インフィニットループ ~古城が見せた夢~

part40-188~191,209~215,252,257,278


188 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/02(土) 10:02:56 ID:6raAxSqN0
【登場人物】
ウィリアム(ウィル)…主人公の王子。誰からも愛される人格者で、国民からの人気も高い。
セレスティア(セレス)…隣国の姫でウィルの婚約者。彼の事を一途に慕っている。
ヴァネッサ(ヴィーネ)…ウィルの妹。筋金入りのブラコンで、兄の婚約者であるセレスが嫌い。

アイシャ…ぽっちゃりメイド。母性的な性格の持ち主で、主にセレスとヴィーネの世話を担当する。
メアリ…玉の輿が夢の褐色メイド。主に来客への応対とネルズの世話を担当する。
ジェイムズ(ジミー)…衛兵の青年。忠義に篤いが、そのおかげでよく使い走りにされる事も。

ネルズ…現宰相。良くも悪くも公平無私で、国のためなら多少の犠牲も厭わない。
グラント…没落した公爵家の当主。貧乏だが先王に気に入られていたらしく、発言力はある。
タチアナ…宮廷付き占い師の老婆。毎日、城の離れに篭っては怪しげな呪文を唱えている。
ドレン…かつて大臣だった囚人。処刑されたと思われていたが、何者かによって生かされていた。

ぺリテ…城下の教会に身をおく司祭。現状に憂いているが、政治には関わりたがらない。
ルケス…成金の豪商。非常に強欲で、国の商業を掌握しようと目論んでいる。奥さん美人。

死神…ウィルを死に追いやった謎の存在。どうやら複数いる模様。

189 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/02(土) 10:03:28 ID:6raAxSqN0
リゼーブルグ王国――それは、古き堅牢な城を中心とする辺境の国。
蛮勇で名をはせた時代はとうの昔。
国の生業は農業や商いが中心となり、長く平穏な時が続いていた。
しかし……国王の崩御、原因不明の流行り病による相次ぐ要人の死など、次々と国に暗雲が立ちこめる。
王城に仕える者達はみな逃げるように辞めて行き、城にはほんの一握りの人間が残された。

それでも空位の時が長く続いてはいけない。
ついに戴冠式を明日に控え、第一王子のウィルは自室で物思いに耽っていた。
「私は本当に王になれるのだろうか?」
昨今の騒動も手に負えず、救えるものを救えていない自分が王になっていいのかと。
彼の胸にあるのは、そんな漫然とした不安ばかり。

しかしどんなに悩もうと、それで時が止まってくれる訳ではない。
ジミー、ヴィーネ、グラント、ネルズとぺリテ、そしてセレスが入れ替わり訪れてきては、
明日の段取りや今後の事についての確認を求めてくる。
そうして夜も遅くなった頃、またしても誰かのノックが聞こえた。
だが、扉を開いてみてもそこには誰も居ない。
訝しむウィルの前に現れたのは、禍々しい気配を纏った一つ目の死神だった。

死神と目が合い――気が付くとウィルは、床に倒れている自分自身を見下ろす形となっていた。
状況が理解できず混乱していると、再び部屋の扉をノックする音が聞こえる。
現れたのはメイドのアイシャだったが、彼女はウィルを見た途端悲鳴を上げた。
それを聞きつけてやって来たジミーとアイシャの会話により、自分が死んでしまったのだと気づくウィル。
しかもどうやら、今の自分はアイシャに「憑いて」いて彼女の背後から離れられない状態らしい。

アイシャは一通りネルズ達への状況説明や事後処理に駆け回り、
使用人室に戻ると倒れこむように眠ってしまった。
当然、一人で行動できないウィルも仕方なく彼女の起床を待つこととなる。

190 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/02(土) 10:04:29 ID:6raAxSqN0
翌朝。
目覚めたアイシャは早速仕事に向かうようだ。
しかしヴィーネとセレスはウィルを失ったショックから自暴自棄になっているらしく、
今はそっとしておくべきだと判断した彼女は庭園の掃除を行う。

そこでふと、普段は立ち入らない庭園外れの小屋へ入るアイシャ。
そこはタチアナの占い小屋だった。
掃除も間に合っているようなので早々に立ち去ろうとするが、ふとタチアナは何事かに気が付いた様子でアイシャを引き止める。
「みんな死んでったけど あんたみたいに居残ってるのは初めてだヨ」
タチアナは、幽霊になったウィルのことが見えていたのだ。
しかし占い師の彼女でさえも、ウィルの姿が見るのが限界で、声までは聞くことができないらしい。

どうにか出来ないものかとやきもきするウィルに反して、アイシャは小屋を離れてセレスの客間へと向かう。
しかしセレスはアイシャが声をかけても反応一つ見せない。
翌日ヴィーネの元を訪れてもセレスの態度と大差なく、塞ぎ込む二人をどうにか元気付けたいと考えるアイシャ。

更に次の日。
ジミーからのアドバイスを受けて、アイシャはヴィーネを一度外に連れ出すことにする。
半ば無理やり庭園の散歩へ向かうと、それまで無言だった彼女は「ありがと」と礼を言ってくれた。
一歩前進した事に気をよくしたアイシャはセレスも散歩に誘ってみるが、こちらはなかなか一筋縄ではいかない様子。

そうして、ウィルの死から四日目の晩。
セレスの元を訪れたアイシャは、彼女が死んでいるのを発見する。
傍に毒入りの小瓶が転がっていた事からセレスはウィルの後を追いかけようとしたのだろう。
この四日間に何か彼女を止める術はなかったのかと、自分の行いを悔いるウィル。

その途端、チクタクという音とともに時計の針が逆回転をはじめた……。

191 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/02(土) 10:05:28 ID:6raAxSqN0
気が付くと、ウィルはあの日のように自分の遺体を見下ろしていた。
ノックと共に自室へ入ってくるアイシャ。
彼女の悲鳴を聞きつけて駆け込んでくるジミー。
アイシャの背から離れられないウィル。
まるで時が巻き戻ったとしか思えないほどに、何もかもが自分の死んだ日と同じだった。
ウィルは現状に困惑しながらも、4日目までにセレスを救わねばならない事を思い出す。

起きて早速仕事場へ向かうアイシャ。庭園外れの占い小屋に入り、タチアナと出会う。
しかしそこでの彼女の反応は、以前の時とは少しばかり違っていた。
「おやぁ また来たねぇ」
まるでループしている事を知っているかのような反応に驚くも、相変わらずウィルの声はタチアナには届かない。
しかし彼女は、ウィルが自分の意思でアイシャ以外の人間に憑依出来る事。
そして「深夜、寝静まった相手にならあんたの想いも届くかも」とのアドバイスを教えてくれる。

その晩、メアリとアイシャの会話を聞いたウィルは
アイシャにセレスを救ってもらえるよう夢で自分の想いを伝える事に。
セレスが泣いている夢を見たアイシャは、セレスを元気づけなければとの意識を持つ。
小さくてもできる事があったと気が付いたウィルは、ヴィーネの方もなんとかしようと憑依を使い彼女の背後へ移動した。

その晩。ウィルは、かつてヴィーネとよく歓談したテラスの夢を見せる。
夢を受けて、翌日テラスへと向かうヴィーネ。
ウィルが生きていた頃を思い出した彼女は「ヴィーネの仕事はお兄さまの喜ぶ事をすること」と、持ち前の明るさを取り戻す。
ヴィーネにはセレスと共に生きて欲しいと願うウィルは、更にヴィーネへ夢を見せる。
それは自分と同じように、ウィルを亡くした哀しみから泣き続けるセレスの夢。
目を覚ましたヴィーネはセレスの身を案じ、様子を伺いに客間へと向かった。

折りしもセレスは部屋で毒を飲もうとしている所だった。
慌てて彼女に体当たりし、止めに入るヴィーネ。
「お兄さまは一緒にいるもんっ!!
きっとどこかで みんなを見てるもん!」
そう叫んで泣き出すヴィーネを見て、セレスもまた声を上げて泣き始める。

同じように愛する人を失った二人は急速に仲良くなった。
それまでの不仲はどこへやら、本当の姉妹のような二人を見て、アイシャは一人首を傾げる。
こうして、はじめにウィルが見た「セレスの自殺」という悲劇は回避されたのだった……。

続く

209 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/03(日) 15:38:09 ID:s/ZFH2rE0
一方そのころ、宰相のネルズはひとり頭を抱えていた。
先に先王の国葬を執り行ったばかりだったこともあり、ウィルの国葬に使える資金が不足していたのだ。
しかし仮にも第一王子の国葬。
費用を出し惜しみ、他国に付け入る隙を見せるわけにもいかない。
資金を捻出するには民に臨時租税を課すしか方法がなく、ネルズは難しい選択を迫られていたのである。

だが一体どこで耳にしたのか、租税の話を知った商人のルケスはその噂を町に流してしまう。
重税が課せられると聞いて喜ぶ民がいる訳もなく、城下では日に日に教会前に座り込む人々が増え始めていた。
ジミーからの報告で民の決起を知ったネルズは、退く訳にはいかないとあえて租税の公布に踏み切る。
いったい誰が、租税の噂を外へ漏らしたのか。
疑心暗鬼に陥るネルズは、租税の撤回について嘆願にきたぺリテ司祭やグラントを跳ね除け、ひとり自室に篭ってしまった。

同じころ、騒ぎの張本人であるルケスはネルズに取り入りろうと行動していた。
しかし面会を拒絶している彼にはなかなか会うことが出来ない。
なんとかネルズの弱みに付け込めないものか。
彼には何か悩みなどないものかと考えるルケス。
ウィルはルケスに憑依し、彼に国葬についての夢を見せる。
(ここでフラグが足りないと最終的に暴動が発生。1日目にループする)

目覚めたルケスは早速グラントに国葬費用援助の話を持ちかける。
グラントを橋渡しに、翌日ネルズと会う約束を取り付けたルケスは上機嫌で就寝。
しかし寝坊したルケスは肝心の会見にも遅刻し、費用を「一部」ではなく「全額」負担する事になってしまった。
後日、グラントとルケスの立会いの元、ネルズとぺリテの会見の席が設けられる。
そこで正式に租税公布の撤回が発表され、座り込みを行っていた民たちもようやく解散するのだった。

210 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/03(日) 15:39:14 ID:s/ZFH2rE0
暴動騒ぎも治まり、ようやく王宮も落ち着きを取り戻したかのように見えた。
だが、ある日ヴィーネが「地下から声が聞こえる」と騒ぎ立てた事から事態は再び急転する。

アイシャ経由で話を聞いたジミーが地下牢へ見回りに向かうと、牢の看守は既に息絶えた後であり、
中には一人だけ囚人……いや、とうの昔に処刑された筈のドレンが眠っていた。
驚いたジミーはすぐさまネルズに報告へ向かう。
しかしかつての政敵であったネルズ本人も、ドレン生存は寝耳に水の話だったらしい。
ネルズはジミーにドレンへの食事を運ぶよう命じ、早速ぺリテを呼びつける。

その囚人が本当にドレンなのか。
確認を取ろうにも、ドレン処刑の最大の要因となったネルズ自身が牢へ赴く訳にはいかない。
代わりにぺリテが牢へ向かうと、ドレンは何者かに毒を盛られ苦しんでいる真っ只中だった。
あわてて吐かせたため大事には至らなかったが、ネルズとぺリテの二人はさらに疑念を募らせる。

やがて二人の捜査上にグラントの影が浮上した。
彼は先王のお気に入りであり、処刑を取り止める事も可能だったのではないかと思われたのだ。
しかし相手は落ちぶれているとはいえ仮にも公爵位を持つ人間であり、
決定的な証拠でもない限り、宰相とはいえ平民出のネルズが彼を捕縛する事はできない。
グラントを詰問する事も出来ないまま、刻々と時間だけが過ぎていく。

ぺリテもドレンとグラントの件に頭を悩ませていたが
司祭の彼にできることは、ただただ神に祈りを捧げ、慈悲の心を請うことだけ。
ウィルはそんなぺリテに憑依し、彼に地下牢とドレンの夢を見せる。
(フラグが足りないとネルズが殺害され、1日目にループ)

夢により激しい胸騒ぎを覚えたぺリテは、起きて早々ネルズの元へ向かった。
しかし彼は自室に居ない。
地下牢へ赴くと、そこには今しもネルズを絞め殺そうとするドレンの姿があった。
ぺリテは慌てて止めに入り、間一髪のところでネルズをドレンから引き離す。
彼の説得を受け、なんとかネルズに対する殺意だけは抑えるドレン。
しかし二人に問い詰められても、ドレンは自分を生かした人物について口を割ろうとしない。

211 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/03(日) 15:40:44 ID:s/ZFH2rE0
王宮内の騒動はどこ吹く風で、タチアナは今日もマイペースに暮らしていた。
そんな彼女の元の、ある日突然ネルズがやってくる。
「地下の封印が解かれた」
地下――ドレンが囚われている牢の更に奥には、王族でさえも触れてはいけない祭壇の間があった。
そこはかつてタチアナ自身が封じた場所だったが、最近になって何者かが封印を解いたというのだ。

ネルズはタチアナに再封印を執り行うよう命じるが
したたかな彼女は、封印を行う代わりに古びた占い小屋の修築を行うよう要求する。
ネルズしぶしぶその話を呑み、先の件で晴れて王宮出入り商人になったルケスへ手配を要請。
修繕の間、タチアナは祭壇で封印を儀式を行いながら寝泊りをする事になった。

一方、元気を取り戻したヴィーネは趣味の読書に没頭していた。
ある日タチアナがオバケ封印のために地下へ入った事を知った彼女は、
ふと、そんな内容の本をタチアナから借りていたと思い出す。
早速部屋を探してその本を読んでみると、そこにはややこしい封印の呪文が書かれていた。

オバケを封印するために本が必要なのではないかと考えたヴィーネは
なんとかしてタチアナに会おうと駆け回るも、地下は危険だからと行く事が出来ない。
誰か地下に行ける人物は居ないかと悩む彼女にウィルはぺリテの夢を見せる。
(フラグが足りないとタチアナが封印に失敗→死亡して以下略)

目覚めたヴィーネは早速ぺリテへ会いに行く。
ちょうどネルズの元へやってきていたぺリテに本のことを話すと、
彼は慌てた様子でタチアナに本(実は教典)を届けに向かった。

ヴィーネの働きにより、無事、祭壇の再封印は成功。
離れの修築も終わりタチアナは小屋へ戻る……筈だったが、実はルケスが修築費用をケチっていた。
修築したばかりにも関わらず、今にも倒壊しそうな手抜きぶりに報告を受けたネルズは激怒。
彼の怒りをかったルケスは半ば新築する勢いで再工事を行う羽目になってしまう。

212 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/03(日) 15:42:14 ID:s/ZFH2rE0
ウィルが亡くなって、もうすぐ一ヶ月が経とうとしていた。
ヴィーネたちのお陰で大分明るさを取り戻したセレスだったが、最近は少し体調が優れない。
そんな彼女の元にはグラントが頻繁に見舞いへ訪れていた。
1、2度ならともかく、あまりにも毎日通ってくる彼の様子に思わず呆れるアイシャとメアリ。
しかしセレスとしては無下に断るわけにもいかず、会見に応じざるを得ない。

同じ頃。タチアナの手助けを果たして得意になっていたヴィーネは、
「古い本には魔力が宿る」という昔話をメアリに聞かされていた。
純粋な彼女は、さっそく部屋の本棚から一番古い本を引っ張り出してくる。
それは若くして死んだ王子が婚約者がキスを受けて蘇るという、ありふれたおとぎ話が書かれた絵本だった。

ありえないとは分かっていても、ウィルにも絵本のように蘇って欲しいと願うヴィーネ。
彼女はセレスを含めた大人たちに本の話をするも、一向に取り合って貰えない。
ただひとりタチアナだけは「7日以内なら蘇ったかもねぇ」と、邪険にはしなかった。
その言葉に、ウィルはもう一度ループすれば生き返る事ができるのではないかと考える。

あえて悲劇を受け入れ、過去に戻るためループを行使すると、
以前とは違い、セレスとヴィーネがウィル復活のため独自で動き始めていた。
7日目にタチアナの元を訪れ話を聞いた二人は、
絵本をウィルの死体の上に乗せ、10日間誰も見られないようにキスを続ければ
彼の魂を肉体に呼び戻すことが出来るかもしれないと知る。
ウィルを蘇らせる事を決意した二人は、早速その儀式をはじめるのだった。

一方、タチアナは何故か地下を気に入り、ドレンを話し相手に毎日牢へ入り浸っていた。
彼が何事かを隠し口を噤んでいる事に気が付いた彼女は、
ルケスの再工事が終わっても小屋には戻らず、辛抱強くドレンに話しかける。

213 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/03(日) 15:43:15 ID:s/ZFH2rE0
そのおかげか、長い囚人生活で正気を失いつつあった彼は徐々に落ち着きを取り戻していた。
政権を奪還するつもりは無いが、どうにかして牢から出れないものかと思索に耽る内、
ドレンは自分を生かし、利用しようとしているグラントこそが憎むべき相手だと悟る。
しかし彼の潜伏先を知らなければ行動に出る事もできない。
ウィルはドレンにグラント邸の夢を見せ、居場所を知らせる事にする。
(ここでフラグが以下略)

同時期、セレスはついにグラントから求婚されていた。
しかしウィルの復活を望むセレスは、がんとして彼の言葉に耳を貸さない。
その場は大人しく退いたグラントではあったが、彼はセレスを諦める気など毛頭なかった。
セレスには老いた父と幼い弟がいるだけで、隣国には強い王位継承権を持つ者が皆無なのだ。
彼女を娶り、隣国もろとも掌握し、最終的には国家転覆を図る――。
それこそがグラントの黒幕としての野望だったのである。

薬を盛られて深い眠りについたセレスは、そのまま秘密裏にグラント邸へ攫われた。
表向きには両者同意の婚姻としてセレスを隣国に連れ帰る算段らしい。
しかし、ウィルに見せられた夢により、脱獄したドレンがグラント邸へ殴りこんでくる。
鉢合わせたセレスは初め彼の身なりに警戒するも、ドレンの真摯な受け答えに安心し助けを求めた。

セレスを連れ帰ったドレンはその足でネルズの元へ向かう。
腹を割って話し合った二人は、長年の因縁を越えてようやく和解。
ネルズは国葬が終わると共に宰相を辞任、ドレンは冤罪だったとして復権する事となった。

王子の死から28日目。
何度か失敗しかけたものの、ついにセレスがウィルに最後のキスを行う時がやってくる。
儀式と本の魔力を受け、幽霊となっていた彼の魂は奇跡のような復活を果たした。
グラントは罪人として囚われ、近日中にウィルの戴冠式と婚儀を行う旨が発表される。
久しぶりの祝賀ムードに国中が沸き、そのお祭り騒ぎに乗じて景気は上昇に転じた。

214 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/03(日) 15:44:31 ID:s/ZFH2rE0
そうして戴冠式前夜。
ウィルはあの夜のように、自室で一人物思いに耽っていた。
しかし以前のように王になる事に不安はない。
小さな事でも、積み重ねれば悲劇は未然に回避できる。
1ヵ月近くに渡る幽霊としての体験は、彼に何か大切な事を教えてくれたのである。

夜も遅くなった頃、ノックの音が響いた。
入ってきたのは、地下に囚われていたはずのグラントと――そしてあの死神だった。
「死してなおこの世に留まり、さらに復活するとはね」
まずいと思った時には既に遅くウィルは死神によって再び殺められてしまう。

気が付くと1日目……あの、最初にウィルが死んだ日へと戻っていた。
生き返ったつもりがまたしても幽霊になってしまった彼は、死神への対抗策を探るべく行動を開始する。

2度目の復活を果たし、再び戴冠式前夜。
以前の時と同じように部屋を訪れてきたグラントと死神に対して、
ウィルはループを使って手に入れた対抗策――すなわち鏡を向ける。
死神はかつて王国に君臨した暴君を呪い殺すため呼び出された存在であり、その目は魂を吸い取る力を持つというのだ。
鏡によって逆に死神の視線を受けてしまったグラントは、断末魔の悲鳴を上げ滅びていく。

やがて、延期されてきた戴冠式と婚儀が執り行われる。
セレスとウィルの宣誓によって式はつつがなく終了し、
ここにようやく、長きに渡り国を覆っていた暗い影は取り払われたのであった。

-終-

215 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/03(日) 15:45:47 ID:s/ZFH2rE0
【補足】
・ウィルが何でループしていたのかは不明

・タチアナはループの事を知っていたのかも結局不明

・グラントはセレスの入浴や着替えを覗いてハァハァしてるガチ変態
 どうやらウィルが生存していた頃からセレスに横恋慕していた模様

・ドレンに毒を与えたのはグラント(ルケスから「薬」と言って購入するシーンあり)

・ウィルの死体が1ヵ月近く腐敗しなかったのは、絵本に籠められた魔力のおかげらしい

・祭壇に封じられていたのは死神。解放したのは当然グラント
(ちなみに作中でタチアナが再封印に成功しても、あっさり解放されて意味がない)


その他、なんか補足が必要そうな部分があったら質問どぞ
ザッピングと繰り返し前提の話をむりやり一本化して書いたから
正直、流れがわかり難い部分もある気がするんだ

252 :ゲーム好き名無しさん:2008/08/04(月) 21:48:01 ID:RlNKw3F50
遅レスですがインフィニットループ乙です。
宰相のオッサンは黒幕じゃなくてそれなりに良い人だったんだな・・・
どうせお約束の配役ストーリー(悪人顔は敵方)だと思って避けてたんだけどよさげですね。
あと、メアリやジミーのサブストーリーみたいな物はないのでしょうか?

257 : ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 04:34:13 ID:/tIlwCAU0
インフィニットループ乙でした。
パッケージと公式サイト見て「どう見てもこの宰相が黒幕だろ・・・常考」とか思ってたけど違ったんだなw

278 :インフィニットループ ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 20:04:19 ID:XdSWmram0
パケ絵の宰相は「いかにも私が黒幕です、本当に(ry」な位置と顔だからなぁw

>>252
メアリやジミーに限らず、本編に関係ないサブイベントは結構あります。
補足に書いたグラントがセレスの覗きをしてる~ってのもその一つだし…
誰かさんの意外なフェチっぷりや日常、女性陣(タチアナ含)の入浴シーンなんかも拝めるので
気になるキャラが居るなら一見の価値はありかもしれない。






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