不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~part18-302~307
302 風来のシレンGB2 sage 2005/09/11(日) 12:57:30 ID:MTrdrPS9先週奈落の果てクリアしたので風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~ 投下します。
登場人物
シレン 幼い頃から旅を続け、数々の不思議のダンジョンを制覇してきた凄腕の風来人。コッパ 人語を話す希少な語りイタチの一族。シレンが幼い頃から共に旅をしている。アテカ姫 イルパの町を治める領主の娘。ペケジ シレンの知り合いの風来人。シレンのことをアニキと呼ぶ。お竜 シレンの知り合いの女性風来人。得意技は目潰し。ンフー 犬のような猫のような生き物。語尾がでフ、まフ。 モンスターの肉を食べるとそのモンスターの特殊能力が使えるようになる。ガイバラ シレンの知り合いの陶芸家。「イカーーーーーン!!」とすぐに壷を壊す。サルヤマ ガイバラの弟子。サチ 料理屋トンファンの看板娘。ヌワンコ ガイバラにいきなり壷を壊されたり、自宅の掛け軸裏にダンジョンが見つかったりして大変な人。
303 風来のシレンGB2 (1) sage 2005/09/11(日) 12:59:24 ID:MTrdrPS9幼い頃から放浪の旅を続けているシレンと語りイタチのコッパ。旅の途中で砂漠を渡っていると折悪しく砂嵐に見舞われて行き倒れになってしまう。気が付くと牢獄に鎖で繋がれていた。もがいても鉄の枷は外れそうにない。そこへ隠し階段から少女が現れ、シレンたちの枷を外すと「はやく逃げて…」と告げて立ち去った。
ワナと城兵の追跡をかいくぐり脱出に成功。そこは砂漠の魔城だった。遠くに見える町まで逃げ切り、窮地を脱することができた。
辿り着いたのは砂漠の町イルパ。
あの城は元はこの辺りを治める領主の城だったが、魔物が住み着くようになってからは魔城と呼ばれている。巫女の能力をもつ姫さまが領主を操り、魔物を呼び寄せてるのではないか、と噂されていた。
シレン達はこの町でペケジと再会した。シレンのことをアニキと呼び慕う自称弟分だ。とりあえず料理屋トンファンで話をすることに。ペケジは魔城の地下の遺跡に財宝があるという噂を聞いて、ここにやってきたらしい。「せっかく逃げて来たのに何でまた行くんだよ!」と突っ込むコッパだが、先程の少女がシレンの脳裏をかすめる… 結局、今晩地下遺跡の探索に向かうことになった。
魔城の裏側の通路から侵入を試みるが、何故か錠前が壊れていた。いきなり落とし穴に落ちるペケジ…。宝の場所で落ち合うことにして先へ進む。遺跡の奥の閉ざされた部屋の中には不気味な彫像があった。これが財宝に違いない、とペケジが近付くと「とらないで…」と少女の幻影が現れて消えた。「いいや。とっちゃえ!」と像を取るペケジ。すると遺跡が鳴動し崩れ始めた。急いで脱出するシレン達。だが地上を目前にしてフードの男に像を奪われてしまう。「フフフ…。これが邪神像か。99人目が訪れし時その封印は解かれる…」もうお前に用は無い、とペケジに光弾を撃ち放って男は立ち去った。
304 風来のシレンGB2 (2) sage 2005/09/11(日) 13:00:53 ID:MTrdrPS9トンファンの2階で意識を取り戻したペケジ。ペケジに財宝の話をもちかけたのはそのフードの男だった。フードの男は領主の家来のザガンだと言う。その時「急に砂漠が広がってきている!」との知らせが届く。怪しい光を放つ魔城。邪神像を取ったせいに違いない。シレンとコッパはザガンのいる魔城天守閣へ邪神像奪還に向かった。
東小天守へたどりついたシレン達は邪神像を発見するが、そこにザガンが現れる。本当の姿を見せてやる、と火炎をまとった姿で襲い掛かる。だがシレン達の敵ではない。敗れたザガンは何者かにトドメをさされ「おのれキュラスめ…」と言い残して力尽きた。
フスマが開き姿を現す領主。ザガンとは桁が違う領主の力の前に倒れるシレンたち。そこにあの少女…アテカ姫が現れる。だがアテカ姫は邪神像を拾うと領主へと手渡すのだった。最後の力を振り絞って領主に立ち向かおうとするシレン。領主がトドメを刺そうとしたその時…。「ドーーーーーーーーン!! 」(目潰し炸裂)お竜に助けられ、シレンたちは魔城から脱出した。
三日後、料理屋トンファンの一室で意識を取り戻したシレン。お竜はシレンに懇願する。「アテカ姫を魔城から助け出してあげたい。あのコを信じてあげて」
重症でまだ動けないコッパを置いて、シレンとペケジは天守閣に向かう。最上階に着くと「満月の儀式」の最中だった。壁越しに中の様子を伺っていると、儀式の隙を突こうと企んでいるようだが無駄だ、と忍び込んでいたお竜が見つかってしまう。お竜に詰め寄る領主。だがそこの壁はどんでん返しになっており、壁裏にいたシレンたちがいきなり領主の目の前に…。
アテカ姫の宝玉に守られながら領主と戦うシレン。だがついに儀式が終わり、暗黒面が流れ込む。「ワシの勝ちだ」そう言い放ち、領主の身体から姿を現す黒い羽の魔物キュラス。「ついに見つけたぞ、ジャハンナムの扉! 復活の時は近い」と飛び去っていった。シレンとお竜はようやく駆け付けたペケジと共に姫と領主をつれ、崩れる魔城から脱出した。
305 風来のシレンGB2 (3) sage 2005/09/11(日) 13:02:24 ID:MTrdrPS9イルパの町。長い間魔物にとりつかれていた領主は呪いで高熱にうなされていた。アテカ姫は町の人達にいきさつを説明した。
城には昔からあるものが封じらていた。それが邪神像だったが、その力が弱まってきていて、そのせいで砂漠が広がり、城に魔物が現れるようになってしまっていた。
キュラスの目的は邪神の復活。だが、それには邪神像だけでは不十分だった。邪神の眠る場所を知る手段が「満月の儀式」であり、巫女の力を持つアテカ姫に狙いを付けた。領主は姫を守ろうとしたが戦いに敗れ、キュラスにとりつかれてしまった…。
お竜は邪神復活阻止の命を受けてイルパの町に来ていた。「満月の儀式」は光闇の両面であり、暗黒面にひきずられなければ逆にキュラスを葬り去ることができる。だから敢えて儀式に賭けたが、キュラスの力は想像以上に強かった。あのいかずちの落ちた場所に邪神が眠っている…。
邪神復活の前触れなのか、町を地震が襲い、砂漠が不気味にボコボコと盛り上がる。 邪神は復活すると急成長を始める。完全体になった時、イルパの町は全滅する、と。城下町はみんなでなんとか守るから、キュラスを倒してくれと頼まれ、シレンたちは邪神の眠る「ジャハンナムの扉」へ向かった。
盛り上がった砂山は人の形になり、イルパの町に押し寄せてきた。町の人達はバリケードを作ってくいとめながらシレンたちの勝利を祈っていた。
ジャハンナムの扉最深部でキュラスを倒し、間一髪で邪神復活を阻止できたかに見えた。だが、邪神像が砕け散り、岩の壁から邪神が這いずり出してきた。雑魚モンスターを生み出し、ダメージを受けても再生する邪神。やっとの事でコアを破壊し、完全体化の阻止に成功した。
306 風来のシレンGB2 (4) sage 2005/09/11(日) 13:03:56 ID:MTrdrPS9ようやく平穏を取り戻し、復興に向けて動きだしたイルパの町。シレンたちは町のみんなに見送られて、次の旅へむけて出発した……が、途中またもや砂嵐に見舞われ、気がつくとイルパの町に戻ってきてしまっていた…。
お竜とペケジも同じだった。おまけに陶芸家のガイバラとサルヤマまでイルパの町にいた。いい土を求める旅の途中で行き倒れになっていたらしい。邪神の影響がまだ残っている様だった。そのうち治まるだろうから、ともうしばらくイルパの町でお世話になることに。
(…ジャハンナム最下層。砕け散った邪神のコアの欠片が集まり、トンファンの店先へ…)
トンファンで朝から旺盛な食欲をみせるペケジ。「花より団子だよ」というペケジに、「花が好きだけどこの辺りにはなかなかなくて…」と漏らすサチ。「この紫のタマゴがまたおいしそう」と手を出そうとした時、タマゴがいきなり動き出し、青いしっぽとたてがみの変な生き物が爆誕した。人語を喋って、箸を使って御飯を食べて、何かンフーンフー言ってるので「ンフー」と命名。
「優しくしてくれたサチへのお礼に、生まれる前に夢で見た花を摘みにいきたい」というンフーに付き合って、シレンはトンファン店内のダンジョン「トンファンの穴」へと出かけた。 地下にまで砂漠が広がる前に花好きな人に届けて欲しい、と願っていたという。早速花を店に飾るサチ。
店の外では、町が救われた記念に「天下一ワナ道会」が開催され盛り上がっていた。1万ターンの新記録でサルヤマさんを抜き、ガイバラがトップに立った所だった。タイムアタックにシレンも参加することに。優勝賞品は火迅風魔刀。(提供:領主)
天下一ワナ道会も終わったある日、ガイバラはおはらいオババの占いでヌワンコ宅の「壷の洞窟」に究極の土があると知る。ヌワンコの迷惑省みず突撃するが、そこは殆ど壷しか使えないダンジョン。 イカーーーン!とすぐに壷を割ってしまうガイバラにはとても無理だった。強引に頼まれ、ガイバラの代りに土を取りに行くシレン…。
307 風来のシレンGB2 (5) sage 2005/09/11(日) 13:05:13 ID:MTrdrPS9…その頃、領主とアテカ姫はペケジに護衛を頼み、天守閣の状況を調べに来ていた。城は後でもいい、まずは町の再建だ、と帰ろうとすると、どこからか不気味な笑い声が聞こえてきた。「キュラスハ シンダノカ… バカナノハ ヤツノホウダッタナ。ヒサシブリダナ 姫サマ…」襲い掛かる黒い影に領主とアテカ姫がさらわれてしまう。ペケジはザガン(元フードの男)にさらわれたという。
町の入り口で倒れているところを発見された領主にアテカ姫の安否を訪ねると、領主はいきなり斬りかかってきた。ザガンの悪霊が領主に乗り移っている様だ。アテカ姫はどこかと問うお竜に「クククク…砂漠ノ地下メイキュウ…。魔族ノ大地。奈落ノ果テニナ…。姫ノ ミコトシテノ チガ ワガ マゾクノ チカラニンルノダ!」そう言うとザガンの悪霊は領主の身体を離れた。
シレンはアテカ姫を助けに奈落の果てへと向かい、地下深部で遂にアテカ姫を発見する。もはやザガンの姿は無かった。姫を助け起こし、イルパの町へと帰還した。奈落の果ては魔族の大地。そこへシレンが踏み込んだ為黄金律が崩れ、ザガンも消滅したのではないかとおはらいオババは言う。
「邪神を倒しただけでなく奈落の果てまで制覇するとは、まさに真の風来人だ」と感謝と賛辞を贈る領主に、アテカ姫はとらわれの間に見た夢の話をする。夢に神様が現れて、「今に真の風来人が助けに来る。その人物にこれを渡すように」と告げられ、気がついたら手にこれを握っていた、と。あれは旅の神クロンだったのかもしれない。
シレンは 風来人のあかしを てにいれた!! ~完~
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