HOSHIGAMI~沈みゆく蒼き大地~>>2-187~191、>>5-395~404、>>7-208~212・216~217
3000年後―マーディアス大陸はナイトウェルド王国、ヴァレイム帝国、ジェラルド王国に三分されはしていたが、大きな戦乱もなく平和な日々が続いていた。しかし、ヴァレイム帝国の地方官吏であったフェルナンデスが「コインフェイム」(力を封じた鉱石を使用することによる魔法)を発明し、その力で他国の領を犯したことから、大陸は戦乱の時代へ突入する。
188 HOSHIGAMI~沈みゆく蒼き大地~ sage 03/12/07 14:42 ID:P2k1heAy第一章 はじまりは突然に、運命はゆるやかに
この物語の主人公ファズは、兄貴分のレイマリーと共に、ナイトウェルド王国ディソールの町を拠点にバトルヘルパー(傭兵)として暮らしていた。戦乱が激しくなる中、腕利きで知られた彼ら二人は、ナイトウェルドの親衛騎士団長リュペールから、ヴァレイムが狙う古代遺跡「風の塔」の守備を依頼される。初めて「戦争」に駆り出される幼なじみを案じるティン(ヒロインその1)をディソールの町に残し、ファズとレイマリーのチームは風の塔へと向かう。風の塔を守護する司祭シルファトスの力もあり、無事に塔を守りきったファズたちだったが、その夜ディソールの町がヴァレイム軍に襲撃されたとの報せが走る。慌ててディソールの町へ帰還するも時既に遅く、町は廃墟と化し、幼なじみの姿はどこにもなかった。
189 HOSHIGAMI~沈みゆく蒼き大地~ sage 03/12/07 14:44 ID:P2k1heAy 一方、ヴァレイム帝国の騎士アルヴィーンは、自国の親衛隊長ブラックソーンの挙動を怪しみ、彼が破壊の限りを尽くしたディソールを訪れていた。そこにファズとレイマリーが現れ、怒りに駆られた二人がアウヴィーンに斬りかかる。それを一刀のもとに切り捨てたアルヴィーンは、帝国の拠点があるウィデンの地下牢に二人を放り込む。
ファズが意識を取り戻したとき、そこにレイマリーの姿はなかった。代わりに、同じ牢にいた筋骨隆々の男ロムレスがファズに脱獄を持ちかける。脱獄後、ロムレスはファズと行動を共にすることにし、二人で風の塔へと向かう。風の塔の司祭シルファトスは、ヴァレイムの目的がマーセルヴァの封印を解くことではないかと考え、やはりファズと共に行く道を選ぶ。
一行はヴァレイムによる侵攻が始まったナイトウェルド王国の首都アウスに行き、アルヴィーンの部隊を退ける。ナイトウェルドの親衛騎士団長リュペールは、この苦境を打開するため、ファズたちにジェラルド王への密書を託した。行く途中、ディソールに立ち寄ったファズは、ブーメランを駆使する女戦士エレナ(ヒロインその2)に出会う。ファズには覚えがなかったが、エレナはファズを知っているそぶりで、100Gでファズに護衛を依頼してくる(選択肢によってはこの時点で仲間にならない)。
190 HOSHIGAMI~沈みゆく蒼き大地~ sage 03/12/07 14:45 ID:P2k1heAy第二章 誰がために
ジェラルドへ向かう旅の途中、何故かアルヴィーンと共同戦線を貼ったりもしつつ(理由はマジで忘れた。スマソ。ちなみにここでは1戦のみ参加)、ユゴ砦にティンが囚われていることを知ったファズは砦に立ち寄る。牢に一人囚われていたティンだったか、何者かの手引きによって牢から脱出することができ、砦のすぐ外に部隊を展開していたファズの元へ無事辿り着く。さらにジェラルドへと歩みを進める中、誤解からジェラルド兵と戦闘になりかけたが、王都へと使者を飛ばし、誤解を解くことに成功する。
191 HOSHIGAMI~沈みゆく蒼き大地~ sage 03/12/07 14:46 ID:P2k1heAy第三章 登場!ジャクリーヌ盗賊団
ジェラルド兵との戦闘は回避できたが、行く道で女盗賊ジャクリーヌの率いる盗賊団と戦闘を重ねることになる。2度、3度の戦闘で敗北を重ね意気消沈するジャクリーヌをファズはその度解放するが、ジャクリーヌは捨てぜりふを吐いて去っていく。
そうこうするうちにジェラルドの王都タスに辿り着き、ゼルスタン王との謁見を許され、ナイトウェルドへの援軍の約束を取り付けたファズだが、ジェラルド領内の水の神殿が何者かに襲撃されているとの報を聞き、援護を申し出る。途中「影兵」という怪しげな連中を退けつつ水の神殿へと辿り着いたファズは、そこで無事を案じ続けた親友と、意に添わぬ再会を遂げることになる。水の神殿を襲撃する怪しげな軍団を率いていたのは、ディソールで別れたまま行方のしれなかったレイマリーだったのだ。レイマリーと旧知の仲であるらしい水の神殿の司祭レイアに、そして親友であるはずのファズにまでも容赦なく牙をむくレイマリー。辛うじてレイアと水の神殿を守りきったファズだが、レイマリーは再び姿を消した。
王都タスへ引き返す道の途中、女盗賊ジャクリーヌがファズへの助力を申し出る。そして、タスではマーディアス最高の賢者と呼ばれるリュークがファズを待っていた。ファズは水の司祭レイアから、レイマリーが水の司祭の一族で、かつては共に水の神殿で暮らしていたが、一族に反発して数年前出て行ってしまったのだということを聞いていた。そして、リュークからは、レイマリーがなぜ水の一族を捨てたのか、さらにファズが何者であるのかを聞かされる。395 HOSHIGAMI sage 04/03/20 16:40 ID:tcE5Z1Pv 賢者リュークは、十数年前に『サーナス王伝説私論』と題した著を発表した。その本には、精霊の信を得た英雄として祭り上げられたサーナス王が、実は人間の利益のためだけに精霊を大地に縛り付けた背信者であったとする論が描かれていた。著作自体はすぐさま発禁となり、回収されたが、その本が世界のあり方に疑念を抱く人々に与えた影響は小さくなかった。もともと人間不信のきらいがあったレイマリーも、『サーナス王伝説私論』により、「人間とは滅ぶべき存在である」という確信を胸に植え付けられた。
リューク自身は、『サーナス王伝説私論』発表の直後に出会ったある人物の弁により、それが間違いであったことに気づく。その人物とは、伝説の「カーシリアスの民」であり、ファズの父(名前忘れた)であった。彼は幼いファズを連れて旅をしていた(この理由も忘れた)。共に過ごした時間は短かったが、この時ファズはリュークの娘で、後にファズに100Gで護衛を依頼してくるエレナと親交を深めている。
396 HOSHIGAMI sage 04/03/20 16:46 ID:eDRU6XlE ファズ親子は再び旅に出るが、「カーシリアスの民」は『サーナス王伝説私論』信奉者にとって非常に邪魔な存在だった(これも何でだっけ)。旅の道中、ファズの父は狂信者の凶刃に倒れる。その刃を振るったのは、水の神殿を出奔したレイマリーだった。 刃は、もう一人の「カーシリアスの民」にも振るわれるはずだった。しかし、目の前で父を殺され深く傷ついた幼い子供を、レイマリーは殺せなかった。ファズが次に目を覚ましたとき、幼子はすべてを忘れていた。そして、レイマリーに懐いた。 レイマリーは、すべてを忘れながらも父を殺されたショックを引きずるファズを連れ、ディソールの町に身を隠した。「いつか殺すために」。だが、共に過ごす時間が増えるにつれ、その機会は減じていった。ファズはやがて子供らしい心を取り戻し、同じ町に住む少女ティンと仲良くなった。生計を立てるために刃を振るうレイマリーを見て、その手に剣を握った。レイマリーはファズに剣を教えた。いつしか二人は、肩を並べて戦うようになった。互いを信頼し合っていた。ディソールの町が襲われ、道が再び分かたれるまで。
397 HOSHIGAMI sage 04/03/20 16:48 ID:eDRU6XlE第四章 蘇るは伝説、沈みゆくは蒼き大地
無二の親友と敵として再会したという現実を咀嚼しきれないまま、ファズは火の神殿へと向かう。神殿を守るツチ族を退けたファズだったが、そのファズたちをレイマリーの部隊が包囲する。その場は守るに不利とみたファズは、包囲網が整わないうちに砂塵に紛れて火の神殿を脱した。 カムデルの町に部隊を落ち着けたファズは、ティンと二人町を歩く。砂ばかり舞う寂れた町影に、一人の男が現れた。レイマリーだった。一騎打ちを申し出たレイマリーに、ファズは応えた。そして、レイマリーが鍛えた剣が、レイマリーの胸を刺し貫いた。乾いた砂がレイマリーの命を飲み干す前に、二人はまた元の親友として話した。ティンは知っていた。囚われた自分をユゴ砦から解き放ったのは、レイマリーであったと。死ぬなと泣く二人を置き去りに、レイマリーの命が尽きかけたその時、ティンの躰を暖かな光が包んだ。光はふくらみ、レイマリーの体を覆った。やがて光が消えると、規則正しい鼓動がレイマリーの胸を打っていた。瑕はもうどこにもなかった。その場の誰も、何が起こったのかを理解し得なかった。ただひとつ解ったこと、それはレイマリーが還ってきたということ。そして、それで充分だった。
398 HOSHIGAMI sage 04/03/20 16:51 ID:eDRU6XlE第五章 強く儚きものへ
ファズたちはついにヴァレイム領へと足を踏み入れた。その隣には、かつての己を恥じ、ファズと共に行くことを決めたレイマリーの姿もあった。本拠地だけあり、征く道にはヴァレイム帝国親衛隊長ブラックソーン、一度は破れた騎士アルヴィーンといった強敵が立ちふさがっていた。アルヴィーンもまた分からなくなっていた。没落した家の復興のため帝国付き従う己の正しさが。だが、それでもファズに負けるわけにはいかなかった。己の誇りのために。アルヴィーンの守る城塞都市マルファは、首都ラエタを守る最後の砦だった。巨大な城壁の堅固な守り。雨のように降り注ぐ矢を以てしても、ファズの部隊を止めることは敵わなかった。アルヴィーンは敗れた。 ファズの部隊はついにヴァレイム帝国首都ラエタへと辿り着いた。その時、城の最奥では帝国総帥フェルナンデスと、その補佐役である大地の司祭ヴィラが睨み合っていた。フェルナンデスを「用済み」とするヴィラは、滅び行く城ごと見棄てて脱しようとしていた。そのヴィラを斬るために、フェルナンデスはブラックソーンを喚ぶが、ブラックソーンの剣はフェルナンデスの喉元に突きつけられた。ブラックソーンをフェルナンデスに付けたのはヴィラであり、その意は常にヴィラに沿っていたのだ。野望を果たせぬまま散りゆこうとするフェルナンデスを嗤いながら、ヴィラとブラックソーンは姿を消す。その一連のやりとりを、城に逃げ戻っていたアルヴィーンが聞いていた。父を廃したのがヴィラであったことを知ったアルヴィーンは、ヴィラを追った。 破竹の勢いで城内に攻め入ったファズを前に、敵わぬと悟ったフェルナンデスは自刃して果てる。それが、野望を抱き、操られるまま大陸中を戦火で焼き尽くした男の最期だった。だが、「カーシリアスの民」ファズの戦いはまだ終わらない。
399 HOSHIGAMI sage 04/03/20 16:52 ID:eDRU6XlE第六章 伝説の終わり、そして…
”元凶”ヴィラが大地の神殿にいることを知ったファズは、部隊を率いて攻め入った。神殿内部には、ブラックソーンと対峙するアルヴィーンがいた。ファズとアルヴィーンは再び共同戦線を張り、ブラックソーンを退けた。しかし、ヴィラを捕らえることはできなかった。 「けじめ」としてファズと決着を着けることを望むアルヴィーンは、ラスール砦にてファズを待つ。国のためでも家のためでもなく、己を懸けた戦いで、アルヴィーンは三度ファズの前に敗れる。ファズの刃にかかって死ぬことを望むが、それも叶わず、アルヴィーンは姿を消した。 火の神殿近く、クレールオアシスに佇む墓石の前に、アルヴィーンはいた。火の一族という重用されるべき立場にいながら、フェルナンデスとヴィラの罠に落ちて死んだ父の墓の前に。「共に行こう」と言うファズに、火の司祭アルヴィーンは同行を決める。
400 HOSHIGAMI sage 04/03/20 16:55 ID:eDRU6XlE ヴィラの行方を突き止めたファズは、イクシア神殿へ部隊を進める。精霊の力を解き放とうとするヴィラを何としてでも止めなければ、大陸に住む人々が死滅してしまう。ファズは神殿最深部へと急いだ。立ちふさがる暗黒騎士たちを倒し、儀式の方陣に踏み入ると、異次元空間へと運ばれた。マーセルヴァに精霊を封じ、人と精霊を苦しめたというサーナス王伝説の魔導師ヴィラその人が、贖罪として今度はマーディアス大陸を浮遊させるために封じられた精霊を、その任から解放せんとしていた。闇の精霊バグティスを凝ちた存在であるブラックソーンを何体も使役し、圧倒的な力を以て立ちふさがるヴィラ。ファズたちは死力を尽くして戦い、ついに勝利する。だが、ファズは空間の閉じる最後の爆発にのまれた。
ファズが目を覚ましたとき、そこは柔らかな光と清浄な空気に包まれていた。遠く、小鳥の囀りも聞こえる。傍らにはティンがいた。ファズは懐かしい思いに胸を焦がした。そこは、「カーシリアスの民」が何代も隠れ住んだ森だった。光の精霊を纏うティンがファズを救ったのか。ファズはティンと二人皆の元へ帰るため、森を後にした。The End.
401 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/20 17:02 ID:eDRU6XlE以上、HOSHIGAMI終わり。これで「■それ以前から放置」リストから逃れられるなw
書きながらいちばん疑問だったのが、「カーシリアスの民って何だろう…」。さっぱり思い出せん。サーナス王と何か関係あったっけ?ソフトだいぶ前に売っぱらってるから調べようがない。
同じ理由で、真エンドがどんなのかもわからん。まぁ、2度目をやる気が全くなかったから売ったんで、売ってなくても真エンドは見なかったと思うが。
402 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/20 17:07 ID:eDRU6XlE真エンドだと、シルファトスから次のような手紙がくるらしい。
『ご無沙汰しております。 さて、この大陸もだいぶ平穏を取り戻してきました。 そこで、久しぶりに旧交を温めたく思います。 そこで次の満月の日、 風の塔にてささやかな宴を開きたく存じます。 それに、最後の戦いで聞こえたあの声について お話ししたいこともございます。 おいでくださるのを、是非お待ちしております。
シルファトス・トゥル・レ・ムーン』
んで、こいつと戦うらしい。
403 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/20 17:15 ID:eDRU6XlEあと、真エンドルートだとレイマリーは死んだまま。ヒロインはエレナ。ティンが仲間に復帰するのが最終決戦の直前で、何者なのかわかるのも真エンドルートだけじゃなかったっけな。確か光の司祭だったと思うけど。真エンドルートは俺が書いたのとは全然違う話になるのかもな。不完全なのでスマソ。
404 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/20 17:15 ID:6hB+wpFW>>402ファズの記憶を消したのも、ヴィラを復活させたのもこいつらしい(要するに全ての黒幕)208 HOSHIGAMI sage 04/04/24 21:56 ID:PYTeAfDy◆ファズとレイマリーの決着◆(追加。真エンドへ行くには、レイマリーを仲間にできないので)ついにレイマリーと決着をつけるファズ。今わの際に、自身の行動の理由をファズに話すレイマリー。
レイマリーは水の神殿である記録を読んで以来、精霊へ贖罪することを考えていた。レイマリーはファズと別れた後にある人物に出会い、その人物の『人間を滅ぼして大陸を精霊に返し、贖罪を果たす』という考えに共鳴したという。それは誰だと問うファズにレイマリーは、リュークなる人物に会い、『サーナス王伝説私論』という書物を読めば、同じことが書いてあると言う。ファズは「どんなことを知っても、人間は滅ぼさせない、大陸も崩壊させない、精霊とも和解してみせる」と主張する。対して、レイマリーは「もう遅い、ブラックソーンは動き出した」と答える。聞き覚えのあるその名に驚くファズ。「滅びは人間の定めだ。抗えるなら抗ってみろ。勝負には負けたが、俺はまだ負けちゃいない。人間を滅びから救えたらお前の勝ちだ」その言葉を最後に、レイマリーは息絶える。ファズは慟哭し、レイマリーをここまで駆り立てたものの正体を探ろうとする。
209 HOSHIGAMI sage 04/04/24 22:17 ID:PYTeAfDy◆ヴィラとのラストバトル◆ついにヴィラに勝利したファズ一行。ヴィラは「人間がこのまま愚かな争いを繰り返すなら、いずれ大陸は滅ぶ。そのときはどう責任を取るのだ」との言葉とマーセルヴァとを残して消える。「哀れでしたね」と言い、マーセルヴァを回収するシルファトス。「やつの言葉にももっともなところはあった」とアルヴィーン。「そう、人間がコインフェイムを使い続ける限り、大陸は沈み続ける」とエレナ。「それは人間が解決すべき問題」とレイア。「そうしないと、いつか精霊に愛想尽かされちゃうかも…」とティン。最後にゼルスタン王が「そうならぬように、争いの無い平和な国を作ろう」と宣言する。しかし、ファズはヴィラとの戦いの際に聞こえた謎の声の正体が気になっていた。ともあれ、ひとまず戦いを終えた彼らは、皆の所へと戻って行く。
◆一時的なエピローグ?◆ゼルスタンはファズやアルヴィーンたち、戦友を見送っていた。「平和な国が生まれた今、野心家に利用された国のことなどどうでもいい。それに、火の司祭の責務もある。過去を振り返る暇はない」別れを告げ、去っていくアルヴィーン。「風の塔を長いこと留守にしてしまいましたし、これからの準備もありますし」同じく去って行くシルファトス。「また近いうちに会いましょう」との言葉を残して。「人間は争いを捨て、精霊と共存していかなくてはならない。それには、私たちの戦いを伝えていく必要がある。」と語るレイア。また精霊とともに暮らせる日が来るようにがんばろうと言うファズに、レイアは「レイマリーもそれを望んでいる」と言って水の神殿へ戻って行く。見送りを終えると、ゼルスタンも多忙そうに城内へ戻っていった。残されたのはファズ、エレナ、ティンの3人。と、ここでエレナが「大地の神殿へ戻る」と言い出す。ファズは驚き、エレナも「本当は一緒に行きたいけど…」と呟くが、「司祭を継ぐ責任があるから」と言葉を次いで、ファズに別れを告げる。そんなエレナの言動にばつの悪そうな思いをしていたティン。ファズは「元気ないな、そんなんじゃディソールの町についてから大変だぞ。町を元のようにきれいな町に戻さなきゃ」と促す。「もっときれいな町に、ね」そうティンは答えて、ファズと一緒にディソールへ戻っていった。
210 HOSHIGAMI sage 04/04/24 22:36 ID:PYTeAfDy◆真のラストバトル◆あの戦いから数ヶ月が過ぎた頃、ファズの元にシルファトスから手紙が届く。そこには、風の塔で食事会を開きたいから来てくれ、と記されていた。あの最後の戦いで聞こえた声の正体についても説明する、とも…
風の塔の一室には、風・水・日・地・爆のそれぞれの司祭たち、そしてファズとティンがいた。この揃い踏みに感嘆するシルファトスに、ファズは、自分たちを呼んだのはあなただろうと指摘する。シルファトスは軽く受け流すが、ここで、ゼルスタンがシルファトスに最後の戦いのときに聞こえたあの声について問う。
「あの声は、死と破壊を司る闇の大精霊バグティス。――私の主です」風の司祭である彼がなぜバグティスを主と呼ぶのか、ファズは問いただす。それに答える形で、シルファトスは語る。自分はカーシリアスの民の末裔であること。イーノルドとも面識があったこと。自分なりに何らかの考えがあってバグティスに仕えていること。風のマーセルヴァを先代から託され、風の司祭になったこと。そのマーセルヴァももう解放してしまい、自分は司祭ではないこと…では自分に見せた風のマーセルヴァは、と問うファズに対し、なんら悪びれる様子も無く「あれはガラス球だ」と答えるシルファトス。彼は話を続ける。風のマーセルヴァを開放したことでバグティスは力を取り戻し、自分の一部からあるブラックソーンをつくり、シルファトスに与えたこと。バグティスの命に従いカーシリアスの民を皆殺しにしたのも、水の神殿でイーノルドを殺したのもシルファトスであること。ファズも殺そうと思えば殺せたが、いずれ彼の元には司祭が集まるだろうと予測して、記憶を封じた上で放置しておいたこと。ヴィラの元にブラックソーンを送り込んだのは自分であること。そして、バグティスの封印をとくには6つのマーセルヴァの開放と、カーシリアスの民の血が必要であること。
211 HOSHIGAMI sage 04/04/24 22:54 ID:PYTeAfDy事を起こすのが今に至ったのはなぜか、とゼルスタンは問う。シルファトスは、今夜が満月でバグディスの力が最も強まる晩であるため、また、この数ヶ月でヴィラの持っていた雷のマーセルヴァも開放したためである、と語る。だから、この前のようにはいきませんよ、とも。さらに、伝説の時代の真実を知っているのかと問うゼルスタン。精霊との交信を絶っていたヴィラと違い、シルファトスは精霊の世界の内情についても詳しかったので、それを語り始める。
伝説の時代――光・生・存続を司るエルヴィラと闇・死・破壊を司るバグディスの二大精霊。彼らの主張は人間を滅ぼすことで一致していたが、サーナスを愛したエルヴィラはそれを翻した。バグディスは激怒し、エルヴィラが禁忌を犯して人間と愛し合っていることを指摘し、エルヴィラとそれに従う精霊たちを弾劾した。しかし精霊の中にはエルヴィラ同様に人間と愛し合う者が多く、彼らはエルヴィラが主張したから人間の滅亡に賛成していただけで、エルヴィラが主張を翻した今、その主張を貫く理由は無かった。結果、バグティスは自分ひとりで人間を滅亡させようとし、その上で精霊も大陸も人間も、再生させようとした。エルヴィラと六大精霊はそれを危険視し、バグディスを封じようとした。しかしそれには精霊の力を封じる器、すなわちマーセルヴァが必要であり、サーナスに協力し、ヴィラを倒してマーセルヴァを手に入れた。熾烈な戦いの末にバグディスは封印されるが、封印の維持には強い力が必要で、六大精霊はすべての力をマーセルヴァに封印することでそれを成し遂げた。結果、大陸を維持する力が足りなくなり、多くの精霊たちは大地と一体化し、大陸を存続させた。これがマナタイトである。
伝説が二種類存在するのは、人間の視点と精霊の視点、二通りの目で見たからです。後は君たち自身の想像で補ってください、伝説とはそんなものです…シルファトスは話を終える。
212 HOSHIGAMI sage 04/04/24 23:07 ID:PYTeAfDyそこまで知っていて、バグティスが死と破壊を司ると知っていて、なぜそれに仕え、その復活を目論むのか。それは、バグディスが破壊とともに再生を司る精霊でもあるからだという。「再生には死と破壊が必要なのです。この世界は再生によってあるべき姿に戻らなくてはならない。お喋りが長くなりすぎました、最後のステージへ参りましょう」シルファトスがコインを掲げると、部屋は光に包まれた。次の瞬間、彼らはヴィラと最後の決戦を戦ったあの異空間にいた。彼を守るように立つ、幾人ものブラックソーンたち。「お前は許さない、俺たちを散々利用して…」怒るファズに「何を言っているのです?ヴィラを倒すのに協力したじゃありませんか。共通の敵がいなくなったので、本来の目的を果たすだけです」と、再び悪びれる様子も無く答えるシルファトス。さらに彼は語る。エルヴィラ預言は、彼女の残した『警告』であること。人間がコインフェイムを乱用すれば三千年後にバグディスが復活する…その警告を無視し、人間は争いを起こした、と。「その後の『大いなる厄災』というのは起こってみなくてはわかりません。さあ、ファズ君、私を止めることができますか…?」
そして、シルファトスを打ち倒すファズ。しかし彼は不敵に笑う。「フフフフフ…君の勝ちですね、ファズ君。これで、今伝えられる伝説は幕を閉じます。しかし、バグティス様の封印は完全なものではありません。人間が争いを続け、コインフェイムを使い続ける限り、封印は完全なものとはならないのです。ファズ君、このことをどう後の人々に伝えますか?次の伝説を起こすのは君たちです…だが、人間が今のままで…次があるのですか?フフフ…さぁ、最後です。しばしの休息のため、この空間を閉じ、バグティス様と眠りにつくことにしましょう」再びコインを掲げるシルファトス。コインから光があふれ出す。それがファズを貫こうとした瞬間、仲間の一人が彼の前に立ち塞がり――
以後、通常EDと同じ。これにて真のラストバトルは終了となります。EDは書いてありますよね?
◆ED・エレナVer◆エレナとともに森で目を覚ますファズ。エレナの姿を確認したファズは、リュークも父もここには誰も入れないといっていたのにどうやって来たんだと問う。ファズは自分がどうしてここにいるのか考え、生まれ故郷の近くの森だと気づく。記憶が戻ったのかとエレナは問うが、ファズは久しぶりに会ったのにどうしたんだと要領を得ない答えを返す。エレナはみんなのところへ戻ろうとファズを促すが、ファズは『みんな』というのがティンとレイマリーだと思い、二人の名を呼ぶ。そこでエレナは、ファズがこの一連の戦いの記憶すべてを失っているのだと気づいた。この森こそが、彼の傷を癒し、彼が彼らしく生きていける唯一の場所だということも…(ごめんねみんな、あたし、帰れないや。ファズの側にいてあげなくちゃ…)
◆単独Ver◆森の中で目を覚ましたファズは、どこか懐かしさを感じた。しばらく考え、なぜここが懐かしいのか、また自分だけがいるのか、それに思い至る。しかし、戦いを終え、皆が手を取り合って生きていく今、自分の居場所はここではない、みんなの元こそが自分の居場所だ…そうファズは答えを出した。「さよなら、父さん」別れを告げると、ファズは仲間の元へと向かう…
星神印あたりで、エレナEDがZガンダムの最終回とか言われてましたが…まさにそのとおりな希ガス。ちょっとこのEDはあんまりだと思うなぁ…
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