第3話 「燃えろ!ジャスティス学園」


場所:西暦20XX年…日本、渋谷

???ガイ「"閉鎖都市指定"…まことでござったか」
??「空間にわずかな歪みがあるようだ。それに…この"気"…」
???「…うむ。妖気…でござるな」
??「妖気…とな?」
???「…ここしばらく、
   世界各地で魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)するという事件が起きているのでござる」
??「魑魅魍魎…"人の世を乱す者"達というわけか」
???「左様。…おそらく、ここが最も妖気が強い場所でござる。
   …拙者は約束を果たし申した。
   次はおぬしが拙者に本当の事を語る番でござる。」
??「本当の事?…先に話した事がすべてだ」
???「…遥か先の未来…そこからタイームスップリして来た…
   そのような妄言を信じろと申すか。」
??「タイムスリップ…時空転移なり。拙者の言葉を妄言と付すのは、おぬしの自由…。
   だが『武神流』を名乗る者が、そのような虚言を弄すると思っているのか?」
???「………」
??「メトロシティと呼ばれるあの街で、拙者とおぬしが出会ったのも何かの縁…。
   それを理解しているからこそ、おぬしは拙者を連れてここまで参ったのであろう?」
???「…その通りでござる。
   かつてない妖気、頻発する不可解な事件、
   そしておぬしの言うタイムッスーリプによる異世界からの客人達…。
   あまりにも多い怪異…そして情報は少なすぎる…」
??「今、拙者の仲間が別の場所で情報収集を行っている。
   アイビス島と呼ばれる孤島だという事だ。おぬし、聞いた事はないか?」
???「あいびす島…
   過去、とあるエネッギイ資源の実験で、大きな事故があった島でござる。」
??「エネルギー資源?」
???「詳細は一切不明…否、公開されなかったというのが真実でござる。
   確かに…何かあるやも知れぬ」
??「やはり、いわく付きの場所であったか。キャプテン殿から連絡を待つしかないが…
   ここ以外に、何かわかりそうな場所は?」
???「…少しかかるが、あそこしかあるまい」
??「……?」
???「そこに忌野流…別の流派でござるが、
   武神流と同じく、忍者の血を現代に受け継ぐ者達がいる。
   そこの情報網を使えば、何か掴めるものもござろう」
??「…して、場所は?」
???「…忌陰村(きいんむら)、私立ジャーステッス学園。学び舎でござる」


場所:魔界…ドルアーガの塔、59階

ドルアーガ「…ジョーカー…手こずっておるようではないか」
ジョーカー「いやはや、お恥ずかしい限り。
   物質界の住人達…大した事はないと思っておりましたが、これがなかなかどうして」
ドルアーガ「…急げ。『時の狭間』が再び開放される前に、だ。
   急げ…我の力を…そしてギルガメスを…」

ジョーカー「やれやれ、気の短いお方だ("時の狭間が再び開放される前"に?
      封じ込められる事よりも気にかけるという事は、まだ"奥"に何か……?)」
???「キキキキ…いいザマだな、ジョーカー。
   仕事があるって来てみりゃあ…まさかこんなトコたァなァ」
ジョーカー「来ましたか。
   こんなトコついでに、アナタにはそんなトコに行ってもらいたいと思いましてねェ」
???「そんなトコォ?」
ジョーカー「物質界ですよ。
   アナタ好みかどうかは知りませんが、なかなかカワユイ猫娘などもおりまして」
???「おれ好みの…?そいつァ楽しみだ。…刻み甲斐があってよォ。キキキ」
ジョーカー「ワタクシは神界に行って来ますのでねェ。そっちはヨロシク」
???「神界…女神イシター狙いかよ?
   いきなり大本命たァ、点数稼ぎもタイヘンだなァ、えェ?」
ジョーカー「まさか。いくらワタクシのキュートなパワーをもってしても、
   そう簡単な相手ではありませんからねェ。
   焦らず、騒がず…今は"その下"からじっくりと。
   今回アナタに行ってもらうのも、その一環ですからねェ」
???「パシリかよ。面白くもねェ」
ジョーカー「まあまあ、そうおっしゃらず」
???「…いっその事、目的の小娘ってのを刻んじまうのも面白ェかもなァ。
   ドルアーガの野郎、どういう顔をするのかねェ…キキキ」
ジョーカー「………。…他の女どものどうしようがオマエの自由。
   しかし、あの娘だけは無傷で…それが絶対条件…!」
???「おお、怖ェ、怖ェ…。おいおい、マジになるんじゃネェよ。冗談だゼ、冗談。
   オレはオレの仕事をするだけだからよ。キキキキキ…」

ジョーカー「………。もう少し簡単にコトが運ぶと思っていましたが…。
   のほほ…まだまだ面白くなりそうですねェ」


場所:西暦20XX年…日本、私立ジャスティス学園校門前

さくら「はぁはぁ…。やっと着いたね…」
かりん「ふう…はふぅ…。だ、だからヘリをチャーターしようと言ったのですわ。
   なぜ私が庶民と一緒の電車に揺られ、あとは徒歩ですの!?
   しかもダッシュで!」
さくら「まぁまぁ。ヘリコプターなんて待ってられないって!怖いし」
かりん「…さくらさん。
   猪じゃあるまいし、どう考えても空路の方が早いですわよ。
   まったく…。だいたい、忌陰村…
   こんなへんぴな所に学校を建てているという意味がわかりませんわ!」
さくら「だんだん怒りの矛先がずれてきてるよ。
   あのピエロのお化けは途中で消えちゃったけど、
   ジャスティス学園には無事に着いたんだし、いいじゃない」
かりん「この方は本当にもう…
   (ご自分があのピエロに狙われているという事
   もすっかり忘れてらっしゃるようだし…)」
さくら「ともかく、島津先生を呼ばないと」
かりん「確かに『眠り病』の原因が、ある程度特定できた今、
   早急に確認をとる必要がありますわね」
さくら「そういう事!島津先生、何かわかったら真っ先に教えてくれって言ってたしね」
かりん「…まあいいですわ。で、さくらさん。"アポ"はとってありますの?」
さくら「へ?」
かりん「ここ、私立ジャスティス学園は、一つの『区』のようなものですのよ?
   校門の前で騒いだところで、つないではもらえませんわ。事前にアポを…」
さくら「…え、え~と…プロレス?」
かりん「アポですわ!アポイントメントッ!会う約束ですわよ!」
さくら「あの…。し、してなくちゃ…駄目かな?」
かりん「…この方は本当にもう…」
かりん「まったく…何事にもまっすぐなのはあなたのいい所ですが、
   もう少し考えてほしいものですわ」
さくら「えへへ、照れるな」
かりん「…褒めておりません」
さくら「まあそう怒らないでよ、神月さん。
   ここまで来たんだし、とりあえずできる事をしようよ。
   たのもォー!…って門を叩くとか」
かりん「お待ちなさい。…電話をすれば済む事ですわ」
さくら「ああ、そりゃそうだね」
かりん「大体、今日は日曜日…その教師が学校にいるかどうかもわからないとうのに…。
   …あら?」

電話をかけようとするが電波が届かない。

さくら「どうしたの?」
かりん「…電波が届かない?今時、そんな事ってあるかしら?
   …仕方ありませんわ、お待ちになって、さくらさん」

別の回線へ電話をかけるかりん。

さくら「……?」
かりん「………」
さくら「あの…何かあったの?」
かりん「…おかしいですわね。専用の衛星通信回線もつながらない…そんな事が?」
???「………」
さくら「……!?」
かりん「さくらさん?…急になんですの?」
さくら「…様子がおかしいよ、神月さん」
かりん「え…?」

そこへ敵が出現する。

かりん「怪物!?」
さくら「気配の主と…違う!?っていうか、あのピエロと一緒にいたモンスター!」
かりん「…本格的にさくらさん、あなたを狙ってきているようですわね」
さくら「…モテモテだね、あたし」
かりん「…相手が普通の殿方なら良かったですわね。いきますわよ!」
さくら「うん!(さっきの気配…この怪物達とは違った…なに…?)」

かりん「…数が少なすぎますわね」
さくら「そうだね、様子見…って感じがする」
かりん「…様子見?」

???「キキキキ…。
   なかなか鋭いじゃねえか、お嬢ちゃん」
さくら「どこ!出てきなさいってば!」
???「キキキ…なるほどなァ、おめェが"生贄"の娘か」
さくら「…あなた、あのピエロの仲間ね」
???「ピエロ?あァ、ジョーカーの野郎の事か。
   仲間ってのはちょいと違ェなァ。仕事上の付き合いってやつだ。
   オレァ、ジャンガ。お嬢ちゃんよォ、、オレと一緒に来てほしいんだがなァ。」
さくら「冗談でしょ。子供の頃から、知らない人にはついて行くなって言われてるしね。」
ジャンガ「たまにァいいじゃねェかよ。ナニゴトもケーケンだぜ?」

???「…いけませんな。神聖なる学び舎の前で、女子高生を誘惑しようなどとは」
??「女のコをくどくなら、もう少し気の利いた言葉でないとね」
ジャンガ「ああン!?」
かりん「どなたですの!?」

現れたのはジャスティス学園教師の島津英雄、水無月響子。

響子「ここにまで化け物が…」
英雄「なるほど…騒がしいと思えば、こいういう事でしたか」
さくら「あっ、島津先生!水無月先生も!」
かりん「手間が省けた…というところですわね」
英雄「あなたは…玉川南高校の?」
さくら「そうです!話さなきゃいけない事があって…
   『眠り病』についてです!」
英雄「『眠り病』!?」
響子「まさか…原因がわかったの!?」
かりん「原因の究明というより、それを仕向けている者がわかったのですわ。
   そこの下品な化け猫の…お仲間ですけどね」
英雄「仕向けている…?あの病は人為的なものだと?」
ジャンガ「よォよォ、いきなり出てきて、人の獲物にちょっかい出してんじゃねェゼ、
   おっさんよォ。」
響子「人が話している時に…。態度の良くない化け物ね」
ジャンガ「正義漢ぶって余計な事に首を突っ込むと、痛い目見る事になるせェ?キキ…」
英雄「正義や悪は関係ありません。
   教え子達を守る…それは教師の務めです!」
さくら「島津先生…!」
かりん「…守ってもらうほど、私は弱くありません事よ」
響子「大人の言う事は聞くものよ?
   では…英雄先生」
英雄「…いきますぞ、響子先生」
ジャンガ「しゃらくせェンだよォーッ!」

雑魚敵を一掃し、ジャンガのみになる。

ジャンガ「やるじゃねえかよ…チョイとからかってやろうと思や…」
かりん「まったく…そんな甘い考えで、私に勝てると思って?」
さくら「そうそう簡単に連れてかれたらたまんないって!」
英雄「命まで取ろうとは思わん!ここから去りたまえ!」
響子「帰る前に『眠り病』の事はちゃんと教えてね?猫ちゃん?」
ジャンガ「ウゼェ…人数が多いくらいで調子コキやがて。
   これだからザコはムカつくんだよ。ちっ…ヤメだヤメだッ!
   殺すなとか、変に生け捕りなんて考えてるからこうなんだよッ!」
英雄「むっ…!」
ジャンガ「オレはオレのやり方でやるぜェ…。
   少しでも生きてりゃモンクねェんだろが!」
響子「…キレちゃったみたいね」
ジャンガ「見せてやるせェ…"毒の爪のジャンガ"様の真骨頂をよォ」
さくら「(雰囲気が変わった…?)」

敵の増援も出現する。

響子「え!?新しい敵が!?」
英雄「なんと…!学園の前にこのような化け物が!?」
かりん「タイミングが良すぎる…!」
ジャンガ「(…ジョーカーの差し金か。
   あのヤロウ…こうなるコト、わかってやがったな…。
   ケッ、ムカつくが…ここは使わせてもらうゼェ)
   ああ、そうだった。こいつらは呪いの言葉が得意でよェ。
   …キキキ…こいつらをその門の向こう側に放り込んだら…面白ェだろォなァ」
英雄「待ちたまえ!そんな事が許されるとでも思っているのかねッ!
   この門の向こうには、448名の生徒達が…!」
ジャンガ「カンケェーねェーんだよッ!ッバァーーカ!
   それを決められンのはオレなんだよッ!引っ込んでなッ、オッサン!」
英雄「ぬ…く…ッ!」
ジャンガ「キキキ…そこの娘を渡しゃア、勘弁してやってもいいケドなァ」
さくら「…うう…!」
ジャンガ「別にオレぁどっちでもいいんだゼェ?
   死にかけで連れてくか、素直について来るか…どっちでも同じ事だからなァ」
かりん「…なんという…!」

???「…なんとう悪辣(あくらつ)。なんたる非道…」
さくら「…!?」
??「…そしてなんと卑怯極まりない!拙者も助太刀いたす…ッ!」

現れたのはガイとショウ。

ジャンガ「なんだなんだ、オメェらはよッ!」
英雄「君達は一体…」
かりん「その赤い胴着…!武神流忍術の使い手…凱(ガイ)ですわね」
ガイ「…左様。忌野雷蔵殿に会いに参った。義によって、この場は助太刀いたす」
さくら「ブ、ブシン流?」
英雄「武神流忍術…!雷蔵校長からお聞きした事があります。
   "人の世を乱す者現れる時、武神の影あり"…」
かりん「よくご存知ですわね。
   忌野流忍術と並び、古来より現代に伝わる流派の一つ。
   その武神流が現れたという事は…」
ショウ「…それだけ、この世が乱れているという事なり」
響子「あなたも…?」
ショウ「我が名はニンジャコマンドー翔(ショウ)。
   同じく武神流を継ぐ物だ」
ジャンガ「なんだか知らねェが、ザコが増えただけかよ…!
   …ケッ、メンド臭え…!面白くねェンだよッ!」
ガイ「面白くない…?
   …戦において、かようなものは関係ござらん。
   勝利か、敗北か…生きるか死ぬかのみ。
   …いざ、参られい…!」

雑魚を倒し、ジャンガを追い詰める。

ジャンガ「…あ…ぐあ…なんだと…!?」
ガイ「人の世を乱す者…討つ…!」
ジャンガ「ま、待て!やめろ!オ、オレが悪かった!あやまる!だから許してくれッ!」
かりん「…とどめを刺すべきですわ」
さくら「待って、待ってよ!もう勝負はついたんだし!」
ショウ「…甘い、甘いぞ娘。この者の目…今ここで討ち果たすべきなり」
響子「お待ちになって。この猫ちゃんからは、聞かねばならぬ事があります」
英雄「そうです。それに…無抵抗な物を手にかける事は…」
ジャンガ「………」
ガイ「甘い…!」
ジャンガ「そう…甘ェェーーッ!」

油断をみせたスキにさくらへ攻撃をくりだすジャンガ。

さくら「うああっ!」
かりん「さくらさんっ!?」
ジャンガ「もうどうでもいいゼ!くたばりなァーーーーッ!」

そこへどこからともなく豪鬼が現れ、ジャンガへ瞬獄殺を叩き込む。

さくら「……ッ!!」
ジャンガ「い…痛ェ…ェ…ぐおお…!な…なんだ…おめェ…は…!
   グギ…ギギギ…」
豪鬼「…薄汚い異形風情が、己の所業、恥と知れ…!
   …下衆めが…去ねいッ!」
ジャンガ「ぐ……おめェの顔…覚えたからなァッ…!」

立ち去るジャンガ。

豪鬼「………」
さくら「(あの気配の…人…!)」
英雄「…き、君は…?」
ショウ「(なんという殺気の持ち主か…!)
   皆の者、危険だ!下がれ!」
豪鬼「………」
ガイ「…豪鬼…拳を極めしおぬしが…どういう了見でござるか」
かりん「"拳を極めし者"…!?まさか…!」
さくら「あ、あの…」
豪鬼「………」
さくら「ありがとうございます…助かりました」
響子「(い、意外と冷静ね)」
豪鬼「娘…六本木に行け」
さくら「……!?」
豪鬼「…そこのうぬが会わねばならん男がおる」
さくら「会わねばならない…?もしかして!?」
豪鬼「………」

立ち去る豪鬼。

さくら「…六本木に…"あの人"が…?」






| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー