第1話 「何気ない街角に、突然の嵐」

場所:西暦20XX年…日本、渋谷

零児とシャオムゥは森羅本部へ連絡を試みるが一向に繋がらない。

零児「ちっ…やはり駄目か」
シャオムゥ「おかしいのう…ウチは24時間営業じゃなかったっけか?
   …も、もしかして、営業時間…変わった?」
零児「そんなはずがあるか」
シオン「あの、どうしたんですか?」
零児「…本部と連絡がつかない」
KOS-MOS「電波障害などは無いようです」
零児「気が利くな。となると…"奴ら"か」
シャオムゥ「秘密結社『シャドルー』…。
   わしらの事を知っとったっちゅう事は、何か悪さをしてる可能性が高いのう。
   最近流行り始めた『眠り病』についても、何か知っておるかもしれん」
M.O.M.O.「眠り病…ですか?」
零児「厳密には眠る…というより、昏倒に近い。
   生きてはいるが、意識は戻らない…というものさ。
   原因は不明。"何者かに魂を抜かれた"なんて突拍子のない説もあるが、
   今のこの世の中だ。それを否定する事もできん」
シオン「私達が来てしまったこの世界…何か大変な事が起こってるみたいね…
   KOS-MOS、他に何かわからない?」
KOS-MOS「現時点では情報不足です。この場所で得られる情報はないと思われます」
零児「いちいちごもっともだ。…よし、行くか」
シャオムゥ「あ…そうじゃ、そう言えば…さっき戦っとった時…」
シオン「なにか他に…気になる事でも…?」
シャオムゥ「うむ。…ええと、たしかモモとかいったの?」
M.O.M.O.「え…?あ、はい」
シャオムゥ「おぬし、スカート短すぎ。…ヒヤヒヤもんじゃぞ」
M.O.M.O.「あ、あの…ごめんなさい」
シオン「戦闘で気になったところってそこなの!?」
零児「…そいつは無視していい。とりあえず本部に直接行くしかないか。
   そうだ、その前に…少し付き合ってほしい場所がある」
シオン「え…?」
零児「三島財閥ビル…その前で待ち合わせている連中がいる。
   ここの問題を片付けた後で行くつもりだった所でな」
シオン「かまいません。私達は急にここに来てしまったわけですから…」
シャオムゥ「いかんのう。男は狼じゃ。ホイホイついていくもんじゃないぞ?」
零児「異世界から来た人間に、おかしな情報を吹き込むな。
   三島のビルに行く。遅れるな」
シャオムゥ「ふむ、ここからじゃと『ナムコシアター』の前に出るのが早かろうて」


場所:西暦20XX年…日本、ナムコシアター

ワンダーモモ「どうもありがとう!またいつか…またいつか、ここに帰ってきます!
   さよならは言いません!感謝の気持ちだけを届けます!どうもありがとう…!」

歓声を送る観客。

さくら「あ~あ、終わっちゃったね…」
かりん「仕方ありませんわ。"閉鎖都市指定"を受けた渋谷のすぐ近く。
   …これだけの人が集まる劇場では」
さくら「でも、よく最終公演のチケット取れたね。…言ってみるもんだ」
かりん「ご存知ありませんでしたの?このナムコシアターの建設には、
   我が神月財閥も関わっておりますのよ」
さくら「そうなの!?何でもやってるんだね」
かりん「当然ですわ。
   日本はおろか、世界の政治、経済界にあまねく知れた、神月コンツェルン…。
   その手は当然、兵器開発からエンターテインメントまで、
   あらゆるジャンルに伸びておりますのよ。
   『万事において、常に勝利者であるべし』
   …この家訓は、物理的な打倒のみを指す言葉ではなく…」
さくら「(うわぁ…これ始まっちゃうと長いんだよねえ…。なんか話題を変えないと…)
   ん~…でもこれで、ワンダーモモとフェリシアちゃんの
   コラボ・ライブの予定もなくなっちゃったね」
かりん「…触れてはいけない所に触れましたわね、さくらさん」
さくら「へ…?」
かりん「米メトロシティのミュージカルスター、フェリシアの来日。
   そして『ワンダーモモ』とのコラボ、"バトルミュージカル"…
   軽~く言ってくれましたが、我が財閥がどれだけの利益を見込んでいたか…
   あなた、おわかりですの?」
さくら「(あちゃ~、これも地雷なのぉ?)
    あ、あの~、神月さん?近くでご飯食べていかない?続きはそこで。ね、ね?」
かりん「話の途中ですのに…仕方ありませんわね」
さくら「(ふぅ…。コレってもう高校生の会話じゃないよ)」


1時間後…日本、ナムコシアター

閉館し、暗くなったホールに一人たたずむワンダー・モモこと神田桃。

桃「………(これで…全部終わり、か。やっとここまで…ここまで来たっていうのに…)
   (フェリシアさんとのライブのために…すごくたくさん練習してきたのに…)
   でも…仕方ない、か…」
???「…そう、仕方ないのよ、神田…桃」
桃「えッ!?だ、誰!?もう閉館したのに…!」
アマゾーナ「………」
桃「アマゾーナ…!?どうしたの?最終公演はもう…」
アマゾーナ「………」
桃「…あなたは…違う!?誰!?」
アマゾーナ「神田桃…ドルアーガ様に会ってもらう」
桃「な…なにを…言ってるの!?ドルアーガ…様…!?」
アマゾーナ「神田桃…おまえに拒否権はない…。
      抵抗するなら…手足の一本や二本斬り落としてでも…連れて行く…」
桃「…ど、どうして…!?」
アマゾーナ「………」
桃「だ、誰かっ!誰かいませんかっ!」
アマゾーナ「無駄だ…おまえの叫びは、誰にも届かない…」
???「…一人を除いては、ですが」
アマゾーナ「……ッ!」
桃「えっ!?」
アマゾーナ「貴様…何者…!?」
ベラボーマン「ベラボー、参上…」
桃「ベラボーって…ベ、ベラボーマン?超絶倫人…ベラボーマンなんですか!?」
ベラボーマン「お迎えに上がりましたよ、神田桃さん…いえ、"ワンダーモモ"」
桃「…え?」
アマゾーナ「…勝手なマネをしないでもらおう…」
ベラボーマン「桃さん、彼女は?」
桃「アマゾーナ…。私のライバル役の子なんですけど…さっきから、変なんです…」
ベラボーマン「…悪魔に魅入られたようですね」
桃「あ、悪魔…?何を言ってるんですか…?」
アマゾーナ「神田桃は…ドルアーガ様の"生贄"となる強い魂の力を持つ者…」
桃「イケニエ!?な、なんの事なの!?」
ベラボーマン「そして、あなたは悪魔に狙われています。
      『超変身物質』の力を引き出せるほどの強い力を持つがゆえに」
桃「超…『超変身物質』…!?」
ベラボーマン「詳しいお話と名刺交換は後ほど。今はとにかく外へ…!
      神田桃さん…あなたはそこで、一つの決断をしなければなりません」
桃「…決断…?」

同時刻…日本、ナムコシアター前

フェリシア「…あらら…間に合わなかった…?」
キング「ああ、定刻通りであれば、終わってから1時間というところか」
フェリシア「もう…キングさん、どういう事!?」
キング「どうもこうも、仕方がなかろう…。
   "怪物騒ぎ"で飛行機が遅れた…それ以外に何がある?」
フェリシア「…ないケドさぁ。
   はぁ…来月のコラボ・ライブは無期延期だし、今日は今日で間に合わないし…もう!」
キング「問題は世界規模で起こっている…怒ったところで我々がどうこうできるわけではない」
フェリシア「黙って待ってるしかないって事?」
キング「主は見ておられる。このまま放っておかれるはずもない」
フェリシア「…まあ、そうだけど…」
キング「ところで例の怪物騒ぎ…君は関係ないのか?」
フェリシア「…正直、変な気配は感じるよ。ただ…ん~、なんか臭いが違う感じ?
   キングさんも鼻は良さそうだし…わかるでしょ?」
キング「…これはマスクだ。だがよくない流れだな。"シブヤ"の件もある」
フェリシア「だからこそ!最終公演にあわせて挨拶に来たってわけ。
   なのに間に合わないなんて…!
   あげくに、お忍びで来ちゃったから、帰ったらマネージャーに怒られちゃう…。
   そんな可哀想なあたしの事も考えて?」
キング「…無理矢理付き添いで連れてこられた私の事も考えろ」
フェリシア「ま、まあまあ…そうむくれないでよぉ、キングさん。
   そんなにキバ剥き出しちゃいやん」
キン「…これはマスクだ」

フェリシア「まだいるかなぁ?桃ちゃん」
キング「閉館から1時間…まだ大丈夫ではないのか?」
フェリシア「だよね。とりあえず楽屋に忍び込もうよ」
キング「堂々と正面から入ればいいだろう。とりあえず警備員に…」
フェリシア「……キングさん、待って」
キング「ん…?」
フェリシア「よっと」
キング「おいおい、こんな往来で服を脱ぐな!」
フェリシア「…往来?どこが?」
キング「何を言って…む…?人の…気配が…?」
フェリシア「気配ならするよ。同類というか…"人以外"の気配ならね」

シアター前にモンスターが出現する。

キング「なんだ、着ぐるみ?ナムコシアターのアトラクションか?」
フェリシア「半分当たりだよ、キングさん。…中に入ってるのが人間とは限らないけどね」
キング「まさか、巷で騒がれているモンスターだというのか?」
フェリシア「(桃ちゃん…ここで何があったの…!?)」
キング「彼らは、シアターから出てきた…。まずいかも知れんぞ、フェリシア」
フェリシア「わかってるよ!それにこいつら…結構強いよ!普通の人間だったら…」
キング「…手遅れになっていなければいいが」
フェリシア「また誰か来る!」

ナムコシアターから出てきた桃とベラボーマン。

ベラボーマン「さあ、こっちですよ、早く!」
桃「ま、待ってください!」
フェリシア「あれって…桃ちゃん!?」
桃「え!?フェ、フェリシアさん!?どうしてここに!?」
ベラボーマン「あなた方は…」
キング「フェリシア、このマスクマンも…」
フェリシア「ううん、この人からは人間の臭いがする。桃ちゃんを…助けてくれたの?」
ベラボーマン「外に連れ出しただけですよ。助けるのは…これからです。
   それに彼女を助けるのは、彼女自身ですしね」
桃「え?それって…どういう意味ですか?」

シアター内からアマゾーナも追ってくる。

アマゾーナ「逃がしはしない…神田桃」
キング「追ってきたのか!?」
桃「ど、どうしたらいいんですか!?ベラボーさん、私は…」
ベラボーマン「神田桃さん…"ワンダーモモ"に変身してください」
桃「え…!?」
キング「ちょっと待ってくれ、Mr.マスクマン。ワンダーモモというのは…」
フェリシア「言いづらいんだけど…」
ベラボーマン「………」
桃「そうです…無理です!
   だって…だって、ワンダーモモはお芝居のキャラクターなんですよ!?」
ベラボーマン「いいえ、違いますよ。
   …あなたの心にいるもう一人のあなた、それがワンダーモモなんです」
桃「もう一人の…私…?」
ベラボーマン「そう。『長変身物質』は、心の中のもう一人の自分…。
   "守るべき者のために強くありたい"という自分自身を導いてくれる。
   かつての…そして今の私のように」
桃「…新田…四丁目事件…」
ベラボーマン「今、世界では何かが起こっている。
   愛すべき人のために、守るべき家族のために…。あなたに、この力を」
アマゾーナ「神田桃…私と来てもらう…!」
桃「…アマゾーナ…。………。…変身…!」

ワンダーモモへと変身する神田桃。

キング「…か、変わった!?」
フェリシア「ほ、ほんとだ…!桃ちゃん…!じゃないや…ワンダーモモ!」
ワンダーモモ「フェリシアさん…!」
フェリシア「やろうよ!"バトルミュージカル"…今、ここで…っ!」

さくら、かりんも駆けつける。

さくら「ほら!やっぱり!わあ、ワンダーモモだよ、神月さん!」
カリン「ファンサービスの野外アトラクション?」
フェリシア「にゃ?誰?」
さくら「ちょ、え?うそ!?フェリシアちゃんだよ~!
   ほら神月さん!ねえねえねえねえ!」
かりん「見ればわかりますわよ!はしゃがないでいただけませんこと?
   (…それにしても、なぜ周りに人がおりませんの?それにこの空気…)」
ベラボーマン「まずいですね…。あなた方!ここは危険です!避難してください!
   これはアトラクションではありません!」
さくら「なんか、一番特撮ヒーローみたいな人がいるけど…」
かりん「…ベラボーマン!?かつて新田四丁目を救った、超絶倫人!?」

敵の増援が現れる。

さくら「わっ!」
キング「まだ来るのか!」
ベラボーマン「な…!あ、あれはッ!?」
ワンダーモモ「ベラボーさん?」
フェリシア「あれ…?こいつらからは何の臭いもしない…」
ベラボーマン「…皆さん、あれも敵です。アンドロイド、つまりロボットです」
キング「そんなものまで出てくるとは…」
ベラボーマン「(間違いありません…ベンジャミン大久保彦左衛門。
   爆田軍団のロボット兵が、なぜ今頃になって…!?)」
さくら「な、なになに!?」
かりん「(前に読んだ資料…。
   私の記憶に間違いがなければ、あれは爆田軍団のアンドロイド…!
   ここ最近の魑魅魍魎騒ぎ、爆田軍団、そしてベラボーマン…。
   一体どうなっておりますの?)
   さくらさん、一度退きますわよ。…状況が不透明すぎますわ」
さくら「…退けないよ」
かりん「ちょっと、聞こえませんでしたの!?」
さくら「退けないよ!困っている人がいるのに、
   相手の強さがわかんないから逃げ出すなんて」
かりん「さくらさん!」
さくら「そんなの"あの人"なら絶対しない…!」
かりん「ふう…その名前が出てしまったら、もう何を言っても聞きませんわね…。
    仕方ありません、庶民のあなたを置いて逃げ出すなど、神月家の恥。
    お付き合いいたしますわ」

戦闘中、新たな敵が出現する。

???「おンや~~?すぐに帰ってくるかと思いきや…どうにも苦戦しているようですねェ」
キング「なに…?誰だ!どこにいる…!」

出現したのはジョーカー。
ジョーカー「ふぅ~む、よろしくないですねェ。
   ザベルちゃんも失敗したらしいですし、思ったより抵抗が激しいようで」
キング「な、なんだ!?丸い…ピエロ?」
ワンダーモモ「敵…!?ちょっとかわいいけど…」
ジョーカー「おお、あなたが"生贄"の方ですか。お褒めにあずかり、恐悦至極。
   これは失礼…ご紹介が遅れました。ワタクシはジョーカーと申しまして。
   以後、お見知りおきを」
ベラボーマン「…生贄…あなたも狙いは…」
ジョーカー「ええ、そちらのヘルメットを被った可憐な少女…引き渡していただければ、
   すぐにでも退散いたしますよ、ハイ」
ワンダーモモ「な、なんで…私を…」
ジョーカー「いやあ、強い魂を持っているピュアガールを集める…そういう仕事でしてねェ」
さくら「ちょっとぉ!わけわかんないよ!」
ジョーカー「無関係の方は黙っていて…ん?んん?んん~~!?」
さくら「わ、な…なに?」
ジョーカー「これは…すばらしい!のほほほ!」
ベラボーマン「まさか…その娘さんを!?」
ジョーカー「ご名答!
   "予想の遅れ"は"予定よりも多い生贄"で補う事にいたしましょうかねェ!」
フェリシア「…来るよッ!みんな気を付けて!
   こいつ、ふざけた態度に見た目だけど…強いよ!」
キング「彼も悪魔の仲間か!ぬう…神よ…」
かりん「何の事だかは存じませんが…どうやらさくらさん?目を付けられたようですわよ」
さくら「え?なんで!?」
ジョーカー「あなた自身がその理由を知る必要はありませんよ。のほほほほほ…」

戦闘中、零児達も到着する。
ジョーカー「おや~ン?どうにもお客様を出迎える事が多いですねェ。
   いやはや、面白いには面白いですが」
シオン「ここでも…戦闘が!?」
零児「ちっ、どうしてこうも次から次へと…!」
シャオムゥ「"閉鎖都市指定"から外れておる地域とはいえ、ここでも問題が起こっとるんか。
   …気をつけい、零児。ふざけたカッコじゃが、かなり格の高いじゃぞ妖物」
かりん「(あの紅いジャゲット…あれは?)」
ワンダーモモ「敵…じゃないみたいですね」
ベラボーマン「油断は禁物です。見た目通りに人間とは限りませんから」
KOS-MOS「その通りです」
M.O.M.O.「そ、そうですね…」
シャオムゥ「正論じゃな」
零児「話がこじれる。人間以外は引っ込んでろ。戦っているのは民間人なのか?」
キング「君たちは…味方なのか?」
零児「(ちっ、どうしたものか。説明がつくか?)
   …俺達は警察関係の者だ。民間人はここから避難してくれ!」
さくら「警察が来てくれたよ!神月さん!」
かりん「警察関係者?違いますわね。
   その紅いジャケット…特務機関『森羅』のエージェントですわね」
零児「なに…?なぜそれを?」
かりん「ほほほ、我が『神月財閥』の情報網を甘く見ないでいただきたいですわ。
   『森羅』…古来より、怪異・妖物に対抗してきた組織。
   陰陽道、修験道をベースに、様々な秘術・兵装を持っている」
零児「………」
かりん「『悪・即・斬』の上、『誠』の一文字を背負って、逆らう者は皆殺し
   …その鬼神のごとき戦いぶりは…」
シオン「…え?えええっ!」
フェリシア「こ、怖っ!そんな人達まで出てきちゃったの!?」
シャオムゥ「あの…わしも長くやっとるが…ウチってそんな組織だったっけ?
   な、ならず者戦闘部隊?」
零児「…後半はおかしいが、素性がバレている事に変わりはない。
   なるほどな『神月財閥』のご令嬢か。それに…ベラボーマンだと?」
ベラボーマン「………」
シャオムウ「どうやら本物みたいじゃのう。かつてのヒーローの復活…っちゅうわけか」
零児「他にも有名人がいるようだな」
シャオムゥ「ミュージカル『この世は私のもの』で一世を風靡したフェリシア。
   それにあっちのデカい豹男は、プロレスラーのキング…の、二代目じゃな。
   CWAでのマイク"マッチョ"ハガーとのタイトルマッチ…ありゃすごかったのう」
零児「…詳しいな、おまえ」
シャオムゥ「見くびるな。伊達に勉強はしとらんのじゃ」
零児「…深夜番組と、TVゲームに漫画…あとインターネットがか?」
KOS-MOS「それらは一般的に"娯楽"というジャンルに分類されますが」
シャオムゥ「どれ一つとて、昔はなかったんじゃ!ほっとけ!」
零児「フッ、あとは女子高生やら異世界から来たロボットか。…滅茶苦茶だな」
ジョーカー「のほほほ。楽しそうなお話の途中、申し訳ありませんが…
   ワタクシも忙しい身でしてねェ。
   仕事があるというのは、まったくありがたい事でして」
零児「そいつは重畳。だが、こっちも次の予定が詰まってる。…お互い様だ、気にするな」


ジョーカー「う~ん、いけませんねェ。こっちの世界でも、手強い方はいらっしゃるようだ」
キング「のらりくらりと…やりにくい相手だ。なかなか優秀なヒールだな」
ジョーカー「のほほほほほ。
   調子に乗ったヒールはベビーフェイスにコテンパン…というのが世の常でして。
   今回は顔見せという事で、退散する事にいたしましょう。
   いい素材も見つけましたし、楽しみはとっておくに限りますからねェ」
ワンダーモモ「………」
零児「素材だと?どうするつもりだ」
ジョーカー「いやいやいや、何も命を取ろうというわけではございません。
   少ぉ~し、眠っていただくだけですので」
ベラボーマン「…魂を失い、昏睡状態になる…という事ですか?」
M.O.M.O.「その症状…前にアリスさんが言ってた…」
零児「『眠り病』…!?まさか、おまえが!?」
ジョーカー「さて?何の事やらわかりませんねェ。
   この世界でその状態がどう呼ばれているのかなど、
   興味ございませんので。のほほほほ」
さくら「あいつが『眠り病』の犯人!?待って!」
かりん「さくらさん!?」
さくら「前に島津先生が言ってたんだよ!原因を突き止めなきゃって!」
ジョーカー「ではでは、ア~ディオ~ス!」

ジョーカー立ち去る。

さくら「追いかけなきゃ!」
かりん「さくらさん!島津って…ジャスティス学園のですの!?」

ジョーカーの後を追うさくらとかりん。

シャオムゥ「こ、こら!待たんか!」
KOS-MOS「追跡しますか?私の移動速度なら追いつけますが」
零児「…いや、駄目だ。同時に問題が起こり過ぎてる。応援がなければ対応しきれん…。
   今は本部へ急ぐしかない」

アマゾーナも撤退する。

ワンダーモモ「そ…そんな」
ベラボーマン「…これが始まりです、桃さん…。ワンダーモモの戦いのね」

M.O.M.O.「索敵…終了しました。付近にこれといった反応はありません」
シオン「モモちゃん、ご苦労様。有栖さん、これから…どうするんです?」
零児「俺達はこのまま三島財閥ビルへ向かう。この場は『本部』に…。
   …ちっ、そうか。音信不通だったな」
KOS-MOS「この場は、私達と同様に、引率により現地へ直接向かうしかないと思われますが」
零児「…相変らず的確な意見だ。先にいなくなった女子高生の二人はどうしようもないが…」

変身を解いたベラボーマン(中村)

ベラボーマン「そうですねえ」
シオン「あ、あなた…誰ですか…?」
中村「え?ああ、これはどうも。名刺をどうぞ。私、こういう者です」
シャオムゥ「ええと…『中村等(なかむら・ひとし)』…保険会社の営業マン?」
ワンダーモモ「あなたが…ベラボーさんですね」
フェリシア「…ふ、普通~。…むしろ地味?」
キング「失礼だぞ、フェリシア」
M.O.M.O.「でも…すごくいい人そうです」
中村「いやあ、ははは。照れますなあ」
零児「ベラボーマン…いや、中村さん。なぜ、今になってあなたが?」
中村「…神田桃さんは、悪魔に狙われています。それを…助けるために参りました」
シャオムゥ「『眠り病』の正体…。
   あのピエロが言っとった"魂を抜く"とかいうやつじゃの」
零児「見た事のないタイプの奴だったな。…何が起こっているというんだ…?
   …ともかく、状況が知りたい。本部まで同行をお願いする。神田桃さん…いいね?」
桃「…はい」
フェリシア「あたしも送っていくよ!」
キング「おい、フェリシア…」
フェリシア「だって、これに関わったあたし達も重要参考人でしょ?
   一緒に行かなきゃ。ね!」
桃「フェリシアさん…」
シャオムゥ「ふう。旅は道つれ、世は情け…人生ラクありゃ、クク88。
      さて、どうも嫌な予感もするが…これからどうなるかのう」
零児「行ってみなければわからんさ。それから九九は81だ」






| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー