METAL GEAR 2: SOLID SNAKE

part39-279~298


279 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:08:26 ID:rl44rDYV0
別のことやろうと思ってたのに結局メタルギア2を執筆してしまった…
というわけで投下。

主要登場人物①

■ソリッド・スネーク
元FOX HOUND隊員。
拉致されたマルフ博士奪還のため呼び戻される。

■ホーリー・ホワイト
先にザンジバーランドに潜入している女性。
とりあえずヒロインみたいな感じ。

■ロイ・キャンベル
FOX HOUND司令官。大佐。

■ジョージ・ケスラー
元傭兵。武器兵器の専門家としてスネークをサポートする。

■グスタヴァ・ヘフナー(オリジナル版ではナターシャ・マルコヴァ)
チェコの秘密工作員(STB)。マルフ博士の護衛をしていた。
元カンガリー・オリンピックのゴールドメダリスト。

280 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:09:11 ID:rl44rDYV0
主要登場人物②

■キオ・マルフ
高純度の石油を精製する微生物「OILIX」を発明した学者。
ザンジバーランドに拉致される。

■ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー
メタルギアの開発者。再び拉致され、メタルギア開発に従事させられている。

■グレイ・フォックス
スネークの先輩隊員。

■BIG BOSS
元FOX HOUND司令官。OUTER HEAVEN騒乱でスネークに敗れる。だが…


281 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:09:34 ID:rl44rDYV0
1990年代後半…世界は安定化の時代を迎えようとしていた。
大国間の雪解け、地域紛争の和解緩和により『核の脅威』も過去の産物になろうとしていた。
しかし、平和を好まないものたちもいた…中東で不穏な空気が高まっていたのである。
ソ連、中国、中近東に隣接する小国ザンジバーランドに軍事政権が樹立。
ザンジバーランドは世界各国の廃棄用核兵器貯蔵庫を襲撃し、核武装を遂げたのち、
隣国に対して無差別侵攻を開始したのである。

一方、予想以上に早く訪れた石油資源の枯渇により世界は深刻なエネルギー危機に直面していた。
そんな中、チェコの生物学者キオ・マルフ博士が高純度の石油を精製する微生物「OILIX」
を発明した。
「OILIX」を巡り、世界は緊張状態に突入したのである。
しかし、マルフ博士は渡米途中、ザンジバーランドにより拉致されてしまった。
ザンジバーランドは核兵器と「OILIX」により、軍事的優位を確保しようとしているのである。
博士を救出すべく、元FOX HOUND隊員ソリッド・スネークに指令が下った…

282 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:09:55 ID:rl44rDYV0
ザンジバービル前の崖を登りきったスネークは、キャンベル大佐に無線連絡を入れる。
「こちらスネーク…潜入ポイントに到着」
「スネーク…相変わらず、時間通りだな。
 よし…『OPERATION INTRUDE F014』開始。
 もう一度、確認する。君の任務はザンジバーランドに潜入、
 拉致されているチェコの生物学者キオ・マルフを奪取することだ」
「…マルフ博士の位置は?」
「うむ…マルフ博士の奥歯に発信機が埋め込まれている。
 接近すればレーダー上に投影されるはずだ。
 …幸運を祈る」

警戒網をくぐり、ダクトから内部へ潜入したスネークの無線機に通信が入る。
「私、ホーリー…ホーリー・ホワイト」
ジャーナリストとして潜入していたという彼女のサポートを受け、スネークは潜入を続行する。

283 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:10:29 ID:rl44rDYV0
ガス地帯を抜け、マルフ博士らしき人物を発見するが、それは敵の変装だった。
「ふふ…愚かなFOX HOUND部隊!
 マルフ博士はここにはいないっ!
 こんな安っぽい発信機でだまそうとは、FOX HOUNDも相当、時代遅れだな。
 俺はブラック・ニンジャ。
 世界一のハイテク不正規戦部隊FOX HOUNDとやらの実力を見せてもらおうか!」
スネークは襲い来るブラック・ニンジャを退ける。
彼の正体はOUTER HEAVENでスネークをサポートしたカイル・シュナイダーだった。
「…スネーク、お前がメタルギアを破壊した後、NATO軍による大規模なOUTER HEAVEN爆撃が行われた。
 レジスタンスであった我々も…OUTER HEAVENの女子供も…みんな見捨てられた」
彼は「あの人」に助けられたと語り、博士の独房へのヒントを語って息絶えた…

284 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:11:07 ID:rl44rDYV0
シュナイダーのヒントを元に博士の囚われていると思しき小屋を発見したスネークは、
部屋の壁を何者かが叩いているのに気づく。
それが暗号であることに気づいたスネークは、暗号を解読し、無線機で連絡をとってみる。
「おう、わかってくれたか…私の暗号の意味を」
「マルフ博士?」
「久しぶりだな、スネーク!」
「ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー博士?…どうして!」
そこに囚われていたのはマルフ博士ではなく、かつてOUTER HEAVENで出会ったマッドナー博士だった。
彼によると、マルフ博士はタワービルに移され、自分はメタルギアを開発させられているという。
「スネーク…ここまで言えば、こいつらの黒幕が見えてきたじゃろう?」
「BIG……BOSS?」
マッドナーによれば、BIG BOSSはメタルギアと「OILIX」で世界を握ろうとしているという。
さらにマルフ博士は心臓が弱く、いつまで拷問に耐えられるか分からないらしい…
彼に同行していたSTBのエージェントと連絡を取るよう助言を受けたスネークは、
ここに残るというマッドナーに必ず迎えに来ると言い残し、タワービルを探して迷いの森へ戻って行った。

森を抜け、砂地に辿り着いたスネークに通信が入る。
「スネーク!そこは危ないぞ!地雷原だ」
「あんたは?」
「ファンの一人さ…うまくやれよ」
謎の男からの通信通り埋まっていた地雷を回収しつつ、北を目指すスネークの前にハインドDが現れる。
空中から機銃で攻撃するハインドに対抗する術はない。
「スティンガーミサイルがあれば、この怪鳥を落とすことができるぜ」
ケスラーのサポートを受け、スネークはスティンガーミサイルを探すため、一時撤退する。

285 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:11:29 ID:rl44rDYV0
森へ引き返したスネークは途中、大きな沼を発見する。
傍にいた子供の証言によれば、ここをトラックが渡っていったのだという。
スネークは沼の沈まない部分を渡り、奥に施設を発見する。
「久しぶりの客人か?…いいところに来たぜ。
 これからひとっぱしりしようと思っていたところだ。
 俺はランニング・マン。世界一俊足な傭兵だ。俺の足についてこられるかな?」
敵の俊足を逆手にとり、勝利をおさめたスネークは敵の持っていたカードを入手する。

ザンジバービルへ引き返し、回収したカードでスティンガーミサイルを発見したスネークは、
ハインドを撃墜することに成功した。
タワービルへと辿り着いたスネークに大佐が通信を送ってきた。
「これより先は周波数を変更する」
荷物にまぎれてタワービルへと潜入したスネークに今度はホーリーから通信が入った。
「スネーク!わたし…正体がばれちゃってつかまっちゃったの!!助けて!
 …マルフ博士と接触がとれたのに」
「どこだ?!…場所は?」
「…わからない。目隠しされてたから。
 タワービルのどこかだと思うけど…」
ホーリーは周りから聞こえてくる音を伝えてきた。
スネークはそれをヒントにタワービル内を探索する。

286 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:11:52 ID:rl44rDYV0
地下を捜索していたスネークはホーリーの通信に似た場所を発見する。
壁をプラスティック爆弾で破壊し、ようやくホーリーを救出した。
「助かったわ、スネーク」
彼女によれば、マルフ博士は伝書鳩を飛ばしたらしい。
カードのコピーを渡し、去ろうとするホーリーにスネークは声をかける。
「ホーリー!」
「えっ?…」
「今のは、恋人同士の別れの言葉だ」
「…じゃあ、私たちは?…なんて言うの?」
「生きていればいつでも会える…」
そう別れを告げたスネークは、敵兵たちよりも先に鳩を発見するため一路屋上を目指す。

タワービル30Fに辿り着いたスネークの周りを無数の糸が囲っていた。
「こ、これは?…ブービー・トラップ?」
「その通りだ。
 狐を生け捕るトラップさ。FOX HOUND。
 俺はレッド・ブラスター。これで動けまい。
 俺のグレネードでゆっくり料理してやろう」
障壁に身を隠すレッド・ブラスターをグレネードで迎え撃ち、スネークは勝利をおさめる。

287 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:12:14 ID:rl44rDYV0
屋上に辿り着いたスネークはエサを使って鳩を捕まえる。
鳩の足にはマルフ博士からのメッセージが書かれた紙が結ばれていた。
「『HELP! WIS, OhIO KIO MARV』…
 Hだけが小文字?マルフ博士の伝言なのか?」
手紙は暗号だった。
暗号を解いたスネークはマルフ博士に通信を試みる。
「Tady je Marv, Co mam delat? Chceme jenom mir」
マッドナー博士によれば、彼はチェコ語とスロバキア語しか話せないらしい。
彼らを護衛したSTBのエージェント、グスタヴァなら話せると聞いたスネークは、
敵ユニフォームを奪って潜伏しているという彼女にコンタクトを試みる。

ザンジバービルへと戻ったスネークは4Fでグスタヴァを発見する。
「…そうよ、私…STB局員のグスタヴァ・ヘフナー。
 ソリッド・スネークね…お互い追うものは同じ。
 協力してマルフ博士を助けましょう」
マルフ博士と無線で話したグスタヴァによると、
彼はタワービル北のクレバスを越えた先にある収容所にいるらしい。
グスタヴァの案内に従い、地下水道を進んでマッドナー博士の独房に辿り着くスネーク。

「おう!…グスタヴァ、スネーク!」
「よく御無事で…」
「…少しやせたな…マッドナー」
「君は変わらんな、スネーク」
再会も束の間、再び地下水道を行く3人。
途中、疲れたというマッドナーに従い、休憩することに。

288 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:12:38 ID:rl44rDYV0
「…おかしいわね」
「仕方ない、マッドナーはああ見えても年だ」
「違うわよ。私たち…
 世界的な天才学者、元オリンピック選手、元特殊部隊隊員がこんな下水道で…」
グスタヴァの語る身の上話の中、ある男の名前が出てくる。
「…一度だけ、一度だけ結婚を考えたことがあった。
 私がまだ氷の上を走っていた頃。
 今でもくるしくなるような大恋愛だった…フランク・ハンターっていう西側の男」
彼のために亡命を試みたが、政治的な理由で拒否されたのだという…
ちょうどトイレから戻ってきたマッドナーを加え、3人は先へと進むのだった。

タワービルの北、クレバスへと辿り着いた3人は、
クレバスにかかる一つの橋をマッドナーから順番に通ることになる。
マッドナーが渡り終え、グスタヴァが渡ろうとした瞬間、飛来したミサイルが橋を破壊した。
グスタヴァの肢体が宙に舞う。
「グスタヴァっ!」
「…あ、私…
 私、やっぱり…氷の上しか歩けなかったみたい。
 滑ることばかりで…両足、ちゃんと両足で地面を踏みしめて歩くことをしなかったわ…」
「東西の氷は解けはじめているんだ。
 グスタヴァ?今度こそ地面の上をしっかりと…自分の人生の上を踏みしめて味わう時だ。
 グスタヴァ?まだだ、まだだ…」
「もういいのよ…私、何人もの死を見てきているわ。
 自分がどんな状態か…わかる…残念だわ。またいい人にめぐり合えたのに」
カード6とブローチを渡し、彼女は息絶えた。
マッドナーは連れて行かれ、そしてミサイルを発射した巨体が現れた。

289 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:13:00 ID:rl44rDYV0
「……メタル…ギア?」
「スネークっ!!
 俺だ…グレイ・フォックスだ」
「グレイ…フォックス…」
「貴様にこの橋は渡らせん!!マッドナーは連れて行く。
 どうだ、スネーク?昔のよしみだ。ここは見逃してやってもいい。
 さっさとここから立ち去れっ!いいか…いますぐに…国へ帰れ!
 わかったな…ハハハァ…」
「フォックス!
 ……俺はあきらめんぞっ!」

ホーリーからの通信を元に、ハンググライダーを手に入れたスネークは、
タワービルから飛び出すために20Fを目指す。
しかし、突如19Fでエレベーターが止まり、フォックスから通信が入った。
「スネーク!…俺だ。グレイ・フォックスだ」
「フォックスっ!」
彼は忠告を無視したスネークに暗殺部隊を送り込んだというのだ。
「俺たちは密室専門の暗殺部隊フォー・ホースメンだ。
 大統領おかかえの極秘チームだ。俺たちに料理されることを誇りに思え」
スネークは4人を倒すことに成功するが、エレベーターは壊れてしまい、1Fに戻ってしまった。
別のエレベーターから10Fに昇ったスネークは、待ち伏せていた敵兵と戦いながら20Fを目指す。

290 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:13:28 ID:rl44rDYV0
20F、ベランダに辿り着いたスネークに通信が入る。
「俺だ。ファンの一人だ。
 そこからダイブできるのは北向きの風がふいたときだけだぜ」
彼のアドバイスを元にハンググライダーで飛び出し、クレバスを越えたスネークは高原地帯に辿り着く。
「待ってたぞ。スネーク!
 俺はジャングル・イーブル。
 ジャングル内でのアンブッシュで俺の右にでるものはいない。
 本物のヘビかどうか試してやる」
イーブルに勝利したスネークは北にあるバイオラボでタマゴを入手し、
孵ったフクロウを使って収容所に潜入することに成功した。

エレベーターで地下3Fに降りたスネークに再びファンの一人から通信が入る。
「俺だ…ファンの一人だ。スネーク、気をつけろ。
 その部屋にあの伝説のゲリラ部隊ウィスパーズの生き残り、ナイト・フライトがいる」
ステルスと銃声を消した銃による攻撃に苦戦を強いられるが、なんとかスネークは勝利をおさめた。
硫酸を中和しながら進み、マルフ博士がいると思しきドアの前に辿り着くが、
持っているカードキーでは開くことができなかった。
「カード9はジャングル・イーブルがもっていたはずだ!」
ファンの一人からの通信を頼りに、カードキーを回収したスネークはようやく中へ入り込むことができた。
だが…そこにあったのはマルフ博士の遺体と、横に立つマッドナー博士の姿だった。

「あっ!…スネーク。
 手遅れじゃ…たった今、息をひきとったよ。心臓がもたんかったんじゃ」
だが、スネークはマルフ博士の遺体に不審な点を発見する。
「ん?首筋にアザが??」
「心配せんでもいい、スネーク。
 マルフが死んでもOILIXの設計図は大丈夫じゃ。
 マルフは用心深い男、万一の時のために設計図をのこしとる」
ゲームマニアであるマッドナー博士は、カートリッジの基盤にマイクロフィルムを隠したのだという。
だが、それを隠したロッカーの鍵がどこにあるかは知らないという。
そこにホーリーからの緊急通信が入る。

291 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:13:59 ID:rl44rDYV0
「スネーク!大変っ!!」
「どうした!ホーリー?」
「スネーク。マッドナーのこと…気になったから局に調べてもらったの。
 OUTER HEAVENから救出された後の彼だけど…幸福ではなかったみたい」
彼女によるとマッドナーは学会から疎外されたことを恨み、二重スパイとなっていたのだという。
「すると今度のマルフの一件も?」
「そうね、タイミングがよすぎるわ。
 マルフの詳細にわたる渡米スケジュールをマッドナーが流していたからにちがいないわ」
「最初からマッドナーはOILIXを手に入れるためにマルフに近づき、同行した…」
マッドナーは開き直る。
「そんなところかのう。スネーク。
 わしは…きみらの世界にわしのすべてをかけていたんじゃ。そのために住み慣れた国を捨て…
 じゃが君らはわしを罵倒し、ことごとく非難した。
 わしは…メタルギアを完成させたかったのじゃ!」
自らの心情を語りつくした彼は、マルフ博士を殺害したことをも告白した。
「どうしてもOILIXの設計図を渡そうとせんからじゃ!」
そしてグスタヴァも死も、彼がフォックスに連絡をとっていたからだった。
グスタヴァから預かったブローチこそがロッカーの鍵であるという。
「スネーク。マルフから、いやグスタヴァから預かった
 マルフのロッカーのカギを渡せ!!」
首に掴みかかってきたマッドナーを一蹴したスネークは、マイクロフィルムを回収した。
去ろうとするスネークにまだ息のあったマッドナーが声をかける。
「ス、スネーク…
 スネーク…奴がこのままお前を見逃すはずはない。
 あれを…メタルを使うはずじゃ。
 む、娘のエレンへのプレゼントじゃ。あれの破壊方法を…教えてやる」
弱点を聞き出したスネークの足元に、突如穴が開いた。

292 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:14:25 ID:rl44rDYV0
長い穴を滑り落ちた先は地下基地だった。
「スネーク!このメタルギアに破壊方法なぞないわ。
 おいぼれ学者のひとりよがりだ!」
「フォックスか?…どこにいる?」
「すぐ会えるさ、スネーク。
 正面のドアを通ってこい!」
ドアをくぐった先で大きな足音が響く…メタルギアD。
「スネーク!俺も…このメタルギアも昔とは違う。
 本物の恐怖と敗北感を味あわせてやる!」
移動しながらミサイルと機銃で攻撃してくるメタルギア。
スネークはマッドナーの言った弱点を攻めることで破壊に成功した。
だが、爆発に巻き込まれたスネークの装備に火がついてしまった。
慌てるスネークを尻目に、フォックスは勝ち誇ったように言う。
「スネーク!
 カートリッジはもらっていくぞ、…焼け死ぬがいい!」

装備を捨て、後を追うスネークの前に立ちはだかるフォックス。
「ここは?」
「決着をつけるには最高のリングじゃないか。
 スネーク。久しぶりだな…この地雷原の中で…素手でどうだ?」
「チキン・ファイトか?」
「FOX HOUND最高のライバル。
 俺はおまえとやれる時を心待ちにしていた!」
「フォックス!
 貴様の腐りきった性根を叩きなおしてやるっ!」
「スネーク!
 フォックスの称号の貴さを思い知れ!」

293 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:14:47 ID:rl44rDYV0
戦いがはじまると同時にケスラーから通信が入った。
彼によれば、フォックスは10年前、ハンターと呼ばれていたらしい。
…そして、東側の女との間に関係があったとも。
フォックスは彼女の西側への亡命を手引きしたが、失敗に終わったらしい。
そう、その女の名は…グスタヴァ・ヘフナー。

地雷原の中、一対一、素手での純粋な殴り合いを制したスネークにフォックスは語る。
「スネーク…どうやらフォックスの称号をゆずる時がきたらしいな」
「フォックス…なぜだ?」
「俺は…お前と違って、複雑な立場にある。
 BIG BOSSはお前にとっては単なる上官にすぎなかったかもしれんが。
 俺は彼に二度、命を救われた。部隊に入るずっと以前のことだ。

 俺はベトナムでの二世だった…当時、白人との二世は終戦後も迫害され
 強制労働を強いられていたのだ。
 あの人はあの地獄から俺を救ってくれた。ここの子供たちのように…

 二度目はモザンピーク。
 レモナ兵として拷問されていたところを助けられた。
 その時、俺は耳も鼻もそがれ…ひどい状態だった」
「恩返しのつもりか!!これが…」
「そうではない。俺は戦争が憎い。
 ここの子供たちのように。だが…俺には戦争が必要だ。
 俺たちのような戦争屋は一般社会では生きてはいけない。
 俺たちは、戦争屋には戦場が必要なんだ。

 ボスは俺たちに戦う場を与えてくれる。
 持って生まれた闘争本能をごまかすことはできない。
 …俺は戦場で生まれて…戦場で死ぬ。
 スネーク…俺たちは戦うしか…戦うしかない。
 人を…まして、女を幸せにすることなんぞ…できやしねぇ」
「彼女のことか…」
「俺にはダイイング・イン・アクションが似合いだ」
「フォックス、安心しろ。
 俺は決してお前のようにはならん」
「その言葉…あの世へみやげにもっていく…うまくやれよ、スネーク。
 …ファンの期待を裏切るなよ」
「…そうか!フォックスだったのか…あの無線は」
「俺のわがままの代償さ…先にいくぜ。スネーク」
「ひとりじゃないぜ、フランク。向こうでグスタヴァが待っている」
「…グスタヴァ……ありがとう…スネーク」

294 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:15:08 ID:rl44rDYV0
フォックスは死んだ。
カートリッジを取り戻したスネークを誘う声が聞こえる。
「こっちだ、スネーク!」
辿り着いた先に待ち構えていたのは…あの男。
「BIG BOSS…生きていたのか」
「スネーク…ようこそザンジバーランドへ…
 やはり戻ってきたな。私の元へ」
「俺は3年間とりついている悪夢を払いにきた」
「悪夢?払えやせんよ。
 スネーク、…一度、戦闘の快感、テンションを味わったものは一生…戦場に身を置くことになる。
 一度、表出した戦闘本能は二度と眠ることはないのだ。
 より強烈なテンションが欲しくなる。

 このどうしようもない感覚…傭兵であるお前ならよくわかるはず。
 お前たちの欲求を唯一、満たしてくれるものは権力でも金でも、SEXでもない。
 ただひとつ…WAR(戦争)だ!
 私はお前らにその場を与えているのだよ。お前らの生きがいをな」
「偽善者きどりか?…BIG BOSS」
「お前もあの子供たちを見ただろう?
 世界各国で生まれた戦争犠牲者。そして次の戦争を担う戦士の卵たち。

 戦争を誘発させ、支援し、犠牲者を生み…救護、訓練して…再び戦場にフィードバックさせる。
 実に合理的なシステムだ。この世に争いは絶えることはない。
 我々の目標も…生きがいも」
「職にあぶれることはない…とでもいいたいのか!」
「私もお前も戦場でこそ希少価値だが、国へかえれば不器用なデクだ。
 我々の機嫌をとりにくるのはせいぜい安っぽい週刊誌のジャーナリストくらいだろうて。
 お前も私も戦場でのたれ死ぬまでここに残るしかないのだ」
「…俺の戦いはただひとつ。
 貴様から自由になるために、悪夢をはらうために…
 BIG BOSS、貴様を倒す!」

295 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:15:30 ID:rl44rDYV0
咆えるスネークにBIG BOSSは言う。
「どちらが勝っても我々の闘いは終わらない。
 敗者は戦場から解放されるが、勝者は戦場に残る。
 そして、生き残ったものは死ぬまで戦士として人生をまっとうするのだ」
「例外もある。
 俺は…人生を愛している」
「スネーク、わかった。
 私が貴様を苦悩から助けてやろう。
 元上官のよしみだ…楽にしてやる」
「もうあんたの世話にはならん!」
「ほう?…その体で、武器もなしに…この私に?
 勝算があるというのか」
「最後まで決して諦めない。いかなる窮地でも成功をイメージする。
 …あんたの言葉だ」
「私も時には誤りをおかす。
 スネークっ!
 …今度こそ最後の闘いだ。
 一回きりの…こいっ!!」

BIG BOSSの攻撃を避けながら、即席の火炎放射器を作り出したスネークは
ついにBIG BOSSを倒すことに成功した。
「スネーク!!
 まだだ…まだだ…

 スネーク……ス…ネ…」

296 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:15:59 ID:rl44rDYV0
地下基地からの脱出を図るスネークの背後に銃が突きつけられた。
「…ごめん。
 大丈夫…わ・た・し」
「ホーリー!?」
「驚いた?」
「フゥーッ…命びろいした。
 で、どうした?…こんなところまで?」
「約束したでしょ?
 生きていたらいつでも会える」
ホーリーから受け取った銃を手に、二人は脱出のためジャングルを駆け抜けた。
迎えのヘリへの通信はすでに済んでいる…しかしなかなか到着しない。

追ってくる敵兵を迎え撃つスネーク…だが。
「し、しまった!!
 …弾が切れたっ!」
「スネーク?!」
敵兵に囲まれた二人を救ったのは、上空からの機銃掃射だった。
「ヘリだわっ…助かったのよ!」
「遅刻だぞ…チャーリー!」
「2人のお邪魔をしちゃあ悪いかと思ってね」


「クリスマスに間に合うかな?」
「まだ夕食には間に合うわ。スネーク」
「行こうか…キリストは逃げないさ」

二人を乗せたヘリは、夕日の沈む海の彼方へと消え去っていくのだった…

297 :METAL GEAR2 SOLID SNAKE:2008/06/08(日) 18:17:02 ID:rl44rDYV0
スタッフロール終了後、キャンベル大佐がスネークに問いかける。
「ご苦労だったな、スネーク…どうだ?
 もう一度…部隊へ戻らないか?」
「…悪夢は晴れた。俺は自由だ」
「そうか…残念だ。
 ところであのカートリッジだが…本当にマルフ博士が残したものなのか?」
それに答えたのはホーリー。
「カートリッジを開けてみたら?」
「その必要はない。俺が持ち帰ったのは間違いなくマルフ博士の残したカートリッジだ。
 そのままMSXに差し込んでみろ」
「わかった…よしっ」
画面にMSXのロゴが表示される。
「…何?…何も変わらないわ」
「こ、これは…そうか、スネークの言う通りだっ!
 これはまぎれもなくマルフ博士の残したカートリッジ」
「何の事?…私には何も見えないわ」
「ほらっ、よく見るんだ…マルフ博士のサインが記されている…
 ここ、「KIO MARV」のフルネームが」
「あっ、ほんと…逆さまになっているのね」
「これで世界は救われる…」
「マルフ博士の最期のパフォーマンス」
「彼は心からゲームを愛していたのよ…きっと」
「マルフ博士はバカげた政治ゲームに巻き込まれて死んだ」
「でも…彼の残したゲームはみんなを救ったわ。ね、スネーク?
 スネーク?…どこ行ったの?
 ねぇ、スネークがいないわ!」
「…スネーク?…逃げられたか?」
「スネーク!スネーク!
 …夕食の約束をしてたのにひどいわ…」






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