デビル メイ クライ 3

要約…part22-23によるwiki直接編集

↑の要約で省略されている部分の補足……part22-26,34,65,83,106,107

ガチンコ省略しない編……wiki直接編集


借りたばかりで名前もまだ付けていないダンテの事務所にアーカムという謎の人物が訪ねて来る。彼は一年前に喧嘩別れしてから行方不明になったダンテの兄バージルを知っているようであった。アーカムは「彼からの招待状を渡したい」と言うと突然消え、代わりに大量の悪魔をよこす。乱闘で事務所は半壊状態に。
 
外に出ると街はすでに悪魔に襲撃されボロボロ。さらに近所に突如巨大な塔が生えてくる。その頂上にはダンテの兄、バージルが立っていた。
「当然もてなしてくれるんだろう?なあ、バージル」
ダンテは塔へ向かう。

巨大な塔の名はテメンニグル。かつて人間界と魔界をつないでいたという。アーカムとバージルは共謀して再び魔界を繋ぐべくこの塔を復活させたのだ。そして二人はダンテの持っているアミュレット(色違いを兄も持ってる)が欲しいらしく誘い込んだようである。

ダンテは塔のふもとでバイクに乗った謎の女に遭遇する。女はいきなりバズーカをぶっ放してくる。華麗に避けるダンテだが女は一言も交わさず塔の中へ走り去っていく。

さらに道中、ジェスターと名乗る妙にハイテンションなピエロが出てきてからかい混じりにダンテに絡んでくる。彼はこの塔のことならなんでも知っているらしく、この後も何度か現れてはダンテの道案内をしてくれるのであった。

また更に登っていると、さっきの女が空から降ってくる。
実はアーカムの娘。悪魔の力を手に入れるため彼女の母を含む大勢の人間を犠牲にしたアーカムを追って塔に入り込んだが逆にアーカムに返り討ちにあい放り出されたのだ。
落ちていくところを足をひっつかまえて助けてやったのにドタマに風穴を開けられるダンテ。
「助けてやったお礼に鉛玉とはね。わかったよ。どうぞお好きに」
「・・・あいつも悪魔か」一人呟く女。
 
二人は別行動を取る。
 
いよいよ塔の頂上で兄貴と対決するダンテ。
「なぜ偉大なる父スパーダの力を求めない?」問う兄バージル。彼の真の狙いはこの塔に封印されている伝説の魔剣士にして兄弟の父、スパーダの力であった。
「そんなの関係ない。あんたが気に入らないだけさ」答える弟ダンテ。
決着はバージルの勝利。ダンテは串刺しにされ、アミュレットまで奪われてしまう。が、同時に悪魔の力に開眼。新たな力とともに塔の下に消えた兄達を追う。
 
道中三度、あの女に出くわす。名前を聞くもそんなもの捨てたとのこと。ならばと「レディ(お嬢ちゃん)」と勝手に名付け、湧いて出た雑魚悪魔の相手を押し付けダンテは先を急ぐ。
 
途中、お世辞にも仲が良いとは言いがたかったバージルとアーカムが遂に決裂。
「娘だからとあの女を殺さなかったな。もう少し使えると思ったが。ここまで来ればもはや貴様に利用価値はない」
アーカムを始末し一人、バージルは扉の向こうへ。
 
その後、倒れているアーカムの所にたどり着くダンテ。更にその後ろから追いついたレディ。
「この男を殺したの?」
「だったらどうする?」
激昂して銃を乱射しながらこの塔に来た経緯を語るレディ。
「こいつは最低の父親よ。でも家族だからこそ、自分の手で決着をつけたかったんだ!」
父親の事を最低のゲス野郎と吐き捨てつつもその死がやはりショックだったようで、気を落とすレディ。そんな彼女を置いてダンテは一人先へ進む。
「家族ね・・・」
 
ダンテが去った後、アーカムが意識を取り戻す。
咄嗟に銃を向けるレディだったが、アーカムは息も絶えだえに
今までの事は全てバージルに操られていたせいだった、奴を止めろと言い残して
力つきる。レディは泣きながら復讐を誓うのであった。
 
最下層で二つのアミュレットとスパーダの血(=自分の血)を捧げ、
塔の封印を解こうとするバージル。実は兄弟の持つアミュレットは塔の封印を解く鍵だったのだ。しかしなぜか何も起きない。イラついている所にダンテが現れる。
「さあもう1ゲームといこうぜ」
「いいだろう。貴様の血も捧げるとしよう」
二度目の兄弟ゲンカは互角。さらに激しい攻防の中レディが乱入して来る。しかし復讐の怒りをバージルにぶつけるものの、
「愚かな女だ……」と冷笑される。戸惑うレディ。
相打ち兄弟二人ともが膝をついた所であのピエロ、ジェスターが大喜びで現れる。
 
実はその正体はアーカム。彼が悪魔化した姿であった。
塔の封印を解くには二つのアミュレット、血族である兄弟の血、そしてスパーダが封印に使った巫女の血、つまりレディの血も必要だった。
そこで三人を導きつつ、封印の間に辿りつくまでに
不完全な力しか持たない自分でも倒せるくらいに三人とも弱るよう仕向けていたのだ。
ジェスターに反撃する三人だったがあっさりと返り討ちに。
さらにレディの血が封印に捧げられ遂に塔が起動してしまう。塔と魔界が繋がったのだ。
最下層がせり上がって最上階になる仕組みだが、弱った三人はアーカムに蹴り落とされ置いてきぼりに。しかもバージルはよほど消耗が激しかったのか更に地面の裂け目に落ちていってしまう。
アーカムを追おうとするレディにお前じゃ無理だ、と止めるダンテ。
「私の父親なのよ?私がやらなくて誰がやるって言うの?
……悪魔には分からない話かもしれないけどね」と吐き捨て、彼女は塔にロープを引っ掛け先に登り始める。その言葉にどこか思うところのあるダンテ。
「家族・・・父親ね」
バージルの落ちた裂け目に一瞥しダンテもまたアーカムを追う。
 
途中ヘタっていたレディと再会。人間の出る幕じゃないと制止するも聞かないレディ。
「そういう問題じゃない。あいつを止めろと私の魂が言ってるの!」
意地と意地のぶつかり合い。力づくで先へ進むのを諦めさせるダンテ。
落ち込むレディに「はじめは兄貴が気に入らないだけだった。でもあんたのおかげで何が大事かに気がついた。これは俺にとっても家族の問題だ」とダンテが諭すと、
その言葉でダンテを信用してか、バズーカを渡し後を頼むレディ。
「使用料は?」
「名前を教えて」
「・・・ダンテ」
「ダンテ・・・父さんをお願い」
 
そして塔の頂上から魔界へ乗り込むダンテ。
スパーダの力を封じ込めた魔剣を手に入れ完全な悪魔と化したアーカムと対峙する。
しかしスパーダの力に歯が立たない。絶対絶命のその時、彼を救ったのは兄バージルであった。
「その力返してもらうぞ」
兄と弟が共闘し遂にアーカムを討つことに成功する。
魔界から落ちたアーカムは塔の頂上で待っていたレディに見つかり、今度こそ撃ち殺される。
彼女の目からは涙がこぼれていた・・・
 
一方魔界ではアーカムから分離した魔剣とアミュレットをめぐり兄弟が最後の対峙をしていた。あくまでも父の「力」を欲するバージルに対し、ダンテは力強く語る。
「大事なのは親父の力なんかじゃない、その誇り高い魂だ。そしてその魂が言っている。あんたを止めろってな!」
闘いはダンテの勝利で決着した。
魔界の門が再び閉じる鳴動が響く中、バージルは自分のアミュレットを手に
「俺はここに残る、親父の故郷のこの場所で・・・」と、伸ばすダンテの手を刀の切っ先で払い、みずから暗闇の中に落ちていった。
 
魔剣を持って人間界に帰ったダンテ。
塔の外で待っていたレディにバズーカを返し、全てが終わったことを告げる。たった一人の兄弟を失ったダンテは静かに涙をその目にためる。しかし余韻に浸かる間もない。辺りには塔の残党の雑魚悪魔が湧いて出てきたのだ。
「これからお互い忙しくなりそうね」
「やってくれるよ。だがこういうノリは嫌いじゃないぜ」
愛銃を構えるとダンテは高らかに叫んだ。
「楽しすぎて狂っちまいそうだぜ!」
 
エピローグ1,元に戻った事務所に満足そうなダンテ(1の格好)。
事務所の椅子についたところに早速依頼と思しき電話がかかって来、ダンテが事務所の名前を告げる。
「デビルメイクライ」
このシーンはレディの独白の「名前を知りたい?」の次に、
ダンテが店の名前を言う声がレディとハモってエンド。
店の名前「DevilMayCry」はレディがダンテに言ったセリフ
「Maybe somewhere outthere even a devil may cry whenhelosesaloved one,Don't you think?」
(なくしてしまった大事な誰かの為に涙を流せる―――そういう悪魔がひとりくらい、いてもいいと思わない?)から
エピローグ2.魔界に落ちた兄貴。遠くに赤い稲光と共に謎の三つ目が現れ、
「魔界の王とやりあうのも悪くないか」と言った後、雄叫び上げつつ走って行って終わり(1に続く)。
 
あと小ネター。
ミッション開始時のムービーにはそれぞれそのミッション数が隠されています。
例:ミッション1→ダンテが食ってるピザの箱に「1」
 ミッション2→ムービーラストでアオリになったダンテの頭上の看板に「2」
みたいな。答えは全部公式のコラムに書いてあるのですが、
中には「一瞬だけ写ったマズルフラッシュが!」とか
「空薬莢の底に数字が!(すげえ小さい)」みたいな
「わかるかぁぁぁぁ!!」と言うようなのもあって楽しめます。
 
26名前:デビルメイクライ3[sage]投稿日:2006/03/14(火)21:00:35ID:apyEF/07
ぶっちゃけ>>23で十分なんで、省略されちゃった方々とおいしい場面を書くに留める。

ケルベロス
テメンニグルの門番。三つ首の犬(象並みの大きさだけど)。
「立ち去れ人間! ここは地獄の入り口。弱きものにこの先へ進む資格は無い!」
「Oh,喋る犬か、ドッグショーに出てみろよ。優勝間違いなしだぜ」
「侮辱する気か。後悔するぞ小僧!」
こんなやりとりを経てバトル。勝つ。
「貴様――人間ではないな」
「さぁ? 自分でも良く分からなくてね」
「いずれにせよ貴様は力を示した。貴様を認めよう。我が魂と共に進め」と言って、ヌンチャク(普通のヌンチャクじゃなく、三菱マークのように柄が三つあるヌンチャク)に変化。

アグニ&ルドラ
テメンニグル中層の門番。剣を持った首なしの二体の巨像。実は剣が本体(柄に顔があって、それが喋ってる)
ひさびさの客人をどうもてなそうか話し合う二体にイラつくダンテ
「もういい! 分かりやすく教えてやる。この扉の向こうに行きたい奴がいるんだ。どうする?」
「我らはここの門番。何人たりとも通すわけにはいかん!」
バトル。勝利してダンテが先へ進もうとすると、
「待て」「待たれい」
「我らはずっと待っておった」「そう、長年待っておった」
「我らより強き者を」「我らを操れる者を」
「「我らを連れて行くがよい。我ら兄弟が力となろう」」(ハモリ)
それに対してダンテ
「いいだろう。ただし、一つだけ条件がある」
「何じゃ?」「言ってみろ」
「喋るな」

ネヴァン
かつてスパーダに封印された悪魔。下半身にコウモリをあしらったロングスカート、上半身は裸(胸には髪がかかっているのでアレやソレは見えない。残念)の女性の姿をしている。
地下奥深くのライブハウス(みたいな場所)へやってきたダンテ。背後からコウモリが通り過ぎ、それが集まってネヴァンの姿に。
「いらっしゃい。こういうトコは初めて?」
「そりゃね。――優しくしてくれるんだろ?」
「勿論。きっと帰りたくなくなると思うわ」
「いいね。やる気が出てきた」
剣を構えるダンテ
「さあ――おいで、坊や」
一戦交え、勝利したダンテは倒れそうになるネヴァンの背に手を回して支える。
「あら、優しいのね」
そう言うが早いか、首筋に噛み付こうとするネヴァン。その腹に銃を撃ち込む。
「そうでもないさ」
「気に入ったわ、力を貸してあげる。あなたのお父さんはいい男だったけど――あなたは、どうかしらね?」
ネヴァンはギターに姿を変える。

ベオウルフ
鳥の手足、二対の羽、爬虫類の尻尾、一本の角を持つ魔獣。左目が潰れている(スパーダにやられた?)。
スパーダと同じ匂いのするダンテに襲いかかってくる。
ダンテに渾身のパンチを喰らわすが、カウンターで投げられた剣を受け、右目がやられる。
「忌まわしきスパーダの血を引く者! 目は見えずとも、貴様の臭いは覚えた! 貴様を殺すまで追い続けてやる! 貴様の臭いを辿ってな!」
と言って逃走。
後にスパーダの血族の臭いを追ってバージルと遭遇
「見つけたぞ、スパーダの血族! 言ったはずだ、貴様の臭いは覚えた。このまま貴様を逃がしたりはしない」
初対面の悪魔に訳分からん事を言われ、首を傾げる兄貴。有無を言わさず跳びかかってきたベオウルフの首を斬る。
「さっきの男とは――別人なのか? しかし、この臭いは――あの男と同じ―― 二人いたのか、スパーダの血族は――」
兄貴の納刀と同時にベオウルフの四分割された首が落ちる。カワイソス
魔力で引きずり出されたベオウルフの魂は篭手と具足に変化し、兄貴に装着される。
慣らしとばかりに、ベオウルフの死体をアッパーで殴り飛ばし、さらには回転踵落としで上半身と下半身を真っ二つに。テラカワイソス
 
 
 
 
 
34名前:デビルメイクライ3[sage]投稿日:2006/03/15(水)20:52:11ID:rWy/mtlD
ゲリュオン
魔界の瘴気を吸って悪魔化した戦馬。チャリオットを引いている(馬車並みの大きさだが、ゲリュオンはそれより大きい)。時間を操れるっぽい。青白い炎の鬣をもつ。
細長い通路に来たダンテの前に低級悪魔が立ちはだかる。ダンテが構えようとすると通路に火が灯り、ゲリュオンが悪魔たちを吹っ飛ばしながら奥から走ってくる。
「馬とチキンレースとはね。――面白そうだ」
ある程度ダメージを与えると通路の床がひび割れ、一人と一頭は落下。落ちた先は闘技場のような場所。
「チキンレースの次は決闘か、飽きさせないね。――観客がいないのが残念だけどな!」
戦闘後、しばし目線をかわした後、倒れたゲリュオンの魂(?)がダンテに吸い込まれる。無言で振り返り歩き出すダンテ。
そこに、通路の穴の淵の石が崩れ、落ちてくる。当たる直前に風景が一瞬ネガ反転し、動きが止まる(正確には超スローモーション)
すぐ真上の石を突付き、邪魔な石を押しのけ進む。直後、石は落下。

アーカム
封印を解き、力を得て魔人化したアーカムは魔界まで追ってきたダンテに斬りかかる。
「ようこそ。父親の姿を目にした気分はどうだね?」
「下水でも覗いてるような気分だね。人の家庭事情に首突っ込みやがって、もうちょっとマシな趣味もつことを勧めるよ」
ダンテの軽口に余裕の笑みを浮かべるアーカム。ダンテも笑う。
「これを見てもそんな口が聞けるかな?」
すると、アーカムの体が膨れ上がり、何とも形容し難い姿に(洋梨に細長い脚のような触手が2本、腕のような触手が2~4本生えた感じ。ポーション色で、表面はヌルヌルしてる)
「力が溢れてくる――悪魔の力が、スパーダの力が――!」
「親父はそんな不細工じゃないさ。俺を見れば分かりそうなもんだが。」
剣の刃に自分の顔を映すダンテ。
「まあ、あんたにはお似合いかもな(剣を構えて)メインイベントの始まりだ!」
ある程度戦うがピンピンしてるアーカム
「愚かな。所詮貴様は半人半魔の不完全な物――スパーダの真の力に及ぶはずもない!」
そう言って叩き付けようとした触手が何者かに斬り飛ばされる。
「――何だ?」
振り向いたアーカムとダンテの視線の先にはバージルが。
「貴様!」
「返してもらうぞ。貴様には過ぎた力だ」
跳躍しダンテの前に立つ兄貴。
「おいおい、今さらノコノコ出てきて主役気取りかよ」
「では――あれがメインイベントに相応しいとでも?」
「言われてみれば――確かにそうだ」
二人はアーカムに向き直り、斬りかかって行く。華麗な連携でアーカムを斬り刻む兄弟。
「やめろ、私は――!」
弾き飛ばされた二挺拳銃の片方をキャッチし、
「今だけはお前に付き合ってやる」
「“決めゼリフ”を憶えているか?」
「「――“ジャックポット”!!」」
魔力のこもった二発の弾丸がアーカムを貫く。
「私は、真の悪魔の力を――!」
「品の無いセリフだ」
直後、アーカムの中から現れたフォースエッジと二つのアミュレットを追って、二人は穴に飛び込む。

場面は変わって、テメンニグル屋上
レディが上空に開いた魔界への穴を見上げていると、アーカムが落ちてくる。
「何故、私が―― 私は神になる男だ――誰にも屈したりはしない――!」
血を流し、うめきながら這いずるアーカム。レディが銃を向け、その前に立つ。
「驚いた。まさかとは思ったけど、そっちから近づいてくれるなんてね」
「――メアリ」
「その名を二度と口にしないで。私をその名で呼んでいいのは母さんだけよ」
「待ってくれ――私を撃つのか? 実の父親を撃てるのか?」
「――」
「私の何処に非がある! スパーダの伝説も犠牲の上に成り立っている! 私は神になりたかっのだ! その為に愚かな人間を犠牲にした――それだけの事だ!」
逆ギレしてぶっちゃけるアーカム。
「助けてくれメアリ 私にはまだやるべき事がある――」
「――メアリはもういない。今の私は――レディ。さよなら、父さん」
「! やめ――」
数発の銃声。弾が切れてもしばらくトリガーを引き続け、レディは膝を付く。乾いた笑いをこぼすが、その目からは涙が溢れる。
「涙なんか出ないと思ってた――」
 
 
 
 
 
65名前:デビルメイクライ3[sage]投稿日:2006/03/16(木)20:06:22ID:jJYxd3Fe
バージル(一回目)
雨の中、テメンニグル屋上に佇むバージル。そこへダンテがやって来る。
「来たか」
「全く、大したパーティだな。メシもねぇ。酒もねぇ。おまけに女も出て行っちまった」
「すまなかったな。気が急いて準備もままならなかった」
「まあいいさ、ざっと一年ぶりの再会だ。キスの一つでもしてやろうか?(銃を構えて)それとも、こっちのキスのほうがいいか?」
対峙する二人。
「こういうの、感動の再会って言うらしいぜ」
「――らしいな(刀を抜く)」
幾度も斬り合う二人。ダンテの剣がバージルの刀を弾くと、バージルはすかさずそれを取り直し、逆に柄でダンテを吹っ飛ばす。
吹っ飛ばされたダンテが撃った銃弾を刀を回して防ぎ、さらに飛ばし返し、ダンテはそれを切り払う。
「何故さらなる力を求めようとしない。父の――スパーダの力を」
「親父? ha,そんなの関係ない。あんたが気に入らない、それだけさ」
バージルに斬りかかって行くダンテ。その剣を刀で受け止めるバージル。接触点が赤熱化し始め、バージルがダンテの剣を大きく弾き飛ばし、ダンテの腹を突き刺す。
「愚かだな、ダンテ(刀を動かして)――愚かだ。力こそが全てを制する。力なくては何も守れはしない。――自分の身さえもな」
刀を抜き取り、倒れるダンテの首からアミュレットを奪うと、振り返ってダンテの剣を拾い去ろうとする。
ダンテが呻き声を上げて上体を起こすが、バージルはダンテに向き直り胸へ剣を突き立てる。そこへアーカムが。
「手に入れたかね」
「ああ――これでスパーダの封印は解ける」
直後、ダンテが再び起き上がりバージルに殴りかかる。刀で防ぐバージル。右拳に刃が食い込んでスゲー痛そう。
「お前の中の悪魔も目覚めたようだな」
ダンテは刀を掴み、持っているバージルごとぶん投げる。切りかかろうとするバージルをアーカムが制する
「待て、ここは退くべきだ。既に目的は果たしている」
とアーカムが言って、二人はテメンニグルから飛び降りていく。ダンテは虚ろな目でフラフラと歩いた後、咆哮を上げる

バージル(三回目)
穴に落ちて行ったフォースエッジは地面に突き立ち、それを追って降りてきたダンテとバージル。(地下鍾乳洞みたいな所。近くに滝がある)
一瞬先にフォースエッジを手にしたバージルはダンテの持つアミュレットを見て言う。
「それを渡せ」
「イヤだね、自分のがあるだろ?」
ダンテはアミュレットを隠すように手を後ろに回す。剣を構えるバージル。
「二つ揃わなければ意味が無い」
「そんなに力が欲しいのか? 力を手に入れたって父さんにはなれない」
「貴様は黙ってろ!」
バージルが斬りかかり、ダンテも剣を振り下ろす。互いの掌で相手の剣を受け止める。
「俺たちがスパーダの息子なら――受け継ぐべきはその力(英語だと血)じゃない。もっと大切な――誇り高き魂だ!」
バージルを弾き飛ばすダンテ。
「その魂がこう叫んでる。“あんたを止めろ”ってな!」
「HAHAHAHA,悪いが俺の魂はこう言っている。“もっと力を――!”」
「――双子だってのにな」
「双子――そうだな」
戦闘開始。
敗れたバージルは片膝をついて呟く。
「俺が――負けるのか」
「どうした、それで終わりか? 立てよ。あんたの力はそんなもんじゃない」
某拳王のように「んぬうううっ」と立ち上がるバージル。
すると突如周りが大きく揺れ始める。
「人間界の扉が閉ざされようとしている――アミュレットが別れたせいか――」
「終わりにしようバージル。俺はあんたを止めなきゃならない――あんたを殺すことになっても」
互いに剣を構え走り出す。そして、すれ違いにバージルの腹を薙ぎ斬るダンテ。バージルは体勢を崩して剣を放り出し、落ちたアミュレットを拾い上げ、
「これは誰にも渡さない――! これは俺のものだ。スパーダの真の後継者が持つべき物――」
背後の滝に退がっていくバージル。近付くダンテの首に刀を突き付ける。
「お前は行け。魔界に飲まれたくはあるまい。俺はここに残る。親父の故郷の、この場所に――」
バージルは後ろに倒れ、手を伸ばすダンテの掌を剣先で払って落ちて行く。
残ったダンテは地面に刺さったフォースエッジを抜き、歩き出す。
 
83名前:デビルメイクライ3[sage]投稿日:2006/03/20(月)15:03:33ID:gopGNseR
バージル(二回目)
封印に自分の血と二つのアミュレットを捧げたのに何も起きず、イラつくバージル
「ご機嫌ナナメみたいだな」
「――ダンテ」
「母さんのアミュレットが封印の鍵とはな――うまい事考えたもんだ。悪趣味な親父だぜ」
「正確に言えば――鍵だったものを人間に渡したんだ」
「まあそんなことはどうでもいいさ。大事なのは俺がここまで来たって事だ。(剣を向け)もう1ゲームといこうぜ!」
「いいだろう、お前もスパーダの血族――お前を殺して血を捧げるとしよう」
バージルはさっき殺したベオウルフの具足を装着する。スパーダの血族を殺すためにスパーダの血族に使役されるベオウルフカワイソス
その後結局、剣と刀で斬り合う二人。さらにレディも乱入。
「お嬢ちゃんの出る幕じゃないぜ、引っ込んでな」
「黙れ! (バージルに向かって)お前が父さんを操って――」
「本当にそう思っているのか? ――愚かな女だ」
そしてダンテとバージルが互いに傷を負わせると、拍手しながらピエロ(アーカム)が現れる。
「ブラボー ブラァボーッ! こーんなにウマくいくとは思わなかったね!」
ピエロにバズーカを向けるレディを
「いけない子だねメアリ」
そう言って吹っ飛ばす。
「後でパパからお仕置きしてもらいなっ! よーし俺もスパンキングしちゃうぞー」
「道化が! 何処から入り込んだかは知らないが――貴様は場違いだ。消えろ!」
斬りかかったバージルの刀を白刃取りするピエロ。
「おーっとアブネー! でもチョー弱ってるみたいだね、バージル? 絶好調なら俺をズタズタにできたのにさっ!」
「貴様――!」
バージルはピエロに殴り飛ばされ、気を失う。
「(アーカムの声で)お前の敗因は――(バージルを吹っ飛ばす)人間を甘く見たことだ(アーカムに戻る)」
「何が起こったの――?」
「素直なところは母親に似たな。――実に操りやすい」
「!」
「(ピエロになって)さあお尻ペンペンの時間だ!」
レディの頭を床に叩きつける。
「何故封印が解けなかったか分かるかい、んーバァァァジル? 二つのアミュレットにスパーダに血、必要な物はぜーんぶ揃えたのにさ!」
「俺よりおしゃべりな奴は嫌いなんだ」
ダンテが銃を乱射するがピエロには当たらない。
「怪我人なんかゼンゼン相手にならないんだよ! 今の俺でも――(ダンテを踏みつける)この通り! ha-hahahaha!(アーカムに戻って)鍵はもう一つあったのだ。それは巫女の血だ」
バズーカに付いてた銃剣でレディの太腿を刺し、血をテメンニグルへ捧げる。
「(ピエロになって)メチャ苦労したぜ! 途中で誰かがおっ死んだら計画が台無しになっちまうわけよ そこで、互いが弱りながらも、無事ここに来れるように案内したってわけさ。こーんなおバカちゃんにまで変装してね!
 hahahahaha! ――さあおネンネの時間だメアリ。ママの所へ連れて行ってあげよう。ha-hahahahahahaha!」
ピエロが背中を見せて笑っている隙に、レディはバズーカ拾い上げピエロに向ける。
「wow」
「やってみな」
さらに、ダンテとバージルも剣を突き付ける
「道化は退場の時間だ」 「ショーは終わりってことさ」
「(アーカムに戻って)なるほど。だが忘れていないかね? 既に封印は解かれたのだ。次に何が起こると思う? ――来たれ混沌」
テメンニグルが起動し、床がせり上がって行く。振動でダンテたちの体勢が崩れた瞬間、アーカムは三人を蹴り飛ばし、床から落とす。
「そこで見ているがいい、新しい神の誕生を。スパーダの力は、私の物だ!」
(バージルはせり上がって行く床のまわりに出来た割れ目に落ちて行った)
 
106名前:デビルメイクライ3[sage]投稿日:2006/03/21(火)23:18:36ID:PkSz4+kT
>>102
>もうタイトル別一覧の方に移されたみたいだから
ああホントだ。無駄な心配だったか。

ちなみにwikiに
(店の名前「DevilMayCry」はレディがダンテに言ったセリフ「Maybesomewhereoutthereeven a devil may cry when he loses a loved one,Don't youthink?」
(なくしてしまった大事な誰かの為に涙を流せる―――そういう悪魔がひとりくらい、いてもいいと思わない?)から

とあったけどこの前後に、
「――泣いてるの?」
「――雨だよ」
「(掌を上に向けて)降ってないみたいだけど」
「(レディに背中向けて)悪魔は泣かないものさ(Devilnevercry)」
「(上記のセリフ)」
「――かもな」

こんなやりとりがある。ま、無駄ついでに。

 

107名無しさん@お腹いっぱい。sage2006/03/21(火) 23:25:54 ID:PkSz4+kT
ああそうだ。さらについでだけど、スペシャルエディションには追加ストーリーなんかはナシ。
アーカムがバージルに協力を申し込むシーンと、バージルがバッサバッサと敵を斬っていくムービーがあるくらい(どちらも短め)。
他は、ダンテのステージをバージルで進められるってのと、サバイバルモードのブラッディパレスが追加されたってくらい。


 
 
これ以降ガチンコ省略しない編
本当に長いので「我こそは真の長文スキー無双よ!」という方以外は
あんまお勧めしません。まぁぶっちゃけデカイオマケという位置づけで
ではどうぞ
 
吸い込まれそうな満月の下、絶え間なく降る雨を剣戟の響きが切り裂いていた。
そぼち降る雨音のように陰々と、女の声が問いかける。
「スパーダの伝説、聞いた事あるでしょ?」
 
奇妙な装飾の施された石柱が居並ぶ中、石畳に溜まった水を跳ね散らし、人影が跳躍した。
「小さい頃、父がよく聞かせてくれた。昔、一人の悪魔が人間のために戦ったって」
 
水滴が、振り抜いた大剣の峰で弾ける。
「そして剣の力を使って魔界を封じ込めた―――自分の強大すぎる力と一緒にね」
 
月光に躍る影が、もう一つ。
「信じてなかったわ。おとぎ話だと思っていたの」
 
ふたつめの影は見事な体捌きで身を捻りながら、掲げた刀を袈裟懸けに斬り下ろした。
「でも伝説は本当だった。スパーダは実在したの」
 
驟雨のもと、激しい斬撃の応酬を続ける二人の若者の姿が瞬く雷光に浮かび上がる。
「どうして分かったか?スパーダの息子に会ったからよ。二人の息子にね」
 
無骨な大剣を構えたラフな赤いコートの青年と、
細身の日本刀を操るフォーマルな青いコートの青年。
服装や武器の違いからか受ける印象こそ違なるものの、
二人の青年の、同じように濡れそぼった銀髪の下の顔は鏡で映したように瓜二つで、
おまけにその身のこなしの端々までもが鏡映しに同じなのだった。
「二人は血を分けた兄弟のはずなのに、殺し合いのような戦いを続けていた」
 
幾筋もの剣閃が火花を散らしながら空を疾ったのちにがっきりと二人の剣が噛み合うと、それまで彼らに弾かれ続け、
地面に落ちる事を許されず宙を遊び続けていた雨粒が、豪雨と化して辺りに一斉に降り注いだ。
「仲の良い兄弟喧嘩のようにも見えたけれど」
 
熾烈を極める鍔迫り合いにぎりぎりと悲鳴をあげ、煙さえ上げる二本の剣を間に、二人は暫し睨みあっていたが、
刹那の隙を突いて青服の青年が相手の剣を跳ね上げた。
回転しながら天高く舞い、落ちてきた大剣の磨き上げられた刀身に、不意をうたれて思わず無防備な姿勢のまま
自失してしまった赤い服の若者と、この機を逃さず冷酷に刀を引きつけた青い服の若者の姿が映り込み―――
一拍の後、青い服の青年は、自分と同じ顔をした敵の腹を刺し貫いていた。
 
石畳を叩く雨滴に赤いものが混じる。
お互いに荒い息を吐きながら、再び二つの視線が交錯した。
一方の瞳は激しい苦痛に時折歪み、もう一方は相手をただ冷たく見下ろしている。
「結局―――」
 
そして勝者は敗者の腹から情け容赦なく刃を引き抜き、
「生き残ったのは一人だけ」
 
赤い服の若者は一瞬大きく身体を泳がせて、後はそれきり硬直したまま水しぶきを上げて石畳に倒れこんだ。
青い服の若者は暫し額に片手の指先を這わせ、何やらもの思わしげな風情だったが、すぐにその考えを振り払うように
そのまま濡れた前髪を掻きあげる。
そうすることで彼の印象に、より一層の凄みと酷薄さが加わったように思われた。
 
幅広の大剣を手に、先刻までのその剣の持ち主のもとから立ち去ろうとしている青い服の青年の背後で、
石畳に大の字になった「死体」の指先がぴくりと動く。
最後の力を振り絞ったか、それとも背中まで貫き通す刺突が致命傷ではなかったとでもいうのだろうか?
後者だとしたら赤服の青年は到底人間ではないが、それならば彼と同じ顔をしたもう一方の青年もまた同様だった。
後ろに目が付いてでもいるかのような反応の良さで出し抜けに振り向くと、この上なく往生際の悪い相手にとどめを刺すべく
大剣をたずさえて躍りかかる。
なすすべもなく一杯に見開くのみのアイスブルーの瞳に、死にぞこないに与える「とどめ」にしては余りにも苛烈な速度で
突進してくる姿が逆さ映りに迫ってきて―――
 
肉を貫く厭な音を、けたたましいベルがかき消した。
 
どこからか水音が聞こえる。
古ぼけた机の上で、今時珍しいダイヤル式電話が見た目を裏切らないレトロな呼び出し音を部屋中に鳴り響かせていた。
数回コックを捻る音、それで水音は止んだが、かえってそのせいで電話のベルがより一段と耳障りになった感じだ。
と、部屋の奥のドアを乱暴に蹴り開けて銀髪の若者が現れた。
どうやらシャワーを浴びていたようで、半裸のまま、湯気の上がる頭を手櫛でわしゃわしゃと引っ掻き回している。
 
拳銃、ピザ、写真立てという、非常に如実に持ち主の性格を象徴しているグッズが載った机の端で
今だ電話は喚き続けていたが、彼はいっこう頓着する風もなく悠然とした歩みで机の前までやって来ると、
その足元に転がっていた、机と同じく良く言えばアンティーク仕様、悪く言えばオンボロの椅子を思い切り蹴飛ばした。
くるくると回転して正しい位置に収まった椅子に勢いよく腰掛け、若者は机の上に行儀悪くどかっと両足を投げ出す。
衝撃で跳ね飛んだ受話器をタイミングよく宙でキャッチ。しかし
「悪いがまだ開店準備中だ」
そっけなくそう言うと、彼はぽい、と受話器を放り投げてしまった。
(適当に放り出されたように見えた受話器は、けれども見事に元の位置に納まった)
「まだ店の名前も付いてねえってのに、気の早い客もいるもんだな」
苦笑しながら紙皿の上からピザを取って一口かじり、彼は正面の入り口に向かって皮肉げに問いかけた。
「あんたもそのクチか?」
 
ドアを開け、入ってきた「気の早い客」―――ひょろりと背が高く、禿頭で、聖職者風の黒づくめの服を身に纏っていて、
聖書のような分厚い本をうやうやしげに胸元に抱いた男―――は、不躾な問いにただ沈黙を返したが、
それは意味不明なことを突然話しかけられて面食らっていたから、という訳ではなさそうだった。
 
天井で空調ファンが微かにきしみながら回転している。
「シャワー借りたいってんなら勝手にしな。トイレも裏にある」
招かざる客に鼻を鳴らし、若者が投げやりに声を投げたが、男はそれに答えずふいと身を翻すと、
部屋の隅に置かれていたビリヤード台に指を這わせながらゆっくりと歩きだした。
歩きながら、低く深い声で問う。
「君が―――ダンテかね?スパーダの息子だとか」
 
「どこでそれを聞いた?」
ダンテと呼ばれた若者は、眉を寄せ、僅かに表情を険しくしたが、
「君の兄上から」
男はあっさりと答え、彼の前に立った。
口の中に残ったピザを咀嚼しながら胡散臭げに首を傾けるダンテの胸元に、青と赤、左右で色の違う男の奇妙な瞳から、
粘りつくような視線が向けられる。
そこには銀の台座に赤い宝石をはめ込んだ、美しいアミュレット(護符)が光っていた。
「招待状を渡したいそうだ。是非受け取って頂きたい」
そう言いつつ、掲げた男の右手にはしかし何もない。
 
無言のままダンテが睨むような視線を、掲げた時と同じくゆるゆると下げられた男の右手から男自身へと移した刹那、
さりげなく天板の下に滑り込んだ男の指が、机を軽々と跳ね上げた。
一見して相当な重量があるとわかる古い机にかけられた力が相当に常識外れなものであった事は、
それが高く跳ね上がることもなく、まるで空中に横軸でもあるかのように低空できりきりと何回転もした後
横倒しになったことからも明らかで、枯れ枝のように痩せたその体のどこに一体それほどの力があったのか、
奇妙を通り越して異常としか言いようがない。
一方男にスパーダ……伝説の魔剣士の息子かと問われた青年の方もまた、人間離れした身体能力の高さを示す事で
その問いに対する答えを言外に返していた。
宙で膝を抱えて体勢を整え机の腹に難なく着地すると、同じく宙に舞っていた拳銃を掬い取り、
水平に構えて素早く狙いを付ける。
 
だが、彼の指先が引金を引く事はなかった。
男は忽然とその場から姿を消していたのだ。
 
反応が人間離れしているのは平常時にも言えるらしく、常人ならしばし薄気味悪さの余韻にさいなまれる所を、
ダンテはざっと部屋の中を斜めに見渡しただけであっさり銃を皮パンの背中に突っ込んでしまった。
「招待状ね」
苦笑交じりに呟くと、すとんと床に飛び降りる。
左の掌をウェイターよろしく天井に開くと、一拍遅れてピザの平箱が降ってきた。
紙皿からピザを拾い上げ、彼は無作法にも下からかぶりつこうと大口を開ける。
が、次の瞬間……
空間がガラスのように切り裂かれ、現れた無数の大鎌の刃が八方からダンテの身体を貫いた。
 
彼の姿は黒いローブに包まれた骸骨の群れに殆ど埋まり、足元には血の池が出来ている。
悪魔たちの携える大鎌に辛うじて支えられ、最早その動きにあわせてふらふら揺れる事しか出来ない
不恰好な操り人形と化した犠牲者の顔を、彼の正面に立った一匹が、赤く光る瞳で覗き込んだ。
 
だが、半瞬の後、死神は圧倒的な力で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる事になる。
 
憑り依であった砂塊に還った仲間を見た後に、一斉に降り向けられたうつろな赤い視線の真ん中で、
ダンテが衝撃で弾き飛ばされた頭骸骨をキャッチして、ニヤニヤしながら人差し指の先で回している。
全身に折れた刃を突き立てて、彼は髑髏を指先でオモチャにし続けながら平然と歩き出した。
鎌の先が抜けなかった間抜けな一匹が背中で引きずられ、腹で床を掃いていたが全くの知らん顔だ。
いや、やはり邪魔には違いなかったのか、そのまま数歩歩いたのちにやおら踵でそいつを跳ね上げると、
右手から左手に持ち替えた髑髏を後ろも見ずに投げつけた。
砂を撒き散らしながら悪魔は落下し、床で更に数匹を巻き込んでまたぞろ砂の飛沫が上がる。
 
次に彼は身をかがめると、床に跳ね飛んでいた拳銃……ではなくその先にあった平箱からピザを掬い、
部屋の一隅へと歩いていく。
戸惑ったように彼の背後を付いてきていた、悪魔たちの中の一匹が脇から飛びかかろうとしたが、
ダンテはやっぱりそれを見もしないで胸に刺さっていた刃を引き抜き、頭上に向かって放り投げた。
何かが断ち切られる音。
直後に天井の空調ファンが落ちてきて、またしても何匹かの悪魔が砂に変わった。
そして刃を投げつけた人さし指を高々と天に向けたまま、ダンテは唸るように言い放つ。
 
「イカれたパーティーの始まりか……派手にいくぜ!」
それから彼はスイッチを押した。
 
が、ジュークボックスはあるじのもったいぶった前振りを完全に黙殺した。
二度、三度。再生ボタンを押すが、ランプはしっかり点る癖にかすかな音すら聞こえてこない。
求めには常に忠実であるべき電化製品の反逆を、彼の短気な主人は決して許さなかった。
反応が無いのを見て取るや、にやりと不気味な笑みを浮かべておもむろに体を引く。
しかる後に気合一閃、ダンテは渾身のチョップを操作盤に叩き込んだ。
物分りの悪い家電もこれには白旗を揚げざるをえない。
ショートした機器が立てる小さな稲光と白煙がくゆった後、かすかな作動音がして
室内は凶悪なまでのロックの響きに充たされた。
それに呼応するように空間が割れ、新たな悪魔が次々と姿を現す。
背後の様子も知らぬげにダンテは前奏のドラムに合わせ、気分よくリズムを刻んで銀髪を揺らしていたが、中の一匹が
大鎌を掲げて飛びかかってくるとひょいとピザをくわえ、合の手を打つように身体を翻した。
 
彼が一撃を加えると、徒手空拳にしては異様なほど易々と、敵の体が両断される。
全身に刺さった鎌の刃を逆手にとって、それで相手を切り裂いているのだ。
そうやって幾匹かを倒した後に、彼は足の刃を前の一匹に引っ掛け、後ろ足で天井近くにまで蹴り上げると
背後の一匹の喉に手首の刃を突き刺した。
そいつが動けないでいる内にくわえたままだったピザを一瞬で口内に押し込み、
落ちてきた奴を蹴り飛ばす。敵を縫い止めた腕の刃を引き抜き、再開された一撃を大きく身体を反らせつつ
腰から素早く抜いた銃で振り向きざまに受け流した。
武器を振り切って無防備になった相手の頭に銃口を突きつけた時には、彼の体中に突き刺さっていた刃は一つ残らず
敵を砂に変えながら叩き返され、その痕さえもきれいサッパリなくなっていた。
 
後ろをちらりと振り向いて、そこに鎌を振りかぶった悪魔の姿を認めたダンテは、軽々身長分もジャンプしてそれをかわししな、
バランスを崩して前のめりになった敵の背中を踏みつけた。
「Comm'on!」と銃を持った手で手招きするや床を蹴り、悪魔の身体をスケートボード代わりに滑り出す。
進路上でさっき拾わなかった双銃の片割れをサルベージすると、部屋中に銃弾の雨がバラ撒かれた。
悪魔どころかビリヤード台さえも無差別射撃の的になり、片足が欠けて台上に並んだ球が跳ねる。
丁度よく斜めに傾いだそれをジャンプ台代わりにしてダンテは宙へ飛びあがり、全身を擦られた悪魔は天井に激突して
砂煙になった。
乗り手の方はと言えば床のビリヤード台の上に思いっきり体重をかけた着地を決め、台の端に乗っていた敵が
シーソーよろしく入れ替わりに跳ね上げられて二つ目の天井の汚れになる。
 
直立した台から放り出された球の一群が、ダンテの背後から前方へ向かって飛んでいく。
白い手玉が眼前を行き過ぎるのを見て、彼は悪戯っぽく唇を歪めると、銃口を軽く上げた。
直後に飛び出した弾丸がキューの代わりとなり、乱反射する色とりどりの球が敵の一群を砂に返す。
同じく宙に跳ね上げられていた、台の端に乗っかっていた彼の剣、リベリオンが主に呼ばれたかのごとく飛来したのを掴み取ると、
ダンテはくるりと身を捻り、横一文字になぎ払った。
小気味いいほどの切れ味のよさで両断されたビリヤード台を蹴り飛ばす。
それぞれが壁に激突し、その下で、もう何度目になるか分からない砂煙がさらさらと音を立てた。
これほどまでに暴れても悪魔の数はまだまだ尽きることがない。しかし―――
 
「さて―――そろそろ始めるか?」
彼を囲んで大鎌を掲げ、不気味な哭き声を上げる悪魔達を尻目に、ダンテは不敵に笑うのだった。
 
激しい戦闘の余韻のように、ゆらゆらと天井で揺れていたシーリングファンがついに力尽きたか落下して、
砂まみれの床を叩いた。
耳が割れそうなやかましい音の残響が消えると、静まり返った室内に残されたのはかすかな響き、
横倒しになったままの机に浅く腰を引っ掛けたダンテが、床に立てたリベリオンの柄を指先で弾いている音だけだ。
 
暫しの間、ダンテはそうやって気だるそうに大剣を玩んでいたが、ふと横目に何かを捕らえると瞳を見開き、
剣を掴みなおすと腰を上げた。
彼が目に留めたのは床に落ちていたピザの箱なのだが、ひょっとしなくてもそのまさかで、
どう考えても砂でジャリジャリのそれを食べる気満々らしい。
心なしか嬉しそうな表情で歩み寄ると腕を伸ばしたが、残念ながら砂入りピザが彼の口に入る事は無かった。
 
伸ばした腕の先で、カギ爪のついた足がピザを紙皿ごとべちゃりと踏み潰す。
出遅れた悪魔はご丁寧にぐりぐりとピザを踏みにじった上で勢いよく鎌を振り下ろしたが、当然即座に銃声が響き、
彼は床に散らばっている先達の仲間入りを果たした。
 
さすがに足蹴にされた物まで食べる気はないようだ。
薄く煙を吐いている銃をしまうと、ダンテは壁に引っ掛けてあった真っ赤なコートを手に取った。
一振りした後肩に掛け、そのまま足を出口に向ける。
数歩を行くとハンガー代わりの剣が外れて、床でわびしい音を立てた。
それに一旦振り向いて、ダンテは小さく苦笑する。
部屋の中は見る影もない。ありとあらゆる調度品が壊れてガラクタの山だ。
「なるほどね……楽しいパーティになりそうだ!」
 
言うなり彼は力まかせにドアを蹴り開ける。観音開きの扉は蝶つがいが吹っ飛び、砂煙を上げつつ回転しながら
スラムの瓦礫に突っ込んだ。
そう、砂煙だ。扉の外は案の定、砂から生まれた悪魔の群れに埋め尽くされていた。
集まってくる敵を睨みつけると、ダンテは事務所の前庭へと足を踏み出した。
一部舗装が剥がれた、灰茶けたコンクリートタイルの上で振り返り、被害状況を視認する。
外観もこれまた凄い事になっていた。柱はヒビが入ったり欠け落ちたり、壁なぞは片側の外装が完全に崩落している。
 
「ひどいな。店が台無しだ」
ダンテはぎりぎりと唇を噛み締めた。
「……名前も付けてなかったのに!」
鎌を振り上げ、小躍りしている悪魔の群れに低く唸りながら向き直る。
「弁償してもらおうか」
言うが早いか、彼は左手の大剣を上空へ向かって放り投げた。
肩のコートを剥ぎ取るとグルグル振り回し、更にターンまでしながら闘牛士のようにと言うか、ヌンチャクのようにと言うか、
とにかくムダに格好つけながら翻して装着すると、背中まで見えるほど、豪快に裾を払う。
更に丁度良くきゅるきゅると落ちてきた剣を宙で拾い、切っ先を返して地面に叩き付けた。
 
……そこまでは良かった(?)のだが。
裾を払った時に盛大に上がった砂埃のせいか、それともそもそも風呂上りに半裸で大暴れしたのが良くなかったのか。
端的にどうなったのかと言うと、彼は不意に顔をしかめ、
「……はぶしゅっ」
なんとも間の抜けたクシャミをかました。
途端、背後で不吉な轟音が響き、背中にイヤな砂嵐が吹きつける。
ゆるゆると、振り返ってみる。大惨事になっていた。
 
これまでは物凄く希望的な観測をすれば、営業や、生活をしようと思えばひょっとしたら出来ない事も無い
……かもしれない。位の状況だった。
だがこうなってしまっては、もうどうしようもない。
何せ玄関の石柱が完全に崩れ、それに支えられていた石のアーチが入り口を覆い隠してしまっている。
どころか屋根がそっくり抜け落ちて、青天井と化していた。
要するに、全壊だ。
 
ダンテは少しの間、初仕事の前に廃墟になった事務所を無言で眺めていたが、やおらくるりと振り向くと
崩壊の犯人たちに剣を突きつけ、前にも増して怒りに震える声で言い放った。
「―――思ったより高くつきそうだな!」
自分も元凶の一人であると言う自覚など、勿論彼にはある訳もない。
 
きっかけは地震だった。
鳴動ののちに大地に亀裂が走り、その上にあった建物をなぎ倒しながら岩盤が異様なまでに持ち上がる。
あちこちでそれが同時に発生し、巨大な町の一角に、更に巨大な砂の雲が湧いた。
その中心で、爆発が起こった。
否、爆発さながらの勢いで、地下にあった何かが地上に上昇しているのだ。
居並ぶビルを遥かに追い越し、なお高く高く伸びていくもの……それは巨大な石塔だ。
奇妙に捻じ曲がった柱を冠のように戴いた塔の頂上、地に突き立てた一振りの日本刀に軽く組んだ指先を預け、
沈む夕日を傍らに受けつつ下界を睥睨する者がいた。
 
成長途中に引っ掛けた何台もの大型車を、塔は無慈悲にふるい落としていく。
見渡す限りのビル群が平らに見えるほど高く、そしてそれほどの高さを誇ってなお不安定とは程遠い巨大さ。
地平線の上に何一つ、己より高い物が無い位置で、塔はぴたりと成長をやめた。
 
両者の遥かな距離。
にも関わらずその人物が誰だか分かるというのか。
「最後に会ったのは一年前だったな……早いもんだ」
ダンテは言って、肩をすくめた。
塔の天辺ではやはりこれほどの距離をものともせず、刀を片手に持ち替えた男が
吹きすさぶ高空の風に青いコートをはためかせ、ダンテをじっと見下ろしている。
前髪を上げ、後ろに流した短髪は銀、表情などカケラも無い冷たい空気をまとってはいたが、
その顔かたちはダンテとまるで瓜二つだ。
 
同じ顔の男と天と地で睨みあっていたダンテの背後で、狩り損ねた悪魔の最後の一匹、
一際巨大な死神が不意に宙へ駆け上がった。
ダンテは咄嗟に銃口を向けたが、相手が哄笑にも似た叫びを上げながらビルの上を飛び移り、
塔の頂上目指して去って行くのを見ると銃を下げ、くるりと回して仕舞い込む。
そうして彼は塔へ向かって歩き出し、やけっぱち気味に叫びながら両腕を広げた。
「当然もてなしてくれるんだろう?なぁ、バージル!」
 
歩みを進める彼の先、いつの間にか現われた巨大な魚がゆるりと塔の上空を舞っていた。
 





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