエルが産まれた。※2 クラリスの夫(故人)はサリア王妃(カトリの母)の弟で、レオンハートの兄。 ヴェーヌ、マーテル、フラウの三姉妹はカトリともいとこ同士。※3 リーザについては、 ヴァルスと結婚→ホームズ出産 →ヴァルスと別れる→ロファールと結婚→サーシャ出産 …とゲーム中からは推測できるシナリオになっている。 公的にはホームズはリーザの息子にはなっていない。164 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記 : おまけsage2005/07/26(火) 21:56:57 ID:7VSMABc+リュナン、ホームズと並んで主要人物である、セネトとティーエの戦いについては本作では謎の部分が残ったままでした。セネト編やティーエ編もシナリオ上は考えてあったのでしょうが、日の目を見ることがありませんでした。残念です。
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