精霊と呼ばれる異世界の存在(プレイヤー)に憑依された人。(主人公は精霊憑きの青年カラスで、プレイヤーはカラスに憑いた精霊という設定)伝説では選ばれし者だけがなれるとされ、世界の命運を左右する存在とも言われる。
通常、精霊の言葉は精霊憑きにしか聞こえない。・マグナス物質の本質をカードに抽出したもの。空のカードに物質の本質を抽出することをマグナス化と言う。生き物はマグナス化できない。・こころの翼大陸が空に浮かんでいる世界で人々が手に入れた能力で、心の有り様を翼として具現化したもの。大陸に住む人々には全てこころの翼が備わっているが、唯一帝国に住む人だけは機械化された生活に慣れてこころの翼を失っている。主人公カラスにはこころの翼が生まれつき片方しかなく、もう片方は飛翔器と呼ばれる機械の翼で補っている。
ゲームを始めると、プレイヤーは精霊となってゲームの世界に降り立つ。「あなた、気に入られたみたい」
少女の声が響く。
「えっと、名前は?」
主人公のカラスは少し照れたように精霊に聞く。プレイヤーが自分の名前を告げる(入力する)と、
「変わった名前だな」と言われる。
そして暗転。
カラスはケバルライ村の医師ラリクシの家で目を覚ます。月騙しの森で倒れていたところをミーマイというものに助けられ、ラリクシのところまで運ばれたらしい。ラリクシの話によると、頭の打ち所が悪く一部が記憶喪失になっているかもしれないとのこと。カラスの方は大丈夫だったが、精霊は目覚める前の記憶が無くなってしまったことが発覚。しかしそのうち元に戻るだろうということでとりあえず保留に。ミーマイに助けてもらったお礼を言いに行くと、ミーマイはグレイソーンという種類の動物だった。村の様子を見て回ると、最近月騙しの森の様子がおかしいらしい。旅の少女シェラが森に向かうのを見て自分も興味本位で月騙しの森へ行くことに。ミーマイもついていく。月騙しの森へ行くと、先に向かっていたシェラがモンスターと闘い、苦戦している。カラスがそれを助けて協力してモンスターを倒す。カラスに憑いていた精霊の存在に何故か気付くことが出来たシェラ。カラスは不思議がるも、とりあえず月騙しの森を探索するという同じ目的でシェラが仲間に。ミーマイはシェラになついて、シェラにくっついてく。森の奥へ行くと、神秘的な泉が。すると突然シェラの持っていたペンダントが泉に反応し、泉の主が現れる。襲い掛かってくる泉の主を倒すと「マルペルシュロが蘇る」という謎の言葉と共に黄金に輝くマグナスが手に入る。カラスがシェラに今のことを問いただそうとするが、そのとき突然空に帝国の戦艦が現れて2人を取り囲みカラスは気絶させられる。カラスが気付くと、帝国の将軍ジャコモが黄金のマグナスを奪ってシェラを攫っていったところだった。ジャコモはカラスの祖父と弟を殺した仇で、カラスが探していた人物だった。突然の登場に驚くも家族の仇を討つために帝国の戦艦の後を追うことにするカラス。村に戻ると戦艦は古都フェルカドの方向に向かって行ったらしい。マルペルシュロについて聞くと、マルペルシュロとは千年前に死んだ邪神で、カラス達の先の行動によって邪神が復活するかもしれないと言われる。なかば村を追い出される形でカラスは古都フェルカドへと向かった。
皇帝ゲルドブレイムのエンドマグナス解放を阻止するため、彼と親しいミローディアの船に乗せてもらい帝国アルファルドの帝都ミンタカへとやってきたカラス達。そこでゲルドブレイムの同行を探るうち、カラスの殺された祖父ゲオルグがミンタカの科学者だったことを知る。驚くカラス。とりあえず帝都ミンタカに実家のあるリュードの家に行くことになったが、リュードの実の兄と姉に仲間を引き渡すよう脅される。ゲルドブレイムの陰謀を阻止するため家族に銃を向けるリュード。すると、乳母アルマードがリュードを守るために割って入り、兄の銃弾に撃たれてしまう。アルマードはゲルドブレイムは街の上空にある戦艦ゴルドバにいることを教えて事切れる。リュードは悲しむも、エンドマグナス解放を阻止するため、戦艦ゴルドバへ向かうことに。帝国兵がリュードの家を襲撃してくるが、リュードの導きにより裏口から逃れ戦艦へと急いだ。ミローディアの船に乗り戦艦ゴルドバへ潜入したカラス達だったが、そこには既にゲルドブレイムの姿は無く、ジャコモ一党が待ち構えていてゲルドブレイムはもう最後のエンドマグナスの眠る火炎洞窟に向かったと告げられる。ジャコモ一党を倒したカラスは、ついに仇を討ったことに喜ぶが、そのジャコモの口からカラスの祖父ゲオルグはジャコモの実の父親だと打ち明けられる。実はカラスはみなしごで、ゲオルグも弟フィーも血の繋がりが無く、ゲオルグは帝国を去った後、カラスとフィーという2人の子供を兄弟として育てたという。ジャコモが祖父の実の息子という事実に衝撃を受けるカラスだったが、驚く間もなく、ジャコモの起動させた戦艦ゴルドバの自爆装置のために戦艦からの脱出を余儀なくされる。からくも脱出に間に合ったカラス達だったが、ジャコモ一党はゴルドバの爆発に巻き込まれていった。最後のエンドマグナスを手に入れるため、火炎洞窟に向ったカラス達。火炎洞窟の扉が開かず四苦八苦していると、昔帝国でゲオルグの元で働いていたという機械屋の老人と出会う。老人はゲオルグと農村ケバルライで医師をしているラリクシという2人の技術者が、昔帝国でマグナスの研究をしていたことを語る。ゲオルグとその息子であるジャコモが死んだことを告げると、ラリクシによろしく伝えるよう頼み、老人は火炎洞窟の扉を開いてくれたのだった。カラス達は急いで火炎洞窟の奥に向かったが時既に遅く、最後の皇帝ゲルドブレイムが最後のエンドマグナスを手に入れたところだった。自分たちの紛失したエンドマグナスを持っていたゲルドブレイムに、やはり仲間の中に内通者がいるのではと再び疑心暗鬼に陥る仲間達。それをよそに、ついに5つのエンドマグナスを解放したゲルドブレイム。しかしエンドマグナスに眠る邪神の力が暴走し、ゲルドブレイムは異形の化け物に成り果ててしまう。自身の異変に気付き暴走するゲルドブレイムを帝国の銃弾が貫く。驚いた一行が目撃したものは帝国兵を引き連れたミローディアの姿だった。ミローディアはゲルドブレイムにとどめを刺すと、自分がゲルドブレイムを裏で操り、邪神を復活させるためにエンドマグナスを集めさせていたことを告げる。そしてカラス達一行の方を向き直ったミローディアは、仲間達に向かってお芝居をやめて自分の側へ来るようにと告げる。一行がざわめく中ミローディアの方へ歩み寄ったのは、他でもないカラスだった。驚く仲間達に、カラスは敵討ちのために力が必要だと語る。敵討ちのために精霊を宿し精霊の力を手に入れたカラスは、さらに強い力を求めて邪神の力を手に入れようとミローディアと共謀してエンドマグナスを集めていたのだと言う。カラスを止めようと仲間と精霊が必死で説得するが、カラスはエンドマグナスに触れて邪神の力を手に入れてしまう。精霊に守られているカラスは邪神の力に触れてもゲルドブレイムの様に異形化しないと言うミローディアの声の通りに、邪神の力により美しい白い両翼の生えたカラス。カラスはもう精霊の力は必要ないと言い放つ。
「お前の物語は終わりだ!」
とカラスは精霊に言う。その言葉は精霊の憑依を解く呪文だった。呆然とする仲間達、闇に堕ちたカラスの高笑いが響く中、画面はフェイドアウトして、やがて暗転した。
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