Sin-罪-

part38-220~226


220 :Sin-罪- 1/7:2008/04/16(水) 02:23:26 ID:A+ZikgzPP
サイコとりあえずこれまで

◆登場人物
鴻神夜斗:主人公。ライター。記憶を無くして倒れている所を衛に拾われる。
相田衛:史学士。教授の代わりに絵画の歴史的価値を鑑定に来る。
桃城桂花:鑑定士。絵画の美術的な価値を判定する為に呼ばれる。
篠沢京子:富豪。我が儘な老婆。
丸米憶良:医師。篠沢の主治医。
時任潤:会長。美食家で料理が趣味。
井上千里:新聞記者。競売の広報に呼ばれた派手な女。
島崎穣二:宝石商。冒頭の事件の娘の婚約者で軽薄な男。
ディッシュ・サン:SFS社長。姿を見せない館の主。
アート:執事。仮面の女。
夜羽清二:画家。「もう一つの最後の晩餐」は遺作。

ゼーリス家:冒頭の事件現場。夫ウィリアム。妻ローザ。娘エカチェリーナ。秘書ロゼ。

※注:threeのオチを把握していないとついていけなくなります。

雨の中、遥は外人墓地に居た。
音を頼りにたどり着いた焼却炉に投げ込まれようとしているのは衛で。
なすすべもなく、閉じられた炉は炎を上げる。

母に起こされ電話の着信を告げられる。
うなされて居たようだがその内容は覚えていない。
碌に睡眠も取れぬまま身支度を整え現場へと向かった。

被害者は家の主であるロシア人のウィリアム。
聖杯に己の血を注ぐように宝剣で首を突いた。
密室だったことから羽生は自殺と判断するが、腑に落ちない遥は衛の元へ。
ルームランナーと釣り糸、タム鍵による密室トリック。
汗とエアコンから死後硬直が早まったこと。
死の状況を知っていた事から衛は妻ローザを犯人と推理する。
証拠となる釣り糸を手に部屋を後にしようとして…よぎる夢のビジョン。
結局何も言わず出て行った遥と入れ替わりに教授が現れる。
衛は教授の代理としてSFS社長の依頼で「もう一つの最後の晩餐」の鑑定に出向く事になった。

事件は解決するも聖杯は忽然と消える。
事後処理に奔走する中、事件は既に始まっていた。
知っていたら絶対に止めていた…あの惨劇を。

『進化の楔は失われた訳ではない
ただ…見えぬだけ…
ただ…理解出来ぬだけ…
君は選ばれた…』

221 :Sin-罪- 2/7:2008/04/16(水) 02:31:58 ID:A+ZikgzPP
男に声をかけられて目を覚ます。
傷だらけで自分の事もここが何処かも解らなかった。
所持品から夜斗という名前、ルポライターという職業を導き出す。
男は史学士の相田、ここは青森の山中という所らしい。
鑑定の為に訪れたという相田に同行し、ひとまず館に向かう事にした。

出迎えた仮面の執事アートに事情を話し、中に入れてもらう。
洋館―駈針館は美術品を守る為全ての窓が目打ちされていて豪奢だが薄暗い。
館の主はどうやら伏せって居るようだ。
招かれざる客である夜斗は相田と一室をあてがわれた。

鑑定士の桃城、富豪の篠沢、医師の丸米、記者の井上、会長の時任らに会うが誰も彼の事は知らない。
彼らの目的は中二階の悪魔の慟哭を描いた絵画「もう一つの最後の晩餐」らしい。
館の主はSFS社長のディッシュらしいが島崎と桃城以外の客は会っていない。
不審な影を感じつつ、墓地へ向かうと相田がいた。
墓は隠れキリシタンの物だという話を聞いている時、夜斗は唐突に意識を失う。

屋敷の奥、笑う影。駒は揃った―後は時を待つのみ。

部屋に戻って休んだが、夜斗の体調は優れない。
手がかりは掴めなかったが、己の性質にルポライターの性を感じた。
本調子ではないが好奇心のままに、主人に会うため夕食に向かう。
(温室で何かの気配を感じた時)途中、暖炉の奥で何かが動いた気がした。

食堂には桃城と島崎以外揃っていたが、館の主人の姿は無かった。
激昂する篠沢に、奇病を感染さないための気遣いだとアートは説明する。
現状面識の無い島崎は宝石商で届け物の為に先に来て病を感染されたようだ。
他の人間達は旧知の仲らしい。
問題の絵は、その絵としての価値以外に秘密があり、作者の夜羽は焼身自殺していた。

遅れてきた桃城はサインが消されているが恐らく夜羽の作品だと報告した。
相田は絵はミサキ信仰と結びついた隠れキリシタン伝承を基に描かれていると言う。
ミサキは7人の贄を求める祟り神で、伝承は7匹の悪魔の血を聖杯に捧げ、
神を蘇らせるというもので史学的に珍しく高い価値を持つらしい。

相田は皆に問われ伝承を口にする。
まずNeidが水に当たって死んだ事を告げた途端篠沢が苦しみ出した。
胃の内容物と共に血を吐き、篠沢は絶命。
アーモンド臭とフィンガーボウルの十円玉の還元反応。
相田はシアン化カリウムによる毒殺だと言い、丸米も青酸カリ中毒と診断した。


222 :Sin-罪- 3/7:2008/04/16(水) 02:43:51 ID:A+ZikgzPP
妙に慣れた相田を訝しむが彼は知人が刑事で日常茶飯事なのだと話す。
ボウルは直前まで棚の中にあったが、鍵をあけたまま時任は一時離席していた。
皆は主人の本へ報告に走るが、その目は一様に疑惑に満ちていた。

動けない桃城と共に台所を調べ、隠れて出入りが可能だった事を確認する。
相田と合流し書斎に向かうが不気味な装飾の扉は重く開かない。
全員で扉を破るが中は無人で数週間使われていた気配すらない。
謎の羊皮紙と日記の文面から、相田は館の名がゴルゴダの丘を示すと気付く。
伝承を再現するために彼らは呼ばれた…桃城は恐怖心で逃走してしまう。
彼女が倒した鎧の中から島崎が遺体で見つかり、桃城の車は大破して橋が落ちた。
霧雨の中、館は陸の孤島と化す。

他の車に細工はなく爆弾は橋の中央に仕掛けられていたようだ。
相田は姿の見えない主人、執事、そして島崎の発見までの所在を気にかける。
館にもどるが他の客は部屋に戻ったようで姿は見えない。
2人は単身捜査を開始する。

島崎の遺体はまだ暖かく硬直も無い。
後頭部に血が付着していることから恐らく撲殺。
近くに落ちていた鍵を入手する。

絵には殴られた狐、全身に短剣を刺された熊、水桶でもがく蠍、炎に包まれた獅子、
額を貫かれた白馬、喀血し喉を押さえる蛇、首に縄を巻かれた豚が描かれている。
絵と3人の死の符合、伝承ではNeidが水にあたりUnfeuscheitが撲殺。
夜斗は残りの碑文の解読を急かす。

食堂で篠沢の部屋の鍵を入手し台所で執事の仮面を見つける。
毒の器は1人分しか無かったが対象が篠沢個人か無差別かはまだ解らない。
書庫で必要な書籍を入手し、協力を願うが丸米は警戒して話にならない。

時任の話では食堂に来た順は篠沢、丸米、井上、食事の指定はアレルギーのある井上のみ。
彼は夜羽の一介のファンに過ぎず、他の人間とは仕事や美術関係の知人だという。
相田は島崎の声が高かったことを確認した。

井上によると彼らは5年前に何かの縁で知り合ったらしい。
橋が落ちた時「罠」と漏らした事を問い詰めるが、彼女は特に不自然ではないと流す。
彼女の出した謎かけを解いた夜斗は、絵には不老不死の秘密が隠されていると聞く。

書斎は多岐に渡る難解な書籍が並び、日記は常人には理解不能な内容だった。
羊皮紙に記された物は死海文書の一部ではないかと相田は言う。

223 :Sin-罪- 4/7:2008/04/16(水) 02:49:49 ID:A+ZikgzPP
引き出しで見つけたリボルバーを相田の目を盗んでポケットに滑らせた。

部屋に戻った2人は推理を開始する。
毒は時任の隙をついて料理に仕込まれと思われ、料理の違う井上が疑わしいが、
可能性に過ぎず他の人間の容疑が消えた訳ではない。
アートを疑う夜斗に相田はそもそもの彼女の存在を疑う。
所在が知れず声の高い島崎が犯人に演じさせられてとしたら…
状態から島崎は桃城逃走の混乱の最中に鎧の中で殺された事が濃厚だった。
文献の解読に集中するため夜斗は島崎の部屋へと追い出される。

崖を見下ろす影は意味深な言葉を残す。
次は水死…

中二階で井上は男に声をかける。
彼の持った杯を見て、彼女は眠れないからと自らも酒を求めた。

夜斗は自室となった部屋で目覚める。
時は朝5時、4時間が経過していた。
相田の様子を窺おうと立ち上がった瞬間時計を落として割ってしまう。
相田の部屋は文献が広げられ足の踏み場も無い。
夜斗は荷物の中に女性の写真を見つけた。
力尽きた相田をたたき起こし話を聞く。

水にあたった蛇Neid―篠沢
羊番に撲殺される狐Unfeuscheit―島崎
溺死する蠍Begierde
火炙りになる獅子Hochfart―桃城
絞首刑になる豚Fresserei
短剣に貫かれた熊Tragheir
一角獣のZornは碑文が欠けていて判読出来ない。
桃城の順番が飛んでいる事で次が水死か絞殺か解らない。
話を終えた所で中2階から丸米の悲鳴が聞こえた。

腰を抜かした丸米に促され階下を見やると、巨大な水槽に井上の遺体が漂っていた。
恐怖で丸米は篠沢の指示で過去に何かの過ちを犯した事を漏らす。
落ちていた彼女の携帯に残された「0*12」の文字。
時任は0=丸、*=米と判断し丸米を拘束しようとするが逃げられてしまう。
突き飛ばされた相田は島崎の遺体に倒れ込みその柔らかさに違和感を持つ。
何かに気付いた相田は後を追うように指示し書庫に最後の調査に向かう。
玄関は閉じられ、夜斗は丸米を追い中庭を東に向かう。

記された悪魔の名はヘブライ語ではなく中世ドイツ語表記。
英語では、laviathan mammon Asmoday lucifer beelzebub belphegor Satan―
ダンテの神曲…だから篠沢がlaviathan。
その理由からある人物の死に疑問を持った瞬間、衛は襲われ意識を失う。

224 :Sin-罪- 5/7:2008/04/16(水) 03:01:17 ID:A+ZikgzPP
丸米を探し中庭に出た夜斗は墓場の方に人影を見たがそこには誰も居なかった。
墓石には名前以外に謎の碑文がきざまれている。
温室では時任が脆い階段を丸米を探し登っていた。
夜斗の制止する声に構わず、時任は何かを見つけ駆け上がる。
轟音と共に階段は崩れ、蔓に首を絡め取られた時任の骸が揺れていた。
残骸の中に手のひら大の銀杯がひしゃげている。
どこからともなく異質な電子音が響き渡った。

音の源は焼却炉、沈黙していた炉が今は轟音をたてている。
異臭に眉をひそめ周囲を確認すると相田の眼鏡が足元に落ちていた。
慌ててスイッチを操作するが炉は止まらない。
扉に手をかけようとした瞬間、銃を構えた丸米が制止する。
彼は夜斗を夜羽の息子だと疑い、集められたのは何かの関係者だと言う。
事情が掴めない夜斗を犯人と決めつけ、丸米は引き金を引こうとする。

(銃を所持していない)
軽い破裂音と共に視界が赤く染まる。
暖かい雨の感触が心地よかった。
→Dead end

(墓で相田と炉の話をしていない)
引き金を引いた瞬間銃身が弾け残弾が四肢を貫く。
同様に倒れた丸米の向こうで無人の筈の館に灯りが灯った。
→Dead end

(銃を所持+墓で炉の話をしている)
やむを得ず隠していた銃を構えた瞬間、制止する声が聞こえた。
暴発した銃の破片は丸米を貫き、倒れた体から赤い帯が石畳に広がる。
現れた相田は高確率で夜斗の銃も同じ細工がある事を示唆する。
弾倉から零れた小石がそれを証明した。
炉の内部が墓に通じていた事で、相田は辛くも助かったらしい。
暴発の可能性は「自分ならそうする」という分析に基づいたものらしい。
相田は背後から殴られたらしく犯人は見ていない。

導き出される丸米が犯人という結論に相田は疑問を示す。
毒は執事と篠沢が揉めて居る際に彼女の手に触れる事で仕込まれた。
島崎の遺体は発見直前に殺されたのではなく既に死後硬直が解けていた状態だった。
故にアートは島崎では無い。
殺人は伝承ではなく絵画自体になぞらえてあった。
嫉妬(篠原)、強欲(島崎)、情欲(井上)、傲慢(相田)、大食(時任)、怠惰(丸米)―
―そして憤怒。
目的は父を殺した者達への復讐―相田に呼びかけられ桃城が姿を現す。

生きている可能性はあった、確信を与えたのは井上の携帯。
0が12=1兆…夜斗に出された謎かけによればそれは兆の文字をもつ桃城を指す。

225 :Sin-罪- 6/7:2008/04/16(水) 03:08:20 ID:A+ZikgzPP
彼らが訪れた後死んだ父、元妻との再婚を決意していた彼に自殺は有り得ない。
酔った島崎から冗談まじりに語られた事実に桃城に殺意が浮かぶ。
有り得ない伝承と聖杯の為に殺された父。
巻き込んだ事を詫び彼女は銃口を頭に向け自ら命を断つ。

解っていれば結果は変わっていたか…相田の問いを夜斗は無為な物だと流す。
互いの声も聞こえない爆音の中ヘリは降り立ち、開け放たれたドアから女が飛び出す。
遥と呼ばれた女は相田に飛びかかると何か喚いている。
2人のやり取りを微笑ましく眺めていると相田は以前話した刑事だと紹介した。
遥が乗ったせいで定員を越え、怪我をしている相田を優先し夜斗は辞退した。

記憶は殆ど戻った―ヘリを見送ると夜斗は屋敷に戻る。
人は森を離れ人になった。
知らない物を作り出せない筈の人間の作った化物の像。
怒りに狂った哀れな女を弔うように手を伸ばす。

(暖炉に影を見ていない)
瞬間、背を刃が貫く。
金髪壁眼の己の半身が血塗られた刃を手に立っていた。
→Dead end

(暖炉に影を見ている)
既に暖炉にはいないようだ。
男を食い物にした女は水面に儚く漂う。
一つだけ一致しなかった伝承―だが事前にその分は済んでいる。
欲する事に飽きぬ男、光を渇望する原罪の悪魔達、失われる事で認められた画家。
書斎の燭台を引くと現れた隠し棚に内側がどす黒く染まった杯が収められている。
伝承や聖杯などありはしない…その言葉に笑みを浮かべながら、開いたドアに3発の弾丸を放つ。
ドアの向こう、S-03―秀明に死ねない者の感想を問う。
現れた秀明は苦痛に顔を歪めながら、夜斗―ディッシュを睨み付ける。
その銃傷は見る間に塞がり、ディッシュは満足そうに笑む。

秀明の起こした爆発で負傷したディッシュは、やむを得ず夜斗に自らの意識を転送した。
夜斗の抵抗を御し、意識下におけたのは朝になってから漸く。
桃城に舞台を与えただけだというディッシュに秀明はその意図を問う。
聖杯はEDEN―不死の力の原本であり、秀明を呼び寄せる餌。
阻止すべくナイフを構えた秀明の背を執事の放った弾が貫く。
ART―Anna Rin Tarnar…ずらした仮面の下から火傷の跡が覗く。
麻酔に意識を奪われつつある秀明にディッシュは己の目的を語り出した。

226 :Sin-罪- 7/7:2008/04/16(水) 03:18:51 ID:A+ZikgzPP
(仮面or絵画の秘密が無いとき)
数日後、北陸を中心に新種のウィルスが蔓延する。
政府はインフルエンザだと説明し患者を隔離したが死者は増え続けた。
だが、本当の悲劇は生き延びた人々の中に息づいて居ることを、まだ誰も知らない。
→Bad end

(仮面と絵の秘密を入手)
Missing link―失われた進化の中間種、それは欠けたのではなく存在しない。
人類は進化ではなく変異したのだとすれば…
近年の感染症に治療ではなく隔離が実施されたこと。
そして聖杯―無数に飛来する隕石に付着したウィルスの人類を作り出したもの。
7つの血液という因子―DNAがそれを活性化する鍵となる。
EDEN―秀明はそれを見届ける為の器に過ぎない。
そして、リンが投げた最後の血液パックは弧を描き…

ディッシュは呆然と立ち尽くす。
床に広がる赤い飛沫の向こう、銃を構えた遥ともたれ掛かるように立つ衛。
仮面が安易に見つかる位置に隠されていた事で衛は疑念を抱いた。
こんな形で会いたく無かった…それは遥とリンに共通した想い。
納得出来る話ではないが、衛は秀明と聖杯の引き渡しを要求する。
残弾は1、衛は身を呈しても遥を守る…ディッシュは諦めて銃を放った。
リンも応じ秀明を引き渡そうとするが、その秀明が声をあげる。
掌に隠していた血液が聖杯に滑り落ち…

銃弾が聖杯を弾き、ディッシュの胸を染める。
遥には見えていた―未来。
口角に血泡を浮かべながら聖杯を拾い上げるとベランダの手すりに体を預ける。
既に人類は…笑みを浮かべ彼は聖杯を抱き、彼女はそれを追って落下する。

(スタッフロール)

遥は後悔していた…撃たなくても何も起きなかったかもしれない。
衛は彼女の予感を信じた、同行を頼んだのは衛だといった。
秀明の姿も無く遥は彼の身を案じる。
衛にしては苦戦を強いられていた事を遥は問う。
複数犯故に惑わされたが…衛は笑って一番の理由は秘密だと言った。
→True end

以上
結局長く……要約するとつまらなくなったので。
次までは今の機種で対応してるんですが…前の携帯ご臨終だから詳細は無理。

※井上が会っていたのは犯人ではなく夜斗(ディッシュ)。
※時計は思わせぶりだが無意味






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