ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 喪失花の章
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548 :ベルセルク千年帝国の鷹篇 喪失花の章:2013/07/30(火) 16:57:45 ID:???●ベルセルク千年帝国の鷹篇 喪失花の章未解決一覧にあったので、既出部分の続きを適当に書く
549 :ベルセルク千年帝国の鷹篇 喪失花の章:2013/07/30(火) 16:58:42 ID:??? キャスカを助けに裏門へ向かうガッツ。 その頃、領主バルザックは憤りギョーブは平謝りし逃げた敵の殲滅を約束する。 行き先を見失っていたガッツの前に、リタの犬が現れる。パックが話を聞くと場所を知っており案内するらしい。 夜の街中を犬の後を追うガッツ。敵と勘違いしているのか襲い掛かってくるバルザックの兵を皆殺しにしながら進む。 キャスカを連れ去った奴らのアジトに辿り着いたガッツ。見張りをしていた男達と剣を交えようとする。 そこに彼らのリーダーであるダンテスが現れガッツに謝罪し止める。一緒に現れたリタがガッツの頬を叩いた。 女も守れなくて何が剣士だと怒る。ダンテスはリタが殺されそうになっていた事を教える。 アジトに案内されるガッツ。影からギョーブの部下が様子をうかがっていた。
長い円周の下り階段。古い時代の遺跡で抵抗軍のアジトである。途中でバルザックの本当の目的をダンテスは話す。 バルザックはマンドラゴラ憑きの治療ではなく、戦争に使おうとしていた。 研究のためにさらい、口封じのために知ったものを暗殺する。この街に入ったものは街から出る事は許されない。 捕まっていた仲間を救助するため城に押し入ったらしい、途中キャスカをたまたま実験隊だと思い連れて帰った。 バルザックは昔、名君と呼ばれていた。しかしマンドラゴラの病が流行ってから暴君へと変わってしまった。 地下墓地にたどり着く。するとガッツの烙印が死霊を呼び出し、墓場からゾンビが現れる。逃げまどう抵抗軍。 死霊達を倒しながらキャスカの元に向かうガッツ。地下の泉に赤ん坊を抱いた女性と共にキャスカがいた。 抱きつくガッツ。ガッツはダンテスに、バルザックとの約束でマンドラゴラの核を取りに村に向かうと告げる。 バルザックが例え悪党でも、キャスカを治せる薬の研究をしている可能性があるならそれに賭けたいとガッツ。 それが真実の可能性はどこにもないとダンテスは止める。しかし赤ん坊を抱いた女性が後押しする。 女性はダンテスの妻、そして抱いた赤ん坊の顔には大きな瘤がある、マンドラゴラ憑きだった。 確かに可能性はあるかもしれないが、それでもバルザックの研究に頼りたくない。虐げてきた領主の力は欲しくない。 その話を聞いたリタは、過去の為に未来を犠牲にするなんておかしい。人は自由なんだと訴える。 ダンテスは人は自由ではなく流した血に縛られる、誰かのために血を流さなければならない日が来るとたしなめた。 リタは離れ、膝を抱えて座る。自分は今まで一人で生きてきたとパックに愚痴る。 ヨブは近くで会ったらしい、食べ物を与えてやると子供みたいについてきたという。 ガッツが謝罪し、パックがそれに驚く。リタもあの時は仕方がなかったと謝罪した。 ダンテス達が現れ、ガッツと共について行くと話した。マンドラゴラの核を手に入れ、バルザックと交渉すると言う。 キャスカをここで預かるとダンテスが言うが、悪霊たちの事を考えて断る。 しかしパック曰く、ここはエルフの泉であり悪霊は近づけないらしい。 リタがキャスカを守るからと言うと、ガッツはパックをなげ渡し、村へと向かった。
ガッツ達が出かけた後、アジトの泉でキャスカとリタが共に待っていた。 そこに爆発音が響く。抵抗軍が倒れており、マンドラゴラの両手を持ったバルザックの兵士。 実験は成功だとギョーブが喜ぶ。リタとキャスカが捕まる。 その頃、ガッツとダンテスとその部下三人は、村に向かって昼の森を歩いていた。 そこにマンドラゴラ憑きの犬や熊が襲い掛かってきて、部下が一人やられる。倒しながら先に進む一同。 途中で大岩が崩れてきてガッツは避ける、上を見るとかつての盗賊。さらに先に進むと橋ごとガッツを落とそうとする。 突破し進むガッツにたくさんの盗賊が襲い掛かる。殲滅し先に進むと岩が崩れ落ちる。 落ちた所にはもはや人間とは思えないほどマンドラゴラにつかれた化け物たちがいた。これを倒す。
村に辿り着いた四人。マンドラゴラに憑かれた物狂いたちがのどかに生活していた。 生き生きとしていると羨ましそうに言うダンテス、部下の一人が悪態をつきながら地面の花を引っこ抜いた。 ガッツが止めるのも遅くマンドラゴラが悲鳴をあげる。部下二人が死に、さらに凶暴化した村人たちが襲い掛かってくる。 村人に攻撃されたダンテスはガッツに家族を頼み、息を引き取る。ガッツは剣を振りまわし村人を殺していく。 そこにシスターのエリザが現れて、剣を収めるようにガッツに言う。引き抜いたマンドラゴラを地面に戻した。 村人を殺したガッツを責める。彼等は敵意を見せたりマンドラゴラを抜かなければ襲ってこない、無邪気な子供だと。
550 :ベルセルク千年帝国の鷹篇 喪失花の章:2013/07/30(火) 17:03:52 ID:??? ため息をつくガッツの元に、アジトにいたはずのリタが走ってくる。 抵抗軍の人々が皆殺しにされ、キャスカがバルザックの部下に捕まり、返してほしくば核と引き換えだと。 エリザに詰め寄り核の在り処を聞くガッツ。しかしシスターは答えず、代わりにニコという少年の昔話をする。 ニコは物狂いで村人達にいじめられていたが、それでも毎日を笑顔で生きた優しい少年だった。 しかし大凶作の雪の日に教会の前でのたれ死んだ。ちなみに言葉ではでないが、イラストではベヘリットを握っている。 エリザからすればマンドラゴラ憑きの方が純真であり、それを迫害するバルザックや街の人が救い難い存在だと。 ガッツにこの村を放っておいてほしいと頼む。敵意を見せなければ彼等は襲わない。 しかしこのままではマンドラゴラ憑きは増える一方だとリタは言う。 だがエリザは争い血を流す街の人々と、ここにいるマンドラゴラ憑きはどちらが幸せかと問い返す。 ガッツは人間なんてえげつないもの、オレは自分の思いの為に血を流すとエリザの言葉を切り捨てる。 こっちの都合で悪いが、教えてくれないなら勝手に持って行くとガッツは言い放つ。エリザは去っていった。
その頃、キャスカとパック。城の中に囚われていた所、悪霊たちが周りから現れてくる。 そこに突然、外壁を破壊してゾッド登場。妖気を辿ってキャスカを見つけ、ガッツが近くにいるのかと喜び去る。 パックはキャスカを引っ張って、破壊された穴から脱出する。兵士達の声から逃げるように、城の地下を進む二人。 そこにはたくさんの死体が釣られ、実験されたあとがあった。恐怖におののく二人、兵士の声が聞こえ逃げる。 どこかの部屋に逃げ込む。そこは豪華な造りの部屋で、物狂いの若い女性がいた。 近くに若いバルザックと共に女の描かれた絵が立てかけてあり、それを見たパックが女はバルザックの娘だと考えた。 キャスカと女が人形で遊ぶ、外から兵士の声が聞こえる。慌てるパックが本棚の向こうに隠し扉を見つける。 それを開いてキャスカを連れて逃げ込む。そこには水槽に赤ん坊のような物が浮かんでいた。 灰色の身体に右半分だけの顔がついて、目を閉じた赤ん坊。なんだこれと飛び回るパック、キャスカは抱きかかえる。 そこにバルザックが現れ、「その核は私の物だ!」と襲い掛かる。 その瞬間、赤ん坊が悲鳴をあげる。城が揺れ、赤ん坊から生えた触手がキャスタにまとわりつく。 バルザックはさきほどの若い女、アネットを連れて逃げる。 城の中にいた牢屋の中のマンドラゴラ憑き達が暴れ、街中の地面に埋まるマンドラゴラ達が立ち上がり集団で進む。
村の中の教会で、ガッツとリタは隠し階段を見つける。リタを置いてガッツは洞窟を進む。 たくさんのマンドラゴラ憑きの人々が、核を守るために襲い掛かってくる。倒しながら進むガッツ。 奥には蔦に囲まれた部屋。そして巨大なマンドラゴラがいた。 横に寄り添うように立つシスターのエリザ。マンドラゴラの葉が開き、中に右半分の顔のない少年、核がそこにあった。 エリザの脚から植物の根っこが生えていた。エリザは正気のままのマンドラゴラ憑きだった。 襲い来るエリザを切り捨て、巨大なマンドラゴラの本体と戦うガッツ。本体の少年を切り落とす。 少年を拾い上げると、生きていたエリザが奪い取り逃げ去った。「この子は誰にも渡しません!」
洞窟から村へと出るエリザと、追いかけるガッツ。だが村は燃え上がっていた。 たくさんのバルザックの兵士と、マンドラゴラ兵が待っていた。そこにはギューヴの姿もあった。 追いつめられたエリザは神に全ての人の救いを求めた後、核の少年を抱いたまま炎の中に飛びこみ焼け死ぬ。 泣いて膝を落とすリタ、その足元にエリザの持っていたベヘリットが落ちて、リタは拾い上げる。気付かないガッツ。 ギューヴは人質がいるからおとなしくついてこいと言う。 そこに空からゾッドが落ちてきて、兵士が数人一瞬にして死ぬ。怯え逃げ出すギューヴ達。 一足遅かったが人間に敗れるようなら鷹も必要ないだろうと言うゾッドに、化け物の軍団でも作るのかと問うガッツ。 そんなことより、いつぞやの戦いの続きをしようと構えるゾッド。ガッツも剣を手に迎え撃つ。 燃え上がる村の中、なんとか倒すガッツ。互いにやるべき事がある今、心置きなく戦えないとゾッドは去っていった。 生き残っていた村人達からマンドラゴラが外れ正気に戻る。大樹が倒されて枯れたらしい。 死体だらけで泣きわめく村人。血まみれのガッツを見て犯人だと決めつけ、石を投げてくる。 立ち去るガッツ。リタはこの村にもう幸せな人はいないんだと呟いた。
551 :ベルセルク千年帝国の鷹篇 喪失花の章:2013/07/30(火) 17:04:28 ID:??? 街に戻ったガッツとリタ。街は異様な雰囲気で、そこらに火が上がっていた。 パックが飛んできてキャスカがマンドラゴラに取り込まれ、城中のマンドラゴラ憑きが暴れ、兵士たちも戦っている。 マンドラゴラ憑きの兵隊や、街の人々にもマンドラゴラが取りついて暴れていると早口で説明する。
逃げまどう街の人々。キャスカを助けるため、たくさんのマンドラゴラ街人や兵士達を切り殺しながら城へと走る。 兵士を殺しながら城奥に行くと、アネットと呼ばれた女性が歩いていた。放っておけないとリタが連れていく。 研究所を越えていくと、ギューヴがたくさんの兵士とともに襲い掛かってくる、これを殺し扉を開く。 開けた先は玉間、玉座にバルザックが座り待ち受けていた。
一緒に来たアネットを見て驚くバルザック。キャスカの場所を聞くガッツに、願いは叶わないと答える。 リタはかつて名君と呼ばれていたのに、なぜ暴君となったのかを聞く。 かつては何も恐れなかった、しかし終わらない戦争、荒れた領地、疲弊する民、そして見込みのない病気の妻。 それらが徐々に重荷となって疲れ果てる、ただ流した血だけが両足を支えていた。だがそれも限界だった。 リタは娘のアネットは生き甲斐にならないのかと聞く、アネットは妻だと答えた。もう何もわからない妻だと。 マンドラゴラの核から抽出した、あらゆる病に効くといわれる薬。それは確かに病を消した。 しかし代わりに全ての記憶と老いぬ身体になってしまった。ただバルザックだけが老い、記憶が積み上がる。 歩み寄ってきた子供のような笑顔のアネットを、バルザックは突き飛ばす。「所詮は血塗られし道よ! ならば私は進むまでだ!」 マンドラゴラの薬を飲み、叫ぶバルザック。灰色の身体で両手に斧槍を持って攻撃してくる。ボス戦。 倒れ伏せるバルザック。側により立つアネット。 パックがキャスカがいるのはあっちだと指さし、ガッツは走る。リタも躊躇するが、ガッツを追いかける。 その時リタの腰からベヘリットが零れおち、バルザックの側に落ちた。 廊下を走るガッツ、後ろから巨大な根っこが廊下を粉砕しながら迫る。行く手にもたくさんの根が邪魔をする。 辿り着いた大広間には、見上げるほど巨大な赤ん坊のようなマンドラゴラ。その頭の身にキャスカが入っていた。 倒すと地面に落下する。キャスカを起こしあげると、一瞬だけ正気に戻りガッツの名前を呼んだ。 しかしすぐに戻る。マンドラゴラと一つになる事で正気と狂気が少しの間だけ入れ替わったのだとパックが言った。 キャスカを抱きしめるガッツ。しかし首筋の烙印が、何かに反応する。
倒れたバルザック。ついにこの身を血に沈めるときが来たかと呟く。側に立つアネットを見上げる。 アネットが子供のように声をあげて笑う。ベヘリットが血の涙を流し口を開けた。 玉座の扉を開けるガッツ。周囲に蠢くたくさんの目。 その中央に獅子や蛇や豹などの頭のついた、その中にバルザックの上半身のある四本足の巨大な化け物がいた。「捧げたのか、あんたは…、捧げちまったのか!!」 それぞれの頭から火や風を吹き出し攻撃してくる。頭を一つずつ破壊していき、倒す。
街を歩くガッツ、キャスカ、パック、リタ、リタの犬。 マンドラゴラはいなくなったが、人々は元マンドラゴラ憑きの人々を化け物と罵りリンチにかけている。ガッツ「そう…、えげつねえもんさ人間ってのは」 街の外。「ここでお別れだね」とリタが言った。キャスカが犬と遊んでいる。 パックは心配するが、今までも一人だったから大丈夫とリタは答える。リタ「あたしも、いつか見つけちゃうのかな…血を流しても惜しくない、何か。へへっ、元気でね!」ガッツ「へっ…、ああ」リタ「それから、忘れないよ、あんたたちのこと」 パック「ああっ! ったく、相変わらず冷たいヤツだよな~、気の利いたセリフの一つも言えんのかね」ガッツ「あぁ~、うるせーうるせー」 背を向けて立ち去るガッツとキャスカとパック。それを見送るリタと犬。リタ「ありがとう…」
スタッフロール
髑髏の騎士が王間に現れ、ベヘリットを拾い飲み込む。馬に乗って去っていった。
終わり。
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