テイルズ オブ ジ アビス(Part2/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。
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part369・412・416・421が少し補足的書き込み
part21-342・344・347~348が終盤部分のみ書き込み
part23-227・231・240・256~257により、>>20-401と>>21-342の書き込みの間のストーリーの補完(途中まで)
part33-132~133により、セシルとフリングスのサブイベントの詳細
207 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:17:49 ID:fvLUy7+Gモースはがっちりと国王にすりよっており、ナタリアが帰ったところで戦争準備をやめそうもない。一同は、和平条約の発案者のマルクト帝国ピオニー皇帝に会いに行くことに。セントビナーはマルクト領でもある。崩落の可能性も報告できる。
途中、タルタロス整備のため、ジェイドの故郷にたちよることに。そこで、なぜジェイドがフォミクリーを産み出したか、その動機がわかる。天才ジェイドは、9歳で妹の人形を使いレプリカの雛形を作り出していた。生き物の死が理解できない悪魔のような子供だったという。その後ネビリムという第七音素の治癒術士に出会い、ジェイドとディストは師と仰いだが、ある日ジェイドが譜術事故を起こした。瀕死になった師を見て、ジェイドはネビリムのレプリカを作る事を思いつく。そしてデータを抜き取りネビリムは死亡。ディストと二人で、フォミクリーに没頭した。初めて作られた生物レプリカは化け物だった。ジェイドは、さらなるレプリカ研究に没頭できる環境を求めて、名家に養子に出た。彼の目が覚めたのは、現マルクト帝国ピオニー陛下の存在だという。権力争いで、この街に極秘に軟禁されていたピオニー殿下との交流で、ジェイドは変化。研究者から軍人に転職。ピオニーの右腕になったのだ。(ちなみにピオニーもまだ30代の若き皇帝)
この話はジェイドの妹が、ルークだけを呼び出して打ち明けてきた。また兄が暴走したら、レプリカであるあなたが止めて欲しいと。ジェイドは、過去の罪は受け止めるしかない、言い訳を探しはじめると終わりだ、と、この件について一切喋らない。ルークは、このジェイドの言葉を重く受け止める。
208 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:19:23 ID:fvLUy7+Gマルクト首都目前で、また六神将が襲ってきた。今度の面子はシンクとラルゴ。ラルゴに向かって弓を放つナタリア。一同の注意がラルゴに向かったその瞬間背後からガイがルークを襲う。
ガイは以前、シンクにカースロットという呪術をかけられていた。カースロットとは、人の記憶の中に入り込み体を操るダアト式譜術の一つ。(術者と距離を置けば発動しなくなる)
ガイは凄い勢いで刃を叩き込み、受けたルークの剣をはね飛ばした。ルーク絶体絶命。とっさにティアが隠れていたシンクの気配を察知、ナタリアが弓で叩き落した。カースロットが停止。ガイは卒倒する。マルクト兵が騒ぎを聞いて駆けつけてきた。シンクはラルゴと共に走り去った。
気を失ったガイを、マルクト首都グランコクマに運びこんだ。さっそくイオンが、ガイにかけられたカースロットを解呪することに。ガイに付き添うと言うルークに、イオンは残酷な現実をつきつけた。カースロットは、記憶を揺さぶり感情を操る術。つまり、ガイにルークに対する憎しみと強い殺意がなければ、攻撃などできない。だから解呪がすむまでガイに近寄ってはならない、と。ダアト式譜術は導師にしか使えない。イオンはシンクの正体に気づいているようだ。俺は憎まれても仕方ない人間だったし、と落ち込むルーク。一人で歩き出したルークを追っていき、なぐさめるティアとミュウ。
209 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:20:52 ID:fvLUy7+Gガイの解呪が成功した。宿に行き、ガイに謝るルーク。「ガイ!ごめん。俺、嫌な思いさせてたんだろ。…だから…」「…殺したいほど憎んでたのは、お前のせいじゃない」ガイは身の上話を始めた。「俺はホドの人間なんだ」
ガイ5歳の誕生日、戦争が始まった。ガイを祝福するため家に集まった人間は、乗り込んできたルークの父ファブレ公爵に殺された。家族も親戚も使用人も。ガイはあまりのショックにその時の記憶が抜け落ちた。
ジェイド「ファブレ公爵家に使用人として入り込んだのは、復讐のためですか?ガルディオス公爵家ガイラルディア・ガラン」なんとガイは、マルクトの貴族だった。ジェイドは、ガイのアルバート流という独特の剣術から出生を調べ上げてたらしい。「俺の傍にいるのは辛いんじゃないか?」と言うルークに、「そんなことはない。わだかまりが全くないとは言いきれないが。俺はおまえについていくぞ。お前が嫌だっていうならやめるけど…」と笑って答えるガイ。「信じるよ…いや、信じてくれ」とルークは言った。
210 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:23:05 ID:fvLUy7+Gマルクト皇帝にセントビナー崩落の危機を知らせに行った一行。ピオニー陛下は豪快な人柄だった。言葉使いも服装も、普通の王とはかけはなれている。立ち振舞いからは有能な匂いがぷんぷん。圧倒されるルーク。
セントビナー周辺はすでに地盤沈下が起こっており、マルクトは住民の避難を考えていたという。しかし、そこへキムラスカからの宣戦布告が入った。『キムラスカは超振動兵器を開発し、アクゼリュスを滅ぼした。ルークたちを派遣したのは、戦争の口実にするため』こう考えているマルクトの政治家たちは、今度は救助に向かった軍隊ごとセントビナーを消滅させる気かもしれないと疑り、軍隊派遣を渋っているのだという。「住民は助けたほうがいいだろ!…あっ…いいはずです。俺たちに行かせてください。アクゼリュス崩落は俺のせいです。俺は大罪人です。だけど…助けたいんです」ルークはピオニーに頼み込んだ。(ピオニーは、ジェイドから事情を聞いており、一切ルークを責めなかった)ナタリアも「行かせてください!困っている者を助けるのは王族の義務です。敵国なんて関係ありませんわ」と頼み込む。ジェイドが口を開いた「セントビナーは私達と私の軍が行きます。他のマルクト軍は北上してくるキムラスカ軍を足止めしてください」これが決定打となった。マルクトはキムラスカに二人の生存を知らせ、休戦に動く事に。ピオニーは「頼む。俺の大事な民だ」と言い残すと議会徴集のため出て行った。
211 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:24:59 ID:fvLUy7+G【セントビナーの崩落危機】セントビナー到着。住民の移動にとりかかった。ルークは率先して動き回り、アクゼリュスの時とは別人の働きを見せる。そこへ、死神ディストが襲いかかってくる。「ハーハッハ。ようやく見つけましたよジェイド。イオンを渡しなさーい」「この忙しい時に…昔から空気の読めない男でしたね」「こんな虫けら共助けるんですか?ネビリム先生のことは諦めたくせに?」「おまえは、まだそんな馬鹿なことを!」ディストと戦闘。撃退はしたが、戦闘に時間をとられてた間に大規模な地盤沈下が起こって、街が寸断。外殻大地からぽっこり抜け落ち、魔界との境界バリアの上に乗っかった。まだ住民数十名が取り残されている。一同は急いで、試作段階の飛行艇を借りに行き、足りない部品のためにタルタロスを献上。完成した飛行艇に乗り込み、いちかばちか飛行に挑戦。セントビナーに突入して見事住民を助け出す。
それと同時にセントビナーはバリアを抜けて落下、瘴気の海に浮かんだ。超振動で粉々になったアクゼリュスとは違い、衝撃で崩れはしたが大地はまだ形を保っている。しかしこのままだといずれ沈んでしまう。ルークは、嫌だ嫌だセントビナーを上に戻すんだ街ごと助けたいんだ、と駄々をこね、ガイとティアを困らせる。「ルーク!いい加減になさい!」ジェイドが声を荒げ、ルークを初めて叱った。皆気持ちは同じだ、冷静になれというジェイドの言葉に、反省するルーク。
同乗していたセントビナー長老は、「ジェイドは滅多に人を叱らない。怒鳴ったのはお前を気に入ってるからだ」とルークに進言する。「そんなことないですよ?」とすっとぼけるジェイドを、「図星?」とアニスがからかう。ルークは、ティアも自分をいつも見守り叱ってくれていたことに気づき、ティアを呼び止め礼を言う。
212 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:27:09 ID:fvLUy7+G【ローレライの鍵の説明】セントビナーは崩落しないというユリアの預言は狂った。大陸の再浮上方法を聞きにティアの祖父に会いに行く。セントビナーを外殻大地に戻すには、ユリアが所持していた『ローレライの鍵』と呼ばれる剣と宝珠が必要。それはローレライがユリアにあたえた第七音素パワーアップアイテム。それさえあれば、セフィロトツリーを自在に操る事ができる。しかし、外殻大地作成後、ユリアは鍵を地核に沈めてしまい手に入れる事は不可能。というわけで、セフィロトツリーを完全に復活させてセントビナーを元の位置に戻すのは無理。だが、セフィロトの装置さえ動かせれば、地盤を支える程度のツリー再生はできるという。
セントビナーのセフィロトを調べに行く一同。セフィロトは、ティアに反応し、制御機能を開いた。ヴァンはセフィロトツリーを再生できないように暗号をかけてしまっていた。が、ルークの超振動で暗号を削り取り、ツリーを再生。地盤の固定には成功した。しかし、新事実がわかる。ここのセフィロトツリーは、セントビナー周辺だけでなくセントビナーのあるルグニカ大陸ごと持ち上げていたのだ。ルグニカ大陸すべてが崩落の危険がある。
213 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:32:16 ID:fvLUy7+Gあわてて飛行艇で外殻に戻ると、戦争が勃発していた。マルクトの戦争引きとめ作戦は失敗したのだ。しかも、セフィロトツリーの消えたルグニカ大陸で戦っている。ヴァンは、秘預言でこの平野が戦場になることを知っていたはず。崩落のターゲットにルグニカ大陸を選んだのは、戦場を魔界に叩き落し、両国の軍を全滅させて戦力を奪うため。即刻戦争をやめさせ、軍隊や住民を大陸から避難させなければ…!
一同はまず、周辺の村の住人を、数日かけて他の大陸に避難させた。マルクト側フリングス将軍、キムラスカ側セシル小将(♀)の助力で住民を守って戦場付近を突っ切ることになんとか成功。(ちなみにこの二人はその後恋仲に)
次に、国境にいるキムラスカ将軍に休戦の命令を出しに行った。マルクト領側から声をかけてきたルークとナタリアに驚く将軍。ピオニー皇帝から生存の報は受け取ったものの罠だと思い、信じていなかったのだという。「今すぐ休戦なさい!わたくし達はこうして生きています!」ナタリアが言い放つ。ルークも後に続いた「アクゼリュスが消滅したのは、俺が…私が招いた事です。今すぐ戦争を止めてください」「待たれよ!」モースが現れ、口を挟んできた。「それは偽の姫。言う事を聞いてはなりませぬ」モースが言うには、本当の王女は死産だったのだが、乳母が生まれたばかりの自分の孫とすりかえてしまったのだという。キムラスカ王家の人間は、赤い髪と緑の瞳を持って生まれるのだがナタリアは金髪碧眼。(ルークもアッシュも、赤髪と緑の瞳です)モースは証拠を全て揃え王に提出。国王はナタリアを大罪人として指名手配した。国境線を越えて、キムラスカ側に一歩でも入れば逮捕だという。それでも必死で、ルグニカ大陸が落ちるから戦争をやめろと訴えるナタリアたちに「戦争は起こった。これでユリアの預言は守られた。だからルグニカ大陸は崩落しない」モースは高笑いをする。
214 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/09(月) 13:34:15 ID:fvLUy7+G【イオン離脱】ここでイオンがモースについてダアトに帰ると言い出す。なにやら考えがあるらしい。そしてアニスを守護役から解任。ルークたちと一緒に行って、逐一動きを報告してほしいと頼むとモースに連れていかれてしまった。ナタリアは気丈にも、自分のことはいいから先に進もうと言う。
この国境付近も、地盤沈下が始まっていた。戦争も始まって住民の移動も、もうままならない。こうなったら、ルグニカ大陸をゆっくりを魔界に降ろすしか方法がない。そうすれば落下の衝撃で人が死ぬ事はない。魔界の瘴気は、ある程度なら耐えられる。瘴気の対策は大地を降ろしてから考えるしかない。
モース達がいなくなったあと、アッシュがルークに接触してきた。アッシュは、意識がかき乱されたり、何か体に異変は起きてないか?とルークに聞いた。ルークは何もないと答える。ナタリアがアッシュを心配するが、アッシュは「そんなことより崩落が始まるから逃げろ」と話をそらす。そして大地降下作戦を聞いたアッシュは、その案に賛成し、セフィロトの制御装置の特性を教えてくれる。「必ず大地を安全に降ろしますわ」と片手を挙げ誓ったナタリアに「指きりでもするつもりなのか?」と笑い、そして、ヴァンの動向を調べに立ち去ってしまった。
275 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:13:28 ID:8rIoWr63【ルグニカ大陸降下】一同はルグニカ大陸のセフィロトに向い、ルークの超振動で装置に降下を命令。ルグニカ大陸をゆっくり降下させた。突如始まった降下で戦争はストップ。住民が避難して空になった村に兵士たちは身を寄せた。
ほっとしたのもつかの間、今度はセフィロトの異常を発見。調べてみると暴走を起こしており、負荷に耐えられず装置が壊れかけている。ジェイドが、すべてのセフィロトツリーが消える可能性があると言い出す。全世界をすべて魔界に降下させないと、崩落で外殻大地の人間すべてが死んでしまう。
ユリアの預言は、外れ始めた。ところが、ダアトには、魔界の人間も知らないさらなる秘預言があるらしい。戦争や大地降下の預言は外れたが、セフィロトの暴走についての正しい預言はあるかもしれない。今はどんな小さな手がかりでも、解決策の糸口が欲しい。一同はローレライ教団本部のあるダアト向けて出発。内部にはイオンがいる。彼なら秘預言を回覧できる立場にある。
教団に行くと、ルグニカ大陸降下に動揺した民が司祭に詰め寄っていた。今はまだ静かだが、着実に一般市民の間にも預言の信憑性を疑う声が出てきている。
276 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:14:30 ID:8rIoWr63ルークたちはイオンを見つけ出し、教団に保管されている秘預言の中から自分たちに関連するものを抜き出して詠んで貰った。(イオンも秘預言を調べるために戻ってきていた)
【ND2000 ローレライの力を継ぐ者キムラスカに誕生す 其は王族に連なる赤い髪の男児なり 名を聖なる焔の光と称す。彼はキムラスカを新たな繁栄に導くだろう】
【ND2002 栄光を掴む者。自らの生まれた島を滅ぼす。名をホドと称す。 この後、季節が人めぐりするまで戦乱は続くであろう】
【ND2018 ローレライの力を継ぐ若者。人々を引き連れ鉱山の街へと向かう。 そこで若者は力を災いとし、キムラスカの武器となって街と共に消滅す】
セフィロトの暴走については、書かれていない。いまだ発見されてない第七譜石に書いてあるのか?頭を抱える一同。ここで、ティアがあることに気づいた。
レプリカであるルークが生まれたのは7年前。ということは預言にあるND2000年に生まれた【ローレライの力を継ぐ者】とはアッシュの事。そのアッシュはアクゼリュス崩落で【消滅す】と宣告されてるのに生きている。それどころか、アクゼリュスに人々を引き連れ向かったのは【聖なる焔の光(ルーク)】と呼ばれるほうのレプリカルーク。もうこの時点で、預言は狂っていたのだ。ティア「ユリアの預言には、ルークが…。レプリカの存在が抜けているのよ!」ルーク「…俺が生まれたから預言が狂ったのか?」
277 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:16:00 ID:8rIoWr63ダアトを出ようとすると、そこへモースが兵を引き連れて襲い掛かってきた。ティアが、もうこの星はユリアの預言とは違う道を歩んでいます!と訴えるのだがモースは「戦争が始まり、ルークが死ねば、預言どおりになるのだ!」と答えるだけ。そこへディストが現れた。飛行艇の運転手の一般女性ノエルを人質に取っており一同は抵抗が出来ずに捕らえられてしまう。ディストは、自分に協力すればネビリムのレプリカデータを渡してやるとモースに言われ、ヴァンに隠れてモースの手下として動いていたのだ。
キムラスカ首都バチカルへ運ばれ、ルークは処刑される見込み。向かう船の中でルークは「俺が死んだ方がいいかもしれない」と言いだす。自分が生まれたから繁栄の預言から外れていった、だからセフィロトの暴走が起こったのかもしれない。だったら自分が死ぬのが世界のためになるのではないか?ティアが立ち上がった。「私はあなたがユリアの預言に支配されていないのなら、預言とは違う未来が作れるって言いたかっただけよ!あなた変わるって言ってたじゃないの!そんな風に拗ねて!…馬鹿!!」「………ごめん…」沈黙。重い空気が流れる。
バチカル到着。ナタリアとルークは別室に連れていかれ、家臣が毒の入ったグラスを持ってきた。「王女の名を騙りしメリル!ファブレ公爵の子息を騙りしルーク!王国はそなたらから王位継承権を剥奪する!」「メリル…?わたくしは…!」ナタリアが抗議の声を上げるが、「苦しまぬようにとの陛下の配慮だ。王女と育てられたのなら潔く自決なさい」と毒入りのグラスを突き出される。
278 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:17:09 ID:8rIoWr63その時、ティアの譜歌が聞こえ、室内にいた兵士たちが全員眠ってしまった。助けに来てくれたのだ。ガイ、ジェイド、アニスもいる。牢に捕まっていたのだが、アッシュに助けてもらったのだという。逃げようとする一同にナタリアが国王に会わせてくれと頼み込んだ「お父様に…陛下に真意を聞きたいのです」渋々ジェイドが許可。
一同は謁見の間に突入。モース、ラルゴ、ディストが国王と会談中。ナタリア「お父様!わたくしは娘ではないと仰るの?」黙りこくる国王。そこには、ナタリアをすりかえた張本人、ナタリアの乳母が連れられてきていた。「本物のナタリア」は死産で、精神病みかけの王妃の身を案じた乳母は生まれたばかりの自分の孫メリルを王妃に与えた、と証言。しかも乳母の証言どおり、本物王女の遺体も発掘されたという。モース「見苦しいぞメリル!お前は自分が本当の王女でない事を知り、両親と引き裂かれた恨みから、アクゼリュス消滅に加担したのだ!」モースはラルゴに命令する。「ルークとナタリアを殺せ!」ディストがニヤニヤする「何をもたついているのです?ラルゴ。他の者の手にかかっても良いのですか?」ラルゴが毒づく「強引に連れてこられたと思ったら、こういうこととはな!」そこへアッシュがかけつけ、ディストとラルゴの前に立ちはだかった。「俺がここを食い止める!さっさと行け!」
279 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:20:09 ID:8rIoWr63「キーーーっ裏切り者ー!」叫ぶディストに叫び返すアッシュ。「うるせえ!お前だってヴァンを裏切ってモースのスパイやってるじゃねえか」ラルゴがその発言に反応「貴様!六神将でありながら総長を裏切ってたのか?」「私はヴァンへの忠誠より優先する事がありますのでね!」ふんぞりかえるディスト。六神将が仲間割れをしている間に、ルークたちは逃走。
しかし城下街で国王直下の騎士団が、目の前に立ちふさがった。そこへ、丸腰のキムラスカの住人たちが大量に押し寄せ、騎士団につかみかかった。「姫様が無実の罪で処刑されるって聞きました!」「お逃げください!」ナタリアは「わたくしが王家の血を引かぬのは本当です!逃げて!」と叫ぶが、住民たちは慈善事業に熱心で立派な活動をしていたナタリアを慕っており、彼女を守るために一歩も引かない。しびれを切らした騎士団長が、すがりつく老女に向かって剣を振り上げた。アッシュが駆けつけてきて騎士団長をぶっとばす。「屑が!市民を守るのが軍人の仕事だろうが!」ここでもアッシュは敵を引きつけてくれるという。一同はこうして、キムラスカ首都バチカルを無事に脱出。
逃げ込んだ次の街で、ルークがオラクル兵にアッシュと間違えられヴァンの前で申し開きを汁!と命令される。ちょうどいいのでそのままヴァンの元へ連行してもらう。そしてヴァンとアクゼリュス崩落以来の再会を果たした。遅れてアッシュもやって来た。
280 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:21:23 ID:8rIoWr63ヴァンはユリアの預言から人類を開放するために世界を滅ぼす、とはっきり断言した。その後、大地や人類のレプリカを作って、新しい世界を構築するつもりだと。「馬鹿馬鹿しい!」ガイがヴァンに毒づく。「では聞こうか。ガイラルディア・ガラン・ガルディオス。ホドを見殺しにした人類は愚かではないのか?」この問いにガイは黙ってしまう。ヴァンは「かねてからの約束を守る気ならば、こちらへ来い」とガイに言う。なんと二人はホドでは主従関係にあり、ガイはヴァンの主だった。おまけにファブレ家で再会した時に、ホド消滅の復讐を誓いあった仲なのだという。
ヴァンは、アッシュの超振動の能力を使って計画を遂行するつもりらしい。アッシュが怒鳴る「断る!超振動が必要なら、レプリカを使え!」「雑魚に用はない。劣化品のレプリカでは完全な超振動を起こせないからな。あれは預言どおりに歴史が進んでいると思わせるための捨て駒だ」ルーク「!!!!」ティアがヒステリックに叫ぶ「その言葉取り消して!」にらみ合いが続いたが、「ここで相打ちになるのは得策ではない」とジェイドに促され渋々ティアは武器を下ろした。余裕綽々でヴァンはルークたちを解放する。
研究所を出たガイを、仲間達が取り囲む。ガイは、復讐すると誓った仲なのは事実、しかしヴァンは今は敵だ、と宣言する。シビアで疑り深いジェイドも、ガイの性格やヴァンの思考からいって、彼をスパイに使うとは考えにくいと、意外とあっさり受け入れる。アニスだけは「それが作戦かもしれないのに。しっぺ返しが来るかもよ」と一人だけシビアな発言をする。
281 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:22:51 ID:8rIoWr63その夜、ガイはこっそりヴァンに会いに行き、主としてヴァンに最後の命令を出す。(年齢差は6。ホドでの二人は、ルークとガイの関係のようにとても仲が良かった)「ヴァンデスデルカ。今すぐ馬鹿な真似はやめるんだ」「……聞けません。ガイラルディア様」こうして二人は主従関係を正式に破棄し、敵として対峙する道を選んだ。
アッシュと今後の方向を相談。アッシュは、イオンから教団の禁書を預かってきていた。そこには外殻大地降下のヒントが書かれているらしい。ジェイドが禁書を読み込み、説明を始めた。
【大地液状化とプラネットストームの説明】魔界が泥海化しているのは、星の中心“地核”が振動して大地を液状化しているから。この星には、地核から惑星エネルギー(記憶粒子)の通る道を作り、循環させて戻す“プラネットストーム”というエネルギー供給機関がある。(地核→ラジエートゲート→世界に拡散→アブソーブゲート→地核→ループ)記憶粒子とは音素の素。プラネットストームのおかげで第七音素が作られる。創世歴時代に作られたこの大発明で、譜業や預言を日常的に使う事ができるようになった。その超科学施設に、長い時を経て異常が発生し、地核が振動。魔界大地が液状化したらしい。禁書には、プラネットストームの振動を停める方法が書かれていた。しかし、この計画はユリアの預言に詠まれていなかったため、実行されず禁書として封印された。この方法で魔界の大地を正常に戻せば、外殻大地を降下させても泥に沈む事はない。ということで、創世歴時代の音機関を復元させることに。
●簡単に言うと、プラネットストームという施設が壊れてるので修理が必要。ここを直せば、魔界の泥海が普通の地盤になるので、外殻大地を降ろしても沈みませんってこと。
282 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:24:04 ID:8rIoWr63この街の音機関研究所はすべて、ファブレ公爵とヴァンの息がかかっていたが創世歴時代の禁書の魅力は絶大で、ヘンケンという研究者が協力してくれることに。ところが、スピノザ(ルークを製造した研究者)がその話を立ち聞き。ヴァンに告げ口に行ってしまう。
ナタリアたちを表立って助けたため、アッシュはヴァンと決別したわけだがだからといってルークたちと行動を共にする気はないらしい。一緒にスピノザを探そうと誘うルークと口喧嘩して、ぷいと姿を消してしまう。この辺りから、必要以上に威圧的攻撃的無愛想なアッシュは、人付き合いが苦手な照れ屋さんということがわかってくる。アッシュはこれまで、ヴァンに知られたくないことには、盗賊3人組『漆黒の翼』を雇って動いていたのだが、今後も漆黒の翼はアッシュのサポートをするようだ。(アビスの漆黒の翼は義賊で有能)
しばらくして、アッシュから電波が届く。(こっちからの発信はできない。アッシュからの着信待つだけ)“おい、出来損ない野郎。悪い知らせだ”スピノザはいち早くヴァンに通報してしまった。アッシュがスピノザを追い詰めたのだが、六神将の邪魔が入り、スピノザは連れていかれた。たいして情報を知らないはずのスピノザを力ずくで奪ったということは、ヴァンは地核を静止されると困るらしい。アッシュは研究者ヘンケンたちを、別の音機関都市シェリダンへ運び、そこで研究を続けさせる事に。今後は引き続きスピノザの行方を捜すという。
283 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:25:37 ID:8rIoWr63【イオン再々々加入】地核の振動数を調べるには、セフィロトに行かねばならない。でも扉はイオンにしか開けられない。一行はイオンを迎えに行く。そこで、運悪く六神将アリエッタと遭遇。(モースによって自由になってた)自分からイオンの守護役を奪ったアニスを責めるアリエッタ。アリエッタは街中なのにも関わらず、問答無用で魔物を放ち襲いかかってきた。居合わせたアニスの母親が、イオンをかばい倒れてしまう。イオンがアリエッタに引くよう強く指示。アリエッタは逃げていった。心配するイオンにアニスの母親(軽症)は「イオン様を護れたなら本望です」と微笑む。『ガルディオス家の跡取りを護れたなら本望よ』ガイが崩れ落ち、膝をついた。「思い…出した…!」家族が殺された時の記憶が蘇ったのだ。
ガイの姉、マリィが怖い顔で5歳のガイに言う。「ガイラルディア。お前は跡取りとして生き残らなくてはなりません」そこへ、ルークの父ファブレ公爵が乗り込んできた。「女子供とて容赦するな!」殺戮が始まった。姉マリィはガイの目の前で、兵に斬り殺された。「ガルディオス家の跡取りを護れたなら本望よ」マリィはガイをかばうようにして死亡。メイドたちもガイをかばった。ガイは、姉やメイドの遺体の下で気を失った。女性恐怖症はその時のトラウマから発生したもの。「情けないねえ。命をかけて守ってくれた姉上を怖いなんて思っちまうとは」ナタリア、ティア、アニスは、ガイの女性恐怖症を面白がり、いじりたおしてきたことを反省。しょんぼりしてガイに謝る。ガイは「気にしないでくれ」と、さっぱりとした笑顔で答えた。
次のダンジョンで、ガイは崖から落ちかけたアニスを、ティアと一緒にひっぱりあげる。「ありがとー!」とアニスが近づくと、また震え上がったが。原因がわかったことで、克服のきざしが見えてきた。
284 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:27:33 ID:8rIoWr63イオンにセフィロトの扉を開けてもらって無事に地核の振動数を計測。次は、用済みになっていた戦艦タルタロスに振動中和の機械を取り付けて地核にぶっこむことに。途中、研究者のイエモンとヘンケンという老人のリーダーをめぐった対立があったりしたが、二人が力を合わせれば怖いもんなし。恐ろしいほどスムーズに計画が進んでいった。タルタロスの準備が整えば、すぐに大地降下にとりかかることができる。
しかし、勝手に降下させれば、世界中の人をパニックにさせるだけ。ルークは、キムラスカ国王とマルクト皇帝に知らせに行くべきだと提案。ナタリア問題は解決していないが、ちゃんと話し合って、平和条約も進めよう、ときっぱり。ジェイドは自分が提案しようとした考えを先にルークに言われて驚く。ここまで成長していたんですね、と後でルークを遠まわしに誉める。ナタリアは国王に会うのが怖い、一晩考えさせてくれと、言い出し一同はナタリアの決心を待つ事にする。
海辺に佇みうつむくナタリアのもとにアッシュが現れた。スピノザを探して立ち寄ったらしい。元気のないナタリアにアッシュは近づく。 『いつか俺たちが大人になったら、この国を変えよう。 貴族以外の人間も貧しい思いをしないように。戦争が起こらないように。 死ぬまで一緒にいて、この国を変えよう』子供の頃、ナタリアに言ったプロポーズの言葉を、もう一度言うアッシュ。「あれはお前が王女だから言ったわけじゃない。生まれなんか関係ないお前がしたいことをしろ」それだけ言うと、立ち去ってしまった。海を見つめたまま動かないナタリア。
285 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:28:39 ID:8rIoWr63ちなみにルークはこれを立ち聞きしてしまい、ティアに見つかって注意される。「俺が生まれなかったら…アッシュはナタリアと…」ルークの発言をティアがさえぎる。「あなたが生まれなかったら…アッシュはルークとしてアクゼリュスで死んでいたわね。そんな考えはやめて。あなたはここにいて生きている。それを忘れないで」「…うん。ありがとうティア」微笑みあう二人。
翌日、決心したナタリアを連れて、一同はキムラスカ首都バチカルへ出発。ピオニー皇帝へは、ジェイドが書面で知らせることに。今回はイオンが同行しているので、正面から城に堂々と乗り込んだ。
国王の私室へ直行。ナタリア「お父様!」苦渋の表情で国王はつぶやいた「私の娘は…とうに亡くなった…」ルーク「叔父上!ナタリアはあなたの娘だ!17年間の記憶はそう言ってるはずだ!」「いいのです!ルーク」ナタリアは止めた。ナタリア「ですが…マルクトと争うのはおやめ下さい」黙り込む国王。彼も苦しんでいるらしい。ゆっくりジェイドは国王に近づくと、これまでの経緯を書き記した書状を渡した。「後日改めて陛下の意志を伺いたく思います」
286 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:30:18 ID:8rIoWr63そして翌日改めて国王と謁見へ。大臣やモースも揃っている。「第六譜石の預言とそちらの主張が違っているようだが」国王は、まず書状の内容について質問してきた。ルーク「預言はもう役にたちません。俺…私が生まれたことで狂い始めました」国王「レプリカ、か…」ナタリア「預言に従っても繁栄は訪れません。今こそ王家の手腕が問われる時です」民のためにマルクトと平和条約を結び、大地を降下することを許可してくださいと必死で説得を続けるナタリアに、大臣やモースが反発して口々になじる。「やはり、そなたらは売国奴だったのだな!長年の敵マルクトと手を結べとは!」「所詮は王家の血を引かぬ偽者の戯言!」国王が怒鳴った「黙れ!我が娘の言葉を戯言などと愚弄するな!」「和平に応じよう」国王はきっぱりと宣言した。国王「血は繋がらなくとも、お前は私の娘だ。そして民を思う立派な王女だ」ナタリア「お父様…」抱き合う二人。
平和条約は、ダアトではなくユリアシティにて結ばれることが決定。先に魔界に降下したルグニカ大陸の町の長にも来てもらって、魔界に漂う障気の被害や降下の問題点などを、両国の王の前で報告してもらう事に。障気は長期間吸わなければ問題はないが、それでも体力のない子供や老人がバタバタ倒れユリアシティにて保護してもらってる状態だという。平和条約には、障気の共同研究もおりこまれ、すぐに研究に取り組む手はずになっている。ティアが言うには、障気が充満する今の状態まま魔界へ外殻を下ろせば、次世代では人口が8割になってしまうらしい。ルークは、自分の超振動で障気を分解できればよかったのに…と落ち込む。ティアが「できることから始めるって言ったでしょ?一人では無理かもしれないけれど協力すればなんとかなるかもしれない。…私たちがいるわ。」と励ます。
途中、ディストがジェイドにヘンテコな果たし状を送りつけてくるがジェイドはさくっと無視。ディストは雪の街で待ちぼうけ。
287 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/11(水) 21:32:22 ID:8rIoWr63平和条約会議が始まった。ユリアシティ市長が議会進行をつとめた。キムラスカ国王と、マルクト皇帝が書類にそれぞれ署名。平和条約は無事結ばれた。
「ちょっと待った!」ガイが後ろから進み出た。ガイ「同じような取り決めが、ホド戦争の直後にもあった。今度は守れるのか?」キムラスカ国王「ホドの時とは違う。あれは預言による繁栄をもたらすため…」ガイ「そんなことのために、ホドを消滅させたのか?キムラスカ人だっていたんだぞ!ユージェニー・セシル。覚えているか?俺の母親だ」ガイは剣を抜いて、キムラスカ国王の喉元に突きつけた。一気に場内の空気が張り詰める。ガイの母は、和平の証として、キムラスカがホドに嫁入りさせた貴族の娘だった。ルークの父ファブレ公爵が立ち上がった。「ガイ。復讐するのなら私を刺しなさい。お前の母を手にかけたのは私だ。あの方がマルクト攻略の手引きをしなかったのでな」ルーク「父上!」
「剣を向けるならこっちの方かもしれないぞ。ガイラルディア・ガラン」向いに座っていたピオニー皇帝が口を開いた。「ホドはキムラスカが消滅させたのではない。マルクトが消したのだ」ホドではフォミクリー研究が行われていた。当時の皇帝(ピオニーの父親)は、その実験を敵国に知られるわけにはいかないと、フォミクリー被験者を装置につなぎ、人為的に超振動を起こし、攻め込んできたキムラスカ軍ごとホドを消滅させた。そしてこれをキムラスカの仕業だと発表したのだ。その被験者は当時11歳の子供だった。ジェイドはその記録を読んでおり、被験者の子供が、ガイの知り合いかもしれないと言い出す。「ガルディオス家に仕える騎士の息子です。確か…フェンデ家と」ティアが叫ぶ「まさか…ヴァンデスデルカ・ムスト・フェンデ!?」ルーク「ティア?知ってるのか?」ガイがルークを振り返った。「知ってるも何も…。お前だって知ってるだろう!ヴァンだ!奴の本名だよ」驚愕する一同。
356 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:31:42 ID:Q3K/6xV6ガイはとっくに復讐する気はなかったと言い、剣を納めた。彼の中で、過去のしがらみから決着をつけるための行動だった。とりあえず議会は終結。和平条約は結ばれた。大地降下の許可も下りた。一同は魔界の液状化停止にとりかかるため、音機関都市シェリダンへ飛んだ。街の住民も総出で計画にとりかかっていた。この作戦には厳しい制限時間があり、綿密な計画が練られた。地核突入から10時間以内に全てを終わらせ脱出しないといけない。
【地核振動停止作戦開始】出発の狼煙が上がった。そこへ、オラクル兵を引き連れたリグレットが襲い掛かってきた。「お前たちを行かせるわけにはいかない。地核を静止されては困るのだ」その様子に気づいた研究員の老人イエモンと、その相棒の老女タマラが火炎放射器をリグレットたちに向けてぶっ放した。イエモン「今じゃ!港へ行け!」タマラ「あなたたちには、やるべきことがあるでしょう!」躊躇するルークだったが、ティアが無理やり引っ張って走り出す。
街の出口に向かうと新手のオラクル兵が襲い掛かってきた。そこへ他の住民が飛び出して兵の前に立ちはだかった。「北の出口へ!兵が手薄だ!」オラクル兵は、つかみかかってきた一般市民を斬り倒した。女性も老人も、躊躇なくオラクル兵は斬り殺していった。老女タマラも背後から斬られて倒れた。イエモンも息絶えた。リグレットは老女の死体を見下ろし、目を閉じてつぶやく「……民間人がしゃしゃり出てくるからだ…」
357 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:32:45 ID:Q3K/6xV6一同は後ろ髪を引かれる思いで、シェリダンの港へ。ここでは研究員ヘンケンとその相棒キャシーが機転を利かして睡眠ガスを撒き散らしオラクル兵を全員眠らせ、タルタロスを守ってくれていた。そこに、ヴァン登場。スピノザも連れられてきていた。ヘンケン「スピノザ!俺たち仲間よりオラクルの味方をするのか!」(スピノザとヘンケンとは研究仲間)ルークが戦おうと前に出たのを、ジェイドが引きとめた。「今優先するのは地核の静止です!タルタロスに行きますよ」ヴァンが歩みよってきた。ヘンケンたちがつかみかかっていく。ヘンケン「仲間の失態は仲間である俺たちが償う!」キャシー「こんな年寄りでも障害物にはなるわ!タルタロスに急いで!」ティアが涙声で叫ぶ「行きましょう!みんなの思いを無駄にはできないわ!」ルーク「…ごめん!ヘンケンさん!キャシーさん!」ルークたちはタルタロスに乗り込んだ。
ヴァンはなんの躊躇もなく剣を振り上げ、二人を斬った。「スピノザ。よく見ておけ。これが私の敵になる者の末路だ」リグレットも駆けつけてきた「閣下!シンクは間に合ったようです」「そうか。いいだろう。撤収しろ!」
倒れているヘンケンとキャシーがつぶやく。ヘンケン「ごめんじゃない…ありがとう…だろうが…」キャシー「帰ってきたら…あの子達に言葉の選び方を教えてあげましょう…ね…」二人は息絶えた。
358 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:33:38 ID:Q3K/6xV6タルタロス内では、アニスとナタリアが泣きじゃくっていた。ルークも半泣き。ティアが冷静な声で言い放つ「落ち込んでる暇はないわ。私たちには地核を静止するという仕事が残っているのよ」「お前!」ルークがティアの胸ぐらをつかむ。「ここで泣いて悲しんでいても何も始まらないのよ。ジェイドは一人で作戦準備をしているわ。それを忘れないで」ルークの手を乱暴に振り払うと、ティアは出て行った。ガイがつぶやく。「爺さんたちを殺したのはティアの兄貴だ。この中で一番泣きたいのは誰なんだろうな?」沈黙。ルークは顔を上げ、ジェイドを手伝うためブリッジへ。
ジェイドが作戦指示を出す。戦艦は圧力バリアを展開、地核に突入した。そして振動装置を起動して中和にとりかかる。ガイが地核に飛び込む直前、何か光ったものが見えたことに気づいた。ジェイド「詮索は後です!急いで脱出しましょう!」あとは甲板に書かれた上昇気流を発生させる譜陣に乗って、飛行艇で脱出するだけ。飛行艇の圧力防御バリアは3時間しか持たない。
359 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:35:39 ID:Q3K/6xV6甲板に行くとシンクが現れた。譜陣を消してしまっている。「お前らはここで泥と一緒に沈むんだ」港で足止めを食らっていた際に侵入していたらしい。戦闘になった。そして仮面が外れた。その顔はイオンとまったく同じだった。イオン「やっぱり。あなたも導師のレプリカなのですね」ガイ「あなたもって…どういう意味だ?」イオン「僕は導師イオンの、7番目…最後のレプリカなんです」7番目のイオンは、誕生してまだ二年。オリジナルのイオンは病で死にかけていた。しかし導師の能力を受け継ぐ跡取りがいない。それでモースとヴァンがフォミクリーを使ってレプリカイオンを作ったのだという。アリエッタを守護役から解任したのは、レプリカであることを秘密にするため。今いるのはオリジナルの能力をほぼ完璧に持って生まれた7番目のイオンと、数種の能力は使えるシンク。劣化能力と判断された他のレプリカイオンは、次々と火山の火口に生きたまま投げ込まれ廃棄された。
シンク「ゴミなんだよ…代用品にすらならないレプリカなんて」イオンが近づく。その手を払い、シンクは甲板の淵へ。「ボクが生きているのはヴァンがボクを利用するためだ。結局使い道のある奴だけがお情けで息をしているのさ」そして彼は地核に飛び込んで自殺。
「イオン様…泣かないで下さい」アニスがイオンを気づかう。イオンは生まれて初めて泣いた。アニスに慰められて始めて自分が悲しんでいることに気づいたという。
本物のイオンじゃないことを黙っていたと、謝るイオンに「私にとってのイオン様はあなた一人だけです」ときっぱり答えるアニス。
360 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:36:21 ID:Q3K/6xV6ともかく大急ぎで脱出しなければ。譜陣を書き直してさあ脱出となったところにルークを頭痛と幻聴が襲う。声の主はアッシュではない。“我が声に耳を傾けよ。私と同じ存在よ! 私を解放してくれ。この永遠回帰の牢獄から”ティアが心配してルークに駆け寄る。“ユリアの血縁か!力を借りる”それはティアに乗り移った。ティアの体が光り、浮き上がった。
『ルーク。ようやくお前と話が出来る。 私はローレライと呼ばれている。私は第七音素そのもの。 そしてルーク。お前は音素振動数が第七音素と同じ。 もう一人のお前と共に、私の完全同位体だ。 私はおまえ。だからおまえに頼みたい。 私の力を何かが吸い上げている。それが地核を揺らし、セフィロトを暴走させている。 お前たちによって地核は静止、暴走も止まったが、私が閉じ込められている限り…』
ティアが倒れた。わけがわからぬまま一同は飛行艇に乗り込んで地核を脱出する。
361 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:38:53 ID:Q3K/6xV6いきなりローレライに体を乗っ取られたティアの体調を気づかい、病院へ。ティアの体には異変が起こっていた。障気と結びついた第七音素がティアの体に大量に蓄積しているという。セフィロトの装置はティアに反応して最終封印を解いた。その時に、ティアの体内に障気が流れ込むらしい。このまま降下作業を続けると死んでしまうという。
仲間達に促され、ルークは一人でティアの傍へ。強がって明るくふるまうティアに、ルークは辛くなる。「ごめん。…外殻大地を降ろすのやめようとは…俺、言えない…」「それでいいのよ。やめろって言い出したら軽蔑するところだった。ありがとう」顔を見られたくないから一人になりたいと言うティア。ルークは後ろを向いてるから傍にいる、と答える。ティア「…ばか…」
降下作業開始。降下命令を書き込むセフィロトはあと3つ。(前行った箇所は、ジェイドの機転で非常時のための降下命令を書き込み済み)セフィロトに向かう一行の前にリグレットが現れた。ティアとガイを迎えに来たというが、二人ともきっぱり断る。「お前たちもいずれわかる!ユリアの預言がどこまでも正確だと言うことを。多少のゆがみなどものともせず、第七譜石の預言どおりに歴史は進む」そう言うとリグレットは去っていった。ティア「第七譜石?兄さんは見つけたの?」ガイ「違う!あれだ!あれが第七譜石だったんだ!」ガイは子供の頃、ヴァンに代々受け継いでいるという秘密の場所に連れていかれ、一度だけ見せてもらったことがあるという。第七譜石はユリアの子孫であるフェンデ家が代々守ってきたのだ。だから、ヴァンは第七譜石にかかれた預言を最初から知っていた。そしてホドの消滅で譜石は地核に落ちた。振動停止作戦の時見えた光。あれが第七譜石。
362 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:40:13 ID:Q3K/6xV6セフィロトの扉を開けたイオンががっくり膝をついた。オリジナルイオンに比べて体力が劣化しているのだという。ティアが装置を起動。ルークが出てきた譜陣に降下命令を書き込む。ジェイドが調べたところによると、装置にはユリアの遺伝子情報が組み込まれておりティアの体に反応して起動、そして障気が流れ込むらしい。
セフィロトを出たところで、地核中和作戦で協力してくれた研究員アストンと遭遇。新しい飛行艇を作ったので試運転に来ていたのだ。そこにスピノザが現れた「また立ち聞きかよ!」あわてて逃げ出したスピノザを追いかけ、近くの街で拘束。話を聞くと、自分の密告のせいで死んだヘンケンたちの墓参りに行き、次に、生き残りである研究者アストンに謝ろうと尋ねてきたらしい。しかし、いざとなると怖くなって逃げてしまったのだ。スピノザは心から反省している様子。アニスは裏切り者の言う事なんか信じられない、と言うが、ルークは「信じてやろう」とスピノザの味方をする。「あなたの決心が本当ならやってもらいたいことがあります」ジェイドは魔界の障気研究をスピノザに持ちかけた。スピノザは、やらせてくれ、ヴァンに見つかって殺されてもいいと逆に頼み込んできた。裏切らないよう24時間監視をつけることで合意。スピノザは研究室に連れていかれた。アニスは「なんで簡単に信じるの?みんな馬鹿みたい」と一人でつぶやいた。
363 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 21:43:49 ID:Q3K/6xV6次のセフィロトはダアトにあるという情報が入り、教会へ。入り口でモースと遭遇。モースはセフィロトに通じる部屋への行き方をすんなり教えてくれる。平和条約締結と、ヴァンの企みに気づいた今となっては、ルークたちの邪魔をする理由はどこにもないからだ。ヴァンと六神将は、オラクル兵を引き連れ姿をくらましていた。彼らが地核振動停止作戦の時に、一般市民を殺したことについて、国王はダアトに正式な抗議を出しており、モースは超不機嫌。騎士団の再編成で大忙しだとぷんぷん怒りながら出ていった。
教えてもらった部屋に行ったのだがセフィロトへの入り口が見つからない。アニス「ひゃっころんじゃったよ~ぉ。あれえ~こんなところに隠し扉が(棒読み)」隠し扉を開けたワープの先は、遺跡のような広間だった。どうやらここでモースは何かを調べていたらしい。机にモースの私物が置いてある。遺跡を調べだした一行をアニスが止め、早くセフィロトに向かおうとせきたてる。ジェイド「…アニス。あんまり怪しすぎると突っ込んで話聞きだしますよ?」アニス「な、なんですか、大佐。わたしかわいいですか(棒読み)」挙動不審なアニスを不思議に思いつつも、セフィロトへと進み、なんなく、降下作業終了。
364 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/13(金) 22:03:32 ID:Q3K/6xV6今日はここまで。
量的にはゲームとしては6~7割。しかし文章としては5割。今日投下したあたりから、キャライベントなどが一気に増えるので。まじでwどうしても量が増える。それと、専門用語や、解釈の難しい場面などが出てくるのでそこらへんうまく説明できないか苦戦中。
一応最後まで仕上げてありますが書きなぐったものを、読める文章に手直ししてから投稿という形なので、一気には投稿できません。
それと、みなさんレスありがとです。あと、アリエッタは指摘どおりホドじゃなかった…。文中で、ホド諸島フェレス島と書いてごまかしときます。伯爵は完全に書き間違いっす。それと瘴気って書いてたけど、正確には障気でした。
394 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:08:08 ID:7IIOe+U8スピノザの研究結果を聞きに研究所へ戻った。スピノザはジェイドの理論どおりに研究を進め、魔界の障気は隔離できるという研究結果をはじき出していた。外殻大地と魔界との間にあるバリアごと降下すれば、障気は地核に戻る。障気は地核で発生しているので、その後はセフィロトを閉じれば地核から障気が漏れ出してくることはない。障気問題解決。これで、大地降下への問題はなにもなくなった。
ティアのかかりつけの医師はこの街にいる。痛み止めの薬をもらうため、ティアは一人で医務室へ。そしてそのまま姿を消した。
目撃者の話だと、スピノザを探してやってきたアッシュと一緒にディストの研究所がある洞窟に向かったらしい。(アッシュと同行していた時に行った場所)洞窟に入ってすぐ、リグレットと鉢合わせるがヴァンが奥で待ってくるから早く行け、とすんなり通してくれる。失踪後、ヴァンたちはこの洞窟に身を寄せていたが、これから新しいフォミクリー研究所に移るらしい。
ルークたちが乗り込むと、ヴァンとアッシュが戦闘中。そしてアッシュが斬られて負傷。ナタリアがアッシュに駆け寄る。ティアとアッシュに向かって、迎えが来たから行け、と剣を収めるヴァン。
395 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:08:57 ID:7IIOe+U8【レプリカ生産の説明】フォミクリーは大量の第七音素を消費するため、ヴァンは地核に存在する莫大な第七音素を使うつもりだったらしい。地核の振動を激しくすれば、プラネットストームが強まり、第七音素の供給量も増す。だが、振動はルークたちが中和してしまった。次に、ジェイドがレプリカの欠点を指摘した。レプリカは第七音素で構築されるが、音素は同じ属性同士で引き合うという特性を持っておりしばらくすれば、レプリカから第七音素が乖離。プラネットストームに吸収されて消えてしまうのだという。だが、ヴァンはこれの解決策をも考え出していた。世界のレプリカを作り出した後、第七音素の集合体ローレライを消滅させれば引きよせる元の音素が無くなる。だからレプリカは乖離しない。第七音素(ローレライ)が無くなれば預言も詠めなくなる。一石二鳥なのだ、と。
●簡単に説明すると『ルーク側』→[ヴァン側]『レプリカの原料足りないでしょ?』→[地核から無理やりしぼりとるつもりだよ]『地核からしぼりとれないようにしたよ』→[それには困った]『レプリカは作っても死んじゃうよ』→[死ぬ原因のローレライをぶっ殺せば平気]
396 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:12:13 ID:7IIOe+U8撤退が完了したと、オラクル兵がヴァンを迎えに来た。「私はお前が必要だ。アブソーブゲートでお前を待つ」アッシュにそう言うと、ヴァンは立ち去っていった。ローレライを消滅させるには、劣化レプリカのルークではなくオリジナルのアッシュが必要らしい。
「やっぱりいなくなってやがる…」アッシュは、檻にいた実験体のチーグルの片方の姿が消えているのを確認。立ち上がると、俺には時間がない!と吐き捨て、ナタリアの引止めを振り切って出て行ってしまった。
ミュウの頼みで残ったチーグルを保護。アストンさんに面倒を見てもらうことに。
ティアは、セフィロトの装置を起動するたび障気に汚染されるのならば兄も同じだと気づき、心配になった。こないだ現れた時リグレットは、洞窟の石を落としていったのだが、その石を拾って居場所を思い立ったティアは最後にもう一度説得しようと思って会いに行ったのだという。そして、もう迷わない、兄を倒すと誓った。
397 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:12:59 ID:7IIOe+U8最後のセフィロトは雪山にある。ジェイドの故郷の街へ寄ると、ジェイドの妹があわてていた。「サフィール(ディストの本名)が広場で倒れて寝込んでしまったの!」そういえばジェイド宛の果たし状が来ていたが、無視していた。律儀に雪の中待ち続けて倒れたらしい。セフィロトの情報を聞くのにちょうどいいということでディストが保護されたホテルの一室へ。
「…ジェイド……待ってよ…むにゃ」ディストはジェイドと夢の中でと追いかけっこをしていた。情報を聞き出すからと、ジェイドはルークたちを部屋から追い出す。「ぎゃーーーー!やめろっやめてっ!ジェイド、ごめんなさーーーーい!」しばらく続いた叫び声のあと、涼しい顔でジェイドが出てきた。セフィロトのある雪山は雪崩が頻発しており、奥に強い魔物も住みついているという。ジェイドは憲兵を呼びつけ、ディストは逮捕。
398 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:13:34 ID:7IIOe+U8セフィロトへ。入り口付近で残りの六神将が揃って襲いかかってきた。ここで最後の決着をつけるつもりなのだ。
「イオン様…」せつなそうにイオンを見つめるアリエッタ。「アリエッタ…僕は…」レプリカであることを告白しようとするイオンをあわててアニスがとめる。「知らなくたっていいことだってあるんだから…」黙りこくるイオン。
リグレット「ティア!これ以上自分を犠牲にするな」ティア「教官。私は兄の極論にはついていけません。とめられない自分も歯がゆいけどそれをとめようともしないあなたも…軽蔑します」リグレット「では私も容赦すまい!」
ナタリアがラルゴに弓を放つ。ラルゴ「お姫様は城でおとなしくしていたらどうだ?」ナタリア「私には父の代わりに全てを見届ける義務があるのです!」ラルゴ「…父ねぇ。力ずくで止めるしかねえな!」
戦闘になった。3人を討ち取った瞬間、雪崩が発生。ルークたちの真下には足場があり助かったがリグレットたちは谷底へ落ちていって死亡。
399 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:15:03 ID:7IIOe+U8イオンがセフィロトの入り口を開けた。がっくり膝をつくイオン。連日の解呪で、もう体力が限界に達しているようだ。そしてティアが装置を起動。強がっているのか薬が効いているのかティアは普通。続いて、ルークが操作盤に降下命令を書き込んだ。これで全てのセフィロトのシステムが繋がった。あとは、アブソーブゲートとラジエートゲートと呼ばれるプラネットストームの出入り口である二箇所の最大セフィロトの装置を起動させれば世界同時に降下が始まる。
ところが、地震が起こり、セフィロトから光が逆流しはじめた。ジェイド「やられた…」ヴァンはセフィロトに細工をしていた。ルークたちがセフィロトを連結させたら、全セフィロトのエネルギーを集め、自分がいるアブソーブゲートに一気に流入するようにしていたのだ。その影響で惑星エネルギー(記憶粒子)が逆流した。ということは、記憶粒子で作られているセフィロトツリーが消え、アブソーブゲートの以外の大陸がすべて崩落してしまう。ついで、この逆流で地核も活性化。このままだと振動を中和しているタルタロスが圧力に耐えられず壊れてしまう。
●簡単に言うと全世界崩落&魔界大地再液状化&障気大噴出&レプリカ原料大量生産の危機が一気にやってきたということです。
アブソーブゲートにいるヴァンを倒し崩落する前に外殻降下を始めるしか、もう解決策はない。
400 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:24:46 ID:7IIOe+U8【決戦前夜】ところが、飛行艇が雪で故障してしまい、修理に一晩かかる見通し。ホテルに泊まって明日出発ということになり、全員自由行動に。
ミュウは「明日僕は何をしたらいいですの?」と張り切っている。いつもどおり道具袋の中にいろというルークに、もっと役に立ちたいんだと言い張る。「十分役に立ってるよ。おまえムカつけど和む」ルークは笑って答えた。
ジェイドは、正直ルークに好感は持てないと思っていた、とぶっちゃけてきた。「ま、旅を続けるうちに、あなたのこともそう悪くないと思えてきました」ルークが今でも、人を斬った夜や、アクゼリュスの件で夜中にうなされて目を覚ますことをジェイドは気づいていたという。「俺もジェイドに会ってやらなきゃいけないことがわかった。ジェイドも俺の師匠だな」「弟子は取らないんです」ジェイドはニヤリと笑った。
ガイは子供の頃を思い出していたという。臆病だったガイはよく姉にしかられた。それをいつもかばってくれたのが幼馴染のヴァンだった。自分は子供のころの記憶ないからなあ、と言うルークにガイは「お前だってまだ子供だよ。生まれてまだ7年だろ?成人まであと13年ある。子供時代満喫しとけよ」と肩を叩いた。
ナタリアとは、プロポーズの約束についての会話になり、あの言葉をここで今言ってくれないかと、ナタリアが頼んできた。アッシュとの会話を立ち聞きしていたのはバレてたのだ。「色々なことから決別できそうな気がしますの」と言うナタリア。ちゃんと向き合って、ちゃんと言うルーク。ナタリア「あなたも私の大切な幼馴染ですわ。一緒にキムラスカを良い国にしましょう」アッシュとルーク、それぞれをあるがまま受け入れる心の整理ができたようだ。
401 名前:テイルズ・オブ・ジ・アビス◆l1l6Ur354A[sage]投稿日:2006/01/15(日) 17:25:53 ID:7IIOe+U8ティアは、本当にヴァンと戦ってもいいのか?とルークに聞かれ「本当は…戦いたくない。兄さんが大好きだった…」と泣き出しそうな表情。もう一度説得しようとルークが言うが、無駄よ兄さんが変わるわけないと首を降る。「それでも、できることからやる、だろ?」「あなた…変わったわ…。ありがとう、ルーク」微笑むティア。
アニスは、意外にも泣いていたらしい。涙の痕がついている。アリエッタは大好きだった人が、この世にいないことを知らなかった。ヴァンはそれを知ってて利用した。そしてアリエッタは死んでしまった。「冷たかったろうな雪の中で。あんなおっさん大ッ嫌いだよ!明日は絶対勝とうね!」「ああ、わかってる負けないよ。みんなもいるからな」今のルークだったら結婚してあげてもいいよ!と空元気を出すアニス
イオンは、自分が死んでも代わりがいるから問題ないと、ずっと思っていたという。自分たちは、イオンの代わりは嫌だった。だから感情を押し殺して生きてきた。しかし、シンクの死でわかった。イオンの代わりはいるけど、自分の代わりもシンクの代わりもいない。「俺はどうしたいんだろう」とつぶやくルーク。「僕はたぶん知っています。あなたがヴァンから自立したら、気づくと思いますよ」
ホテルに戻ると、ティアがジェイドからの伝言を伝えに来た。ジェイドが言うには、外殻はいつ崩落してもおかしくない状態で、ティアとルークには、非常事態になった場合の覚悟をしておいてほしい、と。
ここまでが>>20-66の人が書いた部分。スレが荒れたためか、この人は以後消える
補足:>>359のシンクが自殺したという記述についての書き込み
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