DIGITAL DEVIL SAGA ~アバタール・チューナー~

要約スレpart9-31~40,45~46,49


31名無しさん@お腹いっぱい。sage04/07/27 10:28 ID:4nqg5klL
え~あまり早すぎるのはどうかと言う意見もあり自粛していましたが、発売からもうとっくに一週間以上たったし、
そろそろ良いんじゃないかと思うんで投下します。

↓ここからデジタルデビルサーガアバタールチューナ~。見たくない人はスルーよろ~。
ご…ごめんやっぱむっちゃ長くなってしまったので読むのうざいんじゃゴラァ!!というヒトは最後に数行で分かるまとめ
と言うかネタバレ的なものを書いたんでそっちをどうぞ。

32アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:30 ID:4nqg5klL
でわいきます。トリップ間違えてないかちょと心配…

止まない雨に包まれた荒廃した異世界「ジャンクヤード」
そこでは人々には一切の感情が無く、「トライブ」と呼ばれる集団に分かれた彼らは絶対的な支配者である
「カルマ教会」の命に従い、世界の中心にある教会の膝元「サハスララ」から天上にあるという楽園「ニルヴァーナ」に
上るため相争っていた。

雨の中、トライブ六強の二つ「エンブリオン」と「アサインメンツ」は
縄張りの境界上に発生した謎の物体「ツボミ」を挟んで睨み合っていた。
不意に響いた鈴の音にエンブリオンのリーダー「サーフ」が頭上を振り仰ぐと、
奇妙な形の鈴を付けた黒猫が崩れかけた柱の上からこちらを見下ろしていた。

お互いがお互いにツボミの撤去を求めるが応じず、ついに本格的な戦闘が始まろうかとしたその時、
天から降ってきた一条の光によりツボミは爆発し、ツボミから解き放たれた無数の光がその場にいる全員を貫いた。

見たこともない青空と波の音の夢を見ていた。更にその前に残酷な幻を見たような気がするが定かではない。
目を覚ましたサーフの頬には「ウォータークラウン」の痣が、同じく倒れていた他のエンブリオンメンバー達の体にも、
それぞれ別の場所に様々な形をした痣が刻まれていた。
かつてツボミのあった場所に眠っていた、顔見知りではないのに何故か見覚えのある不思議な黒髪の少女と共に
アジトへと帰還したサーフたちは、ジャンクヤード住民の身分証である「タグリング」を付けていないこの少女と痣の正体を
あの場から彼らより先に姿を消したアサインメンツのリーダー「ハーリーQ」なら事情を知っている筈だという
エンブリオンメンバー「ヒート」の提案によりアサインメンツのアジトに潜入する事にする。

アジトに立て篭もったハーリーはサーフ達に「喰わないでくれ」と懇願した。
いぶかしむ彼らの前で不意にハーリーはジャンクヤードの住民にはあるはずのない「感情」を取り戻し、
異様なほどに怯えながら「化け物に変身して俺の部下を喰ったのはお前らだ」と糾弾する。
動揺したエンブリオンメンバー「アルジラ」がハーリーを黙らせようと放った弾丸がハーリーの部下を撃ち抜くと、
彼らは異形の姿に変わって襲い掛かってきた。
敵に反応し、サーフたちもまた自らの意思とは関わりなく悪魔に姿を変える。あの残酷な悪夢は現実だったのだ。

33アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:32 ID:4nqg5klL
斃れた敵を前に「喰らうことなんてできない」とあからさまな嫌悪を見せるアルジラ。彼女にもまた感情が生まれていた。

アジトの奥に逃げ込んだハーリーをヒートは腕一本で吊るし上げた。
あの少女を見て以来、自分の中に芽生えた彼女への奇妙な執着心に苛立ちを隠せない彼は、
肝心なことは何一つ知らないハーリーに、初めて芽生えた「怒り」を爆発させる。
追い詰められたハーリーは悪魔に変身し、サーフたちは彼を斃したが、やはり「喰らう」事を拒んだアルジラは
ついに気を失ってしまう。

エンブリオンのアジトに帰り着くと突然の銃声。
飢えにより悪魔化したエンブリオンメンバー「ゲイル」が同じくメンバーの「シエロ」に襲い掛かろうとしていた。
シエロの前に立ちはだかったヒートにもまたゲイルは凶暴な唸りを上げるが、どこからか流れてきた不思議な歌声に
動きを止める。扉の奥から現れた黒髪の少女の歌で膝を折ったゲイルは人間に戻り、アルジラは意識を取り戻した。

少女は「セラ」と名乗り、「皆を助けに来た」と言うが、それ以上のことは何も覚えていないという。
だがセラの歌声にはゲイルを除いた四人全てに聴き覚えがあった。
いずれにしろこのままでは埒が明かないと、ゲイルがジャンクヤードの全てを管理する教会への身元照会を提案した
その時、突然教会のデータバンク「聴聞機」が教会への通信を開く。聴聞機は各トライブ長の教会への参堂を命令し、
彼らはサハスララへと向かった。

謁見の間には既に他トライブの長達が集っていた。無表情にサーフを見返すリーダー達の中で、
何故かただ一人、トライブ「ブルーティッシュ」の長、「バロン・オメガ」だけがサーフに対してありありと敵意を見せる。
「聴聞機」が伝えたのは「エンジェル」と名乗る何者かの声だった。
エンジェルは今までのものに加える新たな掟として黒髪の少女を得ることを指示する。
サーフがその少女について尋ねると、エンジェルは彼に驚き、「セラのことを知りたければニルヴァーナに上って来い」
と荒々しく告げるのだった。

34アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:33 ID:4nqg5klL
アジトに戻ったサーフ達はそれぞれの理由で結局今までと変わらずニルヴァーナを目指すことを決め、
その為に第三勢力である「メリーベル」と協力して同規模の「ソリッド」を叩く作戦を取る。

メリーベルのリーダー「ジナーナ」は共闘を申し出たサーフたちに「共に戦うに値するだけの力を示せ」と言い残し、
砦の奥へ姿を消す。砦の最奥に辿り着くとジナーナは副官の「バット」を差し向けた。
戦いに敗れたバットをヒートが喰おうとするが、サーフはそれを止めた。なぜ殺さないのか、問うジナーナに
必要のない殺しはしたくないとアルジラが答え、それを聞いたジナーナはエンブリオンに協力することを決める。

用心深いソリッドのリーダー「ミック・ザ・ニック」を斃す為にジナーナが提案した陽動作戦によりソリッドのシタデル(城塞)
の裏口から潜入し、最上階を目指す。が、そこにいたのはミックではなかった。
ジナーナを裏切ったバットが情報を流し、作戦の全てが敵に筒抜けになっていたのだ。待ち伏せていたミックの部下を
退け、シタデル正門へ駆けつけたサーフ達の前にぼろぼろになったジナーナが叩きつけられる。
彼女もまたアルジラと同じく喰らう事を拒み、真の力を発揮することなくミックに敗れたのだった。
彼女を抱き起こしたアルジラを突き飛ばし、ジナーナが突如苦しみ始める。「逃げろ」とだけ言い残して彼女は己の中の
飢えた悪魔に取り込まれた。

エンブリオンアジト。霧雨の中でセラが歌っている。黒猫にちょっかいを出すシエロ。我知らずセラの歌声に合わせて
ハミングしていたゲイルの中に、涙を流す見知らぬ黒髪の女の記憶が唐突に蘇った。驚き、思わずセラを振り返る。
その時セラの歌が不意に途切れ、「逃げて、みんな!」叫び声が響いた。

自我を失い襲い掛かってきたジナーナをやむを得ずサーフたちは斃した。一緒にセラの所へ行こうとジナーナに言う
アルジラの頬を涙が流れ落ちる。それを拭ってやりながらジナーナが力無く呟いた。
「哀しむな。ジナーナはお前たちと仲間になれた」感情が宿ったジナーナの瞳はすぐに閉じられ、再び開く事は無かった。

ミックの後を追って破壊されたメリーベルアジトへやって来たサーフ達に、セラの知らせで現れたゲイルが合流する。
作戦失敗を知ったゲイルが次の手はあるかと尋ね、「仲間」が死んだにも拘らず無感情な態度がアルジラを苛立たせた。
「気に入った奴が死んだんで気が立ってるだけだ」と言うヒートの言葉もゲイルには理解できない様子だ。

ミックがいる筈のメリーベルアジトへ踏み込むが、どうも様子がおかしい。誘い込まれたと知ったサーフ達の前にバットが
立ちはだかる。締め上げて訳を訊くとアルジラがジナーナの最期に際して言った言葉が漏れていたのだった。
彼らの狙いがセラだと言うことに気づいたヒートが真っ先に飛び出して行き、その後に続いた一行だったがミックの部下に
散々大回りさせられた挙句に辿り着いたアジトは破壊され、セラの姿も消えていた。

35アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:34 ID:4nqg5klL
「女一人守れない」シエロをヒートは声高に攻め、彼の自分でも理解できないセラへの執着をゲイルが指摘する。
更にセラが現れてからのメンバー達の感情の発露についても一人他人事のように言及した彼に、逆上したヒートは
「てめぇはどうなんだ」と返し、ゲイルは内心の激しい動揺を押し隠しながら「俺は変わらない…俺は俺だ」と
応えるのだった。

シエロの口からミック達の居所を聞き、身を翻したサーフたちに悔しさをきっかけに感情に目覚めたシエロが
「俺も連れて行ってくれ」と追いすがる。しかし満身創痍の彼を連れて行く訳にも行かず、シエロをアジトに残して
(閉じ込めて)サーフたちは北の遺跡「ポイント136」へ向かった。

ポイント136。ゲイルには見覚えがないその建物が「ユウエンチ」である事が他のメンバーにはなぜだか分かる。
「不思議な力を持つ姫」と彼女を思う「良い王子」「悪い王子」が登場するアトラクションに模された仕掛けを解き
最上階に辿り着くと、そこにはセラを羽交い絞めにしたミックとバットが。
ミックはセラに歌でサーフたちを無力化するよう命令するが、当然セラが応じることは無く、それならばとバットは
ヒートにサーフを殺すことを命じる。
セラを人質に取られやむを得ずヒートはサーフに挑みかかったが、実は隙を見てセラを助け出そうとしていた。
だが、二人が本気で殺し合いをしていると思ったセラがミックの腕を振り解き、目も眩むような高みから身を投げてしまう。
すんでのところでミックがその腕を掴んだその時、彼を睨み付けるセラの目が突如異様な輝きを発する。
「手を離しなさい」
セラから発せられる凄まじい奇音に負けてミックが指を開き、落下していくセラ。
しかしその体を変身したバットが空中で掴み取った。
ミックを裏切り、セラを手土産に今度はブルーティッシュへつこうとしたバットを何者かが放った光が打ち落とす。
落ちていくセラを宙で抱き止めたのは、アジトから脱け出してきたシエロだった。

こっそりと逃げ出そうとしていたミックをサクッとノシた後、サーフたちはセラの安全を確保しつつブルーティッシュを倒す
為、罠を張る事にする。シエロが見つけたその場所、「巨船の残骸」にもやはりゲイル以外の全員が見覚えがあった。

巨船の前。「バロン」と呼び掛けたバットを締め上げて「そんな名で呼ぶな。私はベック大佐だ」と脅しつけるバロン。
その脳裏にはサハスララでのエンジェルとの会話が蘇っていた。
ここから出せと言い募る「大佐」に対し、エンジェルは施錠を命求めたのはあなただとあざ笑う。
しかしエンジェルは大佐の脱出の為に力を貸す事を約束。誰もいなくなった謁見の間にエンジェルの含み笑いが響く。
「まどろみを破る鐘が鳴るぞ、セラフィータ。いつまで目を閉じていられるかな」

36アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:36 ID:4nqg5klL
ブルーティッシュの目を欺く為、セラに変装したアルジラを最上階に残し、サーフ達は船の各階に爆弾を仕掛けていく。
船内に浸入したブルーティッシュメンバー達を引き回して最上階に戻るとそこにはバットに押さえつけられたアルジラが。
ジナーナを裏切ったことを責めるアルジラに、バットはお前だって生きる為に何人も喰らってきた同類だとうそぶく。
駆けつけたサーフ達によってバットは倒され、シエロの背に乗って一行は爆発する巨船を脱出する。 
結局一言もバットに言い返せなかったアルジラは、こうまでして生きる意味が分からないとサーフの胸で泣くのだった。

他トライブの追跡を嫌って移動した新しいアジトで、例によって歌っているセラ。
その行為をサーフを心配している為と取ったヒートは「俺の方が強い。あいつじゃお前は守れない」と声を荒げるが、
「力だけが強さじゃない」と返され、苛立ちの余り無理やりセラの唇を奪ってしまう。

セラとヒートの様子がおかしい事に気づきながらも訳が分からないサーフたちの元に、ゲイルがハウンズ陥落の知らせを
持って来た。ボスが倒されたトライブの構成員は新たなボスに従う筈なのに、ソリッドのメンバーは今だ抵抗を続け、
仮にサーフが倒されたとしてもエンブリオンメンバー達はバロンに従う気はないという。
サーフたちと同じく今までの掟が変わりつつある事実をゲイルは指摘する。そんな時、ハウンズのかつてのリーダー、
「ルーパ」が会いたがっているという情報が入る。ジャンクヤードの地下を流れる巨大な川。死者が天に昇り雨になった後、
カルマ教会で再び生を受ける為の通り道を通ってルーパは逃げのびてきたのだった。

バロンを斃す為に力を貸して欲しい、代わりに自分とバロンの首を差し出すというルーパにバロンの仲間ではないという
証を求めるゲイル。誇りにかけて、というルーパの答えがゲイルには分からない。
「誇りとは君の胸の内にあるものだ…目を見れば分かる」
ルーパの言葉にゲイルの灰色の瞳がわずかに一瞬だけ、鮮やかな色を瞬かせた。

セラのことをバロンがテクノシャーマンと呼ぶのをルーパは聞いたことがあった。
それはこの世界を易々と滅ぼすことができる魔性の娘だという。ルーパの言葉にセラが微かに苦しみの表情を浮かべる。
最近ルーパは幼い息子の夢を見る。しかしこの世界には子供は存在しない。何故存在しないものを知っているのか。
何故戦い続けなければならないのか。自分達は何者なのか…バロンを倒せば全ての謎が解ける。
が、バロンは何か特別な力を得ており、その力の為にハウンズは彼一人に敗れたのだ。
バロンに勝つにはセラの力が必要だと言いおいて背を向けるルーパに共にニルヴァーナに行こうとゲイルが声をかける。
教会が許すかと言うルーパにゲイルはその時は教会も斃すと力強く応えるのだった。

37アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:37 ID:4nqg5klL
バロンの部下たちを退けて地下水道の出口までやってくると、背後からルーパの変身したケルベロスが近づいて来る。
しかし彼は度重なる戦闘で完全に正気を失っていた。もう既に彼にはセラの歌も意味がなく、やむなくサーフ達は
ルーパを斃した。
虫の息のルーパにゲイルが「子には何を伝えればいい」と聞く。誇り高い男になれと、と言い残し
ルーパは息を引き取った。
拳を振るわせるゲイルの瞳に、ついに感情が蘇る。
「エンジェルか悪魔か知らないが、俺にこんな力を与えたことを悔やむがいい!」

ブルーティッシュのキャンプ。これまでの遺跡と同じく、バロンが最近居を移したというここにもやはり、確かなデジャヴを
覚える。屋敷の一室。無人の室内で小型の記録メディアが繰り返し繰り返し、ある夏の日の風景を再生していた。
「いえーい!今日はみんなで海に来ました…」はしゃぐ声はセラ、シエロ、アルジラ、ヒートにそっくりだ…

バロンの姿を探して屋敷の奥まで入り込んだがみつからない。上の階を探していたシエロが下りてくる途中で不意に
見えない何者かに天上まで吊り上げられ、叩きつけられた。バロンの得た力とはこのステルス能力だったのだ。
なすすべなく翻弄されるサーフたち。バロンの嘲る声だけが響く。
「久しぶりだなサーフ…ああ、その顔だ。忘れたくても忘れられん顔だ」
「「お前は知らんな」気配にゲイルは咄嗟に蹴りを放ったが、た易くかわされ返り討ちにあう。
「よく自分を喰らった男と一緒に居られるな。お前はいの一番に喰われたろう」締め上げたアルジラを突き飛ばし、
バロンが姿を現した。
駆け寄ったヒートの拳を掴みとめ、「お前には同情を禁じえない。何度そんな女の為に死ねば気が済む」
苦々しげに吐き捨てながらバロンがヒートの胸板を殴りつける寸前、その腕が奇妙な光を放ち、光に貫かれた
ヒートの体を強烈な「飢えの衝動」が襲う。エンジェルが与えたもう一つの力だった。
「私がお前たちの本当の業を思い出させてやろう」
悪魔に変わり、もがき苦しむヒートを抱きかかえて人の姿へと戻しながら、仲間を傷つける事だけは許さないとセラが
バロンを睨み付ける。お前が言えた義理か、とその言葉をバロンは鼻で笑い、この世界から抜け出す為に変身した。

バロンの位置を探知でき、飢えの衝動を消すことが出来るセラの力を借りてサーフ達はバロンを斃した。
大の字に横たわるバロンはそんな姿になってもなおサーフ達を嘲った。
サーフ達は一度ニルヴァーナで死んだ人間。サーフ達をこの地獄に落としたのはセラだという。
「あの女こそ世界を滅ぼす…悪魔…」搾り出すように言って、バロンは動かなくなった。

気が付くとセラが居ない。窓の外では雨が止んでいて、サハスララから伸びる天上への塔の周りを激しい風が
渦巻いている。全てのトライブの頂点へ立った者の為に、ニルヴァーナへの道が開いたのだ。
セラは必ずあそこに居るはず。彼女を追ってサーフ達はサハスララへと乗り込んだ。

38アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:39 ID:4nqg5klL
先を行くセラは教会のガードたちを自在に操り、何故か執拗にサーフ達の行く手をさえぎる。
背後に教会ガードの一人を従えてサーフ達より先に頂上へとやって来たセラが呼び掛けると天への台座が雷を呼び、
その中から黒髪の女が姿を現した。

セラにエンジェルと呼びかけられた女はセラの「帰還」だけでなく、別の何かをジャンクヤードに対してするつもりらしい。
最初はエンジェルに屈し、帰るつもりだったセラがそれを知り、ガードの刃を目の前に掲げさせて自らの命を楯に取ると、
「流石はただ一人残ったテクノシャーマン。構成に五年もかかったウイルスを、もう自在に使ってみせる」
エンジェルは奇妙な緑色の球体を取り出した。彼女が探すのに苦労したというその球体はガードを光の粒子に変えて
消し去ってしまった。
「大切なんだろう?外の世界に未練もない、至ってシンプルな取引だよ…セラフィータ」
笑みを含んだ声に、セラは硬く瞳を閉じると唇を噛み締め、顔を背けた。

最上階へと向かう階段にサーフたちが足をかけると激しい地鳴りが起こった。呆然と見守る彼らの前で、見る見るうちに
世界は地平線の彼方から生じた黒い虚無の輪に飲み込まれていった。
最上階に達したサーフたちに、傲然とエンジェルが命令する。
「お前たちも回収するつもりだったが、事情が変わった。私の望みが変わるまでこの煉獄にいてもらおう」
エンジェルの姿を目にしたゲイルが驚きに目を見張る。彼の脳裏にはあの涙を流す女の姿が浮かんでいた。
エンジェルに命じられたセラがサーフ達を止めるが、サーフはセラの力を打ち破り、エンジェルへと飛びかかる。
変身したサーフの腕から伸びた刃を、腕だけ悪魔のそれに変えて受け止めたエンジェルが嬉々として手を差し招く。
「私が蒔いた種がどう育ったか、見せてもらおうか!」

「これほどかっ…!」
激しい戦闘の末、変身を解いたエンジェルが歯を軋らせながら後ずさり、あの緑色の球体を取り出す。
不吉なものを察したサーフが宙を飛んで斬りかかると、咄嗟にエンジェルは身を庇い、球体を突き出してしまう。
サーフの刃が球体に切り込むと凄まじい衝撃が放たれ、エンジェルと変身が解けたサーフは正反対の方向に
弾き飛ばされた。
「何をしたかわかっているのか!?もう…誰も止められない、全て消える!」
声を震わせるエンジェルの言葉に反応したかのように、空には赤光が瞬き、激しい鳴動とともに塔は崩壊を始めた。
何かを感じたらしいゲイルの言葉でみなエンジェルの現れた「門」に走る。
エンジェルは力なく座り込んでいたが、「お前もだ!」差し出されたゲイルの手に思わず顔を上げる。
手を差し伸べる男の、似もつかないその顔に一瞬走った懐かしい幻に目を見開いたエンジェルはおずおずと腕を伸ばし、
彼女の体をゲイルは力強く引っ張り上げた。

39アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:40 ID:4nqg5klL
「ダメ、サーフがまだ!」自分を抱きかかえようとしたヒートにセラは抗った。弾き飛ばされた結果門から一番遠い位置に
いたサーフが一人逃げ遅れていたのだ。必死で駆けるが足を踏み外し、落ちていくサーフ。
セラの悲鳴とともに門は崩壊し、全員が宙に投げ出された。

金色の空間の中、泳ぐようにしながら懸命に腕を伸ばしあうサーフとセラ。
指先だけが辛うじて微かに触れ合い、セラは泣き笑いのような顔で「必ず…」と呟く。
優しく頷くサーフの姿は見る間に遠ざかって行き、やがて消えた。

エピローグ

円柱状の施設の中。吹き抜けの中央に作られた卵のような装置から全身ぐっしょりと濡れたセラが飛び出し、地面に
倒れている。彼女の裸の体には何本もの金色のコードが繋がっていた。

あの時僅かにセラと触れ合った右手をしばし眺め、サーフはそれを硬く握り締めた。
マントをすっぽりと纏った彼の鼻先を、砂混じりの乾いた風が撫でる。砂塵の中を歩き出したサーフ。
辺りに立ち並ぶ廃墟の如きビル群の足元には、恐怖を覚えたまま固まったような、奇妙な塑像の群れがある。
彼らを等しく照らし出すのは、黒く染まった太陽だった。

メッセージ:Are you ready for the real world?

40アバタールチュナー ◆l1l6Ur354Asage04/07/27 10:48 ID:VByjSLZA
というわけでまとめ。

感情のない世界に突然現れた「ツボミ」のせいで主人公サーフたちは悪魔に変わって他人が喰らえるようになる。
悪魔かが進むと正気を失うがツボミから現れた娘セラの歌によって正気を保つことが出来る。でも限度がある。
世界の人達は支配者「カルマ教会」にお互いバトロワって天上界ニルヴァーナに来いと言われてる。
後でセラも連れて来いと言われる。
セラのせいで感情戻る。
ゲイル以外の仲間全員が知り合いっぽい。
大佐っつー敵もゲイル除く四人の知り合いでここにいるヤシらは実は全員死人で特にサーフヒートアルジラ江口は
セラのせいでここに落とされた。
セラはテクノシャーマン。テクノシャーマンが何かは謎。世界を滅ぼせるらしい。
なんだかだあって全トライブ(珍のグループみたいなの)倒して裏で糸引いてるエンジェル(ゲイルの元カノ?)も倒した。
この世界はセラの妄想世界(コンピュータのプログラム世界?つまりマトリ○○ス?)でエンジェルはセラの世界に
入り込んできたみたい。何がしたかったかは分からん。
エンジェルが持ってたチートだかエミュだかみたいのの結晶をサーフがぶっ壊したので世界全部アボン。
全員ばらばらにどっか飛ばされる。
エピログ。セラどっかの研究所で卵みたいのからドロップアウト。意識はない。
サーフ謎の世界で一人セラとの再会を誓う。どこかは知らん。人が石になってて太陽黒い。

いじょ。見た所謎投げっぱであからさまに「次回に続く!」エンドなのが叩かれる第一要因なのではないかと。
これで続き出ないならまじ糞認定します。
後セラが嫌われんのは大佐とラス戦で敵の魔法効果でパニックになったのをセラの歌で正気を取り戻す演出が
うざ杉というのとラスダンでセラの残像どおりに歩いたら必ず罠にはまるせいだろうとおも…

つか最後セリフ出しまくりでマジスマソ。何か直上で荒れてるし漏れも何か言われるんじゃないかとガクガクブルブル(AAry
だって何が重要なのかさっぱり分かんないんだもんさ…落ち知ってりゃもう少しはしょり様はあった…かな…
まあ長くてごめんてことで。でわノ俺はクタンに会うため二周目逝ってきますみなさんさようなら

45名無しさん@お腹いっぱい。sage04/07/28 09:10 ID:E6Q6WnGm
アバチュ乙。

でも気になる事を少し

>彼女の裸の体には何本もの金色のコードが繋がっていた。
繋がってると言うより絡まってるだけのように見える。

>セラのせいで感情戻る。
感情が戻ったのはセラのせいじゃなくてアートマ(悪魔化能力)を手に入れたせいだと思う。

>この世界はセラの妄想世界(コンピュータのプログラム世界?つまりマトリ○○ス?)でエンジェルはセラの世界に
>入り込んできたみたい。
>エピログ。セラどっかの研究所で卵みたいのからドロップアウト。
そんな描写なかったと思う。

>エンジェルが持ってたチートだかエミュだかみたいのの結晶をサーフがぶっ壊したので世界全部アボン。
あの緑色の物体がどんな物なのか全然語られてなかったはず。
まぁアレ壊したせいでああなったんだろうけど。

46名無しさん@お腹いっぱい。sage04/07/28 19:41 ID:VkkcSmwM
>>45なので含アバチュネタバレ。知りたくない人は読み飛ばし推奨。




>彼女の裸の体には何本もの金色のコードが繋がっていた。
繋がっているとしたのは腕と両腕と太腿の部分にそう見える箇所があったから。肌の色とコード、近い色だったし
見間違いだったらゴメ。

>セラのせいで感情戻る。
あーこれはゲイルが「セラが来てから皆変わった」って言ってたから。でもセラに関わってない人も(ジナーナとか)
戻ってた品。これは間違い。スマソ。

>この世界はセラの妄想世界(コンピュータのプログラム世界?つまりマトリ○○ス?)でエンジェルはセラの世界に
>入り込んできたみたい。
えーとこれは、コンピュータのプログラム世界ってのはラストでエンジェルがジャンクヤードを消すシーンとか
ラストのメッセージ(Are you ready~)から。現実の世界への準備は良いか?だからこの世界は現実ではなかった
ということ?ウイルスとかテクノシャーマン(機械の巫女)とかの言葉から。

んでマトリクス?ってのはこの世界の他に別の世界があるような発言(大佐とか大佐の部下、四聖獣とか隠しボスも?)
自分達が居るのは仮の世界、本当の現実じゃないってとこがマトリクス風だ、と。

余談だがMWから出てる攻略本についてた外伝小説の舞台が完全に現代(つっても十年くらい先、ゲームから六年前)
ヒートとサーフが実在する大学の生徒だということから現実世界がゲームの舞台である仮想空間より外に確実に
存在する。つまりこれがニルヴァーナだと思われ。

ゲイルたち他の人が知らないが、サーフ達セラの知り合いと思われる人達は知っている場所(遊園地デスティニーランド
とかみんなで乗った船とかセラの家とか)が出てくること、教会ガードがセラをマム(Mom)と呼ぶこと、基本的にこの世界
の者皆がセラの命令に逆らえないこと(最後の皆がセラの一言で止まっちゃうシーン)から、セラの記憶を母体に出来た
仮想世界に、死人の(実際肉体的にも死んでるか精神的なだけかは不明)データを移したものと思われる。
後半ジャンクヤードのあちこちに自分のものじゃない記憶を持ってる人たちが湧いて出る。
そいつらが死ぬ前の記憶みたいなこと言ってる。前半でも「もう死にたくない」とか言ってるし。

妄想ていうのはセラがサーフに「あなたはあの人と違うよね」と言ってこっぴどく怯えるシーンがあり、これと遊園地の
アトラクション(良い王子が実は姫の力を狙う悪人で、心の底から姫を愛していた気が荒いが実は善人の悪い王子を
殺してしまう)と、大佐がヒートに「何度そんな女(二人の背後にセラがフレームイン)のために死ねば気が済む」
と言ったことから現実のサーフがヒートを殺した悪人で、現実サーフの善人部分だけを取り出したセラの理想の人物が
「ジャンクヤードのサーフ」なんではないかと。だからジャンクヤードは妄想世界、と書いた。

「エンジェルが入り込んできた」つーのは大佐に言った「私にもコツが飲み込めて来ましたのでね」てセリフから。
「ウイルス」はセラが教会ガードにセラの命を楯に取らせた時のエンジェルのセリフとオープニングのコンピュータ上の
会話らしきシーンからアートマプログラムのこと、放ったのはエンジェルであると。

>卵みたいのからドロップアウト
…?あった、と思う、よ…?ドロップアウトの事言ってんなら単に「零れ落ちる」みたいな意味で使いました。
間違ってたなら指差して笑ってください。どうせ英語は2です。

チートだかエミュだかってのは侵入者がマザーの権限を乗っ取るために使ってたから。
けど確かにこれは確証がないな、スマソ。

と言う事です。なんにしろ描写自体はあるのだがはっきりとした説明がないのでこんな感じに…
ながながスレ違いすまなかったでした。

49名無しさん@お腹いっぱい。sage04/07/30 18:51 ID:FE18twfG
>>32
細かいが、光が降って来たのはツボミが破裂した後だったと思う。
悪魔化を狙ったのはエンジェル→ツボミ設置
降って来た光→セラ→助けに来た?






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