第5話 「悪魔の遺伝子」


場所:神界…イシターの神殿。

気を失っていた零児が目を覚ます。
他の仲間達も神殿へ飛ばされてきた様子。

零児「う…うう…」
M.O.M.O.「あ、気が付かれたようです!アリスさん!」
零児「ここは…?く…」
響子「傷を見せて。…深いけど、だいぶ古い傷ね。
   開いたりはしていないようだけど…。大丈夫なの?」
シャオムゥ「そんなに心配せずとも、ネボケとるだけじゃろ。
   こやつ、昔から寝起きが極端に悪くての。
   わしが毎朝起こしてやっておるくらいじゃ」
レイレイ「へえ、意外アルな。逆な感じするけど」
シャオムゥ「ふふん、見くびるな」
零児「…そいつは朝までインターネットで遊んでいるだけだ。
   昼から寝るくせに偉そうに言うな」
ブルース「いつもの調子になってきたか」
中村(ベラボー)「最後にここに現れましたが…大丈夫ですか?」
零児「現れた?…そうだ、ここは!?」
キング「それがさっぱりわからなくてな」
フェリシア「なんか…建物とかを見る限り、ギリシャっぽくない?ほら、そこのイスとか」
英雄「…違うような気がしますねえ。
   日本国内でない事は間違いないようですが。
   この玉座のようなものは…?ううむ」
響子「携帯電話も圏外ね…。それとも、電波障害でもあるのかしら?」
KOS-MOS「電波状況はクリアです。厳密には、電波そのものを感知できません。
   厳密には、電波が一切検知できません。」
レジーナ「一切?そんな事はありえないでしょ?
   今の時代…南米のジャングルでも、大気中を飛び交ってるくらいなのよ?」
M.O.M.O.「KOS-MOSさんの言ってる事…本当です。モモにも検知できません」
零児「となると…考えられる事は一つ、か」
桃「心当たりがあるんですか?」
シャオムゥ「この世ならぬ妖物達の出現…その逆じゃ」
桃「……?」
零児「俺達が、奴らの世界に来た…という事だ」
フェリシア「ええ!?そんな世界が存在するの!?」
キング「…おまえはどこから来たんだ」
フェリシア「あ、そうか。…でも、こことは違う所からだよ?」
零児「そことも別の世界…という事だろうな」
M.O.M.O.「つまり…"次元転移"…ですか?」
シオン「そんな…」
レジーナ「あるエネルギー資源の実験で、遥かな過去…6500万年前の世界が
   現代に出現した事があったわ。…起こり得る事よ」
ブルース「サードエナジーか。
   過去と未来…それを仕切ってるのが"次元の壁"だとかいうのであれば…
   全く別の世界にすっ飛ばされるって事もアリってわけだ」
さくら「よくわかんないなあ。結局、一体何が起こって、あたし達はどこに来たんだろ?
   ねえ、リュウさん…ってあれ?リュウさん!?」

リュウの姿が見当たらないことに気付くさくら。

さくら「リュウさん…いないよ!?
   え!?みんなここに来たんじゃなかったの!?」
零児「なに…!?あの時六本木にいて、今いないのは!?」
フォンリン「春麗もいないわ」
かりん「…ケン・マスターズもおりませんわね」
KOS-MOS「付近に生体反応はありません」
レイレイ「アイヤ~…はぐれてしまったようアルな」
さくら「そんなぁ…せっかく会えたのに!無事なのかな…リュウさん…」

中村「まあまあ、とりあえずここを出て、あたりを散策してみませんか?
   次の手が浮かぶかもしれませんし、リュウさんにケンさん…でしたか?
   その方達も近くに来ているかもしれません」
英雄「いいですな。ここには誰もいないようですし、何事も行動せねば始まりませんし」
かりん「まったく…気楽な方々ですこと。とはいえ、仕方ありませんわね」
さくら「リュウさん達が心配だよ!早く行こう!」
零児「ああ、互いの情報を交換しつつ…
   とりあえずは状況を確認するしかないな」
響子「あの敵の女性と、あなたの関係とかもね」
シオン「え、え~と、モトカノ…でしたっけ?」
零児「何の話だ。あの女が?…やめてくれ」
フェリシア「でも、あの後がシャオムゥちゃんじゃ…。
   …零児って、結構マニアックだよねぇ」
零児「つまり、よっぽどひどい目にあったワケよ。その反動で、逆の方向に…」
桃「なるほど…深いかも」
シャオムゥ「ぬしら…ええ加減にせえよ。(ひどい目か。…そんな程度ではないわ…)」


場所:魔界…魔界村、玉座の間

ジョーカー「とまあ、そんなワケで…面白いコトになっておりますです、
   魔王アスタロト様。」
アスタロト「ククク…ついに物質界への扉が開いたか。
   これで、4つの世界…すべてが通じた事になるな」
ジョーカー「その物質界、なかなか楽しいトコロでしてワタクシ、かなり気に入りました。
   意外なポテンシャルを秘めた生き物が多いようでしてねェ」
アリーマ「…ザベルとやらが持ち帰ったという、『デビル因子』を持つ者の事か?」
ジョーカー「……!」
アスタロト「なに…?」
ジョーカー「…さすがはお耳が早い。
   ミシマなんとか…という男、物質界の生物でありながら、『デビル因子』という
   ワタクシらに近い要素を持っておりまして」
アスタロト「ほう…それで?」
ジョーカー「これは面白いと、素体ごと奪ってきてもらったのですが…」
アリーマ「…ですが?何かあったのか?」
ジョーカー「覚醒…ってやつなんですかねェ。
   この魔界の気に当てられたのか…目覚めたと思ったら、どこかへ飛び去って
   しまったわけですよ。…物凄い暴れっぷりの後でねェ」
アスタロト「ほう…暴れっぷりとな?」
ジョーカー「正直、オドロキのパゥワーでした。
   いやいや、あれを逃すとは勿体ない。ドルアーガの塔の管理もズサンなコトで。
   …ま、期待はしておりませんでしたが」
アリーマ「ジョーカー、貴様はドルアーガの手の者ではなかったのか?
   今の台詞…とてもそうは思えんぞ」
ジョーカー「ならば、ドルアーガ様に報告しますか?
   チクりなんて、アナタがするとは思えませんがねェ、のほほほほ」
アリーマ「…ふん」
アスタロト「ククク…いいではないか。そのミシマ某、ワシの物にするのも悪くない」
ジョーカー「そういうワケですよ。お耳に入れておいた方がよろしいかと
   思いましてねェ。のほほほ。…では、ワタクシめはこれにて」

立ち去るジョーカー。

アスタロト「ククク…ドルアーガとは、いつかは雌雄を決さねばならぬ…。
   その時のためにも、手駒の充実は急務か。
   レッドアリーマ・ジョーカーよ、おまえは…」
アリーマ「アスタロト様…私は"あの男"の捜索に参ります」
アスタロト「む…まだ気にしておるのか?捨て置け、しょせんは過去の男だ。
   ドルアーガめの力を取り込み、あの『乙女の騎士』すら退けた、我が魔界村…
   一介の騎士ごときにどうにかできるものではない。
   おまえはミシマを捜し出すのだ」
アリーマ「いえ…そちらへは、我が隊の者を向かわせます。出撃いたします」

立ち去るアリーマ。

アスタロト「ふん、いつまでも頭の固い男よ。何をこだわっておるのか」


イシター神殿の周辺を散策した零児たちだが、リュウ達の手がかりを見つけることが出来ない。

零児「ふう…進展はなし、か」
シャオムゥ「う~む、、わからんのう。
   …だが少なくとも、わしらが属していた世界とは根本的に違っているようじゃの。
   あの女狐め…とんでもない事をしてくれたもんじゃ」
M.O.M.O.「あの女の人…誰なんですか?」
零児「…敵だ」
シオン「モモちゃん…誰にでも言いたくない事はあるのよ?」
M.O.M.O.「わ、わかりました…」
零児「………」
KOS-MOS「熱源接近。捜査から帰還した別働隊のようです」

別々に散策していた中間達が戻ってくる。

シャオムゥ「何か収穫はあったかの?」
中村「ただいま戻りましたよ」
零児「手間をかけてすまない、中村さん。首尾は?」
フェリシア「だぁーから!それじゃ盛り上がらないんだって!」
零児「……?」
レイレイ「いやあ、でもさ、一概に押すばかりが恋愛じゃないワケよ。
   相手の出方を見るコトだって大切アル」
桃「う~ん、お互いの気持ちさえ繋がってれば年齢の差は埋められると思うけど…ダメ?」
フェリシア「にゃはは!青い!青いよ、桃ちゃん!そんなんじゃあ…」
零児「(…この話、まだ続いていたのか)」
シャオムゥ「…ぬしら、真面目に探索しとったんじゃろうな」
中村「誤解はしないでいただきたいですなあ」
フォンリン「まったく…やる気あるのかしらね、この娘達は」
キング「少なくとも我々三人は色々見てきたが…」

ブルース「戻ったぜ」
レジーナ「どこにも人気がないなんて…まるで静寂の世界ね」
さくら「はぁ…駄目だねえ」
零児「どうだった?」
かりん「今のさくらさんの言葉通りですわ。…ここは一体どこですの?」
英雄「しかし、驚くほど空気は澄んでいて、自然も美しい。いや、いい所ですなあ」
響子「今度、二人っきりで歩きたいですわね」
英雄「きょ、響子先生?い、いやあ…ははは」

シオン「あ、来栖さん…」
零児「…言わなくてもいい、わかってる。もう少し緊張感を持ってほしいが…」
KOS-MOS「その心配はありません」
M.O.M.O.「緊張しなきゃいけないみたいです…」
シャオムゥ「なんじゃと?」

突然出現する敵。

シオン「な、なに!?敵なの!?」
かりん「親しき隣人…という風情ではありませんね」
キング「フェリシア、見た事はあるか?」
フェリシア「ないよ、こんなお面みたいなの。
   でもこの感じ…明らかにこっちに敵意を持ってる。」
KOS-MOS「過去のデータに同系統のものは登録されていません。データ不足です」
シャオムゥ「厄介な…!」
零児「分散していた時に出てこなかっただけマシだ。
   いくぞ、逆に何かわかるかもしれない」

雑魚を減らしていると、KOS-MOSが熱源を感知する。

KOS-MOS「熱源、接近してきます」
シャオムゥ「さすがは敵の本拠地というとこじゃな。数はわかるかの?」
KOS-MOS「1体です」
零児「1体だと?」

出現したのは風間仁。

風間仁「やっと人がいた…む?」
英雄「若者?人間に見えますが、彼は?」
響子「わかりませんわ、英雄先生。人間そっくりの怪物かも…」
フォンリン「風間仁!?またあなたなの!?」
レイレイ「また颯爽と現れたアルな。もしかして、出番を待ってたワケ?」
風間仁「いや、たまたまだ」
レジーナ「たまたまって…ちょっと、どこにいたの?」
風間仁「それがまったくわからないんだ。2時間近く歩き通したんだが…」
さくら「あ、あのっ!こっち来る途中で、白と赤の空手着を着た人と、
   青いチャイナ服の人を見かけませんでした!?」
風間仁「え?」
レジーナ「船に乗っていたカラテマンの二人の事だ。
   チャイナ服の方は知らんと思うが」
風間仁「いや、あんたらが初めて会った人間だ。他には…」

風間仁の背後からジョーカーの部隊が現れる。

かりん「あの丸いのは…!」
ワンダーモモ「何度も出てきてる、かわいいモンスター…!」
風間仁「くっ、追いつかれたか。
   あんた達以外には、途中で俺を見つけて追いかけて来た、
   こいつらくらいにしか会っていない」
ベラボーマン「そうだ、一つ聞かせてください。
   三島財閥ビルの前での戦いの時…あなたが追って行った、私と同じような
   黒いスーツの男…どうしました?」
風間仁「渋谷まで追ったが…見失った。
   そうしたら急にめまいがして…気付いたらここにいたんだ」
零児「(渋谷…だと?)」
キング「話は後にすべきだ。何が起こって、ここがどこなのかはわからないが…
   敵ははっきりしている」
フェリシア「そうだね、キングさん。とりあえずぶっ飛ばしちゃおうよ!」
風間仁「ああ、こいつらを引っ張って来てしまった責任もある。
   ここは俺も闘わせてもらう」
零児「………」
シャオムゥ「どう思う?零児」
零児「なぜ渋谷から…?"次元封鎖"は特定の範囲内しか効果がないはずだ」
シャオムゥ「例外か、"あ奴自身"が特殊なのか…。
   ふむ、興味は尽きんの。なかなかイケメンのいい男じゃし」

風間仁も仲間に加わり、ジョーカー部隊を退ける。
すると別の場所からデビルカズヤが出現する。

デビルカズヤ「………」
響子「あ、悪魔…!?」
シャオムゥ「ようやくそれらしいのが現れおった。
   ふふふ…地獄の一丁目には相応しい相手じゃて」
さくら「ええ!?ここって地獄の一丁目だったの!?」
かりん「あながち否定できなくなってきましたわ。さくらさん、集中なさって」
キング「まさに悪魔か。…しかし、どこかで…?」
風間仁「…おまえは…!」
デビルカズヤ「…ついに自由を得た…」
零児「口が利ける…?こいつ…他の連中とは違うようだな」
レイレイ「厄介な相手だよ、たぶん」
フォンリン「お仲間なの?」
レイレイ「そういうわけじゃないケド…すごい力を感じるアル」
フェリシア「デミトリ…?頭とんがってるけど、違うよねぇ」
KOS-MOS「おそらく、人間です」
シオン「え!?ちょっとKOS-MOS、どう見たって…」
KOS-MOS「構成成分の78%までが人間と一致しています。
   それ以外は、現時点では解析不能です」
ワンダーモモ「え、え~と…コ、コスプレ?」
M.O.M.O.「構成成分という観点から見れば、サイボーグみたいなものかもしれないです」
風間仁「…そんなものじゃない」
ブルース「おい、おまえ…あいつと知り合いか?」
風間仁「………」

デビルカズヤの周辺にアリーマ部隊が出現する。

レジーナ「また来たの!?同じような翼の生えた奴が…!」
英雄「…これは…こちらも見るからに悪魔、という感じですな」
零児「それにガイコツか。なんなんだ?」
ベラボーマン「ですが雰囲気的には彼の仲間…というわけでもなさそうですが」

デビルカズヤ「…我の邪魔をするな…。我はこの力を試したい。
   そう…相応しい相手がいる…風間仁、おまえという、な」
風間仁「…ああ、俺もそう思っていた」
シャオムゥ「ワケありのようじゃのう。
   (ん?あの悪魔とこの小僧…少し似ておるか?)」
零児「少なくとも、敵のようだな。…やり合うしかない…いくぞ」
デビルカズヤ「そうだ…来るがいい…!」
風間仁「…勝負!」

風間仁「…一つ聞く、三島一八。
   貴様がなぜ…そんな姿になって、ここにいる…!」
デビルカズヤ「長かったぞ…俺の中の『因子』が目覚めるまで…!」
キング「ミシマ…!?そうか、先代のキング神父から若い頃に聞いた…
   ミシマリュウカラテの達人…!」
かりん「資料で見たことがありますわ。
   三島財閥の"冷血御曹子"…お父様も一度手痛い思いをさせられたとか。
   ですが…」
フォンリン「そうよ。
   三島一八…20年近く前の、ザ・キング・オブアイアンフィスト・トーナメント…。
   それを最後に行方不明になっているはず」
風間仁「…21年前だ」
ブルース「聞かせてくれないか?何があったのか」
ベラボーマン「そうですね。そして、なぜあのようなおぞましい姿なのかも…」
風間仁「後だ。…奴の死体の前で、ゆっくり話をする」
デビルカズヤ「クク…できるのか?貴様に俺を…。
   ………。
   …我を倒すだと…?人間風情が…」
シャオムゥ「なんじゃ…?オレっちゅうたり、ワレっちゅうたり…はっきりせい」
風間仁「どうでもいい。叩き潰す…!」
零児「相当な因縁がある事だけは確かか。
   …俺も人の事は言えないが…こういう時は止めても無駄というのが相場だからな。
   やるぞ」
風間仁「………」

まだ力を残した状態でも強さを見せ付けるデビルカズヤ。

デビルカズヤ「これが力か…まだ馴染んでいないが…それでもこれだけの力が…。
   フフフ…ハハハハハ!」
風間仁「…逃げるつもりか!三島一八ッ!おまえはこの場で、俺が…ッ!」
デビルカズヤ「…ククク…吠えるな、風間仁。いや…我が息子よ」
かりん「なんですって…!?三島財閥、冷血御曹子の…息子!?」
フォンリン「(やっぱり…血縁だったのね)」
フェリシア「ええっ!?ハ、ハーフ!?そんな感じしなかったけど!」
風間仁「く…ッ!言うなッ!
   母さんを捨てた化け物を…父親などと認めるかッ!」
レジーナ「ちょっと、落ち着いて!」
零児「(異形の者の血を引く男…。
   まさか、この男があの場にいなかったにもかかわらず、この世界に来た理由は…)」

デビルカズヤの周りを新たなアリーマ部隊が取り囲む。

ブルース「ちっ、また出やがった!」
さくら「さすが地獄の一丁目…悪魔だらけだね
ワンダーモモ「見るからに、あの赤い悪魔の仲間みたいだけど…」
響子「でも、こんな調子で出てこられたのでは、こちらは消耗する一方ね」
英雄「…キリがありません。有栖君、ここは一度退くべきです」
零児「…確かに」
KOS-MOS「退路を確保します。よろしいですか?」
シオン「お願い、KOS-MOS」
風間仁「行きたければ行け!俺は奴を!」
デビルカズヤ「ククク…そう急ぐな、仁…。時間はある…俺にも、貴様にもな」
風間仁「なんだと…!?」

そう言い残し、飛び去るデビルカズヤ。取り囲んでいたアリーマ部隊も後を追う。

キング「逃げた!?なんというスピードだ」
風間仁「三島一八ァッ!」
ベラボーマン「むっ!?悪魔も飛び去りましたが?」
レイレイ「な、何しに来たワケ?」
M.O.M.O.「あの人を追いかけていったみたいです」
零児「俺達は眼中になかったって事か」
シャオムゥ「な~んか悔しいのう…見向きもされんとうのは屈辱じゃぞ」
零児「無駄な戦いを避けられたんだ。文句を言うな」
風間仁「………」
零児「残った連中を片付けるぞ。こいつらは三島一八を追うつもりはないらしい」

敵の残存部隊を全滅させる。

響子「…とりあえず、静かになったようね」
レジーナ「伏兵がいる可能性があるわ。そういう連中は、この状況を待っているものよ」
シャオムゥ「ふむ…ならばなおさらの事、ショバ変えをした方がいいかもしれんのう」
M.O.M.O.「ショバ…え?あの、どういう意味ですか?」
KOS-MOS「"場所変え"のアナグラムと思われます。
   状況把握が困難である現状においては、必ずしも得策であるとは思えませんが」
シャオムゥ「く…ま、またダメ出し…」
零児「こいつの擁護をするわけじゃないが、じっとしていても事態は好転しない」
ベラボーマン「どちらももっともな意見ですねえ。さて、どうしたものか」
風間仁「決まっている。奴を…三島一八を追う」
レイレイ「まあまあ、落ち着くアル。
   とっかぶっ飛んでっちゃったんだから、捜すっていっても…ねぇ」
風間仁「…それでもだ」
零児「風間君、君と奴の関係…話したくないなら別にかまわない。
   だが、今は状況が状況だ。
   …それに、俺も立場上、民間人である君に無茶はさせられない」
シャオムゥ「ふん、偉そうに。自分も似たような相手がおるじゃろが」
フェリシア「しかも女がらみな分、ジンよりも根が深そうだしね」
ワンダーモモ「ふ、深いんだ…」
零児「…深くない」
さくら「でも…仁さんが他の所にいたって事は、
   リュウさん達もどこか別の場所にいるって事だよね?
   だったら…あたしも捜しに行きたいんだけど」
かりん「ですが、可能性があるだけで…確証はございませんわ」
英雄「その通りです。バラバラに行動すべきではないと思います」
ブルース「だが、手分けして情報を集めるやり方も、アリっちゃアリだぜ?」
フォンリン「その分、戦力が分散するわ。
   さっきの悪魔の大群に囲まれたりしたら、どうするつもり?」
シオン「なんか…混乱してきましたね」
シャオムゥ「うむ。どうにもまとまらんのう。…なんかこう、きっかけになるような…」

話し合いも纏まらない中、神殿前に女性が出現する。

???「………」
シャオムゥ「おわっ、誰じゃ?建物の中には誰もおらんかったはずじゃぞ?」
キング「…この神々しい輝き…な、なんだ…?」
フェリシア「ど、どうしたの?キングさん」
???「…あなた方の戦い、見せてもらいました。お入りください。お話があります」
零児「話…?敵ではないようだが…。
   フッ…"きっかけ"か。逆に、どうも嫌な予感がしてきたな」






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